JP2003118926A - 粘着テープの折返部形成装置 - Google Patents

粘着テープの折返部形成装置

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JP2003118926A
JP2003118926A JP2001322538A JP2001322538A JP2003118926A JP 2003118926 A JP2003118926 A JP 2003118926A JP 2001322538 A JP2001322538 A JP 2001322538A JP 2001322538 A JP2001322538 A JP 2001322538A JP 2003118926 A JP2003118926 A JP 2003118926A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単かつコンパクトな機構により粘着テープの
幅方向の少なくとも一端部を折り返すことで、小規模又
は高所での使用を可能としつつ、被接着物からの剥離を
容易にする。 【解決手段】2つのガイドローラA,B間に配設された
折曲ローラCに、その一端部から所定寸法張り出すよう
に、巻心に巻き回された粘着テープDの粘着面を巻き掛
ける。この状態で、粘着テープDの自由端を繰り出し、
2つのガイドローラA,Bにより粘着テープDに張力を
発生させると、粘着テープDが折曲ローラC方向に押し
付けられ粘着面方向に折り曲げられる。そして、粘着テ
ープDの自由端を繰り出す力を利用して、折り曲げられ
た粘着テープDの張出部分と接触する折返ガイドEによ
り、粘着テープDをさらに折り曲げるようにすれば、粘
着面同士が貼り合わされ、その幅方向の一端部に接着に
寄与しない折返部dが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被接着物からの粘
着テープの剥離を容易にする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】花束の外装に使用されるセロファン,窓
ガラスやショーケース等のガラス面,ダンボールその他
の被接着物に貼り付けられた粘着テープは、被接着物に
密着しているため、その端を見つけることが非常に困難
であり、剥離し難いという問題があった。このため、特
開2000−272609号公報などに開示されるよう
に、粘着テープの先端部を折り返して接着に寄与しない
折返部を形成し、被接着物からの剥離を容易にした技術
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、粘着テ
ープの先端部を折り返すには、先端部を何らかの手段で
把持しつつ折り返す複雑な機構が不可欠であり、大型か
つ高価な装置となっていた。このため、家庭や学校など
で小規模に粘着テープを使用する場合には、従来技術に
よる恩恵を受けることができず、相変わらず粘着テープ
の剥離が困難であった。また、店舗の改装工事などで高
所作業を行う場合にも、従来の装置は使用できず、作業
効率があまり良好ではなかった。
【0004】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、簡単かつコンパクトな機構により粘着テープ
の幅方向の少なくとも一端部を折り返すことで、小規模
又は高所での使用を可能としつつ、被接着物からの剥離
を容易にした粘着テープの折返部形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明では、巻心に巻き回された粘着テープの両側面の
一部を挟み込んで幅方向の移動を規制しつつ、該粘着テ
ープの基材面が巻き掛けられてその自由端を繰り出す第
1ガイドローラと、該第1ガイドローラにより繰り出さ
れた粘着テープの基材面が巻き掛けられる第2ガイドロ
ーラと、前記第1ガイドローラと第2ガイドローラとの
間に張り渡される粘着テープの一端部が張り出すよう
に、該粘着テープの粘着面が巻き掛けられ、その張出部
分を粘着面方向に折り曲げる折曲ローラと、該折曲ロー
ラにより折り曲げられた粘着テープの張出部分と接触
し、該張出部分を粘着面方向にさらに折り曲げて、粘着
面同士が貼り合わされた折返部を形成する折返ガイド
と、粘着テープディスペンサーの溝部に嵌合可能な軸部
材と、該軸部材と前記第1ガイドローラとの間に介装さ
れ、前記粘着テープを該第1ガイドローラ方向に付勢す
る付勢部材と、を含んで粘着テープの折返部形成装置を
構成したことを特徴とする。
【0006】かかる構成によれば、巻心に巻き回された
粘着テープは、その基材面が第1ガイドローラに巻き掛
けられて自由端が繰り出され、第2ガイドローラへと導
かれる。第1ガイドローラと第2ガイドローラとの間に
張り渡された粘着テープは、その一端部が張り出すよう
に粘着面が折曲ローラに巻き掛けられ、張出部分が粘着
面方向に折り曲げられる。折り曲げられた粘着テープの
張出部分は、その自由端の繰り出しに伴って、折返ガイ
ドと接触して粘着面方向にさらに折り曲げられ、粘着面
同士が貼り合わされた折返部が一端部に形成される。
【0007】このとき、粘着テープは、付勢部材により
第1ガイドローラ方向に付勢されているため、その両側
面の一部が第1ガイドローラに確実に挟み込まれること
となり、幅方向の移動が高精度に規制される。このた
め、折曲ローラに供給される粘着テープの位置精度が向
上し、粘着テープの張出部分の長さが略均一となること
で、折返部の幅が略一定となる。
【0008】また、軸部材が粘着テープディスペンサー
の溝部に嵌合可能であるため、粘着テープが装着された
折返部形成装置をそのままディスペンサーに取り付ける
ことができる。このため、使用中の粘着テープの代わり
に、折返部形成装置に装着された粘着テープをワンタッ
チで交換でき、粘着テープの繰り出し及び切断が容易と
なることより、その貼り付け作業に要する労力が一層軽
減される。
【0009】請求項2記載の発明では、前記折曲ローラ
は、その軸方向に移動可能に構成されていることを特徴
とする。かかる構成によれば、折曲ローラをその軸方向
に移動させることで、第1ガイドローラに対する折曲ロ
ーラの相対位置が変わり、粘着テープの張出部分の長さ
が変わる。このため、折曲ローラにより折り曲げられる
粘着テープの長さが変わり、折曲部の幅を任意に変更す
ることが可能となる。
【0010】請求項3記載の発明では、前記第1ガイド
ローラは、前記粘着テープの挟み込み幅が変更可能に構
成されていることを特徴とする。かかる構成によれば、
粘着テープの挟み込み幅を変更することで、異なる幅を
有する粘着テープが使用可能となり、汎用性が付与され
る。請求項4記載の発明では、巻心に巻き回された粘着
テープの両側面の一部を挟み込んで幅方向の移動を規制
しつつ、該粘着テープの基材面が巻き掛けられてその自
由端を繰り出す第1ガイドローラと、該第1ガイドロー
ラにより繰り出された粘着テープの基材面が巻き掛けら
れる第2ガイドローラと、前記第1ガイドローラと第2
ガイドローラとの間に張り渡される粘着テープの両端部
が張り出すように、該粘着テープの粘着面が巻き掛けら
れ、その各張出部分を粘着面方向に折り曲げる折曲ロー
ラと、該折曲ローラにより折り曲げられた粘着テープの
各張出部分と接触し、該張出部分を粘着面方向にさらに
折り曲げて、粘着面同士が貼り合わされた折返部を形成
する折返ガイドと、粘着テープディスペンサーの溝部に
嵌合可能な軸部材と、該軸部材と前記第1ガイドローラ
との間に介装され、前記粘着テープを該第1ガイドロー
ラ方向に付勢する付勢部材と、を含んで粘着テープの折
返部形成装置を構成したことを特徴とする。
【0011】かかる構成によれば、巻心に巻き回された
粘着テープは、その基材面が第1ガイドローラに巻き掛
けられて自由端が繰り出され、第2ガイドローラへと導
かれる。第1ガイドローラと第2ガイドローラとの間に
張り渡された粘着テープは、その両端部が張り出すよう
に粘着面が折曲ローラに巻き掛けられ、各張出部分が粘
着面方向に折り曲げられる。折り曲げられた粘着テープ
の各張出部分は、その自由端の繰り出しに伴って、折返
ガイドと接触して粘着面方向にさらに折り曲げられ、粘
着面同士が貼り合わされた折返部が両端部に形成され
る。
【0012】このとき、粘着テープは、付勢部材により
第1ガイドローラ方向に付勢されているため、その両側
面の一部が第1ガイドローラに確実に挟み込まれること
となり、幅方向の移動が高精度に規制される。このた
め、折曲ローラに供給される粘着テープの位置精度が向
上し、粘着テープの張出部分の長さが略均一となること
で、折返部の幅が略一定となる。
【0013】また、軸部材が粘着テープディスペンサー
の溝部に嵌合可能であるため、粘着テープが装着された
折返部形成装置をそのままディスペンサーに取り付ける
ことができる。このため、粘着テープの繰り出し及び切
断が容易となり、その貼り付け作業に要する労力が一層
軽減される。請求項5記載の発明では、前記第1ガイド
ローラ,第2ガイドローラ及び折曲ローラは、夫々、回
転自由に構成されていることを特徴とする。
【0014】かかる構成によれば、第1ガイドローラ,
第2ガイドローラ及び折曲ローラが夫々回転自由に構成
されていることで、粘着テープの繰り出しにおける接触
抵抗が低減される。請求項6記載の発明では、前記折曲
ガイドには、前記粘着テープとの接触面積を小とする隆
起部がその周方向に複数形成されたことを特徴とする。
【0015】かかる構成によれば、折曲ガイドに粘着テ
ープとの接触面積を小とする隆起部がその周方向に複数
形成されていることで、粘着テープとの接着力が低下
し、粘着テープの繰り出しに要する力が低減される。請
求項7記載の発明では、前記折返ガイドは、着脱自由又
は回動自由に構成されていることを特徴とする。
【0016】かかる構成によれば、折返部形成装置に粘
着テープを着脱するときには、折返ガイドを着脱又は回
動させることで、折返ガイドが邪魔になることがなく、
粘着テープの着脱が容易に行われる。請求項8記載の発
明では、前記折返ガイドには、前記第1ガイドローラと
折曲ローラとの間で粘着テープの基材面と接触して、し
わを伸ばす補助ガイドが付設されていることを特徴とす
る。
【0017】かかる構成によれば、粘着テープの折返部
の幅が広いときであっても、補助ガイドにより粘着テー
プのしわが伸ばされるので、折返部にしわが発生するこ
とが抑制される。請求項9記載の発明では、前記第2ガ
イドローラから繰り出された粘着テープを切断するカッ
タが備えられていることを特徴とする。
【0018】かかる構成によれば、折返部形成装置を単
独で使用するときであっても、カッタにより粘着テープ
の切断を容易に行うことができ、粘着テープの貼付作業
効率が向上される。請求項10記載の発明では、前記カ
ッタは、収納可能に構成されていることを特徴とする。
【0019】かかる構成によれば、折返部形成装置を粘
着テープディスペンサーに取り付けるときには、カッタ
を収納するようにすれば、カッタに指などが触れること
がなくなり、安全性が向上する。請求項11記載の発明
では、前記第1ガイドローラにより繰り出された粘着テ
ープの粘着面に対して、短冊状又は線状の挿入物を位置
決めしつつ供給する挿入物ガイドが備えられたことを特
徴とする。
【0020】かかる構成によれば、粘着テープの粘着面
に対して挿入物を位置決めしつつ供給することで、折返
部に挿入物を挿入することが可能となり、ユーザの多様
な要望に対応可能となる。この場合、折返部に挿入され
た挿入物は、外部雰囲気から遮断されるため、例えば、
水分が付着しても文字が滲んだりすることが防止され
る。
【0021】請求項12記載の発明では、前記挿入物ガ
イドは、前記挿入物の供給位置から移動可能に構成され
ていることを特徴とする。かかる構成によれば、折返部
形成装置に粘着テープを着脱するときに、挿入物ガイド
を挿入物の供給位置から移動させることで、挿入物ガイ
ドが邪魔になることなく、粘着テープの着脱が容易に行
われる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。図1は、本発明の基本原理を示す。
2つのガイドローラA,B間に配設された折曲ローラC
に、その一端部から所定寸法張り出すように、巻心に巻
き回された粘着テープDの粘着面が巻き掛けられる。こ
の状態で、粘着テープDの自由端を繰り出し、2つのガ
イドローラA,Bにより粘着テープDに張力を発生させ
ると、粘着テープDが折曲ローラC方向に押し付けられ
る。すると、折曲ローラCから張り出した粘着テープD
の張出部分は、折曲ローラCの角部により粘着面方向に
折り曲げられる。そして、粘着テープDの自由端を繰り
出す力を利用して、折り曲げられた粘着テープDの張出
部分と接触する折返ガイドEにより、粘着テープDをさ
らに折り曲げるようにすれば、粘着面同士が貼り合わさ
れ、同図(B)に示すように、その幅方向の一端部に接
着に寄与しない折返部dが形成される。この場合、被接
着物から粘着テープDを剥離するときには、折返部dに
よりその端が容易に見つかるので、粘着テープDを容易
に剥離することができるようになる。
【0023】次に、かかる基本原理を利用して、粘着テ
ープの幅方向の一端部に折返部を形成する粘着テープの
折返部形成装置(以下「折返部形成装置」という)の基
本構成について説明する。図2に示すように、略矩形形
状の薄板からなる基体部材10には、その板厚方向に延
びる軸部材12,第1ガイドローラ14及び第2ガイド
ローラ16が略一直線上に夫々固定される。軸部材12
は、粘着テープのディスペンサーの溝部に嵌合可能な円
柱形状をなし、その一端部が基体部材10の裏面(図示
しない面)から所定寸法突出するように貫通固定され
る。第1ガイドローラ14は、巻心に巻き回された粘着
テープの両側面の一部を狭持するように、中間部に小径
部14aが形成された段付円柱形状をなし、軸部材12
から所定寸法(粘着テープの半径より短い寸法)離れた
位置に固定される。第2ガイドローラ16は、所定寸法
の貫通孔16aが形成された円筒形状をなし、第1ガイ
ドローラ14を挟んで軸部材12と反対側に固定され
る。
【0024】また、第1ガイドローラ14と第2ガイド
ローラ16との間であって、これらを結んだ線分から所
定寸法ずれた位置には、基体部材10の板厚方向に延び
る折曲ローラ18が固定される。折曲ローラ18は、円
柱形状をなし、望ましくは、粘着テープとの接着力を低
下させるために、図3に示すように、粘着テープとの接
触面積を小とする隆起部18aがその周方向に複数形成
される。折曲ローラ18は、ここに粘着テープが巻き掛
けられたときに、その先端部から折返部の幅に相当する
長さだけ張り出すように、その全長が決められる。
【0025】さらに、第2ガイドローラ16の貫通孔1
6aには、折曲ローラ18により折り曲げられた粘着テ
ープの張出部分と接触し、粘着テープをさらに折り曲げ
て粘着面同士を貼り合わせる折返ガイド20が着脱自由
に嵌合固定される。折返ガイド20は、第2ガイドロー
ラ16の貫通孔16aに嵌合される軸部20aと、粘着
テープを折り曲げるガイドを有するガイド板部20b
と、を含んで構成される。軸部20aの先端部近傍に
は、所定幅を有する周溝20cが形成される。ガイド板
部20bは、その先端部が第1ガイドローラ14に当接
して位置決めされることで、基端部近傍の一面がガイド
として機能する。一方、第2ガイドローラ16が固定さ
れた基体部材10の裏面には、ここに折返ガイド20の
軸部20aが嵌合されたときに、その先端部近傍に形成
された周溝20cに嵌合する、弾性材料からなるストッ
パ28(図6(A)参照)が取り付けられる。そして、
軸部20aの先端部を基体部材10方向に押圧すると、
ストッパ28が弾性変形して周溝20cから外れ、第2
ガイドローラ16から折返ガイド20が取り外される。
【0026】その他、軸部材12と第1ガイドローラ1
4との間には、粘着テープを第1ガイドローラ14方向
に付勢する付勢部材22が取り付けられる。付勢部材2
2は、所定幅を有する円環形状の弾性材料からなり、基
体部材10に固定された係止部材24により、基体部材
10から容易に外れないようになっている。ここで、付
勢部材22には、軸部材12に巻き回されて固定する係
止部(図示せず)を設けるようにしてもよい。
【0027】なお、第1ガイドローラ14,第2ガイド
ローラ16及び折曲ローラ18は、基体部材10に回転
自由に固定されるようにしてもよい。この場合には、粘
着テープの繰り出しにおける接触抵抗が低減され、粘着
テープを少ない力でもって繰り出すことができるように
なる。折返部形成装置に粘着テープを装着するには、基
体部材10から折返ガイド20を取り外した後、図4に
示すように、付勢部材22を軸部材12方向に押し付け
て変形させ、付勢部材22と第1ガイドローラ14との
間に粘着テープ26を嵌め込む。このとき、粘着テープ
26の両側面の一部は、第1ガイドローラ14により狭
持されるので、その軸方向の動きが規制されることとな
る。そして、付勢部材22の押し付けを中止すると、そ
の付勢力により粘着テープ26が第1ガイドローラ14
方向に付勢され、軸部材12と粘着テープ26とが略同
心状態で保持される。
【0028】粘着テープ26の装着が完了したら、粘着
テープ26の自由端を繰り出し、図5に示すように、そ
の基材面を第1ガイドローラ14に巻き掛けつつ、折曲
ローラ18へと導く。そして、粘着テープ26の粘着面
を折曲ローラ18に略半周巻き掛けた後、折曲ローラ1
8の先端部から張り出した粘着テープ26を折り返しつ
つ、その基材面を第2ガイドローラ16に巻き掛けて繰
り出す。その後、第2ガイドローラ16の貫通孔16a
に折返ガイド20の軸部20aを嵌合させ、図6に示す
ように、そのガイド板部20bの先端部を第1ガイドロ
ーラ14の外周面に当接させて位置決めを行う。
【0029】粘着テープの折返部を形成するには、基体
部材10を保持固定した状態で、粘着テープ26の自由
端を折返部形成装置から離れる方向に繰り出す。する
と、粘着テープ26の引張力に応じた力でもって、その
粘着面が折曲ローラ18方向に押し付けられ、折曲ロー
ラ18から張り出した粘着テープ26の張出部分が粘着
面方向に折り曲げられる。そして、自由端の繰り出しに
伴って粘着テープ26が移動すると、折り曲げられた張
出部分が折返ガイド20によりさらに折り曲げられ、粘
着面同士が貼り合わされた折返部26aが連続的に形成
される。このとき、第1ガイドローラ14により粘着テ
ープ26の軸方向の移動が規制されているため、折返部
26aの幅を略一定のものとすることができる。
【0030】従って、粘着テープ26の折返部26a
は、その自由端を繰り出す力を利用して、主として、折
曲ローラ18と折返ガイド20とによって形成されるた
め、動力源が不要な堅牢かつコンパクトな折返部形成装
置とすることができる。このため、店舗の改装工事など
で高所作業を行う場合や、家庭や学校などで小規模に粘
着テープを利用する場合であっても、幅方向の一端部に
接着に寄与しない折返部26aが形成された粘着テープ
26を使用することができ、被接着物から粘着テープ2
6を容易に剥離させることができる。
【0031】また、軸部材12が粘着テープディスペン
サー30の溝部30aに嵌合可能であるため、図7に示
すように、粘着テープ26が装着された折返部形成装置
をそのままディスペンサー30に取り付けることができ
る。このため、粘着テープ26の繰り出し及び切断が容
易となり、その貼り付け作業に要する労力を一層軽減さ
せることができる。
【0032】なお、粘着テープ26の折返部26aの幅
が狭い場合には、図8に示すように、折返ガイド20
は、折曲ローラ18により折り曲げられた粘着テープ2
6の張出部分のみと接触する簡単な形状としてもよい。
一方、折返部26aの幅が広い場合には、折曲ローラ1
8により折り曲げられた粘着テープ26の張出部分にし
わが発生し易くなる。このため、図9に示すように、折
曲ガイド20に、第1ガイドローラ14と折曲ローラ1
8との間で粘着テープ26の基材面と接触して、しわを
伸ばす補助ガイド20dを追加形成することが望まし
い。
【0033】ここで、粘着テープの一端部に折返部を形
成する折返部形成装置に特有の各種応用構成について説
明する。図10は、粘着テープ26の折返部26aの幅
を可変とする機構の一例を示す。基体部材10と略平行
に配設される薄板からなる可動部材32には、前述した
折曲ローラ18及び第2ガイドローラ16に加えて、そ
の板厚方向に延びる2つのガイド軸34,36の基端部
が固定される。また、可動部材32の折曲ローラ18と
第2ガイドローラ16との間には、後述する螺子10e
が貫通する貫通孔32aが形成される。一方、基体部材
10には、可動部材32に固定された折曲ローラ18,
第2ガイドローラ16及び2つのガイド軸34,36が
貫通する貫通孔10a〜10dが夫々形成される。ま
た、可動部材32の貫通孔32aに対応した位置の基体
部材10には、可動部材32方向に延びる螺子10eの
基端部(頭部)が固定される。
【0034】そして、螺子10eに円筒形状のナット3
8を螺合させた状態で、その先端部を可動部材32の貫
通孔32aから突出させ、ここに円筒形状のナット40
を螺合させる。このとき、可動部材32に固定された折
曲ローラ18,第2ガイドローラ16及び2つのガイド
軸34,36は、基体部材10の貫通孔10a〜10d
を夫々貫通し、その表面から突出する。なお、円筒形状
のナット38,40の外周には、ローレット加工などを
施して滑り止めが形成されることが望ましい。
【0035】折返部26aの幅を変えるには、螺子10
eに螺合された2つのナット38,40を弛め、基体部
材10に対して可動部材32を所望の位置に移動させた
後、2つのナット38,40により可動部材32を挟み
込んで、その位置を固定させる。このようにすれば、基
体部材10の表面から突出する折曲ローラ18の長さを
変えることができ、その先端部から張り出る粘着テープ
26の張出部分の長さが変わり、折返部26aの幅を変
えることができる。なお、2つのガイド軸34,36
は、必須の構成ではない。
【0036】折返部26aの幅を変える構成では、折返
ガイド20は、補助ガイド20dを備えたものとするこ
とが望ましい。この場合、折返部26aの幅が狭い場合
には、補助ガイド20dが粘着テープ26に接触しない
ように、その形成位置を決定するようにすればよい。図
11は、幅が異なる粘着テープの使用を可能とするた
め、その幅に合わせて第1ガイドローラ14の小径部1
4aの長さを可変とする第1実施例を示す。
【0037】第1ガイドローラ14は、軸部42aと、
第1大径円筒部42bと、第2大径円筒部42cと、小
径円筒部42dと、スペーサ42eと、を含んで構成さ
れる。即ち、基体部材10の表面には、螺子,加締め又
は溶接などにより軸部42aの基端部が固定される。第
1大径円筒部42aは、フェライト磁石,希土類磁石な
どの磁性材料からなり、その一端面が基体部材10に当
接するように軸部42aに嵌合される。小径円筒部42
dは、その一端面が第1大径円筒部42bに当接するよ
うに、軸部42aに回転自由に嵌合される。第2大径円
筒部42cは、その一端面が小径円筒部42dの他端面
に当接するように、軸部42aに嵌合される。そして、
軸部42aから第1大径円筒部42b,小径円筒部42
d及び第2大径円筒部42cが外れないように、その先
端部に螺子42fが螺合される。一方、スペーサ42e
は、磁力により吸い寄せられる鉄,ニッケルなどの金属
材料からなり、その外径が第1大径円筒部42bと略等
しく、また、その内径が小径円筒部42dに着脱可能に
嵌合可能な寸法に形成される。なお、スペーサ42e
は、市販の粘着テープの幅に合わせて、その全長が異な
るものが複数用意される。
【0038】第1ガイドローラ14の小径部14aの長
さを変えるには、軸部42aの先端部に螺合された螺子
42fを取り外し、軸部42aから第2大径円筒部42
cを取り外す。そして、使用する粘着テープの幅に応じ
たスペーサ42eを選択し、これを小径円筒部42dに
嵌合させ、第1大径円筒部42b方向に移動させる。す
ると、第1大径円筒部42bの磁力によりスペーサ42
eが吸い寄せられ、第1大径円筒部42bとスペーサ4
2eとが一体化される。その後、第2大径円筒部42c
を軸部42aに嵌合させた後、軸部42aの先端部に螺
子42fを螺合させる。なお、スペーサ42eは、粘着
テープの幅に合わせて、複数用いてもよい。
【0039】図12は、第1ガイドローラ14の小径部
14aの長さを可変とする第2実施例を示す。第1ガイ
ドローラ14は、軸部44aと、2つの大径円筒部44
bと、小径円筒部44cと、2つの圧縮コイルばね44
dと、止め螺子44eと、を含んで構成される。即ち、
基体部材10の表面には、市販の粘着テープの幅に応じ
た複数位置に周溝44fが形成された軸部44aの基端
部が加締めにより固定される。軸部44aには、大径円
筒部44b,圧縮コイルばね44d,小径円筒部44
c,圧縮コイルばね44d及び大径円筒部44bがこの
順序で嵌合される。そして、軸部44aから大径円筒部
44b,圧縮コイルばね44d及び小径円筒部44cが
外れないように、軸部44aの先端部が加締められる。
また、基体部材10に最も近い位置に嵌合される大径円
筒部44bは、その周壁に雌螺子44gが形成され、こ
こに螺合された止め螺子44eの先端部が軸部44aの
周溝44fに嵌合することで、軸部44aに対して固定
される。
【0040】第1ガイドローラ14の小径部14aの長
さを変えるには、大径円筒部44bの止め螺子44eを
弛め、圧縮コイルばね44dの付勢力に抗して大径円筒
部44bを移動させる。そして、使用する粘着テープの
幅に応じた位置まで大径円筒部44bを移動させたら、
その位置で止め螺子44eを締め込み、その先端部を周
溝44fに嵌合させる。このとき、小径円筒部44c
は、圧縮コイルばね44dにより、2つの大径円筒部4
4bの略中央に位置するため、粘着テープの繰り出しが
円滑に行われる。
【0041】なお、軸部44aに周溝44fを形成する
代わりに、同図(C)に示すように、その軸方向及び粘
着テープの幅に応じた複数位置で周方向に延びる溝44
hを形成するようにしてもよい。そして、基体部材10
に最も近い位置に嵌合される大径円筒部44bの雌螺子
44gには、同図(D)に示すように、ピン44i及び
これを溝44h方向に付勢する圧縮コイルばね44jが
摺動自由に嵌合された止め螺子44kが螺合される。ピ
ン44i及び圧縮コイルばね44jは、止め螺子44k
と容易に分離できないように一体化されていてもよい。
【0042】第1ガイドローラ14の小径部14aの長
さを変えるには、大径部44bを回動させて軸部44a
の軸方向に摺動可能とし、圧縮コイルばね44dの付勢
力に抗して大径部44bを移動させる。そして、使用す
る粘着テープの幅に応じた位置まで大径円筒部44bを
移動させたら、その位置で大径円筒部44bを回動させ
て固定する。なお、軸部44aの溝44hは、粘着テー
プの回転によりその固定が解除されない方向に形成され
ることが望ましい。
【0043】図13は、第1ガイドローラ14の小径部
14aの長さを可変とする第3実施例を示す。第1ガイ
ドローラ14は、軸部46aと、2つの大径円筒部46
bと、2つの小径円筒部46cと、圧縮コイルばね46
dと、止め螺子46eと、を含んで構成される。即ち、
基体部材10の表面には、加締めにより軸部46aの基
端部が固定され、ここに大径円筒部46b,小径円筒部
46c,圧縮コイルばね46d,小径円筒部46c及び
大径円筒部46bがこの順番で嵌合される。そして、軸
部46aから大径円筒部46b,小径円筒部46c及び
圧縮コイルばね46dが外れないように、軸部46aの
先端部が加締められる。また、基体部材10に最も近い
位置に嵌合される大径円筒部46bは、その周壁に雌螺
子が形成され、ここに螺合された止め螺子46eの先端
部により、軸部46aに対して固定される。
【0044】第1ガイドローラ14の小径部14aの長
さを変えるには、大径円筒部46bの止め螺子46eを
弛め、圧縮コイルばね46dの付勢力に抗して大径円筒
部46bを移動させる。そして、使用する粘着テープの
幅に応じた位置まで大径円筒部46bを移動させたら、
その位置で止め螺子46eを締め込んで固定させる。な
お、軸部46aには、図12に示す第2実施例のよう
に、市販の粘着テープの幅に応じた複数位置に周溝を形
成するようにしてもよい。
【0045】このようにすれば、第1ガイドローラ14
の小径部14aの長さを粘着テープの幅に合わせること
ができ、異なる幅を有する市販の粘着テープを使用する
ことができるようになる。次に、図1に示す基本原理を
利用して、粘着テープの幅方向の両側部に折返部を形成
する折返部形成装置の基本構成について説明する。な
お、以下の説明では、先の折返部形成装置と相違する構
成についてのみ説明することとする。
【0046】折曲ローラ48は、図14に示すように、
粘着テープ26と略直交する方向に円を引き伸ばした長
円形状をなし、基体部材10に固定された取付部材48
aに偏心した状態で固定される。即ち、略平行に配設さ
れた2つの円柱部材48bには、夫々、所定幅を有する
周溝48cが外周中央部に形成されたローラ部材48d
が回転自由に嵌合され、これらの間に弾性変形可能な回
転ベルト48eが巻き回される。2つの円柱部材48b
の両端部には、夫々、その間隔を保持すべく、薄板から
なる長円形状の連結部材48fが3つの螺子48gによ
り固定される。そして、螺子48gが螺合されていない
連結部材48f及び円柱部材48bは、基体部材10に
固定された取付部材48aの先端部に形成された雄螺子
48hが螺合される。ここで、回転ベルト48eの内周
には、ローラ部材48dに対する横ずれを防止すべく、
同図(C)に示すように、ローラ部材48dの周溝48
cに嵌合する突起部48iが形成される。
【0047】このようにすれば、回転ベルト48eに粘
着面が巻き掛けられる粘着テープ26は、取付部材48
aに邪魔されることなく、その両端部を折り曲げること
ができるようになる。このとき、回転ベルト48eが回
転するため、粘着テープ26の移動抵抗が低減され、粘
着テープ26を少ない力で繰り出すことができる。な
お、回転ベルト48eの外周面には、粘着テープ26と
の粘着力を低減させるために、接触面積を小とする突起
部を複数形成することが望ましい。また、折曲ローラ4
8は、長円形状に回転する回転ベルト48eに限らず、
固定した一体物から構成するようにしてもよい。
【0048】折曲ローラ48により両端部が折り曲げら
れた粘着テープ26は、図15に示す折返ガイド50に
よりさらに折り曲げられ、粘着面同士が貼り合わされて
折返部26aが両端部に形成される。即ち、折返ガイド
50は、第2ガイドローラ16の基端部に回動自由に固
定される第1ガイド部材50aと、第2ガイドローラ1
6の貫通孔16aに着脱自由に嵌合固定される第2ガイ
ド部材50bと、を含んで構成される。第1ガイド部材
50a及び第2ガイド部材50bは、粘着テープ26を
折り曲げるガイドが一部に形成され、その先端部が第1
ガイドローラ14の外周面に当接して位置決めが行われ
る。第1ガイド部材50aを回動可能とするためには、
同図(C)に示すように、第2ガイドローラ16の基端
部を2段階に変化する段付形状に形成し、その大径部1
6bに第1ガイド部材50a及びスプリングワッシャ5
2を嵌合させた後、その小径部16cを基体部材10に
加締めにより固定すればよい。
【0049】このようにすれば、折返部形成装置に粘着
テープを装着するとき、第1ガイド部材50aを回動さ
せると共に、第2ガイド部材50bを取り外すことで、
粘着テープの装着を容易に行うことができる。そして、
両端部に折返部26aが形成された粘着テープ26は、
一端部に折返部26aが形成された粘着テープ26より
もその端を見つけることが容易であり、被接着物からの
剥離が一層容易になる。
【0050】次に、粘着テープの両端部又は一端部に折
返部を形成する折返部形成装置に共通の各種応用構成に
ついて説明する。図16は、粘着テープの貼付作業効率
を向上させるために、基体部材10に粘着テープ26の
カッタ54を取り付けた構成を示す。カッタ54は、粘
着テープディスペンサー30への取付時には不要となる
ため、安全性の観点から、同図(B)に示すように、収
納状態と使用状態とを簡単に切り換えられるように構成
される。
【0051】即ち、基体部材10の表面には、同図
(C)に示すように、略正方形の陥凹部10fが形成さ
れる。陥凹部10fの略中央には、基体部材10の板厚
方向に延びる軸部54aの基端部が、螺子54bにより
固定される。軸部54aには、陥凹部10fに嵌合可能
であって、その一面に歯部54cが形成された角筒部5
4dが回転自由に嵌合される。なお、角筒部54dに
は、収納状態と使用状態との切り換えを容易にするた
め、指を掛ける引掛部54eを設けることが望ましい。
そして、角筒部54dを基体部材10方向に付勢させる
べく、角筒部54dから突出した軸部54aに、平ワッ
シャ54f,圧縮コイルばね54g及び平ワッシャ54
fがこの順番で嵌合される。また、軸部54aから平ワ
ッシャ54f及び圧縮コイルばね54gが外れないよう
に、軸部54aの先端部に螺子54hが螺合される。
【0052】カッタ54を収納状態と使用状態とに切り
換えるには、同図(D)に示すように、圧縮コイルばね
54gの付勢力に抗して、引掛部54eに指を掛けて、
角筒部54dを基体部材10から離れる方向に移動させ
つつ、軸部54aの回りに90度回転させる。なお、カ
ッタ54を収納状態としたときに、その歯部54cが第
2ガイドローラ16に対面するように、陥凹部10fを
形成することが望ましい。
【0053】さらに、基体部材10の一端部近傍に小孔
を形成し、図17に示すように、ここに紐56などを通
して、作業者58が折返部形成装置を首から吊り下げら
れるようにしてもよい。このようにすれば、粘着テープ
の貼り付けを行わないときには、作業者58は両手が自
由となるため、高所作業などの作業効率を向上させるこ
とができる。
【0054】ところで、粘着テープ26の折返部26a
に、図18(A)〜(C)に示すように、バーコードや
文字が描かれた紙,薄い金属板,針金又は布などの挿入
物60を挿入する場合がある。特に、折返部26aに針
金を挿入したものは、スカートなどの裏面に貼り付ける
ことで、その形を整えるという作用がある。また、同図
(D)に示すように、粘着テープを略2つ折りにした折
返部26aに、一端部に粘着テープが剥離し易い処理が
表裏に施されるとともに、その部分を切離可能にするミ
シン目60aが形成された挿入物60を挟み込むように
してもよい。この場合、ミシン目60aにより挿入物6
0の一端部を切り離し、本,ノート等を挟み込むように
すれば、長さ自由のインデックス(見出し)とすること
ができる。そして、折返部26aに挿入された挿入物6
0は、図19に示すように、外部雰囲気から遮断される
ため、例えば、水分が付着しても文字が滲んだりするこ
とが防止される。
【0055】折返部26aに挿入物60を挿入するため
に、基体部材10には、図20及び図21に示すよう
に、第1ガイドローラ14により繰り出された粘着テー
プ26の粘着面に対して、短冊状又は線状の挿入物60
を位置決めしつつ供給する挿入物ガイド62が取り付け
られる。即ち、第2ガイドローラ16近傍の基体部材1
0には、その板厚方向に延びる軸部62aの基端部が回
転自由に固定される。軸部62aを回転自由とするに
は、例えば、図21(C)に示すように、その基端部を
小径に形成し、基体部材10の裏面から突出した小径部
に平ワッシャ64,スプリングワッシャ66及び平ワッ
シャ64をこの順番で嵌合させた後、その端部を加締め
るようにすればよい。
【0056】軸部62aには、挿入物の位置決めを行う
左右のガイド部材62L,62Rが嵌合固定される。左
右のガイド部材62L,62Rは、夫々、軸部62aに
摺動かつ回転自由に嵌合される円筒部62bと、挿入物
60の両端部の位置決めを行う腕部62cと、挿入物6
0の一面と接触しつつ粘着テープ26へと案内する案内
部62dと、を含んで構成される。円筒部62bの周壁
には、軸部62aへの固定を行う止め螺子62eが螺合
される雌螺子62fが形成される。なお、左右のガイド
部材62L,62Rを略同一位相にて固定できるよう
に、軸部62a外周の一部を平坦に加工することが望ま
しい。また、粘着テープ26に対するガイド部材62
L,62Rの位置決めを行うために、基体部材10に円
柱形状の位置決めストッパ68が固定されると共に、ガ
イド部材62L,62Rの腕部62cにストッパ68と
嵌合する切欠部62gが形成される。
【0057】なお、図10に示す粘着テープの折返部の
幅を可変とする機構を有するものでは、軸部62a及び
ストッパ68として、夫々、ガイド軸34及び36を利
用するようにしてもよい。そして、挿入物60の幅,粘
着テープ26に対する挿入物60の挿入位置を変えるに
は、止め螺子62eを弛めて、ガイド部材62L,62
Rを所定の位置まで夫々摺動移動させ、その位置で止め
螺子62eを再度締め込むようにすればよい。また、挿
入物60の挿入位置からガイド部材62L,62Rを回
動させて退避させるようにすれば、ガイド部材62L,
62Rが邪魔にならず、粘着テープの着脱を容易に行う
ことができる。
【0058】基体部材10には、ロール状に巻き形成さ
れた挿入物(以下「ロール挿入物」という)70を回転
自由に保持するロールホルダ72を取り付けるようにし
てもよい。即ち、図22に示すように、基体部材10の
一端部に、薄板からなる連結部材72aが固定される。
連結部材72aは、基体部材10に対して着脱可能とな
るように、例えば、螺子72bで締結固定されることが
望ましい。一方、連結部材72aの先端部には、ロール
挿入物70を回転自由に保持する保持部材74を嵌合す
べく、軸部材12方向に向かって延びる切欠部72cが
形成される。保持部材74は、切欠部72cに摺動自由
に嵌合する嵌合部74aと、ロール挿入物70が嵌合さ
れる小径部74bと、ロール挿入物70が容易に外れな
いようにする大径部74cと、を含んで構成される。な
お、大径部74cの先端には、ロール挿入物70の着脱
を可能とするスリット74dがその軸方向に形成され
る。
【0059】ロール挿入物70を連続して挿入するに
は、保持部材74の大径部74cに対してロール挿入物
70を押し付けると、スリット74dの幅の分だけ大径
部74cが弾性変形し、その小径部74bにロール挿入
物70が嵌合される。そして、保持部材74の嵌合部7
4aを連結部材72aの切欠部72cに嵌合させつつ、
ロール挿入物70の自由端を挿入物ガイド62へと導
き、その自由端を粘着テープ26の粘着面に貼り付けた
後、粘着テープ26外周面とロール挿入物70外周面と
を接触させる。その後、粘着テープ26の自由端を繰り
出すと、粘着テープ26の繰り出しに伴ってロール挿入
物70が繰り出され、折返部26aにロール挿入物70
が連続して挿入される。このとき、粘着テープ26外周
面とロール挿入物70外周面とが接触しているので、粘
着テープ26とロール挿入物70とが同一長さ引き出さ
れることで、粘着テープ26の引出量ΔLとロール挿入
物70の引出量ΔL’とが等しくなり、ロール挿入物7
0が円滑に供給される。
【0060】以上説明した折返部形成装置によれば、粘
着テープの幅方向の少なくとも一端部に粘着に寄与しな
い折返部が容易に形成される。このため、例えば、セロ
ファン,ガラスなどの平滑な被接着物に粘着テープが貼
られた場合でも、その端面を極めて容易に見つけること
ができ、そこから粘着テープを容易に剥離させることが
できる。
【0061】また、粘着テープとしてバックシーラーを
用い、野菜などを入れたビニール袋を閉じるようにすれ
ば、その開封が容易になると共に、ビニール袋の再利用
が可能となる。このとき、バックシーラーの折返部に挿
入した挿入物に、生産者名,価格,バーコード,生産日
等の情報を記載しておけば、製品情報を明確にすること
ができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は請求
項4に記載の発明によれば、粘着テープの少なくとも一
端部には、その自由端を繰り出す力を利用して折曲部が
形成されるため、動力源が不要な堅牢かつコンパクトな
折返部形成装置とすることができる。このため、店舗の
改装工事などで高所作業を行う場合や、家庭や学校など
で小規模に粘着テープを利用する場合であっても、その
幅方向の少なくとも一端部に接着に寄与しない折返部が
形成された粘着テープを使用することができ、被接着物
から粘着テープを容易に剥離させることができる。
【0063】このとき、粘着テープの幅方向の移動が高
精度に規制されることで、折返部の幅を略一定とするこ
とができる。また、粘着テープが装着された折返部形成
装置をそのままディスペンサーに取り付けることができ
るため、粘着テープの繰り出し及び切断が容易となり、
その貼り付け作業に要する労力を一層軽減させることが
できる。
【0064】請求項2記載の発明によれば、折曲部の幅
を任意に変更することができる。請求項3記載の発明に
よれば、異なる幅を有する粘着テープが使用可能とな
り、汎用性を付与させることができる。請求項5記載の
発明によれば、粘着テープの繰り出しにおける接触抵抗
を低減させることができる。
【0065】請求項6記載の発明によれば、粘着テープ
との接着力が低下し、粘着テープの繰り出しに要する力
を低減させることができる。請求項7記載の発明によれ
ば、折返部形成装置に粘着テープを装着又は取り外すと
きに、折返ガイドが邪魔になることがなく、粘着テープ
の着脱を容易に行うことができる。
【0066】請求項8記載の発明によれば、粘着テープ
の折返部の幅が広いときであっても、折返部にしわが発
生することを抑制することができる。請求項9記載の発
明によれば、折返部形成装置を単独で使用するときであ
っても、カッタにより粘着テープの切断を容易に行うこ
とができ、粘着テープの貼付作業効率を向上させること
ができる。
【0067】請求項10記載の発明によれば、安全性を
向上させることができる。請求項11記載の発明によれ
ば、ユーザの多様な要望に対応できる。請求項12記載
の発明によれば、折返部形成装置に粘着テープを着脱す
るときに、挿入物ガイドが邪魔になることなく、粘着テ
ープの着脱を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本原理を示し、(A)は折曲ローラ
による作用の説明図、(B)は折返ガイドによる作用の
説明図
【図2】本発明に係る折返部形成装置の第1基本構成を
示す斜視図
【図3】折曲ローラの詳細図
【図4】粘着テープの装着方法の説明図
【図5】粘着テープの巻き掛け方法の説明図
【図6】粘着テープの装着完了状態を示し、(A)は平
面図、(B)は正面図
【図7】折返部形成装置をディスペンサーに取り付けた
状態の説明図
【図8】粘着テープの折返部の幅が狭いときに使用する
折返ガイドを示し、(A)は斜視図、(B)は正面図
【図9】粘着テープの折返部の幅が広いときに使用する
折返ガイドを示し、(A)は斜視図、(B)は正面図
【図10】粘着テープの折返部の幅を可変とする機構を
示し、(A)は斜視図、(B)は側面図
【図11】第1ガイドローラの小径部の長さを可変とす
る第1実施例を示し、(A)は斜視図、(B)は側面図
【図12】第1ガイドローラの小径部の長さを可変とす
る第2実施例を示し、(A)は斜視図、(B)はその側
面図、(C)は軸部の変形例の斜視図、(D)はその要
部断面図
【図13】第1ガイドローラの小径部の長さを可変とす
る第3実施例を示す側面図
【図14】本発明に係る折返部形成装置の第2基本構成
を示し、(A)は斜視図、(B)は構成図、(C)は断
面図
【図15】同上における折曲ガイドの詳細を示し、
(A)は斜視図、(B)は使用方法の説明図、(C)は
構成図
【図16】粘着テープのカッタを示し、(A)は正面
図、(B)は収納状態と使用状態の説明図、(C)はカ
ッタの構成図、(D)は収納状態と使用状態との切換方
法の説明図
【図17】折返部形成装置の一使用例の説明図
【図18】粘着テープの折返部に挿入される挿入物の一
例を示し、(A)〜(D)は夫々バーコード,文字が描
かれた紙片,針金及びミシン目が形成された紙片が挿入
された粘着テープの説明図
【図19】粘着テープの折返部に挿入された挿入物の一
例を示し、(A)は短冊状の挿入物、(B)は針金の挿
入状態の説明図
【図20】挿入物ガイドの斜視図
【図21】挿入物ガイドの詳細を示し、(A)は平面
図、(B)は要部拡大図、(C)は軸部の固定方法の説
明図
【図22】ロールホルダを示し、(A)は正面図、
(B)は要部拡大図、(C)は斜視図、(D)はロール
挿入物の取付構造の説明図
【符号の説明】
A ガイドローラ B ガイドローラ C 折曲ローラ D 粘着テープ d 折返部 E 折返ガイド 12 軸部材 14 第1ガイドローラ 16 第2ガイドローラ 18 折曲ローラ 18a 隆起部 20 折返ガイド 20d 補助ガイド 22 付勢部材 26 粘着テープ 30 粘着テープディスペンサー 30a 溝部 48 折曲ローラ 50 折返ガイド 62 挿入物ガイド

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻心に巻き回された粘着テープの両側面の
    一部を挟み込んで幅方向の移動を規制しつつ、該粘着テ
    ープの基材面が巻き掛けられてその自由端を繰り出す第
    1ガイドローラと、 該第1ガイドローラにより繰り出された粘着テープの基
    材面が巻き掛けられる第2ガイドローラと、 前記第1ガイドローラと第2ガイドローラとの間に張り
    渡される粘着テープの一端部が張り出すように、該粘着
    テープの粘着面が巻き掛けられ、その張出部分を粘着面
    方向に折り曲げる折曲ローラと、 該折曲ローラにより折り曲げられた粘着テープの張出部
    分と接触し、該張出部分を粘着面方向にさらに折り曲げ
    て、粘着面同士が貼り合わされた折返部を形成する折返
    ガイドと、 粘着テープディスペンサーの溝部に嵌合可能な軸部材
    と、 該軸部材と前記第1ガイドローラとの間に介装され、前
    記粘着テープを該第1ガイドローラ方向に付勢する付勢
    部材と、 を含んで構成されたことを特徴とする粘着テープの折返
    部形成装置。
  2. 【請求項2】前記折曲ローラは、その軸方向に移動可能
    に構成されていることを特徴とする請求項1記載の粘着
    テープの折返部形成装置。
  3. 【請求項3】前記第1ガイドローラは、前記粘着テープ
    の挟み込み幅が変更可能に構成されていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の粘着テープの折返部形
    成装置。
  4. 【請求項4】巻心に巻き回された粘着テープの両側面の
    一部を挟み込んで幅方向の移動を規制しつつ、該粘着テ
    ープの基材面が巻き掛けられてその自由端を繰り出す第
    1ガイドローラと、 該第1ガイドローラにより繰り出された粘着テープの基
    材面が巻き掛けられる第2ガイドローラと、 前記第1ガイドローラと第2ガイドローラとの間に張り
    渡される粘着テープの両端部が張り出すように、該粘着
    テープの粘着面が巻き掛けられ、その各張出部分を粘着
    面方向に折り曲げる折曲ローラと、 該折曲ローラにより折り曲げられた粘着テープの各張出
    部分と接触し、該張出部分を粘着面方向にさらに折り曲
    げて、粘着面同士が貼り合わされた折返部を形成する折
    返ガイドと、 粘着テープディスペンサーの溝部に嵌合可能な軸部材
    と、 該軸部材と前記第1ガイドローラとの間に介装され、前
    記粘着テープを該第1ガイドローラ方向に付勢する付勢
    部材と、 を含んで構成されたことを特徴とする粘着テープの折返
    部形成装置。
  5. 【請求項5】前記第1ガイドローラ,第2ガイドローラ
    及び折曲ローラは、夫々、回転自由に構成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記
    載の粘着テープの折返部形成装置。
  6. 【請求項6】前記折曲ガイドには、前記粘着テープとの
    接触面積を小とする隆起部がその周方向に複数形成され
    たことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つ
    に記載の粘着テープの折返部形成装置。
  7. 【請求項7】前記折返ガイドは、着脱自由又は回動自由
    に構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6
    のいずれか1つに記載の粘着テープの折返部形成装置。
  8. 【請求項8】前記折返ガイドには、前記第1ガイドロー
    ラと折曲ローラとの間で粘着テープの基材面と接触し
    て、しわを伸ばす補助ガイドが付設されていることを特
    徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の粘
    着テープの折返部形成装置。
  9. 【請求項9】前記第2ガイドローラから繰り出された粘
    着テープを切断するカッタが備えられていることを特徴
    とする請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の粘着
    テープの折返部形成装置。
  10. 【請求項10】前記カッタは、収納可能に構成されてい
    ることを特徴とする請求項9記載の粘着テープの折返部
    形成装置。
  11. 【請求項11】前記第1ガイドローラにより繰り出され
    た粘着テープの粘着面に対して、短冊状又は線状の挿入
    物を位置決めしつつ供給する挿入物ガイドが備えられた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10記載の粘着テー
    プの折返部形成装置。
  12. 【請求項12】前記挿入物ガイドは、前記挿入物の供給
    位置から移動可能に構成されていることを特徴とする請
    求項11記載の粘着テープの折返部形成装置。
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