JP2003118743A - 医療用連結容器およびその製造方法 - Google Patents

医療用連結容器およびその製造方法

Info

Publication number
JP2003118743A
JP2003118743A JP2002197085A JP2002197085A JP2003118743A JP 2003118743 A JP2003118743 A JP 2003118743A JP 2002197085 A JP2002197085 A JP 2002197085A JP 2002197085 A JP2002197085 A JP 2002197085A JP 2003118743 A JP2003118743 A JP 2003118743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medical
melt
container
film
port member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002197085A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4115760B2 (ja
Inventor
Takayuki Mizuo
隆之 水尾
Teruaki Nakagawa
照章 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Plastic Products Co Ltd
Original Assignee
Showa Denko Plastic Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko Plastic Products Co Ltd filed Critical Showa Denko Plastic Products Co Ltd
Priority to JP2002197085A priority Critical patent/JP4115760B2/ja
Publication of JP2003118743A publication Critical patent/JP2003118743A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4115760B2 publication Critical patent/JP4115760B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結状態にあってもポート部材やフィルムの
溶着による張力が緩和され、平面状連結体として取り扱
えるため、未充填容器の貯蔵、梱包、運搬が容易であ
り、また内容物充填工程では包装から内容物充填機への
連続供給が容易にでき、さらに内容物充填後の梱包、貯
蔵、取り出し、個々のバッグへの分離が容易かつ確実に
行える医療用連結容器の提供。 【解決手段】 2枚の連続したフィルムが溶融シールさ
れ、袋状区画が連続した状態に形成され、必要に応じて
各袋状区画のそれぞれに側縁の片側または両側にポート
部材を設けられるとともに、区画接合部または連結部に
切り込みを設けるなどの緩和手段が施されていることを
特徴とする医療用連結容器、梱包方法、並びにその製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液、薬液等を充
填し、その形状のまま使用する輸液バッグ、CAPDバ
ッグなどの医療用容器に関する。特に形状的に多数連結
された医療用容器であって、製造、梱包、輸送、内容物
の充填などにおいて取り扱いが容易である上、貯蔵、輸
送時における荷崩れを防止できる医療用連結容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】輸液バッグ、CAPDバッグなどの医療
用容器は、かって主流であったガラス瓶からブロー成形
法による樹脂製瓶に切り替わり、現在はさらにフィルム
をシールし、ポート部材を溶着して取りつけバッグ状に
形成した形態のものに変わりつつある。これらのバッグ
状医療用容器は高い柔軟性を持ち、使用に際し内容液の
排出に合わせて自動的に容積を縮小していくため、二次
空気導入が不要となる。この結果、空気中に浮遊してい
る極微細な粉塵や細菌などの汚染物質の混入が防止で
き、また廃棄物の減容、減量化に大きな効果が得られる
ことから今後さらに使用量が増加していくと考えられ
る。
【0003】このようなバッグ状医療用容器は、ポート
部以外のシールは連続フィルムの状態で袋状区画にシー
ルされる場合があり、製袋工程の効率がよくまた機械も
簡単で専有面積も小さく生産性が高い。しかし一般には
バッグ状に製袋された以降は枚葉状に切りはなされた後
ポート部材を取り付けるのが普通である。これに対しポ
ート部材の取り付けまでを一貫した工程で連続容器の形
態での改善された提案があった(特開2001−112
847号公報)が、この場合においてもポート部材を取
り付けた直後に1個ごとの容器に切り離しており、内容
物充填機にも1個ごとに供給することが必要とされてい
る。
【0004】このため、切り離された1個ごとのバッグ
状容器の受け渡し、貯蔵、搬送、内容物充填工程におけ
る容器の柔らかさのための位置決め、固定など、さらに
充填後における貯蔵、梱包、輸送などに大がかりで複雑
な機械構造が必要となり、容器の寸法変更に対する対応
性は困難となり、装置的に調整の難しさ、機械保守の手
間や故障の発生などで製造コストの上昇につながりやす
い。
【0005】また製袋工程と充填工程は工程的に独立し
ており、さらに容器の性状が柔軟で不定形なため、搬
送、梱包、充填機への送り込み等も難しく、さらに容器
自体に自立性がなく、形状保持が困難であり、そのまま
積み上げたときなどは荷崩れ、変形、傷つき等の問題が
発生しやすいため特別な取り扱いに手間がかかり、一般
的に容積も著増し、生産工程上も効率が悪い場合が多
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、容器製造工
程においては、フィルムから連続してポート部材を溶着
して取り付けることができるようにされた、またはポー
ト部材が取り付けられたバッグ状医療用連結容器であっ
て、連結状態にあっても、フィルムの溶融シールやポー
ト部材溶着により発生する張力が緩和され、平面状連結
体として取り扱えるため、未充填容器の貯蔵、梱包、運
搬が容易であり、また内容物充填工程では包装から内容
物充填機への連続供給が容易にでき、さらに内容物充填
後の梱包、貯蔵、取り出し、個々のバッグへの分離が容
易かつ確実に行える医療用連結容器の提供を目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は[1] 連続し
たフィルムが溶融シールされ、袋状区画が連続した状態
に形成され、連続したフィルムの側縁に発生した応力ま
たは張力の緩和手段が施されていることを特徴とする医
療用連結容器、[2] 連続したフィルムが溶融シール
され、袋状区画が連続した状態に形成され、各袋状区画
のそれぞれに側縁の片側または両側にポート部材が設け
られるとともに、連続したフィルムの側縁に発生した応
力または張力の緩和手段が施されていることを特徴とす
る医療用連結容器、
【0008】[3] 緩和手段が、区画接合部または連
結部に切り込みを設けた上記[1]または[2]に記載
の医療用連結容器、[4] 切り込みが直線状、V字ま
たはU字形状である上記[1]〜[3]のいずれかに記
載の医療用連結容器、[5] 緩和手段が、ポート部材
を取り付ける際または取り付けた後に、該側縁を加熱し
て応力または張力を緩和したものである上記[2]〜
[4]のいずれかに記載の医療用連結容器、[6]
緩和手段が、区画接合部の間に溶融シールしていない連
結部を設けた上記[1]〜[5]のいずれかに記載の医
療用連結容器、
【0009】[7] 袋状区画を一定数毎に折り畳んだ
ときに、ポート部が重ならないように、区画接合部また
は連結部に折り畳み目をずらして付けた上記[2]〜
[6]のいずれかに記載の医療用連結容器、[8] 区
画接合部の幅を、ポート部材の最大径よりも大とした上
記[7]に記載の医療用連結容器、[9] 袋状区画を
一定数毎に折り畳んだときに、ポート部が重ならないよ
うに、ポート部材を袋状区画の側縁にずらして設けた上
記[2]〜[8]のいずれかに記載の医療用連結容器、
[10] 袋状区画を一定数毎に折り畳んだときに、
ポート部が重ならないように、折り畳み数に合わせポー
ト部材を一定数毎に交互に一方の側縁のみに設けた上記
[2]〜[9]のいずれかに記載の医療用連結容器、
[11] 区画接合部または連結部に設けられたミシン
目、切り込み部または不連続のスリット部を折り畳み目
とした上記[1]〜[10]のいずれかに記載の医療用
連結容器、
【0010】[12] フィルムが、筒状のフィルム、
2枚のフィルムを重ねたものまたは幅広いフィルムを折
り畳み2枚を重ねた形のフィルムである上記[1]〜
[11]のいずれかに記載の医療用連結容器、[13]
フィルムが、厚さ100〜500μmの単層または積
層したプラスチックフィルムである上記[1]〜[1
2]のいずれかに記載の医療用連結容器、[14] フ
ィルムの接合面が、溶融シール可能な樹脂である上記
[1]〜[13]のいずれかに記載の医療用連結容器、
【0011】[15] 医療用連結容器が連続した輸液
バッグまたはCAPDバッグである上記[1]〜[1
4]のいずれかに記載の医療用連結容器、[16] 一
つのポート部材の反対側の溶融シール部に吊り下げ用の
穴を設けた上記[2]〜[15]のいずれかに記載の医
療用連結容器、
【0012】[17] 上記[2]〜[16]のいづれ
かに記載の連続した医療用連結容器を、ポート部材が重
ならないように2個以上の一定区画毎に折り畳むことを
特徴とする医療用連結容器の包装方法、[18] 上記
[1]または[2]に記載の医療用連結容器を底から順
序よく折り畳みながら包装ケース(梱包単位)に包装す
る際、開始端および最終端の医療用連結容器区画を梱包
単位の外へ取り出せるように包装することを特徴とする
包装方法、
【0013】[19] 溶融シール機に、重ねたフィル
ムを供給し、ポート部材取り付け部を除く区画接合部を
溶融シールするとともに、その前または後において区画
接合部の側縁部に切り込みを設けることを特徴とする医
療用連結容器の製造方法、[20] 溶融シール機に、
重ねたフィルムを供給し、ポート部材取り付け部を除く
区画接合部を溶融シールした後、フィルム側縁の片側ま
たは両側のポート部材取り付け部のフィルムを引き離
し、ポート部材を溶着シールするとともに、その前また
は後において区画接合部の側縁部に切り込みを設けるこ
とを特徴とする医療用連結容器の製造方法、[21]
溶融シール機に、重ねたフィルムを供給し、ポート部材
取り付け部を除く区画接合部を溶融シールした後、その
側縁部または全体を加熱して張力を緩和することを特徴
とする医療用連結容器の製造方法、[22] 溶融シー
ル機に、重ねたフィルムを供給し、ポート部材取り付け
部を除く区画接合部を溶融シールした後、フィルム側縁
の片側または両側のポート部材取り付け部のフィルムを
引き離し、ポート部材を溶着シールし連結容器を形成し
た後、その側縁部または全体を加熱して張力を緩和する
ことを特徴とする医療用連結容器の製造方法、[23]
溶融シール機に、重ねたフィルムを供給し、ポート部
材取り付け部を除く区画接合部を溶融シールした後、そ
の前または後において区画接合部の側縁部を溶融シール
し、側縁部の溶融シール部に切り込みを設けることを特
徴とする医療用連結容器の製造方法、[24] 溶融シ
ール機に、重ねたフィルムを供給し、ポート部材取り付
け部を除く区画接合部を溶融シールした後、フィルム側
縁の片側または両側のポート部材取り付け部のフィルム
を引き離し、ポート部材を溶着シールするとともに、そ
の前または後において区画接合部の側縁部を溶融シール
し、側縁部の溶融シール部に切り込みを設けることを特
徴とする医療用連結容器の製造方法、および
【0014】[25] 上記[2]〜[16]のいずれ
かに記載された医療用連結容器を、連結した状態で連続
的に内容物充填装置に供給し、充填することを特徴とす
る医療用連結容器の内容物充填方法、を開発することに
より上記の目的を達成した。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、2枚の連続したフィル
ムがその周辺を溶融シールされて袋状区画(本発明にお
いて「袋状区画」とは、袋状に溶融シールされたものの
他、ポート部材を接合することによりあるいは薬液を充
填した後に行われる溶融シールにより袋状となる部分を
溶融シールしたものも含む。)が隣接して形成されてお
り、必要に応じて各袋状区画のそれぞれに、側縁の片側
または両側にポート部材を設けた特徴とする医療用連結
容器であり、ポート部材のシールも含めて全ての製袋工
程を連続フィルムを切断することなく連結した状態で容
器を形成することによって、製袋機の構造を簡単にし、
容器形態の変更に対する対応性の向上、調整の容易化、
設置面積の最小化による製造コストの低減、異物混入の
防止が実現でき、更には梱包が容易で且つ搬送時の荷崩
れがなく、また充填機への送り込みの連続化、自動化が
しやすい連結された医療用連結容器及びその製造方法を
提案するものである。
【0016】本医療用連結容器に使用するフィルムは、
通常インフレーション成形法により成形されたフィルム
チューブまたはTダイ成形法等により成形されたフィル
ムであり、これを2枚重ね合わせるか、或いは幅広の連
続するフィルムを折り畳み2枚とするかして使用する。
特にインフレーションフィルムは筒状となっており、筒
状内部がフィルム成形時のままの無菌状態に保持されて
いるので、連結容器成形時に側縁部を切り取ってそのま
ま使用することができるので好ましい。該フィルムは、
単層であってもよいが、2層以上の積層フィルムでもよ
く、重ね合わせたフィルムの内面同士をエチレン系また
はプロピレン系のポリマーなど、ヒートシールまたは高
周波シールなどの溶融シール可能な樹脂とすることが好
ましい。フィルムの厚さは容器の容積、目的に応じて適
宜選択されるが、輸液バッグにおいては通常100〜5
00μm、特に200〜400μm程度のフィルムが使
用される。
【0017】袋状区画は、上記の重ね合わせた2層のフ
ィルムを一定間隔で区画の周辺を溶融シール(本発明に
おいて、袋状区画を形成する溶融シール部を「区画接合
部」という。)することにより形成する。この場合、フ
ィルムの連続方向に沿った片側または両側の側縁にポー
ト部材を溶着した場合でも枚葉化することなく、連続し
たフィルム状態で製袋することができ、また内容物充填
工程、さらに梱包、取り出しなども一体の連結容器とし
て取り扱うことができる。また必要に応じ、該袋状区画
内部に弱シールにより区画を設け、それぞれの区画には
長期間混合のままにしないことが好ましい薬剤を別々に
収容し、使用時に圧力を加えて該弱シール部を剥離し、
これら区画を連通させることにより薬液を混合後すぐに
使用できる様な複数の薬液を収容可能とした容器にして
も良い。
【0018】ポート部材は輸液バッグなどに用いるもの
とおなじポート部材であって良い。このポート部材の取
り付けは、上記連続した袋状区画を有する連結容器の2
個以上の一定区画毎に折り畳んだときにポート部材部が
重なり合わないように配置することが好ましい。例えば
折り畳み部をずらしてポート部を重ならないようにする
こともできるし、連結容器を折り畳んだときにポート部
が重ならないようにポート部材を袋状区画の中心よりず
らして設けても良いし、或いは連結容器を折り畳んだと
きに折り畳み長さに合わせ一定数毎に袋状区画の一方の
側縁にのみ設けるなどする事により、ポート部の厚さに
よる影響を可能な限り減少することが好ましい。ポート
部材は、薬液充填および薬液の取り出し口としての機能
を有するが、薬液充填後は殆どの場合、薬液取り出し口
のみがあればよい場合が多い。例えば医療用容器として
一つのポート部があればよい場合には、薬液の充填はフ
ィルム長手方向の両側の側縁にポート部材を設けてお
き、該袋状区画の中間部(フィルムの長手方向に平行
に)を切断し、その切断部分を薬液充填口として使用す
ることもできる。
【0019】この2枚重ね合わせたフィルムをシールし
て袋状区画を連続した状態に形成する。シール方法は接
着剤を用いても良いが、有機溶剤を使用せずに環境問
題、内容物汚染の危険性がなく生産性が高くコストも有
利な溶融シールが好ましい。例えば熱金型、高周波等の
加熱手段を用い、それぞれの区画のポート部材を取り付
ける領域を除く区画接合部の3乃至4辺をシールして袋
状区画を形成する。
【0020】フィルムの連続方向に形成される連続した
袋状区画は、連続した区画接合部によって結合されてい
る。この区画接合部は隣接した袋状区画の周辺をシール
部の延長したシール部からなる区画接合部であっても良
く、或いはその中間にシールしていない連結部を設けた
区画接合部であっても良い。なお連続した袋状区画のそ
れぞれに側縁の片側または両側にポート部材が設けられ
ているときに、折り畳み部となる区画接合部の幅をポー
ト部の最大径(連結容器の連続方向の最も大きい部分の
長さ)より大とすれば、ポート部材を重ならないように
折り畳み部を自由に選択できるので好ましい。
【0021】連結容器の長さはエンドレスに製造できる
ので、貯蔵、梱包、搬送などにおいては折り畳んで取り
扱うことが必要となる。連結容器を折り畳みやすくする
ためには、容器外周の区画接合部または連結部に折り目
を予定する位置にミシン目または不連続のスリットを設
けておけば意図した場所で折り畳むことが容易になり、
より作業性が良くなる。折り方は図2または図3に示す
ような方法があり、状況に応じて使い分ける。さらに連
結した区画を切り離すため或いはそれぞれの医療用容器
をその形状に合わせて切り離すためにもミシン目または
不連続スリットは有効であり、折り畳み目とは一部共通
しても構わないが各区画毎に折り畳み目とは別に設ける
ことができる。
【0022】フィルムの連続方向に形成される連続した
袋状区画を形成した医療用連結容器は、溶融シール部の
形状により、医療用連結容器の開始端から最終端までが
必ずしも直線的にならず、溶融シール後の熱収縮のた
め、左右いずれかの方向に曲がる場合がある、特に医療
用連結容器が長尺になるほど、この問題が発生しやす
い、これは溶融シール部の面積が医療用連結容器の長尺
方向の中心軸に対して必ずしも対称でないことによる。
これにより医療用連結容器がロール状に巻かれたまま放
置したときに、巻かれた医療用連結容器の一つの片側が
きつく巻き締められ、反対側が緩く巻き締められること
があり、きつく締まった側はブロッキングが起こりやす
くなり、ロール状医療用連結容器が繰りだしにくくなる
ことがあった。また折り畳んだ医療用連結容器の場合に
は、その幅が溶融シール前のフィルムの幅よりも大きく
なることがあり、梱包材への梱包に支障を来すことがあ
った。さらに、本医療用容器において、連続したフィル
ムに立体形状を持つポート部材をフィルム長手方向側縁
に溶着すると、ポート部材の厚さのために溶着部分のフ
ィルムがそれ以外の部分に比べ長さが不足して2枚のフ
ィルムの長手方向に過大な張力を発生し、変形や位置ズ
レが起き易いため連結した状態での容器を平面状に維持
することが極めて困難となる。連続したままの医療用容
器を平面状として取り扱うためには、ポート部材を取り
付ける工程の前またはその後の適切な段階においてに該
応力または張力の緩和手段を執ることが必要である。緩
和手段としては該張力を緩和できる手段であれば特に限
定しないが、例えば連結部の側縁部側から切り込みを入
れる、またはポート部材取り付けの直前、溶融シール時
または直後に区画接合部またはポート部材を取り付けた
後に全体を平面状になるように弱い張力を掛けて連続容
器の側縁部近傍または全体を加熱し応力または張力を緩
和する、あるいは袋状区画を形成する際、隣り合った区
画接合部の間に溶融シールしていない連結部を設ける、
などの手段を行えばよい。また加熱して応力または張力
を緩和する場合には緩和部が狭い面積とならないように
温度勾配を持たせても良い。
【0023】最も好ましい緩和手段としては、ポート部
材を溶着する辺の両脇にある区画接合部または連結部
に、袋状区画の連続方向に沿った側縁から直線状、V字
またはU字などの切り込みを入れ、ポート部材に向かっ
てフィルムの側縁が自由に収縮できるようにすることで
解決できる。また、筒状フィルムのシールしていない連
結部に切り込みを入れる際には、図6に示す様に、予め
連結部の側縁部を溶融シールし、その溶融シール部の範
囲内に切り込みを入れることが好ましい。この様にする
ことで筒状内部の無菌性を保持したまま切り込みをいれ
ることが可能となる。切り込みを入れるときは、ポート
部材を取り付ける前に設けると、ポート部材を溶融シー
ルする際にフィルムに必要以上の張力がかからないため
シールが良好に行える利点がある。この切り込みは切り
込み幅や深さはポート部のサイズ、区画間の間隔、フィ
ルムの性質、ポート部の溶着条件などにより変わるが、
連結容器を平面状にして取り扱える範囲内であればその
幅や深さは自由に選択して良い。単に切り込んだだけで
もストレスを大きく緩和できる。好ましくはポート部材
長さ(側縁部からバッグ内部に入っている長さ)と同じ
またはそれより若干深い切り込みを入れておくことが側
縁部の張力緩和に有効である。輸液バッグに使用する場
合には、取り出し用ポート部の反対側の溶融シール部に
吊り下げよう穴を設けておくと使用に便利である。
【0024】上記の医療用連結容器は例えば次のように
して製造できる。即ちフィルムを袋状区画の幅またはそ
れに連結部の幅を加えた一定の間隔で、間欠的あるいは
連続的に送り込みながらフィルムの長手方向に沿ってポ
ート部材を取り付ける領域を除いて袋状区画を形成する
ように溶融シールし、必要に応じその直後に冷却金型に
より溶融領域を急冷する。この場合隣りあった袋状区画
を接触した状態に形成しても良いし、あるいは隣り合っ
た袋状区画の間に溶融シールしていない連結部を設けて
も良い。次いでポート部材を取り付ける領域を真空パッ
ドなどによりフィルムを引き離して開口させ、そこにポ
ート部材を挿入し、フィルムの外側から加熱金型を押し
当てて溶着シールする。この場合、溶着の前または後に
緩和手段を施すことにより連結した状態であっても平面
状の連結容器として取り扱うことが可能となる。
【0025】側縁両側に同じサイズのポート部材を取り
付けた場合であっても連結容器を平面状として取り扱う
ことは極めて困難であり、またポートシール後にそのま
ま強い張力をかけるとポートからシールが引きはがされ
る危険があるので溶融シール後冷却することが好ましい
が、冷却により張力がより強く発生する。特に側縁の片
側にのみポート部材を取り付けた場合、あるいは側縁の
両側にポート部材を取り付けた場合でもその大きさ(厚
さ)が異なる場合などは連結容器のままでは平面状とし
て取り扱うことが殆ど不可能であり、この時点で1個ご
とに切り離さないとその後の取り扱いが不可能となるこ
とが多い。しかし、緩和手段を施した連結容器は、連続
したフィルムの側縁の張力が大きく緩和されるので平面
状(ポート部材部分は大きく膨らんではいるが)として
取り扱うことができ、シールの際の剥離も生じない。ポ
ート部材を取り付ける前又は後に、袋状区画の区画接合
部または連結部の折り畳み予定部位にミシン目あるいは
不連続スリットを設ける。なおこれらの成形順序は例と
して示したものであり、工程的に問題のない範囲で任意
に変えることができる。
【0026】このようにして製造された連結容器は、図
2または図3で示すように数容器分をまとめて1段と
し、次に2段目を折り畳む際に1段目最後の容器の区画
接合部に設けたミシン目または不連続のスリット部に沿
った折り目で折れば2段目の容器群は区画接合部でずら
した幅の分だけ1段目の容器群に対して相対的にずれ
て、その結果1段目と2段目のポート部材が重なり合わ
ずに並ぶことができる。次に3段目の折り返しは2段目
とは反対に3段目の最初の容器の区画接合部の折り目に
ミシン目等を入れて折り返せば同じ方向に容器の位置が
ずれてポート部材が干渉しないように積層する事ができ
る。一段当たりの容器数を一定とし数段折り畳むと次第
に一方向に偏って積層され、且つポート部材が、同じ段
の隣接する容器の間に収まらなくなるため一定段数毎に
容器数1枚増やして1段目の折り返し位置の上方で再び
折り返す様にする。以上の方法で多数の容器を連続的に
折り畳めばポート部材の重なり合いを最小限に抑えるこ
とができ梱包容積がコンパクトになる。
【0027】また片側のみにポート部材を設ける容器で
は、1段目のポート部材を例えば右側の側縁にだけ設
け、2段目の容器にはポート部材を側縁の左側だけに設
けることによりポート部材の重なり合いを押さえること
が可能であるが、さらに上記のように1段目と3段目
(奇数同士)のポート部材の位置および2段目と4段目
(偶数同士)のポート部材の位置をずらすようにしてお
けばさらにポート部材の重なり合いを押さえて梱包容積
を減少させることが可能となる。
【0028】また、別の方法として1容器毎に折り目の
位置を区画接合部または連結部を挟んで交互に設け、そ
の折り目に併せて交互に折り畳めばポート部材は非容器
部分の幅ずつずれてポート部材は干渉せず2段目も同様
にして積層すればポート部材を密に整列させて積層させ
ることができる。ただし、これらの積層方法では同じ面
が向き合って重なる場合が必然的に発生し、片側が印刷
面であれば、保護フィルムを連続的に、または重なる部
分のみに挟むことによって保護することができる。
【0029】本発明の医療用連結容器は、複数個連続し
た状態で包装ケースに折り畳みながら梱包することがで
きる。連結容器が充填工程に連続的に送り込まれて内容
物充填が行われる際、ロール形態の梱包においては1ロ
ール単位が終了する毎にその最終端(ロールの中心部)
を次のロールの開始端に接合しなければならない。しか
し本発明の連結容器にあっては、1梱包単位の梱包開始
端(連結容器区画の折り畳み包装の始めの部分)を包装
ケースの外へ出してから包装ケースの底から折り畳みな
がら梱包するときは、連結容器開始端と最終端を包装ケ
ースから同時に取り出せる。
【0030】このように包装時の開始端を包装ケース
(梱包単位)の外へ取り出せるようにした折り畳み梱包
であれば、開始端(梱包時における)を送り出しの際の
最終端として、次に使用予定の梱包単位の開始端(梱包
時には最終端)と接合しておくことができるので、多数
の梱包単位をあらかじめ接合しておくことにより長時
間、連続した内容物充填が可能である。
【0031】本発明の連結容器はロール形態の梱包にお
いても使用できるが、ロール状に巻く場合、長尺に巻く
ほど、また長時間保管するほど巻き締められて容器にカ
ール状の変形が発生する可能性が高く、またゆるく巻く
と荷崩れやズレによる損傷が起こりやすいので注意が必
要である。また、上記折り畳み方式のほか、連結容器で
あっても平面状として取り扱えるのでポート部材を除く
袋状区画の幅より短い筒状心材を用い、ポート部が筒状
心材の外側になるようにして連続的に一定方向に巻き取
ることも可能であり、その場合は容器の巻き癖、変形等
を考慮して心材径、巻きテンション、巻き径を最適な条
件に設定する必要がある。
【0032】本発明の医療用連結容器は、従来の医療用
容器と異なり、折り畳まれているが容器は連結したまま
で包装されているので、充填に際し連結したままの状態
で充填機に供給できる。このため充填機における容器の
位置決めなどが容易となり効率的に処理可能となる。製
袋工程あるいは内容物充填工程後に、1個ごとに切断し
包装しても良いが、2個以上の一定数毎に切断、包装
し、使用に際して1個ごとに切断して製品とすることは
自由に選択できる。
【0033】(実施例)ポート又はフィルムをシールす
ることにより、連続フィルムの端縁に沿って発生する張
力を緩和する手段として以下の方法による実験を行っ
た。 (実施例1)フィルム原反として幅280mm、厚み3
00μの直鎖状低密度ポリエチレン単層インフレーショ
ンフィルムを用いた。まず、ロール状に巻いた原反を間
欠的に一定間隔で繰り出し、ポートをシールする側の端
(両端)から約10mmのところをナイフ状のカッター
で連続的に切断し、重ね合わせた2枚の連続したフィル
ムとした後、停止した際にポートの間隔のほぼ中央の位
置(区画接合部)に、連続フィルムの長手方向に対して
直角に、フィルムの端から40mmまで挟みにより切り
込み、次の送りの終了後また同様に切り込みを入れると
いう動作をフィルムを送る度に繰り返した。
【0034】切り込みを入れた後、2枚合わせているフ
ィルムをバキュームパッドにより開口して、シール部の
外径17mm、シール部の長さ15mm(ポートのフィ
ルムへの挿入長さに等しい)のポートを挿入してから、
ヒータにより温度150℃に加熱したシール金型によ
り、フィルムの外側からポートを挟み圧力をかけ約3秒
間加熱し、ポートをフィルムに接合すると同時に区画接
合部も同時に接合し袋状区画を形成した。シール金型を
開いてからフィルムを再び送り、冷却用水冷金型でフィ
ルム両側から挟んでシール部を冷却し、この動作を繰り
返した。その結果、切り込みを入れたフィルムはポート
シール後も変形を起こさず、また冷却をしたためポート
シール直後のポートからフィルムの剥離も見られなかっ
た。尚、この切り込みは張力によりV字型に開いた。
【0035】(比較例1)切り込みを設けなかった以外
は実施例1と同様に行った。この場合はポートをシール
した後フィルムが平面を保てず、その後の搬送、梱包等
の工程に支障を来たし、またポートシール後、発生する
張力によりフィルムがポートから剥離し、気密が保てな
いなど医療用容器として必要な品質の医療用容器が得ら
れなかった。
【0036】(実施例2)実施例1と同様のフィルムを
同様に繰り出し、ポートを挿入してシールする際、両側
に隣り合った区画接合部のフィルム端に、フィルム幅方
向に40mm、長手方向に20mmの面積で140℃に
加熱した金型を2〜3秒間接触させることにより、ポー
トシールにより発生した張力でフィルム長手方向に加熱
部が引き延ばされ、実施例1と同様の効果が得られた。
【0037】(実施例3)実施例1と同様のフィルムを
同様に繰り出し、ヒータにより温度155℃に加熱した
シール金型により約3秒加熱し、袋状区画を形成した。
次に隣合った袋状区画の間の溶融シールしていない連結
部の両側縁部を150℃のシール金型で溶融シールした
後、前記溶融シール部にカッター刃で、側縁部から20
mの切り込みを入れた後ロール状に巻き取った。巻き取
り後の医療用連結容器は直線的に繰り出された。
【0038】
【発明の効果】本発明の医療用連結容器は、容器製造工
程においては機械設備が簡単で設置面積が小さく経済性
に優れると同時に、フィルムから連続してポート部材を
溶着して取り付けることができるバッグ状医療用連結容
器であって、連結状態にあってもポート部材溶着による
張力が緩和されているので、平面状連結体として取り扱
え、折り畳み梱包が自動化しやすく、また該梱包した容
器を連続的に内容液充填装置に送り込むことができ、枚
葉化された容器の固定クランプや受け渡しの際に生じる
位置ズレ、脱落、傷つき等のトラブルの発生が大きく抑
制できた。さらに内容物充填後、連続したままの容器の
梱包、貯蔵、取り出し、個々のバッグへの分離が容易か
つ確実に行える優れた医療用連結容器である。もちろん
充填する直前または充填後に各容器は切り離され枚葉形
態として充填、梱包、貯蔵などを行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の側縁の両側にポート部材を設けた医療
用連結容器(連結部なし)。
【図2】図1の医療用連結容器を折り畳んだ概念図。
【図3】梱包した医療用連結容器の連続した取り出し
方。
【図4】本発明の側縁の両側にポート部材を設けた医療
用連結容器(連結部あり)。
【図5】本発明の側縁の片側にポート部材を設けた医療
用連結容器。
【図6】筒状フィルムの連結部の溶融シール部に切り込
みを設けた医療用連結容器。
【符号の説明】
1 ポート部材 2 袋状区画 3 区画接合部 4 連結部 5 切り込み 6 ミシン目または不連続のスリット部 7 吊り下げ用穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 75/42 A61J 1/00 390Z Fターム(参考) 3E064 AE04 BA25 BA30 BC18 EA04 FA04 GA06 HN65 3E067 AA05 AB81 AC11 AC19 BA12A BB14A BC04A CA24 EA06 EB03 EB07 EB32 EC14 EE15 FA01 FA09 FC01

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続したフィルムが溶融シールされ、袋
    状区画が連続した状態に形成され、連続したフィルムの
    側縁に発生した応力または張力の緩和手段が施されてい
    ることを特徴とする医療用連結容器。
  2. 【請求項2】 連続したフィルムが溶融シールされ、袋
    状区画が連続した状態に形成され、各袋状区画のそれぞ
    れに側縁の片側または両側にポート部材が設けられると
    ともに、連続したフィルムの側縁に発生した応力または
    張力の緩和手段が施されていることを特徴とする医療用
    連結容器。
  3. 【請求項3】 緩和手段が、区画接合部または連結部に
    切り込みを設けた請求項1または2に記載の医療用連結
    容器。
  4. 【請求項4】 切り込みが直線状、V字またはU字形状
    である請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療用連結
    容器。
  5. 【請求項5】 緩和手段が、ポート部材を取り付ける際
    または取り付けた後に、該側縁を加熱して応力または張
    力を緩和したものである請求項2〜4のいずれか1項に
    記載の医療用連結容器。
  6. 【請求項6】 緩和手段が、区画接合部の間に溶融シ
    ールしていない連結部を設けた請求項1〜5のいずれか
    1項に記載の医療用連結容器。
  7. 【請求項7】 袋状区画を一定数毎に折り畳んだとき
    に、ポート部が重ならないように、区画接合部または連
    結部に折り畳み目をずらして付けた請求項2〜6のいず
    れか1項に記載の医療用連結容器。
  8. 【請求項8】 区画接合部の幅を、ポート部材の最大径
    よりも大とした請求項7に記載の医療用連結容器。
  9. 【請求項9】 袋状区画を一定数毎に折り畳んだとき
    に、ポート部が重ならないように、ポート部材を袋状区
    画の側縁にずらして設けた請求項2〜8のいずれか1項
    に記載の医療用連結容器。
  10. 【請求項10】 袋状区画を一定数毎に折り畳んだと
    きに、ポート部が重ならないように、折り畳み数に合わ
    せポート部材を一定数毎に交互に一方の側縁のみに設け
    た請求項2〜9のいずれか1項に記載の医療用連結容
    器。
  11. 【請求項11】 区画接合部または連結部に設けられた
    ミシン目、切り込み部または不連続のスリット部を折り
    畳み目とした請求項1〜10のいずれか1項に記載の医
    療用連結容器。
  12. 【請求項12】 フィルムが、筒状のフィルム、2枚の
    フィルムを重ねたものまたは幅広いフィルムを折り畳み
    2枚を重ねた形のフィルムである請求項1〜11のいず
    れか1項に記載の医療用連結容器。
  13. 【請求項13】 フィルムが、厚さ100〜500μm
    の単層または積層したプラスチックフィルムである請求
    項1〜12のいずれか1項に記載の医療用連結容器。
  14. 【請求項14】 フィルムの接合面が、溶融シール可能
    な樹脂である請求項1〜13のいずれか1項に記載の医
    療用連結容器。
  15. 【請求項15】 医療用連結容器が連続した輸液バッグ
    またはCAPDバッグである請求項1〜14のいずれか
    1項に記載の医療用連結容器。
  16. 【請求項16】 一つのポート部材の反対側の溶融シー
    ル部に吊り下げ用の穴を設けた請求項2〜15のいずれ
    か1項に記載の医療用連結容器。
  17. 【請求項17】 請求項2〜16のいづれか1項に記載
    の連続した医療用連結容器を、ポート部材が重ならない
    ように2個以上の一定区画毎に折り畳むことを特徴とす
    る医療用連結容器の包装方法。
  18. 【請求項18】 請求項1または2に記載の医療用連結
    容器を底から順序よく折り畳みながら包装ケース(梱包
    単位)に包装する際、開始端および最終端の医療用連結
    容器区画を梱包単位の外へ取り出せるように包装するこ
    とを特徴とする梱包方法。
  19. 【請求項19】 溶融シール機に、重ねたフィルムを供
    給し、ポート部材取り付け部を除く区画接合部を溶融シ
    ールするとともに、その前または後において区画接合部
    の側縁部に切り込みを設けることを特徴とする医療用連
    結容器の製造方法。
  20. 【請求項20】 溶融シール機に、重ねたフィルムを供
    給しポート部材取り付け部を除く区画接合部を溶融シー
    ルした後、フィルム側縁の片側または両側のポート部材
    取り付け部のフィルムを引き離し、ポート部材を溶着シ
    ールするとともに、その前または後において区画接合部
    の側縁部に切り込みを設けることを特徴とする医療用連
    結容器の製造方法。
  21. 【請求項21】 溶融シール機に、重ねたフィルムを供
    給し、ポート部材取り付け部を除く区画接合部を溶融シ
    ールした後、その側縁部または全体を加熱して張力を緩
    和することを特徴とする医療用連結容器の製造方法。
  22. 【請求項22】 溶融シール機に、重ねたフィルムを供
    給し、ポート部材取り付け部を除く区画接合部を溶融シ
    ールした後、フィルム側縁の片側または両側のポート部
    材取り付け部のフィルムを引き離し、ポート部材を溶着
    シールし連結容器を形成した後、その側縁部または全体
    を加熱して張力を緩和することを特徴とする医療用連結
    容器の製造方法。
  23. 【請求項23】 溶融シール機に、重ねたフィルムを供
    給し、ポート部材取り付け部を除く区画接合部を溶融シ
    ールした後、その前または後において区画接合部の側縁
    部を溶融シールし、側縁部の溶融シール部に切り込みを
    設けることを特徴とする医療用連結容器の製造方法。
  24. 【請求項24】 溶融シール機に、重ねたフィルムを供
    給し、ポート部材取り付け部を除く区画接合部を溶融シ
    ールした後、フィルム側縁の片側または両側のポート部
    材取り付け部のフィルムを引き離し、ポート部材を溶着
    シールするとともに、その前または後において区画接合
    部の側縁部を溶融シールし、側縁部の溶融シール部に切
    り込みを設けることを特徴とする医療用連結容器の製造
    方法。
  25. 【請求項25】 請求項2〜16のいずれか1項に記載
    された医療用連結容器を、連結した状態で連続的に内容
    物充填装置に供給し、充填することを特徴とする医療用
    連結容器の内容物充填方法。
JP2002197085A 2001-07-06 2002-07-05 医療用連結容器およびその製造方法 Expired - Fee Related JP4115760B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002197085A JP4115760B2 (ja) 2001-07-06 2002-07-05 医療用連結容器およびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-205623 2001-07-06
JP2001205623 2001-07-06
JP2002197085A JP4115760B2 (ja) 2001-07-06 2002-07-05 医療用連結容器およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003118743A true JP2003118743A (ja) 2003-04-23
JP4115760B2 JP4115760B2 (ja) 2008-07-09

Family

ID=26618253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002197085A Expired - Fee Related JP4115760B2 (ja) 2001-07-06 2002-07-05 医療用連結容器およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4115760B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006007630A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Fujimori Kogyo Co Ltd 製袋方法及び製袋機
JP2006096411A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Yoshino Kogyosho Co Ltd 超薄肉プラスチック製ボトル型容器の輸送方法および輸送用具
JP2006199298A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Iwata Label Co Ltd 薬剤容器の透明包装体
JP2010115903A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Nippon Kimu Kk 収容体の製造方法、及び収容体
CN103737980A (zh) * 2013-12-28 2014-04-23 宁波瑞成包装材料有限公司 一种薄膜加嘴装置
CN103737987A (zh) * 2013-12-28 2014-04-23 宁波瑞成包装材料有限公司 带嘴的双层袋的制作方法
JP2018538062A (ja) * 2015-12-09 2018-12-27 トキタエ エルエルシー 多連単回用量容器のパッケージング
JP7487359B2 (ja) 2018-09-07 2024-05-20 株式会社生産日本社 製品入り外袋、製品入り外袋の巻き取り品又はつづら折り品、それらの製造方法及び袋体の供給方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006007630A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Fujimori Kogyo Co Ltd 製袋方法及び製袋機
JP4536434B2 (ja) * 2004-06-28 2010-09-01 藤森工業株式会社 製袋方法及び製袋機
JP2006096411A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Yoshino Kogyosho Co Ltd 超薄肉プラスチック製ボトル型容器の輸送方法および輸送用具
JP4508808B2 (ja) * 2004-09-30 2010-07-21 株式会社吉野工業所 超薄肉プラスチック製ボトル型容器の輸送方法および輸送用具
JP2006199298A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Iwata Label Co Ltd 薬剤容器の透明包装体
JP2010115903A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Nippon Kimu Kk 収容体の製造方法、及び収容体
CN103737980A (zh) * 2013-12-28 2014-04-23 宁波瑞成包装材料有限公司 一种薄膜加嘴装置
CN103737987A (zh) * 2013-12-28 2014-04-23 宁波瑞成包装材料有限公司 带嘴的双层袋的制作方法
CN103737980B (zh) * 2013-12-28 2016-03-30 宁波瑞成包装材料有限公司 一种薄膜加嘴装置
JP2018538062A (ja) * 2015-12-09 2018-12-27 トキタエ エルエルシー 多連単回用量容器のパッケージング
JP7487359B2 (ja) 2018-09-07 2024-05-20 株式会社生産日本社 製品入り外袋、製品入り外袋の巻き取り品又はつづら折り品、それらの製造方法及び袋体の供給方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4115760B2 (ja) 2008-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2003003969A1 (fr) Ensemble contenant medical solidaire et son procede de fabrication
US4887913A (en) Bag for infusion solutions and the like and method of manufacturing the same
RU2195253C2 (ru) Гибкий медицинский контейнер (варианты), способ увеличения его вместимости, способ его изготовления и способ формирования гибкого контейнера (варианты)
JP7138091B2 (ja) 軟包材容器用中間材の製造方法、軟包材容器の製造方法及び軟包材容器包装体の製造方法
WO2017047573A1 (ja) ジッパーテープ付袋体、袋体、袋体の製造方法、および、袋体の製造装置
JP6742766B2 (ja) スパウト装着装置
JP2003118743A (ja) 医療用連結容器およびその製造方法
JP2008013235A (ja) 自立性袋とその製造方法及び無菌充填方法
JP3944976B2 (ja) 折込部を有する密封袋及びその製造方法
JP6859722B2 (ja) チャック付きフィルムの製造方法、チャック付き包装袋の製造方法、およびチャック付き包装袋
JP7369271B2 (ja) 製品入り外袋
JPH1170599A (ja) 分岐型パウチの製造方法及びその装置
JP2018043770A (ja) 注出口付き包装袋
JP7238919B2 (ja) チャック付き包装袋の製造方法
JP2013116748A (ja) 無菌充填包装機および無菌充填包装方法
JP4011921B2 (ja) チャックテープ付き袋およびその製造方法
JP4500974B2 (ja) 医療用薬液封入用の可撓性容器の製造方法
JP2001301763A (ja) 食品包装フィルム
JP2007126216A (ja) 折込部を有する密封袋及びその製造方法
JP2014065277A (ja) ガスバリア性スパウト及び該スパウトを装着したスパウト付きパウチの製造装置及び製造方法
JP4497826B2 (ja) 輸液バッグ用外装袋を形成するための袋形成基材
JP2008207845A (ja) 自立性袋の無菌充填方法及び装置
JPH10211901A (ja) 口栓付き袋の製袋方法及び製袋充填方法
JP4317404B2 (ja) 輸液バッグ保存用外装袋の連続体及び輸液バッグ保存用外装袋の製造方法
JP4287252B2 (ja) チャックテープ付き包装体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040916

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20050622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060926

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061124

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080416

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140425

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees