JP2003116490A - 熱加工された貝柱 - Google Patents

熱加工された貝柱

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JP2003116490A
JP2003116490A JP2001317010A JP2001317010A JP2003116490A JP 2003116490 A JP2003116490 A JP 2003116490A JP 2001317010 A JP2001317010 A JP 2001317010A JP 2001317010 A JP2001317010 A JP 2001317010A JP 2003116490 A JP2003116490 A JP 2003116490A
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JP
Japan
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scallop
heat
processed portion
top surface
muscle
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JP2001317010A
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Yoshiki Okamoto
孝樹 岡本
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BAIORIIFU KK
Original Assignee
BAIORIIFU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ほたて貝の貝柱の身割れとうまみ成分の流出
とを防止する。 【解決手段】 ほたて貝1の貝柱2が頂面6と、底面7
と、これら両面6,7間に互いに平行して延びる筋繊維
8とを有する。両面6,7のうちの少なくとも一方には
熱加工部9が形成される。熱加工部9において、筋繊維
8の末端部分が加熱下に変質して相互に容易に分割する
ことがないように一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ほたて貝の貝柱
を熱加工したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ほたて貝の貝柱を貝殻から取り外
した状態で、即ち貝柱だけの状態で、または貝柱とひも
とを一緒にした状態で需要者に供給することは周知であ
る。そのときの貝柱または貝柱とひもとは、生のままで
あったり、ボイルされていたり、冷凍されていたりす
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の貝柱を供給
する過程において、貝柱は縦に平行して延びる筋繊維ど
うしの間で二つに裂けてしまうことがある。こうしたこ
とは身割れと呼ばれることがあり、身割れを起こした貝
柱は、その商品価値が著しく低下する。また、貝柱は冷
凍前の取り扱い過程および解凍の時点において、うまみ
成分がドリップとなって流失することがあり、うまみ成
分の量が少なくなった貝柱もまたその商品価値が著しく
低下する。
【0004】この発明は、身割れやうまみ成分の流失に
よって商品価値が低下するという、ほたて貝の貝柱の組
織に起因する、この貝柱に固有の問題を解消することが
できる貝柱の提供を課題にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題解決のために、
この発明が対象とするのは、ほたて貝の貝殻から取り外
され、頂面と底面とを有し、これら両面間に筋繊維が互
いに平行して延びている貝柱である。
【0006】かかる貝柱において、この発明が特徴とす
るところは、前記両面のうちの少なくとも一方に熱加工
部が形成され、前記熱加工部において前記筋繊維の末端
部分が加熱下に変質して相互に容易に分離することがな
いように一体化していること、にある。
【0007】この発明には、次のような好ましい実施態
様がある。 (1)前記熱加工部は、それが形成されている面の径方
向及び周方向のいずれかへ延びている。 (2)前記熱加工部において、前記筋繊維の末端部分が
こげて炭化した状態にある。 (3)前記熱加工部が溝を形成している。 (4)前記熱加工部が形成する溝は、それが形成されて
いる面の縁部にまで延びている。 (5)前記熱加工部は、それが形成されている面におい
て「井」の字形を成している。 (6)前記熱加工部は、それが形成されている面におい
て環状を成している。 (7)前記貝柱の頂面が前記貝柱を真空パックしている
フィルムの内面に接しており、その頂面には前記熱加工
部が形成されている。 (8)前記貝柱の底面が前記貝柱を真空パックしている
トレーの内面に接しており、その底面に前記熱加工部が
形成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照して、この発明
に係る熱加工された貝柱の詳細を説明すると、以下のと
おりである。
【0009】図1,2は、むき身のほたて貝1の斜視図
と、同図のII−II線断面図である。ほたて貝1は、
貝柱2とひも3とを有し、生の状態、ボイルした状態、
生またはボイルしたものを冷凍した状態のいずれかにあ
る。貝柱2は、頂面6と底面7とを有し、これら両面
6,7間に多数の筋繊維8が互いに平行して延びてい
る。
【0010】貝柱2の頂面6および/または底面7に
は、熱加工部9が形成されている。熱加工部9は、これ
ら頂面6および/または底面7に対して所要の温度に加
熱されたヒーターを所要の深さに達するように押し付け
たまま適宜の時間保持することにより形成される。かか
る熱加工部9において、筋繊維8の末端部分は熱によっ
て炭化しているかまたは炭化しかかっており、それによ
って末端部分がそれ自身の形状を失って相互に一体とな
り、塊状化している。そうした熱加工部9は、筋繊維8
が互いにばらばらに分離することを抑制し、貝柱2に身
割れが生じることを防止するように作用する。熱加工部
9が図1のように「井」の字形を成していれば、仮想線
p、qで示される互いに直交する2方向への身割れを防
止することができる。また、塊状を呈する熱加工部9で
は、炭化した筋繊維8または炭化しかかった筋繊維8に
よって筋繊維8どうしの間隙が塞がれ、その間隙からの
貝柱2のうまみ成分の流出が防がれる。好ましい熱加工
部9は、図1に示されるように頂面6の内側から頂面6
の縁部16へ向かって、より好ましくは縁部16へ届く
ように延びている。また、好ましい熱加工部9は、図2
に示されるように頂面6および底面7においてへこみ、
溝を形成している。
【0011】図3は、真空パックされた状態にあるほた
て貝1についての図2と同様な図面である。ほたて貝1
は、プラスチック製のトレー13に載せられて透明なプ
ラスチック製のフィルム14によって被覆されている。
このほたて貝1では、図1に示されるように、頂面6に
おいて溝を成す熱加工部9が頂面6の内側から縁部16
へ向かって、頂面6の径方向へ延びている。かかる熱加
工部9を有するほたて貝1を真空パックすると、頂面6
とフィルム14との間の空気を熱加工部9から速やかに
抜き取ることができて、それらの間に空気溜りを作るこ
とがない。また、ほたて貝1は、底面7においても熱加
工部9が底面7を横切るように延びているので、その底
面7とトレー13との間の空気を抜き取ることが容易
で、底面7に空気溜りを作ることがない。
【0012】図4は、この発明の実施態様の一例を示す
図1と同様の図面である。このほたて貝1の貝柱2に
は、環状を呈する熱加工部9が頂面6に形成されてい
る。かような熱加工部9は、貝柱2の身割れを防止した
り、うまみ成分の流出を防止することに効果がある。こ
の貝柱2の熱加工部9は、仮想線p,qで示されるよう
に互いに交差する二方向へ延びる部位を有するので、図
2の例と同様に身割れを効果的に防止することができ
る。
【0013】図示例に基づいて貝柱2とひも3とを有す
るほたて貝1について説明したこの発明は、ほたて貝1
の貝柱2だけを対象にして実施することも可能である。
【0014】
【発明の効果】この発明に係るほたて貝の貝柱は、頂面
および/または底面に熱加工部を有し、かかる熱加工部
では貝柱の筋繊維が変質して一体を成す塊状部を形成し
ているから、貝柱の身割れを防ぐとともに、うまみ成分
の流出を防ぐことができる。また、熱加工部が頂面およ
び/または底面において、縁部に向かって延びる溝を形
成している態様では、貝柱を真空パックするときの空気
抜きが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ほたて貝の斜視図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】真空パックされたほたて貝の図2と同様な図
面。
【図4】実施態様の一例を示す図1と同様な図面。
【符号の説明】
1 ほたて貝 2 貝柱 6 頂面 7 底面 8 筋繊維 9 熱加工部 13 トレー 14 フィルム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほたて貝の貝殻から取り外され、頂面と
    底面とを有し、これら両面間に筋繊維が互いに平行して
    延びている貝柱において、 前記両面のうちの少なくとも一方には熱加工部が形成さ
    れ、前記熱加工部において前記筋繊維の末端部分が加熱
    下に変質して相互に容易に分離することがないように一
    体化していることを特徴とする前記貝柱。
  2. 【請求項2】 前記熱加工部は、それが形成されている
    面の径方向および周方向のいずれかへ延びている請求項
    1記載の貝柱。
  3. 【請求項3】 前記熱加工部において、前記筋繊維の末
    端部分がこげて炭化した状態にある請求項1または2記
    載の貝柱。
  4. 【請求項4】 前記熱加工部が溝を形成している請求項
    1〜3のいずれかに記載の貝柱。
  5. 【請求項5】 前記熱加工部が形成する溝は、それが形
    成されている面の縁部にまで延びている請求項1〜4の
    いずれかに記載の貝柱。
  6. 【請求項6】 前記熱加工部は、それが形成されている
    面において「井」の字形を成している請求項1〜5のい
    ずれかに記載の貝柱。
  7. 【請求項7】 前記熱加工部は、それが形成されている
    面において環状を成している請求項1〜5のいずれかに
    記載の貝柱。
  8. 【請求項8】 前記貝柱の頂面が前記貝柱を真空パック
    しているフィルムの内面に接しており、その頂面に前記
    熱加工部が形成されている請求項1〜7のいずれかに記
    載の貝柱。
  9. 【請求項9】 前記貝柱の底面が前記貝柱を真空パック
    しているトレーの内面に接しており、その底面に前記熱
    加工部が形成されている請求項1〜8のいずれかに記載
    の貝柱。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1471291A2 (en) 2003-04-22 2004-10-27 Nissan Motor Co., Ltd. Transfer drive mode switching control system

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