JP2003115167A - 磁気ディスク装置及びその動作制御方法並びにキャッシュ装置 - Google Patents

磁気ディスク装置及びその動作制御方法並びにキャッシュ装置

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JP2003115167A
JP2003115167A JP2001307010A JP2001307010A JP2003115167A JP 2003115167 A JP2003115167 A JP 2003115167A JP 2001307010 A JP2001307010 A JP 2001307010A JP 2001307010 A JP2001307010 A JP 2001307010A JP 2003115167 A JP2003115167 A JP 2003115167A
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Masanori Ogata
昌紀 尾形
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NEC Gunma Ltd
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NEC Gunma Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスク上のFAT領域とデータ領域と
の間のアクセスアームの頻繁な移動を防止して、データ
転送効率を向上させる。 【解決手段】 磁気ディスク1の記録面上におけるFA
T領域12に対してFAT領域専用アクセスアーム31
及びヘッド32と、データ領域11に対してデータ領域
専用アクセスアーム21及びヘッド22とを、独立に設
ける。これにより、アクセスアームがFAT領域12と
データ領域11との間を頻繁に移動して、データ転送効
率が悪化することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
【従来の技術】本発明は磁気ディスク装置及びその動作
制御方法並びにキャッシュ装置に関し、特にデータ領域
とそのデータ領域におけるファイル位置を管理するため
の管理領域とを有する磁気ディスク装置の改良に関する
ものである。
【0003】
【従来の技術】従来のこの種の磁気ディスク装置の一例
を図7に示す。図7を参照すると、記録媒体としての磁
気ディスク1の記録面上には、データ領域11と、この
データ領域におけるファイルの位置を管理するための管
理領域であるFAT(FileAllocation
Table)領域12とが設けられている。そして、こ
れ等データ領域11とFAT領域12とに共通して、こ
れ等両領域11及び12をアクセスするためのアクセス
アーム71及び磁気ヘッド72が設けられている。
【0004】なお、図7において、13は磁気ディスク
1の回転中心軸を示し、73はアクセスアーム71の回
転中心軸を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この様な従来の磁気デ
ィスク装置においては、アクセスアーム71がFAT領
域12とデータ領域11との間を、データアクセス指令
に応答して、移動することになる。このとき、複数の大
きなファイル(データ容量が大きいファイル)を同時に
開く様な命令がOSから発生されて、磁気ディスク装置
に対してアクセスが生ずると、大量のデータ転送を行う
ために、アクセスアーム71がFAT領域12とデータ
領域11との間を頻繁に移動する動作が発生する。従っ
て、データ転送効率が極めて悪くなるという問題があ
る。
【0006】ここで、特開2000−21101号公報
を参照すると、磁気ディスク上のトラックを複数セクタ
に分割して、アクセス手段をトラック当りのセクタ数に
応じて設けた技術が開示されている。この従来技術にお
いても、個々のアクセス手段をみれば、やはり、FAT
領域とデータ領域との間を頻繁に移動することは避けら
れないという問題がある。
【0007】そこで、本発明はこの様な従来技術の問題
点を解消するためになされたものであって、その目的と
するところは、アクセスアームがFAT領域とデータ領
域との間を頻繁に移動してデータ転送効率を悪化するこ
とを防止して、高速アクセスを可能とした磁気ディスク
装置及びその動作制御方法を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、高速アクセスを可能
としたキャッシュ装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、磁気デ
ィスク上のデータ領域と、当該データ領域のファイル位
置を管理するための管理領域とに、それぞれ独立してア
クセス自在な各領域専用のアクセス手段を含むことを特
徴とする磁気ディスク装置が得られる。そして、前記ア
クセス手段は、前記データ領域専用のアクセスアーム及
びヘッドと、前記管理領域専用のアクセスアーム及びヘ
ッドとを有することを特徴とする。
【0010】更に、第一及び第二のファイルをこの順に
読出すための命令に応答して、管理領域専用のアクセス
手段が前記第一のファイルの管理領域を読出し、この読
出し情報を元に前記データ領域専用のアクセス手段が前
記データ領域を読出し、この読出し中に前記管理領域専
用のアクセス手段が前記第二のファイルの管理領域を読
出すよう制御する制御手段を含むことを特徴とする。ま
た、前記制御手段は、前記第二のファイルの管理領域の
読出し情報を元に、前記データ領域専用のアクセス手段
が前記データ領域を読出すよう制御することを特徴とす
る。
【0011】本発明によれば、磁気ディスク上のデータ
領域と、当該データ領域のファイル位置を管理するため
の管理領域とに、それぞれ独立してアクセス自在な各領
域専用のアクセス手段を含む磁気ディスク装置の動作制
御方法であって、第一及び第二のファイルをこの順に読
出すための命令に応答して、管理領域専用のアクセス手
段が前記第一のファイルの管理領域を読出し、この読出
し情報を元に前記データ領域専用のアクセス手段が前記
データ領域を読出し、この読出し中に前記管理領域専用
のアクセス手段が前記第二のファイルの管理領域を読出
すようにしたことを特徴とする動作制御方法が得られ
る。更に、前記第二のファイルの管理領域の読出し情報
を元に、前記データ領域専用のアクセス手段が前記デー
タ領域を読出すようにしたことを特徴とする。
【0012】本発明によれば、データ格納用キャッシャ
部と、当該データ領域のファイル位置を管理するための
管理格納用キャッシャ部とを、それぞれ独立して設けた
ことを特徴とするキャッシュ装置が得られる。
【0013】本発明の作用を述べる。磁気ディスク装置
において、FAT領域専用の磁気ヘッド及びアクセスア
ームと、データ領域専用の磁気ヘッド及びアクセスアー
ムとを、個別に搭載する構造とする。これにより、アク
セスアームがFAT領域とデータ領域との間を頻繁に移
動してデータ転送効率が悪化することを防止することが
でき、よって本磁気ディスク装置上のファイルを高速に
アクセスできることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施
の形態を示す図であり、図7と同等部分は同一符号にて
示している。図1に示す如く、本ディスク装置は、FA
T領域12専用のヘッド32を搭載したFAT領域専用
アクセスアーム31と、データ領域11専用のヘッド2
2を搭載したデータ領域専用アクセスアーム21とを有
している。
【0015】磁気ディスク1の記録面におけるFAT領
域12には、FAT領域専用のアクセスアーム31がア
クセスを行い、またデータ領域11には、データ領域専
用のアクセスアーム21がアクセスを行う。こうするこ
とにより、一本のアクセスアームがディスク上のFAT
領域12とデータ領域11との間を移動するという動作
をなくすことができる。従って、磁気ディスク装置が保
持しているファイルを操作する場合において、FAT領
域専用アクセスアームとデータ領域専用アクセスアーム
とが、それぞれ互いに独立して動作させることができ、
データ転送効率の向上が図れることになる。
【0016】図2を参照すると、本発明の実施例として
のハードディスクドライブ100の概略が示されてい
る。図2において、このハードディスクドライブ100
はハードディスク1のFAT領域12にアクセスするた
めのFAT領域専用アクセスアーム31と、データ領域
11にアクセスするためのデータ領域専用アクセスアー
ム21とを有している。このハードディスク1に格納さ
れているファイル#1は、ファイル情報4とそれに対応
するデータ5とからなり、フィルタ#2は、ファイル情
報6とそれに対応するデータ7とからなっている。
【0017】他のハードディスク構成については、当業
者にとっては周知であり、また本発明とは直接関係して
いないので、その詳細についてはここでは省略するもの
とする。
【0018】この様な構成のハードディスク1の動作に
ついて、図3のタイムチャートを参照しつつ説明する。
図3において、OSがハードディスクドライブ100に
対してファイル#1と#2との2つのファイルを順次読
出す命令を与えると、これに応答して、ハードディスク
ドライブ100のFAT領域専用アクセスアーム31は
FAT領域12に記録されているファイル#1のファイ
ル情報4をアクセスする(図3(a)参照)。この情報
を元に、データ領域専用アクセスアーム21はデータ領
域11に記録されているデータ5をアクセスして読出し
(図3(b)参照)、ファイル#1のデータ転送を行う
(図3(c)参照)。
【0019】このファイル#1のデータ転送が行われて
いる間にも、FAT領域専用アクセスアーム31はFA
T領域12に対するアクセスを続け、ファイル#2のフ
ァイル情報6を読出す(図3(d)参照)。ファイル#
1のデータ転送が終了すると、データ領域専用アクセス
アーム21は、ファイル#2のファイル情報を元に、デ
ータ領域11に記録されているデータ7をアクセスして
読出し(図3(e)参照)、ファイル#1のデータ転送
を行う(図3(f)参照)。
【0020】以上の図3に示した動作制御は図示せぬ制
御回路により行われるものとする。
【0021】なお、ここで参考までに従来のアクセス法
について、図4を参照して説明する。図4において、上
記実施例の場合と同様に、OSからファイル#1と#2
との順次読出し命令が生成されると、これに応答して、
ハードディスクドライブのアクセスアーム71(図6参
照)はファイル#1のファイル情報にアクセスする(図
4(a)参照)。
【0022】次に、このアクセスアームはこのファイル
情報を元にデータをアクセスし(図4(b)参照)、デ
ータ転送を行う(図4(c)参照)。そして、ファイル
#1のデータ転送が終了すると、アクセスアームはファ
イル#2のファイル情報とデータとをこの順にアクセス
し(図4(d),(e)参照)、データ転送をなす(図
4(f)参照)。
【0023】図3と図4とから明らかな如く、図4の従
来例では、アクセスアームがFAT領域とデータ領域と
の間を移動することが必要となり、それだけアクセス時
間が大となるが、本発明では、FAT領域とデータ領域
とにそれぞれ独立した専用アクセスアーム及びヘッドを
設けたので、FAT領域とデータ領域との間のアームの
移動がなくなり、それだけ高速アクセスが可能となるこ
とが判る。
【0024】本発明の他の実施の形態として、その基本
構成は上記のとおりであるが、ディスクキャッシュをF
AT専用とデータ専用とに分けるようにしている。その
構成を図5に示す。図5を参照すると、ディスクキャッ
シュとして、FAT専用キャッシュ51とデータ専用キ
ャッシュ52とに分離して設け、FAT専用キャッシュ
51には、データ専用キャッシュ52に格納される各フ
ァイルのFAT情報を格納する。
【0025】図6を参照すると、OSがあるファイル#
3にアクセスすると、FAT専用キャッシュ51には、
ファイル#3のFAT情報が保持され、データ専用キャ
ッシュ52には、ファイル#3が保持される(図6の左
側)。次に、OSが大きなファイル(容量が大)#4に
アクセスを行った場合、FAT専用キャッシュ51には
ファイル#4のFAT情報が追加保持され、データ専用
キャッシュ52にはファイル#4が保持される(図6の
右側)。
【0026】このとき、先に保持されているファイル#
3は、ファイル#4の容量が大きいために、このファイ
ル#4が保持されることにより全て上書きされて無くな
ることになる。
【0027】このとき、ファイル#3のFAT情報に
は、対応するファイル#3のデータが無くなった旨を示
す情報を書込んでおけば、次にOSがファイル#3への
読出し命令を発行した場合、ファイル#3のFAT情報
はFAT専用キャッシュ51に保持されているので、フ
ァイル#3のFAT情報は高速に読出せることになる。
そして、ファイル#3のデータへのアクセスは、ハード
ディスクドライブで行われ、データ読出しが行われるこ
とになる。
【0028】従来は、OSが大容量のファイルを読出す
と、キャッシュはそのファイルデータだけで満たされて
しまっていたが、キャッシュとデータとにそれぞれ専用
のキャッシュを設けたので、OSが大容量のファイルを
開いたとしても、FAT専用のキャッシュには、ファイ
ル情報の履歴が存在しているために、それだけアクセス
時間が短縮でき、データ転送効率の向上が期待できるこ
とになるのである。
【0029】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、以下
に記載するような効果を奏する。第1の効果は、FAT
専用アクセス手段とデータ専用アクセス手段とを設ける
構成としたので、アクセス手段としてのアクセスアーム
がFAT領域とデータ領域との間を往復する時間がなく
なり、高速アクセスが可能となることである。
【0030】第2の効果は、昨今の磁気ディスク装置の
大容量化により、格納されるファイルの数及びサイズの
増加が進んでいるが、これにより磁気ディスクやこれを
使用するシステムに予め用意されている既存のキャッシ
ュシステム等のバッファでは、これ等ファイルデータに
対応しきれない場合が増えているところ、キャッシュを
FATとデータとのそれぞれに専用的に設けることで、
上記ファイルの数やサイズの増加にも、有効に対応で
き、高速アクセスが可能となることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施例の構成を説明する図である。
【図3】本発明の実施例の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図4】従来例の動作の一例を示すタイムチャートであ
る。
【図5】本発明の他の実施の形態の概念図である。
【図6】図5の動作を説明するための図である。
【図7】従来技術を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 磁気ディスク 11 データ領域 12 FAT領域 21 データ領域専用アクセスアーム 22 データ領域専用ヘッド 31 FAT領域専用アクセスアーム 32 FAT領域専用ヘッド 51 FAT専用キャッシュ 52 データ専用キャッシュ 100 ハードディスクドライブ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスク上のデータ領域と、当該デ
    ータ領域のファイル位置を管理するための管理領域と
    に、それぞれ独立してアクセス自在な各領域専用のアク
    セス手段を含むことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記アクセス手段は、前記データ領域専
    用のアクセスアーム及びヘッドと、前記管理領域専用の
    アクセスアーム及びヘッドとを有することを特徴とする
    請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 第一及び第二のファイルをこの順に読出
    すための命令に応答して、管理領域専用のアクセス手段
    が前記第一のファイルの管理領域を読出し、この読出し
    情報を元に前記データ領域専用のアクセス手段が前記デ
    ータ領域を読出し、この読出し中に前記管理領域専用の
    アクセス手段が前記第二のファイルの管理領域を読出す
    よう制御する制御手段を、更に含むことを特徴とする請
    求項1または2に記載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記第二のファイルの
    管理領域の読出し情報を元に、前記データ領域専用のア
    クセス手段が前記データ領域を読出すよう制御すること
    を特徴とする請求項3に記載の磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 磁気ディスク上のデータ領域と、当該デ
    ータ領域のファイル位置を管理するための管理領域と
    に、それぞれ独立してアクセス自在な各領域専用のアク
    セス手段を含む磁気ディスク装置の動作制御方法であっ
    て、 第一及び第二のファイルをこの順に読出すための命令に
    応答して、 管理領域専用のアクセス手段が前記第一のファイルの管
    理領域を読出し、この読出し情報を元に前記データ領域
    専用のアクセス手段が前記データ領域を読出し、この読
    出し中に前記管理領域専用のアクセス手段が前記第二の
    ファイルの管理領域を読出すようにしたことを特徴とす
    る動作制御方法。
  6. 【請求項6】 前記第二のファイルの管理領域の読出し
    情報を元に、前記データ領域専用のアクセス手段が前記
    データ領域を読出すようにしたことを特徴とする請求項
    5に記載の動作制御方法。
  7. 【請求項7】 データ格納用キャッシャ部と、当該デー
    タ領域のファイル位置を管理するための管理格納用キャ
    ッシャ部とを、それぞれ独立して設けたことを特徴とす
    るキャッシュ装置。
JP2001307010A 2001-10-03 2001-10-03 磁気ディスク装置及びその動作制御方法並びにキャッシュ装置 Pending JP2003115167A (ja)

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