JP2003115106A - 垂直磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

垂直磁気記録媒体およびその製造方法

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JP2003115106A
JP2003115106A JP2002199249A JP2002199249A JP2003115106A JP 2003115106 A JP2003115106 A JP 2003115106A JP 2002199249 A JP2002199249 A JP 2002199249A JP 2002199249 A JP2002199249 A JP 2002199249A JP 2003115106 A JP2003115106 A JP 2003115106A
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Manabu Shimozato
学 下里
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 媒体ノイズの低減された垂直磁気記録媒体を
提供すること。 【解決手段】 本発明は、基板上に少なくとも下地層、
中間層、記録層、保護層および潤滑層を順次積層した垂
直磁気記録媒体において、前記中間層がアモルファス構
造を有し、前記中間層をアモルファス構造とすることに
より中間層上に形成された前記記録層の材料が、結晶粒
径が微細化し、粒径分布が均一化される垂直磁気記録媒
体に関する。また、本発明は、上記中間層をアモルファ
ス層および結晶質層から構成する磁気記録媒体に関す
る。更に本発明は、上記垂直磁気記録媒体の製造方法を
開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク等
に使用される磁気記録媒体、特に垂直磁気記録媒体およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報通信分野で扱う情報量の急増に対応
して、磁気記録装置に対しても高記録密度化が求められ
ている。近年の高密度化の要求は年率100%にも達
し、これに伴い従来の面内磁気記録では高密度化に限界
が見えてきている。この限界を超えるための解決策とし
て、基板に垂直な方向に磁化を形成する垂直磁気記録媒
体が提案されている。
【0003】一般に、高記録密度を達成するためには、
特に線記録密度に比例して増加する媒体ノイズを低減す
る必要がある。従来の垂直磁気記録媒体ではこの媒体ノ
イズが大きくその低減が問題であった。垂直磁気記録媒
体に関して媒体ノイズを低減するためには、例えば特開
平6−176340号公報に開示されているようにアモ
ルファスカーボンを中間層に用いる方法、または特開平
10−11735号公報若しくは特開2001−931
39号公報に開示されているようにZr、Ru、Ti、
CoCr合金などを中間層または下地層に用いて媒体ノ
イズを低減する方法がある。しかし、これらは全て、中
間層上に付与される磁性層の結晶配向性を改善すること
により媒体ノイズを低減するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】中間層上に付与される
磁性層の結晶配向性を改善する以外の手段により媒体ノ
イズを低減することに関して、まだ改善の要求がある。
すなわち、更なる媒体ノイズの低減を実現するために
は、既知の方法では不十分である。
【0005】したがって、本発明は垂直磁気記録媒体に
おいて、媒体ノイズを高密度化に充分対応できるように
低減することを目的とする。さらに本発明は、保磁力
(Hc)および角形(S)を向上させることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記観点に鑑み
てなされた発明であり、垂直磁気記録媒体の中間層を利
用して、記録層の結晶粒径を微細化し、記録層の結晶粒
の粒径の分散の均一化を図るものである。すなわち本発
明は、中間層をアモルファス構造とし、中間層をアモル
ファス構造としたことにより、中間層上に形成された記
録層の材料の結晶粒径がより微細化し、粒径の分散が均
一化(すなわち分散の値が低減)された垂直磁気記録媒
体とその製造方法を提供する。
【0007】さらに、本発明は、上記中間層をアモルフ
ァス層と結晶質層の積層構造とすることにより、特に記
録層のHcとSを向上させることと、磁気記録媒体の低
ノイズ化とを同時に実現する磁気記録媒体とその製造方
法を提供する。
【0008】具体的には、以下の通りである。
【0009】本発明の第一は、垂直磁気記録媒体に関す
る。第一の態様は、基板上に少なくとも下地層、中間
層、記録層、保護層および潤滑層を順次積層した垂直磁
気記録媒体において、前記中間層がアモルファス構造を
有し、前記中間層をアモルファス構造としたことにより
中間層上に形成された前記記録層の材料の結晶粒径が微
細化し、粒径分布が均一化される垂直磁気記録媒体に関
する。第一の態様では、中間層の材料がTiまたはZr
を含む合金であることが好ましく、特に、中間層の材料
の組成が、Ti100-aa(但しXはCrまたはRuであ
り、aは原子%で、0≦a<100である。)またはZ
100-bb(但しYはCrまたはRuであり、bは原子
%で0≦b<100である。)であることが好ましい。
また、中間層の材料の組成においては、上記aが原子%
で0<a≦50、bが原子%で0<b≦75であること
が特に好ましい。特に本発明では、上記XがCrであ
り、YがRuであることが好ましい。更に、中間層の膜
厚は1nm以上20nm以下であることが好ましい。
【0010】第一の発明の第二の態様は、基板上に少な
くとも下地層、中間層、記録層、保護層および潤滑層を
順次積層した垂直磁気記録媒体において、前記中間層が
アモルファス構造を有するアモルファス層および結晶質
構造を有する結晶質層を積層した積層構造を有する垂直
磁気記録媒体に関する。第二の態様では、上記のように
中間層をアモルファス層と結晶質層の積層構造とするこ
とにより、記録層のHcとSを向上させることと、磁気
記録媒体の低ノイズ化とを同時に実現する。
【0011】第二の態様において、アモルファス層と結
晶質層は、アモルファス層を下地層側に、そして結晶質
層を記録層側に設けることが好ましい。すなわち、アモ
ルファス層と結晶質層の成膜は、アモルファス層、次い
で結晶質層の順で成膜することが好ましい。
【0012】アモルファス層の材料としては、Ti合金
が好ましく、TiCrがより好ましい。特に、TiCr
の組成をTi100−aCr(但し、aは原子%であ
る。)と表した場合、aの値は、10≦a≦25である
ことが好ましい。
【0013】第二の態様において、結晶質層の材料とし
ては、CoCrPt合金であることが好ましく、CoC
rPtBであることがより好ましい。第二の態様では、
必要に応じて、結晶質層の材料として、Co、Cr、P
tおよびB以外の元素(例えば、Ta、Nb、Cu、R
u、Ti、Pd、Ni)を加えることができる。また、
結晶質層は、六方最密構造を有することが好ましい。
【0014】本発明の第二は、垂直磁気記録媒体の製造
方法に関する。本発明の第一の態様は、基板上に、少な
くとも下地層、中間層、記録層、保護層および潤滑層を
順次積層して垂直磁気記録媒体を製造する垂直磁気記録
媒体の製造方法において、前記中間層がアモルファス構
造で形成され、前記中間層がアモルファス構造であるこ
とにより前記中間層上に形成される前記記録層の材料の
結晶粒径が微細化され、粒径分布が均一化されて形成さ
れる製造方法である。第二の態様では、中間層の材料が
TiまたはZrを含む合金であることが好ましく、特
に、中間層の材料の組成が、Ti100-aa(但しXはC
rまたはRuであり、aは原子%で、0≦a<100で
ある。)またはZr100-bb(但しYはCrまたはRu
であり、bは原子%で0≦b<100である。)である
ことがより好ましい。また、中間層の材料の組成におい
て、aが原子%で0<a≦50、bが原子%で0<b≦
75であることが好ましい。特に本発明では、上記Xが
Crであり、YがRuであることが好ましい。更に、中
間層の膜厚は1nm以上20nm以下であることが好ま
しい。
【0015】また、第一の発明の第二の態様は、基板上
に、少なくとも下地層、中間層、記録層、保護層および
潤滑層を順次積層して垂直磁気記録媒体を製造する垂直
磁気記録媒体の製造方法において、前記中間層がアモル
ファス構造で形成されたアモルファス層および結晶質構
造で形成された結晶質層を順次積層して形成される製造
方法に関する。
【0016】第二の態様において、中間層の結晶質層の
結晶構造が六方最密構造であることが好ましい。
【0017】また、中間層の結晶質層は、Co、Crお
よびPtから選択される少なくとも1つの元素を含むこ
とが好ましく、Co、Cr、PtおよびBから選択され
る少なくとも1つの元素を含むことがさらに好ましい。
【0018】第二の態様において、中間層のアモルファ
ス層は、Ti合金であることが好ましく、TiCrであ
ることが特に好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】垂直磁気記録媒体の媒体ノイズを
低減する方法として、記録層の結晶粒の磁化を低減する
方法、記録層の結晶粒同士の磁気的な相互作用を低減す
る方法、記録層の結晶粒の結晶配向性を改善する方法な
どがあるが、本発明は、記録層の結晶粒を微細化する手
段および記録層の結晶粒の粒径の分散を小さくする手
段、特に、垂直磁気記録媒体に中間層を形成し、この中
間層をアモルファス構造とすることにより垂直磁気記録
媒体の媒体ノイズを低減する。
【0020】さらに、本発明では、中間層をアモルファ
ス層と結晶質層の積層構造とすることにより、更なる媒
体ノイズの低減化と、HcおよびSの向上を実現する。
【0021】以下に、本発明を説明する。本発明の第一
は、垂直磁気記録媒体に関する。
【0022】第一の態様は、基板上に少なくとも下地
層、中間層、記録層、保護層および潤滑層を順次積層し
た垂直磁気記録媒体において、前記中間層がアモルファ
ス構造を有し、前記中間層をアモルファス構造とするこ
とにより中間層上に形成された前記記録層の材料の結晶
粒径が微細化し、粒径分布が均一化される垂直磁気記録
媒体に関する。
【0023】特に本発明では、図1に示すような構造を
有する垂直磁気記録媒体を提供する。以下に図1を参照
して、第一の態様を説明するが、図1はあくまで例示で
あり、本発明は、これに限定されない。
【0024】第一の態様に係る垂直磁気記録媒体は、例
えば図1に示すような構造を有する。すなわち、基板1
1上に下地層12、中間層13、記録層14、および保
護層15が順に成膜された構造を有しており、更にその
上に潤滑層16が成膜されている垂直磁気記録媒体であ
る。
【0025】第一の態様において、基板11は、通常の
磁気記録媒体用に用いられるNiPメッキを施したAl
合金、強化ガラス、あるいは結晶化ガラスなどを用いる
ことができる。
【0026】下地層12は、垂直磁気記録用軟磁性下地
層として用いることができる材料から任意に選択するこ
とができるが、非晶質のCo合金、NiFe合金、セン
ダスト(FeSiAl)合金などを用いることができ
る。特に本発明では、NiFe合金を好適に使用するこ
とができる。この他にも、非晶質のCo合金として、例
えばCoNbZr、CoTaZrなどを例としてあげる
ことができる。下地層12の膜厚は、記録に使用する磁
気ヘッドの構造や特性によって最適値が変化するが、5
nm以上200nm以下の膜厚を有することが望まし
い。
【0027】第一の態様においては、中間層13は、そ
の材料として、Ti、Zrまたはこれらを含む合金を用
いることが好ましい。本発明では、TiまたはZrが好
ましいが、例えば、Ti100-aa(但しXはCrまたは
Ruであり、aは原子%で、0≦a<100である。)
またはZr100-bb(但しYはCrまたはRuであり、
bは原子%で0≦b<100である。)のような合金も
好適である。特に、TiCr合金、ZrRu合金のよう
な合金が好ましい。
【0028】上記合金を用いる場合は、組成を原子%で
表した場合に、Ti100-aa(但し、0<a≦50)、
Zr100-bb(但し、0<b≦75)が好ましく、Ti
75−Cr25、Zr50−Ru50のような合金が最
も好ましい。
【0029】第一の態様では、中間層13に使用する材
料はアモルファス状態で用いることが必要である。すな
わち、中間層13はアモルファス構造を有する必要があ
る。中間層をアモルファス構造とし、後述する垂直磁気
記録媒体の製造方法に従って、記録層14を形成する
と、記録層の結晶粒径が微細化され、粒径分散が小さく
なり、媒体ノイズを低減することができる。
【0030】中間層13は、1〜20nmの膜厚を有す
る。これは、この範囲の膜厚が媒体のノイズを効果的に
低減することができるためである。更に第一の態様で
は、上記すべての材料において1〜10nmの膜厚の場
合に、特に媒体ノイズの低減の効果が大きく、膜厚は1
〜5nmであることが最も好ましい。
【0031】第一の態様の記録層14は、CoCr系合
金結晶質を原料とする磁性層である。第一の態様の垂直
磁気記録媒体では、CoCr系合金結晶質膜として使用
できる好ましい材料の例は、CoCr、CoCrTa、
CoCrPt、CoCrPtTa、CoCrPtX(X
=B、Ta、Zr、Nbなど)などのCoCr合金系で
ある。
【0032】記録層14の前記CoCr系合金結晶質膜
は5nm以上50nm以下の膜厚を有することが好まし
い。
【0033】第一の態様では、中間層をアモルファス構
造とし、後述する垂直磁気記録媒体の製造方法に従っ
て、記録層14を形成すると、記録層の結晶粒径が微細
化され、粒径分散が小さくなり、媒体ノイズを低減する
ことができる。本発明において、結晶粒径は、5〜7n
mであることが好ましく、粒径分散の値は、1.5〜
2.5nmであることが好ましい。
【0034】保護層15は、従来より使用されている材
料を用いて成膜することができる。例えば、カーボンを
主体とする材料から形成することができる。保護層15
の膜厚等の条件は、通常の磁気記録媒体で用いられる諸
条件をそのまま用いることができる。例えば、保護層1
5の膜厚は、2から10nmであることが好ましい。
【0035】また、潤滑層16も従来より使用されてい
る材料を用いることができる。例えば、パーフルオロポ
リエーテル系の潤滑剤を用いることができる。潤滑層1
6の膜厚等の条件は、通常の磁気記録媒体で用いられる
諸条件をそのまま用いることができる。例えば、膜厚は
1〜2nmであることが好ましい。
【0036】次に、本発明の第二の態様について説明す
る。
【0037】本発明の第二の態様は、基板上に少なくと
も下地層、中間層、記録層、保護層および潤滑層を順次
積層した垂直磁気記録媒体において、前記中間層がアモ
ルファス構造を有するアモルファス層および結晶質構造
を有する結晶質層を積層した積層構造を有する垂直磁気
記録媒体に関する。第二の態様では、中間層をアモルフ
ァス層と結晶質層の積層構造とすることにより、記録層
のHcとSを向上させることと、磁気記録媒体の低ノイ
ズ化とを同時に実現する。
【0038】特に本発明では、図1に示すような構造を
有する垂直磁気記録媒体を提供する。以下に図2を参照
して、第二の態様を説明するが、図2はあくまで例示で
あり、本発明は、これに限定されない。
【0039】本発明の垂直磁気記録媒体は、例えば図2
に示すような構造を有する。すなわち、基板11上に下
地層12、アモルファス層13aおよび結晶質層13b
からなる中間層13、記録層14、および保護層15が
順に成膜された構造を有しており、更にその上に潤滑層
16が成膜されている垂直磁気記録媒体である。
【0040】本発明において、基板11は上記第一の態
様で説明したものと同じ材料を用いることができる。
【0041】下地層12は、垂直磁気記録用軟磁性下地
層として用いることができる材料から任意に選択するこ
とができる。具体的には、上記第一の態様で説明した材
料を挙げることができる。第二の形態では、特に、Co
Crを含む材料が好ましく、CoZrTaまたはCoZ
rNbであることがさらに好ましい。また、第二の形態
では、下地層はアモルファス構造を有することが好まし
い。
【0042】第二の態様において、中間層13は、アモ
ルファス層13aと結晶質層13bで構成される。これ
らの層は、図2に示されるように、アモルファス層13
aを下地層12側に、そして結晶質層13bを記録層1
4側に設けることが好ましい。すなわち、アモルファス
層と結晶質層は、アモルファス層13a、次いで結晶質
層13bの順で成膜することが好ましい。
【0043】アモルファス層13aの材料としては、T
i合金が好ましく、TiCrがより好ましい。特に、T
iCrの組成をTi100−aCr(但し、aは原子
%である。)と表した場合、aの値は、10≦a≦25
であることが好ましい。
【0044】第二の態様において、結晶質層13bの材
料としては、CoCrPt合金であることが好ましく、
CoCrPtBであることがより好ましい。第二の態様
では、必要に応じて、結晶質層13bの材料として、C
o、Cr、PtおよびB以外の元素(例えば、Ta、N
b、Cu、Ru、Ti、Pd、Ni)を加えることがで
きる。また、結晶質層13bは、六方最密構造を有する
ことが好ましい。
【0045】第二の態様の中間層13を構成するアモル
ファス層13aおよび結晶質層13bの膜厚は、アモル
ファス層13aが1〜20nm、そして結晶質層13b
が1〜20nmであることが好ましい。また、中間層1
3全体としては、上記第一の態様で説明した膜厚を有す
ることが好ましい。
【0046】第二の態様において、記録層14、保護層
15および潤滑層16の材料およびその他の諸条件は、
第一の態様で説明したとおりである。
【0047】次に、第二の発明について説明する。本発
明の第二は、垂直磁気記録媒体を製造する方法に関す
る。
【0048】第二の発明の第一の態様は、基板上に、少
なくとも下地層、中間層、記録層、保護層および潤滑層
を順次積層して垂直磁気記録媒体を製造する垂直磁気記
録媒体の製造方法において、前記中間層がアモルファス
構造で形成され、前記中間層がアモルファス構造である
ことにより前記中間層上に形成される前記記録層の材料
の結晶粒径が微細化され、粒径分布が均一化されて形成
される製造方法である。具体的には、基板11上に、下
地層12を成膜する工程と、中間層13を成膜する工程
と、記録層14を成膜する工程と、保護層15を成膜す
る工程と、潤滑層16を成膜する工程とを含む。本発明
においては、中間層13をアモルファス構造とする。そ
して、このアモルファス構造の中間層13上に記録層1
4を形成することにより磁気記録材料の平均粒径が微細
化され、粒径の分散の値を小さく(すなわち粒径分散の
均一化)することができる。
【0049】次に、第一の発明の製造方法を上記の各成
膜工程に沿って説明する。
【0050】第一の工程は、基板11上に、下地層12
を成膜する工程である。この工程において用いる基板1
は、通常の磁気記録媒体用に用いられるNiPメッキを
施したAl合金、強化ガラス、または結晶化ガラスなど
を用いることができる。基板11上に積層が行われてい
くため、基板11表面は平滑および汚れのない状態が好
ましい。
【0051】このような基板11上にスパッタリング法
またはメッキ法によって、下地層12を成膜する。下地
層12は、非晶質のCo合金、NiFe合金、センダス
ト(FeSiAl)合金、あるいはFeTaC合金など
を用いることができる。本発明ではNiFe合金が適切
であり、更に非晶質のCo合金、例えばCoNbZr、
CoTaZrなどを用いることができる。下地層12の
膜厚は、記録に使用する磁気ヘッドの構造や特性によっ
て最適値が変化するが、5nm以上200nm以下の膜
厚であることが望ましい。
【0052】次に、第二の工程は、中間層13を成膜す
る工程である。この工程では、スパッタリング法によっ
て中間層13を成膜することができる。
【0053】中間層13は、下地層12と記録層14と
を磁気的に分離するための機能のほか、記録層14のC
oCr系合金結晶質膜の特性を制御するために用いられ
る。すなわち、本発明では記録層14の結晶質膜の結晶
粒径を微細化し、粒径分散の値を低減するために用いら
れる。このため、中間層13はアモルファス構造とする
必要がある。
【0054】中間層13をアモルファス構造とするに
は、例えば、室温から250℃、好ましくは室温〜15
0℃の温度で、0.1〜100mTorr、好ましくは
1〜20mTorrの圧力下において、スパッタリング
法を用いて中間層13を成膜すればよい。
【0055】中間層13の材料としては、Ti、Zrな
どの元素、またはTiCr若しくはZrRuのようなT
iまたはZrを含む合金が好ましい。本発明では、Ti
またはZrが好ましいが、例えば、Ti100-aa(但し
XはCrまたはRuであり、aは原子%で、0≦a<1
00である。)またはZr100-bb(但しYはCrまた
はRuであり、bは原子%で0≦b<100である。)
のような合金も好適である。特に、TiCr合金、Zr
Ru合金のような合金が好ましい。
【0056】上記合金を用いる場合は、組成を原子%で
表した場合に、Ti100-aa(但し、0<a≦50)、
Zr100-bb(但し、0<b≦75)が好ましく、特に
Ti75−Cr25、Zr50−Ru50であることが
最も好ましい。
【0057】中間層13は、1から20nmの膜厚を有
することが好ましい。これは、この範囲で媒体ノイズを
効果的に低減することができるからである。本発明で
は、上記すべての材料において1〜10nmの膜厚の場
合に特に媒体ノイズ低減の効果が大きく、5〜10nm
であることが最も好ましい。
【0058】次に第三の工程は、記録層14を成膜する
工程である。この記録層14は、CoCr系合金結晶質
をターゲットとして用いるスパッタリング法により形成
される。CoCr系合金結晶質には、例えばCoCr、
CoCrTa、CoCrPt、CoCrPtTa、Co
CrPtX(X=B、Ta、Zr、Nbなど)などの合
金系が含まれる。本発明のスパッタリング法は、所望の
組成の結晶質膜を形成できるターゲットを用いて行うこ
とが可能である。
【0059】CoCr系合金結晶質膜を用いた場合の膜
厚は、5nm以上50nm以下が好ましい。スパッタリ
ングの条件は、例えば、スパッタリングに一般に用いら
れるArガスを使用し、Arガスの流量を調整するか、
あるいは真空ポンプとの間に設けられているバルブの開
閉度を調節することによりガス圧を0.1mTorrか
ら100mTorr程度まで変化することができる。好
ましくは、ガス圧は1から20mTorrである。
【0060】第一の態様の垂直磁気記録媒体の製造にあ
たっては、中間層13にアモルファス構造を持たせるこ
とにより、記録層14の成膜で記録層の結晶粒径が微細
化し、結晶分散が低減される。これにより、媒体ノイズ
を低減することができる。
【0061】次の第四の工程は、保護層15を成膜する
工程である。保護層15を成膜する方法としてはスパッ
タリング法、CVD法およびカソーディック・アーク・
カーボン法があげられる。これらの方法によって保護層
15が記録層14上に成膜される。保護層15は、従来
より使用されている材料を用いて成膜することができ
る。使用できる材料は例えば、カーボンを主体とする材
料から形成することができる。保護層15の膜厚等の条
件は、通常の磁気記録媒体で用いられる諸条件をそのま
ま用いることができる。例えば、2〜10nmの膜厚が
好ましい。
【0062】第一の態様の上記各工程をスパッタリング
で行う場合、成膜時のガス圧は、一部上述したように
0.1mTorrから100mTorr程度、好ましく
は1から20mTorrに調整することが好ましい。ガ
ス圧の調整法は例えば、スパッタリングに一般に用いら
れるArガスを使用し、Arガスの流量を調整するか、
あるいは真空ポンプとの間に設けられているバルブの開
閉度を調節することにより行われる。また、これ以外
の、温度などの条件は、各層の成膜の条件に合わせて適
宜選択すればよい。例えば、温度は室温から500℃の
間で調節することが可能である。
【0063】第一の態様発明において、以上の工程まで
はスパッタリング法を主に使用することができる。この
方法は、一連の反応を真空装置内で一括して行うことが
できるので好ましい。しかし本発明では、上記の中間層
13をアモルファス構造とし、記録層14の結晶粒径を
微細化でき、かつ粒径分散を低減できる方法であれば、
他の従来法を使用することができる。
【0064】次に、各層が成膜された磁気記録媒体を真
空装置から取り出し、最後に潤滑層16を成膜する。
【0065】潤滑層16は従来より使用されている材料
を用いて成膜することができる。使用できる材料は例え
ば、パーフルオロポリエーテル系の潤滑剤を用いること
ができる。潤滑層16は上記潤滑剤を所定の溶剤に溶か
した溶液を、ディップ法、スプレー法、スピンコート法
などによって先の工程で得られた磁気記録媒体上に成膜
すればよい。潤滑層16の膜厚等の条件は、通常の磁気
記録媒体で用いられる諸条件をそのまま用いることがで
きる。例えば、膜厚は、1〜2nmであればよい。
【0066】次に、本発明の第二の態様について説明す
る。
【0067】本発明の第二の態様は、基板上に、少なく
とも下地層、中間層、記録層、保護層および潤滑層を順
次積層して垂直磁気記録媒体を製造する垂直磁気記録媒
体の製造方法において、前記中間層がアモルファス構造
を有するアモルファス層と結晶質構造を有する結晶質層
を順次積層した積層構造を有する製造方法である。具体
的には、基板11上に、下地層12を成膜する工程と、
中間層13の構成要素であるアモルファス層13aと結
晶質層13bをこの順序で成膜する工程と、記録層14
を成膜する工程と、保護層15を成膜する工程と、潤滑
層16を成膜する工程とを含む。第二の態様において
は、中間層13をアモルファス層13aと結晶質層13
bとから構成される。そして、このアモルファス層13
aと結晶質層13bで中間層13を形成することによ
り、記録層のHcとSを向上させることと、磁気記録媒
体の低ノイズ化とを同時に実現する。
【0068】第二の形態において、中間層13を成膜す
る工程以外の工程、すなわち、基板11上に下地層12
を成膜する工程、記録層14を成膜する工程、保護層1
5を成膜する工程、および潤滑層16を成膜する工程
は、上記第一の態様で説明したとおりである。従って、
中間層13を成膜する工程以外の工程以外の工程の説明
は第一の態様の説明を援用する。
【0069】なお、第二の態様においては、下地層は、
垂直磁気記録用軟磁性下地層として用いることができる
材料から任意に選択することができる。具体的には、上
記第一の態様で説明した材料を挙げることができる。第
二の形態では、特に、CoCrを含む材料が好ましく、
CoZrTaまたはCoZrNbであることがさらに好
ましい。また、第二の形態では、下地層はアモルファス
構造を有することが好ましい。
【0070】以下に、アモルファス層13aと結晶質層
13bからなる中間層13の成膜工程について説明す
る。
【0071】第二の態様の第二の工程は、中間層13を
成膜する工程である。中間層13は、アモルファス層1
3aおよび結晶質層13bから構成され、それぞれの層
は、スパッタリング法によって成膜することができる。
【0072】中間層13は、下地層12と記録層14と
を磁気的に分離するための機能のほか、記録層14のC
oCr系合金結晶質膜の特性を制御するために用いられ
る。すなわち、本発明では、中間層13を、アモルファ
ス層13aおよび結晶質層13bで構成することによ
り、記録層のHcとSを向上させることと、磁気記録媒
体の低ノイズ化とを同時に実現する。
【0073】まず、アモルファス層13aの成膜につい
て説明する。アモルファス層13aをアモルファス構造
とするには、例えば、室温から250℃、好ましくは室
温〜150℃の温度で、0.1〜100mTorr、好
ましくは1〜20mTorrの圧力下において、スパッ
タリング法を用いてアモルファス層13aを成膜すれば
よい。
【0074】アモルファス層13aの材料としては、T
i合金を好適に用いることができる。特に、本発明では
TiCrが好ましい。本発明では、TiCrは、例え
ば、Ti100-aCra(但し、aは原子%である。)と表
した場合、10≦a<25であることが好ましい。
【0075】アモルファス層13aは、1から20nm
の膜厚を有することが好ましい。これは、この範囲で媒
体ノイズを効果的に低減することができるからである。
【0076】次に、結晶質層13bの成膜について説明
する。結晶質層13bは、室温から500℃の範囲、1
から50mTorrの圧力下でスパッタリング法を用い
て成膜することができる。第二の態様では、例えば、室
温から500℃、好ましくは150〜250℃の温度
で、1〜50mTorr、好ましくは10〜25mTo
rrの圧力下において、スパッタリング法を用いて結晶
質層13bを成膜することが好ましい。
【0077】結晶質層13bの材料は、CoCrPt合
金であることが好ましく、CoCrPtBであることが
より好ましい。第二の態様では、必要に応じて、結晶質
層13bの材料として、Co、Cr、PtおよびB以外
の元素(例えば、Ta、Nb、Cu、Ru、Ti、P
d、Ni)を加えることができる。また、結晶質層13
bは、六方最密構造を有することが好ましい。特に、六
方最密構造を有する結晶質層13bを得るには、例え
ば、スパッタリング法を用いて、室温から500℃、好
ましくは150〜250℃の温度で、1〜50mTor
r、好ましくは10〜25mTorrの圧力下において
成膜を行うことが好ましい。
【0078】第二の態様の中間層13を構成するアモル
ファス層13aおよび結晶質層13bの膜厚は、アモル
ファス層13aが1〜20nm、そして結晶質層13b
が1〜20nmであることが好ましい。
【0079】本発明では、中間層13全体として、上記
第一の態様で説明した膜厚(1〜20nm)を有するこ
とが好ましい。
【0080】
【実施例】以下に、実施例により本発明を更に説明する
が、以下の実施例はあくまで例示であり、本発明はこれ
に限定されない。また、下記実施例において、元素記号
に続いて数字を記載している場合、その数字は元素の原
子%を表す。すなわち、例えばTi90Cr10と記載
している場合は、Tiを90原子%およびCrを10原
子%含むことを表す。
【0081】実施例1 以下の説明(実施例1−1から実施例1−4)は、中間
層がアモルファス構造を有する磁気記録媒体の例であ
る。
【0082】<磁気記録媒体の製造>基板として、外径
95mm、厚さ1.0mmの市販のガラス基板を用い
た。これを洗浄後、スパッタリング装置の真空装置内に
導入し、20nmのNiFe合金からなる下地層、以下
の各実施例および比較例に示す中間層(5nm)、およ
びCo66−Cr20−Pt12−B2からなる記録層
(28nm)を成膜した。スパッタ時の温度および圧力
は、250℃、5mTorrであった。次いで、カーボ
ン保護層(7nm)をスパッタリング法で成膜し、真空
装置から取り出した。最後に、パーフルオロポリエーテ
ルからなる液体潤滑剤層2nmをディップ法により形成
し、垂直磁気記録媒体とした。
【0083】実施例1−1 上記磁気記録媒体の製造方法に従い、中間層にZr50
−Ru50を使用して垂直磁気記録媒体を調製した。
【0084】実施例1−2 上記磁気記録媒体の製造方法に従い、中間層にZrを使
用して垂直磁気記録媒体を調製した。
【0085】実施例1−3 上記磁気記録媒体の製造方法に従い、中間層にTi75
−Cr25を使用して垂直磁気記録媒体を調製した。
【0086】実施例1−4 上記磁気記録媒体の製造方法に従い、中間層にTiを使
用して垂直磁気記録媒体を調製した。
【0087】比較例1−1 上記磁気記録媒体の製造方法に従い、中間層にRuを使
用して垂直磁気記録媒体を調製した。
【0088】比較例1−2 上記磁気記録媒体の製造方法に従い、中間層にCo55
−Cr45を使用して垂直磁気記録媒体を調製した。
【0089】比較例1−3 上記磁気記録媒体の製造方法に従い、中間層にCo50
−Cr25−Ru25を使用して垂直磁気記録媒体を調
製した。
【0090】<評価>得られた各垂直磁気記録媒体につ
いて、断面の透過型電子顕微鏡写真(TEM写真)を撮
り、中間層の構造を観測した。また、記録層の粒径の分
布等を確認するため、粒径の測定を行った。粒径の測定
は、TEMの暗視野像を画像処理する方法を用いた。膜
厚の測定には、触針式段差計を用いた。また、電磁変換
特性の測定は、市販のハードディスク用ヘッドと電磁変
換測定回路を装備したスピンスタンドを用いて行った。
【0091】電子顕微鏡写真の測定結果を図2から図8
に示す。
【0092】図に示されるように、実施例1〜4は全て
アモルファス構造である。このことは、中間層として示
される部分に、結晶構造を持たない一様な層構造が観察
されることでわかる。一方、比較例1〜3は、全て結晶
構造を持ち、原子番号などの違いによる濃淡のコントラ
スト以外、下地層および記録層との結晶構造の違いは見
いだせない。
【0093】次に、表1に実施例および比較例に示した
中間層を用いた場合の、記録層結晶粒径をTEMにより
測定した結果をまとめた。実施例1〜4においては、比
較例1〜3に比べて平均結晶粒径、粒径の標準偏差、お
よびばらつきが大きく低減されていることがわかる。な
お、ばらつきの値は、下式により定義した。
【0094】ばらつき=標準偏差(nm)/平均結晶粒
径(nm)×100(%)
【0095】
【表1】
【0096】次に、上記実施例1〜4および比較例1〜
3の試料の媒体S/N比を、市販の面記録密度15Gb
its/in2用のGMRヘッドを用い、回転数450
0rpm、半径30mmの位置でskew角=0度で測
定した。このときのヘッド浮上量は約25nmである。
また線記録密度160kfciで比較した。S/N比を
計算する場合、出力として1トラック全周から得られる
平均出力、ノイズとして規定線記録密度時に得られる出
力スペクトル値から信号出力および回路ノイズを各周波
数で差し引いた値を、帯域1〜200MHzの範囲にお
いて積分した値の平方根を用いた。この結果を表2に示
す。この表からわかるように、比較例1〜3に対し、本
実施例は3〜4dBの改善効果が見られる。これらの実
施例間においては、S/N比に関して大きな変化はな
く、また比較例間においても大きなS/N比の違いはな
い。したがって、この3〜4dBの改善効果は、上記で
主張したように、アモルファス中間層を用いて記録層の
平均結晶粒径および結晶粒径分散を低減したためと言え
る。
【0097】
【表2】
【0098】実施例2 以下の説明(実施例2−1から実施例2−3)は、中間
層としてアモルファス層および結晶質層を積層した場合
の実施例である。
【0099】<磁気記録媒体の製造>基板として、外径
95mm、厚さ1.0mmの市販のガラス基板を用い
た。これを洗浄後、スパッタリング装置の真空装置内に
導入し、Co92−Zr5−Ta3からなるアモルファ
ス構造を有する下地層(200nm)、以下の各実施例
および比較例に示す、アモルファス層および結晶質層か
らなる中間層(5nm)、およびCo62−Cr20−
Pt14−B4からなる記録層(20nm)を成膜し
た。スパッタ時の温度および圧力は、250℃、5mT
orrであった。次いで、カーボン保護層(7nm)を
スパッタリング法で成膜し、真空装置から取り出した。
最後に、パーフルオロポリエーテルからなる液体潤滑剤
層1.5nmをディップ法により形成し、垂直磁気記録
媒体とした。
【0100】実施例2−1 上記磁気記録媒体の製造方法に従い、アモルファス層1
3aにTi90−Cr10を用い、結晶質層13bにC
o59−Cr25−Pt14−B2を用いて磁気記録媒
体を調製した。なお、下記評価において、透過型電子顕
微鏡(TEM)での測定には、下地層に非磁性を示すN
iFeCr合金を20nm成膜した磁気記録媒体を用い
た。
【0101】実施例2−2 上記磁気記録媒体の製造方法に従い、アモルファス層1
3aにTi75−Cr25を用い、結晶質層13bにC
o59−Cr25−Pt14−B2を用いて磁気記録媒
体を調製した。
【0102】実施例2−3 上記磁気記録媒体の製造方法に従い、下地層12にNe
80−Fe20アモルファス層13aにTi90−Cr
10を用い、結晶質層13bにCo59−Cr25−P
t14−B2を用いて磁気記録媒体を調製した。
【0103】比較例2−1 上記磁気記録媒体の製造方法に従い、中間層13にTi
を用いて磁気記録媒体を調製した。なお、下記評価にお
いて、透過型電子顕微鏡(TEM)での測定には、下地
層に非磁性を示すNiFeCr合金を20nm成膜した
磁気記録媒体を用いた。
【0104】比較例2−2 上記磁気記録媒体の製造方法に従い、中間層13にRu
を用いて磁気記録媒体を調製した。
【0105】比較例2−3 上記磁気記録媒体の製造方法に従い、中間層13にTi
90−Cr10を用いて磁気記録媒体を調製した。
【0106】<評価>得られた各垂直磁気記録媒体につ
いて、断面の透過型電子顕微鏡写真(TEM写真)を撮
り、中間層の構造を観測した。また、記録層の粒径の分
布等を確認するため、粒径の測定を行った。粒径の測定
は、TEMの暗視野像を画像処理する方法を用いた。膜
厚の測定には、触針式段差計を用いた。また、電磁変換
特性の測定は、市販のハードディスク用ヘッドと電磁変
換測定回路を装備したスピンスタンドを用いて行った。
【0107】図10および図11に実施例2−1および
比較例2−1のTEM写真(断面図)をそれぞれ示し
た。図10のアモルファス層13aおよび図11の中間
層13の部分に、結晶構造を持たない一様な層構造が観
察された。アモルファス構造の場合、このような観察像
が得られることはよく知られている。
【0108】図10(実施例2−1)の写真では、アモ
ルファス層13aとそれ以外の部分に層が分かれて観測
されているが、結晶質層13bと記録層14の境界は明
確ではない。一般的に、組成が異なる材料がエピタキシ
ャル成長する場合、それらの境界面には異相が見られ
ず、TEM写真においては、層それぞれの材料の原子番
号に依存する明暗のコントラストが観察されるのみであ
ることがよく知られている。図10(実施例2−1)の
写真では、結晶質層13bと記録層14以外の層でそれ
が観察されている。図10において、結晶質層13bと
記録層14においてコントラストがついていないが、こ
れは、これらの層の組成のうち、最も重いPt原子の割
合が結晶質層13bと記録層14で同じ(すなわち4原
子%)であるからである。これらのことから、実施例2
−1では、記録層14が結晶質層13b上に良好に結晶
成長していることがわかる。
【0109】次に、表3に実施例2−1から実施例2−
3および比較例2−1から比較例2−3で調製した磁気
記録媒体の磁気特性(HcおよびS)を示す。測定に
は、ネオアーク社製の磁気カー効果測定装置を用い、最
大印加磁場15kOe、磁場掃引速度2kOe/秒の条
件で極カー効果を測定した。この結果から、磁気特性
が、比較例に対して大幅に改善されたことがわかる。
【0110】さらに、表3に実施例2−1から実施例2
−3および比較例2−1から比較例2−3で調製した磁
気記録媒体のS/N比を示した。S/N比は、面記録密
度45Gbits/in用の単磁極型垂直磁気記録ヘ
ッドを用い、回転数5400rpm、半径30mmの位
置でskew角=0度で測定した。このときのヘッド浮
上量は約13nmである。また、線記録密度200kf
ciで比較した。S/N比を計算する場合、出力として
1トラック全周から得られる平均出力を用い、ノイズと
して規定線記録密度時に得られる出力スペクトル値から
信号成分および回路ノイズを各周波数で差し引いた値を
帯域1から200MHzの範囲において積分した値の平
方根を用いた。なお、実施例2−1および比較例2−1
では、下地層としてCo92−Zr5−Ta3を使用し
た。
【0111】表3から明らかなように、実施例2−1か
ら実施例2−3のS/N比は、比較例2−1のS/N比
と比較して、3〜4dB改善された。
【0112】比較例2−2は、比較例2−1において、
Tiの代わりに徴候な結晶質材料であるRuを用いた例
である。この比較例2−2では、磁気特性(Hcおよび
S)は、比較例2−1に比べ改善されているが、S/N
比は逆に低下している。
【0113】実施例2−3は、実施例2−1において、
下地層12としてCoZrTaの代わりにNiFeを用
いた例である。NiFeは、fcc構造をとる結晶質材
料であることがよく知られている。実施例2−3では、
表3に示されるように比較例2−1に比べ磁気特性およ
びS/N比は改善されており、本発明の範囲に含まれる
ことがわかる。一方、実施例2−1と実施例2−3を比
較すると、磁気特性およびS/N比とも実施例2−1が
優っており、本発明では、アモルファス構造を有する下
地層を用いることがより好ましいことがわかる。
【0114】さらに、本実施例2−1から実施例2−3
および比較例2−1から比較例2−3に関し、平均粒
径、標準偏差、ばらつきの各データを表3にあわせて記
載した。これらの結果から、本実施例2の磁気記録媒体
は、従来の磁気記録媒体に比べ平均粒径などが大きく改
善されていることがわかる。
【0115】
【表3】
【0116】以上のように、本発明では、アモルファス
層13aとしてTiCr、結晶質層13bとしてCoC
rPt合金、特にCoCrPtB合金が適当である。ま
た、下地層12としてアモルファス構造を持つ材料が好
ましい。特に下地層12としては、CoZr系合金が好
ましい。
【0117】
【発明の効果】本発明では、基板上に中間層を、例えば
スパッタリング法により作成し、この中間層をアモルフ
ァス構造とすることにより媒体ノイズを低減することが
可能となった。これにより高記録密度の磁気記録媒体の
提供が可能である。特に本発明においては、中間層とし
てTiまたはZr合金を使用することが適当である。
【0118】さらに、本発明では、基板上にアモルファ
ス層および結晶質層からなる中間層を、例えばスパッタ
リング法により作製することにより媒体ノイズを低減す
ることが可能である。特に結晶質層は、六方最密構造を
有することが好ましい。本発明により、高記録密度の磁
気記録媒体の提供が可能である。本発明では、アモルフ
ァス層13aとしてTiCr、結晶質層13bとしてC
oCrPt合金が適当である。また、下地層12として
アモルファス構造を持つ材料が好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の垂直磁気記録媒体の概略断面図であ
る。
【図2】本発明の垂直磁気記録媒体の概略断面図であ
る。
【図3】実施例1−1の垂直磁気記録媒体の透過型電子
顕微鏡写真である。
【図4】実施例1−2の垂直磁気記録媒体の透過型電子
顕微鏡写真である。
【図5】実施例1−3の垂直磁気記録媒体の透過型電子
顕微鏡写真である。
【図6】実施例1−4の垂直磁気記録媒体の透過型電子
顕微鏡写真である。
【図7】比較例1−1の垂直磁気記録媒体の透過型電子
顕微鏡写真である。
【図8】比較例1−2の垂直磁気記録媒体の透過型電子
顕微鏡写真である。
【図9】比較例1−3の垂直磁気記録媒体の透過型電子
顕微鏡写真である。
【図10】実施例2−1の垂直磁気記録媒体の透過型電
子顕微鏡写真である。
【図11】比較例2−1の垂直磁気記録媒体の透過型電
子顕微鏡写真である。
【符号の説明】
11 基板 12 下地層 13 中間層 13a アモルファス層 13b 結晶質層 14 記録層 15 保護層 16 潤滑層

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に少なくとも下地層、中間層、記
    録層、保護層および潤滑層を順次積層した垂直磁気記録
    媒体において、前記中間層がアモルファス構造を有し、
    前記中間層をアモルファス構造としたことにより中間層
    上に形成された前記記録層の材料の結晶粒径が微細化さ
    れ、粒径分布が均一化されることを特徴とする垂直磁気
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記中間層の材料がTiまたはZrを含
    む合金であることを特徴とする請求項1に記載の垂直磁
    気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記中間層の材料の組成が、Ti100-a
    a(但しXはCrまたはRuであり、aは原子%で、
    0≦a<100である。)またはZr100-bb(但しY
    はCrまたはRuであり、bは原子%で0≦b<100
    である。)であることを特徴とする請求項1または2に
    記載の垂直磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記中間層の材料の組成においてaが原
    子%で0<a≦50、bが原子%で0<b≦75である
    ことを特徴とする請求項3に記載の垂直磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記中間層の材料の組成において、Xが
    Crであり、YがRuであることを特徴とする請求項3
    または4に記載の垂直磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記中間層の膜厚が1nm以上20nm
    以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれか
    に記載の垂直磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 基板上に少なくとも下地層、中間層、記
    録層、保護層および潤滑層を順次積層した垂直磁気記録
    媒体において、前記中間層がアモルファス構造を有する
    アモルファス層および結晶質構造を有する結晶質層を積
    層した積層構造を有する垂直磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記中間層の結晶質層の結晶構造が六方
    最密構造であることを特徴とする請求項7に記載の垂直
    磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記中間層の結晶質層がCo、Crおよ
    びPtから選択される少なくとも1つの元素を含むこと
    を特徴とする請求項7に記載の垂直磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記中間層の結晶質層が、Co、C
    r、PtおよびBから選択される少なくとも1つの元素
    を含むことを特徴とする請求項7に記載の垂直磁気記録
    媒体。
  11. 【請求項11】 前記中間層のアモルファス層がTi合
    金であることを特徴とする請求項7から10に記載の垂
    直磁気記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記中間層のアモルファス層がTiC
    rであることを特徴とする請求項11に記載の垂直磁気
    記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記下地層がアモルファス構造を有す
    ることを特徴とする請求項7から12に記載の垂直磁気
    記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記下地層がCoZr合金アモルファ
    ス層であることを特徴とする請求項13に記載の垂直磁
    気記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記下地層がCoZr合金アモルファ
    ス層であり、該下地層に、Ta、Nb、B、Cu、Ni
    およびCrから選択される少なくとも1つの元素が添加
    されていることを特徴とする請求項13に記載の垂直磁
    気記録媒体。
  16. 【請求項16】 基板上に、少なくとも下地層、中間
    層、記録層、保護層および潤滑層を順次積層して垂直磁
    気記録媒体を製造する垂直磁気記録媒体の製造方法にお
    いて、前記中間層がアモルファス構造で形成され、前記
    中間層をアモルファス構造としたことにより前記中間層
    上に形成される前記記録層の材料の結晶粒径が微細化さ
    れ、粒径分布が均一化されて形成されることを特徴とす
    る垂直磁気記録媒体の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記中間層の材料がTiまたはZrを
    含む合金であることを特徴とする請求項16に記載の垂
    直磁気記録媒体の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記中間層の材料の組成が、Ti
    100-aa(但しXはCrまたはRuであり、aは原子%
    で、0≦a<100である。)またはZr100-bb(但
    しYはCrまたはRuであり、bは原子%で0≦b<1
    00である。)であることを特徴とする請求項16また
    は17に記載の垂直磁気記録媒体の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記中間層の材料の組成においてaが
    原子%で0<a≦50、bが原子%で0<b≦75であ
    ることを特徴とする請求項18に記載の垂直磁気記録媒
    体の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記中間層の材料の組成において、X
    がCrであり、YがRuであることを特徴とする請求項
    18または19に記載の垂直磁気記録媒体の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記中間層の膜厚が1nm以上20n
    m以下であることを特徴とする請求項16から20のい
    ずれかに記載の垂直磁気記録媒体の製造方法。
  22. 【請求項22】 基板上に、少なくとも下地層、中間
    層、記録層、保護層および潤滑層を順次積層して垂直磁
    気記録媒体を製造する垂直磁気記録媒体の製造方法にお
    いて、前記中間層がアモルファス構造を有するアモルフ
    ァス層および結晶質構造を有する結晶質層をこの順に積
    層することにより形成されることを特徴とする垂直磁気
    記録媒体の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記中間層の結晶質層の結晶構造が六
    方最密構造であることを特徴とする請求項22に記載の
    垂直磁気記録媒体の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記中間層の結晶質層がCo、Crお
    よびPtから選択される少なくとも1つの元素を含むこ
    とを特徴とする請求項22に記載の垂直磁気記録媒体の
    製造方法。
  25. 【請求項25】 前記中間層の結晶質層が、Co、C
    r、PtおよびBから選択される少なくとも1つの元素
    を含むことを特徴とする請求項22に記載の垂直磁気記
    録媒体の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記中間層のアモルファス層がTi合
    金であることを特徴とする請求項22から25に記載の
    垂直磁気記録媒体の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記中間層のアモルファス層がTiC
    rであることを特徴とする請求項26に記載の垂直磁気
    記録媒体の製造方法。
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