JP2003114865A - データ転送制御回路およびデータ処理装置 - Google Patents

データ転送制御回路およびデータ処理装置

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JP2003114865A
JP2003114865A JP2001308994A JP2001308994A JP2003114865A JP 2003114865 A JP2003114865 A JP 2003114865A JP 2001308994 A JP2001308994 A JP 2001308994A JP 2001308994 A JP2001308994 A JP 2001308994A JP 2003114865 A JP2003114865 A JP 2003114865A
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知哉 ▲高▼須賀
Tomoya Takasuka
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高明 鈴木
Koji Koshido
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DMA転送要求を保持するリクエストキュー
を備えたDMAコントローラにおいて、不要なDMA転
送を実行しなくてもリクエストキューのみをクリアする
ことができるDMAコントローラを実現する。 【解決手段】 DMAコントローラ(130)の複数の
チャネルのそれぞれに対応して設けられているデータ転
送制御のためのレジスタ(315)に対応するチャネル
のデータ転送要求の無効を指定するビット(QCL)を
設けるとともに、DMAコントローラに供給される所定
のコマンドコードをデコードして指定されたチャネルに
対応したキューに保持されているデータ転送要求を無効
にする信号を生成する回路(デコーダ332)を設ける
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロコンピュ
ータシステムにおけるDMA(ダイレクト・メモリ・アク
セス)データ転送技術さらにはDMA転送要求を一時的
に保管するキューの制御方式に適用して有効な技術に関
し、例えばマイクロプロセッサもしくはマイクロコンピ
ュータに内蔵されるDMAコントローラに利用して有効
な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】中央処理ユニット(以下、CPUと称す
る)と、タイマ回路やシリアルコミュニケーションイン
タフェース回路等の周辺モジュールを含むワンチップの
マイクロコンピュータを用いたシステムにおいて、メモ
リや周辺装置の間でCPUを介さずに直接データの転送
を行なえるようにするため、DMAコントローラが用い
られる。DMAコントローラは、マイクロコンピュータ
とは別個のLSIとして構成されることもあるが、最近
ではマイクロコンピュータやマイクロプロセッサに内蔵
されることが多くなっている。かかるDMAコントロー
ラには、DMA転送を実行中に次のDMA転送要求を受
け付けることができるようにするため、リクエストキュ
ーと呼ばれるFIFO(ファーストイン・ファーストア
ウト)メモリが設けられることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のDMAコントロ
ーラにおいては、リクエストキューをクリアする機能が
設けられていないため、リクエストキューに転送要求が
残ったままDMA転送が終了することがある。この場
合、リクエストキューに残っているDMA転送要求を消
化するには本来必要でないDMA転送を実行しなければ
ならないため、システムのスループットが低下してしま
う。
【0004】また、DMA転送要求を行なう周辺装置に
DMA転送要求の出力回数を確認できるカウンタなどの
回路を設ければ、リクエストキューに転送要求が残った
ままDMA転送が終了するのを回避することができる
が、そのようにするとユーザの設計負担が大きくなると
共にシステムも複雑かつコスト高になるという不具合が
生じる。
【0005】一方、従来のDMAコントローラには、複
数の転送チャネルに対応して設けられている全てのリク
エストキューをクリアできる機能を有するものもある
が、このクリアを行なうと、DMAコントローラの制御
レジスタ等もリセットされるように構成されていた。そ
のため、連続してDMA転送を実行したい場合にもリク
エストキューをクリアすると制御レジスタの設定を再度
やり直さなくてはならないので、DMA転送処理が遅く
なってしまうという課題があった。
【0006】本発明の目的は、リクエストキューのみを
クリアすることができるようにして制御レジスタの設定
をやり直さなくてもDMA転送処理を実行できる転送制
御回路(DMAコントローラ)もしくはそれを内蔵した
マイクロプロセッサのようなデータ処理装置を提供する
ことにある。
【0007】本発明の他の目的は、不要なDMA転送を
実行しなくてもリクエストキューをクリアすることがで
きるようにしてシステムのスループットを向上できる転
送制御回路もしくはそれを内蔵したデータ処理装置を提
供することにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、DMA転送要
求を行なう周辺装置にDMA転送要求の出力回数を確認
できるようにするためのカウンタなどの回路を設けるこ
となく、リクエストキューに転送要求が残ったままDM
A転送が終了するのを回避することができるようにし
て、ユーザの設計負担が大きくなったりシステムが複雑
になるのを防止できる転送制御回路もしくはそれを内蔵
したデータ処理装置を提供することにある。
【0009】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。すなわち、CPU(中央処理ユニット)を
介さずに、複数のチャネルに関してDMA転送制御が可
能に構成され前記複数のチャネルの少なくとも一部のチ
ャネルに対応して複数のデータ転送要求を保持可能なリ
クエストキューを有するDMAコントローラもしくはD
MAコントローラを備えたマイクロプロセッサのような
データ処理装置において、DMAコントローラに、リク
エストキューに保持されているデータ転送要求をクリア
することができるような機能を設けるようにしたもので
ある。
【0011】上記した手段によれば、制御レジスタの設
定をやり直さなくてもDMA転送処理を実行できるとと
もに、不要なDMA転送を実行しなくてもリクエストキ
ューをクリアできるため、システムのスループットが向
上するようになる。また、キューをクリアできるため、
DMA転送要求を行なう周辺装置にDMA転送要求の出
力回数を確認できるようにするためのカウンタなどの回
路を設けることなく、リクエストキューに転送要求が残
ったままDMA転送が終了するのを回避することができ
るようになり、これによってユーザの設計負担が大きく
なったりシステムが複雑になるのを防止することができ
る。
【0012】上記リクエストキューをクリアする機能を
実現する方式としては、複数のチャネルのそれぞれに対
応してデータ転送制御のためのレジスタに、対応するチ
ャネルのデータ転送要求の無効を指定するビットを設け
たり、DMAコントローラに供給される所定のコマンド
コードをデコードして指定されたチャネルに対応したリ
クエストキューに保持されているデータ転送要求を無効
にする信号を生成するデコーダを設けたりする方式が良
い。これにより、ソフトウェアまたはハードウェアのい
ずれでもリクエストキューをクリアできるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。図1には、本発明を、DMAコ
ントローラを備えたマイクロプロセッサに適用した場合
の一実施例の概略構成が示されている。特に制限されな
いが、図1に示されている各回路ブロックは、公知の半
導体集積回路の製造技術により、単結晶シリコンのよう
な1個の半導体チップ上に形成されている。
【0014】図1に示されているように、この実施例の
マイクロプロセッサは、プログラムの命令を解読してデ
ータの演算処理を行なったりチップ全体の制御を行なう
プログラム制御方式の中央処理ユニット(CPU)11
1と、タイマ回路やシリアルコミュニケーションインタ
フェース回路等の内部周辺モジュール200と、CPU
111を介さずに外部のハードディスク装置のような外
部周辺装置と外部メモリ等との間でDMA方式のデータ
転送制御を行なうDMAコントローラ(DMAC)13
0とを備えており、これらの回路は、内部アドレスバス
IABおよび内部データバスIDBを介して互いに接続
されている。
【0015】また、内部バスIAB,IDBと外部バス
との間にあって、バスサイクル数や信号のタイミングな
どのバス状態を制御してCPU111や内部周辺モジュ
ール200、DMAコントローラ130と外部周辺装置
との間の信号送受信の橋渡しをするバスステートコント
ローラ140が設けられている。このバスステートコン
トローラBSCには、DMA転送などの際に入出力され
るデータを一時的に保持する例えば32バイトのような
記憶容量を有するデータバッファDBFが設けられてい
る。
【0016】DMAコントローラ(DMAC)130
は、DMACモジュール310とDDTモジュール33
0とから構成されている。DMACモジュール310は
2チャネルすなわちDMA転送をしたい外部周辺装置を
2つまで接続可能なシステムに対応するモジュール、D
DTモジュール330は3チャネル以上の外部周辺装置
からのデータ転送要求を可能にするためのモジュールで
ある。このうち、DMACモジュール310は単独で搭
載可能なモジュールであるのに対し、DDTモジュール
330はDMACモジュール310と組み合わせること
により有効に機能するモジュールである。
【0017】上記DMACモジュール310には、DD
Tモードを有効にするか無効にするかを指定するビット
DDTやDDTモードで外部周辺装置からのデータ転送
要求受付け可能なチャネル数を4チャネルまたは8チャ
ネルに切り替えるためのビットDBLなどを有する図2
(A)のようなオペレーションレジスタ(DMAOR)
311が設けられており、CPU111がソフトウェア
処理でこのオペレーションレジスタ(DMAOR)31
1のDDTビットに“1”を立てることによって、DD
Tモードが有効にされる。オペレーションレジスタ(D
MAOR)311のDDTビットが“0”にされている
場合には、2チャネルのみ外部周辺装置からのデータ転
送要求によるデータ転送可能な動作状態(以下、ノーマ
ルモードと称する)となる。
【0018】なお、図2(A)のオペレーションレジス
タのビット構成図において、PR1,PR0ビットは同
時に複数のチャネルに転送要求があった場合に実行する
チャネルの優先順位を指定するビット、AEビットはD
MA転送中にアドレスエラーが発生したことを示すフラ
グ、NMIビットはマスク不能な割込みが入力されたこ
とを示すフラグで、DMA転送中にこのビットが“1”
にセットされると全チャネルの転送が中断されるように
構成されている。さらに、DMEビットは、DMAコン
トローラ全体の起動許可ビットで、このビットおよび各
チャネルのコントロールレジスタCHCR内のDEビッ
トを“1”にセットするとそのチャネルの転送が許可さ
れるようになっている。
【0019】また、DMACモジュール310には、各
チャネルに対応して、データの転送元アドレスが入るソ
ースアドレスレジスタ(SAR0〜7)312や転送先
アドレスが入るディスティネーションアドレスレジスタ
(DAR0〜7)313、転送回数を保持する回数レジ
スタ(DMATCR0〜7)314、リードまたはライ
トのいずれであるかや転送方法、転送サイズ、動作モー
ドなどを指定するコントロールレジスタ(CHCR0〜
7)315が設けられている。
【0020】さらに、DMACモジュール310には、
これらのレジスタの制御を行なうレジスタ制御回路31
6や、上記コントロールレジスタ315内の転送サイズ
を参照して回数レジスタ314の値を更新する回数制御
回路317、レジスタ制御回路316に起動をかける起
動制御回路318、いずれのチャネルのデータ転送を優
先させるか制御する優先制御回路319、上記各レジス
タとバスステートコントローラBSCとを接続するバス
インタフェース回路320などが設けられている。
【0021】一方、DDTモジュール330には、外部
バスより入力される所定のフォーマットのコマンドコー
ドを保持するコマンドバッファ331とそのコマンドコ
ードをデコードして所定の制御信号を生成するコマンド
デコーダ332と、8チャネルのうち7チャネルCH1
〜CH7に対応したリクエストキューRQ1〜RQ7を
有するDMA転送要求制御回路333とが設けられてい
る。
【0022】特に制限されるものでないが、この実施例
においては、チャネルCH0にはデータ転送要求を受け
付けたか否かを示すフラグ(DMA転送要求受け付けフ
ラグ)がDDTモジュール330内に設けられ、リクエ
ストキューは設けられていない。外部バスは、特に制限
されるものではないが、64ビットのデータバスと26
ビットのアドレスバスにより構成される。この実施例の
マイクロプロセッサは、外部データバスは64ビット幅
のほか、32ビット幅としても使用できるようにされて
いる。
【0023】ノーマルモードにおいては、チャネル0お
よびチャネル1に対するDMA転送要求はそれぞれ専用
の外部端子DREQ0#(#はロウレベルが有効レベル
であることを意味する)およびDREQ1#からの信号
の入力により行なわれる。一方、DDTモードにおける
DMA転送要求は外部バスを介した所定のフォーマット
のコマンドコードにより行なわれる。
【0024】コマンドコードには、図3に示すように、
転送要求を行なう外部デバイスすなわちチャネル番号が
入るフィールドIDと、バイト単位、ワード単位、ロン
グワード単位、クワッドワード単位、32バイトのよう
なブロック単位など転送データのサイズを指定するフィ
ールドSZと、転送モード(シングルアドレス転送、バ
ースト転送、サイクルスチール転送など)を指定するフ
ィールドMDと、転送回数を示すフィールドCOUNT
と、転送元アドレスや転送先アドレスなどが入るフィー
ルドADDRESSなどが設けられている。なお、図3
(A)はデータバス幅が64ビットであるシステムに使
用されるコマンド、図3(B)はバス幅が32ビットで
あるシステムに使用されるコマンドである。なお、図3
(A)ではビット47〜32、また図3(B)ではビッ
ト28および15〜0はビット情報として無効なリザー
ブ領域である。
【0025】DDTモードに設定されたシステムでは、
外部から外部端子DREQ0#をアサートすると、DD
Tモジュール330がそれを認知してバスステートコン
トローラ140に通知する。すると、バスステートコン
トローラ140はDMAコントローラ130のためにバ
スの使用権を確保してバスアベイラブル信号BAVL#
をアサートする。その状態で、上記DMA転送要求コマ
ンドが入力されるとDDTモジュール330のDTRコ
マンドバッファ331に取り込まれて、DMA転送要求
制御回路333によっていずれのチャネルの対する転送
要求か判定されて、対応するリクエストキューRQ1〜
RQ7に要求が保持される。
【0026】また、この実施例においては、コマンドコ
ード内の情報に基づいてDMACモジュール310内の
チャネル0のレジスタに転送アドレスや転送回数、転送
方法などが設定される。他のチャネル1〜7はリクエス
トを受け付けると、制御レジスタに設定された動作を実
行する。そして、転送要求を受けた時に現在実行中のD
MA転送がなければバスステートコントローラ140に
対してバスの使用要求がなされ、バスが確保されると起
動制御回路によってDMA転送が開始されるとともに、
この転送処理中に次のDMA転送要求が入ってくると、
その要求がいずれのチャネルか判定されて、対応するリ
クエストキューRQ1〜RQ7に保持される。
【0027】チャネル0に対応するリクエストキューは
ないため、チャネル0に対する転送要求は前述したよう
に、1回しか行なえない。リクエストキューがない代わ
りに、DDTモジュール330内にチャネル0に対する
転送要求があったことを示すフラグ(図示省略)が設け
られている。
【0028】DMA転送要求コマンドによるリクエスト
キューのクリアは、DMA転送要求コマンド内の未使用
のビットを使用して行なうようにしても良いが、この実
施例においては、DMA転送要求コマンドの所定のビッ
ト組合せで行なうようにされている。表1にはリクエス
トキューのクリアを指示するコマンドのビット構成例を
示す。なお、表1において、最初の“DBL”は、オペ
レーションレジスタに設けられている4チャネルと8チ
ャネルの切り替えビットで、DBLが“0”のときは4
チャネルが、またDBLが“1”のときは8チャネルが
指定される。
【0029】DBLを除くID、MD、SZ、COUN
TがDMA転送要求コマンドに含まれるコードで、ID
はチャネル番号、MDは転送モード、SZは転送データ
サイズ、COUNTは転送回数である。表1のように、
IDが“00”に設定されているということは本来チャ
ネル0を指定するという意味であり、このIDが有効と
されチャネル0に対する転送要求コードが入力されるこ
ともある。ただし、チャネル0に対する転送要求の際に
はMDが“10”または“11”でSZが“110”と
する組合せは禁止されている。この実施例のDAMコン
トローラ130においては、この禁止された組合せを利
用してリクエストキューのクリア要求を入力することが
できるようにされている。
【0030】ところで、前述したように、DBLビット
が“0”のときは4チャネルが、またDBLが“1”の
ときは8チャネルが指定される。DBLが“0”にされ
ている4チャネル有効システムでは、表1のA欄のよう
に、IDが“00”、MDが“10”、SZが“11
0”されたDMA転送要求コマンドが入力されると、全
チャネル1〜7のリクエストキューRQ1〜RQ7がク
リアされる。また、チャネル0に関しては前記DMA転
送要求受け付けフラグがクリアされる。DDTモジュー
ル330内のデコーダ332には、このようなコマンド
をデコードしてフラグクリア信号FCLRを生成する機
能が設けられている。なお、このとき、COUNTフィ
ールドにはどのようなコードがあっても構わない。
【0031】
【表1】
【0032】DBLが“1”にされている8チャネル有
効システムでは、表1のB欄のように、IDが“0
0”、MDが“10”、SZが“110”されたDMA
転送要求コマンドが入力されると、4チャネル指定の場
合と同様に、全チャネル1〜7のリクエストキューRQ
1〜RQ7がクリアされる。また、C欄のように、ID
が“00”、MDが“11”、SZが“110”された
DMA転送要求コマンドが入力されると、そのときCO
UNTフィールドに格納されているコードに対応したい
ずれかのチャネル1〜7のリクエストキューRQ1〜R
Q7がクリアされる。DDTモジュール330内のデコ
ーダ332には、このようなコマンドをデコードして対
応するリクエストキューのクリア信号CLR1〜CLR
7を生成する機能が設けられている。
【0033】さらに、本実施例のDAMコントローラ1
30においては、CPU111がプログラムを実行する
ことによっても各チャネル1〜7のリクエストキューR
Q1〜RQ7およびDDTモジュール330内のDMA
転送要求受け付けフラグをクリアする仕組みが設けられ
ている。
【0034】具体的には、各チャネル毎に設けられてい
るチャネルコントロールレジスタ(CHCR)315内
に、図2(B)に示すように、キューをクリアさせるた
めのビット“QCL”が設けられ、このビットに“1”
が書き込まれると、ワンショットパルスからなるキュー
クリア信号queclr1〜7が生成されてDDTモジ
ュール330へ供給され、対応するチャネル1〜7のリ
クエストキューRQ1〜RQ7がクリアされるように構
成されている。
【0035】また、このとき同時にチャネル0に関して
はフラグクリア信号fclrが生成されて、DMA転送
要求受け付けフラグがクリアされる。なお、ビット“Q
CL”は、書き込まれた“1”は直ちに“0”にされ、
このビットを読み出すと必ず“0“であるように構成さ
れている。
【0036】なお、図2(B)において、符号“TE”
で示されているビットは、DMA転送要求コマンドで指
定された転送回数分のDMA転送が終了した時点で設定
されるビットである。従って、このビット“TE”が
“1”されたときに自動的に対応するチャネル1〜7の
リクエストキューRQ1〜RQ7をクリアするような仕
組みを設けることによっても転送要求が残ったままにな
る状態を回避することはできるが、ユーザの中にはその
ような転送要求はキューに残したままにしておけるよう
なシステムを構成したいユーザもいると考えられる。従
って、本実施例のような構成を有するLSIの方が使い
勝手がよいという利点がある。
【0037】次に、DDTモードにおけるチャネル1〜
7に対するDMA転送要求コマンドの入力と、それに応
じたDMA転送の動作手順を、図4のタイミングチャー
トを用いて説明する。DDTモードに設定されたシステ
ムで外部装置が本実施例のマイクロプロセッサにDMA
転送要求をする場合、バスステートコントローラBSC
から出力されるバス状態を示すバスアベイラブル信号B
AVL#がハイレベルであることを確認してから、DM
A転送要求信号DREQ#をロウレベルにアサートする
(タイミングt1)。すると、バスステートコントロー
ラBSCは、DMAコントローラ130のためにバスの
使用権を確保してバスアベイラブル信号BAVL#をロ
ウレベルに変化させる(タイミングt2)。外部装置は
これを確認すると、DMA転送要求コマンドの転送を示
す信号TR#をロウレベルにアサートするとともにDM
A転送要求コマンドDTRを外部バスを使用して入力す
る(タイミングt3)。
【0038】すると、DMAコントローラ130内部で
上記入力されたDMA転送要求コマンドが解析されて、
いずれのチャネルに対するDMA転送であるか、また転
送モードや転送サイズ、転送回数等が判別されて対応す
るレジスタへの設定等、DMA転送のための準備が行な
われる。それから、所定サイクル経過後に、ロウアドレ
スストローブ信号RASやカラムアドレスストローブ信
号CAS、ライトイネーブル信号WEでロウアドレスス
トローブ・バンクアクティブ(BA)とリード(RD)
を指定して、ロウアドレスRAとカラムアドレスCAを
順に出力する(タイミングt4,t5)。そして、所定
サイクル後に、アクノリッジ信号TDACKがロウレベ
ルにアサートされ、転送元の装置から外部データバス上
にDMA転送によるデータD0,D1,D2……が出力
される(タイミングt6)。
【0039】なお、この実施例のマイクロプロセッサに
おいては、チャネル1〜7に関するDMA転送の場合に
は、識別情報信号ID0,ID1とバスアベイラブル信
号BAVL#を使って、DMA転送中のチャネルの番号
を外部へ知らせるように構成されている。つまり、バス
アベイラブル信号BAVL#は、DMA転送中はチャネ
ル番号を示すコードの一部ID2#とされる。
【0040】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば上記
実施例では、DMA転送要求を保持するリクエストキュ
ーRQ1〜RQ7をハードウェアとソフトウェアのいず
れでもクリアできるように構成されているが、ハードウ
ェアによるクリアまたはソフトウェアによるクリアのい
ずれか一方のみ行なえるように構成しても良い。
【0041】また、上記実施例では、DDTモードで使
用可能なチャネル1〜7に対してのみDMA転送要求を
保持するリクエストキューRQ1〜RQ7を設けている
が、DMACモジュール310内にもノーマルモードで
使用可能なチャネル0と1に対応したリクエストキュー
を設け、かつこのリクエストキューをハードウェアとソ
フトウェアあるいはハードウェアまたはソフトウェアで
クリアできるように構成しても良い。
【0042】さらに、上記実施例では、データ転送要求
コマンド内の転送回数フィールドCOUNTを用いてキ
ューをクリアするチャネルを指定するコードを格納する
ようにしているが、コマンドコード内の未使用のビット
フィールドを用いてチャネル指定コードを入れるように
しても良い。また、チャネル数が増加した場合には、デ
ータ転送要求コマンド内の転送回数フィールドCOUN
Tと未使用のビットを組み合わせてチャネル指定コード
を与えるように構成するようにしても良い。
【0043】また、リクエストキューをクリアする信号
をチップ外部から直接入力するための外部端子を設ける
ようにしても良い。この場合、入力端子は各チャネルと
1対1で設けても良いし、チップ内部にデコーダを設け
ておいて外部でエンコードした信号を入力するように構
成しても良い。
【0044】さらに、データ転送要求コマンドを用いて
リクエストキューをクリアする場合、データ転送要求と
キューのクリアとを1つのコマンドで同時に行なうよう
に構成することも可能である。この場合、このコマンド
が入力されたなら、DMAコントローラ内では、先ず指
定されたチャネルのリクエストキューをクリアした後、
転送要求の受付処理を行なうようにすれば良い。これに
より、データ転送要求コマンドの挿入回数と、DMA転
送回数とが必ず一致するようになるので、データ転送要
求コマンドの挿入回数を計数できる外部装置であれば、
DMA転送回数分だけデータ転送要求コマンドを挿入す
れば良くなることから、システムおよびアプリケーショ
ンプログラムの構築が容易になる。
【0045】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるDMA
コントローラを備えたマイクロプロセッサに適用した場
合について説明した、本発明はそれに限定されるもので
なく、マイクロプロセッサとは別のLSIとして構成さ
れたDMAコントローラにも適用することができる。
【0046】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。すなわち、本発明に従うと、制御レジ
スタの設定をやり直さなくてもDMA転送処理を実行で
きるとともに、不要なDMA転送を実行しなくてもリク
エストキューをクリアできるため、システムのスループ
ットが向上するようになる。また、DMA転送要求を行
なう周辺装置にDMA転送要求の出力回数を確認できる
ようにするためのカウンタなどの回路を設けることな
く、リクエストキューに転送要求が残ったままDMA転
送が終了するのを回避することができるようになり、こ
れによってユーザの設計負担が大きくなったりシステム
が複雑になるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるCPUとDMAコントロー
ラとを備えたマイクロプロセッサの一実施例の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】DMAコントローラ内にあるオペレーションレ
ジスタとチャネルコントロールレジスタの構成例を示す
ビット構成図である。
【図3】実施例のマイクロプロセッサにおいてDMAコ
ントローラに与えるコマンドの構成例を示すコマンドフ
ォーマット図である。
【図4】実施例のマイクロプロセッサにおいてコマンド
によりDMAコントローラに対してリクエストキューの
クリアを要求する際の各種信号のタイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
111 CPU(中央処理ユニット) 130 DMAコントローラ 140 バスステートコントローラ 200 周辺モジュール 310 DMACモジュール 330 DDTモジュール 311 オペレーションレジスタ 312 ソースアドレスレジスタ 313 ディスティネーションアドレスレジスタ 314 転送回数レジスタ 315 チャネルコントロールレジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上原 素記 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 ▲高▼須賀 知哉 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 鈴木 高明 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 越戸 孝司 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 5B061 BA03 DD08 DD11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央処理ユニットを介さずにメモリと周
    辺回路もしくは周辺装置との間のデータ転送を制御する
    データ転送制御回路であって、 複数のチャネルに関してデータの転送制御が可能に構成
    され、前記複数のチャネルの少なくとも一部のチャネル
    に対応して複数のデータ転送要求を保持可能なキューを
    備えるとともに、 上記キューに保持されているデータ転送要求を無効にす
    る無効化手段が設けられていることを特徴とするデータ
    転送制御回路。
  2. 【請求項2】 少なくとも中央処理ユニットと、該中央
    処理ユニットを介さずにメモリと周辺回路もしくは周辺
    装置との間のデータ転送を制御するデータ転送制御回路
    とを備えたデータ処理装置であって、 上記データ転送制御回路は、 複数のチャネルに関してデータの転送制御が可能に構成
    され、前記複数のチャネルの少なくとも一部のチャネル
    に対応して複数のデータ転送要求を保持可能なキューを
    備えるとともに、 上記キューに保持されているデータ転送要求を無効にす
    る無効化手段が設けられていることを特徴とするデータ
    処理装置。
  3. 【請求項3】 上記複数のチャネルのそれぞれに対応し
    てデータ転送制御のためのレジスタを備え、これらのレ
    ジスタには対応するチャネルのデータ転送要求の無効を
    指定するビットが設けられ、該ビットが上記中央処理ユ
    ニットによって操作されることにより対応するチャネル
    のデータ転送要求の無効にされるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 上記無効化手段は、上記データ転送制御
    回路に供給される所定のコマンドコードをデコードして
    指定されたチャネルに対応したキューに保持されている
    データ転送要求を無効にする信号を生成するデコーダに
    より構成されていることを特徴とする請求項2に記載の
    データ処理装置。
  5. 【請求項5】 上記キューを無効にすべきチャネルを指
    定するコードは、上記コマンドのデータ転送要求時にデ
    ータ転送回数を指定するコードが格納されるフィールド
    を利用して与えられるように構成されてなることを特徴
    とする請求項5に記載のデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも中央処理ユニットと、該中央
    処理ユニットを介さずにメモリと周辺回路もしくは周辺
    装置との間のデータ転送を制御するデータ転送制御回路
    とを備えたデータ処理装置であって、 上記データ転送制御回路は、 複数のチャネルに関してデータの転送制御が可能に構成
    され、前記複数のチャネルの少なくとも一部のチャネル
    に対応して複数のデータ転送要求を保持可能なキューを
    備えるとともに、 上記キューに保持されているデータ転送要求を無効にす
    るための信号を入力する端子が設けられていることを特
    徴とするデータ処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005013137A1 (ja) * 2003-08-04 2005-02-10 Fujitsu Limited データ転送処理方法
JP2007164793A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Arm Ltd データ処理システムの中に分散された分配型ダイレクトメモリアクセス手段

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