JP2003113925A - 一方向クラッチ付きプーリユニット - Google Patents

一方向クラッチ付きプーリユニット

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JP2003113925A
JP2003113925A JP2001308445A JP2001308445A JP2003113925A JP 2003113925 A JP2003113925 A JP 2003113925A JP 2001308445 A JP2001308445 A JP 2001308445A JP 2001308445 A JP2001308445 A JP 2001308445A JP 2003113925 A JP2003113925 A JP 2003113925A
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way clutch
pulley
roller
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shaft
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Takahiro Ichihara
隆弘 市原
Hideki Fujiwara
英樹 藤原
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を減少するとともに、一方向クラッ
チのための寸法の確保が可能で、しかも、加工コストを
低減することができる一方向クラッチ付きプーリユニッ
トを提供する。 【解決手段】 軸3と一方向クラッチ5の内輪と軸受6,7
の内輪とが一体とされている。一方向クラッチ5を挟ん
で設けられる軸受6,7の一方は転動体をころとしたころ
軸受6であり、他方は転動体を玉とした玉軸受7である。
軸3の各部分の外径は、ころ軸受6の内輪軌道部外径、一
方向クラッチ5の内輪外径および玉軸受7の内輪軌道肩部
外径が互いに等しくされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、内燃機
関の始動時および内燃機関による補機駆動時の回転力を
ベルトによって伝達するベルト伝動システムにおいて、
ベルト駆動スタータに使用される一方向クラッチ付きプ
ーリユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一方向クラッチ付きプーリユニッ
トとしては、図5に示すように、エンジンスタータ(50)
の前端部を形成しているフレーム(51)と、軸部(52a)、
円板部(52b)および外側円筒部(52c)からなりフレーム(5
1)の前部と軸部(52a)との間に配された軸受(53)を介し
てフレーム(51)に回転自在に支持されたクラッチ出力軸
(52)と、クラッチ出力軸(52)の軸部(52a)の後方突出部
に軸受(55)を介して回転自在に支持されたクラッチ入力
軸(54)と、クラッチ出力軸(52)の外側円筒部(52c)とク
ラッチ入力軸(54)との間に配され入力軸(54)と出力軸(5
2)とが一の方向(ロック方向)に相対回転することによ
り両軸(52)(54)間に噛み込み、他の方向(フリー方向)
に相対回転したとき噛み込みを解除する複数のスプラグ
(56)と、クラッチ出力軸(52)の軸部の先端にナット(58)
で固定されたプーリ(57)とを備えているものが特開20
01−99197号公報に記載されている。
【0003】この一方向クラッチ付きプーリユニットに
よると、エンジンスタータ(50)の直流モータ(59)が高速
回転すると、この回転が遊星歯車減速装置(60)によって
減速されてクラッチ入力軸(54)に伝達され、このクラッ
チ入力軸(54)の回転運動がスプラグ(56)を介してクラッ
チ出力軸(52)に伝達される。クラッチ出力軸(52)に伝達
された回転運動は、プーリ(57)に伝達され、プーリ(57)
がベルトを介してエンジンを回転駆動することによっ
て、エンジンが駆動される。エンジンが始動して、クラ
ッチ出力軸(52)の回転数がクラッチ入力軸(54)の回転数
を超えると、スプラグ(56)は、クラッチ入力軸(54)から
離れ、これにより、クラッチ出力軸(52)およびプーリ(5
7)は、以後クラッチ入力軸(54)からの抵抗を受けずに回
転することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明による一方向
クラッチ付きプーリユニットは、例えば、ベルトを介し
て始動トルクをクランク軸に伝達する内燃機関用ベルト
伝動システムにおいて、スタータ用に使用することをそ
の目的としている。
【0005】上記従来の一方向クラッチ付きプーリユニ
ットでは、プーリ(57)の回転中は、クラッチ出力軸(52)
がプーリ(57)と一体となって回転することになるが、ク
ラッチ出力軸(52)はエンジンの駆動に寄与しない部分で
あるので、軸部(52a)だけでなく、その円板部(52b)およ
び外側円筒部(52c)までもが回転することは、エネルギ
ロスの大きな要因となっていた。
【0006】そこで、軸とこれの周囲に同心状に配され
たプーリとの間に、内輪、外輪およびこれらの間に配さ
れた作動部材(例えば、スプラグ、ばねなど)を備えた
一方向クラッチを設け、プーリに伴って回転する部分を
減少することが考えられる。
【0007】しかしながら、軸と一方向クラッチの内輪
とが別体の場合、部品点数が多くなるとともに、軸とプ
ーリとの間に一方向クラッチを配置するための寸法が確
保されないという問題が生じることになる。
【0008】この発明の目的は、部品点数を減少すると
ともに、一方向クラッチのための寸法の確保が可能で、
しかも、加工コストを低減することができる方向クラッ
チ付きプーリユニットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この発
明による一方向クラッチ付きプーリユニットは、軸とこ
れの周囲に同心状に配されたプーリとの間に、内輪、外
輪およびこれらの間に配された作動部材を備えた一方向
クラッチが設けられ、内輪、外輪およびこれらの間に配
された転動体を備えた軸受が一方向クラッチを挟んで設
けられている一方向クラッチ付きプーリユニットにおい
て、軸と一方向クラッチの内輪と軸受の内輪とが一体と
されて、一方向クラッチを挟んで設けられる軸受の一方
は転動体をころとしたころ軸受であり、他方は転動体を
玉とした玉軸受であり、軸の各部分の外径は、ころ軸受
の内輪軌道部外径、一方向クラッチの内輪外径および玉
軸受の内輪軌道肩部外径が互いに等しくされていること
を特徴とするものである。
【0010】一方向クラッチとしては、噛み込み部材と
してのスプラグおよびこれを付勢するばねを作動部材と
して備えているスプラグ式のものであってもよく、ま
た、噛み込み部材としてのころおよびこれを付勢するば
ねを作動部材として備えているころ式のものであっても
よい。
【0011】一方向クラッチは、好ましくは、外輪とし
てのプーリの内周面に設けられたカム面と、カム面と内
輪としての軸の外周面とによって形成された楔状空間内
に配置され、軸とプーリとが一の方向に相対回転するこ
とにより軸とプーリとの間に噛み込み、他の方向に相対
回転したとき噛み込みを解除する複数の噛み込み部材と
してのころと、ころを噛み込み方向(楔状空間の狭い
側)に付勢する付勢部材としてのコイルばねとを備えた
構成(外輪カム式)とされる。
【0012】この発明の一方向クラッチ付きプーリユニ
ットによると、軸と一方向クラッチの内輪とを一体とす
ることにより、部品点数を減少するとともに、一方向ク
ラッチの内輪の外径を抑えることができ、さらに、軸の
各部分の外径は、ころ軸受の内輪軌道部外径=一方向ク
ラッチの内輪外径=玉軸受の内輪軌道肩部外径とされて
いるので、冷間鍛造などによって加工することができ、
加工コストを低減することができる。
【0013】一方向クラッチの内輪を一体とした軸を製
造するに際しては、例えばSAE5120の線材を使用
して、冷間鍛造によって外径と内径とを設定し、旋削に
よって玉軌道およびシールみぞを形成し、熱処理および
研磨で仕上げればよい。
【0014】上記一方向クラッチ付きプーリユニットの
好ましい形態としては、一方向クラッチの外輪はカム面
を有し、作動部材は、ころとこのころを噛み込み方向に
付勢する付勢部材とを有するとともに、プーリにこれと
一体となって回転するように保持されており、プーリの
所定回転速度以上の遠心力によって、ころが噛み込み解
除方向に移動するとともに、付勢部材の付勢力が減少
し、ころと一方向クラッチの内輪とが非接触となるもの
とされる。
【0015】外輪のカム面および付勢部材の中心軸が、
接線方向(遠心力に直角の方向)に対して傾斜させら
れ、ころおよび付勢部材にかかる遠心力が噛み込み解除
方向の成分を有するようにすることにより、ころと内輪
の非接触状態が確保される。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、以下図
面を参照して説明する。
【0017】図1は、この発明による一方向クラッチ付
きプーリユニットを示している。この一方向クラッチ付
きプーリユニット(1)は、エンジンの駆動部とスタータ
モータの回転軸とを連結する部分に配置されるもので、
スタータモータの回転軸(2)に嵌められ中空軸(3)とこれ
と同心に配置されたプーリ(4)との間に、一方向クラッ
チ(5)が設けられている。プーリ(4)の外周には、Vリブ
ドベルト(B)が掛け渡されるベルト掛け渡し部(4a)が設
けられている。
【0018】一方向クラッチ(5)は、中空軸(3)とプーリ
(4)の軸方向中間部との間に設けられており、中空軸(3)
とプーリ(4)の各端部寄り部分との間には、ころ軸受(6)
および玉軸受(7)が一方向クラッチ(5)を挟んで設けられ
ている。そして、プーリ(4)と一方向クラッチの外輪と
軸受の外輪とが一体とされるとともに、中空軸(3)と一
方向クラッチの内輪と軸受の内輪とが一体とされてい
る。
【0019】ころ軸受(6)および玉軸受(7)のさらに軸方
向外側には、シール部材(8)(9)がそれぞれ配置されてお
り、プーリユニットの自由端側(図の左側)には、プー
リユニット内部に泥水等の侵入を防止するために、さら
に別のシール部材(10)が配置されている。
【0020】一方向クラッチ(5)は、図2に示すよう
に、プーリ(4)の内周面に設けられたカム面(11)と、カ
ム面(11)と中空軸(3)の外周面とによって形成された楔
状空間(12)内に配置され、中空軸(3)とプーリ(4)とが一
の方向(ロック方向)に相対回転することにより中空軸
(3)とプーリ(4)との間に噛み込み、他の方向(フリー方
向)に相対回転したとき噛み込みを解除する複数の噛み
込み部材としてのころ(13)と、ころ(13)を噛み込み方向
(楔状空間(12)の狭い側)に付勢する付勢部材としての
楕円形のコイルばね(14)と、ころ(13)を楔状空間(12)内
に位置させる保持器(15)とを備えている。
【0021】カム面(11)は、軸心を挟んで対向する平行
2面(11a)(11b)(11c)(11d)が周方向に複数組(この実施
形態では4組)設けられることによって構成されてい
る。平行2面(11a)(11b)(11c)(11d)の各面は、ころ(13)
の中心および軸心を通る法線(19)に対して直角ではな
く、図2の一部を拡大した図3にθで示す角は、直角よ
りも若干小さい鋭角とされている。こうして、プーリ
(4)にカム面(11)が設けられることにより、プーリ(4)に
は、一方向クラッチ(5)の外輪としての機能が付与さ
れ、プーリ(4)と一方向クラッチ(5)の外輪との一体化が
果たされている。これにより、プーリ(4)の外径を抑え
ながら、ころ(13)のP.C.Dを大きくすることがで
き、ころ(13)に働く遠心力が大きいものとなっている。
【0022】平行2面(11a)(11b)(11c)(11d)の楔状空間
(12)の広い側の端部には、横断面が円弧状で遠心力を受
けたころ(13)を停止させる凹面部(16)が設けられてい
る。凹面部(16)は、ころ(13)の外周面の半径とほぼ同じ
半径の円弧状とされている。
【0023】図1に示すように、プーリ(4)の内径は段
付状とされており、プーリ(4)が有しているころ軸受の
外輪、一方向クラッチの外輪および玉軸受の外輪の各機
能に対応する寸法に関して、ころ軸受の外輪軌道部内径
をD1、一方向クラッチの外輪の最小内径(この実施形
態では、外輪カム面(11)の平行2面間距離)をD2、玉
軸受の外輪軌道肩部内径をD3として、D1>D2≧D
3とされている。
【0024】中空軸(3)の外径に関しては、溝を除いて
一定とされており、ころ軸受(6)の内輪軌道部外径=一
方向クラッチ(5)の内輪外径=玉軸受(7)の外輪軌道肩部
外径となっている。
【0025】また、ベルト掛け渡し部(4a)におけるプー
リ外周の最内径部と噛み込み開始位置におけるころ(13)
の中心部との径方向距離T1が、噛み込み開始位置にお
けるころ(13)の中心部と中空軸(3)内周の最小内径部と
の径方向距離T2よりも小さくされている。すなわち、
プーリ(3)および中空軸(3)の実質的な厚みを比較する
と、プーリ(3)の厚みが薄くなされている。これによ
り、プーリ(4)の外径を抑えながら、ころ(13)のP.
C.Dを大きくすることができ、ころ(13)に働く遠心力
がより大きくなっている。
【0026】保持器(15)は、合成樹脂製で、カム面(11)
にほぼ沿った外周形状と中空軸(3)外周面に沿った内周
形状を有しており、カム面(11)内に圧入されている。保
持器(15)と中空軸(3)の外周との間には若干の間隙が設
けられている。保持器(15)には、コイルばね(14)を位置
決めするばね受け凹所(17)が設けられている。
【0027】このばね受け凹所(17)は、カム面(11)の凹
面部(16)に連なってプーリ(4)の内周に設けられた位置
決め面(18)とによってコイルばね(14)の中心軸方向を一
定に保っている。この位置決め面(18)は、カム面(11)と
同様に、軸心を挟んで対向して平行に形成された2面が
周方向に4組設けられることによって構成されている。
コイルばね(14)は、保持器(15)内に収められることによ
って、その径方向内方への移動に対する位置決めがなさ
れ、プーリ(4)の位置決め面(18)によって、その径方向
外方への移動に対する位置決めがなされている。これら
の位置決めによって、コイルばね(14)の中心軸は、図3
に示すように、ころ(13)の中心軸と直交し、カム面(11)
の平行2面(11a)(11b)(11c)(11d)と平行に保たれてい
る。
【0028】図2および図3は、ころ(13)およびコイル
ばね(14)に遠心力が働いていない状態を示しており、こ
の状態で中空軸(3)が反時計方向に回転させられると、
ころ(13)が中空軸(3)とプーリ(4)との間に噛み込み、中
空軸(3)とプーリ(4)とは、一体となって回転する。そし
て、プーリ(4)が高速回転となり、中空軸(3)の回転が停
止させられると、ころ(13)に働く遠心力の方向(符号(1
9)で示す線の外向きの方向)ところ(13)が平行2面(11
a)(11b)(11c)(11d)と接触している点における法線方向
とがずれていることにより、ころ(13)には平行2面(11
a)(11b)(11c)(11d)に沿った方向の力が掛かり、これに
より、ころ(13)は、図4に矢印で示すように、楔状空間
(12)の広い側に移動する。カム面(11)の凹面部(16)がこ
ろ(13)の外周面の半径とほぼ同じ半径の円弧状とされて
いることから、ころ(13)の外周部分がこの凹面部(16)に
ちょうど収まり、中空軸(3)外周ところ(13)との間隙が
確保され、中空軸(3)ところ(13)との非接触状態が達成
される。
【0029】この一方向クラッチ付きプーリユニット
は、次のように動作する。
【0030】まず、始動時においては、スタータモータ
の回転軸(2)と一体の中空軸(3)が反時計回りに回転させ
られる。これにより、一方向クラッチ(5)の楔状空間(1
2)の狭い側にころ(13)が噛み込まれ、駆動力が伝達され
て、中空軸(3)とプーリ(4)とが一体となって回転する。
プーリ(4)はベルトを介してクランクシャフトに接続さ
れており、プーリ(4)の回転によってエンジンが始動す
る。エンジンが始動すると、スタータが停止し、プーリ
(4)は反時計方向の回転を続ける。これにより、ころ(1
3)の噛み込みが解除され、プーリ(4)だけが回転する状
態が継続される。特にエンジンの高速回転時、ころ(13)
は、ころ(13)とほぼ同じ曲率の凹面部(16)によって位置
決めされ、中空軸(3)と非接触状態となる。また、コイ
ルばね(14)は、プーリ(4)の所定回転速度以上による遠
心力によって縮む方向の力を受け、ころ(13)を噛み込み
方向に付勢する弾性力が減少させられ、ころ(13)と中空
軸(3)との間の非接触状態が確保される。遠心力が作用
したときのころ(13)の移動方向とコイルばね(14)の中心
軸方向とが一致していることから、ころ(13)が移動する
際にコイルばね(14)がずれて、プーリ(4)が停止した際
のコイルばね(14)の付勢力方向が変化することはなく、
ころ(13)をうまく噛み込み側へ移動させることができな
いという問題が起こることはない。
【0031】このプーリユニット(1)を組み立てる際に
は、玉軸受(7)の玉および保持器、一方向クラッチ(5)の
コイルばね(14)およびころ(13)、ころ軸受(6)のころお
よび保持器の順に、プーリ(4)と中空軸(3)との間に挿入
すればよい。上述したように、ころ軸受(6)の外輪軌道
部内径(D1)>一方向クラッチ(5)の外輪カム面(11)の平
行2面間距離(一方向クラッチの外輪の最小内径)(D2)
≧玉軸受(7)の外輪軌道肩部内径(D3)であるので、各挿
入作業時において径方向外側に作業用のスペースが確保
され、組立て作業を容易に行うことができる。
【0032】中空軸(3)は、その外径が溝を除いて一定
とされているので、削り出しでなく、冷間鍛造によって
加工することが可能であり、これにより、一方向クラッ
チ付きプーリユニットの加工コストを低減することがで
きる。
【0033】上記において、ころ(13)を付勢する手段と
して、コイルばねを示したが、コイルばねに代えて板ば
ね等を用いることも可能である。また、一方向クラッチ
としては、噛み込み部材がころ(13)である場合を示した
が、噛み込み部材および付勢部材が外輪と一体になって
回転し、外輪の所定回転速度以上による遠心力によって
噛み込み部材が噛み込み解除方向に移動し、付勢部材の
付勢力がこの移動を許容する大きさを有している一方向
クラッチであれば、噛み込み部材がスプラグであるもの
を使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明による一方向クラッチ付きプ
ーリユニットを示す縦断面図である。
【図2】図2は、同横断面図である。
【図3】図3は、図2の一部を拡大した図で、一方向ク
ラッチの噛み合い状態を示している。
【図4】図4は、図2の一部を拡大した図で、一方向ク
ラッチの噛み合い解除状態を示している。
【図5】従来の一方向クラッチ付きプーリユニットを示
す縦断面図である。
【符号の説明】
(3) 中空軸 (4) プーリ (5) 一方向クラッチ (6) ころ軸受 (7) 玉軸受 (12) カム面 (13) ころ(作動部材) (14) コイルばね(作動部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16D 43/14 F16D 43/14 Fターム(参考) 3J031 BA08 BA19 CA03 3J068 AA02 AA05 BA14 BB03 CA06 CB03 DD09 DD15 EE12 GA19 3J101 AA02 AA12 AA32 AA43 AA54 AA62 AA72 AA77 BA53 BA54 BA56 BA77 DA03 DA09 DA11 EA02 FA41 FA44 GA21 GA24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸とこれの周囲に同心状に配されたプー
    リとの間に、内輪、外輪およびこれらの間に配された作
    動部材を備えた一方向クラッチが設けられ、内輪、外輪
    およびこれらの間に配された転動体を備えた軸受が一方
    向クラッチを挟んで設けられている一方向クラッチ付き
    プーリユニットにおいて、軸と一方向クラッチの内輪と
    軸受の内輪とが一体とされて、一方向クラッチを挟んで
    設けられる軸受の一方は転動体をころとしたころ軸受で
    あり、他方は転動体を玉とした玉軸受であり、軸の各部
    分の外径は、ころ軸受の内輪軌道部外径、一方向クラッ
    チの内輪外径および玉軸受の内輪軌道肩部外径が互いに
    等しくされていることを特徴とする一方向クラッチ付き
    プーリユニット。
  2. 【請求項2】 一方向クラッチの外輪はカム面を有し、
    作動部材は、ころとこのころを噛み込み方向に付勢する
    付勢部材とを有するとともに、プーリにこれと一体とな
    って回転するように保持されており、プーリの所定回転
    速度以上の遠心力によって、ころが噛み込み解除方向に
    移動するとともに、付勢部材の付勢力が減少し、ころと
    一方向クラッチの内輪とが非接触となる請求項1の一方
    向クラッチ付きプーリユニット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011513654A (ja) * 2008-02-27 2011-04-28 ザ ゲイツ コーポレイション 遊星トランスミッション

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011513654A (ja) * 2008-02-27 2011-04-28 ザ ゲイツ コーポレイション 遊星トランスミッション

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