JP2003113809A - 建設機械の油圧駆動装置及び建設機械 - Google Patents

建設機械の油圧駆動装置及び建設機械

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JP2003113809A
JP2003113809A JP2001304934A JP2001304934A JP2003113809A JP 2003113809 A JP2003113809 A JP 2003113809A JP 2001304934 A JP2001304934 A JP 2001304934A JP 2001304934 A JP2001304934 A JP 2001304934A JP 2003113809 A JP2003113809 A JP 2003113809A
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hydraulic
pump
discharge
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hydraulic pump
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English (en)
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Takatoshi Oki
孝利 大木
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】旋回を含む複合操作時において、旋回独立性を
確保したい場合には旋回用油圧モータへの圧油供給を優
先して旋回速度の低下を防止でき、旋回以外の動作を優
先したい場合には当該動作を行うアクチュエータへの圧
油供給を優先しその作業性や操作性を向上する。 【解決手段】左・右走行用モータ9L,9Rの非駆動時
には第1レギュレータ装置48は第1〜第3ポンプ22
〜24の吐出圧P1〜P3に応じ第1及び第2ポンプ2
2,23を制御し第2レギュレータ装置49は第3ポン
プ24の吐出圧P3に応じ第3ポンプ24を制御し、左
・右走行用モータ9L,9Rの駆動時には第1レギュレ
ータ装置48は第1及び第2ポンプ22,23の吐出圧
P1,P2に応じ第1及び第2ポンプ22,23を制御し
第2レギュレータ装置49は第1〜第3ポンプ22〜2
4の吐出圧P1,P3に応じ第3ポンプ24を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械に備えられ原動機により駆動される例えば3つ
の油圧ポンプを有する油圧駆動装置及びこれを備えた建
設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、建設機械の1つである油圧ショ
ベルは、下部走行体と、この下部走行体に旋回可能に設
けた上部旋回体と、この上部旋回体に回動可能に接続さ
れ、ブーム、アーム、及びバケットを含む多関節型のフ
ロント機構とを備えている。
【0003】これら下部走行体、上部旋回体、及びフロ
ント機構は、この油圧ショベルに備えられた油圧駆動装
置の被駆動部材を構成している。この油圧駆動装置は、
一般に、エンジン等の原動機と、この原動機によって駆
動する少なくとも1つの油圧ポンプと、前記油圧ポンプ
から吐出された圧油により前記ブーム、アーム、バケッ
トをそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用
油圧シリンダ、バケット用油圧シリンダと、前記油圧ポ
ンプから吐出された圧油により前記下部走行体を走行さ
せる走行用油圧モータと、前記油圧ポンプから吐出され
た圧油により前記上部旋回体を下部走行体に対し旋回さ
せる旋回用油圧モータとを有している。
【0004】このような油圧駆動装置において、特に、
例えば掘削積み込み作業における旋回ブーム上げ操作
等、旋回を含む複合操作時において旋回用油圧モータへ
の供給圧油の不足による旋回速度の低下を防止するため
に、ブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、バ
ケット用油圧シリンダ、及び走行用油圧モータに対して
第1及び第2油圧ポンプから吐出される圧油を供給する
一方、旋回用油圧モータには第1及び第2油圧ポンプと
は別の第3油圧ポンプから吐出される圧油を供給するよ
うにした、いわゆる旋回独立システムと称される油圧駆
動装置が提唱されている。
【0005】このような油圧駆動装置の例としては、従
来、例えば、特開平5−126104号公報に記載のも
のがある。この従来技術では、可変容量型の第1及び第
2油圧ポンプと、固定容量型の第3油圧ポンプと、第1
及び第2油圧ポンプの吐出流量を制御する共通の1つの
ポンプ制御手段とを備え、第1及び第2油圧ポンプから
吐出された圧油によりブーム用油圧シリンダ、アーム用
油圧シリンダ、バケット用油圧シリンダ、及び左・右走
行用油圧モータを駆動し、第3油圧ポンプから吐出され
た圧油により旋回用油圧モータを駆動するようになって
いる。
【0006】このとき、前記ポンプ制御手段は、固定容
量型である第3油圧ポンプの吐出圧に基づき可変容量型
である第1及び第2油圧ポンプの吐出流量を制御するよ
うになっており、第1〜第3油圧ポンプの吐出圧の総和
がエンジン馬力の100%に相当するように第1及び第
2油圧ポンプの馬力制御を行うことにより、エンジンの
出力馬力を有効に利用できるようになっている。
【0007】一方、上記従来技術のように旋回独立シス
テムを明示したものではないが、3つ以上の可変容量型
油圧ポンプを設けそれらの吐出流量を制御するようにし
たものとして、例えば特開昭53−110102号公報
に開示のものがある。
【0008】この従来技術では、1台のエンジンで駆動
される複数の可変容量型油圧ポンプと、各油圧ポンプの
吐出圧を検出する吐出圧検出手段と、各油圧ポンプの吐
出量を制御するための電気油圧サーボ弁と、前記吐出圧
検出手段の検出信号に応じて各電気油圧サーボ弁を制御
するコントローラとを備えている。
【0009】このとき、コントローラは、各吐出圧検出
手段で検出した各油圧ポンプ吐出圧の総和(平均値)を
演算し、これに基づき各電気油圧サーボ弁へ共通の制御
信号を出力し、各油圧ポンプヘの入力トルク全体がエン
ジンの出しうる出力馬力を超えないように制御してい
る。これによって、複数の油圧ポンプのうちどの油圧ポ
ンプの吐出圧が高くなっても各油圧ポンプの入力トルク
全体が制限され、エンジンの出しうる出力馬力を超える
ことなく有効に利用できるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には、以下のような課題が存在する。
【0011】例えば油圧ショベルにおいては、上述のよ
うに第3油圧ポンプを独立して設けた旋回独立システム
を用い、旋回を含む複合操作時の旋回速度の低下を防止
しつつも、場合によっては、第1及び第2第2油圧ポン
プにより駆動される油圧アクチュエータ側に大流量を供
給し操作性を確保したい場合がある。
【0012】具体的には、例えば、バケットに代えてオ
ーガスクリューを設け、このオーガスクリューを略水平
側方に向けた姿勢で、横穴掘削を行う場合がある。この
場合、旋回操作によってオーガスクリューを掘削面に押
し付けつつオーガスクリューを回転させて掘削を行う
(旋回押し付け横孔掘削)こととなり、通常、オーガスク
リュー用油圧モータは第1又は第2油圧ポンプからの圧
油により駆動される(第1又は第2油圧ポンプの吐出管
路に接続される)こととなる。また、掘削現場におい
て、掘削位置や積み込み位置の移動あるいはその他の作
業状況により、旋回操作を行いつつ比較的大きな速度で
走行したい場合がある。
【0013】上記特開平5−126104号公報に記載
の従来技術では、旋回用油圧モータヘの圧油供給源であ
る第3油圧ポンプは固定容量型であり、その吐出圧に比
例して大きな入力トルクが必要となる。
【0014】このため、例えば前述した横穴掘削時にお
いては、壁面押し付けによって旋回用油圧モータの負荷
圧が大きくなった場合、これによって第3油圧ポンプの
吐出圧が大きくなりその入力トルクが大きくなる。この
結果、その分第1及び第2油圧ポンプの入力トルクを小
さくする必要が生じ、ポンプ制御手段によって第1及び
第2油圧ポンプの吐出流量が大幅に減少されることとな
ってオーガスクリューの回転速度が著しく小さくなり、
横穴掘削作業の作業効率が低下する。また、前述した旋
回走行複合操作時においても、旋回用油圧モータの負荷
圧が大きくなった場合には、上記同様第1及び第2油圧
ポンプの吐出流量が大幅に減少されることとなって走行
速度が著しく小さくなり、走行操作性が低下する。
【0015】一方、上記特開昭53−110102号公
報に記載の従来技術では、各油圧ポンプ吐出圧の総和に
基づき各電気油圧サーボ弁へ共通の制御信号を出力し、
全油圧ポンプの吐出流量がすべて同一の特性となるよう
に制御される。このため、この従来技術を前述の第1か
ら第3油圧ポンプを備えた旋回独立システムの油圧ショ
ベルに適用した場合には、旋回用油圧モータの負荷圧が
大きくなり第3油圧ポンプの吐出圧が大きくなると、そ
の分第1〜第3油圧ポンプ全体の吐出圧の総和が大きく
なるため、第3油圧ポンプのみならず第1及び第2油圧
ポンプの吐出流量も同一の特性にて減少される。
【0016】この結果、前述と同様、横穴掘削作業では
オーガスクリューの回転速度が小さくなって作業効率が
低下し、旋回走行複合操作時においても走行速度が小さ
くなって走行操作性が低下するという課題がある。
【0017】本発明の目的は、旋回を含む複合操作時に
おいて、旋回独立性を確保したい場合には旋回用油圧モ
ータへの圧油供給を優先して旋回速度の低下を防止で
き、旋回以外の動作を優先したい場合には当該動作を行
うアクチュエータへの圧油供給を優先しその作業性や操
作性を向上できる建設機械の油圧駆動装置及びこれを備
えた建設機械を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明の建設機械の油圧駆動装置は、原動機
と、この原動機によって駆動する可変容量型の第1油圧
ポンプ、第2油圧ポンプ、及び第3油圧ポンプと、前記
第1〜第3油圧ポンプのうち少なくとも1つの吐出圧に
応じて、前記第1油圧ポンプ、第2油圧ポンプ、及び第
3油圧ポンプの吐出流量をそれぞれ制御する第1ポンプ
制御手段、第2ポンプ制御手段、及び第3ポンプ制御手
段と、前記第1又は第2油圧ポンプから吐出された圧油
によって駆動される特定アクチュエータを含み、前記第
1〜第3油圧ポンプから供給された圧油によって駆動さ
れる複数のアクチュエータとを有し、この特定アクチュ
エータの非駆動時には、前記第1及び第2ポンプ制御手
段は前記第1及び第2油圧ポンプの吐出圧と前記第3油
圧ポンプの吐出圧とに応じて前記第1及び第2油圧ポン
プを制御するとともに、前記第3ポンプ制御手段は前記
第3油圧ポンプの吐出圧に応じて前記第3油圧ポンプを
制御し、前記特定アクチュエータの駆動時には、前記第
1及び第2ポンプ制御手段は前記第1及び第2油圧ポン
プの吐出圧に応じて前記第1及び第2油圧ポンプを制御
するとともに、前記第3ポンプ制御手段は前記第1及び
第2油圧ポンプの吐出圧と第3油圧ポンプの吐出圧とに
応じて前記第3油圧ポンプを制御する。
【0019】本発明においては、特定アクチュエータの
駆動時には、第3ポンプ制御手段は第3油圧ポンプの吐
出圧と第1及び第2油圧ポンプの吐出圧とに応じて第3
油圧ポンプを制御し、第1及び第2ポンプ制御手段は第
1及び第2油圧ポンプの吐出圧のみに応じて前記第1及
び第2油圧ポンプを制御する。
【0020】これにより、例えば特定アクチュエータと
してオーガスクリュー用油圧モータや走行用油圧モータ
を駆動したいとき、第1及び第2油圧ポンプを、第3油
圧ポンプの吐出圧の影響を受けることなく自己圧のみに
基づいて例えば高流量側の特性に維持しつつ、第3油圧
ポンプを、上記第1及び第2油圧ポンプの特性に対応さ
せて例えば低流量側の特性に移行するように制御するこ
とが可能となる。したがって、オーガスクリュー用油圧
モータや走行用油圧モータへ優先して大流量を供給し、
オーガスクリューによる作業性や走行操作性を向上する
ことができる。
【0021】また本発明においては、特定アクチュエー
タの非駆動時には、第1及び第2ポンプ制御手段は第1
及び第2油圧ポンプの吐出圧と第3油圧ポンプの吐出圧
とに応じて前記第1及び第2油圧ポンプを制御し、第3
ポンプ制御手段は第3油圧ポンプの吐出圧のみに応じて
第3油圧ポンプを制御する。
【0022】これにより、上記オーガスクリュー用油圧
モータや走行用油圧モータを駆動しない場合には、第3
油圧ポンプを、第1及び第2油圧ポンプの吐出圧の影響
を受けることなく自己圧のみに基づいて例えば高流量側
の特性に維持しつつ、第1及び第2油圧ポンプを、上記
第3油圧ポンプの特性に対応させて例えば低流量側の特
性に移行するように制御することが可能となる。したが
って、旋回用油圧モータへ優先して圧油を供給し、旋回
速度の低下を防止することができる。
【0023】(2)上記目的を達成するために、また本
発明の建設機械の油圧駆動装置は、原動機と、この原動
機によって駆動する可変容量型の第1油圧ポンプ、第2
油圧ポンプ、及び第3油圧ポンプと、前記第1〜第3油
圧ポンプのうち少なくとも1つの吐出圧に応じて、前記
第1油圧ポンプ、第2油圧ポンプ、及び第3油圧ポンプ
の吐出流量をそれぞれ制御する第1ポンプ制御手段、第
2ポンプ制御手段、及び第3ポンプ制御手段と、前記第
1又は第2油圧ポンプから吐出された圧油によって駆動
される特定アクチュエータを含み、前記第1〜第3油圧
ポンプから供給された圧油によって駆動される複数のア
クチュエータとを有し、この特定アクチュエータの非駆
動時には、前記第1及び第2ポンプ制御手段は前記第1
及び第2油圧ポンプの吐出圧と前記第3油圧ポンプの吐
出圧とに応じて前記第1及び第2ポンプを低流量側の特
性となるように制御するとともに、前記第3ポンプ制御
手段は前記第3油圧ポンプの吐出圧に応じて前記第3油
圧ポンプを高流量側の特性となるように制御し、前記特
定アクチュエータの駆動時には、前記第1及び第2ポン
プ制御手段は前記第1及び第2油圧ポンプの吐出圧に応
じて前記第1及び第2ポンプを高流量側の特性となるよ
うに制御するとともに、前記第3ポンプ制御手段は前記
第1及び第2油圧ポンプの吐出圧と第3油圧ポンプの吐
出圧とに応じて前記第3油圧ポンプを低流量側の特性と
なるように制御する。
【0024】(3)上記(1)又は(2)において、好
ましくは、前記第1〜第3油圧ポンプの吐出圧を検出
し、前記特定アクチュエータの非駆動時には、前記第1
及び第2油圧ポンプの吐出圧信号を前記第1及び第2ポ
ンプ制御手段に入力するとともに前記第3油圧ポンプの
吐出圧信号を前記第1及び第2ポンプ制御手段と前記第
3ポンプ制御手段とに入力し、前記特定アクチュエータ
の駆動時には、前記第1及び第2油圧ポンプの吐出圧信
号を前記第1及び第2ポンプ制御手段と第3ポンプ制御
手段とに入力するとともに前記第3油圧ポンプの吐出圧
信号を前記第3ポンプ制御手段に入力する信号制御手段
を有する。
【0025】(4)上記(3)において、さらに好まし
くは、前記信号制御手段は、前記第1及び第2油圧ポン
プの吐出管路と前記第1〜第3ポンプ制御手段とを接続
する第1管路手段と、この第1管路手段に設けられ、前
記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路と前記第3ポンプ
制御手段とを連通又は遮断する第1切換弁手段と、前記
第3油圧ポンプの吐出管路と前記第1〜第3ポンプ制御
手段とを接続する第2管路手段と、この第2管路手段に
設けられ、前記第3油圧ポンプの吐出管路と前記第1及
び第2ポンプ制御手段とを連通又は遮断する第2切換弁
手段とを備える。
【0026】(5)上記(4)において、さらに好まし
くは、前記特定アクチュエータの操作状態を検出する検
出手段を設け、前記第1切換弁手段は、前記検出手段で
前記特定アクチュエータが操作されたことが検出された
ときは前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路と前記第
3ポンプ制御手段とを連通するとともに、前記検出手段
で前記特定アクチュエータが操作されたことが検出され
ないときは前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路と前
記第3ポンプ制御手段とを遮断し、前記第2切換弁手段
は、前記検出手段で前記特定アクチュエータが操作され
たことが検出されたときは前記第3油圧ポンプの吐出管
路と前記第1及び第2ポンプ制御手段とを遮断するとと
もに、前記検出手段で前記特定アクチュエータが操作さ
れたことが検出されないときは前記第3油圧ポンプの吐
出管路と前記第1及び第2ポンプ制御手段とを連通させ
る。
【0027】(6)上記(1)〜(5)のいずれか1つ
において、また好ましくは、前記第1ポンプ制御手段及
び第2ポンプ制御手段は、前記第1油圧ポンプ及び前記
第2油圧ポンプを略同一の吐出流量となるように制御す
る共通の1つのポンプ制御手段である。
【0028】(7)上記目的を達成するために、本発明
の建設機械は、下部走行体と、この下部走行体に旋回可
能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に回動可能に
接続され、ブーム、アーム、及びバケットを含む多関節
型のフロント機構と、原動機と、この原動機によって駆
動する可変容量型の第1油圧ポンプ、第2油圧ポンプ、
及び第3油圧ポンプと、前記第1〜第3油圧ポンプのう
ち少なくとも1つの吐出圧に応じて、前記第1油圧ポン
プ、第2油圧ポンプ、及び第3油圧ポンプの吐出流量を
それぞれ制御する第1ポンプ制御手段、第2ポンプ制御
手段、及び第3ポンプ制御手段と、前記第1又は第2油
圧ポンプから吐出された圧油により前記ブーム、アー
ム、バケットをそれぞれ駆動するブーム用油圧シリン
ダ、アーム用油圧シリンダ、バケット用油圧シリンダ
と、前記第1又は第2油圧ポンプから吐出された圧油に
より前記下部走行体を走行させる走行用油圧モータと、
前記第3油圧ポンプから吐出された圧油により前記上部
旋回体を下部走行体に対し旋回させる旋回用油圧モータ
とを有し、前記走行用油圧モータの非駆動時には、前記
第1及び第2ポンプ制御手段は前記第1及び第2油圧ポ
ンプの吐出圧と前記第3油圧ポンプの吐出圧とに応じて
前記第1及び第2油圧ポンプを制御するとともに、前記
第3ポンプ制御手段は前記第3油圧ポンプの吐出圧に応
じて前記第3油圧ポンプを制御し、前記走行用油圧モー
タの駆動時には、前記第1及び第2ポンプ制御手段は前
記第1及び第2油圧ポンプの吐出圧に応じて前記第1及
び第2油圧ポンプを制御するとともに、前記第3ポンプ
制御手段は前記第1及び第2油圧ポンプの吐出圧と第3
油圧ポンプの吐出圧とに応じて前記第3油圧ポンプを制
御する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の建設機械の油圧駆
動装置の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0030】図1は本実施形態による油圧駆動装置の適
用対象であるスイング式油圧ショベルの全体構造を表す
側面図であり、図2は図1に示された油圧ショベルの一
部透視斜視図である。
【0031】これら図1及び図2において、この油圧シ
ョベルは、走行手段としての左・右の無限軌道履帯1
L,1Rを備えた下部走行体2と、この下部走行体2の
上部に旋回可能に搭載された旋回フレーム3と、この旋
回フレーム3に垂直ピン(図示せず)を中心にして水平
方向に回動可能に取り付けられたスイングポスト4と、
このスイングポスト4に上下方向に回動可能に取り付け
られた作業フロント(フロント機構)5と、旋回フレー
ム3上に設けられ座席を備えた運転室6とを備えてい
る。
【0032】下部走行体2は、略H字形状のトラックフ
レーム7と、このトラックフレーム7の左・右両側の後
端近傍に回転自在に支持された駆動輪8L,8Rと、駆
動輪8L,8Rをそれぞれ駆動する左・右走行用油圧モ
ータ9L,9Rと、トラックフレーム7の左・右両側の
前端近傍に回転自在に支持され、履帯1L,1Rを介し
駆動輪8の駆動力でそれぞれ回転される回転輪(アイド
ラ)10L,10Rと、トラックフレーム7の前方側に
上下動可能に設けられ、ブレード用油圧シリンダ11に
より上下動する排土用のブレード12とを備えている。
また下部走行体2の中央部には旋回台軸受13が配置さ
れている。
【0033】作業フロント5は、ロアブーム14Lとア
ッパーブーム14Uとからなるツーピースブームである
ブーム14と、アッパーブーム14Uに回動可能に結合
されたアーム15と、アーム15に回動可能に結合され
たバケット16とを備えている。そして、ロアブーム1
4L、アーム15、及びバケット16は、それぞれブー
ム用油圧シリンダ17、アーム用油圧シリンダ18、及
びバケット用油圧シリンダ19により動作する。
【0034】旋回フレーム3は、その中心近傍に、下部
走行体2に対し旋回フレーム3を旋回させる旋回用油圧
モータ20が配置されている。
【0035】スイングポスト4は、垂直ピン(図示せ
ず)を介し旋回フレーム3に対し軸心mまわりに回動可
能となっている。またスイングポスト4は、旋回フレー
ム3に設けられたスイング用油圧シリンダ21に、連結
ピン(図示せず)を介して連結されており、スイング用
油圧シリンダ21の伸縮でスイングポスト4全体が軸心
mまわりに回動することによって、作業フロント5が左
・右にスイングするようになっている。
【0036】以上説明した構成において、左・右無限軌
道履帯1L,1R、旋回フレーム3、スイングポスト
4、ブレード12、ブーム14、アーム15、及びバケ
ット16は、本実施形態の油圧駆動装置により駆動され
る被駆動部材を構成している。
【0037】図3は、本実施形態の油圧駆動装置の全体
概略構成を表す油圧回路図であり、図4は、図1に示し
た油圧駆動装置の弁装置の詳細を示す図である。
【0038】これら図3及び図4において、油圧駆動装
置は、第1油圧ポンプ22、第2油圧ポンプ23,第3
油圧ポンプ24と、これら油圧ポンプ22〜24から供
給される圧油によって駆動される前述の左・右走行用油
圧モータ9L,9R、ブレード用油圧シリンダ11、ブ
ーム用油圧シリンダ17、アーム用油圧シリンダ18、
バケット用油圧シリンダ19、旋回用油圧モータ20、
及びスイング用油圧シリンダ21と、第1油圧ポンプ2
2の吐出管路25に接続されたコントロールバルブ26
〜29を備えた第1弁グループ30と、第2油圧ポンプ
23の吐出管路31に接続されたコントロールバルブ3
2〜35を備えた第2弁グループ36と、第3油圧ポン
プ24の吐出管路37に接続されたコントロールバルブ
38〜40を備えた第3弁グループ41と、パイロット
油圧源としてのパイロットポンプ42と、このパイロッ
トポンプ42のパイロット圧からコントロールバルブ2
6〜29,32〜35,38〜40の操作信号圧力(後
述)を生成するパイロット操作装置43〜45と、これ
らパイロット操作装置43〜45で生成された操作信号
圧力のうち所定の操作信号圧力群の最高圧力を選択する
複数のシャトル弁(後述)を備えたパイロット回路46
とを有している。
【0039】第1油圧ポンプ22、第2油圧ポンプ2
3、及び第3油圧ポンプ24はいずれも原動機としての
エンジン47で回転駆動される斜板式の可変容量ポンプ
である。第1及び第2油圧ポンプ22,23はそれぞれ
の斜板22A、23Aの傾転角が共通の第1レギュレー
タ装置48で制御されることにより、第3油圧ポンプ2
4はその斜板24Aの傾転角が第2レギュレータ装置4
9で制御されることにより、吐出流量(押しのけ容積)
が制御されるようになっている。また第1油圧ポンプ2
2、第2油圧ポンプ23、第3油圧ポンプ24の吐出管
路25,31,37には、それぞれの吐出圧力の最高圧
力を規定するリリーフ弁50,51,52が接続されて
いる。
【0040】第1弁グループ30に備えられたコントロ
ールバルブ26〜29は、第1油圧ポンプ22の吐出管
路25につながるセンタバイパスライン53上に位置す
るセンタバイパスタイプの弁であり、パイロット操作装
置43,44,45からの対応する操作信号圧力によっ
て操作され、第1油圧ポンプ22から対応するアクチュ
エータ9R,19,17,18に供給される圧油の方向
及び流量を制御するようになっている。すなわち、コン
トロールバルブ26〜29は、右走行用油圧モータ9R
へ圧油を導く右走行用コントロールバルブ26と、バケ
ット用油圧シリンダ19へ圧油を導くバケット用コント
ロールバルブ27と、ブーム用油圧シリンダ17へ圧油
を導く第1ブーム用コントロールバルブ28と、アーム
用油圧シリンダ18へ圧油を導く第2アーム用コントロ
ールバルブ29とから構成されている。このとき、右走
行用コントロールバルブ26はコントロールバルブ27
〜29の上流側にタンデムに接続され、コントロールバ
ルブ27〜29よりも優先的に第1油圧ポンプ22から
の圧油を右走行用油圧モータ9Rへ供給するようになっ
ている。また、コントロールバルブ27,28,29
は、バイパスライン54によって互いにパラレルに接続
されている。
【0041】一方、第2弁グループ36に備えられたコ
ントロールバルブ32〜35は、上記コントロールバル
ブ26〜29同様、第2油圧ポンプ23の吐出管路31
につながるセンタバイパスライン55上に位置するセン
タバイパスタイプのパイロット操作弁であり、アーム用
油圧シリンダ18、ブーム用油圧シリンダ17、及び左
走行用油圧モータ9Lへそれぞれ圧油を導く第1アーム
用コントロールバルブ32、第2ブーム用コントロール
バルブ33、及び左走行用コントロールバルブ35と、
予備のアクチュエータ(後述のオーガスクリュー用油圧
モータ101等)を用いる場合にこれに圧油を導く予備
用コントロールバルブ34とから構成されている。そし
て、左走行用コントロールバルブ35に対してコントロ
ールバルブ32〜34が上流側にタンデムに接続(優先
接続)され、コントロールバルブ32〜34はバイパス
ライン56によって互いにパラレルに接続されている。
【0042】なお、上記の説明で分かるように、ブーム
用油圧シリンダ17に対しては2つのコントロールバル
ブ28,33が設けられており、アーム用油圧シリンダ
18に対しても2つのコントロールバルブ29,32が
設けられ、ブーム用油圧シリンダ17とアーム用油圧シ
リンダ18には、それぞれ、第1及び第2油圧ポンプ2
2,23からの圧油が合流して供給されるようになって
いる。
【0043】また、右走行用コントロールバルブ26の
入力ポート57と左走行用コントロールバルブ35の入
力ポート58は、連通ライン59を介して接続されてい
る。そしてこの連通ライン59には、遮断位置(図4中
下方位置)と連通位置(同図中上方位置)とに切り換え
ることにより連通ライン59を開閉可能な走行連通弁6
0が設けられている。すなわち、シャトル弁81(後に
詳述)を介しフロント操作信号Xf(制御信号圧力、後
述)が受圧部60aに与えられていないときは遮断位置
にあり、左・右走行用コントロールバルブ26,35は
それぞれ第1油圧ポンプ22及び第2油圧ポンプ23に
別々に接続される。一方フロント操作信号Xfが受圧部
60aに与えられると走行連通弁60は連通位置に切り
換えられ、左・右走行用コントロールバルブ26,35
は第1油圧ポンプ22に対しパラレルに接続されるよう
になっている。また連通ライン59の走行連通弁60よ
り左走行用コントロールバルブ35側には、右走行用コ
ントロールバルブ26側から左走行用コントロールバル
ブ35側への圧油の流れを許容しその逆の流れを遮断す
る逆止弁61が設けられている。
【0044】また、第3弁グループ41に備えられたコ
ントロールバルブ38〜40は、上記コントロールバル
ブ26〜29,32〜35同様、第3油圧ポンプ24の
吐出管路37につながるセンタバイパスライン62上に
位置するセンタバイパスタイプのパイロット操作弁であ
り、スイング油圧シリンダ21、ブレード用油圧シリン
ダ11、及び旋回用油圧モータ20へそれぞれ圧油を導
くスイング用コントロールバルブ38、ブレード用コン
トロールバルブ39、及び旋回用コントロールバルブ4
0から構成されている。そして、これらコントロールバ
ルブ38〜40はバイパスライン63によって互いにパ
ラレルに接続されている。
【0045】パイロットポンプ42の吐出管路64に
は、パイロットポンプ42の吐出圧力を一定圧に保持す
るパイロットリリーフ弁65が接続されている。
【0046】パイロット操作装置43,44,45は、
パイロットポンプ42の吐出圧力(一定圧)を元圧にし
て各コントロールバルブ26〜29,32〜35,38
〜40の操作信号圧力を生成するようになっている。
【0047】図5は、それらパイロット操作装置43,
44,45の詳細構造を表す図である。この図5におい
て、パイロット操作装置43は、右走行用のパイロット
操作装置66及び左走行用のパイロット操作装置67か
らなり、それぞれ、1対のパイロット弁(減圧弁)66
a,66b及び67a,67bとを有している。そし
て、操作ペダル66cを前後方向に操作するとその操作
方向に応じてパイロット弁66a,66bのいずれか一
方が作動し、操作量に応じた右走行前進用操作信号圧力
Af又は右走行後進用操作信号圧力Arが生成される。
また操作ペダル67cを前後方向に操作するとその操作
方向に応じてパイロット弁67a,67bのいずれか一
方が作動し、操作量に応じた左走行前進用操作信号圧力
Bf又は左走行後進用操作信号圧力Brが生成されるよ
うになっている。
【0048】またパイロット操作装置44は、バケット
用のパイロット操作装置68及びブーム用のパイロット
操作装置69からなり、それぞれ、1対のパイロット弁
(減圧弁)68a,68b及び69a,69bと共通の
操作レバー68cとを有している。そして、操作レバー
68cを左右方向に操作するとその操作方向に応じてパ
イロット弁68a,68bのいずれか一方が作動し、操
作量に応じたバケットクラウド用操作信号圧力Cc又は
バケットダンプ用操作信号圧力Cdが生成される。ま
た、操作レバー68cを前後方向に操作するとその操作
方向に応じてパイロット弁69a,69bのいずれか一
方が作動し、操作量に応じたブーム上げ用操作信号圧力
Du又はブーム下げ操作信号圧力Ddが生成されるよう
になっている。
【0049】またパイロット操作装置45は、アーム用
のパイロット操作装置70及び旋回用のパイロット操作
装置71からなり、上記パイロット操作装置32同様、
それぞれ、1対のパイロット弁(減圧弁)70a,70
b及び71a,71bと共通の操作レバー70cとを有
している。そして、操作レバー70cを左右方向(又は
前後方向)に操作するとパイロット弁70a,70b
(又は71a,71b)のうちいずれか一方が作動し、
アームクラウド・ダンプ用操作信号圧力Ec,Ed(又
は旋回右・左用操作信号圧力Fr,Fl)が生成される
ようになっている。
【0050】なお、上記パイロット装置43〜45と同
様、スイング用のパイロット操作装置やブレード用のパ
イロット操作装置、さらには予備アクチュエータ用のパ
イロット装置も設けられているが、詳細は省略する。
【0051】図3に戻り、パイロット回路46は、パイ
ロット操作装置43,44,45により生成された操作
信号圧力Af,Ar,Bf,Br,Cc,Cd,Du,
Dd,Ec,Ed,Fr,Flを導入して対応するコン
トロールバルブ26〜29,32〜35,38〜40に
与える一方、シャトル弁72〜82(後述の図6参照)
により、それらの操作信号圧力に基づき、フロント操作
信号Xf及び吐出圧制御信号Xpを生成する。そしてフ
ロント操作信号Xf及び吐出圧制御信号Xpは制御信号
圧力としてそれぞれ信号管路83a,83bを介し走行
連通弁60及び圧力スイッチ98(後述)に出力される
ようになっている。図6はそのパイロット回路46の詳
細構造を表す図である。
【0052】図6において、パイロット回路46は、1
1個の上記シャトル弁72〜82を備えている。
【0053】シャトル弁72〜77は、パイロット操作
装置43,44,45からみてシャトル弁群のうち最上
流側に設けられる。シャトル弁72は右走行前進の操作
信号圧力Afと右走行後進の操作信号圧力Arの高圧側
を選択し、シャトル弁73は左走行前進の操作信号圧力
Bfと左走行後進の操作信号圧力Brの高圧側を選択
し、シャトル弁74はバケットクラウドの操作信号圧力
Ccとバケットダンプの操作信号圧力Cdの高圧側を選
択し、シャトル弁75はブーム上げの操作信号圧力Du
とブーム下げの操作信号圧力Ddの高圧側を選択し、シ
ャトル弁76はアームクラウドの操作信号圧力Ecとア
ームダンプの操作信号圧力Edの高圧側を選択し、シャ
トル弁77は、予備のアクチュエータが予備のコントロ
ールバルブ25に接続された場合に設けられる予備アク
チュエータ用パイロット操作装置の1対のパイロット弁
からの操作信号圧力の高圧側を選択するようになってい
る。
【0054】また、シャトル弁78,79,80はシャ
トル弁群のうち2段目の高圧選択機能を果たすものであ
り、シャトル弁78は最上流のシャトル弁72とシャト
ル弁73のそれぞれで選択した操作信号圧力の高圧側を
選択し、シャトル弁79は最上流のシャトル弁74とシ
ャトル弁75のそれぞれで選択した操作信号圧力の高圧
側を選択し、シャトル弁80は最上流のシャトル弁76
とシャトル弁77のそれぞれで選択した操作信号圧力の
高圧側を選択するようになっている。
【0055】さらに、シャトル弁81,82はシャトル
弁群のうち3段目の高圧選択機能を果たすものであり、
シャトル弁81は2段目のシャトル弁79とシャトル弁
80とのそれぞれで選択した操作信号圧力の高圧側を選
択し、シャトル弁82は1段目のシャトル弁77と2段
目のシャトル弁78のそれぞれで選択した操作信号圧力
の高圧側を選択するようになっている。このとき、シャ
トル弁81で選択された操作信号圧力はフロント操作信
号Xf(制御信号圧力)として走行連通弁60に出力さ
れ、シャトル弁82で選択された操作信号圧力は吐出圧
制御信号Xp(制御信号圧力)として後述の圧力スイッ
チで検出されるようになっている。
【0056】図7は、第1レギュレータ装置48及び第
2レギュレータ装置49付近の詳細構造を表す油圧回路
図である。
【0057】この図7において、第1レギュレータ装置
48は、互いに連結された3つの制御ピストン部84
A,84B,84Cを備えた傾転アクチュエータ84を
備えており、第2レギュレータ装置49は互いに連結さ
れた3つの制御ピストン部85A,85B,85Cを備
えた傾転アクチュエータ85を備えている。そして、電
磁減圧弁装置86に備えられた電磁減圧弁87,88,
89の切換状態に応じて(詳細は後述)、第1〜第3油
圧ポンプ22〜24からそれら傾転アクチュエータ8
4,85に作用する圧油の圧力が制御されることによっ
て、第1、第2、及び第3油圧ポンプ22,23,24
の斜板22A,23A,24Aの傾転角(すなわち押し
のけ容積)を制御するようになっている。
【0058】傾転アクチュエータ84の上記制御ピスト
ン部84A,84B,84Cは、それぞれ受圧室90
a,90b,90cに位置し、それぞれより受圧してい
る。またこのとき、傾転アクチュエータ84は、互いに
連結された第1及び第2油圧ポンプ22,23の斜板2
2A,23Aに連結されており、またそれら斜板22
A,23Aにはばね91の付勢力が作用するようになっ
ている。そして、各受圧室90a,90b,90cより
制御ピストン部84A,84B,84Cがそれぞれ受圧
することにより作用する力が上記ばね91の付勢力より
も大きいときは、傾転アクチュエータ84は図7中右方
向に移動し、これによって斜板22A,23Aの傾転角
は小さくなり、第1及び第2油圧ポンプ22,23のポ
ンプ吐出流量が減少する。また、各受圧室90a,90
b,90c内の圧力が低下すると、傾転アクチュエータ
84は図7中左方向に移動し、これによって斜板22
A,23Aの傾転角が大きくなり第1及び第2油圧ポン
プ22,23のポンプ吐出流量が増大するようになって
いる。
【0059】傾転アクチュエータ85の上記制御ピスト
ン部85A,85B,85Cは、上記同様それぞれ受圧
室92a,92b,92cに位置している。そして、各
受圧室92a,92b,92cより受圧することにより
作用する力が上記ばね93の付勢力よりも大きいときは
傾転アクチュエータ85が図7中右方向に移動して斜板
24Aの傾転角が小さくなり第3油圧ポンプ24のポン
プ吐出流量が減少する。各受圧室92a,92b,92
c内の圧力が低下すると傾転アクチュエータ85は図7
中左方向に移動し第3油圧ポンプ24のポンプ吐出流量
が増大するようになっている。
【0060】このとき、第1油圧ポンプ22の吐出管路
25から吐出圧検出管路94aが分岐して設けられ、そ
の吐出圧検出管路94aからさらに吐出圧検出管路94
b,94cが分岐して設けられている。そして吐出圧検
出管路94bは直接前述の受圧室90bに接続され、吐
出圧検出管路94cは、上記電磁減圧弁89を介して前
述の受圧室92bへ接続されている。また第2油圧ポン
プ23の吐出管路31からは吐出圧検出管路95aが分
岐して設けられ、その吐出圧検出管路95aからさらに
吐出圧検出管路95b,95cが分岐して設けられてい
る。そして吐出圧検出管路95bは直接前述の受圧室9
0aに接続され、吐出圧検出管路95cは、上記電磁減
圧弁88を介して前述の受圧室92aへ接続されてい
る。
【0061】一方第3油圧ポンプ24の吐出管路37か
らは吐出圧検出管路96aが分岐して設けられ、その吐
出圧検出管路96aからさらに吐出圧検出管路96b,
96cが分岐して設けられている。そして吐出圧検出管
路96bは直接前述の受圧室92cに接続され、吐出圧
検出管路96cは、上記電磁減圧弁87を介して前述の
受圧室90cへ接続されている。
【0062】ここで、上記電磁減圧弁87,88,89
の動作について説明する。図7及び前述の図3におい
て、これら電磁減圧弁87,88,89は、ソレノイド
を備えた駆動部87a,88a,89aと、閉弁方向へ
付勢するばね87b,88b,89bとを備えている。
図8は、このときの減圧弁87,88,89における入
力圧(一次圧)と出力圧との関係を表す図である。
【0063】コントローラ97から各駆動部87a,8
8a,89aに入力する制御信号がOFFになるとばね
87b,88b,89bの付勢力により閉弁状態になっ
て吐出圧検出管路96c,95c,94cを遮断し、出
力圧を常に0とする。一方でコントローラ97からの制
御信号がONになると開弁して前述の吐出圧検出管路9
6c,95c,94cをそれぞれ連通させる。なお、一
次圧の増大とともに出力圧も増大するが、出力圧がある
所定値に達すると、一次圧が増大しても出力圧はそれ以
上は増大せず、そのままその所定値に維持されるように
なっている。
【0064】図9は、コントローラ97による上記制御
信号ON及びOFFの出力切り換え機能を表す図であ
る。コントローラ97は、先に述べた信号管路83bに
接続された圧力スイッチ(圧力センサでもよい)98か
らの検出信号に応じて上記制御信号ON及びOFFの出
力切り換えを行う。
【0065】圧力スイッチ98は、信号管路83bを介
して前述の吐出圧制御信号Xpが検出された場合、コン
トローラ97へON信号を出力し、コントローラ97は
これに対応して、各電磁減圧弁87,88,89の駆動
部87a,88a,89aへの制御信号をそれぞれOF
F,ON,ONとし、これによって吐出圧検出管路96
cを遮断すると共に吐出圧検出管路95c,94cをそ
れぞれ連通させる。
【0066】圧力スイッチ98で吐出圧制御信号Xpが
検出されなかった場合、コントローラ97への信号がO
FFになる結果、コントローラ97は各電磁減圧弁8
7,88,89の駆動部87a,88a,89aへの制
御信号をそれぞれON,OFF,OFFとし、これによ
って吐出圧検出管路96cを連通させると共に吐出圧検
出管路95c,94cをそれぞれ遮断する。
【0067】以上説明したような、第1及び第2レギュ
レータ装置48,49、減圧弁装置86、コントローラ
97、及び圧力スイッチ98の構成により実現される、
第1、第2、第3油圧ポンプ22,23,24の吐出流
量特性について図10及び図11を用いて説明する。図
10は、第1及び第2油圧ポンプ22,23の吐出流量
特性を表すP(吐出圧)−Q(吐出流量)線図であり、
図11は第3油圧ポンプ24の吐出流量特性を表すP−
Q線図である。
【0068】(A)吐出圧制御信号Xpが出力されない
場合 パイロット回路83bより吐出圧制御信号Xpが出力さ
れない場合、前述したようにコントローラ97から電磁
減圧弁87,88,89への制御信号がON,OFF,
OFFとなり、吐出圧検出管路96cが連通され吐出圧
検出管路95c,94cが遮断される。これにより、第
3油圧ポンプ24の吐出圧P3は吐出圧検出管路96
a,96b,96cを介し、受圧室92cと受圧室90
cの両方に導入される。一方、第1油圧ポンプ22の吐
出圧P1は吐出圧検出管路94a,94bを介し受圧室
90bにのみ導入され、第2油圧ポンプ23の吐出圧P
2は吐出圧検出管路94a,94bを介し受圧室90a
にのみ導入される。
【0069】すなわち、第1レギュレータ装置48にあ
っては、傾転アクチュエータ84の制御ピストン部84
A,84B,84Cのそれぞれに第2油圧ポンプ23の
吐出圧P2、第1油圧ポンプ22の吐出圧P1、第3油圧
ポンプ24の吐出圧P3が作用することとなる。この結
果、第1、第2、及び第3油圧ポンプ22,23,24
の吐出圧力の和P1+P2+P3によって傾転アクチュエ
ータ84に作用する力がばね91で設定されるばね力に
よって傾転アクチュエータ84に作用する力より小さい
ときは、傾転アクチュエータ84は図3中左方向に移動
し第1及び第2油圧ポンプ22,23の傾転を大きくし
て吐出流量を増大させる。
【0070】そして、第1〜第3油圧ポンプ22〜24
の吐出圧力の和P1+P2+P3による力がばね91のば
ね力設定値による力よりも大きくなるにしたがって傾転
アクチュエータ84が図3中右方向に移動し、これによ
って第1及び第2油圧ポンプ22,23の吐出流量Q
1,Q2を減少させるようになっている。すなわち、第1
〜第3油圧ポンプ22,23,24の吐出圧力P1,P
2,P3が上昇するに従って第1及び第2油圧ポンプ2
2,23の吐出流量Q1,Q2の最大値Q1max,Q2maxが
小さく制限される。この場合、上述のように第1及び第
2油圧ポンプ22,23の吐出流量Q1,Q2は自己圧P
1,P2のみならず第3油圧ポンプ24の吐出圧P3の増
大によっても吐出流量Q1,Q2が減少されるように制御
されることとなるため、例えば図10の曲線サ−シ−セ
に示すように、(B)で後述する曲線サ−シ−ス−ソの
特性よりは低流量側に移行した特性となる。
【0071】一方、第2レギュレータ装置48にあって
は、傾転アクチュエータ85の制御ピストン部85Cに
第3油圧ポンプ24の吐出圧P3(言い換えれば自己
圧)のみが作用することとなる。すなわち、第3油圧ポ
ンプ24の吐出圧力P3が上昇するに従って第3油圧ポ
ンプ24の吐出流量Q3の最大値Q3maxが小さく制限さ
れる。このため、(B)で後述する、第3油圧ポンプ2
4の吐出流量Q3が自己圧P3のみならず第1及び第2油
圧ポンプ22,23の吐出圧P1,P2の増大によっても
減少される場合に比べて高流量側の、例えば図11の曲
線ア−イ−カ−キ−ク−ケに示すような特性となる。
【0072】そしてこのとき、第1レギュレータ装置4
8側、及び第2レギュレータ装置49側でそれぞれ上記
の制御を個別に行いつつ、第1及び第2レギュレータ装
置48,49全体としては、第1、第2、第3油圧ポン
プ22,23,24の入力トルクの合計をエンジン47
の出力トルク以下に制限するように、第1、第2、及び
第3油圧ポンプ22,23,24の斜板22A,23
A,24Aの傾転が制御されるいわゆる入力トルク制限
制御(馬力制御)が行われる。
【0073】(B)吐出圧制御信号Xpが出力された場
合 パイロット回路83bより吐出圧制御信号Xpが出力さ
れた場合、前述したようにコントローラ97から電磁減
圧弁87,88,89への制御信号がOFF,ON,O
Nになり、吐出圧検出管路96cが遮断され吐出圧検出
管路95c,94cが連通する。これにより、第1及び
第2油圧ポンプ22,23の吐出圧P1,P2は吐出圧検
出管路94a,94b,94c及び95a,95b,9
5cを介し、受圧室90b,92bと受圧室90a,9
2aとに導入される。一方、第3油圧ポンプ24の吐出
圧P3は吐出圧検出管路96a,96bを介し受圧室9
2cにのみ導入される。
【0074】すなわち、第1レギュレータ装置48にあ
っては、傾転アクチュエータ84の制御ピストン部84
B,84Aに第1及び第2油圧ポンプ22,23の吐出
圧P1,P2(言い換えれば自己圧)のみが作用すること
となる。すなわち、第1及び第2油圧ポンプ22,23
の吐出圧力P1,P2が上昇するに従って第1及び第2油
圧ポンプ22,23の吐出流量Q1,Q2の最大値Q1ma
x,Q2maxが小さく制限される。このため、上記(A)
で前述した第1及び第2油圧ポンプ22,23の吐出流
量Q1,Q2が自己圧P1,P2のみならず第3油圧ポンプ
24の吐出圧P3の増大によっても減少される場合より
は、比較的高流量側の、例えば図10の曲線サ−シ−ス
―ソに示すような特性となる。
【0075】一方、第2レギュレータ装置49にあって
は、傾転アクチュエータ85の制御ピストン部85A,
85B,85Cのそれぞれに第2油圧ポンプ23の吐出
圧P2、第1油圧ポンプ22の吐出圧P1、第3油圧ポン
プ24の吐出圧P3が作用することとなる。この結果、
第1、第2、及び第3油圧ポンプ22,23,24の吐
出圧力の和P1+P2+P3によって傾転アクチュエータ
85に作用する力がばね93で設定されるばね力によっ
て傾転アクチュエータ85に作用する力より小さいとき
は、傾転アクチュエータ85は図7中左方向に移動し第
3油圧ポンプ24の傾転を大きくして吐出流量Q3を大
きくする。
【0076】そして、第1〜第3油圧ポンプ22〜24
の吐出圧力の和P1+P2+P3による力がばね93のば
ね力設定値による力よりも大きくなるにしたがって傾転
アクチュエータ85が図7中右方向に移動し、これによ
って第3油圧ポンプ24の吐出流量Q3を減少させるよ
うになっている。すなわち、第1〜第3油圧ポンプ2
2,23,24の吐出圧力P1,P2,P3が上昇するに
従って第3油圧ポンプ24の吐出流量Q3の最大値Q3ma
xが小さく制限される。このように、第3油圧ポンプ2
4の吐出流量Q3は自己圧P3のみならず第1及び第2油
圧ポンプ22,23の吐出圧P1,P2の増大によっても
減少されるように制御されることとなるため、例えば図
11の曲線ア−イ−ウ−エ−オに示すように、(A)で
前述した曲線ア−イ−カ−キ−ク−ケの特性よりは低流
量側に移行した特性となる。
【0077】以上のように構成した本実施形態の動作及
び作用を以下に説明する。
【0078】(1)旋回とフロントとの複合 旋回とフロントとの複合操作を意図して、旋回用のパイ
ロット操作装置71を操作すると共に、バケット用のパ
イロット操作装置68、ブーム用のパイロット操作装置
69、及びアーム用のパイロット操作装置70の少なく
とも1つを操作したときは、左・右走行用パイロット操
作装置66,67及び予備用パイロット操作装置がいず
れも操作されないことから、パイロット回路46から吐
出圧制御信号Xpは出力されない。
【0079】この結果、上記(A)で前述したように、
第1及び第2油圧ポンプ22,23の最大吐出流量Q1m
ax,Q2maxは、第3油圧ポンプ24の吐出圧P3の増大
に応じて例えば図10の曲線サ−シ−ス−ソから曲線サ
−シ−セのように低流量側に移行するような特性とな
る。
【0080】具体的には、第3油圧ポンプ24の吐出圧
P3が例えば図11上における点アのときは、第1及び
第2油圧ポンプ22,23の吐出流量最大値Q1max,Q
2maxは、自己圧P1,P2にしたがってサーシースーソ
の線上において制御される。
【0081】そして、第3油圧ポンプ24の吐出圧P3
が点アから点カに向かって増大するにつれて、第1及び
第2油圧ポンプ22,23の最大吐出流量Q1max,Q2m
axは、第3油圧ポンプ24の吐出圧P3に対応した分だ
け図4のd線からc線に向かって左方向に平行移動した
所定の特性線上を、自己の吐出圧P1,P2にしたがって
制御される。
【0082】第3油圧ポンプ24の吐出圧P3が図6上
における点カより大きくなると、第1及び第2油圧ポン
プ22,23の最大吐出流量Q1max,Q2maxは、最も低
流量側に移行したサーシーセの線において自己圧P1,
P2の値にしたがって制御される。なお、このとき、電
磁減圧弁87の出力圧の上限値(図8中点a)は図11
中の点カと一致している。
【0083】一方このとき、第3油圧ポンプ24の最大
吐出流量Q3maxは、第1及び第2油圧ポンプ22,23
の吐出圧P1,P2の影響を受けることなく自己圧P3の
みにより決まる、比較的高流量側の例えば図11の曲線
ア−イ−カ―キ―ク−ケに示すような特性となる。した
がって、第3油圧ポンプ24から旋回用油圧モータ20
へ優先して圧油を供給し、旋回速度の低下を防止するこ
とができる。特に、図11の点力を、予め旋回用油圧モ
ータ20の常用使用圧力以上に設定しておけば、通常の
旋回動作においては図11において動作点がア−イ−カ
の一定吐出流量線上を行き来するだけとなり、旋回の速
度変化を全く生じないようにすることができる。
【0084】(2)旋回と走行又は予備アクチュエータ
との複合 (2−1)旋回と走行との複合 旋回と走行との複合操作を意図して、旋回用のパイロッ
ト操作装置71を操作すると共に、右走行用操作装置6
6及び左走行用操作装置67を操作したときは、パイロ
ット回路46から吐出圧制御信号Xpが出力される。
【0085】この結果、上記(B)で前述したように、
第3油圧ポンプ24の最大吐出流量Q3maxは、第1及び
第2油圧ポンプ22,23の吐出圧P1,P2の増大に応
じて例えば図11の曲線ア−イ−カ−キ−ク−ケから曲
線ア−イ−ウ−エ−オのように低流量側に移行するよう
な特性となる。
【0086】具体的には、第1及び第2油圧ポンプ2
2,23の平均吐出圧(P1+P2)/2が例えば図10
上における点サのときは、第3油圧ポンプ24の最大吐
出流量Q3maxは、自己圧P3にしたがってア−イ−カ一
キ−ク−ケの線上において制御される。
【0087】そして、第1及び第2油圧ポンプ22,2
3の平均吐出圧(P1+P2)/2が図10上における点
サから点スに向かって増大するにつれて、第3油圧ポン
プ24の最大吐出流量Q3maxは第1及び第2油圧ポンプ
22,23の吐出圧P2,P3に対応した分だけ図11の
b線からa線に向かって左方向に平行移動した所定の特
性線上を、自己の吐出圧P3にしたがって制御される。
【0088】第1及び第2油圧ポンプ22,23の平均
吐出圧(P1+P2)/2が図10上における点スより大
きくなると、第3油圧ポンプ24の最大吐出流量Q3max
は、最も低流量側に移行したア−イ−ウ−エ一オの線上
において自己圧P3の値に従って制御される。なお、こ
のとき、電磁減圧弁88,89の出力圧の上限値(図8
中点a)は図10の点スと一致している。
【0089】一方このとき、第1及び第2油圧ポンプ2
2,23の最大吐出流量Q1max,Q2maxは、第3油圧ポ
ンプ24の吐出圧P3の影響を受けることなく自己圧P
1,P2のみにより決まる、比較的高流量側の例えば図1
0の曲線サ−シ−ス−ソに示すような特性となる。
【0090】以上により、左・右走行用油圧モータ9
L,9R側へ優先して大流量を供給し、走行操作性を向
上することができる。
【0091】なお、この場合は、左・右走行用油圧モー
タ9L,9Rが、第1及び第2油圧ポンプから吐出され
た圧油によって駆動される特定アクチュエータを構成す
る。
【0092】また、上記に加えてさらに作業フロント5
の操作が加わった場合、第2油圧ポンプ23からの圧油
が供給される第2弁グループ36において左走行用コン
トロールバルブ35よりも作業フロント5に係るコント
ロールバルブ32,33,34のほうが優先的に圧油が
供給されることから、左走行用油圧モータ9Lには十分
に圧油が供給されなくなるとともに、走行直進性が阻害
される可能性がある。
【0093】しかしながら、本実施形態ではこの場合、
パイロット回路46からフロント操作信号Xfが走行連
通弁60に出力されて走行連通弁60が遮断位置から連
通位置に切り換えられるので、第1油圧ポンプ22から
吐出された圧油の一部が逆止弁61を介し左走行用コン
トロールバルブ35にも流入する。このため、左走行用
コントロールバルブ35のセンターバイパスライン55
上流側の例えば第1アーム用コントロールバルブ32や
第2ブーム用コントロールバルブ33に第2油圧ポンプ
23からの圧油が優先的に供給されても、第1油圧ポン
プ22からの圧油を左・右走行用油圧モータ9L,9R
の両方に供給し、走行とフロント・旋回との複合操作を
行えるとともに走行直進性を確保することができる。
【0094】(2−2)旋回と予備アクチュエータとの
複合 図12は、予備アクチュエータを使用する場合の一例と
して、バケット16に代えてオーガスクリュー装置99
を装着した場合を示す側面図である。この図12におい
て、オーガスクリュー装置99は、オーガスクリュー本
体100と、このオーガスクリュー本体100を回転駆
動するオーガスクリュー用油圧モータ101とを備えて
いる。そしてこのオーガスクリュー装置99は、バケッ
トシリンダ15によりピン102aまわりに回動可能に
取り付けられた取付具102に対し、例えば取付具10
2に内蔵した電動モータ(図示せず)によって軸心nま
わりに回動可能に構成されている。そしてこの場合は、
オーガスクリュー用油圧モータ101が、前述の予備用
コントロールバルブ34に接続され、このコントロール
バルブ34が中立位置から切り換えられることで第2油
圧ポンプ23から圧油がオーガスクリュー用油圧モータ
101に供給され、オーガスクリュー本体100が回転
するようになっている。
【0095】上記構成において、旋回とオーガスクリュ
ーとの複合操作を意図して、旋回用のパイロット操作装
置71を操作すると共に予備用操作装置を操作すると、
前述のようにパイロット回路46から吐出圧制御信号X
pが出力される。
【0096】この結果、上記(2−1)と同様、第3油
圧ポンプ24の最大吐出流量Q3maxは、第1及び第2油
圧ポンプ22,23の吐出圧P1,P2の増大に応じて低
流量側に移行するような特性となり、第1及び第2油圧
ポンプ22,23の最大吐出流量Q1max,Q2maxは、第
3油圧ポンプ24の吐出圧P3の影響を受けることなく
自己圧P1,P2のみにより決まる比較的高流量側の特性
となる。以上により、上記(2−1)と同様、オーガス
クリュー用油圧モータ101側へ優先して大流量を供給
し、例えば旋回押し付け横孔掘削時の掘削作業性を向上
することができる。
【0097】なお、この場合は、オーガスクリュー用油
圧モータ101が、第1及び第2油圧ポンプから吐出さ
れた圧油によって駆動される特定アクチュエータを構成
する。
【0098】以上において、左・右走行用油圧モータ9
L,9R、ブレード用油圧シリンダ11、ブーム用油圧
シリンダ17、アーム用油圧シリンダ18、バケット用
油圧シリンダ19、旋回用油圧モータ20、スイング用
油圧シリンダ21が、各請求項記載の、第1〜第3油圧
ポンプから供給された圧油によって駆動される複数のア
クチュエータを構成する。
【0099】また、第1レギュレータ装置48が第1油
圧ポンプの吐出流量を制御する第1ポンプ制御手段を構
成するとともに、第2油圧ポンプの吐出流量を制御する
第2ポンプ制御手段をも構成し、さらに、第1油圧ポン
プ及び第2油圧ポンプを略同一の吐出流量となるように
制御する共通の1つのポンプ制御手段をも構成する。ま
た第2レギュレータ装置49が、第3油圧ポンプの吐出
流量を制御する第3ポンプ制御手段を構成する。
【0100】また、パイロット回路46、信号管路83
b、及び圧力スイッチ98が、特定アクチュエータの操
作状態を検出する検出手段を構成する。
【0101】さらに、ポンプ吐出圧検出管路94a〜c
及びポンプ吐出圧検出管路95a〜cが、第1及び第2
油圧ポンプの吐出管路と第1〜第3ポンプ制御手段とを
接続する第1管路手段を構成し、電磁減圧弁88,89
が、この第1管路手段に設けられ、第1及び第2油圧ポ
ンプの吐出管路と第3ポンプ制御手段とを連通又は遮断
する第1切換弁手段を構成し、ポンプ吐出圧検出管路9
6a〜cが、第3油圧ポンプの吐出管路と第1〜第3ポ
ンプ制御手段とを接続する第2管路手段を構成し、電磁
減圧弁87が、第2管路手段に設けられ、第3油圧ポン
プの吐出管路と第1及び第2ポンプ制御手段とを連通又
は遮断する第2切換弁手段を構成する。そして、これら
全部とコントローラ97とが、第1〜第3油圧ポンプの
吐出圧を検出し、特定アクチュエータの非駆動時には、
第1及び第2油圧ポンプの吐出圧信号を第1及び第2ポ
ンプ制御手段に入力するとともに第3油圧ポンプの吐出
圧信号を第1及び第2ポンプ制御手段と第3ポンプ制御
手段とに入力し、特定アクチュエータの駆動時には、第
1及び第2油圧ポンプの吐出圧信号を第1及び第2ポン
プ制御手段と第3ポンプ制御手段とに入力するとともに
第3油圧ポンプの吐出圧信号を第3ポンプ制御手段に入
力する信号制御手段を構成する。
【0102】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、旋回を含む複合操作時において、旋回とフロントと
の複合操作等旋回独立性を確保したい場合には、第1及
び第2油圧ポンプ22,23の吐出流量特性を低流量側
に変化させるとともに第3油圧ポンプ24の吐出流量特
性を高流量側に維持し、旋回用油圧モータ20の圧油供
給を優先して旋回速度の低下を防止し、良好な旋回複合
性を確保することができる。また旋回と走行又はオーガ
スクリュー等旋回以外の動作を優先したい場合には、第
3油圧ポンプ24の吐出流量特性を低流側に変化可能と
させるとともに第1及び第2油圧ポンプ22,23の吐
出流量特性を高流量側に維持し、左・右走行用油圧モー
タ9L,9Rやオーガスクリュー用油圧モータ101の
圧油供給を優先してその作業性や操作性を向上させるこ
とができる。
【0103】なお、本発明は上記実施形態に限られるも
のではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲
内で、種々の変形が可能である。以下、そのような変形
例を順次説明する。
【0104】予備用アクチュエータと旋回の複合操作
のみ、あるいは旋回走行複合操作のみとする場合 すなわち、上記実施形態においては、旋回とオーガスク
リューとの複合操作、及び旋回と走行との複合操作のい
ずれの場合でも、パイロット回路46から吐出圧制御信
号Xpを生成して出力し、第1及び第2油圧ポンプ2
2,23を高流量側の特性に維持した。
【0105】これに対して、高速走行をあまり行うこと
がない等、旋回とオーガスクリューとの複合操作の場合
のみ上記制御とすればよい場合には、図6に示すパイロ
ット回路46の構成から、シャトル弁78とシャトル弁
82とを省略し、シャトル弁77で選択した予備用パイ
ロット操作装置の2つのパイロット圧のうち高圧側を、
そのまま吐出圧制御信号Xpとして出力すればよい。こ
の場合、旋回とオーガスクリューとの複合操作時におい
て、オーガスクリュー用油圧モータ101の圧油供給を
優先してその作業性を向上させることができる。
【0106】逆に、予備用アクチュエータを使用するこ
とがない等、旋回と走行との複合操作の場合のみ上記制
御とすればよい場合には、図6に示すパイロット回路4
6の構成からシャトル弁82を省略し、シャトル弁7
2,73,78で選択した左・右走行用パイロット操作
装置のパイロット圧のうち高圧側を、そのまま吐出圧制
御信号Xpとして出力すればよい。この場合、旋回と走
行との複合操作時において、左・右走行用油圧モータ9
L,9Rの圧油供給を優先してその操作性を向上させる
ことができる。
【0107】電磁減圧弁装置の構造を簡略化した場合 図13は、この変形例における第1レギュレータ装置4
8及び第2レギュレータ装置49付近の詳細構造を表す
油圧回路図であり、図14は、コントローラ97による
制御信号ON及びOFFの出力切り換え機能を表す図で
あり、それぞれ、前述の図7及び図9に対応する図であ
る。図7及び図9と同等の部分には適宜同一の符号を付
し、説明を省略する。
【0108】図13において、この変形例では、前述し
た第1及び第2油圧ポンプ22,23側から第2レギュ
レータ装置49に至る吐出圧検出管路94c,95cを
シャトル弁104を介し合流させるようにして共通検出
管路102とし、この共通検出管路102に駆動部10
3aを備えかつ電磁減圧弁88,89の機能を1つにま
とめ簡略化した電磁減圧弁103を設け、この電磁減圧
弁103と前述の電磁減圧弁87とで電磁減圧弁装置8
6′を構成している。そして、第2レギュレータ装置4
9の傾転アクチュエータ85の制御ピストン部85A,
85Bをそれらの機能をまとめ簡略化した1つの制御ピ
ストン部85ABで置き換え、この制御ピストン部85
ABが臨む新たな受圧室92abに上記共通検出管路1
02を接続したものである。
【0109】上記構成において、圧力スイッチ98から
コントローラ97へOFF信号が入力されると、コント
ローラ97は各電磁減圧弁87,103の駆動部87
a,103aへの制御信号をそれぞれON,OFFと
し、これによって吐出圧検出管路96cを連通させると
共に共通検出管路102と吐出圧検出管路95c,94
cとを遮断する。
【0110】これにより、第3油圧ポンプ24の吐出圧
P3は吐出圧検出管路96a,96b,96cを介し、
受圧室92cと受圧室90cの両方に導入される。一
方、第1油圧ポンプ22の吐出圧P1が受圧室90bに
導入され、第2油圧ポンプ23の吐出圧P2が受圧室9
0aにのみ導入される。したがって、上記実施形態と同
様、第1レギュレータ装置48にあっては、傾転アクチ
ュエータ84の制御ピストン部84A,84B,84C
のそれぞれに第2油圧ポンプ23の吐出圧P2、第1油
圧ポンプ22の吐出圧P1、第3油圧ポンプ24の吐出
圧P3が作用し、第2レギュレータ装置48にあって
は、傾転アクチュエータ85の制御ピストン部85Cに
第3油圧ポンプ24の吐出圧P3(言い換えれば自己
圧)のみが作用する。
【0111】また、圧力スイッチ98からコントローラ
97へON信号が入力されると、コントローラ97は、
電磁減圧弁87,103の駆動部87a,103aへの
制御信号をそれぞれOFF,ONとし、これによって吐
出圧検出管路96cを遮断すると共に共通検出管路10
2と吐出圧検出管路95c,94cとを連通させる。
【0112】これにより、第1及び第2油圧ポンプ2
2,23の吐出圧P1,P2は吐出圧検出管路94a,9
4b及び95a,95bを介し受圧室90bと受圧室9
0aとに導入されるとともに、吐出圧P1とP2の高圧側
がシャトル弁104で選択されて共通検出管路102を
介し受圧室92abへ導入される。一方、第3油圧ポン
プ24の吐出圧P3は吐出圧検出管路96a,96bを
介し受圧室92cにのみ導入される。
【0113】すなわち、第1レギュレータ装置48にあ
っては、上記実施形態と同様、傾転アクチュエータ84
の制御ピストン部84B,84Aに吐出圧P1,P2(言
い換えれば自己圧)のみが作用することとなる。
【0114】また、第2レギュレータ装置49にあって
は、傾転アクチュエータ85の制御ピストン部85Cに
第3油圧ポンプ24の吐出圧P3、制御ピストン部85
ABに第1油圧ポンプ22の吐出圧P1及び第2油圧ポ
ンプ23の吐出圧P2のうち高圧側が作用することとな
る。この結果、第3油圧ポンプ24の吐出圧P3と第1
油圧ポンプ22の吐出圧P1又は第2油圧ポンプ23の
吐出圧P2の和P3+P1(又はP3+P2)によって傾転
アクチュエータ85に作用する力が、ばね93で設定さ
れるばね力によって傾転アクチュエータ85に作用する
力より大きくなるにしたがって、傾転アクチュエータ8
5が図7中右方向に移動し、これによって第3油圧ポン
プ24の吐出流量Q3を減少させる。これにより、上記
実施形態と同様、第1〜第3油圧ポンプ22,23,2
4の吐出圧力P1,P2,P3が上昇するに従って第3油
圧ポンプ24の吐出流量Q3の最大値Q3maxが小さく制
限されるため、第3油圧ポンプ24の吐出流量Q3は自
己圧P3のみならず第1及び第2油圧ポンプ22,23
の吐出圧P1,P2の増大によっても減少されるように制
御される。この結果、前述した上記実施形態と同様に低
流量側に移行する特性を実現させることができる。
【0115】なお、以上においては、ポンプ吐出圧検出
管路94a〜c、ポンプ吐出圧検出管路95a〜c、及
び共通検出管路102が、第1及び第2油圧ポンプの吐
出管路と第1〜第3ポンプ制御手段とを接続する第1管
路手段を構成し、電磁減圧弁103が、この第1管路手
段に設けられ、第1及び第2油圧ポンプの吐出管路と第
3ポンプ制御手段とを連通又は遮断する第1切換弁手段
を構成する。そしてこれらと、ポンプ吐出圧検出管路9
6a〜c、電磁減圧弁87、及びコントローラ97と
が、第1〜第3油圧ポンプの吐出圧を検出し、特定アク
チュエータの非駆動時には、第1及び第2油圧ポンプの
吐出圧信号を第1及び第2ポンプ制御手段に入力すると
ともに第3油圧ポンプの吐出圧信号を第1及び第2ポン
プ制御手段と第3ポンプ制御手段とに入力し、特定アク
チュエータの駆動時には、第1及び第2油圧ポンプの吐
出圧信号を第1及び第2ポンプ制御手段と第3ポンプ制
御手段とに入力するとともに第3油圧ポンプの吐出圧信
号を第3ポンプ制御手段に入力する信号制御手段を構成
する。
【0116】本変形例によれば、上記実施形態に比べて
より簡易な構造で、同様の効果を得ることができる。
【0117】電気信号によって制御切り換えを行う場
合 上記実施形態においては、各油圧ポンプ22,23,2
4の吐出圧信号(油圧信号)を電磁減圧弁装置86に導
入し、さらに各電磁減圧弁87,88,89の連通/遮
断の切り換え制御によって第1及び第2レギュレータ装
置48,49へ導入し、第1及び第2油圧ポンプ22,
23と第3油圧ポンプ24の吐出流量特性を切り換えた
が、これに限られない。
【0118】すなわち、各油圧ポンプ22,23,24
の吐出圧P1,P2,P3を直接圧力センサ等により検出
し、その検出した電気信号としての吐出圧信号を適宜の
演算手段等において出力/非出力を切り換え、その電気
的な信号制御によって第1及び第2油圧ポンプ22,2
3と第3油圧ポンプ24の吐出流量特性を切り換えるよ
うにしてもよい。この場合も同様の効果を得る。
【0119】
【発明の効果】本発明によれば、旋回を含む複合操作時
において、旋回独立性を確保したい場合には旋回用油圧
モータへの圧油供給を優先して旋回速度の低下を防止で
き、旋回以外の動作を優先したい場合には当該動作を行
うアクチュエータへの圧油供給を優先しその作業性や操
作性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施形態
の適用対象であるスイング式油圧ショベルの全体構造を
表す側面図である。
【図2】本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施形態
の適用対象であるスイング式油圧ショベルの全体構造を
表す一部透視斜視図である。
【図3】本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施形態
の全体概略構成を表す油圧回路図である。
【図4】本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施形態
を構成する弁装置の詳細を示す油圧回路図である。
【図5】本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施形態
を構成するパイロット操作装置の詳細構造を表す図であ
る。
【図6】本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施形態
を構成するパイロット回路の詳細構造を表す図である。
【図7】本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施形態
を構成する第1レギュレータ装置及び第2レギュレータ
装置付近の詳細構造を表す油圧回路図である。
【図8】本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施形態
を構成する減圧弁における入力圧(一次圧)と出力圧と
の関係を表す図である。
【図9】本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施形態
を構成するコントローラによる制御信号ON及びOFF
の出力切り換え機能を表す図である。
【図10】本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施形
態を構成する第1及び第2油圧ポンプの吐出流量特性を
表すP(吐出圧)−Q(吐出流量)線図である。
【図11】本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施形
態を構成する第3油圧ポンプの吐出流量特性を表すP−
Q線図である。
【図12】本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施形
態の適用対象であるスイング式油圧ショベルにおける、
バケットに代えてオーガスクリュー装置を装着した場合
の全体構造を示す側面図である。
【図13】本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施形
態の変形例における第1レギュレータ装置及び第2レギ
ュレータ装置付近の詳細構造を表す油圧回路図である。
【図14】本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施形
態の変形例におけるコントローラによる制御信号ON及
びOFFの出力切り換え機能を表す図である。
【符号の説明】
2 下部走行体 5 フロント機構 6 上部旋回体 9L 左走行用油圧モータ(アクチュエータ) 9R 右走行用油圧モータ(アクチュエータ) 11 ブレード用油圧シリンダ(アクチュエー
タ) 14L ロアブーム 14R アッパーブーム 15 アーム 16 バケット 17 ブーム用油圧シリンダ(アクチュエー
タ) 18 アーム用油圧シリンダ(アクチュエー
タ) 19 バケット用油圧シリンダ(アクチュエー
タ) 20 旋回用油圧モータ(アクチュエータ) 21 スイング用油圧シリンダ(アクチュエー
タ) 22 第1油圧ポンプ 23 第2油圧ポンプ 24 第3油圧ポンプ 47 エンジン(原動機) 48 第1レギュレータ装置(第1ポンプ制御
手段、第2ポンプ制御手段、共通の1つのポンプ制御手
段) 49 第2レギュレータ装置(第3ポンプ制御
手段) 46 パイロット回路(検出手段) 83b 信号管路(検出手段) 98 圧力スイッチ(検出手段) 94a〜c ポンプ吐出圧検出管路(第1管路手段、
信号制御手段) 95a〜c ポンプ吐出圧検出管路(第1管路手段、
信号制御手段) 88 電磁減圧弁(第1切換弁手段、信号制御
手段) 89 電磁減圧弁(第1切換弁手段、信号制御
手段) 96a〜c ポンプ吐出圧検出管路(第2管路手段、
信号制御手段) 87 電磁減圧弁(第2切換弁手段、信号制御
手段) 97 コントローラ(信号制御手段) 102 共通検出管路(第1管路手段、信号制御
手段) 103 電磁減圧弁(第1切換弁手段、信号制御
手段)
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Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動機と、 この原動機によって駆動する可変容量型の第1油圧ポン
    プ、第2油圧ポンプ、及び第3油圧ポンプと、 前記第1〜第3油圧ポンプのうち少なくとも1つの吐出
    圧に応じて、前記第1油圧ポンプ、第2油圧ポンプ、及
    び第3油圧ポンプの吐出流量をそれぞれ制御する第1ポ
    ンプ制御手段、第2ポンプ制御手段、及び第3ポンプ制
    御手段と、 前記第1又は第2油圧ポンプから吐出された圧油によっ
    て駆動される特定アクチュエータを含み、前記第1〜第
    3油圧ポンプから供給された圧油によって駆動される複
    数のアクチュエータとを有し、 この特定アクチュエータの非駆動時には、前記第1及び
    第2ポンプ制御手段は前記第1及び第2油圧ポンプの吐
    出圧と前記第3油圧ポンプの吐出圧とに応じて前記第1
    及び第2油圧ポンプを制御するとともに、前記第3ポン
    プ制御手段は前記第3油圧ポンプの吐出圧に応じて前記
    第3油圧ポンプを制御し、 前記特定アクチュエータの駆動時には、前記第1及び第
    2ポンプ制御手段は前記第1及び第2油圧ポンプの吐出
    圧に応じて前記第1及び第2油圧ポンプを制御するとと
    もに、前記第3ポンプ制御手段は前記第1及び第2油圧
    ポンプの吐出圧と第3油圧ポンプの吐出圧とに応じて前
    記第3油圧ポンプを制御することを特徴とする建設機械
    の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】原動機と、 この原動機によって駆動する可変容量型の第1油圧ポン
    プ、第2油圧ポンプ、及び第3油圧ポンプと、 前記第1〜第3油圧ポンプのうち少なくとも1つの吐出
    圧に応じて、前記第1油圧ポンプ、第2油圧ポンプ、及
    び第3油圧ポンプの吐出流量をそれぞれ制御する第1ポ
    ンプ制御手段、第2ポンプ制御手段、及び第3ポンプ制
    御手段と、 前記第1又は第2油圧ポンプから吐出された圧油によっ
    て駆動される特定アクチュエータを含み、前記第1〜第
    3油圧ポンプから供給された圧油によって駆動される複
    数のアクチュエータとを有し、 この特定アクチュエータの非駆動時には、前記第1及び
    第2ポンプ制御手段は前記第1及び第2油圧ポンプの吐
    出圧と前記第3油圧ポンプの吐出圧とに応じて前記第1
    及び第2ポンプを低流量側の特性となるように制御する
    とともに、前記第3ポンプ制御手段は前記第3油圧ポン
    プの吐出圧に応じて前記第3油圧ポンプを高流量側の特
    性となるように制御し、 前記特定アクチュエータの駆動時には、前記第1及び第
    2ポンプ制御手段は前記第1及び第2油圧ポンプの吐出
    圧に応じて前記第1及び第2ポンプを高流量側の特性と
    なるように制御するとともに、前記第3ポンプ制御手段
    は前記第1及び第2油圧ポンプの吐出圧と第3油圧ポン
    プの吐出圧とに応じて前記第3油圧ポンプを低流量側の
    特性となるように制御することを特徴とする建設機械の
    油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の建設機械の油圧駆動
    装置において、前記第1〜第3油圧ポンプの吐出圧を検
    出し、前記特定アクチュエータの非駆動時には、前記第
    1及び第2油圧ポンプの吐出圧信号を前記第1及び第2
    ポンプ制御手段に入力するとともに前記第3油圧ポンプ
    の吐出圧信号を前記第1及び第2ポンプ制御手段と前記
    第3ポンプ制御手段とに入力し、前記特定アクチュエー
    タの駆動時には、前記第1及び第2油圧ポンプの吐出圧
    信号を前記第1及び第2ポンプ制御手段と第3ポンプ制
    御手段とに入力するとともに前記第3油圧ポンプの吐出
    圧信号を前記第3ポンプ制御手段に入力する信号制御手
    段を有することを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の建設機械の油圧駆動装置に
    おいて、前記信号制御手段は、前記第1及び第2油圧ポ
    ンプの吐出管路と前記第1〜第3ポンプ制御手段とを接
    続する第1管路手段と、この第1管路手段に設けられ、
    前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路と前記第3ポン
    プ制御手段とを連通又は遮断する第1切換弁手段と、前
    記第3油圧ポンプの吐出管路と前記第1〜第3ポンプ制
    御手段とを接続する第2管路手段と、この第2管路手段
    に設けられ、前記第3油圧ポンプの吐出管路と前記第1
    及び第2ポンプ制御手段とを連通又は遮断する第2切換
    弁手段とを備えることを特徴とする建設機械の油圧駆動
    装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の建設機械の油圧駆動装置に
    おいて、前記特定アクチュエータの操作状態を検出する
    検出手段を設け、前記第1切換弁手段は、前記検出手段
    で前記特定アクチュエータが操作されたことが検出され
    たときは前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路と前記
    第3ポンプ制御手段とを連通するとともに、前記検出手
    段で前記特定アクチュエータが操作されたことが検出さ
    れないときは前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路と
    前記第3ポンプ制御手段とを遮断し、前記第2切換弁手
    段は、前記検出手段で前記特定アクチュエータが操作さ
    れたことが検出されたときは前記第3油圧ポンプの吐出
    管路と前記第1及び第2ポンプ制御手段とを遮断すると
    ともに、前記検出手段で前記特定アクチュエータが操作
    されたことが検出されないときは前記第3油圧ポンプの
    吐出管路と前記第1及び第2ポンプ制御手段とを連通さ
    せることを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項記載の建設機
    械の油圧駆動装置において、前記第1ポンプ制御手段及
    び第2ポンプ制御手段は、前記第1油圧ポンプ及び前記
    第2油圧ポンプを略同一の吐出流量となるように制御す
    る共通の1つのポンプ制御手段であることを特徴とする
    建設機械の油圧駆動装置。
  7. 【請求項7】下部走行体と、 この下部走行体に旋回可能に設けた上部旋回体と、 この上部旋回体に回動可能に接続され、ブーム、アー
    ム、及びバケットを含む多関節型のフロント機構と、 原動機と、 この原動機によって駆動する可変容量型の第1油圧ポン
    プ、第2油圧ポンプ、及び第3油圧ポンプと、 前記第1〜第3油圧ポンプのうち少なくとも1つの吐出
    圧に応じて、前記第1油圧ポンプ、第2油圧ポンプ、及
    び第3油圧ポンプの吐出流量をそれぞれ制御する第1ポ
    ンプ制御手段、第2ポンプ制御手段、及び第3ポンプ制
    御手段と、 前記第1又は第2油圧ポンプから吐出された圧油により
    前記ブーム、アーム、バケットをそれぞれ駆動するブー
    ム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、バケット用
    油圧シリンダと、 前記第1又は第2油圧ポンプから吐出された圧油により
    前記下部走行体を走行させる走行用油圧モータと、 前記第3油圧ポンプから吐出された圧油により前記上部
    旋回体を下部走行体に対し旋回させる旋回用油圧モータ
    とを有し、 前記走行用油圧モータの非駆動時には、前記第1及び第
    2ポンプ制御手段は前記第1及び第2油圧ポンプの吐出
    圧と前記第3油圧ポンプの吐出圧とに応じて前記第1及
    び第2油圧ポンプを制御するとともに、前記第3ポンプ
    制御手段は前記第3油圧ポンプの吐出圧に応じて前記第
    3油圧ポンプを制御し、 前記走行用油圧モータの駆動時には、前記第1及び第2
    ポンプ制御手段は前記第1及び第2油圧ポンプの吐出圧
    に応じて前記第1及び第2油圧ポンプを制御するととも
    に、前記第3ポンプ制御手段は前記第1及び第2油圧ポ
    ンプの吐出圧と第3油圧ポンプの吐出圧とに応じて前記
    第3油圧ポンプを制御することを特徴とする建設機械。
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