JP2003113038A - 保湿ジェルシート及びその製造方法 - Google Patents
保湿ジェルシート及びその製造方法Info
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- JP2003113038A JP2003113038A JP2001307602A JP2001307602A JP2003113038A JP 2003113038 A JP2003113038 A JP 2003113038A JP 2001307602 A JP2001307602 A JP 2001307602A JP 2001307602 A JP2001307602 A JP 2001307602A JP 2003113038 A JP2003113038 A JP 2003113038A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】天然素材のみからなる、形状保持機能に優れ、
強度のある保湿ジェルシートを提供する。 【解決手段】天然素材である納豆のぬめり成分（ポリ−
γ−グルタミン酸）を基材（不織布、木綿、紙など）に
結合させてなる保湿ジェルシート。２〜１５％のポリ−
γ−グルタミン酸水溶液にジエポキシ化合物を添加し、
攪拌した後、この溶液を基材に塗布し、その後乾燥させ
ると同時に架橋反応を行わせることにより保湿ジェルシ
ートを製造する。これに化粧水や清涼剤をしみ込ませ、
フェイスマスク、冷却シートなどとして利用する。ジエ
ポキシ化合物としては肌への刺激のないもの、例えばエ
チレングリコールジグリシジルエーテルを使用する。 【効果】強度があり、厚さ方向にのみ膨潤し、縦横の平
面方向への形状保持機能に優れている。
強度のある保湿ジェルシートを提供する。 【解決手段】天然素材である納豆のぬめり成分（ポリ−
γ−グルタミン酸）を基材（不織布、木綿、紙など）に
結合させてなる保湿ジェルシート。２〜１５％のポリ−
γ−グルタミン酸水溶液にジエポキシ化合物を添加し、
攪拌した後、この溶液を基材に塗布し、その後乾燥させ
ると同時に架橋反応を行わせることにより保湿ジェルシ
ートを製造する。これに化粧水や清涼剤をしみ込ませ、
フェイスマスク、冷却シートなどとして利用する。ジエ
ポキシ化合物としては肌への刺激のないもの、例えばエ
チレングリコールジグリシジルエーテルを使用する。 【効果】強度があり、厚さ方向にのみ膨潤し、縦横の平
面方向への形状保持機能に優れている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェイスマスク、
冷却シートなどの保湿ジェルシート及びその製造方法に
関するものである。
冷却シートなどの保湿ジェルシート及びその製造方法に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、化粧品や衛生品の分野において化
粧水、清涼剤などを含ませたフェイスマスク、冷却シー
トなどの保湿ジェルシートが市販されている。それらの
多くは、ポリアクリル酸系、ポリビニルアルコール系、
ポリアクリルアミド系などの合成系吸水性ポリマーと、
不織布、布（木綿）または紙とを組み合わせたものであ
る。
粧水、清涼剤などを含ませたフェイスマスク、冷却シー
トなどの保湿ジェルシートが市販されている。それらの
多くは、ポリアクリル酸系、ポリビニルアルコール系、
ポリアクリルアミド系などの合成系吸水性ポリマーと、
不織布、布（木綿）または紙とを組み合わせたものであ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の保
湿ジェルシートには以下の問題点がある。すなわち、 合成系吸水性ポリマーは、吸水性および保湿性に優れ
ているが、肌に直接湿布する素材としては、合成系とい
う点で消費者に与える印象が良くない。 また、人によっては腫れ、かゆみ、かぶれ等の症状が
現れる恐れもある。 さらに、従来の保湿ジェルシートは吸水性ポリマーと
基材である不織布とが一体になっていないので、形状保
持機能が劣り、強度も保てない。 等の欠点があった。
湿ジェルシートには以下の問題点がある。すなわち、 合成系吸水性ポリマーは、吸水性および保湿性に優れ
ているが、肌に直接湿布する素材としては、合成系とい
う点で消費者に与える印象が良くない。 また、人によっては腫れ、かゆみ、かぶれ等の症状が
現れる恐れもある。 さらに、従来の保湿ジェルシートは吸水性ポリマーと
基材である不織布とが一体になっていないので、形状保
持機能が劣り、強度も保てない。 等の欠点があった。
【０００４】本発明は、このような従来の保湿ジェルシ
ートの欠点を解消し、天然素材のみからなる、形状保持
機能に優れ、強度のある保湿ジェルシートを提供するこ
とを目的とするものである。
ートの欠点を解消し、天然素材のみからなる、形状保持
機能に優れ、強度のある保湿ジェルシートを提供するこ
とを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の目的を
達成すべく鋭意検討した結果、吸水性成分として、天然
素材である納豆のぬめり成分を使用することにより上記
課題を解決できることを見出した。
達成すべく鋭意検討した結果、吸水性成分として、天然
素材である納豆のぬめり成分を使用することにより上記
課題を解決できることを見出した。
【０００６】本発明の第１は、天然素材である納豆のぬ
めり成分、すなわちポリ−γ−グルタミン酸を基材に結
合させてなる保湿ジェルシートであり、この保湿ジェル
シートは強度があり、厚さ方向にのみ膨潤し、縦横の平
面方向への形状保持機能に優れている。
めり成分、すなわちポリ−γ−グルタミン酸を基材に結
合させてなる保湿ジェルシートであり、この保湿ジェル
シートは強度があり、厚さ方向にのみ膨潤し、縦横の平
面方向への形状保持機能に優れている。
【０００７】本発明の第２は、２〜１５％のポリ−γ−
グルタミン酸水溶液にジエポキシ化合物を添加し、攪拌
した後、この溶液を基材に塗布し、その後乾燥させると
同時に架橋反応を行わせることを特徴とする保湿ジェル
シートの製造方法である。
グルタミン酸水溶液にジエポキシ化合物を添加し、攪拌
した後、この溶液を基材に塗布し、その後乾燥させると
同時に架橋反応を行わせることを特徴とする保湿ジェル
シートの製造方法である。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の保湿ジェルシートの基材
としては不織布、木綿、紙などを使用することが望まし
く、これに化粧水や清涼剤をしみ込ませ、フェイスマス
ク、冷却シートなどとして利用することができる。
としては不織布、木綿、紙などを使用することが望まし
く、これに化粧水や清涼剤をしみ込ませ、フェイスマス
ク、冷却シートなどとして利用することができる。
【０００９】本発明による保湿ジェルシートの製造方法
において、ポリ−γ−グルタミン酸水溶液のｐＨ、ジエ
ポキシ化合物の添加量、熱風乾燥の温度および時間など
の製造条件は、目的とする保湿ジェルシートの用途や機
能に合わせて調製することができる。
において、ポリ−γ−グルタミン酸水溶液のｐＨ、ジエ
ポキシ化合物の添加量、熱風乾燥の温度および時間など
の製造条件は、目的とする保湿ジェルシートの用途や機
能に合わせて調製することができる。
【００１０】また、上記ジエポキシ化合物としては肌へ
の刺激のないもの、例えばエチレングリコールジグリシ
ジルエーテルを使用することが望ましい。
の刺激のないもの、例えばエチレングリコールジグリシ
ジルエーテルを使用することが望ましい。
【００１１】ポリ−γ−グルタミン酸水溶液を不織布、
木綿、紙などの基材に塗布する方法としては、刷毛で塗
る、トレーの中でポリ−γ−グルタミン酸水溶液に浸漬
する、スプレーする等の方法が挙げられ、保湿ジェルシ
ートの用途に応じて、塗布するポリ−γ−グルタミン酸
水溶液の層の厚さを適宜変えることができる。
木綿、紙などの基材に塗布する方法としては、刷毛で塗
る、トレーの中でポリ−γ−グルタミン酸水溶液に浸漬
する、スプレーする等の方法が挙げられ、保湿ジェルシ
ートの用途に応じて、塗布するポリ−γ−グルタミン酸
水溶液の層の厚さを適宜変えることができる。
【００１２】本発明の保湿ジェルシートの吸水倍率は通
常１２〜１２０であり、特に利用性が高いのは５０〜１
２０倍の吸水倍率をもつ保湿ジェルシートである。
常１２〜１２０であり、特に利用性が高いのは５０〜１
２０倍の吸水倍率をもつ保湿ジェルシートである。
【００１３】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明の
方法をさらに詳しく説明する。なお、本発明は下記の実
施例に限定されるものではない。
方法をさらに詳しく説明する。なお、本発明は下記の実
施例に限定されるものではない。
【００１４】実施例１
１０％ポリ−γ−グルタミン酸水溶液に水酸化ナトリウ
ムを加え、ｐＨ４．５に調製した後、エチレングリコー
ルジグリシジルエーテルを１重量％となるように加え、
綿の布に吸収させる。これを５０℃の恒温槽に入れ、熱
風乾燥させる。一定時間ごとにサンプルをとり、その吸
水性能を見た。吸水倍率は表１のようになった。
ムを加え、ｐＨ４．５に調製した後、エチレングリコー
ルジグリシジルエーテルを１重量％となるように加え、
綿の布に吸収させる。これを５０℃の恒温槽に入れ、熱
風乾燥させる。一定時間ごとにサンプルをとり、その吸
水性能を見た。吸水倍率は表１のようになった。
【００１５】
【表１】
【００１６】実施例２
１０％ポリ−γ−グルタミン酸水溶液に水酸化ナトリウ
ムを加え、ｐＨ４．５に調製した後、エチレングリコー
ルジグリシジルエーテルを１重量％となるように加え、
綿の布に吸収させる。これを７０℃の恒温槽に入れ、熱
風乾燥させる。一定時間ごとにサンプルをとり、その吸
水性能を見た。吸水倍率は表２のようになった。
ムを加え、ｐＨ４．５に調製した後、エチレングリコー
ルジグリシジルエーテルを１重量％となるように加え、
綿の布に吸収させる。これを７０℃の恒温槽に入れ、熱
風乾燥させる。一定時間ごとにサンプルをとり、その吸
水性能を見た。吸水倍率は表２のようになった。
【００１７】
【表２】
【００１８】実施例３
１０％ポリ−γ−グルタミン酸水溶液に水酸化ナトリウ
ムを加え、ｐＨ４．５に調製した後、エチレングリコー
ルジグリシジルエーテルを１重量％となるように加え、
綿の布に吸収させる。これを９０℃の恒温槽に入れ、熱
風乾燥させる。一定時間ごとにサンプルをとり、その吸
水性能を見た。吸水倍率は表３のようになった。
ムを加え、ｐＨ４．５に調製した後、エチレングリコー
ルジグリシジルエーテルを１重量％となるように加え、
綿の布に吸収させる。これを９０℃の恒温槽に入れ、熱
風乾燥させる。一定時間ごとにサンプルをとり、その吸
水性能を見た。吸水倍率は表３のようになった。
【００１９】
【表３】
【００２０】なお、吸水倍率の測定方法は以下のとおり
である。熱風乾燥させたシートの重量を測定し、これを
Ａとする。次に、シートを水道水に浸し、２４時間放置
する。吸水したシートを８０メッシュのナイロン網でこ
し、水分を切る。これの重量を測定し、Ｂとする。Ｂ÷
Ａの値を吸水倍率とした。
である。熱風乾燥させたシートの重量を測定し、これを
Ａとする。次に、シートを水道水に浸し、２４時間放置
する。吸水したシートを８０メッシュのナイロン網でこ
し、水分を切る。これの重量を測定し、Ｂとする。Ｂ÷
Ａの値を吸水倍率とした。
【００２１】実施例４
本発明の保湿ジェルシートおよび市販の保湿ジェルシー
トについて、それぞれの保湿ジェルシートを一定量と
り、これを水中に４８時間放置して、その吸水倍率を測
定し、同時に形状の変化を見た。結果は表４のようにな
った。
トについて、それぞれの保湿ジェルシートを一定量と
り、これを水中に４８時間放置して、その吸水倍率を測
定し、同時に形状の変化を見た。結果は表４のようにな
った。
【００２２】
【表４】
【００２３】市販品Ａおよび市販品Ｂは素材が合成樹脂
系吸水ポリマーであり、肌への刺激を懸念する消費者に
敬遠される可能性がある。また、形状保持性も吸水倍率
も本発明品に劣る。市販品Ｃは天然素材である牛由来の
コラーゲンを使用しているが、現在、牛由来のコラーゲ
ンは狂牛病の影響が懸念されており、消費者に与える印
象が良くない。また、形状保持性は良いが、吸水倍率は
本発明品に劣る。
系吸水ポリマーであり、肌への刺激を懸念する消費者に
敬遠される可能性がある。また、形状保持性も吸水倍率
も本発明品に劣る。市販品Ｃは天然素材である牛由来の
コラーゲンを使用しているが、現在、牛由来のコラーゲ
ンは狂牛病の影響が懸念されており、消費者に与える印
象が良くない。また、形状保持性は良いが、吸水倍率は
本発明品に劣る。
【００２４】実施例５
１０％ポリ−γ−グルタミン酸水溶液に水酸化ナトリウ
ムを加え、ｐＨ４．５に調製した後、エチレングリコー
ルジグリシジルエーテルを１重量％となるように加え、
綿の布に吸収させる。これを４０℃の恒温槽に入れ、熱
風乾燥させる。一定時間ごとにサンプルをとり、その吸
水性能を見た。吸水倍率は表１のようになった。
ムを加え、ｐＨ４．５に調製した後、エチレングリコー
ルジグリシジルエーテルを１重量％となるように加え、
綿の布に吸収させる。これを４０℃の恒温槽に入れ、熱
風乾燥させる。一定時間ごとにサンプルをとり、その吸
水性能を見た。吸水倍率は表１のようになった。
【００２５】
【表５】
【００２６】実施例６
１０％ポリ−γ−グルタミン酸水溶液に水酸化ナトリウ
ムを加え、ｐＨ４．５に調製した後、エチレングリコー
ルジグリシジルエーテルを１重量％となるように加え、
綿の布に吸収させる。これを１００℃の恒温槽に入れ、
熱風乾燥させる。一定時間ごとにサンプルをとり、その
吸水性能を見た。吸水倍率は表１のようになった。
ムを加え、ｐＨ４．５に調製した後、エチレングリコー
ルジグリシジルエーテルを１重量％となるように加え、
綿の布に吸収させる。これを１００℃の恒温槽に入れ、
熱風乾燥させる。一定時間ごとにサンプルをとり、その
吸水性能を見た。吸水倍率は表１のようになった。
【００２７】
【表６】
【００２８】実施例7
２．５％、５．０％、１０％のポリ−γ−グルタミン酸
水溶液に水酸化ナトリウムを加え、ｐＨ４．５に調製し
た後、エチレングリコールジグリシジルエーテルを１重
量％となるように加え、綿の布に吸収させる。これを５
０℃の恒温槽に入れ、４８時間熱風乾燥させ、それぞれ
の吸水性能を見た。吸水倍率は表７のようになった。
水溶液に水酸化ナトリウムを加え、ｐＨ４．５に調製し
た後、エチレングリコールジグリシジルエーテルを１重
量％となるように加え、綿の布に吸収させる。これを５
０℃の恒温槽に入れ、４８時間熱風乾燥させ、それぞれ
の吸水性能を見た。吸水倍率は表７のようになった。
【００２９】
【表７】
【００３０】比較例１．γ−ポリグルタミン酸水溶液の
濃度を１％と２０％にして吸水倍率を測定した。 架橋条件 架橋剤 エチレングリコールジグリシジルエーテルの添加量 １％ 架橋温度 ５０℃ 架橋時間 ４８時間 濃度 吸水倍率 評価 １％ １０倍 × 吸水倍率が低すぎる ２０％ ― × 溶解に時間がかかり実用でない。
濃度を１％と２０％にして吸水倍率を測定した。 架橋条件 架橋剤 エチレングリコールジグリシジルエーテルの添加量 １％ 架橋温度 ５０℃ 架橋時間 ４８時間 濃度 吸水倍率 評価 １％ １０倍 × 吸水倍率が低すぎる ２０％ ― × 溶解に時間がかかり実用でない。
【００３１】比較例２．１０％ポリ−γ−グルタミン酸
水溶液に水酸化ナトリウムを加え、ｐＨ４．５に調製し
た後、エチレングリコールジグリシジルエーテルを１重
量％となるように加え、綿の布に吸収させる。これを３
０℃の恒温槽に入れ、熱風乾燥させる。一定時間ごとに
サンプルをとり、その吸水性能を見た。吸水倍率は表８
のようになった。
水溶液に水酸化ナトリウムを加え、ｐＨ４．５に調製し
た後、エチレングリコールジグリシジルエーテルを１重
量％となるように加え、綿の布に吸収させる。これを３
０℃の恒温槽に入れ、熱風乾燥させる。一定時間ごとに
サンプルをとり、その吸水性能を見た。吸水倍率は表８
のようになった。
【００３２】
【表８】
【００３３】反応温度３０℃では、架橋が十分でないた
め元の形状を維持できない。
め元の形状を維持できない。
【００３４】比較例３．１０％ポリ−γ−グルタミン酸
水溶液に水酸化ナトリウムを加え、ｐＨ４．５に調製し
た後、エチレングリコールジグリシジルエーテルを１重
量％となるように加え、綿の布に吸収させる。これを１
２０℃の恒温槽に入れ、熱風乾燥させる。一定時間ごと
にサンプルをとり、その吸水性能を見た。吸水倍率は表
９のようになった。
水溶液に水酸化ナトリウムを加え、ｐＨ４．５に調製し
た後、エチレングリコールジグリシジルエーテルを１重
量％となるように加え、綿の布に吸収させる。これを１
２０℃の恒温槽に入れ、熱風乾燥させる。一定時間ごと
にサンプルをとり、その吸水性能を見た。吸水倍率は表
９のようになった。
【００３５】
【表９】
【００３６】架橋温度１２０℃では、かなり着色して不
都合である。また、吸水倍率も低く、保温シートとして
利用できない。
都合である。また、吸水倍率も低く、保温シートとして
利用できない。
【００３７】なお、吸水倍率の測定方法は次の通りであ
る：熱風乾燥させたシートの重量を測定し、これをＡと
する。次に、シートを水道水に浸し、２４時間放置す
る。吸水したシートを８０メッシュのナイロン網でこ
し、水分をきる。これの重量を測定し、Ｂとする。Ｂ÷
Ａの値を吸水倍率とした。
る：熱風乾燥させたシートの重量を測定し、これをＡと
する。次に、シートを水道水に浸し、２４時間放置す
る。吸水したシートを８０メッシュのナイロン網でこ
し、水分をきる。これの重量を測定し、Ｂとする。Ｂ÷
Ａの値を吸水倍率とした。
【００３８】以上の実施例および比較例の結果から次の
ことがわかる：ポリ−γ−グルタミン酸水溶液濃度は２
％〜１５％が望ましい。２％未満であると吸水倍率が低
すぎて、使用出来ない。（比較例１参照）また、１５％
を越えると溶解に時間がかかり、実用的でない。（比較
例１参照）
ことがわかる：ポリ−γ−グルタミン酸水溶液濃度は２
％〜１５％が望ましい。２％未満であると吸水倍率が低
すぎて、使用出来ない。（比較例１参照）また、１５％
を越えると溶解に時間がかかり、実用的でない。（比較
例１参照）
【００３９】２〜１５％のポリ−γ−グルタミン酸水溶
液にジエポキシ化合物を添加し、攪拌した後、この溶液
を基材に塗布し、その後乾燥させる際の、その乾燥条件
は、温度４０〜１００℃で、３時間以上熱風乾燥させる
という条件である事が好ましい。乾燥温度が４０℃未満
であると、乾燥時間を長くしても架橋が十分行われない
ため、元の形状を維持できず、好ましくない。（比較例
２参照）又、乾燥温度が１００℃を越えると、吸水倍率
も低く、着色し、好ましくない。（比較例３参照）
液にジエポキシ化合物を添加し、攪拌した後、この溶液
を基材に塗布し、その後乾燥させる際の、その乾燥条件
は、温度４０〜１００℃で、３時間以上熱風乾燥させる
という条件である事が好ましい。乾燥温度が４０℃未満
であると、乾燥時間を長くしても架橋が十分行われない
ため、元の形状を維持できず、好ましくない。（比較例
２参照）又、乾燥温度が１００℃を越えると、吸水倍率
も低く、着色し、好ましくない。（比較例３参照）
【００４０】以上の結果から、納豆のぬめり成分を利用
した保湿ジェルシートは従来の保湿ジェルシートに比
べ、天然素材で肌に優しく、狂牛病の心配もなく、形状
保持性に優れ、吸水倍率も高いことがわかった。
した保湿ジェルシートは従来の保湿ジェルシートに比
べ、天然素材で肌に優しく、狂牛病の心配もなく、形状
保持性に優れ、吸水倍率も高いことがわかった。
【００４１】
【発明の効果】本発明によれば、天然素材で肌に優し
く、形状保持性に優れ、吸水倍率も高く、強度のある保
湿ジェルシートを提供することができる。
く、形状保持性に優れ、吸水倍率も高く、強度のある保
湿ジェルシートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例４における水中に放置した後の各種の保
湿ジェルシートを形状の変化を示す説明図である。
湿ジェルシートを形状の変化を示す説明図である。
（ａ）……市販品Ａ
（ｂ）……市販品Ｂ
（ｃ）……市販品Ｃ
（ｄ）……本発明品
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 原 敏夫
福岡県福岡市早良区高取１−１−53−117
Ｆターム(参考） 4C083 AD411 AD412 CC04 CC07
DD12 DD27 DD41 DD50 EE06
EE10 EE12 FF01
4J036 AA01 DB14 DB17 DC03 FB13
Claims (5)
- 【請求項１】ポリ−γ−グルタミン酸を基材に結合させ
てなる保湿ジェルシート。 - 【請求項２】基材が不織布、木綿または紙である請求項
１記載の保湿ジェルシート。 - 【請求項３】化粧水および（または）清涼剤を含有する
請求項１または請求項２記載の保湿ジェルシート。 - 【請求項４】２〜１５％のポリ−γ−グルタミン酸水溶
液にジエポキシ化合物を添加し、攪拌した後、この溶液
を基材に塗布し、その後乾燥させると同時に架橋反応を
行わせることを特徴とする保湿ジェルシートの製造方
法。 - 【請求項５】前記乾燥条件が４０〜１００℃で３時間以
上の熱風乾燥であることを特徴とする請求項４に記載の
保湿ジェルシートの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001307602A JP3741364B2 (ja) | 2001-10-03 | 2001-10-03 | 保湿ジェルシート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001307602A JP3741364B2 (ja) | 2001-10-03 | 2001-10-03 | 保湿ジェルシート及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003113038A true JP2003113038A (ja) | 2003-04-18 |
| JP3741364B2 JP3741364B2 (ja) | 2006-02-01 |
Family
ID=19127040
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001307602A Expired - Fee Related JP3741364B2 (ja) | 2001-10-03 | 2001-10-03 | 保湿ジェルシート及びその製造方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3741364B2 (ja) |
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| WO2005047590A1 (en) * | 2003-11-14 | 2005-05-26 | Massimo Guarducci S.R.I. | Yarn, woven and non-woven fabric having moisturizing and refreshing properties for the skin and process for their production |
| WO2006106546A1 (en) * | 2005-04-08 | 2006-10-12 | Massimo Guarducci S.R.L. | Textile product having particular functional properties for the skin and process for the preparation thereof |
| JP2007185625A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-07-26 | Kubota Corp | 汚泥かき寄せ装置用チェーン及び汚泥かき寄せ装置 |
| JP2012065857A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Kashiwagi Mold:Kk | 美顔パック用マスク及びその製造方法 |
| WO2022232958A1 (zh) * | 2021-05-07 | 2022-11-10 | 山东省药学科学院 | 一种盐敏感水凝胶作为智能控水补水材料的应用 |
-
2001
- 2001-10-03 JP JP2001307602A patent/JP3741364B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| GB2616151A (en) * | 2021-05-07 | 2023-08-30 | Shandong Acad Pharmaceutical Sciences | Use of salt-sensitive hydrogel as intelligent water-control and water-replenishing material |
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