JP2003112067A - 自走式破砕機のカッタ交換用治具及びカッタ取外し方法 - Google Patents

自走式破砕機のカッタ交換用治具及びカッタ取外し方法

Info

Publication number
JP2003112067A
JP2003112067A JP2001304720A JP2001304720A JP2003112067A JP 2003112067 A JP2003112067 A JP 2003112067A JP 2001304720 A JP2001304720 A JP 2001304720A JP 2001304720 A JP2001304720 A JP 2001304720A JP 2003112067 A JP2003112067 A JP 2003112067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter
self
propelled crusher
hopper
crusher
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001304720A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003112067A5 (ja
Inventor
Jun Ikeda
純 池田
Arimasa Oonami
有正 大南
Masamichi Tanaka
正道 田中
Kentaro Hashimoto
謙太郎 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2001304720A priority Critical patent/JP2003112067A/ja
Publication of JP2003112067A publication Critical patent/JP2003112067A/ja
Publication of JP2003112067A5 publication Critical patent/JP2003112067A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】別途重機を必要とすることなく、容易かつ安全
にカッタ交換を行うことができる自走式破砕機のカッタ
交換用治具及び取外し方法を提供する。 【解決手段】ホッパ11で受け入れた被破砕物を、回転
軸15にカッタ16及びスペーサ17を交互に挿通した
回転体18により破砕処理する破砕装置12を備えた自
走式破砕機のカッタ交換用治具において、破砕装置12
のエンドブラケット21側におけるホッパ11の側壁面
に取付けられ、カッタ16及びスペーサ17を懸架する
懸架手段としてのレバーブロック33を備え、このレバ
ーブロック33によりカッタ16及びスペーサ17を吊
り下げ支持しつつカッタ16及びスペーサ17を昇降さ
せ、交換する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸にカッタを
挿通した回転体により、受け入れた被破砕物を破砕処理
する自走式破砕機のカッタ交換用治具及び取外し方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自走式破砕機は、例えばビル解体時に搬
出されるコンクリート塊や道路補修時に排出されるアス
ファルト塊、又建設現場で発生する大小様々な岩石・建
設廃材、或いは産業廃棄物、及び自然石等を、運搬する
前にその作業現場で所定の大きさに破砕することによ
り、廃材の再利用、工事の円滑化、コスト削減等を図る
ものである。この種の自走式破砕機としては、例えば特
開平10−137624号公報に記載のように、走行体
(車体)上に破砕装置(2軸剪断形破砕機)を搭載し、
ホッパで受け入れた被破砕物を破砕処理して排出コンベ
ア(排出用ベルトコンベア)により機外に排出するもの
が既に提唱されている。
【0003】この従来技術における破砕装置は、カッタ
(回転歯)を挿通した1対の回転軸を並設し、被破砕物
を互いのカッタ間に噛み込んで破砕処理するもので、両
回転軸は互いに独立の駆動装置(モータ)により回転
し、それぞれ両端が半割の取付用部材によりハウジング
に押えられるように把持されている。これにより、取付
用部材を取外すと、両回転軸を破砕装置から駆動装置ご
と容易に取り外すことができ、例えば摩耗等により交換
の必要性が生じた場合、カッタを容易に交換できるよう
配慮されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、回転軸を取外すためには、まず、重量物である破砕
装置上部のホッパを取外し、破砕装置上方を開放しなけ
ればならないため、ホッパを吊り上げるクレーン等の重
機を別途用意しなければならなかった。また、回転軸自
体やカッタ等も同様に重量物であるため、これら回転軸
の着脱、カッタ交換等の各作業も、別途用意した重機を
用いて行わなければならない。従って、クレーン等の重
機を所有しないエンドユーザは、カッタ交換の際、一々
重機を手配しなければならず、カッタ交換作業は煩わし
いものとなっていた。また、このようなエンドユーザ
は、必ずしも重機の操作に熟練しているとは限らないた
め、カッタ交換作業に危険を伴う可能性もある。
【0005】本発明は、上記の事柄に基づいてなされた
ものであり、その目的は、別途重機を必要とすることな
く、容易かつ安全にカッタ交換を行うことができる自走
式破砕機のカッタ交換用治具及び取外し方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、ホッパで受け入れた被破砕物を、
回転軸にカッタ及びスペーサを交互に挿通した回転体に
より破砕処理する破砕装置を備えた自走式破砕機のカッ
タ交換用治具において、前記破砕装置のエンドブラケッ
ト側における前記ホッパの側壁面に取付けられ、前記カ
ッタ及びスペーサを懸架する懸架手段を備える構成とす
る。
【0007】本発明においては、ホッパにおける破砕装
置のエンドブラケット側の側壁面に取付けられ、カッタ
及びスペーサを懸架する懸架手段を備える構成とする。
即ち、例えば破砕装置一端のエンドブラケットを取外
し、片持ち支持状態となった回転軸から、順次カッタ及
びスペーサを引き出し、重量物であるカッタやスペーサ
を懸架手段により吊り下げ支持しつつ着脱する。これに
より、別途重機を必要とすることなく、容易かつ安全に
カッタ交換を行うことができる。
【0008】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記懸架手段は、前記カッタ及びスペーサを昇降可能に
懸架する。
【0009】(3)上記(2)において、また好ましく
は、前記エンドブラケットを、前記破砕装置の回転軸方
向にスライド可能に支持するガイド部材を備える。
【0010】(4)上記(3)において、好ましくは、
前記ガイド部材に対して摺動可能に設けられ、前記カッ
タを前記懸架手段下方に搬送可能な摺動部材を更に備え
る。
【0011】(5)上記目的を達成するために、また本
発明は、ホッパで受け入れた被破砕物を、回転軸にカッ
タ及びスペーサを交互に挿通した回転体により破砕処理
する破砕装置を備えた自走式破砕機のカッタ取外し方法
において、前記破砕装置のエンドブラケットを前記破砕
装置に接続したガイド部材に沿って移動させた後、ガイ
ド部材に接続した摺動部材により前記カッタをガイド部
材に沿って前記ホッパの側壁に設けた懸架手段の下方ま
で移動させ、この懸架手段によりカッタを吊り降ろす。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自走式破砕機のカ
ッタ交換用治具の一実施の形態を図面を用いて説明す
る。図1は本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の
一実施の形態を適用する自走式破砕機の全体構造を表す
側面図、図2はその上面図、図3は図1中左側から見た
前面図である。これら図1〜図3において、1は走行体
で、この走行体1は、走行装置2と、この走行装置2上
に設けた本体フレーム3とで構成されている。走行装置
2は、トラックフレーム4と、このトラックフレーム4
の両端に設けた従動輪5及び駆動輪6と、これら従動輪
5及び駆動輪6に掛け回した履帯7と、駆動輪6に直結
した駆動装置8とで構成されている。
【0013】9は本体フレーム3の他方側(図1中右
側)に支持部材10を介して設けた動力装置である。こ
の動力装置9は、繁雑防止のため特に図示しないが、エ
ンジンと、このエンジンによって駆動されるポンプと、
このポンプからの圧油を走行装置2等、自走式破砕機を
動作させる各機構に切換え供給する複数のコントロール
バルブからなる制御弁装置とを備えている。
【0014】11は例えば油圧ショベル等の投入重機に
より投入されるリサイクル原料としての被破砕物(例え
ば建設廃材、家電品、プラスチック廃材、古タイヤ等)
を受け入れる上方拡径形状のホッパ、12は本体フレー
ム3の一方側(図1中左側)端部上に設けられ、ホッパ
11により受け入れた被破砕物を所定の大きさに破砕し
下方へ排出する破砕装置(2軸シュレッダ)である。1
3はこの破砕装置12のハウジングで、ホッパ11は、
このハウジング13の上部に対し、例えばボルト等によ
り着脱可能に取り付けられている。
【0015】14は本体フレーム3上の破砕装置12よ
りも後方側(図1中右側)に設けられ、破砕装置12の
駆動伝達機構を備えた駆動部(図2参照)で、破砕装置
12は、図1に示すように、一方側(図1中左側)端部
が、本体フレーム3の一方側(図1中左側)端部と略同
一位置にあって自走式破砕機前方側(図1中左側)外方
に臨むように配設されている。
【0016】図4は上記ホッパ11及び破砕装置12の
詳細構造を表す断面図、図5はこの図4中V−V断面に
よる断面図である。これら図4及び図5において、15
はハウジング13に略水平方向に並設した略正方形断面
の2本の回転軸、16は外周部に複数の歯16aを有す
るカッタ、17は円盤状のスペーサで、これらカッタ1
6及びスペーサ17を回転軸15に交互に挿通すること
により回転体18を構成している。相隣接する回転体1
8,18は、互いのカッタ16及びスペーサ17が対向
するよう配置されており、図5に示すように、互いのカ
ッタ16,16同士が径方向に一部重なり合い噛み合う
ようになっている。なお、15aはカッタ押えで、この
カッタ押え15aは、回転軸15の一方側(図4中左
側)の端部に設けられ、各カッタ16及びスペーサ17
間のギャップをなくすよう、カッタ16及びスペーサ1
7を駆動部14側に押し付けるもので、カバー15bに
より保護されている。
【0017】19は回転軸15の他方側(図5中右側)
に設けたギアで、相隣接する回転軸15,15は、互い
のギア19の噛合により、図5中矢印で示したように、
互いに反対方向に回転するようになっている。これによ
り、ホッパ11を介して導入された被破砕物を互いのカ
ッタ16,16間に噛み込んで細片状にせん断し、所定
の大きさに破砕するようになっている。なお、回転軸1
5,15のいずれか(両方でも良い)の他端(図4中右
端)は、図示しない駆動装置に連結しており、この駆動
装置から回転軸15,15の駆動力を得るようになって
いる。また、20a,20bは回転軸15,15をハウ
ジング13に対して回転自在に支持する軸受である。
【0018】21は軸受20aを支持するエンドブラケ
ットで、このエンドブラケット21は、少なくとも4隅
がボルト21a(図3参照)によりハウジング13に締
結され、ハウジング13一方側(図4中左側)壁面を構
成している。このエンドブラケット21を取り外すと、
ハウジング13内にある回転軸15,15の一方側(図
4中左側)端部が露出し、自走式破砕機の前方(図4中
左方)に臨むようになっている。22はスペーサ17と
ほぼ同数設けられたクリーニングフィン(図5参照)
で、このクリーニングフィン22は、図5に示すよう
に、先端部が円弧状となっており、この円弧状の先端部
が各スペーサ17に近接対向するよう配設されている。
23はこのクリーニングフィン22の略L字状の支持部
材(図5参照)で、この支持部材23は、上下に対向配
置され、ハウジング13の幅方向(図5中左右方向)両
側の内壁にボルト締結されている。これにより、各クリ
ーニングフィン22の基底部22aを軸方向(図4中左
右方向)にスライド可能に支持している。
【0019】図1〜図3に戻り、23は破砕装置12下
方に設けたシュート、24はこのシュート23を介し破
砕装置12から導かれた破砕物を搬送し機外に排出する
排出コンベアである。25,26はこの排出コンベア2
4をそれぞれ本体フレーム3及び上記動力装置9から吊
り下げ支持する支持部材で、排出コンベア24は、この
ような支持構造により破砕装置12の下方から搬送方向
(図1中右方向)に向かって昇り傾斜に配設されてい
る。
【0020】27は排出コンベア24のコンベアフレー
ム、28,29はこのコンベアフレーム30の両端に設
けた駆動輪及び従動輪、30はこれら駆動輪28及び従
動輪29に掛け回した搬送ベルトである。また、31は
駆動輪28に直結した駆動装置(図2参照)で、この駆
動装置31により、駆動輪28を回転駆動して搬送ベル
ト30を循環駆動させるようになっている。なお、32
は排出コンベア24のサイドカバーで、このサイドカバ
ー32は、コンベアフレーム27の幅方向(図2中上下
方向)両側上部に設けられている。
【0021】以上のような構成の自走式破砕機におい
て、例えば油圧ショベル等の投入重機でホッパ11にリ
サイクル原料としての被破砕物を投入すると、ホッパ1
1で受け入れられた被破砕物が破砕装置12へと導か
れ、破砕装置12で噛み切るように所定の大きさに細く
せん断破砕される。破砕された破砕物は、破砕装置12
からシュート23を介して排出コンベア24上に落下し
て搬送され、最終的に機外(この場合図1中右側)から
排出される。
【0022】次に、本発明の自走式破砕機のカッタ交換
用治具の一実施の形態を図面を用いて説明する。図6は
本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の一実施の形
態を取付けた状態を表す図、図7はこの図6中左側から
見た図、図8は図6中VIII−VIII断面による断面図であ
る。これら図6〜図8において、33は破砕装置12の
エンドブラケット21側におけるホッパ11の側壁面
(図6中左側壁面)の取付部11aに支持具34を介し
て着脱可能に取付けた懸架手段としてのレバーブロック
である。35はエンドブラケット21を破砕装置12一
方側(図6中左側)にスライド可能に支持するガイド部
材としての複数(この例では4本)のガイドロッドで、
このガイドロッド35は、両端部にネジが切られてい
る。36はこのガイドロッド35に摺動可能に支持され
た摺動部材としてのスライダで、このスライダ36は、
板状の基板36aと、この基板36aの4隅に設けた各
ガイドロッド35に係合する支持部36bと、基板36
aから破砕装置12の両回転軸15に向かって突設した
2本の支持部36cとで構成されている。37はガイド
ロッド35の一端(図6中左端)に取付けた固定ブロッ
クである。38はこの固定ブロック37とホッパ11上
部とを連結する連結部材で、この連結部材38として
は、例えばターンバックル等を使用し、その両端が、ホ
ッパ11上部のブラケット11b及び固定ブロック37
上部のブラケット37aに対し、ピン39,39により
連結されている。
【0023】図9〜図17の各図は、以上のカッタ交換
用治具を用いたカッタ16の取外し手順を表す図であ
る。図9に示した状態は、先の図4と同様の状態を表し
ており、カッタ16の取外しの際には、まず、図9の状
態でカバー15b及びカッタ押え15aを取り外し、図
10に示した状態とする。続いて、図11に示すよう
に、ホッパ11の取付部11aに支持具34を介してレ
バーブロック33を吊り下げる。このとき、エンドブラ
ケット21の4隅のうち、任意の1箇所のボルト21a
(図3参照)を取り外し、そのボルト21aを取り外し
た後のハウジング13の図示しないボルト穴に、エンド
ブラケット21を介してガイドロッド35を螺合する。
これを他の3箇所においても同様に行い、取付けられた
4本のガイドロッド35の一端(図11中左端)にナッ
ト40aを取付けた上で固定ブロック37を取付け、こ
れを固定用のナット40bで固定する。次に、この固定
ブロック37のブラケット37aと、ホッパ11のブラ
ケット11bとを連結部材38により連結し、固定ブロ
ック37を吊り下げ支持することにより全体的な支持強
度を確保する。そして、図12に示すように、エンドブ
ラケット21をガイドロッド35に摺動させ、固定ブロ
ック37近傍に移動させた後、図13に示すように、エ
ンドブラケット21よりも破砕装置12側にスライダ3
6をセットする。本発明のカッタ交換用治具の据え付け
は、これで完了する。
【0024】次に、図14に示すように、上記支持部3
6cが回転軸15の一端に(図14中左端)に当設(支
持部36c先端には差込口が設けられており、回転軸1
5先端の小径の部分がこの差込口に緩挿されるようにな
っている)するようスライダ36を摺動させ、この状態
で、図15に示すように、回転軸15からスライダ36
の支持部36cに移動するようカッタ16を引き出す。
このとき、カッタ16の側面(エンドブラケット21
側、図15中左側側面)に設けたネジ穴(図示せず)に
吊具41(例えばいわゆるアイボルト等)を事前に取付
けておく。続いて、スライダ36を一方側(図15中左
側)に摺動させ、図16に示すように、カッタ16をレ
バーブロック33の下方に搬送し、レバーブロック33
により吊具41を介してカッタ16を懸架する。そし
て、このレバーブロック33のチェーン33aを徐々に
伸ばしてカッタ16を、例えば地面や用意した台車等に
吊り下ろす。その後、上記したクリーニングフィン22
を順次引き出し取り外しつつ、図14〜図17の手順を
順次繰り返すことにより、スペーサ17及びカッタ16
を順次吊り下ろしていく。また、新しいカッタ16やス
ペーサ17を組み入れるときは、以上の手順を順次逆に
行っていけば良い。
【0025】このとき、クリーニングフィン22にも吊
具41を取付け、この吊具41にレバーブロック33の
チェーン33aを掛け、チェーン33aの張力を適宜調
整しつつ、レバーブロック33により吊下ろすことによ
り、クリーニングフィン22を安全に取り外すことがで
きるようになっている。また、これはカッタ16及びス
ペーサ17においても同様で、仮にスライダ36やこれ
を支持するガイドロッド35を省略しても、レバーブロ
ック33を用い、適宜チェーン33aの張力を調整しつ
つカッタ16及びスペーサ17を引き出し、また吊り下
ろすことにより安全にカッタ16及びスペーサ17を取
り外すことができるようになっている。また、カッタ1
6やスペーサ17、或いはクリーニングフィン22を昇
降させる懸架手段としてレバーブロック33を用いた
が、例えばこれに代えてチェーンブロック等を用いても
構わない。
【0026】カッタ交換の際、従来技術のようにカッタ
を取付けた回転軸(本実施の形態における回転体18に
相当)ごと取外す場合、まず、破砕装置上部の重量物で
あるホッパを取外し、破砕装置上方を開放しなければな
らないため、ホッパを吊り上げるクレーン等の重機を別
途用意しなければならなかった。また、回転軸自体やカ
ッタ等も同様に重量物であるため、これら回転軸の着
脱、カッタ交換等の各作業も、別途用意した重機を用い
て行わなければならない。従って、クレーン等の重機を
所有しないエンドユーザは、カッタ交換の際、一々重機
を手配しなければならず、カッタ交換が煩わしい作業と
なっていた。また、このようなエンドユーザは、必ずし
も重機の操作に熟練しているとは限らないため、カッタ
交換作業に危険を伴う可能性もある。
【0027】また、回転軸ごと取外すのではなく、本実
施の形態のように、例えば破砕装置12の一端のエンド
ブラケット21を着脱可能な構成とし、エンドブラケッ
ト21を取外して片持ち支持の状態となった回転軸15
から順次カッタ16を引き出すことによりカッタ交換を
行う場合においても、エンドブラケット21の着脱、回
転軸15に対するカッタ16の着脱といった作業には、
通常、重機を必要とする。
【0028】それに対し、本実施の形態においては、以
上説明したように、ホッパ11の一方側壁面に取付けら
れ、カッタ16及びスペーサ17を懸架するレバーブロ
ック33を備える構成とたので、破砕装置12一端のエ
ンドブラケット21を取外し、片持ち支持状態となった
回転軸15から、順次カッタ16及びスペーサ17を引
き出し、重量物であるカッタ16やスペーサ17をレバ
ーブロック33により吊り下げ支持しつつ着脱する。こ
れにより、別途重機を必要とすることなく、容易かつ安
全にカッタ交換を行うことができる。
【0029】ここで、以上においては、本発明のカッタ
交換用治具を適用する自走式破砕機として、排出コンベ
ア24をその後方側(図1中右側)に延設したいわゆる
前入れ後出し型の自走式破砕機を例として説明したが、
これに限られず、排出コンベアを前方側(図1の左側に
相当)に延設したいわゆる前入れ前出し型の自走式破砕
機に適用しても同様の効果が得られる。また、2軸せん
断機で構成した破砕装置12を備えた自走式破砕機を例
にとって説明したが、これに限られず、更に多数の軸を
備えたせん断機を備えた自走式破砕機にも適用できるこ
とは言うまでもない。また、破砕装置12による破砕作
業に関連する作業を行う補助機械として排出コンベア2
4のみを備えた自走式破砕機に適用した場合を例にとっ
て説明したが、例えば、作業事情に応じホッパ11に受
け入れた被破砕物を破砕装置12へと搬送し導くフィー
ダを備えているものに対し適用しても良い。勿論、排出
コンベア24上の破砕物に混入した鉄筋等の異物を除去
するいわゆる磁選機を備えたものに適用しても同様の効
果が得られることは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、破砕装置のエンドブラ
ケット側におけるホッパの側壁面に取付けられ、カッタ
及びスペーサを懸架する懸架手段を備える構成とする。
即ち、例えば破砕装置一端のエンドブラケットを取外
し、片持ち支持状態となった回転軸から、順次カッタ及
びスペーサを引き出し、重量物であるカッタやスペーサ
を懸架手段により吊り下げ支持しつつ着脱する。これに
より、別途重機を必要とすることなく、容易かつ安全に
カッタ交換を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の一
実施の形態を適用する自走式破砕機の全体構造を表す側
面図である。
【図2】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の一
実施の形態を適用する自走式破砕機の全体構造を表す上
面図である。
【図3】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の一
実施の形態を適用する自走式破砕機の全体構造を表す図
1中左側から見た前面図である。
【図4】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の一
実施の形態を適用する自走式破砕機に備えられたホッパ
及び破砕装置の詳細構造を表す断面図である。
【図5】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の一
実施の形態を適用する自走式破砕機に備えられたホッパ
及び破砕装置の詳細構造を表す図4中V−V断面による
断面図である。
【図6】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の一
実施の形態の全体構造を表す図である。
【図7】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の一
実施の形態の全体構造を表す図6中左側から見た図であ
る。
【図8】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の一
実施の形態の全体構造を表す図6中VIII−VIII断面によ
る断面図である。
【図9】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の一
実施の形態を用いたカッタ取外し手順を表す図である。
【図10】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の
一実施の形態を用いたカッタ取外し手順を表す図であ
る。
【図11】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の
一実施の形態を用いたカッタ取外し手順を表す図であ
る。
【図12】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の
一実施の形態を用いたカッタ取外し手順を表す図であ
る。
【図13】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の
一実施の形態を用いたカッタ取外し手順を表す図であ
る。
【図14】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の
一実施の形態を用いたカッタ取外し手順を表す図であ
る。
【図15】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の
一実施の形態を用いたカッタ取外し手順を表す図であ
る。
【図16】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の
一実施の形態を用いたカッタ取外し手順を表す図であ
る。
【図17】本発明の自走式破砕機のカッタ交換用治具の
一実施の形態を用いたカッタ取外し手順を表す図であ
る。
【符号の説明】
11 ホッパ 12 破砕装置 15 回転軸 16 カッタ 17 スペーサ 18 回転体 21 エンドブラケット 33 レバーブロック(懸架手段) 35 ガイドロッド(ガイド部材) 36 スライダ(摺動部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 正道 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 橋本 謙太郎 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 4D065 CA05 CB02 CC01 DD30 EB01 EB02 EB20 4D067 DD04 GA02 GA06 GA18 GA20 GB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホッパで受け入れた被破砕物を、回転軸に
    カッタ及びスペーサを交互に挿通した回転体により破砕
    処理する破砕装置を備えた自走式破砕機のカッタ交換用
    治具において、 前記破砕装置のエンドブラケット側における前記ホッパ
    の側壁面に取付けられ、前記カッタ及びスペーサを懸架
    する懸架手段を備えたことを特徴とする自走式破砕機の
    カッタ交換用治具。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自走式破砕機のカッタ交換
    用治具において、前記懸架手段は、前記カッタ及びスペ
    ーサを昇降可能に懸架することを特徴とする自走式破砕
    機のカッタ交換用治具。
  3. 【請求項3】請求項2記載の自走式破砕機のカッタ交換
    用治具において、前記エンドブラケットを、前記破砕装
    置の回転軸方向にスライド可能に支持するガイド部材を
    備えることを特徴とする自走式破砕機のカッタ交換用治
    具。
  4. 【請求項4】請求項3記載の自走式破砕機のカッタ交換
    用治具において、前記ガイド部材に対して摺動可能に設
    けられ、前記カッタを前記懸架手段下方に搬送可能な摺
    動部材を更に備えたことを特徴とする自走式破砕機のカ
    ッタ交換用治具。
  5. 【請求項5】ホッパで受け入れた被破砕物を、回転軸に
    カッタ及びスペーサを交互に挿通した回転体により破砕
    処理する破砕装置を備えた自走式破砕機のカッタ取外し
    方法において、 前記破砕装置のエンドブラケットを前記破砕装置に接続
    したガイド部材に沿って移動させた後、ガイド部材に接
    続した摺動部材により前記カッタをガイド部材に沿って
    前記ホッパの側壁に設けた懸架手段の下方まで移動さ
    せ、この懸架手段によりカッタを吊り降ろすことを特徴
    とする自走式破砕機のカッタ取外し方法。
JP2001304720A 2001-09-28 2001-09-28 自走式破砕機のカッタ交換用治具及びカッタ取外し方法 Pending JP2003112067A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001304720A JP2003112067A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 自走式破砕機のカッタ交換用治具及びカッタ取外し方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001304720A JP2003112067A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 自走式破砕機のカッタ交換用治具及びカッタ取外し方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003112067A true JP2003112067A (ja) 2003-04-15
JP2003112067A5 JP2003112067A5 (ja) 2004-12-02

Family

ID=19124601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001304720A Pending JP2003112067A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 自走式破砕機のカッタ交換用治具及びカッタ取外し方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003112067A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4113421B2 (ja) 破砕処理システム
JP2741155B2 (ja) ガラ再生機
JP3748840B2 (ja) ロールクラッシャーの排出補助装置
JP2003112067A (ja) 自走式破砕機のカッタ交換用治具及びカッタ取外し方法
JP3561696B2 (ja) ロールクラッシャとその運転方法
WO1995005243A1 (fr) Concasseur sur chenilles
CN211801175U (zh) 一种建筑工程用的粉碎回收装置
JP3845542B2 (ja) 自走式破砕機
JP3761045B2 (ja) 2軸剪断形破砕機搭載移動式クラッシャ
KR101935313B1 (ko) 건설폐기물을 이용한 연약지반 개량용 골재의 처리장치
CA2498968C (en) Mobile impact crusher assembly
JP2002346407A (ja) ロールクラッシャ及び自走式ロールクラッシャ
CN110681435A (zh) 碎石进料一体装置
JP3717707B2 (ja) 自走式破砕機
JP2004174447A (ja) 自走式破砕機
JP5595253B2 (ja) 自走式処理機及びそのコンベヤ組み付け方法
CN215744018U (zh) 一种移动式混凝土路面破碎再生利用装置
JP2003205253A (ja) せん断式破砕装置及び自走式破砕機
JP4088506B2 (ja) 自走式リサイクル機械
JP2002172345A (ja) 自走式リサイクル品生産機用コンベア装置及び自走式リサイクル品生産機
JP2002028524A (ja) 自走式リサイクル品生産機の排出物噛み込み予知装置
DE19505909C2 (de) Mobile Anlage zur Zerkleinerung von Bauschutt oder dgl.
JP2003103190A (ja) せん断式破砕装置及び自走式破砕機
JP2008183524A (ja) リサイクル機械及び自走式破砕機
JP2001252586A (ja) 自走式破砕機