JP2003111728A - 前眼部測定装置 - Google Patents

前眼部測定装置

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JP2003111728A
JP2003111728A JP2001306984A JP2001306984A JP2003111728A JP 2003111728 A JP2003111728 A JP 2003111728A JP 2001306984 A JP2001306984 A JP 2001306984A JP 2001306984 A JP2001306984 A JP 2001306984A JP 2003111728 A JP2003111728 A JP 2003111728A
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JP2001306984A
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Miwako Torii
美和子 鳥居
Setsuo Saito
節夫 斎藤
Toshibumi Sumiya
俊文 角谷
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Nidek Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触により前眼部形状を精度良く測定でき
る前眼部測定装置を提供する。 【解決手段】 被検眼前眼部にスリット光を投影するス
リット投影光学系と、スリット投影光軸に対して傾斜し
た撮影光軸を持つ撮影光学系であって、シャインプルー
クの原理に基づいて配置された撮影レンズと撮像素子を
持つ撮影光学系と、スリット光と撮影光学系とをスリッ
ト投影光軸を中心にその軸回りに回転する回転手段と、
複数の回転角度にて撮影された各前眼部断面画像とその
撮影時の回転角度情報とに基づいて所定の前眼部組織の
3次元位置を求め、その組織の形状を測定する形状測定
手段と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前眼部組織の形状
を測定する前眼部測定装置に関する。
【0002】
【従来技術】眼球内部の前眼部形状までも測定する方法
としては、超音波による測定が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、超音波による
測定は、接触型となり、前眼部形状への影響が避けられ
ないため、的確な測定が困難である。
【0004】本発明は、非接触により前眼部形状を精度
良く測定できる前眼部測定装置を提供することを技術課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とす
る。 (1) 被検眼前眼部にスリット光を投影するスリット
投影光学系と、スリット投影光軸に対して傾斜した撮影
光軸を持つ撮影光学系であって、シャインプルークの原
理に基づいて配置された撮影レンズと撮像素子を持つ撮
影光学系と、前記スリット光と撮影光学系とをスリット
投影光軸を中心にその軸回りに回転する回転手段と、複
数の回転角度にて撮影された各前眼部断面画像とその撮
影時の回転角度情報とに基づいて所定の前眼部組織の3
次元位置を求め、その組織の形状を測定する形状測定手
段と、を備えること特徴とする。 (2) (1)の前眼部測定装置は、前記回転手段によ
りスリット光と撮影光学系とを連続的に回転し所定の角
度毎に撮影した画像を記憶手段に記憶させる制御手段を
備えることを特徴とする。 (3) (1)の前眼部測定装置は、前記形状測定手段
の測定結果をグラフィック表示する表示手段を備えるこ
とを特徴とする。 (4) (1)の前眼部測定装置において、前記形状測
定手段の測定結果に基づいて前眼部組織の立体像を構築
する立体構築手段と、構築された立体像を表示する表示
手段と、を備えることを特徴とする。 (5) (1)の形状測定手段は、角膜前面、角膜後
面、角膜厚、水晶体前面、水晶体後面、水晶体厚の少な
くとも1つを3次元的に測定する手段であることを特徴
とする。 (6) (1)の形状測定手段は、シャインプルークの
原理による撮影像の歪みを補正する手段と、さらに前眼
部透光体の屈折による歪みの影響を補正する手段と、を
備えることを特徴とする。
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係る前眼部撮影装置
の光学系を示す図である。
【0006】<スリット投影光学系> 1は反射鏡、2
は撮影用光源としてのハロゲンランプ、3はコンデンサ
レンズ、4はスリット開口絞り、5は投光レンズ、6は
スリット投影光学系の光軸L1上に斜設されたダイクロ
イックミラーである。ダイクロイックミラー6は可視光
の大部分を透過し、赤外光を反射する特性を持つ。
【0007】ハロゲンランプ2を発した光束はコンデン
サレンズ3によって集光してスリット開口絞り4を照明
する。スリット開口絞り4により細いスリット状に制限
された光束は、投光レンズ5、ダイクロイックミラー6
を透過し、被検眼に投影される。これにより、被検眼前
眼部の透光体(角膜、前房、水晶体等)は、可視域の白
色光源で光切断された形で照明される。
【0008】<スリット断面撮影光学系> L2はスリ
ット断面撮影光学系の撮影光軸を示す。7は偏角プリズ
ム、8は撮影レンズ、9は像の歪みを補正するためのア
ナモフィックレンズ、10は高感度CCDカメラであ
る。スリット断面撮影光学系の光軸L2は、スリット投
影光学系の光軸L1に対して45度の傾き角度を持って
配置されている。撮影レンズ8はシャインプルークの原
理を満たすように、偏角プリズム7により方向が変えら
れる撮影光軸に対して傾いて配置されている。すなわ
ち、偏角プリズム7を取り除いたときには、スリット投
影光による被検眼前眼部の光切断の延長とCCDカメラ
10の撮像面10aの延長との交線が、撮影レンズ8の
主平面の延長線上で交わる関係に配置されている。この
光学配置により、CCDカメラ10の撮像面10a上に
形成される断面像は、その断面像の略全体で合焦する焦
点深度を持つようにすることができる。
【0009】<アライメント指標投影光学系> 14は
アライメント用の近赤外光源、15はダイクロイックミ
ラー、16は投影レンズである。光源14から発した光
はダイクロイックミラー15を通過し、投影レンズ16
により平行光束にされた後、ビームスプリッタ20で反
射する。その後、アライメント光はダイクロイックミラ
ー6により反射され光軸L1に沿って被検眼Eに向か
い、角膜頂点から角膜曲率半径の半分の距離だけ眼内側
の位置に光源像を形成する。
【0010】<固視標呈示光学系> 11a、11bは
可視光を発する固視光源である。本装置では、鼻側から
撮影しても耳側から撮影しても対称な断面像を得るた
め、被検眼の眼軸(光軸)と光軸L1と一致させよう
に、左眼用と右眼用にそれぞれ1個の固視光源が配置さ
れている(この関係は、特開平4−96730号公報を
参照)。12は徹照像撮影用の近赤外光を発する光源で
ある。13は固視光源11a、11bと光源12に対応
した位置にピンホール開口を持つターゲット板である。
光源11a、11bから発した光は、ターゲット板13
を照明する。ターゲット板13を出射した光はダイクロ
イックミラー15、投影レンズ16、ビームスプリッタ
20、ダイクロイックミラー6を経て被検眼Eに向か
う。被検眼Eにはターゲット板13を出射した光源11
a又は11bの光を固視させる。
【0011】<前眼部正面撮像光学系> 21は撮影レ
ンズ、22は赤外域に感度を有する正面観察用のCCD
カメラである。23は近赤外光を発する前眼部照明光源
である。光源23により照明された正面の前眼部は、ダ
イクロイックミラー6、ビームスプリッタ20、撮影レ
ンズ21を経てCCDカメラ22により撮影される。ま
た、角膜で反射したアライメント指標光束は、同じ光路
を経てCCDカメラ22の撮像面に結像する。
【0012】図2は光学系の回転機構を説明する図であ
る。30はパルスモータである。スリット投影光学系の
反射鏡1〜投光レンズ5までの部材は保持ユニット31
に保持されている。保持ユニット31は光軸L1を中心
に回転可能に装置本体の筐体内部で保持されおり、ギヤ
等の回転伝達部材を介してモータ30により回転され
る。また、偏角プリズム7〜CCDカメラ10のスリッ
ト断面撮影光学系は保持ユニット32に保持されてい
る。この保持ユニット32は固定部材33によって保持
ユニット31に固定されている。これらの構成により、
被検眼に投影されるスリット光とスリット断面撮影光学
系とが、光軸L1を中心にその軸回りに回転する。ま
た、図2において、35は保持ユニット31(又は保持
ユニット3)の初期回転位置を検出するセンサである。
【0013】図3は、本装置の制御系の構成図を示す。
100は上述の光学系及び回転機構が配置される前眼部
撮影ユニットである。制御部60には、CCDカメラ1
0,22、撮影光源2等の各光源、モータ30、センサ
35、撮影スイッチ61、各種のスイッチを持つ操作パ
ネル62、撮影された断面画像を記憶するメモリ63、
観察画像及び撮影画像を表示するディスプレイ65、画
像データを外部に出力する出力部66、が接続されてお
り、制御部60はこれらの要素を制御する。
【0014】200は画像解析ユニットであり、前眼部
断面撮影部100からの断面画像データに画像処理を施
して解析するコンピュータ部201を備える。コンピュ
ータ部201は、画像データを記憶保持するメモリや画
像解析のための解析プログラムを有する。また、コンピ
ュータ部201にはキーボード202、マウス203、
カラーディスプレイ204、プリンタ205が接続され
ており、コンピュータ部201はこれらを制御する。
【0015】以上のような構成の装置の動作を説明す
る。被検眼を所定の位置に位置させた後、被検眼にはタ
ーゲット板13を出射した光源11a、11bの光を固
視させる。制御部60は左右眼の設定信号に基づいて固
視光源11a又は11bを点灯する。CCDカメラ22
により撮像された被検眼の正面画像はディスプレイ65
に送られる。検者はディスプレイ65に映し出されるア
ライメント指標像と電気的に形成されたレチクル像(光
学的に形成することでも良い)が所定の関係になるよう
に、図示なきジョイスティック等の操作により被検眼に
対して前眼部断面撮影部100を上下左右に移動してア
ライメントを行う。これにより前眼部断面撮影部100
の光学系と被検眼Eとの光軸合わせができる。また、前
眼部断面撮影部100を前後させてアライメント指標像
が最も小さくクリアな像となるように作動距離のアライ
メントを行う。
【0016】アライメントが終了したら、検者は撮影ス
イッチ61を操作し撮影を開始する。制御部60は撮影
スイッチ61の信号により、撮影光源2を点灯すると共
に、モータ30を駆動してスリット投影光学系と断面撮
影光学系を光軸L1の軸回りに回転する。撮影光源2の
点灯により、被検眼前眼部はスリット光により光切断さ
れる。スリット光で光切断された前眼部からの散乱光は
断面撮影光学系に向かい、CCDカメラ10により断面
画像が撮影される。このとき、制御部60はパルスモー
タ30のパルス数と同期させ、所定の回転角度毎にCC
Dカメラ10から出力される撮影画像をメモリ63に記
憶させる。また、撮影角度の情報も撮影画像と対応付け
て記憶させる。なお、回転撮影中は、撮影光源2の撮影
光量が一定に制御されている。
【0017】半周の回転で全周分の撮影像が得られるの
で、撮影画像の枚数は18枚(10度毎の回転)以上が
好ましい。さらに好ましくは、36枚以上(回転角5度
毎)である。本実施形態ではできるだけ精度の良い立体
解析が行えるように、スリット光の幅80μmとした場
合、回転角2.25度毎に撮影した80枚の撮影画像を
自動的にメモリ63に記憶させる。回転角度は固定であ
っても良いが、任意に設定できる構成が好ましい。
【0018】なお、スリット投影光学系及び断面撮影光
学系は、撮影前に初期回転角度に置かれている。初期回
転角度の状態はセンサ35により検知される。初期回転
角の設定は、装置の起動時又は操作パネル62のリセッ
トスイッチを押すことにより行われる。また、撮影が終
了したときも初期回転角度に置かれる。
【0019】撮影が終了したら、操作パネル62の画像
転送スイッチを押し、メモリ63に記憶した全ての撮影
画像とその回転角度情報をコンピュータ部201に出力
する。コンピュータ部201側では、画像解析の解析プ
ログラムにより撮影画像を立体構築する。
【0020】撮影画像の立体構築について説明する。本
装置の光学系では、図1に示したように、撮影光軸に対
して物体平面が45度傾いており、撮影レンズ平面を撮
影光軸に対して所定角度分だけ傾けることによりシャイ
ンプルーク原理を満たしている。ただし、この配置は像
面上で縦横比が歪んだ像となる。このシャインプルーク
の原理による歪みについては、アナモフィックレンズ9
を配置することで補正がされる。図4は撮影された断面
画像を示す。なお、シャインプルークの原理による歪み
の補正は画像処理によっても行うことができる。
【0021】また、ここで得られる前眼部断面像の散乱
光は、撮影光学系を通るだけでなく、一部は眼球内部
(前眼部透光体)を通過しており、眼球内部での屈折に
よる歪みを受けるため、屈折後の見かけの像である。眼
球内の各部位の位置情報を得る上では、この途中の前眼
部透光体の影響をも補正することが好ましい。これは光
線追跡を使用して補正する。
【0022】光線追跡はFederの一般光線追跡の公式を
用いて行うことができる。光線追跡においては、断面画
像における各部位の見かけの位置データ、各組織の屈折
率(一般的な既知の値を使用する)を与えてやる。そし
て、Federの公式では、光線の通過する座標と光線の向
きを方向余弦で表すことにより光線追跡を行う。
【0023】コンピュータ部201は、各撮影画像の各
部位(角膜前面、角膜後面、水晶体前面、水晶体後面等
の位置)について光線追跡を行うことにより、見かけの
位置を補正した位置情報を得る。そして、これらの平面
の位置情報と撮影角度情報を合せ、撮影画像全てから3
次元位置情報を算出する。画像情報が得られていない部
分については、周辺の画像から補間する。これにより、
前眼部の各組織の立体形状を構築する。また、各組織内
の輝度値に対応した3次元位置情報を求める。
【0024】ディスプレイ204には、図5のように、
構築された前眼部立体像300がグラフィック表示され
る。この前眼部立体像300はマウス203の操作によ
り、回転させたり、見る方向(網膜方向、正面方向、斜
め方向等)を変えた表示ができる。
【0025】画像輝度の解析について説明する。ここで
は、水晶体の混濁を解析する場合を例にとって説明す
る。撮影された断面画像は、スリット光により光切断さ
れた前眼部組織からの散乱によるものであり、混濁の度
合いが進むほど画像輝度が高くなる。したがって、混濁
の濃度(density値)は画像輝度で定量化することがで
き、例えば、0から255の256段階で表す(単位:
cct)。混濁解析モードに設定すると、density値の度数
分布が棒グラフでディスプレイ204に表示される。検
者が任意のdensity値を指定すると、そのdensity値より
高い部位(混濁度が進んだ部位)の位置座標が抽出さ
れ、ディスプレイ204に立体表示される。図6は正面
方向から見たときの表示例であり、斜線部分310が抽
出された混濁部位を示す。この混濁部位310の表示
も、マウス203やキーボード202の操作により、回
転させたり、見る方向を任意に指定することができる。
このため、混濁部位の程度とその位置情報が視覚的に把
握しやすい。なお、正面方向または網膜方向から見たと
きは、混濁部位及び程度が徹照像の形式よりもより正確
に観察できる。抽出された混濁部位310については、
容積が計測されてその結果が表示される。
【0026】また、混濁解析は任意の断面についても行
える。図5の表示において、検者はマウス203等を用
いて3点P,Q,Rを指定し前眼部立体像300上に解析
したい断面を決定する。または、解析したい断面上に含
まれる直線として2点P,Q指定した上で、その直線を
軸とし回転表示させて解析したい断面の確認をし、最後
に1点Rを指定することにより解析したい断面を決定す
ることもできる。これは、図6の表示状態においても可
能である。ディスプレイ204には、図7のように、立
体像300を輪切りにした断面を含む立体図320が表
示される。この立体表示の断面においては、density値
に対応させた色分布のカラーマップで表示される。図7
において、302がカラーマッピングされた混濁部位を
示す。カラーマップは、例えば、density値を4段階に
分け、段階毎に4色に色分けされる。また、マウス20
3を用いて図7の混濁部位ポイントを選択すると、その
指定したポイントにおけるdensity値が表示されるよう
になる。このように、断面を含む立体像の形式で表示す
ると、混濁部位の位置関係が把握しやすくなりる。
【0027】なお、指定された断面のみを2次元的に表
示しても良い。この場合、光軸を通る断面については、
撮影した生画像の断面像を表示させ、その生画像上にカ
ラーマッピングを施した図形を合成表示することもでき
る。もちろん、図4に示したような、撮影画像のみを撮
影角の指定により選択的に表示することもできる。
【0028】また、任意に指定した断面において、dens
ity値をグレード化すると共に、指定断面(さらには指
定部分を拡大した断面)を桝目状にエリアを分割し、各
エリアにグレード化した数値を表示する。
【0029】以上は、水晶体混濁を例にとって説明した
が、後嚢混濁、その他の前眼部組織のについても同様に
行うことができる。また、混濁解析において必ずしも精
度の良い立体形状の構築は無くても良い場合は、見かけ
の位置データのまま立体形状を算出することでも良い。
【0030】次に、形状解析について説明する。解析モ
ードを形状解析モードに設定する。この形状解析では、
前眼部組織の3次元形状の構築結果から、角膜表面の曲
率分布、角膜裏面の曲率分布、角膜厚の分布、水晶体前
面の曲率分布、水晶体裏面の曲率分布、水晶体厚の分
布、前房深度の分布、等の各組織の形状が個別に測定さ
れる。図8はその表示例であり、ここでは水晶体表面の
形状解析結果をカラーマップ表示した例を示している。
他の組織の形状も同様にカラーマップで表示される。
【0031】また、形状解析モードでは、各組織の立体
形状が個別にグラフィック表示される。図9は水晶体の
みを抽出して立体像335でグラフィック表示した例で
ある。この立体表示においても、マウス203等の操作
により、見る視点を任意に変えた形態での表示が可能で
ある。前房や角膜についても、同様に立体的なグラフィ
ック表示が可能である。前眼部の各組織については、立
体形状からその容積が測定可能であり、容積の測定結果
は表示部336に数値表示される。もちろん、任意の指
定範囲(マウス203等で指定可能)についての容積の
測定も可能である。
【0032】また、図5に示した前眼部立体像300に
対して、マウス203を用いて3点P,Q,Rを指定し解
析したい断面を決定すると、図10に示すような断面を
含む立体像350が表示される。さらに、この断面にお
いて、測定したいポイントを指定する。例えば、寸法を
得たい部分の始点pと終点qをマウス203等で決定す
ると、その間の寸法が測定され、測定結果が数値で表示
される。また、前眼部立体像350の断面において、角
膜や水晶体の曲率半径も、任意のポイントを指定するこ
とにより数値表示される。これは、図9に示した立体像
335についても同様に行える。
【0033】上記のような形状測定においては、その基
となる前眼部断面画像は眼の光軸(又は視軸としても良
い)を中心に回転して撮影した画像であるので、スリッ
ト光を平行移動して断面撮影する場合に比べ、視力と密
接な瞳孔領について精度の高い計測結果が得られる。こ
のため眼科診療に有益な情報を提供できる。また、シャ
インプルークの原理を基にするため、角膜前面から水晶
体後面までのクリアな画像が得られ、立体形状構築の精
度が向上する。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
非接触により、前眼部組織の3次元的な形状を的確に測
定できる。特に、視力と密接な瞳孔領域の計測精度を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る前眼部撮影装置の光学系を示す図
である。
【図2】光学系の回転機構を表す図である。
【図3】前眼部撮影装置の制御系構成図である。
【図4】撮影された断面画像を表示した図である。
【図5】構築された前眼部立体像を表す図である。
【図6】混濁部位を正面方向から見た図である。
【図7】断面を含む立体図を表示した図である。
【図8】水晶体表面の形状解析結果をカラーマップ表示
した図である。
【図9】水晶体の形状解析結果を立体像でグラフィック
表示した図である。
【図10】形状解析結果を、断面を含む立体像で表示し
た図である。
【符号の説明】
4 スリット開口絞り 8 撮影レンズ 10 高感度CCDカメラ 30 パルスモータ 31 保持ユニット 32 保持ユニット 33 固定部材 35 センサ 100 前眼部撮影ユニット 200 画像解析ユニット 300 前眼部立体像

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼前眼部にスリット光を投影するス
    リット投影光学系と、スリット投影光軸に対して傾斜し
    た撮影光軸を持つ撮影光学系であって、シャインプルー
    クの原理に基づいて配置された撮影レンズと撮像素子を
    持つ撮影光学系と、前記スリット光と撮影光学系とをス
    リット投影光軸を中心にその軸回りに回転する回転手段
    と、複数の回転角度にて撮影された各前眼部断面画像と
    その撮影時の回転角度情報とに基づいて所定の前眼部組
    織の3次元位置を求め、その組織の形状を測定する形状
    測定手段と、を備えること特徴とする前眼部測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の前眼部測定装置は、前記回転
    手段によりスリット光と撮影光学系とを連続的に回転し
    所定の角度毎に撮影した画像を記憶手段に記憶させる制
    御手段を備えることを特徴とする前眼部測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の前眼部測定装置は、前記形状
    測定手段の測定結果をグラフィック表示する表示手段を
    備えることを特徴とする前眼部測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の前眼部測定装置において、前
    記形状測定手段の測定結果に基づいて前眼部組織の立体
    像を構築する立体構築手段と、構築された立体像を表示
    する表示手段と、を備えることを特徴とする前眼部測定
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1の形状測定手段は、角膜前面、
    角膜後面、角膜厚、水晶体前面、水晶体後面、水晶体厚
    の少なくとも1つを3次元的に測定する手段であること
    を特徴とする前眼部測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項1の形状測定手段は、シャインプ
    ルークの原理による撮影像の歪みを補正する手段と、さ
    らに前眼部透光体の屈折による歪みの影響を補正する手
    段と、を備えることを前眼部測定装置。
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