JP2003111045A - コンテンツ記録方法と装置、およびコンテンツ配信システム - Google Patents

コンテンツ記録方法と装置、およびコンテンツ配信システム

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JP2003111045A
JP2003111045A JP2001298083A JP2001298083A JP2003111045A JP 2003111045 A JP2003111045 A JP 2003111045A JP 2001298083 A JP2001298083 A JP 2001298083A JP 2001298083 A JP2001298083 A JP 2001298083A JP 2003111045 A JP2003111045 A JP 2003111045A
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JP2001298083A
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English (en)
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Takayuki Usami
貴之 宇佐美
Hiroichi Tsuchiya
博一 土屋
Mitsuhiro Nishibe
光洋 西部
Chisato Kitsukawa
千里 橘川
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Sony Corp
Sony Network Communications Inc
Original Assignee
Sony Corp
Sony Communications Network Corp
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放送はデジタル化されるが、著作権の問題
等、デジタルコンテンツの配信には不安要素も多い。 【解決手段】 放送局16のデータ放送に乗せて楽曲デ
ータがコンテンツプレーヤ12へ送られる。ユーザが購
入を希望する楽曲のデータのみが記録媒体60であるM
Dへ記録される。この段階ではTOCは書き込まれな
い。ユーザがそのコンテンツの再生を希望したとき、そ
の旨が携帯電話50を通じて権利処理ゲートウェイ42
へ通知される。ID管理サーバ32は、ユーザがプリペ
イド方式で支払った額の残高がコンテンツの代金以上で
あれば、TOC書込許可をTOCコントローラ62へ送
る。課金処理がなされて、初めてTOCが書き込まれ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンテンツの記
録技術および配信技術に関し、とくにデジタルコンテン
ツを記録媒体に記録する方法と装置、およびそれらに利
用可能なコンテンツ配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】2000年12月1日にスタートしたB
Sデジタル放送が象徴するように、放送のデジタル化、
および通信と放送の融合が、具体的な形をもって視聴者
にイメージされる時代になった。つぎの段階である地上
波デジタル放送は、郵政省の地上デジタル放送懇談会の
導入スケジュールによれば、関東、近畿および中京広域
圏について2003年、その他の地域については200
6年に開始される。デジタル化による視聴者のメリット
を追求するために、現在、統合デジタル放送ISDB
(Integrated Service Digital Broadcasting)という
新しい取組がなされており、近い将来、標準テレビ、ハ
イビジョン、音声放送、電子番組ガイド、その他の情報
の統合型サービスが家庭に提供されると考えられる。
【0003】その中でデジタル音声放送は、関東および
関西圏で2002年の開始が計画されており、このサー
ビスでは、従来のラジオとしての機能のほかに、音楽そ
の他のコンテンツを配信する機能が重要な要素になると
思われる。音声データは一般に動画データよりも軽いた
め、いったんデジタル形式で配信され始めれば、記録媒
体も比較的コンパクトなこともあって、利用度の高まり
と利用形態の広がりの両面でデジタル文化を牽引する役
割を果たすことが期待される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コンテンツのデジタル
化は配信の容易性を飛躍的に高めるものであるが、それ
と裏腹に、コンテンツの不法利用の危険性をも高める。
地上波デジタル音声放送によって楽曲がフルコーラスで
流れてしまうと、場合によっては、もはや音楽CDを買
い求める必要がなくなってしまう。
【0005】その一方、デジタル化を利用したコンテン
ツの配信を有効利用しないとすれば、まさに宝の持ち腐
れである。すなわち、著作権の保護に配慮しつつ、簡便
な方法で手軽にユーザがコンテンツをダウンロードする
ための技術上およびビジネス上のモデルを構築しなけれ
ば、音声放送デジタル化のためのインフラ整備に投ぜら
れた巨額の投資をコンテンツ流通という面から回収する
メカニズムが見えてこない。
【0006】本発明はこうした状況に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、以上の課題を解決するために寄
与することの可能なデジタルコンテンツ記録技術、およ
びその応用技術の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のある態様は、コ
ンテンツを記録する方法に関する。この方法は、コンテ
ンツのデータを記録媒体に書き込んだ後、そのコンテン
ツに対する課金処理の完了が検出されたことを条件に、
または、そのコンテンツに対する課金の遂行が当然に期
待できることを確認したうえで、その記録媒体にそのコ
ンテンツの管理情報を書き込む。この管理情報は、少な
くともそれが存在することがコンテンツを再生するうえ
で必須である性質を有してもよく、その場合、課金処理
の完了以降でないとコンテンツの再生ができない。この
ためコンテンツを利用したければ課金処理が促進され、
コンテンツ販売のビジネスモデルが成立する。「課金の
遂行が当然に期待できる」とは、たとえば、予めユーザ
とコンテンツの利用契約が結ばれており、コンテンツに
管理情報を書き込んだ後、そのユーザの銀行口座から代
金が自動で引き落とされることになっている場合をい
う。
【0008】なお、管理情報の例として、MD(Mini D
isc: 商標)のTOC(Table Of Contents)がある。ま
た、コンテンツはインターネットなどのネットワークや
放送波によって伝送されたものでもよく、その場合、本
発明はコンテンツのデータを受信する工程を有してもよ
い。
【0009】本発明の別の態様もコンテンツを記録する
方法に関する。この方法は、ユーザがコンテンツの利用
に対する代金をプリペイド方式で支払ったとき、その事
実を記録する工程と、ユーザがあるコンテンツのデータ
をユーザ端末側の記録媒体に書き込んだ後、そのコンテ
ンツの再生を指示したとき、その指示を取得する工程
と、その指示を出したユーザがすでに代金を支払ってい
るかどうか検証する工程と、そのユーザがすでに代金を
支払っていることが確認されたとき、そのコンテンツの
再生を可能にする管理情報の記録媒体への書込を許可す
る工程とを含む。この方法によれば、仮ではあっても先
に売上が計上でき、かつコンテンツの正当な利用のため
に代金の支払いが必要になる。
【0010】このコンテンツのデータは予め暗号化され
ており、そのデータの記録媒体への書込は、そのコンテ
ンツの管理主体とコンテンツの再生装置の提供主体との
間で結ばれた同意に基づいて有効になる復号鍵を用いて
行われてもよい。コンテンツの管理主体は、このコンテ
ンツに関する何らかの権利、例えば著作権の財産権に当
たるいずれかの権利や、著作隣接権などをもつ者でもよ
いし、著作権者との私的契約のもと定まる任意の権利を
もつ者でもよい。前記の同意は再生装置の設計段階です
でに結ばれていてもよく、その場合、再生装置に予め復
号鍵を組み込むことができ、復号鍵を再生装置に入力す
る手間を省くことができる。
【0011】本発明のさらに別の態様は、コンテンツ記
録装置に関する。この装置は、コンテンツのデータを受
信する受信部と、受信したコンテンツのデータを記録媒
体に書き込むデータ書込部と、そのコンテンツの管理情
報の書込許可を外部から取得したとき、この管理情報を
記録媒体に書き込む管理情報書込部とを含む。「外部か
ら」とは、おもに「遠隔から」の意味を有し、例えばこ
のコンテンツに関する著作権その他の権利を有する主体
から伝送される情報であってもよい。
【0012】この装置はさらに、管理情報の存在が確認
されたことを実質的な必要条件としてそのコンテンツを
再生する再生部を含んでもよい。「実質的な」とは、当
初よりその方針で設計がなされている場合のほか、現状
がそうなっている場合を含む。例えば、前述のTOCが
正しく記録されていなければ事実上正しい再生が期待で
きないMDプレーヤが後者の例で、この方法であれば、
既存の回路や方式を利用したコンテンツ記録装置が比較
的容易に実現できる。
【0013】この装置はさらに、書込許可の取得に必要
なコンテンツ料金の支払いに利用される電子マネーを保
持する価値保持部、例えばバリューチップとそのコント
ローラを含んでもよい。この場合、電子マネーが残って
いる限り装置のローカルな環境で書込許可を生成できる
ため、書込許可は必ずしも外部から取得しなくてもよ
い。
【0014】本発明のさらに別の態様は、コンテンツ配
信システムに関する。このシステムは、ユーザにコンテ
ンツのデータを配信するコンテンツ配信装置と、ユーザ
がそのコンテンツのデータを取得した後、そのコンテン
ツの再生許可を要求したとき、その要求に応じてそのコ
ンテンツの管理情報をそのユーザが取得することを許可
する管理情報書込許可装置とを含む。
【0015】このシステムはまた、ユーザによる管理情
報の取得を許可することに先立ち、そのユーザからプリ
ペイド方式で代金を電子的な形で取得する集金装置と、
代金を支払ったユーザをID情報の形で記録および管理
するID管理装置とをさらに含んでもよい。その場合、
ID管理装置において、管理情報の取得を許可したとき
そのユーザの支払った代金から所定のコンテンツ料金が
引き落とされる。
【0016】このシステムは、引き落とされたコンテン
ツ料金を、そのコンテンツに関して所定の権利を有する
主体間に分配するための処理、たとえばコンテンツの送
信に関するログ情報からそれらの主体を特定する処理
や、それらの主体に通知する処理などを担当する権利処
理装置をさらに含んでもよい。
【0017】このシステムは、ユーザの側でコンテンツ
のデータを記録するために利用される記録媒体に、プリ
ペイド方式によって支払われた代金をID情報の形で予
め記録しておくID書込装置をさらに含んでもよい。そ
の場合、この記録媒体が例えば電子マネーの担体として
機能できる。
【0018】本発明のさらに別の態様は、ユーザにコン
テンツを配信するシステムに関する。このシステムは、
コンテンツを配信する機能ブロックと、電子的な方法に
よってコンテンツの利用をユーザに許可する機能ブロッ
クとを含み、これらの機能ブロックは、ユーザ側におけ
るコンテンツの再生が、そのコンテンツのデータのみな
らず、そのコンテンツの管理情報をも必要とする前提に
て構築されている。すなわち、その前提を利用すること
でコンテンツの配信モデルを成立せしめるものである。
【0019】なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本
発明を方法、システム、コンピュータプログラム、記録
媒体などと表現したものもまた、本発明の態様として有
効である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に係るコンテン
ツ配信システムを説明する。このシステムは、以下の状
況を想定して構築される。
【0021】1.放送局からデジタル音声放送がなされ
る。音声放送は、通常の放送部分にあたる「本放送」
と、その本放送の裏で行われる「データ放送」の2つの
パートから構成される。ユーザが通常のデジタル放送対
応のラジオでこの放送を受信したとき、このラジオは本
放送の部分を再生することができる。しかし、データ放
送の部分はいったんメモリに取り込むなど、特別な処理
が必要になる。
【0022】2.放送局は、通常本放送の部分を連続的
に放送している。ただし、ある楽曲を本放送で流したと
き、その楽曲に関して所定の権利を有する者、たとえば
その楽曲のレーベルなどが望んだ場合、データ放送部分
にその楽曲のコンテンツデータが流される(以下、この
データを「楽曲データ」「コンテンツデータ」などとも
よぶ)。このコンテンツデータは暗号化されており、復
号鍵を用いない限り意味のある形で取り込むことができ
ない。
【0023】3.本放送もデジタル化されるため、そこ
で流される楽曲は、運用上簡単にコピーできないメカニ
ズムを採用し、コンテンツの著作権に配慮する。また、
本放送で楽曲を流す場合、せいぜいハーフコーラスにと
どめるなどの配慮をなし、コンテンツとして仮に不法に
取得されても、その価値が高くない配慮をする。
【0024】4.一方、データ放送の部分には楽曲のフ
ルコーラスが流される。このコンテンツデータは、本放
送でその楽曲の放送が終わったとき、それに引き続いて
流される。したがって、ユーザは本放送で気に入った楽
曲があったとき、その楽曲が流れている間に購入の意思
表示をする。意思表示を受けたユーザの再生装置は、本
放送でその楽曲が終わったあとデータ放送にて開始され
るコンテンツの放送を最初から記録することができる。
この記録を「ダウンロード」ともいう。ただし、この時
点では購入行為は完了しておらず、後述のように、課金
処理の完了後コンテンツが再生可能になったとき、購入
が完了する。
【0025】5.コンテンツデータの記録媒体としてM
Dを採用する。MDは、記録されたコンテンツの内容そ
の他の管理情報を記録するためのTOC領域を有する。
通常、MDへデータを記録する際、データの記録ののち
イジェクトボタンを押したときにTOCが書き込まれ
る。TOCの書き込みにより、MDに記録されたデータ
またはコンテンツが以降再生可能になる。この実施の形
態では、MDおよびその再生装置が有するこの性質に着
目し、ユーザがMDへ記録した楽曲のコンテンツデータ
に対する課金処理が終了したのち、ユーザの再生装置に
おいてTOCの書き込みが行われる。
【0026】6.前述の課金処理のために、ユーザはプ
リペイド方式であらかじめ所定の金額を払い込む。ユー
ザがMDに記録した楽曲のデータを再生したいとき、ユ
ーザはその旨の意思表示をシステム内の権利処理主体に
連絡する。権利処理主体は、プリペイドされた金額のう
ちそのコンテンツの購入代金にあたる額を引き落とした
のち、ユーザの再生装置に対してTOC(Table Of Con
tents)の書き込み許可を発行する。権利処理主体はま
た、ユーザが再生を望んだ楽曲に関する情報、たとえば
その著作権者、販売に寄与した放送局などの情報を入手
し、引き落としたコンテンツ代金をそれらの権利主体の
間で分割する。
【0027】実施の形態1 図1は、以上のシステム概要を実現するコンテンツ配信
システム10の構成を示す。コンテンツプレーヤ12
は、ユーザ側の再生装置であり、本放送を再生するラジ
オ機能およびデータ放送からダウンロードしたコンテン
ツを再生する機能を有する。記録媒体60はMDで、T
OCコントローラ62はそのMDにコンテンツをダウン
ロードしたのち所定の条件でTOCを書き込む。レコー
ダブルMDでは、TOCは正式にはUTOC(User Tab
le Of Contents)のことだが、ここでは通常の呼び方に
したがう。ログ情報保持部64は、ユーザがダウンロー
ドしたコンテンツに関する種々のログ情報、たとえばそ
の楽曲を放送した放送局、その楽曲の販売権を有するレ
ーベル、コンテンツの代金の決済に必要なユーザの個人
情報などを保持する。
【0028】楽曲配信サーバ14は、楽曲を有するレー
ベルまたはその要求にもとづいて楽曲データをオーサリ
ングし、配信する主体によって運営される。楽曲配信サ
ーバ14は、放送局16によって本放送で流される楽曲
に対応し、必要に応じてデータ放送の部分の利用を放送
局16へ申し出ることにより、コンテンツデータをデー
タ放送で流すことができる。コンテンツデータは、楽曲
配信サーバ14から放送局16へ渡され、放送局16が
暗号鍵70をかけたのちデータ放送部分に乗せ、コンテ
ンツプレーヤ12へ放送する。コンテンツプレーヤ12
は復号鍵72を有し、暗号化されたコンテンツデータを
復号することができる。復号鍵72は、コンテンツプレ
ーヤ12の製造主体とコンテンツ配信システム10を構
成するその他の主体との間の合意のもとで定められ、コ
ンテンツプレーヤ12の出荷段階でコンテンツプレーヤ
12に内蔵されている。すなわち、コンテンツ配信シス
テム10の全体スキームを実現する際、楽曲を有するレ
ーベル、放送局、その他サーバ運営者、およびコンテン
ツプレーヤ12の製造者がすべてこのスキームを理解
し、参画しているため、復号鍵72の出荷段階における
組込が実現する。
【0029】ID生成サーバ20は、ユーザがプリペイ
ド方式で支払った金額をID情報22の形で管理すべ
く、「購入カード」に一意なIDを振り、これをコンビ
ニエンスストア等に配送する。購入カードにはID情報
22が例えばバーコードで表示される。ID生成サーバ
20が生成したID情報22はID管理サーバ32へ伝
えられる。
【0030】ユーザが購入カードをコンビニエンススト
ア等で購入したとき、ID情報22がPOSゲートウェ
イ24を経由して集金ゲートウェイ30へ通知される。
集金ゲートウェイ30はID情報22をID管理サーバ
32および仮売上サーバ36へ通知する。
【0031】ユーザは、コンテンツプレーヤ12で本放
送を聴取しているとき、購入したい楽曲が流れたとす
る。このときユーザは、コンテンツプレーヤ12の有す
る所定のボタン(後述)を押すことにより、その楽曲の
購入を予約することができる。本放送にてその楽曲が流
れ終わったのち、データ放送でその楽曲のコンテンツデ
ータが流れ始める。このときコンテンツプレーヤ12は
そのコンテンツデータを復号鍵72で復号したのち記録
媒体60へ記録する。この段階ではそのコンテンツに関
するTOCは記録されない。
【0032】ユーザがダウンロードした楽曲を実際に再
生したい場合、その旨の意思表示のために、コンテンツ
プレーヤ12に携帯電話50がケーブルで接続される。
携帯電話50はコンテンツプレーヤ12に対し、無線モ
デムの役目を果たす。ユーザが指定した楽曲を特定する
情報は携帯電話50を経由して権利処理ゲートウェイ4
2へ伝えられる。このとき、その楽曲に関するログ情報
がログ情報保持部64から読み出され、同様に権利処理
ゲートウェイ42へ伝えられる。また、そのユーザの購
入カードのID情報22も権利処理ゲートウェイ42へ
伝えられる。
【0033】権利処理ゲートウェイ42は、ID情報2
2をID管理サーバ32へ伝える。ID管理サーバ32
は、ユーザがプリペイド方式で支払った額の残高が、そ
の楽曲の購入代金以上であれば、その旨をTOC書込許
可サーバ38へ伝える。また、その楽曲の代金を仮売上
から本売上へ変換すべく、その額を仮売上サーバ36へ
伝える。
【0034】TOC書込許可サーバ38は、ID管理サ
ーバ32からの通知を受け、TOC書込許可を権利処理
ゲートウェイ42へ通知する。TOC書込許可は権利処
理ゲートウェイ42から携帯電話50を経てコンテンツ
プレーヤ12のTOCコントローラ62へ伝えられ、こ
れがその楽曲を再生可能にするために記録媒体60へT
OCを書き込む。
【0035】権利処理ゲートウェイ42は、ログ情報保
持部64から得たログ情報を楽曲ログサーバ46および
放送局ログサーバ48へ通知する。楽曲ログサーバ46
は、ユーザが購入した楽曲を特定し、その情報をもとに
レーベルから代金の請求がなされる。一方、放送局ログ
サーバ48はその楽曲を放送した放送局を特定し、その
情報をもとにその放送局から手数料が請求される。すな
わち、放送局16はデータ放送のある時間帯を楽曲配信
サーバ14に無償または低額で売る場合があり、その楽
曲が購入されれば所定の手数料を一種の成功報酬として
得る。
【0036】図2は、以上の構成による一連の処理を時
系列にまとめたフローチャートである。まず、ID生成
サーバ20がID情報22をもつ購入カードを生成し、
これをコンビニエンスストア等に配送する(経路a,S
1)。ID生成サーバ20は、生成した購入カードのI
D情報22をID管理サーバ32へ通知しておく(経路
o,S2)。ユーザがこの購入カードを購入すると、そ
の旨がPOSゲートウェイ24を経て集金ゲートウェイ
30へ通知される(経路b、c,S3)。
【0037】集金ゲートウェイ30は、ID情報22を
ID管理サーバ32および仮売上サーバ36へ通知する
(経路d,S4)。この時点で、仮売上サーバ36に仮
の売上が立つ。一方、ID管理サーバ32は、有効にな
ったID情報22をユーザおよびプリペイドされた額を
含む形で内部的に記録する。以降、ID管理サーバ32
は、ユーザが実際に楽曲を購入して代金を支払うたびに
その記録を更新し、ユーザごとにプリペイドされた額の
残高を把握する。
【0038】楽曲配信サーバ14は、放送局16による
放送の内容をあらかじめ入手している。楽曲配信サーバ
14の運営主体者が楽曲のレーベルの場合、本放送で楽
曲が流れればユーザの購買欲が喚起されることを認識し
ている。したがって、放送局16が提供するデータ放送
部分に空きがある場合、楽曲配信サーバ14は自らの楽
曲が本放送で流れるとき、それとリンクしてデータ放送
にてその楽曲のデータが流れるよう放送局16へ依頼す
ることができる。依頼を受けた放送局16は、楽曲配信
サーバ14からそのコンテンツデータを受け取り、暗号
鍵70で暗号化したのち、セキュアな経路eをとおして
コンテンツプレーヤ12へそれを流す(S5)。
【0039】コンテンツプレーヤ12のユーザは自ら購
入を希望する楽曲が本放送で流れたとき、楽曲の購入を
予約する。予約がなされたとき、本放送に続いて流れる
データ放送に含まれるその楽曲のコンテンツデータが記
録媒体60へ記録され、またログ情報がログ情報保持部
64へ記録される。
【0040】ユーザがその楽曲のデータの再生を望んだ
とき、その楽曲を特定する情報およびログ情報が携帯電
話50を介して権利処理ゲートウェイ42へ通知される
(経路f,S6)。また、ユーザのID情報22も権利
処理ゲートウェイ42へ通知される(経路g,S7)。
【0041】権利処理ゲートウェイ42は、楽曲を特定
する情報をID管理サーバ32へ通知し、ログ情報を楽
曲ログサーバ46および放送局ログサーバ48へ通知す
る(経路h,S8)。
【0042】ID管理サーバ32は、その楽曲の購入代
金がそのユーザの購入カードの残高以下であればその旨
をTOC書込許可サーバ38へ伝え、またその楽曲の代
金の額を仮売上サーバ36へ伝える(経路i,S9)。
仮売上サーバ36はその代金に見合う額を仮売上から本
売上へ転換する。一方、TOC書込許可サーバ38はT
OC書込許可を権利処理ゲートウェイ42へ通知し(経
路j,S10)、これが携帯電話50を経てTOCコン
トローラ62へ通知される(経路k,S11)。TOC
コントローラ62は必要なTOCを記録媒体60へ書き
込み(経路l,S12)、以降そのコンテンツの再生が
可能になる。楽曲ログサーバ46および放送局ログサー
バ48はそれぞれ必要な請求を購入カードの販売主体
(図示せず)、または本システム全体の決済主体に請求
する(経路m,S13)。請求額の合計は、仮売上サー
バ36において仮売上から本売上へ転換された楽曲の代
金に等しい。
【0043】ID管理サーバ32は、あるユーザがプリ
ペイドした額を使い切ったとき、これを検出する。この
とき、そのユーザのID情報22は無効化すべきであ
り、その旨をID生成サーバ20へ伝える(経路n,S
14)。ID管理サーバ32はそのID情報を管理の対
象から消去する。一方、ID生成サーバ20はそのID
情報22が再利用可能になったため、以降任意のタイミ
ングでそのID情報22を新たな購入カードに付与する
ことができる。
【0044】図3は、コンテンツ配信システム10を実
現するための複数の主体を示す。図1のシステム構成か
らもわかるとおり、本システムを複数の主体で分担する
には多様な可能性がある。図3では、レーベル200が
楽曲配信サーバ14、仮売上サーバ36,TOC書込許
可サーバ38,および権利処理ゲートウェイ42を担当
する。一方、電子決済主体202はID管理サーバ3
2、ID生成サーバ20、および集金ゲートウェイ30
を担当する。その他、POS運営者204がPOSゲー
トウェイ24を担当し、楽曲および放送局に関するログ
の管理者206、208がそれぞれ楽曲ログサーバ46
および放送局ログサーバ48を管理する。コンテンツプ
レーヤ12はすでに製品の形ではあるが、本システムの
スキーム実現にあたり、コンテンツプレーヤ12の製造
主体も他の主体とともにアライアンスを組んでおり、そ
の意味でその製造主体も本システムの運用主体の一部と
理解できる。
【0045】図4は、本システムを実現する別の主体の
組み合わせを示す。ここでは、レーベル200は楽曲配
信サーバ14およびTOC書込許可サーバ38のみを管
理し、一方、携帯電話50のキャリア214が多くの構
成、すなわち仮売上サーバ36、ID管理サーバ32、
ID生成サーバ20、集金ゲートウェイ30および権利
処理ゲートウェイ42を担当する。その他は図3と同様
である。なお図3、図4以外の構成も当然可能であり、
極端な例では、図3および図4に示す各サーバ、または
各ゲートウェイがすべて別の主体によって運営されても
よい。
【0046】図5は、コンテンツプレーヤ12の詳細な
構成を示す。コンテンツプレーヤ12は、たとえば据え
置き型のMDプレーヤを主体に構成され、コンテンツを
ダウンロードし、再生するための機能、および再生のた
めにTOCの書き込みを要求する機能を追加したものと
考えることができる。
【0047】受信部102は、放送局16からなされる
デジタル音声放送をアンテナ100を介して受信し、本
放送の部分を、デジタル放送の再生機能を有するラジオ
機能部104へ送信する。ラジオ機能部104は通常の
ラジオ機能をデジタル化したものであり、スピーカ10
6を通じて通常のラジオと同様本放送を出力する。
【0048】一方、受信部102によって受信されたデ
ータ放送の部分はコンテンツ関連コントローラ108へ
送信される。本放送である楽曲が流れているときにユー
ザが予約ボタン112を押した場合、その旨がコンテン
ツ関連コントローラ108へ伝えられる。コンテンツ関
連コントローラ108は本放送におけるその楽曲の終了
を待ってデータ放送に乗せられたその楽曲のコンテンツ
データを記録媒体60へ記録する。その際、暗号化され
たコンテンツデータが復号鍵72を利用して復号され、
復号後のデータがデータ書込部126によって記録媒体
60へ書き込まれる。また、ダウンロードされた楽曲に
関するログ情報がログ情報保持部64へ記録される。
【0049】ログ情報保持部64は、その楽曲を特定す
るための情報、放送局を特定する情報、コンテンツ毎に
すでにTOCが書き込まれたか否か、すなわち購入に関
する課金処理が完了しているか否かを示す情報、および
ユーザがコンテンツを購入する際に電子決済に利用する
ユーザIDおよびパスワードを保持する。ユーザIDお
よびパスワードは、ユーザインタフェース(UI)11
8のキーパッド122を介して入力される。ここでUI
118は、ユーザが本装置と相互作用をもつための入力
装置および表示装置の総称で、LCD120およびキー
パッド122を含む。なお、予約ボタン112はたとえ
ばトグル構造になっており、2回押すと購入の予約がキ
ャンセルできる。
【0050】インジケータ124は、「サービス中」
「ダウンロード中」「権利処理中」の少なくとも3つの
状態を表示する。「サービス中」は、本放送で流れてい
る楽曲が購入可能なとき表示される。本放送である楽曲
が流れていても、かならずしもそのあとにそのコンテン
ツがデータ放送で流れるとは限らないためである。「ダ
ウンロード中」は、データ書込部126によって記録媒
体60へコンテンツデータがダウンロードされている間
表示される。「権利処理中」は、ユーザがダウンロード
したコンテンツの再生を希望したとき、権利処理ゲート
ウェイ42等によって行われる権利処理の継続中表示さ
れる。
【0051】リクエスト生成部114は、ダウンロード
したコンテンツの再生をユーザが希望するとき、その旨
のリクエストをモデムI/F(インタフェイス)116
を介して携帯電話50へ伝送する。携帯電話50はその
リクエストを権利処理ゲートウェイ42へ送信する。リ
クエストを生成するために、ユーザはログ情報保持部6
4に保持されたコンテンツに関する情報をLCD120
へ表示させる。LCD120は、コンテンツの一覧およ
び課金処理の完了有無を表示する。ユーザは、課金処理
が終わっていないコンテンツのうち再生を希望するもの
をキーパッド122を通じて選択する。選択されたコン
テンツはそのログ情報とともにリクエスト生成部114
へ通知され、所望のリクエストが生成される。
【0052】権利処理が終わったあと、TOC書込許可
が携帯電話50を通じてモデムI/F116へ入力さ
れ、これがTOCコントローラ62へ伝送される。TO
Cコントローラ62はそのコンテンツの再生に必要なT
OCを記録媒体60へ書き込む。以降、そのコンテンツ
に関する課金処理の状況は「完了」に変化し、再生可能
な状態になる。ユーザがそのコンテンツの再生を指示し
たとき、再生部110がその指示にしたがって必要な再
生処理を施し、これをスピーカ106へ出力する。再生
部110は、たとえばピックアップ、デコーダ、D/A
コンバータ、およびアンプにより構成される。
【0053】実施の形態2 図6は実施の形態2に係るコンテンツ配信システム10
の構成を示す。また、図7は、その処理手順を示すフロ
ーチャートである。以下、それぞれ図1、図2と同様の
構成または処理ステップには同じ符号を与え、適宜その
説明を省略する。本実施の形態に特徴的な構成は、記録
媒体60にID情報22を直接書き込むID書込サーバ
300である。すなわち、実施の形態1で利用した購入
カードに代えて、記録媒体60そのものをID情報22
の記録に利用する。ID書込サーバ300は、ID生成
サーバ20と連動し、あらかじめID情報22を書き込
んだ記録媒体60を作成し、これをコンビニエンススト
ア等に配送してもよい。別の方法として、ID書込サー
バ300をコンビニエンスストア内に設置し、ユーザが
コンビニエンスストアで購入した記録媒体60にID情
報を書き込む構成としてもよい。
【0054】実施の形態2によれば、コンテンツプレー
ヤ12が記録媒体60からID情報22を読み出し、ロ
グ情報保持部64へ格納することができる。したがっ
て、図1における経路g、すなわちID情報22を携帯
電話のキーを用いて入力する必要がなくなる。
【0055】図8は、実施の形態2に係るコンテンツプ
レーヤ12の構成を示す。ここでも図5同様の構成には
同じ符号を与え、その説明を省略する。図8における新
たな構成は、ID読出部132である。ID読出部13
2は、記録媒体60に記録されたID情報22を読み出
し、これをログ情報保持部64へ格納する。ログ情報保
持部64は、ユーザがあるコンテンツの再生を希望して
リクエストを生成する際、ログ情報の中にID情報22
を含める形でリクエスト生成部114へ伝える。
【0056】図7に戻り、以上の構成による一連の処理
を述べる。ID生成サーバ20によって生成されたID
情報22はID書込サーバ300へ通知される(経路
a,S1)。ID書込サーバ300は、このID情報2
2を記録媒体60へ書き込み、この記録媒体60がコン
ビニエンスストア等へ配送される(経路a1,S1
a)。ユーザは、コンテンツをダウンロードするために
この記録媒体60をコンテンツプレーヤ12へセットす
る。このとき、またはこれ以降の任意のタイミングにお
いてID読出部132がこのID情報を読み出し、ログ
情報保持部64へ格納する。ユーザがあるコンテンツの
再生を希望したとき、ログ情報保持部64からその楽曲
を特定する情報、その他各種のログ情報およびプリペイ
ドされた額に関するID情報22がリクエスト生成部1
14へ通知され、以降実施の形態1同様の処理を経てコ
ンテンツが再生される。なお、図1における経路gがな
くなり、図7では図1におけるS6とS7の処理、すな
わち経路fおよびgの処理が統合されて、新たにS6と
記述されている。
【0057】実施の形態3 図9は、実施の形態3に係るコンテンツ配信システム1
0の構成を示す。また、図10はその処理手順を示すフ
ローチャートである。以下、実施の形態2との相違点を
中心に述べ、同様の部分は適宜省略する。本実施の形態
においても、記録媒体60に直接ID情報22が書き込
まれ、これがログ情報保持部64へ取り込まれる。本実
施の形態で特徴的なのは、コンテンツプレーヤ12がバ
リューコントローラ134を有することである。すなわ
ち、実施の形態2では課金処理が権利処理ゲートウェイ
42、ID管理サーバ32等の構成で行われたのに対
し、実施の形態3では、プリペイドされた額をコンテン
ツプレーヤ12の中のバリューコントローラ134へ移
し、コンテンツプレーヤ12内部のローカルな場で課金
処理を行う。このため、実施の形態2においてTOC書
込許可サーバ38が生成したTOC書込許可は不要にな
り、TOC書込許可サーバ38自体も削除されている。
その代わり、集金ゲートウェイ30からID情報22を
受け取る仮売上サーバ36が仮売上・配金サーバ302
へ変更される。これに伴い、図7のS9の処理が変更さ
れ、楽曲の代金が仮売上・配金サーバ302へ通知され
る(図10のS9)。仮売上・配金サーバ302は、実
施の形態2同様、仮売上の計上および本売上への転換を
担当するほか、ユーザがプリペイドした額の一部または
全部をユーザの指示にしたがい、または自動的に権利処
理ゲートウェイ42へ通知し(経路j,S10)、権利
処理ゲートウェイ42および携帯電話50を経てバリュ
ーコントローラ134へ電子マネーとして保存する(経
路k,S11)。以降、ユーザがコンテンツの再生をリ
クエストするたびにバリューコントローラ134が代金
に見合う額を減じ、電子マネーの額がゼロになるか、そ
の少し前にその旨をユーザへ伝える。
【0058】図11は、実施の形態3に係るコンテンツ
プレーヤ12の構成を示す。図8との違いは、バリュー
コントローラ134およびそれに内蔵されるバリューチ
ップ136にある。バリューコントローラ134は、バ
リューチップ136に記録されたバリュー、すなわち電
子マネーの残高を管理する。また、ユーザがプリペイド
した額がID情報として仮売上・配金サーバ302へ伝
えられたのち、その一部または全部をバリューチップ1
36へ編入する際、バリューチップ136に対するデー
タの書き込みを制御する。リクエスト生成部114は、
実施の形態2の場合と異なり、ユーザがあるコンテンツ
の再生を希望したとき、その楽曲を特定する情報および
ログ情報のみを権利処理ゲートウェイ42へ通知する。
これらの情報は、権利主体の間でコンテンツの代金を分
配するために必要なためである。
【0059】ユーザのリクエストはログ情報保持部64
からバリューコントローラ134へも通知される。バリ
ューコントローラ134は、その楽曲の代金がバリュー
チップ136に記録された残高以下であればTOCコン
トローラ62へTOC書込許可を通知する。以下、ユー
ザによるコンテンツ再生の要求とバリューコントローラ
134による残高の管理により、プリペイドされた額に
見合ったコンテンツがローカルな場で次々に課金処理さ
れる。したがってこの実施の形態によれば、システム側
で必要な課金処理の負荷を軽減することができる。
【0060】以上、これらの実施の形態によれば、TO
Cの書き込みのない状態では、たとえデータが記録され
てもMDからそのデータを再生することが一般には不可
能な事実を利用し、デジタル音声放送によるコンテンツ
の配信と課金処理のメカニズムを、従来一般的なMDプ
レーヤの構成を活かして実現できる。
【0061】なお、これらの実施の形態は例示であり、
これら以外にもさまざまな変形が可能なことは当業者に
は理解されるところである。以下そうした例を述べる。
実施の形態では、プリペイド方式によるコンテンツ代金
の回収を行った。しかしながら、これは当然、その都度
課金する方式であってもよい。たとえば、ある程度まと
まったダウンロードについてはクレジットによる決済、
少量のダウンロードについては電子マネーによる少額決
済などを利用してもよい。
【0062】実施の形態では、コンテンツプレーヤ12
にあらかじめ復号鍵72を組み込む構成とした。しかし
ながら、これは当然あとからユーザが入力する構成であ
ってもよい。
【0063】実施の形態では、携帯電話50を用いてコ
ンテンツの再生要求または課金処理を行った。しかし、
当然ながらコンテンツプレーヤ12が無線または有線で
インターネットその他のネットワークへ接続するための
構成をもち、コンテンツプレーヤ12自ら権利処理ゲー
トウェイ42等へアクセスしてもよい。
【0064】実施の形態では、キーパッド122によっ
て決済のためのIDとパスワードを入力した。しかし、
コンテンツプレーヤ12をコンパクトに設計する場合、
キーパッド122の実装が困難なことがある。その場
合、携帯電話50のキーを利用して情報を入力してもよ
い。
【0065】当然ながら、インジケータ124をLCD
120によって兼用してもよい。同様に、予約ボタン1
12をキーパッド122の一部を用いて実現してもよ
い。
【0066】コンテンツプレーヤ12と携帯電話50の
機能を併せもつ装置を開発してもよく、その場合、デー
タの送受信に関連する機能ブロックの一部を効果的に共
用することができる。
【0067】いままで説明した実施の形態とは異なり、
コンテンツの決済を後課金方式で行ってもよい。この場
合、課金処理の完了を待たずにコンテンツの再生を可能
とし、それと並行して決済を進める。すなわち、ユーザ
が購入意思を提示したとき、TOCの書込をその場で許
可する一方、決済依頼のための指示を金融期間へ送る。
金融機関では、そのユーザの口座から課金額に見合った
現金が引き落とされる。このため、ユーザは予めコンテ
ンツ利用契約に合意していることが前提となる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、デジタルコンテンツの
配信サービスに適するコンテンツの記録技術、およびそ
の技術を用いた効果的なコンテンツ配信システムが実現
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るコンテンツ配信システム
の全体構成図である。
【図2】 実施の形態1に係るコンテンツ配信システム
の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】 実施の形態1に係るコンテンツ配信システム
を実現する複数の主体の関係を示す図である。
【図4】 実施の形態1に係るコンテンツ配信システム
を実現する複数の主体の別の関係を示す図である。
【図5】 実施の形態1に係るコンテンツプレーヤの内
部構成図である。
【図6】 実施の形態2に係るコンテンツ配信システム
の全体構成図である。
【図7】 実施の形態2に係るコンテンツ配信システム
の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】 実施の形態2に係るコンテンツプレーヤの内
部構成図である。
【図9】 実施の形態3に係るコンテンツ配信システム
の全体構成図である。
【図10】 実施の形態3に係るコンテンツ配信システ
ムの処理手順を示すフローチャートである。
【図11】 実施の形態3に係るコンテンツプレーヤの
内部構成図である。
【符号の説明】
10 コンテンツ配信システム、 12 コンテンツプ
レーヤ、 14 楽曲配信サーバ、 16 放送局、
30 集金ゲートウェイ、 32 ID管理サーバ、
38 TOC書込許可サーバ、 42 権利処理ゲート
ウェイ、 60記録媒体、 62 TOCコントロー
ラ、 64 ログ情報保持部、 104ラジオ機能部、
110 再生部、 132 ID読出部、 134
バリューコントローラ、 136 バリューチップ、
200 レーベル、 202電子決済主体、 204
POS運営者、 300 ID書込サーバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇佐美 貴之 東京都品川区北品川4丁目7番35号 ソニ ーコミュニケーションネットワーク株式会 社内 (72)発明者 土屋 博一 東京都品川区北品川4丁目7番35号 ソニ ーコミュニケーションネットワーク株式会 社内 (72)発明者 西部 光洋 東京都品川区北品川4丁目7番35号 ソニ ーコミュニケーションネットワーク株式会 社内 (72)発明者 橘川 千里 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C064 BA01 BB01 BC01 BC06 BC25 BD04

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテンツを記録する方法であって、 コンテンツのデータを記録媒体に書き込んだ後、そのコ
    ンテンツに対する課金処理の完了が検出されたことを条
    件に、その記録媒体にそのコンテンツの管理情報を書き
    込むことを特徴とするコンテンツ記録方法。
  2. 【請求項2】 コンテンツを記録する方法であって、 コンテンツのデータを記録媒体に書き込んだ後、そのコ
    ンテンツに対する課金の遂行が当然に期待できることを
    確認したうえで、その記録媒体にそのコンテンツの管理
    情報を書き込むことを特徴とするコンテンツ記録方法。
  3. 【請求項3】 前記管理情報は、少なくともそれが存在
    することが前記コンテンツを再生するうえで必須である
    性質を有することを特徴とする請求項1、2のいずれか
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記管理情報は、記録されたコンテンツ
    に関するTOC(Table Of Contents)を含むことを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 コンテンツの利用に対してユーザからプ
    リペイド方式で代金が支払われており、そのユーザが前
    記記録媒体に書き込まれたコンテンツの再生を指示した
    とき、前記課金処理としてそのコンテンツに関する代金
    が引き落とされることを特徴とする請求項1から4のい
    ずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 ユーザがコンテンツの利用に対する代金
    をプリペイド方式で支払ったとき、その事実を記録する
    工程と、 ユーザがあるコンテンツのデータをユーザ端末側の記録
    媒体に書き込んだ後、そのコンテンツの再生を指示した
    とき、その指示を取得する工程と、 その指示を出したユーザがすでに代金を支払っているか
    どうか検証する工程と、 そのユーザがすでに代金を支払っていることが確認され
    たとき、前記コンテンツの再生を可能にする管理情報の
    前記記録媒体への書込を許可する工程と、 を含むことを特徴とするコンテンツ記録方法。
  7. 【請求項7】 前記コンテンツのデータは予め暗号化さ
    れており、そのデータの前記記録媒体への書込は、その
    コンテンツの管理主体とコンテンツを再生する装置の提
    供主体との間で結ばれた同意に基づいて有効になる復号
    鍵を用いて行われることを特徴とする請求項6に記載の
    コンテンツ記録方法。
  8. 【請求項8】 コンテンツのデータを受信する受信部
    と、 受信したコンテンツのデータを記録媒体に書き込むデー
    タ書込部と、 そのコンテンツの管理情報の書込許可を外部から取得し
    たとき、この管理情報を前記記録媒体に書き込む管理情
    報書込部と、 を含むことを特徴とするコンテンツ記録装置。
  9. 【請求項9】 前記管理情報の存在が確認されたことを
    実質的な必要条件としてそのコンテンツを再生する再生
    部をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の装
    置。
  10. 【請求項10】 前記再生部は、前記管理情報としてコ
    ンテンツのTOC(Table Of Contents)を読み取り、
    その内容を参照してそのコンテンツの実体部分のデータ
    を再生することを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記書込許可は、前記コンテンツの配
    信に関する所定の権利主体から伝送されるものであるこ
    とを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の装
    置。
  12. 【請求項12】 前記コンテンツを伝送した主体を特定
    する情報を含むログ情報を記録する保存部をさらに含む
    ことを特徴する請求項8から11のいずれかに記載の装
    置。
  13. 【請求項13】 前記書込許可の取得に必要なコンテン
    ツ料金の支払いに利用される電子マネーを保持する価値
    保持部をさらに含むことを特徴とする請求項8から12
    のいずれかに記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記コンテンツのデータは放送波に乗
    せられて伝送されるものであり、当該装置は、この放送
    波に含まれる本放送部分をリアルタイムに再生するラジ
    オ機能部をさらに含むことを特徴とする請求項8から1
    3のいずれかに記載の装置。
  15. 【請求項15】 ユーザにコンテンツのデータを配信す
    るコンテンツ配信装置と、 ユーザがそのコンテンツのデータを取得した後、そのコ
    ンテンツの再生許可を要求したとき、その要求に応じて
    そのコンテンツの管理情報をそのユーザが取得すること
    を許可する管理情報書込許可装置と、 を含むことを特徴とするコンテンツ配信システム。
  16. 【請求項16】 前記管理情報は、ユーザ側の再生装置
    において前記コンテンツを再生する際に必須である性質
    を、その再生装置との関連において有することを特徴と
    する請求項15に記載のシステム。
  17. 【請求項17】 前記ユーザによる管理情報の取得を許
    可することに先立ち、そのユーザからプリペイド方式で
    代金を電子的な形で取得する集金装置と、 代金を支払ったユーザをID情報の形で記録および管理
    するID管理装置とをさらに含み、 このID管理装置において、前記管理情報の取得を許可
    したときそのユーザの支払った代金から所定のコンテン
    ツ料金が引き落とされることを特徴とする請求項15、
    16のいずれかに記載のシステム。
  18. 【請求項18】 引き落とされたコンテンツ料金を、そ
    のコンテンツに関して所定の権利を有する主体間に分配
    するための処理をなす権利処理装置をさらに含むことを
    特徴とする請求項17に記載のシステム。
  19. 【請求項19】 前記主体として、前記コンテンツをユ
    ーザに伝送した者が含まれ、この者はユーザ側において
    生成されるコンテンツの受信に関するログ情報をもとに
    特定されることを特徴とする請求項18に記載のシステ
    ム。
  20. 【請求項20】 前記主体として、前記コンテンツの販
    売権者が含まれ、この者はユーザ側において生成される
    コンテンツの受信に関するログ情報をもとに特定される
    ことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
  21. 【請求項21】 前記ユーザの側でコンテンツのデータ
    を記録するために利用される記録媒体に、前記プリペイ
    ド方式によって支払われた代金をID情報の形で予め記
    録しておくID書込装置をさらに含むことを特徴とする
    請求項17から20のいずれかに記載のシステム。
  22. 【請求項22】 ユーザにコンテンツを配信するシステ
    ムであって、 このシステムは、コンテンツを配信する機能ブロック
    と、電子的な方法によってコンテンツの利用をユーザに
    許可する機能ブロックとを含み、 これらの機能ブロックは、ユーザ側におけるコンテンツ
    の再生が、そのコンテンツのデータのみならず、そのコ
    ンテンツの管理情報をも必要とする前提にて構築されて
    いることを特徴とするコンテンツ配信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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