JP2003110676A - 携帯型通信機器及び同機器用マイクロホン装置 - Google Patents

携帯型通信機器及び同機器用マイクロホン装置

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JP2003110676A JP2001300295A JP2001300295A JP2003110676A JP 2003110676 A JP2003110676 A JP 2003110676A JP 2001300295 A JP2001300295 A JP 2001300295A JP 2001300295 A JP2001300295 A JP 2001300295A JP 2003110676 A JP2003110676 A JP 2003110676A
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    • H04M1/0208Portable telephones comprising a plurality of mechanically joined movable body parts, e.g. hinged housings characterized by the relative motions of the body parts
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  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話機などの携帯型通信機器において、
開閉体を開いたときでも閉じたときでも、S/N比の極
めて大きな優れた通話品質が得られるようにする。 【解決手段】 携帯機器本体1に開閉体2を開閉動可能
に取り付ける。開閉体2に双指向性の接話型マイクロホ
ン5を内蔵する。開閉体2の内側壁部22と外側壁部2
4とに内側音孔26と外側音孔27とが各別に開設す
る。内側音孔22を音路64を介して接話型マイクロホ
ン5の振動板の表面側に臨ませ、外側音孔27を音路6
5を介して接話型マイクロホン5の振動板の裏面側に臨
ませる。内側音孔26を開閉体2の自由端に近い位置に
偏在させ、外側音孔27を開閉体2の開閉動中心位置に
近い位置に偏在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯型通信機器及
び同機器用マイクロホンに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平11−32107号公報(第1先
行例)に携帯型通信機器についての記載がある。この携
帯型通信機器では、機器本体に開閉自在に蝶着されたフ
リップ部内にマイクを内装し、上記フリップの内フリッ
プと外フリップとに、上記マイクへ集音するための集音
孔をそれぞれ開口することによって、フリップを閉じて
いるときには外フリップの集音孔を通じてマイクに集音
するようにし、フリップを開いているときには内フリッ
プの集音孔を通じてマイクに集音するようにした技術が
開示されている。また、この公報には、携帯型通信機器
としてコードレス電話機や携帯電話機が掲げられている
ほか、外フリップの集音孔と内フリップの集音孔との両
方の開設箇所を、フリップの開閉動中心位置から離れた
自由端に近い位置に位置させることが記載されている。
【0003】特開平11−308314号公報(第2先
行例)に電話装置についての記載がある。この電話装置
では、本体に開閉自在に取り付けられた可動部材の内部
に、振動板を挟む両側に音孔をそれぞれ有する接話型マ
イクロホン(接話型エレクトレットコンデンサマイクロ
ホン)を装備させると共に、それらの音孔を可動部材の
自由端に近い箇所に位置させてある。そして、この電話
装置では、可動部材を閉じたときには、一方側の音孔が
閉塞されかつ他方側の音孔が開いたままになって上記接
話型マイクロホンが無指向性マイクロホンとして機能
し、可動部材を開いたときには、両方の音孔が開いたま
まになり、一方側の音孔の近くの音源に対しては近接効
果が得られて通話品質が向上するようになっている。
【0004】さらに、特開平11−177664号公報
(第3先行例)には、携帯電話機用マイクロホン装置に
ついての記載がある。これによると、携帯電話機の前面
を折畳み式に覆うフリップの内部に無指向性マイクロホ
ンを内蔵させると共に、フリップの長手方向中央部の前
面及び背面に音孔を設けてある。また、この携帯電話機
用マイクロホン装置では、フリップの前面の音孔を通過
した音波及びフリップの背面の音孔を通過した音波の両
方が、無指向性マイクロホンの前面に到達するようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1〜
第3の各先行例には次に説明する問題点がある。第1先
行例の携帯型通信機器は、フリップを形成している外フ
リップと内フリップとにそれぞれ設けられている集音孔
が、いずれもフリップの自由端に近い箇所に位置してい
るので、たとえばフリップを開いたときに内フリップの
集音口が口元に位置するようになっていると、フリップ
を閉じたときには外フリップの集音口が口元から離れて
しまう。そのため、フリップを開いたときと閉じたとき
とで、マイクに加わる音圧差が大きくなって通話品質に
顕著な差異が生じるという問題がある。このため、フリ
ップに内装したマイクとして、第2先行例に見られるよ
うな接話型マイクロホンを用いた場合には、フリップを
閉じたときに口元(音源)が接話型マイクロホンの振動
板から遠い箇所に位置するようになるので、その接話型
マイクロホンの感度が上がらなくなって通話品質が極端
に低下することになると考えられる。
【0006】第2先行例の電話装置は、可動部材を開い
ているときだけ接話型マイクロホンが近接効果を発揮
し、可動部材を閉じたときには接話型マイクロホンを無
指向性マイクロホンとして機能させるようにしているの
で、接話型マイクロホンを採用しているものでありなが
ら、可動部材を閉じたときにその接話型マイクロホンの
近接効果による通話品質の向上作用を発揮させることが
できなくなる。また、この第2先行例において、可動部
材を開いたときと閉じたときとの両方で接話型マイクロ
ホンの近接効果が発揮され得る構成とした場合を仮定し
たとしても、接話型マイクロホンの内側と外側の各音孔
が可動部材の自由端に近い箇所に位置しているため、可
動部材を開いたときに口元が音孔の近くに位置して接話
型マイクロホンが近接効果を発揮するようになっている
場合には、可動部材を閉じたときには口元が音孔から離
れて接話型マイクロホンによる近接効果を期待し得なく
なる。
【0007】第3先行例の携帯電話機用マイクロホン装
置では、フリップの長手方向中央部の前面及び背面に音
孔を設けてあるので、フリップを閉じたときでも開いた
ときでも口元と音孔との位置関係が同じ状態になる。し
かし、フリップに内蔵されているマイクロホンの振動板
に音波が到達する経路が、フリップを開いたときと閉じ
たときとで異なっていて、特にフリップを閉じたときに
はフリップの背面の音孔を経た音波がマイクロホンの筐
体の周囲を迂回してマイクロホンの前面に到達するよう
になっているので、フリップを閉じているときの通話品
質が低下するということが考えられる。
【0008】本発明は以上の状況の下でなされたもので
あり、第1〜第3の各先行例で開示されているフリップ
や可動部材に相応する開閉体を開いたときでも閉じたと
きでも同程度の通話品質を得られるように構成すること
が可能な携帯型通信機器を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、接話型マイクロホンを用
いた場合に、開閉体を開いたときでも閉じたときでも、
その接話型マイクロホンの近接効果によって通話品質が
向上するような携帯型通信機器を提供することを目的と
する。
【0010】さらに、本発明は、上記各目的を達成する
のに好適に採用し得る携帯型通信機器用マイクロホン装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る携帯型通信
機器は、携帯機器本体に開閉動可能に取り付けられた偏
平な中空の開閉体の内部にマイクロホンが装備されてい
る。そして、上記マイクロホンは、表裏いずれの側から
も振動板に音圧が加わるように構成された双指向性マイ
クロホンであり、上記開閉体の内側壁部と外側壁部とに
内側音孔と外側音孔とが各別に開設され、それらの各音
孔がこの開閉体の内部に形成された各別の音路を介して
上記振動板の表面と裏面とに各別に臨まされていると共
に、それらの音孔の開設箇所が、上記開閉体の開閉動中
心位置に対する遠近方向に位置ずれしている。
【0012】この構成であると、開閉体を開いていると
きは、内側音孔から入った音波が音路を経て振動板の表
面側からその振動板に作用し、開閉体を閉じているとき
は、外側音孔から入った音波が別の音路を経て振動板の
裏面側からその振動板に作用する。そのため、開閉体が
閉じているときに音波がマイクロホンの筐体を迂回する
ような音路を形成しなくて済み、そのために、開閉体を
開いているときと閉じているときとで同等の通話品質を
得やすくなる。また、音孔の開設箇所が、上記開閉体の
開閉動中心位置に対する遠近方向に位置ずれしていると
いう構成を採用しているので、一方の音孔の位置と他方
の音孔の位置とを個別に定めることが可能になる。その
ため、開閉体を開いたときと閉じたときとで口元(音
源)に対する音孔の位置関係を同じような関係にするこ
とや、開閉体を開いたときと閉じたときとの両方で音孔
の位置を口元に近い位置に定めることが容易であり、そ
のことが、通話品質を向上させることに役立つ。
【0013】本発明では、上記内側音孔の開設箇所が、
上記外側音孔の開設箇所よりも開閉体の開閉動中心位置
に対し遠ざかった箇所に位置していることが望ましく、
そのように構成すると、開閉体を開いたときと閉じたと
きとの両方で音孔の位置が口元に近い位置になって通話
品質が向上する。
【0014】本発明において、上記マイクロホンは、近
接した音源に対して感度が高くなり離遠した音源に対し
て感度が低くなる機能を備えた接話型マイクロホンであ
り、上記内側音孔がその開閉体の自由端に近い位置に偏
在され、上記外側音孔が上記開閉動中心位置に近い位置
に偏在されていることが望ましい。これによると、開閉
体を開いたときと閉じたときとの両方で音孔の位置が口
元に近い位置になり、しかも、マイクロホンに接話型マ
イクロホンが用いられているために、開閉体を開いたと
きと閉じたときとの両方で接話型マイクロホンの近接効
果が発揮されて優れた通話品質が得られる。なお、接話
型マイクロホンの構成や近接効果については実施形態の
項で詳細に説明する。
【0015】本発明に係る携帯型通信機器用マイクロホ
ン装置は、携帯機器本体に開閉動可能に取り付けられた
偏平な中空の開閉体の内部に装備される携帯型通信機器
用マイクロホン装置において、振動板を内蔵しかつその
振動板によって内部空間が前室と後室とに仕切られた中
空の筐体に上記前室に臨む前側音孔と上記後室に臨む後
側音孔とが開設され、前側音孔が、上記開閉体の内部に
形成された音路を介してその開閉体の内側壁部の自由端
に近い位置に偏在された内側音孔に臨み、かつ、後側音
孔が、上記開閉体の内部に形成された別の音路を介して
その開閉体の開閉動中心位置に近い位置に偏在された外
側音孔に臨んでいる、というものである。
【0016】この発明では、前側音孔から前室に入った
音波の圧力と後側音孔から後室に入った音波の圧力の両
方が振動板に加わる。その際、音源が、前側音孔に近い
位置で後側音源から遠い位置に存在していると、振動板
の前面と後面とに加わる音波の圧力に顕著な差が生じ、
振動板の前面に加わる圧力がその後面に加わる圧力に比
べて格段に大きくなる。そのため、前側音孔から前室に
入った音波に対して高感度を示し、後側音孔から後室に
入った音波に対する感度が極端に低くなり、その結果、
S/N比の大きな(ノイズの少ない)集音が可能にな
る。これが接話型マイクロホンの近接効果(ノイズキャ
ンセル効果)である。これとは逆に、音源が、後側音孔
に近い位置で前側音源から遠い位置に存在していると、
振動板の前面と後面とに加わる音波の圧力に顕著な差が
生じ、振動板の後面に加わる圧力がその前面に加わる圧
力に比べて格段に大きくなる。そのため、後側音孔から
後室に入った音波に対して高感度を示し、前側音孔から
前室に入った音波に対する感度が極端に低くなり、その
結果、S/N比の大きな(ノイズの少ない)集音が可能
になる。したがって、この場合も、接話型マイクロホン
の近接効果が発揮される。
【0017】また、前側音孔が、開閉体の内部に形成さ
れた音路を介してその開閉体の内側壁部の自由端に近い
位置に偏在された内側音孔に臨み、かつ、後側音孔が、
開閉体の内部に形成された別の音路を介してその開閉体
の開閉動中心位置に近い位置に偏在された外側音孔に臨
んでいるので、開閉体を開いたときと閉じたときとの両
方で接話型マイクロホンの近接効果が発揮されて優れた
通話品質が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明に係る携帯
型通信機器としての携帯電話機の概略側面図であって、
図1は開閉体2を開いた状態、図2は開閉体2を閉じた
状態を示している。図3は開閉体2についての図1のI
I拡大矢視図、図4は図3のIV−IIV線に沿う部分
を拡大した概略断面図、図5は開閉体2についての図1
のV矢視図、図6は接話型マイクロホン5の概略側面
図、図7は図6のVII矢視図、図8は図6のVIII
矢視図、図9は同マイクロホン5の構造説明図、図10
は同マイクロホン5の特性曲線図である。
【0019】図1及び図2において、1は携帯機器本
体、2は開閉体であり、携帯機器本体1の下端部に位置
している開閉動中心を形成するヒンジ3を介して両者が
連結されている。携帯機器本体1の表面側には受話用音
孔のほか、操作用押ボタンやディスプレイなどが配備さ
れている。開閉体2は偏平な中空に形成されていて、そ
の内側壁部22と外側壁部24とに内側音孔26と外側
音孔27とが各別に開設されている。これらの音孔2
6,27の開設箇所は、開閉体2の開閉動中心位置(ヒ
ンジ3の中心位置)に対する遠近方向に位置ずれしてい
る。具体的には、内側音孔26が開閉体2の自由端に近
い位置に偏在され、外側音孔27が開閉動中心位置に近
い位置に偏在されている。図1及び図2には、内側音孔
26の開設箇所を三角印M1で示し、外側音孔27の開
設箇所を三角印M2で示してある。
【0020】開閉体2の内部に次に説明するマイクロホ
ン5が装備されている。すなわち、図4のように、マイ
クロホン5は、偏平に形成されていて、ヒンジ3に近い
箇所で、開閉体2の内側壁部21に設けられた支持体2
3と外側壁部24に設けられたリング状の支持体25と
により挟持されてそれらの壁部21,24の相互間の中
間位置に配備されている。このマイクロホン5は双指向
性の接話型マイクロホンである。図6〜図8のように、
このマイクロホン5では、開口をシールド板53で塞い
でなる偏平な円形の筐体51の前板部52と上記シール
ド板53とに前側音孔54と後側音孔55とを開設して
ある。筐体51の内部には振動板61と配線基板56
(図9参照)とが収容されていて、配線基板の一部が筐
体51の外側に突出され、その突出部56にアース端子
57と出力端子58とが備わっている。また、図9に説
明的に示したように、中空の筐体51の内部が、振動板
61によって前室62と後室63とに仕切られていて、
上記前側音孔54が前室に臨み、上記後側音孔55が後
室63に臨んでいる。
【0021】図3及び図4のように、開閉体2の内側壁
部22に仕切り板部28が設けられており、この仕切り
板部28で取り囲まれた空間によって、内側音孔26と
マイクロホン5の前側音孔54(図7参照)とをつなぐ
音路64が形成されているのに対し、開閉体2の外側壁
部24に設けられたリング状の上記支持体25で取り囲
まれた空間によって、外側音孔27とマイクロホン5の
後側音孔55(図8参照)とをつなぐ音路65が形成さ
れている。
【0022】図9で説明した基本構成を備える接話型マ
イクロホンでは、前側音孔54から前室62に入った音
波の圧力と後側音孔55から後室63に入った音波の圧
力の両方が振動板61に加わる。その際、音源が、前側
音孔54に近い位置で後側音源55から遠い位置に存在
していると、振動板61の前面と後面とに加わる音波の
圧力に顕著な差が生じ、振動板61の前面に加わる圧力
がその後面に加わる圧力に比べて格段に大きくなる。そ
のため、前側音孔54から前室62に入った音波に対し
て高感度を示し、後側音孔55から後室63に入った音
波に対する感度が極端に低くなり、その結果、S/N比
の大きな(ノイズの少ない)集音が可能になる。接話型
マイクロホンの近接効果である。これとは逆に、音源
が、後側音孔55に近い位置で前側音源から遠い位置に
存在していると、振動板61の前面と後面とに加わる音
波の圧力に顕著な差が生じ、振動板61の後面に加わる
圧力がその前面に加わる圧力に比べて格段に大きくな
る。そのため、後側音孔55から後室63に入った音波
に対して高感度を示し、前側音孔54から前室62に入
った音波に対する感度が極端に低くなり、その結果、S
/N比の大きな(ノイズの少ない)集音が可能になる。
この場合も、接話型マイクロホンの近接効果が発揮され
る。
【0023】この近接効果を説明した特性曲線を図10
に例示してある。同図において、実線は振動板の至近箇
所(1cm)に音源がある場合の特性曲線を示し、破線
は振動板から遠方に離れた箇所(50cm)に音源があ
る場合の特性曲線を示している。これから判るように、
接話型マイクロホンでは、音源が振動板の至近箇所に存
在しているときには、実線のように高感度が発揮され、
音源が振動板から遠方に離れた箇所に存在しているとき
には、破線のように低い感度しか示さなくなり、その結
果、S/N比の極めて大きな集音が可能になる。
【0024】以上説明した実施形態の携帯型通信機器に
よると、開閉体2を開いているとき(図1)は、内側音
孔26から入った音波が音路64とマイクロホン5の前
側音孔54とを経て振動板61の表面側からその振動板
61に作用し、開閉体2を閉じているとき(図2)は、
外側音孔27から入った音波が別の音路65とマイクロ
ホン5の後側音孔55とを経て振動板61の裏面側から
その振動板61に作用する。そのため、開閉体2が閉じ
ているときに音波がマイクロホン5の筐体51を迂回す
るような音路を形成しなくて済み、そのために、開閉体
2を開いているときと閉じているときとで同等の通話品
質を得やすくなる。特に、内側音孔26の開設箇所が開
閉体2の自由端に近い位置に偏在され、外側音孔27が
開閉体2の開閉動中心位置に近い位置に偏在されている
ので、開閉体2を開いたときと閉じたときとの両方で音
孔の位置が口元に近い位置になり、しかも、マイクロホ
ン5に接話型マイクロホンが用いられているために、開
閉体を開いたときと閉じたときとの両方で接話型マイク
ロホンの近接効果が発揮されて優れた通話品質が得られ
る。
【0025】この実施形態では、開閉体2を閉じたとき
の外側音孔27と口元との距離よりも、開閉体2を開い
たときの内側音孔26と口元との距離が短くなるように
してあるのに対し、内側音孔26とマイクロホン5の前
側音孔54とをつなぐ音路64の長さよりも、外側音孔
27とマイクロホン5の後側音孔55とをつなぐ音路6
6の長さを短くしてある。そのため、開閉体2を開いて
通話を行うときと開閉体2を閉じて通話を行うときとの
両方で、接話型マイクロホンの近接効果が一様に得られ
る。したがって、開閉体2を開いていても閉じていても
S/N比の極めて大きな安定した一様な通話品質が得ら
れるという利点がある。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る携帯型通信
機器や同マイクロホン装置によれば、開閉体を開いたと
きでも閉じたときでもS/N比の極めて大きな同程度の
通話品質が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯型通信機器としての携帯電話
機において、開閉体を開いた状態での概略側面図であ
る。
【図2】同携帯電話機において、開閉体を閉じた状態で
の概略側面図である。
【図3】開閉体についての図1のIII拡大矢視図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線に沿う部分を拡大した概略
断面図である。
【図5】開閉体についての図1のV矢視図である。
【図6】接話型マイクロホンの概略側面図である。
【図7】図6のVII矢視図である。
【図8】図6のVIII矢視図である。
【図9】同マイクロホンの構造説明図である。
【図10】同マイクロホンの特性曲線図である。
【符号の説明】
1 携帯機器本体 2 開閉体 5 マイクロホン 22 内側壁部 24 外側壁部 26 内側音孔 27 外側音孔 61 振動板 64,65 音路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 浩二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 犬伏 俊也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 野田 修身 大阪府八尾市北久宝寺1丁目4番33号 ホ シデン株式会社内 (72)発明者 那須 幸司 大阪府八尾市北久宝寺1丁目4番33号 ホ シデン株式会社内 (72)発明者 上村 智彦 大阪府八尾市北久宝寺1丁目4番33号 ホ シデン株式会社内 Fターム(参考) 5D017 BE08 5K023 AA07 BB06 DD08 EE05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯機器本体に開閉動可能に取り付けら
    れた偏平な中空の開閉体の内部にマイクロホンが装備さ
    れている携帯型通信機器において、 上記マイクロホンは、表裏いずれの側からも振動板に音
    圧が加わるように構成された双指向性マイクロホンであ
    り、上記開閉体の内側壁部と外側壁部とに内側音孔と外
    側音孔とが各別に開設され、それらの各音孔がこの開閉
    体の内部に形成された各別の音路を介して上記振動板の
    表面と裏面とに各別に臨まされていると共に、それらの
    音孔の開設箇所が、上記開閉体の開閉動中心位置に対す
    る遠近方向に位置ずれしていることを特徴とする携帯型
    通信機器。
  2. 【請求項2】 上記内側音孔の開設箇所が、上記外側音
    孔の開設箇所よりも開閉体の開閉動中心位置に対し遠ざ
    かった箇所に位置している請求項1に記載した携帯型通
    信機器。
  3. 【請求項3】 上記マイクロホンは、近接した音源に対
    して感度が高くなり離遠した音源に対して感度が低くな
    る機能を備えた接話型マイクロホンであり、上記内側音
    孔がその開閉体の自由端に近い位置に偏在され、上記外
    側音孔が上記開閉動中心位置に近い位置に偏在されてい
    る請求項1又は請求項2に記載した携帯型通信機器。
  4. 【請求項4】 携帯機器本体に開閉動可能に取り付けら
    れた偏平な中空の開閉体の内部に装備される携帯型通信
    機器用マイクロホン装置において、 振動板を内蔵しかつその振動板によって内部空間が前室
    と後室とに仕切られた中空の筐体に上記前室に臨む前側
    音孔と上記後室に臨む後側音孔とが開設され、前側音孔
    が、上記開閉体の内部に形成された音路を介してその開
    閉体の内側壁部の自由端に近い位置に偏在された内側音
    孔に臨み、かつ、後側音孔が、上記開閉体の内部に形成
    された別の音路を介してその開閉体の開閉動中心位置に
    近い位置に偏在された外側音孔に臨んでいることを特徴
    とする携帯型通信機器用マイクロホン装置。
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