JP2003109935A - 基板周縁処理装置および基板周縁処理方法 - Google Patents

基板周縁処理装置および基板周縁処理方法

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JP2003109935A JP2001302479A JP2001302479A JP2003109935A JP 2003109935 A JP2003109935 A JP 2003109935A JP 2001302479 A JP2001302479 A JP 2001302479A JP 2001302479 A JP2001302479 A JP 2001302479A JP 2003109935 A JP2003109935 A JP 2003109935A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板周縁部に表面処理液による良好な表面処理
を施す。 【解決手段】遮断板5の下面53には、ほぼ中心に中央
気体吐出口531が形成され、バキュームチャック2に
保持されたウエハWの周縁部に対向する円環状の領域内
に複数の周縁気体吐出口532が形成されている。ウエ
ハWの下面周縁部にエッジリンスノズル3からエッチン
グ液が供給されている間、遮断板5の下面53の中央気
体吐出口531および周縁気体吐出口532からウエハ
Wの上面に向けて窒素ガスが吐出される。これにより、
ウエハWの上面中央部のデバイス形成領域にエッチング
液が流れ込むのを防止しつつ、ウエハWの下面から上面
に回り込むエッチング液により、ウエハWの下面周縁
部、端面および上面周縁部に形成された金属薄膜を除去
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基板の周縁部を
表面処理するための装置および方法に関する。各種基板
には、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、PD
P(プラズマ・ディスプレイ・パネル用ガラス基板など
が含まれる。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程においては、半導
体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)のデバイス
形成面、非デバイス形成面および端面の全域に銅薄膜な
どの金属薄膜を形成した後、この金属薄膜の不要部分を
エッチング除去する処理が行われる場合がある。たとえ
ば、配線形成のための銅薄膜はウエハのデバイス形成面
のデバイス形成領域に形成されていればよく、デバイス
形成面の周縁部(たとえば、ウエハの周縁から幅3mm程
度の部分)、非デバイス形成面および端面に形成された
銅薄膜は不要となるから、この不要な銅薄膜を除去する
処理が行われる。
【0003】また、ウエハのデバイス形成面に金属薄膜
が選択的に形成された場合であっても、デバイス形成面
の金属薄膜を形成した領域以外の領域やウエハの端面お
よび非デバイス形成面に付着した金属イオンを除去する
処理が行われる場合がある。たとえば、ウエハのデバイ
ス形成面の周縁部に形成されている金属薄膜を除去する
装置は、ウエハをほぼ水平に保持した状態で回転するス
ピンチャックと、このスピンチャックに保持されている
ウエハの上面(デバイス形成面)の周縁部に向けてエッ
チング液を吐出するエッジリンスノズルと、スピンチャ
ックに保持されたウエハの上面のほぼ中心に純水を供給
するための純水ノズルとを備えている。
【0004】金属薄膜を除去する際には、スピンチャッ
クによってウエハが回転され、その回転しているウエハ
の上面の周縁部に向けてエッジリンスノズルからエッチ
ング液が吐出される。エッジリンスノズルからエッチン
グ液が吐出されている間、純水ノズルからウエハの上面
の中心に向けて純水が供給される。これにより、ウエハ
の上面の中央部の領域(デバイス形成領域)は純水に覆
われた状態となり、エッジリンスノズルからウエハの上
面に供給されたエッチング液は、ウエハの上面の中央部
から周縁に向けて流れる純水により押し流される。した
がって、ウエハの上面中央部のデバイス形成領域に向け
てエッチング液のミストが飛散しても、そのエッチング
液のミストは、デバイス形成領域上に形成された金属薄
膜に直に付着するおそれがない。ゆえに、デバイス形成
領域の金属薄膜がエッチング液による腐食を受けるおそ
れがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
装置では、ウエハの上面の純水で覆われたデバイス形成
領域とエッチング液によって金属薄膜が除去される領域
との境界付近において、エッチング液が純水で希釈され
るために金属薄膜が良好に除去されず、ウエハの表面に
残る金属薄膜の端面が下方に向けて広がる傾斜面となる
という問題があった。
【0006】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、基板の周縁部に表面処理液による表面処
理を良好に施すことができる基板周縁処理装置および基
板周縁処理方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、表面処理
液を用いて基板(W)の周縁部を表面処理する基板周縁
処理装置であって、基板の下面を吸着して基板をほぼ水
平に保持する基板吸着保持手段(2)と、この基板吸着
保持手段に保持された基板の下面の周縁部に表面処理液
を供給する表面処理液供給手段(3)と、上記基板吸着
保持手段に保持された基板の上面にほぼ平行に対向する
基板対向面(53)を有し、この基板対向面の基板の周
縁部に対応する環状の領域内に設けられた気体吐出口
(532;533)から、基板の上面の周縁部に向けて
気体を供給する気体供給機構(5)とを含むことを特徴
とする基板周縁処理装置である。
【0008】括弧内の英数字は、後述の実施形態におけ
る対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この発明によれば、たとえば、基板吸着保持手段に保持
された基板の下面周縁部に表面処理液を供給しつつ、そ
の基板の上面の周縁部に向けて気体吐出口から気体を供
給して、基板の下面から上面への表面処理液の回り込み
量を制御することにより、基板の周縁部に表面処理液に
よる表面処理を施すことができる。
【0009】また、基板の上面中央部を純水で保護する
構成とは異なり、基板の上面の中央部と表面処理液によ
る表面処理を施すべき周縁部との境界付近で表面処理液
が希釈されるといったことがないから、基板の上面周縁
部に対して良好な表面処理を施すことができる。しか
も、表面処理液が希釈されていないから、表面処理液を
再利用することができ、この再利用によって、表面処理
液の消費量の低減を図ることができる。
【0010】表面処理液を再利用する場合、請求項9に
記載のように、上記基板吸着保持手段の側方を取り囲む
ように設けられて、基板から飛散する表面処理液を捕獲
するための処理液捕獲手段(4)をさらに含むことが好
ましい。この処理液捕獲手段を備えることにより、基板
から飛散する表面処理液を捕獲することができ、この捕
獲した表面処理液を再利用に供することができる。上記
気体吐出口は、請求項2に記載のように、上記環状の領
域に沿って形成された長穴であって、上記環状の領域内
に複数設けられていてもよい。さらに請求項3に記載の
ように、上記気体吐出口は、上記環状の領域内に複数設
けられていて、これらの複数の気体吐出口は、上記環状
の領域に沿った複数の列をなしていて、互いに隣接する
列で千鳥配置となるように設けられていてもよい。
【0011】また、請求項5に記載のように、上記気体
供給機構の基板対向面は、基板よりも大きなサイズに形
成されていてもよい。さらにまた、請求項6に記載のよ
うに、上記気体供給機構は、ほぼ円錐形状の外形を有し
ているものであってもよく、この場合、請求項7に記載
のように、上記気体供給機構の円錐面(55)に洗浄液
を供給する洗浄液供給手段(61)をさらに含むことが
好ましい。洗浄液供給手段を備えたことにより、気体供
給機構の円錐面を洗浄液で洗浄することができる。ゆえ
に、円錐面に付着した表面処理液のミストが乾燥して結
晶化することを防止でき、表面処理液の結晶による基板
の汚染を防止することができる。さらに、請求項8に記
載のように、上記気体供給機構の円錐面(55)に向け
てガスを供給するガス供給手段(62)をさらに含むこ
とが好ましい。ガス供給手段を備えたことにより、気体
供給機構の円錐面に付着した洗浄液を除去して乾燥させ
ることができる。ゆえに、表面処理液の結晶による基板
の汚染をさらに防止することができる。さらに、上記気
体供給機構の円錐面に向けて供給されたガスは、装置内
に広がって装置内の雰囲気を清浄に維持することができ
る。
【0012】また、請求項10に記載のように、上記気
体供給機構は、上記表面処理液供給手段によって基板の
下面の周縁部に表面処理液が供給されている間、基板対
向面が基板の上面に2mm以下の間隔を空けた近接位置に
配置されるものであってもよい。さらに、請求項11に
記載のように、上記基板吸着保持手段は、上記表面処理
液供給手段によって基板の下面の周縁部に表面処理液が
供給されている間、当該基板を50〜500rpmの回転
速度で回転させる基板回転手段(24)を含むものであ
ってもよい。
【0013】請求項4記載の発明は、上記気体供給機構
の基板対向面には、ほぼ中心に、基板の上面の中央部に
向けて気体を吐出する中央気体吐出口(531)がさら
に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3の
いずれかに記載の基板周縁処理装置である。この発明に
よれば、基板の上面と基板対向面との間に気体を供給す
ることができ、基板の上面中央部を気体で覆うことがで
きる。これにより、基板の上面中央部が表面処理液で侵
されるのを良好に防止することができる。
【0014】請求項12記載の発明は、表面処理液を用
いて基板(W)の周縁部を表面処理する方法であって、
基板の下面を吸着して基板をほぼ水平に保持する基板吸
着保持工程と、この基板吸着保持手段に保持された基板
の下面の周縁部に表面処理液を供給する表面処理液供給
工程と、上記基板吸着保持手段に保持された基板の上面
の周縁部に向けて気体を供給する気体供給工程とを含む
ことを特徴とする基板周縁処理方法である。
【0015】この方法によれば、請求項1に関連して述
べた効果と同様な効果を達成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る基板周縁処理装置の構成を具体
的に示す断面図である。この基板周縁処理装置は、ほぼ
円形の基板であるウエハWの周縁部および端面に形成さ
れている不要な金属薄膜(たとえば、銅薄膜)をエッチ
ング液によって除去するための装置である。
【0017】この基板周縁処理装置は、処理室1内に、
バキュームチャック2を備えている。バキュームチャッ
ク2は、ほぼ鉛直に配置されたチャック軸21と、この
チャック軸21の上端にほぼ水平に固定された円板状の
吸着ベース22とを含む。チャック軸21は、たとえ
ば、円筒状に形成されることによって吸気路23を内部
に有しており、この吸気路23の上端は、吸着ベース2
2の内部に形成された吸着路を介して、吸着ベース22
の上面に形成された吸着口に連通されている。また、チ
ャック軸21には、モータなどを含む回転駆動機構24
から回転力が入力されるようになっている。
【0018】これにより、バキュームチャック2は、吸
着ベース22上にウエハWがデバイス形成面を上方に向
けて載置された状態で、吸気路23の内部を排気するこ
とにより、ウエハWの非デバイス形成面(下面)を真空
吸着してほぼ水平に保持することができる。そして、こ
の状態で回転駆動機構24からチャック軸21に回転力
を入力することにより、吸着ベース22に吸着保持した
ウエハWを、そのほぼ中心を通る鉛直軸線(チャック軸
21の中心軸線)まわりにほぼ水平な面内で回転させる
ことができる。
【0019】バキュームチャック2の側方には、バキュ
ームチャック2に保持されたウエハWの下面周縁部にエ
ッチング液を供給するためのエッジリンスノズル3が配
置されている。エッジリンスノズル3には、図示しない
エッチング液供給源から延びたエッチング液配管31が
接続されており、このエッチング液配管341の途中部
に介装された図示しないバルブを開閉することによっ
て、エッジリンスノズル3の先端の吐出口からウエハW
の下面周縁部にエッチングを供給したり、そのエッチン
グ液の供給を停止したりすることができるようになって
いる。
【0020】エッジリンスノズル3からウエハWの下面
周縁部にエッチング液が供給されている間、回転駆動機
構24からチャック軸21に回転力が入力されて、ウエ
ハWは所定の回転方向にほぼ一定の回転速度で回転され
る。これにより、ウエハWの下面周縁部に供給されたエ
ッチング液は、ウエハWの下面を伝って周縁に向かって
流れる。ウエハWの周縁に至ったエッチング液は、その
一部がウエハWの端面を伝って上面へと回り込み、残り
はウエハWの周縁から側方へと飛散する。
【0021】なお、ウエハWの回転速度は、50〜50
0rpmの範囲内で設定されるとよく、好ましくは100
〜200rpmの範囲内で設定されるとよい。このウエハ
Wの周縁から側方へ飛散するエッチング液を捕獲するた
めに、バキュームチャック2の周囲を取り囲むようにエ
ッチング液捕獲壁4が形成されている。エッチング液捕
獲壁4は、ウエハWの回転軸線に対してほぼ回転対称の
形状を有しており、バキュームチャック2に保持された
ウエハWの端面に対向する上方部の内面は、ウエハWの
回転軸線に対向するように開いた断面く字状のエッチン
グ液捕獲部41となっている。ウエハWの周縁から側方
に飛散したエッチング液は、エッチング液捕獲部41に
捕獲され、このエッチング液捕獲部41からエッチング
液捕獲壁4の内面を伝って下方へ流れる。そして、エッ
チング液捕獲壁4の最下部まで流下したエッチング液
は、図示しない回収ラインへと流れ込んで回収されるよ
うになっている。
【0022】一方、バキュームチャック2の上方には、
ほぼ円錐形状の外形を有する遮断板5が配置されてい
る。遮断板5は、アーム51の先端に固定された取付ブ
ロック52に、下面53(基板対向面)がバキュームチ
ャック2に保持されたウエハWの上面とほぼ平行をなし
て対向するように取り付けられている。また、アーム5
1に関連して、遮断板5を昇降させるための昇降駆動機
構56が設けられており、この昇降駆動機構56によっ
て、バキュームチャック2に対するウエハWの搬入出時
には、遮断板5が上方に大きく上昇され、ウエハWに対
する処理時には、ウエハWの上面に微小な間隔(好まし
くは、2.0mm以下)を空けた近接した位置まで下降さ
れる。
【0023】遮断板5の内部は、中空となっており、こ
の遮断板5の内部空間には、取付ブロック52に形成さ
れた窒素ガス供給路521と連通してる。窒素ガス供給
路521には、図示しない窒素ガス供給源から延びた窒
素ガス供給管54が接続されていて、遮断板5の内部空
間には、窒素ガス供給管54を流れてくる窒素ガスが窒
素ガス供給路521を通して供給されるようになってい
る。また、遮断板5の下面53には、ほぼ中心にたとえ
ば円形の中央気体吐出口531が形成され、バキューム
チャック2に保持されたウエハWの周縁部に対向する円
環状の領域内に、複数の周縁気体吐出口532が形成さ
れている。複数の周縁気体吐出口532は、図2に示す
ように、下面53の周縁に沿った円弧状の長穴であっ
て、ウエハWの周縁部に対向する円環状の領域に沿って
2列に形成されている。そして、内側(下面53の中心
側)形成された周縁気体吐出口532と外側(下面53
の周縁側)に形成された周縁気体吐出口532とは、下
面53の周方向にずれて、いわゆる千鳥状に並んでい
る。
【0024】バキュームチャック2に保持されて回転し
ているウエハWの下面周縁部にエッジリンスノズル3か
らエッチング液が供給されている間、窒素ガス供給管5
4を流れてくる窒素ガスが、窒素ガス供給路521を通
して遮断板5の内部空間に供給される。そして、この遮
断板5の内部空間に供給された窒素ガスは、下面53に
形成された中央気体吐出口531および周縁気体吐出口
532からウエハWの上面に向けて吐出される。これに
より、ウエハWの下面から上面へと回り込むエッチング
液は、ウエハWの上面の周縁から中心に向けて所定幅だ
け入り込んだところで、周縁気体吐出口532から吐出
される窒素ガスにより、その所定幅の周縁部領域よりも
内方の領域に流れ込むことが阻止される。また、上記所
定幅の周縁部領域よりも内方の領域(デバイス形成領
域)は、中央気体吐出口531から吐出される窒素ガス
により満たされている。したがって、ウエハWの上面中
央部のデバイス形成領域にエッチング液が流れ込むおそ
れがなく、デバイス形成領域にエッチング液によるダメ
ージを与えることなく、ウエハWの下面周縁部から端面
を伝って上面に回り込むエッチング液により、ウエハW
の下面周縁部、端面および上面周縁部に形成された金属
薄膜を除去することができる。
【0025】また、ウエハWの上面中央部のデバイス形
成領域を純水で保護する構成とは異なり、ウエハWの上
面のデバイス形成領域と周縁部領域との境界付近でエッ
チング液が希釈されるといったことがないから、ウエハ
Wの上面周縁部の金属薄膜を良好に除去することがで
き、ウエハWの上面にほぼ直交した端面を有する金属薄
膜が残されたウエハWを得ることができる。さらに、エ
ッチング液が希釈されていないから、ウエハWから飛散
してエッチング液捕獲壁4に捕獲されたエッチング液を
再利用することができ、エッチング液を再利用すること
により、エッチング液の消費量を著しく低減することが
できる。
【0026】さらにまた、この実施形態では、処理室1
の天面に、遮断板5の円錐面55に洗浄液を供給するた
めの2つの遮断板洗浄ノズル61、および遮断板5の円
錐面55に向けて窒素ガスなどの不活性ガスを供給する
ためのガスノズル62が取り付けられている。そして、
所定枚数のウエハWに対して処理を行う度に、遮断板洗
浄ノズル61から遮断板5の円錐面55に洗浄液を供給
して、その円錐面55を洗浄液で洗浄する処理が行われ
るようになっている。これにより、遮断板5の円錐面5
5に付着したエッチング液のミストが乾燥して結晶化す
ることを防止でき、エッチング液の結晶によるウエハW
の汚染を防止することができる。
【0027】なお、ガス供給ノズル62からの不活性ガ
スは、常時、円錐面55に向けて供給されている。ま
た、この不活性ガスの作用により、円錐面55上の洗浄
液を除去し、乾燥させることができるとともに、処理室
1内の雰囲気をクリーンな状態に維持することができ
る。以上、この発明の一実施形態を説明したが、この発
明は他の形態で実施することもできる。たとえば、上述
の実施形態では、遮断板5の下面53に形成されている
周縁気体吐出口532は、円弧状の長穴であるとした
が、図3に示すように、ほぼ円形の小さな開口であって
もよい。すなわち、遮断板5の下面53には、ほぼ中心
にたとえば円形の中央気体吐出口531が形成され、ウ
エハWの周縁部に対応する円環状の領域内に、ほぼ円形
の小さな開口からなる周縁気体吐出口533が形成され
ていてもよい。
【0028】また、エッチング液捕獲壁4の上方部の内
面には、ウエハWの回転軸線に対向するように開いた断
面く字状のエッチング液捕獲部41が形成されていると
したが、エッチング液捕獲壁4の形状は変更可能であ
り、エッチング液捕獲壁4は、たとえば、図4に示すよ
うに、上端部がバキュームチャック2(図1参照)に保
持されたウエハWの端面に向かってほぼ水平に延びた断
面逆L字状に形成されて、その内面上端部がウエハWの
下面とほぼ同一平面上に含まれるように配置されていて
もよい。この構成によっても、ウエハWの下面周縁から
側方に飛散するエッチング液をエッチング液捕獲壁4で
良好に捕獲することができる。
【0029】さらに、上述の実施形態では、ウエハWの
上面に窒素ガスを供給するとしたが、窒素ガスに限ら
ず、たとえば、ヘリウムガスやアルゴンガスなどの他の
不活性ガスを供給するようにしてもよい。また、上述の
実施形態では、ウエハWに対する表面処理の一例とし
て、ウエハWの周縁部に形成された金属薄膜をエッチン
グ液で除去する処理を取り上げたが、ウエハWに対する
表面処理は、ウエハWの周縁部を洗浄液で洗浄する周縁
部洗浄処理であってもよい。
【0030】さらにまた、処理対象の基板は、ウエハW
に限らず、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディプ
レイパネル用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板な
どの他の種類の基板であってもよい。その他、特許請求
の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施す
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る基板周縁処理装置
の構成を具体的に示す断面図である。
【図2】遮断板(気体供給機構)の下面の構成を示す図
である。
【図3】遮断板の下面の他の構成を示す図である。
【図4】エッチング液捕獲壁の他の形状について説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 処理室 2 バキュームチャック 24 回転駆動機構 3 エッジリンスノズル 31 エッチング液配管 4 エッチング液捕獲壁 41 エッチング液捕獲部 5 遮断板 53 下面 55 円錐面 531 中央気体吐出口 532 周縁気体吐出口 533 周縁気体吐出口 61 遮断板洗浄ノズル 62 ガスノズル W ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1333 500 H01L 21/304 643Z 5F043 H01L 21/304 643 21/306 J F Fターム(参考) 2H088 FA21 FA23 FA30 HA01 HA02 MA20 2H090 JB02 JC19 LA01 3B116 AA02 AA03 AB33 AB47 BB22 CC01 CD31 3B201 AA02 AA03 AB33 AB47 BB22 BB38 BB92 BB93 BB99 CC01 CD31 4G059 AA08 AB19 AC30 5F043 AA22 EE07 EE08 EE21

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面処理液を用いて基板の周縁部を表面処
    理する基板周縁処理装置であって、 基板の下面を吸着して基板をほぼ水平に保持する基板吸
    着保持手段と、 この基板吸着保持手段に保持された基板の下面の周縁部
    に表面処理液を供給する表面処理液供給手段と、 上記基板吸着保持手段に保持された基板の上面にほぼ平
    行に対向する基板対向面を有し、この基板対向面の基板
    の周縁部に対応する環状の領域内に設けられた気体吐出
    口から、基板の上面の周縁部に向けて気体を供給する気
    体供給機構とを含むことを特徴とする基板周縁処理装
    置。
  2. 【請求項2】上記気体吐出口は、上記環状の領域に沿っ
    て形成された長穴であって、上記環状の領域内に複数設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の基板周縁
    処理装置。
  3. 【請求項3】上記気体吐出口は、上記環状の領域内に複
    数設けられていて、 これらの複数の気体吐出口は、上記環状の領域に沿った
    複数の列をなしていて、互いに隣接する列で千鳥配置と
    なるように設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の基板周縁処理装置。
  4. 【請求項4】上記気体供給機構の基板対向面には、ほぼ
    中心に、基板の上面の中央部に向けて気体を吐出する中
    央気体吐出口がさらに形成されていることを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載の基板周縁処理装
    置。
  5. 【請求項5】上記気体供給機構の基板対向面は、基板よ
    りも大きなサイズに形成されていることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載の基板周縁処理装置。
  6. 【請求項6】上記気体供給機構は、ほぼ円錐形状の外形
    を有しているものであることを特徴とする請求項1ない
    し5のいずれかに記載の基板周縁処理装置。
  7. 【請求項7】上記気体供給機構の円錐面に洗浄液を供給
    する洗浄液供給手段をさらに含むことを特徴とする請求
    項6記載の基板周縁処理装置。
  8. 【請求項8】上記気体供給機構の円錐面に向けてガスを
    供給するガス供給手段をさらに含むことを特徴とする請
    求項7記載の基板周縁処理装置。
  9. 【請求項9】上記基板吸着保持手段の側方を取り囲むよ
    うに設けられて、基板から飛散する表面処理液を捕獲す
    るための処理液捕獲手段をさらに含むことを特徴とする
    請求項1ないし8のいずれかに記載の基板周縁処理装
    置。
  10. 【請求項10】上記気体供給機構は、上記表面処理液供
    給手段によって基板の下面の周縁部に表面処理液が供給
    されている間、基板対向面が基板の上面に2mm以下の間
    隔を空けた近接位置に配置されるものであることを特徴
    とする請求項1ないし9のいずれかに記載の基板周縁処
    理装置。
  11. 【請求項11】上記基板吸着保持手段は、上記表面処理
    液供給手段によって基板の下面の周縁部に表面処理液が
    供給されている間、当該基板を50〜500rpmの回転
    速度で回転させる基板回転手段を含むものであることを
    特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の基板
    周縁処理装置。
  12. 【請求項12】表面処理液を用いて基板の周縁部を表面
    処理する方法であって、 基板の下面を吸着して基板をほぼ水平に保持する基板吸
    着保持工程と、 この基板吸着保持手段に保持された基板の下面の周縁部
    に表面処理液を供給する表面処理液供給工程と、 上記基板吸着保持手段に保持された基板の上面の周縁部
    に向けて気体を供給する気体供給工程とを含むことを特
    徴とする基板周縁処理方法。
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