JP2003109355A - 磁気テープカートリッジ - Google Patents

磁気テープカートリッジ

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JP2003109355A
JP2003109355A JP2001291875A JP2001291875A JP2003109355A JP 2003109355 A JP2003109355 A JP 2003109355A JP 2001291875 A JP2001291875 A JP 2001291875A JP 2001291875 A JP2001291875 A JP 2001291875A JP 2003109355 A JP2003109355 A JP 2003109355A
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JP
Japan
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coil spring
compression coil
magnetic tape
reel
tape cartridge
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Application number
JP2001291875A
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English (en)
Inventor
Yusuke Ishihara
祐輔 石原
Hidetoshi Yamamoto
秀利 山本
Seiji Tsuyuki
誠治 露木
Yasushi Hatano
泰 波多野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープカートリッジの組立工程において
下ハーフまたは上ハーフを搬送する際に、リールロック
または上ハーフ上に載置された圧縮コイルばねが転倒す
るのを防止できる磁気テープカートリッジを提供する。 【解決手段】 リールロック3の外周壁3Bの所定の4
箇所には、内側に向かって突出する突出部(支持手段)
3E,3E,3E,3Eが形成されている。この突出部
3E,3E,・・・は、圧縮コイルバネ4の外径とほぼ接
触するように形成されており、圧縮コイルバネ4の外周
を支持する。そのため、リールロック3上に圧縮コイル
ばね4を載置した状態で下ハーフ1Aを次の工程に搬送
する際に、圧縮コイルばね4がリールロック3上から脱
落するのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープカート
リッジおよびその組立方法、並びに、磁気テープカート
リッジの部品組付装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、コンピュータ等のデータバック
アップ用の外部記録媒体として用いられる磁気テープカ
ートリッジとして、いわゆるLTO(Linear Tape Ope
n)規格に準拠した磁気テープカートリッジが知られて
いる。この種の磁気テープカートリッジは、下ハーフと
上ハーフとに分割構成されたカートリッジケースの内部
に、磁気テープを巻装した単一のリールを収容したもの
であり、カートリッジケースの一側面には、下ハーフと
上ハーフとに跨って、磁気テープの先端に取り付けられ
たリーダピンが係着される磁気テープ引出し用の開口が
設けられている。また、下ハーフの底面中央部には、リ
ールのハブの底部下面が露出するリール駆動用の開口が
設けられている。 【0003】この種の磁気テープカートリッジが装填さ
れるドライブ装置は、カートリッジケース側面の磁気テ
ープ引出し用の開口からリーダピンを引き出して磁気テ
ープをリールから巻き出しつつデータの記録・再生を行
い、また、下ハーフ底面のリール駆動用の開口からリー
ルのハブを回転駆動して磁気テープをリールに巻き戻し
つつデータの記録・再生を行う。その関係で、磁気テー
プカートリッジは、ドライブ装置に装填されたときのみ
リールが回転し、ドライブ装置から排出されたときには
リールが不用意に回転しないように、リールをロック状
態に保つリールロックと、リールのロック状態を解除す
るリリースパッドとをリールのカップ状に形成されたハ
ブ内に備えている。 【0004】図31に示すように、リールロック100
は、円板状の底板100Aと、この底板100Aの周端
から立設する外周壁100Bとを有し、リール101に
形成されるカップ状のハブ101Aの底板101Bに突
設された係合部101Cに係脱可能なハブ側係合部10
0Cが底板100Aの下面に形成され、カートリッジケ
ースの上ハーフの内面中央部に突設された係合部102
に常時嵌合するハーフ側係合部100Dが底板100A
の上面に形成されている。このリールロック100は、
上ハーフとの間に介設された圧縮コイルバネ103の付
勢力によってそのハブ側係合部100Cをハブ101A
の底板101Bの係合部101Cに係合させることによ
り、リール101をロック状態に保つ。 【0005】なお、圧縮コイルばねとしては、図32に
示すように、上端側から下端側にかけてコイルの直径が
次第に広がるよう構成された円錐圧縮コイルバネ200
が用いられる場合がある。この円錐圧縮コイルバネ20
0は、小径側のコイル200Aの直径を大径側のコイル
200Bの内側に入るような大きさに設定されているの
で、円錐圧縮コイルバネ200が圧縮された際、小径側
のコイル200aが大径側のコイル200bの内側に収
納される。 【0006】一方、リリースパッド104は、図31に
示すように、円板状の本体部104Aと、この本体部1
04Aから外側に延びる三本の腕部104B,104
B,104Bと、これらの腕部104B,104B,1
04Bの端から下方に向かって延びる三本のロック解除
ピン104C,104C,104Cとを有する。このロ
ック解除ピン104C,104C,104Cは、リール
101のハブ101Aの底板101Bに形成される三箇
所の導出孔101D,101D,101Dにそれぞれ挿
通され、その下端がハブ101Aの底板101Bの下面
から突出する。このリリースパッド104は、磁気テー
プカートリッジがドライブ装置に装填されてリール10
1のハブ101Aがドライブ装置のリール駆動機構によ
り回転駆動される際に、ハブ101Aの底板101Bの
各導出孔101Dに挿入された各ロック解除ピン104
Cが上ハーフ側に押し戻されることにより、リールロッ
ク100を圧縮コイルばね103に抗して上ハーフ側に
押動し、リールロック100の底板100A下面のハブ
側係合部100Cとハブ101Aの底板101Bの係合
部101Cとの係合を外してリール100のロック状態
を解除する。 【0007】以上のように構成された磁気テープカート
リッジを、図示しない組立ロボットにより組み立てる際
は、予め、ベルトコンベア上を移動する部品搬送パレッ
ト上にカートリッジケースの上ハーフ、下ハーフおよび
各種の内部部品をセットしておき、各工程で所定の内部
部品を上ハーフまたは下ハーフの適所に組み付けるとい
う方法がとられている。この方法としては、下ハーフ内
に内部部品を順番に組み付けていく方法と、上ハーフ内
に内部部品を順番に組み付けていく方法とがあるが、下
ハーフ内に内部部品を順番に組み付けていく方法では、
下ハーフにリール101を組み付け、このリール101
のハブ101A内にリリースパッド104、リールロッ
ク100を組み付けた後、リールロック100のハーフ
側係合部100Dと外周壁100Bとの間のスペースに
圧縮コイルバネ103を載置した状態で下ハーフを次工
程に搬送する。一方、上ハーフ内に内部部品を順番に組
み付けていく方法では、上ハーフの係合部102の周辺
に圧縮コイルバネ103を載置した状態で上ハーフを次
工程に搬送する。上ハーフまたは下ハーフに各種部品を
組み付ける際は、一対の機械式のチャックを備えた組付
装置が一般によく使用されている。 【0008】しかし、圧縮コイルバネ103は、多くが
降伏応力の高い鋼材からなる線材をコイル状に巻くこと
により構成されているため、リールロック100へ組み
付ける際にチャックで掴もうとすると、コイルとコイル
との間にチャックが入り込んだり、あるいは、掴む位置
によって圧縮コイルばね103の姿勢が変化してしまう
ため、圧縮コイルばね103を正しい姿勢で組み付ける
ことは困難であった。 【0009】そのため、圧縮コイルばね103を組立装
置によって組み付ける際は、圧縮コイルばね103を把
持する代わりに、電磁石により引き付けてハンドリング
することが行われている。より具体的には、圧縮コイル
ばね103をそのコイルの軸方向にスライド可能な案内
部材に受け入れると同時に電磁石部により圧縮コイルば
ね103を引き付けて前記案内部材内に保持した状態と
し、これを機械製品の所定の組付位置まで移送させて電
磁石部の電源を切ることにより圧縮コイルばね103を
重力で落としてリリースするような部品組付装置が使用
されている。 【0010】そして、従来の部品組付装置では、前記案
内部材内で圧縮コイルばね103を確実に保持する必要
があることから、電磁石部に磁性体を構成材料として使
用していた。この磁性体が使用される部分は、電磁石の
コイルの巻心自体であったり、別途圧縮コイルばね10
3との間を繋ぐ部材であったり、案内部材自体が磁性体
で構成されて電磁石と接触していたりとその構成は様々
である。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
下ハーフ内に内部部品を順番に組み付けていく方法で
は、下ハーフまたは上ハーフは、圧縮コイルばね103
を載置した状態で次の工程に搬送されるが、下ハーフ内
に内部部品を順番に組み付けていく方法では、圧縮コイ
ルばね103は、その下端がリールロック100のハー
フ側係合部100Dに外嵌されているものの、外嵌され
ている部分が少ないため、下ハーフを搬送する際の振動
により、リールロック100上で転倒し、場合によって
はリールロック100上から脱落することがあった。ま
た、上ハーフ内に内部部品を順番に組み付けていく方法
の場合でも、圧縮コイルばね103は、その下端が上ハ
ーフの係合部102に外嵌されているものの、外嵌され
ている部分が少ないため、上ハーフを搬送する際の振動
により、上ハーフ上で転倒し、場合によっては上ハーフ
上から脱落することがあった。これらの傾向は、磁気テ
ープカートリッジの生産量を上げるために、部品搬送パ
レットの搬送スピードを速めた際に著しい。圧縮コイル
ばね103がリールロック100または上ハーフ上から
転倒または脱落すると、特に、磁気テープカートリッジ
の組立に組立ロボットを使用する際には、組立不良の原
因となる。 【0012】また、磁気テープカートリッジを大量生産
するため組立装置により自動組立を行う場合、圧縮コイ
ルバネ、特に、円錐圧縮コイルバネを組立装置のチャッ
クで把持することは極めて困難である。仮に把持できた
としても、不規則に斜めに把持してしまい、一定の姿勢
で把持することができないことから、組立不良を発生す
る要因となる。 【0013】また、図33に示すように、円錐圧縮コイ
ルバネ200を図示しない組立装置の挟持部300で挟
持する際は、挟持部300を構成するチャック300
A,300Aにより、円錐圧縮コイルバネ200を高さ
方向の異なる二点で挟み込むため、円錐圧縮コイルバネ
200は傾いた状態となる。そのため、円錐圧縮コイル
バネ200を所定の姿勢でうまく挟持することができ
ず、円錐圧縮コイルバネ200の組付作業を正確に行う
ことは困難であった。 【0014】さらに、圧縮コイルばね103を組立装置
により組み付ける際に、圧縮コイルばね103を把持す
る代わりに、電磁石により引き付けてハンドリングする
場合は、磁性体を電磁石部の構成材料として使用してい
る場合、長期間のハンドリング装置の使用により磁性体
からなる部分が磁場内で徐々に磁化されていた。そのた
め、案内部材に保持したコイルバネを電磁石部の電源を
切ることによりリリースしようとしても、磁化された磁
性体からなる部分に引き付けられることでコイルバネを
リリースすることができなくなるという誤動作が発生す
る問題があった。 【0015】そこで、本発明は、磁気テープカートリッ
ジの組立工程において下ハーフまたは上ハーフを搬送す
る際に、リールロックまたは上ハーフ上に載置された圧
縮コイルばねが転倒するのを防止できる磁気テープカー
トリッジを提供することを課題とする。 【0016】また、本発明は、リールロックおよび圧縮
コイルバネをリールのハブ内に組み付ける作業を組立ロ
ボット等の組立装置により自動的に行う際に、リールロ
ックおよび圧縮コイルばねの組付作業を容易に行うこと
ができる磁気テープカートリッジの組立方法を提供する
ことを第2の課題とする。 【0017】また、本発明は、円錐圧縮コイルバネを所
定の姿勢で安定した状態で保持することができる磁気テ
ープカートリッジの部品組付装置を提供することを第3
の課題とする。 【0018】さらに、本発明は、コイルバネのハンドリ
ング装置を長期間使用しても磁性体の磁化による誤動作
を防止し、確実にコイルバネのリリースをすることがで
きる磁気テープカートリッジの部品組付装置を提供する
ことを第4の課題とする。 【0019】 【課題を解決するための手段】前記の第1の課題を解決
する手段として、第1の発明に係る磁気テープカートリ
ッジは、上ハーフと下ハーフとから成るカートリッジケ
ース内に磁気テープが巻装された単一のリールを回転自
在に配置すると共に、前記上ハーフ側に臨んで開口する
前記リールのカップ状のハブ内に、前記上ハーフの内面
に突設された係合部に嵌合されると共にこれに摺動自在
に案内されて前記ハブの底部に形成された係合部と係脱
するリールロックと、前記リールロックを前記ハブの係
合部に対して常時付勢する圧縮コイルばねとを順番に組
み付けた磁気テープカートリッジであって、前記リール
ロックまたは前記上ハーフに前記圧縮コイルバネの外周
を支持する支持手段を設けたことを特徴とする。 【0020】第1の発明に係る磁気テープカートリッジ
によれば、例えば、下ハーフ内に順番に内部部品を組み
付けていく場合において、リールロック上に圧縮コイル
バネが載置された状態で下ハーフが次工程に搬送される
ときに、この圧縮コイルバネの外周がリールロックに設
けられる支持手段で常に支持される。同様に、上ハーフ
内に順番に内部部品を組み付けていく場合においても、
上ハーフ上に圧縮コイルバネが載置された状態で上ハー
フが次工程に搬送されるときに、この圧縮コイルバネの
外周が上ハーフに設けられる支持手段で常に支持され
る。 【0021】また、前記の第1の課題を解決する手段と
して、第2の発明に係る磁気テープカートリッジは、上
ハーフと下ハーフとから成るカートリッジケース内に磁
気テープが巻装された単一のリールを回転自在に配置す
ると共に、前記上ハーフ側に臨んで開口する前記リール
のカップ状のハブ内に、前記上ハーフの内面に突設され
た係合部に嵌合されると共にこれに摺動自在に案内され
て前記ハブの底部に形成された係合部と係脱するリール
ロックと、前記リールロックを前記ハブの係合部に対し
て常時付勢する圧縮コイルばねとを順番に組み付けた磁
気テープカートリッジであって、前記リールロックまた
は前記上ハーフに前記圧縮コイルバネの内周を支持する
支持手段を設けたことを特徴とする。 【0022】第2の発明に係る磁気テープカートリッジ
によれば、例えば、下ハーフ内に順番に内部部品を組み
付けていく場合において、リールロック上に圧縮コイル
バネが載置された状態で下ハーフが次工程に搬送される
ときに、この圧縮コイルバネの内周がリールロックに設
けられる支持手段で常に支持される。同様に、上ハーフ
内に順番に内部部品を組み付けていく場合においても、
上ハーフ上に圧縮コイルバネが載置された状態で上ハー
フが次工程に搬送されるときに、この圧縮コイルバネの
内周が上ハーフに設けられる支持手段で常に支持され
る。 【0023】また、前記の第1の課題を解決する手段と
して、第3の発明に係る磁気テープカートリッジは、上
ハーフと下ハーフとから成るカートリッジケース内に磁
気テープが巻装された単一のリールを回転自在に配置す
ると共に、前記上ハーフ側に臨んで開口する前記リール
のカップ状のハブ内に、前記上ハーフの内面に突設され
た係合部に嵌合されると共にこれに摺動自在に案内され
て前記ハブの底部に形成された係合部と係脱するリール
ロックと、前記リールロックを前記ハブの係合部に対し
て常時付勢する圧縮コイルばねとを順番に組み付けた磁
気テープカートリッジであって、前記圧縮コイルばねの
線材の一端を内側に折り曲げて形成すると共に、前記リ
ールロックに前記圧縮コイルばねの線材の一端と係合す
る係合部を設けたことを特徴とする。 【0024】第3の発明に係る磁気テープカートリッジ
によれば、磁気テープカートリッジの組立工程において
リールロック上に圧縮コイルばねが載置された際に、圧
縮コイルばねの線材の一端がリールロックに設けられた
係合部に常時係合される。 【0025】前記の第2の課題を解決する手段として、
第4の発明に係る磁気テープカートリッジの組立方法
は、カートリッジケースの下ハーフに配置されたリール
のカップ状に形成されたハブ内に、前記リールの回転を
ロックするためのリールロックおよび圧縮コイルバネが
組み付けられる磁気テープカートリッジの組立方法であ
って、前記リールロックの上面に前記圧縮コイルバネを
載置した状態で、前記圧縮コイルバネの上端の開口から
前記圧縮コイルバネの内側に挿入させた組立装置の把持
部により前記リールロックの上面中央に形成されたハー
フ側係合部を把持し、前記リールロックおよび前記リー
ルロックの上面に載置された圧縮コイルバネを前記ハブ
内に組み付けることを特徴とする。 【0026】第4の発明に係る磁気テープカートリッジ
の組立方法によれば、リールロックおよび圧縮コイルバ
ネをリールのカップ状のハブ内に組み付ける作業を組立
ロボット等の組立装置により自動的に行う際に、リール
ロックの上面に圧縮コイルバネを載置した状態で、圧縮
コイルバネの上端の開口から圧縮コイルバネの内側に挿
入させた組立装置の把持部でリールロックの底部中央に
形成されたハーフ側係合部を把持することにより、圧縮
コイルバネを把持する必要がなくなり、リールロックと
圧縮コイルバネとを組み合せた状態で、リールのハブ内
に組み付けることができる。 【0027】前記の第3の課題を解決する手段として、
第5の発明に係る磁気テープカートリッジの部品組付装
置は、磁気テープカートリッジのリール側にロック部材
を付勢して前記リールの回転をロックする円錐圧縮コイ
ルバネを挟持部で挟持して前記ロック部材上の所定位置
に組み付けるよう構成された部品組付装置であって、前
記挟持部で前記円錐圧縮コイルバネの一周縁部を外周側
からと内周側からとで挟みこんで挟持するよう構成した
ことを特徴とする。 【0028】第5の発明に係る磁気テープカートリッジ
の部品組付装置によれば、挟持部で円錐圧縮コイルバネ
の一周縁部を外周側からと内周側からとで挟みこんで挟
持するように構成されているため、挟持部が備える両挟
持爪で円錐圧縮コイルバネを高さ方向に沿った複数の点
で挟持できる。したがって、円錐圧縮コイルバネを所定
の姿勢に保って安定した状態で挟持でき、円錐圧縮コイ
ルバネの組み付けを正確に行うことができる。なお、こ
の磁気テープカートリッジの部品組付装置においては、
前記挟持部は、前記円錐圧縮コイルバネを内面側から挟
み込む一方の挟持爪の内側面の幅方向中央部を膨出させ
て前記円錐圧縮コイルバネの内周面にほぼ対応した形状
とすることが好ましい。また、前記挟持部で前記円錐圧
縮コイルバネの上端部から少なくとも2本目までを挟持
することが好ましい。このようにすることにより、挟持
部で円錐圧縮コイルバネをより安定した状態で挟持する
ことができる。 【0029】また、前記の第3の課題を解決する手段と
して、第6の発明に係る磁気テープカートリッジの部品
組付装置は、円錐圧縮コイルバネを保持部により保持し
て持ち上げ、所定の組付位置に組み付ける部品組付装置
であって、前記保持部は、内部空気圧に応じて外側へ向
けて膨縮可能な膨縮体を有し、前記保持部を前記円錐圧
縮コイルバネの内側に遊挿し、前記膨縮体の内部に空気
を送り込むことにより、前記膨縮体を前記円錐圧縮コイ
ルバネの内側に圧接させ、前記円錐圧縮コイルバネを保
持することが可能に構成されていることを特徴とする。 【0030】第6の発明に係る磁気テープカートリッジ
の部品組付装置によれば、保持部を円錐圧縮コイルバネ
に遊挿した状態で、保持部に装着された膨縮体の内部に
空気を送り込み、膨縮体を内部空気圧により外側に向け
て膨張させ、膨縮体の外側面を円錐圧縮コイルバネの内
側に当接させて円錐圧縮コイルバネを保持する。このと
き、膨縮体の外側面は、円錐圧縮コイルバネの形状に規
制されつつ、円錐圧縮コイルバネのコイルの周方向に沿
って連続的に円錐圧縮コイルバネの内側に圧接するの
で、円錐圧縮コイルバネを安定した状態で保持して持ち
上げることができる。また、円錐圧縮コイルバネを保持
したときに、円錐圧縮コイルバネが傾いたり、揺動する
ことがないので、所定の組付位置に確実に移動させるこ
とができる。また、膨縮体を収縮させれば、円錐圧縮コ
イルバネとの圧接状態が解かれるので、円錐圧縮コイル
バネを所定位置に載置するとともに、保持部を円錐圧縮
コイルバネの内部から容易に引き抜くことができる。 【0031】さらに、前記の第3の課題を解決する手段
として、第7の発明に係る磁気テープカートリッジの部
品組付装置は、円錐圧縮コイルバネを保持部により保持
して持ち上げ、所定の組付位置に組み付ける部品組付装
置であって、前記保持部は、内部空気圧に応じて内側へ
向けて膨縮可能な膨縮体を有し、前記保持部を前記円錐
圧縮コイルバネの外周に配置し、前記膨縮体の内部に空
気を送り込むことにより、前記膨縮体を前記円錐圧縮コ
イルバネの外周に圧接させ、前記円錐圧縮コイルバネを
保持することが可能に構成されていることを特徴とす
る。 【0032】第7の発明に係る磁気テープカートリッジ
の部品組付装置によれば、保持部を円錐圧縮コイルバネ
の外周に配置した状態で、保持部に装着された膨縮体の
内部に空気を送り込み、膨縮体を内部空気圧により内側
に向けて膨張させ、膨縮体の内側面を円錐圧縮コイルバ
ネの外周に当接させて円錐圧縮コイルバネを保持する。
このとき、膨縮体の内側面は、円錐圧縮コイルバネの形
状に規制されつつ、円錐圧縮コイルバネのコイルの周方
向に沿って連続的に円錐圧縮コイルバネの外周に圧接す
るので、円錐圧縮コイルバネを安定した状態で保持して
持ち上げることができる。また、円錐圧縮コイルバネを
保持したときに、円錐圧縮コイルバネが傾いたり、揺動
することがないので、所定の組付位置に確実に移動させ
ることができる。また、膨縮体を収縮させれば、円錐圧
縮コイルバネとの圧接状態が解かれるので、円錐圧縮コ
イルバネを所定位置に載置するとともに、保持部を円錐
圧縮コイルバネの外周から容易に引き上げることができ
る。 【0033】前記の第4の課題を解決する手段として、
第8の発明に係る磁気テープカートリッジの部品組付装
置は、磁性体から成るコイルバネの外周または内周の少
なくとも一方を支持して前記コイルバネを案内する案内
部と、前記案内部にその一端が入った前記コイルバネを
磁力により引き付ける磁石部とを備える部品組付装置で
あって、前記引き付けられたコイルバネの一端に当接し
て前記コイルバネをコイルの軸方向に押し出して前記コ
イルバネをリリースすることが可能なリリース部を備え
たことを特徴とする。 【0034】第8の発明に係る磁気テープカートリッジ
の部品組付装置によれば、リリース部がコイルバネの一
端に当接し、強制的にコイルバネを押し出して磁石の磁
力から引き離し、コイルバネを確実にリリースすること
ができる。ここで、案内部は、コイルバネが円筒コイル
バネであれば、コイルの軸方向にスライド自在に案内す
るように構成するのが望ましい。なお、磁石部は永久磁
石により構成することもできれば、電磁石により構成す
ることもできる。また、案内部を構成する材料は任意で
あり、磁性体により構成することもできる。但し、案内
部を非磁性体にした方がより確実にコイルバネをリリー
スすることができる。また、磁石部と案内部は同一若し
くは異なる材料により一体に構成されていても構わな
い。さらに、リリース部に案内部としての機能を持たせ
て一体にしても構わない。 【0035】また、前記の第4の課題を解決する手段と
して、第9の発明に係る磁気テープカートリッジの部品
組付装置は、第8の発明に係る磁気テープカートリッジ
の部品組付装置において、前記磁石部は、磁性体を構成
材料として有し、前記案内部にその一端が入った前記コ
イルバネを電磁力により引き付けると共に、コイルバネ
をリリースする際には電源を切ることにより電磁力を無
くすことができる電磁石部から成ることを特徴とする。 【0036】第9の発明に係る磁気テープカートリッジ
の部品組付装置によれば、磁性体を構成材料として有す
る電磁石部を磁石部とすることにより、コイルバネをリ
リースするときには、電磁石部の電源を切ることで磁力
を無くすことができるので、より確実にコイルバネをリ
リースすることができる。また、長期間の使用により構
成材料の磁性体が磁化されたとしても、リリース部がコ
イルバネの一端に当接し、強制的にコイルバネを押し出
して磁化された磁性体の磁力から引き離すので、コイル
バネを確実にリリースすることができる。 【0037】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。 【0038】まず、第1の発明に係る磁気テープカート
リッジの実施の形態について図1〜図4を参照して説明
する。参照する図面において、図1は本実施形態に係る
磁気テープカートリッジの構成部品を示す分解斜視図で
あり、図2は図1の磁気テープカートリッジの要部を示
す拡大斜視図であり、図3は図2のリールロックの内部
を示す平面図である。また、図4は本発明の他の実施形
態として、上ハーフ側に突出部を設けた場合の構造を示
す要部拡大図である。 【0039】本実施形態の磁気テープカートリッジは、
いわゆるLTO規格に準拠した磁気テープカートリッジ
であり、図1に示すように、下ハーフ1Aと上ハーフ1
Bとに分割構成されたカートリッジケース1の内部に、
予め磁気テープMTが巻装された単一のリール2、リー
ル2の回転をロック状態に保つためのリールロック3お
よび圧縮コイルばね4、リール2のロック状態を解除す
るためのリリースパッド5、下ハーフ1Aおよび上ハー
フ1Bに跨ってカートリッジケース1の一側面に形成さ
れた磁気テープ引出口1Cを開閉するスライドドア6、
スライドドア6を磁気テープ引出口1Cの閉位置に付勢
するねじりコイルばね7、誤消去防止爪8、ICチップ
9などを組み込んで構成されている。 【0040】リール2は、図2に示すように、上ハーフ
1B(図1参照)側に開口するカップ状のハブ2Aを中
心部に有し、このハブ2A内にリリースパッド5、リー
ルロック3および圧縮コイルばね4が順番に組み付けら
れる。なお、図2では、磁気テープMTおよびリール2
の上側のフランジの表示を省略している。ハブ2Aの底
板2Bの下面は、下ハーフ1Aの底面の中央部に形成さ
れた円形開口1D(図1参照)から外部に露出してお
り、この底板2Bの下面周辺部にはフェースギヤ2Cが
形成されている。このフェースギヤ2Cは、磁気テープ
カートリッジが装填される図示しないドライブ装置側の
駆動用のフェースギヤと噛みってリール2を回転させ
る。なお、底板2Bのフェースギヤ2Cの内側には、図
示しないドライブ装置側のマグネットにより吸着される
金属板2Dがインサートされている。 【0041】また、底板2Bには、後記するリリースパ
ッド5の下面に突設されたロック解除ピン5Cを導出さ
せる三個の導出孔2Eが上下方向に貫通して形成されて
いる。これらの導出孔2Eは、LTO規格による所定半
径の配列円周に沿ってハブ2Aの内周壁2Fの近傍に等
間隔で配列されており、フェースギヤ2Cのギヤ幅内に
開口している。また、この導出孔2E,2E,2Eより
内側の所定位置には、三個の係合部2Gが上方に向かっ
て突設されており、各係合部2Gの上面には、放射状の
刃筋を有する断面三角形の凹凸係合面が形成されてい
る。 【0042】リールロック3は、図2に示すように、円
板状の底板3Aと、この底板3Aの周端から立設する外
周壁3Bとを有するカップ状の部材であり、この底板3
Aの下面の所定位置には、リール2の係合部2Gに係脱
可能な放射状の刃筋を有する断面三角形の係合面(ハブ
側係合部)3Cが形成されている。また、底板3Aの上
面の中央部には、上ハーフ1Bの内面の中央部に突設さ
れた十字状の係合部1Eが挿入される十字状溝部(ハー
フ側係合部)3Dが上方に向かって突設されている。さ
らに、外周壁3Bの所定の4箇所には、内側に向かって
突出する突出部(支持手段)3E,3E,3E,3Eが
形成されている。 【0043】この突出部3E,3E,・・・は、図3に示
すように、圧縮コイルバネ4の外径とほぼ接触するよう
に形成されている。すなわち、この突出部3E,3E,
・・・は、この圧縮コイルバネ4の外径の寸法誤差を考慮
して、圧縮コイルばね4を支持可能な位置に形成されて
いる。なお、この圧縮コイルバネ4は図2では円筒型だ
が、例えば、円錐型であってもよい。そして、このリー
ルロック3は、上ハーフ1Bとの間に介設される圧縮コ
イルバネ4によってハブ2Aの底板2Bに向けて付勢さ
れ、その底板3Aの下面の係合面3Cがハブ2Aの底板
2B上の各係合部2Gと係合することにより、リール2
をロック状態に保つ。 【0044】リリースパッド5は、図2に示すように、
円板状のパッド本体5Aを有し、このパッド本体5Aか
ら等間隔で三方向に向かって延びる三本の腕部5B,5
B,5Bが形成されている。これらの腕部5B,5B,
5Bには、その先端から下方に向かって延びるロック解
除ピン5C,5C,5Cが形成されている。これらのロ
ック解除ピン5C,5C,5Cは、その下端面5D,5
D,5Dが円形となる円柱状になっている。そして、こ
のリリースパッド5の腕部5B,5B,5Bがハブ2A
の底板2Bに突設された係合部2G,2G,2Gの間に
配置されると共に、そのロック解除ピン5C,5C,5
Cがハブ2Aの底板2Bに形成された貫導出孔2E,2
E,2Eに挿通される。また、パッド本体5Aの中央部
には、リールロック3の底板3Aの下面中央部に形成さ
れた図示しない球面突起に点接触する平面部5Eが形成
されている。 【0045】次に、この磁気テープカートリッジの下ハ
ーフ1A内に内部部品を順番に組み付けていく場合の組
立工程について説明する。まず、下ハーフ1A内にリー
ル2を組み付け、このリール2のハブ2A内にリリース
パッド5、リールロック3を順番に組み付ける。続い
て、圧縮コイルバネ4をリールロック3の突出部3E,
3E,・・・に沿ってこのリールロック3内に挿入し、そ
の底板3A上に載置する。そして、そのままの状態で下
ハーフ1Aを次の工程に搬送し、そこで、下ハーフ1A
内にスライドドア6、コイルばね7、誤消去防止爪8、
ICチップ9を組み付ける。最後に、上ハーフ1Bの内
面の係合部1Eをリールロック3の十字状溝部3Cに嵌
合させながら押し込んで、上ハーフ1Bを下ハーフ1A
に組み合わせる。 【0046】リールロック3上に圧縮コイルばね4を載
置した状態で下ハーフ1Aを次の工程に搬送する際は、
圧縮コイルバネ4は、その外周をリールロック3の突出
部3E,3E,・・・により常に支持されるため、このリ
ールロック3内において殆どほとんど動かない状態にな
る(図3参照)。すなわち、この圧縮コイルバネ4がリ
ールロック3および下ハーフ1Aとの相対的な位置関係
を常に保った状態で、この下ハーフ1Aは次工程に搬送
される。したがって、圧縮コイルバネ4は、その外周を
リールロック3の突出部3E,3E,・・・により常に支
持されて動かない状態となっているので、下ハーフ1A
の搬送スピードを上げた場合でも圧縮コイルバネ4がリ
ールロック3上から脱落するのを防止できる。 【0047】なお、本発明は、本実施形態に限定される
ことなく、様々な形態で実施することが可能である。例
えば、本実施形態では、下ハーフ内に内部部品を順番に
組み付けていく方法の場合を想定しているので、圧縮コ
イルばね4が載置されるリールロック3に支持手段を設
ける構造としたが、上ハーフ内に内部部品を順番に組み
付けていく方法の場合は、上ハーフに支持手段を設ける
構造であってもよい。 【0048】その場合、例えば、図4に示すように、上
ハーフ1Bの内面中央部に突設される係合部1Eの周辺
に四本の円柱状の突出部1F,1F,1F,1Fを、そ
の内側が圧縮コイルバネ4の外径とほぼ接触するように
形成する。このような構造にすることで、上ハーフ1B
に圧縮コイルバネ4を組み付けた状態で次工程に搬送す
る際に上ハーフ1B上に載置された圧縮コイルバネ4が
リールロック3上から脱落するのを防止することができ
る。 【0049】なお、突出部3E,3E,・・・または突出
部1F,1F,・・・の個数、位置または形状等は、適宜
に変更可能であることはいうまでもない。また、本実施
形態では、支持手段をリールロック3の外周壁3Aに形
成される四つの突出部3E,3E,・・・としたが、圧縮
コイルバネ4の外周を支持するものであればどのような
ものでもよい。例えば、リールロック3の外周壁の内径
を圧縮コイルバネ4の外径とほぼ同じ径で形成させるこ
とによって、この外周壁を支持手段としてもよい。 【0050】次に、第2の発明に係る磁気テープカート
リッジの実施の形態について図5〜図8を参照して説明
する。なお、以下の説明において、第1の発明と同一の
部分については同一の符号を付して詳細な説明を省略す
る。参照する図面において、図5は本実施形態に係る磁
気テープカートリッジの構成部品を示す分解斜視図であ
り、図6は図5の磁気テープカートリッジの要部を示す
拡大斜視図であり、図7は図6のリールロックの内部を
示す平面図である。また、図8は本発明の他の実施形態
として、上ハーフ側に突出部を設けた場合の構造を示す
要部拡大図である。 【0051】本実施形態の磁気テープカートリッジは、
いわゆるLTO規格に準拠した磁気テープカートリッジ
であり、図5に示すように、下ハーフ1Aと上ハーフ1
Bとに分割構成されたカートリッジケース1の内部に、
予め磁気テープMTが巻装された単一のリール2、リー
ル2の回転をロック状態に保つためのリールロック13
および圧縮コイルばね4、リール2のロック状態を解除
するためのリリースパッド5、下ハーフ1Aおよび上ハ
ーフ1Bに跨ってカートリッジケース1の一側面に形成
された磁気テープ引出口1Cを開閉するスライドドア
6、スライドドア6を磁気テープ引出口1Cの閉位置に
付勢するねじりコイルばね7、誤消去防止爪8、ICチ
ップ9などを組み込んで構成されている。 【0052】リールロック13は、図6に示すように、
円板状の底板13Aと、この底板13Aの周端から立設
する外周壁13Bを有するカップ状の部材であり、この
底板13Aの下面の所定位置には、リール2のハブ2A
側の係合部2G,2G,2Gに係脱可能な放射状の刃筋
を有する断面三角形の係合面(ハブ側係合部)13Cが
形成されている。また、底板13Aの上面の中央部に
は、上ハーフ1Bの内面の中央部に突設された十字状の
係合部1Eが挿入される十字状溝部(ハーフ側係合部)
13Dが上方に向かって突設されている。さらに、この
ハーフ側係合部13Dの周辺には、その所定の4箇所に
上方に向かって突出する円柱状の突出部(支持手段)1
3E,13E,13E,13Eが形成されている。 【0053】この突出部13E,13E,・・・は、図7
に示すように、圧縮コイルバネ4の内周にほぼ接触する
ように形成されている。すなわち、この突出部13E,
13E,・・・は、この圧縮コイルバネ4の内径の寸法誤
差を考慮して圧縮コイルバネ4を支持可能な位置に形成
されている。なお、この圧縮コイルバネ4は、図6では
円筒型だが、例えば、円錐型であってもよい。そして、
このリールロック13は、ハーフ側係合部13D,13
D,・・・および突出部13E,13E,・・・に外装されて
上ハーフ1Bとの間に介設される圧縮コイルバネ4によ
ってハブ2Aの底板2Bに向けて付勢され、その底板1
3Aの下面の係合面13Cがハブ2Aの底板2B上の係
合部2G,2G,2Gと係合することにより、リール2
をロック状態に保つ。 【0054】次に、この磁気テープカートリッジの下ハ
ーフ1A内に内部部品を順番に組み付けていく場合の組
立工程について説明する。まず、下ハーフ1A内にリー
ル2を組み付け、このリール2のハブ2A内にリリース
パッド5、リールロック13を順番に組み付ける。続い
て、圧縮コイルバネ4をリールロック13の突出部13
E,13E,・・・に沿ってこのリールロック13内に挿
入し、その底板13A上に載置する。そして、そのまま
の状態で下ハーフ1Aを次の工程に搬送し、そこで、下
ハーフ1A内にスライドドア6、コイルばね7、誤消去
防止爪8、ICチップ9を組み付ける。最後に、上ハー
フ1Bの内面の係合部1Eをリールロック13の十字状
溝部13Dに嵌合させながら押し込んで、上ハーフ1B
を下ハーフ1Aに組み合わせる。 【0055】リールロック3上に圧縮コイルばね4を載
置した状態で下ハーフ1Aを次の工程に搬送する際は、
圧縮コイルバネ4は、その内周をリールロック13の突
出部13E,13E,・・・により常に支持されるため、
このリールロック13内においてほとんど動かない状態
になる(図7参照)。すなわち、この圧縮コイルバネ4
がリールロック13および下ハーフ1Aとの相対的な位
置関係を常に保った状態で、この下ハーフ1Aは次工程
に搬送される。したがって、下ハーフ1Aを次工程に搬
送する際に、リールロック13上に載置された圧縮コイ
ルバネ4は、その内周をリールロック13の突出部13
E,13E,・・・により常に支持されて動かない状態と
なっているので、下ハーフ1Aの搬送スピードを上げた
場合でも圧縮コイルバネ4がリールロック13上から脱
落するのを防止できる。 【0056】なお、本発明は、本実施形態に限定される
ことなく、様々な形態で実施することが可能である。例
えば、本実施形態では、下ハーフ内に内部部品を順番に
組み付けていく方法の場合を想定しているので、圧縮コ
イルばね4が載置されるリールロック3に支持手段を設
ける構造としたが、上ハーフ内に内部部品を順番に組み
付けていく方法の場合は、上ハーフに支持手段を設ける
構造であってもよい。 【0057】その場合、例えば、図8に示すように、上
ハーフ1Bの内面中央部に突設される突起状係合部1E
の周辺の所定の位置に、円柱状の突出部1G,1G,1
G,1Gを、その外側が圧縮コイルバネ4の内周とほぼ
接触するように形成する。このような構造にすること
で、上ハーフ1Bに圧縮コイルバネ4を組み付けた状態
で次工程に搬送する際に上ハーフ1B上に載置された圧
縮コイルバネ4がリールロック3上から脱落するのを防
止することができる。 【0058】なお、突出部13E,13E,・・・または
突出部1G,1G,・・・の個数、位置または形状等は、
適宜に変更可能であることはいうまでもない。また、本
実施形態では、支持手段をリールロック13のハーフ側
係合部3D,3D,・・・の周辺に形成される四つの突出
部3E,3E,・・・としたが、圧縮コイルバネの内周を
支持するものであればどのようなものでもよい。例え
ば、リールロックのハーフ側係合部を圧縮コイルバネの
内径とほぼ接触するように形成させることによって、こ
のハーフ側係合部を支持手段としてもよい。 【0059】次に、第3の発明に係る磁気テープカート
リッジの実施の形態について図9〜図15を参照して説
明する。なお、以下の説明において、第1の発明と同一
の部分については同一の符号を付して詳細な説明を省略
する。参照する図面において、図9は本実施形態に係る
磁気テープカートリッジの構成部品を示す分解斜視図で
あり、図10は図9の磁気テープカートリッジの要部を
示す拡大斜視図であり、図11はリールロックの部分破
断斜視図であり、図12はリールロックの平面図であ
る。また、図13はリールロック上に圧縮コイルばねが
載置された状態を示す斜視図であり、図14はリールロ
ック上に圧縮コイルばねが載置された状態を示す平面図
である。また、図15はリールロックの係合部と圧縮コ
イルばねの線材の一端とを示す概略側面図であり、
(a)はリールロックの係合部を示し、(b)は圧縮コ
イルばねの線材の一端がリールロックの係合部に上方か
ら圧入される状態を示し、(c)は圧縮コイルばねの線
材の一端がリールロックの係合部に挟持された状態を示
す。 【0060】本実施形態の磁気テープカートリッジは、
いわゆるLTO規格に準拠した磁気テープカートリッジ
であり、図9に示すように、下ハーフ1Aと上ハーフ1
Bとに分割構成されたカートリッジケース1の内部に、
予め磁気テープMTが巻装された単一のリール2、リー
ル2の回転をロック状態に保つためのリールロック23
および圧縮コイルばね4、リール2のロック状態を解除
するためのリリースパッド5、下ハーフ1Aおよび上ハ
ーフ1Bに跨ってカートリッジケース1の一側面に形成
された磁気テープ引出口1Cを開閉するスライドドア
6、スライドドア6を磁気テープ引出口1Cの閉位置に
付勢するねじりコイルばね7、誤消去防止爪8、ICチ
ップ9などを組み込んで構成されている。 【0061】リールロック23は、図10に示すよう
に、円板状の底板23Aと、この底板23Aの周端から
立設する外周壁23Bを有するカップ状の部材であり、
この底板23Aの下面の所定位置には、リール2のハブ
2A側の係合部2G,2G,2Gに係脱可能な放射状の
刃筋を有する断面三角形の係合面(ハブ側係合部)23
Cが形成されている。また、底板23Aの上面の中央部
には、上ハーフ1Bの内面の中央部に突設された十字状
の係合部1Eが挿入される十字状溝部(ハーフ側係合
部)23Dが上方に向かって突設されている。 【0062】十字状溝部23Dは、図11および図12
に示すように、4個のL字状部23Eから構成されてお
り、各L字状部23Eを、各L字状部23Eの角部が中
心となるように配置することにより、十字状の溝を形成
している。このリールロック23は、上ハーフ1Bとの
間に介設される圧縮コイルばね4によってハブ2Aの底
板2Bに向けて付勢され、その底板23Aの下面の係合
面23Cがハブ2Aの底板2B上の係合部2G,2G,
2Gと係合することにより、リール2をロック状態に保
つ。 【0063】ここで、リールロック3は、図11および
図12に示すように、L字状部23Eの外周壁23B側
近傍に、一対の係合突起(係合部)23F,23Fを備
えている。係合突起23F,23Fは、底部23A上に
立設されており、十字状溝部23Dの周囲に都合4組設
けられる。係合突起23F,23Fは、リールロック2
3の底部23Aに圧縮コイルばね4が載置された際に、
圧縮コイルばね4の線材の一端4A(以下、単に「一端
4A」という)と係合し、圧縮コイルばね4を固定す
る。 【0064】係合突起23F,23Fの間隔は、圧縮コ
イルばね4の一端4Aと係合でき、かつ、係合した圧縮
コイルばね4の一端4Aが外れないように設定されてい
る。例えば、係合突起23F,23Fの間隔を圧縮コイ
ルばね4の4Aの直径よりも若干狭い間隔に設定してお
けば、係合突起23F,23Fに係合された圧縮コイル
ばね4の一端4Aが外れるのを防止できる。すなわち、
上方から係合突起23F,23Fに圧入された圧縮コイ
ルばね4の一端4Aは、係合突起23F,23Fの側部
により左右から押圧されるので、係合突起23F,23
Fからは容易に外れない。 【0065】以上のように構成された磁気テープカート
リッジを、図示しない組立ロボットにより組み立てる際
は、まず、下ハーフ1A内にリール2を組み付け、この
リール2のハブ2A内にリリースパッド5、リールロッ
ク23を順番に組み付けた後、リールロック23の底部
23A上に圧縮コイルばね4を載置する。そして、その
ままの状態で下ハーフ1Aを次の工程に搬送し、そこ
で、下ハーフ1A内にスライドドア6、コイルばね7、
誤消去防止爪8、ICチップ9を組み付ける。そして、
最後に、上ハーフ1Bの内面の係合部1Eをリールロッ
ク23の十字状溝部23Dに嵌合させながら押し込ん
で、上ハーフ1Bを下ハーフ1Aに組み合わせる。 【0066】リールロック23の底部23A上に圧縮コ
イルばね4を載置する際は、図13および図14に示す
ように、圧縮コイルばね4の一端4Aを、リールロック
23の底部23A上に設けられた4組の係合突起23
F,23Fのいずれかと係合させる。係合突起23F,
23Fは、十字状溝部23Dの周囲に四組設けられてい
るため、圧縮コイルばね4の一端4Aを係合突起23
F,23Fに係合させる際は、圧縮コイルばね4の一端
4Aに最も近い係合突起23F,23Fを選択すること
ができる。そして、リールロック23の底部23A上に
載置された圧縮コイルばね4は、一端4Aが係合突起2
3F,23Fと係合することにより、底部23A上に固
定される。したがって、圧縮コイルばね4は、下ハーフ
1Aを次の工程に搬送する際の振動などにより、底部2
3A上で転倒することがない。 【0067】また、図15(a)に示すように、係合突
起23F,23Fの上端23G,23Gを互いに向かい
合うように突出させて形成すると、係合突起23F,2
3Fに係合された圧縮コイルばね4の一端4Aが外れる
のを、より確実に防止できる。係合突起23F,23F
の上端23G,23Gは、図15(b)に示すように、
圧縮コイルばね4の一端4Aが係合突起23F,23F
に上方から圧入される際は、一端4Aに押圧されて左右
に開き、一端4Aを係合突起23Fと係合突起23Fと
の間に進入させる。そして、上端23G,23Gは、図
15(c)に示すように、係合突起23Fと係合突起2
3Fとの間に圧入された圧縮コイルばね4の一端4Aが
係合突起23F,23Fの側部23H,23Hにより挟
持された際は、その一端4Aの上方で閉じる。したがっ
て、圧縮コイルばね4の一端4Aは、両側部を係合突起
23F,23Fの側部23H,23Hにより挟持される
と共に、上部を係合突起23F,23Fの上端23G,
23Gにより当接されて係止されるので、係合突起23
F,23Fに確実に係合されることとなる。 【0068】次に、第4の発明に係る磁気テープカート
リッジの組立方法の実施の形態について図16〜図19
を参照して説明する。なお、以下の説明において、第1
の発明と同一の部分については同一の符号を付して詳細
な説明を省略する。参照する図面において、図16は本
実施形態に係る磁気テープカートリッジの構成部品を示
す分解斜視図であり、図17はリールロックの上面に圧
縮コイルバネが載置された状態を示す拡大斜視図であ
る。また、図18は組立ロボットの把持部がリールロッ
クの上面の十字状溝部を把持した状態を示す側面図であ
る。また、図19は図18のA−A線断面図である。 【0069】本実施形態の磁気テープカートリッジは、
いわゆるLTO規格に準拠した磁気テープカートリッジ
であり、図16に示すように、下ハーフ1Aと上ハーフ
1Bとに分割構成されたカートリッジケース1の内部
に、予め磁気テープMTが巻装された単一のリール3
2、リール32の回転をロック状態に保つためのリール
ロック33および圧縮コイルばね34、リール32のロ
ック状態を解除するためのリリースパッド35、下ハー
フ1Aおよび上ハーフ1Bに跨ってカートリッジケース
1の一側面に形成された磁気テープ引出口1Cを開閉す
るスライドドア6、スライドドア6を磁気テープ引出口
1Cの閉位置に付勢するねじりコイルばね7、誤消去防
止爪8、ICチップ9などを組み込んで構成されてい
る。 【0070】リール32は、上ハーフ1B側に開口する
カップ状のハブ32Aを中心部に有し、このハブ32A
内にリリースパッド35、リールロック33および圧縮
コイルばね34が順番に組み付けられる。ハブ32Aの
底板32Bの下面は、下ハーフ1Aの底面の中央部に形
成された円形開口1Dから外部に露出しており、この底
板32Bの下面周辺部には図示しないフェースギヤが形
成されている。このフェースギヤは、磁気テープカート
リッジが装填される図示しないドライブ装置側の駆動用
のフェースギヤと噛みってリール32を回転させる。な
お、底板32Bのフェースギヤの内側には、図示しない
ドライブ装置側のマグネットにより吸着される金属板
(図示せず)がインサートされている。 【0071】また、底板32Bには、後記するリリース
パッド35のパッド本体35Aの下面に突設されたロッ
ク解除ピン35Bを導出させる三個(1個のみ図示す
る)の導出孔32Cが上下方向に貫通して形成されてい
る。これらの導出孔32Cは、LTO規格による所定半
径の配列円周に沿ってハブ32Aの内周壁32Dの近傍
に等間隔で配列されており、フェースギヤのギヤ幅内に
開口している。また、底板32Bの内面周辺部には、各
導出孔32C間の中央部の三個所(二箇所のみ図示す
る)に配置して係合部32Eが上方に向かって突設され
ており、各係合部32Eの上面には、放射状の刃筋を有
する断面三角形の凹凸係合面が形成されている。さら
に、ハブ32Aの内周面には、軸方向に沿って上下に延
びる複数の補強用リブ32Fが形成されている。なお、
補強用リブ32Fは、少なくとも各導出孔32Cの開口
個所をよけて形成されている。 【0072】リールロック33は、円板状の底板33A
と、この底板33Aの周端から立設する外周壁33Bと
を有するカップ状の部材であり、この底板33Aの下面
の周辺部には、リール32の係合部32Eに係脱可能な
放射状の刃筋を有する断面三角形の係合面(ハブ側係合
部)33Cが形成されている。また、底板33Aの上面
の中央部には、上ハーフ1Bの内面の中央部に突設され
た十字状の係合部1Eが挿入される十字状溝部(ハーフ
側係合部)33Dが上方に向かって突設されている。こ
のリールロック33は、上ハーフ1Bとの間に介設され
る圧縮コイルばね34によってハブ32Aの底板32B
に向けて付勢され、その底板33Aの下面の係合面33
Cがハブ32Aの底板32Bの上面の各係合部32Eと
係合することにより、リール32をロック状態に保つ。 【0073】圧縮コイルバネ34は、下端34Aから上
端34Bに向かうにつれてコイルの直径が次第に狭まる
ように円錐状に構成されており、図17および図18に
示すように、下端34Aがリールロック33の底板33
Aの上面の十字状溝部33Dを取り囲むようにして載置
される。このとき、圧縮コイルバネ34の下端34A
は、外周壁33Bと当接することにより位置決めされ
る。この圧縮コイルバネ34は、下ハーフ1Aと上ハー
フ1Bとを組み合せた際に、上端34Bが上ハーフ1B
の内面と当接することにより、リールロック33をリー
ル32のハブ32A側に付勢し、リールロック33の底
板33Aの下面に形成された係合面33Cと、ハブ32
Aの底板32Bの係合部32Eとを係合させる。 【0074】リリースパッド35は、角部の輪郭を円弧
状とした概略正三角形の板状に形成され、ハブ32Aの
底板32Bとリールロック33との間に介設されるパッ
ド本体35Aを有し、その各角部の下面には、ハブ32
Aの底面32Bに形成された三個の導出孔32Cにそれ
ぞれ挿通される円柱状の三本のロック解除ピン35Bが
角部の円弧状周面35Cに連続して突設されている。ま
た、パッド本体35Aの中央部には、リールロック3の
底部外面の中央部に形成された図示しない球面突起に点
接触する球面突起35Dが形成されている。さらに、パ
ッド本体35Aには、球面突起35Dと各角部との中間
部に配置して三個のチャック挿通穴35Eが形成されて
いる。 【0075】以上のように構成された磁気テープカート
リッジを、図示しない組立ロボットにより組み立てる際
は、まず、図18に示すように、リールロック33の底
板33Aの上面に載置された圧縮コイルバネ34の上端
34Bの開口部から圧縮コイルバネ34の内側に組立ロ
ボットのチャック(把持部)CH1,CH2を挿入す
る。 【0076】このとき、チャックCH1,CH2は、図
19に示すように、リールロック33の十字状溝部33
Dの外周の互いに対向する位置に形成された角部33
E,33Eを挟持する。なお、チャックCH1,CH2
の形状は特に限定されるものではなく、十字状溝部33
Dの角部33E,33Eを把持することができれば、他
の形状であっても構わない。 【0077】そして、チャックCH1,CH2により十
字状溝部33Dの角部33E,33Eを把持されたリー
ルロック33は、底板33Aの上面に圧縮コイルバネ3
4を載置した状態でリール32のハブ32A内に組み付
けられる。したがって、リール32および圧縮コイルば
ね34をリール32のハブ32A内に組み付ける際は、
圧縮コイルばね34はチャックCH1,CH2に外嵌さ
れている状態となるため、。リールロック33の底板3
3A上から脱落するのを防止できる。また、リールロッ
ク3と圧縮コイルバネ34を組み合せた状態で、リール
32のカップ状ハブ32A内に組み付けることができる
ので、圧縮コイルバネ34を把持する必要がなくなり、
磁気テープカートリッジの組立作業を簡略化できる。 【0078】次に、第5の発明に係る磁気テープカート
リッジの部品組付装置の実施の形態について図20〜図
22を参照して説明する。なお、以下の説明において、
第1の発明および第4の発明と同一の部分については同
一の符号を付して詳細な説明を省略する。参照する図面
において、図20は磁気テープカートリッジの部品組付
装置が適用される磁気テープカートリッジの構成部品を
示す分解斜視図であり、図21は本実施形態に係る磁気
テープカートリッジの部品組付装置の挟持部を示す図で
あり、(a)は側面図、(b)は(a)のB−B線断面
図である。また、図22は図21の挟持部で円錐圧縮コ
イルバネを挟持した状態を説明する図である。 【0079】本発明の磁気テープカートリッジの部品組
付装置は、いわゆるLTO規格に準拠した磁気テープカ
ートリッジの組立作業に使用される。そこで、まず、L
TO規格に準拠した磁気テープカートリッジの構造につ
いて説明する。 【0080】LTO規格に準拠した磁気テープカートリ
ッジは、図20に示すように、下ハーフ1Aと上ハーフ
1Bとに分割構成されたカートリッジケース1の内部
に、予め磁気テープMTが巻装された単一のリール3
2、リール32の回転をロック状態に保つためのリール
ロック43および圧縮コイルばね(円錐圧縮コイルバ
ネ)34、リール2のロック状態を解除するためのリリ
ースパッド35、下ハーフ1Aおよび上ハーフ1Bに跨
ってカートリッジケース1の一側面に形成された磁気テ
ープ引出口1Cを開閉するスライドドア6、スライドド
ア6を磁気テープ引出口1Cの閉位置に付勢するねじり
コイルばね7、誤消去防止爪8、ICチップ9などを組
み込んで構成されている。 【0081】リールロック43は、円板状の底板43A
を有する円板状の部材であり、底板43Aの下面の周辺
部には、リール32の係合部32Eに係脱可能な放射状
の刃筋を有する断面三角形の係合面(ハブ側係合部)4
3Bが形成されている。また、底板43Aの上面の中央
部には、上ハーフ1Bの内面の中央部に突設された十字
状の係合部1Eが挿入される十字状溝部(ハーフ側係合
部)43Cが上方に向かって突設されている。このリー
ルロック43は、上ハーフ1Bとの間に介設される円錐
圧縮コイルバネ34によってハブ32Aの底板32Bに
向けて付勢され、その底板43Aの下面の係合面43B
がハブ32Aの底板32Bの上面の各係合部32Eと係
合することにより、リール42をロック状態に保つ。 【0082】次に、磁気テープカートリッジの部品組付
装置(以下、単に「部品組付装置」という)について説
明する。この部品組付装置は、図20に示す磁気テープ
カートリッジを構成する各内部部品をカートリッジケー
ス1の下ハーフ1Aに組み付けるためのものである。 【0083】図21(a)に示す部品組付装置は、例え
ば汎用型ロボットから成り、そのロボットハンドの先端
に、磁気テープカートリッジを構成する内部部品を挟持
するための挟持部50を備えている。この挟持部50
は、一対の挟持爪50A,50Bを備え、円錐圧縮コイ
ルバネ34を内面側から挟み込む挟持爪50Aは、図2
1(b)に示すように、他方の挟持爪50Bに面する側
の側面が、幅方向中央部が膨出するように形成され、円
錐圧縮コイルバネ34の内周面の一部にほぼ対応した曲
面を呈している。 【0084】次に、この部品組付装置を使用して、図2
0に示す磁気テープカートリッジの下ハーフ1Aに円錐
圧縮コイルバネ34を組み付ける作業について説明す
る。まず、円錐圧縮コイルバネ34の組付作業に先立っ
て、この部品組付装置のロボットハンドが備える挟持部
50でリール32、リールロック33等の内部部品を挟
持して、下ハーフ1A内の所定位置に組み付ける。 【0085】ここで、下ハーフ1Aに円錐圧縮コイルバ
ネ34を組み付ける際は、円錐圧縮コイルバネ34の上
方から、挟持部50の挟持爪50Aを円錐圧縮コイルバ
ネ34の内部に挿入して、図22に示すように、円錐圧
縮コイルバネ34の一周縁部を内周側から挟持爪50A
で、外周側から挟持爪50Bで挟みこんで挟持する。こ
のとき、挟持爪50A,挟持爪50Bは、円錐圧縮コイ
ルバネ34の上端側から少なくとも2本目までを挟持す
る。そして、ロボットハンドを動作させて、既に下ハー
フ1Aに組み付けられたリールロック33上に円錐圧縮
コイルバネ34を載置させる。 【0086】この場合、この部品組付装置は、挟持部5
0の一対の挟持爪50A,50Bで、円錐圧縮コイルバ
ネ34の一周縁部を外周側からと内周側とからとで挟み
込んで、円錐圧縮コイルバネ34を挟持するので、上端
側から下端側にかけてコイルの直径が次第に広がるよう
に構成された円錐圧縮コイルバネを、所定の姿勢で安定
した状態で挟持することができる。したがって、円錐圧
縮コイルバネ34の組付作業を正確に行うことができ
る。 【0087】また、円錐圧縮コイルバネ34を内面側か
ら挟み込む挟持爪50Aの他方の挟持爪50Bに面する
側の側面を、幅方向中央部を膨出させて円錐圧縮コイル
バネ34の内周面にほぼ対応した形状に形成し、また、
円錐圧縮コイルバネ34の上端部から少なくとも2本目
までを挟持することにより、円錐圧縮コイルバネ34を
より安定した状態で挟持することができる。 【0088】次に、第6の発明に係る磁気テープカート
リッジの部品組付装置の実施の形態について図23〜図
24を参照して説明する。参照する図面において、図2
3は本発明の磁気テープカートリッジの部品組付装置の
保持部を示す斜視図である。また、図24は図23の縦
断面図である。 【0089】本発明の磁気テープカートリッジの部品組
付装置(以下、単に「部品組付装置」という)は、図示
しない公知の汎用の組付ロボットのアーム、もしくは専
用の組付装置の部品を取り上げるアームの先端に、図2
3および図24に示すような保持部60を備えてなるも
のである。保持部60は、基体61と膨縮体62とから
なる。 【0090】基体61は、図示しない組付ロボットなど
のアームの先端に装着される。本実施形態では、基体6
1は、棒状の部材で形成されている。基体61は、その
先端に膨縮体62を装着した状態で、円錐圧縮コイルバ
ネ63の上端63Aの開口から円錐圧縮コイルバネ63
の内部に挿入される。 【0091】膨縮体62は、基体61の先端部に、外側
へ向けて膨縮可能な状態で装着されている。本実施形態
では、膨縮体62は筒状の膜体62aからなり、基体6
1の周囲に被せられている。この膨縮体62は、膜体6
2aの内部に空気を流入させたときに空気が外部に漏れ
ないように、膜体62aの上部と下部とをリング部材6
2b,62bにより基体61に圧着して構成されてい
る。膜体62aを構成する材料は、伸縮のしやすさおよ
び保持する部品との滑りにくさからゴムを用いるのが好
適である。また、基体61の内部には、膨縮体62への
空気の送気あるいは膨縮体62の内部空気の排気を行う
ための送排気孔61aが形成されている。 【0092】送排気孔61aの一端は、図示しないエア
コンプレッサに接続され、他端は膜体62aの内部空間
へ開口している。前記エアコンプレッサの圧力により膜
体62aの内部に空気を送り、もしくは圧力を開放して
膜体62a内の空気を排気できるように、送排気孔61
aには図示しないバルブ類が接続されている。なお、膜
体62aの収縮速度を上げるため、バルブ類の切り替え
により送排気孔61a内を減圧して膜体62a内の空気
を強制排気するように構成してもよい。 【0093】以上のように構成された部品組付装置によ
り、円錐圧縮コイルバネ63を保持して持ち上げ、所定
の組付位置に組み付ける場合には、まず、膨張体62を
収縮させた状態で、図示しない組付ロボットを制御し
て、そのアームの先端に取り付けられた保持部60を、
図示しないパレットの上に置かれた円錐圧縮コイルバネ
63の上端の開口から円錐圧縮コイルバネ63の内部に
遊挿する。次に、バルブ類を切り換えて保持部30に装
着された膨縮体62の内部に、送排気孔61aから空気
を送り込み、膨縮体62を内部空気圧により膨張させ
る。 【0094】このとき、膨縮体62の外側面は、円錐圧
縮コイルバネ63の形状に規制されつつ、円錐圧縮コイ
ルバネ63のコイルの周方向に沿って連続的に円錐圧縮
コイルバネ63の内側に圧接するので、円錐圧縮コイル
バネ63を安定した状態で保持して持ち上げることがで
きる。 【0095】そして、組付ロボットを制御して、円錐圧
縮コイルバネ63を所定の組付位置に移動させるが、こ
のとき、円錐圧縮コイルバネ63が傾いたり、揺動する
ことがないので、所定の組付位置に確実に移動させるこ
とができる。最後に、膨縮体62の内部から空気を排出
させてこれを収縮させて、円錐圧縮コイルバネ63との
圧接状態を解き、円錐圧縮コイルバネ63の内部から保
持部60を引き抜くと、円錐圧縮コイルバネ63が所定
の組付位置に組み付けられる。 【0096】次に、第7の発明に係る磁気テープカート
リッジの部品組付装置の実施の形態について図25〜図
26を参照して説明する。なお、以下の説明において、
第6の発明と同一の部分については同一の符号を付して
詳細な説明を省略する。参照する図面において、図25
は本発明の磁気テープカートリッジの部品組付装置の保
持部を示す斜視図である。また、図26は図25の縦断
面図である。 【0097】本発明の磁気テープカートリッジの部品組
付装置(以下、単に「部品組付装置」という)は、図示
しない公知の汎用の組付ロボットのアーム、もしくは専
用の組付装置の部品を取り上げるアームの先端に、図2
5および図26に示すような保持部70を備えてなるも
のである。保持部70は、基体71と膨縮体72とから
なる。 【0098】基体71は、図示しない組付ロボットなど
のアームの先端に装着される。本実施形態では、基体7
1は、円筒状の枠体71bと、枠体71bから突出する
棒状部材71cとから構成されている。 【0099】膨縮体72は、枠体71bの内面に、その
内側へ向けて膨縮可能な状態で装着されている。本実施
形態では、膨縮体72は、枠体71bの内側に被せた筒
状の膜体72aを枠体71bの外側に折り曲げるととも
に、膜体72aの内部に空気を流入させたときに空気が
外部に漏れず、内部の空気圧に応じて内側に膨張するよ
うに、膜体72aの上部と下部とをリング部材72b,
72bにより枠体71bの外周に圧着して構成されてい
る。膜体72aを構成する材料は、伸縮のしやすさおよ
び保持する部品との滑りにくさからゴムを用いるのが好
適である。また、枠体71bと棒状部材71cとの内部
には、膨縮体72への空気の送気あるいは膨縮体72の
内部空気の排気を行うための送排気孔72aが形成され
ている。なお、送排気孔72aの構成は第8の発明で説
明した送排気孔21aと同様であるので詳細な説明を省
略する。 【0100】以上のように構成された部品組付装置によ
り、円錐圧縮コイルバネ63を保持して持ち上げ、所定
の組付位置に組み付ける場合には、保持部70を円錐圧
縮コイルバネ63の外周に配置した状態で、バルブ類を
切り換えて保持部70に装着された膨縮体72の内部に
空気を送り込み、膨縮体72を内部空気圧により膨張さ
せる。 【0101】このとき、膨縮体72の内側面は、円錐圧
縮コイルバネ63の形状に規制されつつ、円錐圧縮コイ
ルバネ63のコイルの周方向に沿って連続的に円錐圧縮
コイルバネ63の外周に圧接するので、円錐圧縮コイル
バネ63を安定した状態で保持して持ち上げることがで
きる。 【0102】そして、組付ロボットを制御して、円錐圧
縮コイルバネ63を所定の組付位置に移動させるが、こ
のとき、円錐圧縮コイルバネ63が傾いたり、揺動する
ことがないので、所定の組付位置に確実に移動させるこ
とができる。最後に、膨縮体72の内部から空気を排出
させてこれを収縮させて、円錐圧縮コイルバネ63との
圧接状態を解き、円錐圧縮コイルバネ63の外周から保
持部70を引き上げると、円錐圧縮コイルバネ63が所
定の組付位置に組み付けられる。 【0103】なお、保持部や膨縮体の形状その他は、以
上のものに限定されることはなく、組付ロボットの構造
や圧縮コイルバネの形状などに合わせて、適宜変更可能
である。 【0104】次に、第8の発明に係る磁気テープカート
リッジの部品組付装置の実施の形態について図27〜図
30を参照して説明する。参照する図面において、図2
7は、本発明の第1の実施の形態に係る磁気テープカー
トリッジの部品組付装置の一部断面斜視図である。ま
た、図28は第1の実施の形態に係る磁気テープカート
リッジの部品組付装置の使用状態を示す断面図であり、
(a)はコイルバネを保持している状態、(b)はコイ
ルバネをリリースしている状態を示す。 【0105】図27に示すように、磁気テープカートリ
ッジの部品組付装置80は、磁性体からなるコイルバネ
Wの内周を支持してコイルバネWを軸方向にスライド自
在に案内する案内部81と、案内部81にコイルバネW
の一端W1(図27における上側の端面)が入ったコイ
ルバネWを磁力により引き付ける磁石部82と、コイル
バネWの一端W1に当接してコイルバネWを磁石から引
き離して押し出すリリース部83と、このリリース部8
3をコイルバネWの軸方向(図27における上下方向)
に往復駆動する駆動装置84とから主として構成されて
いる。 【0106】案内部81は、非磁性体の材料から構成さ
れた、コイルバネWの内径に沿った円柱形状の先端(図
27における下端)に、コイルバネWの内周に入り込み
易くするための円錐型のガイド81aが形成されて構成
され、リリース部83と一体に構成されている。なお、
案内部81は磁性体から構成されていても構わない。 【0107】磁石部82は、ハンドリング装置80がコ
イルバネWを保持している状態で、コイルバネWの外周
の上部を磁力により保持する永久磁石からなるリング状
の磁石82aと、この磁石82aをハンドリング装置8
0の本体を形成している駆動装置84の外周に固定して
いる磁石固定部82bとから構成されている。前記永久
磁石82aは、永久磁石で構成されるが、電磁石により
構成しても構わない。 【0108】リリース部83は非磁性体から構成され、
コイルバネWの外径と同じ直径を有する円板状をなして
おり、前記案内部81がその軸を同じくして下側の面に
一体に形成されている。リリース部83の下側の面は、
案内部81に入ったコイルバネWの一端W1に当接し
て、コイルバネWを下方へ押し出すことができるように
なっている。 【0109】駆動装置84は、いわゆる一般的なエアシ
リンダからなる往復駆動装置であり、出力軸であるロッ
ド84cに前記リリース部83の上側の面が固定されて
いる。駆動装置84は、図27における上下方向に配置
されたシリンダ84aをその本体とし、シリンダ84a
内にピストン84bが摺動可能に収納され、ピストン8
4bの下面に前記ロッド84cが固定されて構成されて
いる。 【0110】シリンダ84aは上端、下端に直径が一回
り小さくなった部屋があり、この部屋に空気を送る空気
導入孔84d,84dが通じている。上端の部屋に通じ
る空気導入孔84dに空気を送り込めば、ピストン84
bが下降することによりロッド84cを介してリリース
部83が下降し、逆に下端の部屋に通じる空気導入孔8
4dに空気を送り込めば、ピストン84bが上昇するこ
とによりロッド84cを介してリリース部83が上昇す
るようになっている。また、シリンダ84aの外面の上
端には組立ロボットのハンド等に取り付けるための棒状
の取り付け部85が設けられている。 【0111】なお、本実施の形態では、リリース部83
を駆動する装置の一例として、エアシリンダからなる駆
動装置84としたが、リリース部83を上下に往復駆動
できれば、サーボモータ、リニアモータ、カム機構、油
圧シリンダ機構等あらゆる手段を使用することができ
る。 【0112】以下、本実施の形態のコイルバネのハンド
リング装置80の動作について説明する。コイルバネの
ハンドリング装置80は、組立装置や、組立ロボットの
ハンド部に取り付けられて使用される。例えば、組立ロ
ボットのハンドに取り付けられたハンドリング装置80
は、ピストン84bが上昇した状態で、組立ラインにお
いて起立状態で供給されたコイルバネWの上方に案内部
81のガイド81aを真下に向けて位置させる。そし
て、そのままハンドリング装置80全体を下降させ、コ
イルバネWの一端W1がリリース部83に当接するとこ
ろで停止させる(図28(a)参照)。この状態でコイ
ルバネWの外周の上部は磁石82aの内周に沿っている
ので、磁石82aにより引き付けられて保持される。 【0113】次に、ハンドリング装置80全体を上昇さ
せると、コイルバネWは前記保持状態で引き上げられ
る。組立ロボットのハンドを製品の組付位置の上方に移
送させ、ピストン84bを下降させる。ピストン84b
の下降にともない、リリース部83は下降し、コイルバ
ネWの一端W1を押し下げて、コイルバネWを製品の組
付位置に移動させる(図28(b)参照)。この状態で
は、リリース部83が磁石部82に対して相対的に下降
したことで、コイルバネWの外周と磁石82aとが離れ
るので、磁石82aの磁力はコイルバネWに及ばず、コ
イルバネWは磁石部82の保持力から解放される。 【0114】次に、ピストン84bを上昇させると、コ
イルバネWは重力で製品に載置されたままになるので、
案内部81がコイルバネWから抜け、コイルバネWをリ
リースすることができる。なお、この際、ピストン84
bを上昇させる代わりに、ハンドリング装置80全体を
上昇させるようにしてもよい。この場合にも、コイルバ
ネWは重力で製品に載置されたままになるので、案内部
81がコイルバネWから抜け、コイルバネWをリリース
することができる。 【0115】なお、製品の組付位置にコイルバネWを移
動させる際は、ハンドリング装置80を製品の上方に位
置させたところからピストン84bを下降させるのでは
なく、ハンドリング装置80全体を下降させてコイルバ
ネWを組付位置へ移動させ、組付位置からハンドリング
装置80の本体を上昇させると同時に、同じ速度でシリ
ンダ84aに対してピストン84bを下降させるように
することもできる。このようにすると、磁石82aでコ
イルバネWを保持しながら製品の組付位置へ下降させる
ことができ、さらに、コイルバネWをリリースする際に
は、リリース部83の高さが変わらず、コイルバネWの
組付状態を保持しながら磁石82aを上昇させて保持状
態を解除することができる。この後、ピストン84bを
上昇させるか、ハンドリング装置80全体を上昇させれ
ば、コイルバネWから案内部81が抜けて、コイルバネ
Wを確実にリリースすることができる。 【0116】以上ようなコイルバネWのハンドリング装
置80によれば、リリース部83により強制的にコイル
バネWを押し出して、長期間の使用によっても確実にコ
イルバネWをリリースすることができる。 【0117】次に、第9の発明に係るコイルバネのハン
ドリング装置の実施の形態について図29〜図30を参
照して説明する。参照する図面において、図29は本発
明の第2の実施の形態に係るコイルバネのハンドリング
装置の一部断面斜視図である。また、図30は、第2の
実施の形態に係るコイルバネのハンドリング装置の使用
状態を示す断面図であり、(a)はコイルバネを保持し
ている状態、(b)はコイルバネをリリースしている状
態を示す。 【0118】図29に示すように、本実施の形態のコイ
ルバネのハンドリング装置90は、磁性体からなるコイ
ルバネWの内周および外周を支持してコイルバネWを軸
方向にスライド自在に案内する案内部91と、案内部9
1にコイルバネWの一端W1(図29における上側の端
面)が入ったコイルバネWを電磁力により引き付ける電
磁石92と、コイルバネWの一端W1に当接してコイル
バネWを押し出すリリース部であるロッド93と、ロッ
ド93をコイルバネWの軸方向(図29における上下方
向)に往復駆動する2つの駆動装置94,94とから主
として構成されている。 【0119】案内部91は、コイルバネWの内周を支持
してコイルバネWを軸方向にスライド自在に案内する内
周案内部91aと、コイルバネWの外周を支持してコイ
ルバネを軸方向にスライド自在に案内する外周案内部9
1bとが一体となって構成されている。内周案内部91
aと外周案内部91bとの間には、コイルバネWが入る
ように、コイルバネWの線径より僅かに広い環状の隙間
部91nが下方に開口して所定深さで形成されている。
また、隙間部91nには、リリース部であるロッド93
が挿通される小孔91pが上方から2箇所(1つのみ図
示する)連通している。 【0120】内周案内部91aは、コイルバネWの内径
に沿った外周を有する円柱形状の先端(図29における
下端)に、コイルバネWの内周に入り込みやすくするた
めの円錐型のガイド形状が形成されて構成されている。 【0121】外周案内部91bは、コイルバネWの外径
に沿った内周を有する円筒形状の先端(図29における
下端)に、コイルバネWの外周が入りやすいように案内
するため、下方に行く程内径が大きくなるテーパ形状が
形成されている。 【0122】案内部91の上面には、電磁石92が固定
されている。前記隙間部91nにコイルバネWが入った
時に、この電磁石92の電磁力を伝えて電磁力でコイル
バネWを保持するため、案内部91を構成する材料は、
磁性体が使用されている。 【0123】電磁石92は一般的な電磁石であり、図示
しない制御装置により、組立装置や組立ロボット等の動
作に応じて電磁力の入、切が制御されるようになってい
る。電磁石92の上端には、組立ロボットのハンド等に
取り付けるための棒状の取り付け部95が設けられてい
る。 【0124】ロッド93は、駆動装置94の出力軸であ
り、前記案内部91の隙間部91nに連通する小孔91
pに挿通され、前記隙間部91nに進退可能となってい
る。即ち、ロッド93が隙間部91nに進入することに
より、隙間部91nに入り込んだコイルバネWの一端W
1に当接してコイルバネWを押し下げて隙間部91nか
ら押し出すことができるようになっている。 【0125】駆動装置94は、第8の発明で説明した駆
動装置84と同様の、エアシリンダからなる往復駆動装
置であり、その出力軸であるロッド93が前記した2つ
の小孔91pに挿通されている。駆動装置94は、シリ
ンダ94aに内装されたピストン94bに前記ロッド9
3が固定され、空気導入孔94dに空気を送ることによ
り、ピストン94bを上下させることで、ロッド93を
上下に往復駆動させることができるように構成されてい
る。なお、エアシリンダに代えて、他の往復駆動装置を
使用できる点についても第8の発明の駆動装置84と同
様である。 【0126】以下、本実施の形態のコイルバネのハンド
リング装置90の動作について説明する。コイルバネの
ハンドリング装置90は、組立装置や、組立ロボットの
ハンド部に取り付けられて使用される。例えば、組立ロ
ボットのハンドに取り付けられたハンドリング装置90
は、ピストン94bが上昇した状態で、組立ラインにお
いて起立状態で供給されたコイルバネWの上方に案内部
91の隙間部91nが位置するように移動される。そし
て、そのままハンドリング装置90全体を下降させ、コ
イルバネWが隙間部91nに入り、コイルバネWの一端
W1がロッド93の先端に当接するところで停止させる
(図30(a)参照)。ここで、電磁石92の電源を入
れると、電磁力が案内部91を通じてコイルバネWに働
き、電磁力によりコイルバネWが引き付けられて、保持
される。なお、電磁石92の電源は、コイルバネWを保
持する前から予め入れておいても構わない。 【0127】次にハンドリング装置90全体を上昇させ
ると、コイルバネWは前記保持状態で引き上げられる。
そして、組立ロボットのハンドを製品の組付位置の上方
に移送させ、組付位置まで下降させる。ここで、電磁石
92の電源を切ると、電磁力が切れるので、コイルバネ
Wが電磁力から解放され、重力によりコイルバネWを所
定の組付位置に載置することができる。そして、ハンド
リング装置90全体を上昇させると同時に、同じ速度で
ピストン94bを下降させれば、コイルバネWを所定の
組付位置に押えつつ、ハンドリング装置90を離すこと
ができる(図30(b)参照)。なお、ハンドリング装
置90のうち、磁性体で構成されている案内部91は、
長期間の使用により磁化されてしまうことがあるが、こ
のように、ロッド93によりコイルバネWを押し出すこ
とにより、案内部91が磁化した場合でもコイルバネW
を案内部91の磁力から遠ざけて解放し、確実にコイル
バネWをリリースすることができる。 【0128】また、製品の組付位置にコイルバネWを移
動させる際は、ハンドリング装置90を製品の上方に位
置させたところから、ハンドリング装置90全体を下降
させるのではなく、ピストン94bのみを下降させて、
ロッド93によりコイルバネWを下方へ押しても構わな
い。この場合に、電磁石92の電源を切るのは、ピスト
ン94bを下降させる前でも、後でも、下降中でも構わ
ない。 【0129】以上のようなコイルバネのハンドリング装
置90によれば、電磁石92の電源を切ることにより電
磁力を切って確実にコイルバネをリリースでき、仮に電
磁石部を構成する磁性体が長期間の使用により磁化され
た場合であっても、リリース部であるロッド93により
強制的にコイルバネWを押し出して、確実にコイルバネ
Wをリリースすることができる。 【0130】以上、第8および第9の発明の実施の形態
について説明したが、第8および第9の発明は前記実施
の形態には限定されない。例えば、第8の発明の実施の
形態と第9の発明の実施の形態は、永久磁石と電磁石を
自由に入れ替えることが可能である。 【0131】また、コイルバネWの内周又は外周を案内
する案内部は、第8の発明の実施の形態のようにコイル
の内周のみを案内しても良いし、外周のみを案内しても
よいし、第9の発明の実施の形態のように外周、内周の
両方を案内してもよい。また、これらの案内部が、リリ
ース部や電磁石部の一部を構成しても構わないし、リリ
ース部の移動とともに、動いても良いし、逆に動かなく
ても構わない。例えば、外周を支持する案内部と、リリ
ース部を一体としたり、内周を支持する案内部と、リリ
ース部を一体としたりして、リリース部とともに動かす
ことができる。 【0132】さらに、コイルバネWは図示したような円
形断面の線材により構成されるものに限らず、矩形断面
等、他の断面の線材により構成されていても良い。ま
た、コイルバネは円筒コイルバネに限らず、コイルの直
径が徐々に変化する円錐型のコイルバネであっても構わ
ない。 【0133】 【発明の効果】第1の発明に係る磁気テープカートリッ
ジによれば、リールロックまたは上ハーフ上に載置され
た圧縮コイルばねの外周は、リールロックまたは上ハー
フに設けられる支持手段により常時支持されるので、磁
気テープカートリッジの組立工程において下ハーフまた
は上ハーフを搬送する際に、リールロックまたは上ハー
フ上に載置された圧縮コイルばねが転倒するのを防止で
きる。 【0134】第2の発明に係る磁気テープカートリッジ
によれば、リールロックまたは上ハーフ上に載置された
圧縮コイルばねの内周は、リールロックまたは上ハーフ
に設けられる支持手段により常時支持されるので、磁気
テープカートリッジの組立工程において下ハーフまたは
上ハーフを搬送する際に、リールロックまたは上ハーフ
上に載置された圧縮コイルばねが転倒するのを防止でき
る。 【0135】第3の発明に係る磁気テープカートリッジ
によれば、磁気テープカートリッジの組立工程において
リールロック上に圧縮コイルばねが載置された際に、圧
縮コイルばねの線材の一端がリールロックに設けられた
係合部に常時係合されるので、下ハーフを搬送する際
に、リールロック上に載置された圧縮コイルばねが転倒
するのを防止できる。したがって、磁気テープカートリ
ッジの組立作業を組立ロボットによっても容易かつ確実
に行うことができる。 【0136】第4の発明に係る磁気テープカートリッジ
の組立方法によれば、リールロックおよび圧縮コイルバ
ネをリールのカップ状のハブ内に組み付ける作業を組立
ロボット等の組立装置により自動的に行う際に、リール
ロックの上面に圧縮コイルバネを載置した状態で、圧縮
コイルバネの上端の開口から圧縮コイルバネの内側に挿
入させた組立装置の把持部でリールロックの底部中央に
形成されたハーフ側係合部を把持することにより、圧縮
コイルバネを把持する必要がなくなり、リールロックと
圧縮コイルバネとを組み合せた状態で、リールのハブ内
に組み付けることができるので、組立装置による自動組
付作業を容易に行うことができる。したがって、組立ロ
ボット等の組立装置による自動組立を容易かつ確実に行
うことができる。 【0137】第5の発明に係る磁気テープカートリッジ
の部品組付装置によれば、挟持部で円錐圧縮コイルバネ
の一周縁部を外周側からと内周側からとで挟みこんで挟
持するように構成されているため、挟持部が備える両挟
持爪で円錐圧縮コイルバネを高さ方向に沿った複数の点
で挟持できる。したがって、円錐圧縮コイルバネを所定
の姿勢に保って安定した状態で挟持でき、円錐圧縮コイ
ルバネの組み付けを正確に行うことができる。 【0138】第6の発明に係る磁気テープカートリッジ
の部品組付装置によれば、保持部を円錐圧縮コイルバネ
に遊挿した状態で、保持部に装着された膨縮体の内部に
空気を送り込み、膨縮体を内部空気圧により外側に向け
て膨張させ、膨縮体の外側面を円錐圧縮コイルバネの内
側に当接させて円錐圧縮コイルバネを保持した際に、膨
縮体の外側面は、円錐圧縮コイルバネの形状に規制され
つつ、円錐圧縮コイルバネのコイルの周方向に沿って連
続的に円錐圧縮コイルバネの内側に圧接するので、円錐
圧縮コイルバネを安定した状態で保持して持ち上げるこ
とができる。また、円錐圧縮コイルバネを保持したとき
に、円錐圧縮コイルバネが傾いたり、揺動することがな
いので、所定の組付位置に確実に移動させることができ
る。 【0139】第7の発明に係る磁気テープカートリッジ
の部品組付装置によれば、保持部を円錐圧縮コイルバネ
に遊挿した状態で、保持部に装着された膨縮体の内部に
空気を送り込み、膨縮体を内部空気圧により外側に向け
て膨張させ、膨縮体の外側面を円錐圧縮コイルバネの内
側に当接させて円錐圧縮コイルバネを保持した際に、膨
縮体の外側面は、円錐圧縮コイルバネの形状に規制され
つつ、円錐圧縮コイルバネのコイルの周方向に沿って連
続的に円錐圧縮コイルバネの内側に圧接するので、円錐
圧縮コイルバネを安定した状態で保持して持ち上げるこ
とができる。また、円錐圧縮コイルバネを保持したとき
に、円錐圧縮コイルバネが傾いたり、揺動することがな
いので、所定の組付位置に確実に移動させることができ
る。 【0140】第8の発明に係る磁気テープカートリッジ
の部品組付装置によれば、リリース部によりコイルバネ
を強制的にリリースするので、長期間の使用によっても
確実に誤動作が無く、コイルバネをハンドリングするこ
とができる。 【0141】第9の発明に係る磁気テープカートリッジ
の部品組付装置によれば、磁石部として電磁石を使用す
ることにより、コイルバネをリリースする際には電磁石
の磁力を無くし、より確実にコイルバネをリリースする
ことができるとともに、構成材料の磁性体が磁化した場
合にもリリース部により強制的にコイルバネをリリース
して、長期間の使用によっても確実にコイルバネをハン
ドリングすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】第1の発明に係る磁気テープカートリッジの構
成部品を示す分解斜視図である。 【図2】図1の磁気テープカートリッジの要部を示す拡
大斜視図である。 【図3】図2のリールロックの内部を示す平面図であ
る。 【図4】第1の発明に係る磁気テープカートリッジの他
の実施形態として、上ハーフ側に突出部を設けた場合の
構造を示す要部拡大図である。 【図5】第2の発明に係る磁気テープカートリッジの構
成部品を示す分解斜視図である。 【図6】図5の磁気テープカートリッジの要部を示す拡
大斜視図である。 【図7】図6のリールロックの内部を示す平面図であ
る。 【図8】第2の発明に係る磁気テープカートリッジの他
の実施形態として、上ハーフ側に突出部を設けた場合の
構造を示す要部拡大図である。 【図9】第3の発明に係る磁気テープカートリッジの構
成部品を示す分解斜視図である。 【図10】図9の磁気テープカートリッジの要部を示す
拡大斜視図である。 【図11】リールロックの部分破断斜視図である。 【図12】リールロックの平面図である。 【図13】リールロック上に圧縮コイルばねが載置され
た状態を示す斜視図である。 【図14】リールロック上に圧縮コイルばねが載置され
た状態を示す平面図である。 【図15】リールロックの係合部と圧縮コイルばねの線
材の一端とを示す概略側面図であり、(a)はリールロ
ックの係合部を示し、(b)は圧縮コイルばねの線材の
一端がリールロックの係合部に上方から圧入される状態
を示し、(c)は圧縮コイルばねの線材の一端がリール
ロックの係合部に挟持された状態を示す。 【図16】第4の発明に係る磁気テープカートリッジの
組立方法により組み立てられる磁気テープカートリッジ
の構成部品を示す分解斜視図である。 【図17】リールロックの上面に圧縮コイルバネが載置
された状態を示す拡大斜視図である。 【図18】組立ロボットの把持部がリールロックの上面
の十字状溝部を把持した状態を示す側面図である。 【図19】図18のA−A線断面図である。 【図20】第5の発明に係る磁気テープカートリッジの
部品組付装置により圧縮コイルばねが組みつけられる磁
気テープカートリッジの構成部品を示す分解斜視図であ
る。 【図21】磁気テープカートリッジの部品組付装置の挟
持部を示す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)
のB−B線断面図である。 【図22】図21の挟持部で円錐圧縮コイルバネを挟持
した状態を説明する図である。 【図23】第6の発明に係る磁気テープカートリッジの
部品組付装置の円錐圧縮コイルバネの組付装置の保持部
を示す斜視図である。 【図24】図23の縦断面図である。 【図25】第7の発明に係る磁気テープカートリッジの
部品組付装置の円錐圧縮コイルバネの組付装置の保持部
を示す斜視図である。 【図26】図23の縦断面図である。 【図27】第8の発明に係る磁気テープカートリッジの
部品組付装置の一部断面斜視図である。 【図28】図27の磁気テープカートリッジの部品組付
装置の使用状態を示す断面図である。 【図29】第9の発明に係る磁気テープカートリッジの
部品組付装置の一部断面斜視図である。 【図30】図29の磁気テープカートリッジの部品組付
装置の使用状態を示す断面図である。 【図31】従来の磁気テープカートリッジの要部を示す
要部拡大図である。 【図32】円錐圧縮コイルバネを示す斜視図である。 【図33】従来の磁気テープカートリッジの部品組付装
置による円錐圧縮コイルバネの挟持動作を説明する図で
ある。 【符号の説明】 1 :カートリッジケース 1A:下ハーフ 1B:上ハーフ 2 :リール 3 :リールロック 3A:底板 3B:外周壁 3C:係合面(ハブ側係合部) 3D:十字状溝部(ハーフ側係合部) 3E:突出部(支持手段) 4 :圧縮コイルばね 5 :リリースパッド MT:磁気テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願2001−192197(P2001−192197) (32)優先日 平成13年6月26日(2001.6.26) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願2001−192148(P2001−192148) (32)優先日 平成13年6月26日(2001.6.26) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願2001−226268(P2001−226268) (32)優先日 平成13年7月26日(2001.7.26) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願2001−219785(P2001−219785) (32)優先日 平成13年7月19日(2001.7.19) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 露木 誠治 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 波多野 泰 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 上ハーフと下ハーフとから成るカートリ
    ッジケース内に磁気テープが巻装された単一のリールを
    回転自在に配置すると共に、前記上ハーフ側に臨んで開
    口する前記リールのカップ状のハブ内に、前記上ハーフ
    の内面に突設された係合部に嵌合されると共にこれに摺
    動自在に案内されて前記ハブの底部に形成された係合部
    と係脱するリールロックと、前記リールロックを前記ハ
    ブの係合部に対して常時付勢する圧縮コイルばねとを順
    番に組み付けた磁気テープカートリッジであって、 前記リールロックまたは前記上ハーフに前記圧縮コイル
    バネの外周を支持する支持手段を設けたことを特徴とす
    る磁気テープカートリッジ。
JP2001291875A 2001-06-26 2001-09-25 磁気テープカートリッジ Pending JP2003109355A (ja)

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JP2001203410 2001-07-04
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JP2001-203410 2001-07-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020100629A1 (ja) * 2018-11-15 2020-05-22 ソニー株式会社 テープカートリッジ

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WO2020100629A1 (ja) * 2018-11-15 2020-05-22 ソニー株式会社 テープカートリッジ
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