JPH1173754A - 磁気テープカートリッジの組立方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープカートリッジを安定して組立てる
ことができる磁気テープカートリッジの組立方法を提供
すること。 【解決手段】 上下カートリッジ内に収納された磁気テ
ープリールと、前記上カートリッジ２ａの内側面中央に
設けられたボス２ｄに一端が装着されるとともに、他端
が前記磁気テープリール上に設けられたベアリングに係
止されたスプリングプラグに装着されて前記磁気テープ
リールを前記下カートリッジ側に付勢するリールばね８
とを備えた磁気テープカートリッジの組立方法。前記上
カートリッジ２ａの外側面を下側にし前記上カートリッ
ジ２ａのボス２ｄに前記リールばね８を装着した状態
で、前記ベアリング及び前記スプリングプラグを予め組
み込んだ前記磁気テープリールを前記リールばね８の上
方から組み込む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術の分野】本発明は、上下カートリッ
ジ内に収納された磁気テープリールの上方から下カート
リッジ側に付勢するリールばねを備えた磁気テープカー
トリッジの組立方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】記録メディアには、磁気テープを巻き込
んでデータの記録媒体として使用する磁気テープカート
リッジや、ディスクを記録媒体としている磁気テープカ
ートリッジや光ディスクカートリッジ等がある。通常こ
れらの記録媒体カートリッジは上下に分離しており、内
部に記録メディアを収容後、ねじ止めや超音波溶着によ
って結合される。

【０００３】図１９は、コンピューター等の記録媒体と
して使用されている磁気テープカートリッジの分解斜視
図である。図９に示すように、この磁気テープカートリ
ッジ１はワンリールタイプとして知られているもので、
その概略構造を説明すると上カートリッジ２ａ、下カー
トリッジ２ｂ、磁気テープリール３、ベアリング６、ス
プリングプラグ７、上カートリッジ２ａの内側面中央に
設けられたボスに一端が装着され、他端がベアリング６
に係止されたスプリングプラグ７に装着されて磁気テー
プリール３を下カートリッジ２ｂ側に付勢するリールば
ね８等により構成されている。

【０００４】前記磁気テープリール３は、上リール４と
下リール５により構成されている。そして、上リール４
の外周面はギア部４ａに形成され、リールロックばね１
２にて適宜付勢されたリールロック６０，７０により磁
気テープリール３全体の回転と回転停止とを行い得るよ
うに構成されている。

【０００５】前記磁気テープ（図示せず）を引き出す開
口部分にはカートリッジ平面方向に開閉可能なリッド１
３が、リッドばね１５にて適宜付勢して設けられてお
り、カートリッジ不使用時には、リッド１３はリッドロ
ックばね１６により適宜付勢されたリッドロック１４に
より回動できないように係止されている。またリッド１
３とは反対側にはライトプロテクト１７が組み込まれて
いる。

【０００６】次に図２０（ａ），（ｂ）を参照して、以
上のような構成からなる磁気テープカートリッジ１の組
立方法を説明する。図２０（ａ）に示すように、磁気テ
ープリール３の上リール４に設けられたハブ４ａに、矢
印Ａ，Ｂで示すようにベアリング６とスプリングプラグ
７を順に完全に装着させることにより組み付け、リール
ばね８を矢印Ｃで示すようにスプリングプラグ７の上端
部に圧入することにより、仮組付けを行う。そして、図
２０（ｂ）に示すように、仮組み付けされた磁気テープ
リール３を、磁気テープリール３の径方向に沿って１８
０度反転し上リール４が下側になるようにして、矢印Ｄ
方向へ上カートリッジ２ａのボス２ｄに組み付けてい
た。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気テ
ープリール３を反転する際、リールばね８のスプリング
プラグ７への圧入状態が悪いと、リールばね８がスプリ
ングプラグ７から落下したり傾いたりすることがあり、
結果として上カートリッジ２のボス２ｄにリールばね８
が組み付けられないという問題があった。したがって、
本発明の目的は上記課題を解消することにあり磁気テー
プカートリッジを安定に組立てることができる磁気テー
プカートリッジの組立方法を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、上
下カートリッジ内に収納され磁気テープが巻回された磁
気テープリールと、前記上カートリッジの内側面中央に
設けられたボスに一端が装着されるとともに、他端が前
記磁気テープリール上に設けられたベアリングに係止さ
れたスプリングプラグに装着されて前記磁気テープリー
ルを前記下カートリッジ側に付勢するリールばねとを備
えた磁気テープカートリッジの組立方法において、前記
上カートリッジの外側面を下側にし前記上カートリッジ
のボスに前記リールばねを装着した状態で、前記ベアリ
ング及び前記スプリングプラグを予め組み込んだ前記磁
気テープリールを前記リールばね上方から組み込むこと
を特徴とする磁気テープカートリッジの組立方法により
解決する。

【０００９】本発明によれば、上カートリッジの外側面
を下側にし前記上カートリッジのボスにリールばねを装
着した状態で、ベアリング及びスプリングプラグを予め
組み込んだ磁気テープリールを前記リールばね上方から
組み込む。したがって、リールばねを装着した部材を反
転させる工程がないので、リールばねが落下したり傾む
いたりすることがなく、磁気テープカートリッジを安定
に組立てることができる。

【００１０】また本発明の上記課題は、上下カートリッ
ジ内に収納され磁気テープが巻回された磁気テープリー
ルと、前記上カートリッジの内側面中央に設けられたボ
スに一端が装着されるとともに、他端が前記磁気テープ
リール上に設けられたベアリングに係止されたスプリン
グプラグに装着されて前記磁気テープリールを前記下カ
ートリッジ側に付勢するリールばねとを備えた磁気テー
プカートリッジであって、前記上カートリッジの外側面
を下側にし前記上カートリッジのボスに前記リールばね
を装着した状態で、搬送パレットにより前記上カートリ
ッジを次工程へ搬送し、前記次工程において前記ベアリ
ング及び前記スプリングプラグを予め組み込んだ前記磁
気テープリールを前記リールばね上方から組み込む磁気
テープカートリッジの組立方法において、前記上カート
リッジと前記搬送パレットの間に磁石が設けられ、前記
次工程への搬送途中において前記リールばねが前記上カ
ートリッジのボスと同軸に保持されるように前記磁石が
前記リールばねを吸着することを特徴とする磁気テープ
カートリッジの組立方法によっても解決される。

【００１１】本発明によれば、上カートリッジと搬送パ
レットの間に設けられた磁石は、次工程への搬送途中に
おいてリールばねが前記上カートリッジのボスと同軸に
保持されるようにリールばねを吸着する。したがって、
上カートリッジを搬送する際、リールばねが上カートリ
ッジから転倒したり飛び出したりすることがなく、磁気
テープカートリッジを安定に組立てることができる。

【００１２】ここで、前記リールばねの両端部を、２巻
き以上で密接して構成することにより、磁石による吸引
力が強くなるとともに、リールばね同士の絡みを防止で
きる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係る磁気テープカートリッジの組立方法
を詳細に説明する。なお、従来と同一の構成については
同一符号を付して説明する。図１〜図３に、本発明の一
実施形態に係る磁気テープカートリッジの組立方法を示
す。

【００１４】図１に示すように、先ず、上カートリッジ
２ａの外側面を下側にした状態にし、上カートリッジ２
ａの内側面中央に設けられたボス２ｄにリールばね８を
装着する。ここで、リールばね８はボス２ｄに嵌着する
構成が好ましい。そして、図２に示すように、磁気テー
プリール３の上リール４に設けられたハブ４ａに、矢印
Ａ，Ｂで示すようにベアリング６とスプリングプラグ７
を順に完全に装着した状態で組み込む。その後、図３に
示すように磁気テープリール３を、磁気テープリール３
の径方向に沿って１８０度反転し上リール４が下側にな
るようにして、矢印Ｅ方向へ磁気テープリール３をリー
ルばね８の上方から組み込む。このような一工程を磁気
テープカートリッジの組立の際使用すればリールばね８
は装着後に反転されないので、リールばね８がスプリン
グプラグ７から落下したり傾むいたりすることがなく、
磁気テープカートリッジを安定に組立てることができ
る。

【００１５】また、本実施形態は、リールばね８が上カ
ートリッジ２ａのボス２ｄに装着された状態で、図４
（ａ）に示すように搬送パレット４０の受け台５０に固
定された上カートリッジ２ａをベルトコンベヤ等により
次工程に搬送した後、図４（ｂ）に示すように次工程に
おいて予めベアリング６とスプリングプラグ７が組み込
まれた磁気テープリール３を上カートリッジ２ａに組み
付けることがあるが、リールばね８がボス２ｄに遊嵌す
る構成の場合、搬送の際リールばね８が不安定で転倒し
たり飛び出したりすることがある。したがって、搬送途
中のリールばね８の転倒、飛び出しを防止する必要があ
る。リールばね８の転倒、飛び出しを防止するには、リ
ールばね８を安定してボス２ｄと同軸に保持することが
必要であるが、以下図５〜図１５を参照してリールばね
８の有効な保持方法を説明する。

【００１６】図５に、リング状磁石を用いた保持方法を
示す。図５に示すように、リールばね８を保持する上カ
ートリッジ２ａは搬送パレット４０の上面に設けた複数
の受け台５０上に置かれ、上カートリッジ２ａのボス２
ｄの下部であって搬送パレット４０上には後述するリン
グ状磁石２０を収納したケース２１が設けられている。
なお、ケース２１の上面は、受け台５０の上面と略同一
面に設けられている。

【００１７】図６に、リールばね８及びケース２１付近
の詳細断面図を示す。ケース２１内にはリング状磁石２
０がケース２１の内面に密着するように圧縮ばね２２で
付勢された状態で収納されている。そして、このリング
状磁石２０により、上カートリッジ２ａの搬送途中にお
いてもリールばね８を上カートリッジ２ａのボス２ｄと
同軸に保持することができる。

【００１８】例えば、リールばね８の直径Ｓ、リング状
磁石の外径Ｄ、内径ｄ及び磁界との関係は、Ｓ＝１０ｍ
ｍ，Ｄ＝１３ｍｍ，ｄ＝６ｍｍとすると図７（ａ）のよ
うになり、Ｓ＝１０ｍｍ，Ｄ＝１３ｍｍで内径ｄを小さ
くすると図７（ｂ）のようになり、Ｓ＝１０ｍｍ、Ｄ＝
２０ｍｍで内径ｄを外径Ｄに比べて極めて小さい径とす
ると図７（ｃ）のようになる。

【００１９】図７（ａ）に示した内径の大きいリング状
磁石では、リールばね８における磁力線が垂直方向であ
るため安定してリールばね８をボス２ｄと同軸に保持す
ることができる。図７（ｂ）に示す内径の小さいリング
状磁石においては、リールばね８において磁力線の方向
が傾くためリールばね８の位置がずれやすいが、図７
（ｃ）に示すように外径Ｄを大きくすると磁力線の傾き
はやや改善される。しかしながら、リールばね８の外側
の磁力が強いため、リールばね８が浮いたときに倒れや
すい。

【００２０】図８〜図１１にリング状磁石の特性を表す
グラフを示す。なお、以下にいう耐加速度とはベルトコ
ンベヤ等で上カートリッジ２ａを搬送パレット４０で搬
送する際の加速度や停止時の加速度荷重によりリールば
ね８がボス２ｄと同軸に保持できなくなりリールばね８
が不安定となる限界をいう。したがって、耐加速度の値
が大きい程、ばねの保持能力が高い。また、図８〜図１
１は全て、リング状磁石２０の上面と上カートリッジ２
ａの上面との距離Ｌ＝２．５ｍｍ、リールばね径Ｓ＝１
０ｍｍ，リールばね線径０．７ｍｍのときのグラフを示
している。

【００２１】図８に、磁石２０の内径がｄ＝６ｍｍの場
合において、磁力２００Ｇｓ，５００Ｇｓ，８００Ｇｓ
の時の磁石２０の外径−耐加速度グラフを示す。図８よ
り、磁石２０の外径Ｄが極めて大きい場合（例えばＤ＝
２０ｍｍ）、磁力線の傾きが大きくなるので、耐加速度
が小さくなりリールばね８は転倒しやすくなることが分
かり、耐加速度が最も大きい外径Ｄ＝１２〜１４ｍｍが
好ましいことが分かる。

【００２２】図９に磁石２０の外径がＤ＝１３ｍｍの場
合において、磁力２００Ｇｓ，５００Ｇｓ，８００Ｇｓ
の時の磁石２０の内径−耐加速度グラフを示す。図９よ
り、磁石２０の内径ｄが極めて小さい場合（例えばｄ＝
１ｍｍ）、磁力線の傾きが大きくなるので、耐加速度が
小さくなりリールばね８は転倒しやすくなることが分か
り、耐加速度が最も大きい内径ｄ＝５〜８ｍｍが好まし
いことが分かる。

【００２３】図１０に磁石２０の内径ｄ＝６ｍｍ、外径
Ｄ＝１３ｍｍの磁力−耐加速度グラフを示す。図１０よ
り、磁力が大きくなれば、耐加速度も大きくなることが
分かる。必要な耐加速度に応じて、磁力の大きさは適宜
調節して使用するのが好ましい。

【００２４】図１１に磁石２０がリング状である場合、
円柱である場合、磁石がない場合のボス２ｄの中心とリ
ールばね８の中心の位置ズレと位置ズレ発生回数との関
係のグラフを示す。図１１より、磁石２０が円柱の場
合、位置ズレ分布のバラツキが大きくなることが分か
り、リング状磁石が有効であることが分かる。

【００２５】次に、図１２に、複数の小磁石を用いた保
持方法を示す。図１２に示すように、ケース３１内には
小磁石３０をケース３１の内面に密着させるように圧縮
ばね３２で付勢された状態で収納してある。小磁石３０
は、ケース３１の中心からそれぞれ９０度毎に等間隔に
４個設けられている。そして、この小磁石３０により、
上カートリッジ２ａの搬送途中においてもリールばね８
を上カートリッジ２ａのボス２ｄと同軸に保持すること
ができる。

【００２６】図１３（ａ）に示すように、ＮＳ極を交互
に配置すると、隣り合う磁石に向かい磁力が発生するの
で、リールばね８の円周上の強度が上がる。この場合、
リールばね８内の磁力線は傾くが、リールばね８内を磁
束が通りやすいため引きつけ力は強い。図１３（ｂ）に
示すように、Ｎ極だけを配置すると、リールばね８の円
周上の磁界がとぎれるため、リールばね８の引きつけ力
は弱い。

【００２７】図１４、図１５に複数の磁石を用いた特性
を表すグラフを示す。図１４及び図１５ともにリールば
ね径はＳ＝１０ｍｍ、ピッチ円はＰ＝１０ｍｍ、小磁石
３０の上面と上カートリッジ２ａの上面との距離はＬ＝
２．５ｍｍである。図１４に小磁石３０のＮＳ極を交互
に配置した場合とＮ極だけを配置した場合の磁力−耐加
速度グラフを示す。図１４より、ＮＳ極を交互に配置し
た方が耐加速度は大きくなることが分かる。図１５に磁
力２００Ｇｓ，５００Ｇｓ，８００Ｇｓの時の小磁石３
０の外径−耐加速度グラフを示す。図１５より、耐加速
度が最も大きい外径Ｄ＝３〜５ｍｍが好ましいことが分
かる。

【００２８】なお、磁石は希土類のネオジウム、コバル
ト磁石等が望ましいが所望の磁力、磁力線の方向が得ら
れれば、他の種類、方式の磁石（電磁石等）でもよい。

【００２９】また、以上説明した組立方法で使用したリ
ールばね８は、図１６に示すように、リールばね８の端
部のばね線にすきまがある。ここで、このような形状の
リールばね８であると、磁石による吸引力に限界があ
る。すなわち、搬送パレットによる搬送速度が上がるこ
とにより、リールばね８の倒れを防げないことがある。
更に、リールばね８の端部のすきまが僅かでもあると、
リッドばね同士が図１７に示すように絡んでしまうこと
がある。この絡みは、遠心力と衝撃を利用した絡み取り
装置ではずすことができるが、この装置を使用するとリ
ールばね８を変形させることがある上、使用によってコ
ストアップの原因となる。

【００３０】そこで、図１８に示すように、リールばね
８'の両端部８ａ，８ｂを、３６０度以上密巻とすれ
ば、磁界の強い磁石の近くに２巻き以上のばね線が密接
して存在するため、吸引力が大きくなり、搬送中の倒れ
が防止できる。また、リールばね８'は端部８ａ，８ｂ
のすきまがないので、図１７に示すような絡みが発生し
ない。したがって、絡み取り装置を使用してリールばね
同士をはずす必要がない。

【００３１】

【発明の効果】以上のように本発明は、上カートリッジ
の外側面を下側にし上カートリッジのボスにリールばね
を装着した状態で、ベアリング及びスプリングプラグを
予め組み込んだ磁気テープリールを前記リールばね上方
から組み込む磁気テープカートリッジの組立方法とした
ので、リールばねを装着した部材を反転させる工程がな
く、リールばねが落下したり傾むいたりすることがない
ので、磁気テープカートリッジを安定に組立てることが
できる。また、上カートリッジと搬送パレットの間に設
けられた磁石を設けることにより、次工程への搬送途中
においてリールばねが前記上カートリッジのボスと略同
軸に保持されるようにリールばねを吸着するので、上カ
ートリッジを搬送する際リールばねが上カートリッジか
ら転倒したり、飛び出したりすることがなく、磁気テー
プカートリッジを安定に組立てることができる。さら
に、前記リールばねの両端部を、２巻き以上で密接して
構成することにより、磁石による吸引力が強くなるとと
もに、リールばね同士の絡みを防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態の磁気テープカートリッジ
の組立方法を示す。

【図２】本発明の一実施形態の磁気テープカートリッジ
の組立方法を示す。

【図３】本発明の一実施形態の磁気テープカートリッジ
の組立方法を示す。

【図４】（ａ），（ｂ）は、本発明の一実施形態の磁気
テープカートリッジの組立方法を示す。

【図５】本発明の一実施形態の磁気テープカートリッジ
の組立方法において、リング状磁石を用いた磁気テープ
カートリッジの組立方法を示す。

【図６】本発明の一実施形態の磁気テープカートリッジ
の組立方法において、リールばね８及びケース２１付近
の詳細断面図を示す

【図７】（ａ）〜（ｃ）は本発明の一実施形態の磁気テ
ープカートリッジの組立方法において、リング状磁石を
用いた場合の磁界の状態を示す

【図８】本発明の一実施形態の磁気テープカートリッジ
の組立方法において、リング状磁石を用いたリールばね
の保持方法のリング状磁石外径−耐加速度グラフを示
す。

【図９】本発明の一実施形態の磁気テープカートリッジ
の組立方法において、リング状磁石を用いたリールばね
の保持方法のリング状磁石内径−耐加速度グラフを示
す。

【図１０】本発明の一実施形態の磁気テープカートリッ
ジの組立方法において、リング状磁石を用いたリールば
ねの保持方法の磁力−耐加速度グラフを示す。

【図１１】本発明の一実施形態の磁気テープカートリッ
ジの組立方法において、リング状磁石等を用いたリール
ばねの保持方法の位置ズレ分布を示す。

【図１２】本発明の一実施形態の磁気テープカートリッ
ジの組立方法において、リールばね８及びケース３１付
近の詳細断面図を示す

【図１３】（ａ），（ｂ）は本発明の一実施形態の磁気
テープカートリッジの組立方法において、小磁石を用い
た磁界の状態を示す

【図１４】本発明の一実施形態の磁気テープカートリッ
ジの組立方法において、小磁石を用いたリールばねの保
持方法の磁力−耐加速度グラフを示す。

【図１５】本発明の一実施形態の磁気テープカートリッ
ジの組立方法において、小磁石を用いたリールばねの保
持方法の小磁石外径−耐加速度グラフを示す。

【図１６】リールばね８の斜視図である。

【図１７】リールばね８が絡んだ状態である。

【図１８】リールばね８の変形例の斜視図である。

【図１９】従来の磁気テープカートリッジの全体を示す
分解斜視図である。

【図２０】（ａ），（ｂ）は、従来の磁気テープカート
リッジ１の組立方法を示す。

【符号の説明】

１ 磁気テープカートリッジ ２ａ 上カートリッジ ２ｂ 下カートリッジ ２ｄ ボス ３ 磁気テープリール ４ 上リール ４ａ ギア部 ５ 下リール ６ ベアリング ７ スプリングプラグ ８，８' リールばね １２ リールロックばね １５ リッドばね １６ リッドロックばね １７ ライトプロテクト ２０ リング状磁石 ２１ ケース ２２ 圧縮ばね ３０ 小磁石 ３１ ケース ３２ 圧縮ばね ４０ 搬送パレット ５０ 受け台 ６０ リールロック ７０ リールロック

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下カートリッジ内に収納され磁気テー
   プが巻回された磁気テープリールと、 前記上カートリッジの内側面中央に設けられたボスに一
   端が装着されるとともに、他端が前記磁気テープリール
   上に設けられたベアリングに係止されたスプリングプラ
   グに装着されて前記磁気テープリールを前記下カートリ
   ッジ側に付勢するリールばねとを備えた磁気テープカー
   トリッジの組立方法において、 前記上カートリッジの外側面を下側にし前記上カートリ
   ッジのボスに前記リールばねを装着した状態で、前記ベ
   アリング及び前記スプリングプラグを予め組み込んだ前
   記磁気テープリールを前記リールばね上方から組み込む
   ことを特徴とする磁気テープカートリッジの組立方法。
2. 【請求項２】 上下カートリッジ内に収納され磁気テー
   プが巻回された磁気テープリールと、 前記上カートリッジの内側面中央に設けられたボスに一
   端が装着されるとともに、他端が前記磁気テープリール
   上に設けられたベアリングに係止されたスプリングプラ
   グに装着されて前記磁気テープリールを前記下カートリ
   ッジ側に付勢するリールばねとを備えた磁気テープカー
   トリッジであって、 前記上カートリッジの外側面を下側にし前記上カートリ
   ッジのボスに前記リールばねを装着した状態で、搬送パ
   レットにより前記上カートリッジを次工程へ搬送し、前
   記次工程において前記ベアリング及び前記スプリングプ
   ラグを予め組み込んだ前記磁気テープリールを前記リー
   ルばね上方から組み込む磁気テープカートリッジの組立
   方法において、 前記上カートリッジと前記搬送パレットの間に磁石が設
   けられ、前記次工程への搬送途中において前記リールば
   ねが前記上カートリッジのボスと同軸に保持されるよう
   に前記磁石が前記リールばねを吸着することを特徴とす
   る磁気テープカートリッジの組立方法。
3. 【請求項３】 前記リールばねの両端部は、２巻き以上
   で密接していることを特徴とする請求項２に記載の磁気
   テープカートリッジの組立方法。