JP2003108008A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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JP2003108008A
JP2003108008A JP2001298188A JP2001298188A JP2003108008A JP 2003108008 A JP2003108008 A JP 2003108008A JP 2001298188 A JP2001298188 A JP 2001298188A JP 2001298188 A JP2001298188 A JP 2001298188A JP 2003108008 A JP2003108008 A JP 2003108008A
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Haruo Konishi
張夫 小西
Manabu Fujiwara
学 藤原
Yutaka Kawamura
豊 川村
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 金属蒸着フィルムの金属蒸着を施した面に、
転写法により粘着剤層を形成する際に生じる金属蒸着層
と粘着剤層との密着不良が改善された粘着シートを提供
する。 【解決手段】 透明フィルムの片面に金属蒸着層を形成
した金属蒸着フィルムを用いた粘着シートにおいて、金
属蒸着フィルムの金属蒸着を施した面に、表面処理を施
した後、転写法により粘着剤層を形成した粘着シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面基材に金属蒸
着(例えばアルミ蒸着)したフィルムを用いた粘着シー
トであり、特にポリオレフィン系フィルムを用いた表示
ラベル等に使用する粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着シートは、商業用、事務用、
工程管理用、物流管理用、家庭用として広範囲にわたっ
てラベル、ステッカー、ワッペン等の形で使用されてい
る。最近では表面基材に金属蒸着したものも多く使用さ
れており今後さらなる伸びが期待される。
【0003】粘着シートの一つの用途として、表面基材
としてポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリオレ
フィン系フィルムなどのフィルムにアルミニウムを蒸
着、および更に印刷を施した意匠性の優れたアルミニウ
ム蒸着ラベル(以下、アルミ蒸着ラベルとも言う。)と
いったものがある。中でもポリオレフィン系フィルムを
用いた蒸着ラベルは、その特性である柔軟性、平滑性、
透明性などのため、金属光沢が良好で表示ラベルとして
デザイン的にも優れている。さらにそのデザイン性や柔
軟性から、ボトルや瓶などの容器の表示用ラベル等とし
て使用されている。
【0004】しかしながら、酸化皮膜が形成された金属
蒸着層の表面に、転写法により粘着剤層を塗布して粘着
シートを製造する場合、金属蒸着層の表面に直接法によ
り粘着剤層を塗工する場合と違って、金属蒸着層と粘着
剤層との密着性が悪く、打抜き加工の過程で糊のはみ出
しやシール貼付後の表面基材の剥がれ等の不具合が生じ
る問題があった。
【0005】さらに、金属蒸着層の金属がアルミニウム
の場合、他の金属よりも表面に酸化皮膜を形成しやすい
ため、粘着剤層との密着性を阻害してトラブルになるケ
ースが多かった。
【0006】また、表面基材の成分がポリプロピレンや
ポリエチレンのようなオレフィン系のフィルムである場
合、酸化防止剤や帯電防止剤といった添加剤が金属蒸着
層の表面にブリードして粘着剤層との密着性をさらに低
下させる要因となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、金属
蒸着フィルムの金属蒸着を施した面に、転写法により粘
着剤層を形成する際に生じる金属蒸着層と粘着剤層との
密着不良が改善された粘着シートを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下の構成を採用する。即ち、本発明は、
透明フィルムの片面に金属蒸着層を形成した金属蒸着フ
ィルムを用いた粘着シートにおいて、金属蒸着フィルム
の金属蒸着を施した面に、表面処理を施した後、転写法
により粘着剤層を形成した粘着シートである。前記表面
処理が、コロナ放電処理であることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】金属蒸着フィルムとしては、透明
なポリオレフィン系フィルムの片面に金属蒸着層との密
着を強めるための接着剤層を有し、該接着剤層中にブロ
ッキング防止剤を含有し、接着剤層面に金属蒸着を施
し、金属蒸着層を形成しない面には易印刷層を有する構
成である。
【0010】金属蒸着層を形成する金属としては、特に
限定されるものではないが、Al、Cu、Zn、Cr、
Sn等が挙げられる。この中でも、コスト面や蒸着適性
等が優れる点からアルミニウムが好ましい。
【0011】金属蒸着層の形成方法としては、特に限定
されるものではないが、例えば、真空蒸着法、イオンプ
レーティング法、スパッタリング法およびイオンビーム
法等が挙げられる。
【0012】金属蒸着層の厚さとしては、特に限定され
るものではないが、通常、50〜1,000オングスト
ロームの厚さである。
【0013】本発明の金属蒸着層と粘着剤層との密着性
を向上させるための表面処理としては、金属蒸着層の表
面にコロナ放電処理を施したり、プラズマ処理、UV照
射処理または火炎処理を施したり、或いは各種アンカー
コート剤の塗布を行うことが可能である。この中でも、
表面処理の程度や製造のし易さ等の理由によりコロナ放
電処理が好ましい。コロナ放電処理装置には、絶縁性基
材用や導電性基材用のコロナ照射装置等がある。さら
に、フィルムや金属蒸着層の表面処理をした場合に表面
を傷つけたり、放電による短絡が起こらないので、導電
性基材用のコロナ放電処理装置が好ましい。また、コロ
ナ放電処理条件としては、放電量が10〜500W・m
in/m2、放電度が1〜50W/cm2であることが好
ましい。放電量が、10W・min/m2 より小さい
と、表面処理能力が少なく、500W・min/m2
り大きいと、放電キズが入りやすい。また、放電度が、
1W/cm2より小さいと、安定な放電が得られなかっ
たり、放電度を抑えるために電極数を多くする必要が有
り、コストがかかる。50W/cm2より大きいと、金属
蒸着面に放電キズやピンホール状の欠陥が生じる。
【0014】また、コロナ放電量や放電度を制御するこ
とにより、密着性のコントロールを行うことができる
が、同一条件のコロナの放電量および放電度であって
も、蒸着面の汚染およびコロナ放電処理後の粘着剤層と
の貼り合わせまでの時間や保存状態等により密着性は変
化するため、好ましくは、コロナ放電処理を行い、直ち
に粘着剤層と貼り合わせるとよい。例えば、貼合機前に
コロナ放電処理装置を配置することが好ましい。さらに
は金属蒸着層の界面に生成する含酸素基量もしくは酸素
量を制御することが好ましい。放電量(W・min/m
)とは、P/(L×v)により算出された値である。 P:電力(W)、L:放電電極長(m)、v:処理速度
(m/min) 放電度(W/cm)とは、P/(l×m×h)により
算出された値である。 P:電力(W)、l:一本あたりの放電電極長(cm/
本)、m:電極本数(本)、h:電極厚み(cm)
【0015】さらに、粘着剤層と貼り合わせる金属蒸着
面の反対側には印刷適性等を付与するために易接着層を
設けてもよい。
【0016】本発明で使用する基材フィルムに用いられ
る樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、エチレン−αオレフィン共重
合体、プロピレン−αオレフィン共重合体、エチレン−
エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体、
エチレン−nブチルアクリレート共重合体、ポリスチレ
ン、塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン等が挙げ
られる。また、これらは単独で使用してもよく、任意の
組み合わせになる混合物も好適に使用できる。また、単
層或いは複数層の構造であってもよい。この中でも、ポ
リオレフィン系樹脂が好ましい。また、これらの樹脂に
は、必要に応じて光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、充填剤等を添加することができる。
【0017】フィルムの片面に形成される易印刷層は、
大きく分けると、フィルムを縦延伸後に易印刷層用樹
脂の塗工した層を設け、横延伸したもの、二軸延伸し
たフィルムに易印刷用樹脂の塗工した層を施したもの、
の二通りあり、本発明はどちらの方法も可能である。ま
た、の方法を用いて易印刷層を形成し、更にの方法
で易印刷層を形成する方法、の方法を用いて易印刷層
を形成し、更にの方法で易印刷層を形成する方法など
により、複数層の易印刷層を形成することもできる。
【0018】例えば、ポリプロピレンを主成分とした
ときの前者の方法について説明する。ポリプロピレン組
成物を常法に従って溶融押出し、これを先ず縦方向に延
伸して縦方向一軸延伸フィルムを得る。得られた縦方向
一軸延伸フィルムの所望の片面あるいは両面に、該面の
濡れ張力を増大させるために火炎処理および/またはコ
ロナ放電処理を施すこともできる。しかる後該面に易印
刷層を塗工、乾燥後、横延伸して得る。
【0019】塗工する樹脂としては、アクリル系樹脂、
ポリエステル樹脂、エチレン系共重合体樹脂、SBR樹
脂、酢酸ビニル樹脂などがあり、中でもエチレン系共重
体が密着性に優れるので好ましい。エチレン共重合体と
は、例えば、エチレン−(メタ)−アクリル酸エステル
−(メタ)アクリル酸共重合体およびエチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸塩共重合
体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−無水マレ
イン酸共重合体、エチレン−グリシジル(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体などから選ばれた少なくとも1種
を挙げることができる。また、必要に応じて塗液中にブ
ロッキング防止のための顔料を添加してもよい。
【0020】これらの樹脂を塗工する方法としては、公
知の方法、例えば、メタリングバー方式、グラビアロー
ル方式、エアナイフ方式、スプレー方式、リバースロー
ル方式などの方法が利用できる。塗工した後、横方向へ
の延伸に先立って塗工した層を十分に乾燥させ、横延伸
させる。横延伸後のフィルムの樹脂皮膜面にさらにコロ
ナ放電処理を施すこともできる。このようにして易印刷
層を持つポリプロピレンフィルムを得る。この場合の塗
工量は、0.005〜1.0g/m2程度、好ましくは
0.005〜0.5g/m2の範囲である。このように
して形成した易印刷層は透明性が優れるので好ましい。
【0021】後者の方法について説明する。ポリプロ
ピレン組成物を常法に従って二軸延伸されたポリプロピ
レンフィルムを得る。この表面に易印刷用樹脂を塗工し
て得られる。易印刷用樹脂としては特に限定されるもの
ではないが、オキサゾリン基変性樹脂とバインダー樹脂
を用いたものが基体フィルム、インキとの密着性が優れ
ているので好ましい。オキサゾリン基変性樹脂とは、樹
脂中にオキサゾリン基が存在するものであれば如何なる
ものでも構わない。例えば、アクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、SBR樹脂、ポリオレフィン樹脂にオキサゾリ
ン基をグラフト結合させたものなどを挙げることができ
る。オキサゾリン基変性樹脂は、塗工層中に2〜50重
量部含有されていることが好ましく、より好ましくは5
〜20重量部が好ましい。2重量部未満の場合は、ポリ
オレフィン系フィルムとの密着性が悪くなる。用いるバ
インダー樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、SBR樹脂などから選ばれた少なくとも1
種を挙げることができる。
【0022】易印刷層中に、ブロッキング防止のため、
顔料を配合することができる。顔料は、塗工層中5重量
部以下であることが好ましい。5重量部より多い場合に
は、フィルムの透明性が低下し、蒸着後の外観を損ね
る。
【0023】これら易印刷層を塗工する方法として公知
の方法、例えば、メタリングバー方式、グラビアロール
方式、エアナイフ方式、スプレー方式、リバースロール
方式などの方法が利用できる。なお、易印刷層の塗工量
は0.05〜1.0g/m2であることが好ましい。よ
り好ましくは、0.1〜0.5g/m2であることが好
ましい。0.05g/m2より少ないと均一な塗工層の
形成が難しく、1.0g/m2より多い場合は、その上
に設ける塗工層との密着性が低下する。また、塗工層を
設ける際には、必要に応じて、ポリプロピレンフィルム
表面をコロナ放電処理、火炎処理、プラズマ処理、紫外
線照射処理などの処理を施した後に易印刷層を設けた
り、易印刷層を設けた後にコロナ放電処理、火炎処理、
プラズマ処理、紫外線照射処理などの処理を施してもよ
い。
【0024】フィルムと金属蒸着層の密着性を高めるた
めに接着層(以下、蒸着接着層ともいう。)を形成す
る。蒸着接着層の構成としては、金属蒸着層の密着性が
改善される樹脂(化合物)を塗工した層であればよい。
具体的には、アクリルポリオールと塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体や、エチレンイミン系ポリマーやポリエチ
レンイミンを含有するメタクリル酸エステルの化合物
や、ニトロセルロースとアクリルポリオールの樹脂は、
密着性が優れ、且つ耐水性にも優れるので好ましい。な
お硬化剤や紫外線吸収剤などの助剤を蒸着接着層に添加
することもできる。特にアクリルポリオールと塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体にイソシアネート化合物を添加
して架橋促進させると密着性が更に向上するので好まし
い。
【0025】また、上記蒸着接着層を形成したフィルム
を巻き取る(蒸着工程の前に一旦巻き取る)場合、易印
刷層と蒸着接着層の接触によるブロッキングを防止する
ために、蒸着接着層中に予めブロッキング防止剤を配合
する。ブロッキング防止剤としては、ブロッキングを防
止する材料であれば限定するものではないが、有機顔
料、無機顔料が少量の添加でブロッキングを防止できる
ので配合することが好ましい。有機顔料、無機顔料とし
ては透明性を損なわないものであれば特に限定はない
が、略真球状(真球状乃至真球状に近い球状)を有する
有機顔料であることが特に好ましい。このような有機顔
料としては、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、お
よびスチレン−アクリル共重合体樹脂顔料などが挙げら
れる。これらの中でも、透明性に優れているポリメタク
リル酸エステル系架橋物が好ましく、特にアクリル系樹
脂が好ましい。顔料は蒸着接着層の固形分100重量部
中、0.1〜1.0重量部の配合が好ましく、特に好ま
しいのは0.2〜0.5重量部程度である。0.1重量
部未満の配合ではブロッキング防止の効果が少なく、
1.0重量部を超えると蒸着外観を損なうことになる。
また、有機顔料の粒子径は特に限定されるものではない
が、1.0〜10μmであるのが好ましい。1.0μm
未満であると粒子が細かいため、透明性が低下し蒸着外
観を損なう。10μmを超えると蒸着面上に凸凹がで
き、蒸着外観を損なう。
【0026】蒸着接着層の形成方法としては、上記の成
分を、例えばトルエン、酢酸エチル、IPA、MEKな
どの溶媒で塗工可能な程度に希釈し、例えば、メタリン
グバー方式、グラビアロール方式、エアナイフ方式、ス
プレー方式、リバースロール方式などの公知の塗工方法
により形成できる。また、蒸着接着層を設ける際には、
必要に応じて、ポリプロピレンフィルム表面をコロナ放
電処理、火炎処理、プラズマ処理、紫外線照射処理など
の処理を施した後に蒸着接着層を設けたり、蒸着接着層
を設けた後にコロナ処理、火炎処理、プラズマ処理、紫
外線照射処理などの処理を施してもよい。
【0027】蒸着接着層の厚みは金属蒸着層との密着が
良好であれば問題なく、特に限定されるものではない
が、過剰の塗工はコスト高になり、また、ブロッキング
が生じ易くなることから、3.0μm以下、好ましくは
1.5μm以下の程度の範囲で形成するとよい。なお、
易印刷層と接着層を同時に塗工して、易印刷層と接着層
を形成しても良い。
【0028】また、蒸着接着層として、フィルムを縦延
伸後に接着性を改良する樹脂を塗工した層を設け、横延
伸したものも使用できる。かかる方法は、透明度が高い
接着層が得られるので好ましい。具体的には、ポリオレ
フィン組成物を常法に従って溶融押出し、これを先ず縦
方向に延伸して縦方向一軸延伸フィルムを得る。得られ
た縦方向一軸延伸フィルムの所望の片面あるいは両面
に、該面の濡れ張力を増大させるために火炎処理および
/またはコロナ放電処理を施すこともできる。しかる
後、該面にブロッキング防止剤を含む蒸着接着層を塗工
する。横方向への延伸に先立って塗工した層を十分に乾
燥させ、横延伸させる。横延伸後のフィルムの樹脂皮膜
面にさらにコロナ放電処理を施すこともできる。このよ
うにして蒸着接着層を持つフィルムを形成することもで
きる。塗工する樹脂としてはエチレン系共重合体の水分
散溶液が好ましい。また、縦延伸後に両面に塗液を塗
工、乾燥させ、横延伸させることで、両面に樹脂皮膜面
を施すことができ、片面に易印刷用アンカー層を、他面
に蒸着接着層として使用することできる。
【0029】本発明で使用する剥離シートは、特に限定
されるものではなく、グラシン紙のような高密度紙、ク
レーコート紙、クラフト紙または上質紙にポリエチレン
などのフィルムをラミネートした紙、上質紙にポリビニ
ルアルコールやアクリル酸エステル共重合体樹脂などを
塗布した紙やポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レンなどのプラスチックフィルムにフッ素樹脂やシリコ
ーン樹脂等を乾燥重量で0.05〜3g/m程度にな
るように塗布し、熱硬化や電離放射線硬化によって剥離
剤層を設けたものが適宜使用される。
【0030】粘着剤としては、特に限定されるものでは
なく、アクリル系、ゴム系、ビニルエーテル系、ウレタ
ン系、シリコーン系等があり、その形態は溶剤系、エマ
ルジョン系、ホットメルト系、UVホットメルト系等各
種のものが使用可能である。この中でも、エマルジョン
系粘着剤は、コロナ処理の効果が顕著なので好ましい。
また、必要に応じて粘着付与剤、老化防止剤、安定剤、
軟化剤、充填剤、安定剤およびイソシアネート系、エポ
キシ系、キレート系等の架橋剤を配合してもよい。
【0031】粘着剤層を形成させるには、剥離シートへ
前記の如き粘着剤を塗工し、必要により乾燥して粘着剤
層を形成せしめ、表面基材の金属蒸着面に貼り合せるこ
とにより、本発明の粘着シートが得られる。なお、本発
明では、この方法のことを転写法と記載した。転写法で
あることが必要な理由として、直接法により金属蒸着層
上に粘着剤層を塗工し、形成すると、塗工後の加熱や塗
工時のロール張力によりフィルムが伸びたり、または塗
工表面が傷つく等の悪影響が生じる。
【0032】剥離シート上に粘着剤層を塗工する方法と
しては、公知の方法、例えば、リバースロールコーター
方式、ナイフコーター方式、バーコーター方式、スロッ
トダイコーター方式、リップコーター方式、エアーナイ
フコーター方式、リバースグラビアコーター方式、バリ
オグラビアコーター方式、カーテンコーター方式、スラ
イドコーター方式等が利用できる。塗布量は乾燥重量で
5〜50g/mの程度、好ましくは10〜30g/m
の範囲で調整される。ちなみに、5g/m未満では
被着体に対する粘着力が不十分であり、一方、50g/
を超えると糊がはみ出したり、加工適性が悪くなる
おそれがある。
【0033】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はそれらに限定されるものでは
ない。
【0034】実施例1 溶剤系アクリル粘着剤(商品名「OP−1」、東洋イン
キ社製)100重量%に対して、イソシアネート系架橋
剤(商品名「コロネートT−80」、日本ポリウレタン
工業社製)1.5重量%を添加混合した塗液を、ポリエ
チレンラミネートしたクラフト系剥離紙(「商品名NC
11B」、王子タック社製)に乾燥後の塗工量が25g
/mになるように塗工した後、乾燥し、転写シート
(A)を得た。次に、フィルムの厚み70μmの二軸延
伸処理したポリプロピレン樹脂フィルム、金属蒸着層の
膜厚600オングストロームのアルミニウム蒸着を有す
るフィルムの蒸着面側に、導電基材用コロナ放電処理装
置(春日電機製)にてコロナ放電処理を行い、直ちにコ
ロナ処理した金属蒸着層表面と転写シート(A)の粘着
剤層側とを貼り合わせた後、粘着シートを得た。
【0035】実施例2 溶剤系アクリル粘着剤(商品名「OP−1」、東洋イン
キ社製)の代わりに、エマルジョン系粘着剤(商品名
「TS−1051ML」、日本カーバイド工業製)を用
いた以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0036】比較例1 金属蒸着層の表面にコロナ放電処理を行わなかった以外
は実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0037】比較例2 金属蒸着層の表面にコロナ放電処理を行わなかった以外
は実施例2と同様にして粘着シートを得た。
【0038】[密着性評価]上記の実施例および比較例
にて得られた粘着シートを幅25mm、長さ80mmの
短冊状に切り出し、剥離シートを剥がして、粘着剤層同
士を貼り合わせ、2kgのローラーで一往復した後、両
端部を持って高速で引き剥がした際の蒸着面から粘着剤
層が剥がれた面積割合を目視評価した。 ◎ :蒸着面からの粘着剤層の剥がれは0%。 ○ :蒸着面からの粘着剤層の剥がれは1〜25%。 ○△:蒸着面からの粘着剤層の剥がれは26〜50%。 △ :粘着面からの粘着剤層の剥がれは51〜75%。 × :粘着面からの粘着剤層の剥がれは76〜100
%。
【0039】上記の評価基準にて評価を行った結果を表
1にまとめた。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明は、金属蒸着層と粘着剤層との密
着性に優れた粘着シートを得ることができた。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB01B AB10 AK01A AK03 AK24 AR00C BA03 BA07 BA10A BA10C CA02 EC04C EH66B EJ38 EJ55 EJ64 GB90 JL11C JN01A 4J004 AA05 AA08 AA10 AA11 AA14 AB01 AB03 AB05 CA03 CA04 CA05 CA06 CA08 CC03 CD02 CD08 DB02 EA06 FA01 4J040 CA001 DD051 DF001 EF001 EK031 JA02 JA03 JA09 JB01 JB08 KA26 NA21 PA23

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明フィルムの片面に金属蒸着層を形成し
    た金属蒸着フィルムを用いた粘着シートにおいて、金属
    蒸着フィルムの金属蒸着を施した面に、表面処理を施し
    た後、転写法により粘着剤層を形成したことを特徴とす
    る粘着シート。
  2. 【請求項2】前記表面処理が、コロナ放電処理である請
    求項1記載の粘着シート。
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