JP2003107590A - マウントカートリッジ - Google Patents

マウントカートリッジ

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JP2003107590A
JP2003107590A JP2001298364A JP2001298364A JP2003107590A JP 2003107590 A JP2003107590 A JP 2003107590A JP 2001298364 A JP2001298364 A JP 2001298364A JP 2001298364 A JP2001298364 A JP 2001298364A JP 2003107590 A JP2003107590 A JP 2003107590A
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cartridge
lid
slide
entrance
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JP2001298364A
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English (en)
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Junichi Tsuji
淳一 辻
Takanobu Nakamura
孝伸 中村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マウント出入り口からのスライドマウントの
脱落を防止するとともに、フイルムキャリアへの装着状
態では、マウント出入り口を開放状態とする。 【解決手段】 マウントカートリッジ10は、マウント
出入り口12、閉じ板14、カートリッジ収納体15、
蓋16からなり、フイルムキャリア1に取り付けられて
いる。蓋16には、識別マーク30が設けられている。
閉じ板14は、下方の閉じ位置に向かって付勢されてお
り、フイルムキャリア1から取り外されたときには、マ
ウント出入り口12を覆い隠してスライドマウント2の
脱落を防止する。フイルムキャリア1に取り付けられる
と、係止突起29によって閉じ板14が上方の開放位置
に係止されて識別マーク30が覆い隠される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマウントカートリッ
ジ及びフイルムキャリアに関し、特に、スライドマウン
トを多数枚収納可能にしてスライドマウントの自動供給
及び回収が行えるようにしたマウントカートリッジ及び
フイルムキャリアの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多数のスライドマウントを積層して収納
可能にしたマウントカートリッジをフイルムキャリアに
設け、一方を供給用のマウントカートリッジとし、他方
を回収用のマウントカートリッジとして、スライドマウ
ントを効率良く搬送して画像を読み取るデジタルプリン
トシステムが、例えば特開平11−112714号公報
に記載されている。
【0003】ところで、上記公報に記載されているマウ
ントカートリッジは、フイルムキャリアのフレームと一
体に設けられた固定式のものであり、スライドマウント
の装填の際に時間を要し、しかもスライドマウントが反
転して装填されてしまう場合があるという問題があっ
た。そこで、スライドマウントの装填を容易に行うこと
が可能なマウントカートリッジが特願2000−225
717号で提案されている。このマウントカートリッジ
は、フイルムキャリアに対して着脱式に設けられてお
り、フイルムキャリアから取り外した状態でスライドマ
ウントを装填することにより、装填を容易に行うことが
可能になっている。
【0004】上記の着脱式のマウントカートリッジで
は、スライドマウントを出し入れするためのマウント出
入り口が、カートリッジ本体の下方に形成されているた
め、この出入り口からスライドマウントが脱落するのを
防ぐための閉じ板が設けられている。この閉じ板は、フ
イルムキャリアから取り外された状態では、閉じ状態と
なってマウント出入り口を覆い隠し、内部に積層された
スライドマウントが脱落しないようにし、フイルムキャ
リアに取り付けられたときには、開放状態となってマウ
ント出入り口を露呈し、スライドマウントの出し入れを
許容している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような着脱式のマウントカートリッジに設けられている
マウント脱落防止用の閉じ板は、フイルムキャリアにマ
ウントカートリッジが取り付けられると、フイルムキャ
リアの外装体により覆い隠されてしまうため、閉じ位置
か、開き位置かの確認が非常に困難であり、閉じ位置の
ままフイルムキャリアを作動させると、マウント出入り
口からスライドマウントの出し入れが行われず、故障の
原因となってしまう。
【0006】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、マウントカートリッジをフイルムキャリアから取
り外しているときには、マウント出入り口からスライド
マウントが脱落することを防止し、フイルムキャリアに
取り付けられているときには、マウント出入り口を開放
状態とすることが可能な構造を持つマウントカートリッ
ジを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のマウントカートリッジでは、複数枚
のスライドマウントを積み重ねて収納し、下方部にマウ
ント出入り口が設けられたカートリッジ本体と、前記マ
ウント出入り口に突出して前記スライドマウントの脱落
を規制する規制位置と、マウント出入り口から退避して
マウント出入り口からのスライドマウントの通過を許容
する退避位置との間で変位自在に設けられた脱落規制部
材と、この脱落規制部材が前記規制位置にあるときに外
部に露呈され、脱落規制部材が前記退避位置にあるとき
に脱落規制部材により覆い隠される位置に設けられた識
別マークとを備えている。
【0008】請求項2記載のマウントカートリッジで
は、前記カートリッジ本体は、断面コ字形状の溝形部材
からなるカートリッジ収納体と、このカートリッジ収納
体の溝開口を覆う蓋と、この蓋をカートリッジ収納体に
回動自在に取り付けるヒンジ部とから構成され、前記脱
落規制部材は、前記蓋に対して変位自在に取り付けら
れ、前記識別マークは、前記蓋と一体に設けられてい
る。
【0009】請求項3記載のマウントカートリッジで
は、前記マウント出入り口は、前記カートリッジ収納体
と前記蓋との隙間からなり、前記識別マークはマウント
出入り口の上方に配置されている。
【0010】請求項4記載のマウントカートリッジで
は、複数枚のスライドマウントを積み重ねて収納するカ
ートリッジ本体と、このカートリッジ本体の最下層でス
ライドマウントの一端面が対面する位置に設けたマウン
ト出入り口と、前記カートリッジ本体の内側に吸着して
固定され、カートリッジ本体に収納された最上層のスラ
イドマウントに当接し、最下層のスライドマウントをカ
ートリッジ本体の底部へ押し付けてスライドマウントの
脱落を防止する脱落防止用磁石とを備えている。
【0011】請求項5記載のマウントカートリッジで
は、前記カートリッジ本体は、断面コ字形状の溝形部材
からなるカートリッジ収納体と、このカートリッジ収納
体の溝開口を覆う金属製の蓋と、この蓋をカートリッジ
収納体に回動自在に取り付けるヒンジ部とから構成さ
れ、前記マウント出入り口は、前記カートリッジ収納体
と前記蓋との隙間からなり、前記蓋の内面側に、前記脱
落防止用磁石が吸着している。
【0012】請求項6記載のマウントカートリッジで
は、前記脱落防止用磁石は、前記マウント出入り口の上
方に位置する一端から、マウント出入り口と対面する側
の他端に向かって徐々に先細りになっていく略三角形の
断面形状に形成され、前記一端が前記蓋の内面側に吸着
し、前記他端が前記スライドマウントの最上層に当接す
ることを特徴とする請求項5記載のマウントカートリッ
ジ。
【0013】請求項7記載のマウントカートリッジで
は、前記カートリッジ収納体の底部には、前記マウント
出入り口の側から、マウント出入り口と対面する側に向
かって上方へ傾斜している底面部が形成されており、前
記脱落防止用磁石によって最上層に当接されたスライド
マウントの最下層が前記底面部に押さえつけられてい
る。なお、前記底面部には、前記スライドマウントとの
間に摩擦を生じる摩擦部材が設けられていることが好ま
しい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明のマウントカートリ
ッジ10をフイルムキャリア1に取り付けた状態を示す
斜視図であり、図2は同じくスライドマウント2の装填
状態を示す断面図である。図1,図2に示すように、マ
ウントカートリッジ10は、マウント出入り口12と、
操作部材挿入口13と、脱落規制部材としての閉じ板1
4と、カートリッジ収納体15と、蓋16と、蓋16を
開閉自在にカートリッジ収納体15に取り付けるヒンジ
部17とから構成されている。
【0015】カートリッジ収納体15は、3つの側板を
直角に接合して断面コ字形の溝形に形成されている。こ
のカートリッジ収納体15は透明アクリル樹脂から構成
されており、収納したスライドマウント2を外部から確
認することができる。なお、カートリッジ収納体15は
スライドマウントを積み重ねた状態で収納することがで
きるものであればよく、溝形のものに限定されない。
【0016】カートリッジ収納体15を起立させたとき
の下端部には、マウント係止片18が突出して形成され
ており、このマウント係止片18によって、カートリッ
ジ収納体15の底部が構成される。また、マウント係止
片18で挟まれた空間が前記操作部材挿入口13とさ
れ、この操作部材挿入口13には、後に説明する送出台
や、引き込みローラなどが入り込み、スライドマウント
の送り出しや引き込みが行われる。
【0017】蓋16は、金属薄板をL字形に折り曲げ形
成して上部蓋部16aと側部蓋部16bとから構成され
ており、起立させたときのカートリッジ収納体15の上
部開口と側部開口とを覆うように形成されている。この
蓋16はヒンジ部17を介してマウント収納体15の上
端に回動自在に取り付けられており、マウント収納体1
5の内部を覆い隠す閉じ位置(図3の実線で示す位置)
と、露呈させる開放位置(二点鎖線で示す位置)との間
で変位する。
【0018】上部蓋部16aの中央には係止孔23が形
成されている。また、蓋16を開放位置にしたときに、
係止孔23が対面する位置でカートリッジ収納体15に
は、係止突起24が取り付けられている。係止突起24
は軟質合成樹脂から構成されており、係止孔23に入り
込み孔縁に係止して、蓋16を開放位置で固定する。こ
れにより、蓋16が開放位置で固定された状態で、マウ
ントカートリッジ10を作業台などに置き、スライドマ
ウント2の装填を容易に行うことができる。
【0019】マウント出入り口12は、マウント係止片
18と、蓋16との間に形成された隙間から構成され、
少なくともスライドマウントが1枚通過することができ
る高さを有する。
【0020】図3、及び図4に示すように、蓋16の側
部蓋部16bの下端部には、前記マウント出入り口12
を塞ぐための、閉じ板14が開閉自在に設けられてい
る。側部蓋部16bには、上下方向に沿ってガイドレー
ル25が形成されている。このガイドレール25に、閉
じ板14と一体に形成された嵌合突起26が嵌合するこ
とにより、閉じ板14は側部蓋部16bに対してスライ
ド移動自在に取り付けられている。
【0021】側部蓋部16bには、取付フレーム27が
固着され、この取付フレーム27と閉じ板14との間
に、コイルバネ28が縮めて挿入されており、閉じ板1
4を下方に向けて付勢している。この閉じ板14は、図
2に示すように、マウントカートリッジ10をフイルム
キャリア1に装着したときに、下端14aがフイルムキ
ャリア1に設けた係止突起29によって係止される。こ
れにより、閉じ板14が上方に移動して、マウント出入
り口12が開放状態にされる。また、図3に示すよう
に、フイルムキャリア1からマウントカートリッジ10
を取り外した状態では、係止突起29による係止が解除
されるので、閉じ板14は閉じ位置に突出して、マウン
ト出入り口12を塞ぐ。このため、マウント出入り口か
らスライドマウントが脱落することがない。
【0022】側部蓋部16bには、マウント出入り口1
2の上方に、識別マーク30が一体に形成されている。
この識別マーク30は、円形の輪郭で薄板形状に形成さ
れており、閉じ板14が閉じ位置にあるときには外部に
露呈し、開放位置にあるときには、閉じ板14によって
覆い隠される位置に配置されている。なお、この識別マ
ーク30は、蓋16と一体に形成してもよいし、別部材
で形成したものを蓋16の表面に貼着してもよい。
【0023】上記のように構成されるマウントカートリ
ッジ10には、スライドマウント2及びソートカード3
が積み重ねた状態で収納される。スライドマウント2及
びソートカード3はその厚みにもよるが、50枚〜70
枚程度がマウントカートリッジに収納される。図5に示
すように、スライドマウント2は、1コマのリバーサル
フイルム2aを枠体2bで挟持して構成されている。ソ
ートカード3は、各注文のスライドマウント2を1まと
まりに区切るためのものであり、各注文単位のスライド
マウントの間に挿入される。このソートカード3には識
別孔3aが形成されており、フォトセンサによりスライ
ドマウント2との識別が可能にされている。識別孔3a
はソートカード3の各辺近くで各辺の中央部位置に形成
されており、表裏や装填向きが逆であっても、確実に識
別孔が検出できるようになっている。
【0024】マウントカートリッジ10は、図5の外観
斜視図で示すフイルムキャリア1に取り付けられてい
る。フイルムキャリア1には、供給用カートリッジ装填
口5、及び回収用カートリッジ装填口6が形成され、そ
れぞれの装填口に供給用のマウントカートリッジ(以
下、供給カートリッジとする。)10a、及び回収用の
マウントカートリッジ(以下、回収カートリッジとす
る。)10bとしてマウントカートリッジ10が取り付
けられている。また、各装填口5,6の間には読取開口
7が形成されており、この読取開口7を介して、ライン
CCDスキャナ9によりスライドマウント2の画像が読
み取られる。
【0025】図6はフイルムキャリア1とラインCCD
スキャナ9の光学系の概略構成を示す断面図であり、フ
イルムキャリア1内には、送出台31、マウント供給搬
送部32、移動原稿台33、マウント回収搬送部34、
引き込みローラ35が設けられている。また、閉じ板1
4や係止孔23等の細部は省略する。
【0026】送出台31は供給用カートリッジ装填口3
に設けられており、操作部材挿入口13から供給カート
リッジ10a内に入り込み、最下層のスライドマウント
2をマウント供給搬送部32に送り出す。このため、送
出台31はスライドマウント2の端部に係止する係止爪
31aを備えており、カム52により1往復動するよう
に構成されている。カム52は供給モータ53により回
転され、1回転すると供給モータの駆動伝達が断たれる
ように構成されている。
【0027】マウント供給搬送部32は、送出台31か
ら送り出されたスライドマウント2を両側から3組の搬
送ローラ対54により挟持して、移動原稿台33に送り
込む。搬送ローラ対54は前記供給モータ53により回
転駆動される。
【0028】移動原稿台33は、搬送ローラ対54とス
ライドマウント挟持部55と原稿台移動機構とから構成
されている。搬送ローラ対54は、マウント供給搬送部
32から送り込まれたスライドマウント2を移動原稿台
33の画像読取位置に送り込むとともに、画像読取後の
スライドマウント2をマウント回収搬送部34に送り出
す。スライドマウント挟持部55は、画像読取位置にセ
ットされたスライドマウント2を挟持固定する。原稿台
移動機構は、原稿台33を図中左右方向に往復動させ
て、第1回の送りでプレスキャンを行い、その戻し中に
一時停止してファインスキャンのためのオートフォーカ
スを行い、第2回の送りでファインスキャンを行う。プ
レスキャン及びファインスキャンは、移動原稿台33の
送りに同期させてラインCCDスキャナ9を作動させる
ことで行われる。
【0029】ラインCCDスキャナ9は、原稿台33に
固定されたスライドマウントの画像を原稿台33の送り
に同期させて主走査方向に読み取り、画像データを得
る。このため、原稿台33の下方には、光源41、IR
カットフイルタ42、光量調整絞り板43、バランスフ
イルタ44、光拡散ボックス45、拡散板46が順に配
置されている。また、原稿台33の上方には、結像レン
ズユニット47及びラインCCDセンサ48が配置され
ている。読み取った画像データは周知の画像処理を施さ
れた後に、記録用データに変換され、例えばデジタルプ
リンタにより画像がプリントされる。
【0030】画像が読み取られたスライドマウント2
は、マウント回収搬送部34に送られる。マウント回収
搬送部も3組の搬送ローラ対54を備えており、移動原
稿台33からの原稿を回収カートリッジ10bに送り込
む。
【0031】回収用カートリッジ装填口6には引き込み
ローラ35が設けられている。この引き込みローラ35
は図示しない回収モータにより一定時間回転され、マウ
ント回収搬送部からのスライドマウント2を、回収カー
トリッジ10b内に引き込む。引き込まれたスライドマ
ウント2は、回収されたスライドマウント2の最下層に
入れられる。
【0032】ソートカード3の場合には、マウント供給
搬送部32に設けたフォトセンサ51の検出信号に基づ
きソートカード3であることが判定される。この場合に
は、移動原稿台33では画像読み取りを行うことなく、
ソートカード3をそのまま通過させ、回収カートリッジ
10bにソートカード3を送り出す。また、ソートカー
ド3の検出によるソート信号は、各注文を仕切る信号と
して、画像処理装置へ送られる。
【0033】上記構成の作用について以下に説明する。
マウントカートリッジ10へのスライドマウント2及び
ソートカード3の装填は、フイルムキャリア2からマウ
ントカートリッジ10を取り外して行われる。蓋16を
開いて係止突起24により蓋16を開放位置に固定した
状態で作業台に載せ、これらをカートリッジ収納体15
に装填することができる。装填後は、蓋16を閉めた状
態で蓋16とカートリッジ収納体15とを挟むように保
持して、フイルムキャリア1の供給用カートリッジ装填
口3にセットする。
【0034】供給用カートリッジ装填口3にセットする
までの間、マウントカートリッジ10が運搬されている
ときには、閉じ板14が閉じ位置に突出しているので、
マウント出入り口12からスライドマウント2が脱落す
ることがない。なお、このとき、閉じ板14が閉じ位置
にあるため、図3に示すように識別マーク30が露呈し
ている。
【0035】そして、供給用カートリッジ装填口3にマ
ウントカートリッジ10が装填されると、図1及び図2
に示すように、閉じ板14は係止部29に係止されて開
放状態となり、マウント出入り口12を通過してスライ
ドマウント2の送り出しを許容する。このとき、マウン
ト出入り口12は、フイルムキャリア1の外装体1aに
よって覆い隠されているが、閉じ板14が開放状態にあ
るときには、識別マーク30が隠されているので、マウ
ント出入り口12が開放されていることを外部から容易
に識別することができる。そして、同様にして回収用カ
ートリッジ装填口6に空のマウントカートリッジ10を
セットし、スライドマウント2の読み取りを開始する。
【0036】フイルムキャリア2の画像読み取り開始キ
ーを走査すると、供給カートリッジ10aからスライド
マウント2が、送出台31、マウント供給搬送部32を
介して、移動原稿台33に送られる。そして、移動原稿
台33の往復動によってプレスキャン及びファインスキ
ャンが行われ、スライドマウントの画像が読み取られ
る。この後、移動原稿台33のスライドマウントはマウ
ント回収搬送部34及び引き込みローラ35によって、
回収カートリッジ10b内に回収される。このようにし
て、供給カートリッジ10a内のスライドマウント2が
移動原稿台33に順に送られ、これらの画像が次々に読
み取られる。
【0037】なお、上記実施形態では、カートリッジ収
納体15の底部と蓋16との間に、マウント出入り口1
2を形成したが、この他に蓋16を設けた面とは異なる
面にマウント出入り口を形成してもよい。あるいは、蓋
16を設けずに、カートリッジ収納体15を上方部が開
放された角筒状に形成して、このカートリッジ収納体1
5にマウント出入り口12を形成し、閉じ板14及び識
別マーク30を設けるようにしてもよい。
【0038】上記第1の実施形態では、マウント出入り
口を開閉する閉じ板を設け、マウントカートリッジをフ
イルムキャリアから取り外したときに、閉じ板を閉じ位
置にすることによってスライドマウントの脱落を防止し
ているが、本発明はこれに限るものではなく、脱落規制
部材としての閉じ板以外の手段でスライドマウントの脱
落を防止することもできる。以下では、閉じ板以外の手
段でスライドマウントの脱落を防止している本発明の第
2の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施
形態と同様の部材については、同じ符号を使用して説明
を省略する。
【0039】本実施形態のマウントカートリッジ60
は、図7の斜視図に示すように、マウント出入り口12
と、操作部材挿入口13と、カートリッジ収納体15
と、蓋61と、ヒンジ部17と、脱落防止用磁石62と
から構成される。蓋61は鉄製の薄板をL字形に折り曲
げ形成して上部蓋部61aと側部蓋部61bとから構成
されており、起立させたときのカートリッジ収納体15
の上部開口と側部開口とを覆うように形成されている。
【0040】脱落防止用磁石62は、永久磁石を加工し
て3角形断面の角柱状に形成されている。この脱落防止
用磁石62は、その一端62aが、マウント出入り口1
2の上方に位置する蓋61の側部蓋部61bの内側に吸
着して固定されており、一端62aからマウント出入り
口12と対面する側壁15aに向かって他端62bが先
細りとなるように配置されている。図8は、フイルムキ
ャリア1に取り付けられ、スライドマウント2が装填さ
れた状態を示しており、カートリッジ収納体15の最上
層に積層されたスライドマウント2には、脱落防止用磁
石62の他端62bが当接している。これにより、カー
トリッジ収納体15の内部に積層されたスライドマウン
ト2は、底部のマウント係止片18に向かって押し付け
られるので、フイルムキャリア2からマウントカートリ
ッジ60を取り外して運搬するときでもスライドマウン
トが脱落することがない。なお、さらに多くのスライド
マウント2及びソートカード3がカートリッジ収納体1
5の内部に装填されたときには、脱落防止用磁石61
が、上方へ移動できるように、脱落防止用磁石61と、
蓋62との間の吸着力の強さが調整されている。また、
上述したように脱落防止用磁石62は、マウント出入り
口12と対面する側に向かって先細りとなっている他端
61bで当接し、スライドマウント2を押さえ付けてい
るので、マウント出入り口12に近い方は、押さえ付け
られていない。これにより、スライドマウント2は、マ
ウント出入り口12の上方に位置する蓋62や、脱落防
止用磁石61などに引っ掛かることがなく、スムーズに
マウント出入り口12を通過してマウントカートリッジ
60から出し入れされることになる。
【0041】なお、上記第2の実施形態では、上記第1
の実施形態と同じカートリッジ収納体15を使用してい
るが、カートリッジ収納体15の底部の形状に変更を加
えることによって本発明はさらに効果的となる。図9
は、底部の形状に変更を加えたマウントカートリッジ6
0がフイルムキャリア1に取り付けられ、スライドマウ
ント2が装填された状態を示すものである。カートリッ
ジ収納体15の底部を構成するマウント係止片18は、
最下層のスライドマウント2が押し付けられている底面
部18aが、マウント出入り口12側から、対面する側
壁15aに向かって上方へ傾斜している傾斜面となって
おり、さらにこの底面18aの表面には、シート状のゴ
ムなど、スライドマウント2との間に摩擦を生じる摩擦
部材63が貼着されている。このため、底面18aが傾
斜面となっているので、スライドマウント2の出し入れ
がさらにスムーズとなり、摩擦部材63によってフイル
ムキャリア2からマウントカートリッジ60を取り外し
て運搬するときの脱落がさらに防がれることになる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明のマウントカート
リッジによれば、カートリッジ本体のマウント出入り口
に突出してスライドマウントの脱落を規制する規制位置
と、マウント出入り口から退避してマウント出入り口か
らのスライドマウントの通過を許容する退避位置との間
で変位自在に設けた脱落規制部材と、脱落規制部材が規
制位置にあるときに外部に露呈され、脱落規制部材が退
避位置にあるときに脱落規制部材により覆い隠される位
置に設けられた識別マークとを備えたので、フイルムキ
ャリアから、マウントカートリッジを取り外したときに
は、マウント出入り口を閉じ状態にしてスライドマウン
トの脱落を防止し、フイルムキャリアにマウントカート
リッジを取り付けたときには識別マークにより、マウン
ト出入り口の開閉状態を確認することができる。
【0043】また、請求項4記載のマウントカートリッ
ジでは、カートリッジ本体の内側に吸着して固定され、
カートリッジ本体に収納された最上層のスライドマウン
トに当接し、最下層のスライドマウントをカートリッジ
本体の底部へ押し付けてスライドマウントの脱落を防止
する脱落防止用磁石を備えたので、スライドマウントが
脱落することなく、マウントカートリッジをフイルムキ
ャリアに容易に装填することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したマウントカートリッジをフイ
ルムキャリアに取り付けた状態を示す要部外観斜視図で
ある。
【図2】フイルムキャリアにマウントカートリッジを取
り付けてスライドマウントを装填した状態を示す断面図
である。
【図3】フイルムキャリアから取り外したマウントカー
トリッジにスライドマウントを装填している状態を示す
断面図である。
【図4】脱落規制部材としての閉じ板の構成を示す斜視
図である。
【図5】フイルムキャリアの外観を示す斜視図である。
【図6】フイルムキャリアの概略構成を示す断面図であ
る。
【図7】別の実施形態におけるマウントカートリッジを
示す斜視図である。
【図8】同マウントカートリッジがフイルムキャリアに
取り付けられてスライドマウントを装填している状態を
示す断面図である。
【図9】別の実施形態におけるマウントカートリッジを
示す断面図である。
【符号の説明】
1 フイルムキャリア 2 スライドマウント 10,60 マウントカートリッジ 11 カートリッジ本体 12 マウント出入り口 13 操作部材挿入口 14 閉じ板 15 カートリッジ収納体 16,61 蓋 30 識別マーク 62 脱落防止用磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H012 BA01 BA08 CD06 2H106 AB04 AB35 AB45 AB58 AB71 BA11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルムキャリアのカートリッジ装填口
    に着脱自在に取り付けられるマウントカートリッジにお
    いて、 複数枚のスライドマウントを積み重ねて収納し、下方部
    にマウント出入り口が設けられたカートリッジ本体と、
    前記マウント出入り口に突出して前記スライドマウント
    の脱落を規制する規制位置と、マウント出入り口から退
    避してマウント出入り口からのスライドマウントの通過
    を許容する退避位置との間で変位自在に設けられた脱落
    規制部材と、この脱落規制部材が前記規制位置にあると
    きに外部に露呈され、脱落規制部材が前記退避位置にあ
    るときに脱落規制部材により覆い隠される位置に設けら
    れた識別マークとを備えたことを特徴とするマウントカ
    ートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記カートリッジ本体は、断面コ字形状
    の溝形部材からなるカートリッジ収納体と、このカート
    リッジ収納体の溝開口を覆う蓋と、この蓋をカートリッ
    ジ収納体に回動自在に取り付けるヒンジ部とから構成さ
    れ、前記脱落規制部材は、前記蓋に対して変位自在に取
    り付けられ、前記識別マークは、前記蓋と一体に設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載のマウントカー
    トリッジ。
  3. 【請求項3】 前記マウント出入り口は、前記カートリ
    ッジ収納体と前記蓋との隙間からなり、前記識別マーク
    はマウント出入り口の上方に配置されていることを特徴
    とする請求項2記載のマウントカートリッジ。
  4. 【請求項4】 フイルムキャリアのカートリッジ装填口
    に着脱自在に取り付けられるマウントカートリッジにお
    いて、 複数枚のスライドマウントを積み重ねて収納するカート
    リッジ本体と、このカートリッジ本体の最下層でスライ
    ドマウントの一端面が対面する位置に設けたマウント出
    入り口と、前記カートリッジ本体の内側に吸着して固定
    され、カートリッジ本体に収納された最上層のスライド
    マウントに当接し、最下層のスライドマウントをカート
    リッジ本体の底部へ押し付けてスライドマウントの脱落
    を防止する脱落防止用磁石とを備えたことを特徴とする
    マウントカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記カートリッジ本体は、断面コ字形状
    の溝形部材からなるカートリッジ収納体と、このカート
    リッジ収納体の溝開口を覆う金属製の蓋と、この蓋をカ
    ートリッジ収納体に回動自在に取り付けるヒンジ部とか
    ら構成され、前記マウント出入り口は、前記カートリッ
    ジ収納体と前記蓋との隙間からなり、前記蓋の内面側
    に、前記脱落防止用磁石が吸着することを特徴とする請
    求項4記載のマウントカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記脱落防止用磁石は、前記マウント出
    入り口の上方に位置する一端から、マウント出入り口と
    対面する側の他端に向かって徐々に先細りになっていく
    略三角形の断面形状に形成され、前記一端が前記蓋の内
    面側に吸着し、前記他端が前記スライドマウントの最上
    層に当接することを特徴とする請求項5記載のマウント
    カートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記カートリッジ収納体の底部には、前
    記マウント出入り口の側から、マウント出入り口と対面
    する側に向かって上方へ傾斜している底面部が形成され
    ており、前記脱落防止用磁石によって最上層に当接され
    たスライドマウントの最下層が前記底面部に押さえつけ
    られることを特徴とする請求項6記載のマウントカート
    リッジ。
  8. 【請求項8】 前記底面部には、前記スライドマウント
    との間に摩擦を生じる摩擦部材が設けられていることを
    特徴とする請求項7記載のマウントカートリッジ。
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