JP2003107236A - カラーフィルタの製造方法 - Google Patents

カラーフィルタの製造方法

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JP2003107236A
JP2003107236A JP2001303038A JP2001303038A JP2003107236A JP 2003107236 A JP2003107236 A JP 2003107236A JP 2001303038 A JP2001303038 A JP 2001303038A JP 2001303038 A JP2001303038 A JP 2001303038A JP 2003107236 A JP2003107236 A JP 2003107236A
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Koji Onuma
浩司 大沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一本の凹版ロールにカラーフィルタを構成する
ための三色分のインキを盛り付けて透明基板等に直接に
三色同時印刷するか、又はブランケットロールを介して
三色同時印刷する、カラーフィルタの製造方法。 【解決手段】凹部1aがカラーフィルタの透明着色イン
キの画素の三色分のパターンに対応するように配設され
ているとともに、インキを保持しない非画素部分(ブラ
ックマトリクスに対応する部分)1bが撥インキ性表面
となっている三色同時印刷版ロール1に対し、各凹部1
aに一色の透明着色インキを盛り付けるようにして全て
の凹部1a,11,・・・にR,G,Bの三色の透明着
色インキを盛り付け、ブランケットロール2に転写し、
さらに透明基板4に三色同時に印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本願発明は、一本の凹版ロールに
三色のインキを盛って透明基板等に同時に三色印刷がで
きる液晶表示装置用の、カラーフィルタの製造方法に関
する。 【0002】 【従来の技術】従来のフォトリソグラフィーを用いたカ
ラーフィルタの製造方法にあっては、樹脂の混色を避け
るために1色づつ画像形成と乾燥とを所定回数繰り返し
ていた。すなわちレッド、グリーン、ブルー、遮光膜及
びオーバーコート等各層を形成する際に樹脂の混色を避
けるため1色ごとに画像形成と乾燥を行っていた。 【0003】このような従来の方法によると、生産装置
は色の数だけ必要で膨大な設備費と熱エネルギーがかゝ
り、その分コストアップの要因となっていた。また各層
に乾燥が入るため、基板に寸法安定性の悪い樹脂板やシ
ートを使用する場合には各層の見当が合わなくなる不具
合があった。 【0004】カラーTFTの画質はCRTに比べ、遜色
ない程に向上したが、市場競争において勝ち残れる鍵
は、いかに価格を下げることができるかにある。そのた
めには、生産性の向上と、部品・材料価格の引き下げが
特に必要であるが、中でも、透明基板にブラックマトリ
クスと透明着色層とからなるカラーフィルタを形成する
製造コストの引き下げが必要になっている。従って、現
像やエッチングを行なわないで、それでいて高精細なカ
ラーフィルタが得られる実用的な転写法の開発が注目さ
れてきた。 【0005】しかしながら、現在においては、外国製品
もフォトリソグラフィーを用いたカラーフィルタの製造
方法で製造されており、品質が日本製品と同等になって
きており、外国製品の低価格による追い上げにより、市
場が急速に奪われているとともに、値下げ要求の市場の
圧力が高まっており、もはや、印刷法を改良して高品質
なカラーフィルタを低価格で提供するしか打開の道は閉
ざされ始めたと言っても過言ではない状態になってい
る。 【0006】ところで、凹版ロールの凹部又はオフセッ
ト版の親インキ性部位であるインキ保持部にインキを盛
ってブランケットロールを介して透明基板に印刷する方
法で、第1色目の印刷を施し乾燥してから第2色目の印
刷を施そうとすると、第1色目のインキの厚みがギャッ
プになってブランケットロールの第2色目のインキが透
明基板に密着しない状況が生じてインキの転移が100%
の確率で行なわれ難くなる。この問題を解決しているの
が、三色同時印刷法であり、具体的には、特開2001-056
405のカラーフィルター製作法を挙げることができる。 【0007】特開2001-056405のカラーフィルター製作
法は、各色を乾燥無しにより連続積層(ウェット オン
ウェット)することとし、逆トラッピング現象により前
色が後色に混色することがないようにするために、印刷
技術、塗布技術を一体化した有用な技術を提案してい
る。すなわち、撥インキ性のあるブランケット表面に樹
脂の塗布膜を形成し、これを印刷版にて画像化し、基板
上にこれを転写することを樹脂層の数の分繰り返すこと
を提案している。4つの転写ロールは一台の往復可動フ
レームに支持されているのでシートに対して4色同時に
転写することができ、1シートごと及び1色ごとの見当
合わせが不要であり、そのため可動フレームの往復時間
及び樹脂の塗布、転写、画像形成のための各胴の回転時
間、この間に行う基板シートのハンドリング時間のみで
フィルター製作が可能であり、高生産性が達成できると
している。 【0008】特に、特開2001-056405の図4はセンター
ドラム型4色印刷機を示しており、大径な印刷圧胴6’
に基板シート5を巻き掛けかつ印刷圧胴6’の4箇所に
接触回転させる4つのシリコンブランケット8を介して
4色重ね刷り印刷する。この印刷法は柔軟なシートに対
して適用できる。ガラスやプラスチックスには適用でき
ない。基板シート5が一定寸法移動したごとに4回重ね
刷り印刷することに変わりなく、フィルムの蛇行による
印刷ずれがあり、又、熱膨張による位置ずれやシリコン
ブランケット8の極微小な回転ずれに起因する印刷ずれ
がある。ガラスやプラスチックスには図1に示す4色印
刷機又は図5に示す5色印刷機を適用する。これは、印
刷に関与するロール群が往復動するので、速度を速める
とイナーシャが大きく生じる構造であるので印刷枚数を
大きくすることはできない。特に、図3に示す方法でガ
ラス基板にカラーフィルタをラミネートする方法は、製
造能力を大きくすることはできない。4本のシリコンブ
ラケット8は可動フレーム7の往復移動により基板シー
ト5の上を転動するが、R,G,Bの三色の透明着色インキ
は可動フレーム7の往復動方向に直交する方向に触れや
シリコンブラケット8の軸方向の微小な移動及び正転か
ら逆転するときのバックラッシやイナーシャにより数μ
mのずれを生ずる。又、この発明は、逆トラッピング現
象により混色を生じないとしているが、ブラックマトリ
クスを形成するための黒色インクは、R,G,Bの三色の透
明着色インキを仕切りであってR,G,Bの三色の透明着色
インキに密接させて形成するので、R,G,Bの三色だけで
なく黒色インクについてもウエットオンウエットを適用
させようとすると混色が生じることは否めない。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本願発明は、一本の凹
版ロールに三色のインキを盛って透明基板等に同時に三
色印刷が超精密に行なえる、カラーフィルタの製造方法
を提供することを目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】本願第一(請求項1)の
発明は、凹部がカラーフィルタの透明着色インキの画素
の三色分のパターンに対応するように配設されていると
ともに、凹部以外の部分が撥インキ性表面となっている
三色同時印刷版ロールに対し、各凹部に一色の透明着色
インキを盛り付けるようにして全ての凹部に三色の透明
着色インキを所要の順列で盛り付け、該三色同時印刷版
ロールに盛り付けた三色の透明着色インキをブランケッ
トロールを介して透明基板に対して三色同時に印刷する
ことを特徴とするカラーフィルタの製造方法を提供する
ものである。 【0011】本願第二(請求項2)の発明は、凹部がカ
ラーフィルタの透明着色インキの画素の三色分のパター
ンに対応するように配設されているとともに、凹部以外
の部分が撥インキ性表面となっている三色同時印刷版ロ
ールに対し、各凹部に一色の透明着色インキを盛り付け
るようにして全ての凹部に三色の透明着色インキを所要
の順列で盛り付け、該三色同時印刷版ロールに盛り付け
た三色の透明着色インキをブラックマトリクスが形成さ
れている基板用の透明なプラスチックシートに対して透
明着色インキがブラックマトリクスの間に入るように三
色同時に印刷することを特徴とするカラーフィルタの製
造方法を提供するものである。 【0012】本願第三(請求項3)の発明は、凹部がカ
ラーフィルタの透明着色インキの画素の三色分のパター
ンに対応するように配設されているとともに、凹部以外
の部分が撥インキ性表面となっている三色同時印刷版ロ
ールに対し、各凹部に一色の透明着色インキを盛り付け
るようにして全ての凹部に三色の透明着色インキを所要
の順列で盛り付け、該三色同時印刷版ロールを回転させ
て該三色同時印刷版ロールに盛り付けた三色の透明着色
インキをブラックマトリクスが形成されていない透明基
板に対して三色同時に印刷することを特徴とするカラー
フィルタの製造方法を提供するものである。 【0013】本願第四(請求項4)の発明は、凹部がカ
ラーフィルタの透明着色インキの画素の三色分のパター
ンに対応するように配設されているとともに、凹部以外
の部分が撥インキ性表面となっている三色同時印刷版ロ
ールに対し、各凹部に一色の透明着色インキを盛り付け
るようにして全ての凹部に三色の透明着色インキを所要
の順列で盛り付け、該三色同時印刷版ロールと圧胴とで
連続する転写用透明プラスチックフィルムを挟圧して回
転させて三色同時に印刷し、次いで、転写用透明プラス
チックフィルムに透明基板を密着して転写用透明プラス
チックフィルムのインクを前記透明基板に転写すること
を特徴とするカラーフィルタの製造方法を提供するもの
である。 【0014】本願第五(請求項5)の発明は、画素部が
カラーフィルタの透明着色インキの画素の三色分のパタ
ーンの中のいずれか一色分のパターンに対応するように
配設されている親インキ性でありかつ非画素部が撥イン
キ性である湿し水不要方式のオフセット版である三本の
一色原版ロールを前記三色同時印刷版ロールに対して接
触させて転がり回転させ、各一色原版ロールに盛り付け
た透明着色インキを前記三色同時印刷版ロールの凹部に
転移させることを特徴とする〔請求項1〕ないし〔請求
項4〕に記載のカラーフィルタの製造方法を提供するも
のである。 【0015】本願第六(請求項6)の発明は、凸部がカ
ラーフィルタの透明着色インキの画素の三色分のパター
ンの中のいずれか一色分のパターンに対応するように配
設されているフレキソ版である三本の一色原版ロールを
前記三色同時印刷版ロールに対して接触させて転がり回
転させ、各一色原版ロールに盛り付けた透明着色インキ
を前記三色同時印刷版ロールの凹部に転移させることを
特徴とする〔請求項1〕ないし〔請求項4〕に記載のカ
ラーフィルタの製造方法を提供するものである。 【0016】本願第七(請求項7)の発明は、画素部が
親インキ性でありかつ非画素部が撥インキ性である湿し
水不要方式のオフセット版である三本の一色転写用キャ
リヤロールを前記三色同時印刷版ロールに対して接触さ
せて転がり回転させ、さらに、各一色転写用キャリヤロ
ールに対し、凹部がカラーフィルタの透明着色インキの
画素の三色分のパターンの中のいずれか一色分のパター
ンに対応するように配設されている凹版であるか、又は
画素部がカラーフィルタの透明着色インキの画素の三色
分のパターンの中のいずれか一色分のパターンに対応す
るように配設されている親インキ性でありかつ非画素部
が撥インキ性である湿し水不要方式のオフセット版であ
るか、又は凸部がカラーフィルタの透明着色インキの画
素の三色分のパターンの中のいずれか一色分のパターン
に対応するように配設されているフレキソ版である三本
の一色原版ロールを接触回転させ、各一色原版ロールに
盛り付けたカラーフィルタを構成するための三色の透明
着色インキの中のいずれか一色の透明着色インキを前記
一色転写用キャリヤロールの画素部に転移させさらに三
色同時印刷版ロールの凹部に転移させることを特徴とす
る〔請求項1〕ないし〔請求項4〕に記載のカラーフィ
ルタの製造方法を提供するものである。 【0017】 【発明の実施の形態】本願発明のカラーフィルタの製造
方法の実施の形態を図面を参照して説明する。図1に示
すカラーフィルタの製造方法は、本願第一(請求項1)
の発明の実施の形態を示す。このカラーフィルタの製造
方法は、図1(a)に示すように、凹版である三色同時印
刷版ロール1であって、凹部(画素部)1aがカラーフ
ィルタの透明着色インキの画素の三色分のパターンに対
応するように配設されているとともに、凹部以外の部
分、すなわちインキを保持しない非画素部分(ブラック
マトリクスに対応する部分)1bが強い撥インキ性表面
となっている三色同時印刷版ロール1に対し、各凹部1
aに一色の透明着色インキを盛り付けるようにして全て
の凹部1a,11,・・・にR(レッド),G(グリー
ン),B(ブルー)の三色、又はY(イエロー),M
(マゼンタ),C(シアン)の三色の透明着色インキを
所要の順列で盛り付け、図1(b)に示すように、該三色
同時印刷版ロール1の凹部1aに盛り付けたR,G,B
の三色の透明着色インキをブランケットロール2に転写
し、さらに、図1(c)に示すように、該ブランケットロ
ール2によりブラックマトリクス3が形成されている透
明基板(ガラス基板、プラスチック基板、又はプラスチ
ックシート)4に対して透明着色インキがブラックマト
リクス3の間に入るように三色同時に印刷するものであ
る。三色同時印刷版ロール1の凹部1aにR,G,Bの
三色の透明着色インキをどのようにしたら盛り付けるこ
とができるかについては図6の説明以降で述べている。 【0018】図1(b)に示すように、三色同時印刷版ロ
ール1の凹部1aに盛られたR,G,Bの三色の透明着
色インキがブランケットロール2に転移させるために
は、三色同時印刷版ロール1の凹部1aよりもブランケ
ットロール2のインキ受け取り部の方が親インキ性が強
ければ足りる。又、図1(c)に示すように、ブランケッ
トロール2に転移した三色の透明着色インキが、ブラッ
クマトリクス3が設けられた透明基板4に良好に印刷さ
れるようにするためには、インキのウエット膜厚がブラ
ックマトリクス3のギャップよりも大きくてかつ透明基
板4の表面が強い親インキ性に処理されていれば足りる
が、ブラックマトリクス3の膜厚寸法(0.5〜2.0μm)
のギャップがあるので、ブランケットロール2が弾力性
を有していることが好ましい。三色同時印刷版ロール1
の凹部1aは、弱い親インキ性又は弱い撥インキ性であ
ること、そして、三色同時印刷版ロール1の凹部1aに
インキを盛る相手側がそれよりも弱い親インキ性又は強
い撥インキ性であること、そして、ブランケットロール
2の三色同時印刷版ロール1からのインキ受け取り部位
が凹部1aよりも強い親インキ性又は弱い撥インキ性で
あること、そして、透明基板4の表面が最も強い親イン
キ性であることが望ましい。 【0019】本願発明では、上記のように、撥インキ性
と親インキ性を利用して、又は強い撥インキ性と弱い撥
インキ性を利用して三色転写を行なうもので、凹部以外
の部分が撥インキ性であることによりインキが広がらず
混色が起きない原理を採用している。本願第一(請求項
1)の発明のカラーフィルタの製造方法は、ブラックマ
トリクス3が形成されていない透明基板も含むものであ
る。排除する理由がない。 【0020】図2(a)〜(d)は、三色同時印刷版ロール1
とブランケットロール2と搬送テーブル5に位置決め載
置された透明基板4との印刷工程を示す。図2(a)は、
三色同時印刷版ロール1とブランケットロール2が転が
り接触回転して三色同時印刷版ロール1からブランケッ
トロール2にR,G,Bの三色の透明着色インキを転移
して三色同時印刷版ロール1とブランケットロール2が
回転停止した状態を示す。なお、三色同時印刷版ロール
1とブランケットロール2は複数回転してR,G,Bの
三色の透明着色インキを転移しても差し支えない。又、
図2(a)は、他所において吸引機能を有する搬送テーブ
ル5に位置決め載置された透明基板4が搬送テーブル5
の移動により搬送されて、透明基板4の印刷開始位置が
ブランケットロール2の真下位置に停止した状態を示
す。図2(b)は、図2(a)の次工程を示し、搬送テーブル
5が上昇して透明基板4の印刷開始端がブランケットロ
ール2の下端の印刷開始端に合致して密着し上昇停止し
て、これから、三色同時印刷版ロール1とブランケット
ロール2が回転開始するとともに搬送テーブル5が移動
開始する時点を示す。図2(c)は、図2(b)の次工程を示
し、三色同時印刷版ロール1とブランケットロール2が
回転するとともに搬送テーブル5が移動して、ブランケ
ットロール2は、搬送テーブル5に対し滑りが全く生じ
ない転がり回転を相対的に行ない、三色同時印刷版ロー
ル1から受け取ったR,G,Bの三色の透明着色インキ
を透明基板4に対して三色同時印刷し、透明基板4の印
刷終了端がブランケットロール2の下端の印刷終了端に
合致して、搬送テーブル5が移動停止した状態を示す。
なお、搬送テーブル5が図2(b)から 図2(c)の位置へ
移動する工程において、ブランケットロール2から透明
基板4へのインキの転移が完全に行なわれるようにする
ために、前記のR,G,Bの三色の透明着色インキにつ
いて、紫外線硬化型インキ(UVインキ)、電子線硬化
型インキ(EBインキ)、赤外線硬化型インキ(IRイ
ンキ)などを使用し、又、搬送テーブル5を透明材料で
構成するとともに搬送テーブル5の下側に設置する紫外
線、電子線、又は、赤外線を放射する光源Lを設置して
該紫外線等の光線16をブランケットロール2の真下に
照射してインキを透明基板4側にキュアするのが好まし
い。又、図2(d)は、搬送テーブル5が下降して透明基
板4がブランケットロール2から離間して搬送テーブル
5が下降停止して、続いて搬送テーブル5がインキ乾燥
装置内へ移動開始する時点を示す。なお、図示しない
が、次以降の工程として、透明基板4をインキ乾燥装置
に移送し、次いで、ブラックマトリクスに相当する部分
に三色の透明着色インキの膜厚と同一高さになるように
黒色インキを積み重ねて乾燥し、次いで保護膜をコート
する。なお、透明基板4がプラスチックシートである場
合はブランケットロール2と圧胴(図示しない図3参
照)とで透明基板を挟圧して三色同時印刷することがで
きる。なお、紫外線硬化型インキは、光硬化性のアクリ
ル基含有モノマーをベースにやや分子量の大きいオリゴ
マーを混合して粘度を調整し、増感剤としてベンゾフェ
ノンなどを添加し、最後に顔料を混合して作成される。
インキは、粘度が500〜10,000Pであるのが適当である。 【0021】上記のように、三色同時印刷版ロール1に
より直接印刷を行なわないで、ブランケットロール2を
介して印刷を行う理由は、印刷対象物がガラス基板、プ
ラスチック基板であり、固くて脆いので印刷力を大きく
加えられないからである。プラスチックシートについて
は、印刷力を大きく加えることができるからブランケッ
トロール2を介さないで直接印刷できるが、ブランケッ
トロール2を介して印刷を行うことができる。 【0022】ブランケットロール2は、好ましくは、ロ
ール基体に親インキ性のゴムを例えば5mmの厚さとな
るようにエンドレスに形成したものとする。なお、例え
ば、ロール基体にシートゴムを巻き付けてロール基体の
一側に形成した溝状凹部においてシートゴムの一端を固
定し他端を小径に軸体に巻き付けて緊張させた構成のブ
ランケットロールであっても良い。 【0023】ブランケットロール2は、好ましくは、三
色同時印刷版ロール1の凹部1aと面対偶する箇所に親
インキ性のインキ保持部を有し、インキ保持部以外の表
面部分は、撥インキ性を有するように形成して、三色同
時印刷版ロール1の凹部1aに盛られたR,G,Bの三
色の透明着色インキをインキ保持部へのみ転移インキす
ることを保障するのが良い。このようにすると、インキ
保持部からインキはみ出して広がっていくことが抑えら
れ、混色や版かぶりのような状況の発生を未然に回避で
きる。 【0024】三色同時印刷版ロール1は、好ましくはロ
ール基材を低熱膨張鋳鉄により形成する。印刷法におい
て、解決すべき最重要の課題は、版の熱膨張による誤差
が生じないようにすることである。インキの乾燥のため
の熱エネルギーは電熱、輻射、室温の上昇等によってロ
ール温度を変化させることになる。ロール温度は、装置
の稼動開始時と稼動開始から数時間経過したときとでは
異なり、又、四季の外気温によっても異なってくる。従
って、印刷機を常温室に設備することが必要でありそれ
でもロール温度を一定温度に保つことは困難であり、ロ
ール基材を鋼製、アルミ製、或いはステンレス製として
構成する場合には、カラーフィルターの製造において版
の熱膨張による誤差が生じないようにすることが困難で
あった。三色同時印刷版ロール1のロール基材を低熱膨
張鋳鉄で形成することは、版の熱膨張による誤差を生じ
ないように刷ることができる。低熱膨張鋳鉄は、ニッケ
ルを高含有する鋳鉄であり、鋳造性に優れ、複雑な薄肉
鋳物も可能であり切削性もFC、FCD並みと良好で、制振
性、耐食性、耐熱性、耐低温脆性等、オーステナイト特
有のすぐれた特性を有している。なお、低熱膨張鋳鉄に
ついては、特許1386681、特許1828836、並びに特開平8-
232039、特開平8-269613、特開平11-158542の出願発明
がある。特に、株式会社榎本鋳工所の品名SI-5のノビナ
イト鋳鉄〔ノビナイトは登録商標〕は熱膨張率は殆ど0
でありスレンレス鋼を超越した低熱膨張特性を有してい
る。又、株式会社東芝製の低熱膨張鋳鉄は溶接が可能で
あるとしている。 【0025】凹版である三色同時印刷版ロール1を形成
する方法は、好ましくは、株式会社東芝製の低熱膨張鋳
鉄で所要の概略ロール形状を得てから内外面を高精密な
寸法に機械加工を行ない、次いで端面板を溶接し端面を
平滑に機械加工して両端にチャック穴を形成しチャック
穴をチャックして外面の精密円筒加工を行ない、次いで
精密な研磨加工を行なってロール基体を形成し、該ロー
ル基体に対して脱脂処理してから硬質クロムメッキを全
面に例えば50μmとなるように付け、次いで、砥石研
磨により鏡面研磨し、次いで、エッチング停止層の役目
を果たさせるニッケルメッキ又はニッケル合金メッキを
例えば5〜10μm付け、次いで、銅メッキを膜厚が5
〜10μmとなるように付けて、続いて、銅メッキの表
面に感光膜を塗布しレーザ露光法により又はマスクフィ
ルムを被せて所要の活性光線により、カラーフィルタを
構成するための三色分の画素に対応するパターンを露光
して潜像を形成し次いで現像しエッチングしてレジスト
除去し、クロムメッキを膜厚が例えば5μmとなるよう
に付けて凹部1aを形成し、次いで、アルカリ可溶のポ
リマーを全面コートして凹部1aを埋めて乾固し、次い
で、ポリマーが詰まった凹部1aが露出するまで砥石研
磨によりポリマーを取り除く鏡面研磨を行ない、次い
で、シリコンコートなどの撥インキ性コートを行なって
から強アルカリ液で凹部1aに詰まっているポリマーを
取り除く。以上の操作により、凹部1aの表面をインキ
を受け入れることができる弱い親インキ性にすると共
に、インキを保持しない非画素部分(ブラックマトリク
スに対応する部分)1bを撥インキ性表面とすることが
できる。なお、凹部1aは、インキを受け入れとインキ
が出易くすることを考慮して、親インキ性の度合いを弱
くすることが好ましい。 【0026】図3に示すカラーフィルタの製造方法は、
本願第二(請求項2)の発明の実施の形態を示す。この
カラーフィルタの製造方法は、本願第一(請求項1)の
発明と同一の三色同時印刷版ロール1により、ブランケ
ットロール2を介在させることなしに、透明基板4に三
色同時印刷するものである。そして、図3(a),(b)は、
透明基板がガラス又はプラスチックス板の場合の製造方
法を示すものであり、又、図3(c)は、透明基板がプラ
スチックスシートの場合の製造方法を示すものである。
先ず、図3(a),(b)に示すカラーフィルタの製造方法を
説明する。本願第一(請求項1)の発明の場合と同様
に、三色同時印刷版ロール1は、図3(a)に示すよう
に、凹部がカラーフィルタの透明着色インキの画素の三
色分のパターンに対応するように配設されているととも
に、インキを保持しない非画素部分が撥インキ性表面と
なっている。該三色同時印刷版ロール1に対し、各凹部
1aに一色の透明着色インキを盛り付けるようにして全
ての凹部1aに三色の透明着色インキを所要の順列で盛
り付け、図3(b)に示すように、該三色同時印刷版ロー
ル1に盛り付けた三色の透明着色インキを基板用の透明
なプラスチックシート4に対してR,G,Bの三色の透
明着色インキがブラックマトリクス3の間に入るように
三色同時に印刷するものである。次に、図3(c)に示す
カラーフィルタの製造方法を説明する。この方法は、本
願第一(請求項1)の発明と同一の三色同時印刷版ロー
ル1により転写用透明プラスチックシートにカラーフィ
ルタの透明着色インキの画素の三色分のパターンを三色
同時印刷するものである。特に、この実施例は、R,
G,Bの三色の透明着色インキに光硬化性インキが用い
られる例を示している。詳述すると、原反ロールから繰
り出される透明プラスチックシート4を圧胴6とフィル
ム引き込みロール8,8とで間欠送りして巻き取る(図
示しない)ようにする。三色同時印刷版ロール1に対
し、各凹部に一色の透明着色インキを盛り付けるように
して全ての凹部に三色の透明着色インキを所要の順列で
盛り付け(図6(b)参照)、該三色同時印刷版ロール1
を圧胴6上に押付けて連続する透明プラスチックシート
4を挟圧して三色同時印刷版ロール1を1回転させて三
色同時印刷版ロール1に盛り付けたR,G,Bの三色の
透明着色インキを透明プラスチックシート4に三色同時
印刷して、三色同時印刷版ロール1と圧胴6とフィルム
引き込みロール8を回転停止し一定時間経過後に再び間
欠回転することを反復する。上記のように、透明基板4
がプラスチックシートである場合には、ガラス板やプラ
スチックス板とは異なり、転写圧力を大きく加えること
ができる。従って、三色同時印刷版ロール1の凹部に盛
られた三色の透明着色インキを、図1(a)に示すブラン
ケットロール2を介在させることなしに、三色同時印刷
版ロール1と圧胴6とで基板用の透明なプラスチックシ
ート4を挟圧して転写圧力を高めることができて、透明
基板4にブラックマトリクス3が形成されていても、プ
ラスチックシートである透明プラスチックシート4に三
色同時印刷が良好に行なえる。透明プラスチックシート
4は、圧胴6とフィルム引き込みロール8との区間にお
ける走行停止中に、上方からの光線16の全面照射(背
面露光)によりカラーフィルタの三色分のパターンのイ
ンキが透明プラスチックシート4にキュアする。次い
で、三色同時印刷版ロール1と圧胴6とフィルム引き込
みロール8が間欠回転し、透明プラスチックシート4が
走行される。三色同時印刷された透明プラスチックシー
ト4は、フィルム引き込みロール8のところから水平に
張り出していき、ベルトコンベア19上に移載されてい
き走行停止した時点でカッター20により切断され、吸
着ハンド21により吸着され、保護膜塗布装置へ搬送さ
れる。なお、この実施例では、ブラックマトリクス用版
ロール15により圧胴6に巻き掛けられている透明プラ
スチックシート4に対してブラックマトリクスの印刷が
行なわれるようになっていて、次いで混色が生じないよ
うに光線16の全面照射により光硬化され、続いて、上
記の三色同時印刷版ロール1により三色同時印刷が行な
われる。従って、ブラックマトリクス用版ロール15と
三色同時印刷版ロール1とは超精密に位相が合わされ
る。 【0027】図4に示すカラーフィルタの製造方法は、
本願第三(請求項3)の発明の実施の形態を示す。この
カラーフィルタの製造方法は、本願第一(請求項1)の
発明と同一の三色同時印刷版ロール1により、ブランケ
ットロール2を介在させないで、透明基板4に直接に三
色同時印刷するものである。この透明基板4はブラック
マトリクスが形成されていないガラス基板、プラスチッ
ク基板、又はプラスチックシートを対象にしている。ブ
ラックマトリクスは、三色同時印刷した後に形成する。
この透明基板4は、ブラックマトリクスが形成されてい
ないので、ブラックマトリクスの高さのギャップが無い
から、図1に示すブランケットロール2を介在させない
で、該透明基板4に対して三色同時印刷版ロール1を直
接接触させ相対的に接触回転させて三色同時印刷するこ
とが良好に行なえる。この三色同時印刷版ロール1は、
本願第一(請求項1)の発明の場合と同様に、図4に示
すように、凹部がカラーフィルタの透明着色インキの画
素の三色分のパターンに対応するように配設されている
とともに、凹部以外の部分が撥インキ性表面となってい
る。該三色同時印刷版ロール1に対し、各凹部に一色の
透明着色インキを盛り付けるようにして全ての凹部に三
色の透明着色インキを所要の順列で盛り付け、該三色同
時印刷版ロール1に盛り付けた三色の透明着色インキを
ブラックマトリクスが形成されていない透明基板4に対
してR,G,Bの三色の透明着色インキを三色同時に印
刷するものである。そして、インキを乾燥させてから、
三色の透明着色インキの画素間を埋めるようにブラック
マトリクス(図示しない)をオフセット印刷、フレキソ
印刷あるいはフォトリソグラフィー法により形成するも
のである。ブラックマトリクスは、液晶表示パネルのカ
ラーフィルターを構成する上で、混色を避ける等の役目
を果たしているので、どちらかと言うと、必要的な要素
であり、三色の透明着色インキの同時印刷を行なってか
ら三色の透明着色インキの画素間を埋めるように形成す
るものである。三色同時印刷は、図2に示す印刷工程が
適用される。透明基板4がプラスチックシートである場
合は圧胴を用いることができる。(図3(c)参照) なお、図4はブランケットロール2を介在させない実施
例を示しているが、本願第三(請求項3)の発明に係る
カラーフィルタの製造方法は、図1に示すように、ブラ
ンケットロール2を介在させて透明基板4に三色同時印
刷する場合を含むものである。けだし、ブラックマトリ
クスが形成されていないので、ブランケットロール2を
介在させれば三色同時に印刷できるからである。 【0028】図5に示すカラーフィルタの製造方法は、
本願第四(請求項4)の発明の実施の形態を示す。この
カラーフィルタの製造方法は、図5に示すように、本願
第一(請求項1)の発明と同一の三色同時印刷版ロール
1により転写用透明プラスチックフィルム7にカラーフ
ィルタの透明着色インキの画素の三色分のパターンを三
色同時印刷し、次いで透明基板4に転写するものであ
る。特に、この実施例は、R,G,Bの三色の透明着色
インキに光硬化性インキが用いられる例を示している。
詳述すると、図5に示すように、原反ロールから繰り出
される転写用透明プラスチックフィルム7を圧胴6とフ
ィルム引き込みロール8とで間欠送りして巻き取る(図
示しない)ようにする。三色同時印刷版ロール1に対
し、各凹部に一色の透明着色インキを盛り付けるように
して全ての凹部に三色の透明着色インキを所要の順列で
盛り付け(図6(b)参照)、該三色同時印刷版ロール1
を圧胴6上に押付けて連続する転写用透明プラスチック
フィルム7を挟圧して三色同時印刷版ロール1を1回転
させて三色同時印刷版ロール1に盛り付けたR,G,B
の三色の透明着色インキを転写用透明プラスチックフィ
ルム7に三色同時印刷して、三色同時印刷版ロール1と
圧胴6とフィルム引き込みロール8を回転停止し一定時
間経過後に再び間欠回転することを反復する。転写用透
明プラスチックフィルム7は、圧胴6とフィルム引き込
みロール8との区間における走行停止中に、下側の吸着
定盤9に吸着されるとともに上側の吸着プレートハンド
10により吸引され搬送されてくる透明基板(ガラス基
板、透明なプラスチック基板、又は基板用の透明なプラ
スチックシート)4に挟圧される。吸着定盤9は、転写
用透明プラスチックフィルム7を吸引する吸引ボックス
となっている。又、吸着プレートハンド10は、二重の
ボックス構造に構成され、下側は透明基板4を吸引する
吸引ボックスとなっていて、上側は光硬化性インキを硬
化するための光源が収容されている。吸着定盤9と吸着
プレートハンド10により吸引され搬送されてくる透明
基板4に挟圧される転写用透明プラスチックフィルム7
は、吸着プレートハンド10の側からの光線の全面照射
(背面露光)によりカラーフィルタの透明着色インキの
画素の三色分のパターンを透明基板4にキュアする。そ
の後、吸着プレートハンド10は、バキュームを解いて
カラーフィルタが転写形成された透明基板4から上方へ
離間し側方へ移動し、次の透明基板を取りに行く。次い
で、吸着定盤9がバキュームを解いて三色同時印刷版ロ
ール1と圧胴6とフィルム引き込みロール8が間欠回転
し、転写用透明プラスチックフィルム7が走行される。
三色同時印刷された透明基板4は、転写用透明プラスチ
ックフィルム7により搬送されフィルム引き込みロール
8のところから転写用透明プラスチックフィルム7と離
れて水平に張り出していき、ベルトコンベア17の表面
が撥インキ性であるコンベアベルト上に移載されて停止
し、吸着プレートハンド18により吸着され、保護膜塗
布装置へ搬送される。次いで、三色同時印刷版ロール1
と圧胴6とフィルム引き込みロール8が間欠回転し、使
用済みの転写用透明プラスチックフィルム7はワインダ
ー(図示しない)に巻き取られる。なお、この実施例で
は、ブラックマトリクス用版ロール15により圧胴6に
巻き掛けられている転写用透明プラスチックフィルム7
によりブラックマトリクスの印刷が行なわれるようにな
っていて、次いで混色が生じないように光線16の全面
照射により光硬化され、続いて、上記の三色同時印刷版
ロール1により三色同時印刷が行なわれる。従って、ブ
ラックマトリクス用版ロール15と三色同時印刷版ロー
ル1とは超精密に位相が合わされる。なお、必要に応じ
て吸着定盤9は加熱される。これは、熱転写を加えるこ
とでより良好な転写を図るためである。 【0029】続いて、図1ないし図5に示した本願第一
(請求項1)の発明ないし第四(請求項4)の発明に係
る三色同時印刷版ロール1に対して三色の透明着色イン
キを所要の順列で盛り付ける方法を説明する。 【0030】上述してきたように、三色同時印刷版ロー
ル1は、凹部1aがカラーフィルタの透明着色インキの
画素の三色分のパターンに対応するように配設されてい
るとともに、凹部以外の部分、すなわちインキを保持し
ない非画素部分が撥インキ性表面となっている凹版であ
る。従って、三色同時印刷版ロール1に対して三色の透
明着色インキを所要の順列で盛り付ける方法とは、三色
同時印刷版ロール1に対して、各凹部に一色の透明着色
インキを盛り付けるようにして、全ての凹部に三色の透
明着色インキを所要の順列で盛り付ける方法である。本
願発明では、ドクターによって三色同時印刷版ロール1
の凹部1aにインキを盛ることはしない。ドクターでイ
ンキを盛ろうとしても、二種以上の色を盛り付けること
は不可能だからである。本願発明では、上記のように、
撥インキ性と親インキ性を利用して、又は強い撥インキ
性と弱い撥インキ性を利用して三色転写を行なうもの
で、凹部以外の部分が撥インキ性であることによりイン
キが広がらず混色が起きない原理を採用している。又、
ドクターによって三色同時印刷版ロール1の版面を摺動
しないので、三色同時印刷版ロール1の凹部以外の部分
に表面処理する撥インキ性が長期間にわたり失われな
い。 【0031】図6(a),(b)に示すカラーフィルタの製造
方法は、本願第五(請求項5)の発明の実施の形態を示
す。このカラーフィルタの製造方法は、本願第一(請求
項1)ないし第四(請求項4)の発明と同一の三色同時
印刷版ロール1により、図1(a)に示すブランケットロ
ール2を介在させることなしに、透明基板4に三色同時
印刷するものである。なお、本願第五(請求項5)の発
明は、ブランケットロール2を介在させる場合も含む。
そして、図6(a)は、透明基板がガラス又はプラスチッ
クス板又はプラスチックスシートの場合に適用でき、
又、図3(b)は、透明基板がプラスチックスシートの場
合にのみ適用できる。 【0032】先ず、図6(a)に示すカラーフィルタの製
造方法を説明する。このカラーフィルタの製造方法は、
吸引機能を有する搬送テーブル5に吸引支持される透明
基板(ガラス基板、プラスチック基板、又はプラスチッ
クシート)4に対してブランケットロール2が相対的に
転がり接触するようになっているとともに、ブランケッ
トロール2に対して凹版である三色同時印刷版ロール1
が転がり接触回転するようになっており、さらに、三色
同時印刷版ロール1に対して三本のいわゆる湿し水不要
型のオフセット版である三本の一色原版ロール11a,1
1b,11cが転がり接触回転するようになっており、さ
らに、各一色原版ロール11a、11b又は11cに対し
てそれぞれアニロックスロール12a、12b又は12c
が転がり接触回転するようになっている。 【0033】次に、図6(b)に示すカラーフィルタの製
造方法を説明する。このカラーフィルタの製造方法は、
図3(c)に示すカラーフィルタの製造方法に、三本の一
色原版ロール11a,11b,11cが転がり接触回転する
ようになっており、さらに、各一色原版ロール11a、
11b又は11cに対してそれぞれアニロックスロール1
2a、12b又は12cが転がり接触回転する構成が加わ
っている。 【0034】図6(a)及び図6(b)のいずれも、インク皿
13aのRのインキがアニロックスロール11aを介して
一色原版ロール11a のインキ保持部に盛り付けられ、
同様に、インク皿13bのGのインキがアニロックスロ
ール11bを介して一色原版ロール11b のインキ保持
部に盛り付けられるとともに、インク皿13cのBのイ
ンキがアニロックスロール11cを介して一色原版ロー
ル11cのインキ保持部に盛り付けられ、そして、三本
の一色原版ロール11a,11b,11cのインキ保持部よ
り三色同時印刷版ロール1の凹部1aに一色の透明着色
インキを盛り付けるようにして、全ての凹部に三色の透
明着色インキを所要の順列で盛り付け、三色同時印刷版
ロール1の凹部1aに盛り付けられた三色の透明着色イ
ンキがブランケットロール2を介して透明基板4に対し
て、図2に示す塗布工程で印刷される。 【0035】図7は、透明基板4とブランケットロール
2と三色同時印刷版ロール1と三本の一色原版ロール1
1a,11b,11cとの立体的な配置状態を示している。
図7から分るように、三本の一色原版ロール11a,11
b,11cは、インキ保持部がカラーフィルタの透明着色
インキの画素の三色分のパターンの中のいずれか一色分
のパターンに対応するように配設されているいわゆる湿
し水不要型のオフセット版である。図では、一色原版ロ
ール11aをRのオフセット版、一色原版ロール11bを
Gのオフセット版、一色原版ロール11cをBのオフセ
ット版としている。三色同時印刷版ロール1の凹部1a
以外の部分1b、及び三本の一色原版ロール11a,11
b,11cのインキ保持部111以外の部分112が撥イ
ンキ性であることが三色同時印刷を実現する重要なポイ
ントである。このことは別記する。 【0036】図8は、R,G,Bの三色の透明着色イン
キの転写工程、すなわち、三本の一色原版ロール11a,
11b,11cから三色同時印刷版ロール1への転写、さ
らにブランケットロール2への転写、さらに透明基板4
への転写の関係を示している。詳述すると、図8(a)は
一色原版ロール11a によりRのインキが三色同時印刷
版ロール1に転写される状態を示し、図8(b)は一色原
版ロール11bによりGのインキが三色同時印刷版ロー
ル1に転写される状態を示し、図8(c)は一色原版ロー
ル11c によりBのインキが三色同時印刷版ロール1に
転写される状態を示し、図8(d)は三色同時印刷版ロー
ル1よりブランケットロール2へR,G,Bの三色の透
明着色インキが転写される状態を示し、図8(e)はブラ
ンケットロール2より透明基板4へR,G,Bの三色の
透明着色インキが転写される状態を示す。三本の一色原
版ロール11a,11b,11cにより一本の三色同時印刷
版ロール1に対して三色同時転写が行なわれるので、一
色原版ロール11b及び一色原版ロール11cが一色原版
ロール11a により三色同時印刷版ロール1に転写され
るRのインキの上を転がり回転し、又、一色原版ロール
11c及び一色原版ロール11aが一色原版ロール11b
により三色同時印刷版ロール1に転写されるGのインキ
の上を転がり回転し、又、一色原版ロール11a及び一
色原版ロール11bが一色原版ロール11cにより三色同
時印刷版ロール1に転写されるBのインキの上を転がり
回転するが、R,G,Bのインキが、三色同時印刷版ロ
ール1の表面で広がって混色を起こしたり、一色原版ロ
ール11b及び一色原版ロール11c に付着して混色を
起こしたりすることはない。これは、三色同時印刷版ロ
ール1の凹部以外の部分が撥インキ性とされているとと
もに、一色原版ロール11a,11b,11cのインク保持
部以外の部分が撥インキ性とされているからである。こ
のことは、本願発明において、一本の凹版ロールに三色
のインキを順列パターンで盛り付け得る最も重要な原理
である。 【0037】図6(a),(b)に示す実施例は、湿し水不要
型オフセット版である三本の一色原版ロール11a,11
b,11cにより凹版である三色同時印刷版ロール1に三
色転写を行なうことで成り立っている。図6に示す実施
例において、三本の一色原版ロール11a,11b,11c
を湿し水不要型オフセット版から凹版に替えると、凹版
である三本の一色原版ロールにより凹版である三色同時
印刷版ロールに三色転写を行なうことはインキの転移が
良好に行なわれ難いので成り立たない。 【0038】図6において、三色同時印刷版ロール1が
凹版であるので、三本の一色原版ロール11a,11b,1
1cをいわゆる湿し水不要型のオフセット版に替えて、
フレキソ版とすることができる。これによるカラーフィ
ルタの製造方法が本願第六(請求項6)の発明である。 【0039】三本の一色原版ロール11a,11b,11c
へインキを塗布する方法はアニロックスロールによる塗
布に限定されない。 【0040】図9に示すカラーフィルタの製造方法は、
本願第六(請求項6)の発明の第二の実施の形態を示す
もので、図6に示すブランケットロール2が設けられて
いない。 【0041】図9において、吸引機能を有する搬送テー
ブル5に吸引支持される透明基板4に対して凹版である
三色同時印刷版ロール1が転がり接触回転するようにな
っており、さらに、三色同時印刷版ロール1に対してい
わゆる湿し水不要型のオフセット版であるか又はフレキ
ソ版である三本の一色原版ロール11a,11b,11cが
転がり接触回転するようになっており、さらに、各一色
原版ロール11a、11b又は11cに対してそれぞれア
ニロックスロール12a、12b又は12cが転がり接触
回転するようになっている。 【0042】図10は、透明基板4と三色同時印刷版ロ
ール1と三本の一色原版ロール11a,11b,11cとの
立体的な配置状態を示している。図10から分るよう
に、三本の一色原版ロール11a,11b,11cは、イン
キ保持部がカラーフィルタの透明着色インキの画素の三
色分のパターンの中のいずれか一色分のパターンに対応
するように配設されているいわゆる湿し水不要型のオフ
セット版である。 【0043】図9に示すように、インク皿13aのRの
インキがアニロックスロール11aを介して一色原版ロ
ール11a のインキ保持部に盛り付けられ、同様に、イ
ンク皿13bのGのインキがアニロックスロール11bを
介して一色原版ロール11b のインキ保持部に盛り付け
られるとともに、インク皿13cのBのインキがアニロ
ックスロール11cを介して一色原版ロール11cのイン
キ保持部に盛り付けられ、そして、三本の一色原版ロー
ル11a,11b,11cのインキ保持部より三色同時印刷
版ロール1の各凹部に一色の透明着色インキを盛り付け
るようにして、全ての凹部に三色の透明着色インキを所
要の順列で盛り付け、三色同時印刷版ロール1に盛り付
けられた三色の透明着色インキが透明基板4に対して、
図2に示す塗布工程と同様に三色同時印刷される。ブラ
ックマトリクス3が設けられるときは、三色同時印刷版
ロール1に柔軟性が必要であり、例えば、三色同時印刷
版ロール1は表層部がゴムで構成され、ゴム表面にニッ
ケルメッキされ研磨されてから銅メッキされエッチング
法により凹部が形成されクロムメッキされて、柔軟性が
あることが必要である。 【0044】図11に示すカラーフィルタの製造方法
は、本願第七(請求項7)の発明の実施の形態を示すも
ので、三本の一色転写用キャリヤロール14a,14b,1
4cが設けられていることが特徴である。 【0045】図11において、吸引機能を有する搬送テ
ーブル5に吸引支持される透明基板4に対してブランケ
ットロール2が相対的に転がり接触するようになってい
るとともに、ブランケットロール2に対して凹版である
三色同時印刷版ロール1が転がり接触回転するようにな
っており、さらに、三色同時印刷版ロール1に対して画
素部が親インキ性でありかつ非画素部が撥インキ性であ
る湿し水不要方式のオフセット版である三本の一色転写
用キャリヤロール14a,14b,14cが転がり接触回転
するようになっており、さらに、各一色転写用キャリヤ
ロール14a、14b又は14cに対してそれぞれ各一色
原版ロール11a、11b又は11cが転がり接触回転す
るようになっており、さらに、各一色原版ロール11
a、11b又は11cに対してそれぞれアニロックスロー
ル12a、12b又は12cが転がり接触回転するように
なっている。 【0046】三本の一色原版ロール11a,11b,11c
は、凹部がカラーフィルタの透明着色インキの画素の三
色分のパターンの中のいずれか一色分のパターンに対応
するように配設されている凹版であるか、又は画素部が
カラーフィルタの透明着色インキの画素の三色分のパタ
ーンの中のいずれか一色分のパターンに対応するように
配設されている親インキ性でありかつ非画素部が撥イン
キ性である湿し水不要方式のオフセット版であるか、又
は凸部がカラーフィルタの透明着色インキの画素の三色
分のパターンの中のいずれか一色分のパターンに対応す
るように配設されているフレキソ版のいずれであっても
良い。三本の一色転写用キャリヤロール14a,14b,1
4c が設けられるので、三本の一色原版ロール11a,1
1b,11cは、凹部がカラーフィルタの透明着色インキ
の画素の三色分のパターンの中のいずれか一色分のパタ
ーンに対応するように配設されている凹版であっても良
いものである。 【0047】図11に示すように、アニロックスロール
12a、12b又は12cによって一色原版ロール11a、
11b又は11cに盛り付けたカラーフィルタを構成する
ための三色の透明着色インキの中のいずれか一色の透明
着色インキを一色転写用キャリヤロール14a、14b又
は14cに転移させさらに三色同時印刷版ロール1に転
移させ、さらにブランケットロール2を介して透明基板
4に対し図2に示す塗布方法により三色同時印刷するも
のである。なお、ブランケットロール2を介さないで、
三色同時印刷版ロール1により透明基板4に対し図2に
示す塗布方法により三色同時印刷するものであっても良
い。 【0048】図1、図3、図4、図5、図6、及び図9
において、三色同時印刷版ロール1に対する一色原版ロ
ール11a,11b,11cの位相を1μm単位で合わせる
ために、並びに図11において、三色同時印刷版ロール
1に対する一色転写用キャリヤロール14a,14b,14
cと一色原版ロール11a,11b,11cの位相を1μm単
位で合わせるために、三色同時印刷版ロール1に対して
密着させる一色原版ロール11a,11b,11c又は一色
転写用キャリヤロール14a,14b,14cを例えば0.5m
m離間し得るように軸受をスライド構造に構成すると共
に、各ロールと直結しているスピンドルに対してクラッ
チを介してクローズドフィードバック制御が行なわれる
サーボモータを直結・解除できる構成とし、さらに、各
ロールと直結しているスピンドルに対してクラッチを介
してバックラッシが生じないギア列と連結するように設
けておいて、(この構成について図示しない)最初に、
三色同時印刷版ロール1に直結したサーボモータを駆動
して三色同時印刷版ロール1のロール面に刻したトンボ
マークをセンサで検出して一定位置に来るように位置決
めしてから、一色原版ロール11a,11b,11c及び一
色転写用キャリヤロール14a,14b,14cの各ロール
面に刻したトンボマークをセンサで検出して一定位置に
来るように位置決めして、三色同時印刷が円周方向に位
置ずれしないようにする。ロール面長方向の位置ずれ
は、スピンドルの1μm単位の修正シフトが難しく、機
械装置固有の誤差があるので、これを測定して、三色同
時印刷版ロール1と一色原版ロール11a,11b,11c
と一色転写用キャリヤロール14a,14b,14cの各製
版時にロール面長方向の版形成位置を調整する。 【0049】次に、図1、図3、図4、図5、図6、図
9、及び図11において、三色同時印刷版ロール1とブ
ランケットロール2と一色原版ロール11a,11b,11
cと一色転写用キャリヤロール14a,14b,14cについ
て軸付きロールであっても良い。又、三色同時印刷版ロ
ール1と一色原版ロール11a,11b,11cがオフセッ
ト版である場合、PS版のようにロール基体に取り付け
る構成であっても良い。又、図1、図3、図4、図5、
図6、図9、及び図11において、三色同時印刷版ロー
ル1とブランケットロール2と一色原版ロール11a,1
1b,11cと一色転写用キャリヤロール14a,14b,1
4cについて強いインキ吸引性を有する小径のクリーン
ロール(図示しない)を間欠的に接触させてロール表面
の汚れを取り去るようにすることが好ましい。 【0050】透明基板4に転がり接触する三色同時印刷
版ロール1又はブランケットロール2に盛られたインク
を透明基板4のブラックマトリクス間に良好に密着させ
転移させるために、三色同時印刷版ロール1又はブラン
ケットロール2に盛られたインクの大きさをブラックマ
トリクス間の大きさに対して2〜3μm小さくしかつそ
の分インキの厚みを大きくし、転写中にインクが僅かに
広がるように三色同時印刷を行ない、この際に好ましく
は背面露光を行うものとしてインキの転移を100%近く
になるようにするとともにインキの表面を平坦化するこ
とが望ましく、又、背面露光を行わないときは、表面が
撥インキ性の平面板を密着させてインキの表面を平坦化
することが望ましい。 【0051】図12(a),(b)は、一色原版ロール11a,
11b,11cに対する一色分の凹部又はインキ保持部又
は凸面部の異なった配列を示す。三色同時印刷版ロール
1の凹部と一色原版ロール11a,11b,11cの凹部又
はインキ保持部又は凸面部(符号111)は、カラーフ
ィルタを構成する三色のパターンに対応する形状とする
ものであり、長尺なパターンとする場合もある。非画線
部112は撥インキ性表面であることが重要である。三
色同時印刷版ロール1の製作について、レーザー露光装
置を用いて、マスクパターンと同レベルとなるように、
凹部1aを超精密に配列すると、特に、凹部1aの大きさ
を超精密にできて、かつ凹部1aと凹部1aの間隔、すな
わち、ブラックマトリクスの幅を20μmに超精密に保持
できれば、印刷法でも超精密なカラーフィルタが極めて
容易に製作できる。 【0052】 【発明の効果】本願発明のカラーフィルタの製造方法
は、一本の凹版ロールにカラーフィルタを構成するため
の三色分のインキを盛り付けて透明基板等に直接に接触
させて回転させることにより三色同時印刷するか、又は
ブランケットロールを介して三色同時印刷することが実
現できるので、三色同時印刷版ロールを超精密に構成す
ることで、カラーフィルタの配列精度に付いては全製品
が高精度に均質になることが保障され、又、R,G,B
の三色の透明着色インキの混色が全く生じることなく高
い生産性が得られる。本願発明は、マスクパターンを用
いないで、マスクパターンと同精度のカラーフィルタを
製造できる。本願発明は、三色同時印刷版ロールを透明
基板に接触させ回転させてマスクパターンと同等に高精
度のカラーフィルタを製造できる。本願発明は、製造設
備がフォトリソ法に比べて比較にならないほど安価であ
る。本願発明は、フォトリソ法に比べて熱エネルギーが
極めて小さい。本願発明は、従来の三色同時印刷法に比
べても量産性が高い。
【図面の簡単な説明】 【図1】本願第一(請求項1)の発明の実施の形態のカ
ラーフィルタの製造方法を示す概念図。 【図2】図1のカラーフィルタの製造方法における三色
同時印刷版ロールとブランケットロールと搬送テーブル
に位置決め載置された透明基板との印刷工程を示す図。 【図3】本願第二(請求項2)の発明の実施の形態のカ
ラーフィルタの製造方法を示す概念図。 【図4】本願第三(請求項3)の発明の実施の形態のカ
ラーフィルタの製造方法を示す概念図。 【図5】本願第四(請求項4)の発明の実施の形態のカ
ラーフィルタの製造方法を示す概念図。 【図6】本願第五(請求項5)の発明の実施の形態のカ
ラーフィルタの製造方法を示す概念図。 【図7】図6のカラーフィルタの製造方法にかかる透明
基板とブランケットロールと三色同時印刷版ロールと三
本の一色原版ロールとの立体的な配置状態を示す図。 【図8】図6のカラーフィルタの製造方法にかかるR,
G,Bの三色の透明着色インキの転写工程、すなわち、
三本の一色原版ロールから三色同時印刷版ロールへの転
写、さらにブランケットロールへの転写、さらに透明基
板への転写の関係を示す図。 【図9】本願第六(請求項6)の発明の実施の形態のカ
ラーフィルタの製造方法を示す概念図。 【図10】図9のカラーフィルタの製造方法にかかる透
明基板と三色同時印刷版ロールと三本の一色原版ロール
との立体的な配置状態を示す図。 【図11】本願第七(請求項7)の発明の実施の形態の
カラーフィルタの製造方法を示す概念図。 【図12】本願発明の他の実施の形態に係る一色原版ロ
ールを示す斜視図。 【符号の説明】 1・・・三色同時印刷版ロール、1a・・・凹部、1b・
・・非画素部分、2・・・ブランケットロール、3・・
・ブラックマトリクス、4・・・透明基板、5・・・搬
送テーブル、6・・・圧胴、L・・・光源、7・・・転
写用透明プラスチックフィルム、8・・・フィルム引き
込みロール、9・・・吸着定盤、10・・・吸着プレー
トハンド、11a,11b,11c・・・一色原版ロール、
12a,12b,12c・・・アニロックスロール、13a,
13b,13c・・・インク皿、14a,14b,14c・・・
一色転写用キャリヤロール、15・・・版ロール、16
・・・光線、17・・・ベルトコンベア、18・・・吸
着プレートハンド、19・・・ベルトコンベア、20・
・・カッター、21・・・吸着ハンド、

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】凹部がカラーフィルタの透明着色インキの
    画素の三色分のパターンに対応するように配設されてい
    るとともに、凹部以外の部分が撥インキ性表面となって
    いる三色同時印刷版ロールに対し、各凹部に一色の透明
    着色インキを盛り付けるようにして全ての凹部に三色の
    透明着色インキを所要の順列で盛り付け、該三色同時印
    刷版ロールに盛り付けた三色の透明着色インキをブラン
    ケットロールを介して透明基板に対して三色同時に印刷
    することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。 【請求項2】凹部がカラーフィルタの透明着色インキの
    画素の三色分のパターンに対応するように配設されてい
    るとともに、凹部以外の部分が撥インキ性表面となって
    いる三色同時印刷版ロールに対し、各凹部に一色の透明
    着色インキを盛り付けるようにして全ての凹部に三色の
    透明着色インキを所要の順列で盛り付け、該三色同時印
    刷版ロールに盛り付けた三色の透明着色インキをブラッ
    クマトリクスが形成されている基板用の透明なプラスチ
    ックシートに対して透明着色インキがブラックマトリク
    スの間に入るように三色同時に印刷することを特徴とす
    るカラーフィルタの製造方法。 【請求項3】凹部がカラーフィルタの透明着色インキの
    画素の三色分のパターンに対応するように配設されてい
    るとともに、凹部以外の部分が撥インキ性表面となって
    いる三色同時印刷版ロールに対し、各凹部に一色の透明
    着色インキを盛り付けるようにして全ての凹部に三色の
    透明着色インキを所要の順列で盛り付け、該三色同時印
    刷版ロールを回転させて該三色同時印刷版ロールに盛り
    付けた三色の透明着色インキをブラックマトリクスが形
    成されていない透明基板に対して三色同時に印刷するこ
    とを特徴とするカラーフィルタの製造方法。 【請求項4】凹部がカラーフィルタの透明着色インキの
    画素の三色分のパターンに対応するように配設されてい
    るとともに、凹部以外の部分が撥インキ性表面となって
    いる三色同時印刷版ロールに対し、各凹部に一色の透明
    着色インキを盛り付けるようにして全ての凹部に三色の
    透明着色インキを所要の順列で盛り付け、該三色同時印
    刷版ロールと圧胴とで連続する転写用透明プラスチック
    フィルムを挟圧して回転させて三色同時に印刷し、次い
    で、転写用透明プラスチックフィルムに透明基板を密着
    して転写用透明プラスチックフィルムのインクを前記透
    明基板に転写することを特徴とするカラーフィルタの製
    造方法。 【請求項5】画素部がカラーフィルタの透明着色インキ
    の画素の三色分のパターンの中のいずれか一色分のパタ
    ーンに対応するように配設されている親インキ性であり
    かつ非画素部が撥インキ性である湿し水不要方式のオフ
    セット版である三本の一色原版ロールを前記三色同時印
    刷版ロールに対して接触させて転がり回転させ、各一色
    原版ロールに盛り付けた透明着色インキを前記三色同時
    印刷版ロールの凹部に転移させることを特徴とする〔請
    求項1〕ないし〔請求項4〕に記載のカラーフィルタの
    製造方法。 【請求項6】凸部がカラーフィルタの透明着色インキの
    画素の三色分のパターンの中のいずれか一色分のパター
    ンに対応するように配設されているフレキソ版である三
    本の一色原版ロールを前記三色同時印刷版ロールに対し
    て接触させて転がり回転させ、各一色原版ロールに盛り
    付けた透明着色インキを前記三色同時印刷版ロールの凹
    部に転移させることを特徴とする〔請求項1〕ないし
    〔請求項4〕に記載のカラーフィルタの製造方法。 【請求項7】画素部が親インキ性でありかつ非画素部が
    撥インキ性である湿し水不要方式のオフセット版である
    三本の一色転写用キャリヤロールを前記三色同時印刷版
    ロールに対して接触させて転がり回転させ、さらに、各
    一色転写用キャリヤロールに対し、凹部がカラーフィル
    タの透明着色インキの画素の三色分のパターンの中のい
    ずれか一色分のパターンに対応するように配設されてい
    る凹版であるか、又は画素部がカラーフィルタの透明着
    色インキの画素の三色分のパターンの中のいずれか一色
    分のパターンに対応するように配設されている親インキ
    性でありかつ非画素部が撥インキ性である湿し水不要方
    式のオフセット版であるか、又は凸部がカラーフィルタ
    の透明着色インキの画素の三色分のパターンの中のいず
    れか一色分のパターンに対応するように配設されている
    フレキソ版である三本の一色原版ロールを接触回転さ
    せ、各一色原版ロールに盛り付けたカラーフィルタを構
    成するための三色の透明着色インキの中のいずれか一色
    の透明着色インキを前記一色転写用キャリヤロールの画
    素部に転移させさらに三色同時印刷版ロールの凹部に転
    移させることを特徴とする〔請求項1〕ないし〔請求項
    4〕に記載のカラーフィルタの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148236A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Dainippon Printing Co Ltd 印刷機、発光層形成方法、および有機発光デバイス
CN102385083A (zh) * 2010-09-03 2012-03-21 株式会社Lg化学 使用喷墨印刷方法制造滤色器衬底的装置和方法

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