JP2003106252A - 可変容量型斜板式圧縮機 - Google Patents

可変容量型斜板式圧縮機

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JP2003106252A
JP2003106252A JP2001303968A JP2001303968A JP2003106252A JP 2003106252 A JP2003106252 A JP 2003106252A JP 2001303968 A JP2001303968 A JP 2001303968A JP 2001303968 A JP2001303968 A JP 2001303968A JP 2003106252 A JP2003106252 A JP 2003106252A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高負荷時、低負荷時に係り無く、クランク室
の圧力が必要以上に上昇したときにクランク室の圧力を
下げることができる可変容量型斜板式圧縮機を提供する
こと。 【解決手段】 圧縮室22に供給する冷媒ガスを貯える
吸入室13と、圧縮室22から吐出された冷媒ガスを貯
える吐出室12と、ピストン7のストローク量を決める
斜板10が収容されるクランク室8と、このクランク室
8の圧力が所定値以上に上昇したときにそのクランク室
8の冷媒ガスを吸入室13へ逃がす通路11Aと、この
通路11Aの途中に設けられた弁82とを備えている可
変容量型斜板式圧縮機において、弁82が、吸入室13
の圧力及び吐出室12の圧力の合力とクランク室8の圧
力との差に基づいて動作し、通路11Aを流れる冷媒ガ
スの量を調節することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はクラッチレスの可
変容量型斜板式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の可変容量型斜板式圧縮機
は、圧縮室に供給する冷媒ガスを貯える吸入室と、前記
圧縮室から吐出された冷媒ガスを貯える吐出室と、ピス
トンのストローク量を決める斜板が収容されるクランク
室と、このクランク室の圧力が所定値以上に上昇したと
きにそのクランク室の冷媒ガスを前記吸入室へ逃がす通
路と、この通路の途中に設けられた弁とを備えている
(例えば特開平9−60589号公報参照)。
【0003】クランク室の冷媒ガスを吸入室へ逃がす通
路(以下放圧通路という)に設けられた弁はクランク室
の圧力と吸入室の圧力との差圧によって作動し、クラン
ク室の圧力が所定値を超えて、クランク室の圧力と吸入
室の圧力との差圧が大きくなると放圧通路が開く。これ
により、クランク室の圧力が斜板の傾斜角度(シャフト
の軸線に直交する仮想平面と斜板の厚さ方向一端面とが
成す角度)を最小に維持するのに必要な圧力以上になっ
たときに生じる問題、例えば、吸入行程時の駆動負荷の
増加、この駆動負荷の増加による斜板やシュー等の耐久
性の低下、シャフトシールのシール力が過剰に高まるこ
とによるシャフトシールの耐久性の低下等の問題に対処
している。
【0004】また、従来の可変容量型斜板式圧縮機に
は、クランク室内の冷媒ガスを常時吸入室に戻す抽気通
路が設けられている。この抽気通路には絞りの機能を有
する部分があるので、短時間で大量の冷媒ガスを吸入室
に戻すことはできない。このため、クランク室内に寝込
みの液冷媒がある状態で圧縮機を始動すると、液冷媒が
気化し、その冷媒ガスの殆どが抽気通路を通じて吸入室
に戻されるまで時間がかかる。すなわち、寝込みの液冷
媒があると、圧縮機を始動してから圧縮機が最大吐出容
量状態になるまで時間がかかる。この問題についても放
圧通路に設けられた弁をクランク室の圧力が所定値を超
えたときに開くようにすることにより対処できる。
【0005】図7は従来の可変容量型斜板式圧縮機の高
負荷時における各室の圧力とピストンストロークとの関
係を示すグラフ、図8は同従来の可変容量型斜板式圧縮
機の低負荷時における各室の圧力とピストンストローク
との関係を示すグラフである。
【0006】従来、クランク室の圧力がどこまで上昇し
たら、放圧通路に設けられた弁を開くようにするのか
は、斜板の制御性を考慮して決められている。
【0007】図7、図8に示すピストンストロークは斜
板の傾斜角度に比例する。斜板の傾斜角度が最大のと
き、ピストンストロークは100%(フルストローク)
であり、斜板の傾斜角度が最小(0°よりも僅かに大き
い)のとき、ピストンストロークはほぼ0%になる。斜
板の傾斜角度はクランク室の圧力Pcと吸入室の圧力P
sとの差圧(Pc−Ps)に比例する。すなわち、クラ
ンク室の圧力Pcと吸入室の圧力Psとの差圧を制御す
ることによって斜板の傾斜角度が制御される。このクラ
ンク室の圧力Pcと吸入室の圧力Psとの差圧の制御
は、クランク室の圧力Pcを制御することによって行わ
れる。
【0008】図7に示すように、冷房負荷が高負荷(吐
出室の圧力Pd=1.5Mpa)であるとき、ピストン
ストロークを最大(状態1)と最小(状態2)との間で
制御するには、すなわち、斜板の傾斜角度を最大と最小
との間で制御するには、クランク室の圧力Pcと吸入室
の圧力Psとの差圧を0.05〜0.12Mpaの範囲
で変化させる必要がある。吸入室の圧力Psはほぼ0.
2Mpaに保たれているので、斜板の傾斜角度を最小に
維持するには、クランク室の圧力Pcを0.32Mpa
にすればよいが、確実に最小角度を維持するようにクラ
ンク室の圧力Pcを0.35Mpaまで上昇するように
してある。この圧力を超えるクランク室の圧力Pcは余
分な圧力となる。
【0009】これに対して、図8に示すように、冷房負
荷が低負荷(吐出室の圧力Pd=0.5Mpa)である
とき、ピストンストロークを最大(状態3)と最小(状
態4)との間で制御するには、すなわち、斜板の傾斜角
度を最大と最小との間で制御するには、クランク室の圧
力Pcと吸入室の圧力Psとの差圧を0.02〜0.0
5Mpaの範囲で変化さればよい。また、斜板の傾斜角
度を最小に維持するには、クランク室の圧力を0.25
Mpaにすればよく、これを超える圧力は余分な圧力と
なる。しかし、低負荷時に0.25Mpaを超える圧力
が余分な圧力だからといって、クランク室と吸入室との
圧力差が0.05MPa(0.25MPa(クランク室
の圧力Pc)−0.2MPa(吸入室の圧力Ps))を
超えたときに放圧通路の弁を開くようにすると、高負荷
時に斜板の傾斜角度を制御できなくなる。
【0010】このため、従来では、高負荷時の斜板の制
御性を考慮して、クランク室と吸入室との圧力差が0.
15MPa(0.35MPa(クランク室の圧力Pc)
−0.2MPa(吸入室の圧力Ps))を超えたときに
放圧通路の弁を開くようにしてある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の可
変容量型斜板式圧縮機では、高負荷時の斜板の制御性を
考慮してクランク室の圧力が所定値以上に上昇したとき
に放圧通路の弁を開き、クランク室の冷媒ガスを吸入室
へ逃がすようになつている。
【0012】このため、低負荷時にクランク室の圧力が
必要以上に上昇してもその圧力は所定値よりも低いの
で、放圧通路の弁が開かない。したがって、低負荷時で
はクランク室の圧力が斜板の傾斜角度を最小に維持する
のに必要な圧力以上になったときに生じる問題に対処で
きていなかった。
【0013】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は、冷房負荷に関係無く、クランク
室の圧力が必要以上に上昇したときにクランク室の圧力
を下げることができる可変容量型斜板式圧縮機を提供す
ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに請求項1記載の圧縮機は、圧縮室に供給する冷媒ガ
スを貯える吸入室と、前記圧縮室から吐出された冷媒ガ
スを貯える吐出室と、ピストンのストローク量を決める
斜板が収容されるクランク室と、このクランク室の圧力
が所定値以上に上昇したときにそのクランク室の冷媒ガ
スを前記吸入室へ逃がす通路と、この通路の途中に設け
られた弁とを備えている可変容量型斜板式圧縮機におい
て、前記弁が、前記吸入室の圧力、前記吐出室の圧力及
び前記クランク室の圧力に基づいて動作し、前記通路を
流れる冷媒ガスの量を調節することを特徴とする。
【0015】上述のように前記弁は、前記吸入室の圧
力、前記吐出室の圧力及び前記クランク室の圧力に基づ
いて動作する。したがって、前記弁の開弁圧に吐出室の
圧力が関与するので、冷房負荷が変化して吐出室の圧力
が変化すると、その変化に応じて前記弁の開弁圧が変化
する。
【0016】請求項2記載の発明の可変容量型斜板式圧
縮機は、請求項1記載の可変容量型斜板式圧縮機におい
て、前記吸入室の圧力及び前記吐出室の圧力の合力が前
記弁に対して前記通路を遮断する方向へ作用し、前記ク
ランク室の圧力が前記弁に対して前記通路を開放する方
向へ作用することを特徴とする。
【0017】上述のように前記吸入室の圧力及び前記吐
出室の圧力の合力が前記弁に対して前記通路を遮断する
方向へ作用し、前記クランク室の圧力が前記弁に対して
前記通路を開放する方向へ作用するので、前記弁は、前
記吸入室の圧力及び前記吐出室の圧力の合力と前記クラ
ンク室の圧力との差に基づいて開弁圧が決定される。こ
れらの圧力は冷房負荷の変動によって変化するが、それ
らの変化率はほぼ一様である。したがって、例えば、高
負荷時の前記弁の開弁圧を前記吸入室の圧力と前記吐出
室の圧力との合計のX%の圧力に設定すると、中負荷時
及び低負荷時でも前記弁の開弁圧は前記吸入室の圧力と
前記吐出室との圧力の合計のほぼX%となる。
【0018】請求項3記載の発明の可変容量型斜板式圧
縮機は、請求項2記載の可変容量型斜板式圧縮機におい
て、前記吸入室の圧力を受ける前記弁の受圧面積が、前
記吐出室の圧力を受ける前記弁の受圧面積以上の広さを
有することを特徴とする。
【0019】上述のように前記吸入室の圧力を受ける前
記弁の受圧面積が、前記吐出室の圧力を受ける前記弁の
受圧面積以上の広さを有するので、前記通路を遮断する
方向へ作用する力がそれ程大きくならない。
【0020】請求項4記載の発明の可変容量型斜板式圧
縮機は、請求項1、2又は3記載の可変容量型斜板式圧
縮機において、前記弁に対して前記通路を遮断又は開放
する方向へ付勢する付勢部材を備えていることを特徴と
する。
【0021】上述のように前記弁に対して前記通路を遮
断又は開放する方向へ付勢する付勢部材を備えているの
で、前記付勢部材の付勢力の向きと強さとによって前記
弁の動作を調節することができる。また、付勢部材の付
勢力により弁の動作を安定させることができる。
【0022】請求項5記載の発明の可変容量型斜板式圧
縮機は、請求項1〜4のいずれか1項記載の可変容量型
斜板式圧縮機において、前記弁に、前記クランク室の冷
媒ガスを前記吸入室へ逃がすリターン通路が形成され、
このリターン通路の通路断面積が前記通路の開放時の通
路断面積に較べ極めて小さいことを特徴とする。
【0023】上述のように前記弁に、前記クランク室の
冷媒ガスを前記吸入室へ逃がすリターン通路が形成さ
れ、このリターン通路の通路断面積が前記通路の開放時
の通路断面積に較べ極めて小さいので、このリターン通
路を抽気通路として用いることが可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0025】図1はこの発明の第1実施形態に係る可変
容量型斜板式圧縮機を示す縦断面図、図2は図1に示す
可変容量型斜板式圧縮機の一部分を示し、同図(a)は
弁が開いた状態の拡大断面図、同図(b)は弁が閉じた
状態の拡大断面図、図3は図1に示す可変容量型斜板式
圧縮機に設けられた弁に作用する圧力を示す拡大断面図
である。
【0026】この可変容量型斜板式圧縮機のシリンダブ
ロック1の一端面にはバルブプレート2を介してリヤヘ
ッド3が、他端面にはフロントヘッド4が配置されてい
る。フロントヘッド4、シリンダブロック1、バルブプ
レート2及びリヤヘッド3は通しボルト31で軸方向に
一体的に結合されている。
【0027】シリンダブロック1には、シャフト5を中
心とする円周に沿って一定間隔おきにシリンダボア6が
形成されている。
【0028】また、図1に示すように、シリンダブロッ
ク1の中央部には中央孔1aが形成されている。この中
央孔1aはシリンダブロック1の厚さ方向へ貫通してい
る。また後述するスラスト軸受24及びラジアル軸受2
5は中央孔1aに収容されている。
【0029】また、シリンダボア6と中央孔1aとの間
には通路1bが設けられている。この通路1bはシリン
ダブロック1の厚さ方向へ貫通している。
【0030】更に、図2に示すように、シリンダブロッ
ク1には、弁座収容室1c、弁作動室1d、通路1e、
副吐出室1f、及び弁挿入孔1gが形成されている。弁
座収容室1cはシリンダブロック1のフロントヘッド4
側端部に形成されており、後述するクランク室8に通じ
ている。弁座収容室1c内には弁座81が収容され、保
持されている。弁座81はほぼリング状であり、中央部
に貫通孔81aを有している。弁作動室1dは弁座収容
室1cに隣接するように形成されている。通路1eはシ
リンダブロック1の厚さ方向に沿って延び、通路1eの
一端は弁作動室1dに通じ、通路1eの他端は後述する
バルブプレート2の孔2aを介して後述する吸入室13
に通じる。副吐出室1fはシリンダブロック1のリヤヘ
ッド3側端部に形成されている。副吐出室1f内にはフ
ィルタ70が設けられている。弁挿入孔1gは弁作動室
1dと副吐出室1fとを連通させている。この弁挿入孔
1gは後述する弁82の軸部82bをスライド可能に受
け入れる。
【0031】上述の弁座収容室1cと弁作動室1dと通
路1eと孔2aとで放圧通路(通路)11Aが構成され
ている。この放圧通路11Aはクランク室8の冷媒ガス
を吸入室13へ逃がす通路である。
【0032】放圧通路11Aの途中には弁82が設けら
れている。この弁82は開閉部82aと軸部82bとか
らなる。開閉部82aはほぼ円板状であり、弁作動室1
d内に移動可能に収容され、貫通孔81aを開閉する。
軸部82bは軸状であり、開閉部82aの一端面に連設
されている。軸部82bは弁挿入孔1gにスライド可能
に挿入されている。これにより弁82はシリンダブロッ
ク1の厚さ方向に沿ってスライド可能である。
【0033】各シリンダボア6内にはピストン7が摺動
可能に挿入されている。ピストン7の一端部には、後述
する2つ一組のシュー60,61を転動可能に支持する
凹面部50a,50bが形成されている。
【0034】フロントヘッド4には、後述する斜板10
やスラストフランジ40等を収容するクランク室8が形
成されている。また、フロントヘッド4の先端部には、
シャフトシール19が備えられている。また、リヤヘッ
ド3には吸入室13と吐出室12とが形成されている。
【0035】リヤヘッド3には更にバルブ収容室3a、
通路3b及び通路3cが形成されている。バルブ収容室
3aにはコントロールバルブ18が収容されている。通
路3bは吐出室12とバルブ収容室3aの一部とを連通
している。通路3cは後述するバルブプレート2の孔2
c及び通路1bを介してクランク室8に通じている。上
述の通路3bとバルブ収容室3aの一部と通路3cと孔
2cと通路1bとで給気通路11Bが構成される。この
給気通路11Bは吐出室12とクランク室8とを連通
し、吐出室12内の冷媒ガスをクランク室8へ供給す
る。コントロールバルブ18は給気通路11Bを開閉
し、給気通路11Bを通じてクランク室8に供給される
冷媒ガスの量を制御する。
【0036】吸入室13には圧縮室22に供給する低圧
の冷媒ガスが溜まる。吐出室12は吸入室13の周囲に
位置している。吐出室12には圧縮室22から高圧の冷
媒ガスが吐出される。
【0037】シャフト5の一端部はラジアル軸受26を
介してフロントヘッド4に回転可能に支持され、シャフ
ト5の他端部はラジアル軸受25及びスラスト軸受24
を介してシリンダブロック1に回転可能に支持されてい
る。
【0038】スラストフランジ40は、シャフト5に固
定され、シャフト5と一体に回転する。
【0039】斜板10は、リンク機構41を介してスラ
ストフランジ40に連結され、スラストフランジ40の
回転につれて一体に回転する。
【0040】斜板10は、ヒンジボール9を介してシャ
フト5に傾斜かつ摺動可能に取り付けられている。
【0041】斜板10の周縁部とピストン7の一端部と
はシュー60,61を介して連結されている。
【0042】各ピストン7に対してそれぞれ一組のシュ
ー60,61が斜板10を挟むように配置され、シュー
60,61はシャフト5の回転につれて斜板10の摺動
面10a,10b上を相対回転する。
【0043】斜板10の回転によりピストン7がシリン
ダボア6内を往復運動する。
【0044】バルブプレート2には、圧縮室22と吐出
室12とを連通させる吐出ポート15と、圧縮室22と
吸入室13とを連通させる吸入ポート16とが、それぞ
れ周方向に沿って一定間隔おきに設けられている。
【0045】吐出ポート15は吐出弁17により開閉さ
れ、吸入ポート16は吸入弁21により開閉される。
【0046】また、バルブプレート2には孔2a,2
b,2c及び絞り2dが形成されている。
【0047】孔2aは通路1eに対向し、通路1eと吸
入室13とを連通させる。上述のように、この孔2aは
放圧通路11Aの一部である。
【0048】孔2bは孔2aの近傍に位置し、吐出室1
2と副吐出室1fを連通させる。孔2bを介して吐出室
12の冷媒ガスが副吐出室1f内に導入され、副吐出室
1f内の圧力は吐出室12の圧力Pdと等しくなる。
【0049】孔2cは通路3cと通路1bとの間に位置
し、通路3cと通路1bとを連通させる。この孔2cは
上述のように給気通路11Bの一部である。
【0050】絞り2dはバルブプレート2の中央部に位
置する。上述の中央孔1aと絞り2dとで抽気通路11
Cが構成される。抽気通路11Cはクランク室8内の冷
媒ガスを吸入室13に戻す通路である。
【0051】シャフト5のフロント側端部に固定された
スラストフランジ40はスラスト軸受33を介してフロ
ントヘッド4の内壁面に回転可能に支持されている。
【0052】スラストフランジ40にリンク機構41を
介して連結されている斜板10はシャフト5と直角な面
に対して傾斜可能である。
【0053】次にこの第1実施形態の動作について説明
する。
【0054】上述のように、斜板10の傾斜角度はクラ
ンク室8の圧力Pcと吸入室13の圧力Psとの差圧
(Pc−Ps)の増減によって変化する。差圧が大きく
なるほど斜板10の傾斜角度が小さくなる。この差圧は
クランク室8の圧力Pcを調節することにより制御され
る。クランク室8の圧力Pcの制御はコントロールバル
ブ18によって行われる。コントロールバルブ18をO
FFにすると、給気通路11Bが全開となる。これによ
り、給気通路11Bを通じて吐出室12内の冷媒ガスが
クランク室8に供給される。一方、抽気通路11Cは常
時クランク室8内の冷媒ガスを吸入室13に戻すが、そ
の量は絞り2dがあるので、給気通路11Bを通じてク
ランク室8に供給される冷媒ガスの量よりも少ない。し
たがって、コントロールバルブ18をOFFにすると、
クランク室8の圧力Pcが充分に上昇し、斜板10が最
小傾斜角度に移行する。コントロールバルブ18をON
にすると、給気通路11Bが閉じる。この結果、クラン
ク室8への冷媒ガスの供給が断たれ、クランク室8内の
冷媒ガスは抽気通路11Cを通じて吸入室13に徐々に
戻される。これに伴いクランク室8の圧力Pcは徐々に
低下し、最終的にほぼ吸入室13の圧力Psに近い圧力
になる。以上のように、コントロールバルブ18をO
N,OFFすることにより、クランク室8の圧力Pcが
制御され、その結果、斜板10の傾斜角度が制御され
る。更に、この斜板10の傾斜角度の制御によってピス
トン7のストロークが制御され、最終的に圧縮機の吐出
容量が制御される。
【0055】次に弁82の動作を図2に基づいて説明す
る。図2(b)に示す状態では、弁作動室1dの圧力
(弁82が閉じているとき吸入室13の圧力Psに等し
い)が開閉部82aのリヤヘッド3側端面に作用するこ
とによって生じる力、副吐出室1fの圧力(吐出室12
の圧力Pdに等しい)が軸部82bのリヤヘッド3側端
面に作用することによって生じる力の合力(以下放圧通
路遮断方向の力という)が、クランク室8の圧力Pcが
開閉部82aのフロントヘッド4側端面に作用すること
によって生じる力(以下放圧通路開放方向の力という)
を上回っている。この状態からクランク室8の圧力Pc
が高くなり、放圧通路開放方向の力が、放圧通路遮断方
向の力を上回ると、弁82が開き、図2(a)に示す状
態になる。
【0056】このように弁82は、吸入室13の圧力P
s及び副吐出室1fの圧力Pdの合力とクランク室Pc
の圧力との差に基づいて開弁圧が決定される。これらの
圧力Ps,Pd,Pcは冷房負荷の変動によって変化す
るが、それらの変化率はほぼ一様である。
【0057】したがって、例えば、高負荷時の弁82の
開弁圧を、吸入室の圧力Ps(斜板10の傾斜角度が最
小のときの値)と副吐出室1fの圧力Pd(斜板10の
傾斜角度が最小のときの値)との合計の50%の圧力に
設定すると、中負荷時及び低負荷時でも弁82の開弁圧
は吸入室13の圧力Ps(斜板10の傾斜角度が最小の
ときの値)と副吐出室1fの圧力Pd(斜板10の傾斜
角度が最小のときの値)との合計のほぼ50%となる。
勿論、弁82の開弁圧の絶対的な値は冷房負荷が低下す
るにしたがって小さくなる。
【0058】また、弁82が吸入室13の圧力Ps及び
副吐出室1fの圧力Pdの合力とクランク室Pcの圧力
との差に基づいて動作し、かつ冷房負荷の変動にともな
う圧力Ps,Pd,Pcの変化率がほぼ一様であるの
で、吐出室12の圧力Pd+大気圧(=絶対圧力)に対
するある負荷時の最高必要制御圧力(クランク室8の圧
力Pcと吸入室13の圧力Psとの差圧)の割合も冷房
負荷に関係無くほぼ一定である。
【0059】第1実施形態では、高負荷時の最高必要制
御圧力は、 (0.32−0.2)/(1.5+0.1013)=
0.075 であり(図7に示す状態と同じ)、低負荷時の最高必要
制御圧力は、 (0.25−0.2)/(0.5+0.1010)=
0.083 である(図8に示す状態と同じ)。
【0060】以上のように、冷房負荷がどの状態にあっ
ても、最高必要制御圧力は、吐出室12の圧力Pd+大
気圧の約8%である。
【0061】次に図3に基づいて弁82に作用する力に
ついて説明する。
【0062】開閉部82aのリヤヘッド3側端面の面積
(放圧通路遮断方向への吸入室13の圧力Psを受ける
弁82の受圧面積)をAPs、軸部82bのリヤヘッド
側端面の面積(放圧通路遮断方向への吐出室12の圧力
Pdを受ける弁82の受圧面積)をAPd、開閉部82
aのフロントヘッド4側端面の貫通孔81aに臨む面の
面積(放圧通路開放方向へのクランク室8の圧力を受け
る弁82の受圧面積)をAPcとすると、閉弁力(Fc
lose)は、 Fclose=Ps・APs+Pd・APd となり、開弁力(Fopen)は、 Fopen=Pc・APc+(APd+APs−AP
c)・(Pc+Ps)/2 となる。
【0063】例えば、弁82の軸部82bの外径を3m
m、弁座81の貫通孔81aの内径を5mm、開閉部8
2aの外径を6mmとすると、 APd=7.0mm2 、 APc=19.6mm2 、 APs=21.2mm2 、 シート面面積(APd+APs−APc)=5.4mm
2 となる。
【0064】高負荷時の圧力条件として、 副吐出室1fの圧力Pd:1.5MPa、 吸入室13の圧力Ps:0.2MPa とすると、クランク室8の圧力Pc>0.58MPaの
条件では、Fopen>Fcloseとなり、弁82が
放圧通路11Aを開放し、必要以上に上昇したクランク
室8の圧力Pcを吸入室13に逃がすことができる。
【0065】低負荷時の圧力条件として、 副吐出室1fの圧力Pd:0.5MPa、 吸入室13の圧力Ps:0.2MPa とすると、クランク室8の圧力Pc>0.29MPaの
条件では、Fopen>Fcloseとなり、高負荷時
と同様に弁82が放圧通路11Aを開放し、必要以上に
上昇したクランク室8の圧力Pcを吸入室13に逃がす
ことができる。
【0066】放圧通路11Aが開放されるときのクラン
ク室8の圧力条件は、高負荷時、低負荷時いずれも斜板
10を最小角度に維持するのに必要な圧力以上であり、
斜板10の制御性を損なうことが無い。
【0067】こられの受圧面積、APs、APd、AP
cを適宜設定することにより、副吐出室1fの圧力Pd
と吸入室13の圧力Psとの合計に対する弁82の開弁
圧の割合を設定できる。この開弁圧の割合は上述したよ
うに、冷房負荷の変動に関係無く、ほぼ一定である。
【0068】図4は第1実施形態の可変容量型斜板式圧
縮機のコントロールバルブをONからOFFにしたとき
の圧力変動を示すグラフである。
【0069】次に、第1実施形態の可変容量型斜板式圧
縮機のコントロールバルブ18をONからOFFにした
ときの圧力変動について説明する。
【0070】コントロールバルブ18をONにしてから
10秒後にOFFにすると、コントロールバルブ18が
給気通路11Bを開き、この結果、吐出室12内の冷媒
ガスが給気通路11Bを通じてクランク室8に供給され
る。これにともないクランク室8の圧力Pcが急激に高
くなって斜板10の傾斜角度が小さくなり、吐出室12
の圧力Pdが低下する。吐出室12の圧力Pdが低下す
ると冷房能力が小さくなるので、吸入室13の圧力Ps
が高くなる。約13秒後にクランク室8の圧力Pcは弁
82の開弁圧(第1の実施形態では開弁圧を(Pd+P
s)/2に設定してあるが、勿論これは開弁圧の設定値
の一例である)を超える。すると、弁82が放圧通路1
1Aを開き、クランク室8の圧力Pcは瞬時に開弁圧よ
りも低くなる。これ以降は吐出室12の圧力Pd及びク
ランク室8の圧力Pcは徐々に低下し、吸入室13の圧
力Psは徐々に上昇するが、吐出室12の圧力Pd+吸
入室の圧力Psに対するクランク室8の圧力Pcの割合
はほぼ一定である。
【0071】この第1実施形態によれば、以下の効果を
奏する。
【0072】弁82が、吸入室13の圧力Ps及び吐出
室12の圧力Pdと、クランク室8の圧力Pcとの差に
基づいて動作し、放圧通路11Aを流れる冷媒ガスの量
を調節するので、高負荷時の弁82の開弁圧を、吐出室
12の圧力Pd+吸入室13の圧力Psに対してある割
合にすると、中負荷時、低負荷時にもほぼその割合の開
弁圧で弁82が開く。この結果、冷房負荷に関係無く、
クランク室8の圧力Pcが必要以上に高くなると放圧通
路11Aが開き、クランク室8の圧力を下げることがで
きる。このように、冷房負荷がどのような状態にあって
も、クランク室8の圧力Pcが必要以上の圧力にならな
いので、吸入行程時の駆動負荷の増加、この駆動負荷の
増加による斜板やシュー等の耐久性の低下、シャフトシ
ールのシール力が過剰に高まることによるシャフトシー
ルの耐久性の低下等の問題を解決することができる。
【0073】また、寝込みの液冷媒の問題についても、
冷房負荷に関係無くクランク室8の圧力Pcが低い段階
で放圧通路11Aを開くようにすることができるので、
圧縮機の始動後、直ぐに最大吐出容量にすることができ
る。
【0074】図5はこの発明の第2実施形態に係る可変
容量型斜板式圧縮機の一部分を示し、同図(a)は弁が
開いた状態の拡大断面図、同図(b)は弁が閉じた状態
の拡大断面図である。
【0075】第2実施形態の可変容量型斜板式圧縮機は
一部を除いて第1実施形態の可変容量型斜板式圧縮機と
同じ構成であるので、同じ部分には同一符号を付してそ
の説明を省略する。以下、第1実施形態と構成の異なる
部分についてだけ説明する。
【0076】シリンダブロック1の通路1gと弁作動室
1dとの間にはバネ収容穴201が形成されている。こ
のバネ収容穴201内にはコイルスプリング(付勢部
材)202が収容れている。このコイルスプリング20
2は開閉部82aを弁座81の方へ付勢する。
【0077】図5(b)に示す状態では、放圧通路遮断
方向の力が、放圧通路開放方向の力という)を上回って
いる。この放圧通路遮断方向の力にはコイルスプリング
202の付勢力が含まれている。図5(b)に示す状態
からクランク室8の圧力が高くなり、放圧通路開放方向
の力が、放圧通路遮断方向の力を上回ると、弁82が開
き、図5(a)に示す状態になる。
【0078】この第2実施形態によれば、第1実施形態
と同様の効果を奏するとともに、弁82に対するコイル
スプリング202の付勢力の向きや強さを適宜設定する
ことができるので、弁82の開弁圧の設定をより容易に
行うことができる。また、コイルスプリング202の付
勢力により弁82の動作を安定させることができ、弁8
2のチャタリングを防止することができる。
【0079】図6はこの発明の第3実施形態に係る可変
容量型斜板式圧縮機の一部分を示し、同図(a)は弁が
開いた状態の拡大断面図、同図(b)は弁が閉じた状態
の拡大断面図である。
【0080】第3実施形態の可変容量型斜板式圧縮機は
一部を除いて第1実施形態の可変容量型斜板式圧縮機と
同じ構成であるので、同じ部分には同一符号を付してそ
の説明を省略する。以下、第1実施形態と構成の異なる
部分についてだけ説明する。
【0081】弁382の開閉部382aには、リターン
通路382cが形成されている。このリターン通路38
2cの通路断面積は放圧通路11Aの開放時(図6
(a)参照)の通路断面積に較べ極めて小さい。したが
って、リターン通路382cは閉弁時に放圧通路11A
の絞りとして機能する。この開閉部382aの一端面に
は軸部382bが連設されている。
【0082】図6(b)に示すように、弁382が弁座
81に接触しているとき、クランク室8の冷媒ガスはリ
ターン通路382c及び放圧通路11Aを通じて吸入室
13に戻される。リターン通路382cは上述のように
絞りの機能を有する。すなわち、閉弁時、放圧通路11
A及びリターン通路382cは抽気通路として機能す
る。
【0083】クランク室8の圧力Pcが高くなり、放圧
路開放方向の力が放圧路遮断方向の力を上回ると、図6
(b)に示すように、弁382が放圧通路11Aを開放
し、クランク室8内の余分な冷媒ガスが吸入室13へ戻
される。
【0084】この第3実施形態によれば、第1実施形態
と同様の効果を奏するとともに、弁382の開閉部38
2aにリターン通路382cが形成されているので、図
6(b)のように弁382が閉じているとき放圧通路1
1Aが抽気通路11Cの代わりになるため、抽気通路1
1Cを省略することもできる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
の圧縮機によれば、前記弁の開弁圧に吐出室の圧力が関
与するため、冷房負荷が変化して吐出室の圧力が変化す
ると、その変化に応じて前記弁の開弁圧が変化するの
で、冷房負荷の変化に応じて前記弁の開弁圧を変化させ
ることができ、冷房負荷に関係無く、クランク室の圧力
が必要以上に上昇したときにクランク室の圧力を下げる
ことができる。
【0086】請求項2記載の発明の圧縮機によれば、前
記弁は前記吸入室の圧力及び前記吐出室の圧力の合力と
前記クランク室の圧力差に基づいて開弁圧が決定され、
しかも前記吐出室の圧力(絶対圧力)に対する前記斜板
を最小傾斜角度に保持するのに必要な前記クランク室と
前記吸入室との差圧の比は負荷に関係無くほぼ一定であ
るので、冷房負荷に関係無く、クランク室の圧力が必要
以上に上昇したときにより的確にクランク室の圧力を下
げることができる。
【0087】請求項3記載の発明の圧縮機によれば、前
記吸入室の圧力を受ける前記弁の受圧面積が、前記吐出
室の圧力を受ける前記弁の受圧面積以上の広さを有する
ため、前記通路を遮断する方向へ作用する力がそれ程大
きくならないので、クランク室の圧力が過剰になったと
き、より早い段階で前記通路を開放することができる。
【0088】請求項4記載の発明の圧縮機によれば、前
記弁に対して前記通路を遮断又は開放する方向へ付勢す
る付勢部材を備えているので、前記付勢部材の付勢力の
向きと強さとによって前記弁の動作を調節することがで
きる。また、付勢部材の付勢力により弁の動作を安定さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係る可変容量
型斜板式圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】図2は図1に示す可変容量型斜板式圧縮機の一
部分を示し、同図(a)は弁が開いた状態の拡大断面
図、同図(b)は弁が閉じた状態の拡大断面図である。
【図3】図3は図1に示す可変容量型斜板式圧縮機に設
けられた弁に作用する圧力を示す拡大断面図である。
【図4】図4は第1実施形態の可変容量型斜板式圧縮機
のコントロールバルブをONからOFFにしたときの圧
力変動を示すグラフである。
【図5】図5はこの発明の第2実施形態に係る可変容量
型斜板式圧縮機の一部分を示し、同図(a)は弁が開い
た状態の拡大断面図、同図(b)は弁が閉じた状態の拡
大断面図である。
【図6】図6はこの発明の第3実施形態に係る可変容量
型斜板式圧縮機の一部分を示し、同図(a)は弁が開い
た状態の拡大断面図、同図(b)は弁が閉じた状態の拡
大断面図である。
【図7】図7は従来の可変容量型斜板式圧縮機の高負荷
時における各室の圧力とピストンストロークとの関係を
示すグラフである。
【図8】図8は同従来の可変容量型斜板式圧縮機の低負
荷時における各室の圧力とピストンストロークとの関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
7 ピストン 8 クランク室 10 斜板56+ 12 吐出室 13 吸入室 22 圧縮室 11A 放圧通路(クランク室8の冷媒ガスを吸入室1
3へ逃がす通路)弁 80
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 AA04 AA10 AA13 AA27 BA19 BA28 CA01 CA29 DA25 EA33 3H076 AA06 BB32 CC12 CC20 CC29 CC83 CC91

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮室に供給する冷媒ガスを貯える吸入
    室と、 前記圧縮室から吐出された冷媒ガスを貯える吐出室と、 ピストンのストローク量を決める斜板が収容されるクラ
    ンク室と、 このクランク室の圧力が所定値以上に上昇したときにそ
    のクランク室の冷媒ガスを前記吸入室へ逃がす通路と、 この通路の途中に設けられた弁とを備えている可変容量
    型斜板式圧縮機において、 前記弁が、前記吸入室の圧力、前記吐出室の圧力及び前
    記クランク室の圧力に基づいて動作することを特徴とす
    る可変容量型斜板式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記吸入室の圧力及び前記吐出室の圧力
    の合力が前記弁に対して前記通路を遮断する方向へ作用
    し、 前記クランク室の圧力が前記弁に対して前記通路を開放
    する方向へ作用することを特徴とする請求項1記載の可
    変容量型斜板式圧縮機。
  3. 【請求項3】前記吸入室の圧力を受ける前記弁の受圧面
    積が、前記吐出室の圧力を受ける前記弁の受圧面積以上
    の広さを有することを特徴とする請求項2記載の可変容
    量型斜板式圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記弁に対して前記通路を遮断又は開放
    する方向へ付勢する付勢部材を備えていることを特徴と
    する請求項1、2又は3記載の可変容量型斜板式圧縮
    機。
  5. 【請求項5】 前記弁に、前記クランク室の冷媒ガスを
    前記吸入室へ逃がすリターン通路が形成され、 このリターン通路の通路断面積が前記通路の開放時の通
    路断面積に較べ極めて小さいことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項記載の可変容量型斜板式圧縮機。
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