JP2003105963A - 床下収納空間の利用方法 - Google Patents

床下収納空間の利用方法

Info

Publication number
JP2003105963A
JP2003105963A JP2001304535A JP2001304535A JP2003105963A JP 2003105963 A JP2003105963 A JP 2003105963A JP 2001304535 A JP2001304535 A JP 2001304535A JP 2001304535 A JP2001304535 A JP 2001304535A JP 2003105963 A JP2003105963 A JP 2003105963A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage space
space
underfloor storage
floor
living
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001304535A
Other languages
English (en)
Inventor
Akimasa Ono
晃正 小野
Tomohiro Osawa
朋宏 大澤
Takashi Ota
孝志 太田
Kanji Kanda
寛治 神田
Nobuyuki Sato
信行 佐藤
Etsuko Kuno
悦子 久野
Junko Yoshinami
純子 吉浪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Satobenec Co Ltd
Original Assignee
Satobenec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Satobenec Co Ltd filed Critical Satobenec Co Ltd
Priority to JP2001304535A priority Critical patent/JP2003105963A/ja
Publication of JP2003105963A publication Critical patent/JP2003105963A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tables And Desks Characterized By Structural Shape (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】床下に必要な大きさの多目的空間をコスト負担
を掛けることなく形成するとともに、同多目的空間を床
下収納空間として有効に利用する方法を提供すること。 【解決手段】所定居住空間の床の一部に床下収納空間を
形成し、同床下収納空間に、前記所定居住空間で使用す
る家財を出し入れ自在に収納した、また、前記家財は、
少なくともテーブルを含むこととした。したがって、居
住空間と床下収納空間の空間同士を直接的に関連付けた
有効利用が可能となり、しかも、家財を使用しない場合
は居住空間を広く利用できるとともに、必要に応じて居
住空間内に必要家財を容易に出現させてこれを利用する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床下収納空間の利
用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、家屋に床下収納空間を設け、同空
間を、食料品などを貯蔵する床下収納庫として利用する
ことが知られている。
【0003】これは、室内空間を圧迫することなく収納
スペースを確保することができることから、特にキッチ
ンなどでは広く利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、床下収納
空間の利用はきわめて有効ではあるが、あくまでも新た
な収納スペースを単に設けただけのものであり、室内空
間と、同室内空間を形成する床下に設けられた収納空間
とを直接的に関連付けて、両空間を積極的に用いるよう
にした床下収納空間の利用方法とはいえない。
【0005】すなわち、例えば、所定の部屋に必要な家
財を、この部屋の床下収納空間内に収納しておき、必要
に応じて当該床下収納空間の上方に出現させて使用し、
必要のない場合は室内の居住空間を可及的に広く利用可
能とする思想を具現化したものはなかった。
【0006】特に、床スラブにより複数の階層に区画す
ると共に、各区画に複数の住宅を設けた集合住宅では、
通常、延床面積に限度があり、種々の家財を用いた生活
の利便性と、広い居住空間による快適性とを両立させる
ことは困難であった。
【0007】本発明は、上記課題を解決することのでき
る床下収納空間の利用方法を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載の本発
明では、所定居住空間の床の一部に床下収納空間を形成
し、同床下収納空間に、前記所定居住空間で使用する家
財を出し入れ自在に収納した。
【0009】(2)請求項2記載の本発明では、家財は、
少なくともテーブルを含むことを特徴とする請求項1記
載の床下収納空間の利用方法。
【0010】(3)請求項3記載の本発明では、テーブル
に加え、少なくとも椅子を出し入れ自在とした。
【0011】(4)請求項4記載の本発明では、少なくと
もテーブルは垂直方向に移動して出し入れ可能であるこ
ととした。
【0012】(5)請求項5記載の本発明では、家屋の床
が、集合住宅を複数の階層に区画する床スラブであり、
同スラブの一部を下方に膨出して床下収納空間を形成し
た。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0014】本実施の形態では、本発明を、床スラブに
より複数の階層に区画して形成した集合住宅に適用した
ものとし、前記各床スラブの一部を下方へ膨出させて各
床スラブに凹状の床下収納空間を形成し、同空間の有効
利用を図っている。
【0015】すなわち、集合住宅において、所定居住空
間の床の一部に床下収納空間を形成し、同床下収納空間
に、前記所定居住空間で使用する家財を出し入れ自在に
収納したものである。
【0016】上記家財としては、少なくともテーブルを
含むこととし、さらにこの場合の所定の居住空間として
は、リビングルームなどが考えられる。なお、ここでテ
ーブルというのは、応接台や勉強机、作業机なども含む
ものである。
【0017】リビングルームでは、テーブルを囲んで一
家団らんのときを過ごす場合や、接客する場合もテーブ
ルが必要となる一方、子供が遊ぶときなどのように極力
広いスペースを確保したい場合もある。
【0018】そのような生活環境の中で、本発明によれ
ば、リビングルームにおけるテーブルを必要に応じて床
下収納部から出し入れすることができるので、リビング
ルームの使用に際し、居住者はニーズに応じた環境を容
易に得ることができる。
【0019】また、上記テーブルは、垂直方向に移動し
て出し入れ可能とすることができ、かかる構成とすれ
ば、例えば、床下収納空間に昇降機などを設置しての電
動による出し入れも公知の技術で容易に行え、居住者
は、スイッチ操作によるワンタッチでテーブルを収納し
たり、取出したりして使用することができる。
【0020】ところで、テーブルを使用する場合は、例
えばリビングセットにしてもソファなどを含む椅子の使
用も当然考えられるので、テーブルに加え、少なくとも
椅子を出し入れ自在とすることが好ましい。この場合
も、椅子は床下収納空間の直上方位置に自動的にワンタ
ッチでセットできるようにすることが望ましい。
【0021】なお、上記してきた床下収納空間内には、
所定の家財のみを収納可能として説明したが、例えば、
ベッドを収納している場合はその床部上には机が出され
ており、出されている机を床下収納空間に収納し、代わ
りにベッドを床部上に出すように、二種類の家財が床部
上と床下収納空間内とで入れ替わるような構成とするこ
ともできる。
【0022】ところで、上記してきた床下収納空間の利
用は、特に、延床面積を大きく取れない集合住宅におい
てより価値が高まる。すなわち、集合住宅を複数の階層
に区画する床スラブの一部を下方に膨出して床下収納空
間を形成するものである。
【0023】このようにして、各床スラブに床下収納空
間を形成することにより、必要な場所に必要な大きさの
床下収納空間を、コスト負担を掛けることなく形成する
ことができ、かかる収納空間にその上方の所定居住空間
で用いる家財を出し入れ自在に収納することで、空間同
士を直接的に関連付けた有効利用が可能となり、マンシ
ョンなどの集合住宅の大きな付加価値となり得る。
【0024】しかも、かかる集合住宅を提供する側に置
いては、各階の高さに変更が生じないため、日影規制や
高度斜線規制を受ける心配がなく、階数・床面積を有効
に確保することができる。
【0025】なお、上記床下収納空間は、必要以上に大
きく形成しないのであれば、消防法の適用を受けること
はなく、火災感知器の設置を義務付けられる等の煩わし
さを生じることもない。
【0026】
【実施例】(第一実施例)以下に、本発明の実施例を、
図面を参照しながら説明する。
【0027】まず、鉄筋コンクリート製の集合住宅の一
般的な構成を説明する。
【0028】図1に示すAは、通常の鉄筋コンクリート
製の集合住宅であり、同集合住宅Aは、前後左右方向に
対向させて立設した複数の柱部1と、対向する柱部1,1
の間に横架した梁部2との間に、外壁3と内壁4と床ス
ラブ5とを張設して、内部に複数の居住空間Sを区画し
た状態にて形成している。
【0029】そして、居住空間S内には、図3〜図5に
も示すように、床部6を張設して、同床部6上に、リビ
ング・ダイニングルーム7と和室8とキッチン9と浴室
10と洗面所11と便所12と洋室13,14と玄関15と下駄箱16
と吊り戸棚24と押入れ25と物入れ26とクローゼット27,2
8とを設けている。20は窓、21は内部仕切壁、23は、左
右対称位置にそれぞれ配置したパイプスペースであるこ
こで、居室としてのリビング・ダイニングルーム7と和
室8と洋室13,14の内、和室8は、床部6の左右いずれ
か一側の中央部に形成する一方、キッチン9、浴室10、
洗面所11、及び、便所12等の水廻り機能室17は、床部6
の左右いずれか他側の中央部に形成して、和室8と水廻
り機能室17とを左右に隣接させて配置している。
【0030】しかも、和室8の直下方に位置する床スラ
ブ5の部分には、下方へ膨出して、上面に凹状の多目的
空間S1を形成する多目的空間形成部18を形成し、同多目
的空間形成部18の直下方に位置する階下の部屋には、水
廻り機能室17を配置している。19は収納ケースである。
【0031】このようにして、各階層の床スラブ5に形
成した多目的空間形成部18は、左右方向に千鳥状となる
ように階別に交互に配置して、集合住宅A全体の荷重バ
ランスを良好に保つと共に、集合住宅Aの強度も良好に
確保することができるようにしている。
【0032】この際、和室8の床部6(本実施例では畳
22を敷設している)の下には開閉体(図示せず)を設け
て、同開閉体を開放することにより、和室8の直下方に
配置した多目的空間形成部18に、物品を楽に収納するこ
とができると共に、必要に応じて物品の出し入れを楽に
行うことができる。
【0033】ここで、キッチン9、浴室10、洗面所11、
及び、便所12等の水廻り機能室17は、床スラブ5の下面
によって形成される各階層の天井部5aが高すぎると、清
掃がし難い上に、熱効率が悪くなるという不具合がある
が、かかる水廻り機能室17は、下方に膨出する多目的空
間形成部18の直下方に位置する階下の部屋に配置してい
るため、同多目的空間形成部18が下方に膨出している分
だけ、水廻り機能室17の天井部5aの高さを低くすること
ができて、同水廻り機能室17の清掃をし易くすることが
できると共に、同水廻り機能室17の熱効率を高くするこ
とができる。
【0034】したがって、清掃の容易化と熱効率の良好
な確保が図れるように、水廻り機能室17の天井部5aの高
さを必要最低限の高さに設定することにより、多目的空
間形成部18の容積を最大限に大きく設定することができ
て、必要最低限の多目的空間S1を確保することができ
る。
【0035】また、図2及び図3に示すように、和室8
の直下方に形成した多目的空間形成部18を、押入れ25と
物入れ26とクローゼット27の直下方位置まで伸延させて
形成している。
【0036】このようにして、図3に示すように、クロ
ーゼット27では、洋服29,30等を上下二段に吊り下げた
状態にて収納することができると共に、多目的空間形成
部18の多目的空間S1による収納スペース分だけ上下段の
各吊り下げ位置を低く設定することができるため、小柄
な女性や子供でも容易に洋服29,30等を吊り下げたり取
出したりすることができる。
【0037】そして、上段の吊り下げ位置を下げた分だ
けクローゼット27内の上部に枕棚31等を設けるスペース
を形成することができて、収納効率(デッドスペースの
少ない)を向上させることができる。
【0038】また、図4及び図5に示すように、下駄箱
16の直下方位置にも多目的空間形成部18を形成して、同
多目的空間形成部18の多目的空間S1による収納スペース
分だけ下駄箱16内の収納空間を大きくして、同下駄箱16
内に三輪車32やベビーカー33等を収容可能としている。
H1は階高さ、H2は居室天井高さ、H3はバリアフリー対応
寸法である。
【0039】このようにして、従来においては三輪車32
やベビーカー33等を置いていた玄関15を広く使用するこ
とができる。34は靴である。
【0040】この際、階下の玄関15に配置した下駄箱16
の直上方位置に、階上の多目的空間形成部18が位置して
も、吊り戸棚24等を手の届く高さに設置する必要性か
ら、同吊り戸棚24の設置に多目的空間形成部18の存在は
何ら支障となることがない。
【0041】また、多目的空間形成部18を利用すること
により、床下に配管する排水管(図示せず)に所定の勾
配をもたせて配置することができるため、水廻り機能室
17をパイプスペース23から離れた位置に配置することも
可能となり、同水廻り機能室17のレイアウトの自由度を
増大させることができる。
【0042】上記構造の集合住宅Aにおいて、本発明の
要旨となるのは、上記集合住宅Aにおける所定の多目的
収納空間18の利用方法において、居住空間Sの床の一部
に形成した多目的収納空間18を床下収納空間Qとして設
け、同床下収納空間Qに前記所定居住空間Sで使用する
家財を出し入れ自在に収納したことにある。
【0043】本実施例では、図6〜図9に示すように、
所定居住空間Sをリビング・ダイニングルーム7とし、
その床部6の一部に床下収納空間Qを形成するととも
に、同床下収納空間Qに、リビング・ダイニングルーム
7で使用する家財としてのソファセット70を出し入れ自
在に収納している。
【0044】したがって、リビング・ダイニングルーム
7を広く使う場合と、便利なソファセット70を利用する
場合とを、適宜選択利用することが可能となる。
【0045】なお、ここでのソファセット70は、ソファ
(椅子)71とテーブル72とからなるものとしている。
【0046】本実施例では、図示するように、床下収納
空間Qは、床スラブ5の一部を下方に膨出させて上面に
凹状の凹部50を形成し、この凹部50を所定の容積を有す
る床下収納空間Qとしている。
【0047】そして、同床下収納空間Q内に、それぞれ
出し入れ機構を介して、テーブル72を垂直方向に移動し
て出し入れ可能となるように収納配設するとともに、同
テーブル72を挟んで対向する位置にソファ71を回動しな
がら出し入れ可能としている。
【0048】ここで、テーブル72とソファ71の出し入れ
機構について説明する。
【0049】テーブル72は、床下収納空間Qの底面に4
本の筒状支持体72aを立設し、同支持体72a中にテーブル
72の脚72bを入れ子式に摺動自在に収納している。72cは
周知のばね式固定ピンである。
【0050】かかる構造により、天板72dとなる床部分
を引き上げると、テーブル72が垂直方向に移動し、特に
大きな空間を必要とせずにテーブル72の出し入れを容易
に行える。なお、天板72dとなる床部分には、引き上げ
るための取っ掛かりとなるような溝やあるいは補助具を
挿入する孔などを設けておくとよい。
【0051】ところで、テーブル72の天板72dは、この
ままではリビング・ダイニングルーム7の床部6(例え
ばフローリング)のままになってしまうので、テーブル
として利用するには抵抗がある。そこで、テーブル72を
上昇させて引き出した後に、天板のみをひっくり返して
使用するようにするとよい。この場合、天板72dと脚72b
とは連結・解除自在な取り付けとしておく。
【0052】さらに、テーブル72の出し入れ機構として
は、上述したように手動式に限るものではなく、図示し
ないが電動方式とすることもできる。
【0053】例えば、床下収納空間Qの底部にさらに駆
動源収納部を設け、同収納部内に周知のリフト装置を収
納配設し、同リフト装置をテーブル72の脚72bに連結す
るような構造が考えられる。この場合、リビング・ダイ
ニングルーム7に適宜操作スイッチを設けておくとよ
い。
【0054】また、この場合は、自動的にテーブル72が
上昇するので、天板72dと脚72bとは必ずしも連結され
ている必要はない。
【0055】次にソファ71の出し入れ機構について説明
すると、ここではソファ71の座部71aと背もたれ部71bと
の境部に設けたヒンジ71cによる簡単な枢支連結構造と
している。
【0056】すなわち、ソファ71は前記ヒンジ71cを介
して回動させることにより、収納状態姿勢から使用状態
姿勢まで引き起こすようにしている。この場合、背もた
れ部71bの背面は、収納時にはそのままリビング・ダイ
ニングルーム7の床部6となるように床部6と同質の材
料を用いるとよい。
【0057】さらに、本実施例では、ソファ71を使用時
に確実に安定させるために、支持板71dを床下収納空間
Qの側壁面から引き出し自在に配設し、これを引き出し
た状態でその上にソファ71の座部71aを載置するように
している(図7参照)。
【0058】また、ソファ71の安定性を図るためには、
図8及び図9に示すように、一対のソファ用脚71eを回
動自在に座部71aの裏面に一端を枢支連結しておくこと
もできる。ソファ71の使用時には、このソファ用脚71e
を回動させて床下収納空間Qの底面で確実に支持するこ
とができる。図8中、51は座部71aの裏面側に畳んだソ
ファ用脚71eを、ソファ71の収納時に逃がすために設け
た収納部内脚収容凹部である。
【0059】ところで、ソファ71とテーブル72とを収納
した状態では、ソファ71の背もたれ部71bが天板72d上に
重なるようにソファ71の背もたれ部71bの端部71b'とテ
ーブル72の天板72dの端部72d'とにそれぞれテーパ面を
形成しているので、収納状態でもソファ71が確実に支持
されて、図6及び図8の上図に示すように、広いリビン
グ・ダイニングルーム7として有効利用でき、子供など
が遊びまわってもソファ71が落ち込んだりするおそれは
ない。
【0060】本実施例の変容例として、図10に示すよ
うに、ソファ71を座椅子に代えることもできる。
【0061】すなわち、テーブル72を収納するための床
下収納空間Qに加えて、同床下収納空間Qを挟んだ位置
に、背もたれ収納部Q1を設け、同空間Q1内に背もたれ73
を引き出し自在に収納するものである。
【0062】背もたれ73には、中途に周知のリクライニ
ング機構73aが設けられており、好みに応じた角度でリ
クライニング可能となっている。
【0063】また、ソファ71などの椅子を廃止して、図
11に示すように、テーブル72のみを出し入れ自在とし
た構成とすることもできる。テーブル72の出し入れ機構
は上述した例と同様のものを採用すればよい。
【0064】これは、いわゆる掘りごたつ式となるもの
で、床下収納空間Q内に暖房装置を配設すれば、実際に
コタツとして利用可能である。
【0065】このように、本実施例によれば、通常は部
屋を広く利用して、必要に応じてソファセット70を床か
ら出現させて利用することができる。
【0066】また、先の実施例では、ソファセット70を
床下収納空間Qから出し入れ自在としたが、たとえば他
の例として、書斎机や勉強机を床下収納空間Qから出し
入れ自在としてもよい。そして、出し入れ機構について
も当然先の実施例同様な構成とすることもできるが、図
12に示すように、パンダグラフ方式を採用することも
できる。
【0067】すなわち、図12において、Pはパンダグ
ラフ機構であり、複数のリンク節P1から構成され、図1
2(a)の収納状態から必要に応じて図12(b)の使用状態
に伸長可能となっている。
【0068】使用状態では、天板72dの裏面に設けた支
持棒P2をリンク節P1に係止することで、天板72dを安定
支持することができ、机としての利用が可能となる。
【0069】このように、たとえばリビング・ダイニン
グルーム7にかかる機構を採用することで、子供部屋や
書斎が必ずしも必要とはなくなり、必要に応じて勉強部
屋、書斎として利用することができる。したがって、居
住スペースが狭い集合住宅Aなどに好適に採用すること
ができる。
【0070】ところで、引き出し機構のさらなる変容例
として、図13に示すようなオーバースライディング機
構を採用することもできる。
【0071】これは、床下収納空間Q内に弓形のレール
部材74を配設し、同レール部材74上を摺動するやはり弓
形のスライド部材74aを取り付け、同スライド部材74aの
先端部に机板72'を片持ち支持した構造としている。74b
は支持杆、74cは机板72'とスライド部材74aとの連結
部、74dは同スライド部材74aのストッパピンである。
【0072】かかる構成では、上述してきたような掘り
ごたつ式の利用も可能である上に、図13(b)に示すよ
うに、床下収納空間Qを閉蓋することで、和風の文机の
ような利用も可能である。
【0073】(第二実施例)図14に示したものは、家
財としての腰掛け75を床下収納空間Qから出し入れ自在
にしたものである。
【0074】本実施例では腰掛け75の本体部と同形状、
同サイズの大きさで床下収納空間Qを形成し、上面開口
部Q2の周縁には段差部Q2'を形成している。そして、腰
掛け75を、座板75aに箱状の椅子部75bを連設した構成と
し、しかも、前記座板75aが、前記上面開口部Q2の段差
部Q2'に嵌合可能としている。
【0075】したがって、腰掛け75を収納した状態で
は、座板75aと床部6とが面一状態となり、腰掛け75を
引き上げてひっくり返せば、座板75aが前記段差部Q2'に
係合して、前後左右にずれることのない安定した腰掛け
75となる。なお、この腰掛け75は、一人掛でもよいし、
複数人が使用できるベンチのような形状でも構わない。
【0076】また、座板75aと椅子部75bとを着脱自在と
すれば、椅子部75bの内部空間を収納空間として利用す
ることもできる。この場合、座板75aが蓋となる。
【0077】このように、本実施例では、通常は居住空
間Sを広く利用でき、必要に応じて腰掛け75を床下から
出現させて適宜利用することができ、居住空間Sの有効
利用が図れる。
【0078】(第三実施例)図15に示したものは、家
財として、昔ながらの囲炉裏76を床下収納空間Qから出
し入れ自在にしたものである。近代的な集合住宅Aにあ
っても、囲炉裏76を使用することができ、通常は床下収
納空間Qに収納されているので邪魔になることもない。
なお、囲炉裏76の付属品76aについても床下収納空間Q
に収納できるようにすることが望ましい。
【0079】図15において、77はリフト装置であり、
床下収納空間Qの底部に配設されており、これはモータ
と減速ギヤなどを組合わせて構成することができる。あ
るいは、エアシリンダや油圧シリンダなどで構成しても
よい。
【0080】また、かかるリフト装置77は室内に別途設
けた遠隔スイッチ77aにより作動するようにしている。
したがって、重たい囲炉裏76を誰でも簡単に設置するこ
とができる。
【0081】図中、76bは床部6と同材質の材料からな
る蓋体であり、囲炉裏76を使用する場合に取り外せばよ
い。
【0082】(第四実施例)図16に示したものは、家
財として、仏壇78を床下収納空間Qから出し入れ自在に
したものである。居住スペースの狭い集合住宅Aにあっ
て、仏壇78を設置したくても、サイズ的にきわめてコン
パクトな粗末な仏壇78しかおけない状況があるが、本実
施例によれば、大型の立派な仏壇78を設置することが可
能となる。
【0083】図16において、79は仏壇78の出し入れ機
構としての駆動部であり、図示しないモータなどの動力
源と駆動軸79aとを連動連結し、遠隔操作可能な操作ス
イッチ78aで動かせるようにしている。
【0084】また、80は仏壇78を円滑にかつ確実に起
立、倒伏させる案内レールであり、仏壇78に設けたガイ
ド輪78bが同案内レール80上を転動するようにしてい
る。
【0085】さらに、床下収納空間Qの底部には、緩衝
材81を張設して、仏壇78を収納した際に、仏壇78の表面
に傷などが付かないようにしている。
【0086】なお、本実施例では、仏壇78を床下収納空
間Qに収納した後は、蓋体78cにより閉蓋するようにし
ているが、仏壇78の背面部に、この仏壇78を設置する部
屋の床部6と同材質の板材を貼設して蓋体78cを省略す
ることもできる。
【0087】以上、各実施例を通して本発明を説明して
きたが、本発明は上記してきた各実施例に限定されるも
のではない。例えば、家財の出し入れを、手動でのみ行
うように説明したものであってもこれを電動化しても構
わない。
【0088】さらに、床下収納空間Q内には、所定の家
財のみを収納可能として説明したが、例えば、ベッドを
収納している場合はその床部6上には机が出されてお
り、机を床下収納空間Qに収納して代わりにベッドを床
部6上に出すように、二種類の家財が床部6上と床下収
納空間Q内とで入れ替わるような構成とすることもでき
る。すなわち、通常同時には使用することのない二種類
の家財などを、床下収納空間Qと、その直上方の床部6
との間で入れ替えて使用可能にする形態についても本発
明に含まれる。
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0090】(1)請求項1記載の本発明では、所定居住
空間の床の一部に床下収納空間を形成し、同床下収納空
間に、前記所定居住空間で使用する家財を出し入れ自在
に収納したことにより、居住空間と床下収納空間の空間
同士を直接的に関連付けた有効利用が可能となり、しか
も、家財を使用しない場合は居住空間を広く利用できる
とともに、必要に応じて居住空間内に必要家財を容易に
出現させてこれを利用することができる。
【0091】(2)請求項2記載の本発明では、家財は、
少なくともテーブルを含むこととしたので、通常は使わ
ない応接台などを床下収納空間内に収納しておき、来客
時に出現させて使用することができる。また、勉強机、
書斎机なども同様にして利用すれば、独立した勉強部屋
や書斎などを設けなくともよく、居住スペースの狭い集
合住宅などでは極めて都合がよい。
【0092】(3)請求項3記載の本発明では、テーブル
に加え、少なくとも椅子を出し入れ自在としたので、例
えばソファセットをそのまま床下収納空間に収納してお
くことができ、リビングルームや応接室を普段は広く使
用でき、必要に応じたソファセットの利用が可能とな
る。
【0093】(4)請求項4記載の本発明では、少なくと
もテーブルは垂直方向に移動して出し入れ可能であるこ
ととしたので、居住内空間における床下収納空間の上方
空間を広く使うことなく容易にテーブルの出し入れが行
え、出し入れの電動化も容易となる。
【0094】(5)請求項5記載の本発明では、家屋の床
が、集合住宅を複数の階層に区画する床スラブであり、
同スラブの一部を下方に膨出して床下収納空間を形成し
たので、必要な場所に必要な大きさの床下収納空間を、
コスト負担を掛けることなく形成することができ、マン
ションなどの集合住宅の大きな付加価値となり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る床下収納空間を有する集合住宅の
床下構造の断面正面説明図である。
【図2】同床下構造の平面説明図である。
【図3】クローゼット配置位置の床下構造の断面側面説
明図である。
【図4】下駄箱配置位置の床下構造の断面側面説明図で
ある。
【図5】下駄箱配置位置の床下構造の断面正面説明図で
ある。
【図6】第一実施例に係る床下収納空間の利用方法の断
面視による説明図である。
【図7】同平面視による説明図である。
【図8】同変容例の断面視による説明図である。
【図9】ソファ用脚の正面視による説明図である。
【図10】第一実施例の他の変容例に係る床下収納空間
の利用方法の断面視による説明図である。
【図11】第一実施例の他の変容例に係る床下収納空間
の利用方法の断面視による説明図である。
【図12】第一実施例の他の変容例に係る床下収納空間
の利用方法の断面視による説明図である。
【図13】第一実施例の他の変容例に係る床下収納空間
の利用方法の断面視による説明図である。
【図14】第ニ実施例に係る床下収納空間の利用方法の
断面視による説明図である。
【図15】第三実施例に係る床下収納空間の利用方法の
断面視による説明図である。
【図16】第四実施例に係る床下収納空間の利用方法の
断面視による説明図である。
【符号の説明】
A 集合住宅 Q 床下収納空間 S 居住空間 S1 多目的空間 1 柱部 2 梁部 3 外壁 4 内壁 5 床スラブ 6 床部 7 リビング・ダイニングルーム 18 多目的空間形成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 孝志 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号株式会 社さとうベネック内 (72)発明者 神田 寛治 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号株式会 社さとうベネック内 (72)発明者 佐藤 信行 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号株式会 社さとうベネック内 (72)発明者 久野 悦子 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号株式会 社さとうベネック内 (72)発明者 吉浪 純子 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号株式会 社さとうベネック内 Fターム(参考) 3B053 DA01 NB00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定居住空間の床の一部に床下収納空間を
    形成し、同床下収納空間に、前記所定居住空間で使用す
    る家財を出し入れ自在に収納したことを特徴とする床下
    収納空間の利用方法。
  2. 【請求項2】家財は、少なくともテーブルを含むことを
    特徴とする請求項1記載の床下収納空間の利用方法。
  3. 【請求項3】テーブルに加え、少なくとも椅子を出し入
    れ自在としたことを特徴とする請求項2記載の床下収納
    空間の利用方法。
  4. 【請求項4】少なくともテーブルは垂直方向に移動して
    出し入れ可能であることを特徴とする請求項2または3
    に記載の床下収納空間の利用方法。
  5. 【請求項5】集合住宅を複数の階層に区画する床スラブ
    の一部を下方に膨出して床下収納空間を形成したことを
    特徴とする請求項1〜4のずれか1項に記載の床下収納
    空間の利用方法。
JP2001304535A 2001-09-28 2001-09-28 床下収納空間の利用方法 Pending JP2003105963A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001304535A JP2003105963A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 床下収納空間の利用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001304535A JP2003105963A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 床下収納空間の利用方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003105963A true JP2003105963A (ja) 2003-04-09

Family

ID=19124439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001304535A Pending JP2003105963A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 床下収納空間の利用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003105963A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006241702A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Sekisui Chem Co Ltd 床下作業空間
JP2007029395A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Matsushita Electric Works Ltd 床下机装置
EP2452588A1 (en) * 2010-11-11 2012-05-16 Amaro Vigil Río Raising coffee table
KR102668798B1 (ko) * 2023-02-15 2024-05-23 (주)인풀 조립식 부스

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006241702A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Sekisui Chem Co Ltd 床下作業空間
JP2007029395A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Matsushita Electric Works Ltd 床下机装置
JP4561516B2 (ja) * 2005-07-26 2010-10-13 パナソニック電工株式会社 床下机装置
EP2452588A1 (en) * 2010-11-11 2012-05-16 Amaro Vigil Río Raising coffee table
KR102668798B1 (ko) * 2023-02-15 2024-05-23 (주)인풀 조립식 부스

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003105963A (ja) 床下収納空間の利用方法
JP7276684B2 (ja) 住宅
JP6113895B1 (ja) ベッド収納型バスタブ、ベッド収納型カウンターキッチン、及びワンルームマンション
JP2021078659A (ja) 食卓付き調理台及び集合住宅の間取り構造
JP3628992B2 (ja) 集合住宅の床下構造
CN214929270U (zh) 一种旅居车
JP7494876B2 (ja) 住宅
JP3628993B2 (ja) 集合住宅の床下構造
JP2002285715A (ja) 集合住宅の床下構造
JP7480800B2 (ja) 集合住宅の部屋構造
JP7488411B1 (ja) 住宅
JP3759087B2 (ja) 建物
JP3224260U (ja) 集合住宅の部屋構造
JP7401959B1 (ja) 住宅
CN212957779U (zh) 新型小微户型
JP2023161975A (ja) 住宅
JP5940494B2 (ja) 住宅
JP7262196B2 (ja) 設備ユニット
US2901780A (en) Home installations
JP3034976B2 (ja) 建築構造
JP2002285716A (ja) 集合住宅
JP2002285718A (ja) 集合住宅
JP2002285713A (ja) 集合住宅の床下構造
JP2000054497A (ja) 可変住空間ユニット集合住宅及び集合住宅の可変施工方法
JP2018003581A (ja) ベッド収納型バスタブ、及びワンルームマンション

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040826

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20071127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071127