JP2003105803A - 自走式土質改良機 - Google Patents

自走式土質改良機

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JP2003105803A JP2001304718A JP2001304718A JP2003105803A JP 2003105803 A JP2003105803 A JP 2003105803A JP 2001304718 A JP2001304718 A JP 2001304718A JP 2001304718 A JP2001304718 A JP 2001304718A JP 2003105803 A JP2003105803 A JP 2003105803A
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ホッパ内の土砂を円滑にホッパ外へ搬送し安定
した土砂供給量を確保するとともに、土砂の供給量をよ
り精度良く測定して土質改良材との混合比を制御するこ
とにより、高い品質の改良土を生成することができる自
走式土質改良機を提供する。 【解決手段】自走式土質改良機において、走行体1上部
の本体フレーム3上に設けられ土砂と土質改良材とを混
合する混合装置200と、これに土砂を供給する搬送コ
ンベア13と、この搬送コンベア13上方に設けられ下
流側に可動壁を有する土砂受入用のホッパ12と、搬送
土砂に土質改良材を供給する土質改良材供給装置36
と、搬送コンベア13上の土砂を加圧する加圧ローラ3
1と、加圧後の土砂の体積を測定する土砂体積測定手段
と、混合装置200により混合した改良土を機外へと搬
出する搬出コンベア107とを備える構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土砂を受入れて土
質改良材とともに混合して改質する自走式土質改良機に
係わるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建設省によるいわゆる建設リサイ
クル推進計画の策定(1997年)といった廃棄物再利
用促進の背景の下、例えば、ガス管等の埋設工事、上下
水道工事、及びその他の道路工事・基礎工事等が行われ
る様々な現場において、土砂を土質改良材とともに攪拌
混合処理し、リサイクル用の改良土製品や宅地用地・道
路の路床等の表層に敷設する地盤強化用の改良土を生成
する自走式土質改良機のニーズが拡がりつつある。
【0003】この種のものとしては、例えば特開200
0−45263号公報に記載の自走式土質改良機等が既
に提唱されている。この従来技術は、ホッパで受入れた
土砂を搬送コンベアにより搬送しつつ、この搬送土砂上
に土質改良材供給装置により土質改良材を供給して混合
装置に導入し、この混合装置により土砂及び土質改良材
を混合して生成した改良土を搬出コンベアにより機外に
排出するようになっている。
【0004】この従来技術において、上記ホッパの搬送
コンベアによる搬送方向下流側の壁面には、搬送コンベ
アとの対向端部に所定の面積(幅及び高さ)のゲートが
形成されており、搬送コンベアによりホッパ内から搬出
される土砂は、このゲートを通過する際に所定の断面積
(幅及び高さ)で切り出されるようになっている。上記
従来技術では、このようにホッパから所定断面積で連続
的に土砂が切り出されるようになっている。
【0005】また、上記搬送コンベアの搬送ベルトを支
持する支持ローラ間には、上記のようにほぼ一定の体積
でホッパから切り出される土砂の重量を搬送ベルトを介
して測定する、いわゆるコンベアスケールで構成した土
砂供給量測定手段が備えられている。そして、この土砂
供給量測定手段の検出結果に応じ、土質改良材供給装置
による土質改良材の供給量を制御することにより、土砂
及び土質改良材の混合比を制御するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、ホッパに投入された土砂は、搬送コンベアによりホ
ッパの上記ゲートを設けた壁面側に順次搬送される。こ
のとき、ゲートを通過しない土砂は、そのゲートが設け
られたホッパ壁面に干渉して滞留し、後から搬送されて
くる土砂からの押し付け力を受けることとなる。この場
合、改質対象となる土砂の性状にもよるが、例えば極め
て粒径が小さく粘性の高い粘性土等を改質対象とする
と、滞留して後から搬送されてくる土砂によりさらに壁
面に押し付けられた土砂は、そこで圧密し強く締め固ま
ってしまう場合がある。その結果、ホッパ外への土砂の
切り出し量が減少し、場合によってはホッパ内でいわゆ
る架橋現象が発生してホッパ外へ土砂が全く搬出されな
くなってしまう可能性がある。
【0007】また、良質な改良土を生成するためには、
土砂及び土質改良材の混合比が好適な値であることが重
要となる。上記従来技術においては、ホッパ内の土砂を
ゲートを介して切り出すことにより、土砂供体積を一定
とする配慮がなされているが、切り出された土砂の嵩密
度は土砂の性状やホッパ内での圧密状態により異なり、
単位体積当りの重量が変動する。その結果、土砂の供給
体積が一定であったとして、あたかも土砂供給量が一定
量であるように見えても、実際の土砂供給量は変動して
しまう。そこで、上記従来技術においては、上記土砂供
給量測定手段により供給土砂の重量を検出し、その検出
結果に応じて土質改良材の供給量を制御するようにして
いる。従って、良質な改良土を生成するためには、この
土砂供給量測定手段の検出結果の信頼性が重要となる。
【0008】ところで、上記土砂供給量測定手段は、搬
送ベルトを介して搬送土砂重量を検出する構成であるた
め、精度良く搬送土砂重量を測定するためには、搬送ベ
ルトが十分に撓むようにその前後で搬送コンベアを支持
する上記支持ローラの間隔を十分に確保する必要があ
る。しかしながら、支持ローラ間寸法を長くすると、そ
れだけ搬送コンベアの長手方向寸法が長尺化し、自走式
土質改良機全体の機長寸法の増大を招くことになる。自
走式土質改良機は、一般的にトレーラ等の輸送手段によ
り輸送されることが多いため、その機長に対し輸送制限
が規定されており、このような機長の長尺化は必ずしも
好ましくない。また機長が長くなると、その分、稼動現
場で自走する時等に周囲の障害物に対して注意して運転
しなければならなくなり、また狭いスペースにおける移
動もそれだけ難しくなる。その結果、上記従来技術にお
いては、このような寸法上の制約から支持ローラ間寸法
を広げることは難しく、その分、土砂供給量測定手段の
検出結果の精度が落ちてしまう可能性がある。従って、
上記従来技術は、混合比を理想的な値とし改良土の品質
を向上させる観点においてさらなる改善の余地がある。
【0009】本発明は、上記の事柄に基づいてなされた
ものであり、その目的は、ホッパ内の土砂を円滑にホッ
パ外へ搬送し安定した土砂供給量を確保するとともに、
土砂の供給量をより精度良く測定して土質改良材との混
合比を制御することにより、高い品質の改良土を生成す
ることができる自走式土質改良機を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、受け入れた土砂を土質改良材と混
合して改質する自走式土質改良機において、走行手段を
備えた本体フレームと、この本体フレーム上に設けら
れ、前記土砂と前記土質改良材とを混合する混合装置
と、この混合装置に前記土砂を供給する搬送コンベア
と、この搬送コンベアの上方位置に設けられ、その搬送
コンベア下流側壁面に可動壁を有する土砂受入用のホッ
パと、前記土砂に対して土質改良材を供給する土質改良
材供給装置と、前記搬送コンベア上方における前記ホッ
パと前記土質改良材供給装置との間の位置に設けられ、
前記土砂を加圧する加圧手段と、この加圧手段により加
圧した土砂の体積を測定する土砂体積測定手段と、前記
混合装置により混合した改良土を機外へと搬出する搬出
コンベアとを備える構成とする。
【0011】本発明においては、ホッパにおける搬送コ
ンベアの土砂搬送方向下流側壁面を可動壁としたことに
より、例えば粘性土等を改質対象とした場合であって
も、ホッパ内の土砂が搬送コンベアにより押し付けられ
る下流側壁面の運動により、この可動壁に押し付けられ
る土砂をほぐすことができる。これにより、ホッパ内で
土砂が圧密し強く締め固まってしまうことを防止するこ
とができ、ホッパ内における架橋現象の発生を防止する
ことができる。
【0012】また、搬送コンベア上方に加圧手段を設
け、ホッパ外へ搬送された搬送コンベア上の土砂を加圧
することにより、ホッパから切り出された土砂の嵩密度
をほぼ一定とすることができる。そして、このようにほ
ぼ一定の嵩密度となった搬送土砂の体積を、土砂体積測
定手段により測定することにより、土砂供給量をより正
確に測定することができる。これにより、改質対象土砂
の性状やホッパへの投入状態によらず、搬送コンベアに
よる土砂の供給量を精度良く測定することができ、この
測定値に基づいて土質改良材の供給量を高精度に制御す
ることができる。
【0013】従って、ホッパ内の土砂を円滑にホッパ外
へ搬送し安定した土砂供給量を確保するとともに、土砂
の供給量をより精度良く測定して土質改良材との混合比
を制御することにより、高い品質の改良土を生成するこ
とができる。
【0014】(2)上記目的を達成するために、また本
発明は、受け入れた土砂を土質改良材と混合して改質す
る自走式土質改良機において、走行手段を備えた本体フ
レームと、この本体フレーム上に設けられ、前記土砂と
前記土質改良材とを混合する混合装置と、この混合装置
に前記土砂を供給する搬送コンベアと、この搬送コンベ
アの上方位置に設けられ、その搬送コンベア下流側壁面
に可動壁を有する土砂受入用のホッパと、前記混合装置
の上方位置に設けられ、前記土砂に対して土質改良材を
供給するスクリューフィーダを有する土質改良材供給装
置と、前記搬送コンベア上方における前記ホッパと前記
土質改良材供給装置との間の位置に設けられ、前記土砂
を加圧する加圧手段と、この加圧手段により加圧した土
砂の体積を測定する土砂体積測定手段と、前記混合装置
により混合した改良土を機外へと搬出する搬出コンベア
とを備える構成とする。
【0015】(3)上記(1)又は(2)において、好
ましくは、前記土砂体積測定手段の検出値に基づいて、
前記土質改良材供給装置における土質改良材の供給量を
制御する制御手段を備える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自走式土質改良機
の一実施の形態を図面を用いて説明する。自走式土質改
良機とは、例えば、建設現場等で発生する建設発生土
を、現場内で土質改良材とともに混合処理してリサイク
ル用の改良土製品を生成するといった建設発生土改良、
或いは、宅地建設用地等の表層を掘削した土砂をその場
で改質し、地盤強化のために表層に埋め戻す改良土を生
成したり、道路建設用地等で現場内の所定の箇所を掘削
して得た土砂をその場で改質し、路床材として敷設する
改良土を生成するといった表層地盤安定化処理等におい
て広く用いられるものである。
【0017】図1は本発明の自走式土質改良機の一実施
の形態の全体構造を表す側面図、図2はその上面図、図
3は図1中左側から見た正面図である。これら図1〜図
3において、1は走行体で、この走行体1は、左・右1
対の走行装置2と、この走行装置2の上部に略平行に延
設した1対の本体フレーム3とで構成されている。ま
た、4は走行装置2のトラックフレームで、このトラッ
クフレーム4は、上記本体フレーム3の下部に連設して
いる。5,6はそれぞれこのトラックフレーム4の両端
に設けた従動輪(アイドラ)及び駆動輪、7はこれら従
動輪5及び駆動輪6に掛け回した履帯(無限軌道履
帯)、8は駆動輪6に直結した駆動装置である。9a,
9bは本体フレーム3上に立設した複数の支持ポスト
で、これら支持ポスト9a,9bは、支持フレーム1
0,11を支持している。
【0018】12は改質対象となる土砂を受入れるホッ
パ(詳細は後述)で、このホッパ12は、上下が開口し
た概略枠型に形成されており、上記支持フレーム10に
より、本体フレーム3の長手方向一方側(図1中左側)
に支持されている。また、改質対象となる土砂は、例え
ば油圧ショベル等の投入重機で投入される場合も多く、
このホッパ12は、土砂投入の利便性への配慮として、
上方拡開に形成されている。
【0019】13はこのホッパ12で受入れた土砂を搬
送する搬送コンベアで、この搬送コンベア13は、ホッ
パ12の下方から後述する混合装置200の入口筒体2
02上方にかけて上り傾斜に延設されている。14はこ
の搬送コンベア13のコンベアフレームで、このコンベ
アフレーム14は、上記支持ポスト9a,9b等に支持
されている。15,16はそれぞれこのコンベアフレー
ム14の両端に設けた駆動輪及び従動輪、17はこれら
駆動輪15及び従動輪16に掛け回した搬送ベルト、1
8はこの搬送ベルト17の搬送面を支持する複数の支持
ローラである。また、上記駆動輪15には、この駆動輪
15を駆動して搬送ベルト17を循環駆動させる駆動装
置19(後述の図31参照)が連結されている。
【0020】図4は上記ホッパ12の構造を簡略的に表
す側断面図、図5はこの図4中V−V断面による断面図
である。これら図4及び図5において、12Aはホッパ
12の搬送コンベア13による土砂搬送方向下流側(図
4中右側)壁面を構成する可動壁である。この可動壁1
2Aは、上記搬送コンベア13の搬送ベルト17に対し
て上方に所定距離離間しており、これら可動壁12A及
び搬送ベルト17の間の間隙が、ホッパ12の土砂出口
12Bとして開口している。そして、ホッパ12内の土
砂は、下方のものから順次搬送コンベア13により搬送
され、この土砂出口12Bを通過する際、この土砂出口
23Bの幅及び高さで切り出されるようになっている。
【0021】20はこの可動壁12Aの外壁に固着した
ブラケット、21はこのブラケット20に挿通した偏芯
軸である。この偏芯軸21は、両端に突設した回転中心
軸21Aが、例えば上記支持フレーム10(図3参照)
上方に位置する図示しないフレームに回転自在に支持さ
れ、かつこの回転中心軸21Aに対して偏芯した周胴部
21Bが、上記ブラケット20に対して回転自在に挿通
されている。22Aは可動壁12A外壁の上記ブラケッ
ト20よりも高い位置に固着したブラケット、22Bは
上記支持フレーム10(図3参照)上方に位置するフレ
ーム23に固着したブラケット、24はこれらブラケッ
ト22A,22Bに介設したアームで、このアーム24
の両端は、ブラケット22A,22Bに対しピン25,
25を介して回動可能に連結している。つまり、ホッパ
12の下流側壁面を構成する可動壁12Aは、ホッパ1
2とは独立して支持フレーム10上方に位置する図示し
ないフレーム及び上記フレーム23から支持されてい
る。
【0022】また、26は上記支持フレーム10(図2
参照)上に設けた駆動装置(図5参照)で、この駆動装
置26は、上記偏芯軸21一端側(図5中左側)の上記
回転中心軸21Aに直結している。すなわち、この駆動
装置26が駆動することにより、上記支持構造の可動壁
12Aの下端は、図4中矢印で示したように、ホッパ1
2の内側上方に突き上げられるような略楕円形の軌跡で
周回運動(振動)するようになっている。これにより、
可動壁12Aは、ホッパ12内における搬送コンベア1
3による土砂搬送方向下流側の土砂(すなわち図4中右
側の土砂、言い換えれば可動壁12Aに押し付けられる
土砂)を、主にホッパ12内側上方向への力を与えてほ
ぐす働きをするようになっている。
【0023】27は上記支持フレーム10(図3参照)
上方に位置するフレーム28に固着したブラケット、2
9はこのブラケット27に対しピン30を介して回動
(揺動)可能に支持されたアームである。31はこのア
ーム29の先端にピン32を介して回転自在に設けられ
た加圧ローラで、この加圧ローラ31は、土砂出口12
Bから切り出された搬送ベルト17上の搬送土砂の表面
の凹凸に追従して上下動しつつ搬送土砂の表面に倣って
回転するようになっている。これにより、加圧ローラ3
1を通過する土砂は、加圧ローラ31の自重により所定
の力で適度に加圧され、その嵩密度がほぼ一定となるよ
うになっている。
【0024】33は加圧ローラ31の上方に設けた高さ
検出手段で、この高さ検出手段33は、上記支持フレー
ム10(図3参照)上方に位置するフレーム34に支持
されている。また、この高さ検出手段33は、この種の
ものとして公知の超音波センサで構成されており、発信
した超音波が加圧ローラ31で反射して戻ってくるまで
の時間を検出し、その検出結果を後述の体積演算回路3
5(後述の図31参照)に随時出力するようになってい
る。
【0025】なお、図4において、可動壁12Aが図中
時計回りの軌跡で周回運動する場合を図示したが、駆動
装置26の回転方向を逆向きにして図中反時計回りの軌
跡で周回運動するようにしても構わない。また、以上説
明してきた可動壁12A、加圧ローラ31及び高さ検出
手段33等は、カバー9c(図1参照)により保護さ
れ、ホッパ12と以下に説明する土質改良材供給装置3
6(図1参照)との間に設けられている。
【0026】図1〜図3に戻り、36は上記搬送コンベ
ア13上の土砂に土質改良材を供給する土質改良材供給
装置で、この土質改良材供給装置36は、水平断面が略
方形の土質改良材の貯留タンク37と、この貯留タンク
37内の土質改良材を下方に導出するスクリューフィー
ダ38と、貯留タンク37内の土質改良材をスクリュー
フィーダ38に導く漏斗の役割を果たす略四角錐形状の
シュート39とで構成されている。
【0027】図6はこの土質改良材供給装置36の詳細
構造を表す側面図、図7はその上面図、図8は図6中VI
II−VIII断面による水平断面図である。これら図6〜図
8において、39Aは上記シュート39上部のフランジ
状の枠板で、上記貯留タンク37は、この枠板39A上
に連設した蛇腹部37Aと、この蛇腹部37Aの上部を
カバーする天板部37Bとで構成されている。蛇腹部3
7Aは、伸縮自在なフレキシブルな材料(例えばポリエ
チレン系ゴム材料等)で構成されており、内部に貯留し
た土質改良材からの内圧が作用するため、複数の補強リ
ング40で補強されている。このとき、蛇腹部37A内
の土質改良材による内圧は、下方ほど高くなるため、図
6に示すように下方になるほど上記補強リング40の取
付ピッチが狭くなっている。
【0028】41はこの天板部37Bのほぼ中央に設け
た土質改良材充填用の受入口(図7参照)、42はこの
土質改良材受入口41の開閉蓋で、この開閉蓋42は、
天板部37Bに蝶番43(図7参照)を介して取付けら
れている。なお、42Aは開閉蓋42の開閉作業への配
慮として設けた把手(図7参照)である。
【0029】44は天板部37Bの外周部に複数(この
例では3つ)設けた取付部、45はこれら取付部44の
下部に固定的に垂設した支柱で、この支柱45の上下に
は、それぞれ所定の位置にピン穴45A,45B(下側
のピン穴45Bは後述の図9参照)が穿設されている。
46は各支柱45を挿通する複数(この例では3つ)の
ガイド筒で、このガイド筒46は、上記支持フレーム1
1(図1参照)上の台板47(図1参照)に貫通して固
定されており、かつ上記シュート39の枠板39Aを貫
通して固定している。また、このガイド筒46の枠板3
9Aから突出した上端付近には、図示しないピン穴が穿
設されている。このような構造により、上記各支柱45
は、それぞれ各ガイド筒46に上下スライド可能に挿入
されて上記台板47の下方にまで突出可能となってい
る。そして、支柱45のスライドに伴って前述の蛇腹部
37Aが伸縮し、貯留タンク37の高さが可変な構造と
なっている。
【0030】48は支柱45をガイド筒46に固定する
ストッパピンで、このストッパピン48は、ガイド筒4
6の図示しないピン穴を介し、支柱45の上記ピン穴4
5A或いは45Bに挿入するものである。すなわち、例
えば稼動時等には、蛇腹部37Aを伸長させ、ストッパ
ピン48を、ガイド筒46越しにピン穴45Bに挿入し
て貯留タンク37の内部容積を十分確保し(図6に示し
た状態)、自走式土質改良機をトレーラ等で輸送すると
き等には、蛇腹部37Aを減縮させ、ガイド筒46越し
にピン穴45Aにストッパピン48を挿入することによ
り、自走式土質改良機の全高を輸送制限をクリアする高
さまで低くした状態で保持できるようになっている。こ
の状態の土質改良材供給装置36の詳細側面を図9に示
した。
【0031】39Bは上記シュート39下部に設けたス
クリューフィーダ38への土質改良材出口(図8参照)
で、この土質改良材出口39Bは、上記スクリューフィ
ーダ38の長手方向(図8中左右方向)を長手方向とし
た略長方形状に形成されている。また、39Cはシュー
ト39上部に設けた貯留タンク37からの土質改良材入
口(図8参照)で、上記シュート39は、この土質改良
材入口39Cから先の土質改良材出口39Bに向かっ
て、下方縮径の略四角錐に形成されている。なお、この
シュート39の各コーナー内側は、いわゆるR材を張っ
たり、溶接ビードで丸く形成されており、各コーナーへ
の土質改良材の滞留を防止するようになっている。
【0032】39Dはシュート39の各傾斜面に複数設
けた空気流出口(図8参照)で、この空気流出口39D
は、コンプレッサ49(図1参照)からの圧縮空気をシ
ュート39内に噴射させるものである。これにより、シ
ュート39内壁と土質改良材との間に瞬間的に間隙を創
出し、いわゆるブリッジやラットホールといった現象の
発生を防止することで、土質改良材がスクリューフィー
ダ38に対し円滑に導入されるよう配慮されている。
【0033】図10はそのスクリューフィーダ38の詳
細構造を表す側面図、図11はその上面図である。これ
ら図10及び図11において、50は上記スクリューフ
ィーダ38の略円筒形状のケーシングで、このケーシン
グ50は、端部ケーシング50A,50Bと、これら端
部ケーシング50A,50Bの間に回転可能に介設した
中間ケーシング50Cとの3つに分割されている(接続
構造に関しては後述)。51は中間ケーシング50Cに
設けた土質改良材導入口で、この土質改良材導入口51
は、スクリューフィーダ38の長手方向(図11中左右
方向)を長手方向とする略長方形状に形成され、シュー
ト39の上記土質改良材出口39B(図8参照)に連通
可能となっている。
【0034】52は端部ケーシング50Bの下部側を斜
めに切り欠いて形成した土質改良材導出口で、この土質
改良材導出口52は、上記搬送コンベア13(図1参
照)の搬送方向下流側端部(図1中右端)付近の上方に
位置している。また、この土質改良材導出口52は、ス
クリュー56(後述)のピッチに伴う間欠的な土質改良
材の導出を防止するため、図10に示すように、スクリ
ュー56の傾斜にある程度対応して所定の傾斜を持つよ
うに斜めに設けられている。53A,53Bはケーシン
グ50の両端に設けたエンドブラケット、54A,54
Bはそれぞれこれらエンドブラケット53A,53B内
に支持された軸受、55はケーシング50内に設けた中
空(中実でも構わない)の回転軸で、この回転軸55の
両端は、先の軸受54A,54Bにより回転自在に支持
されている。56は回転軸55の外周に螺旋状に設けた
スクリュー(オーガ)で、このスクリュー56のピッチ
は、上記土質改良材導入口51側から土質改良材導出口
52側に向かって徐々に大きくなっている。
【0035】57A,57Bは上記端部ケーシング50
A,50Bを支持する脚、58は脚57Aがボルト締結
された台板で、この台板58は、端部ケーシング50A
と並設したスクリューフィーダ38の駆動装置59(図
11参照)を支持している。59Aはこの駆動装置59
の出力軸、60はこの出力軸59Aに設けたスプロケッ
ト、61は上記回転軸55の他端(図11中右端)に設
けたスプロケット、62はこれらスプロケット60,6
1に巻回したチェーンである。つまり、この駆動装置5
9の駆動力がチェーン62を介して回転軸55に伝達さ
れ、上記スクリュー56を回転させるようになってい
る。63は駆動装置59の出力軸59Aの回転数を検出
する回転数検出手段で、この回転数検出手段63は、例
えばエンコーダ等により構成され、後述する制御装置1
48(後述の図31参照)に検出結果を出力するように
なっている。
【0036】図12は端部ケーシング50Bと中間ケー
シング50Cとの接続構造を表す部分拡大、図13はこ
の図12中XIII−XIII断面による断面図である。これら
図12及び図13において、64A,64Bはそれぞれ
端部ケーシング50B及び中間ケーシング50Cの対向
端部に設けた突出部及び段差部で、突出部64Aは段差
部64Bに勘合している。65は端部ケーシング50B
の中間ケーシング50Cとの対向端部に設けたブラケッ
ト、66A〜66Cは中間ケーシング50Cの端部ケー
シング50Bとの対向端部における径方向に放射状に複
数設けたブラケットで、特にブラケット66Aは、中間
ケーシング50Cの径方向上部側、つまり上記土質改良
材導入口51(図10参照)側に設けられている。
【0037】また、67A,67Bはブラケット65,
66Aの互いに対応する位置に穿設したピン挿入口で、
これらピン挿入口67A,67Bにストッパピン68
(図10参照)を挿入することにより、中間ケーシング
50Cが端部ケーシング50Bに対して固定されるよう
になっている。69は上記ブラケット66A〜66Cに
それぞれ複数(この例では2つ)設けた例えば略正六角
形状の突出部で、この突出部69は、例えば螺着された
六角ボルトの頭等で構成されている。なお、特に図示し
ないが、上記構造は、端部ケーシング50A及び中間ケ
ーシング50Cの対向端部にも同様に設けられている
(図10参照)。すなわち、図10において、ストッパ
ピン68,68を抜き取り、中間ケーシング50Cと端
部ケーシング50A,50Bとの固定を解くと、例えば
スパナ等の工具で突出部69を把持して中間ケーシング
50Cを端部ケーシング50A,50Bに対して回転さ
せられるようになっている。
【0038】図14はスクリューフィーダ38の支持構
造を表す側面図、図15及び図16はそれぞれ図14中
矢印XV,XVI方向から見た部分拡大図である。これら図
14〜図16において、70は上下分割型の外ケーシン
グで、この外ケーシング70は、上ケーシング70A,
70Bと、下ケーシング70Cとで構成されており、内
側に中間ケーシング50C(図10参照)の外周部を抱
きかかえるようになっている。71A,71Bはそれぞ
れ上ケーシング70A,70B及び下ケーシング70C
の対向端部に設けたフランジ(図15及び図16参照)
で、これらは、例えば図示しないワッシャーを介しボル
ト、ナット等により固定されている。72A,72Bは
それぞれ上ケーシング70A,70Bとシュート39と
の連結部材で、これら連結部材72A,72Bは、上ケ
ーシング70A,70B及びシュート39の外壁に対し
例えば溶接等により固定されている。
【0039】73A,73Bはシュート39の外壁面か
ら垂設した支持部材、74A,74Bはそれぞれこれら
支持部材73A,73Bの下端に固着した支持台で、こ
れら支持台74A,74Bは、それぞれ上部に上記スク
リューフィーダ38の台板58及び脚57B(共に図1
0参照)を支持するようになっている。すなわち、上記
スクリューフィーダ38は、上記外ケーシング70及び
支持台74A,74Bを介し、上記シュート39から支
持されている。なお、75は上記中間ケーシング50C
及び外ケーシング70の間に介設したシール部材(図1
5及び図16参照)で、このシール部材75は、例えば
外ケーシング70内周面に施したゴムライニング等で構
成されている。上記スクリューフィーダ38は、このよ
うな支持構造により、先の図1に示すように、その土質
改良材の移送方向(図1中左方向)に上り傾斜とされ、
その移送方向上流側(図1中右側)が下方の空間に入り
込むよう、移送方向下流側(図1中左側)に対して低く
なるように配設されている。
【0040】上記構成により、スクリューフィーダ38
は、後述する混合装置200の上方位置に設けられ、先
のシュート39から土質改良材導入口51を介して導入
した土質改良材を図1中左方向(搬送コンベア13の搬
送方向と反対方向)に移送し、端部ケーシング50Bの
下部に設けた土質改良材導出口52から、搬送コンベア
13の搬送方向下流側(図1中右側)端部付近を搬送さ
れる土砂に、土質改良材を一定量づつ添加するようにな
っている。
【0041】図1〜図3に戻り、76は自走式土質改良
機の片側(図2中上側)に設けたクレーン(図2及び図
3参照)で、このクレーン76は、機械幅方向一方側
(図2中上側)の本体フレーム3に取付けた支持台77
上に設けられている。このクレーン76は、支持台77
から上方に立設した支持部76Aと、この支持部76A
に基端部が枢支接続され長手方向に伸縮するとともに略
水平に旋回するアーム76Bと、このアーム76Bを俯
仰動させるシリンダ76Cと、アーム76B先端に設け
たウィンチ76Dとを備えている。通常、貯留タンク3
7内に土質改良材を充填する際には、上部の開閉蓋42
(図7参照)を開け、このクレーン76によりフレキシ
ブルコンテナを吊り上げて土質改良材受入口41(図7
参照)に挿入するようになっている。
【0042】このとき、先の図6に示すように、天板部
37Bには、支持部材78A,78Bを介し、貯留タン
ク37内の土質改良材受入口41(図7参照)の略直下
に位置するよう、上方に突設したカッタ79が設けられ
ている。これにより、クレーン76で土質改良材受入口
41に挿入されたフレキシブルコンテナは、自重により
カッタ79に押し付けられて底部を切り裂かれ、ここか
ら貯留タンク37内に土質改良材を流出するようになっ
ている。
【0043】なお、先の図7において、80は天板部3
7Bに設けた排気口で、この排気口80には、図示しな
いフィルタが設けられている。つまり、上記土質改良材
充填の際、土質改良材に押し退けられて土質改良材受入
口41のフレキシブルコンテナとの間隙から流出しよう
とする貯留タンク37の内部雰囲気を、この排気口80
から逃がしてやるようになっている。これにより、流出
する内部雰囲気と共に、舞い上がった土質改良材が貯留
タンク37外に流出することを防止するよう配慮されて
いる。
【0044】200は搬送コンベア13から導入された
土砂及び土質改良材を混合して改良土を生成する混合装
置である。図17はこの混合装置200の詳細構造を表
す上面図、図18はこの図17中XVIII−XVIII断面によ
る側断面図である。これら図17及び図18において、
201はこの混合装置200の略箱状の本体で、この混
合装置本体201は、その長手方向一方側(図18中左
側)上部に土砂及び土質改良材の入口筒体202を、他
方側(図18中右側)下部に改良土の出口筒体203を
設けている。201Aは混合装置本体201の入口筒体
202を除く上面を構成する上部蓋体で、この上部蓋体
201Aは、混合装置本体201上に入口筒体202と
共に複数枚(この例では3枚)並設されており、その幅
方向一方側(図17中上側)が混合装置本体201上部
に対してボルト締結され、混合装置本体201上部に着
脱可能に設けられている(詳細は後述)。すなわち、こ
れら上部蓋体201A及び入口筒体202を取外すこと
により、混合装置本体201上面を全面的に開放するこ
とができるようになっている。
【0045】図19(a)はこの上部蓋体201Aの幅
方向他方側(図17中下側)の混合装置本体201に対
する取付構造を表す図で、図17中XIXa部の拡大図であ
る。また図19(b)はこの図19(a)中XIXb−XIXb
断面による断面図である。これら図19(a)及び図1
9(b)において、204は上部蓋体201Aの幅方向
他方側(先の図17中下側)上部に固着した押え板で、
この押え板204は、図19(a)に示すように略一文
字状の溝204Aを有し、上部蓋体201Aの端部から
突出して設けられている。205は混合装置本体201
の側面に取付部材206(図19(b)参照)を介して
取付けられたブラケット(図19(b)参照)で、この
ブラケット205は、図19(b)に示すように略
「コ」の字状の溝205Aを有しており、また、押え板
204の下方に位置するように図19(a)中上下方向
に同一形状のものが例えば2枚並設されている。207
はTネジで、このTネジ207は、ブラケット205の
溝205Aに係合する軸207Aと、この軸207Aか
ら突設したネジ207Bとで、図19(b)中右側から
見て略「T」の字状に形成されている。
【0046】すなわち、このTネジ207のネジ207
Bに蝶ナット208を螺合し、この蝶ナット208によ
り上記押え板204を混合装置本体201に対して押え
付けるようになっている。上部蓋体201Aは、上記の
ようにの幅方向一方側(図17中上側)が混合装置本体
201の所定の位置にボルト締結されており、このよう
に幅方向他方側(図17中下側)を強固に把持すること
により、混合装置本体201上の所定の位置にしっかり
と固定されている。
【0047】209は外れ止めで、この外れ止め209
は、蝶ナット208の緩み等により上部蓋体201Aの
固定時にTネジ207が外れることを防止するものであ
る。このとき、上記Tネジ207は、図19(b)の状
態では、その軸207Aがブラケット205の「コ」の
字状の溝205Aの内側(図19(b)中左側)の部分
に支持されているが、蝶ナット208を緩めることによ
り、軸207Aは溝205Aの外側(図19(b)中右
側)に移動可能となっている。そして、軸207Aを移
動させるとこの軸207Aを支点としてネジ207Bが
回動可能となり、外れ止め209に掛かることなくTネ
ジ207を回動させることができるようになっている。
これにより、特定の工具を用いなくても上記上部蓋体2
01Aの押えを容易に外すことができるように配慮され
ている。
【0048】以上のように、上部蓋体201Aは、その
幅方向他方側(図17中下側)の押えを外し、その幅方
向一方側(図17中上側)のボルト締結を解くことによ
り、図17中下方向にスライドさせ、容易に取外すこと
ができるようになっている。
【0049】なお、詳細な説明は省略するが、図17に
示すように、混合装置本体201の幅方向一方側(図1
7中上側)の上部には、上部蓋体201Aの端部に当接
するストッパ210が設けられており、上部蓋体201
Aの取付けの際、容易に位置決めすることができるよう
配慮されている。また、211は上部蓋体201Aの上
部に設けた把手で、この把手211は、上部蓋体201
Aの着脱作業に対して配慮されたものである。
【0050】図17及び図18において、212は混合
装置本体201内に設けた複数(この例では2本)のパ
ドルミキサで、このパドルミキサ212は、混合装置本
体201の長手方向(図17中左右方向)に略平行に配
設した中空の回転軸213(中実でも構わない)と、こ
の回転軸213に放射状に複数設けたパドル214とで
構成されている。このパドル214は、その平滑な面
が、回転軸213の軸線方向(この場合図17中右方
向)に対し、パドルミキサ212の回転方向を向くよう
に所定角度傾斜している。
【0051】215,216は回転軸213の両端に接
続する1対の支軸で、これら支軸215,216は、そ
れぞれ混合装置本体201の長手方向(図18中左右方
向)両端部に、軸受217,217(図18参照)によ
り回転自在に支持されている。なお、支軸215は軸受
217により軸線方向(図18中左右方向)にスライド
可能に支持されている。但し、支軸216をスライド可
能としても、あるいは両方をスライド可能としても構わ
ない。なお、混合装置本体201内の土砂及び土質改良
材の移送方向上流側端部の底面(混合装置本体201の
支軸215及び回転軸213の締結部の下方)には、土
砂及び土質改良材の堆積防止部材218(図18参照)
を設けている。
【0052】図20はパドルミキサ212と支軸21
5,216との取付け状態を表す図である。この図20
において、219は回転軸213の両端面に固着したフ
ランジで、このフランジ219の端面は、回転軸213
の端面よりも僅かに突出している。220,221はそ
れぞれ支軸215,216の回転軸213との対向端面
に固着したフランジで、このフランジ220,221
は、それぞれ対向する回転軸213のフランジ219,
219とボルト222により固定されている。但し、こ
の固定構造に関しては、ボルト締結に限らず、例えばピ
ンやクランプ等を用いた固定構造としても構わない。
【0053】219aはフランジ219のほぼ中央に設
けた段差部、220a,221aはそれぞれフランジ2
20,221のほぼ中央に設けた突出部で、図20の状
態において、これら突出部220a,221aが段差部
219a,219aに嵌合している。すなわち、回転軸
213は、支軸215,216に対し、インロー構造に
より位置決めされ、互いに略同軸となるよう、着脱可能
に締結されている。
【0054】図21はパドルミキサ212を取外す過程
の状態を表す混合装置200の側断面である。この図2
1に示す状態は、上記入口筒体202及び上部蓋体20
1Aを取外し、混合装置200上方に位置する例えば上
記支持フレーム11(図1参照)等からチェンブロック
(図示せず)等によりパドルミキサ212を吊り下げ支
持した状態である。パドルミキサ212を取外すとき
は、このような状態から、まず回転軸213及び支軸2
15、回転軸213及び支軸216のそれぞれのフラン
ジ219,220、及びフランジ219,221の締結
を解き、支軸215を図21中矢印Aにスライドさせ、
フランジ219,220、及びフランジ219,221
の間に間隙を生じさせる。これにより、本実施の形態に
おいては、パドルミキサ212を矢印Bのように若干図
21中左方向に移動させ、上方に吊り上げて取外すこと
ができるようになっている。
【0055】図18に戻り、223は支軸216の他端
(図18中右端)に設けたギア、224はパドルミキサ
212の駆動装置で、この駆動装置224の出力軸22
4aは、支軸216の他端(図18中右端)に直結して
いる。また、ギア223は隣接する支軸216のもの同
士互いに噛合しており、隣接するパドルミキサ212が
ほぼ同一回転数で互いに反対方向に回転駆動するように
なっている。これにより、混合装置200は、搬送コン
ベア13から入口筒体202を介して導入された土砂及
び土質改良材をパドル214により混合して改良土とし
つつ反対側に移送し、出口筒体203から下方に導出す
るようになっている。なお、225はこれらギア223
等を内包するハウジング、226は生成した改良土を出
口筒体203に向かって掻き落とし、混合装置本体20
1の出口筒体203側内壁への改良土の圧密を防止する
掻き取り羽根である。
【0056】図22は以上の構成の混合装置200の支
持構造を表す側面図、図23はこの図22中XXIII−XXI
II断面による断面図、図24は図22の上面図でる。こ
れら図22〜図24において、201Bは混合装置本体
201の下部蓋体で、この下部蓋体201Bは、混合装
置本体201の出口筒体203を除く下部側壁面と、出
口筒体203の前方側(図22中左側)壁面とを構成し
ている。つまり、上記混合装置本体201の上下は、そ
れぞれメンテナンス用開口201a、排土用開口201
b(共に図23参照)としてほぼ全面的に開放可能な構
造となっている。また、図23に示すように、下部蓋体
201Bの内壁は、パドル214の回転軌跡に沿うよう
に円弧状に形成されている。
【0057】227A,227Bは上記混合装置本体2
01の取付部で、取付部227Aは上記混合装置本体2
01の長手方向一方側(図22中左側)上部側面に、取
付部227Bは混合装置本体201の長手方向他方側
(図22中右側)下部側面にそれぞれ突設されている。
228A,228Bは混合装置本体201を本体フレー
ム3上に固定する連結部材(繁雑防止のため、図22に
おいて連結部材228Aは図示省略した)で、これら連
結部材228A,228Bの両端は、それぞれ上記取付
部227Aと本体フレーム3上部、取付部227Bと本
体フレーム3上部に対しボルト締結されている。このよ
うな支持構造により、図23に示すように、本体フレー
ム3,3間寸法よりも幅の狭い混合装置本体201が本
体フレーム3,3間に掛け渡されるように設けられてい
る。特に連結部材228Aは、図23に示すように、後
述するガイド部材231や油圧シリンダ234を跨ぐよ
うに、略「く」の字状に形成されている。
【0058】229A,229Bは、それぞれ下部蓋体
201Bの長手方向(図22中左右方向)両端におい
て、幅方向(図23中左右方向)両側にボルト締結(溶
接でも構わない)した取付板、230A,230Bは、
これらサイドプレート229A,229Bにそれぞれ回
転自在に支持された車輪である。但し、車輪230A
は、車輪230Bより若干低く位置している。231は
これら車輪230A,230Bをガイドするガイド部材
で、このガイド部材231は、上部を車輪230A,2
30Bが走行する下ガイド231Aと、僅かな間隙を介
して車輪230A,230Bの上方に位置する上ガイド
231Bと、これら下ガイド231A、上ガイド231
Bを連結する複数の連結プレート231Cとで構成され
ている。232はガイド部材231の両端及び略中央に
位置する連結プレート231Cに設けた取付部、233
は本体フレーム3上部に設けた複数の取付座(図23参
照)で、取付部232は取付座233に対してボルト締
結されている。
【0059】また、ガイド部材231は、混合装置本体
201長手方向(図22中左右方向)に延在した水平部
231aと、混合装置本体201の長手方向一方側(図
22中左側)に向かって下る傾斜部231bとを交互に
位置させて階段状に構成されている。
【0060】234は油圧シリンダ、235は上記取付
部227Bの上方に位置する支持部材で、油圧シリンダ
234の両端は、上記サイドプレート229A及び支持
部材235に対し、ピン236,236を介して回動可
能に連結されている。このような構造により、混合装置
本体201及びその下部蓋体201Bはそれぞれ独立し
て本体フレーム3から支持されると共に、互いに油圧シ
リンダ234により連結されている。これにより、油圧
シリンダ234が伸長すると、下部蓋体201Bは、ガ
イド部材231の下ガイド231Aにおける傾斜部23
1b、水平部231a上を順次走行し、ほぼ水平の状態
を保ちつつ、図22中矢印Cで示したように1段下がっ
てスライドし、最終的に混合装置本体201下部を全開
させるようになっている。この状態を図25に示した。
また、この図25において、油圧シリンダ234を縮端
することにより、下部蓋体231Bは矢印Cのようにス
ライドし、図22の状態に復帰することは言うまでもな
い。
【0061】また、以上のような構造の混合装置200
は、例えばチェンブロック(図示せず)等を用い、上方
に位置する例えば上記支持フレーム11から混合装置2
00を吊り下げ保持しつつ、上記連結部材228A,2
28B、ガイド部材231及びその取付部232を取外
し、チェンブロックを徐々に緩めていくことにより、本
体フレーム3,3の間を通して吊り下ろすことができる
ようになっている。但し、このとき、下部蓋体201B
を混合装置本体201に対し、例えばクランプ等、何ら
かの方法で固定しておくと好ましい。
【0062】再び図1〜図3に戻り、107は混合装置
200から導出された改良土等を機外に排出する搬出コ
ンベアで、この搬出コンベア107は、搬送方向(図1
中右側)に向かって、混合装置200の下方から所定距
離略水平に延在した後、混合装置200の上記駆動装置
224の下方付近から上り傾斜に延在している。108
はこの搬出コンベア107のコンベアフレーム、10
9,110はそれぞれこのコンベアフレーム108の両
端に設けた駆動輪及び従動輪(従動輪110は後述の図
27参照)、111はこれら駆動輪109及び従動輪1
10に掛け回した搬送ベルト、112はこの搬送ベルト
111の搬送面を支持する複数の支持ローラである。1
13は駆動輪109に直結した駆動装置(図2参照)
で、この駆動装置113により、駆動輪109を回転駆
動して搬送ベルト111を循環駆動させるようになって
いる。なお、114はコンベアフレーム108の幅方向
(図2中上下方向)両側に設けたサイドカバーで、風等
により搬送中の改良土が飛散することを防止するもので
ある。
【0063】図26及び図27は共に搬出コンベア10
7の取付構造を表す図で、それぞれ上面及び側面から見
た部分拡大図である。これら図26、図27も参照し
て、115は搬出コンベア107を支持する断面略
「C」字状のガイド部材で、このガイド部材115は、
上記走行装置2のトラックフレーム4の内側に略水平に
延設されている。116はトラックフレーム4の内側に
固着された支持部材、117はこの支持部材116の内
側にボルト締結した取付板で、上記ガイド部材115
は、この取付板117の内側に固着されている。118
は上記コンベアフレーム108の側面に略水平に延設し
た部分の側部に固着した摺動部材で、この摺動部材11
8は、上記ガイド部材115に摺動可能に支持されてい
る。すなわち、搬出コンベア107は、上記ガイド部材
115及び摺動部材118等を介し、トラックフレーム
4の内側に略水平方向(図27中左右方向)にスライド
可能に支持されている。また、ガイド部材115や摺動
部材118は、耐磨耗性及び潤滑性を有する材質で構成
すると好ましい。
【0064】119はストッパピンで、このストッパピ
ン119は、ガイド部材115及び摺動部材118の長
手方向一方側端部(図27中左端)にそれぞれ穿設した
互いのピン挿通孔(図示せず)に挿入され、これにより
搬出コンベア107の固定及び位置決めの役割を果たす
ようになっている。なお、117’は上記ガイド部材1
15の長手方向他方側(図27中右側)に、別途補助ガ
イド部材115’(後述の図32参照)を連接するため
の補助取付部材である。
【0065】再び図1〜図3に戻り、120はコンベア
フレーム108の長手方向(図1中左右方向)中央付近
に設けた支持部材で、この支持部材120は、動力装置
125(後述)に着脱可能に固定されている。また、1
21はコンベアフレーム108の長手方向他方側(図1
中右側)に設けたブラケット、122は動力装置125
の後方側(図1中右側)側面から突設した支持アーム、
123はこれらブラケット121及び支持アーム122
を連結するターンバックルである。このように、搬出コ
ンベア107は、その長手方向一方側(図1中左側)の
略水平に延設した部分が前述のようにトラックフレーム
4に、長手方向中央付近及び長手方向他方側(図1中右
側)の傾斜した部分が動力装置125から支持されてい
る。
【0066】125は動力装置で、この動力装置125
は、本体フレーム3の長手方向他方側(図1中右側)端
部に支持部材126を介して支持されている。また、繁
雑防止のため特に図示しないが、この動力装置125
は、前述してきた各機器の駆動装置に供給する圧油を吐
出する少なくとも1つの油圧ポンプと、この油圧ポンプ
を駆動するエンジンと、油圧ポンプから各駆動装置へ供
給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数のコントロ
ールバルブ等を内部に備えている。
【0067】127はこの動力装置125の前方側(図
1中左側)の区画に設けた運転席で、この運転席127
には、上記走行装置2を操作する1対の操作レバー12
8及びその他の各機器を操作する操作盤129(図2参
照)が備えられている。130は上記土質改良材供給装
置36上に設けた警告灯である。また、131は手動操
作盤で、この手動操作盤131は、例えば上記動力装置
125内に設けた制御装置148(後述の図31参照)
にコードを介して電気的に接続しており、搬送コンベア
13のコンベアフレーム14から掛設し、本体フレーム
3の長手方向一方側(図1中左側)端部付近等、混合装
置200の見易い位置に設けられている。なお、この手
動操作盤131は、このようにコードを介した有線操作
式のものとしても良いし、無線操作式のものとしても構
わない。また、この手動操作盤131の設置位置に関し
ては、混合装置200が見易い位置であれば上記位置に
限られる必要はなく、さらに掛設されたものとしたが、
例えば固定的に設けたものとしても良い。
【0068】図28はこの手動操作盤131の概観を表
す概略図である。この図28において、132A,13
2Bはそれぞれ上記混合装置200の下部蓋体201B
を開閉する操作スイッチで、操作スイッチ132Aを押
すと上記油圧シリンダ234が伸張して下部蓋体201
Bが開き、操作スイッチ132Bを押すと油圧シリンダ
234が縮短して下部蓋体201Bが閉まるようになっ
ている。133A,133Bは共に上記混合装置200
のパドルミキサ212を駆動させる操作スイッチで、操
作スイッチ133Aを押すと上記駆動装置224を正転
させ、パドルミキサ212が土砂及び土質改良材を上記
出口筒体203側に移送するように駆動し、操作スイッ
チ133Bを押すと駆動装置224を逆転させ、パドル
ミキサ212を逆方向に回転させるようになっている。
134A,134Bはそれぞれ上記搬出コンベア107
を起動・停止させる操作スイッチで、操作スイッチ13
4Aを押すと上記駆動装置113が駆動して搬送ベルト
111が循環駆動し、操作スイッチ134Bを押すと駆
動装置113を停止させ搬送ベルト111を停止させる
ようになっている。
【0069】また、本実施の形態においては、上記混合
装置200内に異物が噛み込んだ場合に上記下部蓋体2
01Bの開閉を行い、その異物を除去するよう制御装置
148(後述の図31参照)にプログラムされている。
【0070】図29は上記制御装置148による混合装
置200内の噛み込み除去の制御手順の一例を表すフロ
ーチャートである。この図29に示すように、制御装置
148は、まず、ステップ501で、駆動装置224に
設けた負荷検出手段(図示せず)から出力された負荷圧
力Pが、予め設定されたしきい値P1以上であるかを判
定する。負荷圧力Pがしきい値P1未満の場合、制御装
置148は手順を終了し、しきい値P1以上の場合ステ
ップ502へ移る。制御装置148は、ステップ502
で、搬送コンベア13、スクリューフィーダ38、パド
ルミキサ212を停止させる。そして、ステップ503
で、パドルミキサ212を逆転・正転させ、異物の噛み
込みを除去する。
【0071】ステップ504では、検出負荷Pがしきい
値P1以下の値に復帰したかどうかを判定する。負荷検
出手段による検出負荷Pが依然としてしきい値P1以上
である場合、制御装置148は、ステップ503で噛み
込みが除去されなかったと判断して、ステップ505,
506で上記警告灯130(図1参照)を点灯し稼動停
止してステップ507へ移る。検出負荷Pがしきい値P
1以下に復帰した場合、後述のステップ511に移る。
【0072】ステップ507,508では、一旦手動操
作に切換わり、上記手動操作盤131を用い、搬出コン
ベア107の起動、混合装置200の下部蓋体201B
の開放を行う。このとき、混合装置200内に噛み込ん
だ異物は、開放された混合装置本体201の下部を介
し、土砂及び土質改良材と共に搬出コンベア107上に
排出され搬送される。そして、まだステップ508で異
物が排出されない場合には、ステップ509で、手動操
作盤131の上記操作スイッチ133B,133Aを適
宜操作し、パドルミキサ212を逆転・正転して噛み込
んだ異物を除去する。また、このとき、上記した上部蓋
体201A(図17参照)を取外して混合装置本体20
1の上部を開放し、何らかの道具を用いて噛み込んだ異
物を掻き落とすようにしても良い。その後、混合装置本
体201の上部を開放した場合には、上部蓋体201A
を取付け、ステップ510にて、手動操作盤131を用
いて下部蓋体201Bを閉める。このとき、この制御手
順ではここで再び自動操作に切換わる。
【0073】そして、ステップ511で、再びパドルミ
キサ212、搬送コンベア13、スクリューフィーダ3
8を起動し、ステップ512で警告灯130を消灯して
手順を終了する。
【0074】また、図30は上記制御装置148による
混合装置200内の噛み込み除去の制御手順の他の例を
表すフローチャートである。この図30に示す手順は、
制御装置148により噛み込み除去の動作を終始自動で
行うもので、ステップ601〜606は、図29に示し
た手順のステップ501〜506と同様である。この例
では、ステップ606まで進むと、ステップ607〜6
09の順で、搬出コンベア107を起動し、混合装置2
00の下部蓋体201Bを開放して内部の土砂及び土質
改良材を放出し、パドルミキサ212を逆転・正転す
る。
【0075】そして、ステップ610において、負荷圧
力Pが、依然としてしきい値P1以上であれば、ステッ
プ609に戻って再びパドルミキサ212を逆転・正転
させ、しきい値P1以下に復帰した場合、ステップ61
1に進んで、下部蓋体201Bを閉じる。その後、ステ
ップ612で、再びパドルミキサ212、搬送コンベア
13、スクリューフィーダ38を起動し、ステップ61
3で警告灯130を消灯して手順を終了する。
【0076】なお、これら各制御手順のステップ50
1,601等、混合装置200の異物噛み込みの有無の
判定として、上記した図示しない負荷検出手段の検出結
果を用いたが、これに限らず、例えばパドルミキサ21
2の駆動装置224に回転数検出器を設け、この検出結
果が所定のしきい値を下回った場合に、それぞれステッ
プ502,602へ移るようにしても良い。また、上記
各手順において、ステップ503,603は必ずしも必
要なく、省略しても構わない。さらに、手動操作盤13
1は、制御装置148の制御手順によらず、各機器の自
動運転を解除し、手動操作に切換えることにより操作す
ることができるようになっている。
【0077】ここで、本実施の形態において、上記搬送
コンベア13による土砂供給量に応じ、混合比制御装置
により土質改良材の供給量を制御するようになってい
る。図31にその混合比制御装置のブロック図を表す。
この図31において、157は上記搬送コンベア13上
の搬送土砂の体積を測定する土砂体積測定装置で、この
土砂体積測定装置157は、上記高さ検出手段33(図
4も参照)と、先に触れた体積演算回路35と、搬送コ
ンベア13(図1参照)の駆動装置19の回転数を検出
する速度検出手段158とで構成されている。上記体積
演算回路35は、速度検出手段158の検出結果から搬
送コンベア13における搬送ベルト17(図1参照)の
駆動速度(すなわち土砂搬送速度)を算出するようにな
っている。また、前述したように体積演算回路35は、
上記高さ検出手段33の検出結果を入力するようになっ
ており、検出された上記加圧ローラ31(図4参照)の
高さを基に、加圧後の搬送土砂の高さを算出するように
なっている。すなわち、搬送土砂は上記土砂出口12B
(図4参照)の幅でホッパ12から切り出されるため、
土砂体積測定装置157は、体積演算回路35により、
土砂の幅に対し算出した土砂の高さ及び搬送速度を乗じ
ることにより、加圧後の単位時間当たりの土砂体積を算
出するようになっている。
【0078】148aは上記制御装置148に格納され
た土質改良材供給量演算回路で、上記回転数検出手段6
3(図11も参照)の検出したスクリューフィーダ38
の駆動装置59の回転数を基に、供給されている土質改
良材の量を算出するようになっている。148bは上記
操作盤129(図2参照)等で設定入力された土砂及び
土質改良材の混合比を取り込む混合比設定回路、148
cはこの混合比設定回路148bの入力結果を基に、上
記体積演算回路35から入力した搬送土砂体積の検出結
果に対し要求される土質改良材供給量を算出する土質改
良材要求量演算回路で、共に制御装置148に格納され
ている。
【0079】148dはこの土質改良材要求量演算回路
148c及び土質改良材供給量演算回路148aの算出
結果を比較する比較器である。この比較器148dは、
入力した要求量を基準に、その都度土質改良材供給量の
過不足を判断し、土質改良材供給量が要求量に近似する
よう、スクリューフィーダ38の駆動装置59に対し、
その回転数を制御する制御信号を算出し出力するもの
で、同様に制御装置148に格納されている。
【0080】つまり、本実施の形態においては、制御装
置148により、土砂体積測定装置157の検出(算
出)結果に応じ、土質改良材供給装置36(厳密にはス
クリューフィーダ38)による土質改良材の供給量を制
御するようになっている。
【0081】次に、上記構成の本実施の形態の自走式土
質改良機の動作を説明する。例えば油圧ショベル等によ
りホッパ12に改質対象となる土砂を投入すると、ホッ
パ12で受け入れられた土砂は、その下方の搬送コンベ
ア13上に載置され搬送される。土質改良材供給装置3
6は、その貯留タンク37内の土質改良材をスクリュー
フィーダ38により、搬送コンベア13で搬送される土
砂に一定量づつ供給していく。そして、搬送コンベア1
3により混合装置200に導入された土砂及び土質改良
材は、パドルミキサ212で均一に攪拌混合され、搬出
コンベア107上に改良土として導出される。この改良
土は搬出コンベア107により搬送され、最終的に自走
式土質改良機外に排出される。
【0082】ここで、本実施の形態により得られる効果
を順次説明していく。 (1)土砂の安定供給及び改良土の高品質化 本実施の形態においては、ホッパ12内の搬送コンベア
13による土砂搬送方向下流側の土砂を、可動壁12A
の周回運動によりほぐすことができ、土砂が可動壁12
Aに押し付けられて圧密し、強く締め固まってしまうこ
とを防止することができる。従って、ホッパ12内にお
ける架橋現象の発生を防止することができるので、土砂
を円滑にホッパ12外へ搬送することができ、安定した
土砂供給量を確保することができる。
【0083】また、上記加圧ローラ31により、ホッパ
12外へ搬送された搬送コンベア13上の土砂に所定の
力で加圧することにより、搬送コンベア13によりホッ
パ12から切り出された土砂の嵩密度をほぼ一定化する
ことができる。そして、このようにほぼ一定の嵩密度と
なった搬送土砂の体積を、上記土砂体積測定装置157
により測定することにより、土砂供給量をより正確に測
定することができる。これにより、改質対象土砂の性状
やホッパ12への投入状態によらず、搬送コンベア13
による土砂の供給量を精度良く測定することができる。
これにより、信頼性の高い土砂供給量の検出結果に応じ
て土質改良材の供給量を制御することができるので、土
砂及び土質改良材の混合比をより好ましい値に制御する
ことができ、高い品質の改良土を生成することができ
る。
【0084】なお、本実施の形態においては、加圧ロー
ラ31の高さを検出する構成としたが、例えば上記アー
ム20Aの高さを検出する構成としても構わない。要は
土砂の凹凸に追従して上下する部分の高さを検出する構
成であれば良い。また、加圧ローラ31の下流側の搬送
土砂の高さを直接検出する構成も考えられる。更に、直
接高さを検出する構成としなくても、例えばアーム20
Aの傾斜角度を検出し、これを高さに変換する構成とし
ても良い。また、土砂に所定の加圧力を加えるものとし
て上記加圧ローラ31を設けたが、これに限らず、例え
ば滑らかな底面と所定の質量を有するプレート状の部材
を設け、これを土砂の凹凸に追従させて所定の力を加
え、このプレートの高さ、或いはこれを支持するアーム
の角度を検出することにより供給土砂の体積を検出する
ようにしても良い また、可動壁12Aの駆動装置26の回転方向を逆転さ
せ、可動壁12A下端が図4中の矢印と反対方向の軌跡
を描いて周回運動させた場合、可動壁12A下端によっ
て土砂をホッパ12外へ掻き出す作用が加わるため、土
砂の性状によってはホッパ12外への土砂搬送性をより
向上させることができる。なお、可動壁12Aは、必ず
しも周回運動させなくとも、停止させて単なる固定され
たホッパ12の下流側壁面として使用することも可能で
あることは言うまでもない。従って、土砂の性状によっ
て、可動壁12Aを周回運動させる必要がない場合、或
いは周回運動させると不都合な場合には、通常の固定型
のホッパとして用いることも可能である。
【0085】(2)土質改良材の添加量制御のスペック
拡大 例えば、スクリューフィーダ38に代えていわゆるロー
タリフィーダを設けた場合を考える。ロータリフィーダ
は、一般的に回転軸に複数の隔壁を突設したロータを回
転させ、このロータ隔壁間に導入した土質改良材を順次
下方へ導出するものである。このロータリフィーダにお
いて、土質改良材の導出量を増大させる場合、ロータの
回転速度を上昇させることになるが、この回転速度の上
昇に伴い、ロータ隔壁と土質改良材との接触時間が十分
に確保できず、ロータ隔壁間への土質改良材の導入量が
減少してしまい、ロータの回転速度に見合った土質改良
材導出量が得られなくなる場合がある。その結果、土砂
に対する土質改良材の添加率制御も、大量に土質改良材
を供給する場合には精度が悪くなる可能性があった。
【0086】それに対し、本実施の形態においては、ス
クリューフィーダ38により土砂に土質改良材を添加す
る。前述したように、スクリューフィーダ38の上記土
質改良材導入口51は、その土質改良材の移送方向に対
して長く設けられているため、土質改良材とスクリュー
56との接触時間を十分確保でき、スクリュー56内へ
の土質改良材の導入量が十分に確保される。これによ
り、スクリュー56の回転速度が上昇しても、ロータリ
フィーダと比べてスクリュー56の回転速度に見合う土
質改良材が導出される範囲が広くなる。従って、土質改
良材の添加量制御をより広いスペックで精度良く行うこ
とができる。
【0087】(3)高さ低減 本実施の形態において、スクリューフィーダ38は、そ
の土質改良材の移送方向(図1中左方向)に上り傾斜と
され、その移送方向上流側(図1中右側)が下方の空間
に入り込むよう、移送方向下流側(図1中左側)に対し
て低くなるように配設されている。これにより、仮にス
クリューフィーダ38を水平に設けた場合と比べて、土
質改良材供給装置36の高さを低くでき、その分、自走
式土質改良機の全高を低減することができる。
【0088】(4)土質改良材のスクリューフィーダへ
の円滑な導入 本実施の形態においては、前述のようにスクリューフィ
ーダ38のスクリュー56のピッチは、その移送方向上
流側(図10中右側)に対し、移送方向下流側(図10
中左側)が大きくなっている。このスクリュー56が、
仮に等ピッチであった場合、土質改良材導入口51の移
送方向上流側でスクリュー56に土質改良材が満たされ
てしまうと、土質改良材導入口51の移送方向下流側に
おける土質改良材の導入が行われず、土質改良材導入口
51における移送方向上流側部分で集中的にスクリュー
56への土質改良材の導入が行われる結果、いわゆるラ
ットホールといった現象が発生する可能性がある。この
場合、この部分でいわゆるファンネルフローといった現
象が発生し、貯留タンク37及びシュート39内の土質
改良材がスクリューフィーダ38に順次円滑に導入され
なくなる可能性がある。
【0089】それに対し、本実施の形態において、スク
リュー56のピッチは、その移送方向上流側に対し、移
送方向下流側が大きいので、スクリュー56の移送方向
上流側で土質改良材が満たされても、移送と共に、スク
リュー56の移送方向下流側に土質改良材を受入れるス
ペースが徐々に創出され、土質改良材導入口51からス
クリューフィーダ38への土質改良材の導入をいわゆる
マスフローの状態とすることができる。従って、土質改
良材のスクリューフィーダ38への円滑な導入を実現す
ることができる。
【0090】(5)シュート製作の容易化 本実施の形態においては、シュート39の土質改良材出
口39B(図8参照)が略長方形状に形成されている。
この場合、仮に貯留タンク37が略円形であると、略長
方形の土質改良材出口39B及び貯留タンク37とを接
続するシュート39の形状は、曲面及び平面を組合せた
複雑な形状となり、非常に製作の難しいものとなる。そ
こで、本実施の形態においては、貯留タンク37を略方
形としたため、シュート39は、平面を適宜組合せた単
純な形状となり、シュート39の製作を容易なものとす
ることができる。
【0091】(6)スクリューフィーダのメンテナンス
性向上 本実施の形態においては、前述のように、土質改良材導
入口51を有するスクリューフィーダ38の中間ケーシ
ング50Cを回転可能に設けている。これにより、例え
ば、中間ケーシング50Cを約180°回転させること
により、上部の貯留タンク37からスクリューフィーダ
38への土質改良材の流入を遮断することができる。こ
のとき、上記外ケーシング70の下ケーシング70C
(図14参照)を取外すことにより、下部側に移動した
スクリューフィーダ38の土質改良材導入口51を露出
させることができる。従って、万一スクリューフィーダ
38内に圧密や噛み込み等が生じた場合には、露出した
土質改良材導入口51から対応することができる。ま
た、可能な場合には、スクリュー56を逆転駆動させ、
土質改良作業時と逆向きにスクリューフィーダ38内の
土質改良材を移送し、この露出した土質改良材導入口5
1から排出するといったこともできる。以上のように、
スクリューフィーダ38のメンテナンス作業の負担を軽
減させることができる。
【0092】(7)生産性向上 近年、自走式土質改良機の改質対象となる土砂の性状は
多種多様化してきており、改質対象土砂の性状によって
は混合装置内のパドルミキサの摩耗を早めてしまう場合
がある。パドルミキサが全体的に摩耗した場合、パドル
ミキサを交換する必要があるが、通常、自走式土質改良
機において、パドルミキサは、その回転軸が混合装置本
体により支持されているため、パドルミキサを交換する
際には、混合装置自体を取外し、この混合装置を分解し
てパドルミキサを取り出すことになる。
【0093】このように混合装置を取外す場合、通常、
その上下いずれかの方向から自走式土質改良機外に取り
出さなければならないが、上下いずれの方向から混合装
置を取外すにしても、混合装置の上下に配置された各機
器を適宜取外さなければならず、多大な労力及び時間を
要し大変煩わしい作業を伴い、この作業に伴う稼動停止
時間が長くなる結果、生産性の低下を招く場合がある。
【0094】本実施の形態において、先に説明したよう
に、パドルミキサ212の回転軸213は、混合装置本
体201に対し、上記支軸215,216(図18参
照)を介して着脱可能に設けられている。これにより、
混合装置200自体を取外さなくても、先に図21を用
いて説明した要領で、この開放した上部からパドルミキ
サ212を取出し、また組入れることができる。従っ
て、パドルミキサ212の交換を容易に行うことがで
き、混合装置200のメンテナンス性を向上させること
ができるので、これに伴う稼動停止時間を低減すること
により、生産性を向上させることができる。
【0095】また、改質対象が性状の大きく異なる土砂
に変更された場合等、パドルの取付ピッチ状態の異なる
パドルミキサと交換する場合等にも、この構成は効果を
奏する。さらに、パドルミキサ212の交換作業が容易
に行えるため、メーカーのサービスマン等、専門的な知
識を有する者を呼ばなくても、例えばレンタル業者や現
場作業員等といったエンドユーザでもパドルミキサ21
2の交換作業を行うことができるといったメリットがあ
る。
【0096】(8)混合装置における噛み込みの迅速な
除去 本実施の形態においては、仮に混合装置200内で異物
の噛み込みが発生した場合でも、例えば、先に図25を
用いて説明したように、下部蓋体201Bを混合装置本
体201長手方向にスライドさせ、混合装置200の混
合装置本体201下部を全面的に開放することにより、
混合装置200内で噛み込んだ異物を、内部の土砂及び
土質改良材とともに混合装置本体201の下部から排出
することができる。また、仮に噛み込んだ異物が土砂及
び土質改良材とともに排出されなかったとしても、この
異物の周囲にあった土砂及び土質改良材は排出されるの
で、異物の噛み込み位置を目視で容易に特定することが
できる。従って、例えば、前述のように、パドルミキサ
212を逆転駆動したり、上記上部蓋体201Aを取外
して開放した混合装置本体201の上部から突ついて異
物を掻き落とす等して容易に除去することができる。以
上のように、混合装置200内に異物が噛み込んでも、
これを容易に除去することができ、迅速に土質改良作業
へ復帰することにより安定した生産性を確保することが
できる。
【0097】また、以上のように、混合装置200の噛
み込み除去作業を容易に行うことができるので、専門の
知識を有するサービスマン等を呼ばなくとも本実施の形
態の自走式土質改良機を使用するレンタル業者、現場の
作業者等のエンドユーザにも、混合装置200内の噛み
込み等の不具合に対応することができるようになるとい
ったメリットもある。
【0098】(9)混合装置の開閉動作の円滑化 仮に、混合装置200内で土砂や土質改良材等が閉塞し
た場合には、これら土砂及び土質改良材は混合装置20
0内で圧密状態となっている場合が多い。このように圧
密の生じた場合には、土砂や土質改良材から受ける内圧
により、作動負荷が大きくなってしまい、下部蓋体20
1Bが円滑に動作しないことも考えられる。そこで、本
実施の形態においては、混合装置本体201下部を開閉
する際、前述の傾斜部231bにより、下部蓋体201
Bを閉止した状態から1段下がった位置にガイドする。
これにより、混合装置200内で圧密した土砂の内圧を
解放することができるので、下部蓋体201Bの作動負
荷を小さくすることができ、下部蓋体201Bの開閉動
作を円滑化することができる。
【0099】(10)下部蓋体の操作性向上 本実施の形態においては、手動操作盤131が、前述の
ように混合装置200が見易い位置に設けられているた
め、図29を用いて説明したように、異物の噛み込み除
去の際、手動で下部蓋体201Bの開閉、パドルミキサ
212を正転・逆転、搬出コンベア107の起動・停止
を、目視して状況を把握しながら操作することができる
ので、異物除去の際のこれら下部蓋体201B、パドル
ミキサ212、搬出コンベア107の良好な操作性を確
保することができる。
【0100】(11)混合装置のメンテナンス性向上 ここで、混合装置に何らかの不具合が生じた場合等、混
合装置を機外に取外さなければならないときには、通常
の自走式土質改良機においては、混合装置を本体フレー
ムから取外し、クレーン等により上下方向に吊り搬送し
て自走式土質改良機外へ取出すことになる。混合装置を
上方に吊り上げる場合、上方にスペースを確保するた
め、予め、クレーン等を用いて搬送コンベア、土質改良
材供給装置、ホッパ等を取外さなければならず、この取
外し作業に多大な労力及び時間を要する。一方、混合装
置を下方に吊り降ろす場合、搬出コンベアのみを取外せ
ば下方にスペースを確保できるが、この搬出コンベア
は、一般的に、比較的長尺に構成されており、その重心
位置が動力装置の下方に位置している場合が多く、この
搬出コンベアを取外すためには、吊り位置を適宜変更
し、バランスを取りながら徐々に引き抜いていくといっ
た大変煩わしい作業を伴うことになる。
【0101】図32は本発明の自走式土質改良機の一実
施の形態における混合装置200の取外し作業の一例を
示す。まず、この図32の状態においては、搬出コンベ
ア107が図32中右側に移動しており、混合装置20
0の下方にスペースが創出されている。すなわち、この
状態において、例えばチェンブロック(図示せず)等を
用い、上方に位置する例えば上記支持フレーム11から
混合装置200を吊り下げ保持しつつ、図24に示した
上記連結部材228A,228B、ガイド部材231等
を取外し、チェンブロックを徐々に緩めていくことによ
り、本体フレーム3,3の間を通して混合装置200を
左・右の走行装置2,2の間の地面に吊り降ろすことが
できる。但し、このとき、下部蓋体201Bを混合装置
本体201に対し、例えばクランプ等、何らかの方法で
固定しておくと好ましい。
【0102】なお、この図32において、115’は上
記ガイド部材115に継ぎ足した補助レールで、この補
助ガイド部材115’のガイド部材115との対抗端部
は、上記補助取付部117’により支持され、他方が動
力装置125から支持部材159を介して吊り下げ支持
されている。
【0103】この図32の状態とする手順は、まず、ス
トッパピン119(図27参照)を外し、搬出コンベア
107の上記支持部材120を動力装置125から取外
して補助ガイド部材115’を取付け、動力装置125
から取外された支持部材120を上記クレーン76によ
り吊り下げ支持する。そして、上記ターンバックル12
3(図1参照)を取外し、クレーン76により、ガイド
部材115及び補助ガイド部材115’に摺動させ、搬
出コンベア107をスライドさせることにより、図32
の状態とすることができる。
【0104】なお、この図32においては、搬出コンベ
ア107を備え付けの上記クレーン76により吊り下げ
たが、例えば、ホイストや天井クレーン等別途用意され
た機器を用いて良いことは言うまでもない。
【0105】本実施の形態においては、搬出コンベア1
07が、本体フレーム3に略平行にスライド可能に支持
されているので、上記のように搬出コンベア107を図
32の状態までスライドさせることにより、搬出コンベ
ア107を完全に取外さなくても、混合装置200の下
方に必要なスペースを創出することができる。これによ
り、混合装置200の取外し作業が容易となり、その分
メンテナンス性を向上させることができる。
【0106】(12)搬出コンベアの組込みの容易化 図33に本発明の自走式土質改良機の一実施の形態にお
ける搬出コンベアの組込み作業の一例を表す。図33に
示すように、本実施の形態の自走式土質改良機におい
て、搬出コンベア107を組み込む際には、まず、例え
ばホイストや天井クレーン等により、搬出コンベア10
7を吊り、搬出コンベア107に取付けた上記摺動部材
118の一端(図33中左端)がガイド部材115に掛
かるように搬送する。そして、そのままガイド部材11
5に摺動させ、搬出コンベア107を図33中左側にス
ライドさせる。
【0107】このとき、搬出コンベア107の長手方向
一方側(図33中左側)の荷重は、ガイド部材115に
より支持されているため、搬出コンベア107の重心位
置が動力装置125の下方付近に位置するまでスライド
させたら、搬出コンベア107の一端(図33中左端)
をガイド部材115に預けつつ、この状態で、吊り支点
を徐々に搬出コンベア107の他方(図33中右方)に
移動させていく。その後、さらに搬出コンベア107を
図33中左側にスライドさせ、所定の位置に達したら上
記のストッパピン119(図27参照)を用いて搬出コ
ンベア107を固定する。そして、最後に上記支持部材
120及びターンバックル123(図1参照)を取付け
て組み込み作業を終了する。
【0108】通常、搬出コンベアの交換、メンテナンス
等において、搬出コンベアを取外す場合、上記のよう
に、通常、その重心が動力装置下にあるため、何度も吊
り位置を変えたりしながら、搬出コンベアを取外し、ま
た組入れる作業は大変煩わしいものとなる。本実施の形
態においては、上記の要領で、搬出コンベア107の組
入れ・取外し作業を効率良く順序立てて行うことがで
き、搬出コンベア107の組入れ・取外し性が向上する
といったメリットもある。
【0109】(13)機長短縮 自走式土質改良機は、通常、トレーラ等の輸送手段によ
り輸送されるため、その高さ寸法や機長寸法が輸送制限
をクリアするようにコンパクトに構成されていなければ
ならない。本実施の形態においては、搬出コンベア10
7が長手方向にスライドする構成であるため、上記と逆
に図34に示すように搬出コンベア107を機械側に押
し込むこともできる。ストッパピン119(図27参
照)、支持部材120、ターンバックル123(図1参
照)を外し、搬出コンベア107を図34中左側に摺動
させ、機械に押し込むようにスライドさせることによ
り、機長を短縮することができる。なおこのとき、搬出
コンベア107の固定のために、予め用意した短尺のタ
ーンバックル123’により、上記ブラケット121及
び支持アーム122を連結することが好ましい。
【0110】すなわち、この場合、搬出コンベア107
は、通常時よりも寸法lだけ機械側に押し込まれてお
り、このときの自走式土質改良機の機長は、通常の寸法
Lから寸法lだけ短くなっている。これにより、輸送時
等には、自走式土質改良機をさらにコンパクト化でき、
輸送性を向上させることができる。また、逆に輸送時
(図34の状態のとき)に僅かに輸送制限をクリアする
機長となるように、搬出コンベア107の先端を延長す
ると、搬出コンベア107の排出端(図34中右端)高
さを図34に示した状態よりも高くすることができると
いうメリットもある。
【0111】ここで、本実施の形態において、上記効果
(11)〜(13)を得るために、搬出コンベア107
をスライド可能な構成としたが、本発明の本質的効果
(1)を得る限りにおいては、これらの構成は必ずしも
必要なく搬出コンベア107を固定した構成としても構
わない。上記効果(10)を得るために手動操作盤13
1を混合装置200の見易い位置に取付けたが、この構
成も上記効果(1)を得る限りにおいては必ずしも必要
ない。また上記効果(9)を得るために下部蓋体201
Bを下方へスライドさせる構成としたが、これも本発明
の本質的効果(1)を得るためは必ずしも必要なく、例
えば下部蓋体201Bを単に水平にスライドさせる構成
でも良い。さらに上記効果(8)を得るために、下部蓋
体201Bをスライド可能な構成としたが、これも本発
明の本質的効果(1)を得るために必ずしも必要な構成
ではなく、例えば、単に下部蓋体201Bがボルトによ
り着脱可能な構成としても構わない。さらに、上記効果
(7)を得るために、パドルミキサ212を着脱可能な
構成としたが、本発明の本質的には特にパドルミキサ2
12を着脱可能としなくても良い。
【0112】また、上記効果(6)を得るために、スク
リューフィーダ38の中間ケーシング50Cを回転可能
な構成としたが、これも本発明の本質的効果(1)を限
りにおいては、必ずしも必要ない。また、上記効果
(5)を得るために、貯留タンク37を略方形に形成し
たが、これにも限られず、例えば断面を略円形にしても
構わない。また、上記効果(4)を得るために、スクリ
ュー56のピッチを下流側に向かって大きくするよう構
成したが、これも本発明の本質的効果(1)を得るため
には必ずしも必要なく、例えば等ピッチにしても良い。
上記効果(3)を得るために、スクリューフィーダ38
を傾斜して配設したが本発明の本質的効果(1)を得る
限りにおいては、例えば、スクリューフィーダ38を略
水平に設けても構わない。
【0113】次に、本実施の形態の変形例を説明する。
図35は以上の一実施の形態の自走式土質改良機の変形
例に備えられたホッパの構造を簡略的に表す断面図で、
先の図5に対応する図である。但し、先の各図と同様の
部分には同符号を付し説明を省略する。この図35にお
いて、160は可動壁12Aの搬送コンベア13(厳密
には搬送ベルト17)との対向端部に設けた複数の棒状
部材で、これら棒状部材160は、それぞれ可動壁12
Aの下端に搬送ベルト17との間に所定の間隙(可動壁
12Aの振動時に棒状部材160下端が搬送ベルト17
に干渉しない程度の間隙)を確保して鉛直に固着され、
また、可動壁12A幅方向(図35中左右方向)に所定
の間隔で櫛場状に列設されている。本変形例において、
この棒状部材160を設けた点以外は上記一実施の形態
と同様の構成である。
【0114】本変形例においても同様の効果を得るとと
もに、棒状部材160が可動壁12Aと一体となって周
回運動(揺動)するため、上記土砂出口12B付近の土
砂、或いは土砂出口12Bを通過して搬送される土砂を
耕すように掻きほぐすことができるので、土砂の圧密を
より効果的に防止することができる。また、改質対象土
砂に大きな異物等が混入していた場合等には、この異物
を棒状部材160により堰きとめ、ホッパ12外に搬出
されることを防止することにより、例えば、上記混合装
置200にこの異物が導入され、内部で噛み込みを起こ
す等といった不具合を事前に防止することができる。さ
らに、混合装置200への異物混入を事前に防止するこ
とができることにより、生成する改良土を異物の少ない
良質なものとすることができる。
【0115】なお、本変形例において、棒状部材160
の形状は、例えば、円弧状のものとする等、土砂の性状
に応じて変更しても良い。また、その断面に関しても、
例えば方形、円形、楕円系、流線形等、土砂の性状に応
じて適した形状に変更して構わない。要は搬送を妨げず
土砂を耕すような形状であれば良い。また、棒状部材1
60は可動壁12Aに固着したものと説明したが、これ
にも限られず、可動壁12Aに対して着脱可能な構成と
しても良く、また各棒状部材160がそれぞれ独立した
ものであったが、例えば互いに連結された形状としても
構わない。このように棒状部材160を一体的に構成
し、可動壁12Aに対して着脱可能とした場合、土砂の
性状に応じて他の形状のものと交換する際、或いは摩耗
により交換する際の交換作業性が良くなる。
【0116】また、以上説明してきた構成は、例えば篩
装置を備えた自走式土質改良機や、いわゆるロータリフ
ィーダを備えた土質改良材供給装置を搭載した自走式土
質改良機にも適用可能である。以下にそのような構成の
自走式土質改良機を説明する。
【0117】図36は篩装置とロータリフィーダを備え
た土質改良材供給装置とを搭載した自走式土質改良機の
全体構造を表す側面図、図37はその上面図である。但
し、これら図36及び図37において、先の各図と同様
の機能を果たす部分には同符号を付している。これら図
36及び図37に示した自走式土質改良機と、先の図1
〜図3に示した自走式土質改良機との主な構造的な相違
点は、上記のように、ホッパ12の上方に投入土砂を粒
度に応じて選別する篩装置161を備えた点と、土質改
良材供給装置36の土質改良材の供給手段としていわゆ
るロータリフィーダ162を備えた点である。それ以外
の構成は、先の図1〜図3に示した自走式土質改良機と
ほぼ同様であるため、後の説明を省略する。
【0118】図36及び図37において、163は上下
が開口した篩装置161の本体としての枠体、164は
この枠体163を支持フレーム10上に振動可能に支持
するばね、165は枠体163の内部に装着された格子
(図37参照)で、この格子165は、図36中左側が
低くなるように傾斜している。166は偏芯ドラムで、
この偏芯ドラム166は、上記枠体163に挿通された
回転軸(図示せず)の両端に設けられ、その回転中心か
ら重心が所定距離離間している。167は篩装置161
の駆動装置(図37参照)、168はこの駆動装置16
7の駆動力を偏芯ドラム166に伝達するベルトであ
る。
【0119】すなわち、この篩装置161は、偏芯ドラ
ム166を回転させることにより、装置全体を支持フレ
ーム10上で振動させるようになっている。これによ
り、投入された土砂のうち、格子165の目の大きさ以
上の粒径の大塊や異物を除去して機外(この場合、図3
6中左側)に排出するとともに、粒度が格子165の目
の大きさ以下のものを選別して改質対象土砂としてホッ
パ12へ導入するようになっている。
【0120】また、繁雑防止のため詳細には図示しない
が、ロータリフィーダ162は、回転軸に複数の隔壁を
放射状に突設した回転駆動するロータを内蔵しており、
上部に位置する上記貯留タンク37からロータの各隔壁
間の空間に受け入れた土質改良材を、下方に位置する搬
送コンベア13上の土砂に対し、順次添加していくよう
になっている。
【0121】なお、同様に特に図示しないが、この自走
式土質改良機には、貯留タンク37内の底部近傍に土質
改良材をロータリフィーダ162に切り出す攪拌手段が
設けられており、土質改良材のロータリフィーダ162
への供給が円滑になされるよう配慮されている。
【0122】以上の図36及び図37に示したような自
走式土質改良機に対しても、先に説明した本発明の一実
施の形態及び変形例は適用可能であり、同様の効果を得
ることができる。
【0123】また、この図36及び図37に示した自走
式土質改良機は、いわゆる振動篩で構成した篩装置16
1を用いたものであるが、振動しない単なる固定式の篩
をホッパ上方に設けた自走式土質改良機に対しても、上
記本発明の一実施の形態及び変形例は適用可能である。
また、篩装置161への土砂投入性への配慮として、篩
装置161の上方にいわゆる煽りを設けたものにも、以
上の構成は適用可能であることは言うまでもない。これ
らの場合も同様の効果を得る。
【0124】ここで、図1〜図3の自走式土質改良機、
図36及び図37の自走式土質改良機のいずれの自走式
土質改良機においても、土砂を受け入れて土質改良材と
混合することにより改良土を生成するという基本構造は
同様であり、互いに上記建設発生土改良及び表層地盤安
定化処理等といった様々な土質改良作業への汎用性を有
するものである。
【0125】但し、図36及び図37に示した自走式土
質改良機に関しては、篩装置161により、改質対象土
砂に含まれる大きな異物や大塊等を予め除去するので、
それだけ異物混入量の少ない良質の改良土を生産するこ
とができるといったメリットがある。従って、例えば、
建設現場等で発生する建設発生土を、現場内で土質改良
材とともに混合処理してリサイクル用の改良土製品を生
成するといった建設発生土改良に特に適している。
【0126】一方、一般的に、大量の土質改良材を供給
する場合には、スクリューフィーダの方がロータリフィ
ーダよりも精度良く土質改良材の供給量を調整すること
ができる。従って、スクリューフィーダにより土質改良
材を供給する土質改良材供給装置を搭載した自走式土質
改良機は、それだけ多種多様な性状の改質対象土砂に対
応することができるといったメリットがある。すなわ
ち、スクリューフィーダ38により土質改良材を供給す
る図1〜図3の自走式土質改良機は、図36及び図37
の自走式土質改良機よりも、さらに多種多様な性状の土
砂に対応できるといったメリットがある。
【0127】特に、図1〜図3の自走式土質改良機にお
いては、例えば、大塊や石等を含んだ土砂や、粘性の高
い土砂等、格子を通過し難い土砂にも対応できるよう、
予め篩装置を省略している。そのため、例えば、宅地建
設用地等の表層を掘削した土砂をその場で改質し、地盤
強化のために表層に埋め戻す改良土を生成したり、道路
建設用地等で現場内の所定の箇所を掘削して得た土砂を
その場で改質し、路床材として敷設する改良土を生成す
るといった表層地盤安定化処理等では特にその性能を発
揮できるようになっている。
【0128】なお、以上において、高さ検出手段33を
超音波センサで構成したが、これに限られず、例えば光
学式や接触式の変位センサ、或いは角度センサ等を用い
ても構わない。要は土砂の高さを検出できるセンサを適
宜用いれば足りる。また、上記加圧ローラ31を搬送土
砂表面に対して従動的に回転させる構成としたが、自力
で回転駆動する構成としても構わない。これらの場合も
同様の効果を得る。さらに、高さ検出手段33を複数設
け、土砂体積測定装置157(厳密には上記体積演算回
路35)により、それぞれの検出結果の平均値を算出す
る構成としても構わない。この場合、同様の効果に加え
てさらに土砂体積の測定精度を向上させることができ
る。
【0129】また、以上において、履帯7を有するいわ
ゆるクローラ式の走行装置2を備える自走式土質改良機
を例にとって説明してきたが、これに限られず、例えば
いわゆるホイール式の走行体を備える自走式土質改良機
としても良い。また、パドルミキサ212を備えたいわ
ゆるミキシング方式の混合装置200を搭載した自走式
土質改良機を例に説明したが、例えばパドルミキサ21
2に代えてスクリューミキサを備えた混合装置、或いは
高速回転する回転打撃子等を用いて土砂及び土質改良材
を解砕混合するいわゆる解砕方式の混合装置を備えた自
走式土質改良機においても、上記本発明の一実施の形態
及び変形例は適応可能である。これらの場合も同様の効
果を得る。
【0130】
【発明の効果】本発明においては、ホッパにおける搬送
コンベアの土砂搬送方向下流側壁面を可動壁としたの
で、この可動壁の運動により、この可動壁に押し付けら
れる土砂をほぐすことができる。これにより、ホッパ内
で土砂が圧密し強く締め固まってしまうことを防止する
ことができ、ホッパ内における架橋現象の発生を防止す
ることができる。また、搬送コンベア上方に加圧手段を
設け、ホッパ外へ搬送された搬送コンベア上の土砂を加
圧することにより、ホッパから切り出された土砂の嵩密
度をほぼ一定とすることができる。そして、このように
ほぼ一定の嵩密度となった搬送土砂の体積を、土砂体積
測定手段により測定することにより、土砂供給量をより
正確に測定することができる。これにより、改質対象土
砂の性状やホッパへの投入状態によらず、搬送コンベア
による土砂の供給量を精度良く測定することができ、こ
の測定値に基づいて土質改良材の供給量を高精度に制御
することができる。従って、ホッパ内の土砂を円滑にホ
ッパ外へ搬送し安定した土砂供給量を確保するととも
に、土砂の供給量をより精度良く測定して土質改良材と
の混合比を制御することにより、高い品質の改良土を生
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全
体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全
体構造を表す上面図である。
【図3】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全
体構造を表す図1中左側から見た正面図である。
【図4】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備
えられたホッパの構造を簡略的に表す側断面図である。
【図5】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備
えられたホッパの構造を簡略的に表す図4中V−V断面
による断面図である。
【図6】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備
えられた土質改良材供給装置の詳細構造を表す側面図で
ある。
【図7】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備
えられた土質改良材供給装置の詳細構造を表す上面図で
ある。
【図8】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備
えられた土質改良材供給装置の詳細構造を表す図6中VI
II−VIII断面による水平断面図である。
【図9】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備
えられた土質改良材供給装置が減縮した状態を表す側面
図である。
【図10】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられたスクリューフィーダの詳細構造を表す側面図
である。
【図11】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられたスクリューフィーダの詳細構造を表す上面図
である。
【図12】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられたスクリューフィーダの端部ケーシングと中間
ケーシングとの接続構造を表す部分拡大である。
【図13】図12中XIII−XIII断面による断面図であ
る。
【図14】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられたスクリューフィーダの支持構造を表す側面図
である。
【図15】図14中矢印XV方向から見た部分拡大図であ
る。
【図16】図14中矢印XVI方向から見た部分拡大図で
ある。
【図17】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられた混合装置の詳細構造を表す上面図である。
【図18】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられた混合装置の詳細構造を表す図17中XVIII−X
VIII断面による側断面図である。
【図19】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられた混合装置の上部蓋体の混合装置本体に対する
取付構造を表す図で、図17中XIXa部の拡大図、及びこ
の図中XIXb−XIXb断面による断面図である。
【図20】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられたパドルミキサと支軸との取付け状態を表す図
である。
【図21】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられたパドルミキサを取外す過程の状態を表す混合
装置の側断面である。
【図22】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられた混合装置の支持構造を表す側面図である。
【図23】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられた混合装置の支持構造を表す図22中XXIII−X
XIII断面による断面図である。
【図24】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられた混合装置の支持構造を表す図22の上面図で
る。
【図25】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられた混合装置本体下部を全開させた状態を表す混
合装置の側面図である。
【図26】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられた搬出コンベアの取付構造を上面から見て表す
部分拡大図である。
【図27】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられた搬出コンベアの取付構造を側面から見て表す
部分拡大図である。
【図28】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられた手動操作盤の概観を表す概略図である。
【図29】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられた制御装置による混合装置内の噛み込み除去の
制御手順の一例を表すフローチャートである。
【図30】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられた制御装置による混合装置内の噛み込み除去の
制御手順の他の例を表すフローチャートである。
【図31】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
備えられた混合比制御装置のブロック図である。
【図32】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
おける混合装置の取外し作業の一例を示す全体側面図で
ある。
【図33】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
おける搬出コンベアの組込み作業の一例を表す全体側面
図である。
【図34】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に
おける機長短縮を図った状態を表す全体側面図である。
【図35】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の
変形例に備えられたホッパの構造を簡略的に表す断面図
で、図5に対応する図である。
【図36】本発明を適用可能な自走式土質改良機であ
り、篩装置とロータリフィーダを備えた土質改良材供給
装置とを搭載した自走式土質改良機の全体構造を表す側
面図である。
【図37】本発明を適用可能な自走式土質改良機であ
り、篩装置とロータリフィーダを備えた土質改良材供給
装置とを搭載した自走式土質改良機の全体構造を表す上
面図である。
【符号の説明】 1 走行体(走行手段) 3 本体フレーム 12 ホッパ 12A 可動壁 13 搬送コンベア 31 加圧ローラ(加圧手段) 33 高さ検出手段 36 土質改良材供給装置 38 スクリューフィーダ 107 搬出コンベア 148 制御装置(制御手段) 157 土砂体積測定装置(土砂体積測定手段) 200 混合装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂呂 隆 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 竹内 裕樹 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D040 AB07 CD07 EB04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受け入れた土砂を土質改良材と混合して改
    質する自走式土質改良機において、 走行手段を備えた本体フレームと、 この本体フレーム上に設けられ、前記土砂と前記土質改
    良材とを混合する混合装置と、 この混合装置に前記土砂を供給する搬送コンベアと、 この搬送コンベアの上方位置に設けられ、その搬送コン
    ベア下流側壁面に可動壁を有する土砂受入用のホッパ
    と、 前記土砂に対して土質改良材を供給する土質改良材供給
    装置と、 前記搬送コンベア上方における前記ホッパと前記土質改
    良材供給装置との間の位置に設けられ、前記土砂を加圧
    する加圧手段と、 この加圧手段により加圧した土砂の体積を測定する土砂
    体積測定手段と、 前記混合装置により混合した改良土を機外へと搬出する
    搬出コンベアとを備えたことを特徴とする自走式土質改
    良機。
  2. 【請求項2】受け入れた土砂を土質改良材と混合して改
    質する自走式土質改良機において、 走行手段を備えた本体フレームと、 この本体フレーム上に設けられ、前記土砂と前記土質改
    良材とを混合する混合装置と、 この混合装置に前記土砂を供給する搬送コンベアと、 この搬送コンベアの上方位置に設けられ、その搬送コン
    ベア下流側壁面に可動壁を有する土砂受入用のホッパ
    と、 前記混合装置の上方位置に設けられ、前記土砂に対して
    土質改良材を供給するスクリューフィーダを有する土質
    改良材供給装置と、 前記搬送コンベア上方における前記ホッパと前記土質改
    良材供給装置との間の位置に設けられ、前記土砂を加圧
    する加圧手段と、 この加圧手段により加圧した土砂の体積を測定する土砂
    体積測定手段と、 前記混合装置により混合した改良土を機外へと搬出する
    搬出コンベアとを備えたことを特徴とする自走式土質改
    良機。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の自走式土質改良機に
    おいて、前記土砂体積測定手段の検出値に基づいて、前
    記土質改良材供給装置における土質改良材の供給量を制
    御する制御手段を備えたことを特徴とする自走式土質改
    良機。
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