JP2003105535A - スパッタリング用電源装置 - Google Patents

スパッタリング用電源装置

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JP2003105535A
JP2003105535A JP2001303690A JP2001303690A JP2003105535A JP 2003105535 A JP2003105535 A JP 2003105535A JP 2001303690 A JP2001303690 A JP 2001303690A JP 2001303690 A JP2001303690 A JP 2001303690A JP 2003105535 A JP2003105535 A JP 2003105535A
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JP
Japan
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output terminal
switching means
voltage
rectifier circuit
circuit
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JP2001303690A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Imagawa
和彦 今川
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Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 チャンバ内にアーク放電が検出された際にイ
ンダクタンスに流れる電流の上昇による様々な悪影響を
抑制すること。 【解決手段】 この逆電圧発生用コンデンサC11とチ
ョークコイルと前記負極出力端子との間に設けられた常
開の第1のスイッチング手段Q11,Q12と、整流回
路33aの出力側にチョークコイルL11と直列に接続
された常閉の第2のスイッチング手段35aと、負極出
力端子OUT及び正極出力端子間に接続されるチャンバ内
にアーク放電が発生したことを検出すると第1のスイッ
チング手段Q11,Q12を導通させ、第2のスイッチ
ング手段35aを非導通制御する制御手段30とを具備し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク(CD)やディジタル・ビデオ・ディスク(DVD)製
造用のスパッタリング装置に用いられるスパッタリング
用電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(CD)やディジタル
・ビデオ・ディスク(DVD)製造用のスパッタリング
装置に用いられるスパッタリング用電源装置が特許第2
835322号、特許第2835323号、USP5,
576,939で知られている。
【0003】コンパクトディスクやディジタル・ビデオ
・ディスクへの膜の形成は、マグネトロンスパッタ技術
により成膜している。このスパッタリング中にアーク放
電が発生すると、ターゲット材料が飛散してディスクに
付着するため、製品の歩留まりを下げる。このため、ス
パッタリング中にアーク放電が発生した場合には、逆電
圧を発生させてアーク放電の発生を抑制するようにして
いる。
【0004】従来のスパッタリング用電源装置は、図3
のように構成される。つまり、例えば200Vの3相交
流電源は、ダイオードブリッジ11により全波整流され
た後、互いにブリッジ接続された4つのスイッチングト
ランジスタQ1〜Q4で構成されるスイッチ回路12に
よりパルス幅が可変されてトランス13の一次コイルに
入力される。このパルス幅はスイッチングトランジスタ
Q1〜Q4のオン時間を制御することにより行なわれ
る。
【0005】このトランス13の二次側には2つの二次
コイル13a,13bが設けられている。一方の二次コ
イル13aから出力されるパルス電圧は第1のダイオー
ドブリッジ14で整流され、他方の二次コイル13bは
ダイオードブリッジ15で整流される。第1のダイオー
ドブリッジ14と第2のダイオードブリッジ15は直列
に接続されている。第1のダイオードブリッジ14の端
部はチョークコイルL1、L2、ダイオードD1、D2
及び抵抗R1よりなる逆方向アーク防止回路15、出力
端子OUTを介してターゲット17に接続される。
【0006】ダイオードブリッジ11、スイッチ回路1
2、トランス13、第1のダイオードブリッジ14、第
2のダイオードブリッジ15によりインバータINVが
構成される。
【0007】さらに、第2のダイオードブリッジ15の
端部は接地端子FGを介してチャンバ18に接続される。
【0008】また、トランス13に設けられた第3の二
次コイル13cの出力端子間には、第3のダイオードブ
リッジ19が接続されている。この第3のダイオードブ
リッジ19の一端は前述した第2のダイオードブリッジ
15の端部と接続されている。さらに、この第3のダイ
オードブリッジ19の両端には逆電圧発生用のコンデン
サ20が接続される。このコンデンサ20の一端は接地
端子FGに接続され、その他端はスイッチングトランジス
タQ5、Q6を介してチョークコイルL2と逆方向アー
ク防止回路16との接続点に接続されている。
【0009】出力端子OUTと接地端子FG間の電圧はコン
パレータよりなるアークセンサ21で監視されている。
つまり、チャンバ18内でスパッタ放電が行なわれてい
る間は、出力端子OUTと接地端子FG間の電圧は300V
以上であり、チャンバ18内でアーク放電が発生すると
出力端子OUTと接地端子FG間の電圧は150V以下とな
る。アークセンサ21はチャンバ18内でアーク放電が
発生したことを検出するとHレベル信号を出力し、チャ
ンバ18内でスパッタ放電が発生していることを検出す
るとLレベル信号を出力する。
【0010】このアークセンサ21の出力はドライバ2
2を介してトランジスタQ5のベースに、ドライバ23
を介してトランジスタQ6のベースに接続される。
【0011】このような回路において、アークセンサ2
1でチャンバ18内のアーク放電が検出されない間は、
第1のダイオードブリッジ14と第2のダイオードブリ
ッジ15との直列接続体の一端はチョークコイルL1,
L2、逆方向アーク防止回路15を介して出力端子OUT
に負電圧が供給されてスパッタ放電が発生される。
【0012】ところで、チャンバ18内でのアーク放電
が発生すると、アークセンサ21の出力がLレベルとな
り、トランジスタQ5,Q6が導通し、出力端子OUTに
逆電圧発生用のコンデンサ20に充電されていた正電圧
が所定時間供給されて、アーク放電の発生を抑制する処
理がなされる。
【0013】このような装置においては、チャンバ18
に供給する電力を一定に(定電力運転)するように、ス
イッチ回路12のトランジスタQ1〜Q4のオン時間を
制御している。
【0014】しかし、チャンバ18内のアーク放電の発
生が検出されると、出力端子OUTの電位は小さくなるの
で、定電力運転していると出力電流を増加するようにス
イッチ回路12の制御が行なわれてしまう。
【0015】このため、アーク放電が発生した場合に
は、電力フィードバック制御は中止して、アーク放電が
発生する直前の電流値となるように定電流制御するよう
にしている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アーク放電
が発生すると、インバータINVの出力電圧がインダク
ンスL1,L2に加わるため、チョークコイルL1,L
2を流れる電流は上昇する。このようにチョークコイル
L1,L2を流れる電流の上昇は、前述した定電流制御
の影響が発揮される継続する。このようにチョークコイ
ルL1,L2を流れる電流が上昇されているときに、チ
ャンバ18内のアーク放電が消滅すると、トランジスタ
Q5,Q6が遮断されるため、過大な電流がチャンバ1
8に流入する。このような過大な電流がチャンバ18内
に流れ込むと、再度アーク放電を発生させたり、成膜品
質を悪化したり電源装置自体を破損しかねない。
【0017】これに対してチョークコイルL1,L2の
インダクタンスを大きくとることも考えられるが、チョ
ークコイルL1,L2の外形が大きくなるばかりでな
く、電流制御の応答性も遅れるという事態が発生する。
このような電流制御の応答性の遅れは成膜品質が悪化し
たり装置が破損したりするという問題が発生する。
【0018】また、チャンバ18内にアーク放電が発生
したときに、前述したようなチョークコイルL1,L2
を流れる電流の上昇を回避するために、スイッチ回路1
2を構成するすべてのトランジスタQ1〜Q4をオフさ
せて、インダータINVを停止させるようにするものも
あるが、このようにインバータINVを停止させると復
帰時にトランス13が偏磁して過電流が流れ、インバー
タINVが不安定な動作になるという問題がある。
【0019】さらに、アーク遮断時にインダクタンスL
1,L2を流れる電流が、第1のダイオードブリッジ1
4と第2のダイオードブリッジ15を介してコンデンサ
20に流れ込むので、コンデンサ20に充電されていた
逆電圧の電位が低下してしまうという問題があつた。
【0020】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、チャンバ内にアーク放電が検出された
際にインダクタンスに流れる電流の上昇による上述した
ような様々な悪影響を抑制することができるスパッタリ
ング用電源装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のスパッタ
リング用電源装置は、負極出力端子及び正極出力端子を
有するスパッタリング用電源装置において、それぞれブ
リッジ接続された複数のスイッチンング素子を有し、直
流電圧をパルス電圧に変換するスイッチング回路と、こ
のスイッチング回路からのパルス電圧が1次電圧として
供給され、パルス電圧を2次電圧として出力するトラン
スと、このトランスの二次側から出力されるパルス電圧
を整流する整流回路と、 この整流回路の一端と前記負
極出力端子との間に接続されるチョークコイルと、逆電
圧発生源と、この逆電圧発生源と前記チョークコイルと
前記負極出力端子との間に設けられた常開の第1のスイ
ッチング手段と、前記整流回路の他端に前記チョークコ
イルと直列に接続された常閉の第2のスイッチング手段
と、前記負極出力端子及び前記正極出力端子間に接続さ
れるチャンバ内にアーク放電が発生したことを検出する
と第1のスイッチング手段を導通させ、第2のスイッチ
ング手段を非導通制御する制御手段とを具備している。
【0022】請求項2記載のスパッタリング用電源装置
は、請求項1記載のチョークコイルの前記整流回路側の
端部と前記第1のスイッチング手段の前記逆電圧発生源
側の端部との間に接続されたダイオードを備えたもので
ある。
【0023】請求項3記載のスパッタリング用電源装置
は、負極出力端子及び正極出力端子を有するスパッタリ
ング用電源装置において、それぞれブリッジ接続された
複数のスイッチンング素子を有し、直流電圧をパルス電
圧に変換するスイッチング回路と、このスイッチング回
路からのパルスが1次電圧として供給され、パルス電圧
を2次電圧として出力するトランスと、このトランスか
ら出力されるパルス電圧を整流する整流回路と、この整
流回路の一端と前記負極出力端子との間に接続されるチ
ョークコイルと、前記トランスの2次側に接続される逆
電圧発生用整流回路と、この逆電圧発生用整流回路の出
力より逆電圧を得る逆電圧源と、この逆電圧発生源と前
記チョークコイルと前記負極出力端子との間に設けられ
た常開の第1のスイッチング手段と、前記整流回路の他
端に前記チョークコイルと直列に接続された常閉の第2
のスイッチング手段と、前記逆電圧発生用整流回路とこ
の逆電圧発生用整流回路に隣接接続された整流回路との
間に接続される常閉の第3のスイッチング手段と、前記
負極出力端子及び前記正極出力端子間に接続されるチャ
ンバ内にアーク放電が発生したことを検出すると第1の
スイッチング手段を導通させ、第2及び第3のスイッチ
ング手段をそれぞれ非導通制御する制御手段とを具備し
ている。
【0024】請求項4記載のスパッタリング用電源装置
は、請求項3記載の前記チョークコイルの前記整流回路
側の端部と前記第1のスイッチング手段の前記逆電圧発
生源側の端部との間に接続されたダイオードを備えたも
のである。
【0025】請求項5記載のスパッタリング用電源装置
は、負極出力端子及び正極出力端子を有するスパッタリ
ング用電源装置において、それぞれブリッジ接続された
複数のスイッチンング素子を有し、直流電圧をパルス電
圧に変換する互いに並列接続された複数のスイッチング
回路と、各スイッチング回路からのパルスが1次電圧と
して供給され、パルス電圧を2次電圧として出力するト
ランスと、このトランスから出力されるパルス電圧を整
流する各スイッチング回路に対応してそれぞれ設けられ
た互いに直列接続された整流回路と、各整流回路の一端
と前記負極出力端子との間にそれぞれ接続されるチョー
クコイルと、逆電圧発生源と、各整流回路の他端と各チ
ョークコイルの前記負極出力端子側端部との間にそれぞ
れ接続された常開の複数の第1のスイッチング手段と、
各整流回路、各チョークコイル、各第1のスイッチング
手段とでそれぞれ閉ループを形成するように接続された
常閉の複数の第2のスイッチング手段と、前記負極出力
端子及び前記正極出力端子間に接続されるチャンバ内に
アーク放電が発生したことを検出すると各第1のスイッ
チング手段を導通させ、各第2のスイッチング手段を非
導通制御する制御手段とを具備している。
【0026】請求項6記載のスパッタリング用電源装置
は、請求項5記載の前記各チョークコイルの前記整流回
路側の端部と前記各第1のスイッチング手段の前記チョ
ークコイルに接続されていない端部端部との間にそれぞ
れ接続されたダイオードを備えたものである。
【0027】請求項7記載のスパッタリング用電源装置
は、負極出力端子及び正極出力端子を有するスパッタリ
ング用電源装置において、それぞれブリッジ接続された
複数のスイッチンング素子を有し、直流電圧源をパルス
電圧に変換する互いに並列接続された複数のスイッチン
グ回路と、各スイッチング回路からのパルス電圧が1次
電圧として供給され、パルス電圧を2次電圧として出力
するトランスと、このトランスの二次側から出力される
パルス電圧を整流する各スイッチング回路に対応してそ
れぞれ設けられた互いに直列接続された整流回路と、こ
の整流回路の一端と前記負極出力端子との間にそれぞれ
接続されるチョークコイルと、前記トランスの2次側に
接続される逆電圧発生用整流回路と、この逆電圧発生用
整流回路の出力より逆電圧を得ている逆電圧源と、前記
整流回路の他端と各チョークコイルの前記負極出力端子
との間にそれぞれ接続された常開の複数の第1のスイッ
チング手段と、各整流回路、各チョークコイル、各第1
のスイッチング手段とでそれぞれ閉ループを形成するよ
うに常閉の複数の第2のスイッチング手段と、前記逆電
圧発生用整流回路と隣接接続された整流回路との間に接
続される常閉の第3のスイッチング手段と、前記負極出
力端子及び前記正極出力端子間に接続されるチャンバ内
にアーク放電が発生したことを検出すると各第1のスイ
ッチング手段を導通させ、各第2のスイッチング手段及
び第3のスイッチング手段をそれぞれ非導通制御する制
御手段とを具備し、前記逆電圧発生用整流回路と隣接接
続された整流回路には、第2のスイッチング手段は設け
られていないことを特徴とする。
【0028】請求項8記載のスパッタリング用電源装置
は、請求項1ないし7いずれか一記載の前記負極出力端
子はスパッタリング装置のターゲットに接続されている
ものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の第1
の実施の形態について説明する。例えば200Vの3相
交流電圧は、第1及び第2のダイオードブリッジ31
a,31bにそれぞれ入力される。そして、第1及び第
2のダイオードブリッジ(整流回路)31a,31bに
おいて3相交流電圧が全波整流された後、互いにブリッ
ジ接続された4つのスイッチングトランジスタQ1〜Q
4で構成されるスイッチ回路32a,32bにそれぞれ
入力される。
【0030】スイッチ回路32aの両端はトランスT1
の一次コイルの両端、スイッチ回路32bの両端はトラ
ンスT2の一次コイルの両端に接続される。各スイッチ
回路32a,32bを構成するトランジスタQ1〜Q4
は制御部30からの制御信号によりオン・オフ制御され
る。そして、トランジスタQ1〜Q4を導通するオン時
間を制御することにより、トランスT1,T2の一次コ
イルに供給するパルス電圧のパルス幅が制御される。
【0031】このトランスT1の二次コイルの両端には
第1のダイオードブリッジ33aが接続される。
【0032】さらに、トランスT2の第1の二次コイル
には第2のダイオードブリッジ33bが接続されると共
に、その第2の二次コイルには第3のダイオードブリッ
ジ33cが接続される。
【0033】第1のダイオードブリッジ33aの一端は
チョークコイルL11、ダイオードD1、D2及び抵抗
R1よりなる逆方向アーク防止回路34、出力端子OUT
を介してターゲット17に接続される。
【0034】さらに、第1のダイオードブリッジ33a
の他端はFET35a(第2のスイッチング手段)、逆
電圧印加時に導通制御される常時開のトランジスタQ1
1(第1のスイッチング手段)を介して前述したチョー
クコイルL11と逆方向アーク防止回路34との接続点
aに接続される。
【0035】さらに、チョークコイルL11と第1のダ
イオードブリッジ33aとの接続点とトランジスタQ1
1のコレクタ間には図示の極性でダイオードD11が接
続されている。
【0036】さらに、第2のダイオードブリッジ33b
の一端はチョークコイルL12を介してトランジスタQ
11のコレクタに接続されると共に逆電圧印加時に導通
制御される常時開のトランジスタQ12(第1のスイッ
チング手段)のエミッタに接続される。
【0037】さらに、チョークコイルL12と第2のダ
イオードブリッジ33bとの接続点とトランジスタQ1
2のコレクタとの間には図示の極性でダイオードD12
が接続されている。
【0038】さらに、第2のダイオードブリッジ33b
の他端はFET36(第3のスイッチング手段)を介し
て第3のダイオードブリッジ(整流回路)33cの一端
に接続される。
【0039】ダイオードブリッジ31a,31b、スイ
ッチ回路32a,32b、トランスT1,T2、第1の
ダイオードブリッジ33a、第2のダイオードブリッジ
33b、第3のダイオードブリッジ33cによりインバ
ータINV1が構成される。
【0040】さらに、第3のダイオードブリッジ33c
の一端は接地端子FGを介してチャンバ18に接続され
る。
【0041】この第3のダイオードブリッジ33cの他
端はチョークコイルL21、逆電圧発生用コンデンサC
11を介して接地端子FGに接続される。さらに、チョー
クコイルL21とコンデンサC11との接続点はレギュ
レータ37に接続されると共にトランジスタQ12のコ
レクタに接続される。出力端子OUTと接地端子FG間の電
圧はコンパレータよりなるアークセンサ21で監視され
ている。つまり、チャンバ18内でスパッタ放電が行な
われている間は、出力端子OUTと接地端子FG間の電圧は
300V以上であり、チャンバ18内でアーク放電が発
生すると出力端子OUTと接地端子FG間の電圧は150V
以下となる。アークセンサ21はチャンバ18内でアー
ク放電が発生したことを検出するとHレベル信号を出力
し、チャンバ18内でスパッタ放電が発生していること
を検出するとLレベル信号を出力する。
【0042】このアークセンサ21の出力はドライバ4
1,42を介してトランジスタQ11,Q12のベース
にそれぞれ入力される。
【0043】さらに、アークセンサ21の出力はインバ
ータ51により反転された後FET35aのゲートに入
力されると共に、インバータ52により反転された後F
ET36のゲートに入力される。
【0044】次に、動作について説明する。アークセン
サ21でチャンバ18内のアーク放電が検出されない間
は、第1のダイオードブリッジ14と第2のダイオード
ブリッジ15との直列接続体の一端はインダクタンスL
1,L2、逆方向アーク防止回路15を介して出力端子
OUTに負電圧が供給されてスパッタ放電が発生される。
従って、チャンバ18内で成膜処理が行なわれる。
【0045】ところで、チャンバ18内でのアーク放電
が発生すると、アークセンサ21の出力がHレベルとな
り、トランジスタQ11,Q12が導通制御されると共
に、FET35a,36が非導通制御される。
【0046】トランジスタQ11,Q12が導通される
ことにより、出力端子OUTに逆電圧発生用のコンデンサ
20に充電されていた正電圧が所定時間供給されて、ア
ーク放電の発生を抑制する処理がなされる。
【0047】また、FET35a,36を非導通制御す
ることにより、インバータINV1の出力電流を遮断し
ている。このとき、チョークコイルL11の両端に発生
する逆起電力により、ダイオードD11、トランジスタ
Q11、チョークコイルL11の閉回路に電流がながれ
るため、過大な電流をチャンバ18内に流入させること
を防止することができる。この動作はダイオードD1
2、トランジスタQ12、チョークコイルL12の閉回
路についても同様である。
【0048】このようにアーク放電発生時に過大な電流
をチャンバ18内に流入させることを防止できるので、
成膜品質及び生産性の低下や装置の破壊を未然に防止す
ることができる。
【0049】また、アーク放電発生時にタンバータIN
V1の出力電流を遮断するようにし、各チョークコイル
L11,L12の逆起電力により発生する電流をそれぞ
れダイオードD11,D12を介して回生させるように
してチャンバ18に流入する電流の増加を抑制したの
で、特にチョークコイルL11,L12のインダクタン
ス値を大きくする必要はない。チョークコイルL11,
L12の外形が小さくできる。さらに、電流制御の応答
性も良くすることができるので、成膜品質が悪化や装置
が破損を防止することができる。
【0050】さらに、アーク放電発生時にインバータI
NV1の出力を遮断するようにし、インバータINV1
内のトランスT1,T2の一次側に設けられたスイッチ
回路32a,32bでの動作はアーク放電が検出される
前と同じようにスイッチング制御していても良いので、
復帰時にトランス13が偏磁して過電流が流れ、インバ
ータINVが不安定な動作になるということはない。
【0051】また、アーク放電が検出されると、第3の
ダイオードブリッジ33cとこれに隣接接続された第2
のダイオードブリッジ22bはFET36が非導通され
るため遮断される。このため、第2のダイオードブリッ
ジ33bを介して逆電圧発生用コンデンサC11に電流
が流れ込んで、逆電圧発生用コンデンサC11に充電さ
れていた逆電圧が低下のを防止することができる。
【0052】図2において、第1乃至第4のダイオード
ブリッジ100a〜100d及びスイッチ回路101a
〜101dは200V3相交流電源に対してそれぞれ並
列に接続され、各スイッチ回路101a〜101dはト
ランスT11〜T14の一次側に接続されている。ま
た、各トランスT11〜T14の二次側の接続は図1と
同様に接続されている。
【0053】このように、4つのトランスT11〜T1
4を用いることにより、例えば1000Vの出力電圧を
得たい場合には、各トランスは直列接続されているの
で、各トランスに250Vずつ負担させるようにすれば
良い。
【0054】また、図1ではインバータINV1を2つ
のトランスT1,T2で構成したが、図2に示すように
4つのトランスT11〜T14で構成するようにした
が、3つまたは5つ以上のトランスで構成するようにし
ても良い。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、チ
ャンバ内にアーク放電が検出された際にインダクタンス
に流れる電流の上昇による上述したような様々な悪影響
を抑制することができるスパッタリング用電源装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るスパッタリン
グ用電源装置の回路図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るスパッタリン
グ用電源装置の回路図。
【図3】従来のスパッタリング用電源装置の回路図。
【符号の説明】
31a,31b…ダイオードブリッジ、 32a,32b…スイッチ回路、 T1,T2…トランス、 L11,L12…チョークコイル。
フロントページの続き Fターム(参考) 4K029 BD11 CA05 DC34 5H730 AA16 AS04 BB27 BB57 BB82 BB85 BB88 CC02 DD02 EE08 EE18 EE19 EE53 EE59 EE60 EE73 FD01 FG01 XX03 XX13 XX15 XX23 XX33 XX35

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負極出力端子及び正極出力端子を有する
    スパッタリング用電源装置において、 それぞれブリッジ接続された複数のスイッチンング素子
    を有し、直流電圧をパルス電圧に変換するスイッチング
    回路と、 このスイッチング回路からのパルス電圧が1次電圧とし
    て供給され、パルス電圧を2次電圧として出力するトラ
    ンスと、 このトランスの二次側から出力されるパルス電圧を整流
    する整流回路と、 この整流回路の一端と前記負極出力端子との間に接続さ
    れるチョークコイルと、 逆電圧発生源と、 この逆電圧発生源と前記チョークコイルと前記負極出力
    端子との間に設けられた常開の第1のスイッチング手段
    と、 前記整流回路の他端に前記チョークコイルと直列に接続
    された常閉の第2のスイッチング手段と、 前記負極出力端子及び前記正極出力端子間に接続される
    チャンバ内にアーク放電が発生したことを検出すると第
    1のスイッチング手段を導通させ、第2のスイッチング
    手段を非導通制御する制御手段とを具備したスパッタリ
    ング用電源装置。
  2. 【請求項2】 前記チョークコイルの前記整流回路側の
    端部と前記第1のスイッチング手段の前記逆電圧発生源
    側の端部との間に接続されたダイオードを備えた請求項
    1記載のスパッタリング用電源装置。
  3. 【請求項3】 負極出力端子及び正極出力端子を有する
    スパッタリング用電源装置において、 それぞれブリッジ接続された複数のスイッチンング素子
    を有し、直流電圧をパルス電圧に変換するスイッチング
    回路と、 このスイッチング回路からのパルスが1次電圧として供
    給され、パルス電圧を2次電圧として出力するトランス
    と、 このトランスから出力されるパルス電圧を整流する整流
    回路と、 この整流回路の一端と前記負極出力端子との間に接続さ
    れるチョークコイルと、 前記トランスの2次側に接続される逆電圧発生用整流回
    路と、 この逆電圧発生用整流回路の出力より逆電圧を得る逆電
    圧源と、この逆電圧発生源と前記チョークコイルと前記
    負極出力端子との間に設けられた常開の第1のスイッチ
    ング手段と、 前記整流回路の他端に前記チョークコイルと直列に接続
    された常閉の第2のスイッチング手段と、 前記逆電圧発生用整流回路とこの逆電圧発生用整流回路
    に隣接接続された整流回路との間に接続される常閉の第
    3のスイッチング手段と、 前記負極出力端子及び前記正極出力端子間に接続される
    チャンバ内にアーク放電が発生したことを検出すると第
    1のスイッチング手段を導通させ、第2及び第3のスイ
    ッチング手段をそれぞれ非導通制御する制御手段とを具
    備したスパッタリング用電源装置。
  4. 【請求項4】 前記チョークコイルの前記整流回路側の
    端部と前記第1のスイッチング手段の前記逆電圧発生源
    側の端部との間に接続されたダイオードを備えた請求項
    3記載のスパッタリング用電源装置
  5. 【請求項5】 負極出力端子及び正極出力端子を有する
    スパッタリング用電源装置において、 それぞれブリッジ接続された複数のスイッチンング素子
    を有し、直流電圧をパルス電圧に変換する互いに並列接
    続された複数のスイッチング回路と、 各スイッチング回路からのパルスが1次電圧として供給
    され、パルス電圧を2次電圧として出力するトランス
    と、 このトランスから出力されるパルス電圧を整流する各ス
    イッチング回路に対応してそれぞれ設けられた互いに直
    列接続された整流回路と、 各整流回路の一端と前記負極出力端子との間にそれぞれ
    接続されるチョークコイルと、 逆電圧発生源と、 各整流回路の他端と各チョークコイルの前記負極出力端
    子側端部との間にそれぞれ接続された常開の複数の第1
    のスイッチング手段と、 各整流回路、各チョークコイル、各第1のスイッチング
    手段とでそれぞれ閉ループを形成するように接続された
    常閉の複数の第2のスイッチング手段と、 前記負極出力端子及び前記正極出力端子間に接続される
    チャンバ内にアーク放電が発生したことを検出すると各
    第1のスイッチング手段を導通させ、各第2のスイッチ
    ング手段を非導通制御する制御手段とを具備したスパッ
    タリング用電源装置。
  6. 【請求項6】 前記各チョークコイルの前記整流回路側
    の端部と前記各第1のスイッチング手段の前記チョーク
    コイルに接続されていない端部との間にそれぞれ接続さ
    れたダイオードを備えた請求項5記載のスパッタリング
    用電源装置。
  7. 【請求項7】 負極出力端子及び正極出力端子を有する
    スパッタリング用電源装置において、 それぞれブリッジ接続された複数のスイッチンング素子
    を有し、直流電圧源をパルス電圧に変換する互いに並列
    接続された複数のスイッチング回路と、 各スイッチング回路からのパルス電圧が1次電圧として
    供給され、パルス電圧を2次電圧として出力するトラン
    スと、 このトランスの二次側から出力されるパルス電圧を整流
    する各スイッチング回路に対応してそれぞれ設けられた
    互いに直列接続された整流回路と、 この整流回路の一端と前記負極出力端子との間にそれぞ
    れ接続されるチョークコイルと、 前記トランスの2次側に接続される逆電圧発生用整流回
    路と、 この逆電圧発生用整流回路の出力より逆電圧を得ている
    逆電圧源と、 前記整流回路の他端と各チョークコイルの前記負極出力
    端子との間にそれぞれ接続された常開の複数の第1のス
    イッチング手段と、 各整流回路、各チョークコイル、各第1のスイッチング
    手段とでそれぞれ閉ループを形成するように常閉の複数
    の第2のスイッチング手段と、 前記逆電圧発生用整流回路と隣接接続された整流回路と
    の間に接続される常閉の第3のスイッチング手段と、 前記負極出力端子及び前記正極出力端子間に接続される
    チャンバ内にアーク放電が発生したことを検出すると各
    第1のスイッチング手段を導通させ、各第2のスイッチ
    ング手段及び第3のスイッチング手段をそれぞれ非導通
    制御する制御手段とを具備し、前記逆電圧発生用整流回
    路と隣接接続された整流回路には、第2のスイッチング
    手段は設けられていないことを特徴とするスパッタリン
    グ用電源装置。
  8. 【請求項8】 前記負極出力端子はスパッタリング装置
    のターゲットに接続されていることを特徴とする請求項
    1ないし7いずれか一記載のスパッタリング用電源装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018038190A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 日産自動車株式会社 電力変換装置

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