JP3433343B2 - 電源制御回路 - Google Patents

電源制御回路

Info

Publication number
JP3433343B2
JP3433343B2 JP07362498A JP7362498A JP3433343B2 JP 3433343 B2 JP3433343 B2 JP 3433343B2 JP 07362498 A JP07362498 A JP 07362498A JP 7362498 A JP7362498 A JP 7362498A JP 3433343 B2 JP3433343 B2 JP 3433343B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
current
power supply
switch
switching circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07362498A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11275870A (ja
Inventor
木 晟 篠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orc Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Orc Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Orc Manufacturing Co Ltd filed Critical Orc Manufacturing Co Ltd
Priority to JP07362498A priority Critical patent/JP3433343B2/ja
Publication of JPH11275870A publication Critical patent/JPH11275870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3433343B2 publication Critical patent/JP3433343B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光処理に使用す
る放電灯や、また、電動機などの作動負荷の電源回路を
立ち上げる際に、発生するトランジェント部分を制御す
る回路に係り、特に、立ち上げ時の微小時間に発生する
過電流(過電圧)を制御することに優れた電源制御回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、作動負荷として例えば、放電灯
は、所定波長の紫外線をワークに照射して作業を行う構
成としており、この放電灯で作業を行う場合、安定点灯
させるための安定器(バラスト)を使用して放電開始に
必要な高電圧を発生すると共に放電電流を制御する必要
がある。
【0003】そのため、前記高電圧を発生させ、かつ放
電電流を制御するために、様々な方法が取られており、
その一例としは、安定器としてチョークコイルやコンデ
ンサなどのリアクタンス素子またはそれらの組み合わせ
を用いることが知られている。
【0004】また、他の制御回路の例としては、半導体
素子を使った回路による方法があり、この半導体素子を
使用した回路は、つぎのように構成されている。すなわ
ち、図11で示すように、商用電源101を整流器10
2および平滑コンデンサ103を介して接続するスイッ
チング回路104と、このスイッチング回路104にト
ランス106、高周波整流器107、平滑コンデンサ1
08を介して接続される極性切替回路109と、この極
性切替回路109に電圧検出器113および電流検出器
112を介して接続される放電灯114と、前記極性切
替回路109の極性を切り替えるドライブ回路110
と、前記電流検出器112および電圧検出器113と前
記スイッチング回路104とを接続する制御回路117
とを有する構成としている。そして、前記制御回路11
7は、電力演算回路115と、PWM制御回路116お
よびFETドライブ回路105を備えている。
【0005】そのため、商用電源101から供給される
電力は、整流器102および平滑コンデンサ103によ
って直流電力に変換される。そして、変換された直流電
力は、FET、トランジスタ、IGBT(Insulated Ga
tes Bipoler Tranzistor)などの半導体を備えるスイッ
チング回路104により高周波パルスに変換される。前
記スイッチング回路104を構成する素子の導通・非導
通は、FETドライブ回路105により制御され、この
素子の導通する時間を制御することによりパルス幅が任
意に変更できるように構成されている。
【0006】さらに、スイッチング回路104からの高
周波パルスは、必要に応じてトランス106により電圧
を変えると共に、商用電源101と負荷との間の絶縁が
確保される。前記トランス106の出力は高周波整流器
107と平滑コンデンサ108によって直流電力に変換
される。そして、このときの直流電力は、トランス10
6の一次コイルに入力する高周波パルスのデューティー
比、すなわち、スイッチのオン時間の周期に対する割合
である次式の(1)式に比例した電圧となる。 Ton/(Ton+Toff ) …(1)式
【0007】ここで、Tonは、スイッチが導通する時間
であり、Toff は、スイッチが非導通となっている時間
である。したがって、Ton+Toff は、スイッチング回
路104からの出力高周波の1/2周期となる。前記
(1)式は、交流の電圧であるため、TonおよびToff
は、正と負の両側に存在し、その交流の平均電圧がV0
で示され、このV0 は、入力電圧Vcが一定であって
も、任意に可変できることになる。
【0008】そして、平滑コンデンサ108からの直流
電力は、IGBTやFETなどによる極性切替回路10
9により周期的に極性を反転し、放電灯114に交流電
力を供給する。前記放電灯114への交流電力を供給す
る極性切替回路109は、ドライブ回路110により導
通・非導通が制御され、放電灯114に流れる電流の向
きを変える。このとき、電流検出回路112は、放電灯
114に流れる電流に比例した電圧に変換し、前記制御
回路117に供給される。
【0009】また、前記PWM制御回路116は、放電
灯114に供給する電力が所定の大きさになるようにF
ETドライブ回路105を経由してスイッチング回路1
04の前記デューティー比を変化させる構成としてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電源制
御回路では、次のような問題点が存在していた。
【0011】 商用電源からの電力により作動負荷で
ある放電灯に電圧を印加し始めると、放電開始電圧まで
は電流は流れないが、その放電開始電圧を越えると、放
電灯内の気体は電離して絶縁破壊を起こし放電を開始す
る。そのため、図10で示すように、放電開始の瞬間の
抵抗変化は、気体中の電子の雪崩現象であるため、1マ
イクロ秒以下の時間から100マイクロ秒以下の間の瞬
間に起こることになる。したがって、この瞬時に起こる
大電流の半導体素子に対する悪影響を、回路内の安定器
では対応することができなかった。この理由として、安
定器は、放電灯側から制御回路を介してスイッチング回
路で制御を行うため、1ms〜10msで反応する構造
となってしまうからである。
【0012】 また、作動負荷の放電灯を点灯すると
きに必ず必要となる整流回路、増幅器、および放電灯の
安定性を維持するNFB(ネガティブフィードバック)
回路などを備えることから、安定器の制御動作を遅くす
ることになった。
【0013】 一方、放電開始の瞬間は、放電灯内の
気体の温度が低く圧力も低いため電流が流れ易い状態す
なわち抵抗の低い状態に急変するため、高電圧発生回路
に組み込まれている平滑コンデンサに蓄積されていた電
荷が放電灯に一気に流れ込むことになり、放電灯の電極
の劣化を引き起こした。
【0014】 作動負荷である放電灯の点灯の瞬間に
大電流が流れることにより、大きな電流変化が起こるた
め、回路配線に付随するインダクタンス成分により高電
圧パルスが発生することになり、この高電圧パルスによ
る半導体素子に対しての悪影響を回避することができな
かった。
【0015】 さらに、従来の作動負荷の始動時の問
題点を解決するために、大電流に耐えられる最大定格の
大きな半導体素子を使用することも考えられるが、放電
灯の定常状態の電流を制御する場合に比べて、はるかに
大容量の半導体素子を使用することになり、半導体素子
に無駄な余裕を持たせることや、製造コストが余計にか
かることになった。
【0016】 作動負荷である放電灯の電流検出方法
では、検出する電流成分が、交流成分の状態から周波数
の低い直流成分に近い状態になる場合もあり、検出する
電流が直流に近い低周波状態であっても適切に微小時間
に対応できるものが望まれていた。また、検出する電流
成分に依存することなく対応できるものも望まれてい
た。
【0017】この発明は、前述の問題点を解決すべく創
案されたもので、作動負荷に接続する回路を改良するこ
とで、作動開始時の過電流(過電圧)を制御し、放電灯
の電極の劣化や半導体素子ヘの悪影響を除き、製造コス
トをかけることなく過電流の制御ができ、検出する電流
の成分に依存することなく対応できる電源制御回路を提
供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明は、作動負荷を作動させるために使用され
る商用電源と、この商用電源に接続された1次整流回路
と、この1次整流回路に接続された高周波発生用のスイ
ッチング回路と、このスイッチング回路に接続されるト
ランス、高周波整流素子、平滑コンデンサからなる2次
整流回路と、極性を切り替えて矩形波形の交流電流とす
る極性切替回路と、この極性切替回路を制御するドライ
ブ回路と、前記極性切替回路に接続される前記作動負荷
と、前記極性切替回路と前記作動負荷との間に介在して
前記スイッチング回路に接続される電流検出回路と、こ
の電流検出回路によって検出された交流電流の電流値に
基づいて前記スイッチング回路を制御する制御回路と、
からなる電源制御回路において、前記作動負荷と前記極
性切替回路との間にリアクトルを介在させると共に前記
ドライブ回路と前記電流検出回路とを接続し、前記ドラ
イブ回路は、前記電流検出回路に接続する整流回路と、
この整流回路に接続されるヒステリシス回路とを備え、
前記電源検出回路で検出した電流値に基づいて前記極性
切替回路を制御して過電流を抑制する電源制御回路とし
て構成した。
【0019】また、前記電流検出回路は、電流値の変化
を捉えて交流電流を電圧で読み変える磁気変化電圧検知
手段を用いることや、また、前記電流検出回路は、検出
位置に抵抗を設け、その抵抗の電位差を検知して増幅器
を介して検出する電位差検手段を用いる構成としても
良い。
【0020】さらに、前記電流検出回路は、前記磁気変
化電圧検知手段および前記電位差検知手段を検出位置に
それぞれ接続すると共に、前記磁気変化電圧検知手段の
終端抵抗として負荷抵抗を有し、かつ、前記電位差検知
手段の信号の出力端位置にダイオードを接続する構成と
しても良い。
【0021】そして、前記極性切替回路は、前記作動負
荷に供給される電流の大きさにより、前記作動負荷およ
びリアクトルならびに前記電流検出回路を含む閉回路
と、前記商用電源から供給された電流を循環させる閉回
路とを形成する構成とすると都合が良い。
【0022】また、前記極性切替回路は、切替スイッチ
を複数備え、前記ドライブ回路は、前記電流検出回路か
ら検出される電流があらかじめ決めた上限設定値に到達
した場合に、そのドライブ回路からの出力により所定位
置の前記切替スッチのオン・オフを行い前記商用電源
から作動負荷側に供給される電力を一時遮断し、かつ、
前記作動負荷および前記リアクトルを流れる電流を持続
させたまま、前記電流検出回路から検出される電流があ
らかじめ決められた下限設定値に復帰した場合に、その
ドライブ回路からの出力により所定位置の前記切替スイ
ッチのオン・オフを行い前記商用電源から作動負荷側に
電力を供給する構成としても良い。
【0023】さらに、前記ドライブ回路は、前記電流検
出回路からの電流を整流する整流回路と、この整流回路
からの信号により作動するスイッチ作動回路と、このス
イッチ作動回路により、前記極性切替回路の切替スイッ
チを作動させる駆動回路とを備える構成とすると都合が
良い。
【0024】そして、前記スイッチ作動回路は、電流検
出回路から発生する電流の値があらかじめ設定された値
を越えると電流が流れる第1スイッチと、この第1スイ
ッチからの電流により通電する第2スイッチとを備え、
前記第1スイッチから第2スイッチ側に流れる電流を正
帰還させるヒステリシス回路を使用する構成にすると都
合が良い。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る放電灯
点灯用電源回路の全体を示す回路構成図、図2は、ドラ
イブ回路を示す回路図、図3(a),(b)は、極性切
替回路の作動状態を示す回路図、図4は、放電灯の電流
制御状態を示すグラフ図、図5は、ヒステリシス回路を
示す回路図、図6はヒステリシス回路の制御状態を示す
電流のグラフ図、図7はヒステリシス回路の制御状態を
示す電圧のグラフ図、図8は電流検出回路の他の構成を
示す回路図、図9は電流検出回路のさらに他の構成を示
す回路図である。
【0026】図1で示すように、作動負荷としての放電
灯14の電源回路40は、商用電源1を1次整流回路と
しての整流器2、平滑コンデンサ3を介して接続するス
イッチング回路4と、このスイッチング回路4に2次整
流回路としてのトランス6、高周波整流器7、平滑コン
デンサ8を介して接続される極性切替回路9と、この極
性切替回路9にリアクトル11、電流検出回路としての
電流検出器12および電圧検出器13を介して接続され
る放電灯14と、前記極性切替回路9の極性を制御する
ドライブ回路10と、前記電流検出器12および電圧検
出器13に接続される制御回路17とを備え、前記制御
回路17を前記スイッチング回路4に接続する構成とし
ている。そして、前記制御回路17は、電力演算回路1
5と、PWN制御回路16、およびFETドライブ回路
5を備えている。
【0027】図1で示すように、前記極性切替回路9
は、トランジスタまたはIGBT(Insulated Gates Bi
poler Tranzistor)で構成した切替スイッチQ1
3 ,Q2,Q4 を備えており、接続点P0 からは、前
記切替スイッチQ1 ,Q3 と、切替スイッチQ2 ,Q4
をそれぞれ直列に接続し、前記平滑コンデンサ8から
は、切替スイッチQ1 ,Q3 と、切替スイッチQ2 ,Q
4 とが並列になるように接続している。さらに、切替ス
イッチQ1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 は、それぞれエミッタお
よびコレクタ間にダイオードD1 ,D2 ,D3 ,D4
接続されている。そして、各切替スチッチQ1 ,Q2
3 ,Q4 は、それぞれドライブ回路10に接続されて
いる。
【0028】一方、図1で示すように、前記リアクトル
11は、前記切替スイッチQ1 とQ 3 の接続点にその一
端を接続され、その他端を前記電圧検出器13側に接続
している。また、前記電流検出器12は、その一端側を
前記電圧検出器13に接続すると共に、その他端側を前
記切替スイッチQ2 、Q4 の接続点に接続している。そ
して、前記切替スイッチQ1 ,Q2 を遮断することで、
前記リアクトル11、ダイオードD3 、切替スイッチQ
4 および電流検出器12ならびに放電灯14とによる閉
回路(逆向電流の場合は、リアクトル11、切替スイッ
チQ3 、ダイオードD4 、電流検出器12、放電灯14
とによる閉回路)を形成することができるように構成し
ている。
【0029】図1および図2で示すように、前記極性切
替回路9を制御するドライブ回路10は、電流検出器1
2に接続される整流回路としての整流器27と、この整
流器27に接続されるヒステリシス回路20と、クロッ
ク発生回路30と、前記切替スイッチQ1 ,Q2
3 ,Q4 を駆動制御する駆動回路37、47、57、
67を備えている。なお、前記クロック発生回路30
は、放電灯14を流れる電流の極性を切り替える基とな
る。
【0030】前記ヒステリシス回路20は、図2で示す
ように、NPNトランジスタ25、およびPNPトラン
ジスタ26と、抵抗21、22および抵抗18、19と
から構成されている。また、前記ヒステリシス回路20
に並列に電源23を接続させている。前記電源23の一
端側は、抵抗31を介して駆動回路37側および駆動回
路47側に接続されている。そして、前記ヒステリシス
回路20の出力は、NPNトランジスタ25のコレクタ
より抵抗24を経由し、それぞれフォトカプラ32,4
2を介して駆動回路37、47に接続されている。
【0031】また、このヒステリシス回路20において
は、図4で示す上限設定値Aおよび下限設定値Bを設定
するために以下のように構成するものである。すなわ
ち、図5で示すように、初期状態および定常状態では、
電流検出器12から抵抗22に流れる電流は少なく、抵
抗22の端子電圧はNPNトランジスタ25のベース電
流を流すだけの電圧(シリコントランジスタで約0.6
V)に達しない。したがって、NPNトランジスタ25
はオフ状態である。また、PNPトランジスタ26もオ
フであり、抵抗21を流れる電流I2 はゼロである。電
線14aを流れる電流が増加すると、抵抗22の端子電
圧が増加し、NPNトランジスタ25のベース電流が流
れるようになる。このため、NPNトランジスタ25の
電流増幅率に依存してNPNトランジスタ25のコレク
タ電流が増加する(図6、図7参照)。
【0032】図5ないし図7で示すように、PNPトラ
ンジスタ26のコレクタ電流I2 は、電流検出器12か
らNPNトランジスタ25のベースへ流れる電流I1
加わってNPNトランジスタ25のコレクタ電流を一層
増加させる。この動作は正帰還であり両トランジスタ2
5、26を完全にオン状態とする。このときのNPNト
ランジスタ25のベース電流をI1sとする。この様に両
トランジスタ25、26をオフからオンにする時に、電
線14aを流れる電流が設定値Aとなるように抵抗22
の値を決定する。
【0033】図5ないし図6で示すように、電線14a
を流れる電流が設定値1よりも減少すると電流検出器1
2からNPNトランジスタ25への電流I1 は、減少す
るが、PNPトランジスタ26のコレクタ電流I2 が、
NPNトランジスタ25のベースに流れているので、そ
のNPNトランジスタ25は直ぐにはオフとならない。
そして、電流I1 およびコレクタ電流I2 の値が、両ト
ランジスタ25、26をオフからオンにしたときのベー
ス電流I1s以下になって始めてNPNトランジスタ25
のベース電流は減少し始める。この結果NPNトランジ
スタ25のコレクタ電流が減少し、PNPトランジスタ
26はオン状態からオフ状態に戻る。
【0034】そのため、NPNトランジスタ25のコレ
クタ電流が減少し、NPNトランジスタ25のベース電
流は一層減少する。このような動作で両トランジスタ2
5、26は完全にオフ状態になる。すなわち、電流検出
器12の出力電流が、ベース電流I1sよりコレクタ電流
2 の大きさ分だけ少なくなったところでオフになる。
このコレクタ電流I2 の大きさが正帰還によるヒステリ
シス幅である。
【0035】そして、抵抗21の値は、電源23の電源
電圧からNPNトランジスタ25のコレクタ電圧および
NPNトランジスタ25のベース電圧を差し引いた値
(Vr)と、電流I2 とによって決まる。すなわち、V
r/I2 となる。ここではVrは抵抗21の端子電圧で
あるが、トランジスタのオン状態のコレクタ電圧は小さ
いので電源23の電圧で近似できる。
【0036】また、前記クロック発生回路30とフォト
カプラ32,42,52,62を介して接続される駆動
回路37,47,57,67は、同一機能を持つものな
ので、前記駆動回路37についてのみ説明する。駆動回
路37は、図2で示すように、フォトカプラ32と、ト
ランジスタ34、35と、抵抗33ならびに電源36を
備えたものである。そして、前記フォトカプラ32のコ
レクタ側は、トランジスタ34のコレクタ側に接続され
ている。さらに、前記トランジスタ34に並設してトラ
ンジスタ35が接続され、前記フォトカプラ32のエミ
ッタ側から各トランジスタ34、35のベース側に信号
が送られるように接続されている。
【0037】そして、図2で示すように、前記抵抗33
は、その一端側が前記フォトカプラ32のエミッタ側の
接続部に接続し、その他端側を前記極性切替回路9の切
替スイッチQ1 のエミッタ側に接続している。また、電
源36は、その一端側をフォトカプラ32のコレクタ側
およびトランジスタ34のコレクタ側に接続され、その
他端側を、前記抵抗33および切替スイッチQ1 間に接
続されている。そして、この駆動回路37の出力側は、
前記極性切替回路9の切替スイッチQ1 のベースに接続
されている。同様に駆動回路47,57,67の出力側
も、それぞれ切替スイッチQ2 ,Q3 ,Q4 のベースに
接続されている。
【0038】また、放電灯14に流れる電流を検出する
電流検出器12は、図2で示すように、前記放電灯14
に電流を供給する電線14aに挿入されている。この電
流検出器12は、フェライトコアが組み込まれ、このフ
ェライトコアには、二次コイルとして200〜2000
回程度の捲き数のコイルが組み込まれて信号出力を行う
ように構成されている。そして、前記電線14aを一次
コイルとして、フェライトコアと共にトランスとして動
作するように構成されている。
【0039】したがって、放電灯14の電線14aに流
れる電流が変化すると、電流検出器12の捲き数に反比
例した電流(例えば1/1000)が負荷抵抗22に流
れるものである。この電線14aに流れる電流は交流で
あるため電流の方向が切り替わるが、整流器27を介在
させているため、前記負荷抵抗22に流れる電流は直流
となるので、ドライブ回路10でその電圧値を読取り、
あらかじめ設定した値と比較して極性切替回路9を制御
するようになっている。
【0040】一方、ドライブ回路10は、そのクロック
発生回路30から発生する逆相のスイッチング信号によ
って切替スイッチQ1 ,Q4 と切替スイッチQ2 ,Q3
のゲートをオン・オフ作動させるように構成されてい
る。すなわち、クロック発生回路30から信号aがロー
状態(オン)となり、信号bがハイ状態(オフ)で発生
するとき、フォトカプラー32、62がオンとなる。さ
らに、駆動回路37、67の出力38、68は、独立電
源36、66の電圧が出力信号として出力され、この出
力信号が供給される切替スイッチQ1 、Q4 をオンとす
るようになっている。
【0041】このとき、フォトカプラー42、52のト
ランジスタはオフであり、トランジスタ45、55はオ
ンとなり、駆動回路47、57の出力48、58は、独
立電源46、56からの電圧が低電圧として出力され
る。そして、前記出力48、58は、低電圧であるため
切替スイッチQ2 、Q3 がオフとなる。
【0042】さらに、ドライブ回路10は、前記ヒステ
リシス回路20との関連により、つぎの動作を行なう。
すなわち、放電灯14の電線14aに大きな電流が流れ
ると、電流検出器12からの信号によりヒステリシス回
路20をオンさせる。このとき、電源23から抵抗31
を通ってフォトカプラー32、42に流れていた電流
は、流れない状態となり、フォトカプラー32、42の
出力はオフとなる。この結果、クロック発生回路30か
らの信号にかかわらず駆動回路37、47からの出力3
8、48は共に低電圧となり、切替スイッチQ1 、Q2
はともにオフとなる。
【0043】一方、放電灯14の電線14aに流れる電
流が減少し、両トランジスタ25、26がオフとなる
と、駆動回路37、47の出力38、48は、クロック
発生回路30からの信号入力にしたがったオン・オフ状
態となり、切替スイッチQ1 、Q2 をオンにするため、
前記電流14aを流れる電流を増加させる動作に移行す
ることになる。
【0044】このように、放電灯14の電流14aに流
れる値により、極性切替回路9の各切替スイッチQ1
2 、Q3 、Q4 を切り替える動作が可能となり、この
切替動作は遅れ要素がなく、正帰還回路であるため応答
速度は非常に速く、したがって、1μs以下の短い時間
内に電流の変化があっても十分対応できる。
【0045】つぎに、この発明の放電灯点灯用電源回路
の全体の動作を説明する。はじめに、図1で示すよう
に、電源1がオン状態になると、電力が整流器2および
平滑コンデンサ3により直流電力に変換される。そし
て、その直流電力は、スイッチ回路4により高周波パル
スに変換され、この高周波パルスは必要に応じてトラン
ス6により電圧を変えると共に、電源1と負荷との間の
絶縁を確保することができる。
【0046】前記トランス6からの出力は、整流器7と
平滑コンデンサ8によって直流電力に変換され、極性切
替回路9によって周期的に電極を反転し放電灯14に交
流電力を供給する。
【0047】一方、クロック発生回路30から発生する
逆相のスイッチング信号によって切替スイッチQ1 ,Q
4 と切替スイッチQ2 ,Q3 のゲートをオン・オフ作動
させる。すなわち、クロック発生回路30から信号aが
ロー状態(オン)となり、信号bがハイ状態(オフ)で
発生するとき、フォトカプラー32、62がオンとな
る。さらに、駆動回路37、67の出力38、68は、
独立電源36、66の電圧が出力信号として出力され、
この出力信号が供給される切替スイッチQ1 、Q 4 をオ
ンとし、信号bがハイ状態(オフ)のため切替スイッチ
2 、Q3 をオフにするようになっている。したがっ
て、前記切替スイッチQ1 、Q4 と切替スイッチQ2
3 を交互にオンオフさせることで交流電流を放電灯1
4側に送る。
【0048】図3で示すように、放電灯14の点灯を開
始する場合は、リアクトル11が接続されているため、
電流の増加率は小さくなる。そして、平滑コンデンサ8
の電圧がVのとき放電を開始するとつぎの関係式が成り
立つ状態となる。すなわち、 V=L・dI/dt …(2) 前記(2)式を満たすように電圧は変化する。ここで、
dI/dtは電流増加率であり、Lはリアクトルのイン
ダクタンスである。
【0049】放電灯14の電線14a側に流れる電流
が、図4で示す曲線の状態で、あらかじめ設定されて
いる第1の設定値Aに到達しての状態になると、図2
の電流検出器12からヒステリシス回路20に信号が送
られ、クロック発生回路30と共に各駆動回路37、4
7、57、67を作動させ、極性切替回路9の切替スチ
ッチQ1 がオフとなる。
【0050】そのため、図3(b)の矢印で示すよう
に、リアクトル11を流れていた電流は、放電灯14、
切替スイッチQ4 、ダイオードD3 およびリアクトル1
1からなる閉回路を流れ続ける。したがって、電源1の
電流供給から切り離されてることになるため、図4の曲
線の状態から曲線の状態に電流の流量が変化する。
電流の減少の速さは閉回路の抵抗をRとすると、
【0051】 IR=−L・dI/dt …(3) の関係を満たすので、 I=I0 exp(−R/L)t …(4) となる。ここでI0 はQ1 が非導通となる時にリアクト
ル11を流れていた電流の大きさである。
【0052】前記閉回路により、電源1からの電流が遮
断した状態であると、放電灯14の電線14a側に電流
は供給されず,減少して図4の曲線の方向に減少し
て、下限設定値Bに到達する。そのため、図2で説明し
たように、電流検出器から送られる電流量が減少し、ヒ
ステリシス回路20の両トランジスタ25、26がオフ
するために、クロック発生回路30からの信号により駆
動回路37が作動し、極性切替回路9の切替スイッチQ
1 が導通し、放電灯14側の電流は増加する。そして、
この電流の増加状態は、図1の平滑コンデンサ8に蓄積
された電荷が残っている限り増加するものである。
【0053】したがって、図4で示すように、曲線の
状態から再び電流は増加曲線を描き、上限設定値Aに到
達すると、前記したように図2のヒステリシス回路20
の両トランジスタ25、26が作動し、電極切替回路9
の切替スイッチQ1 が非導通となる。そのため、図3
(b)の矢印で示すように、リアクトル11を流れてい
た電流は、放電灯14、切替スイッチQ4 、ダイオード
3 およびリアクトル11からなる閉回路を流れて放電
灯14側には電源1からの電流が供給されず、曲線で
示すように電流曲線が減少する方向に向かう。
【0054】図4に対して電流の向きがプラス側からマ
イナス側に変わる場合があっても(図示せず)、マイナ
ス側でも曲線から曲線で示すように上限設定値Aお
よび下限設定値Bの間で電流が制御される動作が行われ
る。以上の動作を繰り返す間に、全体の回路の電力を制
御する制御回路17(図1参照)が応答するようにな
る。
【0055】そのため、図1で示すように、スイッチン
グ回路4から極性切替回路9に供給される電力が一時的
に減少するので、リアクトル11、放電灯14を流れる
電流は、切替スイッチQ1 が導通状態であっても適切に
その電流供給量が制御されるようになる。また、前記ド
ライブ回路10での制御動作が行われている間に、制御
回路17が応答するようになり、放電灯14を流れる電
流は、定常状態の電流値に収束する。
【0056】なお、放電灯14に供給される電流は交流
であるため、供給電流の向きによっては、図4の時間軸
を中心に上下対称な曲線の状態となる場合があるが、そ
の場合は、切替スイッチQ2 、Q3 がオンで、切替スイ
ッチQ1 、Q4 がオフの状態となり、切替スイッチQ4
をダイオードD4 に置き換え、ダイオードD3 を切替ス
イッチQ3 に置き換えて、図3(b)と全く同様な動作
を行うことになる。
【0057】そして、前記極性切替回路9は、図3
(a)で示すように、放電灯14側に正常な状態で電力
を供給する場合は、切替スイッチQ1 、Q4 がオン状態
であり、切替スイッチQ2 、Q3 がオフ状態となる実線
の矢印で示す回路状態と、切替スイッチQ1 、Q4 がオ
フ状態であり、切替スイッチQ2 、Q3 がオン状態とな
る点線の矢印で示す回路状態とにより周期的に回路状態
を切り替えて交流電流を放電灯14側に供給している。
【0058】また、前記(4)式の変化の時定数はR/
Lであり、この値が10μs程度以上であれば、切替ス
イッチQ1 、Q2 の導通・非導通を制御する回路は十分
に動作できる。一方、制御回路17の電力制御回路は、
放電灯への電力を制御するための負帰還回路を構成して
いるので、ループを安定にするためには、必然的に応答
速度は遅く設定されることになるが、そうすると、通常
10ms以上の応答遅れが起こるので放電開始の時の大
電流は制御できない。そのため、その制御できない瞬間
的な時間の制御をドライブ回路10により行うものであ
る。
【0059】そして、時定数を例えば10μsとするに
は閉回路の等価抵抗が10Ωとして100μHのインダ
クタンスを持つリアクトルを挿入すれば良い。このイン
ダクタンスの値は、50Hz(東日本)の商用交流電源
で放電灯を点灯する場合のバラストのインダクタンスが
100mH程度になるのに比べて非常に小さな値(1/
1000)で足りるため都合が良い。
【0060】なお、前記電流検出器は、図8または図9
で示す構成としても良い。また、前記した構成と同じ構
成は同じ符号を付して説明を省略する。電流検出器12
の検出素子は、磁気的に結合しているので、低い周波数
の電流変化に対して感度が低下する。その場合は、放電
灯14(図1参照)に接続される電線14aの所定位置
に検出抵抗72を接続し、この検出抵抗72の両端の電
位差を増幅器73を介して検出する構成としている。
【0061】そして、整流回路としての検出部極性切替
回路74を、前記増幅器73に接続し、前記検出部極性
切替回路74からの信号を制御用抵抗77を介して前記
ヒステリシス回路20に接続している。
【0062】さらに、前記検出部極性切替回路74は、
切替用スイッチ76と、位相反転増幅器75などを有し
ている。そして、前記切替用スイッチ76は、クロック
発生回路30からの信号aにより切替作動するように構
成されている。また、前記切替用スイッチ76から送ら
れる信号78は、図1で示す制御回路17側に送られる
ように構成されている。
【0063】なお、ヒステリシス回路20の動作を決め
る設定値1および設定値2は、前記制御用抵抗77と、
抵抗21および抵抗22の調整により決定することがで
きる。また、放電灯14(図1参照)の設置形態によっ
ては、増幅器73は、絶縁増幅器とすることが有効であ
る。
【0064】そのため、図8で示すように、電線14a
に電流が流れると、その電位差を増幅器73で増幅して
検出部極性切替回路74に送る。検出部極性切替回路7
4に送られた入力信号がプラスの極性を持っている場
合、増幅器73で増幅された信号は切替用スイッチ76
に送られ、この切替スイッチの開閉状態によりその検出
部極性切替回路74の出力端に送られる。
【0065】また、入力信号がマイナスの極性を持って
いる場合、増幅器73で増幅された信号は位相反転増幅
器75を通って極性がプラスに変換された後、切替用ス
イッチ76が導通しているときに、検出部極性切替回路
74の出力端に送られる。したがって、検出部極性切替
回路74の出力端に送られた信号は、制御回路17側に
送られる信号78と、制御用抵抗77を介してヒステリ
シス回路20側に送られる信号となる。
【0066】前記ヒステリシス回路20に送られる信号
は、図2ですでに説明したようにクロック発生回路30
と連動して電線14aからの信号により極性切替回路9
(図1参照)の各切替スイッチQ1 、Q2 、Q3 、Q4
の動作を制御する。したがって、送られる信号は極性切
替以外は、放電灯14を流れる電流に比例した信号であ
り、増幅器73の応答速度によってのみ応答速度が制限
されるだけなので、過電流抑制のために必要な応答速度
を容易に満たすことができる。
【0067】つぎに、図9で示すように、電線14aの
電流検出手段としては、電流検出器71および電流検出
器12をそれぞれ直列に接続して、検出電流の波形の状
態に依存することなく適切な電流の検出を行うことがで
きる構成としても良い。そして、前記電流検出器71、
12を併存する場合は、制御用抵抗77とヒステリシス
回路20の間にダイオード82を接続し、また、電流検
出器12と整流器27の間に終端抵抗81(負荷抵抗)
を並列に接続する構成とすることで、各電流検出器7
1、12の長所を生かした構成となる。
【0068】したがって、前記電流検出器12、71か
ら送られて来る電流振動の大きな値によりドライブ回路
10を駆動すれば良く、それに伴って前記極性切替回路
9を作動させて放電灯14の電流制御を行うことにな
る。
【0069】なお、上記説明では作動負荷を放電灯とし
て説明したが、例えば、電動機や、その他の作動負荷を
作動させる電源制御回路に使用する構成として使用でき
ることは勿論である。また、図面では矩形波を示して説
明したが正弦波やその他の波形であっても適正に制御す
ることができることは勿論である。
【0070】
【発明の効果】この発明は上記したように構成している
ため、以下の優れた効果を奏する。 作動負荷である放電灯の点灯制御および作動に使用
される電源回路は、リアクトルおよび電流検出回路を介
して放電灯に接続し、前記電流検出回路からドライブ回
路を介して極性切替回路を制御する構成としているた
め、放電灯の点灯時の微小時間に発生する半導体および
放電灯に悪影響を与える大電流を制御することができ
る。
【0071】 作動負荷である放電灯に交流電力を供
給する極性切替回路は、少なくとも2つの閉回路を備え
ているため、あらかじめ設定された値より放電灯側に流
れる電流が大きくなると、閉回路の一方側にリアクトル
からの残留電流により電流を流し、電源からの電力供給
を一時的に停止するため、放電灯に設定された以上の電
流を流すことがなく、適切な電流制御を可能とする。
【0072】 作動負荷である放電灯に交流電力を供
給する極性切替回路を制御するドライブ回路は、極性切
替回路を制御しているため、放電灯の点灯開始時間を遅
らせること無く、放電灯の点灯開始の微小時間に発生す
る大電流を放電灯側に流さずに的確に制御して、放電灯
を作動できる。
【0073】 過大放電電流を制御し、維持するリア
クトルは、従来使用されているバラストなどのインダク
タンスに比べると1/1000程度で良く、また、構成
が簡単でかつ、迅速な応答性能を備えている。
【0074】 極性切替回路の切替スイッチを制御す
るドライブ回路は、クロック発生回路、スイッチ作動回
路および、切替スイッチを駆動する駆動回路を備えてい
るため、作動負荷である放電灯の点灯時に流れる大電流
を適切に制御して、放電灯の点灯を行うことが可能とな
る。
【0075】 ドライブ回路は、トランジスタおよび
抵抗によるヒステリシス回路を備えているため、ドライ
ブ回路の構成が簡単で、遅れ要素がなく、そのヒステリ
シス回路が正帰還回路であるため、応答速度は非常に速
く、したがって、1μs以下の短時間に起こる電流の変
化にも十分応答することが可能となる。
【0076】 電源制御回路は、リアクトルおよび電
流検出回路を設けると共に、ドライブ回路を介して極性
切替回路に接続しているため、放電灯の点灯時のみでな
く、使用中の放電灯の異常や、あるいは、他の結線状態
の異常が発生して負荷を短絡したような状態が発生して
も回路を保護することができる。
【0077】 電流検出回路は、検出抵抗の電位差を
検出する構成とすることで、検出電流が低周波であって
も適切に検出することが可能となる。また、電位差を検
出する手段と、磁気変化電圧検知手段を併用すること
で、検出電流の状態に依存することなく的確な電流の検
出が可能となり、作動負荷である放電灯に大電流を流す
ことなく適正な制御回路の作動を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の放電灯点灯用電源回路の全体を示す
回路図である。
【図2】この発明のドライブ回路の全体を示す回路図で
ある。
【図3】(a)(b)はこの発明の極性切替回路の作動
状態を示す回路図である。
【図4】この発明の放電灯の電流制御状態を示すグラフ
図である。
【図5】この発明のヒステリシス回路を示す回路図であ
る。
【図6】この発明のヒステリシス回路の制御状態を示す
電流のグラフ図である。
【図7】この発明のヒステリシス回路の制御状態を示す
電圧のグラフ図である。
【図8】この発明の他の電流検出手段を示す回路図であ
る。
【図9】この発明のさらに他の電流検出手段を示す回路
図である。
【図10】従来の放電灯の点灯開始時における電流の流
量を示すグラフ図である。
【図11】従来の放電灯点灯用電源回路の全体を示す回
路図である。
【符号の説明】
1 電源 2 整流器(整流回路) 3 平滑コンデンサ 4 スイッチング回路 5 FETドライブ回路 6 トランス 7 整流器 8 平滑コンデンサ 9 極性切替回路 10 ドライブ回路 11 リアクトル 12 電流検出器 13 電圧検出器 14 放電灯(作動負荷) 14a 電線(放電灯の) 15 電力演算回路 16 PWM制御回路 17 制御回路 18、19、21、22、24 抵抗 20 ヒステリシス回路(スイッチ作動回路) 23 独立電源 25 NPNトランジスタ 26 PNPトランジスタ 27 整流器 30 クロック発生回路 31 抵抗 40 電源回路 32、42、52、62 フォトカプラー 33、43、53、63 抵抗 34、44、54、64 トランジスタ 35、45、55、65 トランジスタ 36、46 56 66 独立電源 37、47、57、67 駆動回路 38、48、58、68 出力 Q1 2 3 4 切替スイッチ D1 2 3 4 ダイオード 71 電流検出器 72 検出抵抗 73 増幅器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H02M 7/5387 H05B 41/16 H05B 41/24

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動負荷を作動させるために使用される商
    用電源と、この商用電源に接続された1次整流回路と、
    この1次整流回路に接続された高周波発生用のスイッチ
    ング回路と、このスイッチング回路に接続されるトラン
    ス、高周波整流素子、平滑コンデンサからなる2次整流
    回路と、極性を切り替えて矩形波形の交流電流とする極
    性切替回路と、この極性切替回路を制御するドライブ回
    路と、前記極性切替回路に接続される前記作動負荷と、
    前記極性切替回路と前記作動負荷との間に介在して前記
    スイッチング回路に接続される電流検出回路と、この電
    流検出回路によって検出された交流電流の電流値に基づ
    いて前記スイッチング回路を制御する制御回路と、から
    なる電源制御回路において、 前記作動負荷と前記極性切替回路との間にリアクトルを
    介在させると共に前記ドライブ回路と前記電流検出回路
    とを接続し、 前記ドライブ回路は、前記電流検出回路に接続する整流
    回路と、この整流回路に接続されるヒステリシス回路と
    を備え、前記電源検出回路で検出した電流値に基づいて
    前記極性切替回路を制御して過電流を抑制することを特
    徴とする電源制御回路。
  2. 【請求項2】前記電流検出回路は、電流値の変化を捉え
    て交流電流を電圧で読み変える磁気変化電圧検知手段を
    用いることを特徴とする請求項1に記載の電源制御回
    路。
  3. 【請求項3】前記電流検出回路は、検出位置に抵抗を設
    け、その抵抗の電位差を検知して増幅器を介して検出す
    る電位差検知手段を用いることを特徴とする請求項1に
    記載の電源制御回路。
  4. 【請求項4】前記電流検出回路は、前記磁気変化電圧検
    知手段および前記電位差検知手段を検出位置にそれぞれ
    接続すると共に、前記磁気変化電圧検知手段の終端に負
    荷抵抗を接続し、かつ、前記電位差検知手段の信号の出
    力端位置に整流器を接続したことを特徴とする請求項1
    に記載の電源制御回路。
  5. 【請求項5】前記極性切替回路は、前記作動負荷に供給
    される電流の大きさにより、前記作動負荷および前記リ
    アクトルならびに前記電流検出回路を含む閉回路と、前
    記商用電源から供給された電流を循環させる閉回路とを
    形成することを特徴とする請求項1に記載の電源制御回
    路。
  6. 【請求項6】前記極性切替回路は、切替スイッチを複数
    備え、前記ドライブ回路は、前記電流検出回路から検出
    される電流があらかじめ設定した上限設定値に到達した
    場合に、前記ドライブ回路からの出力により所定位置の
    前記切替スイッチのオフを行い前記商用電源から作動負
    荷側に供給される電力を一時遮断し、かつ、前記作動
    荷および前記リアクトルを流れる電流を持続させたま
    ま、前記電流検出回路から検出される電流があらかじめ
    決められた下限設定値に復帰した場合に、そのドライブ
    回路からの出力により所定位置の前記切替スイッチのオ
    ンを行い前記商用電源から作動負荷側に電力を供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源制御回路。
  7. 【請求項7】前記ドライブ回路は、前記電流検出回路か
    らの電流を整流する整流回路と、この整流回路からの信
    号により作動するスイッチ作動回路と、このスイッチ作
    動回路により前記極性切替回路の前記切替スイッチを作
    動させる駆動回路とを備えることを特徴とする請求項1
    に記載の電源制御回路。
  8. 【請求項8】前記スイッチ作動回路は、前記電流検出回
    路から発生する電流の値があらかじめ設定された値を越
    えると電流が流れる第1スイッチと、この第1スイッチ
    からの電流により通電する第2スイッチを備え、前記第
    1スイッチから前記第2スイッチ側に流れる電流を正帰
    還させるヒステリシス回路を使用することを特徴とする
    請求項7に記載の電源制御回路。
JP07362498A 1998-03-23 1998-03-23 電源制御回路 Expired - Fee Related JP3433343B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07362498A JP3433343B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 電源制御回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07362498A JP3433343B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 電源制御回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11275870A JPH11275870A (ja) 1999-10-08
JP3433343B2 true JP3433343B2 (ja) 2003-08-04

Family

ID=13523668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07362498A Expired - Fee Related JP3433343B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 電源制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3433343B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109239496A (zh) * 2018-10-18 2019-01-18 福州福光电子有限公司 一种蓄电池组在线保持装置的检测装置及方法
KR102578431B1 (ko) * 2021-04-27 2023-09-15 베렉스주식회사 와이어 본딩 기술을 이용한 극성 선택이 가능한 디지털 전원 제어회로

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11275870A (ja) 1999-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0140227B1 (ko) 전자제어회로, 전자식 정류모터 시스템, 스위칭조정식 전원공급장치 및 그 제어방법
US7358627B2 (en) Electronic control systems and methods
US5012058A (en) Magnetron with full wave bridge inverter
US20060279230A1 (en) Discharge lamp lighting control device
JP2009081992A (ja) ソリッドステート・スイッチ用の高効率ドライバ回路
JPH02273072A (ja) 電源回路
TW202021222A (zh) 開關電路
JP3433343B2 (ja) 電源制御回路
USRE29788E (en) Inverter having forced turn-off
US6204644B1 (en) Switching power supply for speeding up turn-off operation of a switching element
US6753658B2 (en) Electronic ballast circuit for operating a high intensity discharge lamp
JP4026903B2 (ja) 交流点火装置
JPH03296117A (ja) 可変型自動電圧調整器
JPH0993940A (ja) 電源回路及びスイッチング電源回路
JP4212164B2 (ja) 並列型電源装置
US5777865A (en) Power conversion apparatus and its controlling method
JPS6127875B2 (ja)
JP2004030089A (ja) 交流電圧調整装置
JP2973575B2 (ja) 誘導加熱用インバータ
JPS6127874B2 (ja)
JP2500989Y2 (ja) スイッチング電源
JPH0787746A (ja) インバータ装置
JPS6059713B2 (ja) 誘導加熱方式
KR910007048Y1 (ko) 주스위칭 트랜지스터의 베이스 드라이버회로
KR200207397Y1 (ko) 직류 전원공급장치의 발열량과 부피를 줄이기 위한 자동 위상제어 회로

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090530

Year of fee payment: 6

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090530

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090530

Year of fee payment: 6

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090530

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090530

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100530

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100530

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110530

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110530

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120530

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120530

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130530

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130530

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees