JP2003104784A - 多孔質吸音材の製造方法 - Google Patents

多孔質吸音材の製造方法

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JP2003104784A
JP2003104784A JP2001301588A JP2001301588A JP2003104784A JP 2003104784 A JP2003104784 A JP 2003104784A JP 2001301588 A JP2001301588 A JP 2001301588A JP 2001301588 A JP2001301588 A JP 2001301588A JP 2003104784 A JP2003104784 A JP 2003104784A
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JP2001301588A
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Noriki Matsuo
憲樹 松尾
Jun Uematsu
純 植松
Toshifumi Teramura
敏史 寺村
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Clion Co Ltd
Kenzai Gijutsu Kenkyusho KK
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Clion Co Ltd
Kenzai Gijutsu Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原料スラリーの初期粘度と中間粘度とを制御し
て、圧縮強度が高く吸音性能に優れた多孔質吸音材の製
造方法を提供することにある。 【解決手段】ケイ酸質原料と石灰質原料とを主原料と
し、これに整泡剤と増粘剤と減水剤とを配合した水性原
料スラリーを型枠内に打設して、そのスラリー中に配合
した金属アルミ粉末の発泡により多数の気泡を内在さ
せ、原料スラリーを水和反応により半硬化させた後に、
その半硬化体をオートクレーブ養生により本硬化させる
多孔質吸音材の製造方法において、減水剤をメラミンス
ルホン酸ホルムアルデヒド縮合物として、スラリーの打
設後の初期における粘度の最大値を200〜2000c
P、かつ中期において粘度が2000cPを越える多孔
質吸音材の製造方法とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸音率向上に寄与
する連続気孔が多数内在しているケイ酸カルシウム水和
物系の多孔質吸音材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続気孔を多数内在させたケイ酸カルシ
ウム水和物系の多孔質吸音材の製造方法としては、特開
平9−301784号公報に示す製造方法が知られてい
る。すなわち、セメントを含むケイ酸質原料および石灰
質原料を主原料とする水性スラリー中に、配合した金属
アルミ粉末の発泡により多数の気泡を形成させ、整泡
剤、増粘剤および減水剤の存在下で隣接した複数の気泡
同士を接触させて連続気泡を形成する。そして、セメン
ト水和反応によって原料スラリーが半硬化した半硬化体
を高温・高圧下でオートクレーブ養生して、連続気孔が
多数内在している多孔質吸音材を製造する方法である。
【0003】これらの製造方法において、原料スラリー
に整泡剤および増粘剤が添加される。これらの作用は、
次のように考えられている。すなわち、気泡間の原料粒
子や水の移動抵抗を大きくして泡膜が薄くなるのを遅ら
せて、泡膜を安定させて破壊され難くする。その結果、
相隣接する気泡同士が接触しても一体化して大きな独立
気泡となることを抑制するようになる。こうして相隣接
する気泡同士を接触させて気泡間に泡膜を形成させた後
に、オートクレーブ養生によりその気泡間の泡膜を完全
に消失させて、多数の連続気孔を内在した吸音性能に優
れた多孔質吸音材を得ることができる。また、減水剤は
原料スラリーの粘度および混練に必要な水量を調整する
作用をする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ケイ酸質原料
や石灰質原料等の原料品質あるいはそれらの配合比によ
って、原料スラリー打設後の初期における粘度(原料ス
ラリー打設後90分程度以内の粘度)および、それ以降
の中期における粘度(原料スラリー打設後90〜180
分程度における粘度)が大きく変動し、連続気泡の形成
に悪影響をもたらしていた。ここでいう、初期とは金属
アルミ粉末の発泡により生成された気泡が成長して連続
気泡が形成される段階であり、中期とは石灰質原料の水
和反応が活発化し始めて原料スラリーが半硬化体へと移
行する段階である。なお、後期とは、さらに硬化が進ん
で半硬化体が脱型可能な強度となる段階とする。
【0005】すなわち、初期における粘度が高くなり過
ぎると、発生した気泡は成長し難く隣接する気泡同士が
接触しなくなるため、連続気泡が形成されなかったり、
また形成されても歪な気泡形状となる。さらに、スラリ
ー打設時に空気を巻き込むことによる、粗大気泡が形成
される原因にもなっている。初期における粘度が低くな
り過ぎると、成長した径の大きな気泡は原料スラリー上
層部に浮上していく。さらに、浮上した気泡がスラリー
表面にまで達して破泡する状況になると、原料スラリー
の表面の高さが下がり陥没現象が発生する。また、下層
部には固形成分がその自重により多く沈殿するようにな
る。その結果、原料スラリー中の上層部と下層部とにお
いて、形成される連続気泡の気泡径及びその数が大きく
異なった半硬化体になる。そして、この半硬化体がオー
トクレーブ養生工程を経て最終的な硬化体になると、上
層部にあたる部分の強度が著しく低下した製品となって
しまう。
【0006】また、中期における粘度が低くなり過ぎる
と半硬化体の材料強度が小さく崩れやすいため、発泡終
了後の気泡内圧が減少した気泡は、半硬化体自身の自重
により収縮または破泡が起こり易くなる。以上の原因に
より、オートクレーブ後の多孔質吸音材内部において連
続気孔の数および容積が不足していたり、歪形状となっ
たり、また連続気孔の分散に偏りが生じたりして、十分
な吸音率や圧縮強度が得られないという問題点があっ
た。そこで、本発明の目的は上記問題点を解決して、連
続気孔が多数内在して吸音性能の高い多孔質吸音材の製
造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するためにケイ酸質原料と石灰質原料とを主原料と
し、これに整泡剤と増粘剤と減水剤とを配合した水性原
料スラリーを型枠内に打設して、そのスラリー中に配合
した金属アルミ粉末の発泡により多数の気泡を内在さ
せ、整泡剤と増粘剤との作用により相隣接した複数の気
泡同士を接触させてその気泡間に泡膜を残存させた状態
で、原料スラリーを水和反応により半硬化させた後に、
その半硬化体をオートクレーブ養生により本硬化させ、
該硬化中に該気泡間の泡膜を消失させて形成される連続
気孔の総容積が全体積の30%以上を占めているケイ酸
カルシウム水和物系の多孔質吸音材の製造方法におい
て、前記減水剤をメラミンスルホン酸ホルムアルデヒド
縮合物とすることにより、スラリーの打設後の初期にお
ける粘度の最大値を200〜2000cP、かつ中期に
おいて粘度が2000cPを越える多孔質吸音材の製造
方法を採用した。なお、ここで初期における粘度の最大
値とは原料スラリー打設後90分程度以内における粘度
の最大値であり、また中期における粘度とは原料スラリ
ー打設後90〜180分程度における粘度とした。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の連続気孔の総容
積が全体積の30%以上を占めている多孔質吸音材の製
造方法を説明する。先ず、ケイ酸質原料と石灰質原料と
を主原料とし、これに整泡剤、増粘剤、減水剤としてメ
ラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、そして、水
および金属アルミ粉末を配合した後、それらを混合・撹
拌した水性原料スラリーを型枠内に打設する。
【0009】金属アルミ粉末の発泡作用により、原料ス
ラリー内に多数の気泡が発生する。さらに、これらの多
数の気泡は大きく成長するとともに、整泡剤と増粘剤と
の作用により、その相隣接した複数の気泡同士が接触
し、その気泡間に泡膜を残存させた状態で連続気泡が形
成される。この連続気泡が形成される原料スラリー打設
後0〜90分程度における初期における粘度の最大値
は、200〜2000cPである。そして水和反応が進
行することにより、原料スラリーは半硬化体となる。こ
の原料スラリー打設後90〜180分程度における原料
スラリーの中期において粘度が2000cPを越える。
【0010】次に、この半硬化体をオートクレーブ養生
の水熱反応により硬化させて、気泡間の泡膜を完全に消
失させて、連続気孔の総容積が全体積の30%以上を占
めている多孔質吸音材を製造する。
【0011】この製造方法において、減水剤をメラミン
スルホン酸ホルムアルデヒド縮合物とすることにより、
スラリーの打設後の初期における粘度の最大値を200
〜2000cP、かつ中期において粘度が2000cP
を越えるようにして、連続気泡が形成されるのに適切な
粘度条件の範囲に制御する。なお、原料スラリーの粘度
調整は、その雰囲気温度を調整することによっても可能
であるが、大型の型枠内における原料スラリーの内部に
まで雰囲気温度を伝達させて温度制御することは、容易
では無いとともに非常に効率も悪い。従って、このよう
に水和反応により刻々と粘度が変化する原料スラリーに
おいては、本発明における、メラミンスルホン酸ホルム
アルデヒド縮合物(例えば、花王社製マイティー150
V2)を減水剤として添加することが、最も容易に粘度
制御をする方法である。
【0012】スラリーの打設後の初期における粘度の最
大値を200〜2000cPに制御することにより、金
属アルミ粉末の発泡により発生した気泡が十分に大きく
成長することができ、相隣接した複数の気泡同士が接触
して多数の連続気泡が形成されるようになる。すなわ
ち、連続気泡の成長に対する原料スラリーの粘度が適切
に抑えられるため、気泡形状が歪むことなく球状に整っ
た連続気泡が形成される。また、原料スラリーの初期に
おける粘度の最大値が低くなり過ぎないために、気泡径
の大小や固形成分の重量差に起因する原料スラリー中の
上層部と下層部との間における半硬化体の内部構造の相
違も発生しなくなる。
【0013】さらに、原料スラリー打設後90〜180
分程度における中期において粘度が2000cPを越え
るように制御するために、半硬化体の強度が増加する。
これにより、発泡終了後の気泡内圧が減少した気泡が、
半硬化体自身の自重により収縮または破泡することがな
くなり、原料スラリー中に形成された連続気泡の形状が
そのまま維持されることになる。結果として、内部の構
造が均一で十分な圧縮強度があり、吸音率向上に寄与す
る均一な連続気孔の総容積が全体積の30%以上を占め
ている多孔質吸音材を得ることができる。
【0014】ケイ酸質原料としては、石英、クリストバ
ライト、珪砂、フライアッシュ、スラグフォームなどの
SiO2含有化合物の1種または2種類以上が使用でき
る。また、石灰質原料としては、生石灰、消石灰、各種
ポルトランドセメントなどCa含有化合物の1種または
2種類以上が使用できる。
【0015】メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合
物の添加量は、ケイ酸質原料と石灰質原料との合計重量
100に対して0.05〜5重量%とすると、スラリー
の打設後の初期における粘度の最大値が400〜150
0cPと好ましい値となり、かつ中期において粘度が2
000cPを越えるようになり、連続気泡が形成される
のに適切な粘度範囲に制御されるようになり好ましい。
【0016】また、通常より高いブレーン比表面積40
00〜10000cm2/gのケイ酸質原料を使用した
場合、原料スラリーの初期における粘度が上昇してしま
う。しかし、減水剤としてメラミンスルホン酸ホルムア
ルデヒド縮合物を添加することにより、粘度上昇を抑え
ることが可能となる。これにより、連続気泡が多数内在
するとともに、緻密な半硬化体となって圧縮強度が大き
く、さらに剛体として強度が向上した多孔質吸音材を製
造することが可能となる。ブレーン比表面積10000
cm2/gを越えるケイ酸質原料では、工業生産的に高
コストとなる。
【0017】さらに、本発明に、消化発熱温度の10分
値が60〜65℃である生石灰を含有した石灰質原料を
使用した場合、この消化発熱温度が早いため原料スラリ
ーの初期における粘度の最大値が上昇してしまう。しか
し、減水剤としてメラミンスルホン酸ホルムアルデヒド
縮合物を添加することにより、この消化発熱温度による
原料スラリーの初期における粘度の最大値の上昇が抑え
られるとともに、生石灰の発熱を積極的に活用して原料
スラリー打設から半硬化体の形成までの養生時間を短縮
して、かつ、連続気孔が多数内在する多孔質吸音材を製
造することができる。
【0018】ここで、消化発熱温度の10分値とは、図
3に示す装置を用いて測定した値である。すなわち、図
3に示した装置は、回転動力源34に連結された攪拌用
アジテーター32および温度計33を中に挿入したデュ
ワー瓶31からなり、熱の放散を防ぐためにデュワー瓶
31の上部は蓋35で覆われている。このデュワー瓶3
1に予め20℃に保っておいた水を600gを入れ、次
に攪拌用アジテーター32を作動させ、1〜2分待って
温度計33により20℃で有ることを確かめる。そし
て、試料の酸化カルシウム成分が143gとなるように
生石灰粉末を計測して、これをデュワー瓶31に投入し
て直ちに蓋35をする。この時を0分として、10分後
における温度の測定値を消化発熱温度の10分値とす
る。
【0019】整泡剤としては、高級アルコール硫酸エス
テル系、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、
高級アルコール硫酸ナトリウム、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩などが使用可能であり、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸塩が、最も好ましい。それは、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(例えば、花王
株式会社製エマール20T)が、他の整泡剤(例えば、
高級アルコール硫酸エステル系整泡剤)と比べて必要と
なる添加量が少量で済むため、セメント水和反応を遅延
させることがなく、中期における粘度を高くすることが
できる。従って、整泡剤としてポリオキシエチレンアル
キルエーテル硫酸塩を使用すると、原料スラリーの粘度
を適切に制御して、原料スラリー打設から半硬化までの
養生時間を短くした多孔質吸音材の製造方法が可能とな
る。
【0020】ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩の添加量は、ケイ酸質原料と石灰質原料との合計重量
100に対して、0.05〜8重量%であると、原料ス
ラリーの初期における粘度の最大値が700〜1500
cP、かつ中期における粘度が4000cP以上とな
り、また原料スラリー打設から半硬化までの養生時間が
より短くなり、より望ましい。
【0021】増粘剤としては、メチルセルロース、セル
ロース系エステル、ポリビニールアルコール、ポリエチ
レンオキシド等の水溶性高分子が使用可能できる。
【0022】なお、連続気孔とは、多孔質吸音材の任意
切断面において、気孔が数珠状に3つ以上連通している
ものをいう。図1に、多孔質吸音材10の任意切断面に
おける詳細部分のイメージ図を示す。また、気孔3が3
つ以上連通している連続気孔1の具体例を図2に示す。
すなわち、1a:3つの気孔断面が連続している、1
b:気孔断面は1つであるが、その奥に2つ以上の気孔
が連通している。1c:気孔断面は2つであるが、その
奥に1つ以上の気孔が連通している、1d:気孔断面が
3つ以上連通しているとともにその奥に別の気孔が連通
している、さらに、これ以外にも気孔3が3つ以上連通
している状態は多数考えられるため、この図示には限定
されない。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を挙げて
具体的に説明する。
【実施例1】ケイ酸質原料としてブレーン比表面積45
00cm2/gの珪石粉末48重量%、石灰質原料とし
て早強セメント45重量%、および、消化発熱温度の1
0分値が63℃である生石灰粉末7重量%からなる固形
分100重量部を主原料とし、これに対して(外割とし
て)ALCの半硬化物5重量部と水78重量部、そして
増粘剤としてメチルセルロース0.4重量部を添加し、
2分間混合攪拌をして一次スラリーを得る。
【0024】さらに、上記固形成分に対して、発泡剤と
して金属アルミニウム粉末0.12重量部、整泡剤とし
てポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸トリエタノ
ールアミン1.0重量部(花王株式会社製エマール20
T)、減水剤としてメラミンスルホン酸ホルムアルデヒ
ド縮合物(花王社製マイティー150V2)1.0重量
部をそれぞれ添加し、均一に混合して温度が40℃に調
整された2次スラリーを得る。そして、この2次スラリ
ーを、補強材(直径5.5mmの鉄筋が縦筋6本、横筋1
2本に溶接固定された鉄筋マットが2枚カゴ状に組まれ
た)がセットされた型枠内(長さ6m、幅1.5m、高
さ0.7m)に流し込んで徐々に発泡させ、脱型可能な
硬さの半硬化体を得た。
【0025】そして、脱型した半硬化体を長さ3000
mm×幅600mm×厚さ100mmの大きさにピアノ線で切
断した後、温度180℃、圧力10気圧で4時間オート
クレーブ養生して完全に硬化した多孔質吸音材を得た。
【0026】型枠内の(長さ方向の中央部・幅方向の型
枠壁から内側へ30cm・深さ23cm位置)半硬化養
生時における半硬化体内部の粘度(初期における粘度の
最大値および中期における粘度)を、冨士工業社製の超
音波粘度計FUV−1で測定した。
【0027】完成した多孔質吸音材を、50℃に調整し
た乾燥機内で3日間かけて吸音材を乾燥させた後、φ9
0mm×厚さ50mmの試験体を切り出して、JIS−A−
1405に準じて中心周波数400Hz〜1600Hz
における最大垂直入射吸音率を測定した。また、前記完
成した多孔質吸音材を10cm×10cm×10cmに
切り出して試験体とし、それをJIS−A−5416に
準じてインストロン社製の材料試験装置により圧縮強度
を測定した。
【0028】
【実施例2】メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合
物を7.0重量部添加した以外は、実施例1と同じ条件
とした。
【実施例3】メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合
物を0.5重量部とし、珪石粉末のブレーン比表面積を
3700cm2/gとした以外は、実施例1と同じ条件とし
た。
【実施例4】メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合
物を0.5重量部とし、消化発熱温度の10分値が58
℃である生石灰粉末とした以外は、実施例1と同じ条件
とした。
【実施例5】メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合
物を0.5重量部とし、珪石粉末のブレーン比表面積を
3700cm2/gおよび消化発熱温度の10分値が58℃
である生石灰粉末とした以外は、実施例1と同じ条件と
した。
【実施例6】メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合
物を0.5重量部とし、かつ整泡剤としてのポリオキシ
エチレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミンを
高級アルコール硫酸エステル(株式会社エヌエムビー社
製ファインフォーム606)2.0重量部とした以外
は、実施例1と同じ条件とした。
【実施例7】メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合
物を0.5重量部とし、かつ整泡剤としてのポリオキシ
エチレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミンを
9.0重量部とした以外は、実施例1と同じ条件とし
た。
【0029】
【比較例1】減水剤として、0.7重量部のリグニンス
ルホン酸系減水剤(株式会社エヌエムビー社製ポゾリス
No.70)を添加した以外は、実施例1と同じ条件と
した。
【比較例2】減水剤として、0.5重量部のポリカルボ
ン酸系減水剤(株式会社花王社製マイティー21VS)
を添加した以外は、実施例1と同じ条件とした。
【比較例3】減水剤を全く添加しない以外は、実施例1
と同じ条件とした。
【0030】以上の実施例および比較例における、減水
剤の添加量、珪石粉末のブレーン比表面積、生石灰の消
化発熱温度の10分値、整泡剤の種類およびその添加
量、初期における粘度の最大値、中期における粘度(原
料スラリー打設後120分経過時の粘度値)、連続気孔
の状況、垂直入射吸音率の結果を表1に示す。また、ほ
ぼ球形の気泡によりその連続気孔が形成されている場
合、表1における判定を「良好」とした。
【0031】
【表1】
【0032】表1から次に示すことが明確となった。す
なわち、 1)実施例1〜7では、それぞれ減水剤の添加量、珪石
粉末のブレーン比表面積、生石灰の消化発熱温度の10
分値、整泡剤の種類およびその添加量を変化させている
が、初期における粘度の最大値が200〜2000cP
となっているとともに、(原料スラリーの打設120分
後の)中期において粘度が2000cPを越えている。
その結果、ほぼ球状の気泡が連続した連続気泡が半硬化
体内部に形成されており、比較例に比べて、その圧縮強
度は1.0MPaを越えており、また最大垂直入射吸音
率も高い値となっている。 2)実施例1の条件により、最も圧縮強度が大きくかつ
最大垂直入射吸音率も高い多孔質吸音材が得られた。
【0033】なお、比較例1では、初期における粘度の
最大値が大きくなってしまい、気泡の成長が阻害され個
々の気泡形状が干しブドウ状に歪んだ連続気泡が形成さ
れていた。このため、得られた多孔質吸音材は、亀裂が
入りやすく圧縮強度の小さいものとなった。比較例2で
は、原料スラリー打設後90〜180分程度の中期の粘
度において、粘度が900cPを越えることがなく低い
粘度であった。そのため、原料スラリー内部で発泡した
気泡がスラリー表面にまで達して破泡し原料スラリーが
陥没してしまい、連続気泡はほとんど形成されなかっ
た。得られた多孔質体は極端に吸音率が低いものとなっ
た。また、減水剤を入れない比較例3では、初期におけ
る粘度の最大値が過度に大きくなるために、隣接の気泡
同士が接触することがなくなる。その結果、個々の気泡
は孤立した独立気泡として成長して連続気泡は形成され
なかった。得られた多孔質体は極端に吸音率が低いもの
となった。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、スラリーの打設後の初
期と中期との粘度を共に制御することが可能となる。こ
れにより、金属アルミ粉末発泡により発生した気泡が十
分に大きく成長するようになり、相隣接した複数の気泡
同士が接触して多数の連続気泡が形成されて、吸音性能
の高い多孔質吸音材を製造することができる。また、通
常より高いブレーン比表面積4000〜10000cm
2/gのケイ酸質原料を使用しても、原料スラリーの初
期における粘度を上昇させることがなくなり、連続気泡
が多数内在するとともに、圧縮強度が大きい多孔質吸音
材を製造することが可能となる。さらに、消化発熱温度
の10分値が60〜65℃である生石灰を含有した石灰
質原料を使用しても、原料スラリーの初期における粘度
を上昇させることがなくなり、生石灰の発熱を積極的に
活用して原料スラリー打設から半硬化体の形成までの養
生時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における多孔質吸音材の任意切断面の詳
細部分を示すイメージ図。
【図2】本発明における連続気孔の具体例を示す説明
図。
【図3】消化発熱温度の10分値の測定装置を示す説明
図。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c、1d 連続気孔 2 連通孔 3 気孔 10 多孔質吸音材 31 デュワー瓶 32 アジテーター 33 温度計 34 回転動力源 35 蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺村 敏史 愛知県尾張旭市下井町下井2035番地 株式 会社建材技術研究所内 Fターム(参考) 4G012 PB35 PB36 PC08 PE06 PE08 RA03 4G019 HA01 HB00 HC02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケイ酸質原料と石灰質原料とを主原料と
    し、これに整泡剤と増粘剤と減水剤とを配合した水性原
    料スラリーを型枠内に打設して、そのスラリー中に配合
    した金属アルミ粉末の発泡により多数の気泡を内在さ
    せ、整泡剤と増粘剤との作用により相隣接した複数の気
    泡同士を接触させてその気泡間に泡膜を残存させた状態
    で、原料スラリーを水和反応により半硬化させた後に、
    その半硬化体をオートクレーブ養生により本硬化させ、
    該硬化中に該気泡間の泡膜を消失させて形成される連続
    気孔の総容積が全体積の30%以上を占めているケイ酸
    カルシウム水和物系の多孔質吸音材の製造方法におい
    て、前記減水剤をメラミンスルホン酸ホルムアルデヒド
    縮合物とすることにより、スラリーの打設後の初期にお
    ける粘度の最大値を200〜2000cP、かつ中期に
    おいて粘度が2000cPを越えることを特徴とする多
    孔質吸音材の製造方法。
  2. 【請求項2】前記メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド
    縮合物の添加量は、ケイ酸質原料と石灰質原料との合計
    重量100に対して、0.05〜5重量%である請求項
    1記載の多孔質吸音材の製造方法。
  3. 【請求項3】前記ケイ酸質原料は、そのブレーン比表面
    積が4000〜10000cm2/gである請求項1ま
    たは2記載の多孔質吸音材の製造方法。
  4. 【請求項4】前記石灰質原料は生石灰を含有しており、
    該生石灰の消化発熱温度の10分値は、60〜65℃で
    ある請求項1、2または3記載の多孔質吸音材の製造方
    法。
  5. 【請求項5】前記整泡剤は、ポリオキシエチレンアルキ
    ルエーテル硫酸塩である請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の多孔質吸音材の製造方法。
  6. 【請求項6】前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル
    硫酸塩の添加量は、ケイ酸質原料と石灰質原料との合計
    重量100に対して、0.05〜8重量%である請求項
    5記載の多孔質吸音材の製造方法。
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