JP2003104583A - シート搬送機構およびこの機構を用いた装置 - Google Patents
シート搬送機構およびこの機構を用いた装置Info
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- JP2003104583A JP2003104583A JP2001302077A JP2001302077A JP2003104583A JP 2003104583 A JP2003104583 A JP 2003104583A JP 2001302077 A JP2001302077 A JP 2001302077A JP 2001302077 A JP2001302077 A JP 2001302077A JP 2003104583 A JP2003104583 A JP 2003104583A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シートに対して正確な処理がおこなわれ
るようシートを処理位置へ高い精度で搬送する小型のシ
ート搬送機構を提供する。 【解決手段】 シート搬送機構は、複数枚のシートを収
容するシート収容部と、シート収容部に収容されたシー
トを押圧分離して1枚ずつ送り出す給紙ローラと、給紙
ローラから送り出されたシートを所定位置へ搬送する搬
送ローラと、給紙ローラと搬送ローラの間でシートの位
置を検出するシート検出部と、シート検出部の検出結果
に基づいて搬送ローラの回転を制御する制御部とを備
え、制御部は、シートの先端が搬送ローラに達すると給
紙ローラの回転を停止させ、シートが給紙ローラから外
れるまで所定の搬送速度よりも大きい周速で搬送ローラ
を回転させ、前記シートが給紙ローラから離れたとき、
所定の搬送速度に対応する周速で搬送ローラを回転さ
せ、それによってシートの搬送速度を前記搬送速度に保
持する。
るようシートを処理位置へ高い精度で搬送する小型のシ
ート搬送機構を提供する。 【解決手段】 シート搬送機構は、複数枚のシートを収
容するシート収容部と、シート収容部に収容されたシー
トを押圧分離して1枚ずつ送り出す給紙ローラと、給紙
ローラから送り出されたシートを所定位置へ搬送する搬
送ローラと、給紙ローラと搬送ローラの間でシートの位
置を検出するシート検出部と、シート検出部の検出結果
に基づいて搬送ローラの回転を制御する制御部とを備
え、制御部は、シートの先端が搬送ローラに達すると給
紙ローラの回転を停止させ、シートが給紙ローラから外
れるまで所定の搬送速度よりも大きい周速で搬送ローラ
を回転させ、前記シートが給紙ローラから離れたとき、
所定の搬送速度に対応する周速で搬送ローラを回転さ
せ、それによってシートの搬送速度を前記搬送速度に保
持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はシート搬送機構に
関し、特にシートを処理位置へ正確に搬送するシート搬
送機構に関するものである。
関し、特にシートを処理位置へ正確に搬送するシート搬
送機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置や画像読み取り装置等にお
いては、用紙シートあるいは原稿シートを、これらのシ
ートに対して画像形成処理あるいは画像読み取り処理が
行われるそれぞれの処理位置へ搬送するシート搬送機構
が用いられる。シート搬送機構は、通常、複数枚のシー
トを収容するシート収容部と、シート収容部に収容され
たシートを押圧分離して1枚ずつ送り出す給紙ローラ
と、給紙ローラから送り出されたシートを所定位置、例
えば画像形成位置や画像読み取り位置へ搬送する搬送ロ
ーラを備えている。
いては、用紙シートあるいは原稿シートを、これらのシ
ートに対して画像形成処理あるいは画像読み取り処理が
行われるそれぞれの処理位置へ搬送するシート搬送機構
が用いられる。シート搬送機構は、通常、複数枚のシー
トを収容するシート収容部と、シート収容部に収容され
たシートを押圧分離して1枚ずつ送り出す給紙ローラ
と、給紙ローラから送り出されたシートを所定位置、例
えば画像形成位置や画像読み取り位置へ搬送する搬送ロ
ーラを備えている。
【0003】給紙ローラは、給紙駆動ローラおよび給紙
駆動ローラとの間でシートを押圧挟持する従動ローラあ
るいは押圧板等の押圧部材からなり、これらの間に進入
した複数枚のシートを押圧分離して1枚ずつ搬送ローラ
へ送り出すことができる。このようなシート搬送機構を
備えた、例えばプリンタ等の画像形成装置では、給紙駆
動ローラが駆動されると、搬送ローラが逆回転、すなわ
ちシートの搬送方向と逆方向に回転され、給紙ローラか
ら送り出されたシートがその先端で給紙ローラに停止さ
れる。次いで、搬送ローラは正回転され、これを起点と
して上記シートが、例えば印字ヘッド下方の印字位置に
一定速度で搬送され、上記シートに対する連続した印字
処理等が可能になる。
駆動ローラとの間でシートを押圧挟持する従動ローラあ
るいは押圧板等の押圧部材からなり、これらの間に進入
した複数枚のシートを押圧分離して1枚ずつ搬送ローラ
へ送り出すことができる。このようなシート搬送機構を
備えた、例えばプリンタ等の画像形成装置では、給紙駆
動ローラが駆動されると、搬送ローラが逆回転、すなわ
ちシートの搬送方向と逆方向に回転され、給紙ローラか
ら送り出されたシートがその先端で給紙ローラに停止さ
れる。次いで、搬送ローラは正回転され、これを起点と
して上記シートが、例えば印字ヘッド下方の印字位置に
一定速度で搬送され、上記シートに対する連続した印字
処理等が可能になる。
【0004】上記のようなシート搬送機構においては、
搬送ローラと給紙ローラが搬送中の1枚のシートの前後
を同時に挟持するとき、搬送中のシートが給紙ローラの
押圧力によって搬送方向の後方に引っ張られてシートの
搬送速度が低下し、それによってシートに対する正確な
印字処理等ができないという問題があった。
搬送ローラと給紙ローラが搬送中の1枚のシートの前後
を同時に挟持するとき、搬送中のシートが給紙ローラの
押圧力によって搬送方向の後方に引っ張られてシートの
搬送速度が低下し、それによってシートに対する正確な
印字処理等ができないという問題があった。
【0005】そこで、搬送ローラと給紙ローラが1枚の
シートの前後を同時に挟持する場合には、シートに対す
る給紙ローラの押圧を解除する押圧解除機構を備えた装
置が用いられている。しかし、押圧解除機構には、給紙
ローラにシートが存在することを検知する検知手段やそ
の検知結果に基づいて押圧を解除する付勢・消勢の切り
換え機構部等が必要になり、構造が複雑化して装置の大
型化を招くことになる。
シートの前後を同時に挟持する場合には、シートに対す
る給紙ローラの押圧を解除する押圧解除機構を備えた装
置が用いられている。しかし、押圧解除機構には、給紙
ローラにシートが存在することを検知する検知手段やそ
の検知結果に基づいて押圧を解除する付勢・消勢の切り
換え機構部等が必要になり、構造が複雑化して装置の大
型化を招くことになる。
【0006】この発明は上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、シートに対して正確な処理がおこなわれるよ
うシートを処理位置へ高い精度で搬送する小型のシート
搬送機構を提供することを目的とする。
のであり、シートに対して正確な処理がおこなわれるよ
うシートを処理位置へ高い精度で搬送する小型のシート
搬送機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、複数
枚のシートを収容するシート収容部と、シート収容部に
収容されたシートを押圧分離して1枚ずつ送り出す給紙
ローラと、給紙ローラから送り出されたシートを所定位
置へ搬送する搬送ローラと、給紙ローラと搬送ローラの
間でシートの位置を検出するシート検出部と、シート検
出部の検出結果に基づいて搬送ローラの回転を制御する
制御部とを備え、制御部は、シートの先端が搬送ローラ
に達すると給紙ローラの回転を停止させ、シートが給紙
ローラから外れるまで所定の搬送速度よりも大きい周速
で搬送ローラを回転させ、前記シートが給紙ローラから
離れたとき、所定の搬送速度に対応する周速で搬送ロー
ラを回転させ、それによってシートの搬送速度を前記搬
送速度に保持することを特徴とするシート搬送機構が提
供される。
枚のシートを収容するシート収容部と、シート収容部に
収容されたシートを押圧分離して1枚ずつ送り出す給紙
ローラと、給紙ローラから送り出されたシートを所定位
置へ搬送する搬送ローラと、給紙ローラと搬送ローラの
間でシートの位置を検出するシート検出部と、シート検
出部の検出結果に基づいて搬送ローラの回転を制御する
制御部とを備え、制御部は、シートの先端が搬送ローラ
に達すると給紙ローラの回転を停止させ、シートが給紙
ローラから外れるまで所定の搬送速度よりも大きい周速
で搬送ローラを回転させ、前記シートが給紙ローラから
離れたとき、所定の搬送速度に対応する周速で搬送ロー
ラを回転させ、それによってシートの搬送速度を前記搬
送速度に保持することを特徴とするシート搬送機構が提
供される。
【0008】すなわち、この発明のシート搬送機構を用
いた場合、搬送ローラによって搬送される1枚のシート
が搬送ローラと給紙ローラの双方の位置に存在すると
き、前記シートは、回転が停止された給紙ローラによっ
て押圧された状態で、給紙ローラから外れるまで前記所
定の搬送速度よりも大きい周速で回転する搬送ローラに
よって搬送される。よって、大きい周速を得た搬送ロー
ラが、給紙ローラの押圧力による抵抗負荷を補充する搬
送力で前記位置に存在するシートを搬送することによっ
て前記シートの搬送速度を一定に保持することができ
る。したがって、上記の搬送ローラから送り出されるシ
ートに対して所望する位置に正確な画像形成や画像読み
取り等の処理を行うことができる。さらに、シートに対
する給紙ローラの押圧を解除する押圧解除機構が不要に
なるので、装置の大型化を招くことがない。
いた場合、搬送ローラによって搬送される1枚のシート
が搬送ローラと給紙ローラの双方の位置に存在すると
き、前記シートは、回転が停止された給紙ローラによっ
て押圧された状態で、給紙ローラから外れるまで前記所
定の搬送速度よりも大きい周速で回転する搬送ローラに
よって搬送される。よって、大きい周速を得た搬送ロー
ラが、給紙ローラの押圧力による抵抗負荷を補充する搬
送力で前記位置に存在するシートを搬送することによっ
て前記シートの搬送速度を一定に保持することができ
る。したがって、上記の搬送ローラから送り出されるシ
ートに対して所望する位置に正確な画像形成や画像読み
取り等の処理を行うことができる。さらに、シートに対
する給紙ローラの押圧を解除する押圧解除機構が不要に
なるので、装置の大型化を招くことがない。
【0009】通常、搬送ローラの周速とシートの搬送速
度は一致するが、この発明では、シートが給紙ローラか
ら外れるまで前記所定の搬送速度よりも大きい周速で搬
送ローラを回転させることによって、搬送ローラとシー
トとの間にスリップが発生することを許容する。しか
も、この発明では、前記スリップを見込んだ周速で搬送
ローラを回転させるので、結果的に、搬送ローラと給紙
ローラとの間に発生するシートへの引っ張り力によって
シートを破断させることなく、シートを一定の搬送速度
で搬送することができる。
度は一致するが、この発明では、シートが給紙ローラか
ら外れるまで前記所定の搬送速度よりも大きい周速で搬
送ローラを回転させることによって、搬送ローラとシー
トとの間にスリップが発生することを許容する。しか
も、この発明では、前記スリップを見込んだ周速で搬送
ローラを回転させるので、結果的に、搬送ローラと給紙
ローラとの間に発生するシートへの引っ張り力によって
シートを破断させることなく、シートを一定の搬送速度
で搬送することができる。
【0010】この発明のシート搬送機構は、搬送ローラ
が、給紙ローラから送り出された用紙シートを、画像形
成手段が配設された画像形成位置へ搬送する画像形成装
置や、搬送ローラが、給紙ローラから送り出された原稿
シートを、画像読み取り手段が配設された画像読み取り
位置へ搬送する画像読み取り装置に用いることができ
る。
が、給紙ローラから送り出された用紙シートを、画像形
成手段が配設された画像形成位置へ搬送する画像形成装
置や、搬送ローラが、給紙ローラから送り出された原稿
シートを、画像読み取り手段が配設された画像読み取り
位置へ搬送する画像読み取り装置に用いることができ
る。
【0011】この発明の搬送ローラの周速は、シートに
当接する給紙ローラおよび搬送ローラの各周面の材質、
給紙ローラの押圧力および搬送ローラの直径等を考慮し
実験を行いながら設定される。
当接する給紙ローラおよび搬送ローラの各周面の材質、
給紙ローラの押圧力および搬送ローラの直径等を考慮し
実験を行いながら設定される。
【0012】シート検出部が、給紙ローラと搬送ローラ
の間を搬送されるシートによって駆動されるシート検知
スイッチと、シート検知スイッチの駆動時間を計測する
タイマーとを備え、制御部は、タイマーの計測時間に基
づいて前記所定の搬送速度に対応する周速で搬送ローラ
を回転させる構成により、複雑なメカニズムを用いるこ
となく、シートの長さに応じて、例えば、B5〜A3等
の規格サイズに応じて、簡単な構成でシート搬送機構を
制御することができる。
の間を搬送されるシートによって駆動されるシート検知
スイッチと、シート検知スイッチの駆動時間を計測する
タイマーとを備え、制御部は、タイマーの計測時間に基
づいて前記所定の搬送速度に対応する周速で搬送ローラ
を回転させる構成により、複雑なメカニズムを用いるこ
となく、シートの長さに応じて、例えば、B5〜A3等
の規格サイズに応じて、簡単な構成でシート搬送機構を
制御することができる。
【0013】シート検出部が、給紙ローラの近傍に配置
され、給紙ローラから送り出されるシートによって駆動
される第2のシート検知スイッチと、第2のシート検知
スイッチの駆動時間を計測するタイマーとをさらに備
え、制御部は、タイマーの計測時間に基づいて前記シー
トの搬送方向における長さを検知する構成にすれば、シ
ートのサイズが未知の場合でも、タイマーの計測時間に
基づいて前記周速の切り換えを適切なタイミングで行う
ことができるので、シート収容部から給紙ローラに送ら
れるシートのサイズを予め設定することが不要になる。
され、給紙ローラから送り出されるシートによって駆動
される第2のシート検知スイッチと、第2のシート検知
スイッチの駆動時間を計測するタイマーとをさらに備
え、制御部は、タイマーの計測時間に基づいて前記シー
トの搬送方向における長さを検知する構成にすれば、シ
ートのサイズが未知の場合でも、タイマーの計測時間に
基づいて前記周速の切り換えを適切なタイミングで行う
ことができるので、シート収容部から給紙ローラに送ら
れるシートのサイズを予め設定することが不要になる。
【0014】シート搬送機構の制御の具体例としては、
制御部が、シートの先端がシート検知スイッチを駆動さ
せたとき、タイマーを設定時間T1および設定時間T2
でそれぞれの計測を開始させ、シートの末端がシート検
知スイッチを駆動させたとき、タイマーを設定時間T3
で計測を開始させ、設定時間T1が経過したとき、搬送
ローラを高周速で正回転させるとともに給紙ローラの回
転を停止させ、設定時間T2が経過したとき、搬送ロー
ラを低周速で正回転させ、設定時間T3が経過したと
き、搬送ローラを逆回転させるとともに給紙ローラの回
転を開始させる構成が挙げられる。
制御部が、シートの先端がシート検知スイッチを駆動さ
せたとき、タイマーを設定時間T1および設定時間T2
でそれぞれの計測を開始させ、シートの末端がシート検
知スイッチを駆動させたとき、タイマーを設定時間T3
で計測を開始させ、設定時間T1が経過したとき、搬送
ローラを高周速で正回転させるとともに給紙ローラの回
転を停止させ、設定時間T2が経過したとき、搬送ロー
ラを低周速で正回転させ、設定時間T3が経過したと
き、搬送ローラを逆回転させるとともに給紙ローラの回
転を開始させる構成が挙げられる。
【0015】制御部が、シートの末端が搬送ローラから
離れた後、給紙ローラから送り出された次のシートの先
端が搬送ローラに達するまで、搬送ローラをシートの搬
送方向と逆方向へ回転させることができるので、搬送さ
れるシートの先端を搬送ローラで停止し、次いで、搬送
ローラは正回転され、これを起点として上記シートを処
理位置に一定速度で搬送することができる。これは、従
来の手法として給紙ローラの周速と搬送ローラの周速と
を一致させて搬送をおこなう際に、双方の周速がわずか
にずれると、シートの厚さが比較的大きい厚紙等が搬送
ローラに噛み込まない場合があったが、シートの先端を
搬送ローラで一旦停止させることによって、厚紙等のシ
ートであっても搬送ローラにスムーズに噛み込ませるこ
とができる。
離れた後、給紙ローラから送り出された次のシートの先
端が搬送ローラに達するまで、搬送ローラをシートの搬
送方向と逆方向へ回転させることができるので、搬送さ
れるシートの先端を搬送ローラで停止し、次いで、搬送
ローラは正回転され、これを起点として上記シートを処
理位置に一定速度で搬送することができる。これは、従
来の手法として給紙ローラの周速と搬送ローラの周速と
を一致させて搬送をおこなう際に、双方の周速がわずか
にずれると、シートの厚さが比較的大きい厚紙等が搬送
ローラに噛み込まない場合があったが、シートの先端を
搬送ローラで一旦停止させることによって、厚紙等のシ
ートであっても搬送ローラにスムーズに噛み込ませるこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいてこの発明の
実施の形態を説明するが、これらによってこの発明は限
定されるものではない。図1〜図3は、この発明のシー
ト搬送機構が用いられた印字装置の実施の一形態を説明
する図である。図1は、印字装置10の構成の概要を説
明する断面図である。図1において、印字装置10は、
複数枚のシートSを収容する給紙トレイ1(シート収容
部)と、給紙トレイ1に収容されたシートSを押圧分離
して1枚ずつ前方(図中矢印A方向)へ送り出す給紙ロ
ーラ2と、給紙ローラ2から送り出されたシートSを前
方へ搬送する搬送ローラ3と、給紙ローラ2と搬送ロー
ラ3の間でシートの先端および後端の位置を検出するピ
ンスイッチ4(シート検出部)と、シートSの搬送を制
御する制御部5と、搬送ローラ3の前方に配置された印
字ヘッド61を有する印字部6と、搬出ローラ8とから
主に構成される。
実施の形態を説明するが、これらによってこの発明は限
定されるものではない。図1〜図3は、この発明のシー
ト搬送機構が用いられた印字装置の実施の一形態を説明
する図である。図1は、印字装置10の構成の概要を説
明する断面図である。図1において、印字装置10は、
複数枚のシートSを収容する給紙トレイ1(シート収容
部)と、給紙トレイ1に収容されたシートSを押圧分離
して1枚ずつ前方(図中矢印A方向)へ送り出す給紙ロ
ーラ2と、給紙ローラ2から送り出されたシートSを前
方へ搬送する搬送ローラ3と、給紙ローラ2と搬送ロー
ラ3の間でシートの先端および後端の位置を検出するピ
ンスイッチ4(シート検出部)と、シートSの搬送を制
御する制御部5と、搬送ローラ3の前方に配置された印
字ヘッド61を有する印字部6と、搬出ローラ8とから
主に構成される。
【0017】図2は、給紙トレイ1および給紙ローラ2
を含む図1の部分斜視図である。図1および図2に示す
ように、給紙トレイ1は、印字装置10の本体ケース1
1に固定され断面が概略L字状のトレイ板12と、上部
を本体ケース11に軸支され、下部がトレイ板12の前
方で揺動可能な前板13と、トレイ板12の前面と前板
13の背面に両端が支持されたコイルばね14とから構
成される。前板13の前面に重ねられた複数枚のシート
Sは、コイルばね14の付勢力に抗してその重量で前板
13を後方に押し下げ、最上部のシートSがトレイ板1
2の下部先端から給紙ローラ2へスライドする。
を含む図1の部分斜視図である。図1および図2に示す
ように、給紙トレイ1は、印字装置10の本体ケース1
1に固定され断面が概略L字状のトレイ板12と、上部
を本体ケース11に軸支され、下部がトレイ板12の前
方で揺動可能な前板13と、トレイ板12の前面と前板
13の背面に両端が支持されたコイルばね14とから構
成される。前板13の前面に重ねられた複数枚のシート
Sは、コイルばね14の付勢力に抗してその重量で前板
13を後方に押し下げ、最上部のシートSがトレイ板1
2の下部先端から給紙ローラ2へスライドする。
【0018】給紙ローラ2は、本体ケース11に取り付
けられた図示しないモータによって図1の矢印方向に回
転駆動される給紙駆動ローラ21と、給紙駆動ローラ2
1との間でシートSを押圧挟持する押圧板とからなる。
押圧板は、シートSに当接する捌きシート23と、捌
きシート23を支持する捌きシートホルダ24と、捌き
シートホルダ24と本体ケース11に両端がそれぞれ支
持され、捌きシート23を給紙駆動ローラ21に対して
常時付勢するコイルばね25とからなる。給紙トレイ1
から給紙ローラ2へスライドしたシートSは、回転が停
止した給紙ローラ2によってその先端が支持され、給紙
ローラ2の回転開始によって給紙駆動ローラ21と捌き
シート23との間で押圧分離される。
けられた図示しないモータによって図1の矢印方向に回
転駆動される給紙駆動ローラ21と、給紙駆動ローラ2
1との間でシートSを押圧挟持する押圧板とからなる。
押圧板は、シートSに当接する捌きシート23と、捌
きシート23を支持する捌きシートホルダ24と、捌き
シートホルダ24と本体ケース11に両端がそれぞれ支
持され、捌きシート23を給紙駆動ローラ21に対して
常時付勢するコイルばね25とからなる。給紙トレイ1
から給紙ローラ2へスライドしたシートSは、回転が停
止した給紙ローラ2によってその先端が支持され、給紙
ローラ2の回転開始によって給紙駆動ローラ21と捌き
シート23との間で押圧分離される。
【0019】搬送ローラ3は、本体ケース11に取り付
けられた図示しないモータにより、図1中の実線矢印で
示した正回転方向および破線矢印で示した逆回転方向に
回転駆動される搬送駆動ローラ31と、搬送駆動ローラ
31の回転に従動する従動ローラ32とからなる。搬送
駆動ローラ31のモータは、例えば、ステッピングモー
タが用いられ、このモータの軸は、図示しない動力伝達
系を介して搬送駆動ローラ31に接続されている。搬送
駆動ローラ31は、上記のステッピングモータに供給さ
れる直流電流のパルス周波数を変化させることにより、
その回転方向が正逆両方向に切り換えられ、かつ正回転
でその周速が高周速v1と低周速v2の二段階に切り換
えられる。低周速v2は、搬送ローラ3によって搬送さ
れるシートSが印字部6で印字ヘッド61の下方を移動
する際のシートSの搬送速度Pにほぼ等しくなるよう設
定される。
けられた図示しないモータにより、図1中の実線矢印で
示した正回転方向および破線矢印で示した逆回転方向に
回転駆動される搬送駆動ローラ31と、搬送駆動ローラ
31の回転に従動する従動ローラ32とからなる。搬送
駆動ローラ31のモータは、例えば、ステッピングモー
タが用いられ、このモータの軸は、図示しない動力伝達
系を介して搬送駆動ローラ31に接続されている。搬送
駆動ローラ31は、上記のステッピングモータに供給さ
れる直流電流のパルス周波数を変化させることにより、
その回転方向が正逆両方向に切り換えられ、かつ正回転
でその周速が高周速v1と低周速v2の二段階に切り換
えられる。低周速v2は、搬送ローラ3によって搬送さ
れるシートSが印字部6で印字ヘッド61の下方を移動
する際のシートSの搬送速度Pにほぼ等しくなるよう設
定される。
【0020】給紙ローラ2と搬送ローラ3との間には、
シートSの移動を案内する搬送路7と、搬送路7におけ
るシートSとの接触によって駆動されるピンスイッチ4
とが配設されている。ピンスイッチ4は、搬送されるシ
ートSの先端との接触により図1中の矢印B方向に倒
れ、シートSの後端が離れるともとの姿勢に復帰する。
シートSの移動を案内する搬送路7と、搬送路7におけ
るシートSとの接触によって駆動されるピンスイッチ4
とが配設されている。ピンスイッチ4は、搬送されるシ
ートSの先端との接触により図1中の矢印B方向に倒
れ、シートSの後端が離れるともとの姿勢に復帰する。
【0021】印字装置10は、給紙駆動ローラ21、搬
送駆動ローラ31を回転駆動する各モータ、ピンスイッ
チ4の出力部および図示しない入力操作部等に接続さ
れ、図示しないCPU、ROM、RAM、タイマー等を
有するコンピュータを含む制御部5を有する。制御部5
は、ピンスイッチ4の検出結果に基づいて搬送ローラ3
を駆動させる制御プログラムに基づいてシート搬送機構
を制御する。シート搬送機構における制御部5の動作を
以下に説明する。
送駆動ローラ31を回転駆動する各モータ、ピンスイッ
チ4の出力部および図示しない入力操作部等に接続さ
れ、図示しないCPU、ROM、RAM、タイマー等を
有するコンピュータを含む制御部5を有する。制御部5
は、ピンスイッチ4の検出結果に基づいて搬送ローラ3
を駆動させる制御プログラムに基づいてシート搬送機構
を制御する。シート搬送機構における制御部5の動作を
以下に説明する。
【0022】制御部5は、ピンスイッチ4の駆動時間を
計測する第1〜第3の3つのタイマーとを備え、制御部
5の制御プログラムには、第1、第2および第3の各タ
イマーによってそれぞれ計測される設定時間T1、T2
およびT3が、1枚のシートSの搬送方向における長さ
毎に予め設定されている。これらの設定時間T1、T2
およびT3は、シートSの先端がピンスイッチ4を駆動
させたとき、タイマーを設定時間T1および設定時間T
2でそれぞれの計測を開始させ、シートSの末端がピン
スイッチ4を駆動させたとき、タイマーを設定時間T3
で計測を開始させる。制御部5は、入力操作部から入力
されるシートSの規格サイズを含むシート情報、すなわ
ち、シートSのサイズ(例えばB5〜A3等の規格用紙
サイズ)と、その送り方向(縦向きまたは横向き)の指
定によって、ROMから対応する設定時間T1、T2お
よびT3が呼び出される。
計測する第1〜第3の3つのタイマーとを備え、制御部
5の制御プログラムには、第1、第2および第3の各タ
イマーによってそれぞれ計測される設定時間T1、T2
およびT3が、1枚のシートSの搬送方向における長さ
毎に予め設定されている。これらの設定時間T1、T2
およびT3は、シートSの先端がピンスイッチ4を駆動
させたとき、タイマーを設定時間T1および設定時間T
2でそれぞれの計測を開始させ、シートSの末端がピン
スイッチ4を駆動させたとき、タイマーを設定時間T3
で計測を開始させる。制御部5は、入力操作部から入力
されるシートSの規格サイズを含むシート情報、すなわ
ち、シートSのサイズ(例えばB5〜A3等の規格用紙
サイズ)と、その送り方向(縦向きまたは横向き)の指
定によって、ROMから対応する設定時間T1、T2お
よびT3が呼び出される。
【0023】制御部5に、上記のシート情報を含む、印
字開始を示す信号が送られると、制御部5は、給紙駆動
ローラ21を図1の矢印方向に回転するとともに、搬送
駆動ローラ31を破線矢印で示した逆回転方向に回転駆
動する。
字開始を示す信号が送られると、制御部5は、給紙駆動
ローラ21を図1の矢印方向に回転するとともに、搬送
駆動ローラ31を破線矢印で示した逆回転方向に回転駆
動する。
【0024】静止した給紙駆動ローラ21によって支持
されていた給紙トレイ1の最上部のシートS、例えばA
4サイズのコピー用紙が、給紙駆動ローラ21の回転に
よって捌きシート23と給紙駆動ローラ21との間に挟
持され、押圧分離されて1枚ずつ搬送路7へ送り出され
る。シートSの先端がピンスイッチ4に当接すると、ピ
ンスイッチ4は図1中の矢印B方向に倒れ、シートSの
先端位置を示す信号が制御部5に送られる。制御部5
は、この信号に基づいて、第1および第2のタイマーに
計時を開始させる。
されていた給紙トレイ1の最上部のシートS、例えばA
4サイズのコピー用紙が、給紙駆動ローラ21の回転に
よって捌きシート23と給紙駆動ローラ21との間に挟
持され、押圧分離されて1枚ずつ搬送路7へ送り出され
る。シートSの先端がピンスイッチ4に当接すると、ピ
ンスイッチ4は図1中の矢印B方向に倒れ、シートSの
先端位置を示す信号が制御部5に送られる。制御部5
は、この信号に基づいて、第1および第2のタイマーに
計時を開始させる。
【0025】設定時間T1が経過したとき、搬送ローラ
3を高周速v1 で正回転させるとともに給紙ローラ2の
回転を停止させる。このとき、シートSの先端は搬送ロ
ーラ3にある。このシートSは、高周速v1 で正回転を
開始した搬送駆動ローラ31と従動ローラ32に挟持さ
れ印字部6へ搬送される。給紙駆動ローラ21の駆動が
停止されても、シートSは給紙駆動ローラ21と捌きシ
ート23とに挟持された状態で搬送ローラ3に搬送され
る。
3を高周速v1 で正回転させるとともに給紙ローラ2の
回転を停止させる。このとき、シートSの先端は搬送ロ
ーラ3にある。このシートSは、高周速v1 で正回転を
開始した搬送駆動ローラ31と従動ローラ32に挟持さ
れ印字部6へ搬送される。給紙駆動ローラ21の駆動が
停止されても、シートSは給紙駆動ローラ21と捌きシ
ート23とに挟持された状態で搬送ローラ3に搬送され
る。
【0026】高周速v1 は、シートSの前記所定の搬送
速度Pよりも大きい。この例では、高周速v1 で搬送ロ
ーラ3を回転させることによって、搬送ローラとシート
との間にスリップが発生する。しかし、高周速v1 に
は、前記スリップを見込んだ周速として設定されている
ので、結果的に、シートSは前記所定の搬送速度Pで搬
送される。上記スリップにより、搬送ローラ3と給紙ロ
ーラ2との間に発生するシートSへの引っ張り力によっ
てシートSを破断させることなく、シートSを一定の搬
送速度で搬送することができる。
速度Pよりも大きい。この例では、高周速v1 で搬送ロ
ーラ3を回転させることによって、搬送ローラとシート
との間にスリップが発生する。しかし、高周速v1 に
は、前記スリップを見込んだ周速として設定されている
ので、結果的に、シートSは前記所定の搬送速度Pで搬
送される。上記スリップにより、搬送ローラ3と給紙ロ
ーラ2との間に発生するシートSへの引っ張り力によっ
てシートSを破断させることなく、シートSを一定の搬
送速度で搬送することができる。
【0027】次いで、設定時間T2が経過したとき、搬
送ローラ3を低周速V2で正回転させる。このとき、シ
ートSの後端が給紙ローラ2を離れる。低周速V2で回
転する搬送ローラ3によって搬送されるシートSの搬送
速度Pは、低周速V2にほぼ等しい。次いで、設定時間
T3が経過したとき、搬送ローラ3を逆回転させるとと
もに給紙ローラ2の回転を開始させる。このとき、シー
トSの後端は搬送ローラ3を離れると同時に、給紙トレ
イ1の最上部に収納されていた次のシートSが給紙ロー
ラ2に挟持され押圧分離されて1枚ずつ搬送路7へ送り
出される。すなわち、シートSの後端が給紙ローラ3を
離れると同時に搬送駆動ローラ31の回転速度が切り換
わるように、設定時間T3が設定されている。
送ローラ3を低周速V2で正回転させる。このとき、シ
ートSの後端が給紙ローラ2を離れる。低周速V2で回
転する搬送ローラ3によって搬送されるシートSの搬送
速度Pは、低周速V2にほぼ等しい。次いで、設定時間
T3が経過したとき、搬送ローラ3を逆回転させるとと
もに給紙ローラ2の回転を開始させる。このとき、シー
トSの後端は搬送ローラ3を離れると同時に、給紙トレ
イ1の最上部に収納されていた次のシートSが給紙ロー
ラ2に挟持され押圧分離されて1枚ずつ搬送路7へ送り
出される。すなわち、シートSの後端が給紙ローラ3を
離れると同時に搬送駆動ローラ31の回転速度が切り換
わるように、設定時間T3が設定されている。
【0028】給紙ローラ3によって搬送されるシートS
が印字部6へ移動すると、移動するシートSに対して、
印字ヘッド61がシートSの搬送方向と直交する方向に
移動しながら印字を開始する。印字ヘッド61の動作と
搬送駆動ローラ31の回転駆動は、制御部5によって同
期されている。印字処理の進行とともにシートSは搬出
ローラ8によって搬出される。給紙ローラ3によって搬
送されるシートSは、印字部6を一定の搬送速度Pで移
動するので、シートSの所望する位置に正確な印字処理
を行うことができる。
が印字部6へ移動すると、移動するシートSに対して、
印字ヘッド61がシートSの搬送方向と直交する方向に
移動しながら印字を開始する。印字ヘッド61の動作と
搬送駆動ローラ31の回転駆動は、制御部5によって同
期されている。印字処理の進行とともにシートSは搬出
ローラ8によって搬出される。給紙ローラ3によって搬
送されるシートSは、印字部6を一定の搬送速度Pで移
動するので、シートSの所望する位置に正確な印字処理
を行うことができる。
【0029】図3は、印字装置10のシート搬送機構を
構成する各部の位置関係を説明する図である。図3を参
照しながら、タイマーの設定時間T1〜T3の設定方法
を説明する。設定時間Tは、図3に示すように、給紙ロ
ーラ2からピンスイッチ4の作動点までの距離をa、シ
ートSの搬送方向における長さをL、シートSの搬送速
度をUとするときに、T=(L−a)/Uの式に基づい
て設定することができる。
構成する各部の位置関係を説明する図である。図3を参
照しながら、タイマーの設定時間T1〜T3の設定方法
を説明する。設定時間Tは、図3に示すように、給紙ロ
ーラ2からピンスイッチ4の作動点までの距離をa、シ
ートSの搬送方向における長さをL、シートSの搬送速
度をUとするときに、T=(L−a)/Uの式に基づい
て設定することができる。
【0030】他の実施の形態として、図3に示すよう
に、給紙ローラ2の近傍に配置され、給紙ローラ2から
送り出されるシートによって駆動される第2のピンスイ
ッチ45と、第2のピンスイッチ45の駆動時間を計測
する第4のタイマーとをさらに備える構成がこの発明に
含まれる。第2のピンスイッチ45は、給紙ローラ2か
ら送り出されるシートSの先端との接触により図1中の
矢印C方向に倒れ、シートSの後端が給紙ローラ2を離
れると同時にもとの姿勢に復帰する。
に、給紙ローラ2の近傍に配置され、給紙ローラ2から
送り出されるシートによって駆動される第2のピンスイ
ッチ45と、第2のピンスイッチ45の駆動時間を計測
する第4のタイマーとをさらに備える構成がこの発明に
含まれる。第2のピンスイッチ45は、給紙ローラ2か
ら送り出されるシートSの先端との接触により図1中の
矢印C方向に倒れ、シートSの後端が給紙ローラ2を離
れると同時にもとの姿勢に復帰する。
【0031】制御部5は、ピンスイッチ45の駆動時間
を計測する第4のタイマーによってこのシートSの搬送
方向における長さを検出することができる。また、シー
トSの後端が給紙ローラ2を離れると同時に、搬送ロー
ラ3を高周速V1で正回転させるとともに給紙ローラ2
の回転を停止させれば、前記の第1のタイマーによる設
定時間T1の設定が不要になる。このような構成では、
制御部5は、第4のタイマーの計測時間に基づいて前記
シートの搬送方向における長さを検知することができる
ので、シートのサイズが未知の場合でも、第4のタイマ
ーの計測時間に基づいて前記周速の切り換えを適切なタ
イミングで行うことができるので、給紙ローラ2に送ら
れるシートのサイズを予め設定することが不要になる。
を計測する第4のタイマーによってこのシートSの搬送
方向における長さを検出することができる。また、シー
トSの後端が給紙ローラ2を離れると同時に、搬送ロー
ラ3を高周速V1で正回転させるとともに給紙ローラ2
の回転を停止させれば、前記の第1のタイマーによる設
定時間T1の設定が不要になる。このような構成では、
制御部5は、第4のタイマーの計測時間に基づいて前記
シートの搬送方向における長さを検知することができる
ので、シートのサイズが未知の場合でも、第4のタイマ
ーの計測時間に基づいて前記周速の切り換えを適切なタ
イミングで行うことができるので、給紙ローラ2に送ら
れるシートのサイズを予め設定することが不要になる。
【0032】印字装置10を用いてシート搬送機構にお
けるこの発明のシート搬送制御と、従来技術に基づくシ
ート搬送制御とをシートSの送り量について比較した。
従来技術に基づくシート搬送制御は、回転方向の切り換
えが指令された搬送ローラ3にシートSの先端が当接す
るとき、搬送駆動ローラ31を低周速v2 で正回転を開
始し、この回転速度のままシートSの搬送を行った。こ
の発明のシート搬送制御は、前記実施の形態と同様に、
搬送駆動ローラ31の回転速度を高周速v1 から低周速
v2 に切り換える制御を行った。この結果、従来技術に
基づくシート搬送制御を行った場合には、この発明のシ
ート搬送制御を行った場合に比べ、13mmの送りに対
して約50μ秒の遅れが生じた。
けるこの発明のシート搬送制御と、従来技術に基づくシ
ート搬送制御とをシートSの送り量について比較した。
従来技術に基づくシート搬送制御は、回転方向の切り換
えが指令された搬送ローラ3にシートSの先端が当接す
るとき、搬送駆動ローラ31を低周速v2 で正回転を開
始し、この回転速度のままシートSの搬送を行った。こ
の発明のシート搬送制御は、前記実施の形態と同様に、
搬送駆動ローラ31の回転速度を高周速v1 から低周速
v2 に切り換える制御を行った。この結果、従来技術に
基づくシート搬送制御を行った場合には、この発明のシ
ート搬送制御を行った場合に比べ、13mmの送りに対
して約50μ秒の遅れが生じた。
【0033】前記したように、この実施の形態では、搬
送ローラ2と給紙ローラ3が搬送中の1枚のシートSの
前後を同時に挟持する場合には、高周速v1 で搬送ロー
ラ3を回転させ、さらにシートSの後端が給紙ローラ2
を離れると、低周速v2 で搬送ローラ2を回転させる構
成としたので、押圧解除機構を別途設けることなく、搬
送ローラ2の押圧力による搬送速度の低下を補って一定
の搬送速度Pを保持することができる。したがって、搬
送ローラ3から送り出されるシートSに対して所望する
正確な印字処理が可能となり、それによってシートS上
に鮮明な印字が行われる。また、従来のように、シート
の搬送時に給紙ローラを回転駆動させ、給紙ローラの周
速と搬送ローラの周速とを一致させて搬送をおこなう構
成が不要になるので、構成が簡略化される。
送ローラ2と給紙ローラ3が搬送中の1枚のシートSの
前後を同時に挟持する場合には、高周速v1 で搬送ロー
ラ3を回転させ、さらにシートSの後端が給紙ローラ2
を離れると、低周速v2 で搬送ローラ2を回転させる構
成としたので、押圧解除機構を別途設けることなく、搬
送ローラ2の押圧力による搬送速度の低下を補って一定
の搬送速度Pを保持することができる。したがって、搬
送ローラ3から送り出されるシートSに対して所望する
正確な印字処理が可能となり、それによってシートS上
に鮮明な印字が行われる。また、従来のように、シート
の搬送時に給紙ローラを回転駆動させ、給紙ローラの周
速と搬送ローラの周速とを一致させて搬送をおこなう構
成が不要になるので、構成が簡略化される。
【0034】
【発明の効果】この発明では、搬送ローラの回転速度の
切り換えにより、シートの先端が搬送ローラに入ってそ
の後端が搬送ローラを出るまで、シートの搬送速度を一
定に制御することができる。したがって、上記の搬送ロ
ーラから送り出されるシートに対して所望する正確な処
理が可能となる。さらに、シートに対する給紙ローラの
押圧を解除する押圧解除機構が不要になるので、装置の
大型化を招くことがない。
切り換えにより、シートの先端が搬送ローラに入ってそ
の後端が搬送ローラを出るまで、シートの搬送速度を一
定に制御することができる。したがって、上記の搬送ロ
ーラから送り出されるシートに対して所望する正確な処
理が可能となる。さらに、シートに対する給紙ローラの
押圧を解除する押圧解除機構が不要になるので、装置の
大型化を招くことがない。
【図1】この発明によるシート搬送機構を用いた印字装
置の構成の概要を説明する断面図である。
置の構成の概要を説明する断面図である。
【図2】図1の印字装置の部分斜視図である。
【図3】図1の印字装置のシート搬送機構を構成する各
部の位置関係を示す図である。
部の位置関係を示す図である。
1 給紙トレイ(シート収容部)
2 給紙ローラ
3 搬送ローラ
4 ピンスイッチ(シート検出部)
5 制御部
6 印字部
10 印字装置(画像形成装置)
61 印字ヘッド
フロントページの続き
Fターム(参考) 3F049 DA12 EA10 EA12 EA24 EA27
LA01 LB03
3F343 FA02 FB01 GA03 GB01 GC01
GD01 JA01 JD08 KB06 KB20
LC09 LC17 MA33 MA45 MA54
MB14 MB15 MC09
Claims (8)
- 【請求項1】 複数枚のシートを収容するシート収容部
と、シート収容部に収容されたシートを押圧分離して1
枚ずつ送り出す給紙ローラと、給紙ローラから送り出さ
れたシートを所定位置へ搬送する搬送ローラと、給紙ロ
ーラと搬送ローラの間でシートの位置を検出するシート
検出部と、シート検出部の検出結果に基づいて搬送ロー
ラの回転を制御する制御部とを備え、 制御部は、シートの先端が搬送ローラに達すると給紙ロ
ーラの回転を停止させ、シートが給紙ローラから外れる
まで所定の搬送速度よりも大きい周速で搬送ローラを回
転させ、前記シートが給紙ローラから離れたとき、所定
の搬送速度に対応する周速で搬送ローラを回転させ、そ
れによってシートの搬送速度を前記搬送速度に保持する
ことを特徴とするシート搬送機構。 - 【請求項2】 シート検出部が、給紙ローラと搬送ロー
ラの間を搬送されるシートによって駆動されるシート検
知スイッチと、シート検知スイッチの駆動時間を計測す
るタイマーとを備え、制御部は、タイマーの計測時間に
基づいて前記所定の搬送速度に対応する周速で搬送ロー
ラを回転させる請求項1に記載のシート搬送機構。 - 【請求項3】 制御部は、シートの先端がシート検知ス
イッチを駆動させたとき、タイマーを設定時間T1およ
び設定時間T2でそれぞれの計測を開始させ、シートの
末端がシート検知スイッチを駆動させたとき、タイマー
を設定時間T3で計測を開始させ、設定時間T1が経過
したとき、搬送ローラを高周速で正回転させるとともに
給紙ローラの回転を停止させ、設定時間T2が経過した
とき、搬送ローラを低周速で正回転させ、設定時間T3
が経過したとき、搬送ローラを逆回転させるとともに給
紙ローラの回転を開始させる請求項2に記載のシート搬
送機構。 - 【請求項4】 シート検出部が、給紙ローラの近傍に配
置され、給紙ローラから送り出されるシートによって駆
動される第2のシート検知スイッチと、第2のシート検
知スイッチの駆動時間を計測するタイマーとをさらに備
え、制御部は、タイマーの計測時間に基づいて前記シー
トの搬送方向における長さを検知する請求項2に記載の
シート搬送機構。 - 【請求項5】 制御部は、シートの末端が搬送ローラか
ら離れた後、給紙ローラから送り出された次のシートの
先端が搬送ローラに達するまで、搬送ローラをシートの
搬送方向と逆方向へ回転させる請求項2に記載のシート
搬送機構。 - 【請求項6】 給紙ローラが、回転駆動される給紙駆動
ローラと、給紙駆動ローラとの間でシートを押圧挟持す
る押圧板とからなり、押圧板が給紙駆動ローラを常時付
勢してなる請求項1に記載のシート搬送機構。 - 【請求項7】 搬送ローラが、給紙ローラから送り出さ
れた用紙シートを、画像形成手段が配設された画像形成
位置へ搬送する請求項1に記載のシート搬送機構を備え
た画像形成装置。 - 【請求項8】 搬送ローラが、給紙ローラから送り出さ
れた原稿シートを、画像読み取り手段が配設された画像
読み取り位置へ搬送する請求項1に記載のシート搬送機
構を備えた画像読み取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001302077A JP2003104583A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | シート搬送機構およびこの機構を用いた装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001302077A JP2003104583A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | シート搬送機構およびこの機構を用いた装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003104583A true JP2003104583A (ja) | 2003-04-09 |
Family
ID=19122389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001302077A Pending JP2003104583A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | シート搬送機構およびこの機構を用いた装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003104583A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7883282B2 (en) | 2006-09-15 | 2011-02-08 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
US7922303B2 (en) | 2006-09-29 | 2011-04-12 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink-jet head |
JP2013224199A (ja) * | 2012-04-23 | 2013-10-31 | Konica Minolta Inc | 自動原稿搬送装置及び画像読取り装置 |
-
2001
- 2001-09-28 JP JP2001302077A patent/JP2003104583A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7883282B2 (en) | 2006-09-15 | 2011-02-08 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
US7922303B2 (en) | 2006-09-29 | 2011-04-12 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink-jet head |
JP2013224199A (ja) * | 2012-04-23 | 2013-10-31 | Konica Minolta Inc | 自動原稿搬送装置及び画像読取り装置 |
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