JP2003103083A - ミシン制御装置 - Google Patents

ミシン制御装置

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JP2003103083A
JP2003103083A JP2001304981A JP2001304981A JP2003103083A JP 2003103083 A JP2003103083 A JP 2003103083A JP 2001304981 A JP2001304981 A JP 2001304981A JP 2001304981 A JP2001304981 A JP 2001304981A JP 2003103083 A JP2003103083 A JP 2003103083A
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sewing machine
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needle bar
sewing
mode
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JP2001304981A
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Masaki Shimizu
正樹 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミシンの動作モードを時間帯によって通常動
作モード(第1動作モード)と特別動作モード(第2動
作モード)の何れかに自動的に切換えるようにして、ミ
シンを夜間等の時間帯で使用する場合に、針棒駆動機構
と布送り機構の動作及びその振動が原因で騒音が発生す
るのを確実に抑制すること、等である。 【解決手段】 モード自動切換えが有効の場合(S1;Y
es)、現在時刻Tが読み込まれ(S2)、その現在時刻
Tが、時間帯A(9時から18時の間)に含まれる場合
には(S3;Yes)、第1動作モードが設定され(S
4)、時間帯Aに含まれない場合(S3;No )、つま
り、時間帯B(18時から翌日の9時の間)に含まれる
場合には、第2動作モードが設定される(S5)。こう
して、時間帯によって、第1動作モードと第2動作モー
ドの何れかに自動的に切換えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はミシン制御装置に
関し、特に、ミシンを作動させる動作モードを、時間帯
によって通常動作モード(第1動作モード)と特別動作
モード(第2動作モード)の何れかに自動的に切換える
モード切換え手段を設けたミシン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、刺繍ミシン等のミシンには、針
棒を往復駆動する針棒駆動機構と加工布を送る布送り機
構が設けられ、これら針棒駆動機構と布送り機構が制御
装置により駆動制御されて、予め設定された縫製速度・
送り能力特性で作動するように構成してある。
【0003】この縫製速度・送り能力特性は、縫製ピッ
チP[mm]に対するミシンモータの回転速度[rpm] (つま
り、縫製速度)を規定したものであり、例えば、図10
の縫製速度・送り能力特性が設定されている場合、基本
的に、縫製ピッチが10〔mm〕のときにミシンモータの
回転速度が600[rpm] となるように作動する。
【0004】尚、刺繍ミシンにおいては、前記布送り機
構として、X方向キャリッジ、Y方向キャリッジ、Y方
向キャリッジをミシン本体に対してY方向へ移動駆動す
るモータを含むY方向駆動機構、X方向キャリッジをY
方向キャリッジに対してX方向へ移動駆動するモータを
含むX方向駆動機構等が設けられ、X方向キャリッジに
刺繍枠が取付けられ、この刺繍枠に保持された加工布が
刺繍枠及びX方向キャリッジと共にXY方向へ移動して
布送りされる。
【0005】ところで、従来のミシンでは、針棒駆動機
構や布送り機構の動作及びその振動が原因で騒音が発生
し、特に、刺繍ミシンでは、布送り機構がX方向キャリ
ッジとY方向キャリッジとX方向駆動機構とY方向駆動
機構とを有する関係上、発生する騒音もかなり大きくな
るため、その騒音を低減するために種々のハード的な改
良がなされてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 従来のミシンを夜間
に住宅地で使用する場合等、針棒駆動機構や布送り機構
の動作及びその振動が原因で発生する騒音が大きい場合
に問題になる。そこで、その騒音を低減するために種々
のハード的な改良がなされてきたが、針棒駆動機構と布
送り機構が作動すれば、あるレベル以上の騒音が発生す
ることは致し方なく、結局、ミシンを夜間に住宅地で使
用する場合等にその騒音が問題になることが多い。
【0007】本発明の目的は、ミシンの動作モードを時
間帯によって通常動作モード(第1動作モード)と特別
動作モード(第2動作モード)の何れかに自動的に切換
えるようにして、オペレータ等がモード切換え操作を何
ら行うことなく、ミシンを夜間等の時間帯で使用する場
合に、針棒駆動機構と布送り機構の動作及びその振動が
原因で騒音が発生するのを確実に抑制すること、等であ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】 請求項1のミシン制御
装置は、針棒を往復駆動する針棒駆動機構と加工布を送
る布送り機構とを備えたミシンの制御装置において、ミ
シンを作動させる動作モードを、通常動作モードと特別
動作モードとに切換えるモード切換え手段を設け、ミシ
ンに内蔵した時計手段又はミシン外部に設けた時計手段
からの時刻情報に基づいて時間帯によって、モード切換
え手段により通常動作モードと特別動作モードの何れか
に自動的に切換えるように構成したことを特徴とするも
のである。
【0009】このミシン制御装置には、ミシンを作動さ
せる動作モードを通常動作モードと特別動作モードとに
切換えるモード切換え手段が設けられ、このモード切換
え手段により、ミシンに内蔵した時計手段又はミシン外
部に設けた時計手段からの時刻情報に基づいて時間帯に
よって、通常動作モードと特別動作モードの何れかに自
動的に切換えることができる。
【0010】例えば、通常動作モードでは、針棒駆動機
構と布送り機構を通常の第1の縫製速度・送り能力特性
で作動させ、特別動作モードでは、針棒駆動機構と布送
り機構を第1の縫製速度・送り能力特性よりも縫製速度
を低く設定した第2の縫製速度・送り能力特性で作動さ
せるように構成してもよい。また、通常動作モードと特
別動作モードとで、各種ランプ類の光量を異ならせた
り、各種報知手段の報知音の音量を異ならせるように構
成してもよい。
【0011】請求項2のミシン制御装置は、針棒を往復
駆動する針棒駆動機構と加工布を送る布送り機構とを備
えたミシンの制御装置において、針棒駆動機構と布送り
機構を、通常の第1の縫製速度・送り能力特性で作動さ
せる第1動作モードと、第1の縫製速度・送り能力特性
よりも縫製速度を低く設定した第2の縫製速度・送り能
力特性で作動させる第2動作モードとに切換えるモード
切換え手段を設け、ミシンに内蔵した時計手段又はミシ
ン外部に設けた時計手段からの時刻情報に基づいて時間
帯によって、モード切換え手段により第1動作モードと
第2動作モードの何れかに自動的に切換えるように構成
したことを特徴とするものである。
【0012】このミシン制御装置には、針棒駆動機構と
布送り機構を、通常の第1の縫製速度・送り能力特性で
作動させる第1動作モードと、第1の縫製速度・送り能
力特性よりも縫製速度を低く設定した第2の縫製速度・
送り能力特性で作動させる第2動作モードとに切換える
モード切換え手段が設けられ、このモード切換え手段に
より、ミシンに内蔵した時計手段又はミシン外部に設け
た時計手段からの時刻情報に基づいて時間帯によって、
針棒駆動機構と布送り機構の動作モードを、第1動作モ
ードと第2動作モードの何れかに自動的に切換えること
ができる。
【0013】例えば、昼間等の時間帯では第1動作モー
ドが設定され、夜間等の時間帯では第2動作モードが設
定されるように、モード切換え手段によるモードの自動
切換えを行うように構成することができ、これにより、
オペレータ等がモード切換え操作を何ら行うことなく、
夜間等の時間帯では、針棒駆動機構と布送り機構が自動
的に切換えられた第2動作モードで作動することにな
り、これら機構の動作及びその振動等が原因で騒音が発
生するのを確実に抑制することが可能となる。
【0014】請求項3のミシン制御装置は、請求項2の
発明において、モード切換え手段によるモードの自動切
換えを有効にするか否か設定する有効無効設定手段を設
けたことを特徴とするものである。つまり、オペレータ
等が何らかの設定操作を行うことにより、モード切換え
手段によるモードの自動切換えを有効にするか無効にす
るかを選択的に切換えることが可能となる。
【0015】請求項4のミシン制御装置は、請求項2又
は3の発明において、モード切換え手段は、モード切換
え時に、各種ランプ類の光量を切換えることを特徴とす
るものである。例えば、昼間等の時間帯では各種ランプ
類の光量が自動的に小さく又は大きくなるように、夜間
等の時間帯では各種ランプ類の光量が自動的に小さく又
は大きくなるように構成することができる。
【0016】請求項5のミシン制御装置は、請求項2又
は3の発明において、モード切換え手段は、モード切換
え時に、各種報知手段の報知音の音量を切換えることを
特徴とするものである。例えば、昼間等の時間帯では各
種報知手段の報知音が自動的に大きくなるように、夜間
等の時間帯では各種報知音の報知音が自動的に小さくな
るように構成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。本実施形態は、3
台の刺繍機を備えた多頭式刺繍ミシンに本発明を適用し
た場合の一例である。
【0018】図1に示すように、多頭式刺繍ミシンM
は、左右方向に長いベースフレーム1を備え、このベー
スフレーム1の後部上面側に平面視略矩形状のミシン支
持板2が固定されている。このミシン支持板2の後端部
分に左右方向向に長い支持フレーム3が立設され、この
支持フレーム3からは3つのアーム部4,5,6が前方
へ延びている。
【0019】3つのアーム部4,5,6は左右に等間隔
に並設され、これらアーム部4,5,6の下側にアーム
部4,5,6に夫々対向するシリンダ状のベッド部7,
8,9が配設されている。これらベッド部7,8,9
は、その後端部がベースフレーム1に支持されて前方へ
延びている。各アーム部4,5,6とそれに対応するベ
ッド部7〜9等で1台の多針式の刺繍機M1,M2,M
3が構成され、この多頭式刺繍ミシンMには、3台の刺
繍機M1,M2,M3が左右に並設されている。
【0020】各刺繍機M1,M2,M3のアーム部4,
5,6の前端部には、針棒ケース20が左右方向に移動
可能に支持され、この針棒ケース20には、縫針22を
夫々装着した12本の針棒21が上下動可能に収容さ
れ、12個の天秤23が揺動可能に支持されている。針
棒切換モータ64(図3参照)を有する針棒切換機構に
より、3つの針棒ケース20が一体的に左右方向に移動
され、これにより、3つの針棒ケース20の各々におい
て、縫製に供する針棒21及び天秤23が、12本の針
棒21と12個の天秤23な中から択一的に選択され切
換えられる。
【0021】ミシン支持板2の前側においてベッド部
7,8,9の上面と同一高さになるように、作業用テー
ブル13が水平に配設され、この作業用テーブル13の
左右両側に補助テーブル14,15が配設されている。
これら作業用テーブル13と補助テーブル14,15の
上側に、左右方向に長い平面視矩形枠状の可動枠16が
水平方向へ移動可能に載置されている。この可動枠16
には3つの布保持枠10が着脱自在に装着され、各保持
枠10に縫製対象の加工布が保持される。
【0022】可動枠16の駆動枠部16aが、X軸駆動
モータ66(図3参照)を有するX方向送り機構により
X軸方向(左右方向)に駆動され、可動枠16の駆動枠
部16bと駆動枠部16aとがY軸駆動モータ68(図
3参照)を有するY方向送り機構(図示略)によりY軸
方向(前後方向)に駆動される。従って、可動枠16及
び布保持枠10と一体的に布保持枠10に保持された加
工布がXY平面上を移動して布送りされる。補助テーブ
ル15の後側には、刺繍縫製に関するメッセージを表示
する液晶ディスプレイ17を備えた操作パネル18が設
けられている。
【0023】図2に示すように、各刺繍機M1,M2,
M3には、針棒21を上下に往復駆動する針棒駆動機構
25が設けられている。この針棒駆動機構25について
説明すると、各アーム部4,5,6の先端部に上下方向
向きの基針棒26が設けられ、この基針棒26の上端部
及び下端部がフレームに支持されている。
【0024】基針棒26には、係合溝27aを形成した
上下動部材27が上下動可能に且つ回動可能に外嵌さ
れ、更に、この上下動部材27の下端部に配設された針
棒抱き28が上下動可能に外嵌されている。基針棒26
の後側に左右方向向きの枢支軸29が配設され、この枢
支軸29に枢支された揺動レバー30と針棒抱き28と
がリンク31を介して連結されている。各アーム部4,
5,6を挿通して左右方向向きのミシン主軸19が配設
され、このミシン主軸19の偏心カム32が固着され、
この偏心カム32に外嵌された偏心レバー33の下端部
が揺動レバー30に連結されている。
【0025】各針棒ケース20に収容された12本の針
棒21の各々において、高さ方向の略中段部に係合溝2
7aに係合可能な連結ピン34が固着され、この連結ピ
ン34と針棒ケース20の支持フレームとの間に圧縮バ
ネ35が外装され、この圧縮バネ35により針棒21は
上方の針上位置に弾性付勢されている。12本の針棒2
1のうち縫製に供する針棒21の連結ピン34が係合溝
27aに係合する。
【0026】ミシンモータ60(図3参照)によりミシ
ン主軸19と一体的に偏心カム32が回転駆動されて、
偏心レバー33と揺動レバー30とリンク31を介し
て、上下動部材27と針棒抱き28とが一体的に上下に
往復駆動され、これに伴って、連結ピン34を介して上
下動部材27に連結されている針棒21がミシン主軸1
9に調時して上下に往復駆動される。
【0027】図2に示すように、各刺繍機M1,M2,
M3には、針棒21をその最上位置(上死点位置)にジ
ャンプさせる針棒ジャンプ機構40が設けられている。
この針棒ジャンプ機構40について説明すると、針棒ケ
ース20内には水平向きの針棒ジャンプ用ソレノイド4
1が設けられ、この針棒ジャンプ用ソレノイド41の近
くに、平面視略L形の回動レバー42が鉛直軸回りに枢
支されている。
【0028】回動レバー42の駆動部42aが針棒ジャ
ンプ用ソレノイド41のプランジャーに当接するととも
に、その従動部42bに取付けた上下方向向きの操作軸
43が、上下動部材27に一体形成された突出状の係合
部27bに係合可能になっている。上下動部材27は、
実線で示す通常の連結位置と、この連結位置から平面視
にて半時計回りに所定角度だけ回動したジャンプ位置と
に亙って回動可能であり、その上端部に設けた巻きバネ
44により、このジャンプ位置から通常の連結位置に回
動するように、常に弾性付勢されている。
【0029】これにより、針棒21が連結ピン34を介
して上下動部材27に連結されているときに、針棒ジャ
ンプ用ソレノイド41が所定時間だけ駆動されて、その
プランジャーが右方に進出したときには、回動レバー4
2が平面視にて時計回転回りに回動して、操作軸43と
係合部27bとを介して、同時に上下動部材27がジャ
ンプ位置に回動して、連結ピン34と係合溝27aとの
係合が解除され、これと同時に、針棒21は圧縮バネ3
5により針上位置に一気に上昇(ジャンプ作動)するよ
うになっている。
【0030】一方、針棒21がその針上位置にジャンプ
した状態で且つ上下動部材27が連結位置に復帰してい
るときに、上下動部材27が下方からその略最上位置の
方向に上昇するときには、上下動部材27は連結ピン3
4に下側から当接して、一時的にジャンプ位置に回動す
るが、巻きバネ44により直ぐに連結位置に回動復帰
し、連結ピン34は係合溝27aに自動的に連結するよ
うになっている。
【0031】ここで、各ベッド部7,8,9に設けられ
た押え足45は、押え足駆動ソレノイド57(図3参
照)で駆動される図示外の押え足駆動機構により、ベッ
ド部7,8,9上の加工布Wを押圧する押え位置と、所
定距離上昇した退避位置とに亙って上下に位置切換え可
能になっている。
【0032】尚、図示していなが、各刺繍機M1,M
2,M3のベッド部7,8,9の先端部分の内部には、
糸輪捕捉器としての回転釜が設けられ、この回転釜がミ
シン主軸19と同期して回転駆動され、上下動する針棒
21の縫針22と協働して縫目を形成する。また、各刺
繍機M1,M2,M3には、上糸と下糸とを切断する糸
切り機構が夫々設けられ、各糸切り機構は3台の刺繍機
M1,M2,M3に共通の糸切りモータ70(図3参
照)で駆動される。
【0033】次に、多頭式刺繍ミシンMの制御系につい
て、図3のブロック図に基づいて説明する。多頭式刺繍
ミシンMの制御装置50は、CPU51とROM52及
びRAM53と通信用インターフェース(通信用I/
F)54とを含むマイクロコンピュータと、そのマイク
ロコンピュータにデータバスなどのバスを介して接続さ
れた入力インターフェース(図示略)及び出力インター
フェース(図示略)とから構成されている。通信用I/
F54にはパーソナルコンピュータ55(PC55)が
接続され、このPC55から刺繍データ等を受信可能に
構成してある。
【0034】各刺繍機M1,M2,M3において、針棒
ジャンプ用ソレノイド41の為の駆動回路56、押え足
駆動ソレノイド57の為の駆動回路58、糸切れセンサ
59が制御装置50に接続されている。尚、各刺繍機M
1,M2,M3には、上糸の糸道経路に設けられたエン
コーダディスク(図示略)が枢支され、上糸がこのエン
コーダディスクの回転駆動部に巻き付けられ、糸切れセ
ンサ59は、縫製サイクル毎の上糸の繰り出しに連動し
て回転するエンコーダディスクを介してエンコーダ信号
を出力するようになっている。
【0035】また、制御装置50には、ミシンモータ6
0の為の駆動回路61、ミシン主軸19に設けられたデ
ィスクエンコーダの回転に基づいてエンコーダ信号を出
力するパルス発生器62、主軸の原点位置を検出する主
軸原点センサ63、針棒切換モータ64の為の駆動回路
65、X軸駆動モータ66の為の駆動回路67、Y軸駆
動モータ68の為の駆動回路69と、糸切りモータ70
の為の駆動回路71、操作パネル18、時計用IC72
が接続されている。
【0036】前記ROM52には、刺繍模様の刺繍デー
タ等に基づいて、モータ60,64,66,68,70
を駆動制御し、特に、針棒21を往復駆動する針棒駆動
機構25のミシンモータ60と、加工布をX方向へ送る
X方向送り機構のX軸駆動モータ66と、加工布をY方
向へ送るY方向送り機構のY軸駆動モータ68とを、次
に説明する第1動作モード(通常動作モード)又は第2
動作モード(特別動作モード)で作動させて、前記刺繍
模様を加工布に縫製する縫製制御の制御プログラムが格
納されている。
【0037】特に、このROM52には、針棒駆動機構
25のミシンモータ60と、X方向送り機構のX軸駆動
モータ66と、Y方向送り機構のY軸駆動モータ68と
を、通常の第1の縫製速度・送り能力特性で作動させる
第1動作モードと、第1の縫製速度・送り能力特性より
も縫製速度を低く設定した第2の縫製速度・送り能力特
性で作動させる第2動作モードとに切換えるように制御
するモード切換え制御の制御プログラムが格納されてい
る。
【0038】このモード切換え制御では、多頭式刺繍ミ
シンMに内蔵した時計用IC72(これが、時計手段に
相当する)からの時刻情報に基づいて時間帯によって、
第1動作モードと第2動作モードの何れかに自動的に切
換えるように構成してある。また、このROM52に
は、前記モード切換え制御によるモードの自動切換えを
有効にするか否か設定する有効無効設定制御の制御プロ
グラムも格納されている。尚、RAM53には、PC5
5から受信した刺繍データを格納する刺繍データメモリ
53aや、その他バッファ等のメモリが必要に応じて設
けられている。
【0039】ここで、第1の縫製速度・送り能力特性、
第2の縫製速度・送り能力特性、第1動作モードと第2
動作モードが設定される時間帯について詳細に説明す
る。第1,第2の縫製速度・送り能力特性は、縫製ピッ
チP[mm]に対するミシンモータ60の回転速度[rpm]
(つまり、縫製速度)を規定した特性であり、例えば、
図4に示す第1の縫製速度・送り能力特性では、基本的
に、縫製ピッチが10〔mm〕のときにミシンモータ60
の回転速度が600[rpm] となる。
【0040】第2の縫製速度・送り能力特性は、第1の
縫製速度・送り能力特性よりも縫製速度を例えば200
[rpm] 低く設定した特性であり、例えば、図4に示す第
2の縫製速度・送り能力特性では、基本的に、縫製ピッ
チが10〔mm〕のときにミシンモータ60の回転速度が
400[rpm] (=600[rpm] −200[rpm] )とな
る。
【0041】前記モード切換え制御によるモードの自動
切換えが有効になっている場合、例えば、図5に示すよ
うに、8時から18時の間の時間帯Aでは、第1動作モ
ードが設定されて第1の縫製速度・送り能力特性が採用
され、18時から翌日の9時の間の時間帯Bでは、第2
動作モードが設定されて第2の縫製速度・送り能力特性
が採用されるようになっている。
【0042】ここで、例えば、操作パネル18に有効無
効設定スイッチ18a(図3参照)が設けられ、この有
効無効設定スイッチ18aを操作することにより、前記
有効無効設定制御を介してモード切換え制御によるモー
ドの自動切換えを有効にするか否か設定することができ
る。また、操作パネル18に手動モード切換えスイッチ
18b(図3参照)が設けられ、モードの自動切換えが
無効の場合に、この手動モード切換えスイッチ18bを
操作することにより、前記モード切換え制御を介して第
1動作モードと第2動作モードの何れかに切換えること
ができる。
【0043】次に、前記モード切換え制御と有効無効設
定制御を含む制御について、図6のフローチャートに基
づいて説明する。但し、図中Si(i=1、2、3・・
・)は各ステップを示す。
【0044】この制御が開始されると、先ず、モード自
動切換えが有効か否か判定される(S1)。このS1の
判定は、例えば、有効無効設定スイッチ18aの操作で
切換えられる自動切換え有効フラグの設定有無に基づい
て行われ、モード自動切換えが有効の場合(S1;Ye
s)、時計用IC72からの時刻情報に基づいて現在時
刻Tが読み込まれる(S2)。
【0045】S2で読み込まれた現在時刻Tが、時間帯
A(9時から18時の間)に含まれる場合には(S3;Y
es)、第1動作モードが設定され(S4)、時間帯Aに
含まれない場合(S3;No )、つまり、時間帯B(18
時から翌日の9時の間)に含まれる場合には、第2動作
モードが設定される(S5)。こうして、時間帯によっ
て、第1動作モードと第2動作モードの何れかに自動的
に切換えられる。
【0046】一方、モード自動切換えが無効の場合に
(S1;No )、第1,第2動作モードの何れも設定され
ていない場合には(S6;Yes)、先ず第1動作モードが
設定される(S7)。S7の後、又は、第1,第2動作
モードが既に設定されている場合(S6;No )、手動モ
ード切換えスイッチ18bが操作されると(S8;Ye
s)、操作直前のモードと異なる第1又第2動作モード
設定される(S9)。
【0047】以上のように、この多頭式刺繍ミシンMの
制御装置50によれば、針棒駆動機構25のミシンモー
タ60と、X方向送り機構のX軸駆動モータ66と、Y
方向送り機構のY軸駆動モータ68とを、通常の第1の
縫製速度・送り能力特性で作動させる第1動作モード
と、第1の縫製速度・送り能力特性よりも縫製速度を低
く設定した第2の縫製速度・送り能力特性で作動させる
第2動作モードとに切換えることができる。
【0048】時計用IC72からの時刻情報に基づいて
時間帯によって、第1動作モードと第2動作モードの何
れかに自動的に切換えることができるが、特に本実施形
態では、9時から18時の間の時間帯Aでは第1動作モ
ードが自動的に設定され、夜間を含む18時から翌日9
時の間の時間帯Bでは第2動作モードが自動的に設定さ
れるように、モードの自動切換えを行うように構成し
た。
【0049】これにより、オペレータ等がモード切換え
操作を何ら行うことなく、夜間を含む時間帯Bでは、針
棒駆動機構25のミシンモータ60と、X方向送り機構
のX軸駆動モータ66と、Y方向送り機構のY軸駆動モ
ータ68とが、自動的に切換えられた第2動作モードで
作動することになり、これら機構の動作及びその振動等
が原因で騒音が発生するのを確実に抑制することが可能
となる。
【0050】また、オペレータ等が有効無効設定スイッ
チ18aを操作することにより、モードの自動切換えを
有効にするか無効にするかを選択的に切換えることが可
能になる。更に、モードの自動切換えが無効の場合に
は、オペレータ等が手動モード切換えスイッチ18bを
操作して、手動で第1動作モードと第2動作モードの何
れかに切換えることも可能となる。依って、モード切換
えに関連する自由度が非常に高いものとなる。
【0051】次に、変更形態について説明する。上記実
施形態では図7に示すように、第1動作モードが設定さ
れると、針棒駆動機構と布送り機構を第1の縫製速度・
送り能力特性で作動させ、第2動作モードが設定される
と、針棒駆動機構と布送り機構を第2の縫製速度・送り
能力特性で作動させるようにしてあるが、そのモード切
換え時に、各種ランプ類の光量を切換えたり、各種報知
手段の報知音の音量を切換えるようにしてもよい。
【0052】例えば、図8に示すように、第1動作モー
ドが設定されると、各種ランプ類の光量を小又は大に
し、第2動作モードが設定されると、各種ランプ類の光
量を逆に大又は小にするようにしてもよい。このランプ
としては、ディスプレイ17のバックランプや作業照明
ランプとすることができる。ランプ類を駆動する駆動回
路が設けられ、ランプ類の光量を大小させる場合、この
ランプ類を駆動回路を介して制御して実現できる。
【0053】また、例えば、図9に示すように、第1動
作モードが設定されると、各種報知手段の報知音を大に
し、第2動作モードが設定されると、各種報知手段の報
知音を逆に小にするようにしてもよい。この報知手段と
してスピーカとすることができ、その報知音は警告音等
としてもよい。報知手段を駆動する駆動回路が設けら
れ、報知手段の報知音を大小させる場合、この報知手段
を駆動回路を介して制御して実現できる。
【0054】尚、動作モードが切換った場合、縫製速度
・送り能力特性については変更しないようにし、各種ラ
ンプ類の光量だけが切換わるようにしてもよいし、各種
報知手段の報知音の音量だけが切換わるようにしてもよ
いし、各種ランプ類の光量と各種報知手段の報知音の音
量だけが切換わるようにしてもよい。
【0055】尚、多頭式刺繍ミシンMに内蔵した時計用
IC72を省略し、多頭式刺繍ミシンM外部に設けた、
例えばPC55に内蔵した時計手段としての時計機能を
適用てもよい。この場合、PC55が時計機能による時
刻情報を多頭式刺繍ミシンMの制御装置50に出力し、
制御装置50がこの時刻情報に基づいてモードの自動切
換え制御を行うように構成してもよい。或いは、PC5
5から制御装置50に時刻情報を出力せずに、PC55
が時刻情報に基づいて時間帯によって、モード切換え指
示を制御装置50に対して行い、制御装置50はそのモ
ード切換え指示を受けて単にモード切換えを行うように
構成してよい。
【0056】尚、前記第1動作モードと第2動作モード
が設定される時間帯A,Bを変更可能に構成してもよ
い。尚、本発明を逸脱しない範囲において、種々の変更
を付加して実施可能であるし、前記多頭式刺繍ミシンに
限らず、種々の刺繍ミシン、或いは、刺繍ミシン以外の
種々のミシンに本発明を適用可能である。
【0057】
【発明の効果】 請求項1のミシン制御装置によれば、
モード切換え手段により、ミシンに内蔵した時計手段又
はミシン外部に設けた時計手段からの時刻情報に基づい
て時間帯によって、通常動作モードと特別動作モードの
何れかに自動的に切換えることができる。従って、通常
動作モードでは、針棒駆動機構と布送り機構を通常の第
1の縫製速度・送り能力特性で作動させ、特別モードで
は、針棒駆動機構と布送り機構を第1の縫製速度・送り
能力特性よりも縫製速度を低く設定した第2の縫製速度
・送り能力特性で作動させたり、また、通常動作モード
と特別モードとで、各種ランプ類の光量を異ならせた
り、各種報知手段の報知音の音量を異ならせるように構
成することができる。
【0058】請求項2のミシン制御装置によれば、モー
ド切換え手段により、ミシンに内蔵した時計手段又はミ
シン外部に設けた時計手段からの時刻情報に基づいて時
間帯によって、針棒駆動機構と布送り機構を、通常の第
1の縫製速度・送り能力特性で作動させる第1動作モー
ドと、第1の縫製速度・送り能力特性よりも縫製速度を
低く設定した第2の縫製速度・送り能力特性で作動させ
る第2動作モードとに自動的に切換えることができる。
【0059】例えば、昼間等の時間帯では第1動作モー
ドが設定され、夜間等の時間帯では第2動作モードが設
定されるように、モード切換え手段によるモードの自動
切換えを行うように構成することができ、これにより、
オペレータ等がモード切換え操作を何ら行うことなく、
夜間等の時間帯では、針棒駆動機構と布送り機構が自動
的に切換えられた第2動作モードで作動することにな
り、これら機構の動作及びその振動等が原因で騒音が発
生するのを確実に抑制することが可能となる。
【0060】請求項3のミシン制御装置によれば、モー
ド切換え手段によるモードの自動切換えを有効にするか
否か設定する有効無効設定手段を設けたので、オペレー
タ等が何らかの設定操作を行うことにより、モード切換
え手段によるモードの自動切換えを有効にするか無効に
するかを選択的に切換えることが可能となる。
【0061】請求項4のミシン制御装置によれば、モー
ド切換え手段は、モード切換え時に、各種ランプ類の光
量を切換えるので、例えば、昼間等の時間帯では各種ラ
ンプ類の光量が自動的に小さく又は大きくなるように、
夜間等の時間帯では各種ランプ類の光量が自動的に小さ
く又は大きくなるように構成することができる。
【0062】請求項5のミシン制御装置によれば、モー
ド切換え手段は、モード切換え時に、各種報知手段の報
知音の音量を切換えるので、例えば、昼間等の時間帯で
は各種報知手段の報知音が自動的に大きくなるように、
夜間等の時間帯では各種報知音の報知音が自動的に小さ
くなるように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る多頭式刺繍ミシンの
斜視図である。
【図2】多頭式刺繍ミシンの針棒駆動機構を含む要部の
斜視図である。
【図3】多頭式刺繍ミシンの制御系を示すブロック図で
ある。
【図4】第1、第2の縫製速度・送り能力特性図であ
る。
【図5】第1、第2動作モードが設定される時間帯を示
す図である。
【図6】制御装置が行うモード切換え制御を含む制御の
フローチャートである。
【図7】動作モード別の縫製速度・送り能力特性を示す
図表である。
【図8】動作モード別の光量の違いを示す図表である。
【図9】動作モード別の音量の違いを示す図表である。
【図10】従来の技術に係る縫製速度・送り能力特性図
である。
【符号の説明】
M 多頭式刺繍ミシン 21 針棒 25 針棒駆動機構 50 制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針棒を往復駆動する針棒駆動機構と加工
    布を送る布送り機構とを備えたミシンの制御装置におい
    て、 前記ミシンを作動させる動作モードを、通常動作モード
    と特別動作モードとに切換えるモード切換え手段を設
    け、 ミシンに内蔵した時計手段又はミシン外部に設けた時計
    手段からの時刻情報に基づいて時間帯によって、前記モ
    ード切換え手段により通常動作モードと特別動作モード
    の何れかに自動的に切換えるように構成したことを特徴
    とするミシン制御装置。
  2. 【請求項2】 針棒を往復駆動する針棒駆動機構と加工
    布を送る布送り機構とを備えたミシンの制御装置におい
    て、 前記針棒駆動機構と布送り機構を、通常の第1の縫製速
    度・送り能力特性で作動させる第1動作モードと、第1
    の縫製速度・送り能力特性よりも縫製速度を低く設定し
    た第2の縫製速度・送り能力特性で作動させる第2動作
    モードとに切換えるモード切換え手段を設け、 ミシンに内蔵した時計手段又はミシン外部に設けた時計
    手段からの時刻情報に基づいて時間帯によって、前記モ
    ード切換え手段により第1動作モードと第2動作モード
    の何れかに自動的に切換えるように構成したことを特徴
    とするミシン制御装置。
  3. 【請求項3】 前記モード切換え手段によるモードの自
    動切換えを有効にするか否か設定する有効無効設定手段
    を設けたことを特徴とする請求項2に記載のミシン制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記モード切換え手段は、モード切換え
    時に、各種ランプ類の光量を切換えることを特徴とする
    請求項2又は3に記載のミシン制御装置。
  5. 【請求項5】 前記モード切換え手段は、モード切換え
    時に、各種報知手段の報知音の音量を切換えることを特
    徴とする請求項2又は3に記載のミシン制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005113877A1 (ja) * 2004-05-21 2005-12-01 Tokai Kogyo Mishin Kabushiki Kaisha ミシン

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