JP2003102086A - オーディオ再生椅子 - Google Patents
オーディオ再生椅子Info
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- JP2003102086A JP2003102086A JP2001287921A JP2001287921A JP2003102086A JP 2003102086 A JP2003102086 A JP 2003102086A JP 2001287921 A JP2001287921 A JP 2001287921A JP 2001287921 A JP2001287921 A JP 2001287921A JP 2003102086 A JP2003102086 A JP 2003102086A
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
- Stereophonic System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 オーディオ再生椅子に組み込まれたスピーカ
をサラウンド再生の後方スピーカとして使用できるよう
にする。 【解決手段】 オーディオ再生椅子において、椅子本体
と、オーディオ信号を入力する入力手段と、入力手段に
よって入力されたオーディオ信号を増幅する増幅手段
と、増幅手段によって増幅されたオーディオ信号を出力
するスピーカと、入力手段によって入力されたオーディ
オ信号を遅延させる遅延手段と、入力手段からスピーカ
へ遅延手段を経由してオーディオ信号を伝送するか否か
を切り換える切換手段と、遅延手段の遅延時間を調整す
る調整操作手段を備える。
をサラウンド再生の後方スピーカとして使用できるよう
にする。 【解決手段】 オーディオ再生椅子において、椅子本体
と、オーディオ信号を入力する入力手段と、入力手段に
よって入力されたオーディオ信号を増幅する増幅手段
と、増幅手段によって増幅されたオーディオ信号を出力
するスピーカと、入力手段によって入力されたオーディ
オ信号を遅延させる遅延手段と、入力手段からスピーカ
へ遅延手段を経由してオーディオ信号を伝送するか否か
を切り換える切換手段と、遅延手段の遅延時間を調整す
る調整操作手段を備える。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子にスピーカを
備えるオーディオ再生椅子に関する。 【０００２】 【従来の技術】ＤＶＤ(Digital Versatile Disc)に記録
された映画やコンサートなど映像を伴うオーディオ再生
を行う場合、臨場感を増すなどその再生効果を高めるた
めに、複数のチャンネルのオーディオ信号を出力するサ
ラウンド再生が行われることがある。複数のチャンネル
のオーディオ信号は、それぞれ、前方左、前方右、後方
左、後方右等に配置したスピーカに入力され、それぞれ
のスピーカから出力される。 【０００３】一方、椅子の背もたれ、座面等にスピーカ
又は振動板を組み込んで、オーディオ信号をアンプによ
り増幅し、椅子に組み込まれたスピーカ又は振動板によ
って椅子に座った人が聴取又は体感するようにしたオー
ディオ再生椅子がある。オーディオ再生椅子では、外部
のオーディオ再生装置等からオーディオ信号を入力し、
入力されたオーディオ信号を増幅してスピーカ又は振動
板によって出力する。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】オーディオのサラウン
ド再生を行う場合、例えば、視聴者の前方左右のスピー
カとしてオーディオ再生用スピーカやテレビ装置のスピ
ーカを使用して、後方左右のスピーカとしてオーディオ
再生椅子に組み込まれたスピーカを使用することがあ
る。 【０００５】サラウンド再生では、視聴者からそれぞれ
のスピーカまでの距離の差を補正するために、スピーカ
毎にその距離に応じてオーディオ信号を遅延させる。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】通常のサラウンド再生
では、前方スピーカ、後方スピーカを視聴者からの距離
をおいて配置する。そのために用いられるサラウンドア
ンプ装置では、例えば、視聴者から前方スピーカまでの
距離と視聴者から後方スピーカまでの距離との差が４．
５ｍ程度までオーディオ信号遅延時間を補正することが
できる機能を備える。 【０００７】サラウンド再生用の後方左右のスピーカと
してオーディオ再生椅子に組み込まれたスピーカを使用
する場合、オーディオ再生椅子の背もたれに視聴者の耳
の位置に合わせて組み込まれたスピーカは、耳との間隔
が約１０ｃｍ〜３０ｃｍという近接した位置にある。 【０００８】視聴者から前方スピーカまでの距離と視聴
者から後方スピーカまでの距離との差に応じてオーディ
オ信号遅延時間を調整しようとするとき、通常のサラウ
ンド再生に比べて、スピーカと視聴者の耳の距離が、よ
り接近するため、視聴者から前方スピーカまでの距離と
視聴者から後方スピーカまでの距離との差が大きくな
る。このため、従来のサラウンドアンプ装置で調整可能
なオーディオ信号遅延時間の範囲を越えることがあっ
た。 【０００９】また、視聴者から前方スピーカまでの距離
と視聴者から後方スピーカまでの距離との差に応じてオ
ーディオ信号遅延時間を調整しようとするとき、後方ス
ピーカと視聴者の耳が接近した距離であるため、視聴者
の頭の位置や高さなどが少し違っただけでも、遅延時間
を細かく調整する必要がある。しかし、従来からサラウ
ンド再生に利用されているサラウンドアンプ装置等で
は、例えば、視聴者とスピーカとの距離０．１ｍ毎、即
ちオーディオ信号の遅延時間０．３ｍｓ毎に調整するよ
うに構成されていて、１０ｃｍ〜３０ｃｍ程度の接近し
た距離に応じた遅延時間の細かい調整ができないことが
あった。 【００１０】本発明が解決しようとする課題は、オーデ
ィオ再生椅子に組み込まれたスピーカをサラウンド再生
の後方スピーカとして使用することができるようにする
ため、視聴者から前方スピーカまでの距離と視聴者から
後方スピーカまでの距離との差が大きくなっても、視聴
者から前方スピーカまでの距離と後方スピーカまでの距
離との差を補正することができるようにすることにあ
る。また、オーディオ再生椅子に組み込まれたスピーカ
に入力されるオーディオ信号の遅延時間を十分な細かさ
で調整し、視聴者から前方スピーカまでの距離と後方ス
ピーカまでの距離との差を補正することができるように
することにある。 【００１１】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
のオーディオ再生椅子は、椅子本体と、オーディオ信号
を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力され
たオーディオ信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段
によって増幅されたオーディオ信号を出力するスピーカ
と、前記入力手段によって入力されたオーディオ信号を
遅延させる遅延手段と、前記入力手段から前記スピーカ
へ前記遅延手段を経由してオーディオ信号を伝送するか
否かを切り換える切換手段と、前記遅延手段の遅延時間
を調整する調整操作手段を備えるものである。 【００１２】 【発明の実施の形態】図１は本発明のオーディオ再生椅
子の一実施例の外観を示す図である。椅子１３の、背も
たれ部の上方にスピーカ９、１０、背もたれ部の下方に
振動発生部１１、脚のせ部に振動発生部１２が、各々組
み込まれている。スピーカ９、１０は、視聴者が着座し
た場合の両耳にあたる位置の近くに設けられている。椅
子１３を支える支持脚部の後方にオーディオ信号処理装
置１を備える。オーディオ信号処理装置１からは図示し
ない配線によって、オーディオ信号がスピーカ９、１
０、振動発生部１１、１２に出力される。 【００１３】図２は本実施例のオーディオ信号処理装置
の構成を示すブロック図である。入力端子２に外部のオ
ーディオ再生装置等からオーディオ信号が入力される。
入力端子２に入力されたオーディオ信号は、スイッチ３
を介してオーディオ増幅回路４に入力される。オーディ
オ増幅回路４は、オーディオ信号を増幅してスピーカ
９、１０に出力する。視聴者は、スピーカ９、１０によ
って出力される音を聴取することができる。 【００１４】入力端子２に入力されたオーディオ信号
は、分岐されて、低周波数域通過フィルタ(ＬＰＦ：Law
Pass Filter)７に入力される。ＬＰＦ７は、オーディ
オ信号の低周波数成分のみを通過させて、振動増幅回路
８に入力する。振動増幅回路８は、低周波数オーディオ
信号を増幅して、振動発生部１１、１２に出力する。振
動発生部１１、１２は、低周波の振動として出力し、着
座した視聴者は、出力される振動を体感することができ
る。 【００１５】操作部６は、スイッチ３、オーディオ増幅
回路４、オーディオ信号処理回路５、振動増幅回路８に
各々接続され、視聴者の操作によって、スイッチ３の切
り換え、オーディオ増幅回路４による出力音量、オーデ
ィオ信号処理回路による遅延時間、振動増幅回路８によ
る出力振動量を調整することができる。 【００１６】スピーカ９、１０をサラウンド再生の後方
スピーカとして使用する場合には、操作部６によってス
イッチ３を切り換え、オーディオ信号がオーディオ信号
処理回路５を経由してオーディオ増幅回路４に入力され
る接続とする。外部のサラウンドアンプ等のサラウンド
再生用の装置から後方スピーカに入力されるオーディオ
信号が、入力端子２から入力され、スイッチ３を介し
て、オーディオ信号処理回路５に入力される。 【００１７】ここで、入力端子２に入力されるオーディ
オ信号は、外部のサラウンドアンプ等により、視聴者か
ら前方スピーカまでの距離と視聴者から後方スピーカま
での距離の差を補正するために遅延された後方スピーカ
用オーディオ信号である。この後方スピーカ用オーディ
オ信号は、オーディオ信号処理回路５によって、更に遅
延され、近接したスピーカ９、１０の位置が擬似的に離
れたところから聞こえるようにされて、オーディオ増幅
回路４に出力される。 【００１８】スピーカ９、１０各々から視聴者の耳まで
の距離は、椅子の形状や、視聴者の頭の位置や高さの違
い等によって差はあるものの、通常の使用状態で、約１
０ｃｍから３０ｃｍの範囲内である。常温で空気中の音
速は約３４０ｍ／ｓであるから、視聴者からスピーカま
での距離の差が３４ｃｍで約１ｍｓの時間差が生ずるこ
とになる。 【００１９】従って、視聴者から前方スピーカまでの距
離が５ｍであって、視聴者から後方スピーカまでの距離
が０．１５ｍであった場合であれば、視聴者から前方ス
ピーカまでの距離と視聴者から後方スピーカまでの距離
の差は４．８５ｍである。外部のサラウンドアンプによ
って、当該距離差が例えば４．５ｍ分までオーディオ信
号遅延時間を調整することができるので、オーディオ信
号処理回路５による遅延時間は、残り０．３５ｍ分、即
ち約１．０３ｍｓに調整すればよい。 【００２０】実用的には、０．１ｍｓ(３．３ｃｍ)毎に
遅延時間を設定することができるオーディオ信号処理回
路５を用いることによって、スピーカ９、１０をサラウ
ンド再生の後方スピーカとして用いる場合に、前方スピ
ーカとの距離差を聴感上違和感の少ない精度で補正する
ことができる。 【００２１】また、外部のサラウンドアンプ等のサラウ
ンド再生用装置でオーディオ信号を遅延せずに、後方ス
ピーカ用オーディオ信号を入力端子２に入力する場合に
は、オーディオ信号処理回路５によって、視聴者から前
方スピーカまでの距離と視聴者から後方スピーカまでの
距離の差分、オーディオ信号を遅延して実施することが
できる。ここで例えば、視聴者から前方スピーカまでの
距離が５ｍであって、視聴者から後方スピーカまでの距
離が０．１５ｍであれば、視聴者から前方スピーカまで
の距離と視聴者から後方スピーカまでの距離の差は４．
８５ｍである。オーディオ信号処理回路５による遅延時
間を、４．８５ｍ分、即ち約１４．２６ｍｓに調整すれ
ばよい。 【００２２】本実施例のオーディオ再生椅子によれば、
視聴者から前方スピーカまでの距離と視聴者から後方ス
ピーカまでの距離の差が大きくなっても十分にオーディ
オ信号遅延時間を調整することができ、椅子に組み込ま
れたスピーカ９、１０をサラウンド再生の後方スピーカ
として使用する場合にも、スピーカの距離差の補正を十
分にすることができる。 【００２３】 【発明の効果】本発明のオーディオ再生椅子によれば、
オーディオ再生椅子に組み込まれたスピーカを、通常の
オーディオ再生用とサラウンド再生の後方スピーカ用で
切り換え、視聴者から前方スピーカまでの距離と視聴者
から後方スピーカまでの距離の差が大きくなっても十分
にオーディオ信号遅延時間を調整して、使用することが
できる。
備えるオーディオ再生椅子に関する。 【０００２】 【従来の技術】ＤＶＤ(Digital Versatile Disc)に記録
された映画やコンサートなど映像を伴うオーディオ再生
を行う場合、臨場感を増すなどその再生効果を高めるた
めに、複数のチャンネルのオーディオ信号を出力するサ
ラウンド再生が行われることがある。複数のチャンネル
のオーディオ信号は、それぞれ、前方左、前方右、後方
左、後方右等に配置したスピーカに入力され、それぞれ
のスピーカから出力される。 【０００３】一方、椅子の背もたれ、座面等にスピーカ
又は振動板を組み込んで、オーディオ信号をアンプによ
り増幅し、椅子に組み込まれたスピーカ又は振動板によ
って椅子に座った人が聴取又は体感するようにしたオー
ディオ再生椅子がある。オーディオ再生椅子では、外部
のオーディオ再生装置等からオーディオ信号を入力し、
入力されたオーディオ信号を増幅してスピーカ又は振動
板によって出力する。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】オーディオのサラウン
ド再生を行う場合、例えば、視聴者の前方左右のスピー
カとしてオーディオ再生用スピーカやテレビ装置のスピ
ーカを使用して、後方左右のスピーカとしてオーディオ
再生椅子に組み込まれたスピーカを使用することがあ
る。 【０００５】サラウンド再生では、視聴者からそれぞれ
のスピーカまでの距離の差を補正するために、スピーカ
毎にその距離に応じてオーディオ信号を遅延させる。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】通常のサラウンド再生
では、前方スピーカ、後方スピーカを視聴者からの距離
をおいて配置する。そのために用いられるサラウンドア
ンプ装置では、例えば、視聴者から前方スピーカまでの
距離と視聴者から後方スピーカまでの距離との差が４．
５ｍ程度までオーディオ信号遅延時間を補正することが
できる機能を備える。 【０００７】サラウンド再生用の後方左右のスピーカと
してオーディオ再生椅子に組み込まれたスピーカを使用
する場合、オーディオ再生椅子の背もたれに視聴者の耳
の位置に合わせて組み込まれたスピーカは、耳との間隔
が約１０ｃｍ〜３０ｃｍという近接した位置にある。 【０００８】視聴者から前方スピーカまでの距離と視聴
者から後方スピーカまでの距離との差に応じてオーディ
オ信号遅延時間を調整しようとするとき、通常のサラウ
ンド再生に比べて、スピーカと視聴者の耳の距離が、よ
り接近するため、視聴者から前方スピーカまでの距離と
視聴者から後方スピーカまでの距離との差が大きくな
る。このため、従来のサラウンドアンプ装置で調整可能
なオーディオ信号遅延時間の範囲を越えることがあっ
た。 【０００９】また、視聴者から前方スピーカまでの距離
と視聴者から後方スピーカまでの距離との差に応じてオ
ーディオ信号遅延時間を調整しようとするとき、後方ス
ピーカと視聴者の耳が接近した距離であるため、視聴者
の頭の位置や高さなどが少し違っただけでも、遅延時間
を細かく調整する必要がある。しかし、従来からサラウ
ンド再生に利用されているサラウンドアンプ装置等で
は、例えば、視聴者とスピーカとの距離０．１ｍ毎、即
ちオーディオ信号の遅延時間０．３ｍｓ毎に調整するよ
うに構成されていて、１０ｃｍ〜３０ｃｍ程度の接近し
た距離に応じた遅延時間の細かい調整ができないことが
あった。 【００１０】本発明が解決しようとする課題は、オーデ
ィオ再生椅子に組み込まれたスピーカをサラウンド再生
の後方スピーカとして使用することができるようにする
ため、視聴者から前方スピーカまでの距離と視聴者から
後方スピーカまでの距離との差が大きくなっても、視聴
者から前方スピーカまでの距離と後方スピーカまでの距
離との差を補正することができるようにすることにあ
る。また、オーディオ再生椅子に組み込まれたスピーカ
に入力されるオーディオ信号の遅延時間を十分な細かさ
で調整し、視聴者から前方スピーカまでの距離と後方ス
ピーカまでの距離との差を補正することができるように
することにある。 【００１１】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
のオーディオ再生椅子は、椅子本体と、オーディオ信号
を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力され
たオーディオ信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段
によって増幅されたオーディオ信号を出力するスピーカ
と、前記入力手段によって入力されたオーディオ信号を
遅延させる遅延手段と、前記入力手段から前記スピーカ
へ前記遅延手段を経由してオーディオ信号を伝送するか
否かを切り換える切換手段と、前記遅延手段の遅延時間
を調整する調整操作手段を備えるものである。 【００１２】 【発明の実施の形態】図１は本発明のオーディオ再生椅
子の一実施例の外観を示す図である。椅子１３の、背も
たれ部の上方にスピーカ９、１０、背もたれ部の下方に
振動発生部１１、脚のせ部に振動発生部１２が、各々組
み込まれている。スピーカ９、１０は、視聴者が着座し
た場合の両耳にあたる位置の近くに設けられている。椅
子１３を支える支持脚部の後方にオーディオ信号処理装
置１を備える。オーディオ信号処理装置１からは図示し
ない配線によって、オーディオ信号がスピーカ９、１
０、振動発生部１１、１２に出力される。 【００１３】図２は本実施例のオーディオ信号処理装置
の構成を示すブロック図である。入力端子２に外部のオ
ーディオ再生装置等からオーディオ信号が入力される。
入力端子２に入力されたオーディオ信号は、スイッチ３
を介してオーディオ増幅回路４に入力される。オーディ
オ増幅回路４は、オーディオ信号を増幅してスピーカ
９、１０に出力する。視聴者は、スピーカ９、１０によ
って出力される音を聴取することができる。 【００１４】入力端子２に入力されたオーディオ信号
は、分岐されて、低周波数域通過フィルタ(ＬＰＦ：Law
Pass Filter)７に入力される。ＬＰＦ７は、オーディ
オ信号の低周波数成分のみを通過させて、振動増幅回路
８に入力する。振動増幅回路８は、低周波数オーディオ
信号を増幅して、振動発生部１１、１２に出力する。振
動発生部１１、１２は、低周波の振動として出力し、着
座した視聴者は、出力される振動を体感することができ
る。 【００１５】操作部６は、スイッチ３、オーディオ増幅
回路４、オーディオ信号処理回路５、振動増幅回路８に
各々接続され、視聴者の操作によって、スイッチ３の切
り換え、オーディオ増幅回路４による出力音量、オーデ
ィオ信号処理回路による遅延時間、振動増幅回路８によ
る出力振動量を調整することができる。 【００１６】スピーカ９、１０をサラウンド再生の後方
スピーカとして使用する場合には、操作部６によってス
イッチ３を切り換え、オーディオ信号がオーディオ信号
処理回路５を経由してオーディオ増幅回路４に入力され
る接続とする。外部のサラウンドアンプ等のサラウンド
再生用の装置から後方スピーカに入力されるオーディオ
信号が、入力端子２から入力され、スイッチ３を介し
て、オーディオ信号処理回路５に入力される。 【００１７】ここで、入力端子２に入力されるオーディ
オ信号は、外部のサラウンドアンプ等により、視聴者か
ら前方スピーカまでの距離と視聴者から後方スピーカま
での距離の差を補正するために遅延された後方スピーカ
用オーディオ信号である。この後方スピーカ用オーディ
オ信号は、オーディオ信号処理回路５によって、更に遅
延され、近接したスピーカ９、１０の位置が擬似的に離
れたところから聞こえるようにされて、オーディオ増幅
回路４に出力される。 【００１８】スピーカ９、１０各々から視聴者の耳まで
の距離は、椅子の形状や、視聴者の頭の位置や高さの違
い等によって差はあるものの、通常の使用状態で、約１
０ｃｍから３０ｃｍの範囲内である。常温で空気中の音
速は約３４０ｍ／ｓであるから、視聴者からスピーカま
での距離の差が３４ｃｍで約１ｍｓの時間差が生ずるこ
とになる。 【００１９】従って、視聴者から前方スピーカまでの距
離が５ｍであって、視聴者から後方スピーカまでの距離
が０．１５ｍであった場合であれば、視聴者から前方ス
ピーカまでの距離と視聴者から後方スピーカまでの距離
の差は４．８５ｍである。外部のサラウンドアンプによ
って、当該距離差が例えば４．５ｍ分までオーディオ信
号遅延時間を調整することができるので、オーディオ信
号処理回路５による遅延時間は、残り０．３５ｍ分、即
ち約１．０３ｍｓに調整すればよい。 【００２０】実用的には、０．１ｍｓ(３．３ｃｍ)毎に
遅延時間を設定することができるオーディオ信号処理回
路５を用いることによって、スピーカ９、１０をサラウ
ンド再生の後方スピーカとして用いる場合に、前方スピ
ーカとの距離差を聴感上違和感の少ない精度で補正する
ことができる。 【００２１】また、外部のサラウンドアンプ等のサラウ
ンド再生用装置でオーディオ信号を遅延せずに、後方ス
ピーカ用オーディオ信号を入力端子２に入力する場合に
は、オーディオ信号処理回路５によって、視聴者から前
方スピーカまでの距離と視聴者から後方スピーカまでの
距離の差分、オーディオ信号を遅延して実施することが
できる。ここで例えば、視聴者から前方スピーカまでの
距離が５ｍであって、視聴者から後方スピーカまでの距
離が０．１５ｍであれば、視聴者から前方スピーカまで
の距離と視聴者から後方スピーカまでの距離の差は４．
８５ｍである。オーディオ信号処理回路５による遅延時
間を、４．８５ｍ分、即ち約１４．２６ｍｓに調整すれ
ばよい。 【００２２】本実施例のオーディオ再生椅子によれば、
視聴者から前方スピーカまでの距離と視聴者から後方ス
ピーカまでの距離の差が大きくなっても十分にオーディ
オ信号遅延時間を調整することができ、椅子に組み込ま
れたスピーカ９、１０をサラウンド再生の後方スピーカ
として使用する場合にも、スピーカの距離差の補正を十
分にすることができる。 【００２３】 【発明の効果】本発明のオーディオ再生椅子によれば、
オーディオ再生椅子に組み込まれたスピーカを、通常の
オーディオ再生用とサラウンド再生の後方スピーカ用で
切り換え、視聴者から前方スピーカまでの距離と視聴者
から後方スピーカまでの距離の差が大きくなっても十分
にオーディオ信号遅延時間を調整して、使用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のオーディオ再生椅子の一実施例の外観
を示す図である。 【図２】本実施例のオーディオ信号処理装置の構成を示
すブロック図である。 【符号の説明】 １ オーディオ信号処理装置 ２ 入力端子 ３ スイッチ ４ オーディオ増幅回路 ５ オーディオ信号処理回路 ６ 操作部 ７ 低周波数域通過フィルタ(ＬＰＦ) ８ 振動増幅回路 ９、１０ スピーカ １１、１２ 振動発生部 １３ 椅子
を示す図である。 【図２】本実施例のオーディオ信号処理装置の構成を示
すブロック図である。 【符号の説明】 １ オーディオ信号処理装置 ２ 入力端子 ３ スイッチ ４ オーディオ増幅回路 ５ オーディオ信号処理回路 ６ 操作部 ７ 低周波数域通過フィルタ(ＬＰＦ) ８ 振動増幅回路 ９、１０ スピーカ １１、１２ 振動発生部 １３ 椅子
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｈ０４Ｓ 5/02 Ｈ０４Ｓ 5/02 Ｇ
Ｙ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】椅子本体と、オーディオ信号を入力する入
力手段と、前記入力手段によって入力されたオーディオ
信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段によって増幅
されたオーディオ信号を出力するスピーカと、前記入力
手段によって入力されたオーディオ信号を遅延させる遅
延手段と、前記入力手段から前記スピーカへ前記遅延手
段を経由してオーディオ信号を伝送するか否かを切り換
える切換手段と、前記遅延手段の遅延時間を調整する調
整操作手段を備えることを特徴とするオーディオ再生椅
子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001287921A JP2003102086A (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-21 | オーディオ再生椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001287921A JP2003102086A (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-21 | オーディオ再生椅子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003102086A true JP2003102086A (ja) | 2003-04-04 |
Family
ID=19110648
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001287921A Withdrawn JP2003102086A (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-21 | オーディオ再生椅子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003102086A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006109389A1 (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-19 | Pioneer Corporation | スピーカ内蔵シートおよびパーソナル音場システム |
| JP2011505921A (ja) * | 2007-12-06 | 2011-03-03 | ボディサウンド・テクノロジーズ，インコーポレーテッド | 音響及び振動を伝達するための椅子及びシステム |
| US8668045B2 (en) | 2003-03-10 | 2014-03-11 | Daniel E. Cohen | Sound and vibration transmission pad and system |
| RU2635819C2 (ru) * | 2012-06-29 | 2017-11-16 | Сони Корпорейшн | Аудиовизуальное устройство |
| WO2019230545A1 (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | パイオニア株式会社 | 振動装置、振動装置の駆動方法、プログラム及び記録媒体 |
| WO2021059423A1 (ja) * | 2019-09-26 | 2021-04-01 | 日本電信電話株式会社 | 振動呈示システム |
| JPWO2021059422A1 (ja) * | 2019-09-26 | 2021-04-01 |
-
2001
- 2001-09-21 JP JP2001287921A patent/JP2003102086A/ja not_active Withdrawn
Cited By (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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