JP2003101804A - 色変換パラメータ決定方法、色変換パラメータ決定装置、および色変換パラメータ決定プログラム - Google Patents

色変換パラメータ決定方法、色変換パラメータ決定装置、および色変換パラメータ決定プログラム

Info

Publication number
JP2003101804A
JP2003101804A JP2001291691A JP2001291691A JP2003101804A JP 2003101804 A JP2003101804 A JP 2003101804A JP 2001291691 A JP2001291691 A JP 2001291691A JP 2001291691 A JP2001291691 A JP 2001291691A JP 2003101804 A JP2003101804 A JP 2003101804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
color conversion
coordinate system
coordinates
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001291691A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruichiro Morikawa
晴一郎 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001291691A priority Critical patent/JP2003101804A/ja
Publication of JP2003101804A publication Critical patent/JP2003101804A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、高精度な色再現を行なうことができ
るセットアップを行なうための色変換パラメータを決定
する。 【解決手段】第1および第2の入力デバイスを用いてカ
ラーチャートを読み取ることにより第1および第2の色
データを得て、第1の表色座標系における座標を第2の
表色座標系における座標に変換するための色変換定義を
作成する色変換定義作成ステップと、作成された色変換
定義に基づいて、第1の表色座標系における座標をその
色変換定義に従って第2の表色座標系における座標に変
換するための複数のパラメータを決定する色変換パラメ
ータ決定ステップとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ある表色座標系の
座標で色が表現された画像データを別の表色座標系の座
標で色が表現された画像データに変換するための複数の
パラメータを決定する色変換パラメータ決定方法および
色変換パラメータ決定装置、およびコンピュータを色変
換パラメータ決定装置として動作させるための色変換パ
ラメータ決定プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷等の分野において、ディジタ
ル機器を使って画像の読取、色修正、出力を行なう画像
読取−データ処理−画像出力システムが浸透してきてい
る。このような画像読取−データ処理−画像出力システ
ムには、例えば、リバーサルフィルム等に記録された原
画像を光電的に読み取ることによりディジタルの画像デ
ータを得るカラースキャナや、画像データに従う印刷物
を得る印刷機等が組み込まれている。また、この画像読
取−データ処理−画像出力システムには、画像データが
出力する色を修正する機能が組み込まれたデータ処理装
置も組み込まれている。
【0003】この画像読取−データ処理−画像出力シス
テムにおいては、所望の色を持った印刷物を得るため
に、カラースキャナにより原画像を読み取って得たデー
タ毎に、その画像データに対するデータ処理のための処
理パラメータを調整するセットアップと呼ばれる作業が
行なわれている。
【0004】ここで、好ましい色の印刷物を得るために
は、そのデータ処理のパラメータの1つである基本処理
条件または標準条件と呼ばれるパラメータが適切に求め
られている必要がある。
【0005】この点に関し、特願2000−25076
8号において、カラーチャートをカラースキャナで読み
取って得た、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)の濃度測定値と、再現目標としてのC,
M,Y、およびブラック(K)の網点面積率とから、一
次色(C,M,Y)、二次色(レッド(R)、グリーン
(G)、およびブルー(B))、グレーの階調設定値を
設定するように標準条件を求める方法が記載されてい
る。しかし、この方法は、一次色、二次色、グレーの限
られた軸に対しての再現が設定されるだけであり、色空
間全体について適切な標準条件が得られるとは限らな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み、目標とする色再現を行なうことができるセットア
ップを行なうための色変換パラメータを決定する色変換
パラメータ決定方法および色変換パラメータ決定装置、
およびコンピュータをそのような色変換パラメータ決定
装置として動作させるための色変換パラメータ決定プロ
グラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の色変換パラメータ決定方法は、画像を読み取ってそ
れぞれ第1および第2の表色座標系における座標で色表
現される各画像データを生成する第1および第2の入力
デバイスを用いて複数のカラーパッチで構成されたカラ
ーチャートを読み取ることにより該第1および第2の表
色座標系における座標を表わす第1および第2の色デー
タを得て、該第1の表色座標系における座標を該第2の
表色座標系における座標に変換するための色変換定義を
作成する色変換定義作成ステップと、色変換定義作成ス
テップで作成された色変換定義に基づいて、上記第2の
表色座標系を構成する複数の座標軸のうちの少なくとも
1つの座標軸に関し、上記第1の表色座標系における座
標をその色変換定義に従って上記第2の表色座標系にお
ける座標に変換するための複数のパラメータを決定する
色変換パラメータ決定ステップとを有することを特徴と
する。
【0008】従来より、印刷の分野では、原画像を読み
取って印刷機での印刷に適した画像データを得る装置と
してドラム型スキャナと呼ばれる装置が使用されてい
る。このドラム型スキャナは、原画像を読み取って画像
データを得るときの様々なパラメータを調整することが
できるように構成されており、色調整の熟練者により調
整が行なわれる。その調整が行なわれた状態で原画像を
読み取って画像データを得ることにより、C(シア
ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、およびK(ブ
ラック)の4色の網点面積率を表わす、印刷に適した画
像データを得ることができる。
【0009】このドラム型スキャナは大型で扱いづら
い。このためこのドラム型スキャナに代わり、小型で取
り扱い性の良いスキャナ(ここでは、このスキャナを
「対象スキャナ」と称する)が採用されている。この対
象スキャナは、原画像を読み取って、例えばC(シア
ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の色空間(CM
Y色空間)の座標、あるいはR(レッド)、G(グリー
ン)、およびB(ブルー)の色空間(RGB色空間)の
座標で色が表現された画像を得るスキャナである。
【0010】本発明は、一例としてこのような場合に適
用することができ、対象スキャナで原画像を読み取って
得た画像データの色を表わす表色座標系(CMY色空間
あるいはRGB色空間)を本発明にいう第1の表色座標
系、ドラム型スキャナで原画像を読み取って得た画像デ
ータの色を表わす表色座標系(CMYKの網点面積率を
表わす座標系)を第2の表色座標系とし、第1の表色座
標系における座標を第2の表色座標系における座標に変
換するための複数のパラメータを決定することにより、
色調整の熟練者の技量を取り込んだ好ましいセットアッ
プを行なうことができる。
【0011】ここで、上記本発明の色変換パラメータ決
定方法において、上記第1の表色座標系は、シアン、マ
ゼンタ、およびイエローを座標軸とし、これらシアン、
マゼンタ、およびイエローの3色の濃度を表わす表色座
標系であり、上記第2の表色座標系は、シアン、マゼン
タ、イエロー、およびブラックを座標軸とし、これらシ
アン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの4色の網
点面積率を表わす表色座標系であってもよい。
【0012】また、この場合に、色変換パラメータ決定
ステップは、上記色変換定義により対応づけられた、上
記第1の表色座標系のグレー軸に対応する上記第2の表
色座標系におけるカーブのうちの、シアン、マゼンタ、
およびイエローのカーブに基づいて、これらシアン、マ
ゼンタ、およびイエローの各カーブを代表する基本カー
ブと、これらシアン、マゼンタ、およびイエローの各カ
ーブの、基本カーブからの差異を表わすグレーバランス
と、これら基本カーブとグレーバランスを捨象した標準
条件とを表わす各色変換パラメータを決定するステップ
であることが好ましい。
【0013】また、上記本発明の色変換パラメータ決定
方法において、上記色変換定義作成ステップは、第1の
入力デバイスを用いて、それぞれに各インデックスが付
与された複数のカラーパッチで構成されたカラーチャー
トを読み取ることにより、該カラーチャートを構成する
複数のカラーパッチの、該第1の表色座標系における座
標を表わす第1の色データを得て、上記インデックスと
上記第1の表色座標系における座標との間の第1の対応
関係を求める第1ステップと、第2の入力デバイスを用
いて上記カラーチャートを読み取ることにより、該カラ
ーチャートを構成する複数のカラーパッチの、該第2の
表色座標系における座標を表わす第2の色データを得
て、上記インデックスと第2の表色座標系における座標
との間の第2の対応関係を求める第2ステップと、第1
ステップで求められた第1の対応関係第2ステップで求
められた第2の対応関係とに基づいて色変換定義を作成
する第3ステップとを有するものであることが好まし
い。
【0014】このようにして、インデックを媒介変数と
して用いることにより高精度な色変換定義を求めること
ができる。
【0015】また、この場合に、色変換定義作成ステッ
プは、さらに、第2ステップで求められた第2の色デー
タのうちの非飽和の第2の色データに基づいて第2の対
応関係を補正する第4ステップを有し、第3ステップ
は、第1ステップで求められた第1の対応関係と、第4
ステップで求められた、補正された後の第2の対応関係
とに基づいて、色変換定義を作成するステップであるこ
とが好ましい。
【0016】例えば上述したドラム型スキャナを例に挙
げて説明すると、ドラム型スキャナから出力される網点
面積率のデータが0%あるいは100%を示すものであ
る場合、カラーチャートの色がそのドラム型スキャナの
色再現領域から食み出していて、そのカラーチャートが
そのドラム型スキャナで読み取られた結果そのドラム型
スキャナの色再現領域の限界である0%あるいは100
%に飽和しまっている可能性が高い。このような飽和し
たデータを含んだデータに基づいて色変換定義を作成す
ると、網点面積率0%近傍のハイライト部分、および網
点面積率100%近傍のシャドウ部分で誤差を持つ可能
性がある。
【0017】これに対し、上記のように、第2ステップ
で求められた第2の色データのうち非飽和の第2の色デ
ータ(上記の例でいうと網点面積率0%と網点面積率1
00%を除いた網点面積率のデータ)に基づいて上記第
2の対応関係(上記の例でいうとインデックスと網点面
積率との対応関係)を補正する第3ステップを置くこと
により、飽和したデータが含まれることに起因する誤差
が取り除かれ、ハイライト部分およびシャドウ部分につ
いても高精度な色変換定義が作成される。
【0018】さらに、上記目的を達成する本発明の色変
換パラメータ決定装置は、画像を読み取ってそれぞれ第
1および第2の表色座標系における座標で色が表現され
る各画像データを生成する第1および第2の入力デバイ
スを用いて複数のカラーパッチで構成されたカラーチャ
ートを読み取ることにより得られた、該第1および第2
の表色座標系における座標を表わす第1および第2の色
データを取得して、該第1の表色座標系における座標を
該第2の表色座標系における座標に変換するための色変
換定義を作成する色変換定義作成部と、色変換定義作成
部で作成された色変換定義に基づいて、第2の表色座標
系を構成する複数の座標軸のうちの少なくとも1つの座
標軸に関し、第1の表色座標系における座標を該色変換
定義に従って第2の表色座標系における座標に変換する
ための複数のパラメータを決定する色変換パラメータ決
定部とを備えたことを特徴とする。
【0019】さらに、上記目的を達成する本発明の色変
換パラメータ決定プログラムは、コンピュータ内で実行
され、該コンピュータを、第1の表色座標系における座
標で表現された画像データを第2の表色座標系における
座標で色が表現された画像データに変換するための色変
換パラメータを決定する色変換パラメータ決定装置とし
て動作させる色変換パラメータ決定プログラムであっ
て、画像を読み取ってそれぞれ第1および第2の表色座
標系における座標で色表現される各画像データを生成す
る第1および第2の入力デバイスを用いて複数のカラー
パッチで構成されたカラーチャートを読み取ることによ
り得られた、該第1および第2の表色座標系における座
標を表わす第1および第2の色データを取得して、該第
1の表色座標系における座標を該第2の表色座標系にお
ける座標に変換するための色変換定義を作成する色変換
定義作成部と、上記色変換定義作成部で作成された色変
換定義に基づいて、上記第2の表色座標系を構成する複
数の座標軸のうちの少なくとも1つの座標軸に関し、上
記第1の表色座標系における座標をその色変換定義に従
って上記第2の表色座標系における座標に変換するため
の複数のパラメータを決定する色変換パラメータ決定部
とを有することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0021】図1は、画像読取り−データ処理−画像出
力システムの概要を示す図である。
【0022】原稿画像10がドラム型スキャナ100で
読み取られCMYKの網点面積率(網%)のデータが生
成される。ここでは、この網点面積率(網%)は、印刷
機300に適した、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y
(イエロー)、およびK(ブラック)からなるCMYK
表色系の座標で表わされるものであり、ここでは、後の
区別のために、この印刷に適したCMYK表色系のC,
M,Y,Kを、それぞれ、Cout,Mout,Yout,Kout
と表記する。
【0023】このCoutoutoutout表色系の座標で
色表現された網点面積率を表わす画像データは、印刷機
300に送られ、例えばその画像データに基づいてフィ
ルム原版が作成され、そのフィルム原版に基づいて刷版
が作成されて印刷が行なわれ、印刷画像20が作成され
る。ここで、ドラム型スキャナ100は熟練者により色
調整が行なわれたものであり、印刷画像20は、原稿画
像10に対し極めて良好な色再現を持った画像となる。
【0024】次に、ドラム型スキャナ100に代わり、
もう1台の別のスキャナ(対象スキャナ)200を用い
て原稿画像10を読み取る場合について説明する。
【0025】原稿画像10はスキャナ200で読み取ら
れてCMY3色の表色系の座標で色が表現された画像デ
ータが生成される。ここで、このCMY表色系のC,
M,Yを、ドラム型スキャナ100で得られた網点面積
率(網%)を表わす画像データのCoutoutoutout
表色系との区別のためには、ここでは、Cin,Min,Y
inと表記する。
【0026】原稿画像10がスキャナ200で読み取ら
れることにより得られた、Cininin表色系で色が再
現された画像データには色変換210が施される。ここ
での色変換は、スキャナ200で得られた、Cinin
in表色系で色が表現された画像データを、そのスキャナ
200で読み取られた原稿画像10と同一の原稿画像を
ドラム型スキャナ100で読み取ったときに得られる、
outoutoutout表色系の座標で色が表現された網
点面積率(網%)を表わす画像データと同等の画像デー
タに変換するものである。この色変換210については
後述する。
【0027】この色変換210が、熟練者によるドラム
型スキャナ100の色調整の技量がそのまま含まれたも
のである場合、この色変換210では、ドラム型スキャ
ナ100の出力と同一の、Coutoutoutout表色系
で表現された網点面積率を表わす画像データに変換され
る。
【0028】この色変換210により生成された、C
outoutoutout表色系で網点面積率が表現された画
像データが印刷機300に送られて上記と同様の手順を
経ることにより、正しい色表現を持った印刷画像20が
生成される。
【0029】次に、この色変換210で採用される、熟
練者の技量が反映された色変換定義の作成方法について
説明する。この場合、原稿画像10に代わり、多数のカ
ラーパッチが並んだカラーチャートがドラム型スキャナ
100と対象スキャナ200との双方で読み取られ、そ
れぞれ、Coutoutoutout表色系の網点面積率を表
わすパッチリファレンスデータと、Cininin表色系
で色が表現されたパッチ濃度データが生成される。カラ
ーチャートの読取りから色変換定義作成までの手順につ
いては後述する。
【0030】図2は、図1に示す色変換210のアルゴ
リズムを示すブロック図(A)及び、Cininin表色
系で色が表現された画像データをCoutoutoutout
表色系で色が表現された画像データに変換する色変換定
義を1つのブロックで示した図である。
【0031】図1に示す色変換210は、図2(A)に
示すように、レンジ設定211、基本カーブ212、グ
レーバランス213、標準条件214、最小値検出21
5、K版カーブ216、加算217、および網%変換2
18により構成されている。これらのうち、最小値検出
215および加算217を除く、レンジ設定211、基
本カーブ212、グレーバランス213、標準条件21
4、K版カーブ216、および網%変換218には、そ
れらの色変換のための各パラメータが設定され、設定さ
れたパラメータに従って色変換のためのデータ処理が行
なわれ、最小値検出215、および加算217は、特に
パラメータが設定される訳ではなく、最小値検出215
は、入力されたCin,Min,Yin3つのデータのうちの
最小値を検出するもの、加算217は、グレーバランス
213の出力Pout、標準条件の出力Sout、およびK版
カーブ216の出力KoutをC,M,Y,Kの各色ごと
に加算して、C,M,Y,Kの各色ごとの加算値Rout
を生成するものである。
【0032】ここでは、図2(B)の入力データおよび
出力データとの表記上の区別のために、この色変換21
0への入力データ(Cin,Min,Yin)をIPinと称
し、この色変換210からの出力データ(Cout
out,Yout,Kout)をIPoutと称する。
【0033】また、図2(B)の色変換定義220は、
3次元(3D)ルックアップテーブル(LUT)の形式
で表現されている。この3D−LUTは、後述するよう
にして、同一のカラーチャートをスキャナ200で読み
取って得たパッチ濃度データとそのカラーチャートをド
ラム型スキャナ100で読み取って得たパッチリファレ
ンスデータとに基づいて作成される。
【0034】この3D−LUTで表わされる色変換定義
220の入力データ(Cin,Min,Yin)、出力データ
(Cout,Mout,Yout,Kout)を、ここではRE
in,REFoutと表記する。
【0035】ここでは、先ず図2(B)に示す色変換定
義220が求められ、次いで、その求められた色変換定
義220を基に、図2(A)に示す色変換のアルゴリズ
ムの各部に設定される各色変換パラメータが決定され
る。
【0036】図3は、色変換パラメータ決定装置の一実
施形態を構成するパーソナルコンピュータの外観斜視
図、図4は、そのパーソナルコンピュータのハードウェ
ア構成図である。
【0037】ここでは、このパーソナルコンピュータ4
00のハードウェアおよびOS(オペレーションシステ
ム)と、このパーソナルコンピュータ400にインスト
ールされて実行される色変換パラメータ決定プログラム
とにより、本発明の色変換パラメータ決定装置の一実施
形態が構成されている。
【0038】この実施形態では、図1に示す色変換21
0の処理はパーソナルコンピュータで行なわれ、ここで
は、この色変換210の処理を行なうパーソナルコンピ
ュータが、本発明の色変換パラメータ決定装置の一実施
形態を兼ねているものとする。
【0039】以下では、先ず、このパーソナルコンピュ
ータのハードウェアについて説明し、その後、このパー
ソナルコンピュータを用いて行なわれる、本発明の色変
換パラメータ決定方法の一実施形態について説明する。
【0040】図3に示すように、このパーソナルコンピ
ュータ400は、外観構成上、本体装置410、その本
体装置410からの指示に応じて表示画面421上に画
像を表示する画像表示装置420、本体装置410に、
キー操作に応じた各種の情報を入力するキーボード43
0、および、表示画面421上の任意の位置を指定する
ことにより、その指定時にその位置に表示されていた、
例えばアイコン等に応じた指示を入力するマウス440
を備えている。この本体装置410は、外観上、フレキ
シブルディスク(FD)を装填するためのFD装填口4
11、およびCD−ROMを装填するためのCD−RO
M装填口412を有する。
【0041】本体装置410の内部には、図4に示すよ
うに、各種プログラムを実行するCPU413、ハード
ディスク装置415に格納されたプログラムが読み出さ
れCPU413での実行のために展開される主メモリ4
14、各種プログラムやデータ等が保存されたハードデ
ィスク装置415、フレキシブルディスク(FD)50
0が装填されその装填されたフレキシブルディスク50
0をアクセスするFDドライブ416、CD−ROM5
10が装填され、その装填されたCD−ROM510を
アクセスするCD−ROMドライブ417、スキャナ2
00(図1参照)と接続されてスキャナ200から原画
像データを受け取る入力インタフェース418、印刷シ
ステム300に向けて網点画像データを送る出力インタ
フェース419が内蔵されており、これらの各種要素
と、さらに図3にも示す画像表示装置420、キーボー
ド430、マウス440は、バス450を介して相互に
接続されている。
【0042】ここで、CD−ROM510には、このパ
ーソナルコンピュータ400を色変換パラメータ決定装
置として動作させる色変換パラメータ決定プログラムが
組み込まれたデータ処理プログラムが記憶されており、
そのCD−ROM510はCD−ROMドライブ417
に装填され、そのCD−ROM510に記憶されたデー
タ処理プログラムがこのパーソナルコンピュータ400
にアップロードされてハードディスク装置415に記憶
される。
【0043】図5は、本発明の色変換パラメータ決定方
法の一実施形態を示すフローチャートである。
【0044】この色変換パラメータ決定方法は、色変換
定義作成ステップと色変換パラメータ決定ステップとを
有する。
【0045】色変換定義作成ステップは、画像を読み取
って、それぞれ、前述したCininin表色座標系およ
びCoutoutoutout表色座標系における座標で色表
現される各画像データを生成する対象スキャナおよびド
ラム型スキャナを用いて複数のカラーパッチで構成され
たカラーチャートを読み取ることによりCininin
色座標系における座標を表わすパッチ濃度データおよび
outoutoutout表色座標系における座標を表わす
パッチリファレンスを得て、Cininin表色座標系に
おける座標をCoutoutoutout表色座標系における
座標に変換するための色変換定義を作成するステップで
ある。
【0046】また、色変換パラメータ決定ステップは、
色変換定義作成ステップで作成された色変換定義に基づ
いて、Coutoutoutout表色座標系を構成する複数
の座標軸のうちの少なくとも1つの座標軸(本実施形態
では、Cout,Mout,Yout,Koutの4つの全ての座標
軸)に関し、Cininin表色座標系における座標をそ
の色変換定義に従ってCoutoutoutout表色座標系
における座標に変換するための複数の色変換パラメータ
を決定するステップである。
【0047】これら各ステップの詳細内容については後
述する。
【0048】尚、Koutの座標軸については、後述する
方法とは異なる方法でパラメータを決定することとし、
本発明をCout,Mout,Youtの3つの座標軸について
適用してもよい。
【0049】図6は、本発明の色変換パラメータ決定プ
ログラムの一実施形態を示す図である。ここでは、この
色変換パラメータ決定プログラム600は、CD−RO
M510に記憶されている。
【0050】この色変換パラメータ決定プログラム60
0は、図3,図4に示すパーソナルコンピュータ400
内で実行され、そのパーソナルコンピュータ400を、
ininin表色座標系における座標で色表現された画
像データをCoutoutoutout表色座標系における座
標で色表現された画像データに変換するための色変換パ
ラメータを決定する色変換パラメータ決定装置として動
作させるものであり、色変換定義作成部610と色変換
パラメータ決定部620とを有する。
【0051】色変換定義作成部610は、画像を読み取
って、それぞれCininin表色座標系およびCout
outoutout表色座標系における座標で色表現される
各画像データを生成する対象スキャナおよびドラム型ス
キャナを用いて複数のカラーパッチで構成されたカラー
チャートを読み取ることにより得られた、それらCin
inin表色座標系およびCoutoutoutout表色座標
系における座標を表わすパッチ濃度データおよびパッチ
リファレンスデータを取得して、Cininin表色座標
系における座標をCoutoutoutout表色座標系にお
ける座標に変換するための色変換定義を作成する役割を
担っており、色変換パラメータ決定部620は、色変換
定義作成部610で作成された色変換定義に基づいて、
outoutoutout表色座標系を構成する複数の座標
軸のうちの少なくとも1つの座標軸(本実施形態では、
out,Mout,Yout,Koutの4つ座標軸)に関し、C
in inin表色座標系における座標をその色変換定義に
従ってCoutoutoutout表色座標系における座標に
変換するための複数のパラメータを決定する役割を担っ
ている。尚、上記と同様、本発明をCout,Mout,Y
outの3つの座標軸について適用してもよい。
【0052】図7は、本発明の色変換パラメータ決定装
置の一実施形態の機能ブロック図である。
【0053】この色変換パラメータ決定装置700は、
図6の色変換パラメータ決定プログラム600が、図
3,図4に示すパーソナルコンピュータ400にインス
トールされて実行されることにより構成されるものであ
る。
【0054】この色変換パラメータ決定装置700は色
変換定義作成部710と色変換パラメータ決定部720
とから構成されている。色変換定義作成部710および
色変換パラメータ決定部720は、図6に示す色変換パ
ラメータ決定プログラム600を構成する、色変換定義
作成部610および色変換パラメータ決定部720にそ
れぞれ対応するが、図7の各要素は、図3,図4に示す
パーソナルコンピュータ400のハードウェアとそのパ
ーソナルコンピュータで実行されるOSやアプリケーシ
ョンプログラムとの組合せで構成されているのに対し、
図6に示す色変換パラメータ決定プログラムの各要素は
それらのうちのアプリケーションプログラムのみにより
構成されている点が異なる。
【0055】図7の色変換パラメータ決定装置700を
構成する色変換定義作成部710では、画像を読み取っ
てそれぞれCininin表色座標系およびCoutout
outout表色座標系における座標で色表現される各画像
データを生成する対象スキャナおよびドラム型スキャナ
を用いて複数のカラーパッチで構成されたカラーチャー
トを読み取ることにより得られた、それらCininin
表色座標系およびC outoutout表色座標系における
座標を表わすパッチ濃度データおよびパッチリファレン
スデータが取得され、Cininin表色座標系における
座標をCoutoutoutout表色座標系における座標に
変換するための色変換定義が作成される。
【0056】また、色変換パラメータ決定部720で
は、色変換定義作成部710で作成された色変換定義に
基づいて、Coutoutoutout表色座標系を構成する
複数の座標軸のうちの少なくとも1つの座標軸(前述し
たように、本実施形態では、C out,Mout,Yout,K
outの4つ座標軸)に関し、Cininin表色座標系に
おける座標をその色変換定義に従ってCoutoutout
out表色座標系における座標に変換するための複数の
パラメータが決定される。尚、これも前述したとおり、
outを除く、Cout,Mout,Youtの3つ座標軸につい
て適用してもよい。
【0057】図8は、図5に示す色変換パラメータ決定
方法の色変換定義作成ステップの詳細を示すフローチャ
ート、図9は、この色変換定義作成の際に用いられるカ
ラーチャートを示す図である。
【0058】ここで、図8の色変換定義作成ステップの
実行にあたっては、ステップ(a)とステップ(b)の
読取りにより得られたパッチ濃度データおよびパッチリ
ファレンスデータは、図3,図4に示すパーソナルコン
ピュータ400に入力され、それ以降の各ステップ
(c),(d),(e)は、そのパーソナルコンピュー
タ400内でのデータ処理により実行される。したがっ
て図8に示すフローチャートは、ステップ(a)〜
(e)の全てにより色変換パラメータ決定方法の色変換
定義作成ステップを構成するとともに、ステップ
(a),(b)を除き、それらステップ(a),(b)
で得られたデータを取り込んだ段階からはじまる各ステ
ップ(c)〜(e)により、図6の色変換パラメータ決
定プログラム600の色変換定義作成部610および図
7の色変換定義作成部710が構成されている。
【0059】図8の詳細説明に先立ち、図9のカラーチ
ャートについて先ず説明する。
【0060】図9に示すカラーチャート30は、カラー
リバーサルフィルム上にレーザで書き込んで現像するこ
とにより得られたものであり、図9の左上から右下に向
って順にC=0,1,……,8の各インデックスが付さ
れた、合計9つのブロックを有し、各ブロックの中で
は、左から右に向かって各パッチにM=0,1,……,
8、上から下に向かって各パッチにY=0,1,……,
8の各インデックスが付されている。ここで、C=0,
1,……,8は、この順にC(シアン)の濃度が濃くな
り、M=0,1,……,8,Y=0,1,……,8も同
様に、これらの順にそれぞれM(マゼンタ)、Y(イエ
ロー)の濃度が濃くなっている。すなわち、C,M,Y
のいずれについても、インデックスの数値が増えると必
ずそのC,M,Yの濃度が濃くなることが保証されたも
のである。ここでは、C,M,Yの各値はインデックス
を表わしており、従ってこのカラーチャートの色を表わ
すインデックスC,M,Yを、ここではCindex,M
index,Yindexと表記する。
【0061】図1に示す対象スキャナ200、およびド
ラム型スキャナ100では、図3に示す、インデックス
付きのカラーチャート30が読み取られ(図2ステップ
(a),(b))、対象スキャナ200では、そのカラ
ーチャート30を構成する各パッチのCininin表色
座標系における座標を表わすパッチ濃度データが生成さ
れ、ドラム型スキャナ100では、そのカラーチャート
30を構成する各パッチの、Coutoutoutout表色
座標系の網点面積率を表わすパッチリファレンスデータ
が生成される。
【0062】このようにして得られたパッチ濃度データ
およびパッチリファレンスデータは、図3,図4に示す
パーソナルコンピュータ400に入力される。ここで、
パーソナルコンピュータ400は、対象スキャナ200
に関しては、図4に示す入力インタフェース418を介
して接続されているため、その対象スキャナ200で得
られたパッチ濃度データはその入力インタフェース41
8を経由してパーソナルコンピュータ400に入力され
る。一方、ドラム型スキャナ100はパーソナルコンピ
ュータ400とは接続されていないため、そのドラム型
スキャナ100で得られたパッチリファレンスデータ
は、一旦フレキシブルディスク(FD)に記憶され、そ
のフレキシブルディスクを介してパーソナルコンピュー
タ400に入力される。
【0063】このようにしてパーソナルコンピュータ4
00にパッチ濃度データおよびパッチリファレンスデー
タが入力されるとパーソナルコンピュータ400内で
は、チャートインデックスからパッチ濃度データへの変
換テーブルおよび同じチャートインデックスからパッチ
リファレンスデータへの変換テーブルが作成される。
【0064】図10は、図9に示すカラーチャートをイ
ンデックス空間上で表わした図である。
【0065】この図10に示す、Cindex,Mindex,Y
indexを軸とするインデックス空間上では、図9に示す
カラーチャートの各パッチは、Cindex,Mindex,Y
indexそれぞれについて0,1,2,…,8の各格子点
上に配置されている。
【0066】図11は、図9に示すカラーチャートを対
象スキャナ200で読み取って得たCininin表色座
標系でのカラーチャートの各パッチの座標を模式的に示
した図である。
【0067】図9に示すカラーチャート30は、インデ
ックス空間上では図10に示すように各格子点上に各パ
ッチが配列されていたが、そのカラーチャートを対象ス
キャナ200で読み取って得たパッチ濃度データが表わ
す座標は、Cininin表色座標系では、図11にイメ
ージを示すような歪んだ形となる。ただし、例えば対象
スキャナ200で読み取って得られるC(シアン)の最
大濃度は3.6であり、図9に示すカラーチャート30
が形成されたカラーリバーサルフィルムで表現できるC
の最大濃度はそれをかなり下回っているなど、対象スキ
ャナ200で得られるパッチ濃度データは、カラーチャ
ート30上の各パッチのC,M,Yの濃度が変化すれば
そのパッチ濃度データの値も変化する非飽和のデータで
ある。
【0068】図12は、図9に示すカラーチャートをド
ラム型スキャナ100で読み取って得た、網点面積率を
表わすパッチリファレンスデータの、Coutoutout
out表色座標系での座標を模式的に示した図である。
但し、表現の都合上、ここではKoutを除き、Cout,M
out,Youtの3軸で表現している。
【0069】ここでは網点面積率を採用しているため、
網%が0%未満、100%超過のデータは存在しない。
図9に示すカラーチャート30を構成する多数のパッチ
の中には、Coutoutoutout表色座標系では、仮想
的に表現すれば0%未満あるいは100%を超える網点
面積率として表現すべき色を持っているパッチもあり、
それらのパッチは、ドラム型スキャナ100で読み取ら
れた結果、0%あるいは100%に飽和してしまってい
る。
【0070】図12の斜線を施した領域は、0%−10
0%の立方体(図12はCout,Mo ut,Youtの3軸で
表現している)の表面に接触した、飽和した値(0%あ
るいは100%)を持っているデータであることを模式
的に表わしたものである。
【0071】このように0%あるいは100%に飽和し
たデータをそのまま採用して色変換定義を作成すると、
特にハイライト部分あるいはシャドー部分で誤差を持っ
た色変換定義が作成されてしまうおそれがある。そこ
で、ここでは、図8のステップ(d)で、出力値(パッ
チリファレンスデータ)が補正される。
【0072】ここでは、次に、先ず、図8に示す逆関数
生成のステップ(ステップ(c))について説明する。
【0073】図9に示すカラーチャート30を対象スキ
ャナ200で読み取ってパッチ濃度データを生成する
と、チャートインデックスをパッチ濃度データに変換す
る関数(テーブル)が生成される。そこで、ステップ
(c)では、補間演算等の演算を行なうことにより、パ
ッチ濃度データをチャートインデックスに変換するため
の逆関数(テーブル)が作成される。この逆関数は、図
11に示すCininin色空間上の格子点(濃度格子
点;整数)を、チャートインデックス(ここではこのチ
ャートインデックスは小数点以下の値を含んでいる)に
変換するためのものである。
【0074】ここで、上述したように、図9に示すカラ
ーチャート30の最大濃度は、対象スキャナ200で読
み取ることのできる最大濃度をかなり下回っており、従
って、上記の逆関数(テーブル)の作成にあたっては、
対象スキャナ200の色再現領域を埋めるように、その
カラーチャート30の読取りにより得られたパッチ濃度
データを外挿する処理が行なわれる。この処理について
は、本発明の主題ではないため、ここでの説明は省略す
るが、例えば特開2000−43351号公報で提案さ
れた処理を採用することができる。
【0075】一方、図9に示すカラーチャートをドラム
型スキャナ100で読み取ることにより得られた、チャ
ートインデックスをパッチリファレンスデータに変換す
るための関数(テーブル)は、ステップ(d)におい
て、以下のようにして補正される。
【0076】図13は、その関数の補正方法の説明図で
ある。ここには、図示および説明を容易にするために一
次元の関数が示されている。
【0077】ここには、インデックス0のパッチは、仮
想的には網%がマイナスで表現されるべきパッチである
が網%の最低は0%であるため、0%に飽和している。
インデックス1,2,…,7はインデックスの値が上昇
するにつれ大きな網%となっている。インデックス8の
パッチは、仮想的には100%を越えた網%で表現され
るべきパッチであるが、網%の最高は100%であるた
め100%に飽和している。
【0078】そこで、ここでは、インデックス0の0%
というデータと、インデックス8の100%というデー
タは使用せずに、インデックス1,2,…,7の7つの
データで最小二乗近似曲線を求め、インデックス0に対
応する仮想的なマイナスの網%(△印)と、インデック
ス8に対応する仮想的な100%を越える網%(△印)
が求められる。
【0079】このようにして、マイナスの網%、100
%を越える網%を含んだ補正リファレンスデータが生成
される。この段階で、チャートインデックスを、補正リ
ファレンスデータに変換する関数(テーブル)が作成さ
れたことになる。
【0080】次に、図8のステップ(e)において、ス
テップ(c)で求められた、濃度格子点データをチャー
トインデックスに変換する逆関数と、ステップ(d)で
求められた、チャートインデックスを補正リファレンス
データに変換する関数とが合成され、濃度格子点データ
(図1に示す対象スキャナ200の出力であるCin in
in表色座標系上のデータ)をリファレンスデータ(図
1に示すドラム型スキャナ100の出力と同一のCout
outoutout表色座標系上の網点面積率を表わすデ
ータ)に変換するための関数(テーブル)が作成され
る。この関数(テーブル)を作成するにあたっては、最
終段階で、マイナスの網%が求められた場合にはそのマ
イナスの網%を0%に、100%を越える網%が求めら
れた場合にはその100%を越える網%が100%に置
き換えられる。
【0081】図13には、図8のステップ(d)の補正
を行なわなかったときに生じる誤差および図8のステッ
プ(d)の補正を行なうことにより求められた正しい値
が概念的に示されている。すなわち、インデックス0.
9の点の網%は、ステップ(d)の補正を行なわなかっ
たときはa%として求められるが、ステップ(d)の補
正を行なうとb%として求められる。すなわち、ステッ
プ(d)の補正を行なわなかった場合、(a%−b%)
の誤差を含む結果となる。網%が0%の近傍はハイライ
トの部分であって、僅かな網%の相違が色彩上大きな違
いとなってあらわれるため、この誤差は容認できない程
度の大きな誤差である場合がある。
【0082】また、ステップ(d)の補正を行なわなか
った場合、網%が100%に近いシャドー側にもこれと
同様の誤差が含まれることになる。このシャドー側の誤
差は、ネガ画像(黒白画像でいうと黒と白を反転した画
像)を生成した場合に同様に容認できない程度の誤差と
なる場合がある。ここでは、ステップ(d)の補正を行
なっているため、この誤差が解消され、高精度な色変換
定義が作成され、図1に示す対象スキャナ200で原稿
画像10を読み取って画像データを得て、上記のように
して求めた色変換定義を用いて色変換210を行なうこ
とにより、ドラム型スキャナ100を用いずに対象スキ
ャナ200を用いて、熟練者により高精度に色調整され
たドラム型スキャナ100を用いた場合と同じ精度に色
が表現された網%データを得ることができる。
【0083】本実施形態では、以上の処理により、図5
の色変換定義作成ステップが実行され、図2(B)の3
D−LUTの形式で表わされる色変換定義220が作成
される。
【0084】次に、図3,図4に示すパーソナルコンピ
ュータ400内では、図6の色変換パラメータ決定部6
20のプログラム部品が実行されることにより、図7の
色変換パラメータ決定部720が作用し、図5の色変換
パラメータ決定ステップが実行される。この色変換パラ
メータ決定ステップでは、図2(A)に示す、各ブロッ
クのうち最小値検出215および加算217を除く各ブ
ロックに設定される各色変換パラメータが決定される。
【0085】図14(C),(M),(Y),(K)
は、図2(B)に示す、上述のようにして作成された色
変換定義220の、Cin=Min=Yinのグレー軸に対応
するC outoutoutout表色座標系上のCout
out,Yout,Koutそれぞれのカーブを示した図であ
る。ここでKoutのカーブのマイナス部分は、プラス部
分から外挿したカーブである。
【0086】ここでは、先ず、色変換定義220の入力
側(REFin)のCininin表色座標系上の、Cin
in=Yinのグレー軸をその色変換定義220で変換し
て、図14(C),(M),(Y),(K)に示される
ような、出力側(REFout)のCoutoutoutout
表色座標系上の、Cout,Mout,Yout,Koutの各カー
ブを得る。
【0087】図14(C),(M),(Y),(K)に
は、設定網%、すなわち、Cについては、ハイライト
(HL)側で3%、シャドウ(SH)側で95%、Mに
ついては、HL側3%、SH側で88%、Yについて
は、HL側、SH側でそれぞれ3%,88%、Kについ
ては、HL側、SH側でそれぞれ−15%,75%が示
されている。
【0088】これらの設定網%は、印刷会社から指定さ
れるものであり、C,M,Y,Kの各色のHL,SHの
基準をなす各網%である。
【0089】ここでは、これら各色のHL,SHの設定
網%を各色のカーブにあてはめて、図示のように、C,
M,Y,Kの各色のHL,SHの各設定濃度が求められ
る。
【0090】ここでは、CのHL/SHの設定濃度はD
HLC/DSHC、MのHL/SHの設定濃度はDHLM
SHM、YのHL/SHの設定濃度はDHLC/DSHC、K
のHL/SHの設定濃度はDHLK/DSHKで示されてい
る。
【0091】図15は、Cin,Min,Yinを規格化する
ためのレンジ設定パラメータを示す図である。
【0092】図15(C),(M),(Y)は、それぞ
れC,M,Yのレンジ設定パラメータであり、C,M,
Yそれぞれについて、図14を参照して説明したハイラ
イト(HL)側の設定網%とシャドウ(SH)側の設定
網%をそれぞれ0.0と1.0に対応づけて、それぞれ
in,Min,Yinを0.0〜1.0の数値にレンジ設定
(規格化)するパラメータである。
【0093】これらC,M,Yのレンジ設定パラメータ
は、図2のレンジ設定211に設定され、実際の原稿画
像10((図1参照)をスキャナ200で読み取ること
により得られるCin,Min,Yinの各データのレンジ設
定(規格化)に用いられる。これらC,M,Yのレンジ
設定パラメータは、本発明にいう色変換パラメータの1
つである。
【0094】尚、スキャナ200ではKのデータは得ら
れないため、Kに関してのレンジ設定パラメータは不要
である。
【0095】図16は、基本カーブを示す図である。
【0096】この基本カーブは、図14(C)の横軸の
HL/SHの設定濃度DHLC/DSHCをそれぞれ0.0/
1.0に対応づけ、縦軸のHL/SH設定網%である3
%/95%をそれぞれ0.0/1.0に対応づけて図1
4(C)のカーブを規格化したものである。本実施形態
ではこのようにして規格化されたCのカーブを基本カー
ブとする。尚、C以外のMあるいはYについて上記と同
様にして規格化したカーブを基本カーブとしてもよく、
あるいは、C,M,Yについての平均的な規格化カーブ
を基本カーブとしてもよい。ただし、Kについては、そ
のカーブの形状がC,M,Yと大きく異なるため、Kの
規格化カーブを基本カーブとすることは回避される。
【0097】ここでは、このようにして求めた、Cに関
し規格化されたカーブを基本カーブとし、この基本カー
ブが図2に1つのブロックで示す基本カーブ212に設
定される。この基本カーブも本発明にいう色変換パラメ
ータの1つである。
【0098】図17は、グレーバランスの求め方の説明
図である。
【0099】図17(M)(A)および図17(M)
(B)に示す実線のカーブはそれぞれM,Yについて上
記と同様にして求めた規格化カーブである。
【0100】すなわち、図17(M)(A)の実線のカ
ーブは、図14(M)の横軸のHL/SHの設定濃度D
HLM/DSHMをそれぞれ0.0/1.0に対応づけ、縦軸
のHL/SH設定網%である3%/88%をそれぞれ
0.0/1.0に対応づけたもの、図17(M)(A)
の実線のカーブは、図14(Y)の横軸のHL/SHの
設定濃度DHLY/DSHYをそれぞれ0.0/1.0に対応
づけ、縦軸のHL/SH設定網%である3%/88%を
それぞれ0.0/1.0に対応づけたものである。
【0101】また、図17(M)(A),図17(Y)
(A)の破線のカーブは、図16に示す基本カーブ(C
の規格化カーブ)そのものである。
【0102】ここで、横軸の0.0から1.0の間の各
値について、基本カーブ(Cの規格化カーブ)からMの
規格化カーブ(図17(M)(A))およびYの規格化
カーブ(図17(Y)(A))を引き算してそれらの差
分を求め、次に図17(M)(B),(Y)(B)に示
すように、傾き45°の破線の直線から上記のようにし
て求めた差分だけ差し引いた、下に凸のカーブを求め
る。M,Yについて上記のようにして求めた、図17
(M)(B),図17(Y)(B)に実線で示すカーブ
が、それぞれ、M,Yに関する、基本カーブからの差分
を表わすグレーバランスであり、図2に1つのブロック
で示すグレーバランス212に設定される。これらM,
Yのグレーバランスのカーブも本発明にいう色変換パラ
メータの1つである。
【0103】尚、ここではCに関する規格化カーブを基
本カーブとして設定したため、Cに関するグレーバラン
スは、横軸の0.0〜1.0の全範囲にわたってゼロで
あり、グレーバランス213への設定は不要である。た
だし、Cの規格化カーブ以外のカーブ、例えばC,M,
Yの規格化カーブの平均的なカーブを基本カーブとして
設定した場合は、Cに関してもグレーバランスのパラメ
ータが発生する。
【0104】図18は、K版カーブの求め方の説明図で
ある。
【0105】K版カーブは、図17に示すM,Yに関す
るグレーバランスの求め方と同様である。
【0106】すなわち、図18(K)(A)の破線は図
16に示す基本カーブ(Cに関する規格化カーブ)であ
り、図18(K)(A)の実線は、図14(K)の横軸
のHL/SHの設定濃度DHLK/DSHKをそれぞれ0.0
/1.0に対応づけ、縦軸の−15%/75%をそれぞ
れ0.0/1.0に対応づけて規格化したカーブであ
る。
【0107】ここで、横軸の0.0から1.0までの各
点において、図18(K)(A)に下向きの矢印で示す
ように、基本カーブ(Cの規格化カーブ)とKの規格化
カーブとの差分を求め、次に、図18(K)(B)に示
すように、斜め45°の破線の直線からその求めた差分
だけ下に凸のカーブを求め、このカーブが図2のK版カ
ーブ216に設定される。本実施形態ではこのK版カー
ブ216も本発明にいう色変換パラメータの1つであ
る。
【0108】図2の標準条件214の求め方の説明は後
に譲り、次に図2の網%変換218に設定されるパラメ
ータについて説明する。
【0109】図19は、図2の網%変換218に設定さ
れるパラメータを示す図である。
【0110】図2のIPinすなわちCin,Min,Yin
入力データは、図2のレンジ設定211で、図15に示
すパラメータに従って0.0〜1.0の値に規格化さ
れ、その後の基本カーブ212,グレーバランス213
等では、その0.0〜1.0に規格化された値のままデ
ータ処理が行なわれるため、図2の最終のブロックであ
る網%変換218では、図19に示すパラメータに従っ
て、0.0〜1.0の値が網%に変換される。
【0111】図19(C),(M),(Y),(K)
は、それぞれC,M,Y,Kに関する網%変換パラメー
タを示している。ここで、図19(C)は、0.0/
1.0が図14(C)にも示すHL/SHの設定網%で
ある3%/95%にそれぞれ対応づけられた直線に従っ
て、Cに関する0.0〜1.0の数値が網%に変換され
ることを示しており、図19(M)は、0.0/1.0
が図14(M)にも示すHL/SHの設定網%である3
%/88%にそれぞれ対応づけられた直線に従って、M
に関する0.0〜1.0の数値が網%に変換されること
を示しており、図19(Y)は、0.0/1.0の数値
が図14(Y)にも示すHL/SHの設定網%である3
%/88%にそれぞれ対応づけられた直線に従って、Y
に関する0.0〜1.0の数値が網%に変換されること
を示しており、図19(K)は、0.0/1.0が図1
4(K)にも示すHL/SHの設定網%である−15%
/75%にそれぞれ対応づけられた直線に従って、Kに
関する0.0〜1.0の数値が網%に変換されることを
示している。
【0112】ただし、Kの網%設定パラメータに関して
は、上の説明のままではマイナスの網%となることがあ
り、マイナスの網%は存在しないため、0%にクリップ
される。
【0113】すなわち、Kに関しては、図19(K)に
示す実線の折れ線に従って網%に変換される。
【0114】この図19に示す網%設定パラメータは、
図2に1つのブロックで示す網%変換218に設定され
る。本実施形態では、この網%変換パラメータも、本発
明にいう色変換パラメータのうちの1つである。
【0115】ここで、図2に示す標準条件214の求め
方については未だ説明していないが、標準条件214の
求め方についてはさらに後で説明することとし、ここで
は、図2(A)に沿った色変換処理の流れについて説明
する。
【0116】図1のスキャナ200で原稿画像10が読
み取られることにより得られた、C ininin表色座標
系で示される色データIPinは、先ず、レンジ設定21
1により、図15に示す直線に沿って0.0〜1.0の
値に規格化され、データVNDとなる。
【0117】次に、C,M,YのデータVNDは、基本カ
ーブ212により、図16に示すカーブに従って変換さ
れ、C,M,YのデータSinが生成される。このデータ
inは、最小値検出215、グレーバランス213、お
よび標準条件214に入力される。
【0118】最小値検出ではデータSinを構成するC,
M,Yのデータが相互に比較されそれらのうちの最小値
が検出されてK版カーブ216に入力され、そのK版カ
ーブ216では、図18(B)に実線で示すカーブに従
ってその最小値を横軸上の値とした縦軸上の値に変換さ
れ、Kに関するデータKoutとなる。
【0119】また、基本カーブ212からグレーバラン
ス213に入力されたデータSinのうちのM,Yのデー
タは、グレーバランス213により、図17(M)
(B),図17(Y)(B)に実線で示すカーブにより
変換される。ここでは、Cのカーブを基本カーブとして
採用しているため、Cについては、グレーバランス21
3は素通りする。このグレーバランス213の出力をこ
こではデータPoutと称する。
【0120】さらに、基本カーブ212から標準条件2
14に入力されたデータSinは標準条件214でC,
M,Y,KのデータSoutに変換される。標準条件21
4に設定される色変換パラメータについてはもう少し先
において説明する。
【0121】加算217ではK版カーブ216、グレー
バランス213、および標準条件214のそれぞれで得
られた各データKout,Pout,SoutがC,M,Y,K
の各色ごとに加算されて、C,M,Y,KのデータR
outが生成される。このデータRoutは、網%変換218
により、図19に示す直線に従ってC,M,Y,Kのそ
れぞれについて網%に変換され、データIPoutとして
出力される。
【0122】ここで、標準条件214に設定されるパラ
メータを以下のようにして求めることにより、図2
(A)の入力データIPinと出力データIPoutとの関
係が、図2(B)の入力データREFinと出力データR
EFoutとの関係と等価となる。すなわち、IPinとし
てREFinと同一のデータを入力したとき、IPout
してREFoutと同一のデータが出力される。
【0123】次に図2(A)の標準条件の求め方につい
て説明する。
【0124】ここでは、標準条件214にはパラメータ
がLUT(ルックアップテーブル)の形式で設定され
る。このため標準条件214の入力は格子上のデータで
あることが望ましく、ここでは、標準条件214の入力
データSinとして全ての格子点に対応するデータを発生
させ、各格子点それぞれのデータを基本カーブ212で
逆変換し(図16の縦軸の数値から横軸の数値を求
め)、さらにレンジ設定211で逆変換する(図15の
直線に従って縦軸から横軸の値を求める)。このように
して、一応は、標準条件214の入力値Sinが格子上の
値となる入力データIPinが求められる。
【0125】ここで、レンジ設定211は直線変換であ
り、逆変換では特に誤差は生じさせずに済むが、基本カ
ーブ212は図16に示すようなカーブであり、この図
16には連続的なカーブとして示されているが、実際に
は離散的な点の集合としてLUT(ルックアップテーブ
ル)等で定義されるパラメータである。このため、図2
の基本カーブ212を逆方向に変換すると誤差を生じ
る。そこで、次に、上記のようにして一応は求めた入力
データIPinの値を少しずつ変更しながらレンジ設定2
11および基本カーブ212を順方向にたどり、標準条
件214の入力値Sinが格子点上の値となるときの入力
データIPinを求める。
【0126】次に、このようにして求めた入力データI
inを図2(B)の色変換定義(3D−LUT)220
の入力データREFinとして用いてその入力データRE
inをその色変換定義220で変換してその入力データ
REFinに対応する出力データREFoutを求める。
【0127】次に、この色変換定義220により求めら
れた出力データREFoutを図2(A)の出力データI
outとして用いて、網%変換218により、逆変換
(図19の縦軸上の網%から図19の横軸の数値への変
換)を行ないRoutを求める。
【0128】さらに、上記のようにして求めた、標準条
件214の格子点上の入力値Sinを、最小値検出215
に入力し、その最小値検出215およびK版カーブ21
6によりKoutを求め、また、その同じ入力値Sinをグ
レーバランス213に入力してPoutを求める。
【0129】以上の処理を行なうことにより、Rout
out,Poutが求められるため、C,M,Y,Kの各色
ごとにRoutからKoutとPoutを減算するとSoutが求め
られる。このSoutを、標準条件214の格子点の入力
値Sinと対応づけることにより、標準条件214に設定
すべきパラメータが求められる。このパラメータも本発
明にいう色変換パラメータの1つであり、このパラメー
タは、ここで求めるべき最重要のパラメータである。ま
た、上記のようにして標準条件214を設定することに
より、図2(A)の全体として図2(B)の色変換定義
220と同一の色変換が実現される。
【0130】このようにして、色調整の熟練者によって
調整された、図1に1つのブロックで示すドラム型スキ
ャナ100の色調整をそっくり取り込んだ標準条件が求
められる。
【0131】以後、スキャナ200で原稿画像10を読
み取ってセットアップを行なう際には、その標準条件の
パラメータが採用され、もともと色調整の熟練者によっ
て行なわれた色調整と同等の色調整が行われる。
【0132】図20は、図1に示す色変換210のアル
ゴリズムのもう1つの例を示すブロック図(図20
(A))、および図2(B)と同じく、Cininin
色系で色表現された画像データをCoutoutoutout
表色系で色が表現された画像データに変換する色変換定
義を1つのブロックで示した図(図20(B))であ
る。
【0133】図20の、図2との相違点は、図2の標準
条件214の入力データが基本カーブ212の入力デー
タSinであったのに対し、図20の標準条件219は、
その入力データが基本カーブ212の入力データと同一
のVNDである点である。図20(A)の他の点および図
20(B)は、図2と同様であり、説明は省略する。
【0134】図2(A)の標準条件214に設定される
パラメータを求めるにあたっては、その入力値Sinが格
子点となるようにして標準条件217の入力値Sinと出
力値Soutの対応関係を求めたが、図20(A)の標準
条件219に設定されるパラメータを求めるにあたって
は、VNDが格子上の点となるようにVNDとSoutとの対
応関係が求められる。このVNDとSoutとの対応関係が
求め方は、図2を参照して説明したときのSinがVND
変更されることを除き同様であり、説明は省略する。
【0135】以上の、図2(A)あるいは図20(A)
の、最小値検出215および加算217を除く各ブロッ
クに設定される色変換パラメータを求めるステップが、
図5の色変換パラメータ決定ステップであり、また、図
6の色変換パラメータ決定プログラム600の色変換パ
ラメータ決定部620および図7の色変換パラメータ決
定装置700の色変換パラメータ決定部720の作用で
ある。
【0136】以上のようにして複数の色変換パラメータ
を決定し、セットアップの際に利用することにより、色
調整の熟練者の技量を取り込んだ高精度のセットアップ
が可能となる。
【0137】尚、ここでは、C,M,Y,Kの4色全て
について色変換パラメータを決定したが、Kについては
別の方法により色変換パラメータを決定することとし、
C,M,Yの3色について以上の手順により色変換パラ
メータを決定してもよい。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
色調整の熟練者の技量を取り込んだ色変換パラメータを
決定することができ、高精度のセットアップが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取り−データ処理−画像出力システムの
概要を示す図である。
【図2】図1に示す色変換のアルゴリズムを示すブロッ
ク図(A)、及び、色変換定義を1つのブロックで示し
た図である。
【図3】色変換パラメータ決定装置の一実施形態を構成
するパーソナルコンピュータの外観斜視図である。
【図4】パーソナルコンピュータのハードウェア構成図
である。
【図5】本発明の色変換パラメータ決定方法の一実施形
態を示すフローチャートである。
【図6】本発明の色変換パラメータ決定プログラムの一
実施形態を示す図である。
【図7】本発明の色変換パラメータ決定装置の一実施形
態の機能ブロック図である。
【図8】図5に示す色変換パラメータ決定方法の色変換
定義作成ステップの詳細を示すフローチャートである。
【図9】色変換定義作成の際に用いられるカラーチャー
トを示す図である。
【図10】図9に示すカラーチャートをインデックス空
間上で表わした図である。
【図11】図9に示すカラーチャートを対象スキャナで
読み取って得たCininin表色座標系でのカラーチャ
ートの各パッチの座標を模式的に示した図である。
【図12】図9に示すカラーチャートをドラム型スキャ
ナで読み取って得た、網点面積率を表わすパッチリファ
レンスデータの、Coutoutoutout表色座標系での
座標を模式的に示した図である。
【図13】関数の補正方法の説明図である。
【図14】図2(B)に示す色変換定義の入力側のグレ
ー軸に対する出力側のカーブを示す図である。
【図15】レンジ設定パラメータを示す図である。
【図16】基本カーブを示す図である。
【図17】グレーバランスの求め方の説明図である。
【図18】K版カーブの求め方の説明図である。
【図19】網%変換パラメータを示す図である。
【図20】図1に示す色変換のアルゴリズムのもう1つ
の例を示すブロック図(A)、および図2(B)と同じ
く、色変換定義を1つのブロックで示した図(B)であ
る。
【符号の説明】
10 原稿画像 20 印刷画像 100 ドラム型スキャナ 200 スキャナ 210 色変換 211 レンジ設定 212 基本カーブ 213 グレーバランス 214 標準条件 215 最小値検出 216 K版カーブ 217 加算 218 網%変換 219 標準条件 220 色変換定義 300 印刷機 400 パーソナルコンピュータ 600 色変換パラメータ決定プログラム 610 色変換定義作成部 620 色変換パラメータ決定部 700 色変換パラメータ決定装置 710 色変換定義作成部 720 色変換パラメータ決定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CC01 CE18 CH07 CH11 5C077 LL12 LL19 MP01 MP08 NN04 PP33 PP38 PQ23 TT08 5C079 HB02 HB03 HB11 LA21 LA23 LB02 LC01 MA04 MA10 NA03 PA07 PA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を読み取ってそれぞれ第1および第
    2の表色座標系における座標で色表現される各画像デー
    タを生成する第1および第2の入力デバイスを用いて複
    数のカラーパッチで構成されたカラーチャートを読み取
    ることにより該第1および第2の表色座標系における座
    標を表わす第1および第2の色データを得て、該第1の
    表色座標系における座標を該第2の表色座標系における
    座標に変換するための色変換定義を作成する色変換定義
    作成ステップと、 前記色変換定義作成ステップで作成された色変換定義に
    基づいて、前記第2の表色座標系を構成する複数の座標
    軸のうちの少なくとも1つの座標軸に関し、前記第1の
    表色座標系における座標を該色変換定義に従って前記第
    2の表色座標系における座標に変換するための複数のパ
    ラメータを決定する色変換パラメータ決定ステップとを
    有することを特徴とする色変換パラメータ決定方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の表色座標系は、シアン、マゼ
    ンタ、およびイエローを座標軸とし、これらシアン、マ
    ゼンタ、およびイエローの3色の濃度を表わす表色座標
    系であり、前記第2の表色座標系は、シアン、マゼン
    タ、イエロー、およびブラックを座標軸とし、これらシ
    アン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの4色の網
    点面積率を表わす表色座標系であることを特徴とする請
    求項1記載の色変換パラメータ決定方法。
  3. 【請求項3】 前記色変換パラメータ決定ステップは、
    前記色変換定義により対応づけられた、前記第1の表色
    座標系のグレー軸に対応する前記第2の表色座標系にお
    けるカーブのうちの、シアン、マゼンタ、およびイエロ
    ーのカーブに基づいて、これらシアン、マゼンタ、およ
    びイエローの各カーブを代表する基本カーブと、これら
    シアン、マゼンタ、およびイエローの各カーブの、該基
    本カーブからの差異を表わすグレーバランスと、これら
    基本カーブとグレーバランスを捨象した標準条件とを表
    わす各色変換パラメータを決定するステップであること
    を特徴とする請求項2記載の色変換パラメータ決定方
    法。
  4. 【請求項4】 前記色変換定義作成ステップは、前記第
    1の入力デバイスを用いて、それぞれに各インデックス
    が付与された複数のカラーパッチで構成されたカラーチ
    ャートを読み取ることにより前記第1の色データを得
    て、前記インデックスと前記第1の表色座標系における
    座標との間の第1の対応関係を求める第1ステップと、 前記第2の入力デバイスを用いて前記カラーチャートを
    読み取ることにより前記第2の色データを得て、前記イ
    ンデックスと前記第2の表色座標系における座標との間
    の第2の対応関係を求める第2ステップと、 前記第1ステップで求められた第1の対応関係と前記第
    2ステップで求められた第2の対応関係とに基づいて前
    記色変換定義を作成する第3ステップとを有するもので
    あることを特徴とする請求項1記載の色変換パラメータ
    決定方法。
  5. 【請求項5】 前記色変換定義作成ステップは、さら
    に、前記第2ステップで求められた第2の色データのう
    ちの非飽和の第2の色データに基づいて前記第2の対応
    関係を補正する第4ステップを有し、前記第3ステップ
    は、前記第1の対応関係と補正された後の前記第2の対
    応関係とに基づいて前記色変換定義を作成するステップ
    であることを特徴とする請求項4記載の色変換パラメー
    タ決定方法。
  6. 【請求項6】 画像を読み取ってそれぞれ第1および第
    2の表色座標系における座標で色表現される各画像デー
    タを生成する第1および第2の入力デバイスを用いて複
    数のカラーパッチで構成されたカラーチャートを読み取
    ることにより得られた、該第1および第2の表色座標系
    における座標を表わす第1および第2の色データを取得
    して、該第1の表色座標系における座標を該第2の表色
    座標系における座標に変換するための色変換定義を作成
    する色変換定義作成部と、 前記色変換定義作成部で作成された色変換定義に基づい
    て、前記第2の表色座標系を構成する複数の座標軸のう
    ちの少なくとも1つの座標軸に関し、前記第1の表色座
    標系における座標を該色変換定義に従って前記第2の表
    色座標系における座標に変換するための複数のパラメー
    タを決定する色変換パラメータ決定部とを備えたことを
    特徴とする色変換パラメータ決定装置。
  7. 【請求項7】 コンピュータ内で実行され、該コンピュ
    ータを、第1の表色座標系における座標で色表現された
    画像データを第2の表色座標系における座標で色表現さ
    れた画像データに変換するための色変換パラメータを決
    定する色変換パラメータ決定装置として動作させる色変
    換パラメータ決定プログラムであって、 画像を読み取ってそれぞれ第1および第2の表色座標系
    における座標で色表現される各画像データを生成する第
    1および第2の入力デバイスを用いて複数のカラーパッ
    チで構成されたカラーチャートを読み取ることにより得
    られた、該第1および第2の表色座標系における座標を
    表わす第1および第2の色データを取得して、該第1の
    表色座標系における座標を該第2の表色座標系における
    座標に変換するための色変換定義を作成する色変換定義
    作成部と、 前記色変換定義作成部で作成された色変換定義に基づい
    て、前記第2の表色座標系を構成する複数の座標軸のう
    ちの少なくとも1つの座標軸に関し、前記第1の表色座
    標系における座標を該色変換定義に従って前記第2の表
    色座標系における座標に変換するための複数のパラメー
    タを決定する色変換パラメータ決定部とを有することを
    特徴とする色変換パラメータ決定プログラム。
JP2001291691A 2001-09-25 2001-09-25 色変換パラメータ決定方法、色変換パラメータ決定装置、および色変換パラメータ決定プログラム Withdrawn JP2003101804A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001291691A JP2003101804A (ja) 2001-09-25 2001-09-25 色変換パラメータ決定方法、色変換パラメータ決定装置、および色変換パラメータ決定プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001291691A JP2003101804A (ja) 2001-09-25 2001-09-25 色変換パラメータ決定方法、色変換パラメータ決定装置、および色変換パラメータ決定プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003101804A true JP2003101804A (ja) 2003-04-04

Family

ID=19113792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001291691A Withdrawn JP2003101804A (ja) 2001-09-25 2001-09-25 色変換パラメータ決定方法、色変換パラメータ決定装置、および色変換パラメータ決定プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003101804A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009033239A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Seiko Epson Corp 色変換ルックアップテーブル作成装置及び方法、並びに、そのためのプログラム
WO2012099165A1 (ja) * 2011-01-18 2012-07-26 株式会社ニコン 画像処理装置、および画像処理プログラム製品

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009033239A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Seiko Epson Corp 色変換ルックアップテーブル作成装置及び方法、並びに、そのためのプログラム
WO2012099165A1 (ja) * 2011-01-18 2012-07-26 株式会社ニコン 画像処理装置、および画像処理プログラム製品
JP2012151598A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Nikon Corp 画像処理装置、および画像処理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9552537B2 (en) Color conversion method and profile generation method
US7450281B2 (en) Image processing apparatus and information processing apparatus, and method thereof
JP3249693B2 (ja) 画像処理装置
US7463386B2 (en) Color processing device and its method
JP4062924B2 (ja) カラー画像処理方法及びカラー画像処理装置
JP4553259B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体
JP2005268982A (ja) 色変換定義作成方法、プロファイル作成方法、色変換定義作成装置、プロファイル作成装置、色変換定義作成プログラム、およびプロファイル作成プログラム
US20060209327A1 (en) Profile producing method and profile producing apparatus
JP2004153554A (ja) 色領域写像方法、色領域写像装置、および色領域写像プログラム
JP2001045313A (ja) 色変換方法、色変換装置、色変換プログラム記憶媒体、色補正方法
JP4044254B2 (ja) 色変換定義作成方法、色変換定義作成装置および色変換定義作成プログラム記憶媒体
JP2003101804A (ja) 色変換パラメータ決定方法、色変換パラメータ決定装置、および色変換パラメータ決定プログラム
JP3908007B2 (ja) 色変換定義作成方法、色変換定義作成装置、および色変換定義作成プログラム
JP5074659B2 (ja) 色変換定義作成方法、色変換定義作成装置、および色変換定義作成プログラム
JP4088512B2 (ja) 色変換定義作成方法、色変換定義作成装置、および色変換定義作成プログラム
JP4139052B2 (ja) 色処理方法、色処理装置、および色処理プログラム記憶媒体
JPH0946529A (ja) 画像処理装置及び方法
JP2003244462A (ja) 色変換パラメータ決定方法、色変換パラメータ決定装置、および色変換パラメータ決定プログラム
JP4131921B2 (ja) 色変換定義作成方法、色変換定義作成装置、および色変換定義作成プログラム
JP3910323B2 (ja) プロファイル作成方法およびプロファイル作成装置
US20070279715A1 (en) Color conversion definition creating apparatus, and color conversion definition creating program storage medium
JP4377203B2 (ja) プロファイル作成方法、プロファイル作成装置、プロファイル作成プログラム、およびプロファイル作成プログラム記憶媒体
JP3934968B2 (ja) 色変換定義作成方法、色変換定義作成装置、および色変換定義作成プログラム
JP4943547B2 (ja) 色変換定義作成方法、色変換定義作成装置、および色変換定義作成プログラム
JP2004048588A (ja) 色変換定義作成方法、色変換定義作成装置および色変換定義作成プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081202