JP2003101706A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003101706A
JP2003101706A JP2001293630A JP2001293630A JP2003101706A JP 2003101706 A JP2003101706 A JP 2003101706A JP 2001293630 A JP2001293630 A JP 2001293630A JP 2001293630 A JP2001293630 A JP 2001293630A JP 2003101706 A JP2003101706 A JP 2003101706A
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Masaki Sano
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Kyocera Mita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 健常者中心の職場では通常の使用ができる
とともに、車椅子を利用する操作者がいる職場では、画
像読取装置の設置位置を低く設定でき、車椅子を利用し
た状態での画像読取装置の操作性が極めて良好な画像形
成装置を提供すること。 【解決手段】 この画像形成装置1は、原稿から画像を
読み取る画像読取手段3と、シートに画像を形成する画
像形成手段2とを備え、前記画像読取手段を画像形成手
段の上部に位置する第一の位置と、画像形成手段の前面
もしくは側面に位置する第二の位置とを移動自在に変位
させる変位手段Aを備えると共に、少なくとも画像前記
読取手段3は上記第一ならびに第二の位置にて画像読取
操作が可能な実質上水平に維持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原稿の画像情報を読
み取ってデジタル信号で処理する画像読取装置とこの画
像読取装置で読み取った画像信号をシートに出力する画
像出力部とを備えた画像形成装置に関するものであり、
より詳細には、この画像読取装置と画像形成装置とが別
体で構成された複写機、ファクシミリおよびこれらの複
合機などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機は画像読取部と作像部とを
一体に備えて使用されていたが、近年では画像読取部と
作像部とを分離させ、画像読取部はラックを使用して作
像部の上部に配置するような構成が提案されている。
【0003】一般に、上記のような構成を採用する場
合、作像部の上面には作像部で形成された用紙を排出載
置するための用紙排出部を形成しているため、画像読取
部を載置するラックの載置面と作像部の用紙排出部との
間には用紙を取り出しやすいようにするための空間を充
分設ける必要がある。そのため、画像読取部を載置する
高さが高くなる傾向が出てくる。
【0004】一方、ハンディーキャップのある人の社会
進出が盛んになり、複写機や画像読取装置を使用するオ
フィスやその他の職場で車椅子を利用した人が、車椅子
を利用した状態でこれら複写機や画像読取装置を利用す
る機会も増えてきている。
【0005】しかしながら、上述したようにラックを使
用して作像部と分離した画像読取部を載置させる場合に
は、画像読取部の高さが高くなるため、車椅子を利用し
た状態での操作性は極めて悪くなる傾向がある。そのた
め、ラックに載置した操作部の角度を自由に変えること
で操作性を改良することも提案されている(特開平11
-119498号)。この提案では確かに操作部の操作
に関しての操作性は改良されるもの、操作部よりも載置
部の奥に位置している画像読取部自体の操作性までは充
分改良されたものとはなっていない。
【0006】また画像形成装置における画像読取装置の
配置を工夫して、シートの排出ならびに取り出し性を改
善するとともによりコンパクトに設計された画像形成装
置も各種提案されている。例えば特開2001−837
56号公報では、使用する際は画像出力部の上部に位置
付け、非使用時においては画層形成装置の前面などの縦
配置させることで使用頻度やユーザーの都合に応じて画
像読取装置を配置させることが提案されている。また特
開平9−331412号公報では、画像読取装置自体を
引き出し式とし、使用するときだけ画像読取装置を引き
出して使用することが提案されている。
【0007】しかしながら、これらの提案では、装置自
体をコンパクトにすることはできても、使用状態におい
ては画像出力装置の上部もしくは前部の一方だけしか利
用できないのが現状である。そのため、一つの機械で画
像読取手段の高さを任意の位置に変更し、操作する人の
使用に最適な画像形成装置は未だ提案されていない。
【0008】そこで、健常者ばかりの職場では通常の使
用性が確保できるとともに、車椅子を利用する操作者が
いる職場での使用を考慮した場合にも、画像読取装置そ
のものの操作性が改良できるような姿勢で作業ができる
ような画像形成装置が望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】健常者中心の職場では
通常の使用ができるとともに、車椅子を利用する操作者
がいる職場では、画像読取装置の設置位置を低くすると
共に、車椅子を利用した状態での画像読取装置の操作性
が極めて良好な画像形成装置を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、原稿から画像を読み取る画像読
取手段と、シートに画像を形成する画像形成手段とを備
えた画像形成装置において、前記画像読取手段を画像形
成手段の上部に位置する第一の位置と、画像形成手段の
前面もしくは側面に位置する第二の位置とを移動自在に
変位させる変位手段を備えると共に、少なくとも画像前
記読取手段は上記第一ならびに第二の位置にて画像読取
操作が可能な実質上水平に維持されていることを特徴し
ている。
【0011】この請求項1の発明によれば、画像形成手
段の上部に画像読取手段を配置した第一の位置では、通
常の使用ができ、また画像形成手段の前面もしくは側面
に位置した第二の位置では、第一の位置に比べ低い位置
に配置させることができ、しかも、第二の位置の状態で
は画像読取装置の下方には充分な空間が形成されている
ため、この空間に操作者の車椅子部分を入り込ませるこ
とで、実質上操作者のひざの上での作業が可能となり、
利用者の操作性を格段に向上させる可能となる。その結
果、画像読取装置を第一の位置と第二の位置との間で置
き方を変更するだけで、健常者ならびに車椅子利用者共
に画像読取装置の操作性を良好な位置に配置することが
できる。
【0012】次に請求項2の発明は、請求項1に従属し
た構成であり、変位手段の構成の具体例を示した発明で
ある。具体的には、前記変位手段は、画像読取手段の向
かい合う二つ側面もしくはその近傍に配設されたそれぞ
れ第一及び第二の二つのスイングアームを画像形成手段
本体に連結したパラレルリンク手段であり、該リンク手
段の両端部は、画像読取手段側面と画像形成手段とに回
転自在に連結され、上記画像読取手段における上記第一
及び第二のリンク手段との連結部、および画像形成手段
における上記第一及び第二のリンク手段との各二つの連
結部はともに同じ間隔を隔てて実質上水平な位置関係に
て配置されていることを特徴としている。この発明によ
れば、リンク手段としてのスイングアームの連結位置を
特定の関係に配置させることで、画像読取装置は実質上
水平を維持した状態で第一の位置と第二の位置の間を任
意に移動させることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を詳細
に説明する。第1図は本発明の本発明の画像形成装置を
説明した斜視図であり、全体として1で示す画像形成装
置は、スキャナ部とプリンタ部とを分離したデジタル式
複写機としての画像形成装置であり、下方に画像出力装
置としてのプリンタ部2が、またプリンタ部2の上部に
は画像読取装置としてのスキャナ部3が別体で設けら
れ、これら両者を変位手段としてのパラレルリンク機構
Aにより連結されている。そして、図に示した状態にお
いては、プリンタ部2の上面とスキャナ部3との間の空
間が、プリンタ部上面に位置付けられた用紙排紙部32
に排出された用紙を取り出すための空間として活用され
る。
【0014】まず第2図を用いて、スキャナ部3とプリ
ンタ部2について説明する。この第2図を参照して、ス
キャナ3は、それ自体公知の光学系移動型のフラットベ
ット型スキャナと称せられるタイプのものであり、本体
上面には、原稿を載置するためのコンタクトガラス5が
設けられている。コンタクトガラス5に原稿面を下に
し、上から原稿押さえ部4に押さえられて載置された原
稿6は、ランプ7にて照射され、原稿照射面は、第1ミ
ラー8で反射された後、第2、第3ミラー9,10で反
射され、結像レンズ手段12を介してCCD14上に原
稿像を結像する。CCD14はライン状に感度を有する
センサー手段であり、原稿像を線状(主走査方向)の像
として電気信号に変換する。なお、図中11は原稿搬送
手段であり、この実施例では、原稿面を上面にして載置
された原稿はシートスルー露光部13へ送られ、原稿押
さえ上面の排出部15へ排出される構造を採用してい
る。
【0015】そして、ランプ7と第1ミラー8からなる
第1光学枠体20と第2第3ミラー9,10からなる第
2光学枠体22を、第1光学枠体20がコンタクトガラ
ス5上に載置された原稿面全域に渡って、また第2光学
枠体22を第1光学枠体20の半分の速度にて第1光学
枠体20の半分の移動領域を走査(主走査)すること
で、原稿像全体をCCD14にて電気信号に変換する。
変換した電気信号は、後述するプリンタ2の画像処理部
にて画像処理した後、原稿像としてレーザー光学系を使
用して静電荷潜像形成に使用される。
【0016】プリンタ2は、それ自体公知の電子写真方
式を採用したレーザープリンタであり、下方側に給紙部
30、上面に用紙排出部32、給紙部30と用紙排出部
32の間に電子写真方式の画像形成部34が配置されて
いる。
【0017】このプリンタ2は、複数の給紙部30が高
さ方向に配置され、この給紙部30に装填された複写用
紙は、給紙ローラ36、搬送ローラ対38を経て用紙搬
送路40へ送り出される。送り出された用紙はレジスト
ローラ対42で一端停止される。また、プリンタ2の右
側面には手差し給紙部44が設けられており、ここから
搬送ローラ対46により送り出された用紙も、下方の給
紙部30から送り出された用紙同様にレジストローラ対
42へ搬送される。
【0018】一方、プリンタ2の本体中央部には回転可
能な感光体ドラム50が配置されており、そのドラム5
0の上部に主帯電装置52が配置されており、ドラム5
0を一様に帯電するようになっている。主体電装置52
に隣接してレーザー露光手段54が配置され、前述した
スキャナ3から読み込まれた原稿像に基づく画像信号に
応じてレーザー光をON,OFF制御し、一様に帯電さ
れた感光体ドラム50上の露光手段54にて照射し、静
電荷潜像を形成する。こうして形成された静電荷潜像は
現像装置56により反転現像され、トナー像は転写域5
8へ送られる。
【0019】この転写域58には、前述したレジストロ
ーラ対42で一旦停止していた複写用紙がトナー像の移
動タイミングに併せて再給紙され、転写域58にて複写
用紙上にトナー像が転写される。かくしてトナー像を転
写した用紙は、定着装置60にてトナー像を定着した後
排出ローラ対62にてプリンタ上面に形成された用紙排
出部32にトナー転写面を下にして送り出される。
【0020】なお、図中64は、搬送路切り替え手段で
あり、トナー転写面を上面にして用紙をプリンタ左側面
に形成した第2の排出部66へ排出するために用紙の搬
送方向を切り替えるためのものである。このように、こ
の実施例では、プリンタの正面から見て左側に用紙搬送
路を形成し、手差し給紙部ならびに第2の用紙排出部も
全て左側面に位置付けた構成となっている。また、感光
体ドラム50の転写域58で転写されずに残ったトナー
(残留トナー)はクリーニング手段68でドラム50表
面から除去される。こうして残留トナーが除去された感
光体ドラム50は除電され、1回の電子写真プロセスが
終了し、再び帯電装置52にて次の電子写真プロセスが
開始される。
【0021】次に、第3図を使用してスキャナ部とプリ
ンタ部とを連結する変位手段としてのパラレルリンク機
構4の構造について説明する。なお、この第3図は、プ
リンタ部2ならびにスキャナ部3とも筐体部分を模式的
に示し各構成部材を透視した状態で描くことで、パラレ
ルリンク機構Aの構造がわかり易くなるように示したも
のである。
【0022】まず、スキャナ部3の筐体90は底板91
に対して四方を側板92,93,94,95で囲んだ箱
状と成っており、この内部に前述した移動光学系を内蔵
できるようになっている。一方プリンタ部2の筐体96
も基本的にはスキャナ部2と同様底板97に対して左右
側板98,99、前側板100および後側板101を立
設した構造を採用しているが、筐体96自体の強度と剛
性を高めるため鉄やアルミといった金属材料からなる角
柱状のパイプを溶接等の手段にてフレーム102を形成
し、このフレーム102に対して底板97、前側板10
0、左右側板98,99および後側板101を溶接した
構造とすることが望ましい。そしてこの前側板100の
下側にはプリンタ部2の本体に内蔵されたカセット(給
紙部30)を引き出し自在とするための開口103が、
またこの開口103の上には画像形成を行う感光体ドラ
ム、現像装置などのプロセス手段を引き出すための開口
104がそれぞれ設けられている。左側板98は板状の
側板であり、下からカセット(給紙部30)から送られ
てくる用紙のジャム処理用開口105、手差し給紙部4
4ならびに転写域58でのジャム処理を可能とするため
の開口106と、用紙搬送路切り替え手段64によりト
ナー画像面を上にして排出させる第2の用紙排出部66
へ用紙を排出可能とする排紙開口107がそれぞれ設け
られている。後側板101ならびに右側板99にはこれ
ら前側板100や左側板98のような大きな開口は形成
されておらず、配線や部品を取付けるための開口(図示
せず)が適宜あけられている。
【0023】一方左右側板98,99の前側上部角部は
フレーム102に沿った形状に切り取られ、この切り欠
きに沿って前側板100も折曲させて接合されている。
このような折曲部108を設ける理由は、プリンタ部2
の上部に配置したスキャナ部3のパラレルリンク機構1
20,121を利用した移動を円滑にさせるためのもの
である。そしてこの筐体96の上部は開放されており、
樹脂成型されたハウジングとしての用紙排出部32を取
り付けられるようになっている。
【0024】こうして構成されたスキャナ部3の筐体9
0の左右側板92,94には、プリンタ部2の筐体96
の左右側板98,99との間にパラレルリンク機構12
0,121が形成されている。まず図中右側に設けたパ
ラレルリンク機構121について第4図を用いて説明す
る。略『く』字状をした第1のリンク122は、その両
端部124,125を回転中心として回転自在な構造で
スキャナ筐体の側板とプリンタ筐体の側板との間で取り
付けられている。また第1のリンク122の後側には、
略『逆く』字状をした第2のリンク126が、第1のリ
ンク122と同様にその両端部127,128を回転中
心として回転自在な構造で取り付けられている。
【0025】このとき、スキャナ部3の筐体90の側板
94に設けられた回転中心124,127は水平な位置
関係で所定間隔Lを隔てて位置付けられている。またプ
リンタ部2の筐体96に取り付けた側板99側に位置付
けられている回転中心125,128もスキャナ部3の
回転中心124,127と同様、水平な位置関係で所定
間隔Lを隔てて位置付けられている。
【0026】更に第2のリンク126の回転中心127
部分にはリンク126の端部にギア部150が形成され
ている。側板99の奥側にはオイルダンパー154が取
り付けられており、このダンパー154のピストン15
6が水平に前側へ延びている。このピストン156の上
面にはラック機構152が形成され、このラック機構1
52と前述したギア150が螺合している。このように
リンク機構にオイルダンパー154を設けることで、例
えスキャナ部3を急激に操作した場合でも、スキャナ部
3に作用した力は減衰され、移動動作が緩和されること
となる。
【0027】一方、図3に戻って、図中左側に設けたパ
ラレルリンク機構120は、前述したパラレルリンク機
構121とはスキャナ部3の正面から見て左右対称の関
係で第3のリンク132と第4のリンク133が取り付
けられている。勿論、この第3、第4リンクについて
も、側板98に位置付けられた2つの回転中心、および
スキャナ部3の側板92に位置付けられた2つの回転中
心のそれぞれの間隔も前述したLに設定されており、ま
た側板98の奥側に位置付けられたリンク133のフレ
ーム112との回転中心部分にはギアが形成され、第2
のリンクと同様のオイルダンパー機構とラック機構によ
り接続されている。なお、このオイルダンパー機構は、
スキャナ部3の動きを緩和できる限り、片側にのみ設け
ることもできる。
【0028】次に、スキャナ部3の筐体90とプリンタ
部2の筐体96とを接続するパラレルリンク機構12
0,121の動作について、第1及び第2リンクからな
るパラレルリンク機構120について再び第4図を用い
て説明する。今実線で示された状態(上部位置)に位置
付けられたスキャナ部3の筐体90に取り付けた操作部
160に設けられた把手159をスキャナ部3の正面手
前下方向(図中矢印方向)に引くと、回転中心124,
127を中心にして回転中心125,128は同一半径
で中心位置が距離Lだけ離れた円弧を軌跡として描く。
その結果、スキャナ部3は水平を維持した状態で矢印方
向へ移動することができる。しかもこの実施例では第1
及び第2のリンクはリンク本体の略中央に屈曲部11
6,118を有する略『く』字、ならびに略『逆く』字
状をしている。これはこのような屈曲部116,118
を設けることで2つのリンク122、126の重なりま
での回転角を大きくとることができるため、図に示され
たような4つの回転中心を実質上水平位置に整列するよ
うな位置まで移動させることやこの図に示された状態よ
りも更に下方へ引き下げられるような状態をとることも
可能となる。なお、スキャナ部3筐体96の側板94の
回転中心125,128間にはストッパー140が、外
側へ突出するように設けられている。そのため、スキャ
ナ部3が下降したときに第1のリンク122がこのスト
ッパー140と当接することで確実に停止させることが
できる。そして、このストッパー140は溝141に沿
って垂直方向に設定位置を変えることが可能となってお
り、この位置を変えることで、スキャナ部3の下方位置
を調整できるようになっている。またプリンタ筐体の前
面上部側に前述したような傾斜部を形成しているため、
リンクを長くすることなく、スキャナが移動する際にス
キャナ筐体の底面後ろ側がプリンタ筐体前面上部側と衝
突する事は無くなる。
【0029】同様に、プリンタ部2の筐体96の側板9
9に位置付けられた回転中心128の奥側にはストッパ
ー142が外側へ突出するように設けられており、スキ
ャナ部3を上方へ移動させる場合、第2のリンクがこの
ストッパー142と当接することで、確実に上方位置に
停止させることができる。このようなリンク機構を用い
てスキャナ部3を変位させるに当たっては、上方位置で
のスキャナ上面の高さが90から100cm程度に位置
し、下位位置でのスキャナ上面の高さが70〜80cm
程度に位置するようにリンクの長さを設定することで健
常者ならびに車椅子使用者双方の操作性が向上する。
【0030】次に車椅子を利用した操作者が本発明の画
像形成装置1を使用する状態について第5図を用いて説
明する。まず車椅子を利用した操作者は画像形成装置1
の左側面に移動し、スキャナ部3の操作部160に設け
られた把手159を利用して引き降ろす、そして引き降
ろしたスキャナ部3の下方空間に車椅子をそのまま移動
させる。こうすることで、操作者の実質上ひざの上にス
キャナ部3を配置したような状態で右手を使ってスキャ
ナ部前面に配置された操作部160を使用してスキャナ
操作ができる。そして、プリンタ部2の給紙部30から
給紙されプリンタ部2の上面の用紙排出部32に出力さ
れる場合はいうまでもなく、手差し給紙部44を使用す
る場合も、また用紙排出手段としてトナー画像が表面に
向くような第2の排出部66を使用する場合にも、全て
プリンタ部2の左側に集中しているので、操作が容易と
なる。
【0031】上記実施例では、リンク機構Aをスキャナ
部筐体の側板とプリンタ部筐体の側面に取り付け前方方
向下側へ引き降ろすような構成としていたが、スキャナ
部筐体の後側板95ならびにプリンタ部筐体の後側板フ
レーム119に取り付けることで、側方へ引き降ろすよ
うにすることもできる。この場合、プリンタ部筐体上面
には用紙排出部32が取り付けられるため、この用紙の
取り扱いに支障が生じないように、パラレルリンク機構
の強度を高めた上で、後側のみとすることが望ましい。
この場合、車椅子を使用する操作者は、例えばプリンタ
をの正面から見て左側に移動し、スキャナ側板に取り付
けた把手を使用してひざの上まで引き降ろしてくる。そ
うすることで、スキャナそのもの操作性が格段に改良さ
れ、出力された用紙は右手で容易に取り出すことができ
る。この場合、組み合わせて使用するプリンタとして
は、用紙搬送路がプリンタ本体右側に配置され、プリン
タ上面右側より上面に形成された排出部へ排出される形
式のものがスキャナ部の移動を円滑にさせるためには望
ましい。あるいは、下方の給紙部からプリンタ背面近傍
に背面と平行に形成した用紙搬送路を有し、プリンタ上
面奥側より手前方向へ排出される形式のプリンタも好適
に使用できる。
【0032】上記実施例では、スキャナ部を手動で移動
させる構造としていたが、これを自動で行うことも勿論
可能である。この場合、第4図に示したダンパー機構の
変わりにモーターとモーターの回転に伴って回転するス
クリューギアを設け、リンクの回転部分との間にタンジ
ェントスクリューギア機構を形成させればよい。このよ
うな機構を採用することで、比較的弱いモーターを用い
た場合でも、スキャナ載置部をゆっくり確実に移動させ
ることが可能となる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
キャナ部とプリンタ部と分離した画像読取装置におい
て、スキャナ部はプリンタ部に対して第1及び第2の位
置を変位可能に取り付けられ、しかもそれぞれの位置で
スキャナ動作が可能であることから、例えば第一の位置
をプリンタ上部、第2の位置を第1の位置よりも低い位
置に変位させることで、第1の位置では健常者が利用し
やすい比較的高い位置にスキャナを載置することがで
き、一方第2の位置へ引き降ろす場合には、車椅子を利
用した操作者が利用しやすい比較的低い位置にスキャナ
を変位させることができる。また変位機構としてスキャ
ナ部とプリンタ部とをパラレルリンク機構を採用するこ
とで簡単な構造で変位を実用化することができる。
【0034】またリンク機構にダンパーを設けてる場合
には、スキャナ部の引上げや引降ろし操作に際して、急
激な移動が生じることがなく、良好な操作性を得ること
ができる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1図は本発明の本発明の画像形成装置を説
明した斜視図である。
【図2】 第2図は本発明の画像読取装置設置台に適用
する、スキャナ部とプリンタ部とを分離したデジタル式
複写機としての画像形成装置の構造を説明する模式図で
ある。
【図3】 第3図は本発明の画像形成装置に取り付ける
リンク機構の構造を説明するための図である。
【図4】 第4図は本発明の特徴の一つであるパラレル
リンク機構を説明した模式図である。
【図5】 第5図は車椅子を利用した操作者の作業状態
を説明する図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 画像出力部(プリンタ) 3 画像読取装置(スキャナ) 102 フレーム 120 パラレルリンク機構(変位手段) 121 パラレルリンク機構(変位手段) 154 オイルダンパー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿から画像を読み取る画像読取手段
    と、シートに画像を形成する画像形成手段とを備えた画
    像形成装置において、 前記画像読取手段を画像形成手段の上部に位置する第一
    の位置と、画像形成手段の前面もしくは側面に位置する
    第二の位置とを移動自在に変位させる変位手段を備える
    と共に、少なくとも画像前記読取手段は上記第一ならび
    に第二の位置にて画像読取操作が可能な実質上水平に維
    持されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記変位手段は、画像読取手段の向かい
    合う二つ側面もしくはその近傍に配設されたそれぞれ第
    一及び第二の二つのスイングアームを画像形成手段本体
    に連結したパラレルリンク手段であり、該リンク手段の
    両端部は、画像読取手段側面と画像形成手段とに回転自
    在に連結され、 上記画像読取手段における上記第一及び第二のリンク手
    段との連結部、および画像形成手段における上記第一及
    び第二のリンク手段との各二つの連結部はともに同じ間
    隔を隔てて実質上水平な位置関係にて配置されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記リンク機構は移動動作を緩和するた
    めのダンパー機構を備えている請求項2記載の画像形成
    装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7298986B2 (en) * 2004-04-10 2007-11-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus having a movable operation panel
JP2009037188A (ja) * 2007-01-31 2009-02-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
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