JP2003100762A - シリコンウェーハの製造方法及びシリコンウェーハ - Google Patents

シリコンウェーハの製造方法及びシリコンウェーハ

Info

Publication number
JP2003100762A
JP2003100762A JP2001297032A JP2001297032A JP2003100762A JP 2003100762 A JP2003100762 A JP 2003100762A JP 2001297032 A JP2001297032 A JP 2001297032A JP 2001297032 A JP2001297032 A JP 2001297032A JP 2003100762 A JP2003100762 A JP 2003100762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon wafer
heat treatment
silicon
manufacturing
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001297032A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Shiota
孝明 塩多
Yoshinobu Nakada
嘉信 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumco Corp
Original Assignee
Sumitomo Mitsubishi Silicon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Mitsubishi Silicon Corp filed Critical Sumitomo Mitsubishi Silicon Corp
Priority to JP2001297032A priority Critical patent/JP2003100762A/ja
Publication of JP2003100762A publication Critical patent/JP2003100762A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコンウェーハの製造方法及びシリコンウ
ェーハにおいて、セコエッチング法では検出できない点
欠陥の凝集体をさらに低減すること。 【解決手段】 シリコン単結晶インゴット内での格子間
シリコン型点欠陥が支配的に存在する領域を〔I〕と
し、空孔型点欠陥が支配的に存在する領域を〔V〕と
し、格子間シリコン型点欠陥の凝集体及び空孔型点欠陥
の凝集体の数がセコエッチング法で検出下限値以下であ
るパーフェクト領域を〔P〕とするときに、パーフェク
ト領域〔P〕からなるインゴットから切り出されたシリ
コンウェーハWを、雰囲気ガスG1中で熱処理する熱処
理工程を有し、前記雰囲気ガスを、不活性ガス及び還元
性ガスの少なくとも一方とし、前記熱処理の温度を、1
100℃以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OSF、COP等
を有しないシリコンウェーハ、そしてそのシリコンウェ
ーハを雰囲気ガス中で熱処理して内部に空孔を形成し、
さらに熱処理して表層にDZ(Denuded Zone)層を形成す
るシリコンウェーハの製造方法及びこの方法で製造され
たシリコンウェーハに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高品質なシリコンウェーハとし
て、シリコン単結晶インゴット内での格子間シリコン型
点欠陥が支配的に存在する領域を〔I〕とし、空孔型点
欠陥が支配的に存在する領域を〔V〕とし、格子間シリ
コン型点欠陥の凝集体及び空孔型点欠陥の凝集体の数が
セコエッチング法で検出下限値以下であるパーフェクト
領域を〔P〕とするときに、パーフェクト領域〔P〕か
らなるインゴットから切り出されたシリコンウェーハが
開発されている。なお、空孔型点欠陥は、一つのシリコ
ン原子がシリコン結晶格子で正常な一つから離脱した空
孔による欠陥であり、また、格子間シリコン点欠陥は、
原子がシリコン結晶の格子点以外の位置(インタースチ
シャルサイト)にある場合の欠陥をいう。
【0003】すなわち、このパーフェクト領域〔P〕か
らなるシリコンウェーハは、例えば特開平1−1393
号公報に提案されているように、CZ(チョクラルスキ
ー)法によりホットゾーン内のシリコン融液からインゴ
ットをボロンコフ(Voronkov)理論に基づいた引上速度プ
ロファイルで引き上げられ、このインゴットをスライス
して作製される。このインゴットは、引上速度をV(m
m/分)とし、ルツボ中のシリコン融液とインゴットと
の界面近傍におけるインゴット鉛直方向の温度勾配をG
(℃/mm)とするとき、熱酸化処理をした際にリング
状に発生するOSF(Oxidation Induced Stacking Fau
lt;酸素誘起積層欠陥)がウェーハ中心部で消滅するよ
うに、V/G(mm2/分・℃)の値を決めて作られ
る。
【0004】上記ボロンコフ理論では、図4に示すよう
に、V/Gを横軸にとり、空孔型点欠陥濃度と格子間シ
リコン型欠陥濃度を同一の縦軸にとって、V/Gと点欠
陥濃度との関係を図式的に表現し、空孔領域と格子間シ
リコン領域の境界がV/Gによって決定されることを説
明している。より詳しくは、V/G比が臨界点以上では
空孔型点欠陥濃度が優勢なインゴットが形成される反
面、V/G比が臨界点以上では格子間シリコン型点欠陥
濃度が優勢なインゴットが形成される。図4において、
〔I〕は格子間シリコン型点欠陥が支配的であって、格
子間シリコン点欠陥が存在する領域((V/G)1
下)を示し、〔V〕はインゴット内での空孔型点欠陥が
支配的であって、空孔型点欠陥の凝集体が存在する領域
((V/G) 2以下)を示し、〔P〕は空孔型点欠陥の
凝集体及び格子間シリコン型点欠陥の凝集体の数がセコ
エッチング法の検出下限値以下であるパーフェクト領域
((V/G)1〜(V/G)2)を示す。領域〔P〕に隣
接する領域〔V〕にはOSF核を形成する領域〔OS
F〕((V/G)2〜(V/G)3)が存在する。
【0005】したがって、シリコンウェーハに供される
インゴットの引上速度プロファイルは、インゴットがホ
ットゾーン内のシリコン融液から引き上げられるとき、
温度勾配に対する引上速度の比(V/G)が格子間シリ
コン型点欠陥の凝集体の発生を防止する第1臨界比
((V/G)1)以上であって、空孔型点欠陥の凝集体
をインゴットの中央にある空孔型点欠陥が支配的に存在
する領域内に制限する第2臨界比((V/G)2)以下
に維持されるように決められる。この引上速度のプロフ
ァイルは、実験的に基準インゴットを軸方向にスライス
することやシミュレーションによって上記ボロンコフ理
論に基づいて決定される。
【0006】なお、COP等の点欠陥の凝集体が検出方
法によって検出感度、検出下限値が異なる値を示すこと
がある。そのため、パーフェクト領域〔P〕は、鏡面加
工されたシリコン単結晶をセコエッチング法、すなわち
無攪拌セコエッチングを施した後に光学顕微鏡により、
観察面積とエッチング取り代との積を検査体積として観
察した際に、フローパターン(空孔型欠陥)及び転位ク
ラスタ(格子間シリコン型点欠陥)の各凝集体が1×1
-3cm3の検査体積に対して1個欠陥が検出された場
合を検出下限値(1×103個/cm3)とするとき、点
欠陥の凝集体の数が上記検出下限値以下である領域をい
う。
【0007】一方、CZ(チョクラルスキー)法で引上
成長されたシリコン単結晶を加工して作製されたシリコ
ンウェーハは、酸素不純物を多く含んでおり、この酸素
不純物は転位や欠陥等を生じさせる酸素析出物(BMD:Bul
k Micro Defect)となる。この酸素析出物がデバイスが
形成される表面にある場合、リーク電流増大や酸化膜耐
圧低下等の原因になって半導体デバイスの特性に大きな
影響を及ぼす。
【0008】このため、シリコンウェーハ表面に対し、
高温で短時間の急速加熱・急冷の熱処理(RTA:Rapi
d Thermal Annealing)を所定の雰囲気ガス中で施し、
内部に高濃度の熱平衡の原子空孔(Vacancy:以下、単
に空孔と称す)を形成し、急冷により凍結するととも
に、この後の熱処理で表面において空孔を外方拡散させ
ることによりDZ層(無欠陥層)を均一に形成する方法
が用いられている(例えば、国際公開公報 WO 98/386
75に記載の技術)。そして、上記DZ層形成後に、上記
温度より低温で熱処理を施すことで、内部の欠陥層とし
て酸素析出核を形成・安定化してゲッタリング効果を有
するBMD層を形成する工程が採用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記シ
リコンウェーハでは、以下のような課題が残されてい
る。パーフェクト領域〔P〕といっても、上述したよう
にセコエッチング法の検出下限値以下の領域であって、
検出下限値以下の点欠陥の凝集体が存在する場合があ
る。すなわち、上記パーフェクト領域〔P〕からなるイ
ンゴットから切り出されたウェーハであっても、V/G
比を臨界点に完全に一致させることは困難であり、無欠
陥結晶が得られる条件範囲が狭いため、上記セコエッチ
ングの手法で点欠陥の凝集体が検出されなくても、例え
ば、別の検出法によるLSTD(レーサ゛・スキャタリンク゛・トモク゛ラフ
・テ゛フェクト)を検査すると、点欠陥の凝集体が検出される
場合があった。また、このようなパーフェクト領域のウ
ェーハは、面内に空孔領域と格子間Si領域が混在し
て、その後の熱処理により空孔に酸素を析出させた場合
にゲッタリング能力の不均一性が生じていた。また、こ
れに対する対策としてRTA処理により空孔を注入した
ウェーハであっても、その後のデバイス製造工程中の熱
処理によって析出の形成に使われる空孔が消滅して、析
出させることができないこともあった。
【0010】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、セコエッチング法では検出できない点欠陥の凝集
体をさらに低減することができるシリコンウェーハの製
造方法及びシリコンウェーハを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明
のシリコンウェーハの製造方法は、シリコン単結晶イン
ゴット内での格子間シリコン型点欠陥が支配的に存在す
る領域を〔I〕とし、空孔型点欠陥が支配的に存在する
領域を〔V〕とし、格子間シリコン型点欠陥の凝集体及
び空孔型点欠陥の凝集体の数がセコエッチング法で検出
下限値以下であるパーフェクト領域を〔P〕とするとき
に、パーフェクト領域〔P〕からなるインゴットから切
り出されたシリコンウェーハを、雰囲気ガス中で熱処理
する熱処理工程を有し、前記雰囲気ガスを、不活性ガス
及び還元性ガスの少なくとも一方とし、前記熱処理の温
度を、1100℃以上とすることを特徴とする。
【0012】このシリコンウェーハの製造方法では、パ
ーフェクト領域〔P〕からなるインゴットから切り出さ
れたシリコンウェーハを、雰囲気ガス中で熱処理する熱
処理工程を有し、前記雰囲気ガスを、不活性ガス及び還
元性ガスの少なくとも一方とし、前記熱処理の温度を、
1100℃以上とするので、COPやLSTD等の点欠
陥の凝集体が僅かに残存していても、後述するように、
これらの空洞欠陥を溶解・収縮させて消滅させることが
でき、点欠陥の凝集体が存在しないシリコンウェーハを
得ることができる。
【0013】また、本発明のシリコンウェーハの製造方
法は、前記熱処理工程後に、窒化ガスを含む雰囲気ガス
中で前記シリコンウェーハを熱処理して内部に新たに空
孔を形成する空孔形成工程を有する技術が採用される。
すなわち、このシリコンウェーハの製造方法では、空孔
形成工程において、窒化ガスを含む雰囲気ガス中でシリ
コンウェーハを熱処理して内部に新たに空孔を形成する
ので、内部に形成された高濃度の空孔に酸素析出物を析
出させる熱処理を施せば、高いゲッタリング効果を有す
るシリコンウェーハを得ることができる。
【0014】また、本発明のシリコンウェーハの製造方
法は、前記パーフェクト領域〔P〕からなるインゴット
から切り出されたシリコンウェーハが、予め窒化ガスを
含む雰囲気中で熱処理されて内部に新たに空孔が形成さ
れたシリコンウェーハである技術が採用される。すなわ
ち、このシリコンウェーハの製造方法では、予め窒化ガ
スを含む雰囲気中で熱処理されて内部に新たに空孔が形
成されたシリコンウェーハであるので、内部に形成され
た高濃度の空孔に酸素析出物を析出させる熱処理を施せ
ば、高いゲッタリング効果を有するシリコンウェーハを
得ることができる。
【0015】さらに、本発明のシリコンウェーハの製造
方法は、前記熱処理の温度を1280℃以下とすると共
に、該温度までの昇温速度を10℃/分以下とすること
が好ましい。すなわち、このシリコンウェーハの製造方
法では、熱処理の温度を1280℃以下とするので、高
温による酸素析出物の再溶解を防ぐことができると共
に、スリップの発生を抑制することができる。さらに、
熱処理温度までの昇温速度を10℃/分以下とするの
で、酸素析出物の消滅を防いで析出物分布を維持するこ
とができる。また、析出核の安定化を図る効果もあり、
その後のデバイス製造工程中における熱処理で空孔が消
滅することによるゲッタリング能力の低下を防ぐことも
できる。
【0016】また、本発明のシリコンウェーハの製造方
法は、前記空孔を形成するための熱処理よりも低い温度
で前記シリコンウェーハを熱処理して表層に無欠陥層を
形成すると共に内部の空孔に酸素を析出させる析出処理
工程を有する技術が採用される。すなわち、このシリコ
ンウェーハの製造方法では、析出処理工程において、空
孔を形成するための熱処理よりも低い温度でシリコンウ
ェーハを熱処理して表層に無欠陥層を形成すると共に内
部の空孔に酸素を析出させるので、デバイス形成に好適
なDZ層を表層に有する共に近接ゲッタリング効果を有
する高BMD密度領域を内部に有する高機能シリコンウ
ェーハを作製することができる。
【0017】本発明のシリコンウェーハは、シリコン単
結晶インゴット内での格子間シリコン型点欠陥が支配的
に存在する領域を〔I〕とし、空孔型点欠陥が支配的に
存在する領域を〔V〕とし、格子間シリコン型点欠陥の
凝集体及び空孔型点欠陥の凝集体の数がセコエッチング
法で検出下限値以下のパーフェクト領域を〔P〕とする
ときに、パーフェクト領域〔P〕からなるインゴットか
ら切り出されたシリコンウェーハであって、上記本発明
のシリコンウェーハの製造方法により作製されたことを
特徴とする。すなわち、このシリコンウェーハでは、上
記本発明のシリコンウェーハの製造方法により作製され
ているので、LSTD等の点欠陥の凝集体が存在しない
非常に高品質なシリコンウェーハであり、デバイス作製
において高い歩留まりを得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシリコンウェ
ーハの製造方法及びシリコンウェーハの第1実施形態
を、図1から図3を参照しながら説明する。
【0019】図1は、シリコンウェーハWを複数枚載置
可能なSiC又はシリコンのボート1を用いたバッチ式
の縦型熱処理炉を示すものである。この熱処理炉は、ボ
ート1を下方から内部に挿入可能な円筒状の石英反応管
2と、該石英反応管2の周囲を覆うように配置され石英
反応管2内のシリコンウェーハWを加熱するヒータ3
と、石英反応管2内に接続されて水素ガス等の雰囲気ガ
スG1を供給するガス供給源4と、ボート1を支持する
と共に上下動させて石英反応管2に挿入及び石英反応管
2下方に抜き出すエレベータ機構5とを備えている。
【0020】上記シリコンウェーハWは、上述したシリ
コン単結晶インゴット内での格子間シリコン型点欠陥が
支配的に存在する領域を〔I〕とし、空孔型点欠陥が支
配的に存在する領域を〔V〕とし、格子間シリコン型点
欠陥の凝集体及び空孔型点欠陥の凝集体が存在しないパ
ーフェクト領域を〔P〕とするときに、パーフェクト領
域〔P〕からなるインゴットから切り出されたシリコン
ウェーハである。
【0021】このシリコンウェーハWを、上記熱処理炉
を用いて雰囲気ガスG1中で熱処理し、残存する点欠陥
の凝集体を消滅させる方法について、以下に説明する。
【0022】まず、ボート1にシリコンウェーハWを載
置し、これをエレベータ機構5により上昇させて石英反
応管2内に挿入し配置する。そして、ヒータ3により所
定の温度まで石英反応管2内を加熱するとともに、ガス
供給源4から不活性ガス及び還元性ガスの少なくとも一
方の雰囲気ガスG1を石英反応管2内に供給して還元性
雰囲気又は不活性ガス雰囲気とし、所定時間だけシリコ
ンウェーハWを熱処理することにより行われる。
【0023】この際、上記熱処理の温度を1100℃以
上かつ1280℃以下に設定し、熱処理時間を例えば1
時間にし、また上記温度までの昇温速度を10℃/分以
下とする。なお、本実施形態では、熱処理温度1200
℃で昇温速度5℃/分に設定している。また、雰囲気ガ
スG1として還元性ガスである水素ガスを用いている。
【0024】この熱処理により、上記パーフェクト領域
〔P〕のシリコンウェーハWにCOPやLSTD等の点
欠陥の凝集体が僅かに残存していても、これらの空洞欠
陥を溶解・収縮させて消滅させることができ、点欠陥の
凝集体が存在しないシリコンウェーハを得ることができ
る。すなわち、残存している点欠陥の凝集体は空洞欠陥
であることから、上記水素ガス又はアルゴンガス中の熱
処理により、酸素の外方拡散が生じて表面の酸素濃度が
低下し、空洞の内壁酸化膜が除去されて空洞欠陥が溶解
する。さらに、溶解により活性化した空洞欠陥内に格子
間シリコンが入り込んで、凝集体が収縮し、消滅するた
めである。
【0025】なお、1100℃以上の上記熱処理とした
のは、少なくとも表面から5μmの厚さ範囲内で5×1
17cm-3以下の酸素濃度が得られ、空洞欠陥を収縮さ
せることができるためである。また、不活性ガス及び還
元性ガスの少なくとも一方の雰囲気ガスG1としたの
は、酸素や窒素を含む雰囲気ガスでは、表面が酸化又は
窒化されてしまい酸素の外方拡散を妨げてしまうためで
ある。
【0026】次に、上記熱処理を行ったシリコンウェー
ハWを、さらに内部に空孔形成のための熱処理(RTA
処理)を行う方法について、さらにこのウェーハWの表
層にDZ層を形成すると共に内部にBMD層を形成する
熱処理を施す方法について、図2及び図3を参照して説
明する。
【0027】図2は、枚葉式のRTA処理用熱処理炉を
示すものである。該熱処理炉は、図2に示すように、シ
リコンウェーハWを載置可能な円環状のサセプタ11
と、該サセプタ11を内部に収納した反応室12とを備
えている。なお、反応室12の外部には、シリコンウェ
ーハWを加熱するランプ(図示略)が配置されている。
【0028】サセプタ11は、シリコンカーバイト等で
形成されており、内側に段部11aが設けられ、該段部
11a上にシリコンウェーハWの周縁部を載置するよう
になっている。反応室12には、シリコンウェーハWの
表面に雰囲気ガスG2を供給する供給口12a及び供給
された雰囲気ガスG2を排出する排出口12bが設けら
れている。また、供給口12aは、雰囲気ガスG2の供
給源(図示略)に接続されている。
【0029】雰囲気ガスG2は、窒化ガス、例えばN2
(窒素)、NH3、NO、N2O、N22、ヒドラジン、
ジメチルヒドラジン等やこれらの混合ガス又はこれらの
窒化ガスとAr(アルゴン)、N2、O2(酸素)、H2
(水素)等との混合ガスである。なお、これらのガスの
組み合わせは、爆発や燃焼などの危険性がないように行
われる。また、本実施形態では、N2よりも分解温度が
低く、熱処理温度を低く設定可能なNH3を主とした雰
囲気ガスG2を用いている。
【0030】この熱処理炉により上記熱処理したシリコ
ンウェーハWにRTA処理(急加熱及び急冷却の熱処
理)を施すには、サセプタ11にシリコンウェーハWを
載置した後、供給口12aから上記雰囲気ガスG2をシ
リコンウェーハWの表面に供給した状態で、900℃か
ら1250℃までの範囲の熱処理温度かつ60sec以
下の熱処理時間で、短時間の急速加熱・急冷(例えば、
50℃/秒の昇温又は降温)の熱処理を行う。なお、こ
の熱処理は、上記熱処理温度での熱処理時間が短時間
(1sec未満)であるスパイクアニールを含むもので
ある。
【0031】この熱処理温度及び熱処理時間の範囲であ
れば、確実にスリップの発生を抑制すると共に、後述す
るその後の2段階熱処理により十分なDZ層及びBMD
密度を得ることができる。なお、本実施形態では、より
スリップの発生抑制に好適な条件、1100℃から11
80℃までの熱処理温度かつ30sec以下の熱処理時
間でRTA処理を行う。上記熱処理により、雰囲気ガス
中の窒化ガスがシリコンウェーハWの表面を窒化、すな
わち窒化膜を形成して、図3の(a)に示すように、内
部に空孔(Vacancy)Vを十分に注入することができ
る。
【0032】さらに、上記RTA処理後に該熱処理より
低い温度で、空孔Vへの酸素析出を行うために熱処理
(例えば、800℃4時間の熱処理)を熱処理炉等で施
すことにより、図3の(b)に示すように、表層では、
空孔の外方拡散と酸化膜形成に伴う格子間Siの注入に
よる空孔と格子間Siによる対消滅によって表層にDZ
層DZを形成すると共に、酸素析出核の安定を図り、さ
らに長時間の熱処理(例えば、1000℃16時間行う
熱処理)を施すことにより、析出物の成長を行い、内部
に高BMD密度のBMD層BMDを形成する。なお、こ
の上記DZ層形成又は酸素析出のための熱処理を特に行
わず、その後のデバイス作製工程に伴って行われる熱処
理で行っても構わない。
【0033】このようにRTA熱処理後に、該熱処理よ
りも低い温度でシリコンウェーハWを熱処理して表層に
DZ層DZを形成すると共に内部の空孔Vに酸素を析出
させBMD層BMDを形成するので、デバイス形成に好
適なDZ層DZを表層に有すると共に近接ゲッタリング
効果を有する高BMD密度のBMD層BMDを内部に有
する高機能シリコンウェーハを作製することができる。
【0034】次に、本発明に係るシリコンウェーハの製
造方法及びシリコンウェーハの第2実施形態を説明す
る。
【0035】第2実施形態と第1実施形態との異なる点
は、第1実施形態では、残存する点欠陥の凝集体を消滅
させる熱処理を行った後に、空孔形成のためのRTA処
理を行うのに対し、第2実施形態では、上記パーフェク
ト領域〔P〕からなるインゴットから切り出されたシリ
コンウェーハWを空孔形成のための上記RTA処理を行
った後に、残存する点欠陥の凝集体を消滅させる上記熱
処理を行う点である。
【0036】すなわち、本実施形態では、パーフェクト
領域〔P〕からなるインゴットから切り出され予めRT
A処理により内部に空孔が新たに注入されたシリコンウ
ェーハWに対して、残存する点欠陥の凝集体を消滅させ
る熱処理を行うので、酸素析出核形成の元である高濃度
の空孔を有すると共に、無欠陥な高品質シリコンウェー
ハを得ることができる。
【0037】なお、本実施形態では、残存する点欠陥の
凝集体を消滅させる熱処理の温度を1280℃以下とす
ると共に、該温度までの昇温速度を10℃/分以下とす
ることが好ましい。すなわち、熱処理の温度を1280
℃以下とすることにより、高温による酸素析出物の再溶
解を防ぐことができると共に、スリップの発生を抑制す
ることができる。さらに、熱処理温度までの昇温速度を
10℃/分以下とすることにより、酸素析出物の消滅を
防いで析出物分布を維持することができる。なお、本実
施形態では、昇温速度を5℃/分に設定している。
【0038】また、RTA処理後に点欠陥の凝集体を消
滅させる上記熱処理は、酸素析出核の安定化を図る効果
もあり、デバイス製造工程中における熱処理で空孔が消
滅することを防ぐこともできる。したがって、第1実施
形態では、RTA処理後に析出核安定化のための熱処理
を別途行うか、デバイス製造工程中の熱処理により、析
出核安定化を行うこととしているが、第2実施形態で
は、残存する点欠陥の凝集体を消滅させる熱処理によ
り、酸素析出核が安定化するため、析出核安定化の熱処
理工程を省略することが可能であると共に、後のデバイ
ス作製工程中の熱処理において空孔が消滅してしまうこ
とを防ぐことができる。
【0039】また、本実施形態においても第1実施形態
と同様に、空孔を形成するための上記RTA処理よりも
低い温度でシリコンウェーハWを熱処理して表層に無欠
陥層DZを形成すると共に、内部の空孔に酸素を析出さ
せれば、デバイス形成に好適なDZ層DZを表層に有す
る共に、近接ゲッタリング効果を有する高BMD密度領
域を内部に有する高機能シリコンウェーハを作製するこ
とができる。
【0040】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0041】例えば、上記各実施形態では、プラズマ化
した上記窒化ガスを雰囲気ガスとしてもよい。この場
合、上記窒化ガスがプラズマ化して活性化されているた
め、さらに表面の窒化及び空孔の注入が促進される。ま
た、雰囲気ガスが三種類以上の混合ガスである場合は、
そのうちの一種類以上がN2やNH3等の窒化ガスであれ
ばよい。また、上記雰囲気ガスの圧力は、減圧、常圧又
は加圧のいずれの状態でもよい。
【0042】また、上記各実施形態によりウェーハ表面
にRTA処理で形成される窒化膜、酸窒化膜(シリコン
酸化窒化膜)は、Si34を代表とするSixyであ
る。また、酸化膜を窒化した場合には、Si22Oを代
表とするSi2x4-1.5xが形成される。すなわち、シ
リコン酸化窒化膜が形成される。このシリコン酸化窒化
膜は、自然酸化膜、ケミカル酸化膜又は熱酸化膜を昇華
させずに窒化させたものである。また、これらの窒化膜
は、さらに膜中に水素が含まれていても構わない。な
お、効率的に空孔の注入を行うためには、なるべく表面
に酸化膜が存在しない方が好ましい。
【0043】
【実施例】次に、本発明に係る実施例により具体的に説
明する。上記パーフェクト領域〔P〕のシリコンウェー
ハWを、上記第1実施形態及び上記第2実施形態に基づ
いて実際に点欠陥の凝集体を消滅させる上記熱処理を施
した場合について、点欠陥の凝集体の数を処理前後で測
定した。その結果、上記第1実施形態及び上記第2実施
形態に基づいて処理し作製したシリコンウェーハでは、
上記処理を施す前において点欠陥の凝集体がLSTDで
10個/cm2だけ検出されていたのに対し、上記処理
後は点欠陥の凝集体が検出されず、完全に点欠陥の凝集
体が消滅していることがわかった。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。
本発明のシリコンウェーハの製造方法及びシリコンウェ
ーハによれば、パーフェクト領域〔P〕からなるインゴ
ットから切り出されたシリコンウェーハを、雰囲気ガス
中で熱処理する熱処理工程を有し、雰囲気ガスを、不活
性ガス及び還元性ガスの少なくとも一方とし、熱処理の
温度を、1100℃以上とするので、COPやLSTD
等の点欠陥の凝集体が僅かに残存していても、これらの
空洞欠陥を溶解・収縮させて消滅させることができ、点
欠陥の凝集体が存在しないシリコンウェーハを得ること
ができる。また、このシリコンウェーハを熱処理して内
部に新たに空孔を形成する、若しくは上記熱処理前に予
め熱処理して内部に空孔を形成すれば、酸素析出核形成
の元になる高濃度の空孔を有し、この空孔に、酸素析出
物を析出させる熱処理により高いゲッタリング効果を有
するシリコンウェーハを得ることができる。
【0045】また、本発明のシリコンウェーハの製造方
法及びシリコンウェーハによれば、空孔を形成するため
の熱処理よりも低い温度でシリコンウェーハを熱処理し
て表層に無欠陥層を形成すると共に内部の空孔に酸素を
析出させるので、デバイス形成に好適なDZ層を表層に
有する共に近接ゲッタリング効果を有する高BMD密度
領域を内部に有する高機能シリコンウェーハを作製する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシリコンウェーハの製造方法及
びシリコンウェーハの第1実施形態におけるバッチ式の
熱処理炉を示す概略的な全体断面図である。
【図2】 本発明に係るシリコンウェーハの製造方法及
びシリコンウェーハの第1実施形態における枚葉式の熱
処理炉を示す概略的な全体断面図である。
【図3】 本発明に係るシリコンウェーハの製造方法及
びシリコンウェーハの第1実施形態におけるRTA処理
後及びその後の酸素析出のための熱処理後のウェーハを
示す拡大断面図である。
【図4】 ボロンコフ理論に基づいた、V/G比が臨界
点以上では空孔豊富インゴットが形成され、V/G比が
臨界点以下では格子間シリコン豊富インゴットが形成さ
れ、パーフェクト領域が第1臨界比((V/G)1)以
上第2臨界比((V/G)2)以下であることを示す図
である。
【符号の説明】
1、11 サセプタ 2 石英反応管(反応室) 12 反応室 BMD BMD層 DZ DZ層(無欠陥層) G1、G2 雰囲気ガス V 空孔(Vacancy) W シリコンウェーハ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン単結晶インゴット内での格子間
    シリコン型点欠陥が支配的に存在する領域を〔I〕と
    し、空孔型点欠陥が支配的に存在する領域を〔V〕と
    し、格子間シリコン型点欠陥の凝集体及び空孔型点欠陥
    の凝集体の数がセコエッチング法で検出下限値以下であ
    るパーフェクト領域を〔P〕とするときに、パーフェク
    ト領域〔P〕からなるインゴットから切り出されたシリ
    コンウェーハを、雰囲気ガス中で熱処理する熱処理工程
    を有し、 前記雰囲気ガスを、不活性ガス及び還元性ガスの少なく
    とも一方とし、 前記熱処理の温度を、1100℃以上とすることを特徴
    とするシリコンウェーハの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシリコンウェーハの製
    造方法において、 前記熱処理工程後に、窒化ガスを含む雰囲気ガス中で前
    記シリコンウェーハを熱処理して内部に新たに空孔を形
    成する空孔形成工程を有することを特徴とするシリコン
    ウェーハの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のシリコンウェーハの製
    造方法において、 前記パーフェクト領域〔P〕からなるインゴットから切
    り出されたシリコンウェーハは、予め窒化ガスを含む雰
    囲気中で熱処理されて内部に新たに空孔が形成されたシ
    リコンウェーハであることを特徴とするシリコンウェー
    ハの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のシリコンウェーハの製
    造方法において、 前記熱処理の温度を1280℃以下とすると共に、該温
    度までの昇温速度を10℃/分以下とすることを特徴と
    するシリコンウェーハの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2から4のいずれかに記載のシリ
    コンウェーハの製造方法において、 前記空孔を形成するための熱処理よりも低い温度で前記
    シリコンウェーハを熱処理して表層に無欠陥層を形成す
    ると共に内部の空孔に酸素を析出させる析出処理工程を
    有することを特徴とするシリコンウェーハの製造方法。
  6. 【請求項6】 シリコン単結晶インゴット内での格子間
    シリコン型点欠陥が支配的に存在する領域を〔I〕と
    し、空孔型点欠陥が支配的に存在する領域を〔V〕と
    し、格子間シリコン型点欠陥の凝集体及び空孔型点欠陥
    の凝集体の数がセコエッチング法で検出下限値以下のパ
    ーフェクト領域を〔P〕とするときに、パーフェクト領
    域〔P〕からなるインゴットから切り出されたシリコン
    ウェーハであって、 請求項1から5のいずれかに記載のシリコンウェーハの
    製造方法により作製されたことを特徴とするシリコンウ
    ェーハ。
JP2001297032A 2001-09-27 2001-09-27 シリコンウェーハの製造方法及びシリコンウェーハ Pending JP2003100762A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001297032A JP2003100762A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 シリコンウェーハの製造方法及びシリコンウェーハ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001297032A JP2003100762A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 シリコンウェーハの製造方法及びシリコンウェーハ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009160059A Division JP2009224810A (ja) 2009-07-06 2009-07-06 シリコンウェーハの製造方法、シリコンウェーハ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003100762A true JP2003100762A (ja) 2003-04-04

Family

ID=19118177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001297032A Pending JP2003100762A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 シリコンウェーハの製造方法及びシリコンウェーハ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003100762A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010028065A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Sumco Corp シリコンウェーハの製造方法
JP7362508B2 (ja) 2020-02-25 2023-10-17 株式会社Screenホールディングス 熱処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010028065A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Sumco Corp シリコンウェーハの製造方法
JP7362508B2 (ja) 2020-02-25 2023-10-17 株式会社Screenホールディングス 熱処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7670965B2 (en) Production method for silicon wafers and silicon wafer
KR101076493B1 (ko) 실리콘 웨이퍼의 제조방법
KR102317547B1 (ko) 실리콘 웨이퍼의 제조방법
KR20010006202A (ko) 저결함밀도, 이상적 산소침전 실리콘
TWI471940B (zh) Silicon substrate manufacturing method and silicon substrate
JP2008207991A (ja) シリコン単結晶ウエーハの製造方法
JP2010267846A (ja) シリコンウェーハおよびその製造方法
JP4465141B2 (ja) シリコンエピタキシャルウェーハ及びその製造方法
JP2009224810A (ja) シリコンウェーハの製造方法、シリコンウェーハ
JP3778146B2 (ja) シリコンウェーハの製造方法及びシリコンウェーハ
JP2001151597A (ja) 点欠陥の凝集体が存在しないシリコンウェーハの製造方法
JP3791446B2 (ja) エピタキシャルウェーハの製造方法及びエピタキシャルウェーハ
KR101472183B1 (ko) 실리콘 웨이퍼의 열처리 방법
JP5045710B2 (ja) シリコンウェーハの製造方法
JP5997552B2 (ja) シリコンウェーハの熱処理方法
JP2004193354A (ja) シリコンウエーハの熱処理方法及びシリコンウエーハ、並びにエピタキシャルウエーハ
JP5944643B2 (ja) シリコンウェーハの熱処理方法
JP2003100762A (ja) シリコンウェーハの製造方法及びシリコンウェーハ
JP2009218620A (ja) シリコンウェーハの製造方法
JP4078822B2 (ja) シリコンウェーハの製造方法
JP3690254B2 (ja) シリコンウェーハの熱処理方法及びシリコンウェーハ
JP4345253B2 (ja) エピタキシャルウェーハの製造方法及びエピタキシャルウェーハ
US7122082B2 (en) Silicon wafer and manufacturing method thereof
JP7051560B2 (ja) シリコンウェーハの熱処理方法
JP2009073684A (ja) エピタキシャルウェーハの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20050408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081014

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090407