JP2003100372A - 雌型コンタクト - Google Patents

雌型コンタクト

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JP2003100372A
JP2003100372A JP2001289443A JP2001289443A JP2003100372A JP 2003100372 A JP2003100372 A JP 2003100372A JP 2001289443 A JP2001289443 A JP 2001289443A JP 2001289443 A JP2001289443 A JP 2001289443A JP 2003100372 A JP2003100372 A JP 2003100372A
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JP2001289443A
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Katsumasa Shimizu
克眞 清水
Yutaka Kitamura
裕 北村
Kazuhisa Betsui
一寿 別井
Toshio Shinohara
利男 篠原
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Tyco Electronics Japan GK
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Tyco Electronics AMP KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】雄型相手コンタクトに対する接圧のピークを極
力低く抑えることができる、先端に形成された縁又は折
曲部を壁に接触させる構造の弾性接触片を有する雌型コ
ンタクトを提供する。 【解決手段】雌型コンタクト1は、雄型相手コンタクト
Tを受容するリセプタクル部10を有する。リセプタク
ル部10には、雄型相手コンタクトTとの弾性接触片1
5が設けられている。リセプタクル部10を構成する壁
11には、リセプタクル部10内に雄型相手コンタクト
Tが挿入される際に弾性接触片15の先端に形成された
折曲部15fが摺動するテーパ状凹部18が形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タブ状あるいはポ
スト状の雄型相手コンタクトを受容するリセプタクル部
を有する雌型コンタクト、特に、雄型相手コンタクトが
接触する弾性接触片の先端に形成された縁又は折曲部が
リセプタクル部を構成する壁、該壁から延びる弾性板
部、あるいは弾性接触片から延びる弾性板部に接触する
構造の雌型コンタクトに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車産業等において、タブ状の雄型相
手コンタクトを受容するリセプタクル部を有する雌型コ
ンタクトが従来から用いられている。この雌型コンタク
トにおいては、雄型相手コンタクトがリセプタクル部に
受容されたときに、その雄型相手コンタクトに対して弾
性的に接触する弾性接触片を設け、この弾性接触片の先
端に形成された縁又は折曲部をリセプタクル部を構成す
る壁に接触させることがよく行われている。この理由
は、壁から弾性接触片への反力を大きくすることによっ
て雄型相手コンタクトに対しての接圧を大きくし、雄型
相手コンタクトとの電気的接触の安定性を高めるためで
ある。
【0003】従来、この種の雌型コンタクトとして、例
えば、図10に示すものが知られている(特開平9- 1
47950号公報参照)。この雌型コンタクト101
は、銅合金等の金属板を打抜き及び曲げ加工することに
よって形成され、リセプタクル部110及び電線121
を圧着接続する電線接続部120を具備している。
【0004】ここで、リセプタクル部110は、前側
(図10における左側)から後側に向けて挿入されるタ
ブ状の雄型相手コンタクト(図示せず)を受容するもの
であり、略箱型に形成されている。即ち、リセプタクル
部110は、前後方向に延びる底壁111と、底壁11
1の両側から立ち上げられた1対の側壁112と、1対
の側壁112のそれぞれから相対向する側壁に向かって
折り重なるように延び、底壁111に対向する上側頂壁
113及び下側頂壁114とを有する。
【0005】そして、リセプタクル部110には、底壁
111の前端から湾曲部115aを介して後方に向かっ
て延びる、雄型相手コンタクトとの弾性接触片115が
設けられている。この弾性接触片115は、底壁111
の前端から湾曲部115aを介して斜め後方に向かって
延びる第1平面部115bと、平面部115bの後端か
ら湾曲部115cを介して前端側に折り返された第2平
面部115dとを有している。第1平面部115bの上
面には、雄型相手コンタクトが接触する接触凸部115
fが突出形成されている。また、第2平面部115dの
前端には、底壁111の上面と接触する面を曲面状に形
成した折曲部115eが設けられている。この折曲部1
15eは、常時、底壁111の上面に接触するようにな
っている。これにより、底壁111から弾性接触片11
5への反力を大きくし、雄型相手コンタクトに対しての
接圧を大きくし、雄型相手コンタクトとの電気的接触の
安定性を高めることができる。なお、図10中、符号1
16及び117は、弾性接触片115に過応力がかかる
のを防止するための過応力防止片である。
【0006】この雌型コンタクト101のリセプタクル
部110内に雄型相手コンタクトが挿入されると、雄型
相手コンタクトは弾性接触片115の接触凸部115f
に接触し、更に雄型相手コンタクトの挿入が進行されて
挿入が完了する。これにより、雌型コンタクト101と
雄型相手コンタクトとの電気的接触が完遂される。雄型
相手コンタクトの挿入過程においては、弾性接触片11
5の湾曲部115cが底壁111側に向けて回転するす
ると共に折曲部115eが底壁111上を前方に向けて
摺動する。
【0007】また、弾性接触片の先端部をリセプタクル
部を構成する壁に当接するようにした他の雌型コンタク
トとして、例えば、図11に示すものも知られている
(実開昭62−137575号公報参照)。この雌型コ
ンタクト201は、リセプタクル部210及び電線(図
示せず)を圧着接続する電線接続部220を具備してい
る。
【0008】ここで、リセプタクル部210は、前側
(図11における右側)から後側に向けて挿入されるタ
ブ状の雄型相手コンタクト221を受容するものであ
り、略箱型に形成されている。即ち、リセプタクル部2
10は、前後方向に延びる底壁211と、底壁211の
両側から立ち上げられた1対の側壁212と、1対の側
壁212のそれぞれから相対向する側壁に向かって延
び、先端が互いに当接する頂壁213とを有している。
【0009】そして、リセプタクル部210には、底壁
211の前端から湾曲部214aを介して後方に向かっ
て延びると共に湾曲部214bを介して前端側に折り返
された、雄型相手コンタクト221との弾性接触片21
4が設けられている。そして、弾性接触片214の先端
縁は、常時、底壁211の上面に接触するようになって
いる。これにより、底壁211から弾性接触片214へ
の反力を大きくし、雄型相手コンタクトに対しての接圧
を大きくし、雄型相手コンタクトとの電気的接触の安定
性を高めることができる。なお、図11中、符号215
は、弾性接触片214に過応力がかかるのを防止するた
めの過応力防止片である。
【0010】この雌型コンタクト201のリセプタクル
部210内に雄型相手コンタクト221が挿入される
と、雄型相手コンタクト221は弾性接触片214の上
面に接触し、更に雄型相手コンタクト221の挿入が進
行されて挿入が完了する。これにより、雌型コンタクト
201と雄型相手コンタクト221との電気的接触が完
遂される。雄型相手コンタクト221の挿入過程におい
ては、弾性接触片214の自由端が底壁211上を前方
に向けて摺動するようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の雌型コンタクトにあっては、以下の問題点があっ
た。即ち、図11に示す雌型コンタクト201の場合、
弾性接触片214の先端縁が底壁211の上面に当接
し、底壁211の上面が平面で形成されているため、雄
型相手コンタクト221の挿入時において、弾性接触片
214の先端縁が斜め下方に移動することができずに前
方に向けて摩擦力が大きい状態で摺動する。このため、
雄型相手コンタクト221に対する接圧のピークが非常
に大きくなってしまうという問題がある。雄型相手コン
タクト221に対する接圧のピークが大きいと、この雌
型コンタクト201を多く用いた多極のコネクタの嵌合
時において、非常に大きな挿入力が必要となり、嵌合作
業が困難になってしまう。
【0012】また、図10に示す雌型コンタクト101
の場合、弾性接触片115の先端に形成された曲面状折
曲部115eが底壁111の上面に当接しているため、
雄型相手コンタクトの挿入時において、折曲部115e
は図11に示す弾性接触片214の場合と比べて小さな
摩擦力で前方に向けて摺動することが可能であるが、や
はり、底壁111の上面が平面で形成されているため、
折曲部115eは斜め下方に移動することができず、雄
型相手コンタクトに対する接圧のピークが大きくなって
しまうという問題があった。
【0013】従って、本発明は上述の問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的は、雄型相手コンタクトに
対する接圧のピークを極力低く抑えることができる、先
端に形成された縁又は折曲部を壁に接触させる構造の弾
性接触片を有する雌型コンタクトを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明のうち請求項1に係る雌型コンタクトは、雄
型相手コンタクトを受容するリセプタクル部を有し、前
記リセプタクル部に、前記雄型相手コンタクトとの弾性
接触片を設けた雌型コンタクトにおいて、前記リセプタ
クル部を構成する壁又は該壁から延びる弾性板部に、前
記リセプタクル部内に前記雄型相手コンタクトが挿入さ
れる際に前記弾性接触片の先端に形成された縁又は折曲
部が摺動するテーパ状凹部を形成したことを特徴として
いる。
【0015】この雌型コンタクトによれば、雄型相手コ
ンタクトの挿入時において、弾性接触片の先端に形成さ
れた縁又は折曲部がテーパ状凹部の斜面に沿って摺動す
るので、雄型相手コンタクトに対する接圧のピークを極
力低く抑えることができる。また、本発明のうち請求項
2に係る雌型コンタクトは、雄型相手コンタクトを受容
するリセプタクル部を有し、前記リセプタクル部に、前
記雄型相手コンタクトとの弾性接触片を設けた雌型コン
タクトにおいて、前記弾性接触片の先端部近傍に、前記
リセプタクル部内に前記雄型相手コンタクトが挿入され
る際に前記リセプタクル部を構成する壁から延びる弾性
板部の先端に形成された縁又は折曲部に対して摺動する
テーパ状凹部を形成したことを特徴としている。
【0016】この雌型コンタクトによれば、雄型相手コ
ンタクトの挿入時において、弾性接触片の先端部近傍に
形成されたテーパ状凹部が、リセプタクル部を構成する
壁から延びる弾性板部の先端に形成された縁又は折曲部
に対して摺動するので、雄型相手コンタクトに対する接
圧のピークを極力低く抑えることができる。さらに、本
発明のうち請求項3に係る雌型コンタクトは、雄型相手
コンタクトを受容するリセプタクル部を有し、前記リセ
プタクル部に、前記雄型相手コンタクトとの弾性接触片
を設けた雌型コンタクトにおいて、前記弾性接触片から
延びる板部に、前記リセプタクル部内に前記雄型相手コ
ンタクト挿入される際に前記弾性接触片の先端に形成さ
れた縁又は折曲部が摺動するテーパ状凹部を形成したこ
とを特徴としている。
【0017】この雌型コンタクトによれば、雄型相手コ
ンタクトの挿入時において、弾性接触片の先端に形成さ
れた縁又は折曲部が、板部のテーパ状凹部の斜面に沿っ
て摺動するので、雄型相手コンタクトに対する接圧のピ
ークを極力低く抑えることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を図面を参
照して説明する。図1は、本発明に係る雌型コンタクト
の第1実施形態の斜視図である。図2は、図1に示す雌
型コンタクトであり、(A)は平面図、(B)は正面
図、(C)は左側面図である。図3は、図2(C)の3
- 3線に沿った断面図である。図4は、雄型相手コンタ
クトが図1に示す雌型コンタクトに挿入される様子を示
し、(A)は雄型相手コンタクトが挿入される前の部分
断面図、(B)は雄型相手コンタクトの挿入完了状態の
部分断面図、(C)は雄型相手コンタクトの挿入完了後
にこのコンタクトがさらに押し込まれようとするときの
部分断面図である。
【0019】図1乃至図3に示す雌型コンタクト1は、
金属板を打抜き及び曲げ加工することによって形成さ
れ、リセプタクル部10及び電線接続部30を具備して
いる。この電線接続部30は、電線(図示せず)の芯線
を圧着するワイヤバレル31と、電線の被覆部を圧着す
るインシュレーションバレル32とからなっている。ま
た、リセプタクル部10は、前側(図3における左側)
から後側に向けて挿入されるタブ状の雄型相手コンタク
ト(図4参照)Tを受容するものであり、略箱型に形成
されている。即ち、リセプタクル部10は、前後方向に
延びる底壁11と、底壁11の両側から立ち上げられた
1対の側壁12と、1対の側壁12のそれぞれから相対
向する側壁に向かって折り重なるように延び、底壁11
と対向する上側頂壁13及び下側頂壁14とを有してい
る。この下側頂壁14の前端面は、上側頂壁13の前端
面と前後方向において一致しているが、下側頂壁14の
前後方向の長さは、上側頂壁13の同方向の長さと比べ
て短くなっている。
【0020】そして、リセプタクル部10の下側頂壁1
4からは、雄型相手コンタクトTとの弾性接触片15が
後方に向けて延びている。この弾性接触片15は、図3
に最もよく示されるように、下側頂壁14から後方に延
びて雄型相手コンタクトTの上面に接触する第1弾性接
触部15aを有する。この第1弾性接触部15aの前後
方向略中間部には、雄型相手コンタクトTの上面に接触
する接触突部15bが突出形成されている。第1弾性接
触部15aは、下側頂壁14から接触突部15bに向け
てやや斜め下方に延び、そして、接触突部15bを境に
して後端部に向けてやや斜め上方に延びている。また、
第1弾性接触部15aの後端部は、リセプタクル部10
の後端近傍に位置しており、その後端部において前端側
に折り返すように湾曲する湾曲部15cが形成されてい
る。そして、湾曲部15cの先端からは、雄型相手コン
タクトTの下面に接触する第2弾性接触部15dが前方
に向けて延びている。この第2弾性接触部15dの前後
方向略中間部には、雄型相手コンタクトTの下面に接触
する接触突部15eが突出形成されている。第2弾性接
触部15dは、湾曲部15cの先端から接触突部15e
に向けて斜め上方に延び、そして、接触突部15eを境
にして前端に形成された折曲部15fに向けて斜め下方
に延びている。第2弾性接触部15dの折曲部15fの
下面は、湾曲面で構成されている。
【0021】そして、図3及び図4(A)に示すよう
に、雄型相手コンタクトTがリセプタクル10内に挿入
される前の自由状態においては、第1弾性接触部15a
の後端近傍は上側頂壁13の下面に当接すると共に、第
1弾性接触部15aの前後方向中間部は上側頂壁13の
下面から離間して隙間16が形成されている。また、こ
の自由状態においては、第2弾性接触部15dの折曲部
15fは底壁11から離間して隙間17が形成されてい
る。
【0022】一方、第2弾性接触部15dの折曲部15
f近傍の底壁11には、リセプタクル部10内に雄型相
手コンタクトTが挿入される際に折曲部15fが摺動す
る、前端側に向かって次第に深くなる斜面18aを有す
るテーパ状凹部18が形成されている。第2弾性接触部
15dの折曲部15fは、リセプタクル部10内に雄型
相手コンタクトTが挿入される際に、テーパ状凹部18
の斜面18aに接触することになり、これにより、弾性
接触片15は先端部が底壁11に当接した構造となる。
そして、テーパ状凹部18の斜面18aと底壁11の上
面とのなす角度は、2度〜8度であることが好ましい。
この角度が2度よりも小さいと、角度が浅過ぎて、折曲
部15fが摺動する際の摩擦力が大きくなり、雄型相手
コンタクトTに対する接圧のピークが大きくなってしま
う。一方、前述の角度が8度よりも大きいと、折曲部1
5fが動き出す際における摩擦力は小さくなるものの、
逆にテーパ状凹部18の斜面18aから折曲部15fに
対する反力が小さくなり、雄型相手コンタクトTに対す
る接圧そのものが小さくなってしまうという問題があ
る。
【0023】また、図1及び図3に示すように、リセプ
タクル部10の底壁11の前端部には、第2弾性接触部
15dの前端を略覆う保護片19が設けられている。こ
の保護片19は、底壁11の前端部から立ち上がる前壁
部19a及び前壁部19aの上端から後方に向けて延び
る上壁部19bからなる略L字形で構成されている。保
護片19は、第2弾性接触部15dの前端を外部から保
護する機能を有し、雄型相手コンタクトTが前端に当接
すること等による第2弾性接触部15dの損傷を防止す
る。また、何らかの要因によって第2弾性接触部15d
の前端が上方に付勢されたときに、前端を保護片19の
上壁部19bの下面に当接させることによって湾曲部1
5cに過応力がかかるのを防止する。更に、雄型相手コ
ンタクトTがリセプタクル部10内に挿入される際に、
保護片19の上壁部19bは雄型相手コンタクトTの下
方への動きを規制し、雄型相手コンタクトTが第2弾性
接触部15dの傾斜部に当接して弾性接触片15が塑性
変形してしまうことを防止する。
【0024】また、保護片19の前壁部19aには、底
壁11の前端部から上方に延びる透孔19cが形成され
ている。この透孔19cは、雄型相手コンタクトTが挿
入される前の自由状態において第2弾性接触部15dの
折曲部15fと底壁11との間に形成される隙間17
を、外部からCCDカメラ等の測定手段により測定し、
寸法管理するために形成されている。
【0025】なお、図3において、符号20は過応力防
止片であり、第2弾性接触部15dが過度に下方に撓む
ときに第2弾性接触部15dの下面に当接し、弾性接触
片15に過応力がかかるのを防止している。図1乃至図
3に示す雌型コンタクト1は、図示しないコネクタハウ
ジングのコンタクト収容通路に挿入され、この収容通路
に形成された弾性ランスが底壁11に形成された開口部
21に係合し、これによりコネクタハウジングに係止さ
れて収容される。この際に、雌型コンタクト1の逆差し
は、側壁12から延出する1対の逆差し防止片22及び
上側頂壁13から突出する逆差し防止切起23とコネク
タハウジングのコンタクト収容通路との協働により回避
される。
【0026】次に、図1乃至図3に示す雌型コンタクト
1に雄型相手コンタクトTが挿入されるときの作用につ
いて図4を参照して説明する。先ず、相手コンタクトT
がリセプタクル部10内に挿入される前の自由状態で
は、図4(A)に示すように、第1弾性接触部15aの
後端近傍は上側頂壁13の下面に当接すると共に、第1
弾性接触部15aの前後方向中間部は上側頂壁13の下
面から離間して隙間16が形成されている。また、第2
弾性接触部15dの折曲部15fは底壁11から離間し
て隙間17が形成されている。
【0027】そして、雄型相手コンタクトTがリセプタ
クル部10内に前方から挿入されるときには、雄型相手
コンタクトTの先端傾斜部が第1弾性接触部15aの接
触突部15b及び第2弾性接触部15dの接触突部15
eに当接して第2弾性接触部15dの折曲部15fの下
面は底壁11に形成されたテーパ状凹部18の斜面18
aに接触する。雄型相手コンタクトTの挿入前において
は、第2弾性接触部15dの折曲部15fは底壁11か
ら離間し、第2弾性接触部15dは底壁11から反力を
受けないので、この雄型相手コンタクトTの挿入初期に
おける挿入力のピークを比較的低く抑えることができ
る。
【0028】この状態で、雄型相手コンタクトTを更に
挿入すると、図4(B)に示す雄型相手コンタクトTの
挿入完了状態となる。このとき、第1弾性接触部15a
及び第2弾性接触部15dの接触突部15b、15e間
が雄型相手コンタクトTの板厚により押し広げられ、湾
曲部15cが下方に移動して第1弾性接触部15aの後
端近傍と上側頂壁13との間に隙間24が形成されると
共に、第2弾性接触部15dの折曲部15fがテーパ状
凹部18の斜面18aに沿って斜め下方に摺動する。こ
のため、雄型相手コンタクトTに対する接圧のピークを
極力低く抑えることができる。よって、この雌型コンタ
クト1を多く用いた多極のコネクタの嵌合時において、
小さな挿入力で済むことになり、嵌合作業を容易に行う
ことができる。なお、第2弾性接触部15dの折曲部1
5fは、テーパ状凹部18の斜面18aに接触している
ことから、雄型相手コンタクトTに対する接圧そのもの
が極端に小さくなることはなく、雄型相手コンタクトT
との電気的接触の安定性が低くなることはない。
【0029】そして、図4(B)に示す雄型相手コンタ
クトTの挿入完了状態から雄型相手コンタクトTがさら
に押し込まれようとしたときには、図4(C)に示すよ
うに、湾曲部15cが上方に移動して第1弾性接触部1
5aの後端近傍は上側頂壁13に再度当接する。この理
由を説明すると、相手コンタクトTの挿入完了後におい
ては、相手コンタクトTと弾性接触片15との間の摩擦
係数は、相手コンタクトTの挿入初期と異なり静摩擦係
数となる。このため、相手コンタクトTと弾性接触片1
5との間の摩擦力は、挿入初期の摩擦力よりも大きくな
るので、雄型相手コンタクトTの進行に伴って弾性接触
片15が引きずられ、湾曲部15cが上方に移動するの
である。このように、第1弾性接触部15aの後端近傍
が上側頂壁13に当接することにより、第1弾性接触部
15a及び第2弾性接触部15dの接触突部15b,1
5eと雄型相手コンタクトTとの間の接圧が大きくな
り、雄型相手コンタクトTが更に進行することが阻止さ
れる。
【0030】従って、雌型コンタクト1を固定したコネ
クタハウジングが振動に供せられた場合、雄型相手コン
タクトTは挿入完了状態からさらに押し込まれようとす
るが、前述のように、第1弾性接触部15aの後端近傍
が上側頂壁13に当接して雄型相手コンタクトTが更に
進行することが阻止されるので、コネクタハウジングか
らの弾性接触片15への振動の伝達を緩和するばね部を
用いることなく、第1弾性接触部15a及び第2弾性接
触部15dの接触突部15b,15eと相手コンタクト
Tとの間の微摺動磨耗が低減される。
【0031】また、雌型コンタクト1は、コネクタハウ
ジングからの弾性接触片15への振動の伝達を緩和する
ばね部を用いることなく、全体を通して局部的に細くな
る部分がなく、極めて細い導電路が形成されていないの
で、比較的大電流を流すのに好適なものとすることがで
きる。更に、雌型コンタクト1は、金属板の打抜き及び
曲げ加工によって形成され、単一部品で構成されるた
め、コンタクトの組立性、生産性は良好である。
【0032】次に、本発明に係る雌型コンタクトの第2
実施形態を図5を参照して説明する。図5は本発明に係
る雌型コンタクトの第2実施形態の主要部の部分断面図
である。図5に示す雌型コンタクト41は、図1乃至図
3に示す雌型コンタクト1と基本構成は同様であるが、
リセプタクル部42の構成がリセプタクル部10の構成
と相違している。
【0033】即ち、リセプタクル部42は、前後方向に
延びる底壁43と、底壁43の両側から立ち上げられた
1対の側壁44と、1対の側壁44のそれぞれから相対
向する側壁に向かって折り重なるように延び、底壁43
と対向する上側頂壁45及び下側頂壁46とを有する略
箱形に形成されている。そして、リセプタクル部42の
底壁43の前端からは、雄型相手コンタクト(図示せ
ず)との弾性接触片47がリセプタクル部42内に折り
返され、後方に向けて延びている。この弾性接触片47
は、底壁43の前端から折り返されて底壁43上に重な
る折重部47aと、折重部47aから後方に向かって斜
め上方に延びる第1弾性部47bと、第1弾性部47b
の最上部から折り曲げられて後方に向かって斜め下方に
延びる第2弾性部47dとを具備している。第1弾性部
47bと第2弾性部47dとの折り曲げ部分には、雄型
相手コンタクトの下面に接触する接触突部47cが突出
形成されている。また、第2弾性部47dの後端部に
は、後方に向かって斜め上方に折り曲げられる折曲部4
7eが形成されている。なお、下側頂壁46には、雄型
相手コンタクトの上面に接触する隆起部46aが突出形
成されている。
【0034】一方、折曲部47e近傍の底壁43には、
自由状態で折曲部47eの下面が接触し、リセプタクル
部42内に雄型相手コンタクトが挿入される際に折曲部
47eが摺動する、後端側に向かって次第に深くなる斜
面48aを有するテーパ状凹部48が形成されている。
雄型相手コンタクトをリセプタクル部42内に挿入する
と、接触突部47cが第1弾性部47b及び第2弾性部
47dによって弾性支持されつつ雄型相手コンタクトに
より下方に移動し、折曲部47eの下面がテーパ状凹部
48の斜面48aに沿って斜め下方に摺動する。折曲部
47eの下面は、テーパ状凹部48の斜面48aに常時
接触しているため、底壁43から弾性接触片47への反
力を大きくし、雄型相手コンタクトに対しての接圧を大
きくし、雄型相手コンタクトとの電気的接触の安定性を
高めることができる。但し、折曲部47eの下面がテー
パ状凹部48の斜面48aに沿って斜め下方に摺動する
ため、本実施形態にあっても、雄型相手コンタクトに対
する接圧のピークを極力低く抑えることができる。よっ
て、この雌型コンタクト41を多く用いた多極のコネク
タの嵌合時において、小さな挿入力で済むことになり、
嵌合作業を容易に行うことができる。
【0035】さらに、本発明に係る雌型コンタクトの第
3実施形態を図6を参照して説明する。図6は本発明に
係る雌型コンタクトの第3実施形態の主要部の部分断面
図である。図6に示す雌型コンタクト51は、図1乃至
図3に示す雌型コンタクト1と基本構成は同様である
が、リセプタクル部52の構成がリセプタクル部10の
構成と相違している。
【0036】即ち、リセプタクル部52は、前後方向に
延びる底壁53と、底壁53の両側から立ち上げられた
1対の側壁54と、1対の側壁54のそれぞれから相対
向する側壁に向かって折り重なるように延び、底壁53
と対向する上側頂壁55及び下側頂壁56とを有する略
箱形に形成されている。そして、底壁53の前端から
は、湾曲部57aを介して後方に向かって延びる、雄型
相手コンタクトとの弾性接触片57が設けられている。
この弾性接触片57は、底壁53の前端から湾曲部57
aを介して斜め後方に向かって延びる第1平板部57b
と、第1平板部57bの後端から湾曲部57cを介して
前端側に折り返された第2平板部57dとを有してい
る。第1平板部57bの上面には、雄型相手コンタクト
の下面が接触する接触凸部57fが突出形成されてい
る。また、第2平板部57dの前端には、底壁53の上
面と接触する面を曲面状に形成した折曲部57eが設け
られている。また、折曲部57eから上方に向けて過応
力防止片59aが延び、過応力防止片59aと対向する
ように底壁53から上方に向けて59bが延びている。
なお、下側頂壁56には、雄型相手コンタクトの上面に
接触する隆起部56aが突出形成されている。
【0037】一方、折曲部57e近傍の底壁53には、
自由状態で折曲部57eの下面が接触し、リセプタクル
部52内に雄型相手コンタクトが挿入される際に折曲部
57eが摺動する、前端側に向かって次第に深くなる斜
面58aを有するテーパ状凹部58が形成されている。
雄型相手コンタクトをリセプタクル部52内に挿入する
と、接触凸部57fが弾性接触片57によって弾性支持
されつつ雄型相手コンタクトにより下方に移動し、折曲
部57eの下面がテーパ状凹部58の斜面58aに沿っ
て斜め下方に摺動する。折曲部57eの下面は、テーパ
状凹部58の斜面58aに常時接触しているため、底壁
53から弾性接触片57への反力を大きくし、雄型相手
コンタクトに対しての接圧を大きくし、雄型相手コンタ
クトとの電気的接触の安定性を高めることができる。但
し、折曲部57eの下面がテーパ状凹部58の斜面58
aに沿って斜め下方に摺動するため、本実施形態にあっ
ても、雄型相手コンタクトに対する接圧のピークを極力
低く抑えることができる。よって、この雌型コンタクト
51を多く用いた多極のコネクタの嵌合時において、小
さな挿入力で済むことになり、嵌合作業を容易に行うこ
とができる。
【0038】次に、本発明に係る雌型コンタクトの第4
実施形態を図7を参照して説明する。図7は本発明に係
る雌型コンタクトの第4実施形態の主要部の部分断面図
である。図7に示す雌型コンタクト61も、図1乃至図
3に示す雌型コンタクト1と基本構成は同様であるが、
リセプタクル部62の構成がリセプタクル部10の構成
と相違している。
【0039】即ち、リセプタクル部62は、前後方向に
延びる底壁63と、底壁63の両側から立ち上げられた
1対の側壁64と、1対の側壁64のそれぞれから相対
向する側壁に向かって折り重なるように延び、底壁63
と対向する上側頂壁65及び下側頂壁66とを有する略
箱形に形成されている。そして、リセプタクル部62の
底壁63の前端からは、雄型相手コンタクト(図示せ
ず)との弾性接触片67がリセプタクル部62内に折り
返され、後方に向けて延びている。この弾性接触片67
は、底壁63の前端から湾曲部67aを介して折り返さ
れ、弾性接触片67の後端部には、後方に向かってやや
斜め上方に折り曲げられる折曲部67bが設けられてい
る。弾性接触片67の前後方向略中央部には、雄型相手
コンタクトの下面に接触する接触突部67cが突出形成
されている。なお、下側頂壁66には、雄型相手コンタ
クトの上面に接触する隆起部66aが突出形成されてい
る。
【0040】一方、底壁63の後端側には、前方に向か
って斜め上方に折曲部67b近傍に至るまで延びる弾性
板部68が切り起こされている。弾性板部68の前端部
には、自由状態で折曲部67bが所定間隔を持って離間
し、リセプタクル部62内に雄型相手コンタクトが挿入
される際に折曲部67bの下面が摺動する、後端側に向
かって次第に深くなる斜面69aを有するテーパ状凹部
69が形成されている。雄型相手コンタクトをリセプタ
クル部62内に挿入すると、接触突部67cが弾性接触
片67によって弾性支持されつつ雄型相手コンタクトに
より下方に移動し、折曲部67bの下面がテーパ状凹部
69の斜面69aに接触するとともに該斜面69aに沿
って斜め下方に摺動する。折曲部67bの下面がテーパ
状凹部69の斜面69aに接触すると、弾性板部68の
作用によって底壁63から弾性接触片67への反力を大
きくし、雄型相手コンタクトに対しての接圧を大きく
し、雄型相手コンタクトとの電気的接触の安定性を高め
ることができる。但し、折曲部67bの下面がテーパ状
凹部69の斜面69aに沿って斜め下方に摺動するた
め、本実施形態にあっても、雄型相手コンタクトに対す
る接圧のピークを極力低く抑えることができる。よっ
て、この雌型コンタクト61を多く用いた多極のコネク
タの嵌合時において、小さな挿入力で済むことになり、
嵌合作業を容易に行うことができる。
【0041】次に、本発明に係る雌型コンタクトの第5
実施形態を図8を参照して説明する。図8は本発明に係
る雌型コンタクトの第5実施形態の主要部の部分断面図
である。図8に示す雌型コンタクト71も、図1乃至図
3に示す雌型コンタクト1と基本構成は同様であるが、
リセプタクル部72の構成がリセプタクル部10の構成
と相違している。
【0042】即ち、リセプタクル部72は、前後方向に
延びる底壁73と、底壁73の両側から立ち上げられた
1対の側壁74と、1対の側壁74のそれぞれから相対
向する側壁に向かって折り重なるように延び、底壁73
と対向する上側頂壁75及び下側頂壁76とを有する略
箱形に形成されている。そして、リセプタクル部72の
底壁73の前端からは、雄型相手コンタクト(図示せ
ず)との弾性接触片77がリセプタクル部72内に折り
返され、後方に向けて延びている。この弾性接触片77
は、底壁73の前端から湾曲部77aを介して折り返さ
れている。弾性接触片77の前後方向略中央部には、雄
型相手コンタクトの下面に接触する接触突部77bが突
出形成されている。なお、下側頂壁76には、雄型相手
コンタクトの上面に接触する隆起部76aが突出形成さ
れている。
【0043】一方、底壁73の後端側には、前方に向か
って斜め上方に弾性接触片77の後端近傍に至るまで延
びる弾性板部78が切り起こされている。弾性板部78
の前端部には、前方に向かって斜め上方に延びてから斜
め下方に向けて折り曲げられる折曲部78aが形成され
ている。そして、弾性接触片77の後端部近傍には、自
由状態で弾性板部78の折曲部78aの上面が接触し、
リセプタクル部72内に雄型相手コンタクトが挿入され
る際に折曲部78aに対して摺動する、前端側に向かっ
て次第に深くなる斜面79aを有するテーパ状凹部79
が形成されている。雄型相手コンタクトをリセプタクル
部72内に挿入すると、接触突部77bが弾性接触片7
7によって弾性支持されつつ雄型相手コンタクトにより
下方に移動し、テーパ状凹部79の斜面79aが弾性板
部78の折曲部78aに対して摺動する。テーパ状凹部
79の斜面79aは折曲部78aに常時接触しているた
め、弾性板部78の作用によって底壁73から弾性接触
片77への反力を大きくし、雄型相手コンタクトに対し
ての接圧を大きくし、雄型相手コンタクトとの電気的接
触の安定性を高めることができる。但し、前端側に向か
って次第に深くなるテーパ状凹部79の斜面79aが弾
性板部78の折曲部78aに対して摺動するため、本実
施形態にあっても、雄型相手コンタクトに対する接圧の
ピークを極力低く抑えることができる。よって、この雌
型コンタクト71を多く用いた多極のコネクタの嵌合時
において、小さな挿入力で済むことになり、嵌合作業を
容易に行うことができる。
【0044】さらに、本発明に係る雌型コンタクトの第
6実施形態を図9を参照して説明する。図9は本発明に
係る雌型コンタクトの第6実施形態の主要部の部分断面
図である。図9に示す雌型コンタクト81も、図1乃至
図3に示す雌型コンタクト1と基本構成は同様である
が、リセプタクル部82の構成がリセプタクル部10の
構成と相違している。
【0045】即ち、リセプタクル部82は、前後方向に
延びる底壁83と、底壁83の両側から立ち上げられた
1対の側壁84と、1対の側壁84のそれぞれから相対
向する側壁に向かって折り重なるように延び、底壁83
と対向する上側頂壁85及び下側頂壁86とを有する略
箱形に形成されている。そして、リセプタクル部82の
下側長壁86の前端からは、雄型相手コンタクト(図示
せず)との弾性接触片87がリセプタクル部82内に折
り返され、後方に向けて延びている。この弾性接触片8
7は、下側頂壁86の前端から湾曲部87aを介して折
り返され、弾性接触片87の後端部には、やや上方に突
出するように折り曲げられた折曲部87bが形成されて
いる。弾性接触片87の折曲部87bよりやや前側に
は、雄型相手コンタクトの上面に接触する接触突部87
cが突出形成されている。
【0046】そして、弾性接触片87の一側縁には、下
側頂壁86と弾性接触片87との間に位置するように弾
性接触片87の一側縁から折り返された板部88が設け
られている。この板部88の後端近傍には、自由状態で
折曲部87bが所定間隔を持って離間し、リセプタクル
部82内に雄型相手コンタクトが挿入される際に折曲部
87bの上面が摺動する、後端側に向かって次第に深く
なる斜面89aを有するテーパ状凹部89が形成されて
いる。雄型相手コンタクトをリセプタクル部82内に挿
入すると、接触突部87cが雄型相手コンタクトにより
下方に移動し、折曲部87bの上面がテーパ状凹部89
の斜面89aに接触するとともに該斜面89aに沿って
斜め上方に摺動する。折曲部87bの上面がテーパ状凹
部89の斜面89aに接触すると、板部88の作用によ
って下側頂壁86から弾性接触片87への反力を大きく
し、雄型相手コンタクトに対しての接圧を大きくし、雄
型相手コンタクトとの電気的接触の安定性を高めること
ができる。但し、折曲部87bの上面がテーパ状凹部8
9の斜面89aに沿って斜め上方に摺動するため、本実
施形態にあっても、雄型相手コンタクトに対する接圧の
ピークを極力低く抑えることができる。よって、この雌
型コンタクト81を多く用いた多極のコネクタの嵌合時
において、小さな挿入力で済むことになり、嵌合作業を
容易に行うことができる。
【0047】以上、本発明の実施形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されず、種々の変更を行う
ことができる。例えば、図1乃至図9に示すいずれの実
施形態にあっても、弾性接触片15,47,57,6
7,87の先端に形成された折曲部15f,47e,5
7e,67b,87bあるいは弾性板部78の先端に形
成された折曲部78aがテーパ状凹部18,48,5
8,69、89,79に対して摺動するようになってい
るが、いずれの場合であっても、弾性接触片の先端に形
成された縁あるいは弾性板部の先端に形成された縁がテ
ーパ状凹部に対して摺動するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係る雌型コンタクトによれば、雄型相手コンタク
トの挿入時において、弾性接触片の先端に形成された縁
又は折曲部がテーパ状凹部の斜面に沿って摺動するの
で、雄型相手コンタクトに対する接圧のピークを極力低
く抑えることができる。このため、この雌型コンタクト
を多く用いた多極のコネクタの嵌合時において、小さな
挿入力で済むことになり、嵌合作業を容易に行うことが
できる。
【0049】また、本発明のうち請求項2に係る雌型コ
ンタクトによっても、雄型相手コンタクトの挿入時にお
いて、弾性接触片の先端部近傍に形成されたテーパ状凹
部が、リセプタクル部を構成する壁から延びる弾性板部
の先端に形成された縁又は折曲部に対して摺動するの
で、雄型相手コンタクトに対する接圧のピークを極力低
く抑えることができる。
【0050】さらに、本発明のうち請求項3に係る雌型
コンタクトによっても、雄型相手コンタクトの挿入時に
おいて、弾性接触片の先端に形成された縁又は折曲部
が、板部のテーパ状凹部の斜面に沿って摺動するので、
雄型相手コンタクトに対する接圧のピークを極力低く抑
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る雌型コンタクトの第1実施形態の
斜視図である。
【図2】図1に示す雌型コンタクトであり、(A)は平
面図、(B)は正面図、(C)は左側面図である。
【図3】図2(C)の3- 3線に沿った断面図である。
【図4】雄型相手コンタクトが図1に示す雌型コンタク
トに挿入される様子を示し、(A)は雄型相手コンタク
トが挿入される前の部分断面図、(B)は雄型相手コン
タクトの挿入完了状態の部分断面図、(C)は雄型相手
コンタクトの挿入完了後にこのコンタクトがさらに押し
込まれようとするときの部分断面図である。
【図5】本発明に係る雌型コンタクトの第2実施形態の
主要部の部分断面図である。
【図6】本発明に係る雌型コンタクトの第3実施形態の
主要部の部分断面図である。
【図7】本発明に係る雌型コンタクトの第4実施形態の
主要部の部分断面図である。
【図8】本発明に係る雌型コンタクトの第5実施形態の
主要部の部分断面図である。
【図9】本発明に係る雌型コンタクトの第6実施形態の
主要部の部分断面図である。
【図10】従来例の雌型コンタクトを示す、一部を断面
した斜視図である。
【図11】従来の他の例の雌型コンタクトを示す、一部
を断面した斜視図である。
【符号の説明】
1,41,51,61,71,81 雌型コンタクト 10,42,52,62,72,82 リセプタクル部 11,43,53,63,73,83 底壁 12,44,54,64,74,84 側壁 13,45,55,65,75,85 上側頂壁 14,46,56,66,76,86 下側頂壁 15,47,57,67,77,87 弾性接触片 15f,47e,57e,67b,78a,87b 折
曲部 18,48,58,69,79,89 テーパ状凹部 68,78 弾性板部 88 板部 T 雄型相手コンタクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 裕 神奈川県川崎市高津区久本3丁目5番8号 タイコ エレクトロニクス アンプ株式 会社内 (72)発明者 別井 一寿 神奈川県川崎市高津区久本3丁目5番8号 タイコ エレクトロニクス アンプ株式 会社内 (72)発明者 篠原 利男 神奈川県川崎市高津区久本3丁目5番8号 タイコ エレクトロニクス アンプ株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】雄型相手コンタクトを受容するリセプタク
    ル部を有し、前記リセプタクル部に、前記雄型相手コン
    タクトとの弾性接触片を設けた雌型コンタクトにおい
    て、 前記リセプタクル部を構成する壁又は該壁から延びる弾
    性板部に、前記リセプタクル部内に前記雄型相手コンタ
    クトが挿入される際に前記弾性接触片の先端に形成され
    た縁又は折曲部が摺動するテーパ状凹部を形成したこと
    を特徴とする雌型コンタクト。
  2. 【請求項2】雄型相手コンタクトを受容するリセプタク
    ル部を有し、前記リセプタクル部に、前記雄型相手コン
    タクトとの弾性接触片を設けた雌型コンタクトにおい
    て、 前記弾性接触片の先端部近傍に、前記リセプタクル部内
    に前記雄型相手コンタクトが挿入される際に前記リセプ
    タクル部を構成する壁から延びる弾性板部の先端に形成
    された縁又は折曲部に対して摺動するテーパ状凹部を形
    成したことを特徴とする雌型コンタクト。
  3. 【請求項3】雄型相手コンタクトを受容するリセプタク
    ル部を有し、前記リセプタクル部に、前記雄型相手コン
    タクトとの弾性接触片を設けた雌型コンタクトにおい
    て、 前記弾性接触片から延びる板部に、前記リセプタクル部
    内に前記雄型相手コンタクト挿入される際に前記弾性接
    触片の先端に形成された縁又は折曲部が摺動するテーパ
    状凹部を形成したことを特徴とする雌型コンタクト。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100871443B1 (ko) * 2007-03-09 2008-12-03 한국단자공업 주식회사 리셉터클 단자를 제조하는 방법 및 그 방법에 의해 제작된리셉터클 단자
JP2012038553A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Sumitomo Wiring Syst Ltd 端子金具及びコネクタ
JP2021057184A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 住友電装株式会社 雄端子、および雄コネクタ

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