JP2003100229A - カラー陰極線管 - Google Patents
カラー陰極線管Info
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- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/02—Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
- H01J29/06—Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
- H01J29/07—Shadow masks for colour television tubes
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- H01J29/06—Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
- H01J29/07—Shadow masks for colour television tubes
- H01J29/073—Mounting arrangements associated with shadow masks
-
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
- H01J2229/07—Shadow masks
- H01J2229/0705—Mounting arrangement of assembly to vessel
- H01J2229/0711—Spring and plate (clip) type
Landscapes
- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】シャドウマスクのドーミング現象を適性に補正
し、かつシャドウマスク構体の着脱作業の効率を向上さ
せる。 【解決手段】懸架スプリング8のシャドウマスク構体の
フレームと固定するベース部81とスタッドピン9に係
止する係止穴をもつ平坦部821に連接する斜面部82
2を有するスプリング部82の各一端を連結部83で連
結してなり、斜面部822の引き起こし角度θを9.3
度以下、連結部83のスカート側の表面とスタッドピン
の先端との間隔dを1.9mm以上、好ましくは2.4
mm以上、連結部83のフレームとの間隔Fを3.5m
m以下、好ましくは3.0mm以下、斜面部822の長
さLを20mm以上とした。
し、かつシャドウマスク構体の着脱作業の効率を向上さ
せる。 【解決手段】懸架スプリング8のシャドウマスク構体の
フレームと固定するベース部81とスタッドピン9に係
止する係止穴をもつ平坦部821に連接する斜面部82
2を有するスプリング部82の各一端を連結部83で連
結してなり、斜面部822の引き起こし角度θを9.3
度以下、連結部83のスカート側の表面とスタッドピン
の先端との間隔dを1.9mm以上、好ましくは2.4
mm以上、連結部83のフレームとの間隔Fを3.5m
m以下、好ましくは3.0mm以下、斜面部822の長
さLを20mm以上とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャドウマスク型
のカラー陰極線管に係り、特に、コーナー支持方式のシ
ャドウマスクを備えたカラー陰極線管に関する。
のカラー陰極線管に係り、特に、コーナー支持方式のシ
ャドウマスクを備えたカラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】画像や映像表示デバイスとして、色選択
電極として多数のビーム通過孔を有するシャドウマスク
を備えた、所謂シャドウマスク型カラー陰極線管が広く
使用されている。この種のカラー陰極線管は、表面が球
面または平坦あるいは略平坦で、内面が前記表面側に湾
曲した曲面をもつ略矩形状のパネル部を有している。こ
のパネル部の内面に複数色(通常は、赤:R、緑:G、
青:Bの3色)の蛍光体をドット状あるいはすだれ状、
もしくは短冊状に配列した蛍光面を形成してある。上記
蛍光面に対して複数本(通常は3本)の電子ビームを出
射する電子銃を収納したネック部を漏斗状のファンネル
部で上記パネル部に連接して一体化し、真空外囲器を構
成している。
電極として多数のビーム通過孔を有するシャドウマスク
を備えた、所謂シャドウマスク型カラー陰極線管が広く
使用されている。この種のカラー陰極線管は、表面が球
面または平坦あるいは略平坦で、内面が前記表面側に湾
曲した曲面をもつ略矩形状のパネル部を有している。こ
のパネル部の内面に複数色(通常は、赤:R、緑:G、
青:Bの3色)の蛍光体をドット状あるいはすだれ状、
もしくは短冊状に配列した蛍光面を形成してある。上記
蛍光面に対して複数本(通常は3本)の電子ビームを出
射する電子銃を収納したネック部を漏斗状のファンネル
部で上記パネル部に連接して一体化し、真空外囲器を構
成している。
【0003】上記パネル部の内面の蛍光面に近接させた
位置には、当該パネル部の形状に応じた略々矩形状の支
持フレーム(またはマスクフレーム。以下、単にフレー
ムとも言う)に外周を取り付けた外形が略矩形状で蛍光
面側に膨出した形状を有するシャドウマスクおよびパネ
ル部のスカート部内壁に植立したスタッドピンに係合す
る懸架スプリングとで構成したシャドウマスク構体が設
置されている。
位置には、当該パネル部の形状に応じた略々矩形状の支
持フレーム(またはマスクフレーム。以下、単にフレー
ムとも言う)に外周を取り付けた外形が略矩形状で蛍光
面側に膨出した形状を有するシャドウマスクおよびパネ
ル部のスカート部内壁に植立したスタッドピンに係合す
る懸架スプリングとで構成したシャドウマスク構体が設
置されている。
【0004】このシャドウマスク構体には、フレームの
少なくとも3ヵ所に溶接等で固定して当該フレームの辺
に沿って設けた懸架スプリング(板状スプリング、リー
フスプリングとも言う)を固定してある。このスプリン
グの遊端には係止穴を有し、この係止穴をパネル部の内
壁(スカート部内壁)に埋設したスタッドピンに係合さ
せてシャドウマスク構体を上記蛍光面と所定の間隙を持
たせて支持している。懸架スプリングの設置箇所は、通
常は略矩形状をなすフレームの各辺、あるいは3辺とし
てある。当然のこととして、スタッドピンもパネル部の
スカート部内壁の上記板状スプリングの係止孔に対応し
た位置に植立されている。
少なくとも3ヵ所に溶接等で固定して当該フレームの辺
に沿って設けた懸架スプリング(板状スプリング、リー
フスプリングとも言う)を固定してある。このスプリン
グの遊端には係止穴を有し、この係止穴をパネル部の内
壁(スカート部内壁)に埋設したスタッドピンに係合さ
せてシャドウマスク構体を上記蛍光面と所定の間隙を持
たせて支持している。懸架スプリングの設置箇所は、通
常は略矩形状をなすフレームの各辺、あるいは3辺とし
てある。当然のこととして、スタッドピンもパネル部の
スカート部内壁の上記板状スプリングの係止孔に対応し
た位置に植立されている。
【0005】しかし、近年の大画面化に伴い、シャドウ
マスク構体の、特にそのフレームの重量が増大し、上記
した板状の懸架スプリングではシャドウマスク構体を適
性に保持し、かつ熱膨張による位置変化(所謂、ドーミ
ング等)を充分に補正することが困難になっている。シ
ャドウマスク構体、特にそのマスクフレームの重量を軽
減する手段の一つとして、当該フレームの板厚や幅を小
さくして懸架スプリングをコーナー部に設置することが
有効であることが知られている。
マスク構体の、特にそのフレームの重量が増大し、上記
した板状の懸架スプリングではシャドウマスク構体を適
性に保持し、かつ熱膨張による位置変化(所謂、ドーミ
ング等)を充分に補正することが困難になっている。シ
ャドウマスク構体、特にそのマスクフレームの重量を軽
減する手段の一つとして、当該フレームの板厚や幅を小
さくして懸架スプリングをコーナー部に設置することが
有効であることが知られている。
【0006】図7は懸架スプリングをコーナー部に設置
したカラー陰極線管のパネル部を電子銃側からみた模式
図である。パネル部1の内面には蛍光面4が形成してあ
る。この蛍光面4に対して所定の間隙をもってシャドウ
マスク構体を構成するシャドウマスク6を位置させ、そ
のフレーム7の4隅に取り付けた懸架スプリング8をパ
ネル部のスカート部内壁に植立したスタッドピン9に係
合させている。懸架スプリング8の作動軸は、後述する
ように管軸と略平行な方向に設置される。
したカラー陰極線管のパネル部を電子銃側からみた模式
図である。パネル部1の内面には蛍光面4が形成してあ
る。この蛍光面4に対して所定の間隙をもってシャドウ
マスク構体を構成するシャドウマスク6を位置させ、そ
のフレーム7の4隅に取り付けた懸架スプリング8をパ
ネル部のスカート部内壁に植立したスタッドピン9に係
合させている。懸架スプリング8の作動軸は、後述する
ように管軸と略平行な方向に設置される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図8はパネル部の内部
にシャドウマスク構体を取り付けた状態を説明するため
のカラー陰極線管のパネル部の部分を管軸と平行な方向
に切断した要部断面図である。図中、符号1はパネル部
を示し、このパネル部1の周縁(スカート部)の内壁に
おいて、そのコーナー部にスタッドピン9が植立されて
いる。パネル部1のスクリーン(画面)を構成する内面
には複数の蛍光体を塗り分けた蛍光面4が形成してあ
る。シャドウマスク構体を構成するフレーム7にベース
部81を固定した懸架スプリング8のスプリング部82
に形成した係止穴をスタッドピン9を係合してシャドウ
マスク6を蛍光面4に対して所定の間隙を隔てて設置し
てある。
にシャドウマスク構体を取り付けた状態を説明するため
のカラー陰極線管のパネル部の部分を管軸と平行な方向
に切断した要部断面図である。図中、符号1はパネル部
を示し、このパネル部1の周縁(スカート部)の内壁に
おいて、そのコーナー部にスタッドピン9が植立されて
いる。パネル部1のスクリーン(画面)を構成する内面
には複数の蛍光体を塗り分けた蛍光面4が形成してあ
る。シャドウマスク構体を構成するフレーム7にベース
部81を固定した懸架スプリング8のスプリング部82
に形成した係止穴をスタッドピン9を係合してシャドウ
マスク6を蛍光面4に対して所定の間隙を隔てて設置し
てある。
【0008】シャドウマスク6は、その動作中の温度上
昇で変形し、全体として蛍光面4側に接近する、所謂ド
ーミング現象が生じ、シャドウマスク6の電子ビーム通
過孔を通過した電子ビームが所定の蛍光体位置に正しく
射突しなくなって色ずれの発生を招く。このようなドー
ミングを低減するためにシャドウマスク6の材料として
低膨張のアンバー材が用いられている。一方、フレーム
7や懸架スプリング8はスチール材であるため、温度上
昇に伴うフレーム7と懸架スプリング8の変形量がシャ
ドウマスクの変形量よりも大となる。
昇で変形し、全体として蛍光面4側に接近する、所謂ド
ーミング現象が生じ、シャドウマスク6の電子ビーム通
過孔を通過した電子ビームが所定の蛍光体位置に正しく
射突しなくなって色ずれの発生を招く。このようなドー
ミングを低減するためにシャドウマスク6の材料として
低膨張のアンバー材が用いられている。一方、フレーム
7や懸架スプリング8はスチール材であるため、温度上
昇に伴うフレーム7と懸架スプリング8の変形量がシャ
ドウマスクの変形量よりも大となる。
【0009】図8において、懸架スプリング8によるド
ーミング現象の補正量は、スプリング部82の傾斜角度
θで決まる。懸架スプリング8はシャドウマスク6やフ
レーム7の熱変形を吸収して上記したドーミングを補正
するように取付けられるが、熱膨張の小さな材料のシャ
ドウマスクを用いた場合、懸架スプリングによるドーミ
ングが必要以上に補正されて(過補正)しまう。
ーミング現象の補正量は、スプリング部82の傾斜角度
θで決まる。懸架スプリング8はシャドウマスク6やフ
レーム7の熱変形を吸収して上記したドーミングを補正
するように取付けられるが、熱膨張の小さな材料のシャ
ドウマスクを用いた場合、懸架スプリングによるドーミ
ングが必要以上に補正されて(過補正)しまう。
【0010】懸架スプリング8によるドーミングの補正
量を小さくするには、懸架スプリング8の連結部83を
出来るだけパネル部1のスカート部内壁側に近づける必
要がある。しかし、懸架スプリング8の連結部83をパ
ネル部1のスカート部内壁側に近づけると、蛍光面の塗
布作業におけるシャドウマスク構体の着脱の際に、連結
部83とスタッドピンの頂部との間隔が小さいために、
連結部83とスタッドピン9が干渉し(接触、あるいは
衝突し)、スタッドピン9を損傷したり、あるいはこれ
を避けるために作業能率が低下する。
量を小さくするには、懸架スプリング8の連結部83を
出来るだけパネル部1のスカート部内壁側に近づける必
要がある。しかし、懸架スプリング8の連結部83をパ
ネル部1のスカート部内壁側に近づけると、蛍光面の塗
布作業におけるシャドウマスク構体の着脱の際に、連結
部83とスタッドピンの頂部との間隔が小さいために、
連結部83とスタッドピン9が干渉し(接触、あるいは
衝突し)、スタッドピン9を損傷したり、あるいはこれ
を避けるために作業能率が低下する。
【0011】図9はドーミング補正量が大である懸架ス
プリングとスタッドピンの干渉裕度の説明図である。図
中、参照符号81はフレームに取り付けるベース部、8
11は平坦部、812は引き起こし部、813は屈曲
部、82はスプリング部、821はスタッドピンに係合
させる係止穴を設けた平坦部(係合部)、822は斜面
部(スプリング作動部)である。
プリングとスタッドピンの干渉裕度の説明図である。図
中、参照符号81はフレームに取り付けるベース部、8
11は平坦部、812は引き起こし部、813は屈曲
部、82はスプリング部、821はスタッドピンに係合
させる係止穴を設けた平坦部(係合部)、822は斜面
部(スプリング作動部)である。
【0012】現実の作業におけるシャドウマスク構体の
着脱機の作業精度を考慮すると、連結部83とスタッド
ピン9の最小干渉裕度(間隙dmm)は約1.9mmで
あり、そのときのスプリング部材82の必要な傾斜角度
θは11.94°である。シャドウマスク6をアンバー
材で構成した場合、このような傾斜角度では懸架スプリ
ングによるドーミング補正量が大き過ぎ、温度上昇によ
る色ずれは解消されない。
着脱機の作業精度を考慮すると、連結部83とスタッド
ピン9の最小干渉裕度(間隙dmm)は約1.9mmで
あり、そのときのスプリング部材82の必要な傾斜角度
θは11.94°である。シャドウマスク6をアンバー
材で構成した場合、このような傾斜角度では懸架スプリ
ングによるドーミング補正量が大き過ぎ、温度上昇によ
る色ずれは解消されない。
【0013】図10は懸架スプリングの連結部をパネル
部のスカート部内壁側に近づけて傾斜角度θを小とした
ときのカラー陰極線管のパネル部を管軸と平行な方向に
切断した要部断面図、図11は図10における懸架スプ
リングの取付け部分の拡大図である。この構成では、傾
斜角度θは5.83°と前記の角度よりも小さくするこ
とでドーミング補正量を小さくでき、前記した過補正を
回避することができる。しかし、懸架スプリングの連結
部83とスタッドピン9の最小干渉裕度(間隙dmm)
は約0.4mmとなってしまい、シャドウマスク構体の
着脱が実際的には困難になる。
部のスカート部内壁側に近づけて傾斜角度θを小とした
ときのカラー陰極線管のパネル部を管軸と平行な方向に
切断した要部断面図、図11は図10における懸架スプ
リングの取付け部分の拡大図である。この構成では、傾
斜角度θは5.83°と前記の角度よりも小さくするこ
とでドーミング補正量を小さくでき、前記した過補正を
回避することができる。しかし、懸架スプリングの連結
部83とスタッドピン9の最小干渉裕度(間隙dmm)
は約0.4mmとなってしまい、シャドウマスク構体の
着脱が実際的には困難になる。
【0014】この種の懸架スプリングのベース部とスプ
リング部の間隔とスプリング部の長さについて検討した
先行例として米国特許明細書第6211609B1があ
る。しかし、この先行例では、シャドウマスク構体の着
脱作業における上記干渉裕度については考慮されていな
い。このように、従来の懸架スプリングの構成では、ド
ーミング補正とシャドウマスク構体の着脱作業とを両立
させることができない。このことが従来のカラー陰極線
管における課題の一つとなっていた。本発明の目的は、
ドーミングの補正を適性化すると共にシャドウマスク構
体の着脱裕度を大きくした懸架スプリングを備えたカラ
ー陰極線管を提供することにある。
リング部の間隔とスプリング部の長さについて検討した
先行例として米国特許明細書第6211609B1があ
る。しかし、この先行例では、シャドウマスク構体の着
脱作業における上記干渉裕度については考慮されていな
い。このように、従来の懸架スプリングの構成では、ド
ーミング補正とシャドウマスク構体の着脱作業とを両立
させることができない。このことが従来のカラー陰極線
管における課題の一つとなっていた。本発明の目的は、
ドーミングの補正を適性化すると共にシャドウマスク構
体の着脱裕度を大きくした懸架スプリングを備えたカラ
ー陰極線管を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、懸架スプリングのパネルスタッドピンへ
の装着状態において、当該懸架スプリングのベース部と
スプリング部との連結部から引き起こす当該スプリング
部の斜面部の引き起こし角度を小さくすると共に、当該
斜面部の長さを大とする。斜面部を長くすることによる
スプリング部の平坦部とスタッドピンとの着圧の低下を
補償するために、懸架スプリングをパネルスタッドピン
から離脱した状態における当該斜面部の引き起こし角度
を大きくした。本発明の代表的な構成を記述すれば次の
とおりである。
め、本発明は、懸架スプリングのパネルスタッドピンへ
の装着状態において、当該懸架スプリングのベース部と
スプリング部との連結部から引き起こす当該スプリング
部の斜面部の引き起こし角度を小さくすると共に、当該
斜面部の長さを大とする。斜面部を長くすることによる
スプリング部の平坦部とスタッドピンとの着圧の低下を
補償するために、懸架スプリングをパネルスタッドピン
から離脱した状態における当該斜面部の引き起こし角度
を大きくした。本発明の代表的な構成を記述すれば次の
とおりである。
【0016】(1)、周縁にスカート部を有する略矩形
の浅皿状容器の内面に蛍光面を有すると共に前記蛍光面
に近接してシャドウマスク構体を設置したパネル部と、
電子銃を収納した円筒状のネック部、および前記パネル
部のスカート部と前記ネック部とを連接した漏斗状のフ
ァンネル部とで構成した真空外囲器をもつカラー陰極線
管であって、前記パネル部の前記スカート部のコーナー
部内壁に植設して前記シャドウマスク構体を支持するた
めのスタッドピンを有し、前記シャドウマスク構体は、
枠状のフレームに周縁を固定したシャドウマスクと、前
記フレームのコーナー部に固定した懸架スプリングとか
ら構成され、前記懸架スプリングは、前記フレームの側
壁において前記電子銃側を管軸方向に固定して前記蛍光
面側を前記フレームから前記パネルのスカート部内壁側
に所定距離で引き起こして連結部としたベース部と、前
記ベース部の前記連結部に一端を固定し、遊端とした他
端に前記スタッドピンに係合する係止穴を形成したスプ
リング部とを有し、前記スプリング部は、前記電子銃側
かつ前記スカート部側に所定の引き起こし角度θで引き
起こして主としてスプリング作用をもつ斜面部と前記ス
タッドピンと係合する係止孔を有する平坦部を有し、前
記スプリング部の前記斜面部の長さを20mm以上、か
つ前記スタッドピンに係合しない状態、即ち前記スプリ
ング部材の開放状態における斜面部の平坦部側端部と、
スタッドピンに係合した状態、即ちスプリント部材装着
状態における前記平坦部側端部との間の管軸に直交する
方向の距離を5mm以上とした。
の浅皿状容器の内面に蛍光面を有すると共に前記蛍光面
に近接してシャドウマスク構体を設置したパネル部と、
電子銃を収納した円筒状のネック部、および前記パネル
部のスカート部と前記ネック部とを連接した漏斗状のフ
ァンネル部とで構成した真空外囲器をもつカラー陰極線
管であって、前記パネル部の前記スカート部のコーナー
部内壁に植設して前記シャドウマスク構体を支持するた
めのスタッドピンを有し、前記シャドウマスク構体は、
枠状のフレームに周縁を固定したシャドウマスクと、前
記フレームのコーナー部に固定した懸架スプリングとか
ら構成され、前記懸架スプリングは、前記フレームの側
壁において前記電子銃側を管軸方向に固定して前記蛍光
面側を前記フレームから前記パネルのスカート部内壁側
に所定距離で引き起こして連結部としたベース部と、前
記ベース部の前記連結部に一端を固定し、遊端とした他
端に前記スタッドピンに係合する係止穴を形成したスプ
リング部とを有し、前記スプリング部は、前記電子銃側
かつ前記スカート部側に所定の引き起こし角度θで引き
起こして主としてスプリング作用をもつ斜面部と前記ス
タッドピンと係合する係止孔を有する平坦部を有し、前
記スプリング部の前記斜面部の長さを20mm以上、か
つ前記スタッドピンに係合しない状態、即ち前記スプリ
ング部材の開放状態における斜面部の平坦部側端部と、
スタッドピンに係合した状態、即ちスプリント部材装着
状態における前記平坦部側端部との間の管軸に直交する
方向の距離を5mm以上とした。
【0017】(2)、(1)において、前記引き起こし
角度θを9.3度以下、前記連結部の前記スカート側の
表面と前記スタッドピンの先端との間隔dを1.9mm
以上、好ましくは2.4mm以上、前記連結部の前記フ
レームとの間隔Fを3.5mm以下、好ましくは3.0
mm以下とした。
角度θを9.3度以下、前記連結部の前記スカート側の
表面と前記スタッドピンの先端との間隔dを1.9mm
以上、好ましくは2.4mm以上、前記連結部の前記フ
レームとの間隔Fを3.5mm以下、好ましくは3.0
mm以下とした。
【0018】なお、本発明は、上記の構成に限定される
ものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく、
種々の変更が可能であることは言うまでもない。
ものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく、
種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例の図面を参照して詳細に説明する。図1は本
発明のカラー陰極線管の1実施例に適用される懸架スプ
リングの説明図、図2は懸架スプリングの斜視図であ
る。この懸架スプリング8は管軸Z−Z方向に長手方向
を有し、シャドウマスク構体のフレーム(図示せず)に
固定するベース部81とパネルスカート部内壁に植立さ
れたスタッドピンに着圧するスプリング部82とかな
り、ベース部81とスプリング部82は連結部83で連
結されている。ベース部81はフレームに設けた固定溝
(図示せず)に固定される屈曲部813と連結部83に
繋がる引き起こし部812を有する。
て、実施例の図面を参照して詳細に説明する。図1は本
発明のカラー陰極線管の1実施例に適用される懸架スプ
リングの説明図、図2は懸架スプリングの斜視図であ
る。この懸架スプリング8は管軸Z−Z方向に長手方向
を有し、シャドウマスク構体のフレーム(図示せず)に
固定するベース部81とパネルスカート部内壁に植立さ
れたスタッドピンに着圧するスプリング部82とかな
り、ベース部81とスプリング部82は連結部83で連
結されている。ベース部81はフレームに設けた固定溝
(図示せず)に固定される屈曲部813と連結部83に
繋がる引き起こし部812を有する。
【0020】スプリング部82は連結部83から引き起
こした斜面部822とこの斜面部822に繋がってスタ
ッドピン9と係合する係止穴824を有する平坦部82
1、懸架スプリング8を着脱する際のロボット等の把持
部に係合して図2の矢印Aで示したようにスプリング部
82をベース部81方向に圧縮操作するための舌片82
3、平坦部821の両側に機械的な強度を確保するため
の折り曲げ部825を有している。図中、スプリング部
82を実線で示した位置がスタッドピン9と係合した状
態を示し、点線はスタッドピン9との係合から開放した
状態を示す。
こした斜面部822とこの斜面部822に繋がってスタ
ッドピン9と係合する係止穴824を有する平坦部82
1、懸架スプリング8を着脱する際のロボット等の把持
部に係合して図2の矢印Aで示したようにスプリング部
82をベース部81方向に圧縮操作するための舌片82
3、平坦部821の両側に機械的な強度を確保するため
の折り曲げ部825を有している。図中、スプリング部
82を実線で示した位置がスタッドピン9と係合した状
態を示し、点線はスタッドピン9との係合から開放した
状態を示す。
【0021】連結部83はベース部81からフレームに
対して間隔Fで引き起こした斜面部812に連接し、ス
タッドピン9の先端部との間に間隙dを持ってフレーム
に固定される。スプリング部82の斜面部822は連結
部83から角度θで引き起こされ、管軸方向の長さLを
有している。この斜面部822にはスタッドピン0に係
止する係止穴824を有する平坦部821が連接してい
る。参照符号Hは、スタッドピンに係合する前のスプリ
ング部材における斜面部の平坦部測端部開放状態と、ス
タッドピン係合後のスプリング部材装着状態における斜
面部822の平坦部821側端部との間の、管軸に直交
する方向の距離である。
対して間隔Fで引き起こした斜面部812に連接し、ス
タッドピン9の先端部との間に間隙dを持ってフレーム
に固定される。スプリング部82の斜面部822は連結
部83から角度θで引き起こされ、管軸方向の長さLを
有している。この斜面部822にはスタッドピン0に係
止する係止穴824を有する平坦部821が連接してい
る。参照符号Hは、スタッドピンに係合する前のスプリ
ング部材における斜面部の平坦部測端部開放状態と、ス
タッドピン係合後のスプリング部材装着状態における斜
面部822の平坦部821側端部との間の、管軸に直交
する方向の距離である。
【0022】本実施例では、斜面部822の引き起こし
角度θを9.3度、連結部83のスカート側の表面とス
タッドピン9の先端との間隔dを2.4mm、連結部8
3のフレームとの間隔(ベース部からの引き起こし間
隔)Fを3.0mmとした。また、斜面部822の管軸
方向長さLを20mm、かつスタッドピン9に係合する
前のスプリング部材開放状態と係合後の斜面部822と
平坦部821との境界間の距離を5mmとしている。
角度θを9.3度、連結部83のスカート側の表面とス
タッドピン9の先端との間隔dを2.4mm、連結部8
3のフレームとの間隔(ベース部からの引き起こし間
隔)Fを3.0mmとした。また、斜面部822の管軸
方向長さLを20mm、かつスタッドピン9に係合する
前のスプリング部材開放状態と係合後の斜面部822と
平坦部821との境界間の距離を5mmとしている。
【0023】図3は本実施例を従来技術および開発段階
での試作と対比して示す懸架スプリングをスタッドピン
に係合させた状態の説明図であり、(a)は従来の懸架
スプリングを用いた場合、(b)は試作した懸架スプリ
ングを用いた場合、(c)は本発明の1実施例の懸架ス
プリングを用いた場合を示す。図中、図1および図2と
同一参照符号は同一機能部分に対応する。なお、A−A
線はスタッドピン9の中心線である。
での試作と対比して示す懸架スプリングをスタッドピン
に係合させた状態の説明図であり、(a)は従来の懸架
スプリングを用いた場合、(b)は試作した懸架スプリ
ングを用いた場合、(c)は本発明の1実施例の懸架ス
プリングを用いた場合を示す。図中、図1および図2と
同一参照符号は同一機能部分に対応する。なお、A−A
線はスタッドピン9の中心線である。
【0024】図3の(a)では、懸架スプリング8のベ
ース部81から引き起こした連結部83のベース部から
の引き起こし間隔Fを3.5mm、スプリング部82の
連結部83からの引き起こし角度θを13.9度、当該
スプリング部の斜面部822の長さLを14.1mm、
連結部83とスタッドピン9の端部との間隔dを1.9
mmとしている。このような懸架スプリングを用いた場
合の前記したドーミング補正量の最適化のためにはスプ
リング部82の斜面部822の引き起こし角度θを小さ
くすればよい。
ース部81から引き起こした連結部83のベース部から
の引き起こし間隔Fを3.5mm、スプリング部82の
連結部83からの引き起こし角度θを13.9度、当該
スプリング部の斜面部822の長さLを14.1mm、
連結部83とスタッドピン9の端部との間隔dを1.9
mmとしている。このような懸架スプリングを用いた場
合の前記したドーミング補正量の最適化のためにはスプ
リング部82の斜面部822の引き起こし角度θを小さ
くすればよい。
【0025】この懸架スプリングの斜面部822の上記
引き起こし角度θを小さくしたものを図3の(b)に示
す。図3の(b)では、当該スプリング部の斜面部82
2の長さLは同(a)と同じ14.1mmとしてスプリ
ング部82の連結部83からの上記引き起こし角度θを
9.3度にしてある。この引き起こし角度θを9.3度
と小さくしたことにより連結部83の引き起こし間隔F
は大きくならざるを得ず、当該引き起こし間隔Fは4.
1mmとなった。その結果、連結部83とスタッドピン
9の端部との間隔dは1.3mmと狭くなってしまう。
引き起こし角度θを小さくしたものを図3の(b)に示
す。図3の(b)では、当該スプリング部の斜面部82
2の長さLは同(a)と同じ14.1mmとしてスプリ
ング部82の連結部83からの上記引き起こし角度θを
9.3度にしてある。この引き起こし角度θを9.3度
と小さくしたことにより連結部83の引き起こし間隔F
は大きくならざるを得ず、当該引き起こし間隔Fは4.
1mmとなった。その結果、連結部83とスタッドピン
9の端部との間隔dは1.3mmと狭くなってしまう。
【0026】この間隔dは同図(a)に示した1.9m
mが現実の着脱作業を可能とする許容値であり、dが
1.3mmでは懸架スプリングの連結部83がスタッド
ピン9に接触して破損させたり、懸架スプリングの位置
の狂いが発生する。したがって、単に懸架スプリングの
斜面部822の上記引き起こし角度θを小さくしただけ
では実用上問題となる。この問題に対処するため、図3
の(c)に示した構造としたのが本発明の1実施例に係
る懸架スプリングである。
mが現実の着脱作業を可能とする許容値であり、dが
1.3mmでは懸架スプリングの連結部83がスタッド
ピン9に接触して破損させたり、懸架スプリングの位置
の狂いが発生する。したがって、単に懸架スプリングの
斜面部822の上記引き起こし角度θを小さくしただけ
では実用上問題となる。この問題に対処するため、図3
の(c)に示した構造としたのが本発明の1実施例に係
る懸架スプリングである。
【0027】すなわち、図3の(c)では、スプリング
部82の連結部83からの上記引き起こし角度θを9.
3度にしてドーミング補正を最適化すると共に、斜面部
822の長さLを22.1mmに長くした。これに伴
い、引き起こし間隔Fを3.0mmと小さくすることで
連結部83とスタッドピン9の端部との間隔dを2.4
mmと大きくした。この構成により、シャドウマスク構
体の着脱作業時に懸架スプリングの連結部83がスタッ
ドピン9に接触することがなく、パネルに対するシャド
ウマスク構体の着脱を余裕をもって行うことはできるよ
うになった。
部82の連結部83からの上記引き起こし角度θを9.
3度にしてドーミング補正を最適化すると共に、斜面部
822の長さLを22.1mmに長くした。これに伴
い、引き起こし間隔Fを3.0mmと小さくすることで
連結部83とスタッドピン9の端部との間隔dを2.4
mmと大きくした。この構成により、シャドウマスク構
体の着脱作業時に懸架スプリングの連結部83がスタッ
ドピン9に接触することがなく、パネルに対するシャド
ウマスク構体の着脱を余裕をもって行うことはできるよ
うになった。
【0028】図4は懸架スプリングの斜面部の長さをパ
ラメータとした当該スプリング部の変移量とスタッドピ
ンに対するスプリング着圧強度の説明図である。スプリ
ング部の変移量は図1にHで示されたものであり、スプ
リング着圧強度は相対値で示す。図4における直線aは
図3の(c)で説明した図1の懸架スプリングの特性、
直線bは図3の(a)に示した従来の懸架スプリングの
特性である。直線aとbを比較して明らかなように、懸
架スプリングのスプリング作用部である斜面部の長さ
(L)を長くするとスプリング変移量(H)を大きくし
なければ必要とするスプリング着圧が得られない。
ラメータとした当該スプリング部の変移量とスタッドピ
ンに対するスプリング着圧強度の説明図である。スプリ
ング部の変移量は図1にHで示されたものであり、スプ
リング着圧強度は相対値で示す。図4における直線aは
図3の(c)で説明した図1の懸架スプリングの特性、
直線bは図3の(a)に示した従来の懸架スプリングの
特性である。直線aとbを比較して明らかなように、懸
架スプリングのスプリング作用部である斜面部の長さ
(L)を長くするとスプリング変移量(H)を大きくし
なければ必要とするスプリング着圧が得られない。
【0029】このことから、本実施例では図1における
スタッドピンに係合する前のスプリング部材の開放状態
と係合後の斜面部と平坦部(スプリング作用部である斜
面部の端部と係止穴を有する平坦部)との境界間の距離
を5mm以上として懸架スプリングによるシャドウマス
ク構体の懸架効果を確保した。以上のように、本実施例
によれば、ドーミングを最適化できるとともに、シャド
ウマスク構体の着脱の裕度を大きくして作業性を向上さ
せることができる。
スタッドピンに係合する前のスプリング部材の開放状態
と係合後の斜面部と平坦部(スプリング作用部である斜
面部の端部と係止穴を有する平坦部)との境界間の距離
を5mm以上として懸架スプリングによるシャドウマス
ク構体の懸架効果を確保した。以上のように、本実施例
によれば、ドーミングを最適化できるとともに、シャド
ウマスク構体の着脱の裕度を大きくして作業性を向上さ
せることができる。
【0030】図5は本発明の1実施例を適用してパネル
部の内部にシャドウマスク構体を取り付けた状態を説明
するためのカラー陰極線管のパネル部の部分を管軸と平
行な方向に切断した要部断面図である。図中、図8と同
じ参照符号は同一機能部分を示す。図5に示したよう
に、懸架スプリング8の連結部83はフレーム7に接近
しており、その分、連結部83とスタッドピン9の端部
との間隔dが大きくなっている。上記実施例では、この
間隔dを2.4mmとしたが、実際に作業では最低でも
1.9mm以上あればよく、2.4mm以上であればな
お好ましい。
部の内部にシャドウマスク構体を取り付けた状態を説明
するためのカラー陰極線管のパネル部の部分を管軸と平
行な方向に切断した要部断面図である。図中、図8と同
じ参照符号は同一機能部分を示す。図5に示したよう
に、懸架スプリング8の連結部83はフレーム7に接近
しており、その分、連結部83とスタッドピン9の端部
との間隔dが大きくなっている。上記実施例では、この
間隔dを2.4mmとしたが、実際に作業では最低でも
1.9mm以上あればよく、2.4mm以上であればな
お好ましい。
【0031】また、本実施例では斜面部の引き起こし角
度θを9.3度としたが、これ以下で、かつ連結部のパ
ネル部スカート側端面をとおる管軸と平行な直線よりも
当該スカート側に斜面部と平坦部との境界がある(0≦
θ<9.3°)ようにすればよい。また、連結部とフレ
ームとの間隔Fを3.0mmとしたが、この間隔Fは
3.5mm以下であってもよく、当該懸架スプリングの
スプリング作用時に連結部がフレームに接触しない間隔
まで小さくできる。また、上記距離Hを5mmとしたの
は、本実施例の懸架スプリングとして、従来と同様の汎
用の材料を用いて、その幅、板厚を同じとした場合を想
定したものであり、懸架スプリングの材質により可変で
あり、スタッドピンに対して充分な着圧を有するのであ
れば距離Hは任意である。
度θを9.3度としたが、これ以下で、かつ連結部のパ
ネル部スカート側端面をとおる管軸と平行な直線よりも
当該スカート側に斜面部と平坦部との境界がある(0≦
θ<9.3°)ようにすればよい。また、連結部とフレ
ームとの間隔Fを3.0mmとしたが、この間隔Fは
3.5mm以下であってもよく、当該懸架スプリングの
スプリング作用時に連結部がフレームに接触しない間隔
まで小さくできる。また、上記距離Hを5mmとしたの
は、本実施例の懸架スプリングとして、従来と同様の汎
用の材料を用いて、その幅、板厚を同じとした場合を想
定したものであり、懸架スプリングの材質により可変で
あり、スタッドピンに対して充分な着圧を有するのであ
れば距離Hは任意である。
【0032】次に、上記した懸架スプリングを用いたカ
ラー陰極線管の全体構成例について説明する。図6は本
発明によるカラー陰極線管の全体構成例を説明する模式
断面図である。なお、図6は管軸Z−Zからパネル部1
のコーナーに到る方向に切断したものであり、懸架スプ
リング8およびスタッドピン9はパネル部1のコーナー
部におけるスカート部内壁に植立してある。
ラー陰極線管の全体構成例について説明する。図6は本
発明によるカラー陰極線管の全体構成例を説明する模式
断面図である。なお、図6は管軸Z−Zからパネル部1
のコーナーに到る方向に切断したものであり、懸架スプ
リング8およびスタッドピン9はパネル部1のコーナー
部におけるスカート部内壁に植立してある。
【0033】このカラー陰極線管は、周縁にスカート部
を有する略矩形の浅皿状容器の内面に蛍光面4を有し、
蛍光面4に近接してフレーム7とシャドウマスク6およ
び懸架スプリング8からなるシャドウマスク構体5を設
置したパネル部1を有し、このパネル部1から漏斗状の
ファンネル3で連接した円筒状のネック部2に電子銃1
1が収納されている。そして、ファンネル部3とネック
部2の遷移領域には偏向ヨーク13が外装され、ネック
部2には色純度補正や静コンバーゼンス補正用などの磁
気装置12が外装されている。なお、符号14はパネル
部1のスカート部外周を緊締する爆縮バンド(防爆バン
ド)である。
を有する略矩形の浅皿状容器の内面に蛍光面4を有し、
蛍光面4に近接してフレーム7とシャドウマスク6およ
び懸架スプリング8からなるシャドウマスク構体5を設
置したパネル部1を有し、このパネル部1から漏斗状の
ファンネル3で連接した円筒状のネック部2に電子銃1
1が収納されている。そして、ファンネル部3とネック
部2の遷移領域には偏向ヨーク13が外装され、ネック
部2には色純度補正や静コンバーゼンス補正用などの磁
気装置12が外装されている。なお、符号14はパネル
部1のスカート部外周を緊締する爆縮バンド(防爆バン
ド)である。
【0034】このカラー陰極線管に用いられるシャドウ
マスク構体5は、そのコーナー部に固定した懸架スプリ
ング8をスタッドピン9に係止することで設置される。
懸架スプリング8は前記した実施例が使用される。この
構成としたカラー陰極線管により、色ずれのない高品質
のカラー陰極線管を得ることができる。
マスク構体5は、そのコーナー部に固定した懸架スプリ
ング8をスタッドピン9に係止することで設置される。
懸架スプリング8は前記した実施例が使用される。この
構成としたカラー陰極線管により、色ずれのない高品質
のカラー陰極線管を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の代表的な
構成によれば、懸架スプリングによるドーミングの過補
正を抑制してドーミングを最適化でき、温度上昇に伴う
色ずれが回避されて高品質の画像を表示できる。また、
カラー陰極線管の製造工程におけるシャドウマスク構体
の着脱作業時の懸架スプリングとスタッドピンの干渉を
回避でき、スタッドピンの損傷を防止して作業効率を向
上することが可能となる。
構成によれば、懸架スプリングによるドーミングの過補
正を抑制してドーミングを最適化でき、温度上昇に伴う
色ずれが回避されて高品質の画像を表示できる。また、
カラー陰極線管の製造工程におけるシャドウマスク構体
の着脱作業時の懸架スプリングとスタッドピンの干渉を
回避でき、スタッドピンの損傷を防止して作業効率を向
上することが可能となる。
【0036】
【図1】本発明のカラー陰極線管の1実施例をに適用さ
れる懸架スプリングの説明図である。
れる懸架スプリングの説明図である。
【図2】図1に示した懸架スプリングの斜視図である。
【図3】本実施例を従来技術および開発段階での試作と
対比して示す懸架スプリングをスタッドピンに係合させ
た状態の説明図である。
対比して示す懸架スプリングをスタッドピンに係合させ
た状態の説明図である。
【図4】懸架スプリングの斜面部の長さをパラメータと
した当該スプリング部の変移量とスタッドピンに対する
スプリング着圧強度の説明図である。
した当該スプリング部の変移量とスタッドピンに対する
スプリング着圧強度の説明図である。
【図5】本発明の1実施例を適用してパネル部の内部に
シャドウマスク構体を取り付けた状態を説明するための
カラー陰極線管のパネル部の部分を管軸と平行な方向に
切断した要部断面図である。
シャドウマスク構体を取り付けた状態を説明するための
カラー陰極線管のパネル部の部分を管軸と平行な方向に
切断した要部断面図である。
【図6】本発明によるカラー陰極線管の全体構成例を説
明する模式断面図である。
明する模式断面図である。
【図7】懸架スプリングをコーナー部に設置したカラー
陰極線管のパネル部を電子銃側からみた模式図である。
陰極線管のパネル部を電子銃側からみた模式図である。
【図8】パネル部の内部にシャドウマスク構体を取り付
けた状態を説明するためのカラー陰極線管のパネル部の
部分を管軸と平行な方向に切断した要部断面図である。
けた状態を説明するためのカラー陰極線管のパネル部の
部分を管軸と平行な方向に切断した要部断面図である。
【図9】懸架スプリングの連結部をパネル部のスカート
部内壁側に近づけてスプリング部材の斜面部とベース部
材のなす角度θを小としたときのカラー陰極線管のパネ
ル部を管軸と平行な方向に切断した要部断面図である。
部内壁側に近づけてスプリング部材の斜面部とベース部
材のなす角度θを小としたときのカラー陰極線管のパネ
ル部を管軸と平行な方向に切断した要部断面図である。
【図10】懸架スプリングの連結部をパネル部のスカー
ト部内壁側に近づけて傾斜角度θを小としたときのカラ
ー陰極線管のパネル部を管軸と平行な方向に切断した要
部断面図である。
ト部内壁側に近づけて傾斜角度θを小としたときのカラ
ー陰極線管のパネル部を管軸と平行な方向に切断した要
部断面図である。
【図11】図10における懸架スプリングの取付け部分
の拡大図である。
の拡大図である。
8・・・・懸架スプリング、81・・・・ベース部、8
2・・・・スプリング部、83・・・・連結部(貼り合
わせ部)、811・・・・平坦部、812・・・・引き
起こし部、813・・・・屈曲部、821・・・・平坦
部(係合部)、822・・・・斜面部(作動部)、82
5・・・・係止穴、9・・・・スタッドピン。
2・・・・スプリング部、83・・・・連結部(貼り合
わせ部)、811・・・・平坦部、812・・・・引き
起こし部、813・・・・屈曲部、821・・・・平坦
部(係合部)、822・・・・斜面部(作動部)、82
5・・・・係止穴、9・・・・スタッドピン。
【手続補正書】
【提出日】平成14年2月6日(2002.2.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】(1)、周縁にスカート部を有する略矩形
の浅皿状容器の内面に蛍光面を有すると共に前記蛍光面
に近接してシャドウマスク構体を設置したパネル部と、
電子銃を収納した円筒状のネック部、および前記パネル
部のスカート部と前記ネック部とを連接した漏斗状のフ
ァンネル部とで構成した真空外囲器をもつカラー陰極線
管であって、前記パネル部の前記スカート部のコーナー
部内壁に植設して前記シャドウマスク構体を支持するた
めのスタッドピンを有し、前記シャドウマスク構体は、
枠状のフレームに周縁を固定したシャドウマスクと、前
記フレームのコーナー部に固定した懸架スプリングとか
ら構成され、前記懸架スプリングは、前記フレームの側
壁において前記電子銃側を管軸方向に固定して前記蛍光
面側を前記フレームから前記パネルのスカート部内壁側
に所定距離で引き起こして連結部としたベース部と、前
記ベース部の前記連結部に一端を固定し、遊端とした他
端に前記スタッドピンに係合する係止穴を形成したスプ
リング部とを有し、前記スプリング部は、前記電子銃側
かつ前記スカート部側に所定の引き起こし角度θで引き
起こして主としてスプリング作用をもつ斜面部と前記ス
タッドピンと係合する係止孔を有する平坦部を有し、前
記スプリング部の前記斜面部の長さを20mm以上、か
つ前記スタッドピンに係合しない状態、即ち前記スプリ
ング部材の開放状態における斜面部の平坦部側端部と、
スタッドピンに係合した状態、即ちスプリング部材装着
状態における前記斜面部の前記平坦部側端部との間の、
管軸に直交する方向の距離を5mm以上とした。
の浅皿状容器の内面に蛍光面を有すると共に前記蛍光面
に近接してシャドウマスク構体を設置したパネル部と、
電子銃を収納した円筒状のネック部、および前記パネル
部のスカート部と前記ネック部とを連接した漏斗状のフ
ァンネル部とで構成した真空外囲器をもつカラー陰極線
管であって、前記パネル部の前記スカート部のコーナー
部内壁に植設して前記シャドウマスク構体を支持するた
めのスタッドピンを有し、前記シャドウマスク構体は、
枠状のフレームに周縁を固定したシャドウマスクと、前
記フレームのコーナー部に固定した懸架スプリングとか
ら構成され、前記懸架スプリングは、前記フレームの側
壁において前記電子銃側を管軸方向に固定して前記蛍光
面側を前記フレームから前記パネルのスカート部内壁側
に所定距離で引き起こして連結部としたベース部と、前
記ベース部の前記連結部に一端を固定し、遊端とした他
端に前記スタッドピンに係合する係止穴を形成したスプ
リング部とを有し、前記スプリング部は、前記電子銃側
かつ前記スカート部側に所定の引き起こし角度θで引き
起こして主としてスプリング作用をもつ斜面部と前記ス
タッドピンと係合する係止孔を有する平坦部を有し、前
記スプリング部の前記斜面部の長さを20mm以上、か
つ前記スタッドピンに係合しない状態、即ち前記スプリ
ング部材の開放状態における斜面部の平坦部側端部と、
スタッドピンに係合した状態、即ちスプリング部材装着
状態における前記斜面部の前記平坦部側端部との間の、
管軸に直交する方向の距離を5mm以上とした。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】連結部83はベース部81からフレームに
対して間隔Fで引き起こした斜面部812に連接し、ス
タッドピン9の先端部との間に間隙dを持ってフレーム
に固定される。スプリング部82の斜面部822は連結
部83から角度θで引き起こされ、管軸方向の長さLを
有している。この斜面部822にはスタッドピン9に係
止する係止穴824を有する平坦部821が連接してい
る。参照符号Hは、スタッドピンに係合する前のスプリ
ング部材開放状態における斜面部の平坦部側端部と、ス
タッドピン係合後のスプリング部材装着状態における斜
面部822の平坦部821側端部との間の、管軸に直交
する方向の距離である。
対して間隔Fで引き起こした斜面部812に連接し、ス
タッドピン9の先端部との間に間隙dを持ってフレーム
に固定される。スプリング部82の斜面部822は連結
部83から角度θで引き起こされ、管軸方向の長さLを
有している。この斜面部822にはスタッドピン9に係
止する係止穴824を有する平坦部821が連接してい
る。参照符号Hは、スタッドピンに係合する前のスプリ
ング部材開放状態における斜面部の平坦部側端部と、ス
タッドピン係合後のスプリング部材装着状態における斜
面部822の平坦部821側端部との間の、管軸に直交
する方向の距離である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
Claims (2)
- 【請求項1】周縁にスカート部を有する略矩形の浅皿状
容器の内面に蛍光面を有すると共に前記蛍光面に近接し
てシャドウマスク構体を設置したパネル部と、電子銃を
収納した円筒状のネック部、および前記パネル部のスカ
ート部と前記ネック部とを連接した漏斗状のファンネル
部とで構成した真空外囲器をもつカラー陰極線管であっ
て、 前記パネル部の前記スカート部のコーナー部内壁に植設
して前記シャドウマスク構体を支持するためのスタッド
ピンを有し、 前記シャドウマスク構体は、枠状のフレームに周縁を固
定したシャドウマスクと、前記フレームのコーナー部に
固定した懸架スプリングとから構成され、 前記懸架スプリングは、前記フレームの側壁において前
記電子銃側を管軸方向に固定して前記蛍光面側を前記フ
レームから前記パネルのスカート部内壁側に所定距離で
引き起こして連結部としたベース部と、前記ベース部の
前記連結部に一端を固定し、遊端とした他端に前記スタ
ッドピンに係合する係止穴を形成したスプリング部とを
有し、 前記スプリング部は、前記連結部から前記電子銃側かつ
前記スカート部側に所定の引き起こし角度θで引き起こ
して主としてスプリング作用をもつ斜面部と前記スタッ
ドピンと係合する係止孔を有する平坦部を有し、 前記スプリング部の前記斜面部の長さを20mm以上、
かつ、前記スタッドピンに係合する前の前記スプリング
部材開放状態における斜面部の平坦部側端部と、スタッ
ドピン係合後のスプリング部装着状態における前記斜面
部の前記平坦部側端部との間の、管軸に直交する方向の
距離を5mm以上としたことを特徴とするカラー陰極線
管。 - 【請求項2】前記引き起こし角度θを9.3度以下、 前記連結部の前記スカート側の表面と前記スタッドピン
の先端との間隔dを1.9mm以上、 前記連結部の前記フレームとの間隔Fを3.5mm以下
としたことを特徴とする請求項1に記載のカラー陰極線
管。
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