JP2003099063A - 音高データシフト装置、音高データシフトプログラム、および、この音高データシフト装置を用いたメロディ生成装置、この音高データシフトプログラムを用いたメロディ生成プログラム - Google Patents

音高データシフト装置、音高データシフトプログラム、および、この音高データシフト装置を用いたメロディ生成装置、この音高データシフトプログラムを用いたメロディ生成プログラム

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JP2003099063A
JP2003099063A JP2001289975A JP2001289975A JP2003099063A JP 2003099063 A JP2003099063 A JP 2003099063A JP 2001289975 A JP2001289975 A JP 2001289975A JP 2001289975 A JP2001289975 A JP 2001289975A JP 2003099063 A JP2003099063 A JP 2003099063A
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sound
melody
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JP2001289975A
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Eiichiro Aoki
栄一郎 青木
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Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 臨時記号が付与された音符を楽譜表示する場
合に、正しい音符表現を行うことが可能な音高データシ
フト装置、これを用いたメロディ生成装置を提供する。 【解決手段】 特定主音のコード進行データを、指定さ
れた指定主音のコード進行データにシフトするときに
は、臨時記号なしの両主音間の度数を検出し(B3)、
臨時記号が付加されていればそのままの状態で両主音間
の半音差数を検出する(B4)。そして、特定主音のコ
ード進行データを構成する各コードの各構成音のそれぞ
れに対して、当該構成音に臨時記号が付加されている場
合には、該臨時記号を削除した後の構成音の音名を前記
出力された度数だけシフトし(B6)、次に、該シフト
後の構成音と該シフト前の構成音との半音差数が前記出
力された半音差数になるように、当該シフト後の構成音
に付加すべき臨時記号を決定し、さらに、この結果に応
じて当該シフト後の構成音に臨時記号を付与する(B
7)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の調の主音で
作成されたコード進行データや、スケールデータ、メロ
ディデータ等の音高データを、ユーザが指定した調の主
音のデータにシフトする音高データシフト装置、音高デ
ータシフトプログラム、および、この音高データシフト
装置を用いたメロディ生成装置、この音高データシフト
プログラムを用いたメロディ生成プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】特定調で作成されたコード進行データを
ユーザが指定した調のコード進行データにシフト(移
調)するコード進行データシフト装置として、たとえば
ユーザが入力したモチーフメロディデータの調を検出
し、この検出調に、特定調のコード進行データを移調す
るようにしたものは、従来から知られている。
【0003】さらに、この装置では、入力されたモチー
フメロディデータおよび移調後のコード進行データに基
づいて、検出調のメロディデータを生成することができ
るように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
コード進行データシフト装置によって、Cメジャ調以外
の調でメロディデータを生成した場合(たとえば、特定
調がCメジャ調で、検出調がE♭メジャ調の場合)、臨
時記号が付加された音符が生成されることがある。この
ような臨時記号が付加された音符には、異名同音のも
の、すなわち幹音と変化記号が違っても、同じ音(音高
が同じ音)を表すものがあり、そのうちいずれの表現を
用いるかは、現在選択されている調(メロディデータを
生成しているときの調、すなわち上記場合では、検出調
であるE♭メジャ調)に応じて一意的に決まっている。
具体的には、E♭メジャ調の主音はE♭と表現し、その
異名同音であるD#と表現してはならない。
【0005】しかし、上記従来のコード進行データシフ
ト装置では、メロディデータを生成することにその発明
の特徴があるので、すなわち、生成されたメロディデー
タを楽譜表示することにその発明の特徴があるわけでは
ないので、臨時記号が付加された音符を生成したとして
も、異名同音の音符表現のうち、いずれの音符表現を用
いるかについては考慮されていなかった。このため、こ
の従来のコード進行データシフト装置によって生成され
た、臨時記号が付与された音符を楽譜表示する場合に
は、臨時記号として、#または♭のいずれか一方を一意
的に付加するより手立てはなかった。したがって、上記
従来のコード進行データシフト装置を適用して楽譜表示
をしようとしても、正しい音符表現を行うことはできな
かった。
【0006】本発明は、この点に着目してなされたもの
であり、臨時記号が付与された音符を楽譜表示する場合
に、正しい音符表現を行うことが可能な音高データシフ
ト装置、音高データシフトプログラム、および、この音
高データシフト装置を用いたメロディ生成装置、この音
高データシフトプログラムを用いたメロディ生成プログ
ラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の音高データシフト装置は、特定主
音で作成され、該特定主音における適切な臨時記号が付
与された、少なくとも1つ以上の音高データを供給する
供給手段と、調の主音を指定するための指定手段と、該
指定された指定主音と前記特定主音との度数を出力する
度数出力手段であって、前記指定主音または前記特定主
音に臨時記号が付加されている場合には、当該臨時記号
を削除した後の両主音間の度数を出力するものと、前記
指定された指定主音と前記特定主音との半音差数を出力
する半音差数出力手段であって、前記指定主音または前
記特定主音に臨時記号が付加されている場合であって
も、当該臨時記号を削除せずに両主音間の半音差数を出
力するものと、前記供給された音高データに対して、ま
ず、当該音に臨時記号が付加されている場合には、該臨
時記号を削除した後の音の音名を前記出力された度数だ
けシフトし、次に、該シフト後の音と該シフト前の音と
の半音差数が前記出力された半音差数になるように、当
該シフト後の音に付加すべき臨時記号を決定し、さら
に、この結果に応じて当該シフト後の音に臨時記号を付
与することにより、前記供給された特定主音の音高デー
タを前記指定主音の音高データにシフトするシフト手段
とを有することを特徴とする。
【0008】ここで、「度数および半音差数を出力す
る」と表現したのは、度数および半音差数は、どのよう
にして求めてもよいため、できる限り広く解釈されるよ
うにと言う趣旨である。その求め方には、たとえば、演
算のみによる方法、テーブルデータを検索する方法、テ
ーブルデータから検索したものに対して演算を行う方法
等、度数および半音数が求められる方法であれば、どの
ようなものを採用してもよい。また、シフト手段が実行
する処理中、「当該シフト後の構成音に付加すべき臨時
記号を決定し」とは、“#”または“♭”のいずれかの
臨時記号を必ず付加するのではなく、臨時記号を付加し
ない場合もあり得ることを意味している(以上の事情
は、以下、請求項が変わっても同様である)。
【0009】上記目的を達成するため、請求項2に記載
のメロディ生成装置は、特定主音で作成され、各コード
の構成音が請求項1の音高データシフト装置によって指
定主音にシフトされたコード進行データに基づいて、生
成すべきメロディの骨格音を生成する骨格音生成手段
と、前記コード進行データを構成する各コードが基盤と
するスケールデータであって、請求項1の音高データシ
フト装置により指定主音にシフトされたスケールデータ
に基づいて、前記生成された骨格音間の音を生成する骨
格音間音生成手段と、前記生成された骨格音と該骨格音
間の音とをメロディ進行に従った順序で出力することに
よりメロディを生成するメロディ生成手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0010】上記目的を達成するため、請求項3に記載
のメロディ生成装置は、特定主音で作成されたコード進
行データに基づいて、生成すべきメロディの骨格音を生
成する骨格音生成手段と、前記コード進行データを構成
する各コードが基盤とするスケールデータに基づいて、
前記生成された骨格音間の音を生成する骨格音間音生成
手段と、前記生成された骨格音と該骨格間音間を請求項
1の音高データシフト装置によって指定主音にシフト
し、これをメロディ進行に従った順序で出力することに
よりメロディを生成するメロディ生成手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0011】ここで、骨格音間音は、スケールデータを
構成する各構成音のみに基づいて生成するようにしてい
るが、スケールデータ外の音を一部採用するようにして
もよい(この事情は、以下、請求項が変わっても同様で
ある)。
【0012】請求項4に記載のメロディ生成装置は、請
求項2または3のいずれかに記載のメロディ生成装置に
おいて、前記指定主音に基づいて、当該調の調号を出力
する調号出力手段と、五線譜を表示し、該五線譜上に、
前記出力された調号を表示するとともに、前記生成され
たメロディを構成する各構成音の音符を表示する表示手
段であって、前記各構成音中に臨時記号の付加されたも
のがあり、該臨時記号の付加された構成音が前記出力さ
れた調号に対応するスケールのスケールノートである場
合には、当該臨時記号を削除した音符を前記五線譜上に
表示するものとを有することを特徴とする。
【0013】上記目的を達成するために、上記装置と同
様の構成をコンピュータプログラムとして実現すること
もできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の音高データシフト装置の
第1の実施の形態に係るスケールデータシフト装置の概
略構成を示すブロック図である。
【0016】同図に示すように、本実施の形態のスケー
ルデータシフト装置は、音高情報を入力するための鍵盤
1と、各種情報を入力するための複数のスイッチを備え
たパネルスイッチ2と、鍵盤1の各鍵の押鍵状態を検出
する押鍵検出回路3と、パネルスイッチ2の各スイッチ
の押下状態を検出するスイッチ検出回路4と、装置全体
の制御を司るCPU5と、該CPU5が実行する制御プ
ログラムや、各種テーブルデータ等を記憶するROM6
と、演奏データ、各種入力情報および演算結果等を一時
的に記憶するRAM7と、タイマ割込み処理における割
込み時間や各種時間を計時するタイマ8と、各種情報等
を表示する、たとえば大型液晶ディスプレイ(LCD)
若しくはCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイおよ
び発光ダイオード(LED)等を備えた表示装置9と、
記憶媒体であるフレキシブルディスク(FD)20をド
ライブするフレキシブルディスクドライブ(FDD)1
0と、前記制御プログラムを含む各種アプリケーション
プログラムや各種データ等を記憶するハードディスク
(図示せず)をドライブするハードディスクドライブ
(HDD)11と、前記制御プログラムを含む各種アプ
リケーションプログラムや各種データ等を記憶するコン
パクトディスク−リード・オンリ・メモリ(CD−RO
M)21をドライブするCD−ROMドライブ(CD−
ROMD)12と、外部からのMIDI(Musical Inst
rument Digital Interface)信号を入力したり、MID
I信号を外部に出力したりするMIDIインターフェー
ス(I/F)13と、通信ネットワーク101を介し
て、たとえばサーバコンピュータ102とデータの送受
信を行う通信インターフェース(I/F)14と、鍵盤
1から入力された演奏データや予め設定された演奏デー
タ等を楽音信号に変換する音源回路15と、該音源回路
15からの楽音信号に各種効果を付与するための効果回
路16と、該効果回路16からの楽音信号を音響に変換
する、たとえば、DAC(Digital-to-Analog Converte
r)やアンプ、スピーカ等のサウンドシステム17とに
より構成されている。
【0017】上記構成要素3〜16は、バス18を介し
て相互に接続され、CPU5にはタイマ8が接続され、
MIDII/F13には他のMIDI機器100が接続
され、通信I/F14には通信ネットワーク101が接
続され、音源回路15には効果回路16が接続され、効
果回路16にはサウンドシステム17が接続されてい
る。
【0018】HDD11のハードディスクには、前述の
ように、CPU5が実行する制御プログラムも記憶で
き、ROM6に制御プログラムが記憶されていない場合
には、このハードディスクに制御プログラムを記憶させ
ておき、それをRAM7に読み込むことにより、ROM
6に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作を
CPU5にさせることができる。このようにすると、制
御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行え
る。
【0019】CD−ROMドライブ12のCD−ROM
21から読み出された制御プログラムや各種データは、
HDD11内のハードディスクにストアされる。これに
より、制御プログラムの新規インストールやバージョン
アップ等が容易に行える。なお、このCD−ROMドラ
イブ12以外にも、外部記憶装置として、光磁気ディス
ク(MO)装置等、様々な形態のメディアを利用するた
めの装置を設けるようにしてもよい。
【0020】MIDII/F13は、専用のものに限ら
ず、RS−232CやUSB(ユニバーサル・シリアル
・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー139
4)等の汎用のインターフェースより構成してもよい。
この場合、MIDIメッセージ以外のデータをも同時に
送受信してもよい。
【0021】通信I/F14は、上述のように、たとえ
ばLAN(Local Area Network)やインターネット、電
話回線等の通信ネットワーク101に接続されており、
該通信ネットワーク101を介して、サーバコンピュー
タ102に接続される。HDD11内のハードディスク
に上記各プログラムや各種パラメータが記憶されていな
い場合には、通信I/F14は、サーバコンピュータ1
02からプログラムやパラメータをダウンロードするた
めに用いられる。クライアントとなるコンピュータ(本
実施の形態では、スケールデータシフト装置)は、通信
I/F14および通信ネットワーク101を介してサー
バコンピュータ102へとプログラムやパラメータのダ
ウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコン
ピュータ102は、このコマンドを受け、要求されたプ
ログラムやパラメータを、通信ネットワーク101を介
してコンピュータへと配信し、コンピュータが通信I/
F14を介して、これらプログラムやパラメータを受信
してHDD11内のハードディスクに蓄積することによ
り、ダウンロードが完了する。
【0022】この他、外部コンピュータ等との間で直接
データのやりとりを行うためのインターフェースを備え
てもよい。
【0023】なお、本実施の形態のスケールデータシフ
ト装置は、上述の構成から分かるように、汎用的なパー
ソナルコンピュータ上に構築されたものであるが、これ
に限らず、本発明を実施できる最小限要素のみから構成
した専用装置上に構築してもよい。
【0024】以下、以上のように構成されたスケールデ
ータシフト装置が実行する制御処理を説明する。
【0025】本実施の形態のスケールデータシフト装置
は、特定調で作成されたスケールデータをユーザが指定
した調のスケールデータにシフトするときに、(1)特
定調のスケールの主音(臨時記号が付加されている場合
には、その臨時記号を削除したもの)と指定調のスケー
ルの主音(同様に、臨時記号が付加されている場合に
は、その臨時記号を削除したもの)との度数を算出し、
(2)特定調のスケールノート中の対象ノート(シフト
したいノート)を、上記算出した度数だけシフトし、
(3)上記特定調のスケールの主音または上記指定調の
スケールの主音に臨時記号が付加されている場合には、
当該主音間の半音差数を算出し、上記対象ノートと上記
シフトして生成されたノート(シフトノート)との半音
差数がこの算出された半音差数になるように、上記シフ
トノートに臨時記号を付与する。
【0026】なお、本実施の形態では、特定調のスケー
ルデータを指定調のスケールデータにシフトするとき
に、「長調」または「短調」という調性そのものは維持
するようにしている。すなわち、特定調が「長調」であ
る場合には指定調も「長調」とし、特定調が「短調」で
ある場合には指定調も「短調」としている。したがっ
て、ユーザが指定するものは、実際には「調」ではな
く、スケールの「主音」である。
【0027】スケールの主音(以下、「生成主音」とい
う)は、たとえば次のような方法によって指定すること
ができる。すなわち、 (a)調号によって指定する方法 (b)主音を直接指定する方法 (c)調号とこの調号に対応する主音を指定する方法で
ある。
【0028】上記(a)の調号によって指定する方法と
しては、たとえば「♭1つ」や「#2つ」のように調号
の種類と数を表示し、その中からユーザが選択して指定
する方法が考えられる。
【0029】上記(b)の主音を直接指定する方法とし
ては、たとえば「FメジャまたはDマイナ」(=調号が
♭1つのときの主音)や「E♭メジャまたはCマイナ」
(=調号が♭3つのときの主音)のように、調号に対応
する調を表示し、その中からユーザが選択して指定する
方法が考えられる。
【0030】上記(c)の調号とこの調号に対応する主
音を指定する方法としては、たとえば「♭1つ(F(メ
ジャ)またはD(マイナ))」や「♭3つ(E♭(メジ
ャ)またはC(マイナ))」のように、調号およびその
調号に対応する主音を表示し、その中からユーザが選択
して指定する方法が考えられる。
【0031】もちろん、主音を指定できる方法であれ
ば、上記方法以外の方法を用いてもよい。
【0032】次に、具体的に、たとえば特定調として
「Cメジャ」が予め設定され、生成主音として「♭3
つ」、すなわち「E♭(メジャ)」が選択されたとき
に、本実施の形態のスケールデータシフト装置では、特
定調の対象スケールノート“F”が指定調のどのスケー
ルノートにシフトされるかを説明する。
【0033】まず、指定調のスケールの主音と特定調の
スケールの主音との度数を求める(上記手順(1))。
この場合、指定調のスケールの主音は“E♭”であり、
臨時記号“♭”が付加されているため、これを削除した
後の指定調のスケールの主音“E”と特定調のスケール
の主音“C”との度数を求めることになり、この結果、
度数は3度(=E−C)となる。次に、特定調の対象ス
ケールノート“F”を3度だけシフトすると、“A”
(=F+3度)となる(上記手順(2))。そして、上
記削除した臨時記号を元の主音に戻した後、指定調のス
ケールの主音と特定調のスケールの主音との半音差数を
求めると、3半音(E♭−C)となるので、上記シフト
して求められたスケールノート“A”と対象スケールノ
ート“F”との半音差数が3半音となるように、スケー
ルノート“A”に臨時記号“♭”を付加する(上記手順
(3))。
【0034】仮に、本実施の形態のような方法を用いず
に、たとえば、指定調のスケールの主音と特定調のスケ
ールの主音との半音差数を単純に算出し、この算出した
半音差数になるように、特定調の対象スケールノートを
シフトすると、シフト後のスケールノートに臨時記号を
付加する場合、#または♭のいずれの臨時記号を付加し
てよいのかわからず、いずれかを一意的に付加すること
になる。これでは、正しい音符表現を行うことができな
い。
【0035】これに対して、本実施の形態のような方法
を用いれば、正しい音符表現を行うことができるので、
特定調のスケールデータを指定調のスケールデータにシ
フトし、これを楽譜表示するときに、本発明は特に有効
である。
【0036】次に、本発明の音高データシフト装置の第
2の実施の形態に係るコード進行データシフト装置を説
明する。本実施の形態のコード進行データシフト装置
は、特定調で作成されたコード進行データをユーザが指
定した調のコード進行データにシフトするものであり、
前記第1の実施の形態のスケールデータシフト装置と同
様に、シフト後のコード進行データに対して正しい音符
表現を行うようにするものである。ここで、コード進行
データを構成する各コードは、スケールノートの一部に
よって構成されているため、各コードをそれぞれ指定調
のコードにシフトするときには、当該コードを構成する
各スケールノート(対象スケールノート)をそれぞれ特
定調のスケールノートにシフトして行けばよい。すなわ
ち、前記第1の実施の形態のスケールデータシフト装置
によるスケールデータのシフト方法を複数回、すなわち
当該コードを構成するスケールノートの個数に相当する
回数繰り返すことにより、簡単に本実施の形態のコード
進行データシフト装置を実現することができる。したが
って、本実施の形態のコード進行データシフト装置が実
行する動作処理の説明は省略する。
【0037】なお、コード進行には、「長調」または
「短調」という調性はすでに含まれており、本実施の形
態でも、前記第1の実施の形態と同様に、シフト後の調
性を維持するようにしているため、ユーザが指定するも
のは、実際には「調」ではなく、スケールの「主音」で
ある。
【0038】また、本実施の形態のコード進行データシ
フト装置も、前記第1の実施の形態のスケールデータシ
フト装置と同様のハードウェアを用いればよいことは言
うまでもない。
【0039】次に、このようなスケールデータシフト装
置およびコード進行データシフト装置が実行する各動作
処理を適用してメロディを生成する方法を2種類説明す
る。一つは、特定調で作成されたコード進行データをユ
ーザが指定した調のコード進行データにシフトし、この
シフト後のコード進行データに基づいてメロディを生成
する方法であり、もう一つは、特定調で作成されたコー
ド進行データに基づいてメロディを生成し、このメロデ
ィをユーザが指定した調のメロディにシフトする方法で
ある。
【0040】まず、前者のメロディ生成方法を説明し、
次に、後者のメロディ生成方法を説明する。
【0041】図2は、前者のメロディ生成方法の手順を
説明するためのブロック図である。同図のメロディ生成
処理は、説明の都合上、その手順がフローチャートでは
なくブロック図で示されているが、これは、説明の都合
上、ソフトウェアによる処理をブロック化して示したも
のであり、ハードウェアによる処理をブロック化したも
のではない。なお、本メロディ生成方法も、前記第1の
実施の形態のスケールデータシフト装置と同様のハード
ウェア、すなわち図1に示したハードウェアで実現する
ことができる。
【0042】図2において、メロディ生成用データは、
たとえば曲のジャンル毎にテンプレート形式で予め作成
され、ROM6に記憶されているとする。もちろん、こ
れに限らず、メロディ生成用データは、ユーザが一から
自分で作成し、RAM7の所定領域に格納できるように
してもよいし、少数のメロディ生成用データのみテンプ
レート形式でROM6に記憶しておき、そのメロディ生
成用データを編集して、RAM7の所定領域に格納でき
るようにしてもよい。また、データ形式も、必ずしもテ
ンプレート形式である必要はない。
【0043】メロディ生成用データは、本実施の形態で
は、主として、生成したいメロディの調を指定するため
のデータ(生成主音指定データ)6aと、この生成主音
指定データ6a以外のメロディ生成用データ(その他の
メロディ生成用データ)6bとから構成されている。そ
して、その他のメロディ生成用データ6bには、生成し
たい曲(生成曲)のリズムを特徴付けるデータ(リズム
特徴データ)、生成曲の音域を示すデータ(音域デー
タ)、生成曲のダイナミクスを示すデータ(ダイナミク
スデータ)および音楽ルールを示すデータ(音楽ルール
データ)等が含まれている。
【0044】リズム特徴データには、具体的に、たとえ
ば1小節中の音符数の大小、シンコペーションの有無、
楽節構成等が含まれる。ここで、楽節構成とは、各楽節
間の同一・類似関係によって各楽節がどのような構成で
あるかを示すものであり、たとえば、ある楽節を記号
“A”で表した場合に、この楽節と異なる(すなわち同
一・類似関係にない)楽節は記号“B”で表し、この楽
節と同一の楽節は記号“A”で表し、この楽節と類似の
楽節は記号“A′”または“A″”で表す(“A′”と
“A″”とは、ともに“A”と類似であるが、“A′”
と“A″”は同一ではなく、前方にあるものを
“A′”、後方にあるものを“A″”と呼ぶ)。
【0045】ユーザによって指定された、テンプレート
中に含まれるこのようなリズム特徴データがブロックB
1に供給され、ブロックB1では、供給されたリズム特
徴データに基づいて、生成曲のリズム(メロディの打点
列)を生成する。
【0046】生成されたリズムはブロックB2に供給さ
れ、ブロックB2では、このリズムから重要打点を検出
する。ここで、重要打点とは、たとえば強拍に対応する
打点(強拍に打点がないときには、その前または後の打
点)を意味する。もちろん、これに限らず、重要と認識
される打点であれば、どの位置の打点であってもよい。
このようにして検出された重要打点は、ブロックB10
に供給される。
【0047】ユーザにより指定されたテンプレート中に
含まれる生成主音指定データ6aが、たとえば調号「♭
3つ」に対応する主音「E♭(メジャ)またはC(マイ
ナ)」であったとする。この主音、すなわち生成主音指
定データは、ブロックB3〜B5に供給される。
【0048】ブロックB5では、供給された生成主音指
定データから対応する調号を検出して出力する。具体的
に、生成主音指定データとして主音「E♭(メジャ)ま
たはC(マイナ)」が供給された場合には、「♭3つ」
を示すデータが出力される。調号の検出方法は、たとえ
ば、生成主音指定データを構成する各主音毎に対応する
調号を対応付けたテーブルを用意しておき、このテーブ
ルを検索することによって目的の調号を検出するように
すればよい。もちろん、これに限られるわけではない。
【0049】ブロックB3では、まず、供給された生成
主音指定データから指定主音を検出する。本実施の形態
では、生成主音指定データとして「E♭(メジャ)また
はC(マイナ)」の形式のものが供給されているため、
生成曲の調が「メジャ」調であるか「マイナ」調である
かに応じて、指定主音は、“E♭”または“C”のいず
れかとなる。次に、指定主音と特定主音との度数(ただ
し、指定主音または特定主音に臨時記号が付加されてい
る場合には、臨時記号を削除した後の指定主音と特定主
音との度数)を算出する。特定主音は、メロディ生成シ
ステムにおいて、予め特定調が固定的に決まっている
(たとえば、CメジャまたはAマイナ)ものとし、コー
ド進行データ中には、メジャまたはマイナを示すデータ
が含まれているとする。なお、特定主音を示すデータ
が、コード進行データ7a中に含まれており、これを検
出してもよい。具体的に、コード進行データがメジャ調
のものであり、特定主音として“C”が得られたとする
と、指定調はメジャ調となるため、指定主音は“E♭”
となる。このとき、指定主音“E♭”には臨時記号
“♭”が付加されているため、この臨時記号“♭”を削
除した後の指定主音“E”と特定主音“C”との度数を
算出すると、その度数は「3度」(=E−C)となる。
このようにして検出された指定主音と特定主音との度数
は、ブロックB6およびB13に供給される。
【0050】ブロックB4では、まずブロックB3と同
様にして、供給された生成主音指定データから指定主音
を検出する。次に、指定主音と特定主音との半音差数を
算出する。このとき、ブロックB3での処理とは異な
り、指定主音または特定主音に臨時記号が付加されてい
ても、そのまま両主音間の半音差数を算出する。上記例
では、指定主音が“E♭”であり、特定主音が“C”で
あるので、両主音間の半音差数は、「3半音」(=E♭
−C)と算出される。このようにして検出された指定主
音と特定主音との半音差数は、ブロックB7およびB1
4に供給される。
【0051】ブロックB6には、上記特定主音のコード
進行データ7aも供給されている。特定主音のコード進
行データ7aは、メロディを生成するための基となるデ
ータであり、予め生成されて、たとえば前記RAM7の
所定位置に確保されたコード進行データ格納領域(図示
せず)に多数記憶されている。多数の中から指定された
特定主音のコード進行データ7aは、たとえば前記MI
DII/F13や通信I/F14を介して外部から取得
するようにしても、また、ユーザが作成したものであっ
てもよい。特定主音のコード進行データ7aを構成する
各コードは、コード進行データ格納領域から1つずつ順
次読み出されて、ブロックB6に供給される。
【0052】ブロックB6では、供給されたコードの各
構成音の音名を、供給された度数(ブロックB3で検出
された度数)だけ、それぞれシフトする。各コード構成
音は、特定調において適切な#や♭が付与されているも
のとする。このとき、構成音中に臨時記号が付加されて
いるものがあるときには、その臨時記号を削除した後の
構成音に対してシフト処理を行う。そして、シフト処理
された各構成音は、ブロックB7に供給される。具体的
には、供給されたコードがCコードであれば、その構成
音“C”,“E”および“G”は、それぞれ“E”,
“G”および“B”にシフトされ、このシフト後の構成
音“E”,“G”および“B”がブロックB7に供給さ
れる。
【0053】ブロックB7では、供給された各構成音
(シフト後の各構成音)に対して、シフト前の各構成音
とシフト後の各構成音とのそれぞれの半音差数が供給さ
れた半音差数になるように、臨時記号を付加する。上記
具体例では、まず、シフト後の構成音“E”とシフト前
の構成音“C”との半音差数は4半音であるので、これ
をブロックB3で算出した半音差数「3半音」にするた
めに、シフト後の構成音“E”に臨時記号“♭”を付加
して、“E♭”とする。次に、シフト後の構成音“G”
とシフト前の構成音“E”との半音差数は3半音である
ので、つまりこの半音差数はブロックB3で算出した半
音差数「3半音」に一致するので、臨時記号は付加しな
い。さらに、シフト後の構成音“B”とシフト前の構成
音“G”との半音差数は4半音であるので、シフト後の
構成音“E”と同様にして、シフト後の構成音“B”に
臨時記号“♭”を付加して、“B♭”とする。このよう
にして、特定主音のコード進行データ7aを構成する各
コードを、正確に表現された指定主音のコードにシフト
して行き、その結果をブロックB8およびB9に供給す
る。
【0054】ブロックB8では、特定主音のコード、す
なわちブロックB7にて得られたシフト後のコード根音
を持つコードを出力する。これは、たとえばコード名の
表示などに利用される。
【0055】ブロックB9では、ブロックB7から供給
されたコードを構成する構成音の中から、たとえば2つ
の構成音をランダムに選択することにより、1小節に対
して2つの骨格音ピッチを生成する。このとき、生成さ
れた骨格音ピッチが、前記その他のメロディ生成用デー
タ6bに含まれる音域データ、ダイナミクスデータおよ
び音楽ルールデータによって決まる条件を満足するか否
かをチェックし、満足しない場合には、満足するような
他の骨格音ピッチを生成する。そして、このようにして
生成された骨格音ピッチはブロックB10に供給され
る。
【0056】ブロックB10では、ブロックB9から供
給された骨格音ピッチを、前記ブロックB2で検出され
た重要打点に割り当て、この結果をブロックB11およ
びB15に供給する。
【0057】ブロックB11には、ブロックB9と同様
に、前記ブロック6bから音域データ、ダイナミクスデ
ータおよび音楽ルールデータが供給され、また、ブロッ
クB14から指定主音のスケールノートに関する情報が
供給される。ブロックB11でなされる処理の詳細を説
明する前に、特定主音のスケールテーブル6cから読み
出されたデータに対して、ブロックB12〜B14でな
される処理の詳細を説明する。
【0058】特定主音のスケールテーブル6cは、前記
ROM6内に記憶されたテーブルデータの一つであり、
特定主音の各コードと該各コードが基盤としているスケ
ールとを対応付けたものである。各スケールノートに
は、特定調における適切な#や♭が付与されているもの
とする。なお、1つのコードに対して、当該コードが基
盤としているスケールは1つとは限らず、当該コードの
具体的な用途や性格に応じて複数ある場合もある。
【0059】ブロックB12では、前記特定主音のコー
ド進行データ7aからコードが1つ読み出されると、こ
のコードに基づいて、特定主音のスケールテーブル6c
からスケールを1つ選択する。このとき、読み出された
コードに対応するスケールが特定主音のスケールテーブ
ル6cに1つのみ記載されている場合には、そのスケー
ルを選択すればよいが、読み出されたコードに対応する
スケールが特定主音のスケールテーブル6cに複数個記
憶されている場合には、その中から、たとえばランダム
にあるいは前記用途や性格に応じて1つを選択する。こ
のようにして選択されたスケールは、ブロックB13に
供給される。
【0060】ブロックB13では、供給されたスケール
の各スケールノートに対して、前記ブロックB6でなさ
れる処理と同様の処理を行う。すなわち、各スケールノ
ートを、それぞれ供給された度数(ブロックB3で検出
された度数)だけシフトする(ただし、スケールノート
中に臨時記号が付加されているものがあるときには、そ
の臨時記号を削除した後のスケールノートに対してシフ
ト処理を行う)。そして、シフト処理された各スケール
ノートは、ブロックB14に供給される。
【0061】ブロックB14では、シフト後の各スケー
ルノートに対して、前記ブロックB7でなされる処理と
同様の処理を行う。すなわち、シフト後の各スケールノ
ートに対して、シフト前の各スケールノートとシフト後
の各スケールノートとのそれぞれの半音差数が、前記ブ
ロックB4から供給された半音差数になるように、臨時
記号を付加する。そして、この結果が前記ブロックB1
1に供給される。
【0062】ブロックB11では、ブロックB14から
供給された複数のスケールノートから、たとえばランダ
ムに1つずつ選択して、重要打点間のピッチを生成す
る。このとき、生成された重要打点間のピッチが、ブロ
ックB10から供給された重要打点のピッチ、前記その
他のメロディ生成用データ6bに含まれる音域データ、
ダイナミクスデータおよび音楽ルールデータによって決
まる条件を満足するか否かをチェックし、満足しない場
合には、満足するような他の重要打点間のピッチを生成
する。そして、このようにして生成された重要打点間の
ピッチはブロックB15に供給される。
【0063】ブロックB15には、ブロックB10から
重要打点のピッチが供給され、ブロックB15から重要
打点間のピッチが供給されるので、ブロックB15で
は、これらのピッチをメロディの進行順に並べて出力す
る。このとき、前記ブロックB5で出力した調号に対応
した「音名+臨時記号」形式の音符データを出力する。
具体的には、たとえば、"E♭","G"および"B♭"のメ
ロディ音符が出力される。なお、音名に加えて、オクタ
ーブを示す情報を付加するようにしてもよい。
【0064】なお、本メロディ生成方法の一部処理に
は、前記第1の実施の形態のスケールデータシフト装置
によってなされる制御処理と、前記第2の実施の形態の
コード進行データシフト装置によってなされる制御処理
とが含まれている。ブロックB3,B4,B6およびB
7でなされる処理が、前記第1の実施の形態のスケール
データシフト装置によってなされる制御処理に対応し、
ブロックB3,B4,B13およびB14でなされる処
理が、前記第2の実施の形態のコード進行データシフト
装置によってなされる制御処理に対応している。つま
り、本メロディ生成方法は、前記第1の実施の形態のス
ケールデータシフト装置によってなされる制御処理と、
前記第2の実施の形態のコード進行データシフト装置に
よってなされる制御処理とを適用することで、実現され
ている。
【0065】このように、本メロディ生成方法では、特
定主音のコード進行データとスケールノートを指定主音
のコード進行とスケールノートにシフトし、このシフト
後のコード進行データとスケールノートに基づいて、正
確に表現されたメロディを生成することができる。
【0066】次に、もう一つのメロディ生成方法、すな
わち特定主音のコード進行データに基づいてメロディを
生成した後、このメロディを、指定主音のメロディにシ
フトすることによってメロディを生成する方法につい
て、図3を参照して説明する。
【0067】図3は、本メロディ生成方法の手順を説明
するためのブロック図である。本メロディ生成方法は、
前記図2のメロディ生成方法の一部を変更することによ
り、実現することができる。したがって、図3中、図2
と同様の処理を行うブロックには同一符号を付し、その
説明を省略する。
【0068】図3において、ブロックB3で検出された
指定主音と特定主音との度数はブロックB21,B6お
よびB23に供給され、ブロックB4で検出された指定
主音と特定主音との半音差数はブロックB22およびB
7に供給される。
【0069】ブロックB21には、その他のメロディ生
成用データ6bに含まれる、生成曲の音域を指定するた
めの生成音域データも供給され、ブロックB21では、
生成音域の範囲を示す上限音名および下限音名を、ブロ
ックB3から供給された度数だけ、前述のシフト方向と
は逆方向にシフトする。このとき、シフトすべき音名に
臨時記号が付与されているときには、臨時記号を削除し
た後の音名を逆方向にシフトする。このようにしてシフ
トされた上限音名および下限音名、すなわち生成音域デ
ータは、ブロックB22に供給される。
【0070】ブロックB22では、供給された上限音お
よび下限音(シフト後の上限音および下限音)に対し
て、シフト前の上限音および下限音とシフト後の上限音
および下限音とのそれぞれの半音差数が、ブロックB4
から供給された半音差数になるように、臨時記号を付加
し、この結果をブロックB9′およびB11′に供給す
る。
【0071】特定主音のコード進行データ7aを構成す
る各コードは、前述のように、コード進行データ格納領
域から1つずつ順次読み出されて、ブロックB9′に供
給される。ブロックB9′には、上述のように、ブロッ
クB22から逆シフト後の生成音域データと、その他の
メロディ生成用データ6bに含まれるダイナミクスデー
タおよび音楽ルールデータが供給され、ブロックB9′
では、供給された各データに基づいて、前記ブロックB
9でなされる処理と同様の処理を行って、骨格音ピッチ
を生成する。
【0072】ブロックB10からは、重要打点に割り当
てられた骨格音ピッチが、ブロックB23およびB1
1′に供給される。
【0073】ブロックB11′では、ブロックB10か
ら供給された、重要打点に割り当てられた骨格音ピッ
チ、ブロックB22から供給された生成音域データ、そ
の他のメロディ生成用データ6bに含まれるダイナミク
スデータおよび音楽ルールデータ、および、ブロックB
12から供給されたスケールノートに基づいて、前記ブ
ロックB9でなされる処理と同様の処理を行って、重要
打点間のピッチを生成する。そして、生成された重要打
点間のピッチは、ブロックB23に供給される。
【0074】ブロックB23では、ブロックB10から
供給された、重要打点に割り当てられた骨格音ピッチ、
およびブロックB11′から供給された、重要打点間の
ピッチにそれぞれ対応する音の音名を、前記ブロックB
3から供給された度数(ブロックB3で検出された度
数)だけ、それぞれシフトする。このとき、シフトすべ
き音中に臨時記号が付加されているものがあるときに
は、その臨時記号を削除した後の音名に対してシフト処
理を行う。そして、シフト処理された各音は、ブロック
B24に供給される。
【0075】ブロックB24では、ブロックB23から
供給された各音(シフト後の各音)に対して、シフト前
の各音とシフト後の各音とのそれぞれの半音差数が、ブ
ロックB4から供給された半音差数になるように、臨時
記号を付加し、この結果をブロックB15に供給する。
【0076】なお、本メロディ生成方法の一部処理に
は、本発明の音高データシフト装置の第3の実施の形態
であるメロディデータシフト装置が含まれている。ブロ
ックB3,B4,B23およびB24でなされる処理
が、第3の実施の形態のメロディデータシフト装置によ
ってなされる制御処理に対応している。
【0077】このように、本メロディ生成方法では、特
定主音のコード進行データとスケールノートに基づいて
特定主音のメロディを生成した後、特定主音のメロディ
を指定主音のメロディにシフトして、正確に表現された
メロディを生成することができる。
【0078】次に、前記ブロックB5から出力された調
号および前記ブロックB15から出力された指定主音の
メロディに基づいて、楽譜表示する方法について説明す
る。
【0079】図4は、この楽譜表示方法の手順を説明す
るためのブロック図である。
【0080】同図において、ブロックB5から出力され
た調号を示すデータとブロックB15から出力された指
定主音のメロディを示すデータは、ブロックB31に供
給され、ブロックB31では、まず、調号を示すデータ
に基づいて、五線譜上に調号を表示し、次に、この五線
譜上に、メロディを構成する各音符を1つずつ表示して
行く。このとき、表示すべき音符に臨時記号が付加さ
れ、かつ該音符が上記調号によって示されるスケールの
スケールノートである場合には、この臨時記号を削除し
て、当該音符を五線譜上に表示する。
【0081】このように、前記2種類のメロディ生成方
法では、正しい音符表現を行うことができるメロディデ
ータを出力するようにしたので、このメロディデータに
基づいて、簡単に音楽理論に合致する楽譜表示を行うこ
とができる。
【0082】なお、前記2種類のメロディ生成方法で
は、ブロックB3およびB4で説明したように、指定主
音と特定主音との度数および指定主音と特定主音との半
音差数は演算によって算出するようにしたが、これに限
らず、たとえば図5に示すテーブルデータを予め用意し
ておき、ユーザによって指定主音が選択されると、この
指定主音で上記テーブルデータを検索して、対応する度
数および半音差数を得るようにしてもよい。
【0083】また、前記2種類のメロディ生成方法で
は、重要打点間のピッチを生成するときに、検出された
スケールに含まれるスケールノートに基づいて生成する
ようにしたが、これに限らず、スケール外のノートを混
在させて生成するようにしてもよい。
【0084】なお、生成主音指定データは、テンプレー
ト中に含まれるとしたが、ユーザが指定(選択)しても
よい。主音の指定方法として、前記(b)の主音を直接
指定する方法が採用されている場合、各調号に対応する
主音のみが一覧表示され、当該調号は表示されない。具
体的には、「C(メジャ)またはA(マイナ)」、「D
(メジャ)またはB(マイナ)」、「E(メジャ)また
はC(マイナ)」‥‥が一覧表示される。このように一
覧表示された複数の主音の候補から、ユーザは好みの主
音、上記例では主音「E♭(メジャ)またはC(マイ
ナ)」を選択する。なお、主音の指定方法として、前記
(a)または(c)の方法、すなわち「調号によって指
定する方法」または「調号とこの調号に対応する主音を
指定する方法」を採用した場合には、調号を示す情報は
供給された生成主音指定データ内に含まれているため、
目的の調号は直ちに得ることができる。また、テンプレ
ート中の生成主音指定データをユーザが修正してもよ
い。
【0085】また、コード進行をシフトする場合、コー
ド構成音すべてをシフトするものに限らず、一部の構成
音、たとえば根音のみをシフトするものでもよい。
【0086】なお、上述した実施の形態の機能を実現す
るソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体
を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは
装置のコンピュータ(またはCPU5やMPU)が記憶
媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行するこ
とによっても、本発明の目的が達成されることは言うま
でもない。
【0087】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することに
なり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発
明を構成することになる。
【0088】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、たとえば、前記フレキシブルディスク2
0、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、C
D−ROM21、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメ
モリカード、ROM6などを用いることができる。ま
た、他のMIDI機器100や通信ネットワーク101
を介してサーバコンピュータ102からプログラムコー
ドが供給されるようにしてもよい。
【0089】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、上述した実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる
ことは言うまでもない。
【0090】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPU5などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって上述した実施の形態の機能が実現され
る場合も含まれることは言うまでもない。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または5
のいずれかに記載の発明によれば、特定主音で作成さ
れ、該特定主音における適切な臨時記号が付与された音
高データが、指定された主音における適切な臨時記号が
付与された音高データにシフトされるので、正しい音符
表現の音高データを得ることができる。
【0092】また、請求項2または6のいずれかに記載
の発明、および、請求項3または7のいずれかに記載の
発明によれば、正しい音符表現の音高データからなるメ
ロディデータを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るスケールデ
ータシフト装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 特定調で作成されたコード進行データをユー
ザが指定した調のコード進行データにシフトし、このシ
フト後のコード進行データに基づいてメロディを生成す
る方法の手順を説明するためのブロック図である。
【図3】 特定調で作成されたコード進行データに基づ
いてメロディを生成し、このメロディをユーザが指定し
た調のメロディにシフトする方法の手順を説明するため
のブロック図である。
【図4】 図2または図3のブロックB5から出力され
た調号および図2または図3のブロックB15から出力
された指定主音のメロディに基づいて、楽譜表示する方
法の手順を説明するためのブロック図である。
【図5】 指定主音と特定主音との度数および指定主音
と特定主音との半音差数を記載したテーブルデータの一
例を示す図である。
【符号の説明】
2 パネルスイッチ(指定手段) 5 CPU(供給手段、指定手段、度数出力手段、半音
差数出力手段、シフト手段、骨格音生成手段、骨格音間
音生成手段、メロディ生成手段、調号出力手段、表示手
段) 6 ROM(指定手段) 7 RAM(供給手段) 9 表示装置(表示手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定主音で作成され、該特定主音におけ
    る適切な臨時記号が付与された、少なくとも1つ以上の
    音高データを供給する供給手段と、 調の主音を指定するための指定手段と、 該指定された指定主音と前記特定主音との度数を出力す
    る度数出力手段であって、前記指定主音または前記特定
    主音に臨時記号が付加されている場合には、当該臨時記
    号を削除した後の両主音間の度数を出力するものと、 前記指定された指定主音と前記特定主音との半音差数を
    出力する半音差数出力手段であって、前記指定主音また
    は前記特定主音に臨時記号が付加されている場合であっ
    ても、当該臨時記号を削除せずに両主音間の半音差数を
    出力するものと、 前記供給された音高データに対して、まず、当該音に臨
    時記号が付加されている場合には、該臨時記号を削除し
    た後の音の音名を前記出力された度数だけシフトし、次
    に、該シフト後の音と該シフト前の音との半音差数が前
    記出力された半音差数になるように、当該シフト後の音
    に付加すべき臨時記号を決定し、さらに、この結果に応
    じて当該シフト後の音に臨時記号を付与することによ
    り、前記供給された特定主音の音高データを前記指定主
    音の音高データにシフトするシフト手段とを有すること
    を特徴とする音高データシフト装置。
  2. 【請求項2】 特定主音で作成され、各コードの構成音
    が請求項1の音高データシフト装置によって指定主音に
    シフトされたコード進行データに基づいて、生成すべき
    メロディの骨格音を生成する骨格音生成手段と、 前記コード進行データを構成する各コードが基盤とする
    スケールデータであって、請求項1の音高データシフト
    装置により指定主音にシフトされたスケールデータに基
    づいて、前記生成された骨格音間の音を生成する骨格音
    間音生成手段と、 前記生成された骨格音と該骨格音間の音とをメロディ進
    行に従った順序で出力することによりメロディを生成す
    るメロディ生成手段とを有することを特徴とするメロデ
    ィ生成装置。
  3. 【請求項3】 特定主音で作成されたコード進行データ
    に基づいて、生成すべきメロディの骨格音を生成する骨
    格音生成手段と、 前記コード進行データを構成する各コードが基盤とする
    スケールデータに基づいて、前記生成された骨格音間の
    音を生成する骨格音間音生成手段と、 前記生成された骨格音と該骨格間音間を請求項1の音高
    データシフト装置によって指定主音にシフトし、これを
    メロディ進行に従った順序で出力することによりメロデ
    ィを生成するメロディ生成手段とを有することを特徴と
    するメロディ生成装置。
  4. 【請求項4】 前記指定主音に基づいて、当該調の調号
    を出力する調号出力手段と、 五線譜を表示し、該五線譜上に、前記出力された調号を
    表示するとともに、前記生成されたメロディを構成する
    各構成音の音符を表示する表示手段であって、前記各構
    成音中に臨時記号の付加されたものがあり、該臨時記号
    の付加された構成音が前記出力された調号に対応するス
    ケールのスケールノートである場合には、当該臨時記号
    を削除した音符を前記五線譜上に表示するものとを有す
    ることを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載
    のメロディ生成装置。
  5. 【請求項5】 特定主音で作成され、該特定主音におけ
    る適切な臨時記号が付与された、少なくとも1つ以上の
    音高データを供給する供給手順と、 調の主音を指定するための指定手段によって指定された
    指定主音と前記特定主音との度数を出力する度数出力手
    順であって、前記指定主音または前記特定主音に臨時記
    号が付加されている場合には、当該臨時記号を削除した
    後の両主音間の度数を出力するものと、 前記指定された指定主音と前記特定主音との半音差数を
    出力する半音差数出力手順であって、前記指定主音また
    は前記特定主音に臨時記号が付加されている場合であっ
    ても、当該臨時記号を削除せずに両主音間の半音差数を
    出力するものと、 前記供給された音高データに対して、まず、当該音に臨
    時記号が付加されている場合には、該臨時記号を削除し
    た後の音の音名を前記出力された度数だけシフトし、次
    に、該シフト後の音と該シフト前の音との半音差数が前
    記出力された半音差数になるように、当該シフト後の音
    に付加すべき臨時記号を決定し、さらに、この結果に応
    じて当該シフト後の音に臨時記号を付与することによ
    り、前記供給された特定主音の音高データを前記指定主
    音の音高データにシフトするシフト手順とをコンピュー
    タに実行させるための音高データシフトプログラム。
  6. 【請求項6】 特定主音で作成され、各コードの構成音
    が請求項5の音高データシフトプログラムによって指定
    主音にシフトされたコード進行データに基づいて、生成
    すべきメロディの骨格音を生成する骨格音生成手順と、 前記コード進行データを構成する各コードが基盤とする
    スケールデータであって、請求項5の音高データシフト
    プログラムにより指定主音にシフトされたスケールデー
    タに基づいて、前記生成された骨格音間の音を生成する
    骨格音間音生成手順と、 前記生成された骨格音と該骨格音間の音とをメロディ進
    行に従った順序で出力することによりメロディを生成す
    るメロディ生成手順とをコンピュータに実行させるため
    のメロディ生成プログラム。
  7. 【請求項7】 特定主音で作成されたコード進行データ
    に基づいて、生成すべきメロディの骨格音を生成する骨
    格音生成手順と、 前記コード進行データを構成する各コードが基盤とする
    スケールデータに基づいて、前記生成された骨格音間の
    音を生成する骨格音間音生成手順と、 前記生成された骨格音と該骨格間音間を請求項5の音高
    データシフトプログラムによって指定主音にシフトし、
    これをメロディ進行に従った順序で出力することにより
    メロディを生成するメロディ生成手順とをコンピュータ
    に実行させるためのメロディ生成プログラム。
JP2001289975A 2001-09-21 2001-09-21 音高データシフト装置、音高データシフトプログラム、および、この音高データシフト装置を用いたメロディ生成装置、この音高データシフトプログラムを用いたメロディ生成プログラム Pending JP2003099063A (ja)

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