JP2003098282A - ステージおよびその原点出し方法 - Google Patents

ステージおよびその原点出し方法

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JP2003098282A JP2001287485A JP2001287485A JP2003098282A JP 2003098282 A JP2003098282 A JP 2003098282A JP 2001287485 A JP2001287485 A JP 2001287485A JP 2001287485 A JP2001287485 A JP 2001287485A JP 2003098282 A JP2003098282 A JP 2003098282A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 6自由度ガイドレスステージにおいて、高精
度で簡便に原点出しを行う。 【解決手段】 天板1と、天板1の6自由度の位置を計
測可能な位置計測手段と、天板1を固定部2に対して6
自由度に駆動可能な駆動手段4とを有するガイドレスス
テージにおいて、天板または固定部のどちらか一方に設
けられた3つの突起部6と、他方に設けられそれぞれの
突起部に相対して、突起部と接触したときに天板1の6
自由度を拘束する3つの突き当て部5を配設する。さら
に、3つの突き当て部と突起部をそれぞれ同時に接触さ
せた状態で、突き当て方向と直交する方向に加振した
後、前記位置計測手段を初期化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体露光装置、
各種精密加工機および各種精密測定器等の位置決めに用
いられるステージおよびその原点出し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のステージとして特開平1
0−173028号公報に開示されたガイドレスの微動
ステージが知られている。図7は、この微動ステージの
構成を示す。図7のステージは、XY方向をラジアルガ
イド8によって拘束されているので、天板が4自由度
(Z方向および回転θx、θy、θz方向)を有する微
動ステージとなっている。図7において、1は天板、2
は固定部、3xはXミラー、3yはYミラー、4はθリ
ニアモータ、4a〜4cはそれぞれZリニアモータ、8
はガイド、9a〜9cはそれぞれ変位センサである。
【0003】このようなガイドレスステージにおいて
は、位置計測手段として高精度なレーザ干渉計やエンコ
ーダといったセンサが用いられる。これらのセンサは絶
対原点を持っていないため、何らかの基準に対して原点
出しを行うことが必要となる。さらに、原点出し動作に
よって決められた原点は、全ての位置計測の基準となる
ため、高精度・高再現性が要求されている。
【0004】このステージにおける原点出しのフローチ
ャートを図8に示す。この微動ステージでは大まかにい
うと、 1.Z方向に3点を突き当てて、Zおよび2方向の回転
(θx、θy)用センサを初期化後、所定位置に位置決
めし、次に、 2.θz方向を突き当てて、θz用センサを初期化すると
いう、2段階の手順を用いて原点出しを行っていた。こ
の方法では、2段階の手順は必要となるが、Z方向、θ
z方向にそれぞれ平面からなる突き当て面(不図示)を
備え、それらに対し直交方向に突き当て動作を行うこと
により、容易に高精度な原点出しが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、天板が6軸自
由度を有するステージにおいては、さらにXY方向の原
点出しも加わるため、上述の従来例の考え方をそのまま
6軸に拡張した場合、以下のような課題が発生する。す
なわち、 1.従来のシーケンスに対し、XY軸の原点出しも加わる
ため、初期化の手順が複雑になるとともに、初期化に時
間がかかる。 2.XY方向の突き当て部を用意する必要があり、ステー
ジの構造が複雑となる。 3.原点出しをする軸と、センサが1対1で対応しない場
合、一旦初期化したセンサを再度初期化したり、補正し
たりする必要がある。例えば、X方向から2本のレーザ
干渉計を当て、その一つでX方向の位置を計測し、2本
の差としてθy(Y軸周りの回転)を計測する場合、従
来の手順では、Z方向の突き当てによってθy用のセン
サ、すなわち2本のレーザ干渉計を初期化する必要があ
る。しかし、この時はX方向の初期化は終わっていない
ので、改めてX方向の原点出しを行ったときには、一旦
初期化したX方向用のレーザ干渉計を再度初期化するな
どの処理を行わなければならない。
【0006】そこで、本発明の目的は、簡便で高精度な
原点出しが可能なステージ、およびその原点出し方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を達成するた
め本発明においては、固定部に対して6自由度で移動可
能な天板と、該天板を該固定部に対して該6自由度に駆
動可能な駆動手段と、該天板および固定部の相対向する
面のいずれか一方に設けられた3つの突起部と、該対向
する面の他方に設けられそれぞれの突起部に相対してそ
れらの突起部と接触したときに該天板の6自由度を拘束
する3つの突き当て部とを備えることを特徴とする。
【0008】本発明の好ましい実施例においては、3つ
の突き当て部が、それぞれ平面、V溝、円錐溝であるこ
とを特徴とする。さらに、V溝の稜線の方向が、円錐溝
の頂点に向いていることを特徴とする。また、突起部が
球状であることを特徴とする。また、突き当て部および
突起部がセラミックス製であることを特徴とする。ま
た、突き当て部および突起部が鏡面加工されていること
を特徴とする。また、突き当て部および突起部が突き当
て方向の駆動手段の近傍に配置されていることを特徴と
する。また、突起部が固定部に設置され、突き当て部が
天板に設置されていることを特徴とする。また、駆動手
段がリニアモータであることを特徴とする。また、天板
の6自由度の位置を計測可能な位置計測手段を備えるこ
とを特徴とする。さらに、位置計測手段がレーザ干渉
計、あるいはエンコーダであることを特徴とする。
【0009】本発明における原点出し方法は、前記駆動
手段によって3つの突き当て部と突起部をそれぞれ同時
に接触させた状態で、前記位置計測手段を初期化するこ
とにより、6自由度の原点出しを行うことを特徴とす
る。
【0010】好ましくは、さらに、前記駆動手段によっ
て3つの突き当て部と突起部をそれぞれ同時に接触させ
た状態で、突き当て方向と直交する方向に加振した後、
前記位置計測手段を初期化する。この時、加振方向が、
回転方向であった方が好ましい。また、加振波形が矩形
波であった方が好ましい。
【0011】また、位置計測手段を初期化した後、前記
駆動手段によって回転方向にのみ位置制御をかけてしば
らくした後、並進方向に位置制御をかけることが好まし
い。
【0012】本発明のステージは、例えば、半導体露光
装置等のXYステージに搭載されるが、ステージの位置
計測手段の初期化を行うのは、常に、このXYステージ
が同じ位置にいるときであることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。 [実施例1]図1は、本発明の実施例1に係るガイドレ
スステージの平面図である。同図において、天板1と固
定部2は紙面奥行き方向に配列され、かつ天板1が最も
手前に配置されているが、天板1の陰に隠れる部分は天
板1を透視した状態で描いてある。
【0014】図1のステージは、機械的なガイド機構を
備えておらず、天板1の6自由度全てをリニアモータ4
(4xf、4xb、4yl、4yr、4zl、4zm、
4zr)によって駆動している。天板1にはリニアモー
タの可動子が、固定部2にはリニアモータの固定子が取
り付けられている。天板1を、X方向にはリニアモータ
4xfと4xbを用いて駆動する。Y方向にはリニアモ
ータ4ylと4yrを用いて駆動する。θz(Z軸まわ
りの回転方向)には、リニアモータ4xfと4xb、ま
たはリニアモータ4ylと4yrの推力の発生方向を逆
方向とすることにより駆動する。Z方向、ならびにθx
(X軸まわりの回転方向)およびθy(Y軸まわりの回
転方向)の各方向には、リニアモータ4zmと4zlと
4zrを用いて駆動し、特にθxおよびθy方向には、
これらのモータの推力のバランスを変えることにより駆
動する。
【0015】図2は、図1のガイドレスステージの位置
計測に用いる、レーザ干渉計の配置を示す図である。天
板1上には、ターゲットとなるミラー3x、3y、3z
が設置されている。レーザ光軸7x、7y、7zはそれ
ぞれX、Y、Z軸の位置を計測する。レーザ光軸7xp
はレーザ光軸7xとZ軸方向に平行になるように配置さ
れ、これらの差を取ることによりθyを計測する。レー
ザ光軸7ypはレーザ光軸7yとZ軸方向に平行になる
ように配置され、これらの差を取ることによりθxを計
測する。レーザ光軸7xqはレーザ光軸7xとXY平面
に対して平行になるように配置され、これらの差を取る
ことによりθzを計測する。レーザ光軸7yqはレーザ
光軸7yとXY平面に対して平行になるように配置さ
れ、これらの差を取ることによりθzを計測する。θz
の計測にはX軸側、Y軸側のどちらを用いてもよい。X
軸側、Y軸側のそれぞれ3本のレーザ干渉計は、差を取
るために、同時に初期化する必要がある。また、位置セ
ンサとしては高分解能なエンコーダを用いてもよい。
【0016】図3は、図1のガイドレスステージの突起
部および突き当て部の模式図である。固定部2には、球
面座を持つ3つの突起部が設置されている。一方、天板
1には平面からなる突き当て部5f、V字溝からなる突
き当て部5v、円錐溝からなる突き当て部5cが設置さ
れている。それぞれの突き当て部は、平面は1自由度、
V溝は2自由度、円錐溝は3自由度を拘束し、合わせて
6自由度全てを拘束する。そのため、突き当て部の最深
部に完全に突き当たった状態にすることで6自由度全て
を同時に原点出しすることができる。
【0017】また、例えば全てを円錐溝にしたような7
自由度以上を拘束する構成にしてしまうと、温度などに
よるわずかな機械的な変形や、どの点が最初に接触する
かなどにより、拘束される場所が変わってしまい、原点
出しの再現性が悪化する場合があるが、この構成では6
自由度のみしか拘束しないため、再現性を悪化させるこ
とがない。このとき、円錐溝とV溝を結ぶ方向に対し、
V溝の稜線が直交する方向を向いていると、円錐溝とV
溝を結ぶ方向には円錐溝とV溝の両方が拘束することに
なり、過拘束となってしまう。このため、図3に示すよ
うに、V溝の稜線は円錐溝とV溝を結ぶ方向を向いてい
ることが望ましい。図3(b)は、図3(a)のA−A
断面図である。
【0018】また、本実施例では、突起部の形状を球状
にしたため、どのような姿勢からでも確実に突き当てる
ことができる。また、全ての突き当て部に対して同じ突
起部の形状を取ることができる。
【0019】突き当て部5(5f、5v、5c)、突起
部6とも繰り返し接触するため、高い耐久性が要求され
る。また、突き当てた状態で変形があると、原点出しの
再現性が悪化する。そのため、突き当て部、突起部とも
セラミックスなどの高い剛性を持つ材質で構成すること
が望ましい。また、高い再現性や原点出し精度を達成す
るためには、確実に同じ位置で接触する必要がある。ま
た、突き当て方向と接触面が直交していないため、接触
面の摩擦係数が高いと、最初に接触した位置や途中の位
置で止まってしまうこともあり得る。そのため、接触面
を鏡面加工するなどして低摩擦化しておくことにより、
確実に同じ位置で接触することができる。
【0020】また、突き当て部5の配置が、突き当て方
向に駆動するZリニアモータ4z(4zl、4zm、4
zr)から離れていると、Zリニアモータの発生する力
と、突き当て部にかかる接触力により、天板に応力が加
わり変形を生じてしまう。これでは、通常駆動状態と、
原点出しのための突き当て状態で、天板の形状が異なっ
てしまうこととなり、原点出しの信頼性が低下すること
となる。これを避けるため、突き当て部5は機械的な制
約の許す限りZリニアモータの近傍に配置する必要があ
る。可能であれば、突き当て部5とZリニアモータ4z
は同軸上に配置することが望ましい。
【0021】また、凸形状の突起部6を下側に、凹形状
の突き当て部5を上側に設置することにより、ゴミなど
の付着による原点出し精度の悪化を防ぐことができる。
さらに、突き当たっている状態では、接触面にかかる力
はできる限り一定である方が高い再現性を期待できる。
リニアモータは発生力の再現性が高いため、高精度な原
点出しが期待できる。
【0022】図4に図1のガイドレスステージを用いた
場合の原点出し動作のフローチャートを示す。また、図
5に図1のガイドレスステージの原点出し動作における
リニアモータZR(4zr)およびリニアモータXF
(4xf)の駆動波形とX軸変位およびY軸変位を示
す。
【0023】まず、Z方向のリニアモータ4zを駆動し
て、突き当て部5と突起部6が接触するように天板1を
駆動する。この時、天板1が急激に動かないように、リ
ニアモータ4zの推力は徐々に増加させることが望まし
い。突き当て部5と突起部6が接触し、Z方向リニアモ
ータ4zの推力が一定値を超えたことを検出すると、X
またはYのリニアモータ4x(4xf、4xb)、4y
(4yl、4yr)から振動波形を出力し、天板1に振
動を与える。振動を与えることにより、突き当て部5と
突起部6の接触面にかかる押し付け圧力が変動するた
め、接触面における摩擦が減少し、速やかに最適な接触
位置まで移動することが可能となる。この時の振動波形
はより効果的に、接触位置まで移動可能となる波形を選
ぶ必要がある。振動方向は、θz軸周りの回転方向とす
るのが望ましい。XY面内の振動であれば、天板の位置
を変化させて、円錐溝の頂点やV溝の稜線の位置に近づ
く効果がある。θz軸周りの回転方向の振動であれば、
XYのどのような方向にずれていても、比較的方向によ
る差がない。振動波形の形状は、力の効率が高い矩形波
が望ましい。
【0024】図5に示したように、振動波形を加えるこ
とにより、加振しない場合より速やかに安定した位置に
突き当たっていることがわかる。すなわち、図5におい
て、加振ありの場合(実線)は、XおよびY軸変位が5
秒弱で安定し、このため、約8秒で位置制御を開始する
ことができる。これに対し、加振なしの場合(途中から
破線)は、XおよびY軸変位が安定するまで、約9秒と
約2倍の時間がかかり、位置制御の開始もその分遅くな
る。
【0025】ステージに天板の重さを支える自重補償機
構が備わっており、この機能を切ることができる場合
は、接触状態をより安定させるために、振動波形を出力
後、自重補償機構を切ることが望ましい。その後、Zリ
ニアモータの出力を一定値に保持する。さらに、突き当
てが安定した段階で振動波形を止め、一定時間経過後、
全位置センサを一括して初期化する。これにより、6自
由度全ての計測基準を同時に確定することができる。
【0026】図4の手順においては、接触したかどうか
の判定や、突き当てが安定したかどうかの判断は、十分
な時間間隔を待つことによって行っている。これは、原
点出し動作を開始した段階では、天板の姿勢がどのよう
になっているか分からず、位置センサが使える保証がな
いためである。位置センサが使える場合には、Z軸方向
の移動速度を計測し、これがほぼ0となることで接触安
定を判断するなど、より確実な方法を採ることもでき
る。
【0027】センサ初期化後、天板を位置センサを用い
て制御して、所定の位置まで復帰する必要がある。この
時、突き当て状態で6自由度全てに位置制御をかける
と、わずかな位置誤差により制御系がリニアモータに出
力を発生するが、突き当て部と突起部が接触しているた
めに動くことができず、出力が発散しリニアモータに過
大な電流が流れるなどの問題が発生する恐れがある。そ
こで、本実施例においては、まず、姿勢を保持するため
にθx、θy、θzの回転軸にのみ位置制御をかけ、並
進方向には制御していない状態にする。一定時間後、並
進方向にも位置制御をかけて、所定の位置まで復帰す
る。なお、並進方向に位置制御をかける前に、Z方向に
推力を与えて接触状態から浮上するようにしてもよい。
[実施例2]実施例1に記載のガイドレスステージをX
Y平面内に移動可能な粗動ステージ(XYステージ)に
搭載した場合も、実施例1に記載の方法で原点出しを行
うことができる。しかし、粗動ステージの位置よりXY
の座標が変わるため、粗動ステージを所定の一定位置に
おいてガイドレスステージの原点出しを行うことが望ま
しい。例えば、粗動ステージの原点位置において、ガイ
ドレスステージの初期化を行うことにすれば、両ステー
ジの原点出しを同時に行うことができる。
【0028】また、位置計測にレーザ干渉計を用いた場
合、粗動ステージの位置によりレーザ光線のミラーに当
たる位置が変化する。取り付け誤差によりミラー面とレ
ーザ光軸が完全に直交しているわけではないため、図6
に示すように、レーザ光線の当たる位置が変わると、計
測値は同じでも実際のステージ位置が変わってしまう
(Δd)。これを避けるためにも、常に粗動ステージは
同じ場所でガイドレスステージの原点出しを行う必要が
ある。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、天板と、天板の6自由度の位置を計測可能な位置計
測手段と、天板を固定部に対して6自由度に移動可能な
駆動手段を有するガイドレスステージにおいて、天板ま
たは固定部のどちらかに設けられた3つの突起部と、他
方に設けられそれぞれの突起部に相対して、突起部と接
触したときに天板の6自由度を拘束する3つの突き当て
部を備えるようにしたため、簡単な動作で6自由度の原
点出しを正確に行うことができる。
【0030】また、本発明において、3つの突き当て部
が、それぞれ平面、V溝、円錐溝であるようにすれば、
過拘束になることなく6自由度の原点出しを簡単かつ正
確に行うことができる。さらに、V溝の稜線の方向が、
円錐溝の頂点に向いているようにすれば、スムーズに正
確な突き当て動作を行うことができ、6自由度の原点出
しを正確に行うことができる。
【0031】また、本発明において、突起部が球状であ
るようにすれば、確実に6自由度を拘束することがで
き、6自由度の原点出しを正確に行うことができる。ま
た、突き当て部および突起部がセラミックスなどの高剛
性素材であるようにすれば、変形が少なく、長期間の使
用にも安定して6自由度の原点出しを正確に行うことが
できる。また、突き当て部および突起部が鏡面加工など
の低摩擦加工されているようにすると、摩擦の影響が少
なく、6自由度の原点出しを正確に行うことができる。
【0032】また、突き当て部および突起部が突き当て
方向の駆動手段の近傍に配置されているようにすると、
天板の変形を少なくし、駆動手段への負荷を均等にする
ことができ、6自由度の原点出しを正確に行うことがで
きる。また、突起部が固定部に設置され、突き当て部が
天板に設置されているようにすると、突き当て部にゴミ
などが付着することがなく、6自由度の原点出しを正確
に行うことができる。
【0033】また、位置計測手段がレーザ干渉計、ある
いはエンコーダであるようにすれば、6自由度の原点出
しを正確に行うことができる。また、駆動手段がリニア
モータであるようにすれば、6自由度の原点出しを正確
に行うことができる。
【0034】さらに、本発明における原点出し方法は、
駆動手段によって3つの突き当て部と突起部をそれぞれ
同時に接触させた状態で、位置計測手段を初期化するこ
とにより、6自由度の原点出しを行うようにしたため、
簡単な動作で6自由度の原点出しを正確に行うことがで
きる。
【0035】この原点出し方法において、さらに、駆動
手段によって3つの突き当て部と突起部をそれぞれ同時
に接触させた状態で、突き当て方向と直交する方向に加
振した後、位置計測手段を初期化するようにすれば、安
定して同一状態に突き当てることができ、6自由度の原
点出しを正確に行うことができる。また、加振方向を回
転方向とすることによって、より効果的に同一状態に突
き当てることができ、6自由度の原点出しを正確に行う
ことができる。また、加振波形を矩形波とすると、より
効果的に同一状態に突き当てることができ、6自由度の
原点出しを正確に行うことができる。
【0036】また、位置計測手段を初期化した後、前記
駆動手段によって回転方向にのみ位置制御をかけてしば
らくした後、並進方向に位置制御をかけるようにすれ
ば、原点出しのあと、駆動手段に負荷をかけることなく
位置決め状態に復帰することができる。
【0037】また、ガイドレスステージをXYステージ
に搭載した場合には、常に、そのXYステージが同じ位
置にいるときに、ガイドレスステージの位置計測手段の
初期化を行うようにすれば、ミラーの直交度の影響を受
けることなく、再現性のある原点出しを行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1に係るガイドレスステージ
の平面図である。
【図2】 図1のガイドレスステージの干渉計配置図で
ある。
【図3】 図1のガイドレスステージの突き当て部の形
状を表す模式図である。
【図4】 本発明の実施例1に係るガイドレスステージ
の原点出し動作のフローチャートである。
【図5】 図1のガイドレスステージにおける原点出し
動作の駆動波形である。
【図6】 本発明の実施例2に係る、ミラー取り付け誤
差の影響を示す図である。
【図7】 従来例における微動ステージの平面図であ
る。
【図8】 図7の微動ステージにおける原点出し動作の
フローチャートである。
【符号の説明】
1:天板、2:固定部、3(3x、3y、3z):ミラ
ー、4(4xf、4xb、4yl、4yr、4zl、4
zm、4zr):リニアモータ、5(5f、5v、5
c):突き当て部、6:突起部、7(7x、7xp、7
xq、7y、7yp、7yq、7z):レーザ干渉計光
軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/68 K 5H269 21/68 21/30 503A B23Q 1/18 A Fターム(参考) 2F065 AA04 CC00 DD19 FF15 FF51 NN20 2F078 CA02 CA08 CB12 3C048 BC02 CC17 DD06 5F031 HA53 JA01 JA06 JA14 JA17 JA32 KA06 KA07 KA08 LA08 5F046 CC03 CC05 CC06 CC16 CC18 DA07 DB05 5H269 AB01 AB17 AB26 BB03 CC07

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部に対して6自由度で移動可能な天
    板と、該天板を該固定部に対して該6自由度に駆動可能
    な駆動手段と、該天板および固定部の相対向する面のい
    ずれか一方に設けられた3つの突起部と、該対向する面
    の他方に設けられそれぞれの突起部に相対してそれらの
    突起部と接触したときに該天板の6自由度を拘束する3
    つの突き当て部とを備えることを特徴とするステージ。
  2. 【請求項2】 前記3つの突き当て部が、それぞれ平
    面、V溝および円錐溝であることを特徴とする請求項1
    に記載のステージ。
  3. 【請求項3】 前記V溝の稜線の方向が、前記円錐溝の
    頂点に向いていることを特徴とする請求項2に記載のス
    テージ。
  4. 【請求項4】 前記突起部が球状であることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1つに記載のステージ。
  5. 【請求項5】 前記突き当て部および突起部が高い剛性
    を持つ材料で作成されていることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1つに記載のステージ。
  6. 【請求項6】 前記突き当て部および突起部に摩擦係数
    が低くなる加工がされていることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか1つに記載のステージ。
  7. 【請求項7】 前記突き当て部および突起部が前記天板
    を突き当て方向へ駆動する駆動手段の近傍に配置されて
    いることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記
    載のステージ。
  8. 【請求項8】 前記突起部が固定部に設置され、突き当
    て部が天板に設置されていることを特徴とする請求項1
    〜7のいずれか1つに記載のステージ。
  9. 【請求項9】 前記駆動手段がリニアモータであること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のステ
    ージ。
  10. 【請求項10】 前記天板の6自由度の位置を計測可能
    な位置計測手段をさらに有することを特徴とする請求項
    1〜9のいずれか1つに記載のステージ。
  11. 【請求項11】 前記位置計測手段がレーザ干渉計であ
    ることを特徴とする請求項10に記載のステージ。
  12. 【請求項12】 前記位置計測手段がエンコーダである
    ことを特徴とする請求項10に記載のステージ。
  13. 【請求項13】 請求項10〜13のいずれか1つに記
    載のステージにおける原点出し方法であって、前記駆動
    手段によって3つの突き当て部と突起部をそれぞれ同時
    に接触させた状態で、前記位置計測手段を初期化するこ
    とにより、6自由度の原点出しを行うことを特徴とする
    ステージの原点出し方法。
  14. 【請求項14】 請求項10〜13のいずれか1つに記
    載のステージにおける原点出し方法であって、前記駆動
    手段によって3つの突き当て部と突起部をそれぞれ同時
    に接触させた状態で、突き当て方向と直交する方向に加
    振した後、前記位置計測手段を初期化することにより、
    6自由度の原点出しを行うことを特徴とするステージの
    原点出し方法。
  15. 【請求項15】 前記加振方向が、回転方向であること
    を特徴とする請求項14に記載の原点出し方法。
  16. 【請求項16】 前記加振波形が、矩形波であることを
    特徴とする請求項14に記載の原点出し方法。
  17. 【請求項17】 前記位置計測手段を初期化した後、前
    記駆動手段によって回転方向にのみ位置制御をかけてし
    ばらくした後、並進方向に位置制御をかけることを特徴
    とする、請求項13〜16のいずれか1つに記載の原点
    出し方法。
  18. 【請求項18】 XYステージに搭載された請求項10
    〜13のいずれか1つに記載のステージにおける原点出
    し方法であって、前記ステージの位置計測手段の初期化
    は、常に、前記XYステージが同じ位置にあるときに行
    うことを特徴とするステージの原点出し方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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