JP2002032129A - 制御用センサと補正用センサを用いた移動ステージ機構と制御方法および制御装置 - Google Patents

制御用センサと補正用センサを用いた移動ステージ機構と制御方法および制御装置

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JP2002032129A
JP2002032129A JP2000216392A JP2000216392A JP2002032129A JP 2002032129 A JP2002032129 A JP 2002032129A JP 2000216392 A JP2000216392 A JP 2000216392A JP 2000216392 A JP2000216392 A JP 2000216392A JP 2002032129 A JP2002032129 A JP 2002032129A
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Akinobu Deguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い応答周波数とする事が可能、かつステー
ジの位置制御の剛性を高め、高精度な移動ステージ機構
とその制御方法および制御装置を提供する。 【解決手段】 第一の位置検出器10a,14a、10
b,14bと、第二の位置検出器12,14b,14c
とを備え、第一の位置検出器10a,14a、10b,
14bで検出した位置をフィードバックする第一の制御
ループを設け、第二の位置検出器12,14b,14c
で検出した位置をフィードバックする第二の制御ループ
を設ける事により、高精度なステージであり、高い応答
周波数とする事が可能な第一の制御ループで高い剛性の
ステージとし、第二の制御ループで精度が必要とされる
被加工物または加工工具の搭載面の位置をフィードバッ
ク制御する事が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工装置等の移動
テーブル機構とその制御方法および制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図5にXYステージの従来例を示す。従
来、精密な位置決め用の移動ステージ機構の位置決め制
御に於いて、制御用の位置および姿勢の計測機構は、レ
ーザ測長器を用いた機構が多く使われる様になってい
る。従来、移動ステージの位置および姿勢を計測する方
法は、計測および制御したい移動ステージ上の点、例え
ば加工装置に於いては加工点に一番近い移動ステージ上
の点を計測可能とするように、移動ステージ上に固定さ
れた同一のミラー面(参照点)を1軸または2軸以上の
レーザにより移動機構の位置を移動ステージ外の同一の
基準点からの相対位置として計測し、移動ステージの位
置および姿勢データとして位置決め制御に使用する制御
を行っている。
【0003】図5において、Xステージ71はZ方向を
XYガイド74で支持され、Yステージ72のXステー
ジ用ガイド73に沿ってXに移動可能である。Yステー
ジ72は、Yステージ用ガイド75a,75bに沿って
移動可能であり、Xステージ71もYステージ72と共
にY方向にも移動可能であるので、Xステージ71はX
Yステージ用ガイド74上のX−Y平面上を移動可能で
ある。Xステージ71は、Xリニアモータ可動部76
a,76bおよび固定部77a、77bによりX軸方向
に、また、Yステージ72は、Yリニアモータ可動部7
8a,78bおよび固定部79a,79bによりY軸方
向にそれぞれ推力を与える駆動手段(駆動機構)を持
つ。図5において、被加工物は、Xステージ71上に搭
載されるので、加工点はXステージ71の上面より上と
なる。そこで、加工点に一番近い移動ステージ上の点を
計測する為に、Xステージ71上に設置されたXバーミ
ラー82と固定部であるX干渉計台88に固定したX干
渉計84c,84dとの間にレーザ光軸85c,85d
を通すことで、XステージのX軸方向の位置とZ軸回り
に回転するヨーイングを計測する。またY軸方法の動き
は、Xステージ上に設置したYバーミラー83と固定部
であるY干渉計台89に固定されたY干渉計86間にレ
ーザ光軸87を通しその間の距離を測定することでY軸
方向の移動を測定する。従来はこのように加工点に近い
点のステージの位置を測定し、位置制御を行っていた。
【0004】図6は、図5で示したようなYステージの
制御ブロック図である。図6において、制御対象である
移動ステージ(移動テーブル)93の位置を制御するに
は位置検出手段94で検出した位置をフィードバック信
号として制御演算手段91にフィードバックして制御を
行っていた。制御演算手段91は位置検出手段94より
フィードバックされた位置信号と位置・姿勢指令96と
を比較し、駆動手段92を用いて移動テーブル93に対
してステージへの推力95を与えることで位置制御を行
う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
ではXYステージのように平面を可動範囲とするような
移動ステージの構成上、移動ステージ上の測定したい位
置が測定点となるようにすると、位置測定点がステージ
の重心とは離れた位置に配置する場合が多い。このよう
な従来例の場合、XステージのようにX軸方向の位置お
よびヨーイング以外の、例えばピッチング方向の動きは
ステージのX軸方向の動きと分離しての検出が出来ない
ので、ステージのピッチング方向の共振ピークはX軸方
向の位置制御の妨げとなり制御の応答性と向上させるこ
とが困難となる。
【0006】このような制御対象に対して現代制御理論
では、ステージの動特性のモデル化等によりピッチング
方向の共振ピークを越える周波数応答を実現する理論や
方法が提案されているが、測定誤差やモデル化の誤差に
より高い周波数応答で高精度な位置決めの制御で共振ピ
ークを越えることは現実には困難であり、このままでは
共振ピークより低い周波数応答の制御を行う制御装置し
か構築が出来なかった。更に、Yステージ上にXステー
ジのガイドが配置されるので、Xステージの制御にYス
テージのガイド部分の剛性等の影響を受け、前述のピッ
チングの共振の場合と同様に、一軸のステージを制御す
る場合と比較し、Yステージの影響が乗る分Xステージ
の位置制御の応答周波数は低くなる。
【0007】ステージの制御における応答周波数の低下
は、ステージの位置制御の剛性を低下させる。その結
果、外乱の影響により、ステージの精度が悪化し、加工
精度が悪化する。
【0008】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、高い応答周波数とすることが可能、かつス
テージの位置制御の剛性を高め、高精度な移動ステージ
機構とその制御方法および制御装置を提供することを課
題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の移動ステージ機構は、移動可能なステージ
可動部と、前記ステージ可動部を可動方向に駆動させる
駆動機構と、前記ステージ可動部の重心部および重心部
近傍の範囲における点を参照点とし、前記駆動機構によ
る該ステージ可動部の駆動方向の移動量を検出するよう
配置された第一の位置検出器と、前記ステージ可動部の
移動量を検出するよう配置された第二の位置検出器であ
る補正用位置検出器とを備え、前記第一および第二の位
置検出器により検出される前記ステージ可動部と一体で
移動する該ステージ可動部上の複数の異なる点の位置を
基に、前記駆動機構により該ステージ可動部の位置制御
を行う機構を有することを特徴とする。
【0010】また、上記課題を解決するために、本発明
の移動ステージ機構は、移動可能なステージ可動部と、
前記ステージ可動部の可動方向以外の動きを拘束するエ
アベアリングと、一軸方向に推進力を発生させる機構の
推進力が前記ステージ可動部の可動方向と同一方向とな
るように配置された該ステージ可動部を駆動する機構で
あって、前記ステージ可動部の重心を通る線分上であ
り、該重心から等距離の2点を押すように配置され、前
記ステージ可動部の重心を前記可動方向に押す力と該2
点へ与える推力のバランスを変更することにより、前記
エアベアリングによる拘束の軸受け隙間の範囲内で前記
ステージ可動部の重心部分における前記可動方向と交差
する軸を回転軸とする回転方向の姿勢を変更できる駆動
機構と、前記駆動機構の押す2点が結ぶ線上の点であ
り、前記ステージ可動部の重心から等距離の2点を参照
点とし、前記ステージ可動部の可動方向の動きと該参照
点の位置変化を測定することにより、前記駆動機構によ
る該ステージ可動部の前記可動方向および前記回転方向
の移動量を検出するように配置された第一の位置検出器
と、前記ステージ可動部の移動量と姿勢を検出するよう
に配置された第二の位置検出器である補正用位置検出器
とを備え、前記第一および第二の位置検出器により検出
される前記ステージ可動部と一体で移動する該ステージ
可動部上の複数の異なる点の位置を基に、前記駆動機構
により該ステージ可動部の位置制御を行う機構を有する
ことを特徴とする。
【0011】また、本発明に係る移動ステージ機構に於
いて、前記第一の位置検出器は、前記ステージ可動部を
制御するために位置を検出する制御用位置検出器である
ことが好ましい。また、本発明に係る移動ステージ機構
に於いて、前記参照点は、前記ステージ可動部における
少なくとも被加工物および加工工具のいずれかを搭載す
る面であることが好ましい。
【0012】また、本発明に係る移動ステージ機構に於
いて、前記第一および第二の位置検出器は、前記ステー
ジ可動部と一体で移動する該ステージ可動部上の点およ
び/または面を参照点とし、該ステージ可動部外の位置
を基準点として該参照点と該基準点との間の相対位置を
検出するものであることが出来る。
【0013】また、本発明に係る移動ステージ機構に於
いて、直交2軸のXYステージにおけるYステージに搭
載されたXステージがXY平面を駆動する該XYステー
ジの前記移動ステージ機構であって、前記第一の位置検
出器が前記Yステージ上の点を基準点として前記Xステ
ージの位置を検出する制御用位置検出器と、前記第二の
位置検出器が前記XYステージ外の点を基準点として前
記Xステージの位置を検出する補正用位置検出器とを有
することが出来る。
【0014】そして、本発明に係る移動ステージ機構に
於いて、前記第一の位置検出器と第二の位置検出器とが
共にレーザ測長器を用いることが好ましい。
【0015】さらに、本発明に係る移動ステージ機構に
於いて、前記第一の位置検出器が静電容量型位置センサ
を用い、前記第二の位置検出器がレーザ測長器を用いる
ことが好ましい。
【0016】本発明に係る移動ステージ機構の制御方法
に於いて、前記移動ステージ機構の制御方法であって、
前記ステージ可動部の第一の指令値である位置および姿
勢の値を目標値とし、前記第一の位置検出器で検出され
た前記ステージ可動部の駆動方向の位置および姿勢の検
出値をフィードバック信号として前記駆動機構を用いて
前記ステージ可動部の位置および姿勢を制御する第一の
制御ループと、前記ステージ可動部の第二の指令値であ
る位置および姿勢の値とを目標値とし、前記第二の位置
検出器で検出された前記ステージ可動部の駆動方向の位
置および姿勢の検出値をフィードバック信号として前記
第一の制御ループに対する第一の指令値を算出し、前記
ステージ可動部の位置および姿勢を制御する第二の制御
ループとを有することが出来る。
【0017】また、本発明に係る移動ステージ機構の制
御方法に於いて、前記第二の制御ループは、前記第一の
制御ループの応答周波数と比較して低い応答周波数であ
ることが好ましい。
【0018】本発明に係る移動ステージ機構の制御装置
に於いて、前記移動ステージ機構の制御装置であって、
前記ステージ可動部の第一の指令値である位置および姿
勢の値を目標値とし、前記第一の位置検出器で検出され
た前記ステージ可動部の駆動方向の位置および姿勢の検
出値をフィードバック信号として前記駆動機構を用いて
前記ステージ可動部の位置および姿勢を制御する第一の
制御ループと、前記ステージ可動部の第二の指令値であ
る位置および姿勢の値とを目標値とし、前記第二の位置
検出器で検出された前記ステージ可動部の駆動方向の位
置および姿勢の検出値をフィードバック信号として前記
第一の制御ループに対する第一の指令値を算出し、前記
ステージ可動部の位置および姿勢を制御する第二の制御
ループとを有することが出来る。
【0019】また、本発明に係る移動ステージ機構の制
御装置に於いて、前記第二の制御ループは、前記第一の
制御ループの応答周波数と比較して低い応答周波数であ
ることが好ましい。
【0020】本発明に係る加工装置は、前記移動ステー
ジ機構を備えることができる。また、本発明に係る加工
装置は、前記移動ステージ機構の制御方法を用いて加工
を行うことが出来る。
【0021】さらに、本発明に係る加工装置は、前記移
動ステージ機構の制御装置を備えて加工を行うことが出
来る。
【0022】
【作用】上記構成等により、駆動機構によって駆動可能
な駆動方向のみの移動量のみを検出するように移動ステ
ージの重心部分の位置を検出し、この検出値をフィード
バックして制御することにより、移動ステージの駆動源
により直接制御可能な軸が、例えばステージの可動方向
位置とヨーイング方向の傾きの場合には、この可動方向
位置とヨーイング方向の傾きのみを検出し制御するの
で、この制御ループには制御性能を悪化させるピッチン
グやローリングによる影響が乗らず、周波数応答の高い
制御が可能となる。しかし、従来例ではこの制御ループ
のみで制御を行った場合には、例えばピッチング方向の
ステージガイドの形状が微少に曲がっている場合にはス
テージのX軸方向の移動に伴いピッチング方向にステー
ジが傾いていく。本発明に於いても、第一の位置検出器
の検出点はステージ上に搭載される被加工物の加工点と
はZ軸方向に離れているので、X軸方向の移動に伴いス
テージのピッチング方向の傾きに比例してX軸方向にも
位置誤差を生じる。しかし、本発明に於いては第二の検
出手段により加工点の高さ(Z軸方向)で移動ステージ
の位置を測定するのでこの値をフィードバック値とする
第二の制御ループは制御演算を行い、X軸ステージの位
置と姿勢を第一の制御ループの指令値としてフィードバ
ックすることが可能であり、Xステージのピッチング方
向の傾きによる加工点に位置ズレを最小限とすることが
可能である。
【0023】更に、XステージがYステージに拘束され
るような構成のXYステージに於いて第一の位置検出器
をY軸基準でXステージ上の位置を検出するように配置
し、第一の制御ループでY軸の影響を排し、制御の周波
数応答の高い制御とし、第二の位置検出器の計測基準を
Yステージ外の位置として第二の制御ループを構築する
ことで、Xステージを高い周波数応答に対する剛性と第
二の制御ループによる加工点における高い精度のステー
ジの位置および姿勢の制御を可能とすることが出来る。
【0024】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。 [実施例1]図1は、本発明の一実施例に係る移動ステ
ージ機構を示す斜視図である。
【0025】Xステージ1は、ステージ移動機構のステ
ージ可動部であり、XYガイド4に対し、X軸方向20
とY軸方向21で表現されるX−Y平面上を移動可能で
ある。Xステージ1は、エアベアリング(不図示)によ
って上下方向(Z軸方向22)に支持(拘束)されてお
り、Xステージ1が、X−Y平面上を移動する際、摩擦
が生じ無いように移動可能である。更に、Xステージ1
は、Yステージ2のXステージ用ガイド3に対しエアベ
アリング(不図示)により支持されており、Yステージ
2に対してX軸方向20の駆動方向に移動可能である。
エアベアリングは、可動部と固定部のガイド面との間
(数マイクロメータ)の空気層によって支持されてお
り、ベアリング内で構造物である可動部と固定部が接触
しない数マイクロメータの隙間の間隔を変更する範囲で
あれば非常に強いバネを介して支持しているのと等し
く、接触しない隙間の範囲であればX軸方向20以外に
微少(ガイド部で数マイクロメータ以内)での動きは可
能である。
【0026】Xステージ1の駆動機構は、Xリニアモー
タ可動磁石部6aおよび6bと、Xリニアモータ固定コ
イル部7aおよび7bから構成されるリニアモータであ
る。Xリニアモータ可動磁石部6aおよび6bは、Xス
テージ1の重心を通る線分上で重心から等距離の場所で
Xステージ1に推力を与えられるよう固定し(2点に推
力を与えるよう配置され)、Xリニアモータ固定コイル
部7aおよび7bは、Yステージ2に固定される。Xリ
ニアモータ可動磁石部6aとXリニアモータ固定コイル
部7aの組み合せと、Xリニアモータ可動磁石部6bと
Xリニアモータ固定コイル部7bの組み合せにより、そ
れぞれがXステージ1にX軸方向20の駆動力を与える
ことが可能であり、2本のリニアモータの合力がXステ
ージ1の重心に作用するような配置となる。また、その
推力配分を変えることにより(ステージ可動部の重心を
可動方向に押す力と配置された2点へ与える推力のバラ
ンスを変更することで)、Xステージ1の重心を中心に
Z軸方向22回りの回転方向の力を加えることも出来、
Yステージ2からXステージ1を支持するエアベアリン
グの隙間を変化させ、微少な範囲(マイクロラジアン)
程度、Xステージ1をZ軸方向22回りに回転すること
が出来る(重心部分に於いてXY平面と交差する軸を回
転軸とする回転方向の姿勢を変更可能な駆動機構により
回転出来る)ように配置している。
【0027】制御用位置検出器である第一の位置検出器
は、Xステージ反射ミラー10aおよび10bとX干渉
計14aおよび14bから構成され、Xステージ反射ミ
ラー10aおよび10bとX干渉計14aおよび14b
との間に測長用のレーザ光であるXレーザ光軸15aお
よび15bを通し、反射ミラー10aおよび10bとX
干渉計14aおよび14b間の距離の変移量を測定する
ことでXステージ1の位置を測定するレーザ測長器であ
る。Xレーザ光軸15aは、X軸方向20と平行であ
り、X干渉計14aが取り付けられたYステージ2を基
準にXステージ反射ミラー10aまでの距離の変化を測
定する。Xレーザ光軸15bもX軸方向20と平行であ
り、X干渉計14bを取り付けたYステージ2を基準
に、Xステージ反射ミラー10bまでの距離の変化を測
定する。Xステージ反射ミラー10aおよび10bは、
Xレーザ光軸15aおよび15bを反射する点(参照点
である2点)を結ぶ線分を仮定すると、Xステージ可動
部の重心を通る線分であり、この線分がXステージ可動
部の重心で2等分される関係となるよう配置する(2等
分される関係となる重心部および重心を通る線または面
であって該2等分される関係を有する点(重心部近傍の
点)を参照点とする)。このように配置することで、第
一の位置検出器であるXステージ反射ミラー10aおよ
びX干渉計14a間と、Xステージ反射ミラー10bお
よびX干渉計14b間のそれぞれの位置の変化を検出す
ることにより、Yステージ2を基準としてXステージ1
の重心部分のX軸方向20の移動量とXステージ1のZ
軸方向22回りの回転を測定出来るように配置してい
る。
【0028】補正用位置検出器である第二の位置検出器
は、Xバーミラー12とX干渉計14cおよび14dか
ら構成する。Xバーミラー12とX干渉計14cの間に
X軸方向20に平行Xレーザ光軸15cを通し、Xバー
ミラー12とX干渉計14dの間にX軸方向20に平行
Xレーザ光軸15dを通すことで、Xステージ1の位置
を検出するレーザ測長器である。X干渉計14cおよび
14dは、X干渉計台18に固定する。X干渉計台18
は、XYステージ用ガイド4外に配置され、XYステー
ジ外の位置を基準にXステージ1のX軸方向20の位置
を測定する。なお、X干渉計台18とXYステージ用ガ
イド4との間において、不図示の除振装置によって振動
が伝達されないようになっていても良いし、X干渉計台
18とXYステージ用ガイド4が一体的に設けられても
良い。Xレーザ光軸15cおよび15dがXバーミラー
12に当たるZ軸方向22の高さは等しく、またXステ
ージ1上の被加工物搭載面(Xステージ1の上面)のZ
軸方向22の高さの位置を測定するように配置している
(搭載面を参照点とする)。
【0029】以上のような構成とすることにより、第一
の位置検出器であるXステージ反射ミラー10aおよび
10bとX干渉計14aおよび14bにより検出される
Yステージ2を基準としたXステージ1のX軸方向20
の位置およびZ軸方向22回りの回転は、Xステージ1
の重心部分の動きを見ているので重心を中心とするXス
テージ1のY軸方向21回りの回転を検出せず、駆動機
構であるリニアモータで直接駆動可能な方向のみの動き
を感度よく検出することを可能にする。
【0030】また、第二の位置検出器は、Xバーミラー
12がXレーザ光軸15cおよび15dを反射する面を
ステージ外に設置したX干渉計14cと14dを基準に
Xステージ1の位置およびZ軸方向22回りの回転が検
出可能とし、位置および姿勢を検出信号として制御を行
うことで、Xステージ1上の被加工物を搭載する面の位
置および姿勢を制御可能である。
【0031】なお、図1に於いて、5a,5bはYステ
ージ用ガイド、8a,8bはYリニアモータ可動部、9
a,9bはYリニアモータ固定部、11はYステージミ
ラー、13はYバーミラー、16a,16b,16cは
Yレーザ測長器干渉計、17a,17b,17cはYレ
ーザ測長器レーザ光軸、19a,19b,19cはY干
渉計台をそれぞれ示す。Y干渉計台19a〜cは、XY
ステージ用ガイド4外に配置され、XYステージ外の位
置を基準にXステージ1のY軸方向21の位置を測定す
る。なお、Y干渉計台19a〜cとXYステージ用ガイ
ド4との間において、不図示の除振装置によって振動が
伝達されないようになっていても良いし、Y干渉計台1
9a〜cとXYステージ用ガイド4が一体的に設けられ
ていても良い。
【0032】図2は、本発明の一実施例のステージ構成
に於いてXステージの位置および姿勢を制御する制御系
のブロック図である。
【0033】図2に於いて、第一の制御ループ23は、
第一の制御ループ23ヘの指令24(第一の指令値)に
従い、第一の位置検出手段(第一の位置検出器)29に
より検出された重心部分の位置・姿勢30を制御する制
御ループである。第一の制御ループ23ヘの指令24を
与えられた第一の制御演算手段25は、第一の位置検出
手段29により検出された重心部分の位置・姿勢30の
検出値と比較演算し、駆動手段(駆動機構)26を駆動
してステージを駆動(制御)する。移動ステージ(テー
ブル)の駆動点−重心伝達特性28は駆動手段26によ
り駆動される場合のステージの重心部分の位置および姿
勢の特性であり、この動きは第一の位置検出手段29で
検出され、第一の制御演算手段25にフィードバックさ
れる。
【0034】第二の制御ループ31は、ステージの位置
および姿勢の目標値(第二の指令値)32に従い、第二
の位置検出手段(第二の位置検出器)34で検出された
加工点の位置および姿勢35を制御するものである。ス
テージ位置および姿勢の目標値32を与えられた第二の
制御演算手段は、第二の位置検出手段34で検出された
加工点(ステージ可動部の駆動方向)の位置および姿勢
35の検出値と比較演算し、第一の制御ループ23ヘの
指令24を算出する。第一の制御ループ23は、前述の
ようにこの指令24に従い、駆動手段26によりステー
ジの重心部分の位置および姿勢を制御するが、同時にス
テージへの推力27により移動ステージ(テーブル)の
駆動点−加工点伝達特性33で示される伝達特性によっ
て、ステージの第二の位置検出手段34で検出される位
置をも変化させ、第二の位置検出手段34で検出された
加工点における位置および姿勢35として検出される。
検出された位置はフィードバックされ、ステージ上の加
工点(ステージ可動部)の位置および姿勢を制御する。
第二の制御ループ31は第一の制御ループ23と比較
し、応答周波数は制御の安定性を確保するために若干低
めとなる。しかし、第一の制御ループ23は高い剛性を
確保しているので、第二の制御ループ31は加工に伴う
ステージの目標位置の変化に追従することに必要な応答
周波数が確保すれば良い。
【0035】図3は、本実施例に係るXYステージを使
用した加工装置の概略図である。Zステージ38は、門
型フレーム37a,37b,37cに沿ってZ軸方向2
3に移動する。Xステージ1上には被加工物41が搭載
され、Zステージ38にはY軸方向21回りに高速で回
転するBスピンドル39が搭載され、Bスピンドル39
には加工工具40が取り付けられ、Bスピンドル39に
より回転する。Zステージ38と共に加工工具40はZ
軸方向22に、またXステージ1およびYステージ2と
共に被加工物41はX軸20およびY軸21方向に移動
し、この両者が接触する加工点で被加工物41を加工す
る。Xステージ1、Yステージ2およびZステージ38
の位置は定盤36を基準に計測され、被加工物41と加
工工具40の相対位置を制御することで加工点を変更
し、被加工物41を加工する。
【0036】以上のような構成の移動ステージとするこ
とで、加工時に被加工物41をXステージ1上の被加工
物搭載面に搭載した場合に、Zステージ38上に搭載し
た加工工具40との相対位置を制御し、加工工具40を
被加工物41上の加工点に精度よく接触させる制御が可
能となる。また、図2で示したような第一の制御ループ
23を図1のXステージ1の構成で制御した場合には、
この第一の制御ループ23にはXステージ1が駆動機構
により駆動される方向であるX軸方向20とZ軸方向2
2回りの方向以外のXステージ1の動き(例えば、Xス
テージ1のピッチング方向の回転)やYステージ用ガイ
ド4(図1)の剛性不足によるYステージ用ガイド4部
分の共振による影響を第一の制御ループ23が受けな
い。よって、加工機が必要とされる高い周波数応答を有
するステージ制御装置とすることが出来る。また、第二
の制御ループ31(図2)では、精度よく定盤基準でX
ステージ1のX軸方向20の位置およびZ軸方向22回
りの回転を制御可能とすることが出来るので、図3で示
したような加工装置に於いて、加工工具40と被加工物
41の相対位置を定盤基準で計測制御することが可能と
なり、精密な加工を行うことが出来る。
【0037】[実施例2]図4は、本発明の一実施例に
係る移動ステージ機構を示す斜視図である。Xステージ
1(構成を見やすくするためにXステージ1は透明の物
として図示している)は、エアベアリングによりZ軸方
向22が支持される。エアベアリングはエアパッド43
a,43b,43c,43dの4ヶ所からXステージ1
の下方向(Z軸方向22のマイナス方向)に圧力をかけ
た空気を噴出し、XYステージ用ガイド4とエアパッド
43a,43b,43c,43dとの間の空気層を圧縮
する力でエアパッド43a,43b,43c,43dと
XYステージ用ガイド4が直接接触せず、自由にX軸方
向20とY軸方向21に移動可能である。
【0038】駆動機構であるPZT42a,42b,4
2c,42dはエアベアリングのエアパッド43a,4
3b,43c,43dとXステージ1との間を連絡して
おり、PZT42a,42b,42c,42dをZ軸方
向22に伸縮することで、Xステージ1をZ軸方向22
に移動する。PZT42a,42b,42c,42dは
Z軸方向22には同じ高さで、またX軸方向20の位置
はPZT42aとPZT42bとの組み合せと、PZT
42dとPZT42cとのそれぞれの組み合わせで等し
くなるようにそれぞれ配置し、Y軸方向21の位置はP
ZT42aとPZT42dの組み合わせと、PZT42
bとPZT42cとのそれぞれの組み合せが等しくなる
ようにPZT42a,42b,42c,42dをX−Y
平面上でXステージ1の重心から等距離に配置する。こ
のような配置とすることで、Xステージ1の重心をPZ
T42aとPZT42bの伸縮量の平均と、PZT42
cとPZT42dの伸縮量の平均との差を変化させるこ
とで、Xステージ1をピッチング(Y軸方向21回りの
回転)方向に駆動し、PZT42aとPZT42dの伸
縮量の平均と、PZT42bとPZT42cの伸縮量の
平均との差を変化させることで、Xステージ1をローリ
ング(X軸方向20回りの回転)方向に駆動する。
【0039】第一の位置検出器であるADE(静電容量
型位置検出器(センサ))44a,44b,44c,4
4dは、Xステージ1のXYステージ用ガイド4との距
離を検出する。ADE44a,44b,44c,44d
はZ軸方向22に同じ高さであり、X軸方向20の位置
がADE44aとADE44b、ADE44cとADE
44dのそれぞれの組み合わせで等しくなるようにそれ
ぞれ配置する。Y軸方向21の位置はADE44aとA
DE44d、ADE44bとADE44cのそれぞれの
組み合せで等しくなるようにし、ADE44a,44
b,44c,44dをX−Y平面上でXステージ1の重
心から等距離に配置する。このような配置とすること
で、Xステージ1の重心の位置を4個のADE44a,
44b,44c,44dの検出する値の平均により、ま
たADE44aとADE44bの平均とADE44cと
ADE44dの平均との出力の差により、Xステージ1
の重心位置のピッチング(Y軸方向21回りの回転)と
して検出する。また、ADE44aとADE44dの平
均とADE44bとADE44cの平均との出力の差に
より、Xステージ1のローリング(X軸方向20回りの
回転)として検出する。
【0040】第二の位置検出器であるレーザ測長器は、
Xバーミラー12とXピッチング用干渉計45から構成
され、Xバーミラー12とXピッチング用干渉計45の
間を通すX軸方向20に平行でZ軸方向22の高さが異
なるXピッチング用レーザ光軸46aと46bとの長さ
の変化から、Xステージ1のピッチング(Y軸方向21
回りの回転)を検出する。また、Yバーミラー13とY
ピッチング用干渉計47との間を通すY軸方向21に平
行でZ軸方向22の高さが異なるYピッチング用レーザ
光軸48aと48bとの長さの変化から、Xステージ1
のローリング(X軸方向20回りの回転)を検出する。
【0041】このように配置したステージ機構とし、ピ
ッチングとローリングをそれぞれ独立して制御する際に
は、第一の位置検出器では駆動方向以外のXステージ1
の動きが検出されないので、高い周波数応答でピッチン
グとローリングを制御可能となる。
【0042】また、第一の検出手段(第一の位置検出器
等)ではXYステージ用ガイド4を基準に計測(Yステ
ージ上の点を基準点としてXステージ1の位置を検出)
するので、XYステージ用ガイド4の製作精度を原因と
するステージのピッチングおよびローリングの誤差を生
じるが、第二の検出手段(補正用位置検出器を含む第二
の位置検出器等)によりX軸方向20の被加工物搭載面
の位置で定盤を基準にピッチングおよびローリングを検
出(XYステージ外の点を基準点としてXステージの位
置を検出)して制御するので、被加工物の搭載面がピッ
チング、ローリング方向に傾かないように、傾きゼロを
目標値として制御することが出来る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高い精度を持つレーザ測長器やADEを用いた計測手段
で、重心部分を駆動方向に駆動可能な駆動機構と重心部
分を参照点とする駆動方向のみの動きを検出する第一の
位置検出器を持つことで、ステージの他の方向の動きや
共振の影響を受けない位置の検出を行うことが可能とな
り、高い応答性を確保した制御装置および/または制御
方法とすることが出来る。更に、第二の位置検出器にも
高い精度を持つレーザ測長器を用い、より精度が必要と
される被加工物または加工工具の搭載面の位置を測定し
制御することで、ステージを精度よく移動することが可
能であり、ステージを高精度に高い剛性を持つことが可
能な移動ステージ機構とすることが出来る。
【0044】また、第一の位置検出器で検出した位置を
フィードバックする第一の制御ループを設け、第二の位
置検出器で検出した位置をフィードバックする第二の制
御ループを設けることにより、高い応答周波数とするこ
とが可能な第一の制御ループで高い剛性のステージと
し、第二の制御ループで精度が必要とされる被加工物ま
たは加工工具の搭載面の位置をフィードバック制御する
ことが可能な制御装置および/または制御方法とするこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る移動ステージ機構を
示す斜視図である。
【図2】 本発明の一実施例に係るステージ構成におい
てXステージの位置および姿勢を制御する制御系のブロ
ック図である。
【図3】 本発明の一実施例に係るXYステージを使用
した加工装置の概略図である。
【図4】 実施例2に係る移動ステージ機構を示す斜視
図である。
【図5】 従来例に係る移動ステージ機構を示す斜視図
である。
【図6】 従来例に係るステージ構成においてXステー
ジの位置および姿勢を制御する制御系のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1,71:Xステージ、2,72:Yステージ、3,7
3:Xステージ用ガイド、4,74:XYステージ用ガ
イド、5a,5b,75a,75b:Yステージ用ガイ
ド、6a,6b,76a,76b:Xリニアモータ可動
部(磁石)、7a,7b,77a,77b:Xリニアモ
ータ固定部(コイル)、8a,8b,78a,78b:
Yリニアモータ可動部(磁石)、9a,9b,79a,
79b:Yリニアモータ固定部(コイル)、10a,1
0b:Xステージミラー、11:Yステージミラー、1
2,82:Xバーミラー、13,83:Yバーミラー、
14a,14b,14c,14d,84c,84d:X
レーザ測長器干渉計、15a,15b,15c,15
d,85c,85d:Xレーザ測長器レーザ光軸、16
a,16b,16c,86:Yレーザ測長器干渉計、1
7a,17b,17c,87:Yレーザ測長器レーザ光
軸、18,88:X干渉計台、19a,19b,19
c,89:Y干渉計台、20:X軸方向、21:Y軸方
向、22:Z軸方向、23:第一の制御ループ、24:
第一の制御ループヘの指令、25:第一の制御演算手
段、26,92:駆動手段(駆動機構)、27:ステー
ジヘの推力、28:移動テーブルのメカ特性1、29:
第一の位置検出手段(第一の位置検出器)、30:第一
の位置検出手段で検出された重心位置の位置・姿勢、3
1:第二の制御ループ、32,96:ステージの位置お
よび姿勢の目標値、33:移動テーブルのメカ特性2、
34:第二の位置検出手段(第二の位置検出器)、3
5,97:第二の位置検出手段で検出された加工点の位
置・姿勢、36:定盤、37a,37b,37c:門型
フレーム、38:Zステージ、39:スピンドル、4
0:加工工具、41:被加工物、42a,42b,42
c,42d:PZT、43a,43b,43c,43
d:エアパッド、44a,44b,44c,44d:A
DE(静電容量型変移測定器)、45:Xピッチング測
長用レーザ測長器干渉計、46a,46b:Xピッチン
グ測長用レーザ測長器レーザ光軸、47:Yピッチング
測長用レーザ測長器干渉計、48a,48b:Yピッチ
ング測長用レーザ測長器レーザ光軸、98:制御ルー
プ、91:制御演算手段、93:移動テーブルメカ特
性、94:位置検出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F078 CA08 CB02 CB05 CB09 CB12 CB16 CC07 CC11 3C029 AA31 AA40 EE02 5H303 AA01 BB02 BB09 BB12 BB17 CC01 CC04 DD04 DD10 FF04 FF09 FF20 GG13 GG20 HH01 KK02 QQ06

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能なステージ可動部と、 前記ステージ可動部を可動方向に駆動させる駆動機構
    と、 前記ステージ可動部の重心部および重心部近傍の範囲に
    おける点を参照点とし、前記駆動機構による該ステージ
    可動部の駆動方向の移動量を検出するよう配置された第
    一の位置検出器と、 前記ステージ可動部の移動量を検出するよう配置された
    第二の位置検出器である補正用位置検出器とを備え、 前記第一および第二の位置検出器により検出される前記
    ステージ可動部と一体で移動する該ステージ可動部上の
    複数の異なる点の位置を基に、前記駆動機構により該ス
    テージ可動部の位置制御を行う機構を有することを特徴
    とする移動ステージ機構。
  2. 【請求項2】 移動可能なステージ可動部と、 前記ステージ可動部の可動方向以外の動きを拘束するエ
    アベアリングと、 一軸方向に推進力を発生させる機構の推進力が前記ステ
    ージ可動部の可動方向と同一方向となるように配置され
    た該ステージ可動部を駆動する機構であって、前記ステ
    ージ可動部の重心を通る線分上であり、該重心から等距
    離の2点を押すように配置され、前記ステージ可動部の
    重心を前記可動方向に押す力と該2点へ与える推力のバ
    ランスを変更することにより、前記エアベアリングによ
    る拘束の軸受け隙間の範囲内で前記ステージ可動部の重
    心部分における前記可動方向と交差する軸を回転軸とす
    る回転方向の姿勢を変更できる駆動機構と、 前記駆動機構の押す2点が結ぶ線上の点であり、前記ス
    テージ可動部の重心から等距離の2点を参照点とし、前
    記ステージ可動部の可動方向の動きと該参照点の位置変
    化を測定することにより、前記駆動機構による該ステー
    ジ可動部の前記可動方向および前記回転方向の移動量を
    検出するように配置された第一の位置検出器と、 前記ステージ可動部の移動量と姿勢を検出するように配
    置された第二の位置検出器である補正用位置検出器とを
    備え、 前記第一および第二の位置検出器により検出される前記
    ステージ可動部と一体で移動する該ステージ可動部上の
    複数の異なる点の位置を基に、前記駆動機構により該ス
    テージ可動部の位置制御を行う機構を有することを特徴
    とする移動ステージ機構。
  3. 【請求項3】 前記第一の位置検出器は、前記ステージ
    可動部を制御するために位置を検出する制御用位置検出
    器であることを特徴とする請求項1または2に記載の移
    動ステージ機構。
  4. 【請求項4】 前記参照点は、前記ステージ可動部にお
    ける少なくとも被加工物および加工工具のいずれかを搭
    載する面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の移動ステージ機構。
  5. 【請求項5】 前記第一および第二の位置検出器は、前
    記ステージ可動部と一体で移動する該ステージ可動部上
    の点および/または面を参照点とし、該ステージ可動部
    外の位置を基準点として該参照点と該基準点との間の相
    対位置を検出するものであることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の移動ステージ機構。
  6. 【請求項6】 直交2軸のXYステージにおけるYステ
    ージに搭載されたXステージがXY平面を駆動する該X
    Yステージの前記移動ステージ機構であって、前記第一
    の位置検出器が前記Yステージ上の点を基準点として前
    記Xステージの位置を検出する制御用位置検出器と、前
    記第二の位置検出器が前記XYステージ外の点を基準点
    として前記Xステージの位置を検出する補正用位置検出
    器とを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の移動ステージ機構。
  7. 【請求項7】 前記第一の位置検出器と第二の位置検出
    器とが共にレーザ測長器を用いることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれかに記載の移動ステージ機構。
  8. 【請求項8】 前記第一の位置検出器が静電容量型位置
    センサを用い、前記第二の位置検出器がレーザ測長器を
    用いることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
    の移動ステージ機構。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の移動ス
    テージ機構であって、前記ステージ可動部の第一の指令
    値である位置および姿勢の値を目標値とし、前記第一の
    位置検出器で検出された前記ステージ可動部の駆動方向
    の位置および姿勢の検出値をフィードバック信号として
    前記駆動機構を用いて前記ステージ可動部の位置および
    姿勢を制御する第一の制御ループと、 前記ステージ可動部の第二の指令値である位置および姿
    勢の値とを目標値とし、前記第二の位置検出器で検出さ
    れた前記ステージ可動部の駆動方向の位置および姿勢の
    検出値をフィードバック信号として前記第一の制御ルー
    プに対する第一の指令値を算出し、前記ステージ可動部
    の位置および姿勢を制御する第二の制御ループとを有す
    ることを特徴とする移動ステージ機構の制御方法。
  10. 【請求項10】 前記第二の制御ループは、前記第一の
    制御ループの応答周波数と比較して低い応答周波数であ
    ることを特徴とする請求項9に記載の移動ステージ機構
    の制御方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれかに記載の移動
    ステージ機構であって、前記ステージ可動部の第一の指
    令値である位置および姿勢の値を目標値とし、前記第一
    の位置検出器で検出された前記ステージ可動部の駆動方
    向の位置および姿勢の検出値をフィードバック信号とし
    て前記駆動機構を用いて前記ステージ可動部の位置およ
    び姿勢を制御する第一の制御ループと、 前記ステージ可動部の第二の指令値である位置および姿
    勢の値とを目標値とし、前記第二の位置検出器で検出さ
    れた前記ステージ可動部の駆動方向の位置および姿勢の
    検出値をフィードバック信号として前記第一の制御ルー
    プに対する第一の指令値を算出し、前記ステージ可動部
    の位置および姿勢を制御する第二の制御ループとを有す
    ることを特徴とする移動ステージ機構の制御装置。
  12. 【請求項12】 前記第二の制御ループは、前記第一の
    制御ループの応答周波数と比較して低い応答周波数であ
    ることを特徴とする請求項11に記載の移動ステージ機
    構の制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜8のいずれかに記載の移動
    ステージ機構を備えることを特徴とする加工装置。
  14. 【請求項14】 請求項9または10に記載の移動ステ
    ージ機構の制御方法を用いて加工を行うことを特徴とす
    る加工装置。
  15. 【請求項15】 請求項11または12に記載の移動ス
    テージ機構の制御装置を備えて加工を行うことを特徴と
    する加工装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012108519A1 (ja) * 2011-02-09 2012-08-16 株式会社ソディック リニアモータを有する移動装置
CN109865953A (zh) * 2019-04-23 2019-06-11 安徽速达数控设备有限责任公司 一种待切割物料位置自动校正装置及其使用方法

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