JP2003097637A - 複数球使用の復元勾配付き転がり免震装置 - Google Patents

複数球使用の復元勾配付き転がり免震装置

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JP2003097637A
JP2003097637A JP2001293037A JP2001293037A JP2003097637A JP 2003097637 A JP2003097637 A JP 2003097637A JP 2001293037 A JP2001293037 A JP 2001293037A JP 2001293037 A JP2001293037 A JP 2001293037A JP 2003097637 A JP2003097637 A JP 2003097637A
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JP
Japan
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rolling
spheres
spherical
seismic isolation
balls
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Application number
JP2001293037A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Otake
康宏 大竹
Takashi Inoue
隆司 井上
Kimitaka Yamashita
仁崇 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Daiwa General Research Institute Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
Daiwa General Research Institute Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡素でコスト的に有利に製作すること
ができる、複数球使用の復元勾配付き転がり免震装置を
提供する。 【解決手段】 上下の皿2,3に球面からなる凹所2
a,3aが設けられ、保持器5に保持された複数個の球
体4…が上下の皿2,3間に入れられている。保持器5
は、複数個の球体4…を、それらの各中心a…が同一円
周線c上に位置するように転動自在に保持するものであ
る。そして、転がり免震中、各球体4…が、前記円周線
cの中心bを上下の皿2,3の球面凹所2a,3aの共
通法線d上に位置させながら上下の凹所の球面2a,3
aを転動して移動するようになされている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複数球使用の復元
勾配付き転がり免震装置に関する。 【0002】 【従来の技術及び課題】復元勾配を有する上下の皿間に
転がり球体を配置し、免震と復元とを行うようにした転
がり免震装置が、従来より種々考えられている。なかで
も、上下の皿間に転がり球体を複数個備えさせた複数球
使用の転がり免震装置は、各球が荷重を分担して支える
ため耐荷重を大きくすることができ、しかも、免震時に
偏心するのを抑えて支承安定性を高めることができるな
どの利点を有する。 【0003】しかしながら、これまでに提案されている
複数球使用の復元勾配付き転がり免震装置は、構造が複
雑でコストが非常に高いという問題があった。 【0004】本発明は、上記のような従来の問題点に鑑
み、構造が簡素でコスト的に有利に製作することができ
る、複数球使用の復元勾配付き転がり免震装置を提供す
ることを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の課題は、複数個の
転がり球体と、下面に、前記複数個の転がり球体を受け
て転動させる球面からなる凹所を備えた上皿と、上面
に、前記複数個の転がり球体を受けて転動させる球面か
らなる凹所を備えた下皿と、前記複数個の球体を、それ
らの各中心が同一円周線上に位置するように転動自在に
保持する保持器とを備え、転がり免震中、前記各球体
が、前記円周線の中心を上下の皿の球面凹所の共通法線
上に位置させながら上下の凹所の球面部を転動して移動
するようになされていることを特徴とする複数球使用の
復元勾配付き転がり免震装置によって解決される。 【0006】この免震装置では、皿の凹所を球面にした
復元勾配付きのものでありながら、転がり免震中、すべ
ての球体が、上下の皿の受け用凹所の球面部と接触状態
となり、各球が荷重を分担して支えるため耐荷重を大き
くすることができると共に、免震時の偏心による支承安
定性を高いものにすることができる。 【0007】しかも、保持器を追加しただけの簡素な構
造であり、上下の皿の受け用凹所は球面に加工するだけ
でよいし、保持器も容易に製作できて容易に組み込むこ
とができ、コスト的に有利に製作することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 【0009】図1及び図2に示す実施形態の転がり免震
装置1において、2は上皿、3は下皿、4…は複数個の
転がり用球体、5は保持器である。上皿2は、その下面
に、転がり球体4…を受けて転動させる球面からなる凹
所2aを備え、建物の上部構造部6、例えば架台に取り
付けられる。また、下皿3は、その上面に、同じく転が
り球体4…を受けて転動させる球面からなる凹所3aを
備え、建物の基礎などの下部構造部7に取り付けられて
いる。 【0010】転がり球体4…は、8個備えられており、
図2に示すように、保持器5によって、それらの各中心
a…が同一円周線c上に位置するように転動自在に保持
されている。本実施形態の保持器5は、これらの球体4
…を円周線cの半径線方向から受ける外環5aと内環5
bとを備え、これら内外の円環5a,5bは、これらの
環5a,5b間の環状空間部を周方向に8つの室に区画
する仕切5c…で連結されることで、一つの部品に構成
されている。球体4は、それらの室のそれぞれに入れら
れることで、各中心a…が同一円周線c上に位置し、か
つ、互いに接触しないように、上記のような配置関係に
保持されるようになされている。また、この保持器5の
高さ寸法は、保持した球体4…が同時に保持器5の上下
両方に突出でき、かつ、免震作動中に上下の皿2,3間
に挟み込まれてしまうことがないような寸法に設定され
ている。なお、保持器5は、図面では、その下面高さ位
置が下皿3の球面凹所3aの面よりも上に位置するよう
に示されているが、実際には自重によって下皿3の球面
凹所3aの面上に支えられ、免震時にはこの球面凹所3
aの面上を軽く摺って移動することになる。 【0011】そして、保持器5で上記のような配置関係
に保持された複数個の球体4…は、上下の皿2,3間に
おいて、上記の円周線cの中心bを上下の皿2,3の凹
所の球面部2a,3aの共通法線d上に位置させるよう
にセットされて、免震装置1を構成している。 【0012】上記の免震装置1では、図3及び図4に示
すように、上下の皿2,3に水平方向の相対移動が起き
ると、球体4…は、上下の皿2,3の凹所の球面部2
a,3aを転動しながら追従移動をする。この転がり免
震中、保持器5によって、各球体4…は、それらの中心
a…を同一円周線c上に位置させるように保持され、か
つ、この円周線cの中心bは、常に上下の皿2,3の凹
所の球面部2a,3aの共通法線d上に位置する。これ
により、転がり免震中、8個すべての球体4…が、上下
の皿2,3の凹所の球面部2a,3aと接触し、上部構
造部6からの荷重をこれら8個の球体4…が分担して負
担する。 【0013】従って、この免震装置1は、その耐荷重を
非常に大きなものにすることができ、しかも、球体が一
点で上皿を支えるのではなく、水平方向に分散させた複
数点で上皿2を支えるので、免震時の偏心による上部構
造部6の支承安定性を高いものにすることができ、上部
構造部6の補強を少なくすることができる。 【0014】しかも、上下の皿2,3と、複数個の球体
4…と、保持器5を主要構成部材とする簡素な構造のも
のであり、保持器5も、複数個の球体4…の相対位置関
係を所定の位置関係に保持する簡素な構造のものでよ
く、上下の皿2,3の凹所2a,3a内を球面に形成
し、保持器5で複数個の球体4…の相対位置関係を定
め、これら球体4…を上下の皿2,3間に所定の配置関
係となるようにセットするだけでよいから、コスト的に
有利に製作することができる。 【0015】図5(イ)は、球体4…を3個とする場合
のもので、その場合の保持器5の形態の一例を示してい
る。aは球体4の中心点であり、cは円周線、bは円周
線cの中心である。図5(ロ)は、球体4…を4個とす
る場合のもので、その場合の保持器5の形態の一例を示
している。図5(ハ)は、球体4…を6個とする場合の
もので、その場合の保持器5の形態の一例を示してい
る。図5(ニ)は、球体4…を8個とする場合のもの
で、保持器5は、外環5aと内環5bとで構成され、こ
れら環5a,5bは互いに別の部品からなっていて、こ
れらの環5a,5bをつなぐ仕切はなく、これら二つの
環5a,5b間の環状スペース内に球体4…を入れるよ
うにしたものである。 【0016】図5(ホ)は、図1及び図2に示す転がり
免震装置1に用いられている保持器5と同じ保持器を用
い、この保持器5で4つの球体4…を保持するようにし
たものである。耐荷重がさほど求められないけれども円
周線cの半径を大きくし偏心時の支承安定性を高めたい
ような場合に有効的である。 【0017】図6(イ)には、保持器5の他の例を示し
ている。この保持器5は、球体4の半径より大きく直径
より小さい板厚寸法の板材に、球体4の直径より幾分大
きな直径の丸孔5dが明けられたもので、この丸孔5d
内で球体4が転動自在に保持されるようになされてい
る。この保持器5では、孔付き板材を製作するだけでよ
く、製作が容易である。 【0018】また、図6(ロ)に示す保持器5は、球体
4の直径より幾分小さな直径の丸孔5gを明けた対のプ
レート5e,5eで、球体4の直径より幾分大きな直径
の丸孔5hを明けたスペーサー5fを、丸孔5g,5h
が同心状態となるように挟み込んで一体化したもので、
全体の高さ寸法は、球体4の半径より大きく直径より小
さい寸法につくられ、球体4が転動自在に組み込まれて
いる。スペーサー5fとしては、図6(イ)と同じよう
な孔付き板材が用いられてよい。この保持器5は、対の
プレート5eでスペーサー5fを挟んで一体化するだけ
で容易に製作できる。のみならず、対のプレート5e,
5eによって球体4は外に出てしまうのを防がれ、保持
器5と球体4…との両者を合わせて一つの部品として取
り扱うことができ、取扱いや施工等を容易に行うことが
できる。 【0019】 【発明の効果】本発明は、以上のとおりのものであるか
ら、復元勾配付きの転がり免震装置でありながら、転が
り免震中、複数すべての球体が、上下の皿の受け用凹所
の球面部と接触状態となり、そのため、各球に荷重を分
担して支えさせることができて耐荷重を大きくすること
ができると共に、免震時の偏心による支承安定性も高い
ものにすることができるのはもちろん、保持器を追加し
ただけの簡素な構造であり、コスト的に有利に製作する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施形態の免震装置を示すもので、図(イ)は
断面側面図、図(ロ)は図(イ)のI−I線矢視図であ
る。 【図2】複数個の球体を保持器に保持させた状態の平面
図である。 【図3】図(イ)乃至図(ハ)はそれぞれ、免震装置の
作動状態を示す断面側面図である。 【図4】図(イ)乃至図(ハ)はそれぞれ、同じく免震
装置の作動状態を示す断面側面図である。 【図5】他の実施形態を示すもので、複数個の球体を保
持器に保持させた状態の平面図である。 【図6】図(イ)は保持器の他の実施形態を示す断面
図、図(ロ)は保持器の更に他の実施形態を示す断面図
である。 【符号の説明】 1…転がり免震装置 2…上皿 2a…球面凹所 3…下皿 3a…球面凹所 4…球体 5…保持器 a…球体の中心 b…円周線の中心 c…円周線 d…共通法線
フロントページの続き (72)発明者 井上 隆司 奈良県奈良市左京六丁目6番地2 株式会 社大和総合技術研究所内 (72)発明者 山下 仁崇 奈良県奈良市左京六丁目6番地2 株式会 社大和総合技術研究所内 Fターム(参考) 3J048 AA07 BG02 DA01 EA38

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数個の転がり球体と、 下面に、前記複数個の転がり球体を受けて転動させる球
    面からなる凹所を備えた上皿と、 上面に、前記複数個の転がり球体を受けて転動させる球
    面からなる凹所を備えた下皿と、 前記複数個の球体を、それらの各中心が同一円周線上に
    位置するように転動自在に保持する保持器とを備え、転
    がり免震中、前記各球体が、前記円周線の中心を上下の
    皿の球面凹所の共通法線上に位置させながら上下の凹所
    の球面を転動して移動するようになされていることを特
    徴とする複数球使用の復元勾配付き転がり免震装置。
JP2001293037A 2001-09-26 2001-09-26 複数球使用の復元勾配付き転がり免震装置 Pending JP2003097637A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014047915A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Masaharu Ota 免震台
JP2016014429A (ja) * 2014-07-02 2016-01-28 名川 政人 免震装置
CN106400972A (zh) * 2016-09-28 2017-02-15 哈尔滨工业大学 超大底面滑动摩擦摆组合隔震层
CN106522398A (zh) * 2016-09-28 2017-03-22 哈尔滨工业大学 底面整体滑动摩擦摆式隔震层

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CN106400972A (zh) * 2016-09-28 2017-02-15 哈尔滨工业大学 超大底面滑动摩擦摆组合隔震层
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