JP2003097313A - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

エンジンの排気浄化装置

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JP2003097313A
JP2003097313A JP2001291434A JP2001291434A JP2003097313A JP 2003097313 A JP2003097313 A JP 2003097313A JP 2001291434 A JP2001291434 A JP 2001291434A JP 2001291434 A JP2001291434 A JP 2001291434A JP 2003097313 A JP2003097313 A JP 2003097313A
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nox
engine
rich spike
storage catalyst
exhaust gas
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JP2001291434A
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Sueaki Inoue
季明 井上
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Nissan Motor Co Ltd
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】NOx吸蔵触媒を備えたエンジンにおいて、N
Ox吸蔵触媒及びエンジンの劣化による排気エミッショ
ン・燃費の悪化を抑止し、かつ、NOx吸蔵触媒の劣化
を高精度に診断できるようにする。 【解決手段】NOx吸蔵触媒が飽和状態になる毎に、一
時的に空燃比をリッチ化してNOxを還元浄化するリッ
チスパイク制御を実施する。前記リッチスパイク制御の
頻度が第1しきい値以上になると(S23)、排気還流
量を増大補正し(S24)、かつ、燃焼安定性を維持す
べく点火時期を補正する(S25)。前記排気還流量及
び/又は点火時期を限界まで補正した状態で(S2
6)、リッチスパイク制御の頻度が第2しきい値(>第
1しきい値)以上になると(S29)、NOx吸蔵触媒
の劣化を診断する(S30)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの排気浄
化装置に関し、詳しくは、空燃比がリーンであるときに
排気中のNOxを吸蔵し、空燃比が理論空燃比又はリッ
チであるときに吸蔵していたNOxを脱離して還元浄化
するNOx吸蔵触媒を備えてなるエンジンの排気浄化装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記NOx吸蔵触媒を備えてなる
リーン燃焼エンジンとして、特開平10−071325
号公報に開示されるようなものがあった。上記リーン燃
焼エンジンは、NOx吸蔵触媒の下流側に設けたNOx
センサの出力からNOx飽和状態が検出されたときに、
リーン空燃比を一時的にリッチに切り換えて、NOx吸
蔵触媒に吸蔵されていたNOxを脱離・還元させるリッ
チスパイク制御を行う。
【0003】また、NOx吸蔵触媒が劣化してNOxの
吸蔵容量が減少すると、短時間でNOx吸蔵触媒が飽和
してリッチスパイクの実行周期が短くなることから、前
記周期(頻度)に基づいてNOx吸蔵触媒の劣化を診断
するよう構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記リッチス
パイクの周期(頻度)は、NOx吸蔵触媒におけるNO
x吸蔵容量の減少によって変化すると共に、同時進行す
るエンジンの劣化によってエンジンで生成されるNOx
が増加することによっても変化する。例えば、排気還流
量を制御する排気還流制御弁にデポジットが付着して、
同一制御開度に対して得られる排気還流量が低下する
と、排気還流によるNOx低減効果が低下してエンジン
で生成されるNOxが増加し、また、吸気バルブに対す
るデポジットの付着によって壁流燃料量が増加した場合
も、エンジンで生成されるNOxが増加することにな
る。
【0005】従って、前記リッチスパイク周期の減少か
らNOx吸蔵触媒の劣化を直ちに判定する構成とする
と、触媒としては必要充分なNOx吸蔵性能を維持でき
ているのに劣化判定されてしまい、該劣化判定に基づい
てリーン燃焼の禁止などが実行されることで、本来の排
気性能・燃費性能が得られなくなってしまうという問題
があった。
【0006】また、劣化判定にまで至らない状態におい
ては頻繁なリッチスパイク制御が放置され、頻繁に行わ
れるリッチ空燃比燃焼により、排気エミッション・燃費
の悪化を招くという問題があった。本発明は上記問題点
に鑑みなされたものであり、NOx吸蔵触媒及びエンジ
ンの劣化による排気エミッション・燃費の悪化を抑止で
きるエンジンの排気浄化装置を提供することを目的とす
る。
【0007】更に、NOx吸蔵触媒におけるNOx吸蔵
性能の劣化を、高精度に診断できるようにすることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1記載
の発明に係るエンジンの排気浄化装置は、NOx吸蔵触
媒と、少なくともNOx吸蔵触媒の下流側に設けられた
NOxセンサと、NOx吸蔵触媒におけるNOx飽和状
態を、NOxセンサの出力に基づいて検出する飽和状態
検出手段と、リーン空燃比運転中に、飽和状態検出手段
でNOx飽和状態が検出されたときに、空燃比を一時的
に理論空燃比又はリッチに切り換えるリッチスパイク制
御を行うリッチスパイク制御手段と、エンジンで生成さ
れるNOx量を低減するNOx生成量低減手段と、リッ
チスパイク制御手段によるリッチスパイク制御の頻度に
応じて、NOx生成量低減手段を補正制御するNOx低
減制御手段と、を含んで構成される。
【0009】上記構成によると、リッチスパイク制御の
頻度が初期状態よりも増えた場合には、NOx吸蔵触媒
における吸蔵容量の低下及び/又はエンジンで生成され
るNOx量の増大が推定されるから、このときには、エ
ンジンで生成されるNOx量を減少させる制御を行うこ
とで、リッチスパイク制御の頻度の減少を図る。請求項
2記載の発明では、NOx生成量低減手段が、排気の一
部をエンジンの吸気側に還流させる手段である構成とし
た。
【0010】上記構成によると、排気還流量の増大によ
る燃焼速度(燃焼温度)の低下によって、エンジンで生
成されるNOx量の低下を図る。請求項3記載の発明で
は、NOx低減制御手段が、リッチスパイク制御の頻度
に応じて排気還流量を補正制御すると共に、該排気還流
量の補正制御に応じて点火時期を補正する構成とした。
【0011】上記構成によると、排気還流量の増大によ
る燃焼安定性の低下が、点火時期の補正で補われる。請
求項4記載の発明では、NOx低減制御手段が、リッチ
スパイク制御の頻度が第1のしきい値以上になったとき
に、エンジンで生成されるNOx量をより低減させるべ
くNOx生成量低減手段を補正制御する構成であって、
NOx低減制御手段の制御限界において、リッチスパイ
ク制御の頻度が前記第1のしきい値よりも大きい第2の
しきい値以上であるときに、NOx吸蔵触媒の劣化を判
定する劣化診断手段を設ける構成とした。
【0012】上記構成によると、リッチスパイク制御の
頻度が第1のしきい値以上になると、エンジンで生成さ
れるNOx量を低減させることで、リッチスパイク制御
の頻度が低下するようにするが、エンジンで生成される
NOx量を低減させる制御(例えば排気還流制御)を限
界まで進め、エンジンで生成されるNOx量をそれ以上
低減させることができない状態で、リッチスパイク制御
の頻度が第2のしきい値(>第1のしきい値)以上にな
ると、NOx吸蔵触媒の劣化を判定する。
【0013】請求項5記載の発明では、飽和状態検出手
段が、リーン空燃比状態におけるNOx吸蔵触媒の下流
側でのNOx濃度が所定値以上であるときに、NOx吸
蔵触媒におけるNOx飽和状態を検出する構成とした。
上記構成によると、NOx吸蔵触媒のNOx吸蔵量が飽
和量に達すると、それ以上NOxを吸蔵することができ
ず、エンジンで生成されたNOxの多くがNOx吸蔵触
媒を通過するようになり、NOx吸蔵触媒の下流側での
NOx濃度が非飽和状態であるときに比べて増大するこ
とから、NOx飽和状態が検出される。
【0014】請求項6記載の発明では、前記NOxセン
サが、前記NOx吸蔵触媒の下流側と上流側とにそれぞ
れ設けられ、飽和状態検出手段が、リーン空燃比状態に
おけるNOx吸蔵触媒の上下流間でのNOx濃度の差又
は比に基づいて、NOx吸蔵触媒におけるNOx飽和状
態を検出する構成とした。上記構成によると、NOx吸
蔵触媒で吸蔵されるNOxが多いときほど、NOx吸蔵
触媒の上下流間におけるNOx濃度の違いが大きくなる
から、上下流間でのNOx濃度の差又は比から、エンジ
ンで生成されたNOxを基準として、どれだけNOx吸
蔵触媒でNOxが吸蔵されているかを判断でき、NOx
が殆ど吸蔵されずに上下流間におけるNOx濃度の違い
が殆どない状態を、飽和状態として判断する。
【0015】請求項7記載の発明では、リッチスパイク
制御の頻度のしきい値を、エンジン負荷及びエンジン回
転速度に応じて設定するしきい値設定手段を設ける構成
とした。上記構成によると、エンジン負荷及びエンジン
回転速度によってエンジンで生成されるNOx量が異な
り、これによってリッチスパイク制御の頻度が異なるこ
とに対応してしきい値が設定される。
【0016】請求項8記載の発明では、リッチスパイク
制御の頻度のしきい値を、NOx吸蔵触媒の温度に応じ
て補正するしきい値補正手段を設ける構成とした。上記
構成によると、触媒温度による吸蔵能力の違い(最大吸
蔵量の変化)に対応して、リッチスパイク制御の頻度の
しきい値が設定される。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、エンジン
及び/又はNOx吸蔵触媒の劣化によるリッチスパイク
頻度の増大に対して、エンジンで生成されるNOx量を
より低減させるべく制御することで、リッチスパイク頻
度の増大を抑制でき、リッチスパイク制御による燃費・
排気エミッションの悪化を抑止することができるという
効果がある。
【0018】請求項2記載の発明によると、排気還流量
の増大制御によって、本来の排気還流量が得られていな
い状態を解消してエンジンで生成されるNOx量を通常
値に戻し、また、エンジンで生成されるNOx量をより
減らすことができ、これによってリッチスパイク頻度の
増大を抑制できるという効果がある。請求項3記載の発
明によると、エンジンで生成されるNOx量を低減させ
るための排気還流量の増大制御による燃焼安定性の低下
を、点火時期の補正で回避でき、燃焼安定性を維持させ
つつ、エンジンで生成されるNOx量を低減させること
ができるという効果がある。
【0019】請求項4記載の発明によると、リッチスパ
イク頻度が第1のしきい値以上になると、エンジンで生
成されるNOx量を低下させる制御によってリッチスパ
イク制御の増大による燃費・排気エミッションの悪化を
抑止する一方、リッチスパイク頻度の増大を回避できな
い場合には、より大きな第2のしきい値以上になるまで
は劣化判定を下さずに、リッチスパイク頻度の増大を許
容することで、NOx吸蔵触媒の能力を最大限に発揮さ
せてNOx排出量の増大を回避できるという効果があ
る。
【0020】請求項5記載の発明によると、NOx吸蔵
触媒下流側のNOx濃度から、NOx吸蔵触媒の飽和状
態を簡便かつ確実に検出することができるという効果が
ある。請求項6記載の発明によると、NOx吸蔵触媒の
上下流間でのNOx濃度を比較させるので、エンジンで
生成されるNOx量の違いに対応してより精度良く飽和
状態を検出できるという効果がある。
【0021】請求項7記載の発明によると、エンジンの
運転条件の違いによるNOx生成量の違いに対応して頻
度のしきい値が設定されるので、リッチスパイク頻度が
通常値であるか否かを、全運転領域で精度良く判断でき
るという効果がある。請求項8記載の発明によると、N
Ox吸蔵触媒の温度によるNOx吸蔵能力の違いに対応
して頻度のしきい値が補正されるので、触媒性能の低下
によって触媒温度が変化しても、NOx吸蔵性能を示す
リッチスパイク頻度が通常値であるか否かを精度良く判
断できるという効果がある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は実施の形態における車両用エ
ンジンのシステム構成図である。この図1に示すエンジ
ン1には、エアクリーナ2,吸気ダクト3,電制式スロ
ットルチャンバ4,吸気コレクタ5,吸気マニホールド
6を介して空気が吸引される。
【0023】また、燃焼室7内に直接燃料を噴射する燃
料噴射弁8が気筒毎に設けられており、筒内に吸引され
た空気と前記燃料噴射弁8から噴射された燃料とが混合
して燃焼混合気が形成される。燃焼室7内に形成された
混合気は、点火プラグ9による火花点火で着火燃焼す
る。
【0024】尚、前記燃焼室7内に形成された混合気の
空燃比は、所定の希薄燃焼領域で理論空燃比よりもリー
ンに制御されるようになっており、エンジン1は所謂希
薄燃焼エンジンである。エンジン1からの燃焼排気は、
排気マニホールド10,排気ダクト11,NOx吸蔵触
媒12を介して排出される。
【0025】前記NOx吸蔵触媒12は、基本的に三元
触媒と同じ浄化性能を持つ触媒であるが、排気空燃比が
リーンであるときに排気中のNOxをNOx吸蔵物質に
吸蔵し、排気空燃比が理論空燃比又はリッチであるとき
に吸蔵していたNOxを脱離して還元浄化する機能を有
するNOx吸蔵型三元触媒である。従って、三元触媒で
はNOxを還元浄化できない希薄燃焼領域では、NOx
を一時的に吸蔵し、運転条件の変化によって燃焼混合気
の空燃比が理論空燃比又はリッチに切り換えられたとき
に、前記吸蔵していたNOxが還元処理される。
【0026】但し、希薄燃焼運転が継続すると、NOx
を還元処理する機会が得られないので、後述するよう
に、NOx吸蔵触媒12におけるNOx吸蔵が飽和状態
に達すると、一時的に空燃比をリッチに切り換えてNO
xを還元処理し、再び希薄燃焼に戻すようになってい
る。尚、上記のNOxを還元処理するために一時的に空
燃比をリッチに切り換える制御を、以下では、リッチス
パイク制御と称するものとする。
【0027】また、排気マニホールド10と吸気コレク
タ5とを連通させる排気還流通路(EGR通路)13が
設けられ、該排気還流通路13に介装された排気還流制
御弁(EGR制御弁)14を開くと、圧力差によって排
気の一部が吸気コレクタ5に還流されるようになってい
る。前記排気還流通路13及び排気還流制御弁14によ
る排気還流によって、エンジン1で生成されるNOx量
を低減させるものであり、前記排気還流通路13及び排
気還流制御弁14がNOx生成量低減手段に相当する。
【0028】前記電制式スロットルチャンバ4,燃料噴
射弁8,点火プラグ9,排気還流制御弁14は、エンジ
ンコントロールユニット(以下、ECUという)15に
よって制御される。ECU15はマイクロコンピュータ
を含んで構成され、各種センサからの検出信号を、予め
記憶されたプログラムに従って演算処理することで、前
記電制式スロットルチャンバ4,燃料噴射弁8,点火プ
ラグ9,排気還流制御弁14に対して制御信号を出力す
る。
【0029】前記各種センサとしては、吸気ダクト3に
介装されてエンジン1の吸入空気量を検出するエアフロ
ーメータ16、クランク軸の回転に同期した検出信号を
出力するクランク角センサ17、前記NOx吸蔵触媒1
2の上流側及び下流側に設けられ排気中のNOx濃度に
対応する信号をそれぞれ出力するNOxセンサ18a,
18b、前記NOx吸蔵触媒12の内部で触媒温度に相
当する排気温度を検出する排気温度センサ19が設けら
れている。
【0030】次に前記ECU15によるリッチスパイク
制御(リッチスパイク制御手段)の詳細を、図2のフロ
ーチャートに従って説明する。図2のフローチャートに
おいて、まず、ステップS1では、希薄燃焼領域である
か否かを判別する。希薄燃焼領域であるときには、ステ
ップS2へ進み、触媒下流側のNOxセンサ18bで検
出されたNOx濃度を読み込む。
【0031】次のステップS3では、触媒下流側のNO
xセンサ18bで検出されたNOx濃度が所定値に達し
たか否かを判別する(飽和状態検出手段)。希薄燃焼領
域では、NOx吸蔵触媒12が排気中のNOxを吸蔵す
ることで、触媒下流側のNOx濃度は低く抑えられる
が、希薄燃焼が継続してNOx吸蔵触媒12に最大量の
NOxが吸蔵され、それ以上にNOxを吸蔵できない飽
和状態になると、NOxが触媒12を通過するようにな
って、触媒下流側のNOx濃度が増加する。
【0032】そこで、触媒下流側のNOx濃度が所定値
に達したか否かを判別することで、NOx吸蔵触媒12
が飽和状態になっているか否かを判別するものであり、
触媒下流側のNOx濃度が所定値に達したときには、ス
テップS4へ進んで、リッチスパイク制御を実行する。
図3のフローチャートは、リッチスパイク制御(リッチ
スパイク制御手段)の第2実施形態を示すものであり、
ステップS11で希薄燃焼領域であると判別されると、
ステップS12へ進み、触媒上流側及び下流側のNOx
センサ18a,18bでそれぞれ検出されたNOx濃度
を読み込む。
【0033】ステップS13では、触媒上流側の濃度と
触媒下流側の濃度との比(上流側濃度/下流側濃度)、
又は、触媒上流側の濃度と触媒下流側の濃度との偏差
(上流側濃度−下流側濃度)が、所定値よりも小さいか
否かを判別する(飽和状態検出手段)。NOx吸蔵触媒
12が飽和状態になってNOxを吸蔵できなくなると、
触媒下流側のNOx濃度が上流側の濃度に近づくことに
なるから、飽和状態になると前記比又は偏差が小さくな
り、前記比又は偏差が所定値よりも小さくなったときに
は、NOx吸蔵触媒12の飽和状態が推定される。
【0034】そこで、ステップS13で、前記比又は偏
差が所定値よりも小さくなったと判別されると、ステッ
プS14へ進んで、リッチスパイク制御を実行する。図
4のフローチャートは、上記のようにして実行されるリ
ッチスパイク制御の頻度に基づいた燃焼制御及び触媒劣
化診断の様子を示すものであり、ステップS21では、
希薄燃焼領域であるか否かを判別し、希薄燃焼領域であ
ればステップS22へ進む。
【0035】ステップS22では、燃料噴射パルス幅等
で代表されるエンジン負荷及びエンジン回転速度に応じ
て区分される運転領域毎に前記リッチスパイク制御の頻
度の第1しきい値を予め記憶したマップ(図5参照)か
ら、そのときのエンジン負荷及び回転速度に対応する第
1しきい値を検索する(しきい値設定手段)。ステップ
S23では、実際のリッチスパイク制御の頻度が、前記
第1しきい値以上であるか否かを判別する。
【0036】リッチスパイク制御の頻度が前記第1しき
い値以上であると判別されると、NOx低減制御手段に
相当するステップS24へ進む。ステップS24では、
図6に示すように、燃料噴射パルス幅等で代表されるエ
ンジン負荷及びエンジン回転速度によって区分される運
転領域毎に予め設定される基本排気還流量(基本EGR
流量)を、そのときに該当する領域について所定量だけ
増大させる設定を行う。
【0037】排気還流量(排気還流率)を増大させるこ
とで、エンジン1で生成されるNOx量の減少を図るも
のであり、エンジン1で生成されるNOx量を減少させ
ることができれば、リッチスパイク制御の頻度増大を抑
制できることになる(図8参照)。ステップS25で
は、前記排気還流量の増大補正に対応して、当該運転領
域の点火時期を補正することで、排気還流量の増大補正
による燃焼安定性の低下を回避する。
【0038】ステップS26では、前記排気還流量の増
大補正及び/又は点火時期の補正が、運転領域毎の限界
に達しているか否かを判別する。ステップS26で、前
記排気還流量の増大補正及び/又は点火時期の補正が限
界に達していないと判別されたときには、更に排気還流
量を増大させることで、リッチスパイク頻度の抑制を図
ることが可能であるので、そのまま本ルーチンを終了さ
せる。
【0039】一方、ステップS26で、前記排気還流量
の増大補正及び/又は点火時期の補正が燃焼限界に達し
ていると判別されたときには、更に、排気還流量を増大
させてエンジン1で生成されるNOxの低下を図ること
ができない状態であり、このときには、ステップS27
へ進む。ステップS27では、リッチスパイク制御の頻
度の限界値である第2しきい値(>第1しきい値)を、
図7に示すように、燃料噴射パルス幅等で代表されるエ
ンジン負荷及びエンジン回転速度に応じて予め記憶した
マップを参照して設定する(しきい値設定手段)。
【0040】ステップS28では、前記排気温度センサ
19で検出されるNOx吸蔵触媒12内での排気温度、
即ち、NOx吸蔵触媒12の温度に応じて前記第2しき
い値を補正する(しきい値補正手段)。前記NOx吸蔵
触媒12におけるNOx吸蔵性能は、触媒温度によって
変化するので、エンジン負荷及びエンジン回転速度に応
じた基準触媒温度に対する実際の触媒温度の偏差に応じ
て、前記第2しきい値を補正することで、触媒温度によ
るNOx吸蔵性能の変化の影響を排除して、リッチスパ
イク制御の頻度を判定できるようにするものである。
【0041】これにより、NOx吸蔵触媒12における
触媒性能の低下による発熱量の低下が、NOx吸蔵性能
に影響することで、リッチスパイク制御の頻度からNO
x吸蔵性能の劣化が誤診断されることを回避する。ステ
ップS29では、前記排気還流量及び/又は点火時期を
限界まで補正した状態でのリッチスパイク制御の頻度
が、前記ステップS28で補正設定された第2しきい値
以上であるか否かを判別する。
【0042】このステップS29で、リッチスパイク制
御の頻度が前記第2しきい値以上であると判別されるよ
うになるまでは、NOx吸蔵性能の低下の進行に対応し
てリッチスパイク制御の頻度が増加することを許容すべ
く、そのまま本ルーチンを終了させる(図8参照)。一
方、ステップS29で、リッチスパイク制御の頻度が前
記第2しきい値以上であると判別されたときには、ステ
ップS30へ進んで、NOx吸蔵触媒12におけるNO
x吸蔵性能の劣化を判定し(劣化診断手段)、次のステ
ップS31では、車両の運転席等に設けられるエンジン
チェックランプを点灯させ、車両の整備・点検を促す
(図8参照)。
【0043】尚、エンジンチェックランプの点灯と共
に、リーン燃焼を禁止するなどのフェイルセーフ処理を
行わせる構成としても良い。上記の触媒劣化の判定は、
排気還流量(及び点火時期)を限界まで補正しても、リ
ッチスパイク制御の頻度が前記第2しきい値以上となる
状態で行われるから、触媒劣化と共にバルブデポジット
の堆積などのエンジン劣化が進行するときに、排気エミ
ッションの悪化を回避しつつ、エンジンのリーン燃焼運
転を限界まで継続させることができる。
【0044】尚、上記実施形態では、第2しきい値のみ
を触媒温度で補正するようにしたが、第1しきい値につ
いても、触媒温度に応じた補正を施すようにしても良
い。また、上記実施形態では、NOx吸蔵触媒12の温
度を、触媒内に配置した排気温度センサ19で検出させ
る構成としたが、NOx吸蔵触媒12の前後にそれぞれ
配置した排気温度センサの検出結果から触媒温度を推定
することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるNOx吸蔵触媒を備えたエン
ジンを示すシステム構成図。
【図2】リッチスパイク制御の第1実施形態を示すフロ
ーチャート。
【図3】リッチスパイク制御の第2実施形態を示すフロ
ーチャート。
【図4】リッチスパイク頻度に基づく燃焼制御及び劣化
診断を示すフローチャート。
【図5】リッチスパイク頻度の第1しきい値のマップを
示す図。
【図6】基本排気還流量のマップを示す図。
【図7】リッチスパイク頻度の第2しきい値のマップを
示す図。
【図8】実施形態におけるリッチスパイク頻度と排気還
流量制御及び劣化判定との相関を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…エンジン 8…燃料噴射弁 9…点火プラグ 12…NOx吸蔵触媒 13…排気還流通路 14…排気還流制御弁 16…エアフローメータ 17…クランク角センサ 18a,18b…NOxセンサ 19…排気温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/28 301 F01N 3/28 301C F02D 21/08 301 F02D 21/08 301C 301G 43/00 301 43/00 301B 301H 301N 45/00 312 45/00 312H 312R 314 314Z F02P 5/15 F02P 5/15 B Fターム(参考) 3G022 AA06 EA01 FA06 GA00 GA01 GA05 GA06 GA10 3G084 AA04 BA09 BA13 BA17 BA20 BA24 BA33 DA02 DA10 DA27 EA11 EB06 EB12 EC03 FA07 FA13 FA27 FA28 FA33 FA35 FA37 FA38 3G091 AA02 AA11 AA12 AA24 AB06 AB09 BA14 BA33 CB02 CB05 DA02 DA04 DB11 DC03 EA01 EA05 EA08 EA10 EA18 EA33 HA36 HA37 HB05 3G092 AA01 AA06 AA09 AA17 AB02 BA09 DC09 EA01 EA05 EA07 EA08 EA14 FA06 FA17 FA24 FB06 HA01Z HC09X HD02Z HD04Z HD07X HE03Z 3G301 HA04 HA13 HA14 HA15 JA02 JA25 JB09 JB10 LA00 LB04 MA01 MA11 NA08 NC02 ND07 NE13 PA01Z PB03A PB03Z PD01Z PD12Z PE01Z PE03Z PE09A PE09Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空燃比がリーンであるときに排気中のNO
    xを吸蔵し、空燃比が理論空燃比又はリッチであるとき
    に吸蔵していたNOxを脱離して還元浄化するNOx吸
    蔵触媒と、 少なくとも前記NOx吸蔵触媒の下流側に設けられたN
    Oxセンサと、 前記NOx吸蔵触媒におけるNOx飽和状態を、前記N
    Oxセンサの出力に基づいて検出する飽和状態検出手段
    と、 リーン空燃比運転中に、前記飽和状態検出手段でNOx
    飽和状態が検出されたときに、空燃比を一時的にリッチ
    に切り換えるリッチスパイク制御を行うリッチスパイク
    制御手段と、 エンジンで生成されるNOx量を低減するNOx生成量
    低減手段と、 前記リッチスパイク制御手段によるリッチスパイク制御
    の頻度に応じて、前記NOx生成量低減手段を補正制御
    するNOx低減制御手段と、 を含んで構成されたことを特徴とするエンジンの排気浄
    化装置。
  2. 【請求項2】前記NOx生成量低減手段が、排気の一部
    をエンジンの吸気側に還流させる手段であることを特徴
    とする請求項1記載のエンジンの排気浄化装置。
  3. 【請求項3】前記NOx低減制御手段が、リッチスパイ
    ク制御の頻度に応じて排気還流量を補正制御すると共
    に、該排気還流量の補正制御に応じて点火時期を補正す
    ることを特徴とする請求項2記載のエンジンの排気浄化
    装置。
  4. 【請求項4】前記NOx低減制御手段が、リッチスパイ
    ク制御の頻度が第1のしきい値以上になったときに、エ
    ンジンで生成されるNOx量をより低減させるべく前記
    NOx生成量低減手段を補正制御する構成であって、 前記NOx低減制御手段の制御限界において、前記リッ
    チスパイク制御の頻度が前記第1のしきい値よりも大き
    い第2のしきい値以上であるときに、前記NOx吸蔵触
    媒の劣化を判定する劣化診断手段を設けたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1つに記載のエンジンの排
    気浄化装置。
  5. 【請求項5】前記飽和状態検出手段が、リーン空燃比状
    態における前記NOx吸蔵触媒の下流側でのNOx濃度
    が所定値以上であるときに、前記NOx吸蔵触媒におけ
    るNOx飽和状態を検出することを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  6. 【請求項6】前記NOxセンサが、前記NOx吸蔵触媒
    の下流側と上流側とにそれぞれ設けられ、 前記飽和状態検出手段が、 リーン空燃比状態における前記NOx吸蔵触媒の上下流
    間でのNOx濃度の差又は比に基づいて、前記NOx吸
    蔵触媒におけるNOx飽和状態を検出することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1つに記載のエンジンの排
    気浄化装置。
  7. 【請求項7】前記リッチスパイク制御の頻度のしきい値
    を、エンジン負荷及びエンジン回転速度に応じて設定す
    るしきい値設定手段を設けたことを特徴とする請求項1
    〜6のいずれか1つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  8. 【請求項8】前記リッチスパイク制御の頻度のしきい値
    を、前記NOx吸蔵触媒の温度に応じて補正するしきい
    値補正手段を設けたことを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれか1つに記載のエンジンの排気浄化装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013122179A (ja) * 2011-12-09 2013-06-20 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
CN113217234A (zh) * 2021-04-22 2021-08-06 联合汽车电子有限公司 Egr系统的低流量故障诊断方法、系统及可读存储介质

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