JP2003097244A - 内燃機関のpcv装置 - Google Patents

内燃機関のpcv装置

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JP2003097244A
JP2003097244A JP2001289267A JP2001289267A JP2003097244A JP 2003097244 A JP2003097244 A JP 2003097244A JP 2001289267 A JP2001289267 A JP 2001289267A JP 2001289267 A JP2001289267 A JP 2001289267A JP 2003097244 A JP2003097244 A JP 2003097244A
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pcv valve
pcv
breather chamber
hole
valve
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JP2001289267A
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Katsuto Hoshido
克仁 法師人
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、屈曲形状の配管接続部と取付用ネ
ジ山とを有するPCVバルブの取付角度を所定の位置に
規制でき、ブリーザ室側の取付加工の簡略化を図ること
を目的としている。 【構成】 このため、先端に屈曲形状の配管接続部を設
け、中央にフランジ部を設け、基部の外周面に固定用の
ネジ山を形成したPCVバルブであって、ブリーザ室の
外壁に穿設した貫通孔にフランジ部を当接させた状態で
PCVバルブの基部を挿入し装着した内燃機関のPCV
装置において、PCVバルブの基部に巻装される小径部
と貫通孔に当接される大径部とを有する円筒状カラーを
設け、PCVバルブを貫通孔に挿入するとともに円筒状
カラーをブリーザ室の内側から挿入し、小径部の内面に
成形したネジ山を基部のネジ山に螺合させてPCVバル
ブのフランジ部と円筒状カラーの大径部でブリーザ室の
外壁を挟持するように固定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内燃機関のPCV
装置に係り、特に屈曲形状の配管接続部と取付用ネジ山
とを有するPCVバルブの取付角度を所定の位置に規制
でき、ブリーザ室側の取付加工の簡略化を図る内燃機関
のPCV装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PCV装置のPCVバルブは、内燃機関
のシリンダヘッドカバーと吸気マニホルド間に配置さ
れ、内燃機関の運転状態に応じて、吸気マニホルドに吸
入させるブローバイガス量を制御している。
【0003】前記内燃機関のPCV装置としては、特開
平8−270429号公報に開示されるものがある。こ
の公報に開示されるPCVシステム用チェックバルブ及
びチェックバルブの接着構造は、エンジンのケースに装
着されるPCVシステム用チェックバルブであって、バ
ルブ外郭部が樹脂で成形され、ケースの取付孔にすきま
嵌めにより装着される本体部と、本体部に設けられて、
先端部に係止爪を有する弾性変形可能な係止片と、本体
部に設けられて、係止片の係止爪と協働して取付孔の両
側縁部を挟持する係止突起と、本体部の外周に嵌着され
て、取付孔を密封するシールリングとを備え、低コスト
で取り付けが容易で、支持や密封が安定し、耐食性に優
れたPCVシステム用チェックバルブ及びチェックバル
ブの装着構造を提供している。
【0004】また、特開2000−161040号公報
に開示されるものがある。この公報に開示される内燃機
関のPCV装置は、PCVバルブのバルブ本体に複数の
突起部を設け、ヘッドカバーの取付孔の内壁には突起部
に対応し、且つ貫入できる溝を設け、Oリングを介して
PCVバルブを取付孔に貫入した後、回動させて固定
し、配管ホースを先に取り外さなければPCVバルブを
取り外すことができず、再度取り付ける際には、配管ホ
ースの取付忘れがあると、エンジン不調となるので作業
者が容易に取付忘れに気付くこととなり、取付忘れを防
止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の内燃
機関のPCV装置において、内燃機関のシリンダヘッド
カバー104にPCVバルブ110を取り付ける場合に
は、図11に示す如く、PCVバルブ110の基部11
0−3の外周面第1ネジ山116を形成するとともに、
シリンダヘッドカバー104にブリーザ室106に連絡
するネジ加工を施したネジ孔、つまり内面に成形した第
2ネジ山122を形成する方策が一般的である。
【0006】そして、シリンダヘッドカバー104のネ
ジ孔、つまり内面に成形した第2ネジ山122にPCV
バルブ110の基部110−3の外周面に形成した第1
ネジ山116を螺合させ、シリンダヘッドカバー104
にPCVバルブ110を固定していた。
【0007】このとき、シリンダヘッドカバー104に
穿設するネジ孔、つまり内面に成形した第2ネジ山12
2の加工開始角度の差によって、PCVバルブ110の
取付角度が部品毎に一定とならず、PCVバルブ110
の先端110−1の配管接続部112が屈曲、つまりL
字状に形成されている場合には、図11及び図12に示
す如く、配管接続部112の先端の口元方向を制限する
ことが困難となり、配管接続上不利であるという不都合
がある。
【0008】また、従来の方策においては、樹脂製のシ
リンダヘッドカバーへの締付を考えた場合に、強度の面
で不安があり、改善が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、先端に屈曲形状の配管接続
部を設け、中央にフランジ部を設け、基部の外周面に固
定用のネジ山を形成したPCVバルブであって、ブリー
ザ室の外壁に穿設した貫通孔に前記フランジ部を当接さ
せた状態でPCVバルブの基部を挿入し装着した内燃機
関のPCV装置において、前記PCVバルブの基部に巻
装される小径部と前記貫通孔に当接される大径部とを有
する円筒状カラーを設け、前記PCVバルブを貫通孔に
挿入するとともに前記円筒状カラーをブリーザ室の内側
から挿入し、小径部の内面に成形したネジ山を基部のネ
ジ山に螺合させてPCVバルブのフランジ部と円筒状カ
ラーの大径部でブリーザ室の外壁を挟持するように固定
したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、
シリンダヘッドカバーにPCVバルブを固定する際に
は、PCVバルブを貫通孔に挿入するとともに、円筒状
カラーをブリーザ室の内側から挿入し、小径部の内面に
成形したネジ山を基部のネジ山に螺合させてPCVバル
ブのフランジ部と円筒状カラーの大径部でブリーザ室の
外壁を挟持するように固定し、シリンダヘッドカバーの
ブリーザ室側に穿設される貫通孔にネジ加工を施す必要
がなく、ネジの加工開始角度の差によらず、PCVバル
ブの屈曲形状の配管接続部を所定の角度に固定し、配管
接続上有利としている。
【0011】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0012】図1〜図4はこの発明の第1実施例を示す
ものである。図4において、2は内燃機関、4はシリン
ダヘッドカバーである。
【0013】前記内燃機関2は、図示しないシリンダブ
ロックと、このシリンダブロックの上面に装着されるシ
リンダヘッド(図示せず)と、シリンダヘッドの上面に
装着される前記シリンダヘッドカバー4と、シリンダブ
ロックの下面に装着されるオイルパンとを有している。
【0014】前記内燃機関2のシリンダヘッドカバー4
内には、図1及び図4に示す如く、ブリーザ室6が形成
されるとともに、このブリーザ室6に連絡すべくPCV
装置8のPCVバルブ10が装着される。
【0015】そして、PCV装置8のPCVバルブ10
は、内燃機関2のシリンダヘッドカバー4と図示しない
吸気マニホルドとを連絡する連絡通路(図示せず)間に
配置され、内燃機関2の運転状態に応じて、吸気マニホ
ルドに吸入させるブローバイガス量を制御している。
【0016】このとき、前記PCV装置8においては、
PCVバルブ10を、先端10−1に屈曲形状に設けた
配管接続部12と、中央10−2に形成したフランジ部
14と、基部10−3の外周面に形成した固定用のネジ
山である第1ネジ山16とによって形成し、前記ブリー
ザ室6の外壁6aであるシリンダヘッドカバー4に貫通
孔18を穿設し、この貫通孔18に前記フランジ部14
を当接させた状態でPCVバルブ10の基部10−3を
挿入し装着している。
【0017】また、前記PCVバルブ10の基部10−
3に巻装される小径部20−1と前記貫通孔18に当接
される大径部20−2とを有する円筒状カラー20を設
け、前記PCVバルブ10を貫通孔18に挿入するとと
もに、前記円筒状カラー20をブリーザ室6の内側から
挿入し、小径部20−1の内面に成形したネジ山である
第2ネジ山22を前記第1ネジ山16に螺合させてPC
Vバルブ10のフランジ部14と円筒状カラー20の大
径部20−2とでブリーザ室6の外壁6aを挟持するよ
うに固定する構成とする。
【0018】詳述すれば、前記PCVバルブ10のフラ
ンジ部14の一部を、図1及び図2に示す如く、六角形
状に形成する。
【0019】そして、前記シリンダヘッドカバー4に形
成した貫通孔18にブリーザ室6の内側から円筒状カラ
ー20を挿入するとともに、この円筒状カラー20の小
径部20−1の内面に成形した第2ネジ山22にPCV
バルブ10の基部10−3に成形した第1ネジ山16に
螺合させるべく、Oリングからなるガスケット24を介
してPCVバルブ10の基部10−3を装着する。
【0020】このとき、前記円筒状カラー20には、大
径部20−2側の内周部に六角孔26を形成し、六角形
状の前記フランジ部14を図示しない押さえ工具によっ
て押さえ付けるとともに、円筒状カラー20の六角孔2
6に図示しない締付工具を係合させて円筒状カラー20
を回転させ、円筒状カラー20の小径部20−1の内面
に成形した第2ネジ山22とPCVバルブ10の基部1
0−3に成形した第1ネジ山16とを螺合させ、PCV
バルブ10のフランジ部14と円筒状カラー20の大径
部20−2とによってブリーザ室6の外壁6aを挟持
し、前記シリンダヘッドカバー4にPCVバルブ10を
固定するものである。
【0021】次に作用を説明する。
【0022】前記シリンダヘッドカバー4にPCVバル
ブ10を固定する際には、先ず、前記シリンダヘッドカ
バー4に形成した貫通孔18にブリーザ室6の内側から
円筒状カラー20を挿入し、この円筒状カラー20の小
径部20−1の内面に成形した第2ネジ山22にPCV
バルブ10の基部10−3に成形した第1ネジ山16に
螺合させるべく、Oリングからなるガスケット24を介
してPCVバルブ10の基部10−3をブリーザ室6の
外側から挿入する。
【0023】このとき、六角形状の前記フランジ部14
を図示しない押さえ工具によって押さえ付けて先端10
−1に屈曲形状に設けた配管接続部12の取付角度を任
意維持するとともに、前記カラー20の六角孔26に図
示しない締付工具を係合させる。
【0024】そして、円筒状カラー20を回転させて円
筒状カラー20の小径部20−1の内面に成形した第2
ネジ山22とPCVバルブ10の基部10−3に成形し
た第1ネジ山16とを螺合させ、PCVバルブ10のフ
ランジ部14と円筒状カラー20の大径部20−2によ
ってブリーザ室6の外壁6aを挟持し、前記シリンダヘ
ッドカバー4にPCVバルブ10の屈曲形状の配管接続
部12を所定の角度に固定する。
【0025】これにより、前記PCVバルブ10の基部
10−3に巻装される小径部20−1と前記貫通孔18
に当接される大径部20−2とを有する円筒状カラー2
0を設け、前記PCVバルブ10を貫通孔18に挿入す
るとともに、前記円筒状カラー20をブリーザ室6の内
側から挿入し、小径部20−1の内面に成形した第2ネ
ジ山22を基部10−3に成形した第1ネジ山16に螺
合させてPCVバルブ10のフランジ部14と円筒状カ
ラー20の大径部20−2とでブリーザ室6の外壁6a
を挟持するように固定することによって、前記シリンダ
ヘッドカバー4のブリーザ室6側に穿設される貫通孔1
8にネジ加工を施す必要がなく、ネジの加工開始角度の
差によらず、PCVバルブ10の屈曲形状の配管接続部
12を所定の角度に固定することができ、配管接続上有
利である。
【0026】また、前記円筒状カラー20の小径部20
−1の内面に成形した第2ネジ山22が、ブリーザ室6
の外壁6aに穿設した貫通孔18の内部でPCVバルブ
10の基部10−3に成形した固定用の第1ネジ山16
と螺合する構成としたことにより、PCVバルブ10の
ネジ部を延長する必要がなく、取付部位の全長をコンパ
クト化できるとともに、従来のPCVバルブをそのまま
使用でき、実用上有利である。
【0027】更に、前記ブリーザ室6側においては、従
来のネジ孔を貫通孔18に変更することができることに
より、加工作業性を向上し得る。
【0028】更にまた、前記円筒状カラー20において
は、大径部20−2側の内周部に六角孔24を形成した
ことにより、六角孔26に図示しない締付工具を挿入し
て締め付けることができ、締付作業性を向上し得るとと
もに、大径部20−2の径方向の寸法をコンパクト化で
き、実用上有利である。
【0029】また、樹脂製のシリンダヘッドカバーへの
PCVバルブの締付を行っても、前記円筒状カラー20
を使用して、PCVバルブ10のフランジ部14と円筒
状カラー20の大径部20−2とでブリーザ室6の外壁
6aを挟持することによって、強度の面での不安を解消
し得るものである。
【0030】図5〜図7はこの発明の第2実施例を示す
ものである。この第2実施例において上述第1実施例の
ものと同一機能を果たす箇所には、同一符号を付して説
明する。
【0031】この第2実施例の特徴とするところは、P
CVバルブ10のフランジ部14に位置決めノック32
を設けた点にある。
【0032】すなわち、図5及び図6に示す如く、PC
Vバルブ10のフランジ部14の、例えば下部に位置決
めノック32を設けるとともに、この位置決めノック3
2に対してシリンダヘッドカバー4のブリーザ室6側の
合致する位置に係合凹部34を設ける。
【0033】そして、シリンダヘッドカバー4にPCV
バルブ10を取り付ける際に、シリンダヘッドカバー4
のブリーザ室6側の係合凹部34にPCVバルブ10の
フランジ部14の位置決めノック32を係合させ、PC
Vバルブ10の位置決めを行うものである。
【0034】また、円筒状カラー20は、上述した第1
実施例のものと同様に形成する。
【0035】さすれば、前記位置決めノック32と係合
凹部34とを有することにより、シリンダヘッドカバー
4にPCVバルブ10を固定する際に、PCVバルブ1
0を押さえ付けておく必要がなく、取付作業性を向上し
得るとともに、PCVバルブ10のフランジ部14を六
角形状に形成する必要がなく、形状を簡略し得て、加工
効率を向上させることができ、コストの低減に寄与し得
る。
【0036】なお、この発明は上述第1及び第2実施例
に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能であ
る。
【0037】例えば、この発明の第1及び第2実施例に
おいては、シリンダヘッドカバーのブリーザ室外側に位
置するPCVバルブのフランジ部とシリンダヘッドカバ
ーのブリーザ室内側に位置する円筒状カラーの大径部と
でブリーザ室の外壁を挟持するように固定する構成とし
たが、円筒状カラーの代わりに、クリップ42を使用す
る特別構成とすることも可能である。
【0038】すなわち、先ず、第2実施例のものと同様
に、図8に示す如く、PCVバルブ10のフランジ部1
4の、例えば下部に位置決めノック32を設けるととも
に、この位置決めノック32に対してシリンダヘッドカ
バー4のブリーザ室6側の合致する位置に係合凹部34
を設ける。
【0039】そして、PCVバルブ10の基部10−3
の端部にクリップ保持溝44を形成し、このクリップ保
持溝44内に前記クリップ42を押し込めた後に、シリ
ンダヘッドカバー4の貫通孔18にPCVバルブ10の
基部10−3を挿入する。
【0040】このとき、クリップ42が貫通孔18を通
過した後には、クリップ42の付勢力によって外径が増
大し、前記クリップ保持溝44に係合するとともに、シ
リンダヘッドカバー4のブリーザ室6の外壁6aに接触
し、PCVバルブ10が取り付けられるものである。
【0041】さすれば、前記PCVバルブ10をクリッ
プ42によって容易に取り付けることができるととも
に、前記位置決めノック32と係合凹部34とを有する
ことによって、シリンダヘッドカバー4にPCVバルブ
10を固定する際に、PCVバルブ10を押さえ付けて
おく必要がなく、取付作業性を向上し得るものである。
【0042】なお、前記シリンダヘッドカバー4のブリ
ーザ室6内側において、前記クリップ42を、PCVバ
ルブ10の基部10−3の端部に形成したクリップ保持
溝44に係合させて、PCVバルブ10を固定すること
も可能である。
【0043】また、前記PCVバルブ10を、シリンダ
ヘッドカバー4のブリーザ室6外側からの取付作業のみ
で固定する特別構成とすることも可能である。
【0044】すなわち、図9に示す如く、PCVバルブ
10の基部10−3の外周面に第1ネジ山52を形成す
るとともに、シリンダヘッドカバー4のブリーザ室6の
外壁6aの貫通孔18の内面に第2ネジ山54を形成す
る。
【0045】そして、PCVバルブ10を固定する際に
は、前記第1ネジ山52に締付ナット56を予め螺合さ
せ、PCVバルブ10の第1ネジ山52と貫通孔18内
面の第2ネジ山54との螺合関係によってPCVバルブ
10をねじ込み、PCVバルブ10の屈曲形状の配管接
続部12を所定の角度とした後に、前記締付ナット56
をシリンダヘッドカバー4のブリーザ室6の外壁6a側
に移動させ、締付ナット56によって突っ張った状態と
し、前記PCVバルブ10を固定するものである。
【0046】さすれば、前記PCVバルブ10を、シリ
ンダヘッドカバー4のブリーザ室6外側からの取付作業
のみで固定することができ、取付作業性の向上に寄与し
得る。
【0047】更に、前記PCVバルブ10を、シリンダ
ヘッドカバー4のブリーザ室6外側からの取付作業のみ
で固定する特別構成に関して、以下の如く構成すること
も可能である。
【0048】すなわち、図10に示す如く、PCVバル
ブ10の基部10−3の外周面に第1ネジ山52を形成
するとともに、シリンダヘッドカバー4のブリーザ室6
の外壁6aの貫通孔18の内面に第2ネジ山54を形成
し、貫通孔18の内面のシリンダヘッドカバー4のブリ
ーザ室6外側の一部を切除して収容凹部62を形成す
る。
【0049】そして、PCVバルブ10を固定する際に
は、前記第1ネジ山52に塑性変形する軟質金属材料か
らなる環状部材64を予め嵌装させ、PCVバルブ10
の第1ネジ山52と貫通孔18内面の第2ネジ山54と
の螺合関係によってPCVバルブ10をねじ込む。
【0050】このとき、PCVバルブ10のねじ込み動
作によって、収容凹部62内に軟質金属材料からなる環
状部材64が押し込まれることとなり、PCVバルブ1
0の屈曲形状の配管接続部12を所定の角度とする際
に、軟質金属材料からなる環状部材64の内周部位に塑
性変形によってPCVバルブ10の第1ネジ山52に合
致する第3のネジ山が現出されることとなり、この第3
のネジ山によって前記PCVバルブ10を固定し、PC
Vバルブ10の屈曲形状の配管接続部12を所定の角度
とするものである。
【0051】さすれば、前記PCVバルブ10を、シリ
ンダヘッドカバー4のブリーザ室6外側からの取付作
業、つまりPCVバルブ10のねじ込み動作のみで固定
することができ、取付作業性の向上に寄与し得る。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの本発明によ
れば、先端に屈曲形状の配管接続部を設け、中央にフラ
ンジ部を設け、基部の外周面に固定用のネジ山を形成し
たPCVバルブであって、ブリーザ室の外壁に穿設した
貫通孔にフランジ部を当接させた状態でPCVバルブの
基部を挿入し装着した内燃機関のPCV装置において、
PCVバルブの基部に巻装される小径部と貫通孔に当接
される大径部とを有する円筒状カラーを設け、PCVバ
ルブを貫通孔に挿入するとともに円筒状カラーをブリー
ザ室の内側から挿入し、小径部の内面に成形したネジ山
を基部のネジ山に螺合させてPCVバルブのフランジ部
と円筒状カラーの大径部でブリーザ室の外壁を挟持する
ように固定したので、前記シリンダヘッドカバーのブリ
ーザ室側に穿設される貫通孔にネジ加工を施す必要がな
く、ネジの加工開始角度の差によらず、PCVバルブの
屈曲形状の配管接続部を所定の角度に固定することがで
き、配管接続上有利である。また、前記円筒状カラーの
小径部の内面に成形したネジ山が、ブリーザ室の外壁に
穿設した貫通孔の内部でPCVバルブの基部に成形した
固定用のネジ山と螺合する構成としたことにより、PC
Vバルブのネジ部を延長する必要がなく、取付部位の全
長をコンパクト化できるとともに、従来のPCVバルブ
をそのまま使用でき、実用上有利である。更に、前記ブ
リーザ室側においては、従来のネジ孔を貫通孔に変更す
ることができることにより、加工作業性を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す図4のI−I線に
よるシリンダヘッドカバーにPCVバルブを固定した状
態の概略拡大断面図である。
【図2】PCVバルブの一側面図である。
【図3】円筒状カラーの他側面図である。
【図4】シリンダヘッドカバーの平面図である。
【図5】この発明の第2実施例を示すシリンダヘッドカ
バーにPCVバルブを固定した状態の概略断面図であ
る。
【図6】この発明の第2実施例を示すPCVバルブの一
側面図である。
【図7】この発明の第2実施例を示す円筒状カラーの他
側面図である。
【図8】この発明の他の第1の実施例を示すシリンダヘ
ッドカバーにPCVバルブを固定した状態の概略拡大断
面図である。
【図9】この発明の他の第2の実施例を示すシリンダヘ
ッドカバーにPCVバルブを固定する状態の概略拡大断
面図である。
【図10】この発明の他の第3の実施例を示すシリンダ
ヘッドカバーにPCVバルブを固定する状態の概略拡大
断面図である。
【図11】この発明の従来技術を示すシリンダヘッドカ
バーにPCVバルブを固定した状態の概略断面図であ
る。
【図12】PCVバルブの一側面図である。
【符号の説明】
2 内燃機関 4 シリンダヘッドカバー 6 ブリーザ室 10 PCVバルブ 10−1 先端 10−2 中央 10−3 基部 12 配管接続部 14 フランジ部 16 基部の外周面に成形した第1ネジ山 20 円筒状カラー 20−1 小径部 20−2 大径部 22 小径部の内面に成形した第2ネジ山 26 六角孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に屈曲形状の配管接続部を設け、中
    央にフランジ部を設け、基部の外周面に固定用のネジ山
    を形成したPCVバルブであって、ブリーザ室の外壁に
    穿設した貫通孔に前記フランジ部を当接させた状態でP
    CVバルブの基部を挿入し装着した内燃機関のPCV装
    置において、前記PCVバルブの基部に巻装される小径
    部と前記貫通孔に当接される大径部とを有する円筒状カ
    ラーを設け、前記PCVバルブを貫通孔に挿入するとと
    もに前記円筒状カラーをブリーザ室の内側から挿入し、
    小径部の内面に成形したネジ山を基部のネジ山に螺合さ
    せてPCVバルブのフランジ部と円筒状カラーの大径部
    でブリーザ室の外壁を挟持するように固定したことを特
    徴とする内燃機関のPCV装置。
  2. 【請求項2】 前記カラーは、大径部側の内周部に六角
    孔を形成した請求項1に記載の内燃機関のPCV装置。
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