JP2003096439A - ゴム製シール材 - Google Patents

ゴム製シール材

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JP2003096439A
JP2003096439A JP2001296296A JP2001296296A JP2003096439A JP 2003096439 A JP2003096439 A JP 2003096439A JP 2001296296 A JP2001296296 A JP 2001296296A JP 2001296296 A JP2001296296 A JP 2001296296A JP 2003096439 A JP2003096439 A JP 2003096439A
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Japan
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sealing material
mixed
rubber
ray
food
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JP2001296296A
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English (en)
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Masanori Fujimoto
雅教 藤本
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Nichias Corp
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Nichias Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飲料製造ラインにおける配管系のシール流体
中にゴムシール材の劣化による破片が異物として混入し
ても、それをX線検査により容易に検知可能としたゴム
シール材を提供する。 【解決手段】 ゴム材料にX線造影剤を混合し、Oリン
グ型ゴムシール材Aを構成する。 【効果】 製品中にゴムシール材の破片が異物として混
入しても、X線検査装置により異物の混入を検知できる
ため、不良製品の発生を未然に防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシール材に関するも
ので、例えば飲料物の製造ラインにおける配管系の接続
部等に用いて好適なシール材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品を製造する過程でその食品の
中に混入した異物を検査することが行われている。例え
ば食肉および加工食肉等の食品中に混入した異物(鋼
球、木片、水泡、ボイド、骨の塊、筋肉)を検査する装
置(特開昭63−201589号)、あるいは食品中に
混入した貝殻片および金属片等の異物を検出する装置
(特許第2591171号)が知られている。これらの
異物を検出する手段にはX線が使われ、食品にX線を照
射し、透過したX線を検出することで異物を見つけてい
る。一方、食品が流体である場合は、食品中に混入され
る異物として上記したような異物とは異なる異物が混入
する問題がある。すなわち、流体である食品を配管の中
を流しながら製造、移送を行う際に、配管の接続部等に
使用されているシール材が食品中に混入することが起き
るという問題である。一般に配管と配管との接続部には
流体が配管から漏れないようにゴム材料を使用したシー
ル材が使用されている。このシール材は、劣化により破
損し、配管内を流れる食品の中にシール材を構成する材
料が混入した場合、その材料の大きさからみて、それを
前記した異物(骨の塊、筋肉、貝殻片および金属片等)
と同じようにX線で検知できるようなものではない。し
たがって特に食品、飲料、医薬品、菓子、嗜好品等を製
造するラインでは、製造ラインの配管系に装着されてい
るシール材の劣化した破片がシール流体の中に混入する
と、包装完了後の製品の中にシール材の破片が入ってし
まうこととなり、消費者が食品、飲料、医薬品、菓子、
嗜好品等を口にした時に異物として体内に取り込まれ、
人体に悪影響を及ぼす恐れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように配管内を
流れる流体中にシール材の破片が混入すると、その破片
が異物となるため、人体に対して害を及ぼすばかりでな
く、シール材の破片が混入された製品、例えば食品、飲
料、医薬品、菓子、嗜好品等を市場に出荷してしまった
場合、製品メーカーは信用を大きく失うことになる。そ
のため市場に出荷する前の段階で製品中に混入したシー
ル材の破片を見つけることが求められている。
【0004】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、製品中に破片として混在していることが容易に検知
可能なシール材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるシール材はX線造影剤をゴム材料に混
合し、成形されていることを要旨としている。本発明の
シール材にあっては、ゴム材料のなかにX線造影剤が混
合されているため、シール材の破片が製品の中に混入し
た場合、製品の外部からX線を照射すると、本来X線を
透過してしまって写し出すことができない破片であって
も、影像として間接的に知ることができる。
【0006】本発明で使用されるX線造影剤としては、
硫酸バリウム、酸化ビスマス等のビスマス化合物、酸化
鉛、炭酸カルシウム、チタン酸カリウム等が挙げられ
る。これらのX線造影剤のシール材に占める割合を変え
ることにより、影像としての解像度を調整することが可
能である。例えば、硫酸バリウムを用いる場合、その混
合割合は1〜50重量%がよく、好ましくは5〜30重
量%、より好ましくは15〜20重量%である。
【0007】本発明で使用されるゴム材料としては、N
BR(アクリロニトリルブタジエンゴム)、EPDM
(エチレンプロピレンゴム)、Si(シリコンゴム)等
が挙げられる。X線造影剤のシール材に占める混合割合
は1〜50重量%が好ましい。
【0008】本発明のシール材の成型方法は特に限定さ
れず、一般的な金型による圧縮成型以外に、押し出し成
型等の公知のゴム成型方法を適用することができる。ま
た、シール材の形状も制限されず、例えばOリング以外
に平型ガスケット、Vパッキン、Uパッキンなどが可能
である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態とし
ては、加硫剤入りフッ素ゴムとシリカ、硫酸バリウムお
よびその他の配合材料をオープンロールで混練後、Oリ
ング用金型に充填し、160℃で10分間架橋成形を行
ったあとにオープン中で180℃で4時間二次加硫を行
うことで、Oリング形シール材を形成する。
【0010】
【実施例】加硫剤を含むパークロロエラストマー100
重量部、シリカ(日本アエロジル(株)製#200)1
5重量部、硫酸バリウム(堺化学工業(株)製B1)3
0重量部をオープンロールで混練して得たコンパウンド
を金型に充填し、160℃で10分間架橋成型を行った
あと、オープン中で180℃で4時間二次加硫を行いO
リング形シール材を作成する。図1〜2に、前記Oリン
グ形シール材Aを示す。
【0011】図3は、前記シール材を適用したスープ製
造装置の概略図である。前記装置は、上面が開放された
円形の容器1と、その底面に加熱手段として蒸気ジャケ
ット2を有する。蒸気ジャケット2には下から蒸気が供
給される。この上面開放容器1の底面から上面の開口部
へスープの循環経路配管3を設けている。
【0012】前記循環経路配管3には複数の接続部4が
あり、その接続部4に前記シール材Aが装着されてい
る。循環経路配管3には切換弁5が設けられており、で
きあがったスープは充填機6へ送られ、充填機6では温
かいままのスープが一定容量ずつフィルム包装容器(ま
たはペットボトル)中に詰められる。
【0013】スープを詰めた容器は、図4に示すベルト
コンベアに導かれる。図4において、7は容器、8はベ
ルトコンベアであり、コンベア8により容器7を搬送し
ながら、放射線源、例えばX線管9からのX線をコリメ
ータ10を介して容器7に照射して容器内のスープを透
過するX線をX線センサ11により検出し、これにより
容器内の異物の有無を検知する。
【0014】スープ製造装置に使用されているゴムシー
ル材が劣化して、その破片がスープ内に混入した場合に
は、その破片がX線を吸収、遮蔽することで、それがセ
ンサ11で検知され、包装製品の不良を確認できる。不
良製品はその後の工程で容易に取り除くことができる。
【0015】上述したように、本発明によるゴム製シー
ル材を配管系に装着しておくことで、破損したシール材
の破片を検知して取り除くことが可能となる。即ち、シ
ール材が装着された配管系で、配管内を流れる流体は温
度と圧力を保ちながら流れており、シール材が経時的に
劣化して流体中に混入すると、それが包装完了後の製品
中に混入することになるが、包装完了後の製品の外部か
らX線を照射すると、包装完了後の製品中に混入した破
損シール材がX線を吸収、遮蔽することにより、混入し
た破損シール材が検出され、その混入が明らかになる。
したがってその破損シール材が混入した製品を次の工程
で取り除くことで、不良品の発生を未然に防ぐことがで
き、したがって健康に危害を与える製品管理に大きく寄
与することができる。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によるシー
ル材は、X線造影剤をゴム材料に混合して成形したもの
であるから、食品、飲料、医薬品、菓子、嗜好品等の製
造ラインの配管系や純水製造ラインの配管系のシール材
として使用した場合に、万一その破片が製品の中に混入
してもX線検査装置で検出することができるため、不良
製品の発生を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すX線造影剤Oリング型
シール材の平面図である。
【図2】シール材の断面図である。
【図3】本発明のシール材を使用したスープ製造装置の
概略図である。
【図4】製品中のシール材破片の有無をX線で検知する
工程の説明図である。
【符号の説明】
A シール材 1 スープ製造装置を構成する容器 2 蒸気ジャケット 3 スープ循環経路配管 4 配管の接続部 5 切換片 6 充填機 7 包装容器 8 ベルトコンベア 9 X線管 10 コリメータ 11 X線センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線造影剤をゴム材料に混合し、成形し
    てなることを特徴とするシール材。
  2. 【請求項2】 X線造影剤として硫酸バリウムが混合さ
    れている請求項1に記載のシール材。
  3. 【請求項3】 硫酸バリウムが1〜50重量%混合され
    ている請求項2に記載のシール材。
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