JP2003096252A - 複合材料 - Google Patents

複合材料

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JP2003096252A
JP2003096252A JP2001294071A JP2001294071A JP2003096252A JP 2003096252 A JP2003096252 A JP 2003096252A JP 2001294071 A JP2001294071 A JP 2001294071A JP 2001294071 A JP2001294071 A JP 2001294071A JP 2003096252 A JP2003096252 A JP 2003096252A
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Yuji Iguchi
裕二 井口
Mitsunori Fujiyama
實則 藤山
Masakazu Kimura
昌数 木村
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PORIKOOLE KOGYO KK
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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PORIKOOLE KOGYO KK
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形時にラミネート紙粉砕物が焦げず、さらに
ラミネート紙粉砕物の分布が均一で外観が良好な成形物
を得ることができるラミネート紙を粉砕して得られるラ
ミネート紙粉砕物とポリプロピレンとを加熱混練してな
る紙を含有した複合材料を提供する。 【解決手段】紙の片面または両面にポリエチレンラミネ
ート層が設けられたラミネート紙を粉砕して得られるラ
ミネート紙粉砕物とポリプロピレンとを加熱混練してな
る紙を含有した複合材料において、該ポリプロピレンの
JIS K 7210で測定されるメルトマスフローレ
イト(MFR、Aとする)と該ポリエチレンラミネート
層を構成するポリエチレン樹脂のJIS K 7210
で測定されるメルトマスフローレイト(MFR、Bとす
る)との比率(A/B)が40以上であり、かつ500
以下であることを特徴とする複合材料の発明。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、紙の片面または両
面にポリエチレンラミネート層が設けられたラミネート
紙を粉砕して得られるラミネート紙粉砕物とポリプロピ
レンとを加熱混練してなる紙を含有した複合材料におい
て、成形時焦げによる表面変色の発生がなく、また、ラ
ミネート紙粉砕物の分散が均一なため表面のラミネート
紙粉砕物の斑点模様が均一で外観の良好な成形物を得る
ことができる紙を含有した複合材料に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来よりメラミン樹脂、フェノール樹脂
等の熱硬化性樹脂やポリオレフィン等の熱可塑性樹脂に
充填剤として木質系材料を配合することにより、外観や
特性を改善した複合材料が得られることが広く知られて
いる。木質系材料としては、木粉、籾殻、パルプ、紙、
古紙、ケナフ等の非木材等を挙げることができる。 【0003】特に、樹脂として熱可塑性樹脂であるポリ
オレフィンに木質系材料を配合した複合材料が広く提案
されている。しかし、ポリオレフィンと紙を代表とする
木質系材料との親和性は必ずしも高くなく、仮に両者を
配合しても加熱混練中に木質系材料が熱劣化を起こし、
特性の低下をもたらしたり、思うような成形物が得られ
なかったりした。 【0004】そこで、各種の改良手段が提案されてい
る。例えば、特公昭62−5186号公報、特公平5−
60502号公報には、ポリプロピレン系樹脂、木粉又
は籾殻、変性ポリプロピレン系樹脂、有機過酸化物、無
機充填剤を配合後、加熱下で反応させて複合材料を得る
方法が記載されている。また、木質系材料をオリゴエス
テル化した後、該オリゴエステル化物を配合することも
提案されている(特開平6−80832号公報)。 【0005】一方、我々の身のまわりでは、紙にポリオ
レフィンのような熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネ
ート紙が、雑誌表紙、カタログ表紙、クラフト包装紙、
印画紙等に多数用いられている。これらラミネート紙
は、不用になると焼却されるが一般的であった。一部
は、トイレットペーパーなどの原料としてラミネート層
を剥がして利用されているが、その量は僅かである。ラ
ミネート紙を木質系材料として熱可塑性樹脂に配合した
複合材料が特開平10−138241号公報に記載され
ている。 【0006】代表的な樹脂成形物の作製方法としては、
射出成形法、ブロー成形法、押し出し成形法、さらに、
押し出し成形法には、パイプ・チューブ押し出し成形
法、シート押し出し成形法、インフレーションフィルム
押し出し成形法、フラットフィルム押し出し成形法、多
層シート・フィルム押し出し成形法などがあるが、熱可
塑性樹脂に充填剤として木質系材料を配合した複合材料
で利用される成形方法としては、そのほとんどが射出成
形法、押し出し成形法である。しかし、これら成形法で
木質系材料を配合した複合材料の成形物を作製しようと
すると成形時の温度設定を厳しく管理する必要がでてく
る。すなわち、射出成形法の場合は、金型内に複合樹脂
が高速、高圧力で流れ込むため複合樹脂の温度が上昇し
て配合されている木質系材料が焦げて変色してしまった
り、押し出し成形法の場合は、押し出し速度が遅いと滞
留時間が長くなるためやはり木質系材料が焦げてしま
う。当然のことながら、作製条件等機械条件で調整は可
能であるが、わずかでも木質系材料に焦げが発生した場
合、成形初期には程度が軽く気がつかなくても経時で焦
げによる変色が顕在化してくることがある。この現象
は、木粉のようにそれ自体が既に着色していて全体が茶
色の成形物では顕著ではないが、パルプ、上質紙系古
紙、ラミネート紙など白色の成形物となる木質系材料で
は顕著に現れる。 【0007】さらに、上質紙古紙、ラミネート紙など粉
砕物が白色の木質系材料を熱可塑性樹脂に配合した複合
材料で成形物を作製すると、特に射出成形法において、
木質系材料粉砕物の分布の偏りが顕著に現れてしまうと
いう問題があった。この現象は、成形物に着色を施すと
明確に確認される。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、成形時にラミネート紙粉砕物が焦げず、さらにラミ
ネート紙粉砕物の分布が均一で外観が良好な成形物を得
ることができるラミネート紙を粉砕して得られるラミネ
ート紙粉砕物とポリプロピレンとを加熱混練してなる紙
を含有した複合材料を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、以上のよ
うな問題点を解決するため鋭意研究の結果、以下の発明
に至った。 【0010】すなわち、紙の片面または両面にポリエチ
レンラミネート層が設けられたラミネート紙を粉砕して
得られるラミネート紙粉砕物とポリプロピレンとを加熱
混練してなる紙を含有した複合材料において、該ポリプ
ロピレンのJIS K 7210で測定されるメルトマ
スフローレイト(MFR、Aとする)と該ポリエチレン
ラミネート層を構成するポリエチレン樹脂のJIS K
7210で測定されるメルトマスフローレイト(MF
R、Bとする)との比率(A/B)が40以上であり、
かつ500以下であることを特徴とする複合材料の発明
である。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の紙の片面または両面にポ
リエチレンラミネート層が設けられたラミネート紙を粉
砕して得られるラミネート紙粉砕物とポリプロピレンと
を加熱混練してなる紙を含有した複合材料は、該ポリプ
ロピレンのJIS K 7210で測定されるメルトマ
スフローレイト(MFR、Aとする)と該ポリエチレン
ラミネート層を構成するポリエチレン樹脂のJIS K
7210で測定されるメルトマスフローレイト(MF
R、Bとする)との比率(A/B)が40以上であり、
かつ500以下である。そのため、射出成形法、押し出
し成形法で成形物を作製した際、ラミネート紙粉砕物が
焦げることなく良好な外観の成形物を得ることができ
る。比率が50より小さいと射出成形法においては剪断
力により加熱で複合樹脂の温度が上昇してしまうためか
ラミネート紙粉砕物を構成する紙繊維が焦げて表面が茶
色に変色した成形物が選られやすくなる。また、比率が
500を超えると成形物にバリが発生しやすくなった
り、成形物での反りの発生が見られるようになり好まし
くない。 【0012】本発明で用いるラミネート紙粉砕物は、一
般的なラミネート紙を粉砕したものでよく、ラミネート
紙としては、特に制限されず上質紙、中質紙等一般的な
紙の片面あるいは両面にラミネート層が設けられたもの
であればよい。さらに、現実的には製紙工場あるいは印
刷工場で発生するトリミングロスなどの廃材を利用する
ことが廃棄物削減の観点からも望ましく、具体的には、
片面にラミネートされたクラフト包装紙、雑誌、カタロ
グの表紙、あるいは紙の両面にラミネートされた印画紙
原紙等が挙げられる。 【0013】また、該ラミネート紙の坪量、厚み、ある
いはラミネート層の厚み等は特に制限されない。しか
し、該ラミネート紙粉砕物の本発明の複合材料での含有
量は、ラミネート紙を構成する紙成分が該複合材料中で
10〜85質量%となるように調整することが好まし
い。紙含有率を10〜85質量%とすることにより、本
発明の複合材料及び成形物を焼却した際の発生熱量を低
下させることができ、焼却炉を傷めず有効である。紙含
有率を10質量%よりも少なくすると焼却時の発生熱量
が増えると共に焼却時にポリプロピレンのメルトダウン
が見られるようになり、やはり焼却炉を傷めてしまう。
また、紙含有率を85質量%より多くすると成形がしに
くくなり、実使用上問題がでてきてしまう。 【0014】本発明に用いられるラミネート紙を構成す
る紙は、木材パルプと顔料を主成分として構成される。
木材パルプとしては、LBKP、NBKP等の化学パル
プ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CM
P、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等の
パルプを含み、必要に応じて従来公知の顔料やバインダ
ー及びサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン化
剤、紙力増強剤等の各種添加剤を1種以上用いて混合
し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤ抄紙機等の
各種装置で支持体の製造が可能であり、酸性、中性、ア
ルカリ性で抄造できる。 【0015】本発明に用いられるラミネート紙を構成す
るポリエチレンラミネート層は一般的なポリエチレン樹
脂より構成され特に制限されない。具体的には、高密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン重合ポリエ
チレン等のポリエチレンが単独あるいは2種類以上を組
み合わせて用いられる。なお、本発明において、ラミネ
ート紙が紙の両面にポリエチレンラミネート層を設けら
れたラミネート紙であった場合、ラミネート層を構成す
るポリエチレンのJIS K 7210で測定されるメ
ルトマスフローレイト(MFR、Aとする)とポリプロ
ピレンのJIS K 7210で測定されるメルトマス
フローレイト(MFR、Bとする)との比率(A/B)
は両面のうちどちらか一方の面で40以上であり、かつ
500以下である条件を満たせば本発明の効果が発現す
ることが判明した。 【0016】本発明で用いるラミネート紙粉砕物を作製
する手段は特に制限されず、一般的な粉砕機を用いるこ
とができる。粉砕機としては、ボールミルタイプ、衝撃
粉砕タイプ、カッタータイプ、ピンミルタイプ、石臼タ
イプ、摩擦粉砕タイプ、クラッシャータイプ等が挙げら
れる。好ましくは、粗粉砕−微粉砕の2工程で粉砕され
たものを用いる方がポリプロピレンとの混練性が良好と
なり、特性の均一化が図れる。 【0017】本発明の複合材料で用いるポリプロピレン
としては、特に制限されず一般的なものを1種類あるい
は2種類以上を組み合わせて用いることができる。具体
的には、アイソタクチック、シンジオタクチック、アタ
クチック等のポリプロピレン及びそれらの混合物を使用
することができる。 【0018】本発明において、ラミネート層を構成する
ポリエチレンのJIS K 7210で測定されるメル
トマスフローレイト(MFR、Aとする)とポリプロピ
レンのJIS K 7210で測定されるメルトマスフ
ローレイト(MFR、Bとする)との比率(A/B)を
40以上であり、かつ500以下であるように調整する
方法は特に制限されないが、好ましくは、ラミネート紙
のポリエチレンラミネート層を構成するポリエチレンに
対してA/Bが本発明の範囲にはいるようにポリプロピ
レンを適宜選ぶ方がよい。さらに、市販されているポリ
プロピレン樹脂において、本発明に該当するMFRのも
のがない場合、有機過酸化物等をポリプロピレンに加熱
混練して分子量を調整し、所望のJIS K 7210
で測定されるメルトマスフローレイト(MFR)をもっ
たポリプロピレンを得て使用してもよい。 【0019】本発明の効果は、ポリエチレンラミネート
層の質量とポリプロピレンの質量の比には特に制限され
ない。 【0020】本発明の複合材料を得るための加熱混練と
は、ラミネート紙粉砕物とポリプロピレンおよび各種添
加剤を均一に分散させる工程をいい、具体的には、加熱
することにより溶融あるいは半溶融状態にある各種素材
をミキサーあるいはスクリュウで均一に練る工程をい
う。加熱温度には特に制限はなく、仮に素材の軟化温度
以下に加熱温度を設定しても、素材に掛かる剪断力を強
くすることにより剪断熱が発生して結果的に均一に混練
できた複合材料を得ることができる。しかし、本発明の
複合材料にはラミネート紙粉砕物が含まれているため、
加熱温度は該ラミネート紙粉砕物が熱で焦げない範囲に
制限しなければならない。その際、加熱される素材の温
度を190℃以下に制限できる範囲で加熱混練すること
が好ましい。 【0021】本発明の複合材料を得るためには、ラミネ
ート紙粉砕物、ポリプロピレンと各種添加剤を必要量秤
量した後、ヘンシェルミキサーのような高速撹拌機で溶
融混合して造粒しても良いし、バンバリーミキサーのよ
うなバッチ式の混練機で混練しても良い。好ましくは、
混練性を良くするため単軸あるいは2軸の押出機が用い
られ、さらに好ましくは2軸押出機がいっそう混練性が
良くなるため用いられる。押出機で混練−造粒する際、
ダイヘッドより吐出されるストランドをホットカットし
ても良いし、水槽中に引いて冷却した後ペレタイザーで
所望の長さに切断しても良い。また、押出機で混練−造
粒する際、ラミネート紙粉砕物、ポリプロピレンと各種
添加剤を事前に混合機で混合して、それらを同時に押出
機に投入しても良いし、一部材料を押出機に投入した後
サイドフィーダーを用いて残りの材料を押出機に投入し
ても良い。 【0022】本発明の複合材料には、本発明が目的を阻
害しない範囲で各種添加剤を添加してもかまわない。添
加剤としては、無機顔料、有機顔料、染料等の着色剤、
難燃剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑
剤、架橋剤、導電剤、防菌・防かび剤、可塑剤、シリコ
ーン、相容化剤、強化剤、充填剤等が挙げられる。 【0023】本発明の複合材料を用いて成形物を作製す
る際の機械条件は従来よりも広く設定することができる
が当然限界がある。一般的に紙成分の熱劣化や焼け・焦
げの発生を抑制することを考慮に入れ、樹脂温度が23
0℃を超えないような設定することが好ましい。ポリプ
ロピレン中でのラミネート紙粉砕物の分散性を考慮する
と150〜190℃の範囲で加熱混練することが好まし
い。 【0024】 【実施例】以下に、本発明の実施例をあげて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。ま
た、実施例、及び比較例において「部」及び「%」は、
特に明示しない限り質量部及び質量%を示す。 【0025】実施例1 ラミネート紙として上質紙の両面にポリエチレンラミネ
ート層を設けた印画紙原紙(ポリエチレンラミネート層
の質量比が20質量%、ポリエチレンのMFR=2、B
とする)を用意し、カッタータイプ粉砕機(ターボ工業
(株)製 ターボカッターC−300 3mmメッシュ
装着)で3mm程度の鱗片状に粉砕したのち、衝撃粉砕
タイプ粉砕機(ターボ工業(株)製 ターボミルT−2
50)で微粉砕して本発明で用いるラミネート紙粉砕物
を得た。さらに、ポリプロピレン(サンアロマー(株)
製 PVC20M、MFR=85、Aとする)と添加剤
として滑剤(ステアリン酸亜鉛)を下記配合でブレンダ
ーを用いて下記配合で混合して複合材料用原料とした
(A/B=42.5)。 ラミネート紙粉砕物 64部 ポリプロピレン 31部 滑剤 5部 さらに、該複合材料用原料を2軸押出機に投入し、加熱
混練して本発明の複合材料のペレットを作製した。 【0026】実施例2 ポリプロピレンを有機過酸化物と加熱混練して低分子量
化してMFR=1000としたポリプロピレン(サンア
ロマー(株)製 PVC20M(MFR=85))10
0質量部に対して有機過酸化物としてジクミルパーオキ
シド0.8質量部を添加して2軸押出機で加熱混練して
ペレットを作製した)に変更した以外は実施例1と同様
にして本発明の複合材料からなるペレットを作製した
(A/B=500)。 【0027】実施例3 ポリプロピレンを有機過酸化物と加熱混練して低分子量
化してMFR=500としたポリプロピレン(サンアロ
マー(株)製 PVC20M(MFR=85))100
質量部に対して有機過酸化物としてジクミルパーオキシ
ド0.4質量部を添加して2軸押出機で加熱混練してペ
レットを作製した)に変更した以外は実施例1と同様に
して本発明の複合材料からなるペレットを作製した(A
/B=250)。 【0028】実施例4 ラミネート紙を構成するポリエチレンラミネート層のポ
リエチレンをMFR=10のものに変えた以外は実施例
2と同様にして本発明の複合材料からなるペレットを得
た(A/B=100)。 【0029】比較例1 ポリプロピレンをMFR=65のポリプロピレン(サン
アロマー(株)製 PMB70H)に変更した以外は実
施例1と同様にして複合材料からなるペレットを作製し
た(A/B=32.5)。 【0030】比較例2 ポリプロピレンを有機過酸化物と加熱混練して低分子量
化してMFR=1100としたポリプロピレン(サンア
ロマー(株)製 PVC20M(MFR=85)100
質量部に対して有機過酸化物としてジクミルパーオキシ
ド0.9質量部を添加して2軸押出機で加熱混練してペ
レットを作製した)に変更した以外は実施例1と同様に
して本発明の複合材料からなるペレットを作製した(A
/B=550)。 【0031】比較例3 ラミネート紙を構成するポリエチレンラミネート層のポ
リエチレンをMFR=3のものに変えた以外は実施例1
と同様にして本発明の複合材料からなるペレットを得た
(A/B=28.3)。 【0032】〈試験方法〉 1. 成形物表面変色1 実施例及び比較例で作製した複合材料からなるペレット
をもちいて射出成形機((株)日本製鋼所製 J55E
LIII)で平板(150mm×80mm×1mm)を2
0枚射出成形した。成形の際、射出時間を0.3秒、成
形温度170℃に設定した。出来上がった成形物を目視
で観察し、表面が茶色く変色しているものの枚数を数え
た。枚数が0枚のものが最も優れている。 【0033】2. 成形物表面変色2 実施例及び比較例で作製した複合材料からなるペレット
をもちいて射出成形機((株)日本製鋼所製 J55E
LIII)で平板(150mm×80mm×1mm)を2
0枚射出成形した。成形の際、射出時間を0.3秒、成
形温度190℃に設定した。出来上がった成形物を目視
で観察し、表面が茶色く変色しているものの枚数を数え
た。枚数が0枚のものが最も優れている。 【0034】3. 成形物表面変色3 実施例及び比較例で作製した複合材料からなるペレット
をもちいて押し出し成形機で異形成形(アイ・ケー・ジ
(株)製異形成形装置、平板150mm×80mm×5
mm 20枚)を行った。出来上がった成形物を目視で
観察し、表面が茶色く変色しているものの枚数を数え
た。枚数が0枚のものが最も優れている。 【0035】4.ラミネート紙粉砕物分散性 実施例及び比較例で作製した複合材料からなるペレット
100質量部に対して、0.5質量部の青色マスターバ
ッチを混ぜて、射出成形機((株)日本製鋼所製 J5
5ELIII)で青色の平板(150mm×80mm×1
mm)を20枚射出成形した。成形の際、射出時間を
0.3秒、成形温度190℃に設定した。出来上がった
成形物を目視でラミネート紙粉砕物の表面での散らばり
具合を観察した。20枚全てで均一に分散されているも
のを分散性が優と判定し、15枚以上で均一に分散され
ているものを分散性が並と判定し、均一に分散されてい
るもののが14枚以下のものを分散性が劣と判定した。 【0036】5.反り 成形物表面変色1で作製した平板を平らな台の上に置き
持ち上がり量を測定した。測定は、四隅のうち1点を台
と密着させた際に持ち上がり量が最も高い隅の持ち上が
り量を測定した。持ち上がり量は小さい方が良好で反り
が少ないと判断される。 【0037】6.バリ 成形物表面変色1で作製した平板でバリの発生したもの
の枚数を数えた。枚数が0枚のものが最も優れている。
なお、成形時の型締力は50tとした。 【0038】 【表1】 【0039】評価:表1より明らかなように本発明の複
合材料を使用した成形物では射出成形、押し出し成形と
成形方法を特に選ばず焦げの発生がない。ところが、比
較例1の複合材料では射出温度が170℃であれば変色
はないものの、190℃になると変色が発生してしま
う。すなわち、機械条件が狭いこととなる。また、比較
例2のようにA/Bを500より大きくしてしまうと反
りとバリを発生するようになり好ましくないことが判
る。ところが、本発明の複合材料で作製した成形物では
反り、バリの発生は全くない。 【0040】 【発明の効果】本発明の複合材料を用いて成形物を作製
しても含有しているラミネート紙粉砕物が焦げて茶色に
変色してしまうことがない。さらに、ラミネート紙粉砕
物が均一に分散するため外観性もよく製品としての価値
が上がり有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 昌数 埼玉県岩槻市柏崎135番地ポリコール興業 株式会社内 Fターム(参考) 4J002 AB01X BB03Y BB12W

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 紙の片面または両面にポリエチレンラミ
    ネート層が設けられたラミネート紙を粉砕して得られる
    ラミネート紙粉砕物とポリプロピレンとを加熱混練して
    なる紙を含有した複合材料において、該ポリプロピレン
    のJIS K7210で測定されるメルトマスフローレ
    イト(MFR、Aとする)と該ポリエチレンラミネート
    層を構成するポリエチレン樹脂のJIS K 7210
    で測定されるメルトマスフローレイト(MFR、Bとす
    る)との比率(A/B)が40以上であり、かつ500
    以下であることを特徴とする複合材料。
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