JP2003095865A - パック化粧料 - Google Patents

パック化粧料

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JP2003095865A
JP2003095865A JP2001298384A JP2001298384A JP2003095865A JP 2003095865 A JP2003095865 A JP 2003095865A JP 2001298384 A JP2001298384 A JP 2001298384A JP 2001298384 A JP2001298384 A JP 2001298384A JP 2003095865 A JP2003095865 A JP 2003095865A
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Soichiro Watanabe
総一郎 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】L−アスコルビン酸誘導体の存在下においても
経時における保存安定性に優れ、且つ、美白効果及び良
好な使用感を有する被膜形成型のパック化粧料を提供す
ること。 【構成】次の成分、(a)4質量%濃度水溶液の20℃
における粘度が1mPa・s以上30mPa・s未満の
粘度範囲にあるポリビニルアルコール、(b)4質量%
濃度水溶液の20℃における粘度が30mPa・s以上
70mPa・s未満の粘度範囲にあるポリビニルアルコ
ール、(c)無水ケイ酸0.1〜5質量%、(d)水溶
性L−アスコルビン酸誘導体0.5〜5質量%を含有
し、成分(a)と成分(b)の合計量が5〜20質量%
であり、且つ、成分(a)/成分(b)の質量比が0.
05〜2であるパック化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、L−アスコルビン
酸誘導体の存在下においても経時における保存安定性に
優れ、且つ、美白効果及び良好な使用感を有する被膜形
成型のパック化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パック化粧料は、皮膚を被膜で一
定時間被覆し、この間に水分を皮膚に補給したり、皮下
からの水分の蒸発を抑えて肌を柔軟にする効果を付与す
るものとして市販されている。形態としては塗布後の乾
燥によりフィルムを形成し、これをはがし取るピールオ
フタイプ、クリーム状または泥状で塗布後拭き取りまた
は洗い流すタイプ、不織布にローションを含浸させたタ
イプ等がある。この中でも、ピールオフタイプのパック
は、被膜形成剤の吸着効果により皮膚に付着した汚れや
古い角質層を取り除く清浄効果も兼ね備えており、その
代表的な被膜形成剤として、ポリビニルアルコールが使
用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たポリビニルアルコールは、優れた被膜形成能を持つ反
面、電解質等を多量に配合すると、経時的にゲル化し、
使用性が悪くなるといった問題点があった。一方、L−
アスコルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸
マグネシウム等の水溶性L−アスコルビン酸誘導体は、
従来より美白化粧料に汎用されていた。しかし、これら
の水溶性L−アスコルビン酸誘導体は、電解質であるた
め、ポリビニルアルコールを用いたパック化粧料には安
定に配合することができないのが現状であった。従っ
て、L−アスコルビン酸誘導体の存在下においても経時
における保存安定性に優れ、且つ、美白効果及び良好な
使用感を有する被膜形成型のパック化粧料の開発が望ま
れていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記実状に
おいて鋭意検討を重ねた結果、特定のポリビニルアルコ
ールと特定量の無水ケイ酸及び水溶性L−アスコルビン
酸誘導体を組み合わせて用いることにより、L−アスコ
ルビン酸誘導体の存在下においても経時における保存安
定性に優れ、且つ、美白効果及び良好な使用感を有する
被膜形成型のパック化粧料が得られることを見出し本発
明を完成させた。
【0005】すなわち本発明は、次の成分、(a)4質
量%濃度水溶液の20℃における粘度が1mPa・s以
上30mPa・s未満の粘度範囲にあるポリビニルアル
コール、(b)4質量%濃度水溶液の20℃における粘
度が30mPa・s以上70mPa・s未満の粘度範囲
にあるポリビニルアルコール、(c)無水ケイ酸 0.
1〜5質量%、(d)水溶性L−アスコルビン酸誘導体
0.5〜5質量%を含有し、成分(a)と成分(b)
の合計量が5〜20質量%であり、且つ、成分(a)/
成分(b)の質量比が0.05〜2であることを特徴と
するパック化粧料である。更に、成分(e)として油剤
を0.1〜15質量%含有するパック化粧料である。更
に、成分(f)として粉体を0.1〜15質量%含有す
るパック化粧料である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について説明
する。本発明に用いられる成分(a)及び成分(b)ポ
リビニルアルコールは、化粧品原料として公知のもので
あり、ピールオフタイプのパック化粧料に多く用いられ
ているものである。本発明においては、成分(a)4質
量%濃度水溶液の20℃における粘度が1mPa・s以
上30mPa・s未満の粘度範囲にあるポリビニルアル
コール及び成分(b)4質量%濃度水溶液の20℃にお
ける粘度が30mPa・s以上70mPa・s未満の粘
度範囲にあるポリビニルアルコールとを組み合わせて含
有することが必須である。すなわち成分(a)の4質量
%濃度水溶液の20℃における粘度が1mPa・s以上
30mPa・s未満の粘度範囲にあるポリビニルアルコ
ールだけでは、被膜形成性が十分とは言えず強固な被膜
を形成しくい。また成分(b)の4質量%濃度水溶液の
20℃における粘度が30mPa・s以上70mPa・
s未満の粘度範囲にあるポリビニルアルコールだけで
は、強固な被膜を形成することができるが、経時でゲル
化するなど保存安定性が問題となる。従って、成分
(a)及び成分(b)を併用することにより、適切な強
度の被膜を形成し、使用感に優れ、良好な保存安定性を
確保できるものである。
【0007】ポリビニルアルコールは重合度とけん化度
の違いによっていくつかのグレードに分けられたものが
市販されている。重合度は通常4質量%濃度水溶液の2
0℃における粘度を測定することによって示される。本
発明の成分(a)においては粘度が1mPa・s以上3
0mPa・s未満のものを使用することができ、3〜1
0mPa・sのものが特に好ましい。具体的には、PV
A−103、110、205、210、217、61
3、706(クラレ社製)等が挙げられる。成分(b)
においては粘度が30mPa・s以上70mPa・s未
満のものを使用することができ、40〜60mPa・s
のものが特に好ましい。具体的には、PVA−120、
124、220、224、228(クラレ社製)等が挙
げられる。一方、けん化度はポリビニルアルコールの製
造時におけるポリ酢酸ビニルのアセチル基のけん化の割
合によるもので、ほぼ完全にけん化を行った完全けん化
型とアセチル基をある程度残した部分けん化型とに大き
く分けられる。本発明においてはいずれのけん化型のも
のも使用することができるが、部分けん化型のポリビニ
ルアルコールを用いる方が好ましい。成分(a)及び成
分(b)は、それぞれ一種又は二種以上を適宜選択して
使用することも可能である。
【0008】本発明のパック化粧料における、成分
(a)と成分(b)の合計の含有量は、5〜20質量%
(以下、単に「%」と記す)が好ましく、特に7〜15
%がより好ましい。5%未満では、被膜形成性が不十分
であり、ピールオフしにくいものとなる。また、含有量
が20%を超えると粘度が高くなるため使用の際に伸ば
しにくく、経時でゲル化する等の保存安定性が悪くな
る。
【0009】本発明のパック化粧料における、成分
(a)/成分(b)の質量比は0.05〜2であり、特
に0.1〜1.5であることがより好ましい。質量比が
0.05未満では、経時でゲル化したり、使用の際に伸
ばしにくく、また、質量比が2を超えると被膜形成性が
不十分であり、ピールオフしにくいものとなる。
【0010】本発明に用いられる成分(c)の無水ケイ
酸は、ピールオフパックのたれ落ちなどを防ぎ、肌への
塗布のしやすさを向上させるために含有されるものであ
る。本発明に用いられる成分(c)の無水ケイ酸は、特
に限定されないが、比表面積、粒子径等により種々のグ
レードのものや一部酸化アルミニウムが混合された無水
ケイ酸が使用できる。特に使用性を向上させるために
は、高純度超微粒子無水ケイ酸粉末、一部酸化アルミが
混合されて製造された超微粒子無水ケイ酸粉末が好まし
い。また成分(c)の無水ケイ酸は、通常公知の表面処
理を施したものも使用することができる。
【0011】本発明において、成分(c)の無水ケイ酸
は必要に応じて一種又は二種以上を併用して用いること
ができ、その含有量は全組成中0.1〜5%であり、
0.5%〜3%がより好ましい。成分(c)の含有量が
0.1%未満であると、塗布時にたれ落ちなどが生じ使
用性が悪くなる。また、含有量が5%を超えると、経時
でゲル化するなど保存安定性が悪くなる。
【0012】本発明に用いられる成分(d)の水溶性L
−アスコルビン酸誘導体は、美白効果を付与する目的で
含有されるものである。本発明に用いられる成分(d)
の水溶性L−アスコルビン酸誘導体は、通常美白化粧料
に汎用されているものであれば特に限定されないが、具
体的には、L−アスコルビン酸ナトリウム、L−アスコ
ルビン酸カリウム、L−アスコルビン酸マグネシウム等
のアスコルビン酸塩、L−アスコルビン酸リン酸ナトリ
ウム、L−アスコルビン酸リン酸マグネシウム、L−ア
スコルビン酸リン酸カルシウム等のアスコルビン酸リン
酸塩、L−アスコルビン酸硫酸ナトリウム、L−アスコ
ルビン酸硫酸マグネシウム、L−アスコルビン酸硫酸カ
ルシウム等のアスコルビン酸硫酸塩等が挙げられる。
【0013】本発明において、成分(d)の水溶性L−
アスコルビン酸誘導体は必要に応じて一種又は二種以上
を併用して用いることができ、その含有量は全組成中
0.5〜5%であり、1〜4%がより好ましい。成分
(d)の含有量が0.5%未満であると十分な美白効果
が期待できない。また、含有量が5%を超えると、経時
でゲル化するなど保存安定性が悪くなる。
【0014】本発明のパック化粧料においては、上記必
須成分に加えて、更に、使用感を向上させる目的で、成
分(e)の油剤を含有することも可能である。成分
(e)の油剤を含有することにより、ピールオフをし易
くし、さらに後肌に潤いを与えることができる。成分
(e)の油剤としては、通常化粧料に用いられる油剤で
あれば特に限定されないが、動物油、植物油、合成油等
の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の
性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油
類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリ
コーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等が挙げ
られる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワ
セリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワ
ックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワッ
クス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ
油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油
脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワ
ックス、ゲイロウ等のロウ類、イソオクタン酸セチル、
ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピ
ル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グ
リセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソ
ステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、
ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネ
オペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステ
ル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリ
ル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ス
テアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、
イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、12−ヒド
ロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコー
ル、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイル
アルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアル
コール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシ
ロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキ
サン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、架橋型オ
ルガノポリシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリ
コーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデ
カン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノ
リン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラ
ノリンアルコール等のラノリン誘導体類等が挙げられ
る。
【0015】これらの中でも、ピールオフのし易さなど
の使用性や、後肌に潤いを付与するより優れた効果を得
るためには、流動パラフィン、スクワラン、オリーブ
油、ヒマシ油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、イソ
オクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミ
チン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、
トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリ
セリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘ
ン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステ
ル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロ
ール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン
酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、
低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメ
チルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテト
ラシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン等が好ま
しいものとして例示できる。
【0016】本発明においては、成分(e)の油剤は必
要に応じて一種又は二種以上を併用して用いることがで
き、後肌の潤いなどのより優れた使用感の向上を得るた
めには、0.1〜15%が好ましく、1〜10%がより
好ましい。
【0017】また本発明のパック化粧料においては、上
記必須成分に加えて、更に、使用感を向上させる目的
で、成分(f)の粉体を含有することも可能である。成
分(f)の粉体を含有することにより、乾燥時間を短く
し、さらに被膜強度を向上することができる。成分
(f)の粉体としては、通常化粧料に用いられる粉体で
あれば特に限定されず、無機粉体、有機粉体、色素等を
配合することができる。具体的には、酸化チタン、酸化
亜鉛、タルク、カオリン、雲母、セリサイト、合成雲
母、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリ
ウム、硫酸バリウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウ
ム、窒化ホウ素、酸化鉄、ナイロン、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリメタクリル酸アルキル、セルロース、
ウレタン、トリメチルシルセスキオキサン等が挙げられ
る。さらにこれらの粉体は通常公知の表面処理を施した
ものの使用も可能である。
【0018】これらの中でも、乾燥時間の短縮や、被膜
強度を向上などのより優れた効果を得るためには、酸化
チタン、酸化亜鉛、タルク、カオリン、雲母、合成雲
母、ケイ酸アルミニウム、酸化鉄、ナイロン、ポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸アルキル、セル
ロース、トリメチルシルセスキオキサン等が好ましいも
のとして例示できる。
【0019】本発明において、成分(f)の粉体は必要
に応じて一種又は二種以上を併用して用いることがで
き、より優れた使用感の向上を得るためには、0.1〜
15%が好ましく、1〜10%がより好ましい。
【0020】本発明のパック化粧料には、上記必須成分
の他に、通常化粧料に用いられる成分として、例えば、
界面活性剤、水性成分、水溶性高分子、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、香料、防腐剤、着色剤、美容剤等を本発明
の効果を損なわない範囲にて配合することができる。
【0021】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれによって何ら限定されるものではな
い。
【0022】実施例1〜10及び比較例1〜8:パック
化粧料 下記表1、表2に示す組成の化粧料を下記製法により調
製し、(1)塗り易さ、(2)ピールオフのし易さ、
(3)美白効果、(4)保存安定性の評価項目について
下記の方法により評価し、結果を併せて表1、表2に示
した。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】(製造方法) A:成分1〜12を80℃に加熱、溶解する。 B:Aを室温に冷却し、成分13を添加し、パック化粧
料を得た。
【0026】[評価項目1、2及びその評価方法]化粧
歴10年以上の女性20名をパネルとし、(1)塗り易
さ、(2)ピールオフのし易さ、それぞれの評価項目に
ついて、下記(イ)絶対評価基準を用いて5段階評価し
てもらった。その後、各試料の評点の平均値を(ロ)4
段階判定基準を用いて判定した。
【0027】(イ)絶対評価基準 (評点): (評価) 5点:非常に良好 4点:良好 3点:普通 2点:不良 1点:非常に不良 (ロ)4段階判定基準 (判定):(評点の平均値) ◎ :4.5以上 ○ :3.5以上4.5未満 △ :2.5以上3.5未満 × :2.5未満
【0028】[評価項目3及びその評価方法]化粧歴1
0年以上の女性20名をパネルとし、皮膚に1日2回1
ヶ月間塗布した後の美白効果を、下記(ハ)絶対評価基
準を用いて5段階評価してもらった。その後、各試料の
評点の平均値を(ニ)4段階判定基準を用いて判定し
た。
【0029】(ハ)絶対評価基準 (評点): (評価) 5点:明らかに美白効果がある 4点:やや美白効果がある 3点:普通 2点:ほとんど美白効果が見られない 1点:まったく美白効果が見られない (ニ)4段階判定基準 (判定):(評点の平均値) ◎ :4.5以上 ○ :3.5以上4.5未満 △ :2.5以上3.5未満 × :2.5未満
【0030】[評価項目4及びその評価方法]保存安定
性の評価方法としては、表1、表2に示すパック化粧料
を調製し、調製後と40℃及び5℃で1ヶ月間保存した
時の安定性を目視により比較し、以下の(ホ)絶対判定
基準に従い判定した。
【0031】(ホ)絶対判定基準 (判定):(状態) ◎ :変化なし ○ :若干変化あり △ :かなり変化あり × :大きく変化あり
【0032】上記表1、表2の結果から明らかなよう
に、本発明品の実施例1〜10のパック化粧料は、比較
例1〜8のパック化粧料に比較して、美白効果があり、
塗り易さ、ピールオフのし易さといった使用性が良く、
且つ保存安定性に優れたものであった。
【0033】 実施例11:乳化型ピールオフパック (成分) (%) 1.ポリビニルアルコール(注2) 8.0 2.ポリビニルアルコール(注4) 5.0 3.シリル化煙霧状シリカ(注5) 2.0 4.グリセリン 3.0 5.1,3−ブチレングリコール 10.0 6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 4.0 7.イソオクタン酸セチル 4.0 8.デカメチルシクロペンタシロキサン 2.0 9.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.5 10.モノイソステアリン酸ソルビタン 1.0 11.L−アスコルビン酸硫酸ナトリウム 2.0 12.乳酸ナトリウム 1.0 13.精製水 残量 14.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (注4):PVA−217C(粘度(4%,20℃)22.0〜27.0 mPa・s,クラレ社製) (注5)AEROSIL R972(日本アエロジール社製)
【0034】(製造方法) A:成分1〜14を80℃に加熱、溶解する。 B:Aを室温に冷却し、乳化型のピールオフパックを得
た。 実施例11の乳化型ピールオフパックは美白効果があ
り、塗り易さ、ピールオフのし易さといった使用性が良
く、また後肌の潤い感が良好で、且つ保存安定性に優れ
たものであった。
【0035】 実施例12:粉体配合ピールオフパック (成分) (%) 1.ポリビニルアルコール(注6) 9.0 2.ポリビニルアルコール(注7) 6.0 3.煙霧状シリカ(注3) 1.0 4.エタノール 10.0 5.1,3−ブチレングリコール 3.0 6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0 7.酸化チタン 5.0 8.マイカ 5.0 9.セスキオレイン酸ソルビタン 1.0 10.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.5 11.ポリオキシエチレン(8)アルキルエーテルリン酸 0.5 12.L−アスコルビン酸リン酸ナトリウム 1.0 13.乳酸ナトリウム 0.5 14.精製水 残量 15.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (注6):ゴーセノールEG−05(粘度(4%,20℃)4.8〜5.8 mPa・s,日本合成化学工業社製) (注7):ゴーセノールEG−40(粘度(4%,20℃)40.0〜 46.0mPa・s,日本合成化学工業社製)
【0036】(製造方法) A:成分1〜15を80℃に加熱、溶解する。 B:Aを室温に冷却し、粉体配合ピールオフパックを得
た。 実施例12の粉体配合ピールオフパックは美白効果があ
り、塗り易く、乾燥時間も短く、適度な被膜強度でピー
ルオフのし易さなどの使用性が良好で、後肌の潤い感も
良く、且つ保存安定性に優れたものであった。
【0037】
【発明の効果】本発明の化粧料は、L−アスコルビン酸
誘導体の存在下においても経時における保存安定性に優
れ、且つ、美白効果及び塗り易さ、ピールオフのし易さ
といった良好な使用感を有する被膜形成型のパック化粧
料であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)〜(d); (a)4質量%濃度水溶液の20℃における粘度が1m
    Pa・s以上30mPa・s未満の粘度範囲にあるポリ
    ビニルアルコール (b)4質量%濃度水溶液の20℃における粘度が30
    mPa・s以上70mPa・s未満の粘度範囲にあるポ
    リビニルアルコール (c)無水ケイ酸 0.1〜5質量% (d)水溶性L−アスコルビン酸誘導体 0.5〜5質
    量% を含有し、成分(a)及び成分(b)の合計量が5〜2
    0質量%であり、且つ、成分(a)/成分(b)の質量
    比が0.05〜2であることを特徴とするパック化粧
    料。
  2. 【請求項2】 更に、成分(e)として油剤を0.1〜
    15質量%含有することを特徴とする請求項1記載のパ
    ック化粧料。
  3. 【請求項3】 更に、成分(f)として粉体を0.1〜
    15質量%含有することを特徴とする請求項1または2
    記載のパック化粧料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109498504A (zh) * 2017-09-15 2019-03-22 花王株式会社 凝胶状护肤剂

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CN109498504A (zh) * 2017-09-15 2019-03-22 花王株式会社 凝胶状护肤剂
CN109498504B (zh) * 2017-09-15 2023-10-20 花王株式会社 凝胶状护肤剂

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