JP2003095839A - 被覆酸化亜鉛粉体、その製造方法およびそれを用いた化粧料 - Google Patents
被覆酸化亜鉛粉体、その製造方法およびそれを用いた化粧料Info
- Publication number
- JP2003095839A JP2003095839A JP2001295281A JP2001295281A JP2003095839A JP 2003095839 A JP2003095839 A JP 2003095839A JP 2001295281 A JP2001295281 A JP 2001295281A JP 2001295281 A JP2001295281 A JP 2001295281A JP 2003095839 A JP2003095839 A JP 2003095839A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- zinc oxide
- oxide powder
- cosmetic
- same
- coated zinc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 0 CN*II(C)=N Chemical compound CN*II(C)=N 0.000 description 1
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Abstract
化粧料として配合された時に、水素発生や未表面被覆部
分による酸化亜鉛粉体を配合された化粧料のゲル化や粘
度上昇の懸念がなく、安定で、さらに酸化亜鉛粉体それ
自体が持つ耐皮脂性に優れた化粧持続性の向上した化粧
料を製造できる被覆酸化亜鉛粉体、その製造方法および
それを配合してなる化粧料の提供。 【解決手段】 比表面積が15〜100m2/gの酸化
亜鉛粉体(A)の表面を、次の化学式(1)で表される
メチルハイドロジェンシロキサン−ジメチルシロキサン
共重合体(B)で被覆することを特徴とする被覆酸化亜
鉛粉体、その製造方法およびそれを配合してなる化粧料
にて提供。 【化1】 (式中、mとnは正数で、m:n=4.0〜1.5:
1、およびm+n=4〜60の要件を満たす。)
Description
体、その製造方法およびそれを用いた化粧料に関し、さ
らに詳しくは、酸化亜鉛粉体の表面被覆工程の効率がよ
く、化粧料として配合された時に、水素発生や未表面被
覆部分による酸化亜鉛粉体を配合された化粧料のゲル化
や粘度上昇の懸念がなく、安定で、さらに酸化亜鉛粉体
それ自体が持つ耐皮脂性に優れた化粧持続性の向上した
化粧料を製造できる被覆酸化亜鉛粉体、その製造方法お
よびそれを配合してなる化粧料に関する。
くは、二次凝集を防止し、撥水性や撥油性を付与するた
めに、メチルハイドロジェンシロキサン−ジメチルシロ
キサン共重合体で表面被覆されている。その際、粉体と
して用いられる酸化亜鉛粉体は、顔の皮脂と反応して皮
脂をゲル化して固定し、皮脂の広がりを押さえ、脂っぽ
さを抑制し、化粧の持続性を向上させるのに役立ってい
る。
ルシロキサン共重合体は、一般的にいえば、次の一般式
(2)で示される構造を有する。
−ジメチルシロキサン共重合体は、酸化亜鉛粉体の表面
に被覆された後、加熱処理されると、下記の式(3)で
示される反応が起こり、酸化亜鉛表面で重合され、ある
いは、式(4)で示される反応により酸化亜鉛表面に存
在する水酸基とも結合して被覆皮膜を形成し、二次凝集
を防止しながら、撥水性や撥油性を付与し、耐皮脂性を
増強するすることが知られている。
定の比表面積を持つ酸化亜鉛粉体を特定の繰返し単位数
を持つメチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロ
キサン共重合体で表面被覆した耐皮脂粉体が開示されて
いる。
し単位数を持つメチルハイドロジェンシロキサン−ジメ
チルシロキサン共重合体では、酸化亜鉛粉体との結合が
不十分であったり、あるいは、化粧料に配合した後で未
反応のSiH基から水素を発生し、これが被覆酸化亜鉛
粉体の貯蔵時、または最終製品である化粧料での容器の
変形・破壊につながる危険性が起こるといった問題があ
った。
は、化粧料の他の成分に対して活性であり、化学結合を
起こすことが認められ、完全に表面被覆されていないと
化粧料をゲル化させることがあり、これは化粧料がファ
ンデーション等の固形形状のものでは影響が少ないが、
ローション等液状形状のものでは粘度が上昇し、大きな
問題を引き起こすことがあった。
工程の効率がよく、化粧料として配合された時に、水素
発生や未表面被覆部分による酸化亜鉛粉体を配合された
化粧料のゲル化や粘度上昇の懸念がなく、安定で、さら
に酸化亜鉛粉体それ自体が持つ耐皮脂性に優れた化粧持
続性の向上した化粧料を製造できる被覆酸化亜鉛粉体の
研究・開発が求められていた。
した従来技術の問題点に鑑み、酸化亜鉛粉体の表面をメ
ルハイドロジェンシロキサン−ジメチルシロキサン共重
合体で被覆したとき、より高い重合や酸化亜鉛との結合
力(以下、これを単に「重合結合能」という。)を持
ち、且つ、酸化亜鉛粉体表面を、より十分に表面被覆
(以下、これを単に「表面被覆能」という。)し、この
結果として、酸化亜鉛粉体の表面被覆工程の効率がよ
く、化粧料として配合された時に、水素発生や未表面被
覆部分による酸化亜鉛粉体を配合された化粧料のゲル化
や粘度上昇の懸念がなく、安定で、さらに酸化亜鉛粉体
それ自体が持つ耐皮脂性に優れた化粧持続性の向上した
化粧料を製造できる被覆酸化亜鉛粉体、その製造方法、
およびそれを用いた化粧料を提供することにある。
を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、種々のメチルハ
イドロジェンシロキサン−ジメチルシロキサン共重合体
を検討したところ、特定のメチルハイドロジェンシロキ
サンの繰返し単位数(n)とジメチルシロキサンの繰返
し単位数(m)とを有する共重合体を合成し、それを特
定の比表面積の酸化亜鉛粉体に表面被覆すると、高い重
合結合能を持ち、且つより十分な表面被覆能を持つ被覆
酸化亜鉛粉体が得られ、上記課題が達成されることを見
出し、本発明を完成するに至った。
比表面積が15〜100m2/gの酸化亜鉛粉体(A)
の表面を、次の化学式(1)で表されるメチルハイドロ
ジェンシロキサン−ジメチルシロキサン共重合体(B)
で被覆することを特徴とする被覆酸化亜鉛粉体が提供さ
れる。
1、およびm+n=4〜60の要件を満たす。)
の発明において、酸化亜鉛粉体(A)の平均一次粒子径
が、0.01〜0.1μmであることを特徴とする被覆
酸化亜鉛粉体が提供される。
1あるいは2の発明において、メチルハイドロジェンシ
ロキサン−ジメチルシロキサン共重合体(B)の被覆量
が、酸化亜鉛粉体(A)に対して2〜10重量%である
ことを特徴とする被覆酸化亜鉛粉体が提供される。
亜鉛粉体(A)とハイドロジェンシロキサン−ジメチル
シロキサン共重合体(B)とを溶媒の存在下又は非存在
下に混合し、表面被覆された酸化亜鉛粉体を得る第1の
工程と、引き続いて、該表面被覆された酸化亜鉛粉体を
50〜200℃で0.5〜5時間加熱処理する第2の工
程とからなることを特徴とする第1〜3のいずれかの発
明に記載の被覆酸化亜鉛粉体の製造方法が提供される。
〜3のいずれかの発明に記載の被覆酸化亜鉛粉体を配合
することを特徴とする化粧料が提供される。
体、その製造方法およびそれを配合してなる化粧料につ
いて、各項目毎に詳細に説明する。
15〜100m2/g好ましくは20〜100m2/g
のものである。比表面積が15m2/g未満では、皮脂
をゲル化し固定する能力が劣り、一方、比表面積が10
0m2/gを超えると、粉体の表面活性が高くなり、二
次凝集が起こったり、均一な表面被覆を得ることが困難
になり、安定な被覆酸化亜鉛粉体の製造が困難になるの
で望ましくない。
径は、特に限定されないが、通常は0.01〜0.1μ
m、好ましくは0.015〜0.05μm程度であるこ
とが望ましい。平均一次粒子径が0.01μm未満で
は、粉体の表面活性が高くなり、二次凝集が起こり、一
方、0.1μmを超えると、皮脂をゲル化し固定する能
力が劣り、また化粧表面の平滑性が劣り望ましくない。
(A)としては、例えば、テイカ社製のMZ−300、
MZ−500、MZ−700、堺化学社製のFINEX
25、FINEX50、FINEX75、FINEX9
0等が好適に使用することができる。
メチルシロキサン共重合体(B) 本発明で使用されるメチルハイドロジェンシロキサン−
ジメチルシロキサン共重合体(B)は、下記の一般式
(1)で表されるものである。
ロの要件を満たす。 イ.m:n=4.0〜1.5:1 ロ.m+n=4〜60
1.5未満:1あると、表面被覆の際、良好な重合結合
能は得られるが、十分な表面被覆能が得られないので望
ましくない。m+nが15〜60であっても、m:mが
1.5未満:1であると、十分な表面被覆能は得られる
が、重合結合能が不十分となるので好ましくない。一
方、m+nが60を超えると、重合結合能が不十分とな
り、且つ十分な表面被覆能が得られなくなるので好まし
くない。
ルシロキサン共重合体(B)としては、好ましくは、
m:nが3.5〜1.5:1で、且つm+nが5〜5
5、さらに好ましくは、m:nが3.5〜2.0:1
で、且つm+nが5〜50であるものが好適に使用され
る。
シロキサン−ジメチルシロキサン共重合体(B)は、例
えば、ヘキサメチルジシロキサン等の低分子量シロキサ
ン化合物、オクタメチルシクロテトラシロキサン等の環
状ジメチルシロキサン化合物、ポリメチルハイドロジェ
ンシロキサンあるいはテトラメチルテトラハイドロジェ
ンシクロテトラシロキサン等のメチルハイドロジェンシ
ロキサン化合物を原料とし、触媒として硫酸、塩酸、リ
ン酸、活性白土、塩化鉄、ホウ酸、トリフルオロ酢酸等
の酸触媒を用いた平衡反応などの公知の方法で調製する
ことができる。
ルシロキサン共重合体(B)の使用量は、酸化亜鉛粉体
(A)に対して2〜10重量%、好ましくは4〜8重量
%であることが望ましい。
ドロジェンシロキサン−ジメチルシロキサン共重合体
(B)とを溶媒の存在下又は非存在下に混合し、表面被
覆された酸化亜鉛粉体を得る第1の工程と、引き続い
て、該表面被覆された酸化亜鉛粉体を50〜200℃で
0.5〜5時間加熱処理する第2の工程とからなる。
は、酸化亜鉛粉体(A)の表面を、メチルハイドロジェ
ンシロキサン−ジメチルシロキサン共重合体(B)で被
覆することを意味し、メチルハイドロジェンシロキサン
−ジメチルシロキサン共重合体(B)の被覆量として、
酸化亜鉛粉体(A)に対して2〜10重量%、好ましく
は4〜8重量%であることが望ましい。
達成できるものであれば、特に限定されず、公知の方法
を用いればよい。
方法を挙げることができる。 酸化亜鉛粉体(A)とメチルハイドロジェンシロキサ
ン−ジメチルシロキサン共重合体(B)を、公知の混合
装置で混合する。 酸化亜鉛粉体(A)と少量の溶剤に溶解させたメチル
ハイドロジェンシロキサン−ジメチルシロキサン共重合
体(B)を、公知の混合装置で混合する。 酸化亜鉛粉体(A)と相当量の溶剤に溶解させたメチ
ルハイドロジェンシロキサン−ジメチルシロキサン共重
合体(B)を、公知の混合装置で混合し、スラリーを調
製する。 スプレードライヤー、エアーブレンダーを用いて、酸
化亜鉛粉体(A)をメチルハイドロジェンシロキサン−
ジメチルシロキサン共重合体(B)で被覆する。
ダーミル、タワーミル、アトライター、ボールミル、ホ
ジャーサイトボールミル、振動式ボールミル、回転式ボ
ールミル、振動式ロッドミル、振動式ミル、ポットミ
ル、ロッドミル、パソミル、ヘンシェルミキサー、スー
パーミキサー、オングミル、乳鉢、ハイブリダイザー等
を挙げることができる。
は、溶剤としては、留去効率の点から低沸点のものが好
ましく、具体的には、トルエン、ジクロロメタン、n−
へキサン、シクロヘキサン、石油エーテル、アセトン、
イソプロピルアルコール、メチルエチルケトン、ヘプタ
ン等を挙げることができる。
程に引き続き、酸化亜鉛粉体(A)に表面被覆したメチ
ルハイドロジェンシロキサン−ジメチルシロキサン共重
合体(B)同士の重合や、さらには酸化亜鉛粉体(A)
との結合反応を起こさせるために、加熱処理が行われ
る。その際、加熱処理条件としては、50〜200℃で
0.5〜5時間、好ましくは70〜150℃で1〜4時
間が望ましい。加熱装置としては、送風乾燥機、真空乾
燥機、スプレードライヤー、エバポレーター等を挙げる
ことができるが、溶剤を使用した場合にあっては、真空
乾燥機が好ましい。また、2回以上に分けて加熱処理を
行ってもよい。
熱後、これを減圧留去し、留去後さらに必要ならば、1
00℃で1時間程度加熱処理をし、冷却後常圧に戻し、
ハンマーミル等で粉砕し、目的とする被覆酸化亜鉛粉体
が調製される。これらの中で、溶剤を用いてスラリーを
調製し、70〜150℃で1〜4時間加熱処理し、溶剤
留去後粉砕機で粉砕する表面被覆法が好ましい。
は、従来のものと比べて、表面被覆が高度に重合結合し
ており、またより優れた表面被覆をしているので、優れ
た二次凝集防止性、撥水性、撥油性を持つとともに、残
存SiH基がより少なく、また、よく全体に被覆されて
いるので、酸化亜鉛粉体の持つ皮脂を固定する効果をよ
り持続あるものとするばかりでなく、酸化亜鉛粉体及び
これを含む化粧料の増粘や容器の破壊がなく、優れた安
定性を持ち、非常に有用なものである。
応じて通常化粧料に添加される他の公知の原料を配合し
て調製されるが、溶液状、乳液状、クリーム状、油状、
油状固形状、粉状など所望の剤型にすることができる。
化粧料としては、化粧水、スキンケア乳液、サンスクリ
ーン乳液、パウダーファンデーション、粉白粉、頬紅、
化粧下地クリーム等を例示できる。
を損なわない範囲で、以下に述べる通常化粧料の配合剤
として使用される、例えば、有機変性粘土鉱物、抗菌防
腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、有機酸、ビタミン
類、無機塩類、香料、金属イオン封鎖剤、抗炎症剤、収
斂剤、清涼化剤、鎮痒剤、顔料などの原料を添加しても
よい。
イト、サポナイト、ヘクトライト等の天然または合成の
モンモリロナイト群(市販品ではビーガム、クニピア、
ラポナイトなどがある)、ナトリウムシリシックマイカ
やナトリウムまたはリチウムテニオライトの名で知られ
る合成雲母(市販品ではダイモナイト トピー工業
(株)製等がある)等の粘土鉱物をドデシルトリメチル
アンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチルアンモニ
ウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロ
リド等の第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で
処理して得られるもの等が挙げられる。この際、非イオ
ン性界面活性剤を併用してもよい。
アルキルエステル(エチルパラペン、ブチルパラペン
等)、安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、石炭酸、デ
ヒドロ酢酸及びその塩類、パラクロロメタクレゾール、
ホウ酸、ヘキサクロロフェン、トリブロムサラン、イソ
プロピルメチルフェノール、オルトフェニルフェノー
ル、塩化ベンザルコニウム、塩酸クロルヘキシジン、臭
化アルキルイソキノリニウム、トリクロロカルバニリ
ド、ハロカルバン、チラム、フェノキシエタノール、ト
リクロサン等が挙げられる。
ィチン酸、ブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。
ート、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、パラアミ
ノ安息香酸、ホモメチル−7N−アセチルアラントイラ
ニレート、ブチルメトキシベンゾイルメタン、ジ−パラ
メトキシケイヒ酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グリセ
リル、アミルサリシレート等が挙げられる。
酸、クエン酸、グルタチオン、アルコサルコシン酸、ラ
ウロイルコシンナトリウム等が挙げられる。
誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミ
テート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2
及びその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15及び
その誘導体等のビタミンB類、アスコルビン酸、アスコ
ルビン酸硫酸エステル(塩)、アスコルビン酸リン酸エ
ステル、アスコルビン酸ジパルミテート等のビタミンC
類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−ト
コフェロール、ビタミンE−アセテート、ビタミンE−
ニコチネート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミ
ンH類、パントテン酸、パントテチン等が挙げられる。
ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カリウム、硝酸ナ
トリウム、硝酸アルミニウム、硝酸カリウム、硝酸マグ
ネシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナト
リウム、塩化アルミニウム等があげられ、油中水型エマ
ルジョン組成物に配合する場合は、0.1〜3.0重量
%、好ましくは0.5〜2.0重量%配合する。
ベンダー油、ペパーミント油、ゼラニウム油、シンナモ
ン油、オレンジ油、ムスク油等の天然香料、リモネン、
β−カリオフィレン、シス−3−ヘキセノール、リナロ
ール、β−フェニルエチルアルコール、2,6−ノナジ
エナール、シトラール、α−ヘキシルシンナシックアル
デヒド、β−イオノン、シクロペンタデカノン、リナリ
ルアセテート、ベンジルベンゾエート、γ−ウンデカラ
クトン、オイゲノール、ローズオキサイド、インドー
ル、フェニルアセトアルデヒド、オーランチオール、ゲ
ラニオール、シトロネロール、タービネオール、サンタ
ロール、リラール、リリアール、ダマスコン、メチルイ
オノン、アセチルセドレン、ムスコン、ベンジルアセテ
ート、メチルジヒドロジャスモネート、メチルジャスモ
ネート、ジャスミンラクトン、シクロペンタデカノリッ
ト等の合成香料が挙げられる。
ミン四酢酸ナトリウム塩、リン酸、クエン酸、アスコル
ピン酸、コハク酸、グルコン酸、ポリリン酸ナトリウ
ム、メタリン酸ナトリウム等が挙げられる。
酸、アラントイン、アズレン、ε−アミノカプロン酸、
ヒドロコーチゾン(V)、酢酸ヒドロコーチゾン、プレ
ドニゾロン等が挙げられる。
ヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、硫酸アル
ミニウム、スルホ石炭酸亜鉛、タンニン酸、クエン酸等
が挙げられる。
等が挙げられる。
ン、マレイン酸クロルフェラミン、カンファー、メント
ール等が挙げられる。
化鉄、グンジョウ、コンジョウ、酸化クロム等の無機顔
料、タール色素、コチニール、カーサシン、β−カロチ
ン等の有機顔料、酸化チタン、酸化亜鉛等の白色顔料、
タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、硫酸バリウ
ム、無水ケイ酸、炭酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム
等の体質顔料、雲母チタン、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマ
ス等のパール顔料、ナイロンパウダー、ポリエチレン末
等の高分子粉末等が挙げられる。
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。なお、本実施例、比較例中で用いられたメチ
ルハイドロジェンシロキサン−ジメチルシロキサン共重
合体(以下、単に「共重合体」と略称する。)及び評価
法は、それぞれ以下の方法によるものである。
キサン共重合体の製造 1−1.共重合体(1)の製造 ヘキサメチルジシロキサン41重量部、オクタメチルシ
クロテトラシロキサン738重量部、ポリメチルハイド
ロジェンシロキサン(平均重合度37)222重量部、
および濃硫酸25重量部を室温で5時間攪拌して平衡反
応を行った。その後、重曹125重量部を加えて硫酸を
中和し、更に5時間攪拌を続けた。加圧濾過器で重曹を
濾別し、共重合体(1)を得た。得られた共重合体
(1)は、前述の一般式(1)における繰り返し単位数
はmが29、nが10であった。
シロキサン、およびポリメチルハイドロジェンシロキサ
ンの重量部数を変更して、共重合体(1)と同様な製造
法で、共重合体(2)〜(8)を製造した。なお、共重
合体(1)〜(8)の繰返し単位数、m:n、m+nを
まとめて表1に示す。
亜鉛粉体100gを水:水酸化カリウム:エタノール=
3:2:2からなる検出液に投入し、発生した水素ガス
の体積を湿式ガスメーターにより測定し、温度、圧力を
標準状態に換算することにより、該粉体中に含まれる未
反応のSiH基を定量した。処理前の共重合体中の総S
iH基を100%と換算し、これから未反応のSiH定
量値を百分率で表示し、これを100%から差し引いた
百分率の数値を重合結合能として評価した。重合結合能
は、95%以上を合格とした。
1,3−ブチレングリコール10重量%、デカメチルシ
クロペンタシロキサン(VS−7158、日本ユニカー
品)50重量%、及びポリエーテル変性ポリジメチルシ
ロキサン(FZ−2191、日本ユニカー品、粘度12
00cSt、HLB=5)5重量%をホモジナイザーに
投入し、3000rpmで10分間攪拌混合し、W/O
エマルジョンを得た。これをB型粘度計で、温度25
℃、回転数60rpm及び6rpmで粘度を測定した。
粘度は、このW/Oエマルジョンの場合、60rpmに
おいて400mPas以下を合格とした。
ンをボールミルで混合し、100重量部の酸化亜鉛粉体
(テイカ品、MZ−500、平均一次粒子径0.02〜
0.03μm、比表面積45m2/g)をさらに投入
し、5分間混合してスラリーを調製した。処理後のスラ
リーをニーダーに投入して減圧加熱し、温度を徐々に上
げて100℃に到達してから3時間加熱攪拌を行った。
次いで、150torrに減圧し、約1時間維持してト
ルエンを留去した。その後さらに120℃で1時間加熱
し、冷却後得られた粗被覆酸化亜鉛粉体をハンマーミル
で粉砕して、被覆酸化亜鉛粉体を得た。得られた被覆酸
化亜鉛粉体について、その重合結合能及び表面被覆能を
評価した。評価結果は、表2に示した。重合結合能は9
6%、表面被覆能は60rpmの粘度で230mPa
s、6rpmの粘度で300rpmを示し、すぐれた表
面被覆皮膜が形成されていることが確認された。
〜6では、共重合体(3)〜(8)を用いて実施例1と
同様の試験を行ない、同様に評価した。結果は、表2に
示した。実施例2は、実施例1と同様の優れた表面被覆
被膜が確認されたが、比較例1、2では、表面被覆能が
不十分であり、比較例3では重合結合能及び表面被覆能
が不十分であり、比較例4では、重合結合能が不十分で
あった。さらに、比較例5では、重合結合能及び表面被
覆能が不十分であり、比較例6では、重合結合能が不十
分であった。結局、比較例1〜6では、いずれも実施例
1、2のように重合結合能及び表面被覆能の両方を満た
すものはなかった。
セリン10重量%を攪拌混合し、さらに実施例1で得ら
れた被覆酸化亜鉛粉体5重量%を攪拌混合して、モデル
化粧水を調製した。この粘度を25℃、6rpmの条件
でB型粘度計で測定した。一方、これを300mlのポ
リエチレン製密閉容器に入れ、50℃で1週間保存後、
同様に粘度を測定したところ、粘度変化は有意に観測さ
れなかった。また、容器の膨張も認められず、安定な化
粧水であった。
以外は、実施例3と同様に試験した。これを300ml
のポリエチレン製密閉容器に入れ、50℃で1週間保存
した後、室温に冷却しても密閉容器に膨れがみとめら
れ、また有意な粘度上昇が確認された。
覆酸化亜鉛粉体は、重合結合能及び表面被覆能の両方に
優れた特定のハイドロジェンシロキサン−ジメチルシロ
キサン共重合体で表面被覆されているので、優れた二次
凝集防止性、撥水性、撥油性を持つとともに、残存Si
H基がより少なく、また、未被覆部分も実質的にないの
で、酸化亜鉛粉体の持つ皮脂を固定する効果をより持続
あるものとする安定化効果を有する。従って、これを含
む本発明の化粧料は、例え液状形状であっても、増粘や
容器の破壊の懸念がなく、化粧料としても優れた持続効
果を持ち、安定性をもつ。
Claims (5)
- 【請求項1】 比表面積が15〜100m2/gの酸化
亜鉛粉体(A)の表面を、次の化学式(1)で表される
メチルハイドロジェンシロキサン−ジメチルシロキサン
共重合体(B)で被覆することを特徴とする被覆酸化亜
鉛粉体。 【化1】 (式中、mとnは正数で、m:n=4.0〜1.5:
1、およびm+n=4〜60の要件を満たす。) - 【請求項2】 酸化亜鉛粉体(A)の平均一次粒子径
が、0.01〜0.1μmであることを特徴とする請求
項1に記載の被覆酸化亜鉛粉体。 - 【請求項3】 メチルハイドロジェンシロキサン−ジメ
チルシロキサン共重合体(B)の被覆量が、酸化亜鉛粉
体(A)に対して2〜10重量%であることを特徴とす
る請求項1あるいは2に記載の被覆酸化亜鉛粉体。 - 【請求項4】 酸化亜鉛粉体(A)とハイドロジェンシ
ロキサン−ジメチルシロキサン共重合体(B)とを溶媒
の存在下又は非存在下に混合し、表面被覆された酸化亜
鉛粉体を得る第1の工程と、引き続いて、該表面被覆さ
れた酸化亜鉛粉体を50〜200℃で0.5〜5時間加
熱処理する第2の工程とからなることを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載の被覆酸化亜鉛粉体の製造方
法。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の被覆酸
化亜鉛粉体を配合することを特徴とする化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001295281A JP4961082B2 (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 被覆酸化亜鉛粉体、その製造方法およびそれを用いた化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001295281A JP4961082B2 (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 被覆酸化亜鉛粉体、その製造方法およびそれを用いた化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003095839A true JP2003095839A (ja) | 2003-04-03 |
JP4961082B2 JP4961082B2 (ja) | 2012-06-27 |
Family
ID=19116746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001295281A Expired - Lifetime JP4961082B2 (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 被覆酸化亜鉛粉体、その製造方法およびそれを用いた化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4961082B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1829524A3 (en) * | 2006-03-03 | 2010-11-10 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Organopolysiloxane powder treating agent, power treated with the agent and cosmetic comprising the powder |
KR101146067B1 (ko) | 2009-08-24 | 2012-05-14 | 애경산업(주) | 화장료용 무기 분체, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 화장료 조성물 |
JP2012166990A (ja) * | 2011-02-15 | 2012-09-06 | Sumitomo Metal Mining Siporex Kk | 軽量気泡コンクリート |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3019144A1 (en) | 2013-07-09 | 2016-05-18 | L'Oréal | Long- wear cosmetic composition |
JP2016523808A (ja) | 2013-07-09 | 2016-08-12 | ロレアル | 長期耐久性化粧用組成物 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07196946A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-08-01 | Miyoshi Kasei:Kk | 有機ケイ素化合物処理顔料または体質顔料、その製法および化粧料 |
JP2000290156A (ja) * | 1999-04-06 | 2000-10-17 | Kao Corp | 紫外線遮蔽性超微粒子分散体 |
-
2001
- 2001-09-27 JP JP2001295281A patent/JP4961082B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07196946A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-08-01 | Miyoshi Kasei:Kk | 有機ケイ素化合物処理顔料または体質顔料、その製法および化粧料 |
JP2000290156A (ja) * | 1999-04-06 | 2000-10-17 | Kao Corp | 紫外線遮蔽性超微粒子分散体 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1829524A3 (en) * | 2006-03-03 | 2010-11-10 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Organopolysiloxane powder treating agent, power treated with the agent and cosmetic comprising the powder |
US8734771B2 (en) | 2006-03-03 | 2014-05-27 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Powder treated with a power treating agent comprising an organopolysiloxane and cosmetic comprising the powder |
KR101146067B1 (ko) | 2009-08-24 | 2012-05-14 | 애경산업(주) | 화장료용 무기 분체, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 화장료 조성물 |
JP2012166990A (ja) * | 2011-02-15 | 2012-09-06 | Sumitomo Metal Mining Siporex Kk | 軽量気泡コンクリート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4961082B2 (ja) | 2012-06-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1294802B1 (en) | Polysaccharide based gel | |
JP5882192B2 (ja) | 液状油のゲル化能を有しない新規デキストリン脂肪酸エステル及びその用途 | |
JP3535389B2 (ja) | 外用組成物 | |
JP4849586B2 (ja) | 化粧料 | |
US7052718B2 (en) | Metal oxide-organopolysiloxane hybrid powder and a method for the preparation thereof and a cosmetic composition therewith | |
JP2016094399A (ja) | 膨潤シリコーンゲルを含むシリコーン組成物 | |
TW201533097A (zh) | 聚矽氧系共聚樹脂粉體、其製造方法及化妝料 | |
JP6340437B2 (ja) | 架橋アミノシロキサンポリマー及び生成方法 | |
JP5863262B2 (ja) | 特にケア又はメーキャップ向けの化粧品又は医薬組成物 | |
KR20120021926A (ko) | 실리콘 파우더 복합 입자, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 화장료 조성물 | |
JP5593568B2 (ja) | 板状ベーマイト及び板状アルミナ系粉体の製造方法 | |
JP4961082B2 (ja) | 被覆酸化亜鉛粉体、その製造方法およびそれを用いた化粧料 | |
JP3943275B2 (ja) | 紫外線防御化粧料 | |
JP4226547B2 (ja) | 複合粒子及びその製法 | |
CN101309664B (zh) | O/w乳液化妆品组合物 | |
JPH06329528A (ja) | 化粧料 | |
JPWO2013161553A1 (ja) | 表面修飾無機酸化物微粒子、及び該微粒子を含有するサンスクリーン化粧料 | |
JP2000297005A (ja) | 化粧料 | |
JPWO2013065705A1 (ja) | 粉末化粧料 | |
KR101578466B1 (ko) | 나노크기를 가지는 구상의 다공성 산화아연 분체, 그의 제조방법 및 그를 함유한 색조화장료 조성물 | |
JP3604621B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP3913707B2 (ja) | 化粧料 | |
JP2000281525A (ja) | 化粧料 | |
JP3506944B2 (ja) | 化粧料 | |
JP2001114623A (ja) | 化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20041028 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20041119 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20041029 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080924 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110705 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110902 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120306 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120326 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4961082 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |