JP2003094981A - 機能部品の収納構造 - Google Patents

機能部品の収納構造

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JP2003094981A JP2002178815A JP2002178815A JP2003094981A JP 2003094981 A JP2003094981 A JP 2003094981A JP 2002178815 A JP2002178815 A JP 2002178815A JP 2002178815 A JP2002178815 A JP 2002178815A JP 2003094981 A JP2003094981 A JP 2003094981A
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実 柴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配設される機能部品の数の大小によらず、意匠
体の外観を良好に保つことのできる機能部品の収納構造
を提供する。 【解決手段】マルチスイッチボックス10は、複数の操
作スイッチを有する操作板13と収納ボックス14とを
備える。操作板13と収納ボックス14とを、1つの軸
部22を共有するように回動可能に収納ケース20に収
容するとともに、この収納ケース20をインストルメン
トパネル11の裏面R側でマルチスイッチボックス用開
口11aに装着する。操作板13と収納ボックス14と
をそれぞれ独立した状態で個別に収容状態から使用状態
に切り替え配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両のイ
ンストルメントパネル等の意匠体に装着される各種機能
部品の収納構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば車両のインストルメン
トパネル(以後、単に「インパネ」という)には、各種
電動装置を操作するための多数の操作スイッチ等が取着
されている。これらの操作スイッチとしては、例えば、
サイドミラーの角度を調整するためのスイッチや同サイ
ドミラーの格納状態と使用状態とを切り替えるスイッチ
等がある。そして、それら操作スイッチは、各々個別に
配置されている。また、車両のグレードやオプションの
設定等によって、付加される機能が異なることがあり、
これに起因して、インパネに取着される操作スイッチの
数が増減することがある。
【0003】ところで、前記インパネは、各種車両ある
いはグレード間で共通して用いられる場合がある。この
ような場合、インパネには、最も多くの操作スイッチが
取着されるグレードに合わせて、操作スイッチ取着用の
開口が予め形成される。このため、前記インパネに取着
される操作スイッチの数が少なくなると、同インパネに
おいて、操作スイッチの取着されない開口が生じるよう
になる。
【0004】そこで、従来では、インパネにおいて、上
述のように操作スイッチの取着されない開口が生じた場
合には、その開口を塞ぐための蓋、いわゆるめくら蓋
を、操作スイッチの替わりに取着することがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来構
成では、このような前記めくら蓋を、インパネにおける
操作スイッチが取着されない開口に取着することで、外
観が損なわれるという問題があった。
【0006】特に近年では、各種操作機構の電動化や情
報通信関連装置等の搭載に伴い、それらを操作するため
の操作スイッチがますます増加する傾向にある。そのた
め、前記車両のグレードやオプションの設定等により、
インパネに設けられる操作スイッチの数の差が拡大する
こととなって、上述した問題も無視できないものとなっ
てきている。また、このようにインパネに数多くの操作
スイッチが取着されることでも、その外観が損なわれる
ということも生じつつある。
【0007】なお、前記操作スイッチのみならず、例え
ばコインケースやカードケース等の各種機能部品の数も
車両のグレードやオプションの設定等によって増減する
ことがある。
【0008】本発明は、前記従来の技術に存在する問題
点に着目してなされたものである。その目的としては、
配設される機能部品の数の大小によらず、意匠体の外観
を良好に保つことのできる機能部品の収納構造を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、機能部品の収納構造に係る本願請求項1に記載の発
明は、固定意匠面を有する意匠体に装着され、回動によ
り収納状態と使用状態とに切り替え配置可能な複数の機
能部を備える機能部品の収納構造において、前記複数の
機能部は、1つの回動軸を共有するとともに、それぞれ
独立した状態で個別に前記使用状態に切り替え配置され
ることを要旨とするものである。
【0010】この本願請求項1に記載の発明では、従
来、意匠体に対して個別に取着されていた複数の機能部
品のいくつかが、所定の領域に集約した状態で意匠体に
取着される。また、これら機能部を使用しないときに
は、機能部は意匠体の内部に収容される。このため、意
匠体に数多くの機能部品の取付部を設ける必要がなく、
意匠体の外観を良好に保つことが可能となる。
【0011】また、本願請求項2に記載の発明は、前記
請求項1に記載の発明において、前記複数の機能部を、
前記意匠体に形成した1つの収容部に収容したことを要
旨とするものである。
【0012】この本願請求項2に記載の発明では、前記
請求項1に記載の発明の作用に加えて、複数の機能部
が、意匠体の1つの収容部に収容されるため、意匠体の
外観をより良好に保つことが可能となる。
【0013】また、本願請求項3に記載の発明は、前記
請求項1または請求項2に記載の発明において、前記複
数の機能部は、収納状態にあるときには、それらの機能
面が前記意匠体の固定意匠面と交差する面内で同意匠体
の内部側に変位しているとともに、前記機能部における
外部から視認される外面が前記固定意匠面の一部を形成
することを要旨とするものである。
【0014】この本願請求項3に記載の発明では、前記
請求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、
複数の機能部の収納時における意匠体の意匠性が向上さ
れる。
【0015】また、本願請求項4に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記複数の機能部の少なくとも1つが、プッシ
ュオープン機構またはターンオーバー機構を介して前記
収納状態と前記使用状態とを切り替え配置されることを
要旨とするものである。
【0016】この本願請求項4に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明の
作用に加えて、機能部における収容状態と使用状態との
切り替えをスムーズかつ容易に行うことが可能になる。
【0017】また、本願請求項5に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記複数の機能部の1つが使用状態にあるとき
には、他の機能部の収納状態から使用状態への切り替え
を規制するための規制手段を備えることを要旨とするも
のである。
【0018】この本願請求項5に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明の
作用に加えて、複数の機能部の1つが使用状態となって
いる際に、機能部の操作者にとって使用する意思のない
機能部が不用意に収容状態から使用状態に切り替え配置
されることが抑制される。
【0019】また、本願請求項6に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記複数の機能部の少なくとも1つを、多段階
で回動可能としたことを要旨とするものである。
【0020】この本願請求項6に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明の
作用に加えて、収容状態から使用状態への切り替え配置
の際の機能部の回動量を、前記多段階に調整することが
可能となる。これにより、例えば1つの機能部に装着さ
れる部品を各段階毎に機能に応じて、また、使用頻度に
応じて、まとめることができ、前記機能部の使用時にお
ける利便性が向上される。
【0021】また、本願請求項7に記載の発明は、前記
請求項6に記載の発明において、前記複数の機能部の少
なくとも1つには、その回動状態を1つの段階から他の
段階に切り替える切り替え操作部を設けたことを要旨と
するものである。
【0022】この本願請求項7に記載の発明では、前記
請求項6に記載の発明の作用に加えて、切り替え操作部
が設けられえた機能部について、回動状態の各段階を容
易に切り替えることが可能となる。
【0023】また、本願請求項8に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記複数の機能部のうち少なくとも1つが、そ
の機能部を半回動状態からそれ以上の回動を規制する全
回動規制手段を設けたことを要旨とするものである。
【0024】この本願請求項8に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明の
作用に加えて、例えば機能部が各種電動装置の操作スイ
ッチを有する操作板であり、装着される操作スイッチの
数が少ない場合、操作スイッチが取付けられる操作スイ
ッチ取付部の多い操作板本体を利用して、その一部の操
作スイッチ取付部に操作スイッチを取り付け、その操作
板を半回動状態で使用状態にすることが可能となる。こ
れにより、操作板本体を操作スイッチ数の異なる車種に
利用することができ、製造コストが低減される。
【0025】また、本願請求項9に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記複数の機能部の少なくとも1つが、各種電
動装置を操作するための操作スイッチを少なくとも1つ
有する操作板であることを要旨とするものである。
【0026】この本願請求項9に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項8に記載の発明の作用に加えて、操作
スイッチが多数取着される場合には、その操作スイッチ
を1枚または複数枚の操作板に集約することが可能とな
る。これにより、意匠体の外観を良好に保つことができ
るだけでなく、操作スイッチの基板の数及び複雑なワイ
ヤハーネスの配索作業が大幅に低減される。
【0027】また、本願請求項10に記載の発明は、前
記請求項9に記載の発明において、前記操作板は、多段
階で回動されるとともに、前記操作スイッチを回動段階
毎にそれぞれ表出される複数の操作スイッチ群に分けて
装着したことを要旨とするものである。
【0028】この本願請求項10に記載の発明では、前
記請求項9に記載の発明の作用に加えて、例えば、比較
的操作頻度の高い操作スイッチ群を、操作板の収納状態
から使用状態に切り替え配置する方向の前方側に、一
方、比較的操作頻度の低い操作スイッチ群を同方向の後
方側に配置することにより、操作スイッチの効率的な操
作が可能となる。
【0029】また、本願請求項11に記載の発明は、前
記請求項1〜請求項10のうちいずれか一項に記載の発
明において、前記複数の機能部の少なくとも1つが、収
納ボックスであることを要旨とするものである。
【0030】この本願請求項11に記載の発明では、前
記請求項1〜請求項10のうちいずれか一項に記載の発
明の作用に加えて、意匠体の内部の空間が有効に利用さ
れる。
【0031】また、本願請求項12に記載の発明は、前
記請求項1〜請求項11のうちいずれか一項に記載の発
明において、前記複数の機能部の少なくとも1つが、照
明手段を備えることを要旨とするものである。
【0032】この本願請求項12に記載の発明では、前
記請求項1〜請求項11のうちいずれか一項に記載の発
明の作用に加えて、例えば夜間等、周囲が暗い環境であ
るときに機能部を使用する際において、その機能部を視
認可能となり、操作性が向上される。また、機能部が操
作スイッチである場合には、その基板に、例えばLED
等を接続するのみで操作スイッチ、他の機能部、例えば
収納ボックス等の照明を行うことができる。このため、
コストをほとんど増大させることなく、照明機能を有す
る機能部を製造することが可能になる。
【0033】また、本願請求項13に記載の発明は、前
記請求項1〜12のうちいずれか一項に記載の発明にお
いて、前記意匠体が、車両に装着されるインストルメン
トパネルであることを要旨とするものである。
【0034】インストルメントパネルは、限られたスペ
ース内に多数の機能部品が装着され、また、車両のグレ
ードやオプション設定等により、装着される機能部品の
数が大きく異なることが多い。このため、本願請求項1
3に記載の発明のインストルメントパネルでは、前記請
求項1〜請求項12のうちいずれか一項に記載の発明の
作用が、特に効果的に発揮される。
【0035】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下に、本発
明の機能部品の収納構造を具体化した第1の実施形態に
ついて、図1〜図12を参照して説明する。
【0036】図1〜図4に示すように、この機能部品の
収納構造としてのマルチスイッチボックス10は、車両
(図示略)における意匠体としてのインストルメントパ
ネル(以後、単に「インパネ」という)11の車両の左
右方向の端部近傍に装着されている。同マルチスイッチ
ボックス10は、各種電動装置を操作するための複数の
操作スイッチ12を有する機能部としての操作板13
と、同じく機能部としての収納ボックス14とを備えて
いる。これら操作板13と収納ボックス14とは、操作
者による回動操作により、それぞれ独立した状態で収納
状態(図1参照)と使用状態(図2〜図4参照)とに切
り替え配置可能となっている。また、操作板13は2段
階に回動可能となっており、図2では半回動状態である
第1の使用状態を、そして、図3では全回動状態である
第2の使用状態をそれぞれ示している。
【0037】次に、前記マルチスイッチボックス10の
構造について、図5〜図12を参照して説明する。前記
マルチスイッチボックス10は、インパネ11のマルチ
スイッチボックス用開口11aに係合される1つの収納
部としての収納ケース20を有している。そして、同収
納ケース20がインパネ11に対して、その固定意匠面
Dの裏面R側の内部に向かって膨出するように取着され
る。同収納ケース20には、インパネ11の裏面R側の
内部に形成された被係止部11bに係合する係止部21
が複数形成されている。また、収納ケース20内には、
前記操作板13と収納ボックス14とが収容されてお
り、それら操作板13と収納ボックス14との共通の回
動軸となる軸部22が、その下部において車両の左右方
向に延設されている。
【0038】前記収納ボックス14は、その上方に機能
面としての開口部14aを有する箱型をなしている。同
収納ボックス14は、その収納状態において、開口部1
4aがインパネ11の固定意匠面Dと交差する面内で裏
面R側の内部に変位するように配置されている。また、
同収納ボックス14は、収納状態において外部から視認
される前面14bが固定意匠面Dの一部を形成するよう
になっている。また、同収納ボックス14の前面14b
には、その収納状態から使用状態に切り替え配置する際
に用いられて、当該マルチスイッチボックス10の操作
者の指等が引っ掛けられる操作爪14eが形成されてい
る。また、収納ボックス14は、後述するターンオーバ
ー機構40を介して前記軸部22を中心として回動する
ことにより前記収容状態と前記使用状態とに切り替え配
置される。ここで、収納ボックス14が収納状態から使
用状態に切り替え配置される際の回動方向は、図5にお
いて時計回りの向きの矢印Aの方向となっている。
【0039】前記操作板13は、その収容状態において
収納ボックス14の開口部14aを覆うように操作板取
付部23に取付られている。この操作板取付部23に
は、操作板13の下方に前記操作スイッチ12のスイッ
チ基板24が取付けられている。また、操作板取付部2
3には、スイッチ基板24の下面のほぼ全体を覆う覆い
部25と、収納ボックス14の車両の左右方向の両側壁
14c,14dを覆う側壁23a,23bとが形成され
ている。
【0040】また、操作板取付部23は、収納状態にお
いて、機能面としての前記操作板13が前記固定意匠面
Dと交差する面内で前記裏面R側の内部に変位するよう
に配設されている。また、同操作板取付部23は、収納
状態において外部から視認される前面23cが前記固定
意匠面Dの一部を形成するようになっている。また、操
作板取付部23は、後述するプッシュオープン機構50
を介して前記軸部22を中心として回動することにより
前記収容状態と前記使用状態とに切り替え配置される。
【0041】また、スイッチ基板24には、その上面に
おける車両の後方側の端部近傍に照明手段としてのイン
ジケータ用LED26aが1個または複数個(図5では
1個のみ示す)取り付けられている。また、同スイッチ
基板24の下面には、前記収納ボックス14の内部を照
明する照明手段としての収納ボックス照明用LED26
bが1個または複数個(図5では1個のみ示す)取り付
けられている。
【0042】また、スイッチ基板24は、フラットワイ
ヤ27を介して、収納ケース20の底面20aに取り付
けられた操作スイッチ用ECU(Electronic Control U
nit)基板28に接続されている。同操作スイッチ用E
CU基板28にはコネクタ29が接続されており、この
コネクタ29には、各種電動機器(図示略)からの配線
が束ねられたワイヤハーネスの接続端子(図示略)が接
続される。
【0043】また、図2及び図3に示すように、前記複
数の操作スイッチ12は、それらの使用頻度により、操
作板13の回動段階、すなわち第1,第2の使用状態毎
のスイッチ群に分けられた状態で前記操作板13上に配
置されている。詳しくは、前記使用頻度の比較的高い第
1のスイッチ群12aを、操作板13における半回動状
態の第1の使用状態時に外部から視認可能な領域に配置
している(図2参照)。一方、前記使用頻度の比較的低
い第2のスイッチ群12bを、操作板13における第1
の使用状態時に外部から視認不能で、全回動状態の第2
の使用状態時に前記第1のスイッチ群12aとともに外
部から視認可能な領域に配置している(図3参照)。
【0044】また、図6に示すように、前記操作板13
と前記覆い部25との間には、操作板13における第1
の使用状態から第2の使用状態に切り替え配置する切り
替え操作部としての切り替えアーム30が配設されてい
る。同切り替えアーム30は、板状に形成されてなり、
車両の前後方向に沿って設けられている。また、切り替
えアーム30は、その車両の後方側の一端近傍に設けら
れた回動軸31を中心として他端側が上下方向に遥動可
能であり、同他端側には、前記収納ケース20の内面に
形成された被係止部32に係合される係止爪33が形成
されている。
【0045】また、操作板取付部23における第1の使
用状態時に外部から視認可能な領域には、貫通孔34が
形成されている。前記切り替えアーム30には、前記貫
通孔34と対応する位置に、同貫通孔34を貫通して上
方に突出する切り替え操作部としての切り替えボタン3
5が形成されている。また、切り替えアーム30の下面
と覆い部25の上面との間には、切り替えアーム30を
上方に向かって付勢する片持ち梁状の板ばね36が配設
されている。
【0046】また、図7及び図8に示すように、前記操
作板取付部23の側壁23aと収納ボックス14の側壁
14cとの間には、収納ケース20における車両の左右
方向の一側壁20bの第1の透孔42から表出するよう
に、つる巻きばね41が介装されている。同つる巻きば
ね41は、その一端が操作板取付部23の前記側壁23
aに形成された挿通孔43に挿通した状態で屈曲され、
その挿通孔43の内周縁の一部に形成された受け部43
aに摺動可能に係止される。この係止により、つる巻き
ばね41が、前記操作板取付部23に対して前記第1の
透孔42内で回動可能に支持されている。一方、つる巻
きばね41の他端は、収納ボックス14の前記側壁14
cから前記操作板取付部23における側壁23aの透孔
44と前記収納ケース20における第1の透孔42とを
介して外方に向かって突出したピン45に巻回されてい
る。このつる巻きばね41は、前記ターンオーバー機構
40の一部を構成しており、前記収納ボックス14を図
8における矢印Aの方向に付勢している。
【0047】前記収納ケース20における一側壁20b
の前記第1の透孔42の外周側には、その第1の透孔4
2と同心円状の円弧状をなす第2の透孔42aが形成さ
れている。この一側壁20bにおける第1及び第2の透
孔42,42aの間には、円弧状で平板状をなすガイド
部42bが形成されている。このガイド部42bは、前
記第2の透孔42a側の側縁が、その第2の透孔42a
内に膨出するように形成され、その第2の透孔42a側
の側縁にはラック42cが形成されている。前記操作板
取付部23の側壁23aには、そのラック42cに噛合
回転可能なようにピニオン42dが取着されている。そ
して、このラック42c上でのピニオン42dの噛合回
転により、前記操作板取付部23の回動が案内されるよ
うになっている。
【0048】一方、図7及び図9に示すように、前記操
作板取付部23の側壁23bと収納ボックス14のフレ
ーム20dとの間には、収納ケース20における車両の
左右方向の他側壁20cの外側上に表出するようにつる
巻きばね51が介装されている。同つる巻きばね51
は、その一端が前記操作板取付部23の側壁23bから
収納ケース20の他側壁20cに形成された略円弧状の
透孔52を介して外方に向かって突出したピン53に巻
回されている。そして、同つる巻きばね51は、前記軸
部22に巻回されるとともに、その他端が収納ケース2
0のフレーム20dの裏面に接触している。このつる巻
きばね51は、前記プッシュオープン機構50の一部を
構成しており、前記操作板取付部23及び収納ボックス
14を図9における矢印Aの方向に付勢している。
【0049】また、収納ケース20の他側壁20cの外
面には、プッシュオープン機構50の一部を構成するハ
ート型カム54が回動軸55を中心として回動可能に取
着されている。また、回動軸55には、収納ケース20
の他側壁20cとハート型カム54との間につる巻きば
ね56が巻回されている。つる巻きばね56は、その一
端が収納ケース20の他側壁20cにおいて車両の前後
方向に延設された突条57に接触しており、他端がハー
ト型カム54に係止している。ハート型カム54は、つ
る巻きばね56により、図9において矢印Aの方向に付
勢されている。また、ハート型カム54は、前記操作板
13が前記第1及び第2の使用状態にあるときには、突
条57によって、所定の位置以上に図9において矢印A
の方向に回動しないように規制されている。
【0050】図10に示すように、ハート型カム54の
外側側面には、所定のパターンのガイド58が形成され
ている。ガイド58は、後述する係止ピン59の入口部
58aと、出口部58bと、これら入口部58aと出口
部58bとの間に形成される係止ピン保持部58cとを
有している。
【0051】また、図9に示すように、操作板取付部2
3の側壁23bの外面には、収納ケース20の他側壁2
0cにおいて前記軸部22を中心とする円弧状に形成さ
れた透孔61に挿通された支持軸60aを介してアーム
部60が取着されている。このアーム部60は、収納ケ
ース20の他側壁20cの外面と対向するように配置さ
れており、支持軸60aとは反対側の端部に前記係止ピ
ン59を有している。
【0052】また、前記収納ボックス14の側壁14d
の下部には、収納ボックス14が使用状態にあるとき、
操作板13が収容状態から第1,第2の使用状態に切り
替え配置されることを規制するための規制手段としての
規制ピン70が配設されている。規制ピン70は、操作
板取付部23の側壁23bに形成された円弧状の透孔7
1と収納ケース20の他側壁20cの前記透孔52とを
貫通して、外方に突出している。そして、同規制ピン7
0は、収納ボックス14とともに前記軸部22を中心と
して回動し、同収納ボックス14が前記使用状態となっ
たときに前記ハート型カム54に当接する。この規制ピ
ン70とハート型カム54との当接により、ハート型カ
ム54の図9において矢印Aの方向への回動が規制され
る。
【0053】このような構成のマルチスイッチボックス
10において、操作板13が収容状態にある場合には、
図10(a)に示すように、前記係止ピン59はガイド
58の係止ピン保持部58cによって保持されている。
【0054】そして、操作板13を収容状態から第1の
使用状態に切り替え配置する際には、まず、操作板取付
部23の前面23c(図6参照)を車両の前方方向、す
なわち図6及び図9における矢印Aとは逆方向に押圧す
る。すると、操作板取付部23の全体が前記軸部22
(図6参照)を中心として図6及び図9における矢印A
とは逆の方向に回動し、この操作板取付部23の回動に
伴って、アーム部60及び係止ピン59も同方向に回動
する。このとき、ハート型カム54は、つる巻きばね5
6より回動軸55を中心として図10(b)における矢
印Bの方向に付勢されており、係止ピン59とは逆方向
に回動される。これにより、図10(b)に示すよう
に、係止ピン59とガイド58の係止ピン保持部58c
との係合が解除される。
【0055】この状態で、操作板取付部23の前面23
cに加えた押圧力を除荷すると、操作板取付部23は収
納ボックス14とともに、前記つる巻きばね51の付勢
力により、軸部22を中心として図6及び図9における
矢印Aの方向に回動する。その際、係止ピン59は、操
作板取付部23とともに回動し、ガイド58の出口部5
8bを通過してハート型カム54から徐々に離間する。
そして、操作板取付部23が図6及び図9における矢印
Aの方向に回動してゆくと、図11に示すように、前記
切り替えアーム30の係止爪33が収納ケース20の前
記被係止部32に係合する。この切り替えアーム30の
係止爪33と収納ケース20の被係止部32との係合に
より、操作板取付部23は、一旦、図11における矢印
Aの方向への回動が規制され、操作板13が第1の使用
状態へと切り替え配置される。
【0056】次に、操作板13を第1の使用状態から第
2の使用状態に切り替え配置する際には、前記切り替え
アーム30の切り替えボタン35を前記板ばね36の付
勢力に抗するように押圧する。すると、図11に示すよ
うに、切り替えアーム30は、回動軸31と中心として
図中二点鎖線にて示すように回動し、切り替えアーム3
0の係止爪33と収納ケース20の被係止部32との係
合が解除される。そして、この解除により、操作板取付
部23は、収納ボックス14とともに、前記つる巻きば
ね51の付勢力により、軸部22を中心として図11に
おいて矢印Aの方向に回動し、第2の使用状態へと切り
替え配置される。
【0057】また、操作板13を第1の使用状態あるい
は第2の使用状態から収容状態に切り替え配置する際に
は、操作板取付部23の前面23cを図6及び図9にお
いて矢印Aとは逆方向に向かって前記つる巻きばね51
の付勢力に抗するように押圧する。すると、操作板取付
部23の全体が収納ボックス14とともに軸部22を中
心として図6及び図9において矢印Aとは逆方向に回動
し、この操作板取付部23の回動により、前記アーム部
60の係止ピン59も同方向に変位する。
【0058】そして、係止ピン59が変位する途中にお
いて、図10(c)に示すように、同係止ピン59が、
ハート型カム54の周縁に当接する。さらに係止ピン5
9が同方向に変位すると、図10(d)に示すように、
係止ピン59は、前記つる巻きばね56の付勢力に抗し
てハート型カム54を回動軸55を中心に図10(d)
における矢印Cの方向に回動させつつ、ハート型カム5
4の周縁をすべり変位する。
【0059】そして、係止ピン59が前記ガイド58の
入口部58aに到達すると、ハート型カム54がつる巻
きばね56の付勢力によって図10(d)における矢印
Cとは逆の方向に回動して、係止ピン59が入口部58
aからガイド58内に入り込む。また、ハート型カム5
4の回動により、係止ピン59は入口部58aから係止
ピン保持部58cまでガイド58内を相対移動し、係止
ピン59とガイド58の係止ピン保持部58cとが係合
される。その後、操作板取付部23の前面23cを押圧
する前記押圧力を除荷すると、前記つる巻きばね51の
付勢力によって、操作板取付部23は、僅かに図6及び
図9における矢印Aの方向へ回動する。しかし、アーム
部60の係止ピン59とハート型カム54の係止ピン保
持部58cとの係合により、操作板取付部23は、それ
以上図6及び図9における矢印Aの方向への回動が規制
されて収納状態に保持される。
【0060】一方、収納ボックス14を収納状態から使
用状態に切り替え配置する際には、前記つる巻きばね4
1の付勢力に抗して収納ボックス14を図6及び図9に
おける矢印Aの方向に回動させる。これにより、収納ボ
ックス14の開口部14aが表出して、収納ボックス1
4が使用状態となる。この際、前記規制ピン70は、収
納ボックス14とともに同方向に回動して、前記ハート
型カム54の周縁に当接するようになる。
【0061】ここで、収納ボックス14が使用状態にあ
るときに、操作板取付部23の前面23cを車両の前方
方向に押圧した場合には、同操作板取付部23の図6及
び図9における矢印Aとは逆方向への回動に伴って、前
記アーム部60の係止ピン59も同方向に回動する。こ
の係止ピン59の回動により、同係止ピン59とハート
型カム54のガイド58の係止ピン保持部58cとの係
合が、一旦は解除される。
【0062】しかし、規制ピン70によってハート型カ
ム54の図6及び図9における矢印Aの方向への回動が
規制されている。このため、操作板取付部23の前面2
3cの押圧力を除荷して、同操作板取付部23を図6及
び図9における矢印Aの方向に回動させても、係止ピン
59は再びハート型カム54の係止ピン保持部58cに
係合する。これにより、収納ボックス14が使用状態に
あるときには、操作板13が収納状態から各使用状態に
切り替え配置されることが規制される。
【0063】従って、本実施形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができる。 (1)本実施形態では、操作板13と収納ボックス14
とは、1つの軸部22を共有するとともに、それぞれ独
立した状態で個別に使用状態に切り替え配置される。こ
のため、従来では、インパネ11に対して個別に取着さ
れていた操作板13と収納ボックス14とを、マルチス
イッチボックス10に集約した状態でインパネ11のマ
ルチスイッチボックス用開口11aに取着することがで
きる。また、これら操作板13と収納ボックス14とを
使用しないときには、これら操作板13と収納ボックス
14とはインパネ11の裏面R側の内部に収容される。
このため、インパネ11に操作板及び収納ボックスのそ
れぞれの取付部を設ける必要がなく、インパネ11の外
観を良好に保つことができる。
【0064】(2)また、複数の操作スイッチ12を有
する操作板13を当該マルチスイッチボックス10に収
容することで、従来、インパネ11に個別に取着されて
いた操作スイッチを1枚の操作板13に集約することが
できる。これにより、インパネ11の外観を良好に保つ
ことができるだけでなく、操作スイッチ12の基板の数
及び複雑なワイヤハーネスの配索作業を大幅に低減する
ことができる。
【0065】(3)また、収納ボックス14を当該マル
チスイッチボックス10に設けたことで、インパネ11
の裏面R側の内部の空間を有効に利用することができ
る。 (4)本実施形態では、操作板13及び収納ボックス1
4を、インパネ11に取り付けられる1つの収納ケース
20に収容した。このため、操作板13と収納ボックス
14とがインパネ11の1つのマルチスイッチボックス
用開口11a内に収容され、インパネ11の外観をより
良好に保つことができる。
【0066】(5)本実施形態では、操作板13及び収
納ボックス14のそれぞれは、収容状態にあるときに
は、操作板13及び収納ボックス14の開口部14aが
インパネ11の固定意匠面Dと交差する面内で同インパ
ネ11の裏面R側の内部に変位するようにした。また、
収納ボックス14の前面14bと操作板取付部23の前
面23cがインパネ11の固定意匠面Dの一部を構成す
るようにした。このため、操作板13及び収納ボックス
14の収納状態時におけるインパネ11の意匠性を向上
することができる。
【0067】(6)本実施形態では、操作板13をプッ
シュオープン機構50を介して、一方、収納ボックス1
4をターンオーバー機構40を介してそれぞれ収容状態
と使用状態とを切り替え配置するようにした。このた
め、操作板13と収納ボックス14とにおける収容状態
と使用状態との切り替えをスムーズかつ容易に行うこと
ができる。
【0068】(7)本実施形態では、収納ボックス14
が使用状態にあるときに、操作板13の収容状態から使
用状態への切り替えを規制する規制ピン70を設けた。
このため、収納ボックス14が使用状態となっている際
に、当該マルチスイッチボックス10の操作者にとって
使用する意思のない操作板13が不用意に収容状態から
使用状態に切り替え配置されることを抑制することがで
きる。これにより、収納ボックス14の使い勝手が悪化
するのを抑制することができる。
【0069】(8)本実施形態では、操作板13を第1
の使用状態と第2の使用状態との2段階に回動可能とし
た。このため、操作スイッチ12を使用頻度に応じて各
使用状態毎にまとめることができ、操作板13の使用時
における利便性を向上することができる。
【0070】(9)本実施形態では、操作板13を第1
の使用状態から第2の使用状態に切り替える切り替えア
ーム30を設けた。このため、操作板13の第1の使用
状態から第2の使用状態への回動状態を容易に切り替え
ることができる。
【0071】(10)本実施形態では、複数の操作スイ
ッチ12を、その操作頻度により第1のスイッチ群12
aと第2のスイッチ群12bとに分けた。また、比較的
操作頻度の高い第1のスイッチ群12aを操作板13に
おける第1の使用状態時に外部から視認可能な領域に配
置した。一方、比較的操作頻度の低い第2のスイッチ群
12bを第1の使用状態時に外部から視認不能で、第2
の使用状態で外部から視認可能になる領域に配置した。
従って、操作スイッチ12の効率的な操作が可能とな
る。
【0072】(11)本実施形態では、操作スイッチ1
2のスイッチ基板24にインジケータ用LED26aと
収納ボックス照明用LED26bとを接続した。このた
め、例えば夜間等、周囲が暗い環境であるときに操作板
13または収納ボックス14を使用する際において、そ
れらが視認可能となり、操作性を向上することができ
る。また、スイッチ基板24にLEDを接続するのみで
あるため、コストをほとんど増大させることなく、照明
機能を有するマルチスイッチボックス10を製造するこ
とができる。
【0073】(12)また、一般に、インパネ11に
は、限られたスペース内に多数の操作スイッチが装着さ
れる。これに対して、当該マルチスイッチボックス10
をインパネ11に取り付けることで、車両のグレードや
オプション設定等により、装着される操作スイッチ12
の数が大きく異なるインパネであっても、めくら蓋等の
使用を大幅に低減することができる。このため、前記
(1)から(11)に記載した効果が顕著に発揮され、
本発明のマルチスイッチボックス10は、広汎な車両に
対して好適である。
【0074】(変形例)なお、本発明の第1の実施形態
は、以下のように変形してもよい。 ・前記実施形態では、操作板13を第1の使用状態と第
2の使用状態との2段階に回動するようにしたが、この
操作板13の回動段階は2段階には限定されない。同操
作板13を3段階以上の段数で回動させる構成としても
よい。また、各回動段階における操作板13の回動量
は、図2及び図3に示したものには限定されず、任意に
設定可能である。なお、このようにした場合には、操作
スイッチ12を3以上のスイッチ群に分けて操作板13
に装着する構成としてもよい。
【0075】・また、前記実施形態において、切り替え
アーム30を省略して、操作板13を回動調整すること
なく、全回動のみ可能にした構成としてもよい。なお、
この場合には、貫通孔34、板ばね36も省略される。
【0076】・また、前記実施形態では、操作スイッチ
12を操作頻度により2つのスイッチ群12a,12b
に分けたが、同操作スイッチ12を、その機能毎に複数
のスイッチ群に分ける構成としてもよい。
【0077】(第2の実施形態)つぎに、本発明の第2
の実施形態について、前記第1の実施形態と異なる部分
を中心に図13を参照して説明する。なお、図13にお
いて、図1〜図12と同一の構成については、同一の符
号を付している。
【0078】この第2の実施形態では、前記第1の実施
形態における切り替えアーム30の替わりに、操作板1
3が収容状態から使用状態に切り替え配置される際に、
操作板13の半回動状態からそれ以上の回動を規制する
全回動規制手段としての全回動規制アーム80が設けら
れている。
【0079】図13に示すように、全回動規制アーム8
0は、前記第1の実施形態における切り替えアーム30
において、切り替えボタン35が形成されていない点の
みが異なっている。そして、全回動規制アーム80は、
その一端側で回動軸81により回動可能に支持され、他
端側に収納ケース20の被係止部32に係合する係止爪
83を有し、また、板ばね36により上方に付勢されて
いるという構成は前記第1の実施形態と同様である。
【0080】このような構成のマルチスイッチボックス
10において、操作板13を収容状態から使用状態に切
り替え配置すべく、操作板取付部23の前面23cを押
圧すると、プッシュオープン機構50により操作板13
が図13における矢印Aの方向に回動する。そして、操
作板13が所定量回動すると、全回動規制アーム80の
係止爪83と収納ケース20の被係止部32とが係合
し、それ以上操作板13が図13における矢印Aの方向
に回動することが規制される。ここで、全回動規制アー
ム80は板ばね36により付勢されており、第1実施形
態における切り替えボタン35を有していない。これに
より、全回動規制アーム80の係止爪83と収納ケース
20の係止爪33との係合が解除されることはなく、従
って、操作板13が、全回動規制アーム80の係止爪8
3と収納ケース20の係止爪33とが係合した半回動状
態から全回動状態に切り替え配置されることはない。
【0081】従って、この第2の実施形態によれば、前
記第1の実施形態における(1)〜(7)、(11)、
(12)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得
ることができる。
【0082】(13)本実施形態では、操作板13を半
回動状態からそれ以上の回動を規制する全回動規制アー
ム80を設けた。このため、操作板13に装着される操
作スイッチ12の数が少ない場合であっても、操作スイ
ッチ12が取付けられる操作スイッチ取付部の多い操作
板13を利用して、その一部の操作スイッチ取付部に操
作スイッチ12を取り付け、その操作板13を半回動状
態で使用状態にすることができる。従って、操作板13
を操作スイッチ数の異なる車種、グレード等に利用する
ことができ、製造コストを低減することができる。
【0083】(変形例)なお、前記各実施形態は、以下
のように変形してもよい。 ・前記各実施形態において、操作板13に設けられる操
作スイッチ12の数、形状、大きさ、配設位置等は任意
である。
【0084】・また、前記各実施形態では、操作板13
及び収納ボックス14を車両の前後方向に回動する構成
としたが、これら操作板13及び収納ボックス14を車
両の左右方向に回動させる構成としてもよい。
【0085】・また、前記各実施形態において、操作板
13の一部に例えばコインケース等、他の機能部を備え
る構成としてもよい。 ・また、前記各実施形態では、操作板13と収納ボック
ス14とを備える構成としたが、機能部は、これらには
限定されない。操作板13及び収納ボックス14以外
に、例えばカードトレイ、コインケース、ドリンクホル
ダ、車内照明、灰皿、ヒューズボックス、電源ソケット
等の機能部を備える構成としてもよい。また、これら機
能部のうち、任意の複数の機能部を備える構成としても
よい。また、これら機能部のいくつかをターンオーバー
機構40またはプッシュオープン機構50を介して回動
させる構成としてもよい。
【0086】・また、1つのマルチスイッチボックス1
0に対して同一の機能部を複数備える構成としてもよ
い。 ・また、前記各実施形態では、操作板13をプッシュオ
ープン機構50により、一方、収納ボックス14をター
ンオーバー機構40により回動する構成としたが、これ
らの組み合わせは任意である。また、各機構40,50
の少なくとも一方を省略した構成としてもよい。
【0087】・また、前記各実施形態では、インジケー
タ用LED26aと収納ボックス照明用LED26bと
を設ける構成としたが、これら以外にも、例えば、操作
スイッチ12を照明するLEDや、車内を装飾するイル
ミネーション用LED等を備える構成としてもよい。ま
た、これらのLEDのうちのいくつかを備える構成とし
てもよい。また、LEDに替えて、例えば電球等を備え
る構成としてもよい。また、これらLEDや電球を設け
ない構成としてもよい。
【0088】・前記各実施形態では、マルチスイッチボ
ックス10をインパネ11における運転席側の端部近傍
に対して1個のみ設ける構成としたが、このマルチスイ
ッチボックス10の装着する位置は、例えばインパネ1
1の中央、上部等任意に設定可能である。また、1個の
みでなく、複数のマルチスイッチボックス10を装着す
る構成としてもよい。
【0089】・また、前記各実施形態では、インストル
メントパネル11の例を示したが、本発明の機能部品の
収納構造は、同インストルメントパネル11以外の意匠
体、例えば、ドアトリム、各種ガーニッシュ、パッケー
ジトレイ、シート、アームレスト等にも同様に適用する
ことができる。
【0090】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1また
は請求孔2に記載の発明によれば、意匠体の外観を良好
に保つことができる。
【0091】また、本願請求項3に記載の発明によれ
ば、前記請求項1または請求項2に記載の発明の効果に
加えて、複数の機能部の収納時における意匠体の意匠性
を向上することができる。
【0092】また、本願請求項4に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、機能部における収容状態と使用
状態との切り替えをスムーズかつ容易に行うことが可能
になる。
【0093】また、本願請求項5に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、複数の機能部の1つが使用状態
となっている際に、機能部の操作者にとって使用する意
思のない機能部が不用意に収容状態から使用状態に切り
替え配置されることを抑制することができる。
【0094】また、本願請求項6に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、例えば1つの機能部に装着され
る部品を各段階毎に機能に応じて、また、使用頻度に応
じてまとめることができ、機能部の使用時における利便
性を向上することができる。
【0095】また、本願請求項7に記載の発明によれ
ば、前記請求項6に記載の発明の効果に加えて、切り替
え操作部が設けられた機能部について、回動状態の各段
階を容易に切り替えることができる。
【0096】また、本願請求項8に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、操作板本体を操作スイッチ数の
異なる車種に利用することができ、製造コストを低減さ
せることができる。
【0097】また、本願請求項9に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、操作スイッチが意匠体に多数取
着される場合には、その操作スイッチを1枚または複数
枚の操作板に集約することができる。また、意匠体の外
観を良好に保つことができるだけでなく、操作スイッチ
の基板の数及び複雑なワイヤハーネスの配索作業を大幅
に低減させることができる。
【0098】また、本願請求項10に記載の発明によれ
ば、前記請求項9に記載の発明の効果に加えて、例え
ば、比較的操作頻度の高い操作スイッチ群を、操作板の
収納状態から使用状態に切り替え配置する方向の前方側
に、一方、比較的操作頻度の低い操作スイッチ群を同方
向の後方側に配置することにより、操作スイッチの効率
的な操作ができる。
【0099】また、本願請求項11に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項10のうちいずれか一項に記
載の発明の効果に加えて、意匠体の内部の空間を有効に
利用することができる。
【0100】また、本願請求項12に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項11のうちいずれか一項に記
載の発明の効果に加えて、周囲が暗い環境であっても、
機能部の操作性を向上することができる。また、機能部
が操作スイッチである場合には、その基板に、例えばL
ED等を接続するのみで操作スイッチ、他の機能部、例
えば収納ボックス等の照明を行うことができるため、コ
ストをほとんど増大させることなく、照明機能を有する
機能部を製造することができる。
【0101】また、本願請求項13に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項12のうちいずれか一項に記
載の発明の効果を顕著に発揮させることができ、特に好
適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のマルチスイッチボックスの収
納状態を示す斜視図。
【図2】操作板の第1の使用状態を示す斜視図。
【図3】操作板の第2の使用状態を示す斜視図。
【図4】収納ボックスの使用状態を示す斜視図。
【図5】マルチスイッチボックスの断面図。
【図6】マルチスイッチボックスの断面図。
【図7】図5及び図6の7―7線断面図。
【図8】マルチスイッチボックスの側面図。
【図9】マルチスイッチボックスの側面図。
【図10】(a)〜(d)はハート型カムと係止ピンと
の係合及び離脱の状況を示す説明図。
【図11】マルチスイッチボックスの断面図。
【図12】マルチスイッチボックスの側面図。
【図13】第2の実施形態のマルチスイッチボックスの
断面図。
【符号の説明】
10…機能部品の収納構造としてのマルチスイッチボッ
クス、11…意匠体としてのインストルメントパネル
(インパネ)、12…操作スイッチ、12a…スイッチ
群としての第1のスイッチ群、12b…スイッチ群とし
ての第2のスイッチ群、13…機能部としての操作板、
14…機能部としての収納ボックス、14a…機能面と
しての開口部、14b,23c…外面としての前面、2
0…収容部としての収納ケース、22…回動軸としての
軸部、26a…照明手段としてのインジケータ用LE
D、26b…照明手段としての収納ボックス照明用LE
D、35…切り替え操作部としての切り替えボタン、4
0…ターンオーバー機構、50…プッシュオープン機
構、70…規制手段としての規制ピン、80…全回動規
制手段としての全回動規制アーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D020 BA01 BB01 BC03 BD08 BE02 3D022 CA01 CB01 CC02 CD02 3D044 BA04 BA16 BA26 BA28 BB01 BC07 BC13 BC15 BC30 BD05 BD06

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定意匠面を有する意匠体に装着され、回
    動により収納状態と使用状態とに切り替え配置可能な複
    数の機能部を備える機能部品の収納構造において、 前記複数の機能部は、1つの回動軸を共有するととも
    に、それぞれ独立した状態で個別に前記使用状態に切り
    替え配置されることを特徴とする機能部品の収納構造。
  2. 【請求項2】前記複数の機能部を、前記意匠体に形成し
    た1つの収容部に収容したことを特徴とする請求項1に
    記載の機能部品の収納構造。
  3. 【請求項3】前記複数の機能部は、収納状態にあるとき
    には、それらの機能面が前記意匠体の固定意匠面と交差
    する面内で同意匠体の内部側に変位しているとともに、
    前記機能部における外部から視認される外面が前記固定
    意匠面の一部を形成することを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の機能部品の収納構造。
  4. 【請求項4】前記複数の機能部の少なくとも1つが、プ
    ッシュオープン機構またはターンオーバー機構を介して
    前記収納状態と前記使用状態とを切り替え配置されるこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項
    に記載の機能部品の収納構造。
  5. 【請求項5】前記複数の機能部の1つが使用状態にある
    ときには、他の機能部の収納状態から使用状態への切り
    替えを規制するための規制手段を備えることを特徴とす
    る請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の機能
    部品の収納構造。
  6. 【請求項6】前記複数の機能部の少なくとも1つを、多
    段階で回動可能としたことを特徴とする請求項1〜請求
    項5のうちいずれか一項に記載の機能部品の収納構造。
  7. 【請求項7】前記複数の機能部の少なくとも1つには、
    その回動状態を1つの段階から他の段階に切り替える切
    り替え操作部を設けたことを特徴とする請求項6に記載
    の機能部品の収納構造。
  8. 【請求項8】前記複数の機能部のうち少なくとも1つ
    が、その機能部を半回動状態からそれ以上の回動を規制
    する全回動規制手段を設けたことを特徴とする請求項1
    〜請求項5のうちいずれか一項に記載の機能部品の収納
    構造。
  9. 【請求項9】前記複数の機能部の少なくとも1つが、各
    種電動装置を操作するための操作スイッチを少なくとも
    1つ有する操作板であることを特徴とする請求項1〜請
    求項8のうちいずれか一項に記載の機能部品の収納構
    造。
  10. 【請求項10】前記操作板は、多段階で回動されるとと
    もに、前記操作スイッチを回動段階毎にそれぞれ表出さ
    れる複数の操作スイッチ群に分けて装着したものである
    ことを特徴とする請求項9に記載の機能部品の収納構
    造。
  11. 【請求項11】前記複数の機能部の少なくとも1つが、
    収納ボックスであることを特徴とする請求項1〜請求項
    10のうちいずれか一項に記載の機能部品の収納構造。
  12. 【請求項12】前記複数の機能部の少なくとも1つが、
    照明手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項1
    1のうちいずれか一項に記載の機能部品の収納構造。
  13. 【請求項13】前記意匠体が、車両に装着されるインス
    トルメントパネルであることを特徴とする請求項1〜請
    求項12のうちいずれか一項に記載の機能部品の収納構
    造。
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