JP2003094784A - 印字検査方法およびシステム - Google Patents

印字検査方法およびシステム

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JP2003094784A
JP2003094784A JP2001292083A JP2001292083A JP2003094784A JP 2003094784 A JP2003094784 A JP 2003094784A JP 2001292083 A JP2001292083 A JP 2001292083A JP 2001292083 A JP2001292083 A JP 2001292083A JP 2003094784 A JP2003094784 A JP 2003094784A
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Nobuyuki Soga
信之 曽我
Yasuhiro Oshima
康裕 大島
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STABIC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 日付印字の検査結果に対する有効性を確立で
き、かつ、印字状態を柔軟かつ的確に把握可能である印
字検査方法およびシステムを提供する。 【解決手段】 使用期限日数など設定日数データをカレ
ンダーにおける日付に対し演算させることにより製品や
ロット毎の使用期限日等の日付印字内容を規定する日付
変換手順s302と、印字装置由来もしくはこれを制御
している印字制御システム由来の日付印字実行データを
受信する実行データ受信手順s303と、日付印字実行
データと日付変換手順において規定した日付印字内容と
を照合しその差異を検知する照合検知手順s304と、
日付印字実行データと日付印字内容との差異発生事象デ
ータをディスプレイやスピーカといった各種出力装置ま
たは当該事象の起源となった印字装置もしくはこれの付
帯装置あるいはこれらの制御システムに送信する差異デ
ータ送信手順s311とを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は製品への印字装置
による印字状態を把握してその正誤を識別する印字検査
方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来技術】製薬業や食品製造業などの産業においては
早くから製造工程の自動化が推進され、工程内容や製品
に対する各種の検査もその多くが各種の機器によってな
されている。ここにおける検査内容としては、例えば包
装状態の良否や、製品や包装への印字状況の正誤の検査
があげられる。このうち印字状況を検査する場合、製造
ライン上を流れる製品をビデオカメラで撮影し、或いは
製品各個に対し例えば光やエックス線等を連続照射して
その反射波や透過波を受光装置やラインセンサなどで捕
捉し、印字箇所の画像を取得する。こうして取得した印
字箇所の画像データと基準パターン等とを比較すること
で、印字状況の良否・正誤等を判断する検査技術が提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の印
字検査方法には問題点が存在した。印字を実際に行う印
字装置(およびこれの制御装置)と、印字検査を行う検
査システムとにおいて、双方で使用する印字設定データ
やカレンダーを共有していることに由来する問題がその
一つである。例えば印字装置或いはこれの制御システム
が、印字を実行する日付(大抵は製造日当日)をカレン
ダーで認識してこれに所定日数(例:賞味期限日数や使
用期限日数など)を加算して賞味期限日等の日付を決定
し実際に印字していく場合、たとえ誤った日付を前記印
字装置等が決定し印字していたとしても、これを検知す
べき検査システムは、印字設定データやカレンダーを印
字装置等と共有しているためにこの誤りを検知しにくか
った。つまり、検査システムによる検査結果に有効性を
期待できにくいという根本的な問題が存在したのであ
る。
【0004】また、上述の如く日付検査結果の有効性が
期待できにくいことに加えて、せっかく得られた検査結
果が予め定めた印字基準を満たしているか否かという画
一的かつ単純なものでしかないという点も問題であっ
た。よって、例えば製造ライン上で何らかの不具合が生
じ始めてはいるが印字状況に悪影響があまり及んでいな
い状況から、前記の不具合が進行して印字状況が悪化
し、印字検査の結果が基準内におさまってはいるが基準
ぎりぎりであるという状況までの状況変化を的確に捉え
て、検査結果に反映させることなどなかった。そうなる
と、印字装置やそれに付帯する装置や制御システム等に
不具合が生じていることを早期に察知して対応し、印字
状態が悪化するのを未然に抑制することも難しかったの
である。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、日付印字の検査結果に対する有効性を確
立でき、かつ、印字状態を柔軟かつ的確に把握可能であ
る印字検査方法およびシステムを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するためになされたもので、第1の発明は製品への印
字装置による印字状態を把握してその正誤を識別する方
法であって、製品やロット毎に設定された使用期限日数
や保証期間など各種の設定日数データを、カレンダーに
おける日付に対して演算させることにより、前記製品や
ロット毎の使用期限日や保証期間等の日付印字内容を規
定する日付変換手順と、製品への日付印字処理を実行し
ている前記印字装置由来もしくはこれを制御している印
字制御システム由来の日付印字実行データを受信する実
行データ受信手順と、当該実行データ受信手順を通じて
受信した前記日付印字実行データと前記日付変換手順に
おいて規定した日付印字内容とを照合しその差異を検知
する照合検知手順と、当該照合検知手順により検知した
日付印字実行データと日付印字内容との差異発生事象デ
ータをディスプレイやスピーカといった各種出力装置ま
たは当該事象の起源となった印字装置もしくはこれの付
帯装置あるいはこれらの制御システムに送信する差異デ
ータ送信手順とを含むことを特徴とする。
【0007】第2の発明は、製品への印字装置による印
字状態を把握してその正誤を識別する方法であって、前
記製品における印字箇所を撮像する適宜な撮像装置より
得られた印字像データと各印字箇所に関して予め定めた
印字基準データとを対照することにより前記印字像デー
タに対応する印字箇所の正誤または正誤の閾値までの到
達レベルを判定する判定手順と、判定された正誤または
正誤到達レベルに関するデータをディスプレイやスピー
カといった各種出力装置または当該印字箇所を印字した
印字装置もしくはこれの付帯装置あるいはこれらの制御
システムに送信するデータ送信手順とを含むことを特徴
とする。
【0008】第3の発明は、第2の発明において、前記
印字像データのうち印字箇所または印字箇所周囲につい
ての輝度を解析するとともに、輝度と印字濃度または照
明光量との関係を予め定めたテーブルと対照して前記印
字箇所の印字濃度または印字箇所周囲の照明光量を認識
する濃度認識手順と、認識された前記印字箇所の印字濃
度または印字箇所周囲の照明光量と、当該印字濃度また
は照明光量について設定した濃度基準データとを対照す
ることにより、印字濃度または照明光量の過不足判定ま
たは過不足の閾値までの到達レベルを判定する濃度判定
手順とを含むことを特徴とする。
【0009】第4の発明は、第2または第3の発明にお
いて、前記印字像データにおける所定印字箇所の印字位
置を解析するとともに、各製品表面における各印字内容
の印字基準位置を予め定めたテーブルと対照して前記印
字位置の正誤または正誤の閾値までの到達レベルを判定
するずれ判定手順を含むことを特徴とする。
【0010】第5の発明は、第2〜第4のいずれかの発
明において、前記印字像データにおける印字箇所と、予
め定めた印字内容毎の良品パターンとを照合してマッチ
ングを行い、前記印字箇所に関するマッチング良否また
はかすれや滲みの発生度合い等の良品パターンとの相違
レベルを判定するかすれ判定手順を含むことを特徴とす
る。
【0011】第6の発明は、製品への印字装置による印
字状態を把握してその正誤を識別するシステムであっ
て、製品やロット毎に設定された使用期限日数や保証期
間など各種の設定日数データを、カレンダーにおける日
付に対して演算させることにより、前記製品やロット毎
の使用期限日や保証期間等の日付印字内容を規定する日
付変換装置と、製品への日付印字処理を実行している前
記印字装置由来もしくはこれを制御している印字制御シ
ステム由来の日付印字実行データを受信する実行データ
受信装置と、当該実行データ受信装置を通じて受信した
前記日付印字実行データと前記日付変換装置において規
定した日付印字内容とを照合しその差異を検知する照合
検知装置と、当該照合検知装置により検知した日付印字
実行データと日付印字内容との差異発生事象データをデ
ィスプレイやスピーカといった各種出力装置または当該
事象の起源となった印字装置もしくはこれの付帯装置あ
るいはこれらの制御システムに送信する差異データ送信
装置とを含むことを特徴とする。
【0012】第7の発明は、製品への印字装置による印
字状態を把握してその正誤を識別する方法であって、前
記製品における印字箇所を撮像する適宜な撮像装置より
得られた印字像データと各印字箇所に関して予め定めた
印字基準データとを対照することにより前記印字像デー
タに対応する印字箇所の正誤または正誤の閾値までの到
達レベルを判定する判定装置と、判定された正誤または
正誤到達レベルに関するデータをディスプレイやスピー
カといった各種出力装置または当該印字箇所を印字した
印字装置もしくはこれの付帯装置あるいはこれらの制御
システムに送信するデータ送信装置とを含むことを特徴
とする。
【0013】第8の発明は、第7の発明において、前記
印字像データのうち印字箇所または印字箇所周囲につい
ての輝度を解析するとともに、輝度と印字濃度または照
明光量との関係を予め定めたテーブルと対照して前記印
字箇所の印字濃度または印字箇所周囲の照明光量を認識
する濃度認識装置と、認識された前記印字箇所の印字濃
度または印字箇所周囲の照明光量と、当該印字濃度また
は照明光量について設定した濃度基準データとを対照す
ることにより、印字濃度または照明光量の過不足判定ま
たは過不足の閾値までの到達レベルを判定する濃度判定
装置とを含むことを特徴とする。
【0014】第9の発明は、第7または第8の発明にお
いて、前記印字像データにおける所定印字箇所の印字位
置を解析するとともに、各製品表面における各印字内容
の印字基準位置を予め定めたテーブルと対照して前記印
字位置の正誤または正誤の閾値までの到達レベルを判定
するずれ判定装置を含むことを特徴とする。
【0015】第10の発明は、第7〜第9のいずれかの
発明において、前記印字像データにおける印字箇所と、
予め定めた印字内容毎の良品パターンとを照合してマッ
チングを行い、前記印字箇所に関するマッチング良否ま
たはかすれや滲みの発生度合い等の良品パターンとの相
違レベルを判定するかすれ判定装置を含むことを特徴と
する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態について
図面を用いて詳細に説明する。この実施例の背景とし
て、ある製薬工場の製造ラインにおいて薬品が製造され
て適宜な容器に納められ、所定のタイミングにてこの容
器への印字および印字検査が行われている状況を想定す
る。勿論、本実施例だけに本発明の適用範囲が限定され
るものではなく、印字検査が行われるいずれの状況にも
本発明を適用することが可能であるのは言うまでもな
い。なお、印字検査の対象としての「製品」とは、上述
のように容器とその内容物とを一体と捉えたものとして
もよいし、印字がなされた容器のみ、或いは印字がなさ
れた内容物自体としてもよい。要は印字が行われている
もの全てを検査対象と捉えることが出来る。
【0017】図1は印字検査の対象となる製品形態例を
示す説明図である。製薬工場で想定される製品形態を、
製造された薬品をおさめる容器として見れば、バイアル
瓶、アンプル、プラスティックボトル、カプセル容器な
ど多岐にわたるであろう。ここではボトル10をあげる
こととする。このボトル10には、その内容物である薬
品の種別や総量、製薬会社名、製造年月日、使用期限な
どが印字されたラベル11が貼付されることが多い。或
いは、ボトル側面12または底面13などに直接印字さ
れることも間々ある。このようなボトル10は、適宜な
数量ずつまとめられて個装箱14(カートン)に納めら
れる。さらにこの個装箱15は適宜数まとめられてケー
ス15(段ボール)に収納されることとなる。
【0018】工場では、薬品製造〜ボトル充填〜ラベル
貼付〜個装箱収納〜ケース収納〜出荷といった、一連の
製造工程を上流から下流にながめ、例えばその工程毎に
印字検査を実行し印字状態の正誤等を把握する。その工
程毎の印字検査のうち、底面印字がなされるボトル10
(製品)について印字と印字検査とを行う状況を例に掲
げて説明する。図2は実施形態における印字検査システ
ム20の例を示す概要図である。印字検査システム20
は例えばコンピュータシステムであり、日付変換装置2
1を備えて前記のボトル底面13に印字すべき製造年月
日や使用期限日などを規定・確認することが出来る。な
お、日付変換装置21はコンピュータシステムとしての
印字検査システム20に機能的に組み込まれているとし
てもよいし、単独の演算処理装置として設けられていて
もよい。
【0019】日付変換装置21には設定日数データベー
ス22とカレンダー23とが結ばれている。この設定日
数データベース22およびカレンダー23は適宜な記憶
装置内に設けられるものであり、例えば表形式のデータ
構造22aを備えている。図に示すように、製品毎に賞
味期限や使用期限、保証期間などの設定日数データが関
係付けられている。この設定日数データをカレンダー2
3における製造日当日等の日付に例えば加算することに
より、印字すべき使用期限日等の日付印字内容を規定す
る。この印字検査システム20が規定する日付印字内容
と印字装置由来の印字実行データとを対照することで確
実に日付印字の正誤が検知される。
【0020】また印字検査システム20は、印字基準デ
ータベース24を備えている。この印字基準データベー
ス24には、印字検査システム20がカメラ等の撮像装
置30から取得した印字像データを解析・検査する際の
基準となるべき各種基準データやテーブルが格納されて
いる。基準データ等としては、前記印字像データにおけ
る各所の輝度から印字濃度等を判定する輝度−印字濃度
・光量テーブル、印字濃度等の過不足基準を設定した濃
度基準データ、印字位置の基準を設定した印字基準位置
データ、印字像の形状基準を設定した良品パターンがあ
げられる。これらの基準に基づいて判定・生成される検
査結果はモニタ等の出力装置35に送信される。或い
は、印字を実行する印字装置36やその制御システム3
7、照明装置38や製品を搬送する搬送装置39などの
付帯装置に送信される。これにより、印字検査結果に基
づいた印字工程のフィードバック制御も可能となる。
【0021】図3は実施形態における印字検査方法の処
理手順を示す流れ図である。以下、印字検査方法の実際
手順を説明することとする。例えば上述の製薬工場にお
ける製造ラインが稼動し、それに伴って生産される製品
への印字処理がスタートする状況から考える。そこで、
印字検査システム20は、検査対象となる製品やロット
毎に設定された使用期限日数や保証期間など各種の設定
日数データを前記設定日数データベース22で参照する
(s301)。
【0022】そしてカレンダー23における、製造日当
日などの日付に対して前記の設定日数データを演算させ
ることにより、検査対象製品やロット毎の使用期限日や
保証期間等の日付印字内容を規定する(s302)。一
方では、製造ライン上を流れる製品に対して印字装置3
6による印字処理が進められており、この印字装置36
もしくは前記制御システム37は、印字する日付印字内
容を日付印字実行データとして印字検査システム20側
に送信している。
【0023】印字検査システム20は、この日付印字実
行データを受信し(s303)、この印字装置26由来
の日付印字実行データと、自身で規定した前記日付印字
内容とを照合する(s304)。そして、その差異を検
知する(s305)ことで、製品に印字されている日付
が正しいものであるか否かを判定することが出来る。差
異発生事象を示すデータは、印字検査システム20の備
えるディスプレイやスピーカといった各種出力装置35
や、当該事象の起源となった印字装置36もしくはこれ
の付帯装置38あるいはこれらの制御システム37に送
信される(s311)。
【0024】印字検査システム20や印字装置36など
を管理する担当者はこれにより日付印字の異常を知見
し、他方、印字装置36や制御システム37等において
は正しい日付印字内容へと日付印字実行データを変更す
るフィードバック制御が実行可能となる。日付印字内容
と日付印字実行データとに差異がなければ、日付に関す
る印字検査処理は終了し、印字装置36による印字動作
がそのまま進められる。
【0025】上述の日付印字に関する検査に続いて、或
いは別個の検査として、日付印字に限らない印字検査を
実施する手順を説明する。印字検査システム20は、前
記製品における印字箇所を撮像する適宜な撮像装置30
より印字像データを取得する(s306)。勿論、本発
明の印字検査システム20が前記撮像装置30を備え
て、印字箇所の撮像を行うとしてもよい。
【0026】取得した印字像データは、各印字箇所に関
して予め定めた(印字基準データベース24中の)印字
基準データと対照されることになる(s307)。対照
することで、前記印字箇所の印字像が印字基準と一致す
るか否かが判明する。印字基準と完全一致をみた場合、
前記印字箇所は全く正常で問題がないという結論が導か
れて印字検査は終了し(s311)、印字装置36によ
る印字動作がそのまま進められる。
【0027】印字基準と完全一致しなかった場合は、正
誤判定の閾値まであとどれくらいのレベルの基準不一致
なのかを判定する(s309)。例えば、正判定の範囲
に印字像データが属する場合であっても、誤判定の範囲
に非常に近接する範囲であるかもしれないし、一方、誤
判定の範囲に印字像データが属する場合であっても、正
判定の範囲に非常に近接しているかもしれない。また、
それら正判定の範囲内、または誤判定の範囲内、或いは
それらを跨った範囲で、印字像データの正誤のレベルが
変遷している場合も充分考えられる。
【0028】してみれば、印字像データに対応する印字
箇所の正誤または正誤の閾値までの到達レベルを判定し
印字検査システム20や印字装置36等にフィードバッ
クすることにより、印字装置36や付帯装置38などの
制御を印字状態の実体に応じて予見し確実に管理するこ
とが可能となるのである。正誤の判定も併せて行い(s
310)、その正誤または正誤到達レベルに関する判定
結果をディスプレイ等の出力装置35または当該印字箇
所を印字した印字装置36もしくはこれの付帯装置38
あるいはこれらの制御システム37に送信する(s31
1)。
【0029】以上が本発明の印字検査方法の基本となる
処理手順であるが、印字像データの取得(s306)以
後の手順として、詳細な処理内容の説明を加えておく。
図4は印字像データにおける印字濃度および照明光量の
捉え方を例示する説明図である。印字像データ40は、
図に示すように例えば印字箇所41と印字箇所周囲42
とに分けられる。そこで、この印字箇所41または印字
箇所周囲42についての輝度を解析する(s350)。
そして、輝度と印字濃度または照明光量との関係を予め
定めた(印字基準データベース24中の)輝度−印字濃
度・光量テーブルと対照して印字箇所41の印字濃度ま
たは印字箇所周囲42の照明光量を認識する(s35
1)。
【0030】認識された前記印字箇所41の印字濃度ま
たは印字箇所周囲42の照明光量と、当該印字濃度また
は照明光量について設定した(印字基準データベース2
4中の)濃度基準データとを対照することにより(s3
52)、印字濃度または照明光量の過不足判定または過
不足の閾値までの到達レベルを判定する(s353)。
これにより、該当する印字箇所41の印字濃度が不足で
あると判定されれば、そのデータが印字装置36等に送
信される(s311)。そして印字インク量を増大させ
るなどのフィードバック制御が印字装置36において実
施されれば、その印字濃度不足が迅速に解消されるであ
ろう。また、過不足の程度が時間と共に変遷し、悪化し
ているような場合には、印字インクの減少が推測される
から、対応するインク補充措置を管理者や印字装置36
等に促すことも出来る。これは照明光量に関しても同様
で、例えば照明装置38の照明管交換を管理者に知見さ
せることができる。
【0031】図5は印字像データにおける印字位置のず
れの捉え方を例示する説明図である。印字状態を認識す
るすべとして、印字位置のずれを捉える場合も考えられ
る。そこで印字検査システム20は、得られた印字像デ
ータ50における所定印字箇所51の印字位置52を解
析する(s360)。そして、解析の結果、明らかとな
った印字位置52と、各製品表面における各印字内容の
印字基準位置55を予め定めた印字基準位置データと対
照する(s361)。
【0032】図5において、印字位置52が基準位置5
5から徐々に後ろにずれていく例と、徐々に前にずれて
いく例を示している。このような印字位置52のずれ
は、印字装置36と連動しながら印字対象となる製品を
搬送する搬送装置39の不具合(例:搬送速度のずれ、
印字装置36との連動齟齬など)が想定される。そこ
で、前記印字位置52の正誤または正誤の閾値までの到
達レベルを判定する(s362)。そしてその判定結果
を出力装置35や印字装置36はもちろん、搬送装置3
9にも送ることでフィードバック制御を実行すれば、位
置ずれは補正されることとなる。
【0033】図6は(a)が良品パターンをはじめとす
る各種イメージ例を示し、(b)がかすれ発生の経時変
化イメージを例示する説明図である。上述のようにある
基準値をベースに印字検査を実行するだけでなく、他に
もマッチングの手法を用いることも出来る。ここでいう
パターンとは、印字検査前に予め印字基準データベース
24に登録された、良好な印字パターンのイメージデー
タ60を指しているが、勿論他に不良印字パターンを登
録してマッチングに利用してもよい。
【0034】印字検査システム20は、取得した印字像
データ63における印字箇所64と、予め定めた印字内
容毎の良品パターン60とを照合してマッチングを行う
(s370)。マッチングの結果、印字像がいちぶ薄れ
る「かすれ」や印字像の輪郭がぶれる「滲み」などが検
出される。そのパターンイメージとしては、図において
かすれパターンイメージ61、および滲みパターンイメ
ージ62として例示する。この「かすれ」や「滲み」
は、印字装置36の部品や機能が徐々に劣化して生じる
場合が考えられ、印字装置36の使用経過とともに例え
ば(b)図の如くかすれ具合が進行すると思われる。
【0035】そこで印字検査システム20は、前記印字
箇所64に関するマッチング良否またはかすれや滲みの
発生度合い等の良品パターン60との相違レベルを判定
する(s371)。その判定結果は出力装置35や印字
装置36に送信することにより、印字装置36における
活字交換やノズルヘッドの調整時期を管理者に知見させ
ることとなる。勿論、このような対応措置が印字装置3
6で自動化されているならば、制御システム37などに
指令データとして判定結果を送信することでフィードバ
ック制御が可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の印字検査
方法およびシステムによれば、日付印字の正誤を確実に
検知することが可能となる。また、印字検査から得られ
る検査結果が、予め定めた印字基準を満たしているか否
かという検査結果だけでなく、どの程度のレベルで印字
基準を満たしているのか、あるいは満たしていないのか
といった柔軟で的確な印字状況を知見することが出来
る。したがって、基準内におさまる誤りレベルであると
された検査結果に対しても、生じている誤り具合が一定
のものであるのか、それとも徐々に進行するものである
のか明らかにすることも可能で、印字装置等の不具合を
早期に察知して対応し、印字状態が基準外まで悪化する
のを未然に抑制することも容易となる。
【0037】しかして、日付印字の検査結果に対する有
効性を確立でき、かつ、印字状態を柔軟かつ的確に把握
可能である印字検査方法およびシステムを提供可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】印字検査の対象となる製品形態例を示す説明図
である。
【図2】実施形態における印字検査システムの例を示す
概要図である。
【図3】実施形態における印字検査方法の処理手順を示
す流れ図である。
【図4】印字像データにおける印字濃度および照明光量
の捉え方を例示する説明図である。
【図5】印字像データにおける印字位置のずれの捉え方
を例示する説明図である。
【図6】(a)が良品パターンをはじめとする各種イメ
ージ例を示し、(b)がかすれ発生の経時変化イメージ
を例示する説明図である。
【符号の説明】
s302 日付変換手順 s303 実行データ受信手順 s304 照合検知手順 s311 差異データ送信手順
フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AP01 AQ05 KK18 KK25 KK26 KK28 KK32 5B021 AA30 BB04 LG05 NN03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品への印字装置による印字状態を把握
    してその正誤を識別する方法であって、 製品やロット毎に設定された使用期限日数や保証期間な
    ど各種の設定日数データを、カレンダーにおける日付に
    対して演算させることにより、前記製品やロット毎の使
    用期限日や保証期間等の日付印字内容を規定する日付変
    換手順と、 製品への日付印字処理を実行している前記印字装置由来
    もしくはこれを制御している印字制御システム由来の日
    付印字実行データを受信する実行データ受信手順と、 当該実行データ受信手順を通じて受信した前記日付印字
    実行データと前記日付変換手順において規定した日付印
    字内容とを照合しその差異を検知する照合検知手順と、 当該照合検知手順により検知した日付印字実行データと
    日付印字内容との差異発生事象データをディスプレイや
    スピーカといった各種出力装置または当該事象の起源と
    なった印字装置もしくはこれの付帯装置あるいはこれら
    の制御システムに送信する差異データ送信手順とを含む
    ことを特徴とする印字検査方法。
  2. 【請求項2】 製品への印字装置による印字状態を把握
    してその正誤を識別する方法であって、前記製品におけ
    る印字箇所を撮像する適宜な撮像装置より得られた印字
    像データと各印字箇所に関して予め定めた印字基準デー
    タとを対照することにより前記印字像データに対応する
    印字箇所の正誤または正誤の閾値までの到達レベルを判
    定する判定手順と、判定された正誤または正誤到達レベ
    ルに関するデータをディスプレイやスピーカといった各
    種出力装置または当該印字箇所を印字した印字装置もし
    くはこれの付帯装置あるいはこれらの制御システムに送
    信するデータ送信手順とを含むことを特徴とする印字検
    査方法。
  3. 【請求項3】 前記印字像データのうち印字箇所または
    印字箇所周囲についての輝度を解析するとともに、輝度
    と印字濃度または照明光量との関係を予め定めたテーブ
    ルと対照して前記印字箇所の印字濃度または印字箇所周
    囲の照明光量を認識する濃度認識手順と、 認識された前記印字箇所の印字濃度または印字箇所周囲
    の照明光量と、当該印字濃度または照明光量について設
    定した濃度基準データとを対照することにより、印字濃
    度または照明光量の過不足判定または過不足の閾値まで
    の到達レベルを判定する濃度判定手順とを含むことを特
    徴とする請求項2に記載の印字検査方法。
  4. 【請求項4】 前記印字像データにおける所定印字箇所
    の印字位置を解析するとともに、各製品表面における各
    印字内容の印字基準位置を予め定めたテーブルと対照し
    て前記印字位置の正誤または正誤の閾値までの到達レベ
    ルを判定するずれ判定手順を含むことを特徴とする請求
    項2または3に記載の印字検査方法。
  5. 【請求項5】 前記印字像データにおける印字箇所と、
    予め定めた印字内容毎の良品パターンとを照合してマッ
    チングを行い、前記印字箇所に関するマッチング良否ま
    たはかすれや滲みの発生度合い等の良品パターンとの相
    違レベルを判定するかすれ判定手順を含むことを特徴と
    する請求項2〜4のいずれかに記載の印字検査方法。
  6. 【請求項6】 製品への印字装置による印字状態を把握
    してその正誤を識別するシステムであって、 製品やロット毎に設定された使用期限日数や保証期間な
    ど各種の設定日数データを、カレンダーにおける日付に
    対して演算させることにより、前記製品やロット毎の使
    用期限日や保証期間等の日付印字内容を規定する日付変
    換装置と、 製品への日付印字処理を実行している前記印字装置由来
    もしくはこれを制御している印字制御システム由来の日
    付印字実行データを受信する実行データ受信装置と、 当該実行データ受信装置を通じて受信した前記日付印字
    実行データと前記日付変換装置において規定した日付印
    字内容とを照合しその差異を検知する照合検知装置と、 当該照合検知装置により検知した日付印字実行データと
    日付印字内容との差異発生事象データをディスプレイや
    スピーカといった各種出力装置または当該事象の起源と
    なった印字装置もしくはこれの付帯装置あるいはこれら
    の制御システムに送信する差異データ送信装置とを含む
    ことを特徴とする印字検査システム。
  7. 【請求項7】 製品への印字装置による印字状態を把握
    してその正誤を識別する方法であって、前記製品におけ
    る印字箇所を撮像する適宜な撮像装置より得られた印字
    像データと各印字箇所に関して予め定めた印字基準デー
    タとを対照することにより前記印字像データに対応する
    印字箇所の正誤または正誤の閾値までの到達レベルを判
    定する判定装置と、判定された正誤または正誤到達レベ
    ルに関するデータをディスプレイやスピーカといった各
    種出力装置または当該印字箇所を印字した印字装置もし
    くはこれの付帯装置あるいはこれらの制御システムに送
    信するデータ送信装置とを含むことを特徴とする印字検
    査システム。
  8. 【請求項8】 前記印字像データのうち印字箇所または
    印字箇所周囲についての輝度を解析するとともに、輝度
    と印字濃度または照明光量との関係を予め定めたテーブ
    ルと対照して前記印字箇所の印字濃度または印字箇所周
    囲の照明光量を認識する濃度認識装置と、 認識された前記印字箇所の印字濃度または印字箇所周囲
    の照明光量と、当該印字濃度または照明光量について設
    定した濃度基準データとを対照することにより、印字濃
    度または照明光量の過不足判定または過不足の閾値まで
    の到達レベルを判定する濃度判定装置とを含むことを特
    徴とする請求項7に記載の印字検査システム。
  9. 【請求項9】 前記印字像データにおける所定印字箇所
    の印字位置を解析するとともに、各製品表面における各
    印字内容の印字基準位置を予め定めたテーブルと対照し
    て前記印字位置の正誤または正誤の閾値までの到達レベ
    ルを判定するずれ判定装置を含むことを特徴とする請求
    項7または8に記載の印字検査システム。
  10. 【請求項10】 前記印字像データにおける印字箇所
    と、予め定めた印字内容毎の良品パターンとを照合して
    マッチングを行い、前記印字箇所に関するマッチング良
    否またはかすれや滲みの発生度合い等の良品パターンと
    の相違レベルを判定するかすれ判定装置を含むことを特
    徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の印字検査シス
    テム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008275394A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Hinode Shiki Kogyo Kk 段ボール検査装置
JP2009199171A (ja) * 2008-02-19 2009-09-03 Teraoka Seiko Co Ltd 印刷管理システム、印刷管理装置、印刷管理方法、及び印刷管理プログラム
JP2009285997A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Noritsu Koki Co Ltd 画像欠陥検査方法および画像形成装置

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