JP5266503B2 - フィルム包装機の制御装置 - Google Patents
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Description
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、所定の処理は、ラベラの動作によるラベル16が正規位置にあるか否か検査を行う処理、文字印字装置の動作による印字18が正規位置にあるか否か検査を行うための処理、印刷されたバーコード15が正しく印刷されているか検査するための処理、のうち、少なくともいずれかである。
記憶手段に予め記憶された各エリアの画像データは、撮像して得られた画像データと、画像処理して得た所定画素数における画像データのドット数について比較される。そして、その比較によって不一致と判断されると、所定の処理を施す信号が生成されることによって、データ処理時間を短縮することができる。このため、フィルム搬送速度をより高速にしてフィルム包装することができる。
タのいずれかの画像データを記憶させることができる。
ここで言う、フィルムに印刷された模様は、レジマーク17の他に、例えば、商品に対応したパッケージデザインやバーコード、その他の模様がある。
包装に使用するフィルムを識別するためのバーコード照合においては、図3に示すように、通常運転時に搬送される帯状フィルム5の画像データでバーコード15を所定のエリアE1により監視する。通常運転時に搬送される帯状フィルム5の画像データをティーチングモードで記憶した所定のエリアE1のバーコードのパターンと照合し、不一致と判断された場合には、異常を示す信号を生成して出力する。フィルム包装を開始してから、バーコード照合を数回程度行えばよく、このことで制御処理部13の処理負担を軽減することができる。
入力バッファ50では、スキャンされた1画素毎の画素データをシフトさせつつ、順次、各記憶エリア(al〜an)に一時的に格納する作業が行われる。
演算器60では、各記憶エリア(a8,a9,a10,a11)から受け取る個々の画素データに対して演算処理を行って、演算結果がレジスタ70に出力される。出力された演算結果はレジスタに一時的に格納される。
この格納と並行して、所定の複数の記億エリア(a8,a9,a10,a11)に一時的に格納された画素データが、順次、3つの演算器61,62,63に出力される。
この理由として、ラインセンサ11がスキャンした特定の1ラインを処理するタイミング(t=0)における入力バッファ50に一時的に記億させた画素データを演算器63が演算に用い、1ラインを処理するタイミング(t=1)における画素データを演算器62が演算に用い、更に1ラインを処理するタイミング(t=2)における画素データを演算器63が演算に用いて、フィルムに印刷された模様を2次元的に分析するためである。フィルムの搬送方向に対するラインセンサ11のスキャン位置によって検査処理を施すエリアが広い場合では画像のパターン形状が異なる。従って、演算器(61,62,63)毎、各記憶エリア(a8,a9,a10,a11)から受け取る個々の画素データに対する所定の係数が異なる。
また、図5の制御処理と同様に、ラインセンサ11がスキャン方向に順次1画素ずつスキャンする際に、演算器(61,62,63)が、記憶エリア(a8,a9,a10,a11)に順次、格納される画素データについて演算することにより、データ処理の高速化が図れてフィルム包装速度をより高速にしてフィルム包装することが可能になるとともに、演算処理領域やバッファ領域などの容量の小さな処理手段を採用できて安価なFPGAを採用することができる。
更には、本例では、図5及び図6の制御処理においては、演算器60,61,62,63に4つの記憶エリア(a8,a9,a10,a11)から画素データが出力されるように示したが、画素データを出力する記憶エリアの数は複数であればよく、それらの複数の記憶エリアが順次1画素ずつ連続していなくても処理可能である。
* 1包装分の帯状フィルム5を共通のラインセンサ11が撮像した画像データ情報から得た基準位置(レジマーク17)と発信手段1との信号に基づき、検査やフィルム加工などの処理手段10の処理信号を各々生成することができる。従って、各所定の処理毎にセンサ等を設ける必要がなくセンサ等の部品点数を削減することができるとともに、包装品種の変更に際して設定の変更を簡単にすることができる。さらに、高速で帯状フィルム5を搬送して包装するフィルム包装機でも、画像データを用いて複数の処理を実現させることできる。
・ 発信手段1としては、フィルムの搬送量をパルスとして出力するエンコーダを用いたが、フィルム送り位置に関する信号を発信するものであれば、フィルムの搬送動作を直接的または間接的に検出可能なその他の発信手段であってもよく、限定されるものではない。
・ 本実施形態では、制御処理部13が画像データの処理を行うと共にフィルム搬送など包装機の作動制御を行うこととしたが、画像データ処理を行う専用の制御処理部を別に設けて、データ処理の迅速化を図るようにしてもよい。
Claims (8)
- 帯状フィルムの搬送経路で、帯状フィルムに対向して配置され、帯状フィルムをフィルム搬送方向に交差する幅方向に走査するラインセンサと、帯状フィルムのフィルム送りに基づいたフィルム搬送位置に関する信号を発信するフィルム送り位置発信手段と、制御処理部とを備えたフィルム包装機の制御装置であって、
前記制御処理部は、帯状フィルム上において1包装ごとの帯状フィルムの搬送の基準となる基準位置を特定するマークを含む範囲である基準エリアと、
1包装分の帯状フィルム上で前記基準エリアからフィルム搬送方向に離れており、前記1包装分の帯状フィルムの大きさよりフィルム搬送方向及びフィルム幅方向の双方に小さな範囲として特定された所定の処理を施すため処理エリアとの位置を設定するエリア設定手段と、
基準位置と前記設定された処理エリアとの位置関係、及び基準エリアと処理エリアの画像データ情報を記憶するエリア情報記憶手段とを備え、
前記ラインセンサによって撮像された画像データの中から、前記エリア情報記憶手段に記憶された画像データ情報に基づいて前記基準エリアを識別するとともに基準位置を特定し、
当該基準位置と前記フィルム送り位置発信手段からの信号に基づき前記エリア設定手段で設定したフィルム搬送方向及びフィルム幅方向の処理エリアの位置関係を参照して、前記ラインセンサによって走査された1ラインの画像データの中で、前記エリア設定手段で設定したフィルム幅方向における処理エリアに対応しない位置の画像データが除外されると共にフィルム幅方向における処理エリアに対応した位置の画像データのみをラインごとに取り扱ってなるフィルム搬送方向における前記設定した処理エリアに対応したラインによって二次元的に構成した画像データと、前記エリア情報記憶手段に予め記憶された前記所定の処理エリアの画像データとを比較し、
その比較結果に基づき所定の処理を施すことを特徴とするフィルム包装機の制御装置。 - 前記制御処理部は、画像処理して得た所定画素数における画像データのドット数を比較することによって、前記撮像して得られた画像データと、前記エリア情報記憶手段に記憶された画像データとが一致するか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載のフィルム包装機の制御装置。
- 前記所定の処理は、ラベラの動作によるラベルが正規位置にあるか否か検査を行う処理、文字印字装置の動作による印字が正規位置にあるか否か検査を行うための処理、印刷されたバーコードが正しく印刷されているか検査するための処理、のうち、少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフィルム包装機の制御装置。
- 前記基準位置を特定するマークとは、印刷されたレジマーク、模様の一部、フィルムの切欠きなど、フィルム上に形成されラインセンサによって識別されることで特定が可能なマークであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のフィルム包装機の制御装置。
- 前記エリア情報記憶手段に予め記憶された各処理エリアの画像データには、レジマークの画像データと、ラベルの画像データと、文字の画像データと、バーコードの画像データとのうち、少なくともいずれかの画像データが含まれることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のフィルム包装機の制御装置。
- 前記エリア設定手段で設定した各エリアは、包装品種毎に記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載のフィルム包装機の制御装置。
- 前記エリア設定手段において、前記基準エリアは、当該帯状フィルム上で搬送方向と交差する幅方向の位置が特定されることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一項に記載のフィルム包装機の制御装置。
- 前記ラインセンサが、前記基準エリアが、前記エリア設定手段で設定された搬送方向と交差する幅方向の位置において検出できない場合は、帯状フィルムが蛇行して搬送されているとして、異常を示す信号を生成することを特徴とする請求項7に記載のフィルム包装機の制御装置。
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