JP2003094372A - ロボットハンド - Google Patents

ロボットハンド

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JP2003094372A
JP2003094372A JP2001294537A JP2001294537A JP2003094372A JP 2003094372 A JP2003094372 A JP 2003094372A JP 2001294537 A JP2001294537 A JP 2001294537A JP 2001294537 A JP2001294537 A JP 2001294537A JP 2003094372 A JP2003094372 A JP 2003094372A
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claw
robot hand
pair
claws
piston rod
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JP2001294537A
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Harumitsu Takizawa
春光 滝沢
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マンドレルに嵌挿された加硫後の曲り形状のゴ
ムホースをロボットハンドにて把持し抜き取る際、ゴム
ホースが爪の開閉中心位置に位置していなくても、抜取
ミスを生ずることなく良好にこれを抜き取ることができ
るようにする。 【解決手段】ロボットハンド10を、開閉可能な一対の
爪18A,18Bと、一対の爪18A,18Bを開閉駆
動する爪駆動シリンダ20A,20Bとを備え、爪18
A,18Bの開閉によって対象物を把持又は開放する爪
ユニット14を有するように構成する。そして一対の爪
18A,18Bのそれぞれは、他方の爪の動きによって
制約されずに互いに独立して移動可能となしておく。そ
のために、一対の爪駆動シリンダ20A,20Bを設け
て一方の爪駆動シリンダ20Aのピストンロッド26A
とともに爪18Aを移動させ、他方の爪駆動シリンダ2
0Bのシリンダ本体22Bとともに爪18Bを移動させ
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はロボットハンドに
関し、特にマンドレルから加硫後のホースを抜き取るホ
ース抜取り用等として好適なロボットハンドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2次元的若しくは3次元的に回曲
した曲り形状のゴムホースが自動車用ホースその他の用
途に広く用いられている。この種曲り形状のゴムホース
は、従来次のようにして製造していた。即ち、製品に対
応した曲り形状をなすマンドレルを多数集合状態で取付
基体に取付固定し、そして各マンドレルに対して直管状
に成形された未加硫のゴムホースを差し込み装着した上
で、全体を加硫炉の内部に搬入して所定時間加熱加硫
し、その後これを加硫炉から取り出して、各マンドレル
から加硫後のゴムホースを抜き取り、曲り形状のゴムホ
ースを得るようにしていた。
【0003】而して従来にあっては、加硫後のゴムホー
スをマンドレルから抜き取る作業を作業者が人手により
行っていた。しかしながらこの作業は、加硫炉近くの高
温の作業環境下で行わなければならない大変な作業であ
り、特に夏場においては過酷な作業となっていた。この
ようなことから、本出願人は加硫後のゴムホースをマン
ドレルから機械的に抜き取るために用いることのできる
ロボットハンドを提案している(特開平7−29978
4)。
【0004】図8はその一例を示している。図8におい
て200はロボットハンドで、一対の爪ユニット202
−1,202−2を有している。各爪ユニット202−
1,202−2は、図9に示しているように開閉可能な
一対の爪204A,204Bと、その駆動装置としての
爪駆動シリンダ206を有している。
【0005】爪駆動シリンダ206は一対の爪204
A,204Bに共通のものでシリンダ本体208と、そ
の内部において図中上下に摺動可能に嵌合されたピスト
ン210と、そのピストン210から下向きに突き出し
たピストンロッド212とを有している。ピストンロッ
ド212には一対のラックギヤ214が設けられてお
り、これらラックギヤ214が、ハウジング216内部
に回転可能に配設された一対のピニオンギヤ218に噛
み合わされている。
【0006】一対のピニオンギヤ218のそれぞれはま
た、ハウジング216内部において、一対の爪204
A,204Bのそれぞれの上端部に設けられたラックギ
ヤ220に噛み合っている。これら爪ユニット202−
1,202−2の場合、爪駆動シリンダ206のピスト
ンロッド212が図9中上下に進退駆動されると、ラッ
クギヤ214,ピニオンギヤ218,ラックギヤ220
の噛み合いに基づいて、一対の爪204A,204Bの
それぞれが同時にガイドロッド222の案内の下に図中
左右方向に開閉運動する。即ち一対の爪204A,20
4Bのそれぞれが、図9中中心線Xに対して同時に同じ
距離だけ接近又は離間して開閉運動する。そしてその閉
動作によって対象物を把持し、また開動作に基づいて対
象物を開放する。
【0007】図8に示しているように、一対の爪ユニッ
ト202−1,202−2のそれぞれは軸224の回り
に回転運動可能、即ちそれぞれの爪ユニット202−
1,202−2が傾動可能な状態で支持部材226によ
り支持されている。これら一対の爪ユニット202−
1,202−2はまた、各端部が軸228を介して一対
の爪ユニット202−1,202−2のそれぞれに相対
回転可能に連結された連結リンク230を含む平行運動
機構232、即ち相対する2辺が平行四辺形を形成する
平行運動機構232により互いに連結されており、一対
の軸224の一方が駆動モータ234により回転駆動さ
れると、一対の爪ユニット202−1,202−2のそ
れぞれが平行運動機構232の作用で同時に且つ互いに
平行を維持しながら、図10に示しているように全体が
傾動運動する(一対の爪ユニット202−1と202−
2との間のピッチ2Pを維持しながら)。
【0008】図11は以上のロボットハンド200を用
いて、取付基体236に取り付けられた多数のマンドレ
ル238から加硫後の曲り形状をなすゴムホース240
を抜き取る際の様子を示したもので、図中(A)はマン
ドレル238及びゴムホース240が取付基体236に
対して直立する状態で設けられている場合を、また
(B)はマンドレル238及びゴムホース240が取付
基体236に対し傾いた状態で取り付けられている場合
を示している。
【0009】先ず図11(A)の場合、即ちマンドレル
238及びゴムホース240が取付基体236の取付面
から直立(直角に起立)している場合、一対の爪ユニッ
ト202−1,202−2を垂直に立ち下げた状態とし
ておくことで、マンドレル238からゴムホース240
を良好に抜き取ることができる。
【0010】また図11(B)に示すようにマンドレル
238及びゴムホース240が取付基体236の取付面
に対して傾いている場合、一対の爪ユニット202−
1,202−2を軸224の回りに傾動させることで、
支障なく傾いた状態のマンドレル238からゴムホース
240を抜き取ることができる。
【0011】尚ここでは一対の爪ユニット202−1,
202−2によって、ゴムホース240を一本おきに且
つ二本同時に抜き取るようにしている。これは一対の爪
ユニット202−1,202−2の配置ピッチ2Pをマ
ンドレル238の並びのピッチPまで小さくすることが
できないため、一本おきにゴムホース240を抜くよう
にしているのである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記に示
す従来のロボットハンド200の場合、爪ユニット20
2−1,202−2における一対の爪204A,204
Bのそれぞれが、互いに連動して且つ中心線Xに対し同
じ距離だけ接近又は離間して開閉運動するため、対象
物、即ちここではマンドレル238に嵌挿されたゴムホ
ース240が正しく中心線X上に位置していないと、爪
204A,204Bを閉じたときに何れか一方の爪20
4A又は204Bのみがゴムホース240に当るだけ
で、他方の爪204B又は204Aがゴムホース240
から離れたままとなり、このことによってゴムホース2
40に対するチャックミス、即ち抜取ミスが生じるとい
った問題が生じていた。
【0013】また従来のロボットハンド200の場合、
単一且つ共通の爪駆動シリンダ208によって一対の爪
204A,204Bのそれぞれを駆動するようになして
いるため、必然的に爪駆動シリンダ208として口径の
大きなものが必要となり、加えてハウジング216内部
に爪駆動シリンダ208の駆動力を一対の爪204A,
204Bに対して伝達する動力伝達機構を内蔵するた
め、駆動シリンダ208及びその周辺部分が大型化して
しまい、このことによって爪ユニット202を2つ連設
する場合において、その配置間隔(ピッチ2P)をある
程度大きくせざるを得ず、またその全体重量も重くなる
ため、1つのロボットハンド200に爪ユニット202
を2連に連設するのが限度であり、このため図11に示
しているようにマンドレル238からゴムホース240
を抜き取るに当って、その能率を十分に高めることがで
きないといった問題が生じていた。
【0014】また取付基体236上のマンドレル238
の配置ピッチPを定めるに当って、その配置ピッチP
を、ロボットハンド200における一対の爪ユニット2
02−1,202−2の配置間隔に適合させなければな
らないが、その際一対の爪ユニット202−1,202
−2の配置間隔が広いために、マンドレル238の配置
に際して大きく制約を受けるといった問題が生じてい
た。
【0015】以上ホース抜取り用のロボットハンドを例
として説明したが、同様の問題はその他の用途に用いら
れるロボットハンドにおいても生じる。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のロボットハンド
はこのような課題を解決するために案出されたものであ
る。而して請求項1のものは、開閉可能な一対の爪と該
一対の爪を開閉駆動する爪駆動装置とを備え、該爪の開
閉によって対象物を把持又は開放する爪ユニットを有し
ており、且つ該爪ユニットにおける該一対の爪が開閉ス
トローク200mm以内で開閉可能となしてあるととも
に、該一対の爪のそれぞれが他方の爪の動きによって制
約されずに互いに独立して移動可能となしてあることを
特徴とする。
【0017】請求項2のものは、請求項1において、前
記爪ユニットが、前記爪を支持する支持部材と、前記爪
駆動装置として各爪に対応する一対の爪駆動シリンダを
有しており、一方の爪駆動シリンダにおけるシリンダ本
体が前記支持部材に固定でそのピストンロッドが一方の
爪に固定される一方、他方の爪駆動シリンダにおけるシ
リンダ本体が該他方の爪に固定でそのピストンロッドが
前記支持部材に固定となしてあることを特徴とする。
【0018】請求項3のものは、請求項2において、前
記一方の爪に固定され、軸方向の進退により該一方の爪
を移動させる前記ピストンロッドが該一方の爪の移動案
内を行うガイドロッドを兼用していることを特徴とす
る。
【0019】請求項4のものは、請求項2,3の何れか
において、前記一対の爪駆動シリンダにおける各シリン
ダ本体が、前記爪の開閉方向における一方の同じ側に配
設してあることを特徴とする。
【0020】請求項5のものは、請求項1〜4の何れか
において、前記爪ユニットを3連若しくはそれ以上の複
数連に連設してあることを特徴とする。
【0021】請求項6のものは、請求項5において、前
記複数の爪ユニットが、相対する2つのリンクが平行四
辺形を形成する平行運動機構にて互いに連結されてお
り、各爪ユニットが互いに連動して且つ平行を維持しつ
つ軸回りに傾動可能となしてあることを特徴とする。
【0022】請求項7のものは、請求項1〜6の何れか
において、前記ロボットハンドがマンドレルから加硫後
のホースを抜き取るホース抜取り用のものであることを
特徴とする。
【0023】
【作用及び発明の効果】以上のように請求項1のもの
は、ロボットハンドとして必要な開閉ストローク200
mm以内で一対の爪が開閉可能となしてあり、且つ一対
の爪のそれぞれが他方の爪の動きによって制約されず互
いに独立して移動可能となしてあり、このことによっ
て、対象物を一対の爪の開閉によって把持或いは開放す
る際、その対象物が一対の爪の丁度中心位置に位置して
いなくても各爪によって支障なくその対象物を把持し、
その後これを開放することができる。
【0024】即ちこの請求項1のロボットハンドによれ
ば、対象物の位置が厳密に正しい位置に位置決めされて
いなくても、チャックミスを生じることなく良好にこれ
をチャック(把持)動作することができる。
【0025】請求項2のものは、一対の爪に対応して一
対の爪駆動シリンダを爪駆動装置として設け、そして一
方の爪駆動シリンダについてはシリンダ本体を支持部材
に固定且つピストンロッドを一方の爪に固定し、また他
方の爪駆動シリンダについてはシリンダ本体を他方の爪
に固定し、そのピストンロッドを支持部材に固定するよ
うになしたものである。
【0026】この請求項2のロボットハンドにおいて
は、一方の爪駆動シリンダにおけるピストンロッドが支
持部材に対して相対移動し、これとともに一方の爪が開
閉運動する。また他方の爪駆動シリンダは、シリンダ本
体が支持部材に対して相対移動し、これとともに他方の
爪が開閉運動する。そしてそれら一対の爪駆動シリンダ
の動作によって、各爪が互いの動きにより制約されるこ
となく、それぞれ独立して開閉運動することができる。
【0027】この場合において上記一方の爪に固定され
たピストンロッドを、その一方の爪の移動案内を行うガ
イドロッドを兼用させることができる(請求項3)。こ
のようにすることで必要な部材数を少なくすることがで
きる。
【0028】ここで上記一対の爪駆動シリンダにおける
シリンダ本体は、爪の開閉方向における一方の同じ側に
配設しておくことができる(請求項4)。このようにす
ることで、その反対側においてシリンダ本体が位置する
ことにより他の部材と干渉する問題を回避することがで
きる。
【0029】本発明においては、爪ユニットを3連若し
くはそれ以上の複数連に連設しておくことができる(請
求項5)。これによって対象物を同時に把持する際、従
来に増して能率高くこれを行うことができる。
【0030】この場合において複数の爪ユニットは、相
対する2つのリンクが平行四辺形を形成する平行運動機
構にて互いに連結しておき、それらを互いに連動して且
つ平行維持しながら軸回りに傾動可能となすことができ
る(請求項6)。このようになした場合、対象物が傾い
ている場合においても支障なく各爪ユニットによって同
時にそれらを把持動作することができる。
【0031】上記説明から明らかなように、本発明は特
にマンドレルから加硫後のホースを抜き取るホース抜取
り用のロボットとして好適に適用可能なものである(請
求項7)。
【0032】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は本例のロボットハンド
で爪ユニット14−1,14−2,14−3が3連に連
設され、それらが吊持部材12によって吊持されてい
る。
【0033】図2に爪ユニット14−1,14−2,1
4−3における爪の開閉機構が具体的に示してある。図
2において、16は吊持部材12により吊持されたプレ
ート状の支持部材であって、この支持部材16に対し一
対の爪18A,18Bが開閉可能に支持されている。即
ち一対の爪18A,18Bのそれぞれが、中心線Xに対
しそれぞれ接近・離間可能に支持部材16により支持さ
れている。
【0034】この支持部材16には、各爪18A,18
Bに対応して爪駆動シリンダ20A,20Bが取り付け
られている。上側の爪駆動シリンダ20Aは、一対の固
定ロッド24によりシリンダ本体22Aが支持部材16
に固定されており、そしてピストンロッド26Aの先端
部が一方の爪18Aに固定されている。
【0035】即ち爪駆動シリンダ20Aは、シリンダ本
体22Aが支持部材16に対し固定で、そのピストンロ
ッド26Aが支持部材16に対し図中左右方向に相対移
動する。従って爪18Aは、爪駆動シリンダ20Aにお
けるピストンロッド26Aの左右方向の相対移動によっ
て図中左右方向に進退運動、即ち開閉運動する。
【0036】ここでピストンロッド26Aは、支持部材
16に設けられたガイドブッシュ32の内部を左右方
向、即ち軸方向に摺動可能に挿通しており、かかるピス
トンロッド26Aが爪18Aの移動案内をなすガイドロ
ッドも兼ねている。
【0037】支持部材16にはまた、爪18Bに対応し
た今一つの爪駆動シリンダ20Bが固定されている。こ
の爪駆動シリンダ20Bは、そのピストンロッド26B
の先端が支持部材16に固定されており、そしてシリン
ダ本体22Bが他方の爪18Bに固定されている。
【0038】従って爪駆動シリンダ20Bが伸縮動作す
ると、シリンダ本体22Bが支持部材16に対し接近及
び離間運動し、これとともに他方の爪18Bが、支持部
材16に対し図中左右方向に接近又は離間運動する。即
ち爪18Bが開閉運動する。
【0039】この爪18Bにはガイドブッシュ28が設
けられており、そのガイドブッシュ28が、固定ロッド
24に摺動可能に嵌合されている。即ち上下一対の固定
ロッド24の内、下側の固定ロッド24は爪18Bの移
動案内をなすガイドロッドを兼ねている。
【0040】爪18Bにはまた、爪駆動シリンダ20B
の下側において上下一対のガイドブッシュ30が設けら
れており、これらガイドブッシュ30が、支持部材16
に固定のガイドロッド32に摺動可能に外嵌している。
爪18Bは開閉運動を行う際、それらガイドロッド32
によっても移動案内される。尚、固定ロッド24及びガ
イドロッド32は、爪18Bを支持する働きもなしてい
る。
【0041】上記爪18Aにおいてもガイドブッシュ3
0が設けられており、それらガイドブッシュ30におい
て、ガイドロッド32に対し開閉方向(図中左右方向)
に摺動可能に嵌合されている。そしてガイドロッド32
に対するガイドブッシュ30の嵌合に基づいて、爪18
Aが開閉運動の際にそれらガイドロッド32によって移
動案内される。
【0042】図1に示す3つの爪ユニット14−1,1
4−2,14−3は、連結プレート34によって互いに
連結されている。ここで連結プレート34は、各爪ユニ
ット14−1,14−2,14−3の支持部材16に設
けられた軸36を介して、それらの支持部材16に対し
相対回転可能に連結されている。
【0043】尚、図1に示しているように真ん中の爪ユ
ニット14−2は真直ぐ直線状に下向きに垂下してお
り、また図中左右一対の爪ユニット14−1,14−3
は、それぞれ下端の把持部が真ん中の爪ユニット14−
2側に向って折れ曲った形をなしている。
【0044】ここで下端の把持部における左右方向の間
隔(ピッチ)Pは50mmとされており、従って右端の
把持部と左端の把持部との間隔2Pは100mmとされ
ている。即ちここでは図10に示す従来のロボットハン
ド200における2つの爪ユニット202の把持部の間
隔2P内に3つの把持部が位置していることになる。
【0045】3つの爪ユニット14−1,14−2,1
4−3はまた、各支持部材16の上端部、即ち軸36よ
りも上側の位置において連結プレート38により互いに
連結されている。ここで連結プレート38は、各支持部
材16に設けられた軸40を介し支持部材16に対し各
連結部分において相対回転可能に連結されている。
【0046】即ち3つの爪ユニット14−1,14−
2,14−3は、互いに相対する2辺が平行四辺形をな
す平行運動機構50を介して互いに連結されている(軸
36と軸40は図1において左右方向に互いに等しい間
隔で配置されており、また軸36と軸40との上下方向
の間隔も、各爪ユニット14−1,14−2,14−3
ごとに等しい間隔とされている)。
【0047】図1及び図2に示しているように、吊持部
材12には各爪ユニット14−1,14−2,14−3
を傾動させる共通の駆動装置としての駆動モータ42が
取り付けられており、その駆動モータ42によって、図
1中真ん中の軸40が回転駆動されるようになってい
る。そしてその軸40の回転駆動によって3つの爪ユニ
ット14−1,14−2,14−3が、それぞれ同時に
且つ互いに平行を維持しながら傾動させられる。
【0048】次に本例のロボットハンド10の作用を説
明する。本例のロボットハンド10においては、一対の
爪駆動シリンダ20A,20Bがそれぞれ爪18A,1
8Bに直結されており、それら爪駆動シリンダ20A,
20Bの作動によって各爪18A,18Bが図2中左右
方向に開閉運動させられる。
【0049】詳しくは、図3に示しているように一方の
爪駆動シリンダ20Aが作動すると、その爪駆動シリン
ダ20Aにおけるピストンロッド26Aが支持部材16
に対し図中左右方向に進退移動し、これとともにそのピ
ストンロッド26Aの先端部に固定された一方の爪18
Aが図中左右方向に進退移動する。
【0050】また他方の爪駆動シリンダ20Bが作動す
ると、そのシリンダ本体22Bが支持部材16に対し図
中左右方向に進退移動し、これとともにそのシリンダ本
体22Bの固定された爪18Bが、支持部材16に対し
図中左右方向に進退移動する。
【0051】本例のロボットハンド10の場合、各爪ユ
ニット14−1,14−2,14−3における一対の爪
18A,18Bのそれぞれが、互いに他方の移動に制約
されずに独立して開閉運動する。この結果、図4に示し
ているように把持すべき対象物(ここでは後述のマンド
レル46に嵌挿された加硫後のゴムホース48)が一対
の爪18A,18Bの開閉中心に位置しているときに
は、一対の爪18A,18Bのそれぞれが同じ距離だけ
同時に閉運動し、ゴムホース48を正しく把持し、その
後全体が図4中上方向に後退することによって、これを
マンドレル46から抜き取ることができる。
【0052】一方図5に示しているようにマンドレル4
6及びゴムホース48が中心線Xから外れた位置に位置
している場合においても、各爪18A,18Bは必要な
距離だけ閉方向に前進運動し、ゴムホース48を中心線
Xから外れた位置において正しくこれを把持し、マンド
レル46から抜き取ることができる。
【0053】本例のロボットハンド10は、図6(A)
に示しているようにマンドレル46が取付基体44から
直立している場合、即ちその取付面に対してマンドレル
46が直角に取り付けられている場合、各爪ユニット1
4−1,14−2,14−3を吊持部材12から真直ぐ
下向きに延ばした状態としておくことで(図7(I)参
照)、各マンドレル46のゴムホース48を良好に把持
し且つこれを抜き取ることができる。
【0054】また一方、図6(B)に示しているように
マンドレル46が取付基体44に対し傾斜姿勢で取り付
けられている場合、各爪ユニット14−1,14−2,
14−3を傾斜姿勢とすることで(図7(II)参照)、3
つの爪ユニット14−1,14−2,14−3によって
3本の且つ並びのゴムホース48を同時に支障なく抜き
取ることができる。
【0055】以上のように本例のロボットハンド10に
おいては、把持すべき対象物、即ちこの例ではゴムホー
ス48が一対の爪18A,18Bの丁度中心位置に位置
していなくても、支障なくそのゴムホース48を把持
し、マンドレル46から抜き取ることができる。即ちゴ
ムホース48が厳密に正しい位置に位置決めされていな
くても、抜取ミスを生じることなく良好にこれを把持
し、マンドレル46から抜き取ることができる。
【0056】また本例のロボットハンド10は3つの爪
ユニット14−1,14−2,14−3を有しており、
且つそれぞれの配置間隔がマンドレル46、即ちゴムホ
ース48の配置ピッチPと同等であるため、高能率でゴ
ムホース48を把持し、マンドレル46から抜き取るこ
とができる。これによりゴムホース48の生産性を従来
に増して高めることができる。
【0057】加えてそのゴムホース48が直立姿勢であ
る場合であっても、更にはまた傾斜姿勢である場合であ
っても、良好にその抜取動作を行うことができる。
【0058】また本例においては、一方の爪駆動シリン
ダ20Aにおけるピストンロッド26Aが、爪18Aの
ガイドロッドも兼ねているため、必要な部材数を少なく
することができる。
【0059】更にまた、一対の爪駆動シリンダ20A,
20Bにおけるシリンダ本体22A,22Bが、爪18
A,18Bの開閉方向における一方の同じ側に配設して
あるため、その反対側においてシリンダ本体22A,2
2Bが位置することで他の部材と干渉する問題を回避す
ることができる。
【0060】更に本例においては、各爪18A,18B
に対応して爪駆動シリンダ20A,20Bを設けている
ため、それぞれの爪駆動シリンダ20A,20Bにおけ
るシリンダ本体22A,22Bをコンパクトに構成する
ことができ、更にまたその周辺部分の構造もコンパクト
化し得て、これにより従来実現できなかった3つの爪ユ
ニット14−1,14−2,14−3を1つのロボット
ハンド10に且つ狭い間隔Pで具備することができる。
【0061】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明のロボットハンド
は、上記のように加硫後のゴムホース48を把持し、マ
ンドレル46から抜き取るためのものとして好適に適用
可能であるが、他の様々な目的のためのロボットハンド
として適用することも可能であるなど、本発明はその主
旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構
成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるロボットハンドの正面
図である。
【図2】同じ実施例のロボットハンドにおける爪の開閉
機構を示す図である。
【図3】図2の爪ユニットを閉じた状態で示す図であ
る。
【図4】同じ実施例のロボットハンドの対象物が中心位
置にある場合の作用説明図である。
【図5】同じ実施例のロボットハンドの対象物が中心位
置から外れた位置にある場合の作用説明図である。
【図6】同じ実施例のロボットハンドによってゴムホー
スを把持し抜き取る際の作用説明図である。
【図7】図6(A),(B)におけるロボットハンドの
状態を拡大して詳しく示す図である。
【図8】従来のロボットハンドの一例を示す図である。
【図9】図8のロボットハンドにおける爪の開閉機構を
示す図である。
【図10】図8のロボットハンドを傾動させた状態で示
す図である。
【図11】図8のロボットハンドにてゴムホースを把持
し抜き取る際の作用説明図である。
【符号の説明】
10 ロボットハンド 14−1,14−2,14−3 爪ユニット 16 支持部材 18A,18B 爪 20A,20B 爪駆動シリンダ 22A,22B シリンダ本体 26A,26B ピストンロッド 46 マンドレル 48 ゴムホース 50 平行運動機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能な一対の爪と該一対の爪を開閉
    駆動する爪駆動装置とを備え、該爪の開閉によって対象
    物を把持又は開放する爪ユニットを有しており、且つ該
    爪ユニットにおける該一対の爪が開閉ストローク200
    mm以内で開閉可能となしてあるとともに、該一対の爪
    のそれぞれが他方の爪の動きによって制約されずに互い
    に独立して移動可能となしてあることを特徴とするロボ
    ットハンド。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記爪ユニットが、
    前記爪を支持する支持部材と、前記爪駆動装置として各
    爪に対応する一対の爪駆動シリンダを有しており、一方
    の爪駆動シリンダにおけるシリンダ本体が前記支持部材
    に固定でそのピストンロッドが一方の爪に固定される一
    方、他方の爪駆動シリンダにおけるシリンダ本体が該他
    方の爪に固定でそのピストンロッドが前記支持部材に固
    定となしてあることを特徴とするロボットハンド。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記一方の爪に固定
    され、軸方向の進退により該一方の爪を移動させる前記
    ピストンロッドが該一方の爪の移動案内を行うガイドロ
    ッドを兼用していることを特徴とするロボットハンド。
  4. 【請求項4】 請求項2,3の何れかにおいて、前記一
    対の爪駆動シリンダにおける各シリンダ本体が、前記爪
    の開閉方向における一方の同じ側に配設してあることを
    特徴とするロボットハンド。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記爪
    ユニットを3連若しくはそれ以上の複数連に連設してあ
    ることを特徴とするロボットハンド。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記複数の爪ユニッ
    トが、相対する2つのリンクが平行四辺形を形成する平
    行運動機構にて互いに連結されており、各爪ユニットが
    互いに連動して且つ平行を維持しつつ軸回りに傾動可能
    となしてあることを特徴とするロボットハンド。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて、前記ロ
    ボットハンドがマンドレルから加硫後のホースを抜き取
    るホース抜取り用のものであることを特徴とするロボッ
    トハンド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009006460A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Mitsubishi Electric Corp ロボットハンド
JP2009012119A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Akebono Brake Ind Co Ltd ロボットハンド
CN105666786A (zh) * 2016-01-28 2016-06-15 三进光电(苏州)有限公司 嵌件抓取装配机构及嵌件抓取台

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