JP2003094318A - 水晶複合板の薄板化方法 - Google Patents

水晶複合板の薄板化方法

Info

Publication number
JP2003094318A
JP2003094318A JP2001288683A JP2001288683A JP2003094318A JP 2003094318 A JP2003094318 A JP 2003094318A JP 2001288683 A JP2001288683 A JP 2001288683A JP 2001288683 A JP2001288683 A JP 2001288683A JP 2003094318 A JP2003094318 A JP 2003094318A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composite plate
honing
quartz
flat
thinning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001288683A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Nishihara
和成 西原
Hirobumi Tajika
博文 多鹿
Satoshi Ouchi
智 大内
Takeshi Yamamoto
毅 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001288683A priority Critical patent/JP2003094318A/ja
Publication of JP2003094318A publication Critical patent/JP2003094318A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2枚の水晶単板を貼り合わせた水晶複合板4
において、接合界面のずれによる感度低下のない、かつ
その加工後の主表面にピットが無く電極パターン形成時
に断線が発生しない薄板化加工方法を提供することを目
的とする。 【解決手段】 少なくとも2枚以上の所定の板厚の水晶
単板素材を互いに面対向させて平坦度を確保して直接接
合した水晶複合板4を、その両面を片面ずつ平面ホーニ
ング加工により仕上げ面粗さが平均表面粗さで3nm以
下になるように平面加工する水晶複合板4の薄板化方法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種センサやアクチ
ュエータなどに用いられる水晶複合板の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】角速度センサや加速度センサに使用され
る水晶複合板は、図5(a)および(b)に示すよう
に、2枚の水晶単板31および32を面対向で重ね合わ
せ、この状態で加熱を行うことにより接合界面33とな
る両者の当接部に介在していた水分が拡散し、この部分
においては酸素原子を仲介とする原子間結合が行われ、
両方の水晶単板31および33が直接接合される。この
ように直接接合した水晶複合板34の表裏面を遊離砥粒
を用いる研磨加工や固定砥粒を用いる研削加工により薄
く加工することにより、例えば共振周波数の調整を行う
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において問
題となるのは、この水晶複合板の感度が低下してしまう
ということであった。すなわち、この水晶複合板は上述
したようにセンサやアクチュエータとして活用されるも
のであり、このように水晶単板31および32を直接接
合させて、その分極軸を反転させることにより2倍の感
度が得られるようにしているものである。この水晶複合
板は、平坦度などの厚み精度と、さらに分極軸が反転す
る接合界面33が。接合された2枚の水晶単板31およ
び32の中央になるように加工することが重要である。
【0004】そのため、薄板化加工方法として、従来の
研磨加工では平坦度を考慮すると両面から同時に加工す
る両面研磨法が有利であるが、図5(a)に示すように
直接接合した水晶複合板の反りや研磨時に上下面の加工
レートの差により接合界面33が2枚の水晶単板31お
よび32の中央からずれることになる。それに対し、図
5(b)に示すように固定砥粒を用いる研削加工では、
水晶複合板の一方の面を基準面として他方を加工し、次
に逆の加工を行うことにより比較的容易に接合界面33
を2枚の水晶単板31および32の中央に維持しながら
加工することが可能である。しかし、研削加工時の加工
ダメージが大きく、加工後の水晶複合板の反りが大き
く、最悪の場合割れが発生することになる。
【0005】さらに生産性を考慮すると水晶複合板はサ
イズが大きい方が良いが薄板化できる厚みに限界があ
る。安定した量産性を考慮した場合、3インチの水晶単
板では現在150μm程度が限界であり、4インチ、6
インチとサイズが大きくなるにつれて薄板化の限界厚み
は厚くなっていく。また、薄板化厚みを重視すると水晶
単板の大きさには制限が生じ、ウエハサイズは小さくな
らざるを得ず量産性が低下する。例えば厚みを50μm
まで薄板化する場合、ウエハサイズは10mm角程度が
限界である。
【0006】そこで本発明は、3インチ以上のウエハサ
イズで直接接合した水晶複合板の接合界面35を所定の
位置に維持しながら研磨加工や研削加工での限界厚みま
で薄板化し、かつ高い平坦度で平面ホーニング加工する
水晶複合板の薄板化方法を提供し、水晶複合板の感度を
高めることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、所定の板厚の水晶単板を互いに面対向させて
直接接合した水晶複合板を、その両面を片面ずつ平面ホ
ーニング加工により仕上げ面粗さが平均表面粗さで3n
m以下になるように平面加工する水晶複合板の薄板化方
法であり、平均仕上げ面粗さが3nm以下にすることに
よりその表面に断線の心配の無い薄い電極パターンを形
成することが容易になるという作用を有する。さらに、
その平均仕上げ面粗さが3nm以下とほぼ鏡面に近いた
め、加工後の水晶複合板の機械的強度が高く取り扱いが
容易であり、また150μm以下の薄板化も容易に可能
となる作用を有する。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、台金上に棒状砥粒層が等間隔に
放射状に配置され、かつ固着された平面ホーニング加工
用砥石により水晶複合板の回転中心が前記棒状砥粒層の
中点と一致するように平面ホーニング加工する水晶複合
板の薄板化方法であり、平面ホーニング加工用砥石の中
央部と外周部との水晶複合板に対する周速差を解消し、
その結果、加工後の平坦度を高く維持できる作用を有す
る。さらに平面ホーニング加工用砥石の棒状砥粒層の偏
磨耗を防止する作用も有する。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、平面ホーニング加工時の水晶複
合板の回転方向および回転数が平面ホーニング加工用砥
石の回転方向および回転数と同じである水晶複合板の薄
板化方法であり、請求項2に記載の発明と同じ作用を有
すると同時に、水晶複合板の平面ホーニング砥石に対す
る内周側と外周側との相対速度を同一にすることができ
るため、内周側と外周側との除去量を同一にでき、厚み
精度の良好な水晶複合板を提供できる作用も有する。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、直接接合した接合界面に対し平
行にかつ互いの厚みが同じになるように平面加工する水
晶複合板の薄板化方法であり、水晶複合板の接合界面を
2枚の水晶単板の所定の位置に維持しながら加工が可能
であるため、センサなどに応用する場合、最も感度が高
くなる接合界面が2枚の水晶単板の中央に位置するよう
に加工することが容易になるという作用を有する。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、平面ホーニング加工前に水晶複
合板の両面を研磨加工または研削加工する水晶複合板の
薄板化方法であり、平面ホーニング前の厚み調整時間を
短縮できる作用を有する。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、砥粒径の異なる2種類以上の平
面ホーニング加工用砥石により砥粒径の粗い順序で平面
ホーニング加工する水晶複合板の薄板化方法であり、よ
り細かな砥粒を用いた平面ホーニング加工用砥石を最後
に用いることにより仕上げ表面粗さが平均表面粗さで1
nm程度までさらに改善できる作用を有する。
【0013】また、請求項7に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、平面ホーニング加工用砥石が毎
分200回転以上であり、かつ水晶複合板への加工圧が
50N以上で平面ホーニング加工する水晶複合板の薄板
化方法であり、所定の仕上げ表面粗さまで加工する時間
をより短縮できる作用を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
一実施の形態における水晶複合板の薄板化方法について
図1から4を用いて説明する。
【0015】図1(a)〜(g)は本発明による水晶複
合板の薄板化方法の一例を示す説明図、図2は本発明に
よる加工時の水晶複合板と平面ホーニング加工用砥石と
の配置を示す構成図、図3は本発明による薄板化方法に
よる水晶複合板の仕上げ面粗さ(平均面粗さRa)の推
移を示す図、図4は本発明による薄板化方法に使用する
平面ホーニング加工機の一例を示す模式図である。
【0016】1および2は直接接合前の水晶単板、3は
接合界面、4は直接接合後の水晶複合板、12は水晶複
合板固定用の治具、Pは加工時の水晶複合板にかける加
工圧、OおよびO1はそれぞれ平面ホーニング加工用砥
石および被加工物である水晶複合板4の回転中心、R1
はOから棒状砥粒層173までの距離、R2は棒状砥石
173の長さの1/2または水晶複合板4の回転半径、
T1およびT2は平面ホーニング加工後の水晶単板1お
よび2の厚み、11は棒状砥粒層173間に充填されて
いる間隙材、161は装置コラム、162はベッド、1
63はガイドレール、164はスライド、165は昇降
用モータ、166は主軸ヘッド、167は主軸、168
は主軸ヘッド回転用モータ、169は被加工物固定用の
チャック、170はテーブル、171は台金、172は
研削液の供給口、173は超砥粒層、174は被加工
物、175は研削液、をそれぞれ示している。
【0017】まず初めに図1(a)に示すように、表面
を平滑にかつ洗浄した水晶単板1および2を準備する。
このとき、おのおのの水晶単板1および2の平行度およ
び平坦度は良好であることがセンサ等の感度ばらつきを
抑えるために望ましい。平行度、平坦度を重視する場合
は、遊離砥粒を用いる研磨加工では両面研磨方式が有効
である。固定砥粒を使用する研削加工では加工時のダメ
ージが大きいため最終仕上げが必要となる。
【0018】次に図1(b)および(c)に示すように
水晶単板1および2を重ね合わせ加熱を行う。このと
き、水晶単板1および2の接合面は表面粗さがある所定
の値以下となるように加工する必要がある。水晶のカッ
ト角にも依存するが、仕上げ面粗さが平均面粗さで少な
くとも2nm以下であることが望ましい。また、2枚の
水晶単板1および2の接合面にダストが混入すると接合
不良の原因となるため、重ね合わせ作業を行う環境とし
てはクリーンルームを使用することが望ましい。重ね合
わせの時点では2枚の水晶単板1およぶ2はファンデル
ワールス力により弱い力で結合されている。重ね合わせ
後に加熱することにより酸素原子を仲介とした原子間結
合が行われ強固な結合となりほとんどバルクと同等の強
度となる。高い加熱温度でこの結合が強固となるが、セ
ンサおよびアクチュエータとして機能させるためには水
晶の相転移温度である570℃以下が実用的である。
【0019】次に図1(d)、(e)に示すように水晶
複合板4の一方の水晶単板1の主面を被加工物用チャッ
ク169に固定し、その主面を基準として他方の主面を
平面ホーニング加工を行って厚みT1まで薄板化加工す
る。このとき、加工量が多い場合は研磨、研削加工など
により荒加工を行うことにより加工時間の短縮が可能で
ある。また、平面ホーニング加工用砥石は図2に示すよ
うに砥粒層173が棒状であり、平面ホーニング加工用
砥石の中心から砥粒層173が放射状に等間隔で配置さ
れたものを使用する。これは平面ホーニング加工時に水
晶複合板4と砥粒層173との界面で発生する切粉を排
除することにより水晶複合板4加工面への線傷を防止し
仕上げ面粗さを向上させるためである。
【0020】また、放射状に配置した砥粒層173の間
隙には間隙材11が充填されている砥石を使用してもよ
い。このとき、間隙材11の主面と棒状砥粒層主面の高
さの差が所定の値となるように制御すべきであり、少な
くとも棒状砥粒層173の主面が間隙材11の主面より
高く、かつその高さの差が5mm程度までとすべきであ
る。これは、棒状砥粒層173と間隙材11の主面との
差が小さいと水晶複合板4への平面ホーニング時の接触
面積が増大し、ハイドロプレーニング現象による動圧効
果で棒状砥粒層173に水晶複合板4が接触しなくな
り、その結果、加工が進行しなくなる現象を防止するた
めである。
【0021】また、棒状砥粒層173の主面と間隙材1
1との主面との差を5mm以下と制限したのは、平面ホ
ーニング加工時の加工面への研削液175の浸透を考慮
してのことである。
【0022】さらに、加工後の水晶複合板4の平坦度を
高く維持するためには、平面ホーニング加工時に水晶複
合板4と平面ホーニング加工用砥石との配置に注意が必
要である。その配置について図2を用いて説明する。1
2は被加工物である水晶複合板4、OおよびO1はそれぞ
れ平面ホーニング加工用砥石および水晶複合板4の加工
時の回転中心を示している。通常、平面ホーニング加工
用砥石は研削液175の浸透を考慮してその中央に半径
R1の研削液だまりを設けている。平面ホーニング加工時
にはOを回転中心として平面ホーニング加工用砥石が所
定の回転数で回転し、この回転する平面ホーニング加工
用砥石に対しO1を回転中心とした水晶複合板4を所定の
回転数で回転させながら加工圧Pで押し付ける。加工量M
は加工圧をP、平面ホーニング加工用砥石と被加工物で
ある水晶複合板4との相対速度をV、加工時間をtとす
ると、 M=a×P×V×t aは定数 であらわされる。そのため、平面ホーニング加工時に水
晶複合板4にかかる加工圧が面内で均一であると仮定す
ると加工量は加工面の相対速度に依存することとなる。
特に図2に示すように平面ホーニング加工用砥石と被加
工物との加工時の位置関係が固定した加工方法ではその
位置関係が加工後の精度に大きく影響を及ぼす。
【0023】平面ホーニング加工時には平面ホーニング
加工用砥石および水晶複合板4はそれぞれ所定の回転数
で回転するため、平面ホーニング加工用砥石と被加工物
である水晶複合板4との相対速度差が最も大きくなるの
は平面ホーニング加工用砥石に対し最外周部分であるA
点と最内周部分であるB点である。このA点とB点におい
て平面ホーニング加工用砥石と水晶複合板4との相対速
度が同一となるように加工条件を設定する必要がある。
【0024】棒状砥粒層173の長さを2R2とし、水晶
複合板4の回転中心O1が棒状砥粒層173の中点にある
と仮定し、平面ホーニング加工用砥石の回転数をWr、水
晶複合板4の回転数をXrとすると、外周部A点での相対
速度ベクトルVoutは Vout=2π(R1+2R2)・Wr+2πR2・Xr 内周部B点での相対速度ベクトルVinは Vin=2πR1・Wr+2πR2・Xr ここで、平面ホーニング加工用砥石と水晶複合板4の回
転数WrおよびXrが同一であり、かつ回転方向が同一であ
ると仮定すると外周部の相対速度ベクトルVoutと内周部
の相対速度ベクトルVinはそれぞれ Vout=Vin=2π(R1+R2)・Wr(またはXr) で同一となる。
【0025】従って、本発明による平面ホーニング加工
では被加工物である水晶複合板4の回転中心O1を平面ホ
ーニング加工用砥石の棒状砥粒層173の中点に配置
し、かつ加工時の平面ホーニング加工用砥石および被加
工物である水晶複合板4の回転数と回転方向は同一にし
て加工することにより3インチウエハサイズにて加工後
の平坦度を1μm以下とすることを可能とした。
【0026】次に上記条件にて平面ホーニング加工を実
際に行い、その加工特性を図3に示す。水晶複合板4の
サイズは3インチウエハを用い、前処理としてGC(Si
C)遊離砥粒による研磨加工とSD(人造ダイヤモンド)
固定砥粒による研削加工をしたものを用いた。50N〜
100Nの加工圧Pでわずか3分程度の平面ホーニング
加工により仕上げ面粗さ5nm以下となり、さらに加工
を継続することにより平均表面粗さが3nm以下となっ
たところで前処理が原因と思われるピット状の凹部が消
滅した。ピット状の凹部は、後の工程にて電極パターン
などを形成する際に断線の原因となるため、本発明によ
る薄板化加工方法では平面ホーニング加工により仕上げ
面粗さを平均面粗さで3nm以下まで加工することによ
り断線による不良を解消することが可能である。
【0027】仕上げ面粗さをさらに向上する方法として
2つの方法がある。1つは上記工程に使用した平面ホー
ニング加工用砥石よりもさらに細かい粒度の砥粒を使用
した平面ホーニング加工用砥石で追加加工することであ
る。例えは#1500平面ホーニング加工用砥石の次に
#3000平面ホーニング加工用砥石で追加加工するこ
とにより仕上げ表面粗さは平均表面粗さで1nm以下に
加工することも可能である。仕上げ表面粗さの限界値は
表面粗さの測定範囲と使用する測定器で決定するが、現
状0.1nm程度が限界であると思われる。
【0028】仕上げ面粗さを向上する2つめの方法とし
て、平面ホーニング加工時の平面ホーニング加工用砥石
および水晶複合板4の回転数を高速にすることである。
これは砥粒軌跡を長くすることにより加工量の平均化を
考慮したものである。具体的には加工圧が50N以上で
回転数が200rpm以上に設定することにより加工時
間が数分で仕上げ面粗さを3nm以下にすることが可能
である。これは回転数を上げることにより仕上げ面粗さ
が3nm以下となる加工時間を短縮できるが、現状90
0rpm以上では加工時の機械振動が大きくなるため回
転数の上限は900rpm以下に設定すべきである。
【0029】上記のように仕上げ面粗さを平均面粗さで
3nm以下とするために加工圧および回転数を上げるこ
とは効果があるが、製造工程の管理の観点から加工圧は
50〜100N程度、回転数は200〜900rpm程
度が望ましい範囲である。
【0030】次に図1(f)、(g)に示すように上記
工程で平面ホーニング加工した面を基準として他方の水
晶複合板4の主面を平面ホーニング加工を行い、厚みT
2まで薄板化加工を行う。このとき、T1とT2はそれ
ぞれに対向する主面を基準面として機械的に加工するた
め精度が高くかつ接合界面3に平行に加工することが可
能である。T1とT2との厚みの差を極力小さく抑える
ことによりセンサあるいはアクチュエータとして水晶複
合板4を使用する際の感度低下を抑えることが可能であ
る。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明は、2枚以上の所定
の板厚の水晶単板素材を互いに面対向させて平坦度を確
保して直接接合した水晶複合板を、その両面を片面ずつ
平面ホーニング加工により仕上げ面粗さが平均表面粗さ
で3nm以下になるように平面加工する水晶複合板の薄
板化方法であり、平面ホーニング加工を行う際に水晶複
合板の対向する主面を基準面として加工することにより
接合界面に平行にかつ直接接合した2枚の水晶単板の厚
みを同一にして加工することが可能であり、さらに平均
仕上げ面粗さを3nm以下とすることにより、感度低下
のない、また電極パターン形成時に断線の心配のない薄
板化した水晶複合板を提供できるという効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(g)本発明の実施の形態1における
水晶複合板の薄板化方法の工程説明図
【図2】同薄板化方法における平面ホーニング加工用砥
石に対する水晶複合板の配置を示す模式図
【図3】同薄板化方法における水晶複合板の加工特性を
示す特性図
【図4】同薄板化方法における平面ホーニング加工機を
示す模式図
【図5】(a),(b)従来の加工方法による水晶複合
板の一例を示す側面図
【符号の説明】
1、2 水晶単板 3 直接接合界面 4 水晶複合板 11 間隙材 12 水晶複合板 31,32 水晶単板 33 直接接合界面 161 装置コラム 162 ベッド 163 ガイドレール 164 スライド 165 昇降用モータ 166 主軸ヘッド 167 主軸 168 主軸ヘッド回転用モータ 169 被加工物固定用チャック 170 テーブル 171 台金 172 研削液供給口 173 超砥粒層 174 被加工物 175 研削液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大内 智 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山本 毅 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3C049 AA04 AA18 BA02 CA01 CB01 CB03 3C058 AA04 AA18 BA02 CA01 CB01 CB03 3C063 AA02 AB05 BA08 BB02 BG07 EE15 EE26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の板厚の水晶単板を互いに面対向さ
    せて直接接合した水晶複合板を、その両面を片面ずつ平
    面ホーニング加工により仕上げ面粗さが平均表面粗さで
    3nm以下になるように平面加工する水晶複合板の薄板
    化方法。
  2. 【請求項2】 台金上に棒状砥粒層が等間隔に放射状に
    配置され、かつ固着された平面ホーニング加工用砥石に
    より水晶複合板の回転中心が前記棒状砥粒層の中点と一
    致するように平面ホーニング加工する請求項1記載の水
    晶複合板の薄板化方法。
  3. 【請求項3】 平面ホーニング加工時の水晶複合板の回
    転方向および回転数が平面ホーニング加工用砥石の回転
    方向および回転数と同じである請求項2に記載の水晶複
    合板の薄板化方法。
  4. 【請求項4】 直接接合した接合界面に対し平行にかつ
    互いの厚みが同じになるようにその両面を平面ホーニン
    グ加工する請求項1記載の水晶複合板の薄板化方法。
  5. 【請求項5】 平面ホーニング加工前に水晶複合板の両
    面を研磨加工または研削加工する請求項1記載の水晶複
    合板の薄板化方法。
  6. 【請求項6】 砥粒径の異なる2種類以上の平面ホーニ
    ング加工用砥石により砥粒径の粗い順序で平面ホーニン
    グ加工する請求項1に記載の水晶複合板の薄板化方法。
  7. 【請求項7】 平面ホーニング加工用砥石が毎分200
    回転以上であり、かつ水晶複合板への加工圧が50N以
    上で平面ホーニング加工する請求項1記載の水晶複合板
    の薄板化方法。
JP2001288683A 2001-09-21 2001-09-21 水晶複合板の薄板化方法 Pending JP2003094318A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001288683A JP2003094318A (ja) 2001-09-21 2001-09-21 水晶複合板の薄板化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001288683A JP2003094318A (ja) 2001-09-21 2001-09-21 水晶複合板の薄板化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003094318A true JP2003094318A (ja) 2003-04-03

Family

ID=19111292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001288683A Pending JP2003094318A (ja) 2001-09-21 2001-09-21 水晶複合板の薄板化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003094318A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006281328A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kyocera Kinseki Corp 被加工物の製造方法
WO2022183957A1 (zh) * 2021-03-05 2022-09-09 江苏康瑞新材料科技股份有限公司 一种复合板、复合板毛化设备及制造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006281328A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kyocera Kinseki Corp 被加工物の製造方法
JP4532324B2 (ja) * 2005-03-31 2010-08-25 京セラキンセキ株式会社 被加工物の製造方法
WO2022183957A1 (zh) * 2021-03-05 2022-09-09 江苏康瑞新材料科技股份有限公司 一种复合板、复合板毛化设备及制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100511381B1 (ko) 국부평탄도를 향상시킨 반도체 웨이퍼 및 그 제조방법
US20090247050A1 (en) Grinding method for grinding back-surface of semiconductor wafer and grinding apparatus for grinding back-surface of semiconductor wafer used in same
EP2762272B1 (en) Wafer polishing apparatus and method
JPH08281550A (ja) 研磨装置及びその補正方法
WO2006054674A1 (ja) 砥石車
KR20110007087A (ko) 워크의 양두 연삭 장치 및 워크의 양두 연삭 방법
WO2000067950A1 (fr) Procedes et dispositifs correspondants permettant de meuler et de roder des surfaces doubles simultanement
TWI727490B (zh) 晶圓製造方法以及晶圓
WO2019146336A1 (ja) 単結晶4H-SiC成長用種結晶及びその加工方法
WO2020054811A1 (ja) ウェーハの鏡面面取り方法、ウェーハの製造方法、及びウェーハ
JP3909619B2 (ja) 磁気ディスク基板の鏡面加工装置及び方法
JP2000114216A (ja) 半導体ウェーハの製造方法
JPH10180624A (ja) ラッピング装置及び方法
JP3493208B2 (ja) 平坦な主面を持つ板の製造方法および、平行な二つの主面を持つ板の製造方法
WO2000047368A1 (fr) Disque de maintien de piece pour polissage, appareil de maintien de piece et procede de polissage de piece
JP2003094318A (ja) 水晶複合板の薄板化方法
JPWO2019172456A1 (ja) スペーサ、基板の積層体、基板の製造方法、及び磁気ディスク用基板の製造方法
JP2001232555A (ja) 平坦化方法
JPH0732252A (ja) ワーク自転型研削加工方法、ワーク自転型研削盤及びシリコンウェハ並びにセラミック基板
JP2003103460A (ja) 工作物表面を油溜りがある超仕上面に研削加工する方法及び装置
JP2000158306A (ja) 両面研削装置
JP2001138230A (ja) 基板の表裏面の研削方法およびそれに用いる研削装置
JP2001155331A (ja) 磁気ディスク用基板およびその研磨方法
WO2000024548A1 (fr) Dispositif de polissage et procede de fabrication de semi-conducteurs au moyen dudit dispositif
JP3007678B2 (ja) ポリッシング装置とそのポリッシング方法