JP2003094153A - 連続鋳造方法及び装置 - Google Patents

連続鋳造方法及び装置

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JP2003094153A
JP2003094153A JP2001287978A JP2001287978A JP2003094153A JP 2003094153 A JP2003094153 A JP 2003094153A JP 2001287978 A JP2001287978 A JP 2001287978A JP 2001287978 A JP2001287978 A JP 2001287978A JP 2003094153 A JP2003094153 A JP 2003094153A
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mold
continuous casting
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slab
powder
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JP2001287978A
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Takashi Kumei
隆 粂井
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】炭素含有量が0.08〜0.15%程度の中
炭素鋼の連続鋳造法において、パウダーに緩冷却パウダ
ーを用いた場合に生ずる鋳型と鋳片との間のギャップに
二次冷却水の散布によって発生する水蒸気が入り込むこ
とによって生ずる沸き立ちを防止し、沸き立ちに起因す
るパウダーの巻込みを防止する連続鋳造方法を提供す
る。 【解決手段】鋳型直下のノズル6と鋳型1との間にセラ
ミックファイバー製の堰8を配置する。堰8は油圧シリ
ンダー9により押し出され、鋳片4と接触してシール
し、水蒸気の上昇を阻止する。堰8が鋳片4との接触に
より損耗すると、その分油圧シリンダー9により押し出
され、鋳片4との接触を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、炭素含有量が0.
08〜0.20%程度の中炭素鋼の連続鋳造方法及び装
置に関する。
【0002】
【従来技術】鋼の連続鋳造は一般にタンディッシュから
溶鋼を鋳型内に注入して冷却しながら引き抜くことによ
って行われ、図1に示すように鋳型1に注入された溶鋼
2には溶鋼2の酸化防止と保温のためパウダー3が添加
される。このパウダーは図示するように鋳型1と、鋳片
4の凝固シェル4aとの間に流入して鋳型1と鋳片4と
の間の潤滑作用や鋳片の良好な表面性状を確保する作用
も行うが、炭素含有量が0.08〜0.20%程度の中
炭素鋼では凝固時にδ→γ変態を生じ、このときの体積
変化により鋳型と鋳片との間にパウダーの不均一流入を
招き易く、このため鋳片の表面性状が悪化し、最終製品
の表面品質にも悪影響を及ぼすことがあった。そこで上
述するような鋼種の中炭素鋼では、パウダーに鋳片の冷
却時の収縮を抑制するため緩冷却パウダーが用いられる
ことが多い。この緩冷却パウダーは、凝固時に結晶化し
易い成分としたもので、結晶化により鋳型とパウダー固
層間に図示するようにエアギャップ5が生じて鋳片から
鋳型への抜熱を低減させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】鋳型直下には図1に示
すように冷却水噴射ノズル6が配置され、該ノズル6よ
り二次冷却水が鋳片に散布されるようになっているが、
パウダーに緩冷却パウダーを用いると、上述するよう
に、鋳型とパウダー固層間にエアギャップを生ずるた
め、二次冷却水の散布に伴って発生する水蒸気がこのエ
アギャップを通って鋳型メニスカス部分に上昇し、沸き
立ちを生じがちである。沸き立った水蒸気に曝される溶
融パウダーは粘度が低下するなど物性の変化を生じて溶
鋼中に巻き込まれ易くなり、溶鋼中に巻き込まれたパウ
ダーの中には鋳型内で浮上分離することなく、そのまゝ
鋳片に残存して最終製品にスリーバー疵等を生じたり、
甚だしい場合には圧延時の板破断などの重大な問題を生
じる原因となる。そのため実操業においては、沸き立ち
が観察されると、鋳造速度を下げて二次冷却水量を減ら
していたため生産効率の低下を招いていた。
【0004】本発明は、炭素含有量が0.08〜0.2
0%程度の中炭素鋼の連続鋳造方法において、パウダー
に緩冷却パウダーを用いた場合に生ずる上記の問題を解
消しようとするもので、二次冷却水の水蒸気が鋳型と鋳
片との間に上昇して沸き立ちを生ずるのを防ぐ連続鋳造
方法及び装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題の解決手段】請求項1に係わる発明は、炭素含有
量が0.08〜0.20%程度の中炭素鋼の連続鋳造方
法において、鋳型と鋳型直下の二次冷却水を散布するノ
ズルとの間に耐火物よりなる堰を設置し、該堰を鋳片に
接触させて鋳片との間をシールした状態で連続鋳造を行
うことを特徴とする。
【0006】本発明によると、鋳片に二次冷却水を散布
することによって発生する水蒸気が鋳型とパウダー固層
間に生ずるエアギャップを通って上昇するのが防止され
る。本発明の堰は、鋳型の前後左右に配置し、鋳片を全
周においてシールするのが望ましい。本発明において、
堰に用いられる耐火物としては、例えば耐熱レンガ、セ
ラミックファイバーボード、ボロンナイトランド等が例
示される。
【0007】請求項2に係わる発明は、請求項1に係わ
る発明において、堰直下にブロワの吸込口を設けて水蒸
気を吸引排除することを特徴とする。本発明によると、
水蒸気が、鋳型と鋳片との間に入り込むのをより確実に
防止することができる。
【0008】請求項3に係わる発明は、請求項1に係わ
る発明を実施する装置に関するもので、炭素含有量が
0.08〜0.20%程度の中炭素鋼の連続鋳造装置に
おいて、鋳型と鋳型直下の二次冷却水を散布するノズル
との間に配置され、鋳片に向かって進退可能に設置され
る耐火物よりなる堰と、該堰を鋳片に向かって押し出す
押出手段とよりなることを特徴とする。
【0009】本発明によると、押出手段で堰を押出し、
鋳片に押し付けることにより鋳片との間がシールされ
る。押出手段はまた、鋳片との接触によって堰が損耗す
ると、その分堰を押出し、鋳片との接触状態を維持させ
る機能を行う。本発明で用いる押出手段としては、例え
ば油圧シリンダーやエアシリンダー、バネ等が例示され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図2は、図1に示す装置におい
て、鋳型1と鋳型直下の冷却水噴射ノズル6との間に切
削性のよい耐火レンガよりなる堰8を配置し、これを油
圧シリンダー9により押出して鋳片4に接触させ、鋳片
4との間をシールするようになっている。この堰8はセ
ラミックファイバーボードより構成され、鋳型1より引
出される鋳片4との接触によって損耗するが、損耗した
分だけ油圧シリンダー9により押出されることにより鋳
片4との接触状態を維持するようになっている。なお、
上記堰8は図の左右ばかりでなく、前後にも配置され、
鋳片4を全周においてシールするようになっている。図
3は、図2に示す装置において、堰直下の冷却水噴射ノ
ズル6との間に堰直下の水蒸気を吸引排除するブロワ
(図示省略)の吸込口11を設けたものである。
【0011】実施例 図2に示すように堰8を設けて実操業したときの沸き立
ちの有無を観察したところ、沸き立ちは認められなかっ
た。因みに図1に示すように堰を設けない従来法で実操
業したときの沸き立ちの発生率は9%であった。ここで
沸き立ちの発生率とは、単位時間当たりの沸き立ち時間
の割合を示す。
【0012】図4は、実施例と従来法での沸き立ちの発
生率の関係を示す。次に上記実施例により得られた製品
と従来法により得られた製品のそれぞれについてスリー
バー疵の有無について点検し、その発生率を調べた。結
果を図5に示す。ここでスリーバー疵の発生率とは、製
品の単位長さ当たりのスリーバー傷が発生した製品長さ
の割合を示す。
【0013】
【発明の効果】請求項1に係わる発明によると、炭素含
有量が0.08〜0.20%程度の中炭素鋼の連続鋳造
法において、堰を鋳片に接触させてシールすることによ
り、パウダーに緩冷却パウダーを用いた場合に生ずる鋳
型と鋳片との間のギャップに水蒸気が入り込むことによ
って生ずる沸き立ちを防止することができ、沸き立ちに
起因する溶融パウダーの溶鋼への巻き込みを防ぎ、パウ
ダーに起因する介在物欠陥を防止することができる。
【0014】請求項2に係わる発明によると、発生した
水蒸気がブロワで吸引排除されるため、沸き立ちをより
確実に防止することができる。請求項3に係わる発明に
よると、堰を鋳片に接触させ、堰が鋳片との接触により
損耗しても常に鋳片との接触を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来法で用いられる装置の断面図。
【図2】本発明方法で用いられる装置の断面図。
【図3】本発明方法で用いられる装置の別の例の断面
図。
【図4】従来法と実施形態での方法の沸き立ち発生率を
示すグラフ。
【図5】従来法と実施形態での方法の欠陥発生率を示す
グラフ。
【符号の説明】
1・・鋳型 2・・溶鋼 3・・パウダー 4・・鋳片 4a・・凝固シェル 5・・エアギャップ 6・・冷却水噴射ノズル 8・・堰 9・・油圧シリンダー 11・・吸込口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素含有量が0.08〜0.20%程度の
    中炭素鋼の連続鋳造方法において、鋳型と鋳型直下の二
    次冷却水を散布するノズルとの間に耐火物よりなる堰を
    設置し、該堰を鋳片に接触させて鋳片との間をシールし
    た状態で連続鋳造を行うことを特徴とする連続鋳造方
    法。
  2. 【請求項2】堰直下にブロワの吸込口を設けて水蒸気を
    吸引排除することを特徴とする請求項1記載の連続鋳造
    方法。
  3. 【請求項3】炭素含有量が0.08〜0.20%程度の
    中炭素鋼の連続鋳造装置において、鋳型と鋳型直下の二
    次冷却水を散布するノズルとの間に配置され、鋳片に向
    かって進退可能に設置される耐火物よりなる堰と、該堰
    を鋳片に向かって押し出す押出手段とよりなることを特
    徴とする連続鋳造装置。
JP2001287978A 2001-09-21 2001-09-21 連続鋳造方法及び装置 Withdrawn JP2003094153A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017187665A1 (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 Mkテクノコンサルティング株式会社 鋼の連続鋳造装置
CN107470574A (zh) * 2017-08-15 2017-12-15 东北大学 一种铝合金铸锭的高速半连续铸造装置及方法

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JPWO2017187665A1 (ja) * 2016-04-28 2018-09-06 Mkテクノコンサルティング株式会社 鋼の連続鋳造装置
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