JP2003094043A - 浄水器用カートリッジ及び浄水器 - Google Patents

浄水器用カートリッジ及び浄水器

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JP2003094043A JP2001289951A JP2001289951A JP2003094043A JP 2003094043 A JP2003094043 A JP 2003094043A JP 2001289951 A JP2001289951 A JP 2001289951A JP 2001289951 A JP2001289951 A JP 2001289951A JP 2003094043 A JP2003094043 A JP 2003094043A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な使用環境や稼動条件などに応じて、浄
水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制可能な浄水器及び浄
水器用カートリッジを提供すること。 【解決手段】 浄水器用カートリッジ21は、両端開口
した略円筒状の濾過部22と、濾過部22の両端開口を
閉塞する一対の上側蓋体31及び下側蓋体41とを備
え、一方の上側蓋体31には浄水流出口32aが設けら
れるとともに、他方の下側蓋体41には空洞部Sと導通
するリーク孔48a,48b,48cが設けられてい
る。また、空洞部Sの上端側には、銀担持活性炭50を
収容した銀イオン添加装置51が配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道水などを浄化
処理する浄水器、及び浄水器に交換可能に装着して用い
られる浄水器用カートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、上水道用水の水質悪化に伴い、浄
水場にて消毒のために加えられる塩素量が増大し、その
結果、水道水中の残留塩素による不快な味と臭いが顕著
な問題となっている。そのため、従来から、この水道水
中の残留塩素などを除去することを目的として、活性炭
や多孔質中空子フィルタ等の濾材を利用した浄水器が種
々提案されている。
【0003】この種の浄水器においては、その処理能力
を高いレベルに長時間維持するために定期的に濾材を交
換する必要があり、この交換作業を容易に実行できるも
のとして、濾材自体をカートリッジ化した浄水器用カー
トリッジが広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の浄水
器においては、水道水中の残留塩素の除去が行われるた
め、止水時に浄水器用カートリッジ内或いは浄水器用カ
ートリッジの下流側流路にて滞留する浄水中で、細菌等
が繁殖し易いという欠点があった。
【0005】一方、この浄水中の細菌等の繁殖の問題
は、浄水器の使用環境や稼動条件などによって大きく異
なる。例えば、浄水器の稼動率が高く、浄化処理された
浄水が早期に使用される場合には浄水中で細菌等が繁殖
し難いが、浄水器の稼動率が低く、浄水器用カートリッ
ジ内或いは浄水器用カートリッジの下流側流路にて浄水
が長期間滞留するような場合や、浄水が高温多湿の環境
下に晒される場合には細菌等が繁殖し易い。
【0006】そのため、衛生管理上、様々な使用環境や
稼動条件などに応じて、浄水中での細菌等の繁殖を効果
的に抑制可能な浄水器又は浄水カートリッジの実現が望
まれていたが、このようにフレキシブルに対応可能な浄
水器又は浄水カートリッジは未だ実現されていなかっ
た。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、様々な使用環境や稼動条
件などに応じて、浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制
可能な浄水器及び浄水器用カートリッジを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、両端開口した略筒状の
濾過部と、該濾過部の両端開口を閉塞する一対の蓋体と
を備え、一方の蓋体に浄水流出口を設けて、外部から導
入された原水が、前記濾過部の外周側面から該濾過部内
を通過し、濾過部と一対の蓋体とによって囲まれる空洞
部内に流入した後、該空洞部から前記浄水流出口へ流出
し、浄水流出口から外部に導出するように構成された浄
水器用カートリッジにおいて、少なくとも一方の蓋体
に、前記空洞部と導通するリーク孔を設けたことを特徴
とする。
【0009】このように少なくとも一方の蓋体に空洞部
に導通するリーク孔を設けると、外部から導入された原
水の一部は、濾過部内を通過せずに、蓋体のリーク孔を
通過して空洞部内に直接流入するようになる。従って、
このリーク孔から空洞部内に直接流入する原水に含まれ
る残留塩素により、浄水器用カートリッジ内、又は浄水
器用カートリッジの下流側流路にて滞留する浄水中の細
菌等の繁殖を効果的に抑制することができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の浄水器用カートリッジにおいて、前記リーク孔を、複
数形成したことを特徴とする。このようにリーク孔を複
数形成すると、公知の栓部材等を用いて適宜リーク孔を
開放或いは閉塞させることにより、蓋体のリーク孔を通
過して空洞部内に直接流入する原水量を増減させること
ができる。従って、浄水中の残留塩素量を簡易に調整す
ることができるようになり、様々な使用環境や稼動条件
などに応じてフレキシブルに対応可能となる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の浄水器用カートリッジにおいて、前記空
洞部内に、銀イオン添加装置を配設したことを特徴とす
る。このように構成すると、この銀イオン添加装置によ
り浄水中に銀イオンが添加されるようになる。そのた
め、この銀イオンにより、浄水器用カートリッジ内、又
は浄水器用カートリッジの下流側流路にて滞留する浄水
中の細菌等の繁殖をより一層効果的に抑制することがで
きる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3のいずれか1項に記載の浄水器用カートリッジを
適用する浄水器である。これにより、浄水器用カートリ
ッジ内或いは浄水器用カートリッジの下流側流路にて滞
留する浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制可能な浄水
器を実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1及び図2に基づいて説明する。なお、この明
細書の説明においては、外部から導入される水道水を
「原水」といい、浄水カートリッジの濾過部を通過して
浄化処理された原水を「浄水」という。
【0014】図1に示すように、本実施形態の浄水器1
0は、金属製のケース11と、このケース11内に収容
配置される略円筒状の浄水器用カートリッジ21とから
構成される。
【0015】ケース11は、上方開口した有底円筒状の
ケース本体12と、このケース本体12の上端開口を閉
塞する下方開口した金属製のケース蓋13と、これらケ
ース本体12とケース蓋13とを固定保持する止め具1
4とからなる。
【0016】ケース本体12の上方外周側面には凸部1
2aが形成され、この凸部12a上には、水密性を保持
するためのパッキン15が取着されている。そして、ケ
ース本体12とケース蓋13とは、パッキン15を介し
て液密に接合され、止め具14により密閉されている。
【0017】ケース蓋13の一側上面には、入口プラグ
16が垂直上下方向に向かって突出形成され、この入口
プラグ16には原水を導入するための導入口16aが貫
設されている。また、ケース蓋13の上面略中央には、
出口プラグ17が垂直上下方向に向かって突出形成さ
れ、この出口プラグ17には浄水を導出するための導出
口17aが貫設されている。そして、出口プラグ17の
導出口17aの下方側内周側面には、雌ねじが形成され
ている。
【0018】浄水器用カートリッジ21は、両端開口し
た略円筒状の濾過部22と、この濾過部22の両端開口
を閉塞する一対の合成樹脂製の上側蓋体31及び下側蓋
体41と、銀イオン添加装置51と、中空部材61とを
組み合わせて構成される。濾過部22は、多孔質材料か
らなる内フィルタ23及び外フィルタ24と、これら内
フィルタ23と外フィルタ24の間に充填される粒状活
性炭よりなる濾材25とから構成される。
【0019】上側蓋体31の上面略中央には、その外周
に雄ねじが形成された接続プラグ32が、垂直上下方向
に向かって突出形成されている。この接続プラグ32に
は、既述したケース蓋13の導出口17aと導通する浄
水流出口32aが貫設されている。
【0020】上側蓋体31の底面には、環状突起33,
34,35,36がそれぞれ略同心円状に突設されてい
る。そして、この環状突起33と環状突起34との間に
形成される環状溝を外フィルタ嵌着溝Xとし、環状突起
35と環状突起36との間に形成される環状溝を内フィ
ルタ嵌着溝Yとしている。さらに環状突起36の内周側
には環状突起37が突設され、この環状突起37間には
後述する連絡路Uの一端を形成する連絡孔37aが貫設
されている。
【0021】下側蓋体41の上面には、環状突起43,
44,45,46がそれぞれ略同心円状に突設されてい
る。そして、この環状突起43と環状突起44との間に
形成される環状溝を外フィルタ嵌着溝Xとし、環状突起
45と環状突起46との間に形成される環状溝を内フィ
ルタ嵌着溝Yとしている。さらに環状突起46の内周側
には環状突起47が突設され、この環状突起47間には
後述する連絡路Uの一端を形成する連絡孔47aが貫設
されている。また、下側蓋体41の環状突起46の内周
側底面には、3箇所にリーク孔48a,48b,48c
が貫設されている(図2参照)。
【0022】そして、上側蓋体31及び下側蓋体41の
外フィルタ嵌着溝Xには外フィルタ24が、内フィルタ
嵌着溝Yには内フィルタ23が、それぞれ図示の如く略
同心状に収納配置されている。そのため、内フィルタ2
3及び外フィルタ24と、上側蓋体31及び下側蓋体4
1との間には空間が一体的に形成され、この空間に濾材
25が充填されることにより、略円筒状の濾過部22が
形成されている。
【0023】一方、濾過部22(内フィルタ23)と上
側蓋体31及び下側蓋体41との間には空間(以下、
「空洞部S」という。)が形成され、この空洞部S内
に、銀イオン添加装置51及び中空部材61が配設され
ている。
【0024】銀イオン添加装置51は、上下両端の略全
面を開放した略円筒形状の筐体52と、その上下両端の
開放部に張設された樹脂フィルタ53,54とから構成
され、流体が内部を通過可能となっている。
【0025】筐体52内には、銀又は銀化合物が表面に
被覆された粒状活性炭(以下、「銀担持活性炭50」と
いう。)が収容されている。この銀担持活性炭50は、
通水時に水流により筐体52内で流動分散するように、
筐体52の内部容積の2分の1〜4分の3程度、収容さ
れている。また、筐体52には、後述する連絡路Uの一
部を構成する筺体連絡路56が貫設されている。
【0026】そして、この銀イオン添加装置51は、筐
体52の筺体連絡路56の上端に上側蓋体31の環状突
起37を圧入することにより上側蓋体31の裏面側に嵌
着されるとともに、筺体連絡路56の下端を中空部材6
1の上端に圧入することにより空洞部Sの上端側に支持
固定されている。この中空部材61の下端は、下側蓋体
41の環状突起47内に圧入されている。
【0027】以上のように構成された本実施形態の浄水
器用カートリッジ21には、その空洞部S内に、中空部
材61、筺体連絡路56及び連絡孔37a,47aから
構成される連絡路Uが区画形成されている。この連絡路
Uは、浄水器用カートリッジ21の上側蓋体31及び下
側蓋体41を貫通するように形成されている。
【0028】そして、この浄水器用カートリッジ21
は、ケース蓋13の出口プラグ17に上側蓋体31の接
続プラグ32を螺合させることにより、ケース本体12
内にて垂下固定された状態で収容配置されている。その
ため、浄水器用カートリッジ21の外周とケース11の
内壁との間にはそれぞれ所定の領域が形成される。ここ
で、浄水器用カートリッジ21の上端とケース11の内
壁との間の領域を「上部領域」といい、浄水器用カート
リッジ21の外周側面とケース11の内壁との間の領域
を「側部領域」といい、浄水器用カートリッジ21の下
端とケース11の内壁との間の領域を「下部領域」とい
う。
【0029】以下、本実施形態の浄水器10の作用につ
いて説明する。この浄水器10において、ケース蓋13
の入口プラグ16から導入された原水は、ケース11内
の上部領域、側部領域、下部領域及び連絡路Uに注入さ
れ、やがてケース11内が原水にて満たされる。
【0030】そして、ケース蓋13の入口プラグ16か
らさらに原水を導入すると、側部領域の原水が浄水器用
カートリッジ21の濾過部22の外周側面(外フィルタ
24)から、濾材25、内フィルタ23と順次通過する
ことにより空洞部S内に流入する。その際、濾過部22
(濾材25)にて原水中の残留塩素やトリハロメタン等
の不純物が除去される。
【0031】一方、ケース蓋13の入口プラグ16から
導入された原水の一部は、下側蓋体41のリーク孔48
a,48b,48cを通過して空洞部Sに直接流入す
る。すなわち、このリーク孔48a,48b,48c
は、原水を空洞部S内に直接流入させる流路として機能
する。そのため、浄水器用カートリッジ21の空洞部S
内に流入する浄水中には、濾過部22を通過せずに下側
蓋体41のリーク孔48a,48b,48cを通過した
原水が一部混入される。
【0032】そして、この空洞部S内に流入した浄水
(一部原水が混合した浄水)は、空洞部Sから銀イオン
添加装置51内を通過して浄水流出口32aへ流出し、
この浄水流出口32aから導出口17aを通過して外部
へと導出される。
【0033】ここで、銀イオン添加装置51内を通過す
る浄水(一部原水が混合した浄水)には、銀担持活性炭
50の銀又は銀化合物が溶出することによって、銀イオ
ンが添加される。従って、浄水器用カートリッジ21
内、又は浄水器用カートリッジ21の下流側流路にて滞
留する浄水(一部原水が混合した浄水)には、リーク孔
48a,48b,48cを通過した原水の残留塩素と、
銀イオン添加装置51の銀担持活性炭50によって添加
された銀イオンとが含まれるようになる。なお、この浄
水(一部原水が混合した浄水)中の残留塩素量は、飲料
水として風味を損なわない程度のものである。
【0034】以上詳述したように、本実施形態によれば
以下の作用効果が奏される。 (1) 両端開口した略円筒状の濾過部22と、この濾
過部22の両端開口を閉塞する一対の上側蓋体31及び
下側蓋体41とを備え、上側蓋体31に浄水流出口32
aを設けて、外部から導入された原水が、濾過部22の
外周側面からこの濾過部22を通過して空洞部S内に流
入した後、この空洞部Sから浄水流出口32aへ流出
し、この浄水流出口32aから外部に導出するように構
成された浄水器用カートリッジ21において、下側蓋体
41に空洞部Sと導通するリーク孔48a,48b,4
8cを設けた。
【0035】このように構成すると、外部から導入され
た原水の一部が、濾過部22を通過せずに下側蓋体41
のリーク孔48a,48b,48cを通過して空洞部S
に直接流入するようになる。従って、このリーク孔48
a,48b,48cから空洞部S内に直接流入する原水
に含まれる残留塩素により、浄水器用カートリッジ21
内、又は浄水器用カートリッジ21の下流側流路に滞留
する浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制することがで
きる。
【0036】一方、上記のようにリーク孔48a,48
b,48cを設けずに、濾材25の配合量を減らすこと
により、空洞部S内に流入する浄水中に残留塩素を残存
させることも可能である。しかし、このように濾材25
の配合量を減らすと、濾材25が早期に吸着飽和状態に
達し、有効な浄化処理能力を長期にわたって維持するこ
とが困難となり、浄水器用カートリッジ21の交換サイ
クルが短縮化するというデメリットがある。また、浄水
器用カートリッジ21は、その適用される浄水器10に
応じて形状や構造、濾材25の配合量などが定格化され
ているため、個別の浄水器10(浄水器用カートリッジ
21)の使用環境や稼動条件などに応じて濾材25の配
合量を適宜変更することは、高コスト化につながるとい
うデメリットがある。
【0037】従って、本実施形態のように構成すること
により、低コストで有効な浄化処理能力を長期間維持
し、且つ浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制可能な浄
水器10及び浄水器用カートリッジ21を実現すること
ができる。
【0038】(2) リーク孔48a,48b,48c
を複数形成したため、栓部材等を用いてこれらリーク孔
48a,48b,48cを適宜開放或いは閉塞させるこ
とにより、空洞部S内に直接流入する原水量を増減させ
ることができ、浄水中の残留塩素量を簡易に調整するこ
とができる。従って、様々な使用環境や稼動条件などに
応じてフレキシブルに対応可能となる。
【0039】(3) 濾過部22と一対の上側蓋体31
及び下側蓋体41とによって囲まれる空洞部S内に、銀
イオン添加装置51を配設したため、この銀イオン添加
装置51内を通過する浄水中に銀イオンが添加されるよ
うになる。従って、この浄水中に溶出する銀イオンの殺
菌作用により、浄水中での細菌等の繁殖を抑制する機能
が補強され、浄水器用カートリッジ21内、或いは浄水
器用カートリッジ21の下流側流路にて滞留する浄水中
の細菌等の繁殖をより一層効果的に抑制することができ
る。
【0040】(4) 銀担持活性炭50を、通水時に水
流により流動分散されるように筐体52内に収容したた
め、銀イオン添加装置51内を通過する浄水と銀担持活
性炭50との接触面積を有効に確保することができる。
従って、浄水中に銀イオンを効率的に溶出させて、銀担
持活性炭50の殺菌作用を効果的に発揮させることがで
きるとともに、流量の低下、早期の目詰まり等を防止す
ることができる。
【0041】(5) 一対の上側蓋体31及び下側蓋体
41間に、両端開放した連絡路Uを貫設したため、下部
領域における原水の流出入量を増大することができる。
すなわち、この連絡路Uは、浄水器10の下部領域と上
部領域とを結ぶ原水の新たな流出入経路として機能す
る。そのため、ケース11内の下部領域における原水の
長期間の滞留を抑制して、ケース11内の下部領域にお
ける細菌等の繁殖を抑制することができる。
【0042】(6) 内フィルタ23及び外フィルタ2
4と、一対の上側蓋体31及び下側蓋体41とを組み合
わせて濾過部22を構成したため、濾材25の充填空間
及び空洞部Sを一体的に設けることができ、浄水器用カ
ートリッジ21の製造が容易となる。また、このように
構成される浄水器用カートリッジ21は、その外周側面
の略全面が濾過部22となるため、濾過表面積を大きく
とることができ、濾過処理量を増大させることができ
る。
【0043】なお、本発明は、上記実施形態の構成に限
定されるものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない
範囲で、各部の構成を任意に変更実施することも可能で
ある。
【0044】・ 一対の上側蓋体31及び下側蓋体41
の外フィルタ嵌着溝X及び内フィルタ嵌着溝Yの間隔
を、使用用途に合わせて変更すること。このようにする
と、濾材25を充填する空間の体積を増減させることが
でき、様々な使用環境や稼動条件などに応じた浄化処理
能力を有する浄水器10又は浄水器用カートリッジ21
を実現できる。
【0045】・ 内フィルタ23及び外フィルタ24を
複数層設けること。このように多重フィルタとすること
により、濾材25の充填空間を複数設けることができ、
浄化処理能力をより一層向上させた浄水器10又は浄水
器用カートリッジ21を実現できる。
【0046】・ 濾過部22を、繊維状活性炭フィルタ
によって構成すること。このようにすると、構成部材点
数を減らすことができるため、構成が簡易で製造容易な
浄水器10及び浄水器用カートリッジ21を実現でき
る。
【0047】・ 空洞部S内に、多孔質中空糸フィルタ
ー等の濾材を配設すること。このようにすると、浄水器
用カートリッジ21内、又は浄水器用カートリッジ21
の下流側流路に滞留する浄水中の細菌等の繁殖をより一
層効果的に抑制することができる。また、浄化処理能力
をより一層向上させた浄水器10又は浄水器用カートリ
ッジ21を実現できる。
【0048】・ リーク孔48a,48b,48cの設
置個数を増減させること。このようにすると、様々な使
用環境や稼動条件などに応じてフレキシブルに対応可能
な浄水器10又は浄水器用カートリッジ21を実現でき
る。
【0049】・ 銀イオン添加装置51を空洞部S内の
上下中間部または下端に設けること。このようにして
も、上記実施形態と同様の作用効果が奏される。次に、
上記実施形態から把握される技術的思想について、以下
に記載する。
【0050】(A) 両端開口した略筒状の濾過部と、
該濾過部の両端開口を閉塞する一対の蓋体とを備えた浄
水器用カートリッジにおいて、外部から導入された原水
が、前記濾過部を通過せずに、濾過部と一対の蓋体とに
よって囲まれる空洞部内に直接流入する流路を形成した
ことを特徴とする浄水器用カートリッジ。
【0051】このように構成すると、外部から導入され
る原水の一部が濾過部を通過せずに空洞部内に直接流入
するようになる。従って、この空洞部内に直接流入する
原水に含まれる残留塩素により、浄水器用カートリッジ
内、又は浄水器用カートリッジの下流側流路に滞留する
浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制することができ
る。
【0052】(B) 両端開口した略筒状の濾過部と、
該濾過部の両端開口を閉塞する一対の蓋体とを備えた浄
水器用カートリッジにおいて、少なくともいずれか一方
の蓋体に、前記濾過部と一対の蓋体とによって囲まれる
空洞部に導通するリーク孔を設けたことを特徴とする浄
水器用カートリッジ。
【0053】このように構成すると、原水の一部が濾過
部を通過せずにリーク孔を通過して空洞部に直接流入す
るようになる。従って、このリーク孔から空洞部内に直
接流入する原水に含まれる残留塩素により、浄水器用カ
ートリッジ内、又は浄水器用カートリッジの下流側流路
に滞留する浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制するこ
とができる。
【0054】(C) 前記濾過部が、繊維状活性炭フィ
ルタから構成されることを特徴とする請求項1から請求
項3、又は上記(A)或いは(B)のいずれかに記載の
浄水器用カートリッジ。
【0055】このように構成すると、濾過部を構成する
部材点数を減らすことができるため、構成が簡易で製造
容易な浄水器及び浄水器用カートリッジを実現すること
ができる。
【0056】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、外部から導入された原水の一部を空洞部内に直接流
入するように構成したため、このリーク孔から空洞部内
に直接流入する原水に含まれる残留塩素により、浄水器
用カートリッジ内、又は浄水器用カートリッジの下流側
流路にて滞留する浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制
することができる。
【0057】しかも、リーク孔を複数設けることによ
り、浄水中の残留塩素量を簡易に調整することができる
ため、様々な使用環境や稼動条件などに応じてフレキシ
ブルに対応可能となる。
【0058】従って、様々な使用環境や稼動条件などに
応じて、浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制可能な浄
水器及び浄水器用カートリッジを実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 浄水器及び浄水器用カートリッジの縦断面
図。
【図2】 浄水器用カートリッジの底面図。
【符号の説明】
S…空洞部、21…浄水器用カートリッジ、22…濾過
部、31,41…蓋体、32a…浄水流出口、48a,
48b,48c…リーク孔、50…銀担持活性炭、51
…銀イオン添加装置。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 550 C02F 1/50 550B 560 560B 560Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端開口した略筒状の濾過部と、該濾過
    部の両端開口を閉塞する一対の蓋体とを備え、一方の蓋
    体に浄水流出口を設けて、外部から導入された原水が、
    前記濾過部の外周側面から該濾過部内を通過し、濾過部
    と一対の蓋体とによって囲まれる空洞部内に流入した
    後、該空洞部から前記浄水流出口へ流出し、浄水流出口
    から外部に導出するように構成された浄水器用カートリ
    ッジにおいて、 少なくとも一方の蓋体に、前記空洞部と導通するリーク
    孔を設けたことを特徴とする浄水器用カートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記リーク孔を、複数形成したことを特
    徴とする請求項1に記載の浄水器用カートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記空洞部内に、銀イオン添加装置を配
    設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    浄水器用カートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
    記載の浄水器用カートリッジを適用する浄水器。
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